JP2002540151A - ウイルス治療 - Google Patents

ウイルス治療

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Abstract

(57)【要約】 ウイルスの増殖を阻害または遅くする医薬組成物を開示する。本組成物を用い、ウイルス感染、特にHIVおよび肝炎、ならびにクリプトコックス ネオホルマンス属またはクルブラリア ルナータ属の真菌感染を治療することができる。組成物は、式(I)であって、nが1から4であり、Rが水素、1から7個の炭素原子を有するアルキル、クロロ、ブロモまたはフルオロ、オキシクロロ、ヒドロキシ、スルフヒドリル、および式−O(CHCHを有し、yが1から6であるアルコキシからなる群から選択される2−チエニル−イミダゾロ[4,5]ピリジン、そのプロドラッグおよび製薬上許容されるその塩約10mgから約6000mgを含む。好ましい抗ウイルス化合物は、(a)およびその塩酸塩である。2−チエニル−イミダゾロ[4,5]ピリジンと、他の抗ウイルス剤または相乗因子(例えば、AZT、3−TC(ラミブジン)またはプロテアーゼ阻害剤)との混合物を用いてウイルス感染を治療することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、1つまたは複数の2−チエニル−イミダゾロ[4,5]ピリジン化
合物を含む医薬組成物による動物、具体的には哺乳類におけるウイルス感染の治
療である。本発明は、ウイルスの治療に有効な医薬組成物である。この組成物を
用い、ウイルス感染症、特にC型肝炎ウイルス(HCV)B型肝炎ウイルス(H
BV)を含む肝炎、ヒト免疫不全症候群(HIV)、およびカポジ肉腫を治療す
ることができる。
【0002】 (発明の背景) HIV、および肝炎などの他のウイルス感染は、いくつかの主な死亡原因であ
る。HIVは、ヒトにおいて後天性免疫不全症候群(AIDS)を引き起こすこ
とが知られている。HIVは、体内または宿主細胞内でウイルスが複製される疾
患である。このウイルスは、身体の免疫系を攻撃する。
【0003】 この破壊的威力のある疾患を治療するために、アジドブジン(azidovu
dine)(AZT)、ジダノシン(ジデオキシイノシン、ddI)、d4T、
ザルシタビン(ジデオキシシトシン、ddC)、ネビラピン、ラミブジン(エピ
ビル、3TC)、サキナビル(インビレース)、リトナビル(ノルビール)、イ
ンジナビル(クリキシバン)、およびデラビルジン(レスクリプター)を含むい
くつかの薬物が承認されている。M.I.JohnstonおよびD.F.Ho
th、Science、260巻(5112号)、1286〜1293ページ(
1993年)およびD.D.Richman、Science、272巻(52
70号)、1886〜1888ページ(1996年)を参照されたい。AIDS
ワクチン(ソークワクチン)が試験され、CD8由来のケモカインであるいくつ
かのタンパク質はHIVサプレッサーとして働くことが発見されている。上記の
合成ヌクレオシド類似体、タンパク質および抗体の他に、いくつかの植物および
植物由来の物質がin vitroで抗HIV活性を有することが見いだされて
いる。しかしながら、HIVウイルスを破壊することは容易でなく、ウイルスの
複製から宿主細胞を守るための優れた機構も存在しない。
【0004】 したがって、医学の専門家は、HIV感染を予防し、疾患が本格的で致命的な
AIDSに進行するのを防ぐためにHIVウイルスのキャリアを治療し、AID
S患者を治療することのできる薬物を捜し求め続けている。
【0005】 1型および2型単純ヘルペスウイルス(HSV)は、一般的にヒトに感染する
持続性ウイルスである。それらは種々の面倒なヒトの病気を引き起こす。1型H
SVは、口の「発熱性疱疹」(再発性口唇ヘルペス)を引き起こし、2型HSV
は、陰部ヘルペスを引き起こし、これは世界中の多くの地域で主要な性病となっ
ている。現在、陰部ヘルペスの十分満足のいく治療は存在しない。さらに、まれ
にではあるが、HSVは、生命にかかわる脳の感染症である脳炎を引き起こすこ
ともある。(The Merck Manual、Holvey、編、1972
年;Virology、第2版、Raven Press(1990年)中のW
hitley、Herpes Simplex Viruses)。HSVが原
因となる最も重篤な障害は、角膜の分岐病巣を引き起こす眼科感染である樹枝状
角膜炎であり、さらに永続的な傷および失明に至ることもある。HSVによる眼
科感染は、失明の主な原因である。HSVはまた、不可能ではないが治癒の困難
なウイルスである。
【0006】 肝炎は、ヒト肝臓の疾患である。肝炎は肝臓の炎症を発現し、通常はウイルス
感染が原因であるが毒物による場合もある。肝炎は、肝硬変、肝臓癌、および最
終的には死まで進行することがある。A型、B型、C型、D型、E型およびG型
肝炎などのいくつかのウイルスは、様々なタイプのウイルス肝炎を引き起こすこ
とが知られている。その中でも、HBVおよびHCVは最も重篤である。HBV
は、42nmのビリオンサイズを持つDNAウイルスである。HCVは、30〜
60nmのビリオンサイズを持つRNAウイルスである。D.S.Chen、J
.Formos.Med.Assoc.、95巻(1号)、6〜12ページ(1
996年)を参照されたい。
【0007】 C型肝炎は、HIVに感染した人数の4から5倍感染する。C型肝炎は、治療
が困難であり、世界中で5億人の感染者が存在すると推定されている(HIV感
染者の約15倍)。有効な免疫法は今のところ存在せず、C型肝炎は、衛生およ
び公衆衛生環境の改善および伝染経路の妨害などの他の予防的手段によって抑え
られているに過ぎない。現在、慢性C型肝炎に対して受け入れられている唯一の
治療は、少なくとも6カ月の治療を必要とするインターフェロン、およびまたは
感染細胞におけるウイルスの複製を阻害し、一部の人々では肝機能も改善できる
リババリンである。しかしながら、リババリンを併用するか、または併用しない
インターフェロンでの治療の長期の有効性は、約25%という有効率に限られて
いる。
【0008】 B型肝炎ウイルス感染は、広範囲な肝損傷につながる。さらに、慢性B型肝炎
感染は、引き続き主な死亡原因である肝細胞癌への発達に関連づけられている。
HBV感染の現在の予防法は安全かつ有効なB型肝炎ワクチン接種である。しか
しながら、既感染者(すなわち、キャリアおよび患者)の治療にはワクチン接種
も有効ではない。慢性B型肝炎の治療には多くの薬物が用いられているが、イン
ターフェロン以外に有効性が証明された薬物は存在しない。
【0009】 インターフェロンによるHCVおよびHBVの治療は、限られた成功にとどま
り、疲労、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、軽度の脱毛、精神医学作用およ
び関連障害、自己免疫現象および関連障害ならびに甲状腺機能障害などの副作用
を伴うことも多い。
【0010】 インターフェロン療法は有効性が限られ、有害作用も多いため、より有効な措
置が必要である。
【0011】 本発明では、前述の化合物がC型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、単純ヘル
ペスの治療、およびHIV感染および他のウイルス感染の治療に有用であること
を発見した。
【0012】 (発明の概要) 治療を必要とする患者、特に温血動物およびヒトにおいてウイルス感染を治療
するための医薬組成物であって、製薬学的担体および
【0013】
【化2】
【0014】 からなる群から選択される有効量の抗ウイルス化合物であって、 nが1〜4であり、Rが水素、1から7個の炭素原子を有するアルキル、クロロ
、ブロモまたはフルオロ、オキシクロロ、ヒドロキシ、スルフヒドリル、および
式−O(CH2yCH3を有し、yが0から6であるアルコキシからなる群から
選択される化合物、そのプロドラッグおよび製薬上許容されるその付加塩を含む
組成物。
【0015】 好ましい材料は、
【0016】
【化3】
【0017】 またはその製薬学的付加塩、特に塩酸塩である。
【0018】 本発明では、抗ウイルス2−チエニル−イミダゾロ[4,5]ピリジン化合物
が、HIVの阻害およびHIV感染の治療ならびにB型肝炎感染の治療に有用で
あることを発見した。本発明はまた、HIV感染の治療方法であって、薬剤とし
てまたは治療上有効な量の本明細書に記載の抗ウイルス化合物をHIVに感染し
た宿主に投与することを含む方法を提供する。
【0019】 これらの材料は、クリプトコックス ネオホルマンスおよびクルブラリア ル
ナータに対して活性である。これらはいずれもAIDS患者に見いだされる真菌
である。
【0020】 この組成物は、ウイルス感染を治療するために他の治療と併せて使用すること
ができる。
