JP2002541275A - エチレンの重合方法 - Google Patents
エチレンの重合方法Info
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Abstract
Description
を含む選択された二座配位子の遷移金属錯体は、(場合によっては他の化合物の
存在下で)エチレンの重合のための活性な触媒である。このような触媒のいくつ
かによって特定の条件下で調製されるポリエチレンは、新規かつ高度に分枝した
ものであり、溶液中で例外的に剛直なポリマー鎖を有することが明らかである。
多様な用途に向けて、これらのポリマーが毎年さまざまなグレードで大量に生成
されている。このようなポリマーを製造するための方法には、低密度ポリエチレ
ンを製造するためのフリーラジカル重合などの商業的に利用されている多くの方
法を含む多くの異なる方法があり、チーグラー・ナッタ型の触媒やメタロセン型
の触媒など多くのいわゆる配位触媒がある。これらの触媒系のそれぞれには、重
合コストや生成されるポリエチレンの具体的な構造を含む、利点と欠点とがある
。ポリエチレンは重要なものであるため、経済的であり、および/または新たな
型のポリエチレンを製造する新たな触媒系が常に求められている。
位子を有する特定の後周期遷移金属錯体を、オレフィン用重合系の成分として用
いることについて説明されている。本願明細書に開示されている配位子の多くは
、かかる文献に開示されている配位子とは異なるものである。
体を使用するとオレフィン用の重合触媒になることが概説されている。これらの
錯体における配位子の中には、リンおよび窒素を両方含む配位子がある。本願明
細書にて述べられる配位子はいずれも、かかる文献には何ら具体的に説明されて
いないものである。
6〜0.7のマークホーインク定数(α)を有することが報告されている(J.
Brandrup,et al.,Ed.,Polymer Handbook 、3rd Ed.,John Wiley & Sons,New York,1
989,p.VII/6)。より大きなマークホーインク定数を有するポリエチ
レンについては何ら触れられていない。
する活性重合触媒とエチレンとを約−100℃〜約+200℃の温度で接触させ
る工程を含み、前記錯体が、式
、 R2は、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 R3およびR4は、各々独立にヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(ただ
し、窒素原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合して
いる)であり、 R5およびR6は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビ
ルであり、 R7およびR8は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(た
だし、リン原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合し
ている)であり、 R9およびR10は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビルであり、 R11およびR12は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルで
あり、 R13は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 ただし、R2とR9とが一緒になって環を形成してもよい)で表される配位子を
有するTi錯体、Cr錯体、V錯体、Zr錯体、Hf錯体またはNi錯体である
ことを特徴とする、第1のポリエチレンの製造方法に関するものである。
性重合触媒とエチレンとを約−100℃〜約+200℃の温度で接触させる工程
を含み、前記活性重合触媒が、式
R20)-またはWH-を形成することが可能な中性ルイス酸であり、かつ、同様に
アルキル基または水素化物をMに転位させることが可能である、第1の化合物W
(ただし、WX-は弱配位性アニオンである)または (b)アルキル基または水素化物基をMに転位させることが可能な第2の化合
物と、X-、水素化物基またはアルキル基をMから引き抜いて、弱配位性アニオ
ンを形成することが可能な中性ルイス酸である第3の化合物との組み合わせと を含む (式中、 Mは、Ti、Cr、V、Zr、HfまたはNiであり、 Xは各々アニオンであり、 nは、1つまたは複数の前記アニオンの負電荷の総数がMの酸化状態と等しく
なるような整数であり、 Tは、ヒドロカルビレン、置換ヒドロカルビレンまたは−CR9R10−であり
、 R2は、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 R3およびR4は、各々独立にヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(ただ
し、窒素原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合して
いる)であり、 R5およびR6は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビ
ルであり、 R7およびR8は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(た
だし、リン原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合し
ている)であり、 R9およびR10は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビルであり、 R11およびR12は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルで
あり、 R13は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 ただし、R2とR9とが一緒になって環を形成してもよい)ことを特徴とする、
第2のポリエチレンの製造方法も本願明細書にて開示される。
を主成分とする活性重合触媒とエチレンとを約−100℃〜約+200℃の温度
で接触させる工程を含み、前記活性重合触媒が、
なるような整数であり、 Tは、ヒドロカルビレン、置換ヒドロカルビレンまたは−CR9R10−であり
、 R2は、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 R3およびR4は、各々独立にヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(ただ
し、窒素原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合して
いる)であり、 R5およびR6は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビ
ルであり、 R7およびR8は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(た
だし、リン原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合し
ている)であり、 R9およびR10は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビルであり、 R11およびR12は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルで
あり、 R13は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 Z1は、水素化物またはアルキルまたはエチレンを挿入可能な他の任意のアニ
オン配位子であり、 Yは、エチレンまたは空の配位座によって置換可能な中性配位子であり、 Qは、比較的非配位性のアニオンであり、 Pは、1つまたは複数のエチレン単位を含む二価ポリエチレン基であり、 Z2は末端基であり、 ただし、R2とR9とが一緒になって環を形成してもよい)ことを特徴とする、
第3のポリエチレンの製造方法にも関する。
.0以上のマークホーインク定数を有するホモポリエチレンにも関する。
に金属含有部分に配位することを意味するだけである。配位子のどの原子が金属
に配位するかについては何ら含意するものではない。
。
い限り、本願明細書のヒドロカルビル基は1個〜約30個の炭素原子を含むこと
が好ましい。
さらされるプロセス条件下において不活性である、1つまたは複数の置換基を含
むヒドロカルビル基を意味する。また、それら置換基は本方法を実質的に妨害し
ない。特に明記しない限り、本願明細書の置換ヒドロカルビル基は1個〜約30
個の炭素原子を含むものであると好ましい。「置換」の意味には複素芳香環も含
まれる。
れるプロセス条件下において不活性である、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカ
ルビル以外の基を意味する。また、それら官能基は、かかる官能基を含む化合物
が関与する場合のある本願明細書に記載のプロセスを実質的に阻害しない。官能
基の一例は、ハロ(フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード)、−OR18(式中
、R18はヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルである)などのエーテルを含
む。R4、R5、R8、R12、R13およびR17など、官能基がコバルト原子または
鉄原子の近傍にある場合には、この官能基は、R4、R5、R8、R12、R13およ
びR17を含有する化合物中の、金属原子に対して配位することが示される基より
も強く金属原子に配位しないようにすべきである。すなわち、官能基によって所
望の配位基が置換されないようにすべきである。
のひとつに明示的に示されれる窒素原子またはリン原子を意味する。
ニウム原子に結合している化合物を意味する。この化合物のアルミニウム原子に
は、アルコキシド、水素化物、ハロゲンなどの他の基が結合していてもよい。
はない化合物を意味する。このような化合物の一例は、エーテル、アミン、スル
フィド、有機ニトリルを含む。
を意味する。このようなカチオンの一例は、ナトリウムカチオンおよび銀カチオ
ンを含む。
に称されているアニオンであり、このようなアニオンの配位能力は周知であり、
文献において説明されている。たとえば、W.Beck.,et al.,Ch em.Rev. ,vol.88,p1405〜1421(1988)およびS.
