JP2002539651A - 電話機、例えば子供用の移動電話機 - Google Patents

電話機、例えば子供用の移動電話機

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JP2002539651A JP2000593009A JP2000593009A JP2002539651A JP 2002539651 A JP2002539651 A JP 2002539651A JP 2000593009 A JP2000593009 A JP 2000593009A JP 2000593009 A JP2000593009 A JP 2000593009A JP 2002539651 A JP2002539651 A JP 2002539651A
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Abstract

(57)【要約】 完全に機能する電話機、例えば移動電話機(1)を多大な労力を要さずに「子供用電話機」に変えることができるようにするために、以下の本発明による第1の解決が用意されている。すなわち電話には、必要に応じてキー(8、9、10、17)以外にも1つまたは複数のキーだけが電話番号をダイヤルのために設けられていて、この電話番号はその操作の際に記憶された電話番号のダイヤルを指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は独立請求項1及び2の上位概念に記載の電話機、例えば子供用移動電
話機に関する。
【0002】 親が子供に公知の移動電話機を与えることによって、子供は緊急事態に、例え
ば救助司令センターまたは警察のような非常呼び出しセンターとの接続を確立す
ることができるようになる。非常呼び出し番号ないしは非常呼び出し番号が割り
当てられた場所との接続を確立することの他に、従前の移動電話機ではしかしな
がらまた任意に他の電話との接続を確立することも可能である。この際親にとっ
ては相当な料金がかかることがあるので、多くの親たちはそれ自体は所望のこの
可能性を思いとどまる。
【0003】 本発明による課題は、子供に適した電話機、例えば移動電話機を提供すること
である。
【0004】 本発明によればこの課題は、独立請求項1及び2記載のそれぞれの特徴を有し
た構成によって解決される。
【0005】 本発明の本質的な視点は、例えば移動電話機または無線電話機のような従前の
電話機を、電話機の電子メモリに記憶された電話番号をダイヤルするために単に
1つまたは複数の事前にプログラミングされたキーだけを操作可能にするように
形成することである。このことを達成するために、従前の移動電話機には、事前
にプログラミングされていない任意の電話との接続を確立することができなくな
るようにキー全体を覆うカバーが設けられる。これらは例えば数字キーであるが
、しかしながら移動電話機によってはこのことに制限されない。
【0006】 公知の移動電話機の所望の機能を生じさせるために、親またはサービスセンタ
ーがカバーによって覆われていないキーそれぞれに1つの電話番号を事前にプロ
グラミングする。キーに電話番号を割り当てる際に入力されそして該当するキー
の操作によってダイヤルすることができる電話番号は、移動電話機の電子メモリ
に格納される。カバーが取り付けられた後でも使用可能なキーのうちの1つには
、有利には110、112等の非常呼び出し番号が予め割り当てられる。既述の
ようにキーに番号を事前に割り当てた後、カバーは取りはずしができるように移
動電話機のキーパッドに固定される。すなわちカバーはその後は、電話の接続を
確立することが出来ないか、もしくは例えば非常呼び出しセンター、母親、父親
等の移動電話機番号のような、事前にプログラミングされたないしは事前に定め
られた電話番号とだけとの電話の接続を確立することが出来るキーへのみアクセ
スできるようになる。
【0007】 有利には、カバーは特別な工具を用いたときのみ再び取りはずすことが出来る
ようにケーシング上部に固定される。特別な工具は例えば鍵であって、それを用
いてコンセントに挿入された子供用保護材を引き抜くことが出来る。鍵の「かか
り」はカバーの(スリット形状の)開口部に子供保護材の場合のように挿入し、
ほんの少しだけ回転させ、かかりの引っかけ部はその後カバーの後ろから引っか
け、その結果このカバーは電話機のケーシングのクランプ機構からはずすことが
出来る。カバーが例えば、ねじによって電話機のケーシング上部に固定されるな
らば、そのねじは例えばスリットを有するのではなく、ねじ頭の中央の左右に設
けられている2つの止まり孔が設けられたねじである。相応のねじ回しまたは他
の特別な工具及びカバーは、その場合には例えば前述の機能を可能にした電話機
に添えることができる。つまり親でも相応の電話機を簡単に非常呼び出し機能を
備えた「子供用電話機」に「変える」ことができるのである。
【0008】 択一的及び/または補足的な解決策では、本発明による電話機は接続確立装置
を有し、この接続確立装置は記憶された電話番号が割り当てられたキーが操作さ
れると、電話機のメモリに記憶された電話番号との電話の接続だけを確立する。
【0009】 この機能を生じさせるためには、接続確立装置はPIN(Personal Identificat
ion Number)が正しく入力されることによって作動可能であるかないしは作動可
能ではない。それ故例えば完全な機能を持つ移動電話機を子供用携帯電話機に変
えるために、移動電話機のオペレーティングソフトウェアの相応のメニュー項目
が選択される。ソフトウェアは、例えば両親のうちの一方によって入力された現
在作動中のPINを確認し、ソフトウェアは入力されたPINと記憶されたPI
Nを比較し、そして両方が一致した場合にはソフトウェアは接続確立装置を作動
し、その結果接続確立装置は、許可のない電話番号の加入者との電話の接続が確
立されることを防ぐ。この過程の前または後に、有利にはソフトウェアによって
、移動電話機の相応のキーに割り当てられた、例えば母親などの移動電話機番号
のような電話番号が確かめられる。子供用携帯電話として利用するために移動電
話機の機能を制限することは、その後例えば、正しいPINが両親によって入力
されることによって、取り消すことができそして移動電話機はその通常の機能に
変えることができる。これに加え有利にはまた、相応のメニュー項目が移動電話
