JP2002540355A - 同軸に前後してかつ互いに軸平行に横方向間隔を置いて配置された軸平行な2つの軸を連結するためのカップリング要素 - Google Patents
同軸に前後してかつ互いに軸平行に横方向間隔を置いて配置された軸平行な2つの軸を連結するためのカップリング要素Info
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Abstract
Description
された2つの軸を連結するためのカップリング要素に関する。定められた用途の
場合に、固定基準平面に対する軸のうちの一方の軸の高さ位置を変えなければな
らないが、他方の軸は基準平面に対するその限定された位置をもっていることが
必要である。ここで、問題は、両方の軸が基準平面に対する高さ位置の調整可能
な変更にもかかわらず同じ回転方向にかつ特に同じ回転数で回転しなければなら
ず、その場合カップリング要素により被駆動軸に回転数の変動が現れてはならな
いことにある。
じ、このピストン内燃機関では、燃焼室の変更が基準平面に対してクランク軸回
転軸線を持ち上げたりまたは下げたりすることにより行われる。このように基準
平面に対するクランク軸の高さ位置を変化させると、出力側に接続された、その
高さ位置に固定配置された動力取出軸の回転軸線に対するクランク軸の回転軸線
の横方向間隔も変化する。
が知られており、この内燃機関では、クランク軸の高さ位置を変えるための調整
偏心輪に軸受ハウジングを固定し、その中へ一端でクランク軸と連結された駆動
ピニオンを突出させかつ他端で所定の横方向間隔を置いて動力取出軸と連結され
た動力取出ピニオンを突出させることにより解決されている。調整偏心輪の回転
軸線が動力取出ピニオンの回転軸線と一致している。クランク軸の駆動ピニオン
と動力取出ピニオンとの間の動力伝達は同軸の回転ホイール対により行われ、そ
のうち一方のホイールが駆動ピニオン上を転動しかつ他方のホイールが動力取出
ピニオン上を転動する。この配置では、動力取出ラインへの回転不均一性の影響
を残さずにすべての高さ調整が確保される。しかしながら、小さな歯車直径のた
めの空間しか自由にならないので、ピストン内燃機関の全体のトルクを小さな直
径を有する歯車を介して伝達しなければならないということに不利益がある。こ
れにより、伝達可能なトルクの大きさに非常に早い限界が生ずる。さらに、反作
用力として歯の力を対応する軸受を介して直接変速機領域で受けなければならな
い。この配置の別の不利益は比較的大きな構造長さにある。
軸平行に配置された2つの固定軸を連結するためのカップリング要素が知られて
いる。この周知の解決は大きな構造長さを有し、それらの回転体の互いの間隔に
より、およびそれにより条件づけられた、これらを連結するクランク要素の長さ
により、いっそう大きなトルクの伝達の際にクランク要素に著しい曲げ応力が生
ずる。
して同時にしかも短く構成されるカップリング要素を提供することを課題の基礎
とする。
を置いて配置された2つの軸を連結するためのカップリング要素であって、その
際固定基準平面(B) に対する軸の高さ位置(a) が円軌道上の軸平行な移動により
調整可能であり、その直径は最大の横方向間隔(e) に一致し、またカップリング
要素には平行な回転平面内で配向された2つの回転体(17,18) が設けられ、これ
らの回転体はそれぞれ両軸(1,15)の互いに関連した端部と連結されかつ前記回転
体にはそれぞれそれぞれの回転軸線に対し同じ半径方向間隔(R) で軸受孔が設け
られ、これらの軸受孔に両回転体(17,18) を連結するクランク要素(19)が支承さ
れ、前記クランク要素のクランク半径は偏心距離(e) に一致しており、その際ク
ランク要素(19)は周方向に互いに間隔を置いて配置されているカップリング要素
により解決される。そのようなカップリング要素を用いて、所定の最大横方向間
隔内で、軸平行に移動可能な軸の随意の高さ位置を調整することが可能であり、
その際駆動回転体の回転数がいかなる回転数変動もなく被駆動回転体に伝達され
ることが確保される。回転体におけるクランク要素の寸法決めを経て、その都度
伝達すべき最大トルクのための設計が可能である。クランク要素の対応する寸法
決めと並んで、なお回転体におけるクランク要素の数の増加によっても1つの部
分円にまたは種々の部分円にも、通し得る最大トルクを大きくすることもできる
。本発明のカップリング要素の特別な利点は、回転体の軸受に全く戻り力が作用