H.Stares,Chem.Rev.,vol.93,p.927〜942(
1993)を参照のこと(これらの文献の両方を本願明細書に援用する)。この
ようなアニオンの中には直前の段落において示したアルミニウム化合物およびX - から形成されるものがあり、これには、R9 3AlX-、R9 2AlClX-、R9A
lCl2X-および「R9AlOX-」が含まれる(式中、R9はアルキルである)
。他の有用な非配位性アニオンとしては、BAF-{BAF=テトラキス[3,
5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボレート}、SbF6 -、 PF6 -およびBF4 -、トリフルオロメタンスルホネート、p−トルエンスルホ ネート、(RfSO2)2N-および(C6F5)4B-があげられる。
がって、エチレン分子が空の配位座の近傍にあれば、このエチレン分子は金属原
子に配位し得る。
チレン分子)を挿入して、重合を開始あるいは継続し得る、金属原子に配位した
配位子を意味する。たとえば、これは、以下の反応の形をとることができる(反
応式中、Lは配位子である)。
ましい。多くの場合、Ti、Cr、Vおよび他の前周期遷移金属は、ポリオレフ
ィンを「正常な」量の分枝を含むものにすると信じられている。ポリオレフィン
の「正常な」分枝については、本願明細書に援用する国際特許出願公開第WO9
6/23010号を参照のこと。本願明細書に示す結果から明らかなように、N
i(および他の)錯体の使用は、「異常な」量の分枝を含むポリマーをもたらす
ことが多い。
しい基は以下のとおりである。 R3はヒドロカルビルであり、特に、アルキル、あるいはアルキルまたはハロ
ゲンで置換されたアリールであり、特に、2〜6個の炭素原子を含むアルキル、
および2,6−ジアルキルフェニルであり、 R4は水素またはアルキルであり、特にR3がアルキルまたはハロゲンで置換さ
れたアリールである場合に水素であり、 R7およびR8は、独立に、飽和ヒドロカルビルであり、特に3〜8個の炭素原
子を含むアルキルまたはシクロアルキルであり、 R5およびR6は、独立に、水素またはメチルであり、好ましくは両方とも水素
であり、 R13はアルキルまたはハロゲンで置換されたアリールであり、特に、任意選択
で他の位置で置換されていてもよい2,6−二置換フェニルであり、 R11およびR12は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルで
あり、特に、リン原子に結合した炭素原子は、少なくとも2個の他の炭素原子が
結合しているヒドロカルビルであり、 Tは、−CHR14−(式中、R14は、水素または1〜6個の炭素原子を含むア
ルキルである)であるか、Tは−CR9R10−であるか、またはTはo−フェニ
レンであり、 R10は、一緒になって環を形成する、特に、炭素環式の環を形成する水素およ
びR2である。
は二環式の環系など他のタイプの環系の一部であってもよい。R2およびR9が一
緒になって環を形成する場合の好ましい基としては、
錯体としては、以下のものがあげられる。
シクロヘキシルであり、およびPhはフェニルである。
00℃〜約+200℃であり、好ましくは約0℃〜約150℃、さらに好ましく
は約25℃〜約100℃である。重合を実施するエチレン濃度は重要ではなく、
大気圧から約275MPaまでがエチレンおよびプロピレンについて適当な範囲
である。
機液体の存在下で実施してもよい。触媒系、エチレンおよびポリエチレンは、こ
れらの液体中に可溶であっても不溶であってもよいが、明らかにこれらの液体は
重合が起こることを妨害するべきではない。好適な液体は、アルカン、シクロア
ルカン、選択されたハロゲン化炭化水素、芳香族炭化水素などを含む。炭化水素
が好ましい溶媒である。特に有用な溶媒は、ヘキサン、トルエン、ベンゼン、ク
ロロホルム、塩化メチレン、1,2,4−トリクロロベンゼン、p−キシレンお
よびシクロヘキサンを含む。
たは他の方法で結合させて、この触媒を「不均一化」してもよい。アルキルアル
ミニウム化合物などの化合物との反応によって活性触媒種が形成される場合、ま
ず最初にアルキルアルミニウム化合物を塗布または他の方法で結合させた支持体
をニッケル化合物前駆体と接触させ、活性ニッケル触媒が固体支持体に「結合し
た」触媒系を形成する。直前の段落において説明したような有機液体中での重合
にこれらの支持された触媒を用いてもよい。また、それら支持された触媒を、重
合されるエチレンを気体として重合に加え、かつ液体の支持相が存在しない、い
わゆる気相重合に使用してもよい。
ら触媒を用いて製造されるポリオレフィンの分枝状態を変化させる上で特に有用
であることは周知である。たとえば、国際特許出願公開第WO96/23010
号、同第WO97/02298号、同第WO98/30610号および同第WO
98/30609号(これらの文献を、全ての目的のためにその内容全体を本願
明細書に記載したものとして本願明細書に援用する)を参照のこと。また、たと
えば上述した特性が異なる別個のポリマーの配合物を用いることが、「単一の」
ポリマーに比較して有利な特性を有する場合があることも周知である。たとえば
、広いまたは二峰性の分子量分布を有するポリマーの方が、より狭い分子量分布
のポリマーよりも容易に溶融加工(成形)できる場合があることが周知である。
同様に、多くの場合、結晶性ポリマーなどの熱可塑性樹脂を、エラストマーポリ
マーを配合することにより、強化してもよい。
る場合であれば、ポリマーの配合物を本来的に生成するポリマー製造方法が有用
である。しかしながら、このような重合では、2種類の触媒が互いに干渉し合っ
たり、あるいは得られるポリマーが単一のポリマーになってしまうような相互作
用が生じる可能性があることに注意しなければならない。
と呼ぶことができる。これらの触媒とともに用いることができるモノマーは、上
記に(好ましいものとして)述べたものである。
触媒と併用する。第2の活性重合触媒は、たとえば上記にて援用した国際特許出
願公開第WO96/23010号、同第WO97/02298号、同第WO98
/30610号、同第WO98/30609号および同第WO98/27124
号に記載されているような別の後周期遷移金属触媒であってもよい。他の有用な
型の触媒を第2の活性重合触媒に使用してもよい。また、たとえばいわゆるチー
グラー・ナッタ触媒および/またはメタロセン型の触媒を用いてもよい。これら
の型の触媒はポリオレフィンの分野においてよく知られている。たとえばメタロ
セン型の触媒の情報についてはAngew.Chem.,Int.Ed.Eng l. ,vol.34,p.1143〜1170(1995)、欧州特許出願公開
第0416815号および米国特許第5198401号を、チーグラー・ナッタ
型の触媒の情報については、J.Boor Jr.,Ziegler−Natt a Catalysts and Polymerizations ,Acad
emic Press,New York,1979を参照のこと(全ての目的
のために、これらの文献の全てを本願明細書に援用する)。これら型の触媒全て
、および第1の活性重合触媒に有用な重合条件の多くは一致するため、第1の活
性重合触媒および第2の活性重合触媒で用いる重合条件を容易に得ることができ
る。多くの場合、メタロセン型の重合またはチーグラー・ナッタ型の重合には、
「助触媒」または「活性剤」が必要である。多くの場合、アルキルアルミニウム
化合物などの同一の化合物を、これらのさまざまな重合触媒のうちのいくつかま
たは全てに対する「活性剤」として使用することができる。
州特許出願公開第0129368号に記載されているようなメタロセン型の触媒
もあげられる。特に有利なのが、たとえば米国特許第5145819号および欧
州特許出願公開第0485823号に記載されているような架橋したビス−イン
デニルメタロセンである。異なる種類の好適な触媒として、欧州特許出願公開第
0416815号、同第0420436号、同第0671404号および同第0
643066号ならびに国際特許出願公開第WO91/04257号に記載され
ているような、よく知られている拘束された幾何学的配置の触媒があげられる。
