JP2003228512A - データ転送装置 - Google Patents

データ転送装置

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JP2003228512A
JP2003228512A JP2002028273A JP2002028273A JP2003228512A JP 2003228512 A JP2003228512 A JP 2003228512A JP 2002028273 A JP2002028273 A JP 2002028273A JP 2002028273 A JP2002028273 A JP 2002028273A JP 2003228512 A JP2003228512 A JP 2003228512A
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Fumio Iwaki
史生 岩城
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の情報処理回路が一つの記憶回路にアク
セスする形態のデータ転送装置において、各情報処理回
路の処理の緊急度に応じてアクセスを許可する。 【解決手段】 記憶回路20は、データを記憶する。情
報処理回路21−1〜21−nは、データに対して所定
の処理を施す。状態情報生成回路22−1〜22−n
は、情報処理回路21−1〜21−nのそれぞれの状態
を示す状態情報を生成する。選択回路23は、複数の情
報処理回路21−1〜21−nから記憶回路20へのア
クセス要求が重複して発生した場合には、状態情報生成
回路22−1〜22−nによって生成された状態情報を
参照し、所定の情報処理回路を選択してアクセスを許可
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ転送装置に関
し、特に、ATM等のデータを転送するデータ転送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の情報処理回路が単一のメモリにア
クセスする構成を有するデータ転送装置の場合、複数の
情報処理回路からメモリへのアクセス要求がなされた場
合には、何らかのルールに基づいて、単一の情報処理回
路を選択する必要がある。
【0003】従来においては、このような制御を行う方
法として、複数の情報処理回路から要求が重複して発生
した場合には、例えば、要求を行った情報処理回路に予
め付与されている優先度情報を参照し、優先度が高い情
報処理回路に優先的にアクセスを許可する方法が採用さ
れていた。
【0004】図11は、このような制御方法を採用した
データ転送装置の構成例を示す図である。この図に示す
ように、従来のデータ転送装置は、調停装置10、SD
RAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)
11および論理回路ブロック(情報処理回路)12−1
〜12−5によって構成されている。
【0005】ここで、調停装置10は、調停回路10a
およびセレクタ10bによって構成されており、論理回
路ブロック12−1〜12−5からSDRAM11への
アクセス要求が重複してなされた場合には、所定の論理
回路ブロックを選択して、SDRAM11へのアクセス
を許可する。
【0006】ここで、調停回路10aは、論理回路ブロ
ック12−1〜12−5からのアクセス要求を受け付
け、所定の規則にもとづいて何れか1つの論理回路ブロ
ックを選択し、許可要求を発行する。
【0007】セレクタ10bは、調停回路10aの調停
結果に応じて、アクセスを許可された論理回路ブロック
を選択し、SDRAM11に接続する。SDRAM11
は、論理回路ブロック12−1〜12−5において処理
の対象となるデータや処理結果のデータを格納する。
【0008】論理回路ブロック12−1〜12−5は、
それぞれ独立かつ並行して処理を実行し、外部から入力
されたデータに対して所定の処理を施し、必要な場合に
は外部へ再度出力する。
【0009】図12は、論理回路ブロック12−1の詳
細な構成例を示す図である。この図に示すように、論理
回路ブロック12−1は、FIFO(First In First O
ut)12−1aおよびデータ処理回路12−1bによっ
て構成されている。
【0010】ここで、FIFO12−1aは、外部から
受信した受信データを格納し、データ処理部12−1b
から読み出し要求があった場合には、格納した順番に読
み出して供給する。
【0011】データ処理回路12−1bは、FIFO1
2−1aから読み出したデータに対して所定の処理を施
し、必要に応じて外部に処理結果を出力する。また、S
DRAM11にアクセスする必要が生じた場合には、ア
クセス要求を調停装置10に対して供給し、その結果と
して、許可応答がなされた場合にはSDRAM11にア
クセス対象となるアドレスを供給し、必要なデータを書
き込むか、または、データを読み出す。
【0012】なお、論理回路ブロック12−2〜12−
5も論理回路ブロック12−1と同様の構成とされてい
るので、その説明は省略する。次に、以上の従来例の動
作について説明する。
【0013】例えば、論理回路ブロック12−1〜12
−3のFIFO12−1a〜12−3a(不図示)の残
り容量が少なくなり、受信データをSDRAM11に退
避させる必要が生じたとして、論理回路ブロック12−
1〜12−3がアクセス要求を調停装置10に対して発
行したとする。
【0014】すると、調停装置10では、調停回路10
aがこれらの要求を受け付け、調停処理を開始する。調
停の方法としては、例えば、ラウンドロビン方式のよう
に、要求を順番に受け付ける方法があり、その場合に
は、論理回路ブロック12−1〜12−3の順に要求が
受理される。
【0015】調停の結果、論理回路ブロック12−1が
選択されたとすると、調停回路10aは、論理回路ブロ
ック12−1に対して許可応答を発行するとともに、セ
レクタ10bに対して論理回路ブロック12−1に許可
応答を発行した旨を通知する。
【0016】その結果、セレクタ10bは、論理回路ブ
ロック12−1をSDRAM11に接続するので、論理
回路ブロック12−1は、SDRAM11にアクセスし
て、FIFO12−1aに格納されている受信データを
退避させることができる。
【0017】論理回路ブロック12−1のアクセスが完
了すると、他の論理回路ブロックのアクセスが前述した
順番で受け付けられ、順次処理されていくことになる。
以上のような処理によれば、単一のSDRAM11を複
数の情報処理回路12−1〜12−5で共用することが
可能になり、各情報処理回路がSDRAM11を備える
