JP2002541543A - データ処理装置およびメモリシステム - Google Patents

データ処理装置およびメモリシステム

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JP2002541543A JP2000609874A JP2000609874A JP2002541543A JP 2002541543 A JP2002541543 A JP 2002541543A JP 2000609874 A JP2000609874 A JP 2000609874A JP 2000609874 A JP2000609874 A JP 2000609874A JP 2002541543 A JP2002541543 A JP 2002541543A
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Abstract

(57)【要約】 データ処理装置(1)は、連続する入力データセットを供給する第1のプロセッサ(PROC1)と、連続する出力データセットを供給する第2のプロセッサ(PROC2)と、入力データおよび出力データを記憶する複数のメモリ回路(MEM)を有するメモリシステム(2)とを備える。本発明によれば、データ処理装置は、入力データセットおよび出力データセットに対応する制御コマンド(CC)によってメモリシステムをセットアップするマスタコントローラMCPを更に備える。これらの制御コマンドは、メモリシステム内で、制御ユニット(MCU)によって受信される。入力データセットからのデータ(Di)が第1のプロセッサによって供給されると、この制御ユニットは、制御コマンドに基づいて、第1のメモリ回路を選択し、第1のメモリ回路内に書き込みアドレス(AD W)を発生させる。同様に、出力データセットからのデータ(Do)が第2のプロセッサから要求されると、制御ユニットは、制御コマンドに基づいて、第2のメモリ回路を選択し、第2のメモリ回路内に読み取りアドレス(AD R)を発生させる。このように、プロセッサがデータを要求したり、送ったりする際にアドレスを供給する必要がなく、そのため、単純なデータ処理装置が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、連続する入力データセットを与える第1のプロセッサと、連続する
出力データセットを受け取る第2のプロセッサと、上記連続する入力データセッ
トを受け取り上記連続する出力データセットを与える複数のメモリ回路を有する
メモリシステムと、を備えるデータ処理装置に関するものである。
【0002】 本発明はさらに、データを受け取り、複数のプロセッサにデータを与えるメモ
リシステム、および上述のデータ処理装置においてデータを処理する方法に関す
るものである。本発明は特に、データストリームを含むマルチメディアに関する
適用に係わるものである。
【0003】 米国特許第4,930,066号は、ページアドレスを供給する複数のデータ
入出力ポートと、複数ページのデータを記憶する複数のメモリバンクと、上記デ
ータ入出力ポートとメモリバンクとの間の接続を循環する切換ネットワークとを
備えるメモリシステムを開示している。データに関連するアドレスがメモリシス
テムに送信される。故に、上述のシステムは、入出力ポート毎にデータ及び関連
するアドレスを受け取るインターフェイスを有している。このことにより、デー
タを記憶する際に遅延が生ずる。更に、このインターフェイスは、ハードウェア
的に複雑である。その上、メモリバンクは読み取りにも書き込みにもアクセスで
きるものであるが、両方を行うことはできない。メモリバンクが、書き込まれる
べきデータの受け取りと、読み出されるべきデータの供給との両方のために選択
される場合には、メモリアクセスのコンフリクトが発生する可能性がある。この
米国特許に記載されている構成では、同一のバンクに置かれている2つのページ
に、2つの異なるポートがアクセスする必要がある場合に、コンフリクトを起こ
しやすい。
【0004】 本発明は、冒頭の段落に記載された、かなりの簡略化をもたらすデータ処理装
置を提供することを目的とする。
【0005】 本発明によれば、このようなデータ処理装置は、入力データセットおよび出力
データセットに対応づけられた制御コマンドによって、メモリシステムのセット
アップを行うマスタコントローラを備え、メモリシステムは、第1のプロセッサ
から入力データセットが供給された際に制御コマンドに基づいて第1のメモリ回