種類の遷移金属錯体を使用することが可能である。
載したものとして本願明細書に援用する。
の活性重合触媒によって重合されるモノマー]と第2のオレフィン[第2の活性
重合触媒によって重合されるモノマー]とは同一であり、そのような方法におい
て好ましいオレフィンは直前に記載されたものと同一である。第1のオレフィン
および/または第2のオレフィンは、単一のオレフィンであってもコポリマーを
作成するオレフィン混合物であってもよい。繰り返すが、第1の活性重合触媒お
よび第2の活性重合触媒による重合が同時にポリマーを作成するプロセスでは特
に、それら2つのオレフィンが同一であることが好ましい。
により重合できないモノマーを、第1の活性重合触媒によって重合してもよく、
および/または逆も同様である。このような場合、2種類の化学的に異なるポリ
マーを生成できる。別の場合においては、一方の重合触媒を用いるとコポリマー
が生成され、他方の重合触媒を用いるとホモポリマーが生成される2種類のモノ
マーが存在することもあれば、さまざまなモノマーからモル比または繰り返し単
位が異なる2種類のコポリマーを生成してもよい。他の同様の組み合わせは、当
業者に明白であろう。
オレフィンのオリゴマーを生成する。該オリゴマーは式R70CH=CH2を有す
る(式中、R70は、好ましくは偶数の炭素原子を有するn−アルキルである)。
このプロセスでの他方の重合触媒は、上記のオレフィンを、単独で、あるいは、
好ましくは少なくとも1つの他のオレフィン(好ましくはエチレン)とともに(
共)重合し、分枝したポリオレフィンを形成する。第2の活性重合タイプの触媒
によるオリゴマー(α−オレフィンと呼ばれることもある)の調製については、
上記にて援用した国際特許出願公開第WO96/23010号および同第WO9
9/02472号中に見出される。
も、適切な上記の参考文献中に見出されるであろう。
活性重合触媒は、詳細にわたって前述されている。第2の活性重合触媒は、第1
の活性重合触媒の制限を満たしてもよいが、化学的には異なるものでなければな
らない。たとえば、異なる遷移金属を存在させてもよいし、および/または異な
るタイプの配位子および/または第1の活性重合触媒と第2の活性重合触媒とで
構造の異なる同一タイプの配位子を利用してもよい。好ましい一プロセスでは、
配位子のタイプと金属が同一であるが、配位子がそれらの置換基について異なっ
ている。
の配位子(好ましくは同一タイプの配位子である)と共に単一の重合触媒を添加
して、2種類の重合触媒をin situにて生成する系も、2種類の活性重合
触媒の定義に含まれる。
各触媒から得られるポリマーの比と、プロセス条件下での各触媒の相対重合速度
とに依存する。たとえば、80%の結晶性ポリエチレンと20%のゴム状ポリエ
チレンとを含む「強化された」熱可塑性ポリエチレンを調製することが求められ
、かつ2種類の触媒の重合速度が等しい場合、結晶性ポリエチレンを与える触媒
対 ゴム状のポリエチレンを与える触媒を4:1のモル比で使用すればよい。
3種類以上のポリマーを含む生成物が必要な場合は、3種類以上の活性重合触媒
を用いてもよい。
、順次的に生成してもよい。すなわち、2つの重合容器を順次的に用いる場合の
ように、一方の(第1または第2のいずれか)触媒を用いての重合に続いて、他
方の触媒を用いての重合を実施してもよい。しかしながら、第1の活性重合触媒
と第2の活性重合触媒とを同一容器にて使用して、すなわち同時に、重合を実施
することが好ましい。大抵の場合は、第1の活性重合触媒と第2の活性重合触媒
とが互いに適合性であり、および他の触媒の存在下でそれらに特有のポリマーを
生成するため、この同一容器での重合が可能である。それぞれの触媒に適用可能
なプロセスの任意のもの(すなわち、気相重合、液相重合、連続重合など)を、
この2種類以上の触媒を用いる重合プロセスでも使用できる。
または分子量分布、および/または融点、および/または結晶度、および/また
はガラス転移温度、および/または他の要素が変化する可能性がある。コポリマ
ーに関しては、別個の重合触媒がさまざまな相対比率で存在するモノマーを重合
する場合、ポリマー中のコモノマーの比が異なる。生成されるポリマーは、成形
および押出用の樹脂として、および包装材などのフィルムにおいて有用である。
これらのポリマーは、改善された溶融加工性、靱性、改善された低温特性などの
利点を持つ可能性がある。
レンの分子量を低下させてもよい。存在する水素の量が、存在するエチレンの約
0.01〜約50モルパーセント、好ましくは約1〜約20モルパーセントであ
ることが好ましい。エチレンと水素の相対濃度を、それらの分圧によって調節し
てもよい。
in situでの生成をもたらす開始材料の混合物も、全ての重合プロセスの
定義に含まれる。
ホーインク定数を有する。大抵のホモポリエチレンは、溶媒の種類および使用す
る温度、ならびにポリエチレン中の分枝の程度に応じて、約0.5〜0.75の
範囲内の該定数を有する。「一般に、柔軟な鎖で0.5≦α≦0.8、本来的に
剛直な分子(セルロース誘導体、DNAなど)で0.8≦α≦1.0、高度に伸
長した鎖(イオン強度が極めて低い溶液中の高分子電解質など)で1.0≦α≦
1.7である」(G.Allen,et al.,Ed.,Comprehen sive Polymer Science ,Vol.1,Pergamon
Press,Oxford,1989,p.190のP.A.Lovellより
引用)と考えられている。これらのポリエチレンがなぜ溶液中で伸長鎖分子とし
て挙動するのかは解明されていないが、これらのポリマーの分枝パターンは、他
の分枝ホモポリエチレンでののものとは異なるのではないかと推測されている。
たとえば、国際特許出願公開第WO96/23010号を参照のこと。
有用であり、および潤滑油用のベースや潤滑油の粘度調整剤など、本願明細書に
援用する国際特許出願公開第WO96/23010号において高度に分枝したポ
リエチレンについて概説されている用途に有用である。これらのポリマーは、I
b、IcおよびId、より好ましくはIbのような触媒、および約50℃より高
い温度、特に約70℃より高い温度のようなより高い重合温度(重合温度の上限
については上述したとおりである)を用いる重合により、作成してもよい。
熱時に融点を記録し、および融解吸熱のピークを融点として記録した。
出願公開第WO96/23010号に記載されているようにして測定した。
て、以下のようにして実施した。
録商標)KF−806Mカラム(昭和電工株式会社製、Showa Denko
America,Inc.,280 Park Ave.,New York
,NY 10017 U.S.A.から入手可能)を有するWaters「15
0−CV plus」クロマトグラフ(Waters Corp.)を用いて測
定を実施した。注入量は、濃度1.5mg/mLにおいて150マイクロリット
ルであった。Polymer Laboratories Inc.から入手し
た狭い分画の標準ポリスチレン試料を用いて汎用検量線を作成した。GPCVソ
フトウェアのバージョン2.15.1を用いるWaters Millenni
um(登録商標)2020データシステム(Waters Corp.)を用い
て、データを取得および処理した。固有粘度を、35℃にて測定した。
すマークホーインク定数を得た。ただし、この関係は全ての対象としたポリマー
の全分布を通してほぼ線形であることが見出されたので、得られた定数は、同様
に高分子量種の関係についても説明した。
ヒド(1.00g、3.44mmol)と2,6−ジイソプロピルアニリン(0
.66mL、3.82mmol)とを混合した。ギ酸10滴を触媒として添加し
た後、混合物を窒素雰囲気下で3日間還流した。反応溶液の冷却時、黄色結晶が
沈殿した。固形分を濾別し、メタノールで洗浄し、乾燥させた(1.129g、
収率73%)。1H NMRスペクトルは(Ih)の化学構造と一致する。1H
NMR(CD2Cl2、500MHz):8.86ppm(d、1H、Ar−CH =N)、8.25ppm(dd、1H、架橋フェニル環上のイミン基に隣接する
プロトン)、6.90〜7.50ppm(m、16H、芳香族プロトン)、2.