機のオペレーティングソフトウェアに設けられている。
【0010】 本発明の有利な実施形態では、「子供用携帯電話モード」が作動することによ
って移動電話機のキーに自動的に、例えば110、112または移動電話機の作
動領域における他の適した非常呼び出し番号などが、移動電話機のオペレーティ
ングソフトウェアによって割り当てられる。他の実施例では択一的または補足的
に、移動電話機に電気的な接点を設けることによってもまた、電話番号を割り当
てることができ、この電気的な接点はケーシング上部にカバーを押し上げたりな
いしは押しつけたりまたはその種のことによって閉じられる。
【0011】 電話番号を任意に選択できることを防ぐために、例えばダイヤルすることが既
に接続確立装置によって妨げられていない限り、本発明によるカバーは少なくと
も単一の数字をダイヤルすることができる電話機の全てのキーを覆う。この視点
とは別に、電話機の操作を簡単にするために、それ自体で機能する電話機に本発
明によるカバーを設けることもまた適したものである。このことは以下のことに
よって起こる、すなわちカバーによって電話機の使用できるキーが選択され、そ
して電話機のカバーによって使用できるようにされたキーの全部または一部に事
前にプログラミングされた電話番号が割り当てられる。
【0012】 本発明の有利な実施形態では、カバーは予め定められた破損領域または曲げる
領域で非常呼び出しキーを覆い、その結果キーは、この領域を容易に破損または
曲折した後にようやく操作できる。
【0013】 同様に、カバーは一体的に移動電話機のケーシングの上部シェルに形成するこ
とができる。この場合相応のケーシングの上部シェルは、移動電話機に例えば販
売の際に添えることができ、その結果相応のケーシング上部シェルは、(可能な
限り簡単な相応の措置によって)カバーのない既に事前に組み立てられたケーシ
ングの上部シェルと交換することができる。このことは例えば、顧客が移動電話
機を手に入れる時にも行うことができる。さらには、カバーを備えた相応のケー
シングの上部シェルを付属品として手に入れることも考えられる。本発明の他の
実施例では、既に相応のカバーを有するケーシングの上部シェルを備えた移動電
話機が供給される。
【0014】 本発明の別の実施例では、事前に割り当てられた電話番号またはその種のもの
をダイヤルするための覆われていないキーの隣に、文字カードをカバーの上に付
けることができるようにカバーが形成される。この文字は子供または他の人にそ
の隣にある移動電話機の使用できるキーの機能を示す。キーの隣にある文字カー
ドまたはその種のものを介して、該当するキーの機能を適合するテキスト、また
はピクトグラムまたはその種のものによっても通知することができる。有利には
移動電話機に標準の文字カードが添えられる。
【0015】 本発明による手段によれば、1つまたは複数の移動無線ネットワークにおいて
通話を実行するための、例えばいわゆる携帯電話のような無線電話機、または無
線の電話機に割り当てられたベースステーションの近くで作動させるための無線
の電話機にのみ有効なのではなく、既述のカバー及び/または接続確立装置が電
話の差込口で作動させるための有線の電話でも利用できる。
【0016】 すなわち要約すれば、相応のオペレーティングソフトウェアまたは同種のもの
及び/または個々のキーに1つの電話番号が事前に割り当てられている移動電話
機での相応のカバーは、機能が制限されていない電話機例えば移動電話機を、子
供用携帯電話ないしは子供用移動電話機に簡単にそして安価で変更することがで
きる。この電話機は子供または他の助けを必要とする人が、非常呼び出しセンタ
ーまたは事前に定められた電話加入者との電話の接続を確立する事ができる。最
初は完全に機能する電話機を機能が制限された電話機へ変更することは、本発明
による手段によって再び簡単に解除することができる。電話機のソフトウェアに
よって可能となる前述の機能は、適切なハードウェアによってもないしは特定の
キーを組み合わせて入力することによっても実現可能である。
【0017】 これまでは主に、本発明による電話機ないしはカバーが有利には、子供たちに
よって使用できるということを述べてきた。本発明による電話機ないしはカバー
を利用することはこれらの人たちの間だけに制限されるものではないということ
が分かる。つまり本発明による電話機ないしはカバーは子供のためだけではなく
、例えば健康に支障がある人、老人、危険性の高いスポーツを行っている人にも
適している。
【0018】 次に必ずしも縮尺には従っていないが、図面に基づき本発明を以下詳細に説明
する。ここで同じ参照符号は同じまたは同じ効果を持つ部分を表すので、従って
繰り返しては説明しない。
【0019】 図1による公知の移動移動電話機1は、例えばスピーカ2、ディスプレイ3、
マイク4、キーパッド5、第1のカーソルロッカスイッチ6、第2のカーソルロ
ッカスイッチ7、電話帳キー8、オンフックキー9、オフフックキー10及びア
ンテナ11を有する。
【0020】 任意に電話の接続を確立するために、オフフックキー10そして続けて数字キ
ーが電話番号をダイヤルするために通常のやり方で操作される。択一的に図1に
図示された完全な機能を有する移動電話機では、電話帳キー8を押し、第1及び
/または第2のカーソルロッカスイッチ6、7を介して移動電話機の電話帳の登
録事項を選び出し、続けて確認キー17を操作した後に電話番号をダイヤルする
ことによっても電話の接続を確立することができる。電話の接続を終了するため
に移動電話機1の利用者はオンフックキー9を押す。
【0021】 移動電話機1の使用者が、例えば子供や援助が必要な人が自由に使えるように
移動電話機の機能を制限したいならば、使用者は移動電話機のオペレーティング
ソフトウェア(ファームウェア)の相応のメニュー項目(図面には図示されてい
ない)を、例えばロッカスイッチ6及び7を介して選び出す。移動電話機のソフ
トウェアはディスプレイ3を介して使用者のPIN(Personal Identification
Number)を確認する。使用者は自身のPINをまだカバーされていない数字フィ
ールドを介して入力し、そして移動電話機のソフトウェアは、移動電話機の使用
者によって入力されたPINを、「子供用携帯電話機能」のアクティブ化のため
に移動電話機に設けられたPINと一致するかどうかを検査する。このPINは
