JP2002539132A - 20(s)−カンプトテシンの糖−共役体の製造法 - Google Patents

20(s)−カンプトテシンの糖−共役体の製造法

Info

Publication number
JP2002539132A
JP2002539132A JP2000604049A JP2000604049A JP2002539132A JP 2002539132 A JP2002539132 A JP 2002539132A JP 2000604049 A JP2000604049 A JP 2000604049A JP 2000604049 A JP2000604049 A JP 2000604049A JP 2002539132 A JP2002539132 A JP 2002539132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
camptothecin
amino acid
compound
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000604049A
Other languages
English (en)
Inventor
レルヘン,ハンス−ゲオルク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JP2002539132A publication Critical patent/JP2002539132A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B53/00Asymmetric syntheses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/22Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains four or more hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H1/00Processes for the preparation of sugar derivatives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H15/00Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H15/26Acyclic or carbocyclic radicals, substituted by hetero rings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明はN−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−1−イル−メチレン]−N−メチルメタン−アミニウムヘキサフルオロホスフェート−N−オキシド(HATU)のような特定のカップリング剤の存在下における構成要素(II)と構成要素(V)の結合に決定的な段階がある、3−O−メチル化β−L−フコース構成要素がチオ尿素−修飾ペプチドスペーサーを介してカンプトテシン誘導体の20ヒドロキシル基に結合している20(S)−カンプトテシンの糖−共役体の製造法に関する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、3−O−メチル化β−L−フコース構成要素をチオ尿素−修飾ペプ
チドスペーサーを介してカンプトテシン誘導体の20−ヒドロキシル基に結合さ
せる、20(S)−カンプトテシンの糖共役体(glycoconjugate
s)の製造法に関する。
【0002】 20(S)−カンプトテシンは1966年にWall et al.(J.A
m.Chem.Soc.88,3888(1966))により単離された五環状
アルカロイドである。それは多数のin vitro及びin vivo試験に
おいて高い抗腫瘍活性の可能性を有している。しかしながら、不運なことに、毒
性及び溶解度の問題のために、臨床においては有望な可能性を実現することに成
功していない。
【0003】 E環ラクトンを開環してナトリウム塩を形成することにより、閉環形態とpH
−依存性平衡にある水溶性化合物が得られた。この場合も、現在まで臨床的研究
は不成功であった。
【0004】
【化11】
【0005】 約20年後、生物学的活性がトポイソメラーゼIの酵素阻害に帰せられるべき
であることが見いだされた。それ以降、in vivoでより適合性且つ活性で
あるカンプトテシン誘導体を見いだすための研究活動が再び増した。
【0006】 水−溶解度を向上させるために、A環−及びB環−修飾カンプトテシン誘導体
の、ならびにイオン化可能基を有する20−O−アシル誘導体の塩が記載されて
いる(Vishnuvajjala et al.US 4943579)。後
者のプロドラッグの概念は後に、修飾カンプトテシン誘導体にも適用された(W
ani et al.WO 9602546)。しかしながら、記載された20
−O−アシルプロドラッグはin vivoで非常に短い半減期を有し、非常に
急速に開裂して親構造を与える。
【0007】 WO 9631532は糖−修飾静細胞剤(sugar−modified
cytostatics)及びそれらの製造法を記載しており、そこでは、例え
ば位置選択的に修飾された炭水化物構成単位を有する種々の細胞毒性化合物又は
静細胞的に活性な化合物をある種のスペーサーを介して結合させることにより、
