JP2002536453A - 混合主鎖オリゴマー化合物の合成のための化合物、方法及び中間体 - Google Patents

混合主鎖オリゴマー化合物の合成のための化合物、方法及び中間体

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JP2002536453A JP2000598512A JP2000598512A JP2002536453A JP 2002536453 A JP2002536453 A JP 2002536453A JP 2000598512 A JP2000598512 A JP 2000598512A JP 2000598512 A JP2000598512 A JP 2000598512A JP 2002536453 A JP2002536453 A JP 2002536453A
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Abstract

(57)【要約】 1又はそれを越える前記ホスホロチオエート、ホスホルアミデート及びボラノホスフェートヌクレオシド間連結に加えて、少なくとも1つのホスホジエステルヌクレオシド間連結を有する混合主鎖オリゴマー化合物が調製される。その合成法に有用な新規なH−ホスホネート中間体も開示されている。その合成法は、新規な酸化工程を用いて、そのH−ホスホネートヌクレオシド間連結を、隣接するホスホロチオエート、ホスホルアミデート及びボラノホスフェートヌクレオシド間連結の劣化なしに、ホスホジエステルヌクレオシド間連結に酸化する。そのような方法に有用な合成中間体も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、少なくとも1つの2’−置換基を有する化合物中のH−ホスホネー
トヌクレオシド間連結を酸化する方法に向けられている。この発明は、更にホス
ホジエステル、ホスホロチオエート、ホスホルアミデート及びボラノホスフェー
トヌクレオシド間連結を包含するヌクレオシド間連結を有する混合主鎖オリゴマ
ー化合物の調製法に関する。本発明は、そのような方法に有用な合成中間体にも
関する。ホスホジエステル及びボラノホスフェートヌクレオシド間連結、又はホ
スホロチオエート及びホスホルアミデートヌクレオシド間連結のような他のヌク
レオシド間連結と組み合わせてホスホジエステル及びボラノホスフェートヌクレ
オシド間連結を有する混合主鎖オリゴマー化合物も含まれる。本発明の方法は、
1又はそれを越えるH−ホスホネートヌクレオシド間連結を、隣接するホスホロ
チオエート、ホスホルアミデート及びボラノホスフェートヌクレオシド間連結の
劣化なしに、ホスホジエステルヌクレオシド間連結に酸化することを可能にする
新規な酸化工程を包含する。
【0002】
【発明の要旨】
本発明は、少なくとも1つの2’−置換基を有する化合物中のH−ホスホネー
トヌクレオシド間連結を酸化する方法を提供する。この酸化は、酸化剤、非プロ
トン系溶媒、塩基及び水を含んでなる酸化性溶液によって行われる。
【0003】 本発明は、式:
【0004】
【化10】 (式中、 各々のZは、独立して、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、ホスホルア
ミデート又はボラノホスフェートヌクレオシド間連結であり; 各々のT1 及びT2 は、独立して、ヒドロキシル又は保護されたヒドロキシル
であり; Bxは、複素環塩基部分であり; 各々のR1 は、独立して、H、ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、2’
−置換基又は保護された2’−置換基であり;そして nは、1より大きな整数である。
【0005】 但し、前記Zの少なくとも1つは、ホスホジエステルであり、前記Zの少なく
とももう1つは、ホスホロチオエート、ホスホルアミデート又はボラノホスフェ
ートヌクレオシド間連結である。) の混合主鎖オリゴマー化合物を調製する方法であって: (a)式:
【0006】
【化11】 (式中、 Pgは、酸不安定性ヒドロキシル保護基であり;そして T3 は、塩基不安定性ヒドロキシル保護基又は固体支持体への共有結合である
。) の化合物を提供する工程; (b)前記酸不安定性ヒドロキシル保護基を脱保護して、脱保護されたヒドロ
キシル基を形成させる工程; (c)前記脱保護されたヒドロキシル基を式:
【0007】
【化12】 を有する更なる化合物及び縮合剤と、追加されたH−ホスホネートヌクレオシド
間連結を有する延長された化合物を形成するのに有効な時間、温度及び圧力の条
件下で処理する工程; (d)場合により、前記延長された化合物をキャッピング剤で処理してキャッ
プされた化合物を形成すること; (e)場合により、前記キャップされた化合物をシリル化剤で処理してシリル
化された化合物を形成すること; (f)場合により、前記延長された化合物、前記キャップされた化合物、又は
前記シリル化された化合物を、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、ホスホ
ルアミデート又はボラノホスフェートヌクレオシド間連結に対して不活性な酸化
性溶液で処理すること; (g)場合により、工程(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)を繰り返
して保護されたオリゴマー化合物を形成させること; (h)前記保護されたオリゴマー化合物を脱保護溶液で処理して、前記混合主
鎖オリゴマー化合物を形成させること を含んでなる方法を提供する。
【0008】 好ましい態様においては、この混合主鎖オリゴマー化合物は、ホスホジエステ
ル及びホスホロチオエートヌクレオシド連結の隣接領域を含んでなる。 別の好ましい態様においては、この混合主鎖オリゴマー化合物は、ホスホジエ
ステル及びホスホルアミデートヌクレオシド連結の隣接領域を含んでなる。
【0009】 更なる好ましい態様においては、酸化性溶液は、酸化剤、非プロトン系有機溶
媒、塩基及び水を含んでなる。 本発明の1つの態様では、酸化性溶液は約18〜約45%の酸化剤を含んでな
る。好ましい態様では、酸化性溶液は約26〜約40%の酸化剤を含んでなる。
より好ましい態様では、酸化性溶液は約33%の酸化剤を含んでなる。
【0010】 本発明は、式:
【0011】
【化13】 〔式中、 T4 は、ヒドロキシル又は保護されたヒドロキシルであり; Bxは、複素環塩基部分であり;そして R2 は、式I又はII:
【0012】
【化14】 (式中、 Eは、C1 〜C10アルキル、N(R4)(R5)又はN=C(R4)(R5)であり; R3 は、OX、SX、又はN(X)2であり; 各々のR4 及びR5 は、独立して、H、C1 〜C10アルキル、窒素保護基、又
はR4 及びR5 が一緒になって窒素保護基であるか、又は、R4 及びR5 は、窒
素又は酸素からなる群から選択される少なくとも1つの追加のヘテロ原子を含む
ことができる環構造に接合しており; 各々のXは、独立して、H、C1 〜C8 アルキル、C1 〜C8 ハロアルキル、
C(=NH)N(H)Z、C(=O)N(H)Z、又はOC(=O)N(H)Z
であり; ZはH又はC1 〜C8 アルキルであり; L1 、L2 及びL3 は、約4〜約7の炭素原子を有するか又は約3〜約6の炭
素原子を有しかつ少なくとも1つのヘテロ原子を有する環系を含んで成り、前記
ヘテロ原子が、酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択され、前記環系が、脂肪
族、不飽和脂肪族、芳香族、又は飽和又は不飽和の複素環であり; Yは、1〜約10の炭素原子を有するアルキル又はハロアルキル、2〜約10
の炭素原子を有するアルケニル、2〜約10の炭素原子を有するアルキニル、6
〜約14の炭素原子を有するアリール、N(R4)(R5)OR4 、ハロ、SR4
はCNであり; 各々のq1 は、独立して、2〜10であり; 各々のq2 は、0又は1であり; pは、0〜10であり;そして rは、1〜10である。
【0013】 但し、pが0であるときrは1より大きい。) のうちの一方を有する。〕 を有する化合物も提供する。
【0014】 好ましい態様では、R2 は2’−置換基である。別の好ましい態様では、2’
−置換基は、−O−CH2 CH2 −O−CH3 、−O−CH2 CH2 −O−N(
6)(R7)、又は−O−CH2 CH2 −O−CH2 CH2 −N(R6)(R7)であ
って、R6 及びR7 の各々が独立してH又はC1 〜C10アルキルである。更に好
ましい態様では、各々のR6 及びR7 が−CH3 である。
【0015】 本発明は、下式を有するキメラオリゴマー化合物:
【0016】
【化15】 5’−Nu−(L4 −Nu)Z1−(L5 −Nu)Z2−(L6 −Nu)Z3−3’ 〔式中、 各々のL4 、L5 及びL6 は、独立して、ホスホジエステル、ホスホロチオエ
ート、ホスホルアミデート又はボラノホスフェートから選択されるヌクレオシド
間連結であるが、L4 とL6 はL5 と異なり、そしてL4 、L5 及びL6 のうち
の1つは、ホスホジエステル及びホスホロチオエートより他のものであり; 各々のz1 、z2 及びz3 は、独立して、1より大きな整数であり; 各々のNuは、式:
【0017】
【化16】 (式中、 Bxは、複素環塩基部分であり; 各々のR1 は、独立して、H、ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、2’
−置換基又は保護された2’−置換基である。) を有するヌクレオシドであり;そして 前記キメラオリゴマー化合物の前記5’−及び前記3’−末端は、独立して、
ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、固体支持体への連結、活性化されたホ
スフェート基、活性化されたホスファイト基、ヌクレオシド間連結を形成するた
めの反応性基、ヌクレオチド、ヌクレオシド、又はオリゴヌクレオチドである。
〕も提供する。
【0018】 1つの態様では、各々のL4 及びL6 は、ホスホルアミデートヌクレオシド間
連結であり、そして各々のL5 が、ホスホロチオエートヌクレオシド間連結であ
る。
【0019】 別の態様では、各々のL4 及びL6 は、ホスホルアミデートヌクレオシド間連
結であり、そして各々のL5 が、ホスホジエステルヌクレオシド間連結である。 なお別の態様では、各々のL4 及びL6 は、ボラノホスフェートヌクレオシド
間連結であり、そして各々のL5 が、ホスホジエステルヌクレオシド間連結であ
る。
【0020】 更なる態様では、各々のL4 、L5 及びL6 は、ホスホルアミデート、ホスホ
ロチオエート、又はホスホジエステルヌクレオシド間連結である。 各々のR1 が、独立して、−O−CH2 CH2 −O−CH3 、−O−CH2
2 −O−N(R6)(R7)、又は−O−CH2 CH2 −O−CH2 CH2 −N(
6)(R7)であるのが好ましい。R6 及びR7 の各々が独立してH又はC1 〜C 10 アルキルであるのも好ましい。
【0021】 各々のR6 及びR7 が−CH3 であるのが更に好ましい。
【0022】
【好ましい態様の詳細な説明】
本発明は、ホスホロチオエート及び/又はホスホルアミデートヌクレオシド間
連結に加えて、ホスホジエステルヌクレオシド間連結を有する混合主鎖オリゴマ
ー又はキメラ化合物の調製のための化合物及び方法を提供する。この方法は、ボ
ラノホスフェートヌクレオシド間連結を本発明のオリゴマー化合物の中に取り入
れることも包含する。この方法は、一緒にカップリングして1又はそえを越える
H−ホスホネートヌクレオシド間連結の隣接領域を形成するH−ホスホネート中
間体を利用する。各々の隣接領域は、続いて、更なる延長の前にホスホジエステ
ル、ホスホロチオエート、ホスホルアミデート、又はボラノホスフェートヌクレ
オシド間連結に酸化される。混合主鎖オリゴマー化合物は、このようにして、隣
接領域を異なる試薬で酸化することにより調製される。本発明のオリゴマー化合
物は、1又はそれを越えるH−ホスホネートヌクレオシド間連結の領域を、先に
酸化された存在する連結を劣化させることなく酸化する新規な酸化工程を用いて
調製される。
【0023】 オリゴマー合成のこのH−ホスホネート法は、種々のヌクレオシド間連結を有
するオリゴヌクレオチド及びそれらの類似体の調製に使用されてきた。これらヌ
クレオシド間連結には、ホスホロチオエート、ホスホルアミデート、メチルホス
フェート、メチルホスホネート、アルキルホスホネート、S−アリールホスホロ
チオエート、アシルホスホネート、ホスホロフルオリデート、ホスホロジチオエ
ート、セレノホスフェート、(ヒドロキシメチル)ホスホネート、及びボラノホ
スフェートが含まれる。
【0024】 本明細書で使用される“キメラオリゴマー化合物”又は“混合主鎖オリゴマー
化合物”という用語は、ヌクレオシドサブユニットを含んで成り、少なくとも2
つの異なるヌクレオシド間連結を含有するオリゴマー化合物のことを言う。本発
明の混合主鎖オリゴマー化合物は、1を越えるタイプのヌクレオシド間連結によ
って一緒に結合している複数のヌクレオシドモノマーサブユニットを含有するこ
とができる。少なくとも1つのヌクレオシド間連結は、ホスホジエステル連結で
あり、少なくとも1つの他の連結は、ホスホロチオエート、ホスホルアミデート
又はボラノホスフェートヌクレオシド間連結である。かくして“オリゴマー化合
物”という用語には、オリゴヌクレオシド、オリゴヌクレオチド、それらの類似
体、及び合成オリゴヌクレオチドが含まれる。
【0025】 好ましい態様では、固体支持体に結合した第1モノマーが、H−ホスホネート
モノマーを用いて延長される。本発明の方法は、所望の長さと配列の混合主鎖オ
リゴマー化合物を合成するのに、自動DNA合成装置で使用されてきた。ホスホ
ジエステル及びホスホロチオエートヌクレオシド間連結だけを有する幾つかのオ
リゴマー化合物は、合成されている。ホスホジエステル、ホスホロチオエート、
及びホスホルアミデートヌクレオシド間連結を有する他のオリゴマー化合物は、
合成されている。実施例14は、ボラノホスフェート混合主鎖オリゴマー化合物
の合成を例示している。表Iは、本発明の方法及び中間体を用いて合成された選
択されたオリゴマー化合物を例示している。
【0026】 好ましい態様では、本発明の方法は、反復固相オリゴヌクレオチド合成法に使
用するのに用いられる。代表的固相技術は、標準的なH−ホスホネート化学を用
いるDNA及びRNA合成に典型的に用いられるものである。オリゴヌクレオチ
ド合成のH−ホスホネート法は、1992年9月22日に発行された米国特許第
5,149,798号及び。1996年8月20日に発行された米国特許第5,
548,076号に開示されている。各々の全体の開示内容は、参照により本明
細書中に組み入れられる。好ましい合成固相合成は、活性ホスフェート化合物と
してH−ホスホネートを用いる。この技術では、H−ホスホネートモノマーは、
成長オリゴマー鎖上のフリーのヒドロキシルと反応して、中間体ホスファイト化
合物をもたらし、それはPV 状態に参加される。この技術は、ホスホジエステル
、ホスホロチオエート、及びホスホルアミデート連結を包含する幾つかのタイプ
の合成に広く使用される。標準的なH−ホスホネート化学を用いるH−ホスホネ
ート連結のホスホジエステルへの酸化は、成長オリゴマー化合物が存在している
ときは、ホスホロチオエート及びホスホルアミデート連結の劣化をもたらす。オ
リゴマー化合物中の隣接する連結のこの劣化は、標準的H−ホスホネート化学を
混合主鎖合成で使用するのに限界となってきた。
【0027】 典型的には、そのような方法の第1工程は、保護された5’−ヒドロキシルを
含有するモノマー又はより高いオーダーのサブユニットの固体支持体への結合で
ある。支持体結合モノマー又は高いオーダーの第1シントンは、次いで、5’−
保護基を除くために処理される。典型的には、これは、酸での処理で達成される
。固体支持体に結合したモノマーは、次いで、ヌクレオシド間連結を形成するた
めの反応性基を有する第2モノマー又は高オーダーシントンと反応される。好ま
しい態様では、このカップリング反応は、縮合剤の存在下で無水条件下で行われ
る。
【0028】 各々のモノマー又は高オーダーシントンを添加した後、未反応ヒドロキシル基
をキャップするためにキャッピング工程が行われる。ヌクレオシド間連結の酸化
又は硫化の前又は後にキャッピング工程を行うのが好ましい。そのようなキャッ
ピング工程は、カップリングサイクルで反応しなかった鎖をブロックするぉとに
より短くなったオリゴマー鎖を阻止することにより恩恵があることが知られてい
る。キャッピングに使用される代表的試薬は、無水酢酸である。他のキャッピン
グ試薬及び方法論は、米国特許第4、816、571に記載されている。
【0029】 “酸化性溶液”という用語は、H−ホスホネートヌクレオシド間連結又はその
シリル化誘導体をホスホジエステル、ホスホロチオエート、ホスホルアミデート
又はボラノホスフェートヌクレオシド間連結に酸化するのに有効な試薬の混合物
を含む。そのような酸化は、オリゴマーの領域上で、同じオリゴマー化合物の他
の先に酸化された部分の劣化を起こさずに行われることができる。各々のタイプ
のヌクレオシド間連結の酸化は以下の実施例で例示する。ヌクレオシド間連結の
酸化は、各々のカップリング工程後に反復して行っても、所望の数又は配列のモ
ノマーをカップリングした後に行ってもよい。これは、1つのタイプの連結の1
又はそれを越える領域を他のタイプの連結の1又はそれを越える他の領域と共に
有するギャップマータイプのオリゴマー化合物の調製を可能にする。ギャップマ
ーの代表例は、3’及び5’末端にホスホロチオエート領域を、内部に位置する
ホスホジエステル領域と共に有するオリゴマー化合物である。
【0030】 成長オリゴマー化合物の酸での処理は、5’−ヒドロキシル保護基を除いて他
の合成反復を可能にする。成長オリゴマー化合物は、所望の長さのオリゴマー化
合物が生成するまで、選択された段階での選択された酸化剤での続く酸化で延長
される。
【0031】 次いで、完成したオリゴマーを固体支持体から切り離す。この切り離し工程は
保護された官能基の脱保護に先行しても後になってもよい。本明細書で使用され
る“脱ブロック溶液”という用語は、液相又は固相技術により調製されたオリゴ
マー化合物の脱ブロックに日常的に使用される溶液を包含する。固体支持体上で
合成されたオリゴマーの脱ブロックに使用される普通の溶液はアンモニア水であ
る。
【0032】 本明細で使用される“複素環塩基部分”という用語は、核酸塩基を包含するこ
とが意図されている。本明細書に記載された化合物及び方法に有用な核酸塩基に
は、アデニン、シトシン、ウリジン、及びチミン、並びにキサンチン、ヒポキサ
ンチン、2−アミノアデニン、アデニン及びグアニンの6−メチル及び他のアル
キル誘導体、アデニン及びグアニンの2−プロピル及び他のアルキル誘導体、5
−ハロウラシル及びシトシン、6−アゾウラシル、シトシン及びチミン、5−ウ
ラシル(プソイドウラシル)、4−チオウラシル、8−ハロ、オキサ、アミノ、
チオール、チオアルキル、ヒドロキシル、及び他の8−置換アデニン及びグアニ
ン、5−トリフルオロメチル及び他の5−置換ウラシル及びシトシン、7−メチ
ルグアニンのような他の天然に存在しない核酸塩基及び天然に存在する核酸塩基
が含まれるが、これらに限定されない。更なる天然に存在する核酸塩基及び天然