場合に比較して回路規模を縮減することが可能になる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
SDRAM等の半導体メモリが大容量化してきたことか
ら、部品コストの削減や、実装面積およびプリント基板
のパターンの削減を目的として、大容量の半導体メモリ
に種々のデータを大量に格納しておくことが常態化しつ
つある。
【0019】このような場合、図11のように、ひとつ
の半導体メモリに対して、機能の異なる多数の論理回路
ブロックからアクセスの要求がなされる場合がある。ま
た、ATM(Asynchronous Transfer Mode)セルのよう
な伝送路データ処理系では、データ量が時々刻々と変化
するため、各論理回路ブロックの処理負荷も一定ではな
く、そのときどきに応じて変動する。
【0020】このような状況において、複数の論理回路
ブロックからひとつの半導体メモリへアクセス要求が集
中した場合、従来の方法では、各論理回路ブロックに対
して均等にアクセス権を割り当てていたため、処理負荷
が重く、即座にアクセスを完了しなければならない論理
回路ブロックからのアクセス要求に対しても、重要度が
それほど高くない論理回路ブロックからのアクセス要求
に対しても均等にアクセス権が割り当てられてしまうと
いう問題点があった。
【0021】その結果、特に、ATMデータ等の処理系
においては、データ処理が追いつかずに処理が破綻し、
データが喪失するという問題点もあった。また、従来の
方法では、ひとつの論理回路ブロックのアクセスが完了
してから他の論理回路ブロックにアクセス権を付与して
いたため、例えば、半導体メモリのインターフェースが
レイテンシを有するような場合には、アクセスから他の
アクセスまでの間に無駄時間が存在することになり、シ
ステム全体としての処理能力が低下してしまうという問
題点もあった。
【0022】本発明は、以上のような状況に鑑みてなさ
れたものであり、ひとつの半導体メモリに対して複数の
論理回路ブロックがアクセスするようなデータ転送装置
において、データが喪失することなく、高速に転送処理
が可能なデータ転送装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示す、データを転送するデータ転
送装置において、データを記憶する記憶回路20と、デ
ータに対して所定の処理を施す複数の情報処理回路21
−1〜21−nと、前記複数の情報処理回路21−1〜
21−nのそれぞれの状態を示す状態情報を生成する状
態情報生成回路22−1〜22−nと、前記複数の情報
処理回路21−1〜21−nから前記記憶回路20への
アクセス要求が重複して発生した場合には、前記状態情
報生成回路22−1〜22−nによって生成された状態
情報を参照し、所定の情報処理回路を選択してアクセス
を許可する選択回路23と、を有することを特徴とする
データ転送装置が提供される。
【0024】ここで、記憶回路20は、データを記憶す
る。情報処理回路21−1〜21−nは、データに対し
て所定の処理を施す。状態情報生成回路22−1〜22
−nは、情報処理回路21−1〜21−nのそれぞれの
状態を示す状態情報を生成する。選択回路23は、複数
の情報処理回路21−1〜21−nから記憶回路20へ
のアクセス要求が重複して発生した場合には、状態情報
生成回路22−1〜22−nによって生成された状態情
報を参照し、所定の情報処理回路を選択してアクセスを
許可する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の動作原理を説明
するための原理図である。この図に示すように、本発明
のデータ転送装置は、記憶回路20、情報処理回路21
−1〜21−n、状態情報生成回路22−1〜22−n
および選択回路23によって構成されている。
【0026】ここで、記憶回路20は、例えば、SDR
AMによって構成されており、情報処理回路で処理され
る種々のデータを格納している。情報処理回路21−1
〜21−nは、例えば、図示せぬATM装置から入力さ
れたデータに対して所定の処理を施した後、必要な場合
には、ATM装置にデータを供給して転送させる。
【0027】状態情報生成回路22−1〜22−nは、
情報処理回路21−1〜21−nのそれぞれの状態を示
す状態情報を生成する。選択回路23は、情報処理回路
21−1〜21−nから記憶回路20へのアクセス要求
が発生した場合には、状態情報生成回路22−1〜22
−nによって生成された状態情報を参照して、アクセス
を許可する情報処理回路を選択する。
【0028】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。状態情報生成回路22−1〜22−nは、情報
処理回路21−1〜21−nの状態情報を生成し、状態
情報生成回路22−1〜22−nに対して供給する。こ
こで、状態情報とは、例えば、各情報処理回路が処理対
象として保持しているデータの量を示す情報、もしく
は、データが格納されているバッファの残り容量を示す
情報、または、アクセス要求に係る処理の緊急度を示す
情報である。
【0029】情報処理回路21−1〜21−nは、記憶
回路20に対してアクセスする必要が生じた場合には、
アクセス要求を選択回路23に対して発行するととも
に、状態情報生成回路22−1〜22−nからそれぞれ
供給された状態情報を、同じく選択回路23に対して通
知する。
【0030】選択回路23は、単一の情報処理回路から
アクセス要求がなされた場合には、他の情報処理回路か
らのアクセス要求がないことを確認した上で、その情報
処理回路に対してアクセス権を付与する。その結果、ア
クセス要求を行った情報処理回路は、記憶回路20に対
してアクセスすることが可能になる。そして、アクセス
が完了すると、要求を行った情報処理回路は、アクセス
が完了した旨を選択回路23に通知するので、選択回路
23は他の情報処理回路に対してアクセス権を付与する
ことが可能になる。
【0031】一方、複数の情報処理回路からアクセス要
求がなされた場合には、選択回路23は、要求を行って
いる情報処理回路から供給された状態情報を参照して優
先度を決定し、優先度が最も高い情報処理回路に対して
アクセス権を付与する。その結果、アクセス権を付与さ
れた情報処理回路は、記憶回路20に対してアクセスす
ることが可能になる。
【0032】アクセスが完了すると、選択回路23は、
他の情報処理回路からのアクセス要求を再度受け付け、
前述の場合と同様の処理により、要求を行った情報処理
回路にアクセス権を順次付与していく。
【0033】以上の処理により、複数の情報処理回路か
らアクセス要求が発生した場合には、アクセス要求を行