72ppm(m、2H、CH(CH3)2)、0.99ppm(d、12H、CH
(CH 3)2)。31P NMR(CD2Cl2、200MHz):13.94(s)
。
,6−ジメチルアニリンを使用した。
、ノルカンファー(8.0g、0.073mol)と2,6−ジイソプロピルア
ニリン(21.6g、0.11mol)とを混合した。少量のp−トルエンスル
ホン酸を触媒として溶液に添加した。溶液を2日間還流し、その間ディーンスタ
ークトラップを用いて、反応中に生成される水を除去した。反応終了後、溶媒を
真空中で除去して、油性混合物を残した。ジエチルエーテル溶液からの結晶化に
より生成物を得た(11.0g、収率56%)。いくつかの生成物は、フラッシ
ュカラム分離法によって精製された。
中1.5M LDA溶液、5.5mL、8.6mmol)の溶液に、10mLの
THF中の前の工程で得たイミン生成物(2.0g、7.42mmol)を滴下
した。0℃で4時間攪拌した後、エーテル/ドライアイス冷浴を用いて、混合物
を−100℃まで冷却した。次いで、20mLのTHF中のジ−t−ブチルクロ
ロホスフィン(1.34g、7.42mmol)を注射器で反応混合物に滴下し
た。添加終了後、混合物を−50℃で一晩攪拌し、次いで室温にて2日間攪拌し
た。溶媒を除去した後、残留物をジエチルエーテル50mLに溶解し、そして次
に、得られた溶液を1N NH4Cl水溶液100mLに注いだ。有機層を収集
し、ジエチルエーテル(3×5mL)を用いて水層を抽出した。有機相を合わせ
、水洗し、MgSO4を用いて乾燥させ、最後に溶媒を除去した。2回にわたる
粗生成物のヘキサンからの結晶化により、純粋な生成物が得られた(0.75g
、収率24%)。
ホスフィンの間における、ギ酸により触媒されるマンニッヒ反応によって合成し
た。
にて、ジエチルアミン(0.57mL、5.51mmol)と、ホルムアルデヒ
ド(37質量%水溶液0.39mL、5.20mmol)と、ジシクロヘキシル
ホスフィン(1.0mL、5.18mmol)とを混合した。2滴のギ酸の添加
後、混合物を窒素雰囲気下で一晩還流した。次に、揮発性物質をすべて減圧除去
し、油性の生成物を得た。1H NMR、31P NMRおよびGC/MSによっ
て生成物の構造を確認した。1H NMR(CD2Cl2、500MHz):2.
51ppm(s、2H、NCH 2P)、2.48ppm(q、4H、CH3CH 2
−N)、1.1〜1.7ppm(m、22H、シクロヘキシル基のプロトン)、
0.90ppm(t、6H、CH 3CH2−N)。31P NMR(CD2Cl2、2
00MHz):15.78(s)。
。一例として、錯体(Id)−NiBr2の合成について以下に説明する。ジク
ロロメタン5mL中の(DME)NiBr2(90mg、0.29mmol)の
懸濁液に、ジクロロメタン5mL中の(Id)(121mg、0.29mmol
)の溶液を添加した。混合物を室温にて一晩攪拌した。この溶液をCelite
(登録商標)に通し、不溶性物質をすべて除去した後、真空下における溶媒の大
部分の除去により濃縮した。最後に、該溶液に大過剰量のヘキサンを添加し、錯
体を沈殿させた。紫色の錯体を濾別し、ヘキサンで洗浄し、乾燥させた(85m
g、収率46%)。配位子が金属イオンと錯体化すると、エナミン形態からイミ
ン形態に異性化する。結晶構造は錯体構造と一致していた。
mol)溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに仕込んだ。次に、こ
の溶液に対して、PMAO−IP(5mLトルエン中3.6mL、15mmol
)を690MPaのエチレン雰囲気下にて添加した。得られた混合物を、100
psiのエチレンおよび35℃の下、500rpmにて、1時間攪拌した。この
期間中に、大量のエチレンが消費された。残ったエチレンをガス抜きし、そして
オートクレーブを開いた後に、液体が発泡し、ブテンの形成を示した。粗生成物
の1H NMRが、エチレンオリゴマーの形成を示した。
mmol)溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに仕込んだ。オート
クレーブを70℃まで加熱した。次に、この溶液に対して、PMAO−IP(ト
ルエン中12.7mL、0.0525mol)を、3.5MPaのエチレンの下
で添加した。得られた混合物を、3.5MPaのエチレンの下で70℃で3時間
攪拌した。続いてエチレン圧を開放し、イソプロパノール50mLの添加により
、空気下にて反応混合物の反応を停止した。得られたスラリーを、10mLの濃
HClを加えたメタノール100mLの入ったビーカーにて攪拌した。最後に、
水200mLを加え、油状物を溶液から分離した。次に混合物を分液漏斗に移し
、そして水相から油状物を分離した。ヘキサン3×100mLを用いて水相を抽
出し、そしてヘキサン抽出物を油状物と合わせた。MgSO4を用いて乾燥させ
た後、溶液から溶媒を除去してゲル状のポリマー(24.5g)を得た。13C
NMRによって分枝分布を定量化した。1000CH2あたりの分枝:総メチル
(110.3)、メチル(24.7)、エチル(12.9)、プロピル(13.