路を選択するとともにこの第1のメモリ回路内に書き込みアドレスを発生させ、
出力データセットが第2のプロセッサから要求された際に制御コマンドに基づい
て第2のメモリ回路を選択するとともにこの第2のメモリ回路内に読み取りアド
レスを発生させる、制御ユニットを更に備えている。
【0006】 入力データセットおよび出力データセットに対応づけられる制御コマンドは、
メモリシステムが自律的にこの2つのセットのデータのアドレスを発生するよう
に、メモリシステムをセットアップする。メモリシステム内の制御ユニットは、
これら入出力データのアドレスを内部的に演算し、自身でそれぞれのデータのメ
モリ回路を選択する。このように、プロセッサは、データの送受信に際してアド
レスを送信する必要がない。実際のところ、プロセッサはデータのセットを要求
したり与えたりする際に、メモリシステムの内部的な動作を全く知る必要がない
。その結果、プロセッサとこのようなメモリシステムとの間に存在するであろう
通信規約や、その結果としてのハードウェアが、従来のものと比べて著しく簡素
化される。
【0007】 本発明のさらなる利点は、以下のアスペクトに関わるものである。本発明によ
るデータ処理装置においては、メモリシステムは第1のプロセッサから入力デー
タを受け取ると同時に、第2のプロセッサに出力データを与えることが可能であ
る。制御ユニットは、入力データ及び出力データに対して2つの異なるメモリ回
路を選択することにより、アクセスのコンフリクトの阻止を可能にしている。こ
のことにより、記憶されているデータが破損することを防げる。メモリ回路は、
所定の時点で読み取りまたは書き込みをするが、両方は行わないタイプのもので
もよい。このようなメモリ回路は比較的安価であるため、経済的があることが本
発明のさらなる利点である。
【0008】 読み取りアドレスおよび書き込みアドレスは、異なる方法で発生されてもよい
。これらのアドレスを得る1つの方法としては、ルックアップテーブルに入力デ
ータセットおよび出力データセットに対応するすべてのアドレスをロードすると
いう方法がある。しかし、このようなルックアップテーブルは実現するには複雑
であり、大きなチップ領域を必要とする。
【0009】 請求項2にクレームされた本発明の好適な実施例は、データがどこに格納され
るか、あるいはどこからフェッチされるかをそれぞれ決定する読み取りアドレス
および書き込みアドレスを発生する、読み取りカウンタおよび書き込みカウンタ
を備えている。これら2つのカウンタは、読み取りアドレスおよび書き込みアド
レスを与える手段の簡単な実現である。
【0010】 入力データセットが第1のプロセッサからいつ供給され、いつ出力データセッ
トが第2のプロセッサからいつ要求されるかをメモリシステムが知る方法はさら
にいくつかある。1つの解決方法としては、先に述べた2つのカウンタが、クロ
ック信号のクロックパルスに応答して、1単位アップまたはダウンカウントする
というものである。これは、入力データおよび出力データは、クロック信号が定
める固定レートで受信されるあるいは供給されることを意味する。
【0011】 請求項3にクレームされた本発明の他の実施例は、プロセッサからの読み取り
信号および書き込み信号を導入している。プロセッサは、新規の出力データを要
求したり、新規の入力データを与える際に、メモリシステムに読み取り信号また
は書き込み信号を送信する。これらの信号は、プロセッサに非同期にデータを送
受信させる。この実施例のデータ処理装置では、2つのプロセッサはそれぞれ固
有のスピードでメモリシステムにアクセスできる。これは、多種のプロセッサが
それぞれ固有の処理スピードを有しているときに、そして、この場合では、もし
それらが同一のレートでデータを受信したり与えたりできないときに、特に効果
的である。クロック信号に応答してデータが送信される解決法と比較して、請求
項3にクレームされた実施例は、より多くの柔軟性を持つという、重要な利点が
ある。
【0012】 本発明はさらに、連続する入力データセットを受け取り、連続する出力データ
セットを与える複数のメモリ回路を備えるメモリシステムに関し、このメモリシ
ステムは入力データセットおよび出力データセットに対応づけられた制御コマン
ドによってプログラム可能な制御ユニットをさらに有し、この制御コマンドに基
づいて、入力データセットからのデータが受信されると、第1のメモリ回路が選
択されるとともに書き込みアドレスが第1のメモリ回路内に生成され、一方、出
力データセットからのデータが与えられると、第2のメモリ回路が選択されると