った情報処理装置の状態情報を参照して優先度を決定
し、優先度に応じた順序でアクセス権を付与するように
したので、緊急度が高い情報処理回路に優先的にアクセ
ス権を付与することが可能になる。その結果、処理が追
いつかずに、データが破棄されてしまうといった事態を
回避することが可能になる。
【0034】次に、本発明の実施の形態について説明す
る。図2は、本発明の第1の実施の形態の構成例を示す
図である。この図に示すように、本発明の実施の形態
は、調停装置50、SDRAM11および論理回路ブロ
ック(情報処理回路)51−1〜51−5によって構成
されている。なお、この実施の形態において、図11に
示す従来例と対応する部分には、同一の符号を付してあ
る。
【0035】ここで、調停装置50は、調停回路50a
およびセレクタ10bによって構成されており、論理回
路ブロック51−1〜51−5からSDRAM11への
アクセス要求があった場合には、所定の論理回路ブロッ
クを選択して、SDRAM11へのアクセスを許可す
る。
【0036】ここで、調停回路50aは、論理回路ブロ
ック51−1〜51−5からのアクセス要求を受け付
け、所定の論理回路ブロックを選択して許可要求を発行
する。セレクタ10bは、調停回路50aの調停結果に
応じて、アクセスを許可された論理回路ブロックを選択
し、SDRAM11に接続する。
【0037】SDRAM11は、論理回路ブロック51
−1〜51−5において処理の対象となるデータや処理
結果のデータを格納する。論理回路ブロック51−1〜
51−5は、それぞれ独立かつ並行して処理を実行し、
外部から入力されたデータに対して所定の処理を施し、
必要な場合には外部へ再度出力する。
【0038】図3は、論理回路ブロック51−1の詳細
な構成例を示す図である。この図に示すように、論理回
路ブロック51−1は、FIFO51−1a、データ処
理回路51−1b、重みパラメータ生成回路51−1
c、アクセス要求発生回路51−1dによって構成され
ている。
【0039】ここで、FIFO51−1aは、外部から
受信した受信データを格納し、データ処理回路51−1
bから読み出し要求があった場合には、格納した順番に
読み出して供給する。
【0040】データ処理回路51−1bは、FIFO5
1−1aから読み出したデータに対して所定の処理を施
し、必要に応じて外部に処理結果を出力する。また、S
DRAM11にアクセスする必要が生じた場合には、調
停装置50に対してアクセス要求を行い、その結果とし
て、許可応答がなされた場合にはSDRAM11にアク
セス対象となるアドレスを供給し、必要なデータを書き
込むか、または、データを読み出す。
【0041】重みパラメータ生成回路51−1cは、F
IFO51−1aに格納されているデータ量を参照し、
アクセス要求の際に用いる重みパラメータを生成し、ア
クセス要求発生回路51−1dに供給する。
【0042】アクセス要求発生回路51−1dは、デー
タ処理回路51−1bがSDRAM11に対してアクセ
スする必要が生じた場合には、調停装置50に対してア
クセス要求を行うとともに、重みパラメータ生成回路5
1−1cから供給された重みパラメータを調停装置50
に対して供給する。
【0043】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。論理回路ブロック51−1に受信データが入力
されると、FIFO51−1aに順次格納される。
【0044】データ処理回路51−1bは、FIFO5
1−1aに格納されているデータに対して処理を施す場
合には、先ず、FIFO51−1aに対して読み出し要
求を行い、その結果として読み出されたデータを取得
し、必要な処理を施す。処理結果のデータは、データ処
理結果として必要に応じて外部に出力される。
【0045】ところで、データ処理回路51−1bがS
DRAM11に対してアクセスする必要が生じた場合に
は、先ず、データ処理回路51−1bがアクセス要求発
生回路51−1dに対してアクセス要求を発生するよう
に要請する。その結果、アクセス要求発生回路51−1
dは、先ず、重みパラメータ生成回路51−1cから重
みパラメータを取得する。ここで、重みパラメータ生成
回路51−1cは、FIFO51−1aに記憶されてい
るデータを参照して、重みパラメータを生成する。具体
的には次のようにして重みパラメータを生成する。即
ち、重みパラメータを1〜10の間の数値によって表す
とすると、FIFO51−1aに格納されているデータ
量が全容量の10%未満である場合には“1”が、10
%以上20%未満である場合には“2”が、同様にして
“20%”〜“100%”の各ステップに対して“3”
〜“10”が重みパラメータとして選択される。
【0046】重みパラメータ生成回路51−1cは、以
上のような規則に従って、FIFO51−1aに格納さ
れているデータ量を参照して重みパラメータを生成し、
アクセス要求発生回路51−1dに対して供給する。
【0047】アクセス要求発生回路51−1dは、デー
タ処理回路51−1bからアクセス要求がなされた場合
には、調停装置50に対してアクセス要求を行うととも
に、重みパラメータ生成回路51−1cから供給された
重みパラメータを、調停装置50に対して供給する。
【0048】その結果、調停装置50では、調停回路5
0aがアクセス要求と、重みパラメータとを取得する。
そして、複数の論理回路ブロックからアクセス要求がな
されている場合には、重みパラメータを比較し、もっと
も重みパラメータの値が大きい論理回路ブロックに対し
てアクセス権を付与する。なお、重みパラメータが同一
である場合には、例えば、各論理回路ブロックに予め割
り当てられているIDの値が小さい順にアクセス権を付
与する。
【0049】具体的に説明すると、例えば、論理回路ブ
ロック51−1〜51−3が同時にアクセス要求を行っ
たとし、それぞれの重みパラメータが9,4,4であっ
たとすると、先ず、論理回路ブロック51−1に対して
アクセス権が付与され、続いて、論理回路ブロック51
−2、論理回路ブロック51−3の順にアクセス権が付
与される。
【0050】調停回路50aは、アクセス権が付与され
た論理回路ブロックに対しては、許可応答を供給すると
ともに、セレクタ10bに対してアクセス権が付与され
た論理回路ブロックを選択するように通知する。
【0051】その結果、セレクタ10bは、アクセス権
が付与された論理回路ブロックを選択するので、SDR
AM11とアクセス権を付与された論理回路ブロックと
が接続されることになる。
【0052】例えば、論理回路ブロック51−1にアク
セス権が付与された場合には、データ処理回路51−1
bは、セレクタ10bを介してSDRAM11にアクセ