【0021】 この薬物は、1つまたは複数回の投与で毎日、または1週に1から4回投与す
ることができる。
【0022】 (発明の詳細な説明) A.定義: 本明細書で用いるように、「製薬上許容される」成分は、妥当な利益/危険比
に見合う、過度な有害副作用(毒性、刺激性、アレルギ−反応など)もなく、ヒ
トおよび/または動物に用いるのに適している成分である。
【0023】 本明細書で用いるように、「安全かつ有効な量」という用語は、本発明の方法
で用いた場合に、妥当な利益/危険比に見合う、過度な有害副作用(毒性、刺激
性、アレルギ−反応など)もなく、所望の治療応答をもたらすのに十分な成分の
量を意味する。
【0024】 「治療有効量」は、所望の治療応答を得るのに有効な本発明の化合物の量を意
味する。例えば、HIV感染を阻害するか、宿主の感染症の症状を治療するため
。具体的な安全かつ有効な量または治療有効量は、治療される特定の状態、患者
の体調、治療される哺乳類および動物のタイプ、治療の期間、併用療法の性質(
もしあれば)、および用いられる特定の製剤、および抗ウイルス化合物またはそ
の誘導体の構造などの要素で異なることは明らかである。
【0025】 本明細書で用いるように、「製薬学的付加塩」は、抗ウイルス化合物の酸また
は塩基塩を製造することによって修飾されたチエニル−イミダゾロ[4,5]ピ
リジン化合物の塩である。製薬上許容される塩の例には、アミンなどの塩基性残
基の鉱酸または有機酸塩;カルボン酸などの酸性残基のアルカリまたは有機塩が
含まれるが、これらに限定されるものではない。有機または無機酸を用いて塩を
製造することが好ましい。これらの好ましい酸付加塩は、塩化物、臭化物、硫酸
塩、硝酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、ギ酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、リン
ゴ酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、アスコルビン酸塩などである
【0026】 本明細書で用いるように、「製薬学的担体」は、チエニルイミダゾロ[4,5
]ピリジン誘導体を動物またはヒトに送達するための製薬上許容される溶媒、懸
濁化剤または賦形剤である。担体は、液体であっても固体であってもよく、計画
された投与方法により選択される。
【0027】 本明細書で用いるように、「チエニル−イミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体
」または「2−チエニル−イミダゾロ[4,5]ピリジン化合物」または2−(
2−チエニル)イミダゾロ[4,5−b]ピリジン化合物誘導体」は、式
【0028】
【化4】
【0029】 を有し、nが1〜4であり、Rが水素、1から7個の炭素原子を有するアルキル
、クロロ、ブロモまたはフルオロ、オキシクロロ、ヒドロキシ、スルフヒドリル
、および式−O(CH2yCH3を有し、yが1から6であるアルコキシからな
る群から選択される化合物、そのプロドラッグおよび製薬上許容されるその付加
塩の群の1つである。
【0030】 本明細書で用いるように、「アルキル」には直鎖、分枝鎖および環式アルカン
が含まれる。「プロドラッグ」は、そのプロドラッグが哺乳類対象に投与された
ときに、in vivoで前述のチエニルイミダゾロ[4,5]ピリジン化合物
の式に従う活性な親薬物を放出する、共有結合した坦体であると考えられる。チ
エニルイミダゾロ[4,5]ピリジン化合物のプロドラッグは、修飾が通常の操
作またはin vivoのどちらかで切断されて親化合物になるように、化合物
に存在する官能基を修飾することによって調製される。プロドラッグには、ヒド
ロキシ、アミン、またはスルフヒドリル基が、哺乳類対象に投与されたときに切
断してそれぞれ、遊離のヒドロキシ、アミノまたはスルフヒドリル基を生成する
いかなる基とも結合する化合物が含まれる。プロドラッグの例には、チエニルイ
ミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体におけるアルコールおよびアミン官能基のア
セテート、ホルメート、ベンゾエート誘導体;アミノ基のホルムアミド、アセト
アミドおよびベンズアミド誘導体;チエニルイミダゾロ[4,5]ピリジン誘導
体におけるアルコールおよびフェノール官能基のリン酸エステル、ジメチルグリ
シンエステル、アミノアルキルベンジルエステル、アミノアルキルエステルおよ
びカルボキシアルキルエステルなどが含まれるが、これらに限定されるものでは
ない。さらに保護基には、「Protective Groups in Or
ganic Synthesis」、(GreenおよびWutsによる、19
99年、第3版);「Protecting Groups(Tieme Fo
undations Organic Chemistry Series N
Group)」(Kocienskieによる、Tieme Medical
Publishers、1994年)に開示されているカルボキシル保護基が
含まれ、その関連する開示を参照により本明細書に組み込む。
【0031】 本明細書で用いるように、「抗ウイルス化合物」は、チエニル−イミダゾロ[
4,5]ピリジン誘導体、好ましくは2−(2−チエニル)イミダゾロ[4,5
]ピリジンまたは製薬上許容されるその酸付加塩またはプロドラッグである。
【0032】 本明細書で用いるように、「ウイルス」には、動物またはヒトを含む哺乳類に
感染するウイルスが含まれる。ウイルスには、レトロウイルス、HIV、インフ
ルエンザ、ポリオウイルス、単純ヘルペス、B型肝炎、C型肝炎、他の肝炎ウイ
ルス、カポジ肉腫、ライノウイルス、ウシ下痢症ウイルスなどが含まれる。HI
VおよびAIDSは、免疫抑制疾患である。
【0033】 本明細書で用いるように、「併用療法」は、薬物を必要とする患者が2−チエ
ニル−イミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体と併せ、疾患用の別の薬物で治療ま
たは薬物を投与されることを意味する。この併用療法は、患者をまず1つまたは
複数の薬物で、次いでその他の薬物で治療する逐次治療であっても、2つ以上の
薬物を同時に投与してもよい。 B.抗ウイルス化合物 本明細書で有用な2−チエニル−イミダゾロ[4,5]ピリジン化合物は、式
【0034】
【化5】
【0035】 を有し、 上式で、nは1〜4であり、Rは水素、1から7個の炭素原子を有するアルキル
、クロロ、ブロモまたはフルオロ、オキシクロロ、ヒドロキシ、スルフヒドリル
、および式−O(CH2yCH3を有し、yが0から6、好ましくは1から6で
あるアルコキシからなる群から選択される。2−(2−チエニル)イミダゾロ[
4,5−b]ピリジンは、7または8位で炭素数4個未満のアルキル、ハロゲン
、好ましくはクロロ、ニトロ、ヒドロキシ、またはオキシクロロで置換され、ピ
リジンの残りの置換基は水素であることが好ましい。
【0036】 好ましい抗ウイルス剤は、2−(2−チエニル)イミダゾロ[4,5]ピリジ
ン、
【0037】
【化6】
【0038】 またはその製薬学的付加塩である。
【0039】 C.合成 チエニルイミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体は、有機合成の技術分野におけ
る当業者によく知られている多くの方法で調製することができる。チエニルイミ
ダゾロ[4,5]ピリジン誘導体は、有機化学の技術分野における当業者に知ら
れている合成方法、または当業者によって理解されるようなその変形形態と共に
、後述の方法を用いて合成することができる。好ましい方法には、後述の方法が
含まれるが、これらに限定されるものではない。以下に引用するそれぞれの参考
文献を参照により本明細書に組み込む。
【0040】 一般的合成経路は2−クロロピリジンから始まり、硫酸の存在下にニトロ化し
て2−クロロ−3−ニトロピリジンを製造する。この材料をジグリムの存在下に
約160℃で酢酸アンモニウムと反応させると2−アミノ−3−ニトロピリジン
が生成し、これを還元すると2,3−ジアミノピリジンが生成する。この2,3
−ジアミノピリジンを、ポリリン酸の存在下に約125℃で2−チオフェンカル
ボン酸と反応させ、2−(2−チエニル)イミダゾロ[4,5]ピリジンを調製
する。
【0041】 2−(2−チエニル)イミダゾロ[4,5]ピリジンの調製は、Germai
se、他、J.Org.Chem.、29巻、3403ページ、1964年およ
びVanden Eynde、他、Bull.Soc.Chem.Belg.、
2巻(5号)、1993年に記載されている。Coates、J.Medici
ne、36巻、1387〜1392ページ、1993年は、他のイミダゾロ[4
,5]ピリジン誘導体の合成について記載している。