ともに読み取りアドレスが第2のメモリ回路内に生成される。本発明は、より広
く、クレームされたデータ処理装置を実行するためのデータ処理方法に関連して
いる。
【0013】 本発明の具体的な特徴が、以下に記載される実施の形態に関連して説明され、
添付の図面を参照して検討される。
【0014】 本発明によるデータ処理装置1が図1に示されている。このデータ処理装置1
は、メモリシステム2,メモリシステム2に連続する入力データセットを与える
第1のプロセッサPROC1、およびメモリシステム2から連続する出力データ
セットを受け取るための第2のプロセッサPROC2を備えている。PROC1
は、クロスバー6とメモリシステム2の入力ポート3を介してデータDiを与え
る。PROC2は、クロスバー5とメモリシステム2の出力ポート4を介してデ
ータDoを受け取る。メモリシステム2は、メモリ制御ユニットMCUおよびメ
モリブロックMBを有する。メモリブロックMB内にはデータが物理的に格納さ
れているが、このメモリブロックMBは、任意の数(この場合は5)の独立した
メモリ回路MEM1、MEM2、MEM3、MEM4およびMEM5を有してい
る。これらのメモリ回路は、本発明の好適な実施例では、例えば、ワード長10
ビット、256ワードのSRAM(Static Random Access
Memory)である。データDiをこれらのメモリ回路に書き込まなければ
ならないとき、それぞれのメモリ回路MEM1・・・MEM5はそれぞれの入力
ポートI1、I2、I3、I4またはI5を介してアクセス可能であり、Doを
読み出す必要があるときには、それぞれのメモリ回路MEM1・・・MEM5は
それぞれの出力ポートO1、O2、O3、O4またはO5を介してアクセス可能
である。
【0015】 データ処理装置1はマスタコントローラMCPを更に備え、このマスタコント
ローラMCPは、コントロールバスCBを介して制御コマンドCCを制御ユニッ
トMCUに送信する。これらの制御コマンドCCはPROC1から受信される入
力データセットに対応づけられており、メモリブロックMBに書き込まれる。さ
らに、これらの制御コマンドはPROC2に要求される出力データにも対応づけ
られており、メモリブロックMBからフェッチされる。コマンドCCは、入力デ
ータセットおよび出力データセットがPROC1およびPROC2によってそれ
ぞれ処理される前に制御ユニットMCUに送信される。コマンドCCは制御ユニ
ットMCUのセットアップを行う。メモリシステム2の制御ユニットMCUの主
な機能は、メモリブロックMB内へのデータの格納を管理することである。これ
らの制御コマンドに応答して、ユニットMCUは、メモリブロックMBに送られ
、MBからのデータDoをどこにフェッチするか、あるいはMB内のどこにデー
タDiを置くかを示すコマンドセットCOMを生成することができる。このよう
に、データDiが書き込み用にPROC1からポート3に与えられると、MCU
はまず、対応する入力ポートI1、I2、I3、I4またはI5を活性化するこ
とによりメモリ回路MEM1、MEM2、MEM3、MEM4またはMEM5の
どれにデータDiが書き込まれるべきかを示す、セットCOMをメモリシステム
2に送信する。このセットCOMは、選択されたメモリ回路のどこにデータが書
き込まれるべきかの書き込みアドレスをさらに有している。同様に、出力ポート
4においてPROC2からデータDoが要求されると、MCUは、どのメモリ回
路MEMが選択されたかをメモリブロックMBに示すとともにこのメモリ回路内
でどこから要求されたデータがフェッチされるのかの、読み取りアドレスを有す
るセットCOMを送信する。
【0016】 同一のメモリ回路内では書き込み動作と読み取り動作は同時に行うことができ
ない点に注目されたい。実際、読み取りおよび書き込みが同時に要求されるデー
タを破損しないために、これら2つの動作は同時には認められないことになって
いる。同時に発生する読み取りおよび書き込みのために同一のメモリ回路が選択
されると、読み取り動作は不活性化され、書き込み動作は通常通り行われる。同
時に発生する読み取り動作および書き込み動作は、2つの異なるメモリ回路での
み実行可能である。結果として、本発明によるデータ処理装置ではアクセスのコ
ンフリクトは解決されている。この後の段落では、起こりうるアクセスのコンフ
リクトがどのように検出され、回避されるかが詳細に記載される。
【0017】 メモリブロックはいくつかのプロセッサに関連して使用することができる。し