に存在しない核酸塩基には、米国特許第3,687,808号;Sanghvi 、Anti
sense Research and Application, Chapter 15, S.T.Crooke and B.Lebleu 編,
CRC Press, 1993;English ら, Angewandte Chemie, International Edition,
1991, 30, 613-722(特に622-623 頁) ;the Concise Encyclopedia of Polyme
r Science and Engineers, J.I. Kroschwitz, Ed., John Willy & Sons, 1990,
pp.858-859;及び Cook, Anti-Cancer Drug Design, 1991, 6, 585-607に開示さ
れたものが含まれる。これらは全て、参照によりその全内容が本明細書に組み入
れられたものとする。“ヌクレオシド塩基部分”という用語は、最も古典的な意
味ではヌクレオシド塩基ではないがヌクレオシド塩基として役立つ一定の“ユニ
バーサル塩基”を含む、ヌクレオシド塩基として役立つことができる複素環化合
物を含めるよう意図されている。ユニバーサル塩基として特に言及されるのは3
−ニトロピロールである。
【0033】 本明細書で使用される“2−置換基”という用語は、2’−糖修飾を包含する
。本発明の2’−糖修飾には、フルオロ、O−アルキル、O−アルキルアミノ、
O−アルキルアルコキシ、保護されたO−アルキルアミノ、O−アルキルアミノ
アルキル、O−アルキルイミダゾール、及び式(O−アルキル)m (式中、mは
1〜約10である)のポリエーテルが含まれる。これらの中で好ましいポリエー
テルは、クラウンエーテル及び Ouchiら, Drug Desigh and Dictionary 1992, 9
, 93;Ravasio ら, J. Org. Chem., 1991, 56, 4329 ;及び Delgardo ら, Crit
ical Reviews in Therpeutic Drug Carrier Systems 1992, 9, 249 により開示
されたもののような線状又は環状ポリエチレングリコール(PEG)及びPEG
含有基である。なお、これらは各々参照により本明細書中に組み入れられるもの
とする。更なる糖修飾は、Cook, Anti-Cancer Drug Design, 1991, 6, 585-607
に開示されている。フルオロ、O−アルキル、O−アルキルアミノ、O−アルキ
ルイミダゾール、O−アルキルアミノアルキル、及びアルキルアミノ置換基が米
国特許出願第08/398,901号に記載されている。これは参照により本明
細書に組み入れられる。
【0034】 本発明で使用される追加の2’−糖修飾には、2’−SR及び2’−NR2
が含まれ、各々のRは、独立して、水素、保護基又は置換又は未置換のアルキル
、アルケニル、又はアルキニルである。2’−SRヌクレオシドは、米国特許第
5,670,633号に記載されている。これは、参照により本明細書中に組み
入れられる。2’−NR2 モノマーシントンの組み込みは、Hammら,, J. Org. C
hem.,1997, 62, 3415-3420に開示されている。2’−NR2 ヌクレオシドは、Go
ettingen, J. Org. Chem., 1996, 61, 6273-6281及び Polushin ら, Tetrahedro
n Lett., 1996, 37, 3227-3230に開示されている。本発明に使用できる代表的な
2’−糖修飾には、式I又はII:
【0035】
【化17】 (式中、 Eは、C1 〜C10アルキル、N(R4)(R5)又はN=C(R4)(R5)であり; 各々のR4 及びR5 は、独立して、H、C1 〜C10アルキル、窒素保護基、又
はR4 及びR5 が一緒になって窒素保護基であるか、又は、R4 及びR5 は、窒
素又は酸素からなる群から選択される少なくとも1つの追加のヘテロ原子を含む
ことができる環構造に接合しており; R3 は、OX、SX、又はN(X)2であり; 各々のXは、独立して、H、C1 〜C8 アルキル、C1 〜C8 ハロアルキル、
C(=NH)N(H)Z、C(=O)N(H)Z、又はOC(=O)N(H)Z
であり; ZはH又はC1 〜C8 アルキルであり; L1 、L2 及びL3 は、約4〜約7の炭素原子を有するか又は約3〜約6の炭
素原子を有しかつ少なくとも1つのヘテロ原子を有する環系を含んで成り、前記
ヘテロ原子が、酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択され、前記環系が、脂肪
族、不飽和脂肪族、芳香族、又は飽和又は不飽和の複素環であり; Yは、1〜約10の炭素原子を有するアルキル又はハロアルキル、2〜約10
の炭素原子を有するアルケニル、2〜約10の炭素原子を有するアルキニル、6
〜約14の炭素原子を有するアリール、N(R4)(R5)OR4 、ハロ、SR4
はCNであり; 各々のq1 は、独立して、2〜10であり; 各々のq2 は、0又は1であり; pは、0〜10であり;そして rは、1〜10である。
【0036】 但し、pが0であるときrは1より大きい。) のうちの一方を有するものが含まれる。 式Iの代表的な2’−糖置換基は、米国特許出願第09/130,973号に
開示されており、参照により本明細書中に組み入れられる。
【0037】 式IIの代表的な2’−糖置換基は、米国特許出願第09/123,108号に
開示されており、参照により本明細書中に組み入れられる。 環酸素原子が他の原子により置換されている糖も、本発明に従う。環酸素につ
いての代表的な置換基には、S、CH2、CHF、およびCF2が含まれる(例えば、本明
細書中でその全体を参考文献として援用する、Secrist et al., Abstract 21, P
rogram & Abstracts, Tenth International Roundtable, Nucleosides, Nucleot
ides and their Biological Applications, Park City, Utah, Sept. 16-20, 19
92を参照)。
【0038】 本明細書中で使用されるように、“アルキル"という用語には、直鎖、分岐鎖
、および脂環式の炭化水素基が含まれるが、これらには限定されない。本発明の
アルキル基は、置換されていてもよい。代表的なアルキル置換基は、本明細書中
でその全体を参考文献として援用する、米国特許第5,212,295号のカラム12、41
〜50行に開示されている。本明細書中で使用されるように、“低級アルキル"と
いう用語は、6以下の炭素数を有するアルキルを意味することを企図している。 本明細書中で使用するように、“アラルキル"という用語は、例えばベンジル
基などのアリール基を有するアルキル基を意味する。“アルカリール"という用
語は、アルキル基、例えばメチルフェニル基、を有するアリール基を意味する。
本明細書中で使用されるように、“アリール"という用語は、フェニル、ナフチ
ル、アントラシル、フェナントリル、およびピラニルを含む、芳香族環基を意味
するが、これらには限定されない。
【0039】 本明細書中で使用するように、“アルカノイル"という用語は、式-C(=O)アル
キルの基として示されるものの慣用的な意味を有する。好ましいアルカノイル基
は、アセチル基である。
【0040】 一般的に、“ヘテロ"という用語は、炭素以外の原子を意味し、好ましくは、
窒素、酸素または硫黄をいうが、これらには限定されない。したがって、“ヘテ
ロシクロアルキル"という用語は、1以上のヘテロ原子、すなわち、非炭素原子を
有するアルキル環系を意味する。好ましいヘテロシクロアルキル基には、例えば
モルホリノ基が含まれる。本明細書中で使用されるように、“ヘテロシクロアル
ケニル"という用語は、1以上の二重結合および1以上のヘテロ原子を有する環系
を意味する。好ましいヘテロシクロアルケニルには、例えばピロリドン基が含ま
れる。
【0041】 本発明の好ましい一態様において、オリゴマー合成は、固相支持体を使用する
自動化合成機において行われる。固相支持体は、例えば、米国特許第4,415,732
号;第4,458,066号;第4,500,707号;第4,668,777号;第4,973,679号;第5,132,
418号;第4,725,677号;第Re. 34,069号に記載されているものなどの、固相合成
法において固相として機能することができる基剤である。リンカーは、固相合成
技術において、最初のシントン分子の官能基、例えば、ヒドロキシル基、に対し
て固相支持体を結合するために供される短分子として、当該技術分野において既
知である。適したリンカーは、例えば、Oligonucleotides And Analogues A Pra
ctical Approach(Ecstein F., Ed., IRL Press, N.Y., 199 1, Chapter 1, pag
es 1-23)中に開示されている。
【0042】 本発明の固相支持体には、固相法において使用するために適している、一般的
に当該技術分野において既知のものが含まれ、例えば、調節化孔ガラス(CPG)
、オキサリル-調節化孔ガラス(例えば、本明細書中でその全体を参考文献とし
て援用される、Alul et al., Nucleic Acids Research 1991, 19, 1527を参照)
、TentaGel支持体;アミノポリエチレングリコール誘導化支持体(例えば、本明
細書中でその全体を参考文献として援用する、Wright et al., Tetrahedron Let
ters 1993, 34, 3373を参照)およびPoros;ポリスチレン/ジビニルベンゼンの
