JP2002539027A - 特にエアバッグ制御装置用メタル・ハウジング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、底板および頂板と、ハウジング内部の少なくとも１つのプリント回路板用装着要素を有する後壁４および２つの側壁５、６と、およびハウジング正面側に配置されている少なくとも１つの結合要素用端子要素２０とを備えた特にエアバッグ制御装置用メタル・ハウジング１に関するものである。本発明により、底板および／または頂板が、支持体に結合可能な装着板２２、２３と結合されている。このために突起４０が使用され、突起４０は装着板の切欠部内に挿入可能且つ圧着可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、底板および頂板と、ハウジング内部の少なくとも１つのプリント回
路板用装着要素を有する後壁および２つの側壁と、およびハウジング正面側に配
置されている少なくとも１つの結合要素用端子要素とを備えた特にエアバッグ制
御装置用メタル・ハウジングに関するものである。

【０００２】 一般的な従来技術として、複数の部品から構成されたこのようなハウジングを
、それがそれぞれ組込み場所に適合されるように設計することが既知である。し
たがって、多量の在庫が与えられ、この場合さらに、対応する部品が正しい機能
を保持して装着されることが常に保証されなければならない。

【０００３】 これに対して、冒頭記載のタイプのハウジングを、装着場所に迅速に適合可能
な要素が容易に存在するように形成することが本発明の課題である。 この課題は、本発明により、底板および／または頂板が、支持体に固定可能な
装着板と結合されていることにより解決される。この場合、一体部品として形成
されているハウジングの底板および／または頂板に突起が設けられてもよく、突
起は装着板の切欠部内に挿入可能且つ圧着可能である。これにより、常に装着場
所に適合された装着板を介して、ただ１つのハウジングのみが使用され、ハウジ
ングは任意に当該支持体と結合可能である。したがって、ただ１つのハウジング
・タイプが必要とされるにすぎず、このハウジング・タイプはそれぞれ装着場所
に適合された装着板を介して当該支持体に固定可能である。この装着板はさらに
固定機能を有しているので、全体として安定な形状が得られる。

【０００４】 本発明の他の実施態様において、突起が、複数の平行な列および／または行を
なして伸長し、および底板および／または頂板に一体成形されたリブから加工形
成されてもよい。したがって、一体部品として形成されているハウジングに予め
リブないし隆起列が設けられ、このリブないし隆起列が、組込み要求に応じて、
例えば希望の突起がそれぞれの装着板の切欠部に対応するようにフライス盤によ
り加工されるので、迅速な製造が可能である。

【０００５】 装着板は少なくともその一部が底板および／または頂板から突出し且つ固定領
域を有してもよく、固定領域は、例えば少なくとも１つの貫通開孔が設けられて
いるフランジとして形成されている。このとき、このフランジを介して、特にエ
アバッグ制御装置用に使用される本発明によるメタル・ハウジングは、正しい機
能を保持して当該支持体に固定可能である。

【０００６】 本発明により、３つの固定領域が設けられている装着板が、ハウジングの底板
または頂板に固定可能であってもよい。この場合、装着板が、ハウジングの底板
または頂板に、初期位置に対して１８０°回転して固定可能であってもよい。当
該装着板のこの特殊な固定方式により多くの組み合わせの可能性が得られるので
、対応する部分ハウジングは、実際に存在する多くの自動車において、特殊な形
状を必要とすることなく使用可能である。

【０００７】 この固定にもかかわらずハウジング内部における回路板の良好な案内を保証す
るために、本発明の他の実施態様において、一体部品ハウジングの側壁および後
壁に回路板用案内要素が設けられていてもよい。この場合、側壁の案内要素が溝
として形成され、および後壁の案内要素が電気導通接点として形成されていても
よい。

【０００８】 本発明の他の特徴により、接点が、回路板と当接し且つそれを支持するための
二又形状領域と、および後壁と結合可能な領域とを有し、この領域に、後壁の少
なくとも１つの突起と挿入係合するための少なくとも１つの開口が設けられてい
てもよい。

【０００９】 装着をさらに容易にするために、さらに、端子要素が少なくとも１つの係止結
合を介してハウジングの正面側と結合可能であってもよい。この場合、ハウジン
グの正面側領域内に係止凸部が設けられ、係止凸部はプラスチックからなる端子
要素の係止凹部とスナップ係合可能であってもよい。これにより、端子要素およ
び一体部品ハウジングは正しい機能を保持して相互に容易に結合可能である。