かし、2つのプロセッサが書き込みのために同時にメモリシステム2にアクセス
することはできない。ところが、いくつかのユニットが4を介して同じデータセ
ットを読み出すために同時にメモリブロックMBにアクセスすることは可能であ
る。ここに記載されるメモリブロックは、しばしば処理チェーン内の2つのプロ
セッサ間のバッファメモリとして使用される。 本発明の好適な実施例では、図
2に示される制御ユニットMCUは、4つの信号、MS、R/W、AD Wおよ
びAD Rから成るコマンドセットCOMを送信する。さらに、この実施例では
、制御ユニットMCUは、データが読み取りまたは書き込みされるときに、制御
コマンドCCによるセットアップ後にメモリバンクMBに信号MSを送信するコ
ントローラCTRLを備える。この信号MSは、メモリ回路MEM1、MEM2
、MEM3、MEM4またはMEM5の選択を許可する。コントローラCTRL
は、さらに、メモリ回路が読み取り用に選択されたのか、書き込み用に選択され
たのかに応じて、選択されたメモリ回路が読み取り用に選択されたのか、書き込
み用に選択されたのかを示し、その入力ポートI1、・・・、I5またはその出
力ポートO1、・・・、O5を活性化させる、R/W信号をメモリブロックMB
に供給する。この信号は、例えば、選択されたメモリ回路が書き込み用に要求さ
れているときは1であり、読み取り用に要求されているときは0である。
【0018】 メモリ制御ユニットMCUは外部からロード可能な内部カウンタCNT Rお
よびCNT Wを更に有している。カウンタCNT Wの値は、制御ユニットM
CUの書き込み入力ポート7を介して受信され、コントローラCTRLによって
選択されたメモリ回路に書き込まれるべきデータDiの読み取りアドレスである
信号AD Wを供給する信号NXT Wに応答して修正される。このように、プ
ロセッサPROC1がデータDiを供給する際には、信号NXT Wをもクロス
バー6および書き込み入力ポート7を介して送信する。データDiはコントロー
ラCTRLに選択されたメモリ回路内のAD Wで示される場所に書き込まれる
。次にカウンタCNT WがNXT W に応答してインクリメントされ、PR
OC1に次に供給されるデータDiのために次に利用できる場所を示す新しいア
ドレスAD Wを供給できる状態になる。このように、信号NXT WはDiの
データが継続して非同期に書き込まれるよう選択されたメモリ回路内のアドレス
をインクリメントするようにする。本発明のこの実施例では、カウンタCNT Wは、選択されたメモリ回路内にデータが書き込まれた後インクリメントされる
。CNT Wは、データが書き込まれる前にNXT Wに応答してデクリメント
をなされてもよい。
【0019】 同様に、PROC2がメモリブロックMBからの新しいデータDoを要求する
とき、PROC2は、クロスバー5と制御ユニットMCUの読み取り入力ポート
8を介して信号NXT RをカウンタCNT Rへ送る。信号NXT Rに応答
して、カウンタCNT Rはインクリメントし、MBに読み取りアドレスAD Rを供給する。このアドレスAD Rは、コントローラCTRLによって読み取
られるべく選択されたメモリ回路内の、PROC2によって要求されたデータD
oのアドレスである。カウンタCNT Rは、データが選択されたメモリ回路か
ら取り出される前にインクリメントされる。本発明の実施例では、信号NXT WおよびNXT Rは、それぞれのカウンタのクロック入力に供給され、故に、
それぞれカウンタCNT WとCNT Rの非同期クロックとして機能する。こ
の好適な実施例の主な効果は、データ処理装置1の非同期的動作であり、これに
よりメモリシステムに異なる処理スピードのプロセッサがアクセスできるように
する。本発明の可能性のある具現例(インプリメンテーション)では、2つのカ
ウンタがクロック信号に接続され、例えば、クロック信号の各立ち上がり時に読
み取りアドレスおよび書き込みアドレスを供給する。このインプリメンテーショ
ンでは、一定の周波数のクロックでデータを受け取ったり供給したりする必要の
あるプロセッサは同期的に動作することが要求される。
【0020】 本発明の改良された実施例が図3に示されている。図3は図2の2つのカウン
タCNT WおよびCNT Rを備えるメモリ制御ユニットMCUを示している
。本発明の、この改良した実施例では、図2に記載されたコントローラCTRL
は2つの内部型独立コントローラCTRL WおよびCTRL Rと、メモリシ
ステム2内で起こりうるアクセスコンフリクトを検出して解決する独立ユニット