コポリマーが含まれる。
【0043】 本発明のいくつかの態様において、T1およびT2のぞれぞれは、独立して保護化
ヒドロキシル基であり、そしてT3はヒドロキシル保護基である。幅広く様々なヒ
ドロキシル保護基を本発明の方法において使用することができる。好ましくは、
保護基は、酸性条件および塩基性条件のいずれにおいても安定である。これによ
り、酸性条件下で塩基-安定性保護基を除去することができ、そして塩基性条件
下で酸-安定性保護基を除去することができる。一般的には、保護基は、化学官
能基を特異的な反応条件に対して不活性な状態にし、そして分子の残りの部分に
実質的なダメージを与えることなく、分子中のそのような官能基に付加すること
ができあるいは除去することができる。代表的なヒドロキシル保護基は、Beauca
geら(Tetrahedron 1992, 48, 2223-2311)により開示され、そしてGreeneおよ
びWuts(Protective Groups in Organic Synthesis, Chapter 2, 2d ed, John W
iley & Sons, New York, 1991)にも開示されるものがあり、これらの文献は本
発明中にその全体を参考文献として援用する。好ましい保護基には、ジメトキシ
トリチル(DMT)、モノメトキシトリチル(MMT)、9-フェニルキサンテン-9-イ
ル(Pixyl)および9(p-メトキシフェニル)キサンテン-9-イル(Mox)が含まれ
る。
【0044】 本発明のいくつかの好ましい態様において、アミノ基にアルキル基あるいは例
えば2'-アルコキシ基などのその他の基を付加する。このようなアミノ基も、天
然に存在するヌクレオ塩基および天然に存在しないヌクレオ塩基に一般的に存在
する。これらのアミノ基は、本発明のオリゴマー化合物の合成の間、保護化型で
存在することが一般的に好ましい。これらの目的に適した代表的なアミノ保護基
は、GreeneおよびWuts(Protective Groups in Organic Synthesis, Chapter 7,
2d ed, John Wiley & Sons, New York, 1991)中で検討されている。一般的に
、本明細書中で使用されているように、“保護化された"という用語は、“ヌク
レオ塩基"などの分子部分とともに使用される場合には、その分子部分が保護基
により保護化された1以上の官能基を含有することを意味する。
【0045】 現在、オリゴヌクレオチド合成のH-ホスホネート法に従う、当該技術分野にお
いて既知の多くの有用な濃縮試薬が存在する(Wada et al., J Am. Chem. Soc.,
1997, 119, 12710-12721)。有用な濃縮試薬には、酸クロリド、クロロホスフ
ェート、カーボネート、カルボニウム型化合物、およびホスホニウム型化合物が
含まれるが、これらには限定されない。好ましい一態様において、濃縮試薬は、
ピヴァリル(pivaloyl)クロリド;アダマンチルクロリド、2,4,6-トリイソプロ
ピル-ベンゼンスルホニルクロリド、2-クロロ-5,5-ジメチル-2-オキソ-1,3,2-ジ
オキサホスフィナン、ジフェニルホスホロクロリデート(phosphorochloridate
)、ビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスフィンクロリド、ビス(ペンタ
フルオロフェニル)カーボネート、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3
,3-テトラメチルウロニウム(uronium)ヘキサフルオロホスフェート、O-(アザ
ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロ
フォスフェート、6-(トリフルオロメチル)ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ
-tris-ピロリジノホスホニウム(pyrrolidinophosphonium)ヘキサフルオロホス
フェート、ブロモ-tris-ピロリジノ-ホスホニウムヘキサフルオロフォスフェー
ト、ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ-tris-ピロリジノ-ホスホニウムヘキサ
フルオロホスフェートおよび2-(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)-1,3-ジメ
チル-2-ピロリジン-1-イル-1,3,2-ジアザホスホリジニウムヘキサフルオロホス
フェートからなる群から選択される。
【0046】 ホスホロチオエート結合およびホスホロジチオエート結合を形成するための酸
化の間に使用された硫黄化試薬には、それらのみがただ存在する場合には、Beau
cage試薬(Iyer et.al., J. Chem. Soc., 1990, 112, 1253-1254;およびIyer e
t.aL, J Org. Chem., 1990, 55, 4693-4699);テトラエチルチウラムジスルフ
ィド(Vu and Hirschbein, Tetrahedron Lett., 1991, 32, 3005-3008);ジベ
ンゾイルテトラスルフィド(Rao, et.aL, Tetrahedron Lett., 1992, 33, 4839-
4842);ジ(フェニルアセチル)ジスルフィド(Kamer, Tetrahedron Lett., 19
89, 30, 6757-6760);ビス(O,O-ジイソプロポキシホスフィノチオイル)ジス
ルフィド(Stec et al., Tetrahedron Lett., 1993, 34, 5317-5320);3-エト
キシ-1,2,4-ジチアゾリン-5-オン(Nucleic Acids Research, 1996 24, 1602160
7;およびNucleic Acids Research, 1996 24, 3643-3644);ビス(p-クロロベ
ンゼンスルホニル)ジスルフィド(Nucleic Acids Research, 1995 23, 4029-40
33);硫黄、およびトリアリール、トリアルキル、トリアラルキル、あるいはト
リアルカリールホスフィンなどのリガンドと組み合わせた硫黄;が含まれる。上
述した参考文献のそれぞれは、本明細書中にその全体を参考文献として援用する
【0047】 ホスホジエステルまたはホスホロチオエート結合を形成するために使用される
有用な酸化剤には、それらの結合が唯一存在する結合である場合は、ヨウ素/テ
トラヒドロフラン/水/ピリジン、過酸化水素/水、tert−ブチルヒドロ過
酸化物、またはm−クロロパー安息香酸のようないずれかの過酸が含まれる。酸
化の場合は、反応は水を含む条件下で行われうるが、硫黄種を使用する酸化の場
合には、反応は空気、特に酸素を排除した無水条件下で行われる。
【0048】 H−ホスホネートヌクレオシド間結合の酸化は、同時にすでに存在する酸化さ
れた結合の分解を生じることなしに、新たな酸化溶液を用いて行われる。酸化溶
液は、H−ホスホネート結合から調製される酸化結合に依存して、特定の化合物
/試薬を含む。 一般的には、酸化溶液は、酸化剤、非プロトン性溶媒および塩基を含む。
【0049】 塩基は、酸化剤溶液中に酸化プロセスを助長するために存在させる。選択され
た塩基は、約9から約12の範囲のpkaを有し、それはオリゴマー化合物の主鎖
の開列を生じずに、H−ホスホンネートまたは水を脱プロトン化するのに至適な
範囲であると考えられる。理論に拘束されるわけではないが、本pkaの範囲内塩
基、および約0.01から約0.8Mの濃度で酸化溶液中に存在することが、同
時にすでに存在する酸化結合の分解を伴うことなしにH−ホスホネート結合の酸
化にとって必要であると考えられる。塩基の更に好ましい濃度範囲は、酸化溶液
中約0.05から約0.2Mの範囲である。本発明において有用な代表的な塩基
には、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)、トリエチルアミン(TE
A)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)が含まれる。
【0050】 当業者に知られている多くの非プロトン性溶媒は、本発明に使用しうる。幾つ
かの代表的な非プロトン性溶媒には、ピリジン、アセトニトリルおよびジメチル
ホルムアミドが含まれる。
【0051】 酸化剤の選択は、特定のヌクレオシド間の結合に依存して行われ、酸化される
べきH−ホスホネートヌクレオシド間結合の領域にとって望ましいものが選択さ
れる。ホスホジエステルヌクレオシド間結合の調製に有用な代表的な酸化剤には
、四塩化炭素、四臭化炭素、N−クロロスクシンイミドおよびN−ブロモスクシ
ンイミドが含まれる。酸化剤に加えて、ホスホジエステル結合調製のためには、
水が酸化溶液中の必要な成分である。
【0052】 ホスホロチオエート・インターヌクレオシド・リンケージは、酸素でなく硫黄
の添加によってリンを酸化する酸化剤の使用により調製される。エレメンタル硫
黄を用いてH−ホスホネートを硫黄化して、ホスホロチオエート・インターヌク
レオシド・リンケージを、下記実施例に記載するごとく形成する。酸化溶液中で
、エレメンタル硫黄を用いると、所望のホスホロチオエート・インターヌクレオ
シド・リンケージを生じるが、同じオリゴマー化合物中に予め存在する酸化され
たリンケージに影響をあたえない。
【0053】 混合基本骨格オリゴマー化合物中の、H−ホスホネート・インターヌクレオシ
ド・リンケージの、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、ホスホルアミデー