向上した腫瘍選択性が達成される。
【0008】 WO 9851703は式(I):
【0009】
【化12】
【0010】 [式中、 R1はアミノ酸の立体的に要求性の(sterically demandin
g)非極性側鎖であり、 R2はアミノ酸の塩基性側鎖である] の20(S)−カンプトテシンの特定の糖共役体及びそれらの製造を記載してい
る。
【0011】 驚くべきことに、そこに記載されているカンプトテシン誘導体の特定の構築、
すなわち立体的に要求性の非極性及び塩基性アミノ酸から成るチオ尿素−修飾ペ
プチドスペーサーを介して3−位−修飾β−L−フコース構成要素を20(S)
−カンプトテシンの20−ヒドロキシル基に結合させると、先行技術の化合物と
比較して、特に高い安定性、水中におけるより高い溶解度、より高い適合性、i
n vitro及びin vivoの両方における種々の腫瘍に対するより大き
い治療的有効性ならびに、特に骨髄毒性を見ると、有意により高い腫瘍選択性を
有する格別に好ましい共役体が生ずることが見いだされた。
【0012】 WO 9851703は、式(I)の化合物の製造のための2つの方法を記載
している。
【0013】 第1の方法に従うと、本発明に従う式(I)の糖共役体は、20(S)−カン
プトテシンを式(II)のペプチジル−カンプトテシンを介して2つの適したア
ミノ酸に順に結合させて式(III)のペプチジル−カンプトテシンを得、続い
て式(IV)のイソチオシアナートを結合させる(直線的合成(linear
synthesis)):
【0014】
【化13】
【0015】 [式中、R1及びR2は上記で定義した通りである] ことにより製造される。
【0016】 しかしながら、この方法は、用いられる出発材料が毒性のカンプトテシンであ
り、方法のさらに進んだ段階はそれぞれの場合に毒性的に安全ではないカンプト
テシン誘導体を与えるという欠点を有している。
【0017】 従って、WO 9851703において、最初に式(IV)のイソチオシアナ
ートを場合により保護されていることができる末端塩基性アミノ酸に結合させて
式(V)の構成要素を得、この構成要素を次いで20(S)−カンプトテシンと
非極性の立体的に要求性のアミノ酸により形成される式(II)のアミノ酸共役
体の遊離のアミノ基と反応させる式(I)の化合物の製造のための第2の方法が
提案されている(収斂的合成(convergent synthesis))
【0018】
【化14】
【0019】 この方法では、構成単位(V)の製造は毒性的に安全でないカンプトテシン誘
導体中間体を含んでおらず、そのおかげでこの方法は、安全性、及びそれに伴う
必要な安全手段の減少の理由で、第1の製造法より好ましい。さらに、収斂的合
成経路では、最も長い反応順が2段階から成り、それは3段階の直線的合成経路
と比較して1つの反応段階が省かれることを意味し、それは経済的利点を伴う。
【0020】 第2の方法における重要段階は構成要素(II)及び(V)のカップリングで
ある。この目的のために、構成要素(V)のカルボキシル基を活性化し、次いで
構成要素(II)の遊離のアミノ基と反応させる。WO 9851703では、
例えばJakubke/Jeschkeit:Aminosaeuren,Pe
ptide,Protein[Amino acids,Peptides,P
roteins];Verlag Chemie 1982又はTetrahe
dr.Lett.34,6705(1993)に記載されているようなペプチド
の化学から既知のカップリング剤を用いてカルボキシル基を活性化する。挙げる
ことができる例は、無水N−カルボン酸、酸塩化物又は混合無水物、カルボジイ
ミド、例えばN,N’−ジエチル−、N,N’−ジイソプロピル−、N,N’−
ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’
−エチル−カルボジイミド塩酸塩、N−シクロヘキシル−N’−(2−モルホリ
ノエチル)−カルボジイミド メト−p−トルエンスルホネートあるいはカルボ
ニル化合物、例えばカルボニルジイミダゾールあるいは1,2−オキサゾリウム
化合物、例えば2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム−3−サル
フェート又は2−tert−ブチル−5−メチル−イソオキサゾリウム過塩素酸
塩あるいはアシルアミノ化合物、例えば2−エトキシ−1−エトキシカルボニル
−1,2−ジヒドロキノリンあるいはプロパンホスホン酸無水物、あるいはイソ
ブチルクロロホルムあるいはベンゾトリアゾリルオキシ−トリス−(ジメチルア
ミノ)−ホスホニウム−ヘキサフルオロホスフェート、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾールあるいはN−ヒドロキシスクシンイミドエステルとの付加物である。
さらに、アミノ酸成分をLeuchs’無水物の形態で用いることが提案されて
いる。
【0021】 しかしながら、WO 9851703に記載されているカップリング剤を用い
ると、構成要素(II)と(V)のカップリングは、特に基R1及びR2の寸法が
増すと共に、あるとしても(if at all)、中程度から低い収率でしか
行い得ないことが見いだされた。特にR2がアミノ酸ヒスチジンの側鎖を示す場
合、所望のカップリング反応を全体的に妨げるか、あるいは非常に低い収率を生
ずる多数の副反応(例えばエピマー化、活性化構成要素(V)の分子内チオリシ
ス、構成要素(II)への他のアシル化など)が観察される。例えば、カップリ