3)、ブチル(8.8)、アミル(12.1)、および≧ヘキシル(27.3)
。GPC(テトラヒドロフラン中、対ポリスチレン標準):Mn=2450、Mw =3650、Mw/Mn=1.49。
mmol)の溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに仕込んだ。オー
トクレーブを70℃まで加熱した。次に、この溶液に対して、PMAO−IP(
トルエン中4.0mL、16.5mmol)を3.5MPaのエチレンの下で添
加した。得られた混合物を、3.5MPaのエチレンの下で70℃で7時間攪拌
した。続いてエチレン圧を開放し、イソプロパノール50mLを添加することに
より、空気下にて反応混合物の反応を停止した。白色粉末を濾別し、メタノール
で洗浄し、そして最後に減圧下にて乾燥させた(0.5g)。13C NMRによ
って分枝分布を定量化した。1000CH2あたりの分枝:総メチル(49.4
)、メチル(22.3)、エチル(9.3)、プロピル(1.1)、ブチル(3
.0)、アミル(2.2)、および>ヘキシル(11.2)。GPC(TCB中
、ポリエチレン標準を用いる汎用検量線による):Mn=3.72×105、Mw
=7.43×105、Mw/Mn=2.0、マークホーインク係数α=1.3にお
ける高分子量ピーク;およびMn=2150、Mw=2660、Mw/Mn=1.2
3における低分子画分を有する二峰性分布。
mmol)の溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに仕込んだ。オー
トクレーブを70℃に加熱した。次に、この溶液に対して、PMAO−IP(ト
ルエン中4.0mL、16.6mmol)を3.5MPaのエチレンの下で添加
した。得られた混合物を、3.5MPaのエチレンの下で70℃で7時間攪拌し
た。続いてエチレン圧を開放し、イソプロパノール50mLの添加により、空気
下にて反応混合物の反応を停止した。得られたスラリーを、10mLの濃HCl
を加えたメタノール100mLの入ったビーカーにて攪拌した。最後に、水20
0mLを加え、および油状物を溶液から分離した。次に混合物を分液漏斗に移し
、そして水相から油状物を分離した。ヘキサン3×100mLを用いて水相を抽
出し、そしてヘキサン抽出物を油状物と合わせた。MgSO4を用いて乾燥させ
た後、溶液から溶媒を除去して、軟質でワックス状のポリマー(6.21g)を
得た。13C NMRによって分枝分布を定量化した。1000CH2あたりの分
枝:総メチル(50.3)、メチル(23.2)、エチル(3.2)、プロピル
(0.5)、ブチル(1.1)、アミル(7.0)、および≧ヘキシル(20.
3)(末端基の補正なし)。GPC(TCB中、ポリスチレン標準を用いる汎用
検量線による):Mn=1980、Mw=2690、Mw/Mn=1.4、[η]=
0.079dL/g、α=1.1。
mmol)の溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに仕込んだ。オー
トクレーブを70℃に加熱した。次に、この溶液にPMAO−IP(トルエン中
4.0mL、16.6mmol)を3.5MPaのエチレンの下で添加した。得
られた混合物を、3.5MPaのエチレンの下で70℃で7時間攪拌した。続い
てエチレン圧を開放し、イソプロパノール50mLの添加により、空気下にて反
応混合物の反応を停止した。得られたスラリーを、10mLの濃HClを加えた
メタノール100mLの入ったビーカーにて攪拌した。最後に、水200mLを
加え、および油状物を溶液から分離した。次に混合物を分液漏斗に移し、そして
水相から油状物を分離した。ヘキサン3×100mLを用いて水相を抽出し、そ
してヘキサン抽出物を油状物と合わせた。MgSO4を用いて乾燥させた後、溶
液から溶媒を除去してゲル状のポリマー(9.64g)を得た。13C NMRに
よって分枝分布を定量化した。1000CH2あたりの分枝:総メチル(55.
6)、メチル(21.9)、エチル(3.0)、プロピル(0.6)、ブチル(
1.6)、アミル(8.9)、および≧ヘキシル(22.0)。GPC(TCB
中、ポリスチレン標準を用いる汎用検量線による):Mn=1410、Mw=16
90、Mw/Mn=1.2、[η]=0.055dL/g、α=1.3。
mmol)の溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに仕込んだ。オー
トクレーブを70℃に加熱した。次に、この溶液に対して、PMAO−IP(ト
ルエン中4.0mL、16.6mmol)を350kPaのエチレンの下で添加
した。得られた混合物を、350kPaのエチレンの下で70℃で7時間攪拌し
た。続いてエチレン圧を開放し、イソプロパノール50mLの添加により、空気
下にて反応混合物の反応を停止した。得られたスラリーを、10mLの濃HCl
を加えたメタノール100mLの入ったビーカーにて攪拌した。最後に、水20
0mLを加え、および油状物を溶液から分離した。次に混合物を分液漏斗に移し
、そして水相から油状物を分離した。ヘキサン4×40mLを用いて水相を抽出
し、そしてヘキサン抽出物を油状物と合わせた。MgSO4を用いて乾燥させた
後、溶液から溶媒を除去してポリマー(4.5g)を得た。13C NMRによっ
て分枝分布を定量化した。1000CH2あたりの分枝:総メチル(96.5)
、メチル(16.7)、エチル(5.5)、プロピル(1.5)、ブチル(5.
0)、アミル(29.1)、および≧ヘキシル(55.2)。GPC(THF中
、対ポリスチレン標準):Mn=3.18×105、Mw=7.53×105、Mw
/Mn=2.37の高分子量と、614にピーク分子量を有する低分子量画分と
を含む二峰性分布。
mmol)の溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに仕込んだ。オー
トクレーブを100℃に加熱した。次に、この溶液に対して、PMAO−IP(
トルエン中4.0mL、16.6mmol)を3.5MPaのエチレンの下で添
加した。得られた混合物を、3.5MPaのエチレンの下、100℃で2.8時
間攪拌した。続いてエチレン圧を開放し、イソプロパノール50mLの添加によ
り、空気下にて反応混合物の反応を停止した。得られたスラリーを、10mLの
濃HClを加えたメタノール100mLの入ったビーカーにて攪拌した。最後に
、水200mLを加え、および油状物を溶液から分離した。次に混合物を分液漏
斗に移し、そして水相から油状物を分離した。ヘキサン4×40mLを用いて水
相を抽出し、そしてヘキサン抽出物を油状物と合わせた。MgSO4を用いて乾
燥させた後、溶液から溶媒を除去して油状のポリマー(31.86g)を得た。
1000CH2あたりの総メチルは295であった。GPC(THF中、対ポリ
スチレン標準):Mn=2.73×105、Mw=1.01×106、Mw/Mn=3
.69の高分子量と、極めて低分子量の主画分とを含む二峰性分布。
mmol)の溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに仕込んだ。オー
トクレーブを100℃まで加熱した。次に、この溶液に対して、PMAO−IP
(トルエン中4.0mL、16.6mmol)を3.5MPaのエチレンの下で
添加した。得られた混合物を、3.5MPaのエチレンの下、100℃で2.8
時間攪拌した。続いてエチレン圧を開放し、イソプロパノール50mLの添加に
より、空気下にて反応混合物の反応を停止した。得られたスラリーを、10mL
の濃HClを加えたメタノール100mLの入ったビーカーにて攪拌した。最後
に、水200mLを加え、および油状物を溶液から分離した。次に混合物を分液
漏斗に移し、そして水相から油状物を分離した。ヘキサン4×40mLを用いて
水相を抽出し、そしてヘキサン抽出物を油状物と合わせた。MgSO4を用いて
乾燥させた後、溶液から溶媒を除去して油状のポリマー(12.0g)を得た。 13 C NMRによって分枝分布を定量化した。1000CH2あたりの分枝:総
メチル(124.6)、メチル(14.2)、エチル(11.7)、プロピル(
8.2)、ブチル(8.8)、アミル(37.7)、および≧ヘキシル(65.