【0042】 本発明の製薬上許容される塩は、塩基性または酸性部分を含むチエニルイミダ
ゾロ[4,5]ピリジン誘導体から従来の化学的方法によって合成することがで
きる。一般的に、このような塩は、これら抗ウイルス化合物の遊離酸または塩基
型を水または有機溶媒、あるいはその2つの混合物中で化学量論的な量の適当な
塩基または酸と反応させることによって調製することができる。一般的に、エー
テル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリルのよ
うな非水媒体が好ましい。適当な塩のリストは、Remington′s Ph
armaceutical Sciences、第17版、Mack Publ
ishing Company、Easton、Pa.、1418ページ、19
85年に見いだされ、その開示を参照により本明細書に組み込む。
【0043】 チエニルイミダゾロ[4,5]ピリジン化合物の製薬上許容される塩には、例
えば、非毒性無機または有機酸から形成されるチエニルイミダゾロ[4,5]ピ
リジン誘導体の従来型の非毒性塩または四級アンモニウム塩が含まれる。例えば
、このような従来型の非毒性塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸
、リン酸、硝酸などの、無機塩から誘導される塩;酢酸、プロピオン酸、コハク
酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコ
ルビン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、
安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、
トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセ
チオン酸などの有機酸から調製される塩が含まれる。
【0044】 D.用量 本発明の方法では適当ないかなる用量でも投与することができる。担体のタイ
プおよび量は、温血動物の種またはヒト、および治療されるウイルスに応じて大
きく異なる。投与量は、特定の薬剤の薬力学的特性および投与方法および経路;
レシピエントの年齢、健康および/または体重;症状の性質および広がり;薬物
および患者の代謝特性、併用治療の種類;治療の頻度;または所望の効果などの
知られている要素によって異なることは言うまでもない。
【0045】 チエニルイミダゾロ[4,5]ピリジンは、体で容易に分散し可溶化するよう
に微粉にするか粉末にすることが好ましい。薬物を粉砕または微粉砕する方法は
、当技術分野ではよく知られている。例えば、ハンマーミルまたは同様の粉砕装
置を用いることができる。好ましい粒径は約100μ未満であり、50μ未満が
好ましい。
【0046】 一般的に体重1キログラム(kg)あたり約1ミリグラム(mg)程度の少な
い用量が適当であるが、10mg/kg程度に少ないことが好ましく、約10,
000mg/kgまで使用することができる。10mg/kgから約5000m
g/kgを用いることが好ましい。投与量は250mg/kgから約5000m
g/kgであることが最も好ましい。ウイルス感染の治療に有用な投与量は、2
50mg/kg、500mg/kg、2500mg/kg、3500mg/kg
、4000mg/kg、5000mg/kgおよび6000mg/kgである。
いずれの投与量範囲も用いることができる。一般的に、2−チエニル−イミダゾ
ロ[4,5]ピリジン誘導体は、毎日、1日1回または複数回投与するか、2−
チエニル−イミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体は、単回あるいは1日の間に分
割し、1週に1から4回投与することができる。少なくとも数週間にわたり毎週
2回投与することが好ましく、投与がさらに長い期間続くことも多く、患者の一
生にわたることもある。しかしながら、用量および用法は、血中に抗ウイルス剤
の所望かつ有効な血漿濃度を維持する患者の能力によって異なる。
【0047】 静脈内では、定速注入の間約1から約10mg/kg/分の投与量が最も好ま
しい。
【0048】 ヒト用の用量は、マウスで用いるより一般的に少なく、通常マウスで有効な投
与量の約1/12である。したがって、マウスで500mg/kgで有効ならば
、ヒトでは42mg/kgの投与量を用いることになる。60kgの男性の場合
、この投与量は2520mgとなる。
【0049】 抗ウイルス化合物は、一般的に安全である。LD50はかなり高く、マウスの経
口投与で約1500mg/kgであり、特別な取扱要件はない。抗ウイルス化合
物は経口投与できるが、あまり可溶性ではないため、錠剤形または懸濁液として
投与することが好ましい。
【0050】 E.投与方法および用量送達形 本発明の化合物は、例えば、経口、直腸、経鼻、局所(経皮、エアロゾル、口
腔および舌下を含む)、経膣、非経口(皮下、筋肉内、静脈内および皮内を含む
)、小胞内またはウイルス中もしくは回りへの注射を含むがこれらに限定されな
い適当ないかなる手段によっても投与することができる。
【0051】 用量は、抗ウイルス試験で観察された有効阻害濃度に基づく。好ましい経路は
、(1)レシピエントの状態および年齢、(2)治療されるウイルス、(3)感
染の性質および(4)所望の血中濃度によって異なる。適当な担体、他の抗ウイ
ルス剤または投与を容易にするための化合物または希釈剤と共に製剤化された本
発明の化合物の静脈内、皮下、または筋肉内投与による非経口治療は、温血動物
に化合物を投与する好ましい方法と考えられる。
【0052】 チエニルイミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体は、体で容易に分散し可溶化す
るように微粉にするか粉末にすることが好ましい。薬物を粉砕または微粉砕する
方法は、当技術分野ではよく知られている。例えば、ハンマーミルまたは同様の
粉砕装置を用いることができる。好ましい粒径は約100μ未満であり、50μ
未満が好ましい。これらの化合物は、あまり可溶性ではないため、錠剤形または
懸濁液として投与することが好ましい。本発明の化合物を投与する適当な方法お
よび剤形は、以下の本明細書中に見いだすことができる。
【0053】 本発明のチエニルイミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体は、活性な薬剤と体内
の薬剤作用部位との接触を生み出すいかなる手段によっても、ウイルス感染の治
療として投与することができる。個々の治療薬、あるいは治療薬と併用して用い
ることができる従来のいかなる手段によっても投与することができる。本発明の
化合物は、1つまたは複数の製薬上許容される担体と共に上述のような少なくと
も1つの本発明の化合物を含む医薬組成物として投与することが好ましい。凝塊
形成した粉末として錠剤またはカプセル剤の形、または液体形またはリポソーム
として同時投与することができる。
【0054】 本発明の化合物はまた、小さな単ラメラ小胞、大きな単ラメラ小胞、および多
重ラメラ小胞などのリポソーム送達系で投与することもできる。リポソームは、
コレステロール、ステアリルアミン、またはホスファチジルコリンなどの様々な
リン脂質から形成することができる。
【0055】 本発明のチエニルイミダゾロ[4,5]ピリジン化合物または誘導体は、目標
を定めることができる薬物担体としての可溶性ポリマーと結合することができる
。このようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒ
ドロキシプロピルメタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパ
ルタミドフェノール、またはパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシ
ド−ポリリジンが含まれる。さらに、本発明の化合物は、例えば、ポリ乳酸、ポ
リグリコール酸、ポリ乳酸およびポリグリコール酸のコポリマー、ポリイプシロ
ンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール
、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアシレート、およびヒドロゲルの架橋または
両親媒性ブロックコポリマーといった薬物の徐放を達成するのに有用な生物分解
性ポリマーと結合することもできる。
【0056】 1.併用療法 本発明の化合物はさらに、他の抗ウイルス化合物と併用して、適切な組合せを
提供することができる。本明細書で用いるように、「併用療法」は、薬物を必要
とする患者がチエニル−イミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体と併せ、疾患用の