ング剤N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸
塩(EDCl)を用いてカップリングを行うと、得られる収率は10%未満であ
る。同様に、ベンゾトリアゾリルオキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホ
ニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)の存在下でカップリングを行うと
、カルボキシル成分(V)の有意な副反応があり、目的化合物(I)への転換は
非常に低くしかない。
【0022】 従って、本発明の目的は、式(I)の化合物の製造のための上記の収斂的方法
を改良すること、ならびに特に該方法をもっと広範囲の種々の基R1及びR2の場
合に実行可能なものとすることであった。
【0023】 驚くべきことに、構成要素(II)と(V)をカップリングさせる段階のため
にある種のカップリング剤を用いると、すべての通常のアミノ酸を用いて上記の
第2の製造法を行い、中程度から高い収率が得られ得ることが見いだされた。
【0024】 従って、本発明は、式(IV)
【0025】
【化15】
【0026】 のイソチオシアナートを場合により保護されていることができる末端塩基性アミ
ノ酸
【0027】
【化16】
【0028】 [式中、R2はアミノ酸の塩基性側鎖を示す] と反応させて式(V)
【0029】
【化17】
【0030】 [式中、R2は上記で定義した通りである] のアミノ酸共役体を得、それを次いで式(II)
【0031】
【化18】
【0032】 [式中、R1はアミノ酸の立体的に要求性の非極性側鎖を示す] のアミノ酸共役体と反応させ、側鎖の保護基を除去し、適宜、化合物を適した塩
に変換する式(I)
【0033】
【化19】
【0034】 [式中、 R1及びR2は上記で定義した通りである] の化合物の製造法に関し、それは構成要素(II)及び(V)のカップリングを
下記:
【0035】
【化20】
【0036】 の化合物より成る群から選ばれるカップリング剤の存在下で行うことを特徴とす
る。
【0037】 カップリング剤、N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ
[4,5−b]ピリジン−1−イル−メチレン]−N−メチルメタンアミニウム
ヘキサフルオロホスフェートN−オキシド(HATU):
【0038】
【化21】
【0039】 の使用が特に好ましい。
【0040】 本発明に従うと、式(I)の化合物の製造のための上記の方法において、R1
が最高で4個の炭素原子を有する分枝鎖状アルキル基を示し、R2が式−(CH2n−R3の基を示し、ここで R3は−NH2
【0041】
【化22】
【0042】 を示し、 nは1〜4の数を示すアミノ酸を用いるのがさらに好ましい。
【0043】 ここで、R1が式
【0044】
【化23】
【0045】 の分枝鎖状アルキル基を示し、R2が式
【0046】
【化24】
【0047】 の基を示すアミノ酸を用いるのが特に好ましい。
【0048】 本発明の最も好ましい態様に従うと、上記の製造法において、式(IV)のイ
ソチオシアナートを場合により保護されていることができるリシン又はヒスチジ
ン、好ましくは保護されていないヒスチジンと反応させ、カンプトテシンをバリ
ンと反応させる。得られる構成要素(V)及び(II)をN−[(ジメチルアミ
ノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−1−イル−メチ
レン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシド
(HATU)の存在下でカップリングさせ、続いて適宜、保護基を除去し、本発
明に従う方法の最も好ましい態様に従い、式(I)の化合物として20(S)−
20−O−{Nα−[4−(3−O−メチル−β−L−フコピラノシル−オキシ
)−フェニルアミノチオカルボニル]−L−ヒスチジル−L−バリル}−カンプ
トテシン又は20(S)−20−O−{Nα−[4−(3−O−メチル−β−L
−フコピラノシル−オキシ)−フェニルアミノチオカルボニル]−L−リシル−
L−バリル}−カンプトテシン、特に好ましくは20(S)−20−O−{Nα −[4−(3−O−メチル−β−L−フコピラノシル−オキシ)−フェニルアミ
ノチオカルボニル]−L−ヒスチジル−L−バリル}−カンプトテシンを得る。
【0049】 構成要素(II)を生成する第1アミノ酸のカンプトテシンへのカップリング
はジアステレオマーの混合物を生成させ得る。本発明に従う化合物の純粋なジア
ステレオマーは上記の方法により、例えば第1アミノ酸構成単位をカンプトテシ
ンに結合させ、保護基を除去してしまった後で適した方法でジアステレオマーを
分離することにより製造され得る。ジアステレオマー的に純粋な中間体(II)
を用い、上記の経路によってジアステレオマー的に純粋な目的化合物(I)を製
造することが可能である。
【0050】 構成要素(II)及び(V)をカップリングさせる時にもジアステレオマーの
混合物が生成し得る。これらのジアステレオマーは(I)の塩−非含有糖共役体
の段階に、カラムクロマトグラフィーにより、又は結晶化もしくは温浸法(di
gestion methods)により互いから分離され得る。メタノールで
飽和させること、又はジエチルエーテルもしくはメチル−t−ブチルエーテルを
用いるジクロロメタン/メタノールからの沈殿が好ましい。