COMPを有する。制御ユニットMCUは、4つのレジスタREG1、REG2
、REG3およびREG4を有する。これらのレジスタは、マスタコントローラ
MCPから制御コマンドのセットCCを受け取る。このセットCCは、この場合
、4つの主制御ワード、Strt W、MC W、MC RおよびStrt
から形成されている。コマンドMC WとMC Rは、マスタコントローラMC
PからコントロールバスCB上に送信されるロード信号ld confに応答し
てそれぞれREG2とREG3とに格納される。Strt WとStrt Rは
、各コントローラCTRL WおよびCTRL Rからのld信号に応答して、
それぞれREG1およびREG4にロードされる。REG1の内容は接続ライン
10経由でカウンタCNT Wに送信される。REG2の内容は接続ライン11
経由でコントローラCTRL Wに送信される。REG3の内容は接続ライン1
2経由でコントローラCNTL Rに送信される。REG4の内容は接続ライン
13経由でカウンタCNT Rに送信される。この、コントロールバスCB上を
送信されるld conf信号は、メモリ制御ユニットMCUのセットアップを
活性化する。この信号ld confに応答して、レジスタREG2およびRE
G3の内容は、コントロールバスCB上で受信される新しい制御コマンドCCに
よってアップデートされる。
【0021】 図3に示されるメモリブロックは対称的であって、上部が書き込み機能に関し
、対称的な下部が読み取り機能に関するように考慮されている。以下の記載は主
に書き込み機能に関するメモリブロックの構成要素に焦点をあてているが、これ
らの構成要素について述べられていることは、読み取り機能に関する対称的な構
成要素にも当てはまるものである。 Strt W、MC W、MC Rおよび
Strt Rは、ビットが以下に述べる意味を持つ、8ビットワードである。信
号MC RおよびMC Wは、それぞれ読み取り処理サイクルの読み取りパター
ンと、書き込み処理サイクルの書き込みパターンを定義する。処理サイクルは、
セットアップ段階でコントローラCTRL WおよびCTRL Rにロードされ
る新しい制御コマンドCCのセットにより開始される。図4に示す、8ビットワ
ードMC Wの各ビットの正確な意味は以下の通りである。
【0022】 最下位のビット、MC W[0]は、書き込み動作が可能かどうかを示す。こ
のビットが“1”に設定されているとき、書き込み動作は可能である。このビッ
トが“0”に設定されているとき、書き込み動作は不活性にされており、カウン
タCNT Wはインクリメントされず、MC Wの他のビットは無視される。
【0023】 MC W[1]およびMC W[2]は、4つの可能なパターンから書き込み
動作パターンを選択する。表1は、コントローラCTRL W内に格納されてい
る、書き込み動作のパターンを示すコードの定義である。
【0024】
【表1】 MC W[3]、MC W[4]およびMC W[5]は、書き込みサイクル
中に書き込みをスタートするメモリ回路番号(ナンバー)の値を示す。本発明の
この実施例では、メモリブロックMBは5つの独立したメモリ回路を有しており
、1から5のメモリ回路のナンバーは、この場合、3ビットに2進エンコードさ
れる。
【0025】 MC W[6]は使用されない。
【0026】 最上位ビット、MC W[7]は、書き込みサイクル中、メモリ回路ナンバー
を変更する必要性を示している。このビットが“0”にセットされているとき、
メモリ回路ナンバーは8ビットアドレスカウンタCNT Wがメモリ回路のはじ
めから終わりまで進むときに自動的にインクリメントされる。メモリ回路ナンバ
ーが最大値、この場合は5,であれば、MC W[3]、MC W[4]、MC W[5]でコード化されるメモリ回路ナンバーは1にセットされる。コントロ
ーラCTRL Wは接続ライン14経由でCNT Wの現在の値をチェックする
ためにアクセスすることができる。このビットが“1”にセットされているとき
、MC W[3]、MC W[4]、MC W[5]でコード化されるメモリ回
路ナンバーは、書き込みサイクル中、変更されない。
【0027】 同様の記載が、8ビットワードMC Rにもあてはまる。MC Rのビットは
、今度は、読み取り処理サイクルでMC Wのビットと同じ意味を持つ。そうし
て、コントローラCNTL Rは接続ライン17経由でCNT Rの値をチェッ
クし、リセットして、カウンタCNT Rがコマンドldに応答して新しい値を
ロードできるようにする。