別の薬物で治療または薬物を投与されることを意味する。この併用療法は、患者
をまず少なくとも1つの薬物で、次いでその他の薬物で治療する逐次療法であっ
ても、2つ以上の薬物を同時に投与してもよい。組合せの正確な投与量および投
与方法は、治療される具体的なウイルスおよび併用療法のタイプおよび程度によ
って決まる。組合せが本発明の化合物群の抗ウイルス活性をなくさない限り、本
発明の化合物群と、本発明の他の化合物群または本発明以外の他の化合物群と化
学的に適合するいかなる組合せも含まれることを意図している。例えば、1つま
たは複数のチエニルイミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体を、他の抗ウイルス剤
または相乗因子と混合することができる。相乗因子は、抗ウイルス剤に対する体
の反応に影響を与える材料である。HIVの場合には、AZT、TC−3または
プロテアーゼ阻害剤との併用療法が有効である。肝炎の場合には、シクロビル、
ファムシクロビルまたはバラシクロビル、リバビリン、インターフェロンまたは
リバビリンとインターフェロンまたはベータグロブリンとの組合せを併用療法と
して投与する。ヘルペスの場合には、併用療法として組換えアルファインターフ
ェロンを用いることができる。
【0057】 一部の実施態様では、2−(2−チエニル)イミダゾロ[4,5]ピリジン化
合物を、ウイルス感染の治療のために1つまたは複数の相乗因子および/または
抗ウイルス剤と併用する。相乗因子の例は、化学療法剤および2−(2−チエニ
ル)イミダゾロ[4,5]ピリジン化合物と併用するトリプロリジンおよびその
シス異性体である。トリプロリジンは、US5,114,951(1992年)
に記載されている。別の相乗因子は、プロコダゾール、1H−ベンゾイミダゾー
ル−2−プロパン酸;[β−(2−ベンゾイミダゾール)プロピオン酸;2−(
2−カルボキシエチル)ベンゾイミダゾール;プロパゾール]である。プロコダ
ゾールは、本明細書の特許請求の範囲に記載される組成物と一緒に使用されるウ
イルスおよび細菌感染に対して活性な非特異的免疫保護剤である。ウイルス感染
の治療では、2−(2−チエニル)イミダゾロ[4,5]ピリジン化合物と共に
有効である。プロコダゾールはまた、2−チエニルイミダゾロ[4,5]ピリジ
ン化合物および他の抗ウイルス剤と混合することができる。2−(2−チエニル
)イミダゾロ[4,5−b]ピリジン化合物と共に使用できる他の相乗因子には
、モネンシン、RAD51遺伝子のアンチセンス阻害剤、ブロモデオキシウリジ
ン、ジピリダモール、インドメタシン、モノクローナル抗体、抗トランスフェリ
ン受容体イムノトキシン、メトクロプラミド、7−チア−8−オキソグアノシン
、N−ソラネシル−N,N′−ビス(3,4−ジメトキシベンジル)エチレンジ
アミン、ロイコボリン、ヘパリン、N−[4−[(4−フルオロフェニル)スル
ホニル]フェニル]アセトアミド、ヘパリン硫酸、シメチジン、放射線増感剤、
化学増感剤、低酸素性細胞細胞毒性剤、ムラミルジペプチド、ビタミンA、2′
−デオキシコホルマイシン、ビス−ジケトピペラジン誘導体、およびジメチルス
ルホキシドが含まれる。
【0058】 本発明の一部の実施態様では、2−(2−チエニル)イミダゾロ[4,5]ピ
リジン化合物を、抗炎症剤、抗ウイルス剤、抗真菌剤、殺アメーバ剤、殺トリコ
モナス剤、鎮痛剤、抗新生物薬、抗高血圧薬、抗菌剤および/またはステロイド
薬などの1つまたは複数の治療薬と併用して抗ウイルス感染を治療する。一部の
好ましい実施態様では、ウイルス感染患者を、1つまたは複数の2−(2−チエ
ニル)イミダゾロ[4,5]ピリジン化合物と、1つまたは複数のベータラクタ
ム抗生物質、テトラサイクリン、クロラムフェニコール、ネオマイシン、グラミ
シジン、バシトラシン、スルホンアミド、ニトロフラゾン、ナリジクス酸、コル
チゾン、ヒドロコルチゾン、ベタメタゾン、デキサメタゾン、フルオコルトロン
、プレドニゾロン、トリアムシノロン、インドメタシン、スリンダク、アシクロ
ビル、アマンタジン、リマンタジン、組換え可溶性CD4(rsCD4)、抗受
容体抗体(ライノウイルスの場合)、ネビラピン、シドフォビル(ビスチド(V
istide)(商標))、ホスホノギ酸三ナトリウム(ホスカルネット(商標
))、ファムシクロビル、ペンシクロビル、バラシクロビル、核酸/複製阻害剤
、インターフェロン、ジドブジン(AZT、レトロビル(商標))、ジダノシン
(ジデオキシイノシン、ddI、ヴァイデックス(商標))、スタブジン(d4
T、ゼリット(商標))、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC、ハイビ
ッド(商標))、ネビラピン(ビラミューン(商標))、ラミブジン(エピビル
(商標)、3TC)、プロテアーゼ阻害剤、サキナビル(インビレース(商標)
、フォルトベース(商標))、リトナビル(ノルビール(商標))、ネルフィナ
ビル(ビラセプト(商標))、エファビレンツ(サスティバ(商標))、アバカ
ビル(ザイアゲン(商標))、アンプレナビル(アジェネレース(商標))、イ
ンジナビル(クリキシバン(商標))、ガンシクロビル、AzDU、デラビルジ
ン(レスクリプター(商標))、リファンピン、クラシロマイシン(clath
iromycin)、エリスロポエチン、コロニー刺激因子(G−CSFおよび
GM−CSF)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシド阻害剤、アド
リアマイシン、フルオロウラシル、メトトレキセート、アスパラギナーゼおよび
それらの組合せとの組合せで治療する。
【0059】 併用療法は、まず一剤と、次いで第二の薬剤で逐次治療しても、両方の薬剤で
同時に治療してもよい。逐次療法は、第一の治療終了後、妥当な時間内に第二の
治療を始めることができる。両剤による同時治療は、毎日同じ投与量であっても
別々の投与量であってもよい。例えば、1日目に一剤で、2日目にもう一方で治
療する。正確な投薬計画は、治療される疾患、感染の重症度および治療の効果に
よって決まる。
【0060】 2.単位用量 本発明の化合物は、単位剤形で投与し、当業者によく知られているいかなる方
法によっても調製することができる。このような方法には、本発明の化合物を、
1つまたは複数の補助的成分を構成する坦体または希釈剤と混ぜることが含まれ
る。通常、活性成分を液状坦体または細粉化した固形坦体またはその両者と均一
に混ぜ、必要ならば生成物を成形することにより製剤を調製することができる。
製薬担体は、選ばれた投与経路および標準的医療行為に基づいて選択する。それ
ぞれの坦体は、製剤の他の成分と適合し、対象に無害であるという意味において
「許容される」ものでなくてはならない。坦体は液体であっても固体であっても
よく、そのタイプは一般に、用いられる投与のタイプに基づいて選択される。適
当な固体坦体の例には、ラクトース、スクロース、ゼラチン、寒天および原末が
含まれる。適当な液体坦体には、水、製薬上許容される脂肪および油、アルコー
ルまたは他の有機溶媒が含まれ、エステル剤、乳剤、シロップ剤またはエリキシ
ル剤、懸濁剤、水剤および/または懸濁剤、および溶液およびまたは非発泡性顆
粒から再構成される懸濁剤、発泡性顆粒から再構成される発泡性調製物が含まれ
る。このような液体は、例えば、適当な溶媒、保存剤、乳化剤、懸濁化剤、希釈
剤、甘味料、増粘剤、および融解剤を含んでもよい。好ましい坦体は、例えばト
ウモロコシ油またはキャノーラ油といった食用油である。ポリエチレングリコー
ル類、例えばPEGも良い坦体である。
【0061】 剤形(投与に適当な組成物)は、用量単位あたり約1ミリグラムから約100
0ミリグラムの活性成分を含む。剤形は、約10mgから約500mgを含むこ
とが好ましい。これらの医薬組成物では、活性成分は通常、用量単位の全重量に
対し、約0.5から約95重量%の量で存在することができる。
【0062】 3.医薬品キット 本発明にはまた、例えば肝炎感染の治療に有用な医薬品キットであって、治療
有効量のチエニルイミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体を含む医薬組成物を含有
する1つまたは複数の容器を含むキットが含まれる。このようなキットはさらに
、当業者には明らかなように、所望ならば例えば、1つまたは複数の製薬上許容
される坦体、追加の容器などの様々な従来型の医薬品キット成分を1つまたは複
数含むことができる。投与される成分の量、投与の指針、および/または成分を
混合するための指針を表示した挿入物、またはラベルなどの印刷された使用説明
書もまた、キットに含まれる。本開示では、特定の材料および条件は本発明を実
施する際に重要であるが、不特定の材料および条件は、それらが本発明の有益性
の理解を妨げない限りは除外されるものでないことは理解されるであろう。