ト、およびボラノホスフェート・インターヌクレオシド・リンケージへの選択的
酸化は、酸化溶液に依存する。酸化溶液は酸化を受けている最中のオリゴマー化
合物中の、予め存在するリンケージに影響してはならない。酸化溶液は酸化剤、
中性溶媒および塩基の混合物である。ホスホジエステル・リンケージのためには
、水もまた酸化溶液の成分である。所定の酸化のために、酸化溶液中での試薬の
濃度は変化してよい。試薬の最適濃度は、過度の実験を要することなく、当業者
に明らかである。
【0054】 混合基本骨格オリゴマー化合物中の、H−ホスホネート・リンケージの酸化に
使用する酸化溶液中の試薬の組成および濃度は、目的の酸化されるリンケージが
、ホスホジエステル、ホスホロチオエートまたはホスホルアミデートであるかに
依存して変化する。ボラノホスフェート・インターヌクレオシド・リンケージの
場合には、シリル化工程も含まれる。二つの主な成分は、塩基および酸化剤であ
る。ホスホジエステルおよびホスホロチオエート・インターヌクレオシド・リン
ケージの場合には、中性有機溶媒もまた使用される。ホスホジエステル・リンケ
ージを形成するためには、水もまた酸化溶液中に用いられる。
【0055】 本発明の混合基本骨格オリゴマー化合物中のホスホジエステル・インターヌク
レオシド・リンケージの調製に使用する酸化溶液は、一般に、中性有機溶媒中に
溶解して、約18%〜約45%の酸化剤、約2%〜約15%の水、約40%〜約
80%の中性有機溶媒、および約0.01M〜約0.8Mの塩基を含んでいる。
より好ましい濃度範囲は、中性有機溶媒中に溶解した、約26%〜約40%の酸
化剤、約4%〜約10%の水、約50%〜約70%の中性有機溶媒、および約0
.04M〜約0.4Mの塩基である。更により好ましくは、中性有機溶媒中に溶
解した、約33%の酸化剤、約7%の水、約60%の中性有機溶媒、および約0
.05M〜約0.2Mの塩基である。
【0056】 本発明の混合基本骨格オリゴマー化合物中のホスホロチオエート・インターヌ
クレオシド・リンケージの調製に使用する酸化溶液は、一般に、中性有機溶媒中
に溶解して、約1%〜約15%の酸化剤、酸化剤を溶解する約40%〜約60%
の溶媒、約40%〜約60%の中性有機溶媒、および約0.01M〜約0.8M
の塩基を含んでいる。より好ましい濃度範囲は、中性有機溶媒中に溶解した、約
1%〜約10%の酸化剤、酸化剤を溶解する約40%〜約60%の溶媒、約40
%〜約60%の中性有機溶媒、および約0.02M〜約0.5Mの塩基である。
更により好ましくは、中性有機溶媒中に溶解した、約3%〜約8%の酸化剤、酸
化剤を溶解する約40%〜約60%の溶媒、約40%〜約60%の中性有機溶媒
、および約0.04M〜約0.1Mの塩基である。
【0057】 本発明の混合基本骨格オリゴマー化合物中のホスホルアミデート・インターヌ
クレオシド・リンケージの調製に使用する酸化溶液は、酸化剤との組み合わせで
、第一または第二アミンを含んでいる。第一または第二アミンの溶媒として作用
する酸化剤が好ましい。好ましい酸化剤は四塩化炭素である。酸化溶液は、約1
%〜約15%の第一または第二アミン、および約85%〜約99%の酸化剤を含
む。好ましい濃度は、約1%〜約10%の第一または第二アミン、および約90
%〜約99%の酸化剤である。第一または第二アミンのより好ましい濃度は、酸
化溶液中で容量で約2%〜約5%である。
【0058】 H−ホスホネート・インターヌクレオシド・リンケージの、ボラノホスフェー
ト(O=P−BH53)・インターヌクレオシド・リンケージへの変換は、酸化
工程の前に付加的シリル化工程を必要とする。Sergueev et al., J. Am. Chem.
Soc., 1998,120, 9417-9427。多くのシリル化剤がシリル化工程に有効であるこ
とが示されており、それらには、クロロトリメチルシラン、N,O−ビス−(ト
リメチルシリル)アセタミド 、ヘプタメチルジシラザンおよびN,O−ビス−
(トリメチルシリル)トリフルオロアセタミドが含まれる。シリル化工程の後に
、ボラン−N,N−ジイソプロピルエチルアミン(BH3 ×DIEA, 0.1mmolないし1mmol)、ボラン−2−クロロピリジンまたはボラン
アニリンによる酸化を行う。
【0059】 本発明の一側面において、本発明の化合物は、その生成または活性を変更(モ
ジュレート)しようとする蛋白質をコードするRNAまたはDNAの変更のため
に使用される。したがって、使用する組成物の標的部分は、DNAまたはRNA
の予め選択された部分に相補的であるように選択する。すなわち、組成物の標的
部分はDNAの予め選択された部分にハイブリダイズ可能である。
【0060】 本発明の方法は、診断、治療および研究試薬としておよびキットとして使用さ
れるオリゴマー化合物の調製に用いることができる。このオリゴマー化合物は適
当な薬学的に許容される希釈剤または担体を含めて医薬組成物として使用可能で
ある。それらはまた、不所望な蛋白質産生を特徴とする病気を有する生物の治療
に用いることができる。生物を、不所望蛋白質をコードする核酸の鎖に特異的に
ハイブリダイズ可能な配列を有するオリゴヌクレオチドと接触させる。このタイ
プの治療は、単細胞性の原核および真核生物から多細胞の真核生物にわたる広範
な生物に実施可能である。遺伝、代謝または細胞のコントロールの基本的部分と
して、DNA−RNA転写またはRNA−蛋白質翻訳を利用する全ての生物は、
本発明の治療および/または予防処置に適する。恐らく、多彩な生物、例えばバ
クテリア、イースト、原核生物、藻類、全ての植物および温血動物を含む全ての
高等動物体が処置可能である。さらに、多細真核生物の各細胞の処置が可能であ
る;何故ならそれらの細胞はDNA−RNA転写およびRNA−蛋白質翻訳の双
方を細胞活動の不可欠な部分として含んでいるからである。さらにまた、真核生
物細胞の多くの器官(例えばミトコンドリアおよび葉緑体)もまた転写および翻
訳機構を有している。したがって、単一細胞、細胞集団または器官も、治療もし
くは診断用オリゴヌクレオチドで処置できる生物の定義内に含めることができる
【0061】 理解されるとおり、本発明の方法の工程は、いかなる特定回数で行うまたはい
かなる特定の順序で行うことは必要としない。さらなる、本発明の目的、利点お
よび新規構成は、限定でなく説明の目的のための以下の実施例を見れば、当業者
にとって明らかであろう。
【0062】
【実施例】
実施例1 一般的操作 2' −O−メトキシエチル−3' −H−ホスホネートモノマーを使用する混合主
鎖オリゴマー化合物の固相合成試薬 選択された溶媒及び試薬は、Aldrich Chemical Company及び J.T. Baker Comp
any から購入した。三塩化リン、塩化ピバロイル、N−メチルモルホリン、トリ
エチルアミン、ジアザビシクロ〔5.4.0〕7−ウンデセン及び1,2,4−
トリアゾールは、Fluka から購入した。塩化ピバロイルは、固相合成に使用する
前に蒸留した。5' −O−DMT−2' −O−メトキシエチルモノヌクレオシド
を公知文献の方法より調製した。Martin, Helv. Chim. Acta, 1995, 78, 486-50
4; Altmann et al., Chimia, 1996, 50, 168-176; Altmann et al., Biochem. S
oc. Trans., 1996, 24, 630-637;及び Altmann et al., Nucleosides Nucleotid
es, 1997, 16, 917-926 。未修飾H−ホスホネートモノヌクレオチド、及びキャ
ップ試薬であるイソプロピルホスファイトは、Glen Research から購入した。固相合成 固相合成は、Applied Biosystems(Perkin Elmer Corporation)DNA/RNA synt
hesizer 380B及び調整された孔質ガラス(5' −O−DMT−2' −MOEモノ
ヌクレオシド−3' −スクシネート:R.I. Chemical, Costa Mesa, CA )若しく
は固相支持体としてのプライマーサポート(5' −O−DMT−2' −MOEモ
ノヌクレオシド−3' −スクシネート:Pharmacia )を用いて実行した。オリゴ
ヌクレオチド合成のH−ホスホネート方法は、1992年9月22日に発行され
た米国特許第5,149,798号、及び1996年8月20日に発行された米
国特許第5,548,076号に開示されている。各公報の全体の開示は、本明
細書中に援用される。
【0063】 合成サイクルは、H−ホスホネート方法に基づき、そして以下の3つの反応工
程及び洗浄工程: (i)ジクロロメタン中のジクロロ酢酸(3%)で脱ブロッキングすること(D
MT分裂); アセトニトリルで洗浄すること;そして アセトニオリル/ピリジン(1:1)で洗浄すること (ii)アセトニトリル/ピリジン(1:1)中の10当量のモノヌクリオチド
及び40当量の塩化ピバロイル(0.2M)を用いる脱ブロックしたヌクレオチ
ドで5' −O−DMT−H−ホスホネートモノヌクレオチドをカップルすること
;そして アセトニトリル/ピリジン(1:1)で洗浄すること (iii)未反応の5' −ヒドロキシル基を16当量のイソプロピルホスファイ
ト及び64当量の塩化ピバロイル(0.2M)でキャップすること(任意に); アセトニトリル/ピリジン(1:1)で洗浄すること;そして アセトニトリルで洗浄すること を含んだ。
【0064】 オリゴヌクレオチドの固相支持体からの切り離し及び脱保護は、カラム上で1
.5時間、アンモニア水(25−28%)を使用し、続いて55℃で6時間加熱
することによって実行した。酸化操作 混合主鎖オリゴマー化合物におけるホスホジエステルヌクレオシド間連結: 混合主鎖オリゴマー化合物は、ホスホジエステル連結並びにホスホロチオエー