【0028】 読み取り動作のために選択されたメモリ回路が書き込み動作のために選択され
たメモリ回路と同一であった場合、アクセスのコンフリクトが起こりうる。すな
わち、MC W[3]=MC R[3]=MC W[3]、MC W[4]=M
R[4]、MC W[5]=MC R[5]であった場合である。加えて、
書き込み動作と読み取り動作がどちらもイネーブルであるとき、すなわちMC W[0]=1であって、MC R[0]=1であるとき、コンフリクトは現実の
ものとなる。ユニットCOMPは、15上を送信されたビットMC W[0]、
MC W[3]、MC W[4]およびMC W[5]をCTRL Wから受け
取り、また16上を送信されたビットMC R[0]、MC R[3]、MC R[4]およびMC R[5]をCTRL Rから受け取る。ユニットCOMP
は、ビット毎に受け取ったビットを比較し、現実に起きたメモリアクセスコンフ
リクト(書き込みおよび読み取りのためのメモリ回路ナンバーが一致し、読み取
り動作および書き込み動作がどちらもイネーブルである)を検出した際に、16
を介して、読み取り動作がイネーブルであるかを告げるビットMC R[0]が
CNTL Rによって0と確実に読まれるようにする。実のところ、ユニットC
OMPは実際にMC R[0]を変更するわけではなく、MC R[0]は1の
ままであるが、CNTL Rによって0と確実に読まれるようにするのである。
新しいセットアップ段階で読み取り動作および書き込み動作のどちらか一方がデ
ィスエーブルになるか、あるいは、読み取りまたは書き込みのためにアクセスさ
れるべきメモリ回路のナンバーが新しいセットアップ中かまたは読み取り動作あ
るいは書き込み動作の過程で変更されるかのどちらかのために、コンフリクトは
ストップする。このような場合、ユニットCOMPは、さらなるコンフリクトを
検出せず、書き込み動作は通常どおりおこなわれる。
【0029】 データDiがメモリシステム2中に書き込む必要がある場合について検討する
。Diはポート3に供給され、同時にCTRL WおよびCNT Wは、それぞ
れの信号、MS、R/WおよびAD Wを送信する。MS信号は、例えば、選択
されるべきメモリ回路ナンバーを表す3つのコード化ビットである。この信号は
、デマルチプレクサDEMUXに送られ、デマルチプレクサDEMUXの出力は
、それぞれのメモリ回路MEMに接続されている。デマルチプレクサDEMUX
は、そのナンバーがMSにコード化されたメモリ回路に1を送信し、他のすべて
のメモリ回路に0を送信する。R/W信号は、すべてのメモリ回路に送信される
が、選択されたメモリ回路のみに考慮され、結果として、Diの書き込みのため
、メモリ回路の入力ポートが活性化となる。書き込みアドレスAD Wは、同様
に、すべてのメモリ回路に送信されるが、ここでも、選択されたメモリ回路のみ
において考慮される。データは次に、メモリブロック内で、活性化された入力ポ
ートの方に送られ、さらに選択されたメモリ回路内の指示された位置に送られる
【0030】 本発明の改良された実施例では、メモリシステム2は、データの受信や供給の
用意ができているかどうかをプロセッサに示すために信号を送る。このことによ
り、メモリが空の時に読み出しのためにアクセスしたり、既にフルになっている
ときに書き込みのためにアクセスすることが防止される。
【0031】 図面およびその記載は、発明を限定するのではなく、説明するものである。添
付の請求項の範囲内でこれらに代わるべきものが多数存在するのは、明らかであ
ろう。この点に関して、以下の結びの言葉を述べる。
【0032】 様々なユニットに渡って、機能または機能的な要素を物理的に広げる方法は多
数ある。この点において、図面は単に概略だけのものであり、それぞれの図は本
発明の1つのなし得る実施例を表しているにすぎない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるデータ処理装置の実施例のブロック図。
【図2】 本発明によるデータ処理装置の好適な実施例のブロック図。
【図3】 様々な構成要素間の内部的な接続関係を示す、メモリシステムのブロック図。