【００１０】 以下に本発明を図面に示す実施態様により詳細に説明する。 図１に、特にエアバッグ制御装置用に使用されるメタル・ハウジング１が示さ
れている。このメタル・ハウジングは、特に図４に示すように、底板２並びに頂
板３、後壁４および２つの側壁５および６を有している。ハウジングのこれらの
個々の要素は全体として一体部品に形成され、即ち、例えば押出成形法で１つの
作業工程内で製造される特にアルミニウムからなる一体部品ハウジングとして形
成される。

【００１１】 図１に示すように、ハウジングの正面側は端子要素２０により気密に閉じられ
ている。このために、特に図３に示すように、端子要素２０に、ハウジングの内
壁および／または正面側と当接するリング状シール２５が設けられ、シール２５
は一体部品ハウジング１の内部をシールしている。端子要素２０は図３および７
に示すように係止凹部１７を有し、係止凹部１７はそれに対応する形状を有する
係止凸部１６（図３、図６）とスナップ係合可能である。したがって、プラスチ
ックからなる端子要素２０と好ましくはアルミニウムからなる一体部品ハウジン
グ１との間に迅速且つ確実な結合が形成されている。

【００１２】 図１−５から、本発明により、底板および／または頂板２および３が、詳細に
は図示されていない支持体と固定可能な装着板２２および２３と結合可能である
ことがわかる。この場合、特に図４に示すように、底板２は突起４０を有し、突
起４０は当該装着板２２ないし２３の切欠部４５（図２、図５）内に挿入可能で
あり、挿入後に圧着可能である。

【００１３】 図２および５に示すように、突起４０は複数の平行な列Ｉ、ＩＩ、ＩＩＩおよ
びＩＶをなして伸長し、並びに底板および／または頂板に一体成形されたリブか
ら例えばフライス盤により加工形成されていることが好ましい。したがって、所
定のラスタ（編み目パターン）を保持することにより、ないし種々の切欠部を有
する種々の装着板２２ないし２３を製造することにより、装着場所にきわめて容
易に適合可能な、異なる車両タイプの種々の支持体に組込み可能な特にエアバッ
グ制御装置用メタル・ハウジングが概して形成される。

【００１４】 図３から、装着板２２、２３が、底板および／または少なくともその一部が頂
板から突出し且つ固定領域５０．１、５０．２および５１を有していることがわ
かる。図２に示すように、この固定領域５０．１、５０．２および５１は、少な
くとも１つの貫通開孔５５が設けられているフランジとして形成され、この場合
、他の形状もまた考えられる。したがって、この装着板２２および２３並びに対
応して設けられた固定領域５０．１、５０．２および５１を介して、通常の標準
ハウジング１をそれぞれ任意の支持体に組み込むことが可能である。

【００１５】 図３および４に示すように、一体部品ハウジング１の側壁５および６および後
壁４に回路板１０用案内要素８および８′ないし１８が設けられている。この場
合、側壁５および６の案内要素は溝として形成されている。後壁４の案内要素は
電気導通接点１８として形成されていてもよい。

【００１６】 図８および９に示すように、接点１８は、回路板１０と当接し且つそれを支持
するための二又形状領域４８と、および後壁と結合可能な領域４９とを有し、こ
の領域４９に、図４に示すような後壁４の突起５３と挿入係合するための少なく
とも１つの開口５２が設けられていてもよい。

【００１７】 これにより、装着板２２および２３が設けられているメタル・ハウジング１内
の、図３に示すような回路板１０の問題のない確実な支持がえられる。 底板および／または頂板２ないし３の突起４０は必ずしも図２および５に示す
ように一列に伸長している必要はなく、突起４０は、当該装着板２２ないし２３
の形状に応じてそれぞれ、例えば十字形状に形成されていても、または他の形状
を有していてもよい。

【００１８】 図１−３に示す実施態様において、メタル・ハウジング１の開口３０の領域内
に固定領域５１が存在し、固定領域５１は縁部材２８を介して固定領域５０．２
と結合されている。後壁４に平行に、フランジとして形成されている固定領域５
０．１が存在している。