【0051】 本発明に従う上記の製造法のそれぞれの段階は、種々の圧力及び温度条件下で
、例えば0.5〜2バール、そして好ましくは大気圧において、及び/又は−3
0〜+100℃、そして好ましくは−10〜+80℃において、適した溶媒、例
えばジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、低級アルコール、アセトニトリル、ジオキサン、水中
で、又は上記の溶媒の混合物中で行われ得る。一般に室温における、又は氷冷し
ながらの、及び大気圧下におけるDMF、ジクロロメタン、THF、ジオキサン
/水又はTHF/ジクロロメタン中の反応が好ましい。
【0052】 出発材料として用いられる式(IV)のイソチオシアナートは、例えば、WO 98/51703に記載されている方法に従って市販のp−ニトロフェニルβ
−L−フコピラノシドから、ヨウ化メチル及びジブチル錫オキシドを用いてサッ
カリド基(saccharide radical)の3−位におけるヒドロキ
シル基を選択的にエーテル化し、接触水素化によりニトロ基を還元し、続いてエ
チルジイソプロピルアミンのような塩基の存在下に、チオ炭酸誘導体、例えばチ
オホスゲン又はチオカルボニル−ビスイミダゾールと反応させることにより製造
され得る。
【0053】 カルボキシル基の活性化のために適したカップリング剤は、例えば、Jaku
bke/Jeschkeit:Aminosaeuren,Peptide,P
rotein[Amino acids,Peptides,Proteins
];Verlag Chemie 1982又はTetrahedr.Lett
.34,6705(1993)に記載されているようなペプチドの化学から既知
のカップリング剤である。例えば無水N−カルボン酸、酸塩化物又は混合無水物
が好ましい。
【0054】 カルボジイミド、例えばN,N’−ジエチル−、N,N’−ジイソプロピル−
、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−N’−エチル−カルボジイミド塩酸塩、N−シクロヘキシル−N’−(
2−モルホリノエチル)−カルボジイミド メト−p−トルエンスルホネートあ
るいはカルボニル化合物、例えばカルボニルジイミダゾールあるいは1,2−オ
キサゾリウム化合物、例えば2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウ
ム−3−サルフェート又は2−tert−ブチル−5−メチル−イソオキサゾリ
ウム過塩素酸塩あるいはアシルアミノ化合物、例えば2−エトキシ−1−エトキ
シカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンあるいはプロパンホスホン酸無水物、
あるいはイソブチルクロロホルムあるいはベンゾトリアゾリルオキシ−トリス−
(ジメチルアミノ)−ホスホニウム−ヘキサフルオロホスフェート、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾールあるいはN−ヒドロキシスクシンイミドエステルと付加
物を形成することによってもカルボキシル基を活性化することができる。
【0055】 さらに、アミノ酸成分をLeuchs’無水物の形態で用いることもできる。
この型のアミノ酸活性化は、20(S)−カンプトテシンをアミノ酸成分でアシ
ル化する場合に好ましい。
【0056】 上記の通り、構成要素(II)及び(V)のカップリングは、以下の化合物:
【0057】
【化25】
【0058】 より成る群から選ばれる特定のカップリング剤を必要とする。
【0059】 特に好ましくは、ここで用いられるカップリング剤はN−[(ジメチルアミノ
)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−1−イル−メチレ
ン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシド(
HATU):
【0060】
【化26】
【0061】 である。
【0062】 これらの特定のカップリング剤は商業的に入手可能である。例えば、HATU
はPerseptive Biosystems GmbH,Wiesbade
n,Germanyから入手可能である。
【0063】 本発明に従う製造法のそれぞれの段階で用いるために適した塩基は、例えばト
リエチルアミン、エチル−ジイソプロピルアミン、ピリジン、N,N−ジメチル
アミノピリジン又はそのような段階で通常用いられる他の塩基である。
【0064】 アミノ酸の第3の官能基のための適した保護基は、ペプチドの化学から既知の
、例えばウレタン、アルキル、アシル、エステル又はアミド型の保護基である。
【0065】 本発明の範囲内で、アミノ保護基はペプチドの化学で通常用いられるアミノ保
護基である。
【0066】 これらには好ましくは:ベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベン
ジルオキシカルボニル、3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2,4
−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニ
ル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル、2−ニトロ−4,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、アリ