スしようとするアドレスを供給し、当該アドレスに対し
てデータを読み書きする。
【0053】アクセスが完了すると、データ処理回路5
1−1bは、調停装置50に対してその旨を通知するの
で、調停回路50aは、アクセスが完了したことを認知
し、また、セレクタ10bは、論理回路ブロック51−
1とSDRAM11との接続を終了する。
【0054】それ以降も前述の場合と同様の処理が繰り
返され、重みパラメータが大きい順にアクセス権が付与
され、SDRAM11へのアクセスが許可される。以上
に説明したように、本発明の実施の形態によれば、論理
回路ブロック51−1〜51−5の複数から1つのSD
RAM11へのアクセス要求がなされた場合には、各論
理回路ブロックが有するFIFOに格納されているデー
タ量が多い順にアクセス権を付与するようにしたので、
緊急度が高い論理回路ブロックに対して優先的にアクセ
ス権を付与することができる。その結果、アクセス権付
与の遅れによって、FIFOに格納されているデータが
破棄されることを防止することが可能になる。
【0055】ところで、以上の実施の形態では、FIF
Oに格納されているデータ量を参照して、重みパラメー
タを決定するようにしたが、例えば、アクセス要求元に
おける処理系の1単位時間と、その処理の起動周期から
重みパラメータを生成することも可能である。
【0056】ここで、処理系の1単位時間とは、あるひ
とかたまりのデータ処理に要する時間を意味する。ま
た、処理の起動周期とは、処理するひとかたまりのデー
タが発生する周期をいう。
【0057】一般に、処理系の1単位時間<処理の起動
周期の関係が成立し(成立しない場合には処理できな
い)、処理の起動周期から処理系の1単位時間を減算し
た値が、調停等によって待つことが許容できる限界時間
を示している。
【0058】従って、この「待つことが許容できる限界
時間」(以下、単に「限界時間」と称する)が短いもの
ほど、アクセスの緊急度が高いと言えるので、このよう
な値を重みパラメータとして使用することが可能であ
る。
【0059】図4は、以上のような限界時間を重みパラ
メータとして使用する場合における、パラメータの算出
方法を説明するフローチャートである。このフローチャ
ートは、例えば、ATMセルを受信した場合に起動され
て実行される。
【0060】このフローチャートが起動されると、先
ず、ステップS10の処理Aが起動され、実行される。
この処理Aの実行には、2μsec要すると仮定する。
処理Aが終了すると、ステップS11のメモリアクセス
処理が実行される。この処理の実行には、メモリアクセ
スに要する3μsecと、調停により待たされる時間と
を要すると仮定する。
【0061】メモリアクセス処理が終了すると、ステッ
プS12の処理Cが実行される。この処理の実行には、
4μsecを要すると仮定する。また、ATMセルの受
信周期、即ち、図4に示す処理の起動周期は、14μs
ecであったとする。調停によるメモリアクセスの待ち
時間が0μsecである場合には、図4に示す一連の処
理は、9(=2+3+4)μsec必要である。起動周
期が14μsecなので、調停による待ち時間が5(=
14−9)μsec以下のときは、処理を継続できる
が、待ち時間が5μsecを越えた場合には、処理しき
れなくなり破綻してしまう。
【0062】よって、図4に示す例では、限界時間は5
μsecであるということができる。このようにして限
界時間を計算し、重みパラメータとして限界時間を調停
装置50に与え、調停装置50の調停回路50aが、限
界時間が短い順にアクセス権を付与するようにすれば、
緊急度が高い論理回路ブロックに対して優先的にアクセ
ス権を付与することが可能になるので、処理が破綻する
ことを防止できる。
【0063】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態の構成例
を示す図である。この図に示すように、本発明の第2の
実施の形態は、調停装置60、SDRAM11および論
理回路ブロック51−1,51−2によって構成されて
いる。なお、この実施の形態において、図2に示す第1
の実施の形態と対応する部分には、同一の符号を付して
ある。
【0064】調停装置60は、調停回路60a、セレク
タ60bおよび積算回路60c,60dによって構成さ
れており、論理回路ブロック51−1,51−2からS
DRAM11へのアクセス要求があった場合には、所定
の論理回路ブロックを選択して、SDRAM11へのア
クセスを許可する。
【0065】ここで、調停回路60aは、論理回路ブロ
ック51−1,51−2からのアクセス要求を受け付
け、所定の論理回路ブロックを選択して許可要求を発行
する。セレクタ60bは、調停回路60aの調停結果に
応じて、アクセスを許可された論理回路ブロックを選択
し、SDRAM11に接続する。
【0066】SDRAM11は、論理回路ブロック51
−1,51−2において処理の対象となるデータや処理
結果のデータを格納する。積算回路60cは、論理回路
ブロック51−1からのアクセス要求を順番に受け付け
て格納するとともに、受け付けた複数回のアクセス要求
に係る重みパラメータを積算して得られた結果を調停回
路60aに通知する。
【0067】積算回路60dも同様に、論理回路ブロッ
ク51−2からのアクセス要求を順番に受け付けて格納
するとともに、受け付けた複数回のアクセス要求に係る
重みパラメータを積算して得られた結果を調停回路60
aに通知する。
【0068】論理回路ブロック51−1,51−2は、
それぞれ独立かつ並行して処理を実行し、外部から入力
されたデータに対して所定の処理を施し、必要な場合に
は外部へ再度出力する。なお、論理回路ブロック51−
1,51−2は、図3と同様の構成とされている。
【0069】次に、本発明の第2の実施の形態の動作に
ついて説明する。この発明の実施の形態では、積算回路
60c,60dは、論理回路ブロック51−1,51−
2からのアクセス要求をその内部に蓄積するとともに、
それぞれのアクセス要求に係る重みパラメータを累積加
算する。従って、例えば、論理回路ブロック51−1が
SDRAM11へのアクセス要求を行ったとすると、積
算回路60cは、この要求を受け付けて内部に格納する
とともに、論理回路ブロック51−1から供給される重
みパラメータを取得して累積加算する。
【0070】ここで、論理回路ブロック51−1が実行
する処理にSDRAM11へのアクセス処理がサブルー
チン形式で含まれており、このサブルーチンが繰り返し
呼び出されたとすると、SDRAM11へのアクセス要
求が連続して発生することになる。
【0071】そのような場合、本発明の第2の実施の形