3)。GPC(THF中、対ポリスチレン標準):Mn=5.95×105、Mw
=1.69×106、Mw/Mn=2.84の高分子量と、430にピーク分子量
を有する極めて低分子量の主画分とを含む二峰性分布。
mmol)の溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに仕込んだ。オー
トクレーブを70℃まで加熱した。次に、この溶液に対して、PMAO−IP(
トルエン中9.0mL、37.3mmol)を2.1MPaのエチレンの下で添
加した。得られた混合物を、2.1MPaのエチレンの下、100℃で4.1時
間攪拌した。続いてエチレン圧を開放し、イソプロパノール50mLの添加によ
り、空気下にて反応混合物の反応を停止した。得られたスラリーを、10mLの
濃HClを加えたメタノール100mLの入ったビーカーにて攪拌した。最後に
、水200mLを加え、および油状物を溶液から分離した。次に混合物を分液漏
斗に移し、そして水相から油状物を分離した。ヘキサン4×40mLを用いて水
相を抽出し、そしてヘキサン抽出物を油状物と合わせた。MgSO4を用いて乾
燥させた後、溶液から溶媒を除去して軟質でワックス状のポリマー(54.2g
)を得た。13C NMRによって分枝分布を定量化した。1000CH2あたり
の分枝:総メチル(105.7)、メチル(52.5)、エチル(11.4)、
プロピル(2.1)、ブチル(5.9)、アミル(4.4)、および≧ヘキシル
(29.4)。GPC(THF中、対ポリスチレン標準):Mn=1640、Mw =2840、Mw/Mn=1.73。
mmol)の溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに仕込んだ。オー
トクレーブを70℃まで加熱した。次に、この溶液に対して、PMAO−IP(
トルエン中9.0mL、37.2mmol)を2.1MPaのエチレンの下で添
加した。得られた混合物を、2.1MPaのエチレンの下、100℃で4.1時
間攪拌した。続いてエチレン圧を開放し、イソプロパノール50mLの添加によ
り、空気下にて反応混合物の反応を停止した。得られたスラリーを、10mLの
濃HClを加えたメタノール100mLの入ったビーカーにて攪拌した。最後に
、水200mLを加え、および油状物を溶液から分離した。次に混合物を分液漏
斗に移し、そして水相から油状物を分離した。ヘキサン4×40mLを用いて水
相を抽出し、そしてヘキサン抽出物を油状物と合わせた。MgSO4を用いて乾
燥させた後、溶液から溶媒を除去して油状のポリマー(96.4g)を得た。13 C NMRによって分枝分布を定量化した。1000CH2あたりの分枝:総メ
チル(65.3)、メチル(22.1)、エチル(4.5)、プロピル(1.1
)、ブチル(3.7)、アミル(11.9)、および≧ヘキシル(22.0)。
GPC(THF中、対ポリスチレン標準):Mn=830、Mw=1240、Mw
/Mn=1.50。
mmol)の溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに仕込んだ。次に
、この溶液に対して、PMAO−IP(トルエン中4.19mL、17.4mm
ol)を3.5MPaのエチレンの下で添加した。得られた混合物を、3.5M
Paのエチレンの下で1.8時間攪拌した。続いてエチレン圧を開放し、イソプ
ロパノール50mLの添加により、空気下にて反応混合物の反応を停止した。得
られたスラリーを、10mLの濃HClを加えたメタノール100mLの入った
ビーカーにて攪拌した。最後に、水200mLを加え、および油状物を溶液から
分離した。次に混合物を分液漏斗に移し、そして水相から油状物を分離した。ヘ
キサン4×40mLを用いて水相を抽出し、そしてヘキサン抽出物を油状物と合
わせた。MgSO4を用いて乾燥させた後、溶液から溶媒を除去して油状のポリ
マー(17.5g、2層:上部透明オイル、底部粘稠オイル)を得た。下相ポリ
マーの分枝分布を13C NMRによって定量化した。1000CH2あたりの分
枝:総メチル(114.1)、メチル(57.4)、エチル(14.1)、プロ
ピル(1.6)、ブチル(8.5)、アミル(1.6)、および≧ヘキシル(3
0.2)。
0mmol)の溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに仕込んだ。次
に、この溶液に対して、PMAO−IP(トルエン中4.71mL、17.4m
mol)を3.5MPaのエチレンの下で添加した。得られた混合物を、3.5
MPaのエチレンの下で45分間攪拌した。容器内のエチレン圧の降下により示
されるように、エチレンが極めて急速に消費された。エチレン圧を開放し、そし
て反応器を開いた後に、溶液が発泡し、ブテンおよび低級オリゴマーの形成を示
した。
2mmol)の溶液を、排気した600mL容のオートクレーブに窒素下にて仕
込んだ。次に、この溶液に対して、PMAO−IP(トルエン中5.05mL、
21mmol)を3.5MPaのエチレンの下で添加した。得られた混合物を、
3.5MPaのエチレンの下で2時間攪拌した。容器内のエチレン圧の降下によ
り示されるように、エチレンが極めて急速に消費された。続いてエチレン圧を開
放し、イソプロパノール50mLの添加により、空気下にて反応混合物の反応を
停止した。得られたスラリーを、10mLの濃HClを加えたメタノール100
mLの入ったビーカーにて攪拌した。最後に、水200mLを加え、および油状
物を溶液から分離した。次に混合物を分液漏斗に移し、そして水相から油状物を
分離した。ヘキサン4×40mLを用いて水相を抽出し、そしてヘキサン抽出物
を油状物と混合した。MgSO4を用いて乾燥させた後、溶液から溶媒を除去し
て油状のポリマー(22.97g)を得た。
02mmol)と、(Id)(8.25mg、0.02mmol)と、1,2,
4−トリクロロベンゼン(3.0mL)とを仕込んだ。混合物を攪拌して固形物
を溶解させた後、−30℃まで冷却した。500当量のPMAO−IPの添加の
直後に、振盪管をマルチシェーカーのエチレン重合装置に加え、エチレンで加圧
した。エチレン圧6.9MPaにて70℃で一晩、振盪しながら重合を実施した
(この手順を振盪管でのすべての重合に用いたことに注意されたい)。ワックス
状のポリマー(6.77g)が得られた。
2mmol)と、(Id)(8.25mg、0.02mmol)と、1,2,4
−トリクロロベンゼン(3.0mL)とを仕込んだ。混合物を攪拌して固形物を
溶解させた後、−30℃まで冷却した。500当量のPMAO−IPの添加の直
後に、振盪管をマルチシェーカーのエチレン重合装置に加えた。エチレン圧6.