ト及び/又はホスホルアミデート連結を用いて調製した。H−ホスホネートヌク
レオシド間連結のホスホジエステル連結への酸化は、ホスホロチオエート及びホ
スホルアミデート連結の存在に不活性な試薬で行った。H−ホスホネートをホス
ホジエステルに転化するのに効果的であり、そしてホスホロチオエート及びホス
ホルアミデートヌクレオシド間連結の存在に不活性な1つの酸化溶液は、ピリジ
ン/四塩化炭素/水(9:5:1)中のトリエチルアミン(0.1M)若しくは
4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP,0.1M)であった。この酸化工
程の反応時間は、60ないし120分であった。
【0065】 H−ホスホネート合成に使用した標準酸化手法は、酸化試薬としてのヨウ素を
含む種々の調剤に基づいた。しかしながら、ホスホジエステルに加えて、存在す
るホスホロチオエート及びホスホルアミデートヌクレオシド間連結のうちの1つ
又は両方を有する混合主鎖オリゴマー化合物を調製する場合、ヨウ素の使用は、
製造物の均一性に有意に影響を与え、ホスホジエステル連結を伴うホスホロチオ
エートの部分分解若しくはホスホルアミデート連結の置換へと導く。
【0066】 以下の反応スキームにおいて示した穏やかな酸化操作は、混合主鎖オリゴマー
化合物の容易な調製を例証する。H−ホスホネートからホスホジエステルへの1
つ又はそれ以上の連続的なヌクレオシド間連結の酸化は、ホスホロチオエート若
しくはホスホルアミデートヌクレオシド連結に不活性な反応条件下で実行される
【0067】
【化18】 ホスホロチオエートヌクレオシド間連結:ホスホロチオエート連結は、二硫化
炭素/ピリジン/トリエチルアミン(10:10:1)中の5%の元素状態の硫
黄を用いてH−ホスホネート連結の酸化を介して調製した。硫化前に、固相支持
体はアセトニトリルで入念に洗浄し、真空下で乾燥させた。反応時間は、60−
120分である。
【0068】 ホスホロチオエート連結及びホスホルアミデート連結を含むオリゴマー化合物
については、酸化は二硫化炭素/ピリジン(1:1)中の5%の元素状態の硫黄
及びDAMP(0.1M)又はトリエチルアミン(0.1M)を用いて行われた
。硫化前に、固相支持体はアセトニトリルで入念に洗浄し、真空下で乾燥させた
。反応時間は、60−120分である。 ホスホルアミデートヌクレオシド連結:ホスホルアミデート連結を含むオリゴマ
ー化合物は、四塩化炭素中の第一又は第二アミンの混合物(10%:90%、v
/v)を用いて固相支持体上で、対応するH−ホスホネートオリゴマーブロック
体を酸化することにより調製した。酸化前に、固相支持体はアセトニトリルで入
念に洗浄し、真空下で乾燥させた。反応時間は、60ないし120分であった。 ボラノホスフェートヌクレオシド間連結:ボラノホスフェート連結を含むオリゴ
マー化合物は、H−ホスホネートヌクレオシド間連結を乾燥テトラヒドロフラン
中のN,O−ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド(0.3M)
で20ないし30分間処理し、テトラヒドロフランで洗浄し、そしてその後ボラ
ン−N,N−ジイソプロピルエチルアミン(BH3 :DIEA、0.1mmol
:1mmol)、ボラン−2−クロロピリジン若しくはボラン−アニリンで処理
することによって調製する。酸化前に、固相支持体はアセトニトリルで入念に洗
浄し、そして真空下で乾燥する。反応時間は、60ないし240分である。 実施例2 5' −O−DMT−2' −MOE−チミジン−3' −H−ホスホネート ジクロロメタン(330mL)中の1,2,4−トリアゾール(7.75g,
0.112モル)及びN−メチルモルホリン(33.4g,0.33モル)の攪
拌溶液に、三塩化リン(4.53g,0.033モル)を加えた。室温で30分
攪拌した後、その混合液を℃に冷却した。続いて、ジクロロメタン(100mL
)中の5' −O−DMT−2' −MOE−チミジン(4g,6.6ミリモル)を
20分かけて滴下した。もう20分攪拌した後、その混合液が室温まで温まって
から、攪拌しながら重炭酸トリエチルアンモニウム緩衝水(350mL,pH8
.5)中に注いだ。その混合液を分液ロートに移して分液した。水相をジクロロ
メタン(300mL)で一回抽出して、合わせた有機相を別の重炭酸トリエチル
アンモニウム緩衝水(350mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥
させた後、溶媒を留去してから粗生成物を減圧乾燥した。その粗生成物を、ジク
ロロメタン中の0.5%トリエチルアミンからジクロロメタン/メタノール(9
:1)中の0.5%トリエチルアミンへの段階的勾配を用いて、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製した。合わせた生成物画分を泡状になるまで濃
縮してから、過剰のトリエチルアミンを除くためにアセトニトリルで2回濃縮し
た。続いて、その精製した生成物をジクロロメタン(300mL)中に溶解させ
、0.2Mジアザビシクロ〔5.4.0〕7−ウンデセン重炭酸緩衝液(350
mL,pH8.7)各々で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして泡状
になるまで濃縮した。それを固相合成に使用する前に、その生成物を高減圧下で
乾燥して、4.62g(85%)の標題化合物を得た。
【0069】 31P−NMR(CDCL3 、外部標準として2%H3 PO4 を使用)4.22
ppm。 実施例3 5' −O−DMT−2' −MOE−N−6−ベンゾイルアデノシン−3' −H−
ホスホネート 340mLジクロロメタン中の8.03g(0.116モル)1,2,4−ト
リアゾール及び34.6g(0.342モル)N−メチルモルホリンの攪拌溶液
に、三塩化リン4.7g(0.0342モル)を加えた。その混合溶液を室温で
30分間攪拌し、0℃に冷却した。続いて、ジクロロメタン(100mL)中の
5' −O−DMT−2' −MOE−N−6−ベンゾイルアデノシン(5g、6.
84mmol)を20分かけて滴下した。もう20分攪拌した後、その混合液が
室温まで温まってから、攪拌しながら重炭酸トリエチルアンモニウム緩衝水(3
50mL、pH8.5)中に注いだ。その混合液を分液ロートに移して分液した
。水相をジクロロメタン(300mL)で一回抽出して、合わせた有機相を重炭
酸トリエチルアンモニウム緩衝水(350mL、pH8.5)で洗浄した。有機
相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、そして減圧乾燥し
た。その粗生成物を、ジクロロメタン中の0.5%トリエチルアミンからジクロ
ロメタン/メタノール(9:1)中の0.5%トリエチルアミンへの段階的勾配
を用いて、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。合わせた生成
物画分を泡状になるまで濃縮してから、微量の(trace)トリエチルアミン
を除くためにアセトニトリルで2回濃縮した。続いて、その精製した生成物をジ
クロロメタン(350mL)中に溶解させ、ジアザビシクロ〔5.4.0〕7−
ウンデセン重炭酸緩衝液(0.2M、350mL,pH8.7)各々で2回洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして泡状になるまで濃縮した。それを固相
合成に使用する前に、その生成物を高減圧下で乾燥して、5.5g(90%)の
標題化合物を得た。31P−NMR(CDCL3 、外部標準:85%H3 PO4
:3.77ppm。 実施例4 5' −O−DMT−2' −MOE−N−4−ベンゾイル−メチル−シチジン−3
' −H−ホスホネート ジクロロメタン(350mL)中の1,2,4−トリアゾール(8.29g,
0.12モル)及びN−メチルモルホリン(35.7g,0.353モル)の攪
拌溶液に、三塩化リン(4.85g,35.3mmol)を加えた。その混合溶
液を室温で30分間攪拌し、0℃に冷却した。続いて、ジクロロメタン(100
mL)中の5' −O−DMT−2' −MOE−N−6−ベンゾイルシチジン(5
g、7.06mmol)を20分かけて滴下した。もう20分攪拌した後、その
混合液が室温まで温まってから、攪拌しながら重炭酸トリエチルアンモニウム緩
衝水(350mL、pH8.5)中に注いだ。その混合液を分液ロートに移して
分液した。水相をジクロロメタン(300mL)で一回抽出して、合わせた有機
相を重炭酸トリエチルアンモニウム緩衝水(350mL、pH8.5)で洗浄し
た。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、そして得
られた残渣を高減圧乾燥した。その粗生成物を、ジクロロメタン中の3%トリエ
チルアミンからジクロロメタン/メタノール(9:1)中の3%トリエチルアミ
ンへの段階的勾配を用いて、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し
た。合わせた生成物画分を泡状になるまで濃縮してから、微量の(trace)
トリエチルアミンを除くためにアセトニトリルで2回濃縮した。続いて、その精
製した生成物をジクロロメタン(300mL)中に溶解させ、ジアザビシクロ〔
5.4.0〕7−ウンデセン重炭酸緩衝液(300mL,0.2M,pH8.7
)各々で2回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして泡状になるまで濃縮
した。それを固相合成に使用する前に、その生成物を高減圧下で乾燥して、3.