【００１９】 図１０−１２に示す実施態様において、例えば３つの固定領域５０．１、５０
．２および５１を備えた装着板２２がメタル・ハウジング１の頂板３に固定され
、この場合、装着板２２は初期位置に対して１８０°回転されている。この結果
、メタル・ハウジング１の開口３０の領域内に固定領域５０．１が存在し、およ
びこれに平行に固定領域５０．２が存在し、固定領域５０．２の貫通開口５５′
は例えば細長穴として形成されている。メタル・ハウジング１の側壁５に平行に
固定領域５１が配置され、この場合、３つの領域５０．１、５０．２および５１
はそれぞれフランジとして形成されている。

【００２０】 装着板２２は同様に切欠部４５を有し、切欠部４５内に、図１ないし３に示し
た上記の実施態様と同様に、突起４０が挿入され且つ挿入後に圧着可能である。 図１３−１５は本発明の他の実施態様を示す。ここでは、メタル・ハウジング
１の開口３０の領域内に、側壁６に沿って縁部材２８の端部に固定領域５０．２
および５１が配置され、この場合、図１５に示すように、第３の固定領域５０．
１は同様にフランジとして形成され且つメタル・ハウジング１の後壁４に沿って
伸長している。

【００２１】 すべての実施態様は、３つの固定領域５０．１、５０．２および５１が設けら
れている装着板２２が、ハウジング１の底板２または頂板３のいずれかに、切欠
部４５および突起４０を介して結合可能であるという点において共通である。さ
らに、装着板２２が、ハウジング１の底板２または頂板３に、初期位置に対して
１８０°回転して固定可能であってもよく、これにより、ただ１つのメタル・ハ
ウジングを用いるだけで種々の形状の装着板２２ないし２３を介してきわめて多
数の変更態様が与えられる。

【００２２】 さらに、メタル・ハウジング１は押出成形法で製造されてもよく、これにより
追加費用なしにハウジングを種々の長さに製造することが可能である。したがっ
て、切断のときに詳細には図示されていないストッパを設けるだけで、これによ
り種々のハウジング・タイプを製造することが可能である。これにより、機能性
を拡張し且つ必要な場合に他の電子構造部品をハウジング１内に組み込むことが
可能である。

【００２３】 したがって、本発明により、ただ１つのハウジング・タイプが必要とされるに
すぎないので、コストの低減が得られることが有利である。これにより、押出成
形法によりおよび装着板２２および２３の種々の装着可能性により、メタル・ハ
ウジングのコストの著しい低減が達成される。

【００２４】 要するに、これにより、簡単に組込み可能な特にエアバッグ制御装置用メタル
・ハウジングが得られ、このメタル・ハウジングは、異なる車両タイプの種々の
組込み可能性に対する在庫を著しく低減させるために使用される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は本発明によるエアバッグ制御装置の斜視図を示す。

【図２】 図２は図１に示した装置の平面図を示す。

【図３】 図３は図２の線ＩＩＩ−ＩＩＩによる断面図を示す。

【図４】 図４は一体部品ハウジングの斜視図を示す。

【図５】 図５は装着板の平面図を示す。

【図６】 図６はハウジング正面側の係止凸部の拡大図を示す。

【図７】 図７は端子要素の前方領域の部分破断斜視図を示す。

【図８】 図８は導電接点の部分破断正面図を示す。

【図９】 図９は図８に示した接点の側面図を示す。

【図１０】 図１０はメタル・ハウジングの他の実施態様の斜視図を示す。

【図１１】 図１１は図１０のメタル・ハウジングの他の方向から見た斜視図を示す。

【図１２】 図１２は図１０のメタル・ハウジングの平面図を示す。

【図１３】 図１３はハウジングのさらに他の実施態様の斜視図を示す。

【図１４】 図１４は図１３のハウジングの側面図を示す。

【図１５】 図１５は図１３のハウジングの平面図を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０１Ｒ 13/73 Ｈ０１Ｒ 13/73 Ｃ Ｈ０５Ｋ 5/02 Ｈ０５Ｋ 5/02 Ｅ (71)出願人 アルテック・メタルヴァーレン・ゲーエム ベーハー・ウント・コンパニー ドイツ連邦共和国75447 シュテルネンフ ェルス (72)発明者 リンケ，ラルフ ドイツ連邦共和国デー−78315 ラドルフ ツェル，ロシテンシュトラーセ 10 (72)発明者 マシャ，ゲオルク ドイツ連邦共和国デー−78315 ラドルフ ツェル−ギュッティンゲン，イム・キルフ タール 13 (72)発明者 クレッツ，ヴィリー ドイツ連邦共和国デー−75181 プフォル ツハイム，クレヘンシュトラーセ ７ Ｆターム(参考） 3D020 BA01 BB01 BC03 BD02 BD11 3D054 EE60 4E360 AA01 EA03 EA24 EC05 ED03 ED23