【0063】 本発明の経口剤形を製剤化するのに用いることができる製薬上許容される坦体
の具体例は、1975年9月2日発行のRobertによる米国特許第3,90
3,297号に記載されている。
【0064】 本発明で有用な剤形を製造するための技法および組成物は、本明細書中で以下
に記載する。
【0065】 本発明の実施に際して使用するのに適当な経口製剤には、カプセル剤、ゲル剤
、カシェ剤、錠剤、発泡性または非発泡性散剤または錠剤、散剤または顆粒剤;
水性または非水液体の溶液または懸濁液;または水中油液体エマルジョンもしく
は油中水エマルジョンが含まれる。本発明の化合物はまた、ボルス、舐剤または
ペーストとして存在してもよい。
【0066】 経口投与のための製剤は、ラクトース、デンプン、スクロース、グルコース、
メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カル
シウム、マンニトール、ソルビトール、シクロデキストリンおよびシクロデキス
トリン誘導体などの非毒性の製薬上許容される不活性坦体を含むことができる。
【0067】 カプセル剤または錠剤は、容易に製剤化でき、飲み込みやすくまたは噛みやす
くすることができる。錠剤は、適当な結合剤、滑沢剤、希釈剤、崩壊剤、着色剤
、香味剤、流動化剤、および融解剤を含むことができる。錠剤は、任意選択で1
つまたは複数の追加成分と共に圧縮または成形することにより製造することがで
きる。圧縮錠剤は、任意選択で結合剤(例えば、ゼラチン、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース)、滑沢剤、不活性希釈剤、保存剤、崩壊剤(例えば、ナトリ
ウムデンプングリコレート、架橋カルボキシメチルセルロース)界面活性剤また
は分散化剤と混合した自由流動形(例えば、粉末、顆粒)の活性成分を圧縮する
ことによって調製することができる。適当な結合剤には、デンプン、ゼラチン、
グルコースまたはベータ−ラクトースなどの天然糖、トウモロコシ甘味料、アラ
ビアゴム、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウムなどの天然および合成ゴム
、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、蝋などが含まれる。
これらの剤形で使用される滑沢剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナ
トリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、
塩化ナトリウムなどが含まれる。崩壊剤には、デンプン、メチルセルロース、寒
天、ベントナイト、キサンタンガムなどが含まれるが、これらに限定されるもの
ではない。成形錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末活性成分の混合物を
適当な機械の中で成形することによって製造することができる。
【0068】 錠剤は、任意選択でコーティングするか刻み目をつけ、活性成分がゆっくりと
放出されるか制御されて放出されるように製剤化することができる。錠剤はまた
、任意選択で腸溶コーティングして提供され、胃以外の腸管の所々で放出させる
ことができる。
【0069】 適当な坦体中に活性成分が溶解または懸濁している、口内への局所投与に適当
な製剤には、味の付いた坦体、通常はスクロースおよびアラビアゴムまたはトラ
ガカント;ゼラチン、グリセリン、またはスクロースおよびアラビアゴム中に活
性成分を含むトローチ剤、および適当な液体坦体中に活性成分を含む含漱剤が含
まれる。
【0070】 本発明の方法による投与の局所適用例には、軟膏剤、クリーム剤、懸濁剤、ロ
ーション、散剤、水剤、ペースト剤、ゲル剤、スプレー、エアロゾルまたは油が
含まれる。あるいは、製剤は、活性成分および任意選択で1つまたは複数の坦体
または希釈剤を染みこませた包帯などの経皮パッチまたは包帯剤を含むことがで
きる。経皮送達系の形で投与するために、用量投与は、もちろん、投与計画を通
して断続的ではなくむしろ連続的である。
【0071】 局所製剤は、皮膚または他の罹患領域を通して活性成分が吸収または浸透しや
すくする化合物を含むことが望ましい。このような皮膚浸透エンハンサーの例は
、ジメチルスルホキシドおよび関連する類似体である。
【0072】 本発明で対象を治療するのに用いられるエマルジョン組成物の油層は、知られ
ている方法で知られている成分から構成することができる。この層は、1つまた
は複数の乳化剤を含むことができる。例えば、油層は、脂肪もしくは油または脂
肪と油の両方と共に少なくとも1つの乳化剤を含むか、親水性乳化剤が、安定剤
としての働く親油性乳化剤と一緒に含まれる。安定剤があってもなくても、乳化
剤は乳化を助け、蝋は、油および/または脂肪と共に、クリーム製剤の油分散相
を形成する乳化軟膏基剤を構成する。
【0073】 製剤で用いるのに適当な乳化剤およびエマルジョン安定剤には、Tween6
0、Span80、セトステリルアルコール、ミリスチリルアルコール、グリセ
リルモノステアレートおよびラウリル硫酸ナトリウム、パラフィン、直鎖または
分枝鎖、一または二塩基性アルキルエステル、鉱油が含まれる。製剤に適当な油
または脂肪の選択は、所望の化粧特性、必要とされる特性および活性成分との適
合性が得られるかどうかに基づく。
【0074】 化合物は、経膣で、例えば、活性成分の他に含むペッサリー、タンポン、クリ
ーム剤、ゲル剤、ペースト剤、発泡体またはスプレー製剤として投与することが
できる。このような坦体は、当技術分野で知られている。
【0075】 直腸投与用の製剤としては、例えば、カカオ脂またはサリチレートを含む適当
な基剤の座剤を挙げることができる。
【0076】 経鼻投与に適当な製剤は、例えば、鼻内スプレー、点鼻薬の液体形か、成分の
水性または油性溶液を含むネブライザーによるエアロゾル投与によっても投与す
ることができる。坦体が固体である経鼻投与用製剤には、例えば約100ミクロ
ン未満、好ましくは約50ミクロン未満の粒径を有する粗い粉末が含まれ、鼻か
ら吸い込む方法、すなわち鼻を塞ぐように保持された粉末容器からの鼻孔を通る
急速吸入によって投与する。
【0077】 非経口投与に適当な製剤には、目的のレシピエントの血液と等張の水性または
非水溶液;化合物の目標を血液成分または1つまたは複数の器官に定めるように
設計された懸濁系を含む水性または非水滅菌懸濁液が含まれる。この製剤は、単
位投与量または多投与量の密封容器、例えば、アンプルおよびバイアル中に存在
させることができる。即時調合注射溶液および懸濁剤は、前述の無菌散剤、顆粒
剤および錠剤から調製することができる。2−チエニル−イミダゾロ[4,5−
b]ピリジン化合物の静脈内投与にはリポソームが好ましい。
【0078】 一般的に、水、適当な油、食塩水、水性ブドウ糖(グルコース)、および関連
する糖溶液およびプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールなどのグ
リコールが、非経口溶液に適当な坦体である。非経口投与用の水剤は、活性成分
の水溶性塩、適当な安定化剤と、必要ならば緩衝性物質を含むことが好ましい。
単独あるいは混合した重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、またはアスコル
ビン酸などの抗酸化剤は、適当な安定化剤である。クエン酸およびその塩ならび
にEDTAナトリウムも使用することができる。さらに、非経口水剤は、塩化ベ
ンザルコニウム、メチルまたはプロピルパラベン、およびクロロブタノールなど
の保存剤を含むことができる。適当な医薬坦体は、当技術分野における標準的参
考書であるRemington′s Pharmaceutical Scie
nces、Mack Publishing Companyに記載されている
【0079】 静脈内では、定速注入の間約1から約10mg/kg/分の投与量が最も好ま
しい。チエニルイミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体は、単回で1日量を投与す
るか、総1日量を、毎日2、3、または4回に分割して投与してもよい。チエニ
ルイミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体は、毎日1回または複数回、1週間に1
から3回投与することができる。
【0080】 本発明にはさらに、本明細書に記載の化合物を、例えば、当技術分野では従来
型の方法によって調製することができる獣医学製剤の形で用いるように投与する
ことが含まれる。
【0081】 本発明の化合物の投与に有用な医薬剤形を以下の通り例示する。
【0082】カプセル剤 標準的な、ツーピース硬ゼラチンカプセルにそれぞれ、粉末活性成分100ミ