有利には、自身の移動電話機を作動させるために利用者が入力しなければならな
いPINと同一のものである。
【0022】 移動電話機の電子装置のコンパレータ(図面には図示されていない)が、使用
者は子供用携帯電話機能の作動のために権限を有すると確認した後、移動電話機
のソフトウェアは、どの電話番号を「子供用携帯電話作動モード」を可能にする
キーに割り当てるべきかを問い合わせる。同様に移動電話機1のソフトウェアオ
ペレーションシステムが、「子供用携帯電話作動モード」においてはファームウ
ェアによって、ドイツにおいて販売されている移動電話機では110番などの非
常呼び出番号が、既に非常呼び出キー13に割り当てられていることを通知する
。これらは必要であれば使用者によって地域の状況に合わせることができる。第
1のプログラミング可能な数字キー14、第2のプログラミング可能な数字キー
15、第3のプログラミング可能な数字キー16(図2を参照されたい)はキー
に割り当てられた電話番号の入力によって事前に割り当てられた後、使用者は入
力が正しいかを確認し、そして子供用携帯電話作動モードをアクティブにする。
子供用携帯電話作動モードを作動することにより、移動電話機1の電子装置の接
続確立装置(図面には図示されていない)は、プログラミング可能な数字キー1
4、15及び16に割り当てられそして移動電話機1のメモリ(図面には図示さ
れていない)に記憶された電話番号と異なる電話番号との電話の接続が確立され
ることを阻止する。同様に本発明による接続確立装置は、移動電話機1の電話帳
に記憶されそのダイヤルが許可されていない電話番号との電話の接続が確立され
ることを阻止する。
【0023】 図2に図示されたカバー30は続けて、移動電話機1の上でずらされて、子供
用携帯電話作動モードにおいて事前にプログラミングされていないキーを覆う。
カバー30はキーパッド5並びに電話機1の左右の側面31、32を取り囲み、
そして例えば図4からも分かるように、側面を介してさらに電話機1の下部まで
延びている。電話機1の左右のケーシング下部の領域では、図2におけるA−B
間のカットラインに沿った図4の断面図から分かるように、カバー30はそれぞ
れの側面で上に向かって曲げられて、左のスライドレール35及び右のスライド
レール36を形成する。電話機1のケーシング下部は左の側面31及び右の側面
32の領域で、左ないしは右の側面31及び32に沿って延びている左のスライ
ド溝33及び右のスライド溝34を有する。有利には左のスライド溝33及び右
のスライド溝34は電話機1の下部の端から始まっている。カバー30を取り付
る際には、下部から、すなわちマイク側から、移動電話機の上でずらされ、左の
スライドレール35は左のスライド溝33で、及び右のスライドレール36は右
のスライド溝34でスライドする。カバー30は事前にプログラミングされた数
字キー13、14、15及び16をその最終位置で操作可能にし、そしてその他
の全ての数字キーを覆うまで移動電話機の上でずらされる。有利にはスライド溝
33及び34、スライドレール35及び36はその寸法において、スライド溝3
3ないしは34のそれぞれの後ろの端がその最終位置で左のスライドレール35
及び右のスライドレール36のためのストッパーを形成するように互いに調整さ
れている。最終位置で右側及び左側のスライドレール35、36にそれぞれ設け
られた突端またはその種のものが、スライド溝33及び34に相補的に形成され
たくぼみとかみ合う。このカバーを取りはずすためには例えばねじ回しを利用し
なければならない。
【0024】 図3に図示されたカバー40は図2に図示されたカバー30とは以下の点での
み異なる。すなわち、電話機1の左のスライド溝43は左の側面31にそして右
のスライド溝44は右の側面32に設けられている。カバーが上でずらされた状
態では、例えば図5からわかるように、電話機1のカバー40の左のスライドレ
ール45は左のスライド溝43に、そして右のスライドレール46は右のスライ
ド溝44にはめられる。カバー40は、カバー30をずらすのと同様な方法でず
らされる。同様に、カバーが電話機1の上でずらされて最終位置に達したときに
は、左のスライド溝43並びに右のスライド溝44はカバー40のためのストッ
パーを形成することもできる。
【0025】 移動電話機1のケーシング上部にカバーを固定するために、例えばキーパッド
5の領域においてクランプ機構及びノッチ装置を設けることもできる。
【0026】 続けて、可能であるノッチ装置の例について詳細に述べる。移動電話機1はく
ぼみのつけられたキーパッド5を有する。図6に図示されたカバー12の領域及
びカバー12に接しているキーパッド5の3つの縁端部には欠落部(図面には図
示されていない)が設けられていて、この欠落部には拡開保持部材18、19、
20、21及び22が挿入されていて、そしてカバー12は移動電話機1のキー
パッド5に固定されている。明瞭にするために、拡開保持部材18、19、20
、21及び22は図6において見えるように図示されている。本発明による具体
的な実施形態では、拡開保持部材はキーパッド5の縁端部の下部に隠されている
【0027】 カバー12が所望せずに簡単にキーパッド5から取りはずせることを避けるた
めに、拡開保持部材18、19、20、21及び22のそれぞれ2つの拡開アー
ムの間に、ケーシング上部を上から貫通する、円錐形のねじを設けることができ
、このねじはケーシング上部にねじ止めされ、続けて当該拡開保持部材の拡開ア
ームは押し拡げられ、その結果、拡開アームをキーパッド5の縁端部における欠
落部から引き抜くことはできない。ねじが不当にはずされ、そしてそれに続いて
カバー12が不当にはずされることを防ぐために、カバーはスリットの代わりに
有利には、偏心的にねじ頭に設けられた、2つまたは複数の止まり孔を有する。
相応のねじはその後、このねじに適している特別なねじ回しを用いたときのみと
りはずすことができる。カバーを取りはずすために他の特別な工具が利用される
べきであれば、ノッチ装置は他の方法においても形成することができる。例えば
カバーはまた、(子供用コンセント安全装置の場合の様に)特別な鍵でもってキ
ーパッド5からはずして、キーパッド5の高められた縁端部とカバーとのクラン
プ機構からはずれて、持ち上げることもできる。
【0028】 有利には、ソフトウェアまたはハードウェアの措置によって、カバーの下にあ