態では、積算回路60cにアクセス要求が順番に格納さ
れることから、最初のアクセス要求が完了する前に次の
アクセス要求を行うことができる。その結果、アクセス
要求の待ち時間に他の処理を先行して実行することが可
能になり、処理の効率を向上させることが可能になる。
【0072】また、積算回路60c,60dは、重みパ
ラメータを積算して調停回路60aに通知するので、ア
クセス要求が複数回なされている場合には、それら複数
回の要求のトータルの緊急度に応じて、アクセス権が付
与されることになる。従って、アクセス要求が複数回な
されている場合には、最初になされた要求に係る重みパ
ラメータの大小には拘わらず、全体としての処理の緊急
度に応じてアクセス権が付与されるので、処理が破綻す
ることを防止できる。
【0073】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図6は、本発明の第3の実施の形態の構成例
を示す図である。この図に示すように、本発明の第3の
実施の形態は、調停装置70、SDRAM11および論
理回路ブロック51−1〜51−5によって構成されて
いる。なお、この実施の形態において、図2に示す第1
の実施の形態と対応する部分には、同一の符号を付して
ある。
【0074】調停装置70は、調停部71およびセレク
タ70bによって構成されており、論理回路ブロック5
1−1〜51−5からSDRAM11へのアクセス要求
があった場合には、所定の論理回路ブロックを選択し
て、SDRAM11へのアクセスを許可する。
【0075】調停部71は、調停回路71a、加算回路
71b,71c、調停回路71d,71eによって構成
されており、各論理回路ブロックグループ(詳細は後述
する)からのアクセス要求を統括するとともに、各論理
回路ブロックグループに属する論理回路ブロックからの
アクセス要求を受け付け、所定の論理回路ブロックを選
択して許可要求を発行する。
【0076】ここで、調停回路71aは、加算回路71
bおよび加算回路71cから供給された論理回路ブロッ
クグループ毎の重みパラメータを比較して、何れか一方
のグループにアクセス権を付与する。
【0077】加算回路71bは、論理回路ブロック51
−1,51−2からアクセス要求がなされた場合には、
これらの重みパラメータを加算して調停回路71aに供
給する。
【0078】加算回路71cは、論理回路ブロック51
−3〜51−5からアクセス要求がなされた場合には、
これらの重みパラメータを加算して調停回路71aに供
給する。
【0079】調停回路71dは、論理回路ブロック51
−1,51−2の間で調停処理を実行する。調停回路7
1eは、論理回路ブロック51−3〜51−5の間で調
停処理を実行する。
【0080】セレクタ70bは、調停部71の調停結果
に応じて、アクセスを許可された論理回路ブロックを選
択し、SDRAM11に接続する。SDRAM11は、
論理回路ブロック51−1〜51−5において処理の対
象となるデータや処理結果のデータを格納する。
【0081】論理回路ブロック51−1〜51−5は、
それぞれ独立かつ並行して処理を実行し、外部から入力
されたデータに対して所定の処理を施し、必要な場合に
は外部へ再度出力する。
【0082】ここで、論理回路ブロック51−1,51
−2は、ひとつの論理回路ブロックグループを構成し、
論理回路ブロック51−3〜51−5は、他のひとつの
論理回路ブロックグループを構成している。各グループ
は、例えば、受信処理、または、送信処理といったよう
に特定の処理機能を分担する。
【0083】次に、本発明の第3の実施の形態の動作に
ついて説明する。仮に、論理回路ブロックグループ52
の論理回路ブロック51−1,51−2がアクセス要求
を行い、また、論理回路ブロックグループ53の論理回
路ブロック51−3,51−4がアクセス要求を行った
とする。
【0084】このような場合、加算回路71bは、論理
回路ブロック51−1,51−2から供給される重みパ
ラメータを加算し、調停回路71aに供給する。また、
加算回路71cは、論理回路ブロック51−3,51−
4から供給される重みパラメータを加算し、調停回路7
1aに供給する。
【0085】調停回路71aは、加算回路71bから供
給される論理回路ブロックグループ52の重みパラメー
タと、加算回路71cから供給される論理回路ブロック
グループ53の重みパラメータとを比較し、重みパラメ
ータが大きい方のグループにアクセス権を付与する。例
えば、論理回路ブロックグループ52の方が重みパラメ
ータの値が大きい場合には、論理回路ブロックグループ
52に対してアクセス権が付与される。
【0086】論理回路ブロックグループ52にアクセス
権が付与されると、調停回路71dがそのグループに属
している論理回路ブロック51−1,51−2の間で調
停処理を実行する。例えば、論理回路ブロック51−1
の重みパラメータの方が大きい場合には、調停回路71
dは、論理回路ブロック51−1に対してアクセス権を
付与するとともに、その旨をセレクタ70bに通知す
る。
【0087】その結果、セレクタ70bは、SDRAM
11と、論理回路ブロック51−1とを接続するので、
論理回路ブロック51−1は、SDRAM11にアクセ
スすることが可能になる。
【0088】以上の処理によれば、各論理回路ブロック
における処理内容が階層的に定義されているような場合
において、その階層構造と緊急度とに従ってアクセス要
求の調停を行うことが可能になるので、装置全体として
最適なアクセスの分配が実現できる。
【0089】ところで、以上の実施の形態では、論理回
路ブロックグループは固定された状態であるが、論理回
路ブロックグループを任意に設定可能とすることもでき
る。図7は、そのような設定を可能とするための調停部
71の構成例を示す図である。この図の例では、調停部
71は、レジスタ80、ANDゲート81−1〜81−
5、ANDゲート82−1〜82−5、調停回路83,
84、加算回路85,86および調停回路87によって
構成されている。
【0090】ここで、レジスタ80は、外部のCPU等
に接続され、グループ分けに応じたデータが設定され
る。ANDゲート81−1〜81−5は、一方の入力端
子が論理回路ブロック51−1〜51−5にそれぞれ接
続され、また、他方の入力端子がレジスタ80に接続さ
れている。そして、レジスタ80から出力される信号に
応じて、論理回路ブロック51−1〜51−5から出力
されるアクセス要求を選択し、調停回路83および加算
回路85に供給する。
【0091】ANDゲート82−1〜82−5も同様
に、一方の入力端子が論理回路ブロック51−1〜51
−5にそれぞれ接続され、また、他方の入力端子がレジ
スタ80に接続されている。そして、レジスタ80から