ルオキシカルボニル、ビニルオキシカルボニル、3,4,5−トリメトキシベン
ジルオキシカルボニル、フタロイル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニ
ル、2,2,2−トリクロロ−tert−ブトキシカルボニル、メンチルオキシ
カルボニル、4−ニトロフェノキシカルボニル、フルオレニル−9−メトキシカ
ルボニル(Fmoc)、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、2−
クロロアセチル、2−ブロモアセチル、2,2,2−トリフルオロアセチル、2
,2,2−トリクロロアセチル、ベンゾイル、ベンジル、4−クロロベンゾイル
、4−ブロモベンゾイル、4−ニトロベンゾイル、フタルイミド、イソバレロイ
ル又はベンジルオキシメチレン、4−ニトロベンジル、2,4−ジニトロベンジ
ル、4−ニトロフェニル又は2−ニトロフェニルスルフェニルが含まれる。Fm
oc基及びBoc基が特に好ましい。
【0067】 対応する反応段階における保護基の除去は、例えば、酸もしくは塩基の作用に
より、水素化分解的に又は他の還元的方法により行われ得る。
【0068】 出発材料として用いられるカンプトテシン構成単位は、20(R)−又は20
(S)−立体配置であるいはこれらの2つの立体異性体の混合物として存在し得
る。20(S)−立体配置が好ましい。
【0069】 本発明に従う方法で用いられるアミノ酸は、L−又はD−立体配置であるいは
またD−及びL−型の混合物として存在し得る。
【0070】 本発明に従うと、「アミノ酸」という用語は特に天然に存在するα−アミノ酸
を示すが、さらにそれらの同族体、異性体及び誘導体を含む。挙げることができ
る異性体の例はエナンチオマーである。誘導体は例えば保護基を保有するアミノ
酸である。
【0071】 「立体的に要求性の」側鎖を有するアミノ酸は、その側鎖がβ−又はγ−位に
おいて分枝しているアミノ酸を意味すると理解されるべきであり;挙げることが
できる例はバリン及びイソロイシン又はロイシンである。
【0072】 非極性側鎖を有するアミノ酸の典型的な例は: アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、トリプトファン、フェ
ニルアラニン、メチオニン である。
【0073】 塩基性側鎖を有するアミノ酸の典型的な例は: リシン、アルギニン、ヒスチジン、オルニチン、ジアミノ酪酸 である。
【0074】 本発明に従う化合物は好ましくはそれらの塩の形態で存在する。ここでは一般
に有機もしくは無機酸との塩を挙げることができる。これらの塩は遊離の式(I
)の化合物を有機もしくは無機酸と反応させることにより製造され得る。本発明
に従うと、ここで好ましい酸はハロゲン化水素酸、例えば塩酸及び臭化水素酸、
特に塩酸、さらにリン酸、硝酸、硫酸、一−及び二官能基性カルボン酸及びヒド
ロキシカルボン酸、例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、マロン酸、シ
ュウ酸、グルコン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、ソ
ルビン酸及び乳酸、ならびに又スルホン酸、例えばp−トルエンスルホン酸、1
,5−ナフタレンジスルホン酸又はカンファースルホン酸である。
【0075】 下記において、非制限的な実施例及び比較実施例によって本発明を例示する。
【0076】
【実施例】
下記の実施例において、他にことわらない限りすべての量は重量パーセントに
基づく。1.構成要素(V)の製造 1a)p−アミノフェニル−3−O−メチル−β−L−フコピラノシド:
【0077】
【化27】
【0078】 300mlの無水メタノール中の6g(21ミリモル)のp−ニトロフェニル
−β−L−フコピラノシドを7.84g(31.5ミリモル)のジブチル錫オキ
シドで処理し、還流において2時間加熱する。次いで混合物を濃縮し、残留物を
乾燥し、次いで300mlのDMF中に取り上げる。15.7mlのヨウ化メチ
ルを加え、次いで混合物を70℃で40時間撹拌する。溶媒を減圧下で除去し、
残留物を300mlのジクロロメタン中に取り上げる。懸濁液を濾過し、残る溶
液を再濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール
99:1)にかける。濃縮は3.82g(83%)の目的生成物を与える。
【0079】 この方法で得られるp−ニトロフェニル−3−O−メチル−β−L−フコピラ
ノシドの3.81g(12.73ミリモル)をメタノール中に溶解し、パラジウ
ム−オン−カーボン(10%)の添加の後、水素の雰囲気中で、わずかに過圧に
おいて水素化する。触媒を濾過し、エーテルを用いて生成物を沈殿させ、3g(
88%)の目的生成物を得る。[TLC:ジクロロメタン/メタノール 9:1 Rf=0.53]。 1b)p−イソチオシアナートフェニル−3−O−メチル−β−L−フコピラノ
シド(IV):
【0080】
【化28】
【0081】 600mlのジオキサン/水 1:1中の6.8g(25.3ミリモル)の1
a)に従って得られるp−アミノフェニル−3−O−メチル−β−L−フコピラ
ノシドの溶液を撹拌し、2.72mlのチオホスゲン(1.4当量)を加える。
10分後、26mlのエチルジイソプロピルアミンを加え、混合物を室温でさら
に5分間撹拌し、次いで減圧下で150mlの容積まで濃縮する。800mlの