る数字キーを利用できないようにする接続確立装置(図面には図示されていない
)を移動電話機が有していないときにだけ、キーパッド5に既述の特別なねじま
たはその種のものによってカバー12、30、40のそのような安全装置が設け
られる。
【0029】 カバー12、30、40は有利には予め割り当てられたプログラミング可能な
数字キー14、15及び16の隣に、並びに非常呼び出キー13の隣にそれぞれ
該当するキーの機能を明らかにする文字(図面には図示されていない)を示す。
文字フィールドはこれに加え例えば文字カード備えることができる。
【0030】 プログラミング可能な数字キー14、15、16並びに非常呼び出キー13の
領域に欠落部が設けられたカバー12、30、40は、有利には非常呼び出しキ
ー13の領域に非常呼び出しキー13の意図しない操作に対する保護カバー(図
面には図示されていない)を有する。保護カバーは例えばカバーの予め定められ
た破損領域または曲げられる領域であり、その結果保護カバーは比較的容易に壊
すことができ、または非常呼び出キーの操作のために曲げることができる。もち
ろん誤って取りはずされることに対しても、他の適合した安全措置を講じること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 公知の完全に機能する移動電話機の図である。
【図2】 図1の移動電話機に移動電話機の機能を制限するためにキーパッドの領域に第
1のカバーが上にずらされている移動電話機の図である。
【図3】 第1の移動電話機に機能を制限するために第2のカバーが上にずらされている
移動電話機の図である。
【図4】 移動電話機の電子コンポネントは省略された、図2の移動電話機のカットライ
ンA−Bに沿った第1のカバーの断面図である。
【図5】 移動電話機の電子コンポネントは省略された、図2の移動電話機のカットライ
ンC−Dに沿った第2のカバーの断面図である。
【図6】 キーパッドの領域に第3のカバーを備えた図1の移動電話機の図である。
【符号の説明】
1 移動電話機 2 スピーカ 3 ディスプレイ 4 マイク 5 キーパッド 6 第1のカーソルロッカスイッチ 7 第2のカーソルロッカスイッチ 8 電話帳キー 9 オンフックキー 10 オフフックキー 11 アンテナ 12 カバー 13 非常呼び出しキー 14 第1のプログラミング可能な数字キー 15 第2のプログラミング可能な数字キー 16 第3のプログラミング可能な数字キー 17 確認キー 18 拡開保持部材 19 拡開保持部材 20 拡開保持部材 21 拡開保持部材 22 拡開保持部材 30 カバー 31 左の側面 32 右の側面 33 左のスライド溝 34 右のスライド溝 35 左のスライドレール 36 右のスライドレール 40 カバー 43 左のスライド溝 44 右のスライド溝 45 左のスライドレール 46 右のスライドレール
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月16日(2000.11.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 電話機、例えば子供用の移動電話機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は独立請求項1及び2の上位概念に記載の電話機、例えば子供用移動電
話機に関する。
【0002】 親が子供に公知の移動電話機を与えることによって、子供は緊急事態に、例え
ば救助司令センターまたは警察のような非常呼び出しセンターとの接続を確立す
ることができるようになる。非常呼び出し番号ないしは非常呼び出し番号が割り
当てられた場所との接続を確立することの他に、従前の移動電話機ではしかしな
がらまた任意に他の電話との接続を確立することも可能である。この際親にとっ
ては相当な料金がかかることがあるので、多くの親たちはそれ自体は所望のこの
可能性を思いとどまる。
【0003】 従来の技術では、移動電話機を迅速な非常呼び出しのために使用できる様々な
可能性が公知である。
【0004】 アメリカ合衆国特許明細書US-5 365 570 Aにより、例えばスピーカ、マイクそ
してキーパッドを備えた、迅速な緊急呼び出しのための移動端末装置が公知であ
り、この端末装置は非常呼び出しキーを介して合衆国内で有効な非常呼び出し番
号911をダイヤルすることができる。この非常呼び出しキーが操作されれば、
迅速に警察、消防署ないしは地区の救助センターに接続することができる。
【0005】 別のアメリカ合衆国特許明細書US-4 802 210 Aには安全装置が取り上げられて
いて、その安全装置によって移動電話機のキーフィールドの幾つかのキーへの不
当なアクセスを妨げることができる。その際安全装置はプラスチックのカバープ
レートであって、このカバープレートはキーパッドの一方の側でそのために設け
られたケーシングのくぼみにひっかけて固定することができ、キーフィールドの
それとは反対の側ではスナップ嵌めメカニズムによってロックすることができる
。カバープレートは、特別な鍵によってロック解除することによってはじめて取
りはずすことができる。その際カバープレートは2つの正方形の開口部を有して
おり、これらの開口部はキーパッドの2つのキーだけとのアクセスを可能にする
【0006】 それに加え従来の技術によれば、カバー装置を介して移動電話機のキーフィー
ルドの幾つかのキーを使用できる、別の移動電話機が公知である。ヨーロッパ特
許明細書EP-0 414 365 Aに示されている移動電話機によれば、コイルばねによっ
て一緒に固定されている相互にスライド可能な2つのケーシング部分A及びBか
らなる。ケーシング部分Aはスピーカ、数字を選ぶキーのためのキーパッドTF
1並びに付加的な機能キーのためのキーパッドTF2を含み、ケーシング部分B
はマイクを含む。移動電話機のケーシング部分A及びBが完全に引き抜かれた状
態では、利用者はTF1のキーパッドに完全にアクセスできまたTF2のキーパ
ッドにも完全にアクセスできる。この場合利用者は移動電話機の全ての機能を全
面的に使用できる。それに対して移動電話機のケーシング部分A及びBが一緒に
押し上げられた状態では、大人の利用者の不注意または子供が触れることによる
キーの故意でない不意の誤作動を防ぐために、キーパッドTF1のキーは覆われ
る。この場合利用者は、キーパッドTF2のキーを操作することによって移動電