しないことにある。このことは、特に、ピストン機械のクランク軸に、例えばエ
ンジンまたはコンプレッサのクランク軸に使用したときに、重要である。横に移
動可能な回転体と空間固定の回転体の間の限定された幾何学的な割当てを確保す
るために、本発明の有利な構成では、回転体がその都度少なくとも3つのクラン
ク要素を有する場合が、目的に叶っている。比較的多くのクランク要素の配置に
おいて、回転体毎にこれらのクランク要素が周方向に見て互いに同じ間隔で配置
されているのが目的に叶っている。回転体の直径に関して鏡像対称な配置も可能
である。このことは、特に速く回転する軸の場合に不釣り合いを避けるために有
利である。
きる。
ランク軸1がそのクランク軸軸受2で偏心輪3に支承されており、これらの偏心
輪は図示のエンジンブロック4の対応する担持軸受に回転可能に支承されている
。クランク軸1には、連接棒5を介してそれぞれ、ここには概略的にのみ示した
ピストン6が連結されている。クランク軸は、ピストン61 および62 が上死点
位置にあると共に、一方ピストン62 および63 が下死点位置にある位置に示さ
れている。少なくとも偏心輪3のうちの一方が旋回レバーとして形成された回転
装置7と固定連結されており、回転装置7はそれぞれクランク軸1のフライイン
グ円から導かれている。旋回レバー7は連接棒8を介して互いに固定連結されて
いるので、全ての偏心輪3の同期した回転が可能である。連接棒8が引張要素9
を介して概略的に示した駆動部10と連結されている。引張要素が複合矢印11
の方向に運動すると、旋回レバー7が対応して前後に回転される(複合矢印12
)ので、それに応じて固定旋回軸線14を中心としての偏心輪3の回転により、
それぞれクランク軸2の回転軸線13の高さ位置aも基準平面としての水平平面
Bに対して変化する。参照数字13は次にクランク軸1に所属の軸端部のために
も用いられる。
回軸線14に対して偏心距離eを置いて配置されかつ旋回レバー7を介して仮の
中心位置(ここでは旋回レバー7が下方に向かって垂直に指向している)から高
さ位置aを変えるために上方に向かってまたは下方に向かって動かされる。それ
により、クランク軸の回転軸線13が偏心輪3の固定旋回軸線14に対しても持
ち上げられるかまたは下げられる。しかしながら、このことは、ピストン6がそ
れぞれ上死点位置で同じ程度だけシリンダの燃焼室屋根にいっそう近く到達する
ことを意味し、その結果それに応じて圧縮比が高められかつ偏心輪3が逆方向に
回転されるときに減らされる。
り動力取出軸15を介して行われ、この動力取出軸は偏心輪3の固定支承された
旋回軸線14と一直線に並ぶように配置されている。偏心距離eにより与えられ
た、回転軸線13と動力取出軸15の軸線との間の横方向間隔を橋渡しするため
に、クランク軸1と連結された軸端部13がカップリング要素16を介して動力
取出軸15と連結されている。カップリング要素16は、実質的に、クランク軸
1の軸端部13と固定連結された第一の回転体17と、動力取出軸15に固定連
結された第二の回転体18とにより形成される。両方の回転体17と18は平行
な回転平面に接近して相並んで配置されかつクランク要素19を介して互いに連
結されている。クランク要素19のクランク半径は偏心輪3の固定旋回軸線14
に対するクランク軸1の回転軸線13の偏心距離eに一致する。次に、機能およ
び構成を図2と3によりならびに特に好都合な実施の形態について図7により詳
細に説明する。
図3には、軸方向に組み込まれた平面図で示されている。
体17と固定連結されており、その回転軸線はクランク軸の回転軸線13と一致
する。
ク軸の旋回軸線14と一致する。両方の軸13と15の回転軸線13と15が同
軸に配向されかつ偏心距離eの横方向間隔で軸平行に配置されている。
連結され、前記クランク要素はそれらのクランクピン20および21で、組み込
まれた回転体17と18に自由に回転可能に支承されている。両方のクランクピ
ン20と21の軸線の間の間隔は、両方の回転軸線13と14の間の偏心距離e
に一致する。ここで、クランク要素は、それらのクランク軸線20.2および2
1.2が、両軸線13と14により限定された平面内をまたはこの平面に対し平
行に延びるように配向されている。図2が示すように、クランク要素は、クラン
クピンとして、大きな直径を有する第一の円柱体20.1と、その軸線21.2
でこれに対し間隔eを置いてクランクピンとして配置されたいっそう小さい直径