ジクロロメタンを加え、相を分離する。有機相を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、濃縮する。残留物を200mlのメチル−tert−ブチルエー
テル及び200mlの石油エーテル中に撹拌して入れ、吸引濾過する。これは7
.26g(92%)のイソチオシアナートを与える。 1c)Nα−[4−(3−O−メチル−β−L−フコピラノシル−オキシ)−フ
ェニルアミノ−チオカルボニル]−L−ヒスチジン(V):
【0082】
【化29】
【0083】 1b)で得られるイソチオシアナートの10g(0.0321モル)及び4.
98g(0.0321モル)のL−ヒスチジンの溶液を400mlのジオキサン
/水 1:1中に懸濁させ、11mlのN−エチルジイソプロピルアミンで処理
する。混合物を室温で16時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮し、ジクロロメタン
/メタノール 1:1を用いて再蒸留する。粗生成物を200mlのメタノール
中に溶解し、1lのメチル−t−ブチルエーテル(MTBE)に滴下する。残留
物を濾過し、MTBEで洗浄し、減圧下で乾燥する。目的生成物が95%の収率
で得られる[TLC:アセトニトリル/水/氷酢酸 5:1:0.2 Rf=0
.14]。2.構成要素(II)の製造: 2a)20(S)−20−O−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−L/
D−バリル]−カンプトテシン:
【0084】
【化30】
【0085】 500mlの無水ジクロロメタン中の10g(28.7ミリモル)の20(S
)−カンプトテシンの懸濁液を、撹拌しながら14g(2当量)のN−(ter
t−ブトキシ−カルボニル)−バリン−N−カルボン酸無水物及び1gの4−(
N,N−ジメチルアミノ)−ピリジンで処理する。混合物を還流において4日間
加熱し、次いで減圧下で濃縮する。残留物及び100mlのMTBEを20分間
撹拌する。次いで200mlの石油エーテルを加え、混合物を濾過する。これは
14.9g(95%)の目的化合物を与える。[TLC:アセトニトリル Rf
=0.34]。 2b)20(S)−20−O−L−バリル−カンプトテシン、トリフルオロ酢酸
塩(II):
【0086】
【化31】
【0087】 300mlのジクロロメタン及び70mlの無水トリフルオロ酢酸の混合物中
の化合物2a(11.65g。21ミリモル)の溶液を5℃で1時間撹拌する。
減圧下で混合物の容積を減らし、次いでジエチルエーテルを用いて生成物を沈殿
させ、ジエチルエーテルを用いて十分に洗浄する。生成物をジクロロメタン/メ
タノールから、ジエチルエーテルを用いて再沈殿させる。必要なら粗生成物を4
0mlのメタノール中にもう1度取り上げ、120mlのメチル−t−ブチルエ
ーテルと混合し、0℃に冷却する。沈殿を濾過し、9.4g(80%)の所望の
化合物を得る[TLC:アセトニトリル/水 20:1 Rf=0.39]。3.化合物(I)の合成 3a)20(S)−20−O−{Nα−[4−(3−O−メチル−β−L−フコ
ピラノシル−オキシ)−フェニルアミノ−チオカルボニル]−L−ヒスチジル−
L−バリル}−カンプトテシン
【0088】
【化32】
【0089】 1.04g(1.96ミリモル)のNα−[4−(3−O−メチル−β−L−
フコピラノシル−オキシ)−フェニルアミノ−チオカルボニル]−L−ヒスチジ
ン(V、実施例1)及び1g(1.78ミリモル)の20(S)−20−O−L
−バリル−カンプトテシントリフルオロ酢酸塩(II、実施例2)を35mlの
ジメチルホルムアミド中に溶解し、混合物を0℃に冷却し、次いで1.35g(
3.56ミリモル)のN−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾ
ロ[4,5−b]ピリジン−1−イル−メチレン]−N−メチルメタンアミニウ
ムヘキサフルオロホスフェートN−オキシド(HATU)及び616μlのN−
エチルジイソプロピルアミンで処理する。混合物を0℃で終夜撹拌し、次いで4
00mlのMTBEに滴下する。残留物を濾過し、次いで100mlのメタノー
ル及び5mlのDMF中に取り上げる。3mlの17%濃度アンモニア水を加え
、混合物を10分間撹拌する。次いで混合物を500mlのMTBEに滴下する
。残留物を濾過し、MTBEで洗浄し、次いで25mlの水と一緒に撹拌する。
15分後、残留物を再び集め、終夜乾燥する。得られる粗生成物は本質的にジア
ステレオマーの混合物から成る(目的化合物のL−ヒスチジン及びD−ヒスチジ
ンエピマー)。粗生成物を35mlのメタノールと一緒に2時間撹拌することに
より、副生成物として得られるD−ヒスチジンエピマーを除去する。次いで沈殿
を濾過し、この精製操作にさらに2回供する。これは819mg(51%)のジ
アステレオマー的に純粋な目的生成物を与える[TLC:アセトニトリル/水/
氷酢酸 5:1:0.2 Rf=0.38]。 3b)20(S)−20−O−{Nα−[4−(3−O−メチル−β−L−フコ
ピラノシル−オキシ)−フェニルアミノ−チオカルボニル]−L−ヒスチジル−
L−バリル}−カンプトテシン、塩酸塩
【0090】
【化33】
【0091】 実施例3aからの化合物の806mg(0.9ミリモル)を40mlの水中に
懸濁させ、0.86ml(0.95当量)の1M塩酸溶液を用いて塩酸塩に転換
する。撹拌しながら溶液を調製し、次いでこの溶液を凍結乾燥する。これは81
4mg(97%)の目的化合物を与える[TLC:アセトニトリル/水 10:
1、Rf=0.15、[a]22 D=−37.6o(c=0.21 DMF)]。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(IV) 【化1】 のイソチオシアナートを場合により保護されていることができる末端塩基性アミ
    ノ酸 【化2】 [式中、R2はアミノ酸の塩基性側鎖を示す] と反応させて式(V) 【化3】 [式中、R2は上記で定義した通りである] のアミノ酸共役体を得、それを次いで式(II) 【化4】 [式中、R1はアミノ酸の立体的に要求性の非極性側鎖を示す] のアミノ酸共役体と反応させ、側鎖の保護基を除去し、適宜、化合物を適した塩
    に変換する式(I) 【化5】 [式中、 R1及びR2は上記で定義した通りである] の化合物の製造法であって、構成要素(II)及び(V)のカップリングを下記
    : 【化6】 の化合物より成る群から選ばれるカップリング剤の存在下で行うことを特徴とす
    る製造法。
  2. 【請求項2】 構成要素(II)及び(V)のカップリングをN−[(ジメ
    チルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−1−イ
    ル−メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−
    オキシド(HATU) 【化7】 の存在下で行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 R1が最高で4個の炭素原子を有する分枝鎖状アルキル基を
    示し、 R2が式−(CH2n−R3の基を示し、ここで R3は−NH2、 【化8】 を示し、 nは1〜4の数を示す アミノ酸を用いることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の方法。
  4. 【請求項4】 R1が式 【化9】 の分枝鎖状アルキル基を示し、 R2が式 【化10】 の基を示す アミノ酸を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 式(IV)のイソチオシアナートを場合により保護されてい
    ることができるリシン又はヒスチジンと反応させることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかにて特許請求した方法。
  6. 【請求項6】 式(IV)のイソチオシアナートを保護されていないヒスチ
    ジンと反応させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかにした方法。
  7. 【請求項7】 カンプトテシンを場合により保護されていることができるバ
    リンと反応させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
JP2000604049A 1999-03-06 2000-02-23 20(s)−カンプトテシンの糖−共役体の製造法 Pending JP2002539132A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19909979.0 1999-03-06
DE19909979A DE19909979A1 (de) 1999-03-06 1999-03-06 Verfahren zur Herstellung von Glycokonjugaten von 20(S)-Camptothecin
PCT/EP2000/001480 WO2000053614A1 (de) 1999-03-06 2000-02-23 Verfahren zur herstellung von glycokonjugaten von 20(s)-camptothecin

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002539132A true JP2002539132A (ja) 2002-11-19

Family

ID=7899996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000604049A Pending JP2002539132A (ja) 1999-03-06 2000-02-23 20(s)−カンプトテシンの糖−共役体の製造法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP1173454A1 (ja)
JP (1) JP2002539132A (ja)
AU (1) AU3159500A (ja)
CA (1) CA2366632A1 (ja)
DE (1) DE19909979A1 (ja)
WO (1) WO2000053614A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019189419A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 持田製薬株式会社 抗癌剤結合アルギン酸誘導体

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2200617B1 (es) 2001-01-19 2005-05-01 Almirall Prodesfarma, S.A. Derivados de urea como antagonistas de integrinas alfa 4.