話機の制限的な機能のみ使用することができる。キーパッド1はこの状態におい
て、例えば利用者が誤って移動電話機を落としたときに生じる重大な被害を保護
することができる。
【0007】 本発明による課題は、子供に適した電話機、例えば移動電話機を提供すること
である。この課題は独立請求項1及び2記載のそれぞれの特徴を有した構成によ
って解決される。
【0008】 本発明の本質的な視点は、例えば移動電話機または無線電話機のような従前の
電話機を、電話機の電子メモリに記憶された電話番号をダイヤルするために単に
1つまたは複数の事前にプログラミングされたキーだけを操作可能にするように
形成することである。このことを達成するために、従前の移動電話機には、事前
にプログラミングされていない任意の電話との接続を確立することができなくな
るようにキー全体を覆うカバーが設けられる。これらは例えば数字キーであるが
、しかしながら移動電話機によってはこのことに制限されない。
【0009】 公知の移動電話機の所望の機能を生じさせるために、親またはサービスセンタ
ーがカバーによって覆われていないキーそれぞれに1つの電話番号を事前にプロ
グラミングする。キーに電話番号を割り当てる際に入力されそして該当するキー
の操作によってダイヤルすることができる電話番号は、移動電話機の電子メモリ
に格納される。カバーが取り付けられた後でも使用可能なキーのうちの1つには
、有利には110、112等の非常呼び出し番号が予め割り当てられる。既述の
ようにキーに番号を事前に割り当てた後、カバーは取りはずしができるように移
動電話機のキーパッドに固定される。すなわちカバーはその後は、電話の接続を
確立することが出来ないか、もしくは例えば非常呼び出しセンター、母親、父親
等の移動電話機番号のような、事前にプログラミングされたないしは事前に定め
られた電話番号とだけとの電話の接続を確立することが出来るキーへのみアクセ
スできるようになる。
【0010】 有利には、カバーは特別な工具を用いたときのみ再び取りはずすことが出来る
ようにケーシング上部に固定される。特別な工具は例えば鍵であって、それを用
いてコンセントに挿入された子供用保護材を引き抜くことが出来る。鍵の「かか
り」はカバーの(スリット形状の)開口部に子供保護材の場合のように挿入し、
ほんの少しだけ回転させ、かかりの引っかけ部はその後カバーの後ろから引っか
け、その結果このカバーは電話機のケーシングのクランプ機構からはずすことが
出来る。カバーが例えば、ねじによって電話機のケーシング上部に固定されるな
らば、そのねじは例えばスリットを有するのではなく、ねじ頭の中央の左右に設
けられている2つの止まり孔が設けられたねじである。相応のねじ回しまたは他
の特別な工具及びカバーは、その場合には例えば前述の機能を可能にした電話機
に添えることができる。つまり親でも相応の電話機を簡単に非常呼び出し機能を
備えた「子供用電話機」に「変える」ことができるのである。
【0011】 択一的及び/または補足的な解決策では、本発明による電話機は接続確立装置
を有し、この接続確立装置は記憶された電話番号が割り当てられたキーが操作さ
れると、電話機のメモリに記憶された電話番号との電話の接続だけを確立する。
【0012】 この機能を生じさせるためには、接続確立装置はPIN(Personal Identificat
ion Number)が正しく入力されることによって作動可能であるかないしは作動可
能ではない。それ故例えば完全な機能を持つ移動電話機を子供用携帯電話機に変
えるために、移動電話機のオペレーティングソフトウェアの相応のメニュー項目
が選択される。ソフトウェアは、例えば両親のうちの一方によって入力された現
在作動中のPINを確認し、ソフトウェアは入力されたPINと記憶されたPI
Nを比較し、そして両方が一致した場合にはソフトウェアは接続確立装置を作動
し、その結果接続確立装置は、許可のない電話番号の加入者との電話の接続が確
立されることを防ぐ。この過程の前または後に、有利にはソフトウェアによって
、移動電話機の相応のキーに割り当てられた、例えば母親などの移動電話機番号
のような電話番号が確かめられる。子供用携帯電話として利用するために移動電
話機の機能を制限することは、その後例えば、正しいPINが両親によって入力
されることによって、取り消すことができそして移動電話機はその通常の機能に
変えることができる。これに加え有利にはまた、相応のメニュー項目が移動電話
機のオペレーティングソフトウェアに設けられている。
【0013】 本発明の有利な実施形態では、「子供用携帯電話モード」が作動することによ
って移動電話機のキーに自動的に、例えば110、112または移動電話機の作
動領域における他の適した非常呼び出し番号などが、移動電話機のオペレーティ
ングソフトウェアによって割り当てられる。他の実施例では択一的または補足的
に、移動電話機に電気的な接点を設けることによってもまた、電話番号を割り当
てることができ、この電気的な接点はケーシング上部にカバーを押し上げたりな
いしは押しつけたりまたはその種のことによって閉じられる。
【0014】 電話番号を任意に選択できることを防ぐために、例えばダイヤルすることが既
に接続確立装置によって妨げられていない限り、本発明によるカバーは少なくと
も単一の数字をダイヤルすることができる電話機の全てのキーを覆う。この視点
とは別に、電話機の操作を簡単にするために、それ自体で機能する電話機に本発
明によるカバーを設けることもまた適したものである。このことは以下のことに
よって起こる、すなわちカバーによって電話機の使用できるキーが選択され、そ
して電話機のカバーによって使用できるようにされたキーの全部または一部に事
前にプログラミングされた電話番号が割り当てられる。
【0015】 本発明の有利な実施形態では、カバーは予め定められた破損領域または曲げる
領域で非常呼び出しキーを覆い、その結果キーは、この領域を容易に破損または
曲折した後にようやく操作できる。
【0016】 同様に、カバーは一体的に移動電話機のケーシングの上部シェルに形成するこ
とができる。この場合相応のケーシングの上部シェルは、移動電話機に例えば販
売の際に添えることができ、その結果相応のケーシング上部シェルは、(可能な
限り簡単な相応の措置によって)カバーのない既に事前に組み立てられたケーシ
ングの上部シェルと交換することができる。このことは例えば、顧客が移動電話