出力される信号に応じて、論理回路ブロック51−1〜
51−5から出力されるアクセス要求を選択し、調停回
路84および加算回路86に供給する。
【0092】次に、以上の実施の形態の動作について説
明する。例えば、論理回路ブロック51−1〜51−3
をひとつの論理回路ブロックグループに設定し、論理回
路ブロック51−4,51−5を他のひとつの論理回路
ブロックグループに設定する場合について考える。
【0093】その場合、レジスタ80は、ANDゲート
81−1〜81−3に対する出力を、“H”の状態に
し、ANDゲート81−4,81−5に対する出力は
“L”の状態にする。一方、ANDゲート82−1〜8
2−3に対する出力は、“L”の状態にし、ANDゲー
ト82−4,82−5に対する出力は“H”の状態にす
る。
【0094】その結果、論理回路ブロック51−1〜5
1−3からのアクセス要求は、調停回路83および加算
回路85に供給され、論理回路ブロック51−4,51
−5からのアクセス要求は、調停回路84および加算回
路86に供給されることになる。
【0095】このような状態において、論理回路ブロッ
ク51−1,51−2および論理回路ブロック51−
4,51−5からアクセス要求がなされたとすると、論
理回路ブロック51−1,51−2からのアクセス要求
は、ANDゲート81−1,81−2を通過して調停回
路83および加算回路85に供給され、また、論理回路
ブロック51−4,51−5からのアクセス要求は、A
NDゲート82−4,82−5を通過して調停回路84
および加算回路86に供給される。
【0096】加算回路85は、論理回路ブロック51−
1,51−2からのアクセス要求に係る重みパラメータ
を加算して調停回路87に供給し、加算回路86は、論
理回路ブロック51−4,51−5からのアクセス要求
に係る重みパラメータを加算して調停回路87に供給す
る。
【0097】調停回路87は、加算回路85,86から
供給された各グループ毎の重みパラメータを比較し、大
きい重みパラメータを有する方のグループを選択する。
例えば、加算回路85から出力された重みパラメータの
方が大きい場合には、論理回路ブロック51−1,51
−2の属するグループが選択されることになる。
【0098】調停回路83は、論理回路ブロック51−
1,51−2からのアクセス要求に係る重みパラメータ
を比較し、大きい方の重みパラメータを有する論理回路
ブロックを選択して許可応答を供給するとともに、セレ
クタ70bに通知する。例えば、論理回路ブロック51
−1の重みパラメータの方が大きい場合には、論理回路
ブロック51−1が選択されることになる。
【0099】セレクタ70bは、論理回路ブロック51
−1を選択して、SDRAM11に接続する。その結
果、論理回路ブロック51−1は、SDRAM11にア
クセスすることが可能になる。
【0100】このように、図7に示す実施の形態によれ
ば、任意の論理回路ブロックを選択してグループを構成
することが可能になる。従って、システムを構築した後
に、ダイナミックにグループを再構成することが可能に
なる。その結果、例えば、ATMセルレート等の要因に
よって定まる各論理回路ブロックの動作具合を参照し
て、最適なグループ化を行うことが可能になる。
【0101】なお、以上の実施の形態では、2つのグル
ープに分割する場合を例に挙げて説明したが、必要に応
じて回路数を増加させることにより3以上のグループに
分割することも可能である。
【0102】次に、アクセス要求を先行して行う場合の
処理について説明する。以上の実施の形態では、アクセ
ス要求は、メモリアクセス処理中において実行されるこ
ととしたが、緊急度が高いアクセス要求については、メ
モリアクセス処理が開始される前に、先行してアクセス
要求を行っておき、アクセス権が確保できると同時にア
クセス処理を実行することも可能である。
【0103】図8は、そのような場合の処理について説
明するフローチャートである。この図の例では、ステッ
プS30,31において処理Aおよび処理Bが実行され
ている。そして、処理Bが終了すると、ステップS34
で実行されるメモリアクセスに対応するアクセス要求
(事前アクセス要求)が、調停装置50に対して出力さ
れる。
【0104】アクセス要求が出力されてから、実際にア
クセスが可能になるまでには一定の時間が必要であるの
で、この例では、ステップS33において処理Cが実行
され、当該処理が終了すると同時に、ステップS34に
おいてメモリアクセスが実行される。
【0105】そして、メモリアクセスが完了すると、ス
テップS35において処理Dが実行され、全ての処理を
完了する。このように、メモリアクセス処理が実行され
る前に、先行してアクセス要求を出力するようにすれ
ば、少ない待ち時間でメモリアクセスを実行することが
可能になる。
【0106】なお、事前アクセス要求がなされた場合に
は、他のアクセス要求と比較し、事前アクセス要求の重
みパラメータの方が大きい場合には、他のアクセスを待
たせておいて、事前アクセスを優先して処理することも
可能である。そのような場合には、更に少ない待ち時間
でメモリアクセスを実行することが可能になる。
【0107】更に、図8の例では、事前アクセス要求を
出力した後に、処理Cを実行するようにしたが、このよ
うな処理を省略し、メモリアクセスを直ちに実行するこ
とも可能である。
【0108】次に、図9および図10を参照して、アク
セス許可応答を最適化した例について説明する。図9
は、従来技術において、アクセス要求がなされてから実
際にデータが転送されるまでの間に、論理回路ブロック
12−1〜12−5、調停装置10およびSDRAM1
1間の信号の流れを示すシーケンス図である。
【0109】この図の例では、先ず、時刻t1におい
て、論理回路ブロックA〜C(例えば、論理回路ブロッ
ク12−1〜12−3)が同時にアクセス要求を行って
おり、その要求が調停装置10に通知されている。
【0110】調停装置10は、これらの要求のうち、優
先度が最も高い論理回路ブロックの要求を検出し、その
論理回路ブロックに対して許可応答を通知する。いまの
例では、論理回路ブロックAが最も優先度が高いことか
ら、時刻t2において、論理回路ブロックAに対して許
可応答が通知されている。
【0111】その結果、論理回路ブロックAは、調停装
置10に対してアドレス信号(ADD)を供給する。調
停装置10は、SDRAM11に制御信号を送るので、
所定のアドレスに書き込まれているデータがデータ信号
(DAT)として、論理回路ブロックAに時刻t3に供
給される。
【0112】データ信号の供給が完了すると、調停装置
10は、次に優先度が高い論理回路ブロックBに対し