の第二の円柱体21を有するように形成されている。円柱体20.1は駆動回転
体17に支承され、一方円柱体21は被駆動回転体18に支承されている。組み
込まれた回転体における、クランク要素を形成する円柱体の支承は、例えばころ
がり軸受、特にニードル軸受の形態のころがり軸受を介して行うことができる。
ここで、少なくとも1つの回転体にころがり軸受を回転体に対して弾性的に支持
すれば、合目的であることができる。
素19がそれぞれの回転体に周方向に見て同じ間隔で支承されている。クランク
ピン20.1の軸線20.2の間隔Rはクランクピン21.1の軸線21.2の
間隔Rに一致する。図3からさらに認められるように、一方では両方の回転軸線
13と14の間および他方では軸線20.2と21.2の間の連結線は同じに配
向され、ここに示した実施例では水平に、すなわち図1にも示すように、基準平
面Bに対し平行に配向されている。
心輪3の回転により変位されると、回転軸線13が旋回軸線14を中心とする対
応する円軌道22上を動かされ、それに応じてクランク軸1がひっくるめて水平
な基準平面Bに対して旋回角度に対応する程度だけ垂直に持ち上げらるかまたは
反対方向に対応する程度だけ下げられる。
じ間隔を互いに有するので、軸線21.2も円軌道22に対応する軌道上を動く
。それ故、クランク要素19の軸線20.2と21.2についての基準平面Bに
対して、軸線13および14についてと同じ配向が生ずる。
したがってトルクも同じ方向にかつ回転数の変動もなく回転体18に伝達される
。なぜなら、両方のクランク軸線20.2と21.2の配向および両方の回転軸
線13と14の配向も回転運動中変化しないからである。もっぱらクランク要素
19だけが両方の回転体17と18の間で相応して相対的に回転される。
力取出軸15へのクランク軸1の駆動トルクの伝達に関してだけではなく生ずる
。本発明による構造原理は制御駆動部にも使用することができ、すなわちカム軸
の駆動にも、場合によっては追加の組立体の駆動にも使用することもできる。特
に制御駆動はここでは問題がある。なぜなら、それは大きなトルクの伝達にかか
っているのではなく、所定の伝達比でクランク軸回転の、1つ以上のカム軸への
正確な同期した伝達にかかっているからである。このために、図1と類似して、
クランク軸1の、カップリング要素16と反対側端部に、明らかにいっそう低い
伝達すべきトルクに関して小さい寸法で構想することができる相応するカップリ
ング要素が同一の配分で配置されている。
側端部と反対側に、クランク軸1の端面には円板状の端面17.1を有する、端
部軸受を形成する円柱体が設けられ、この円柱体には図2と3により記載された
回転体17の機能が付設されている。
には対応する軸受4.2に軸端部15.1の形態の動力取出軸が固定支承され、
この動力取出軸に動力取出ホイール23、例えば歯付きベルトデスクが固定連結
されている。クランク軸1に付設されたその端部には、軸端部15.1に、デス
ク状の回転体18.1が設けられている。
応して軸受孔が設けられており、これらの軸受孔にそれぞれ1つのクランク要素
19が対応して支承されている。クランク要素19はここでも同様に、クランク
軸1の端部により形成された回転体におよび軸端部15.1で回転体18.1に
、例えば特にニードル軸受の形態に形成されているころがり軸受に支承されてい
る。この配置の構成と機能は、そのほか図2と3により記載された実施の形態に
対応する。
きないが、他方ではそれは、駆動すべきカム軸へのクランク軸の回転の同期した
伝達にかかっているので、図4により記載された実施の形態では、図5の拡大し
た部分図が示すように、ニードル軸受26として形成された軸受が対応する硬度
を有するゴム弾性的な材料からなるスリーブ24、25に保持されかつそれぞれ
所属の回転体17.1および18.1に固定されている。これにより、クランク
軸に起因する回転振動を減衰することがうまくゆき、場合によっては、クランク
軸軸受が滑り軸受として形成されているときに、クランク軸軸受の軸受隙間を均
一化することがうまくゆく。
じ直径の円柱体により形成されている。
20の対応する軸受孔に係合するクランクピンが固定結合され、すなわちこのク
ランクピンが円柱体21の個所に入る。ころがり軸受の代わりに、用途に応じて
滑り軸受を使用することもできる。
体でその回転軸線20.2に関して釣り合わされるように、円柱体21により覆
われていないその領域に不釣り合いを減らす凹所20.3が設けられている。