【図4】 8−ビットワードMC Wを示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CN,JP,K R Fターム(参考) 5B060 AB07 AB22 AC19 KA02 KA05 MB05 5B077 BA01 DD07 DD14 【要約の続き】 うに、プロセッサがデータを要求したり、送ったりする 際にアドレスを供給する必要がなく、そのため、単純な データ処理装置が実現できる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続する入力データセットを供給する第1のプロセッサと、 連続する出力データセットを受信する第2のプロセッサと、 複数のメモリ回路から成り、前記連続する入力データセットを受信し、前記連
    続する出力データを供給するメモリシステムと、 を備えるデータ処理装置であって、 前記データ処理装置は、入力データセットおよび出力データセットに対応づけ
    られる制御コマンドによって前記メモリシステムをセットアップするマスタコン
    トローラを更に備え、 前記メモリシステムは、前記入力データセットからのデータが前記第1のプロ
    セッサから供給されると、前記制御コマンドに基づいて、第1のメモリ回路を選
    択するとともに前記第1のメモリ回路内に書き込みアドレスを発生させ、前記出
    力データセットからのデータが前記第2のプロセッサから要求されると、前記制
    御コマンドに基づいて、第2のメモリ回路を選択するとともに前記第2のメモリ
    回路内に読み取りアドレスを発生させる、制御ユニットを更に備える、 ことを特徴とする、データ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御ユニットは、 前記入力データセットから受信されるデータに関連して値が変更され、前記第
    1のメモリ回路内の前記データの書き込みアドレスを示す、書き込みカウンタと
    、 前記出力データセットから供給されるデータに関連して値が変更され、前記第
    2のメモリ回路内の前記データの読み取りアドレスを示す、読み取りカウンタと
    、 を有することを特徴とする、請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御ユニットは、前記第1のプロセッサから書き込みデータ信号を受信す
    る書き込み入力ポートを有し、この書き込みデータ信号に応答して前記制御ユニ
    ットは前記書き込みアドレスを発生し、前記制御ユニットは、前記第2のプロセ
    ッサからの読み取りデータ信号を受信する読み取り入力ポートを更に有し、この
    読み取りデータ信号に応答して前記制御ユニットは前記読み取りアドレスを発生
    する、ことを特徴とする、請求項1に記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 連続する入力データセットを受信し、連続する出力データセットを与える、複
    数のメモリ回路を備えるメモリシステムであって、 当該メモリシステムは入力データセットおよび出力データセットに対応づけら
    れた制御コマンドによってプログラム可能な制御ユニットをさらに有し、これら
    の制御コマンドに基づいて、前記入力データセットからのデータが受信されたと
    き、第1のメモリ回路が選択され、前記第1のメモリ回路内に書き込みアドレス
    が発生され、一方前記出力データセットからのデータが供給されたとき、第2の
    メモリ回路が選択され、前記第2のメモリ回路内に読み取りアドレスが発生され
    ることを特徴とする、メモリシステム。
  5. 【請求項5】 連続する入力データセットを供給する第1のプロセッサと、 連続する出力データセットを受信する第2のプロセッサと、 複数のメモリ回路を有し、前記連続する入力データセットを受信し、前記連続
    する出力データを与えるメモリシステムと、 を備えるデータ処理装置内でデータを処理する方法であって、 入力データセットおよび出力データセットに関連して、 前記入力データセットおよび前記出力データセットに対応づけられる制御コマ
    ンドによって前記メモリシステムがセットアップされる、構成ステップと、 実行ステップと、を有し、 前記実行ステップにおいては、前記制御コマンドに基づいて前記メモリシステ
    ムが、 前記入力データセットに属するデータのために、第1のメモリ回路を選択
    し、前記第1のメモリ回路内に書き込みアドレスを発生し、 前記出力データセットに属するデータのために、第2のメモリ回路を選択
    し、前記第2のメモリ回路内に読み取りアドレスを発生する、 ことを特徴とする、データを処理する方法。
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