て、時刻t4において、許可応答を通知する。その結
果、論理回路ブロックBは、調停装置10に対してアド
レス信号を供給する。調停装置10は、SDRAM11
に制御信号を送るので、所定のアドレスに書き込まれて
いるデータがデータ信号として、論理回路ブロックBに
時刻t5に供給される。
【0113】そして、論理回路ブロックBへのデータの
供給が終了すると、最後に、調停装置10は、論理回路
ブロックCに対して、時刻t6において、許可応答を通
知する。
【0114】その結果、論理回路ブロックCは、調停装
置10に対してアドレス信号を供給する。調停装置10
は、SDRAM11に制御信号を送るので、所定のアド
レスに書き込まれているデータがデータ信号として、論
理回路ブロックCに供給される。
【0115】ところで、SDRAM11等の半導体メモ
リは、データのリクエストを行ってから、実際にデータ
が転送されるまでに、レイテンシと呼ばれる一定の遅延
時間を有するため、データの転送が完了するまで待って
次の許可応答を行うと、全体として処理が遅延してしま
う。
【0116】そこで、図10に示すように、論理回路ブ
ロックから調停装置にアドレスが供給された時点で、次
の論理回路ブロックに対して許可応答を供給することに
より、このような遅延を防止することができる。以下に
その詳細について説明する。
【0117】図10の例では、時刻t1において、論理
回路ブロックA〜C(例えば、図2の実施の形態を例に
挙げると論理回路ブロック51−1〜51−3)が同時
にアクセス要求を行っており、その要求が調停装置50
に通知されている。
【0118】調停装置50は、これらの要求のうち、例
えば、優先度が最も高い論理回路ブロックの要求を検出
し、その論理回路ブロックに対して許可応答を通知す
る。いまの例では、論理回路ブロックAが最も優先度が
高いことから、時刻t2において、論理回路ブロックA
に対して許可応答が通知されている。
【0119】その結果、論理回路ブロックAは、調停装
置50に対してアドレス信号(ADD)を供給する。調
停装置50は、SDRAM11に制御信号を送る。制御
信号の送信が完了すると、調停装置50は、SDRAM
11から論理回路ブロックAへのデータの転送終了を待
たずに、次の論理回路ブロックBに対して、時刻t3に
おいて、許可応答を通知する。許可応答が通知されると
論理回路ブロックBは、アドレス信号を調停装置50に
対して供給する。
【0120】論理回路ブロックBがアドレス信号を調停
装置50に対して供給すると、調停装置50は、SDR
AM11に対して制御信号を供給するとともに、時刻t
4において、論理回路ブロックCに対して許可応答を通
知する。なお、論理回路ブロックAに対するデータの転
送は、この時刻t4において完了する。
【0121】次に、SDRAM11は、論理回路ブロッ
クBからの要求に応じたデータの転送処理を実行し、時
刻t5において、その転送処理が完了する。調停装置5
0から許可応答の通知を受けた論理回路ブロックBは、
アドレス信号を制御信号をSDRAM11に供給する。
その結果、SDRAM11は、論理回路ブロックBに対
してデータの転送を開始する。
【0122】調停装置50から許可応答の通知を受けた
論理回路ブロックBは、制御信号をSDRAM11に供
給する。その結果、SDRAM11は、論理回路ブロッ
クBに対してデータの転送を開始し、時刻t5において
転送が完了する。
【0123】同様に、調停装置50から許可応答の通知
を受けた論理回路ブロックCは、制御信号をSDRAM
11に供給する。その結果、SDRAM11は、論理回
路ブロックBに対してデータの転送を開始し、時刻t6
において転送が完了する。
【0124】以上に示す処理によれば、許可応答が通知
された論理回路ブロックからアドレス信号等が調停装置
50に通知された時点で、次の論理回路ブロックに対し
て許可応答を通知するようにしたので、アクセス要求が
連続して発生した場合に、処理を高速化することが可能
になる。特に、データのリクエストを行ってから、実際
にデータが転送されるまでに遅延(レイテンシ)を有す
る半導体メモリに使用することが好適である。
【0125】なお、以上の実施の形態では、SDRAM
11にアクセスする場合を例に挙げて説明したが、本発
明はこのような場合にのみ限定されるものではなく、例
えば、HDD(Hard Disk Drive)等に適用することも
可能であることはいうまでもない。
【0126】また、以上の実施の形態では、論理回路ブ
ロックが5個の場合を例に挙げて説明したが、これ以外
の場合についても本発明を適用可能であることは勿論で
ある。
【0127】更に、以上の実施の形態では、アクセス対
象となるSDRAM11が1個である場合を例に挙げて
説明したが、複数個SDRAMがあって、これをバンク
等の手法で切り換えて使用することも可能であることは
勿論である。
【0128】(付記1) データを転送するデータ転送
装置において、データを記憶する記憶回路と、データに
対して所定の処理を施す複数の情報処理回路と、前記複
数の情報処理回路のそれぞれの状態を示す状態情報を生
成する状態情報生成回路と、前記複数の情報処理回路か
ら前記記憶回路へのアクセス要求が重複して発生した場
合には、前記状態情報生成回路によって生成された状態
情報を参照し、所定の情報処理回路を選択してアクセス
を許可する選択回路と、を有することを特徴とするデー
タ転送装置。
【0129】(付記2) 前記状態情報は、前記情報処
理回路の負荷の軽重を示す情報であることを特徴とする
付記1記載のデータ転送装置。 (付記3) 前記状態情報は、前記情報処理回路が処理
対象となるデータを格納するために有しているバッファ
の使用率であることを特徴とする付記1記載のデータ転
送装置。
【0130】(付記4) 前記状態情報は、前記情報処
理回路の単一の処理に必要な時間と、当該処理の起動周
期とから生成されることを特徴とする付記1記載のデー
タ転送装置。
【0131】(付記5) 前記選択回路は、前記情報処
理回路が複数のアクセス要求を行っている場合には、各
アクセス要求に係る状態情報を累積した結果に基づい
て、アクセスを許可することを特徴とするデータ転送装
置。
【0132】(付記6) 前記状態情報生成回路は、前
記複数の情報処理回路をグループ化し、各グループ毎の
状態情報を生成し、前記選択回路は、前記グループ毎の
状態情報も参照して、アクセスを許可する、ことを特徴
とするデータ転送装置。
【0133】(付記7) 前記グループ毎の状態情報
は、当該グループに属する情報処理回路のうち、アクセ
ス要求を行っているものについて累積加算することによ
り生成されることを特徴とする付記6記載のデータ転送
装置。