機を手に入れる時にも行うことができる。さらには、カバーを備えた相応のケー
シングの上部シェルを付属品として手に入れることも考えられる。本発明の他の
実施例では、既に相応のカバーを有するケーシングの上部シェルを備えた移動電
話機が供給される。
【0017】 本発明の別の実施例では、事前に割り当てられた電話番号またはその種のもの
をダイヤルするための覆われていないキーの隣に、文字カードをカバーの上に付
けることができるようにカバーが形成される。この文字は子供または他の人にそ
の隣にある移動電話機の使用できるキーの機能を示す。キーの隣にある文字カー
ドまたはその種のものを介して、該当するキーの機能を適合するテキスト、また
はピクトグラムまたはその種のものによっても通知することができる。有利には
移動電話機に標準の文字カードが添えられる。
【0018】 本発明による手段によれば、1つまたは複数の移動無線ネットワークにおいて
通話を実行するための、例えばいわゆる携帯電話のような無線電話機、または無
線の電話機に割り当てられたベースステーションの近くで作動させるための無線
の電話機にのみ有効なのではなく、既述のカバー及び/または接続確立装置が電
話の差込口で作動させるための有線の電話でも利用できる。
【0019】 すなわち要約すれば、相応のオペレーティングソフトウェアまたは同種のもの
及び/または個々のキーに1つの電話番号が事前に割り当てられている移動電話
機での相応のカバーは、機能が制限されていない電話機例えば移動電話機を、子
供用携帯電話ないしは子供用移動電話機に簡単にそして安価で変更することがで
きる。この電話機は子供または他の助けを必要とする人が、非常呼び出しセンタ
ーまたは事前に定められた電話加入者との電話の接続を確立する事ができる。最
初は完全に機能する電話機を機能が制限された電話機へ変更することは、本発明
による手段によって再び簡単に解除することができる。電話機のソフトウェアに
よって可能となる前述の機能は、適切なハードウェアによってもないしは特定の
キーを組み合わせて入力することによっても実現可能である。
【0020】 これまでは主に、本発明による電話機ないしはカバーが有利には、子供たちに
よって使用できるということを述べてきた。本発明による電話機ないしはカバー
を利用することはこれらの人たちの間だけに制限されるものではないということ
が分かる。つまり本発明による電話機ないしはカバーは子供のためだけではなく
、例えば健康に支障がある人、老人、危険性の高いスポーツを行っている人にも
適している。
【0021】 次に必ずしも縮尺には従っていないが、図面に基づき本発明を以下詳細に説明
する。ここで同じ参照符号は同じまたは同じ効果を持つ部分を表すので、従って
繰り返しては説明しない。
【0022】 図1による公知の移動移動電話機1は、例えばスピーカ2、ディスプレイ3、
マイク4、キーパッド5、第1のカーソルロッカスイッチ6、第2のカーソルロ
ッカスイッチ7、電話帳キー8、オンフックキー9、オフフックキー10及びア
ンテナ11を有する。
【0023】 任意に電話の接続を確立するために、オフフックキー10そして続けて数字キ
ーが電話番号をダイヤルするために通常のやり方で操作される。択一的に図1に
図示された完全な機能を有する移動電話機では、電話帳キー8を押し、第1及び
/または第2のカーソルロッカスイッチ6、7を介して移動電話機の電話帳の登
録事項を選び出し、続けて確認キー17を操作した後に電話番号をダイヤルする
ことによっても電話の接続を確立することができる。電話の接続を終了するため
に移動電話機1の利用者はオンフックキー9を押す。
【0024】 移動電話機1の使用者が、例えば子供や援助が必要な人が自由に使えるように
移動電話機の機能を制限したいならば、使用者は移動電話機のオペレーティング
ソフトウェア(ファームウェア)の相応のメニュー項目(図面には図示されてい
ない)を、例えばロッカスイッチ6及び7を介して選び出す。移動電話機のソフ
トウェアはディスプレイ3を介して使用者のPIN(Personal Identification
Number)を確認する。使用者は自身のPINをまだカバーされていない数字フィ
ールドを介して入力し、そして移動電話機のソフトウェアは、移動電話機の使用
者によって入力されたPINを、「子供用携帯電話機能」のアクティブ化のため
に移動電話機に設けられたPINと一致するかどうかを検査する。このPINは
有利には、自身の移動電話機を作動させるために利用者が入力しなければならな
いPINと同一のものである。
【0025】 移動電話機の電子装置のコンパレータ(図面には図示されていない)が、使用
者は子供用携帯電話機能の作動のために権限を有すると確認した後、移動電話機
のソフトウェアは、どの電話番号を「子供用携帯電話作動モード」を可能にする
キーに割り当てるべきかを問い合わせる。同様に移動電話機1のソフトウェアオ
ペレーションシステムが、「子供用携帯電話作動モード」においてはファームウ
ェアによって、ドイツにおいて販売されている移動電話機では110番などの非
常呼び出番号が、既に非常呼び出キー13に割り当てられていることを通知する
。これらは必要であれば使用者によって地域の状況に合わせることができる。第
1のプログラミング可能な数字キー14、第2のプログラミング可能な数字キー
15、第3のプログラミング可能な数字キー16(図2を参照されたい)はキー
に割り当てられた電話番号の入力によって事前に割り当てられた後、使用者は入
力が正しいかを確認し、そして子供用携帯電話作動モードをアクティブにする。
子供用携帯電話作動モードを作動することにより、移動電話機1の電子装置の接
続確立装置(図面には図示されていない)は、プログラミング可能な数字キー1
4、15及び16に割り当てられそして移動電話機1のメモリ(図面には図示さ
れていない)に記憶された電話番号と異なる電話番号との電話の接続が確立され
ることを阻止する。同様に本発明による接続確立装置は、移動電話機1の電話帳
に記憶されそのダイヤルが許可されていない電話番号との電話の接続が確立され
ることを阻止する。
【0026】 図2に図示されたカバー30は続けて、移動電話機1の上でずらされて、子供
用携帯電話作動モードにおいて事前にプログラミングされていないキーを覆う。
カバー30はキーパッド5並びに電話機1の左右の側面31、32を取り囲み、
そして例えば図4からも分かるように、側面を介してさらに電話機1の下部まで