9MPaにて70℃で一晩重合を実施した。白色固体のポリマー(26.75g
)が得られた。DSCにより、Tmは133.4℃であった。MI測定では何ら
流動が観察されず、該ポリマーの高い分子量を示した。
l)と、(Id)(8.25mg、0.02mmol)と、1,2,4−トリク
ロロベンゼン(3.0mL)とを仕込んだ。混合物を攪拌して固形物を溶解させ
た後、−30℃まで凍結させた。500当量のPMAO−IPの添加の直後に、
振盪管をマルチシェーカーのエチレン重合装置に組み込んだ。エチレン圧6.9
MPaにて70℃で一晩重合を実施した。白色ポリマー(16.72g)が得ら
れた。DSCにより、Tmは134.9℃であった。MI測定では何ら流動が観
察されず、該ポリマーの高い分子量を示した。
02mmol)と、(Ig)(7.15mg、0.02mmol)と、1,2,
4−トリクロロベンゼン(3.0mL)とを仕込んだ。混合物を攪拌して固形物
を溶解させた後、−30℃まで凍結させた。500当量のPMAO−IPの添加
の直後に、振盪管をマルチシェーカーのエチレン重合装置に組み込んだ。エチレ
ン圧6.9MPaにて70℃で一晩重合を実施した。ワックス状のポリマー(1
1.51g)が得られた。
2mmol)と、(Ig)(7.15mg、0.02mmol)と、1,2,4
−トリクロロベンゼン(3.0mL)とを仕込んだ。混合物を攪拌して固形物を
溶解させた後、−30℃まで凍結させた。500当量のPMAO−IPの添加の
直後に、振盪管をマルチシェーカーのエチレン重合装置に組み込んだ。エチレン
圧6.9MPaにて70℃で一晩重合を実施した。白色ポリマー(31.85g
)が得られた。DSCにより、Tmは134.2℃であった。MI測定では何ら
流動が観察ず、該ポリマーの高い分子量を示した。
l)と、(Ig)(7.15mg、0.02mmol)と、1,2,4−トリク
ロロベンゼン(3.0mL)とを仕込んだ。混合物を攪拌して固形物を溶解させ
た後、−30℃まで凍結させた。500当量のPMAO−IPの添加の直後に、
振盪管をマルチシェーカーのエチレン重合装置に組み込んだ。エチレン圧6.9
MPaにて70℃で一晩重合を実施した。白色ポリマー(9.32g)が得られ
た。DSCにより、Tmは133.1℃であった。MI測定では何ら流動が観察
されず、該ポリマーの高い分子量を示した。
02mmol)と、(IIc)(5.19mg、0.02mmol)と、1,2
,4−トリクロロベンゼン(3.0mL)とを仕込んだ。混合物を攪拌して固形
物を溶解させた後、−30℃まで凍結させた。500当量のPMAO−IPの添
加の直後に、振盪管をマルチシェーカーのエチレン重合装置に組み込んだ。エチ
レン圧6.9MPaにて70℃で一晩重合を実施した。ワックス状のポリマー(
6.87g)が得られた。
2mmol)と、(IIc)(5.19mg、0.02mmol)と、1,2,
4−トリクロロベンゼン(3.0mL)とを仕込んだ。混合物を攪拌して固形物
を溶解させた後、−30℃まで凍結させた。500当量のPMAO−IPの添加
の直後に、振盪管をマルチシェーカーのエチレン重合装置に組み込んだ。エチレ
ン圧6.9MPaにて70℃で一晩重合を実施した。白色ポリマー(24.93
g)が得られた。DSCにより、Tmは132.3℃であった。MI測定では何
ら流動が観察されず、該ポリマーの高い分子量を示した。
l)と、(IIc)(5.19mg、0.02mmol)と、1,2,4−トリ
クロロベンゼン(3.0mL)とを仕込んだ。混合物を攪拌して固形物を溶解さ
せた後、−30℃まで凍結させた。500当量のPMAO−IPの添加の直後に
、振盪管をマルチシェーカーのエチレン重合装置に組み込んだ。エチレン圧6.
9MPaにて70℃で一晩重合を実施した。白色ポリマー(10.8g)が得ら
れた。DSCにより、Tmは134.6℃であった。MI測定では何ら流動が観
察されず、該ポリマーの高い分子量を示した。
7.47mg、0.02mmol)と、(Ig)(7.15mg、0.02mm
ol)とを有する触媒原液を調製した。この触媒溶液(1.0mL)を抜き取り
、乾燥クロロベンゼン10mL中へと希釈した。触媒溶液(触媒0.2μmol
含有)を窒素下で添加用シリンダに仕込んだ。ヘプタン100mL中のMMAO
(1.15mL、1000当量)の助触媒溶液を、排気した600mL容のオー
トクレーブに窒素下にて仕込んだ。オートクレーブを70℃に加熱した。この溶
液に対して、3.5MPaのエチレンの下で添加用シリンダからMMAO/ヘプ
タン溶液を添加した。得られた混合物を、3.5MPaのエチレンの下、70℃
で5.37時間攪拌した。続いてエチレン圧を開放し、イソプロパノール50m
Lの添加により、空気下にて反応混合物の反応を停止した。大過剰量のメタノー
ルを混合物に添加し、ポリマー粉末を濾別し、メタノールで洗浄し、乾燥させた
(12.2g)。
けてエチレン重合を実施した。白色ポリマー(7.1g)が得られた。
かけてエチレン重合を実施した。白色ポリマー(2.1g)が得られた。
対照重合を実施した。いかなる配位子の添加も伴わないこと以外は実施例43で
説明した手順と同一の手順に従って、70℃にて2.57時間かけて重合を実施
した。白色ポリマー(0.44g)が得られた。
、 R2は、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 R3およびR4は、各々独立にヒドロカビルまたは置換ヒドロカルビル(ただし
、窒素原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合してい
る)であり、 R5およびR6は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビ
ルであり、 R7およびR8は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(た
だし、リン原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合し
ている)であり、 R9およびR10は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビルであり、 R11およびR12は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルで
あり、 R13は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 ただし、MがNiである場合は、R11およびR12が両方ともt−ブチルである
か、および/またはTがo−フェニレンではなく、および R2とR9とが一緒になって環を形成してもよい)の配位子を有するTi錯体、
Cr錯体、V錯体、Zr錯体、Hf錯体またはNi錯体であることを特徴とする
、ポリエチレンの製造方法。
R20)-またはWH-を形成することが可能な中性ルイス酸であり、かつ、アルキ
ル基または水素化物をMに転位させることが可能である、第1の化合物W(ただ
し、WX-は弱配位性アニオンである)または (b)アルキル基または水素化物基をMに転位させることが可能な第2の化合
物と、X-、水素化物基またはアルキル基をMから引き抜いて、弱配位性アニオ
ンを形成することが可能な中性ルイス酸である第3の化合物と、の組み合わせと
を含む (式中、 Mは、Ti、Cr、V、Zr、HfまたはNiであり、 各々のXは、アニオンであり、 nは、1つまたは複数の前記アニオンの負電荷の総数がMの酸化状態と等しく
なるような整数であり、 Tは、ヒドロカルビレン、置換ヒドロカルビレンまたは−CR9R10−であり
、 R2は、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 R3およびR4は、各々独立にヒドロカビルまたは置換ヒドロカルビル(ただし
、窒素原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合してい
る)であり、 R5およびR6は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビ
ルであり、 R7およびR8は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(た
だし、リン原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合し
ている)であり、 R9およびR10は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビルであり、 R11およびR12は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルで
あり、 R13は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 ただし、MがNiである場合は、R11およびR12が、両方ともt−ブチルであ
るか、および/またはTがo−フェニレンではなく、および R2とR9とが一緒になって環を形成してもよい)ことを特徴とする、ポリエチ
レンの製造方法。
なるような整数であり、 Tは、ヒドロカルビレン、置換ヒドロカルビレンまたは−CR9R10−であり
、 R2は、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 R3およびR4は、各々独立にヒドロカビルまたは置換ヒドロカルビル(ただし
、窒素原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合してい
る)であり、 R5およびR6は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビ
ルであり、 R7およびR8は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(た
だし、リン原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合し
ている)であり、 R9およびR10は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビルであり、 R11およびR12は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルで
あり、 R13は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 Z1は、水素化物またはアルキルまたはエチレンを挿入可能な他の任意のアニ
オン配位子であり、 Yは、エチレンまたは空の配位座によって置換可能な中性配位子であり、 Qは、比較的非配位性のアニオンであり、 Pは、1つまたは複数のエチレン分子を含む二価ポリエチレン基であり、 Z2は末端基であり、 ただし、MがNiである場合は、R11およびR12がいずれもt−ブチルである