【0134】(付記8) 任意の情報処理回路を選択し
て前記グループを構成するグループ構成回路を更に有す
ることを特徴とする付記7記載のデータ転送装置。 (付記9) 前記情報処理回路は、緊急度が高いアクセ
ス要求については、通常よりも早いタイミングでアクセ
ス要求を発生させることを特徴とする付記1記載のデー
タ転送装置。
【0135】(付記10) 前記選択回路は、直前の情
報処理回路のアクセスが終了する前に他の情報処理回路
に対してアクセスを許可することを特徴とする付記1記
載のデータ転送装置。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、データ
を転送するデータ転送装置において、データを記憶する
記憶回路と、データに対して所定の処理を施す複数の情
報処理回路と、複数の情報処理回路のそれぞれの状態を
示す状態情報を生成する状態情報生成回路と、複数の情
報処理回路から記憶回路へのアクセス要求が重複して発
生した場合には、状態情報生成回路によって生成された
状態情報を参照し、所定の情報処理回路を選択してアク
セスを許可する選択回路と、を設けるようにしたので、
動的に変化する各情報処理回路の緊急度に対応して、そ
の時点で最も緊急度が高い情報処理回路にアクセスを許
可することが可能になり、処理が破綻することによって
データが失われることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明する原理図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成例を示す図で
ある。
【図3】図2に示す論理回路ブロックの詳細な構成例を
示す図である。
【図4】限界時間を重みパラメータとして使用する場合
における、パラメータの算出方法を説明するフローチャ
ートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態の構成例を示す図で
ある。
【図6】本発明の第3の実施の形態の構成例を示す図で
ある。
【図7】論理回路ブロックグループを任意に設定可能と
するための調停部の構成例を示す図である。
【図8】緊急度が高いアクセス要求については、メモリ
アクセス処理が開始される前に、先行してアクセス要求
を行っておき、アクセス権が確保できると同時にアクセ
ス処理を実行する際の処理の流れを説明するフローチャ
ートである。
【図9】従来技術における、論理回路ブロック、調停装
置およびSDRAM間の信号の流れを示すシーケンス図
である。
【図10】論理回路ブロックから調停装置にアドレスが
供給された時点で、次の論理回路ブロックに対して許可
応答を供給する場合の信号の流れを示すシーケンス図で
ある。
【図11】従来のデータ転送装置の構成例を示す図であ
る。
【図12】図11に示す論理回路ブロックの詳細な構成
例を示す図である。
【符号の説明】
10 調停装置 10a 調停回路 10b セレクタ 11 SDRAM 12−1〜12−5 論理回路ブロック 12−1a FIFO 12−1b データ処理回路 20 記憶回路 21−1〜21−n 情報処理回路 22−1〜22−n 状態情報生成回路 23 選択回路 50 調停装置 50a 調停回路 10b セレクタ 51−1〜51−5 論理回路ブロック 51−1a FIFO 51−1b データ処理回路 51−1c 重みパラメータ生成回路 51−1d アクセス要求発生回路 52,53 論理回路ブロックグループ 60 調停装置 60a 調停回路 60b セレクタ 60c,60d 積算回路 70 調停装置 70b セレクタ 71 調停部 71a 調停回路 71b,71c 加算回路 71d,71e 調停回路 80 レジスタ 81−1〜81−5,82−1〜82−5 ANDゲー
ト 83,84 調停回路 85,86 加算回路 87 調停回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを転送するデータ転送装置におい
    て、 データを記憶する記憶回路と、 データに対して所定の処理を施す複数の情報処理回路
    と、 前記複数の情報処理回路のそれぞれの状態を示す状態情
    報を生成する状態情報生成回路と、 前記複数の情報処理回路から前記記憶回路へのアクセス
    要求が重複して発生した場合には、前記状態情報生成回
    路によって生成された状態情報を参照し、所定の情報処
    理回路を選択してアクセスを許可する選択回路と、 を有することを特徴とするデータ転送装置。
  2. 【請求項2】 前記状態情報は、前記情報処理回路が処
    理対象となるデータを格納するために有しているバッフ
    ァの使用率であることを特徴とする請求項1記載のデー
    タ転送装置。
  3. 【請求項3】 前記状態情報は、前記情報処理回路の単
    一の処理に必要な時間と、当該処理の起動周期とから生
    成されることを特徴とする請求項1記載のデータ転送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記選択回路は、前記情報処理回路が複
    数のアクセス要求を行っている場合には、各アクセス要
    求に係る状態情報を累積した結果に基づいて、アクセス
    を許可することを特徴とするデータ転送装置。
  5. 【請求項5】 前記状態情報生成回路は、前記複数の情
    報処理回路をグループ化し、各グループ毎の状態情報を
    生成し、 前記選択回路は、前記グループ毎の状態情報も参照し
    て、アクセスを許可する、 ことを特徴とするデータ転送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006277620A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Canon Inc バスアクセスを調停する制御装置およびその方法
JP2007164629A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Canon Inc 信号処理装置、撮像装置およびデータ転送方法
JP2007249816A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Ricoh Co Ltd データ通信回路および調停方法
JP2010272029A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Sanyo Electric Co Ltd アクセス制御回路

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