EP2968381A4 (en) * 2013-03-15 2016-11-30 Sidney Hecht MEDICAMENT CONJUGATES-SUGAR BINDING SEQUENCE
US10046068B2 (en) 2013-03-15 2018-08-14 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Saccharide conjugates
CN113286796A (zh) * 2019-01-30 2021-08-20 四川科伦博泰生物医药股份有限公司 喜树碱衍生物及其水溶性前药、包含其的药物组合物及其制备方法和用途

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ID23424A (id) * 1997-05-14 2000-04-20 Bayer Ag Glikokonjugat dari 20(s)-kamptotesin

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019189419A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 持田製薬株式会社 抗癌剤結合アルギン酸誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
DE19909979A1 (de) 2000-09-07
AU3159500A (en) 2000-09-28
EP1173454A1 (de) 2002-01-23
WO2000053614A8 (de) 2002-01-24
WO2000053614A1 (de) 2000-09-14
CA2366632A1 (en) 2000-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2019268215B2 (en) Process for preparing intermediate of antibody drug conjugate
US6156754A (en) Glycoconjugates of modified camptothecin derivatives (A-or B-ring linkage)
EP3152223B1 (en) Mitomycin conjugate
US4927809A (en) Oligopeptidyl nitrile derivatives, agents containing them and their use
SK14822002A3 (sk) Konjugáty na báze polyglutámovej kyseliny a kamptotecínu a spôsoby ich prípravy
AU2018329066B2 (en) Amanitin antibody conjugate
US6492335B1 (en) Glycoconjugates from modified camptothecin derivatives (20-O-linkage)
WO2009141240A1 (en) Novel dual targeting antitumoural conjugates
AU744425B2 (en) 20(s) camptothecin glycoconjugates
AU2020204250B2 (en) One-pot process for preparing intermediate of antibody-drug conjugate
JPS63250360A (ja) サイモペンチンレトロ−インバーソ類似体及びそのフラグメント
CA3193485A1 (en) Peptidic conjugates of sn38 useful in the treatment of cancer
JP2001502308A (ja) 修飾された細胞増殖抑制剤
JP2002539132A (ja) 20(s)−カンプトテシンの糖−共役体の製造法
JP2022543391A (ja) トロフィネチドの組成物
JP2004537592A (ja) フルオロリンカーおよび酵素によって活性化される薬剤抱合体のリンカーとしてのその使用
WO2019034175A1 (zh) 一种非天然鹅膏毒肽类抗体偶联物
JP2002539137A (ja) シクロ(Asp−DPhe−NMeVal−Arg−Gly)の調製方法
JPH0578394A (ja) フコースで標識した細胞増殖抑制物質
GB2460180A (en) Spiruchostatin analogues and their therapeutic use
KR20230074004A (ko) 뉴클레오린에 특이적으로 결합하는 agm 펩타이드를 제조하는 방법
CZ401799A3 (cs) Glykokonjugáty 20(S)-camptothecinu, způsob jejich výroby, jejich použití a léčiva tyto látky obsahující
KR20010012558A (ko) 20(s) 캄프토테신 당결합체
CN117500817A (zh) 包含磷酰胆碱缀合物的肽及其合成方法
RU2184122C2 (ru) Гликоконъюгаты 20(s)-камптотецина