延びている。電話機1の左右のケーシング下部の領域では、図2におけるA−B
間のカットラインに沿った図4の断面図から分かるように、カバー30はそれぞ
れの側面で上に向かって曲げられて、左のスライドレール35及び右のスライド
レール36を形成する。電話機1のケーシング下部は左の側面31及び右の側面
32の領域で、左ないしは右の側面31及び32に沿って延びている左のスライ
ド溝33及び右のスライド溝34を有する。有利には左のスライド溝33及び右
のスライド溝34は電話機1の下部の端から始まっている。カバー30を取り付
る際には、下部から、すなわちマイク側から、移動電話機の上でずらされ、左の
スライドレール35は左のスライド溝33で、及び右のスライドレール36は右
のスライド溝34でスライドする。カバー30は事前にプログラミングされた数
字キー13、14、15及び16をその最終位置で操作可能にし、そしてその他
の全ての数字キーを覆うまで移動電話機の上でずらされる。有利にはスライド溝
33及び34、スライドレール35及び36はその寸法において、スライド溝3
3ないしは34のそれぞれの後ろの端がその最終位置で左のスライドレール35
及び右のスライドレール36のためのストッパーを形成するように互いに調整さ
れている。最終位置で右側及び左側のスライドレール35、36にそれぞれ設け
られた突端またはその種のものが、スライド溝33及び34に相補的に形成され
たくぼみとかみ合う。このカバーを取りはずすためには例えばねじ回しを利用し
なければならない。
【0027】 図3に図示されたカバー40は図2に図示されたカバー30とは以下の点での
み異なる。すなわち、電話機1の左のスライド溝43は左の側面31にそして右
のスライド溝44は右の側面32に設けられている。カバーが上でずらされた状
態では、例えば図5からわかるように、電話機1のカバー40の左のスライドレ
ール45は左のスライド溝43に、そして右のスライドレール46は右のスライ
ド溝44にはめられる。カバー40は、カバー30をずらすのと同様な方法でず
らされる。同様に、カバーが電話機1の上でずらされて最終位置に達したときに
は、左のスライド溝43並びに右のスライド溝44はカバー40のためのストッ
パーを形成することもできる。
【0028】 移動電話機1のケーシング上部にカバーを固定するために、例えばキーパッド
5の領域においてクランプ機構及びノッチ装置を設けることもできる。
【0029】 続けて、可能であるノッチ装置の例について詳細に述べる。移動電話機1はく
ぼみのつけられたキーパッド5を有する。図6に図示されたカバー12の領域及
びカバー12に接しているキーパッド5の3つの縁端部には欠落部(図面には図
示されていない)が設けられていて、この欠落部には拡開保持部材18、19、
20、21及び22が挿入されていて、そしてカバー12は移動電話機1のキー
パッド5に固定されている。明瞭にするために、拡開保持部材18、19、20
、21及び22は図6において見えるように図示されている。本発明による具体
的な実施形態では、拡開保持部材はキーパッド5の縁端部の下部に隠されている
【0030】 カバー12が所望せずに簡単にキーパッド5から取りはずせることを避けるた
めに、拡開保持部材18、19、20、21及び22のそれぞれ2つの拡開アー
ムの間に、ケーシング上部を上から貫通する、円錐形のねじを設けることができ
、このねじはケーシング上部にねじ止めされ、続けて当該拡開保持部材の拡開ア
ームは押し拡げられ、その結果、拡開アームをキーパッド5の縁端部における欠
落部から引き抜くことはできない。ねじが不当にはずされ、そしてそれに続いて
カバー12が不当にはずされることを防ぐために、カバーはスリットの代わりに
有利には、偏心的にねじ頭に設けられた、2つまたは複数の止まり孔を有する。
相応のねじはその後、このねじに適している特別なねじ回しを用いたときのみと
りはずすことができる。カバーを取りはずすために他の特別な工具が利用される
べきであれば、ノッチ装置は他の方法においても形成することができる。例えば
カバーはまた、(子供用コンセント安全装置の場合の様に)特別な鍵でもってキ
ーパッド5からはずして、キーパッド5の高められた縁端部とカバーとのクラン
プ機構からはずれて、持ち上げることもできる。
【0031】 有利には、ソフトウェアまたはハードウェアの措置によって、カバーの下にあ
る数字キーを利用できないようにする接続確立装置(図面には図示されていない
)を移動電話機が有していないときにだけ、キーパッド5に既述の特別なねじま
たはその種のものによってカバー12、30、40のそのような安全装置が設け
られる。
【0032】 カバー12、30、40は有利には予め割り当てられたプログラミング可能な
数字キー14、15及び16の隣に、並びに非常呼び出キー13の隣にそれぞれ
該当するキーの機能を明らかにする文字(図面には図示されていない)を示す。
文字フィールドはこれに加え例えば文字カード備えることができる。
【0033】 プログラミング可能な数字キー14、15、16並びに非常呼び出キー13の
領域に欠落部が設けられたカバー12、30、40は、有利には非常呼び出しキ
ー13の領域に非常呼び出しキー13の意図しない操作に対する保護カバー(図
面には図示されていない)を有する。保護カバーは例えばカバーの予め定められ
た破損領域または曲げられる領域であり、その結果保護カバーは比較的容易に壊
すことができ、または非常呼び出キーの操作のために曲げることができる。もち
ろん誤って取りはずされることに対しても、他の適合した安全措置を講じること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 公知の完全に機能する移動電話機の図である。
【図2】 図1の移動電話機に移動電話機の機能を制限するためにキーパッドの領域に第
1のカバーが上にずらされている移動電話機の図である。
【図3】 第1の移動電話機に機能を制限するために第2のカバーが上にずらされている
移動電話機の図である。
【図4】 移動電話機の電子コンポネントは省略された、図2の移動電話機のカットライ
ンA−Bに沿った第1のカバーの断面図である。
【図5】 移動電話機の電子コンポネントは省略された、図2の移動電話機のカットライ
ンC−Dに沿った第2のカバーの断面図である。