リグラム、ラクトース150ミリグラム、セルロース50ミリグラム、およびス
テアリン酸マグネシウム6ミリグラムを充填することにより、多数の単位カプセ
ル剤を調製する。
【0083】軟ゼラチンカプセル剤 活性成分の大豆油、綿実油またはオリーブ油などの消化可能な油との混合物を
調製し、陽圧置換ポンプによりゼラチンに注入し、活性成分100ミリグラムを
含有する軟ゼラチンカプセル剤を作る。次いで、カプセル剤を洗浄し、乾燥する
【0084】錠剤 用量単位が活性成分100ミリグラム、コロイド状二酸化ケイ素0.2ミリグ
ラム、ステアリン酸マグネシウム5ミリグラム、微結晶セルロース275ミリグ
ラム、デンプン11ミリグラム、およびラクトース98.8ミリグラムとなるよ
うに、慣用の手順により多数の錠剤を調製する。適切なコーティングを加え、口
当たりをよくしたり、あるいは吸収を遅らせることができる。
【0085】注射剤 10容量%のプロピレングリコールと水の中で、活性成分1.5重量%を撹拌
することにより、注射による投与に適当な非経口組成物を調製する。溶液を塩化
ナトリウムで等張とし、滅菌する。
【0086】懸濁剤 各5mlが細粉化した活性成分100mg、ナトリウムカルボキシメチルセル
ロース200mg、安息香酸ナトリウム5mg、ソルビトール溶液、U.S.P
.、1.0g、およびバニリン0.025mlを含むように、経口投与用の水性
懸濁剤を調製する。
【0087】 F.治療方法 治療方法は、治療される特定のウイルスまたはウイルス感染の治療に有効であ
るいずれの適当な方法であってもよい。治療には、治療有効量の本発明の化合物
を本明細書で前述した形で、治療を必要とする対象に投与することが含まれる。
前述のように、組成物は、経口、直腸、局所、経膣、経鼻、非経口、静脈内など
で投与することができる。有効量を投与する方法は、治療されるウイルス感染お
よび所望の血中濃度によって異なる。適当な坦体、一つまたは複数の追加のウイ
ルス阻害化合物または投与を容易にするための希釈剤と共に製剤化されたチエニ
ルイミダゾロ[4,5]ピリジン誘導体の静脈内、皮下、または筋肉内投与によ
る非経口治療は、哺乳類または温血動物に化合物を投与する好ましい方法である
と考えられる。
【0088】 機構 2−(2−チエニル)−イミダゾロ[4,5−b]ピリジン誘導体の作用機構
は不明である。2−(2−チエニル)−イミダゾロ[4,5−b]ピリジンおよ
びその塩酸塩は共に、蛍光分析法を用いてスクリーニングしたときのプロテアー
ゼ阻害剤として、またはインテグラーゼ阻害剤としての活性を示さなかった。こ
れらの結果を下表にまとめて示す。2−チエニル−イミダゾロ[4,5]ピリジ
ン塩酸塩は自己蛍光を発し、この試験を一部妨害する可能性もある。
【0089】 プロテアーゼ阻害分析 蛍光分析法を用いてプロテアーゼ阻害を評価する。酵素(Bachem)は、
50mM NaOAC、5mM DTT、2mM EDTA、10%グリセロー
ル(pH5.0)中で116μgm/mlに希釈し、−20℃で10μlのサン
プルとして保存し、HIVプロテアーゼ基質I(Molecular Prob
es)は、作業濃度0.32nmoles/μlに希釈する。酵素(20μl)
および薬物(20μl)を適宜、マイクロタイタープレートのそれぞれのウエル
に加える。陽性および陰性対照を並行して評価する。37℃で355nm/46
0nmを用い、ゼロ時間および30分間隔で2時間、Labsystems F
luroskan IIで蛍光を定量する。自己蛍光が蛍光分析によるHIV−
1プロテアーゼ分析の使用を妨害するか、または結果の確認が必要な場合には、
HPLCをベースとするプロテアーゼ分析法を用いることができる。
【0090】 インテグラーゼ阻害分析法 Craigie他(HIV、第2巻:A practical Approa
ch)Biochemistry、Molecular Biology an
d Drug Discovery、J.Karn編、1995年)により記載
されている生物化学的インテグラーゼ分析法で、薬剤のHIV−1インテグラー
ゼ阻害能力をスクリーニングする。このシステムでは、キナーゼ処理した(ki
nased)オリゴヌクレオチドが、3′プロセシングの標的およびその後の鎖
転位反応(strand transfer reaction)としての役割
を果たす。3′プロセシング反応には、基質の3′末端からの2個のヌクレオチ
ドの除去が含まれ、これに鎖転位反応が続き、3′末端は露出した5′末端と結
合する。20μlの反応混合物は、25mM MOPS(pH7.2)、100
g/mlBSA、10mM β−メルカプトエタノール、10%グリセロール、
7.5mM MnCl2、25nM(7ng)の基質(Oligo′s Etc
.、Wilsonville、OR)および200nM(128ng)のインテ
グラーゼ(NIAID AIDS Research and Referen
ce Reagent Program、Bethesda、MD)を含む。反
応は、37℃、1〜2時間で進行し、シークエンシング停止溶液(USB Am
ersham、Arlington Heights、IL)20μlの添加に
よって終了する。反応生成物は、オートラジオグラフィと続く15%ポリアクリ
ルアミド6M尿素ゲル中の電気泳動によって描出する。基質は30量体として移
動し、3′プロセシングの生成物はN−2バンドとして移動し、鎖転位生成物は
、基質よりも大きな様々なサイズでよりゆっくりと移動する。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】 EC50値は、654021の場合に0.699μMである。
【0095】
【表4】
【0096】
【表5】
【0097】
【表6】
【0098】 TPXの場合、EC50値は0.648μMであり、2−(2−チエニル)−イ
ミダゾロ[4,5−b]ピリジンとその塩酸塩の場合は共に>100μg/ml
である。
【0099】 以下の実施例は例示であって、本発明を限定することを意味するものではない
。これらの試験では以下の方法を用いた。
【0100】 ウイルス調製: 予め滴定したウイルスの一定分量をフリーザー(−80℃)から取り出し、生
物学的に安全なキャビネット中で室温までゆっくりと解凍させる。ウイルスを再
懸濁し、容量50μlのそれぞれのウエルに加えるウイルスの量が、感染後6日
目に細胞の完全な死をもたらすように決定された量となるように組織培養液中に
希釈する。一般的に、HIVのIIIB分離株で生成するウイルスプールは、1
ウエルあたりウイルス5μlの添加を必要とした。RFウイルスのプールは、5
から10倍強力であり、1ウエルあたりウイルス0.5〜1μlを必要とした。
CEM−SS細胞におけるエンドポイント滴定によるTCID50計算は、これら
の分析法の感染の多重度が0.005から2.5にわたることを示した。
【0101】 プレートフォーマット: テストプレートのフォーマットを標準化した。それぞれのプレートは、細胞対
照ウエル(細胞のみ)、ウイルス対照ウエル(細胞プラスウイルス)、薬物毒性
対照ウエル(細胞プラス薬物単独)、薬物蛍光定量対照ウエル(薬物のみ)なら
びに実験ウエル(薬物プラス細胞プラスウイルス)を含む。
【0102】 スクリーニングプレートのXTT染色: 5%二酸化炭素インキュベーター中、37℃で6日間(または実験期間)のイ
ンキュベーションの後、テトラゾリウム染料XTTで染色することによりテスト
プレートを分析した。XTT−テトラゾリウムは、代謝的に活性な細胞のミトコ
ンドリア酵素によって代謝され可溶性のホルマザン生成物となり、抗HIV試験
物質によるHIV誘発細胞死の阻害を迅速かつ定量的に分析することを可能にす
る。感染後6日目に、インキュベーターからプレートを取り出し、観察する。丸
底のマイクロタイタープレートを使用すると、ペレットサイズの評価により所与
の試験化合物の活性を迅速に肉眼で分析することができる。肉眼観察の結果は、
その後の顕微鏡分析によって裏付けられかつ強化された。
【0103】 XTT溶液は、1mg/mlのPBS保存液として毎日調製する。フェナジン
メトスルフェート(PMS)溶液は、15mg/mlのPBS溶液を調製し、暗
所に−20℃で保存する。XTT/PMS保存液は、PMSをPBSで1:10
0に希釈し、XTT溶液1mlあたり40μlを加えることにより使用直前に調
製する。XTT/PMS50マイクロリットルをプレートのそれぞれのウエルに
加え、37℃で4時間、プレートを再びインキュベートする。ふたの代わりに粘
着性のプレートシーラーを使用し、密封されたプレートを数回ひっくり返して可
溶性ホルマザン生成物を混ぜ、Molecular Devices Vmax
プレートリーダーにより450nmで分光光度的にプレートを読み取る。次いで
、細胞減少パーセント、細胞生存パーセント、IC25,50,および95およびTC25 ,50,および95 を計算することができる。