9g(63%)の標題化合物を得た。31P−NMR(CDCL3 、外部標準とし
て85%H3 PO4 を使用):3.76ppm。 実施例5 5' −O−DMT−2' −MOE−N−2−イソブチリルグアノシン−3' −H
−ホスホネート ジクロロメタン(350mL)中の1,2,4−トリアゾール(11.84g
,0.171モル)及びN−メチルモルホリン(50.98g,0.504モル
)の攪拌溶液に、三塩化リン(6.92g,0.050モル)を加えた。室温で
30分攪拌した後、その混合液を−20℃に冷却した。ジクロロメタン(100
mL)中の5' −O−DMT−2' −MOE−イソブチリルグアノシン(6g,
8.4ミリモル)を20分かけて滴下した。20分攪拌した後、その混合液が室
温まで温まってから、攪拌しながら炭酸水素トリエチルアンモニウム緩衝水(3
50mL,pH8.5)中に注いだ。その混合液を分液ロートに移して分液した
。水相をジクロロメタン(300mL)で一回抽出して、合わせた有機相を炭酸
水素トリエチルアンモニウム緩衝水(350mL、pH8.5)で洗浄した。有
機相を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を留去してから粗生成物を減圧乾燥
した。その粗生成物を、ジクロロメタン中の3%トリエチルアミンからジクロロ
メタン/メタノール(9:1)中の3%トリエチルアミンへの段階的勾配を用い
て、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。合わせた生成物画分
を泡状になるまで濃縮してから、過剰のトリエチルアミンを除くためにアセトニ
トリルで2回濃縮した。続いて、その精製した生成物をジクロロメタン(50m
L)中に溶解させ、ジアザビシクロ〔5.4.0〕7−ウンデセン炭酸水素緩衝
液(50mL,0.2M,pH8.7)で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、そして泡状になるまで濃縮した。それを固相合成に使用する前に、その生成
物を高減圧下で乾燥して、0.8g(12%)の標題化合物を得た。31P−NM
R(CDCl3 、外部標準:85% H3 PO4 ):3.68ppm。 実施例6 均一2' −MOE−修飾ホスホジエステルオリゴヌクレオチドの合成 T、C、A及びGの核酸塩基を含有しかつ各々のリボシル糖部分上に2' −メ
トキシエトキシ(MOE)を有する均一なホスホジエステルオリゴヌクレオチド
(配列番号:8,20mer)の固相合成を、5' −O−DMT−2' −MOE
−メチルシチジン−3' −スクシニルCPGを固体支持体として用いて、1μモ
ルスケールで行った。その合成サイクルは上の一般的操作に説明されている。合
成を完結した後、ピリジン/水(98:2)中のヨウ素(0.1M)を用いてそ
のオリゴマーを酸化し、アセトニトリル/ピリジン(1:1)及びアセトニトリ
ルで洗浄した。一般的操作で説明したように、アンモニア水(25〜28%)で
固体支持体からの脱保護及び切り離しを行った。電子噴霧式質量スペクトル法に
より粗生成物の分析を行ったところ、8023.5(計算質量:8022.3)
の相対分子質量を得た。 実施例7 2' −MOE−修飾ギャップマーホスホジエステルオリゴヌクレオチドの合成 T、C、A及びGの核酸塩基を含有し、かつオリゴヌクレオチドの5' 末端の
リボシル糖部分の4位上及びオリゴヌクレオチドの3' 末端のリボシル糖部分の
5位上に2' −MOE基を有する、均一なホスホジエステルオリゴヌクレオチド
(配列番号:2,18mer)の固相合成を、5' −O−DMT−2' −MOE
−チミジン−3' −スクシニルCPGを固体支持体として用いて、1μモルスケ
ールで行った。その合成サイクルは実施例1の一般的操作に説明されている。合
成後、ピリジン/水(98:2)中のヨウ素(0.1M)を用いてそのオリゴマ
ーを酸化し、アセトニトリル/ピリジン(1:1)及びアセトニトリルで洗浄し
た。一般的操作で説明したように、アンモニア水(25〜28%)で固体支持体
からの脱保護及び切り離しを行った。電子噴霧式質量スペクトル法により粗生成
物の分析を行ったところ、6435.5(計算質量:6440.7)の相対分子
質量を得た。 実施例8 2' −MOE−修飾ギャップマーホスホロチオエートオリゴヌクレオチドの合成 T、C、A及びGの核酸塩基を含有し、かつオリゴヌクレオチドの5' 末端の
リボシル糖部分の5位上及びオリゴヌクレオチドの3' 末端のリボシル糖部分の
6位上に2' −MOE基を有する、均一なホスホロチオエートオリゴヌクレオチ
ド(配列番号:6,19mer)の固相合成を、5' −O−DMT−2' −MO
E−チミジン−3' −スクシニルCPGを固体支持体として用いて、1μモルス
ケールで行った。その合成サイクルは一般的操作に説明されている。合成を完結
した後、二硫化炭素/ピリジン/水(10:10:1)中の元素状硫黄(5%)
を用いてそのオリゴマーを酸化し、二硫化炭素、アセトニトリル/ピリジン(1
:1)及びアセトニトリルで洗浄した。一般的操作で説明したように、アンモニ
ア水(25〜28%)で固体支持体からの脱保護及び切り離しを行った。電子噴
霧式質量スペクトル法により粗生成物の分析を行ったところ、6873.4(計
算質量:6874.8)の相対分子質量を得た。 実施例9 PO−PS−PO混合主鎖を有する2' −MOE−修飾ギャップマーオリゴマー
化合物の合成 ヌクレオシド6−15間のホスホロチオエートヌクレオシド間連結を伴う、3
' 及び5' 末端上のホスホジエステルヌクレオシド間連結を有し、そして、デオ
キシリボ部分である内部リボシル部分を有するギャップオリゴマーの5' 及び3
' の各末端においてリボシル糖部分の6位上に2' −MOE基を有する、ギャッ
プオリゴマー(配列番号:9,20mer)の固相合成を、5' −O−DMT−
2' −MOE−アデノシン−3' −スクシニルCPGを固体支持体として用いて
、1μモルスケールで行った。その合成サイクルは実施例1の一般的操作に説明
されている。最初の5つのカップリングの後、ピリジン/四塩化炭素/水(9:
5:1)中の0.1M DAMPを用いてそのオリゴマーを酸化した。次のセグ
メントの合成の前に、固相をアセトニトリル/ピリジン(1:1)及びアセトニ
トリルで十分に洗浄した。さらなる9個のH−ホスホン酸塩モノマー(計15マ
ーとなる)の取り込みの後、一般的操作に記載されているように、二硫化炭素/
ピリジン/トリエチルアミン(10:10:1)中の元素状硫黄(5%)を用い
てそのオリゴマーを酸化した。次のセグメントの合成の前に、固相を二硫化炭素
、アセトニトリル/ピリジン(1:1)及びアセトニトリルで十分に洗浄した。
固相合成を完結した後、支持体に結合したオリゴマーを最後に、ピリジン/四塩
化炭素/水(9:5:1)中のDAMP(0.1M)で処理し、そして、アセト
ニトリル/ピリジン(1:1)及びアセトニトリルで洗浄した。一般的操作で説
明したように、アンモニア水(25〜28%)で固体支持体からの脱保護及び切
り離しを行った。電子噴霧式質量スペクトル法により粗生成物の分析を行ったと
ころ、7425.9(計算質量:7426.0)の相対分子質量を得た。 実施例10 PN−PS−PN混合主鎖を有する2' −MOE−修飾ギャップマーオリゴマー
化合物の合成 ヌクレオシド4−16間のホスホロチオエートヌクレオシド間連結を伴う、3
' 及び5' 末端上の2つのジメチルアミノエチル(DMAE)ホスホルアミデー
トヌクレオシド間連結を有し、そして、デオキシリボ部分である内部リボシル部
分を有するオリゴマー化合物の5' 末端のリボシル糖部分の3位上及びオリゴヌ
クレオチドの5' 末端のリボシル糖部分の4位に2' −MOE基を有する、ギャ
ップオリゴマー(配列番号:4,19mer)の固相合成を、5' −O−DMT
−2' −MOE−チミジン−3' −スクシニルCPGを固体支持体として用いて
、1μモルスケールで行った。その合成サイクルは一般的操作に説明されている
。最初の2つのカップリングの後、四塩化炭素中の2−ジメチルアミノエチルア
ミン(10%)を用いてそのオリゴマーを酸化した。次のセグメントの合成の前
に、固相をアセトニトリルで十分に洗浄した。さらなる14個のH−ホスホン酸
塩モノマー(計17マーとなる)の取り込みの後、一般的操作に記載されている
ように、二硫化炭素/ピリジン/トリエチルアミン(10:10:1)中の元素
状硫黄(5%)を用いてそのオリゴマーを酸化した。次のセグメントの合成の前
に、固相を二硫化炭素、アセトニトリル/ピリジン(1:1)及びアセトニトリ
ルで十分に洗浄した。固相合成を完結した後、支持体に結合したオリゴマーを最
後に、四塩化炭素中の2−ジメチルアミノエチルアミン(10%)で処理した。
一般的操作で説明したように、アンモニア水(25〜28%)で固体支持体から
の脱保護及び切り離しを行った。 実施例11 PN−PO−PS−PO混合主鎖を有する2' −MOE−修飾ギャップマーオリ
ゴマー化合物の合成 5' 末端上のヌクレオシド1−3間のDMAEホスホルアミデートヌクレオシ
ド間連結、ヌクレオシド3−6及び15ないし20間のホスホジエステルヌクレ