および/またはTがo−フェニレンではなく、および R2とR9とが一緒になって環を形成してもよい) ことを特徴とする、ポリエチレンの製造方法。
シル、Phはフェニルである)ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
シル、Phはフェニルである)ことを特徴とする、請求項2または3に記載の方
法。
Claims (14)
- 【請求項1】 リン基と窒素基との両方を含む配位子を有する遷移金属錯体
を主成分とする活性重合触媒とエチレンとを約−100℃〜約+200℃の温度
で接触させる工程を含み、前記錯体が、式 【化1】 (式中、 Tは、ヒドロカルビレン、置換ヒドロカルビレンまたは−CR9R10−であり
、 R2は、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 R3およびR4は、各々独立にヒドロカビルまたは置換ヒドロカルビル(ただし
、窒素原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合してい
る)であり、 R5およびR6は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビ
ルであり、 R7およびR8は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(た
だし、リン原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合し
ている)であり、 R9およびR10は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビルであり、 R11およびR12は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルで
あり、 R13は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、および ただし、R2とR9とが一緒になって環を形成してもよい)を有する配位子の、
Ti錯体、Cr錯体、V錯体、Zr錯体、Hf錯体またはNi錯体であることを
特徴とする、ポリエチレンの製造方法。 - 【請求項2】 リン基と窒素基との両方を含む配位子を有する遷移金属錯体
を主成分とする活性重合触媒とエチレンとを約−100℃〜約+200℃の温度
で接触させる工程を含み、前記活性重合触媒が、式 【化2】 で表される化合物と、 (a)X-とアルキル基または水素化物基とをMから引き抜いて、WX-、(W
R20)-またはWH-を形成することが可能な中性ルイス酸であり、かつ、アルキ
ル基または水素化物をMに転位させることが可能である、第1の化合物W(ただ
し、WX-は弱配位性アニオンである)または (b)アルキル基または水素化物基をMに転位させることが可能な第2の化合
物と、X-、水素化物基またはアルキル基をMから引き抜いて、弱配位性アニオ
ンを形成することが可能な中性ルイス酸である第3の化合物との組み合わせと、
を含む (式中、 Mは、Ti、Cr、V、Zr、HfまたはNiであり、 各々のXは、アニオンであり、 nは、1つまたは複数の前記アニオンの負電荷の総数がMの酸化状態と等しく
なるような整数であり、 Tは、ヒドロカルビレン、置換ヒドロカルビレンまたは−CR9R10−であり
、 R2は、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 R3およびR4は、各々独立にヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(ただ
し、窒素原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合して
いる)であり、 R5およびR6は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビ
ルであり、 R7およびR8は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(た
だし、リン原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合し
ている)であり、 R9およびR10は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビルであり、 R11およびR12は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルで
あり、 R13は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、および ただし、R2とR9とが一緒になって環を形成してもよい) ことを特徴とする、ポリエチレンの製造方法。 - 【請求項3】 リン基と窒素基との両方を含む配位子を有する遷移金属錯体
を主成分とする活性重合触媒とエチレンとを約−100℃〜約+200℃の温度
で接触させる工程を含み、前記活性重合触媒が、 【化3】 【化4】 (式中、 Mは、Ti、Cr、V、Zr、HfまたはNiであり、 各々のXは、アニオンであり、 nは、1つまたは複数の前記アニオンの負電荷の総数がMの酸化状態と等しく
なるような整数であり、 Tは、ヒドロカルビレン、置換ヒドロカルビレンまたは−CR9R10−であり
、 R2は、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 R3およびR4は、各々独立にヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(ただ
し、窒素原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合して
いる)であり、 R5およびR6は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビ
ルであり、 R7およびR8は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル(た
だし、リン原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他の炭素原子が結合し
ている)であり、 R9およびR10は、各々独立に、水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
ビルであり、 R11およびR12は、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルで
あり、 R13は、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルであり、 Z1は、水素化物またはアルキルまたはエチレンを挿入可能な他の任意のアニ
オン配位子であり、 Yは、エチレンまたは空の配位座によって置換可能な中性配位子であり、 Qは、比較的非配位性のアニオンであり、 Pは、1つまたは複数のエチレン分子を含む二価ポリエチレン基であり、 Z2は末端基であり、および ただし、R2とR9とが一緒になって環を形成してもよい) から選択される化合物を含むことを特徴とする、ポリエチレンの製造方法。 - 【請求項4】 1つまたは複数の以下の条件、 R3がヒドロカルビルであること、 R4が、水素またはアルキル、水素であること、 R7およびR8が独立に飽和ヒドロカルビルであること、 R5およびR6が独立に水素またはメチルであること、 R13が、アルキル置換アリールまたはハロゲン置換アリールであること、 R11およびR12が、各々独立に、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルで
あること、 Tが−CHR14−(式中、R14は、水素または1〜6個の炭素原子を含むアル
キルである)であるか、Tが−CR9R10−であるか、またはTがo−フェニレ
ンであること、および R10が、一緒になって環を形成する水素およびR2であること が成り立つことを特徴とする、請求項1、2または3に記載の方法。 - 【請求項5】 1つまたは複数の以下の条件、 R3が、アルキルまたはアルキル置換アリールまたはハロゲン置換アリールで
あること、 R7およびR8が、独立に、アルキルまたは3〜8個の炭素原子を含むシクロア
ルキルであること、 R5およびR6が両方とも水素であること、 R13が、任意選択で他の位置で置換されていてもよい2,6−二置換フェニル
であること、 R11およびR12が各々、リン原子に結合した炭素原子には少なくとも2個の他
の炭素原子が結合しているヒドロカルビルであること、 Tが−CHR14−(式中、R14は、水素または1〜6個の炭素原子を含むアル
キルである)であるか、Tが−CR9R10−であるか、またはTがo−フェニレ
ンであること、および R10が、一緒になって炭素環式の環を形成する水素およびR2であること が成り立つことを特徴とする、請求項1、2または3に記載の方法。 - 【請求項6】 前記配位子が、 【化5】 である(式中、Meはメチル、Etはエチル、Buはブチル、Cyはシクロヘキ
シル、Phはフェニルである)ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 Mに配位する配位子が、 【化6】 である(式中、Meはメチル、Etはエチル、Buはブチル、Cyはシクロヘキ
シル、Phはフェニルである)ことを特徴とする、請求項2または3に記載の方
法。 - 【請求項8】 Wがアルキルアルミニウム化合物であることを特徴とする、
請求項2に記載の方法。 - 【請求項9】 1,2,4−トリクロロベンゼン中において約1.0以上で
あるマークホーインク定数を有するホモポリエチレンが製造されることを特徴と
する、請求項8に記載の方法。 - 【請求項10】 前記温度が約25℃〜約100℃であることを特徴とする
、請求項1、2または3に記載の方法。 - 【請求項11】 1種または複数種の他の重合触媒と、および任意選択で、
前記他の重合触媒によって重合可能な1種またはそれ以上の他のモノマーが存在
することを特徴とする、請求項1、2または3に記載の方法。 - 【請求項12】 MがNiであることを特徴とする、請求項1、2または3
に記載の方法。 - 【請求項13】 1,2,4−トリクロロベンゼン中で測定する際に、約1
.0以上のマークホーインク定数を有することを特徴とするホモポリエチレン。 - 【請求項14】 前記定数が135℃で測定されるものであることを特徴と
する、請求項13に記載のホモポリエチレン。
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