【図6】 キーパッドの領域に第3のカバーを備えた図1の移動電話機の図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/23 H04M 1/23 F 1/27 1/27 (72)発明者 ヨルク ジーヴェルト ドイツ連邦共和国 タウフキルヒェン リ ンマーヴェーク 20 Fターム(参考) 5C087 AA10 AA21 AA37 AA44 BB12 BB20 BB74 DD03 EE06 FF01 FF05 FF17 FF23 GG10 GG18 GG21 GG23 GG51 GG57 GG70 GG80 GG83 5K023 AA07 AA12 AA13 BB12 BB20 GG04 GG15 MM03 PP00 5K027 AA05 AA06 AA11 BB02 EE00 EE04 5K036 AA03 AA04 AA07 BB02 BB05 DD00 DD25

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカ(2)、マイク(4)、電子メモリ及び少なくとも
    1つのキーパッド(5)が設けられており、該キーパッド(5)は、電子メモリ
    に記憶された電話番号をダイヤルするために少なくとも1つのプログラミングさ
    れたキーを有する形式の電話機(1)、例えば子供用の移動電話機において、 該電話機(1)では必要に応じて、電話番号をダイヤルするための1つまたは
    複数のキー(13、14、15、16)だけがその他のキー(8、9、10、1
    7)以外に操作可能であり、電話番号をダイヤルするためのキー(13、14、
    15、16)は操作に際し記憶された電話番号のダイヤルを指示することを特徴
    とする、電話機。
  2. 【請求項2】 スピーカ(2)、マイク(4)、電子メモリ及び少なくとも
    1つのキーパッド(5)が設けられており、該キーパッド(5)は、電子メモリ
    に記憶された電話番号をダイヤルするために少なくとも1つのプログラミングさ
    れたキーを有する形式の電話機(1)、例えば子供用の移動電話機において、 該電話機(1)は接続確立装置を有し、該装置はプログラミングされたキーに
    割り当てられてそして電子メモリに記憶された電話番号との電話の接続だけを確
    立することを特徴とする、電話機。
  3. 【請求項3】 プログラミングされたキー(13)には110、112等の
    ような非常呼び出し番号が割り当てられていて、そして該番号は電子メモリに記
    憶されている、請求項1または2記載の電話機。
  4. 【請求項4】 単一の数字をダイヤルする電話機の全てのキーにはカバー(
    12)が設けられている、請求項1から3記載の電話機。
  5. 【請求項5】 前記カバー(12)は、非常呼び出し番号が割り当てられて
    いるプログラミングされた前記キー(13)を、予め定められた破損領域または
    曲げる領域を壊しまたは曲げたりした後(容易に行える)に操作されるように覆
    い、これによって該キーの誤った操作に対して保護されている、請求項4記載の
    電話機。
  6. 【請求項6】 前記カバー(12)は取りはずせるように、電話機(1)の
    ケーシング上部に取り付けられている、請求項4または5記載の電話機。
  7. 【請求項7】 前記カバー(12)は特別な工具でのみケーシング上部から
    取りはずせる、請求項6記載の電話機。
  8. 【請求項8】 前記カバーは一体的にケーシング上部に形成されている、請
    求項4または5記載の電話機。
  9. 【請求項9】 前記カバーには文字が示されており、該文字はカバーによっ
    て使用可能になったプログラミングされたキーの機能を説明する、請求項4から
    8のいずれか1項記載の電話機。
  10. 【請求項10】 前記カバーが取り付けられる際には電話機での電気的な接
    点が操作され、この電気的な接点によって電話機の作動装置はカバーによって覆
    われていない電話機のキーの1つに、例えば110、112番等の事前に定めら
    れた非常呼び出し番号を割り当て、そして電話機の前記接続確立装置は該当する
    キーの操作後に自動的に非常呼び出し番号との接続を確立することを指示する、
    請求項4から9のいずれか1項記載の電話機。
  11. 【請求項11】 カバー(30)が左のスライドレール(35)及び右のス
    ライドレール(36)を有し、該カバー(30)はキーパッド(5)並びに左右
    の側面(31、32)を取り囲むように形成され、左のスライドレール(35)
    は電話機(1)のケーシング下部の左側にある左のスライド溝(33)にはめら
    れて、また右のスライドレール(36)は電話機(1)のケーシング下部の右側
    にある右のスライド溝(34)にはめられる、請求項4または5記載の電話機。
  12. 【請求項12】 カバー(40)が左のスライドレール(45)及び右のス
    ライドレール(46)を有し、該カバーはキーパッド(5)並びに左右の側面(
    31、32)それぞれの一部を取り囲むように形成され、左のスライドレール(
    45)は電話機(1)の左の側面(31)にある左のスライド溝(43)にはめ
    られ、また右のスライドレール(46)は電話機(1)の右の側面(32)にあ
    る右のスライド溝(44)にはめられる、請求項4または5記載の電話機。
  13. 【請求項13】 前記のスライドレールは突起部またはそのようなものを有
    し、該スライドレールはスライド溝における突起部に適合した凹部にかみあう、
    請求項11または12記載の電話機。
  14. 【請求項14】 電話機は1つまたは複数の移動無線ネットワークにおいて
    通話を実行するための移動電話機(1)、いわゆる携帯電話である、請求項1か
    ら13のいずれか1項記載の電話機。
  15. 【請求項15】 電話機は無線の電話機に割り当てられたベースステーショ
    ンの近くで作動させるための無線の電話機である、請求項1から14のいずれか
    1項記載の電話機。
  16. 【請求項16】 電話機は電話の差込口で作動させるための有線の電話機で
    ある、請求項1から13のいずれか1項記載の電話機。
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