【0104】 逆転写酵素活性分析: マイクロタイターをベースとする逆転写酵素(RT)反応を利用する(Buc
kheit他、AIDS Research and Human Retro
viruses、7巻、295〜302ページ、1991年)。トリチウム化し
たチミジントリリン酸(NEN)(TTP)を、5Ci/mlで蒸留水に再懸濁
する。保存溶液としてポリrAおよびオリゴdTを調製し、−20℃に保つ。R
T反応緩衝液は毎日新たに調製し、1M EGTA125μl、水125μl、
TritonX−100 125μl、Tris(pH7.4)50μl、1M
DDT50μl、1M MgCl240μlから構成される。これらの3溶液
を、TTP1部、ポリrA:オリゴdT2.5部、反応緩衝液2.5部および蒸
留水4部の割合で混ぜる。この反応混合物10マイクロリットルを丸底マイクロ
タイタープレート中に置き、ウイルスを含有する上清15μlを加えて混ぜる。
プレートを、37℃で60分間インキュベートする。反応後、反応容積をフィル
ターマット上にスポットし、5%リン酸ナトリウム緩衝液でそれぞれ5分間6回
、蒸留水でそれぞれ1分間2回、70%エタノールでそれぞれ1分間2回洗浄し
、次いで乾燥する。乾燥したフィルターマットをプラスチックのサンプルバッグ
に入れ、Betaplateシンチレーション液を加えてバッグを熱シールする
。取り込まれた放射性を、Wallac Microbetaシンチレーション
カウンターを利用して定量する。
【0105】 最も確立したヒト細胞系のHIV−1による急性感染の結果、構成ウイルスを
産生する慢性的に感染した細胞系が確立する。この細胞は、ウイルス産生の欠損
もなく培養で長期間継代培養することができる。これらの細胞を利用し、シンシ
チウム形成に対する抗HIV化合物の効果を評価するか、これらの細胞からのウ
イルス産生のレベルに対する抗HIV化合物の効果を評価することができる。慢
性的に感染した細胞系には、細胞表面CD4がほとんどまたはまったく見られず
、HIV−1の他の分離株によって重感染することはない。それぞれの細胞は、
組込まれたHIVゲノムまたはプロウイルスを含む。慢性的に感染したCEM、
H9およびU937細胞系は、Southern Research Inst
itute、Frederick MDによって調製および培養され、そこから
入手できる。
【0106】 HIV分離株で慢性的に感染したCEM−SS細胞、例えばSKI(CEM−
SKI)は、10%ウシ胎児血清および抗生物質を補充されたRPMI1640
組織培養液中で培養する。化合物の存在下に細胞を培養することにより選択を行
い、T25フラスコ中で試験する。薬物を加えないCEM−SKIまたは他の感
染細胞を対照細胞として用いる。約1×106細胞/mlの密度まで細胞を成長
させ、次いで1:10希釈で継代培養する。一定期間後、通常薬物処理の1週間
の間隔をおいて、細胞を評価し、どの化合物で細胞を処理することで化合物の阻
害活性が影響を受けたかどうかを決定する。次いで、フラスコ中の薬物濃度を2
倍に増やし、上記のように細胞を維持する。
【0107】 細胞集団は、HIVゲノムの組込まれたコピーを含み、比較的高いレベルで構
成的にHIVを産生するか、または潜在的に感染し、ホルボールエステル、腫瘍
壊死因子またはIL6(U1およびACH2)による刺激後にウイルスを産生す
るに過ぎないかである。上清の逆転写酵素活性を定量すると、ウイルス産生の低
下が観察された。
【0108】 毒性値は、XTTによって測定し、試験中の化合物の活性は、逆転写酵素分析
によって測定する。
【0109】 実施例1 HIV HIV−2ウイルスのCEMRODに対する2−(2−チエニル)−イミダゾ
ロ[4,5−b]ピリジンのin vitroスクリーニング試験では、以下の
データが得られた。表1は一試験の結果を示し、表2は反復研究の結果を示す。
【0110】
【表7】
【0111】
【表8】
【0112】
【表9】
【0113】
【表10】
【0114】 高濃度で見ることができるように、2−(2−チエニル)−イミダゾロ[4,
5−b]ピリジンに毒性はなく、HIVを治療する際に有効性を示す。
【0115】 実施例2 HIV−1 HIV−1細胞系のCEMSKIに対し、2−(2−チエニル)−イミダゾロ
[4,5−b]ピリジンの長期in vitro試験を3つの異なる濃度で行っ
た。CEMSKI細胞についての結果は、1週間毎に報告した。逆転写酵素デー
タを以下にまとめて示す。
【0116】
【表11】
【0117】
【表12】
【0118】 この試験には242日を要し、データには一貫性があった。
【0119】 CEMSKI細胞系は、CEMSS細胞系のウイルス株である。
【0120】 2−(2−チエニル)−イミダゾロ[4,5−b]ピリジンの塩酸塩を同様に
試験すると、60日間は同様の結果が得られた。
【0121】 実施例3 CEMRF HIV−1細胞系のCEMRFに対し、2−(2−チエニル)−イミダゾロ[
4,5−b]ピリジンの長期in vitro試験を3つの異なる濃度で行った
。CEMRF細胞についての結果は、1週間毎に報告した。逆転写酵素データを
以下にまとめて示す。2−(2−チエニル)−イミダゾロ[4,5−b]ピリジ
ンで処理した培養液は、15および30μg/mlの濃度で186日目まで、耐
性の発現を示さなかった。CEMRFは、慢性HIV細胞系である。
【0122】
【表13】
【0123】
【表14】
【0124】 この試験には242日を要し、データには一貫性があった。
【0125】 実施例4 CEMIIIB HIV−1細胞系のCEMIIIBに対し、2−(2−チエニル)−イミダゾ
ロ[4,5−b]ピリジンの長期in vitro試験を3つの異なる濃度で行
った。CEMIIIB細胞についての結果は、1週間毎に報告した。逆転写酵素
データを以下にまとめて示す。CEMIIIBは、CEMSS細胞系のウイルス
株であり、慢性HIV細胞系である。
【0126】
【表15】
【0127】
【表16】
【0128】 この試験には242日を要し、データには一貫性があった。
【0129】 2−(2−チエニル)−イミダゾロ[4,5−b]ピリジンの塩酸塩を同様に
試験すると、60日間は同様の結果が得られた。
【0130】 実施例5 CEMROD HIV−2細胞系のCEMRODに対し、2−(2−チエニル)−イミダゾロ
[4,5−b]ピリジンの長期in vitro試験を3つの異なる濃度で行っ
た。CEMROD細胞についての結果は、1週間毎に報告した。逆転写酵素デー
タを以下にまとめて示す。
【0131】
【表17】
【0132】
【表18】
【0133】 この試験には242日を要し、データには一貫性があった。
【0134】 実施例6 U937IIIB HIV−1細胞系のU937IIIBに対し、2−(2−チエニル)−イミダ
ゾロ[4,5−b]ピリジンの長期in vitro試験を3つの異なる濃度で
行った。U937IIIB細胞についての結果は、1週間毎に報告した。逆転写
酵素データを以下にまとめて示す。
【0135】
【表19】
【0136】
【表20】
【0137】 この試験には242日を要し、データには一貫性があった。
【0138】 実施例7 U937RF プロテアーゼ耐性株のU937RFに対し、2−(2−チエニル)−イミダゾ
ロ[4,5−b]ピリジンの長期in vitro試験を3つの異なる濃度で行
った。U937RF細胞についての結果は、1週間毎に報告した。逆転写酵素デ
ータを以下にまとめて示す。
【0139】
【表21】
【0140】
【表22】
【0141】 この試験には242日を要し、データには一貫性があった。
【0142】 2−(2−チエニル)−イミダゾロ[4,5−b]ピリジンの塩酸塩を同様に
試験すると、60日間は同様の結果が得られた。
【0143】 プロテアーゼ耐性株のU937KN1272について得られた同様の結果を以
下に報告する。
【0144】
【表23】
【0145】
【表24】
【0146】 この試験には242日を要し、データには一貫性があった。
【0147】 2−(2−チエニル)−イミダゾロ[4,5−b]ピリジンの塩酸塩を同様に
試験すると、60日間は同様の結果が得られた。
【0148】 実施例8 肝炎 B型肝炎、HEPG2 2.2.15のin vitroウイルス産生試験に
おいては、2−(2−チエニル)−イミダゾロ[4,5−b]ピリジンについて
以下の結果が得られた。
【0149】
【表25】
【0150】
【表26】
【0151】 IC50は1.6μg/mlであり、TC50は16.3μg/mlであり、治療
係数TIは10.1である。
【0152】 反復実験では、IC50は10.71μg/mlであり、TC50は16.8μg
/mlであり、治療係数TIは23.4である。
【0153】 比較のために3TCを試験し、以下のデータを得た。
【0154】