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 底板および頂板（２、３）と、ハウジング（１）内部の少な
   くとも１つのプリント回路板（１０）用装着要素を有する後壁（４）および２つ
   の側壁（５、６）と、およびハウジング正面側に配置されている少なくとも１つ
   の結合要素用端子要素（２０）とを備えた特にエアバッグ制御装置用メタル・ハ
   ウジング（１）において、 底板および／または頂板（２、３）が、支持体に固定可能な装着板（２２、２
   ３）と結合されていることを特徴とするメタル・ハウジング。
2. 【請求項２】 一体部品として形成されているハウジング（１）の底板およ
   び／または頂板（２、３）に突起（４０）が設けられ、突起（４０）は装着板（
   ２２、２３）の切欠部（４５）内に挿入可能且つ圧着可能であることを特徴とす
   る請求項１のハウジング。
3. 【請求項３】 突起（４０）が、複数の平行な列（Ｉ、ＩＩ、ＩＩＩ、ＩＶ
   ）をなして伸長し、および底板および／または頂板（２、３）に一体成形された
   リブおよび／または隆起列から加工形成されていることを特徴とする請求項１ま
   たは２のハウジング。
4. 【請求項４】 装着板（２２、２３）は少なくともその一部が底板および／
   または頂板（２、３）から突出し且つ固定領域（５０．１；５０．２；５１）を
   有することを特徴とする請求項１ないし３の１つまたは複数のハウジング。
5. 【請求項５】 固定領域（５０．１；５０．２；５１）に少なくとも１つの
   貫通開孔（５５）が設けられていることを特徴とする請求項４のハウジング。
6. 【請求項６】 ３つの固定領域（５０．１、５０．２、５１）が設けられて
   いる装着板（２２）が、ハウジング（１）の底板（２）または頂板（３）に固定
   可能であることを特徴とする請求項４または５のハウジング。
7. 【請求項７】 装着板（２２）が、ハウジング（１）の底板（２）または頂
   板（３）に、初期位置に対して１８０°回転して固定可能であることを特徴とす
   る請求項６のハウジング。
8. 【請求項８】 固定領域（５０．１、５０．２、５１）がフランジとしてま
   たは縁部材（２８）の一部として形成されていることを特徴とする請求項５ない
   し７の１つまたは複数のハウジング。
9. 【請求項９】 一体部品として形成されているハウジング（１）の側壁（５
   、６）および後壁（４）に回路板（１０）用案内要素（８、８′；１８）が設け
   られていることを特徴とする請求項１ないし８の１つまたは複数のハウジング。
10. 【請求項１０】 側壁（５、６）の案内要素（８、８′）が溝として形成さ
    れ、および後壁（４）の案内要素が導電接点（１８）として形成されていること
    を特徴とする請求項９のハウジング。
11. 【請求項１１】 接点（１８）が、回路板（１０）と当接し且つそれを支持
    するための二又形状領域（４８）と、および後壁（４）と結合可能な領域（４９
    ）とを有し、この領域（４９）に、後壁（４）の少なくとも１つの突起（５３）
    と挿入係合するための少なくとも１つの開口（５２）が設けられていることを特
    徴とする請求項１０のハウジング。
12. 【請求項１２】 端子要素（２０）が少なくとも１つの係止結合（１５）を
    介してハウジング（１）の正面側と結合可能であることを特徴とする請求項１な
    いし１１の１つまたは複数のハウジング。
13. 【請求項１３】 ハウジング（１）の正面側領域内に係止凸部（１６）が設
    けられ、係止凸部（１６）はプラスチックからなる端子要素（２０）の係止凹部
    （１７）とスナップ係合可能であることを特徴とする請求項１２のハウジング。
14. 【請求項１４】 端子要素（２０）とハウジング（１）の正面側との間にリ
    ング状プラスチック・シール（２５）が設けられていることを特徴とする請求項
    １ないし１３の１つまたは複数のハウジング。
15. 【請求項１５】 ハウジング（１）が押出成形法で製造可能であることを特
    徴とする請求項１ないし１４の１つまたは複数のハウジング。