ように、クランク軸の変位により運転条件を変えるために、個々のシリンダの「
アクテブな」行程容積が調整可能であるすべてのピストン機械について使用可能
であり、例えばピストン圧縮機の場合に使用可能である。このために、本発明に
よるカップリング要素では、クランク軸を駆動軸に対して変位させたときでも、
動力取出軸、すなわちクランク軸が回転数の変動なしで駆動されるので、カップ
リングにより発生した回転不釣り合いのときに発生し得る駆動部への不利な反作
用がなくなる。
こと、大きなトルクを伝達するためにクランク要素の数量を何倍にもすること)
によりおよび営業上の利点(互いに軸の位置を変化させたときに回転数が一定で
あること)により、互いに連結される2つの軸の比較し得る変位を互いに行わな
ければならないすべての用途について組み込み可能である。
ための変位可能なクランク軸を有する4シリンダ−ピストン内燃機関の概略斜視
図である。
結する構成を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 同軸に前後してかつ互いに軸平行に横方向間隔を置いて配置
された2つの軸(1,15)を連結するためのカップリング要素であって、その際固定
基準平面(B) に対する軸(1) の高さ位置(a) が円軌道上の軸平行な移動により調
整可能であり、その直径は最大の横方向間隔(e) に一致し、またカップリング要
素には平行な回転平面内で配向された2つの回転体(17,18) が設けられ、これら
の回転体はそれぞれ両軸(1,15)の互いに関連した端部と連結されかつ前記回転体
にはそれぞれそれぞれの回転軸線に対し同じ半径方向間隔(R) で軸受孔が設けら
れ、これらの軸受孔に両回転体(17,18) を連結するクランク要素(19)が支承され
、前記クランク要素のクランク半径は偏心距離(e) に一致しており、その際クラ
ンク要素(19)は周方向に互いに間隔を置いて配置されているカップリング要素。 - 【請求項2】 前記クランク要素(19)はそれぞれ第一および第二の円柱体(2
0.1,21) から形成され、これらの円柱体は両軸線(13,14) の間隔寸法(e) だけ互
いに軸方向にずらされて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカッ
プリング要素。 - 【請求項3】 円柱体は同じ直径を有することを特徴とする請求項2に記載
のカップリング要素。 - 【請求項4】 クランク要素(19)が第一の円柱体(20.1)を有し、この円柱体
は第二の円柱体(21)より大きい直径を有し、その際第二の円柱体(21)は第一の円
柱体(20.1)の外周の内側を延びておりかつこの第一の円柱体を超えて軸方向に少
なくとも一方の側で突出していることを特徴とする請求項1から3までのうちの
いずれか1つに記載のクランク要素。 - 【請求項5】 第一の円柱体(20.1)は第二の円柱体(21)により覆われてない
その領域に不釣り合いを減少させる凹所(20.3)が設けられていることを特徴とす
る請求項1から4までのうちのいずれか1つに記載のカップリング要素。 - 【請求項6】 円柱体がころがり軸受(26)に支承され、このころがり軸受は
ゴム弾性的な材料からなるスリーブ(24,25) を介して、それぞれ所属の回転体(1
7,18) と連結されていることを特徴とする請求項1から5までのうちのいずれか
1つに記載のカップリング要素。 - 【請求項7】 クランク軸(1) を駆動軸およびまたは制御駆動部と接続する
ためにクランク軸(1) を基準平面(B) に対して高さを変位させることにより可変
調整可能な行程容積を有するピストン機械に使用することを特徴とする請求項1
から6までのうちのいずれか1つに記載のカップリング要素。 - 【請求項8】 軸(15.1)が、実質的に動力取出ホイール(23)と連結された軸
延長部により形成された制御駆動部の部分であり、その回転軸線(14)は偏心輪(3
) の回転軸線(14)に対し同軸に配向されかつ前記部分に回転体(18.1)が設けられ
、また軸(1) の端面(17.1)が回転体として形成されかつ両方の回転体(17.1,18.1
) がクランク要素(19)を介して互いに連結されていることを特徴とする請求項1
から7までのうちのいずれか1つに記載のカップリング要素。
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