【表27】
【0155】
【表28】
【0156】 IC50は0.089μg/mlであり、TC50は>1μg/mlであり、TI
は14.6である。
【0157】 反復実験では、IC50は0.021μg/mlであり、TC50は>1μg/m
lであり、TIは>47.6である。
【0158】 2−(2−チエニル)−イミダゾロ[4,5−b]ピリジンを用いてB型肝炎
を治療することができる。
【0159】 実施例9 単純ヘルペスの試験 ベロ細胞における2型単純ヘルペスウイルスのHSV−2MSに対し、2−(
2−チエニル)−イミダゾロ[4,5−b]ピリジンを試験し、アシクロビルと
比較した。アシクロビルのIC50は0.81であり、反復研究では0.85であ
った。TC50は>1であり、TIすなわち治療係数は>1.2であった。2−(
2−チエニル)−イミダゾロ[4,5−b]ピリジンの場合、IC50は62.1
であり、TC50は82.8であり、TIすなわち治療係数は1.3であった。
【0160】 実施例10 カポジ肉腫 TPA誘発性BCBL−1細胞であるHHV8細胞系を用い、in vitr
oにおけるヘルペスウイルスのカポジ肉腫に対して2−(2−チエニル)−イミ
ダゾロ[4,5−b]ピリジンを試験した。DNAコピー数および毒性値を測定
し、シドフォビルと比較した。
【0161】
【表29】
【0162】
【表30】
【0163】 IC50μM=1.1 TC50μM=21.1 TI=19.2
【0164】
【表31】
【0165】
【表32】
【0166】 IC50μM=36.4 TC50μM=32.6
【0167】 実施例11 抗真菌活性 多くの真菌に対しin vitroで2−(2−チエニル)−イミダゾロ[4
,5−b]ピリジンを試験した。クリプトコックス ネオホルマンスおよびクル
ブラリア ルナータに対して活性であった。クリプトコックス ネオホルマンス
に対する殺活性は十分に高く、この酵母に対し静菌的であるのは明らかである。
この試験は、1997年に制定されたNCCLS参照方法M−27Aに基づく方
法を用いて行った。溶媒、培地および増殖制御は、試験毎に設定した。これらを
読み取って試験性能の妥当性を検査し、QCの真菌を読み取って予想した結果で
あることを確認した。これらのステップにより試験系の妥当性を検査した。薬物
・化学(drug−chemical)溶媒としてDMSOを用いた。QC微生
物(カンジダ菌)が良好な成長を示した場合には、35℃でインキュベートした
後にこれらの試験を読み取った。MIC値は、対照の成長に比較して成長が少な
くとも90%阻害されるか減少する濃度とした。アゾールには90%カットオフ
が必要で、静菌的で殺菌的ではなかった。FMCまたは殺濃度は、成長を示さな
いそれぞれの試験管のサンプルを継代培養することによって決定した。
【0168】 クルブラリア ルナータは、糸状菌性角膜炎、洞および深部器官感染を引き起
こす。免疫無防備状態の患者では日和見的である。
【0169】 クリプトコックス ネオホルマンスは、AIDS患者において中枢神経系に関
与する日和見病原菌であり、防護的な多糖類のきょう膜を有する担子菌類の酵母
である。
【0170】 試験化合物に用いる略語は、 AmbはアムホテリシンBであり、 Thiaはチアベンダゾールであり、 Methylはメチル1,2−ベンゾイミダゾールカーバメートすなわちベノ
ミルであり、 Itraはイトラコナゾールであり、 THPは2−(2−チエニル)−イミダゾロ[4,5−b]ピリジンである。
【0171】
【表33】
【0172】
【表34】
【0173】
【表35】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年5月9日(2001.5.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 式中、nが1から4であり、Rが水素、1から7個の炭素原子を有するアルキル
、クロロ、ブロモ、フルオロ、オキシクロロ、ヒドロキシ、スルフヒドリル、お
よび式−O(CHCHを有し、yが0から6であるアルコキシからなる
群から選択される治療有効量の2−チエニルイミダゾロ[4,5]ピリジン誘導
体、そのプロドラッグまたはその製薬上許容される付加塩を含むことを特徴とす
る医薬組成物の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 9/46 A61K 9/46 47/26 47/26 47/36 47/36 47/40 47/40 47/42 47/42 A61P 31/12 A61P 31/12 31/18 31/18 31/20 31/20 31/22 31/22 43/00 111 43/00 111 C07D 471/04 105 C07D 471/04 105C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 デービッド トーマス スタントン アメリカ合衆国 45011 オハイオ州 ハ ミルトン フォレスト ヒル レーン 6672 Fターム(参考) 4C065 AA04 BB06 CC01 DD03 EE02 HH01 KK10 PP06 4C076 AA12 AA17 AA19 AA36 AA48 BB01 CC35 CC42 CC44 CC46 DD67A EE39A EE42A FF04 4C086 AA01 AA02 BB02 CB05 MA01 MA04 MA17 MA22 MA24 MA35 NA14 ZB33

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式を有し、 【化1】 式中、nが1から4であり、Rが水素、1から7個の炭素原子を有するアルキル
    、クロロ、ブロモまたはフルオロ、オキシクロロ、ヒドロキシ、スルフヒドリル
    、および式−O(CH2yCH3を有し、yが0から6であるアルコキシからな
    る群から選択される治療有効量の2−チエニルイミダゾロ[4,5]ピリジン誘
    導体、そのプロドラッグおよび製薬上許容される塩を含むことを特徴とするウイ
    ルス感染を治療する薬剤を製造するための医薬組成物の使用。
  2. 【請求項2】 製薬上許容される坦体および1mgから6000mgの2−
    チエニルイミダゾロ[4,5]ピリジンまたはその製薬学的付加塩を含むことを
    特徴とする請求項1に記載の医薬組成物の使用。
  3. 【請求項3】 前記の製薬上許容される酸付加塩が、塩化物、臭化物、硫酸
    塩、硝酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、ギ酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、リン
    ゴ酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、アスコルビン酸塩およびそれ
    らの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項2に記載の医薬組
    成物の使用。
  4. 【請求項4】 前記組成物がさらに併用療法を含むことを特徴とする、請求
    項1、2、または3に記載の医薬組成物の使用。
  5. 【請求項5】 ラクトース、スクロース、ゼラチン、シクロデキストリン、
    置換シクロデキストリンおよび寒天からなる群から選択される坦体を含む固体形
    であることを特徴とする請求項4に記載の医薬組成物の使用。
  6. 【請求項6】 前記液体剤形が水溶液、乳剤、リポソーム懸濁溶液、および
    非発泡および発泡調製物から再構成される懸濁剤からなる群から選択される液体
    形であることを特徴とする請求項4に記載の医薬組成物の使用。
  7. 【請求項7】 前記液体剤形がさらに、懸濁化剤、希釈剤、甘味料、香味剤
    、着色料、保存剤、乳化剤および着色剤、およびそれらの混合物からなる群から
    選択されるものを含むことを特徴とする請求項5または6に記載の医薬組成物の
    使用。
  8. 【請求項8】 AZT、TC−3およびプロテアーゼ阻害剤からなる群から
    選択される構成員をさらに含むことを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、
    6、または7に記載の組成物の使用。
  9. 【請求項9】 前記組成物がさらに相乗因子を含むことを特徴とする、請求
    項1、2、3、4、5、6、7または8に記載の医薬組成物の使用。
  10. 【請求項10】 ウイルスが、HIV、単純ヘルペス、肝炎およびカポジ肉
    腫からなる群から選択されることを特徴とする請求項9に記載の組成物の使用。
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