オシド間連結、ヌクレオシド6−15間のホスホロチオエートヌクレオシド間連
結、オリゴマー化合物の5' 及び3' 末端のリボシル糖部分の6位上の2' −M
OE基、並びに2' −デオキシリボシルである残りのリボシル単位を有する、ギ
ャップオリゴマー(配列番号:10,20mer)の固相合成を、5' −O−D
MT−2' −MOE−アデノシン−3' −スクシニルCPGを固体支持体として
用いて、1μモルスケールで行った。その合成サイクルは実施例1の一般的操作
に説明されている。最初の5つのカップリングの後、ピリジン/四塩化炭素/水
(9:5:1)中のテトラメチルアミン(0.1M)を用いてそのオリゴマーを
酸化した。次のセグメントの合成の前に、固相を、アセトニトリル/ピリジン(
1:1)及びアセトニトリルで十分に洗浄した。さらなる9個のH−ホスホン酸
塩モノマー(計15マーとなる)の取り込みの後、一般的操作に記載されている
ように、二硫化炭素/ピリジン/トリエチルアミン(10:10:1)中の元素
状硫黄(5%)を用いてそのオリゴマーを酸化した。次のセグメントの合成の前
に、固相を二硫化炭素、アセトニトリル/ピリジン(1:1)及びアセトニトリ
ルで十分に洗浄した。さらなる3個のH−ホスホン酸塩モノマー(計18マーと
なる)の取り込みの後、ピリジン/四塩化炭素/水(9:5:1)中のテトラメ
チルアミン(0.1M)を用いてそのオリゴマーを酸化し、そして、アセトニト
リル/ピリジン(1:1)及びアセトニトリルで十分に洗浄した。固相合成を完
結した後、支持体に結合したオリゴマーを最後に、四塩化炭素中の2−ジメチル
アミノエチルアミン(10%)で処理した。一般的操作で説明したように、アン
モニア水(25〜28%)で固体支持体からの脱保護及び切り離しを行った。電
子噴霧式質量スペクトル法により粗生成物の分析を行ったところ、7566.3
(計算質量:7566.3)の相対分子質量を得た。 実施例12 PN−PO−PS−PO−PN混合主鎖を有する2' −MOE−修飾ギャップマ
ーオリゴマー化合物の合成 5' 末端上のヌクレオシド1−3間及び3' 末端上のヌクレオシド18−20
間のDMAEホスホルアミデートヌクレオシド間連結、ヌクレオシド3−6及び
15ないし18間のホスホジエステルヌクレオシド間連結、ヌクレオシド6−1
5間のホスホロチオエートヌクレオシド間連結、オリゴヌクレオチドの5' 及び
3' 末端のリボシル糖部分の6位上の2' −MOE、並びに2' −デオキシリボ
シルである残りのリボシル単位を有する、ギャップオリゴマー(配列番号:11
,20mer)の固相合成を、5' −O−DMT−2' −MOE−アデノシン−
3' −スクシニルCPGを固体支持体として用いて、1μモルスケールで行った
。その合成サイクルは実施例1の一般的操作に説明されている。最初の2つのカ
ップリングの後、四塩化炭素中の2−ジメチルアミノエチルアミン(10%)を
用いてそのオリゴマーを酸化した。次のセグメントの合成の前に、固相を十分に
アセトニトリルで洗浄した。さらなる3個のH−ホスホン酸塩モノマー(計6マ
ーとなる)の取り込みの後、ピリジン/四塩化炭素/水(9:5:1)中のDA
MP(0.1M)を用いてそのオリゴマーを酸化し、そしてアセトニトリル/ピ
リジン(1:1)及びアセトニトリルで十分に洗浄した。さらなる9個のH−ホ
スホン酸塩モノマー(計15マーとなる)の取り込みの後、二硫化炭素/ピリジ
ン/トリエチルアミン(10:10:1)中の元素状硫黄(5%)を用いてその
オリゴマーを酸化した。次のセグメントの合成の前に、固相を二硫化炭素、アセ
トニトリル/ピリジン(1:1)及びアセトニトリルで十分に洗浄した。さらな
る3個のH−ホスホン酸塩モノマー(計18マーとなる)の取り込みの後、ピリ
ジン/四塩化炭素/水(9:5:1)中のDAMP(0.1M)を用いてそのオ
リゴマーを酸化し、そしてアセトニトリル/ピリジン(1:1)及びアセトニト
リルで十分に洗浄した。固相合成を完結した後、支持体に結合したオリゴマーを
、四塩化炭素中の2−ジメチルアミノエチルアミン(10%)で処理した。アン
モニア水(25〜28%)で固体支持体からの脱保護及び切り離しを行った。電
子噴霧式質量スペクトル法により粗生成物の分析を行ったところ、7704.6
(計算質量:7706.6)の相対分子質量を得た。
【0070】 以下の表1は、上記実施例に記載された方法に従って調製されたオリゴマー化
合物を示す。
【0071】
【表1】 * =2’−メトキシエトキシ(MOE) S=ホスホロチオエートヌクレオシド間連結 N=ジメチルアミノエチルホスホルアミデートヌクレオシド間連結 実施例13 PN−PS−PN混合主鎖を有する2' −MOE−修飾ギャップマーの合成の一
般的方法 5' 及び3' 末端にホスホルアミデートヌクレオシド間結合と、ホスホロチオ
エート結合を有する内部デオキシリボ部分とを有する2' −MOEギャップ有オ
リゴマーの固相合成をスクシニル結合基を介してCPGに結合した5' −O−D
MT−2' −ヌクレオシドを固体支持体として用いて1ミリモルスケールで行う
。合成サイクルは、実施例1の一般的方法において上記した通りである。固体支
持体結合ヌクレオシドへ所望の数のさらなるヌクレオシドを結合した後、生じた
オリゴマーを四塩化炭素中2−ジメチルアミノエチルアミン(10%)を用いて
酸化する。さらなる延長の前に、固体支持体をアセトニトリルで洗浄する。所望
の数のさらなるヌクレオシドを結合した後、ホスホロチオエートヌクレオシド間
結合への酸化を、ジスルフィド炭素/ピリジン(1:1)中硫黄元素(5%)及
び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.1M)を用いて行う。固体支持体を、
再び、ジスルフィド炭素、アセトニトリル/ピリジン(1:1)及びアセトニト
リルで洗浄する。所望の数のさらなるヌクレオシドを添加した後、支持体結合オ
リゴマーを四塩化炭素中10%の2−ジメチルアミノエチルアミンによって処理
する。脱保護及び固体支持体からの切断をアンモニア水溶液(25−28%)を
用いて行い、所望のオリゴマー化合物を得る。 実施例14 PBH3 −PS−PBH3 混合主鎖を有する2' −MOE−修飾ギャップマーの
合成の一般的方法 5' 及び3' 末端にボラノホスフェートヌクレオシド間結合と、ホスホロチオ
エート結合を有する内部デオキシリボ部分とを有する2' −MOEギャップ有オ
リゴマーの固相合成をスクシニル結合基を介してCPGに結合した5' −O−D
MT−2' −ヌクレオシドを固体支持体として用いて1ミリモルスケールで行う
。合成サイクルは、実施例1の一般的方法において上記した通りである。固体支
持体結合ヌクレオシドへ所望の数のさらなるヌクレオシドを結合した後、生じた
オリゴマー化合物を乾燥テトラヒドロフラン中N,O−ビス(トリメチルシリル
)トリフルオロアセトアミド(0.3M)で30分間処理し、テトラヒドロフラ
ンで洗浄する。次に、支持体結合オリゴマーを乾燥テトラヒドロフラン中ボラン
−N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.5M)複合体で室温において2時
間処理する。次のセグメントの合成前に、固体支持体をアセトニトリルで洗浄す
る。所望の数のさらなるヌクレオシドを結合した後に、H−ホスホネートヌクレ
オシド間結合をジスルフィド炭素/ピリジン(1:1)中硫黄元素(5%)及び
4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.1M)を用いて、ホスホロチオエートヌ
クレオシド間結合へ酸化する。オリゴマーの延長の前に、固体支持体をジスルフ
ィド炭素、アセトニトリル/ピリジン(1:1)及びアセトニトリル洗浄する。
所望の数のさらなるヌクレオシドを結合した後、H−ホスホネートヌクレオシド
間結合を乾燥テトラヒドロフラン中N,O−ビス(トリメチルシリル)トリフル
オロアセトアミド(0.3M)で室温において30分間処理し、テトラヒドロフ
ランで洗浄する。次に、支持体結合オリゴマーを乾燥テトラヒドロフラン中0.
5Mボラン−N,N−ジイソプロピルエチルアミン複合体で室温において2時間
処理する。脱保護及び固体支持体からの切断をアンモニア水溶液(25−28%
)を用いて行う。
【0072】 生物学的アッセイ 方法A ICAM−1の発現 標的オリゴマー化合物を製造し、HUVEC細胞を用いてアッセイし、ICA
M−1の発現を阻害する能力を測定した。HUVEC細胞をOpti−MEM(L
ife Technologies, Inc.) で3回洗浄し、これを37℃に予備加温した。オリゴ
マー化合物をOpti−MEM中リポフェクチン( 10μg/mL、Life Techn
ologies, Inc.)と予備混合し、所望の濃度に連続希釈し、洗浄した細胞に適用し
た。基底の未処理(オリゴマー化合物添加せず)対照細胞をまた、リポフェクチ
ンで処理した。細胞を37℃で4時間インキュベートし、このときに、培地を除
去し、標準増殖培地(TNF−a(5mg/mL,R&D Systems )を有する
または有しない)に取り替えた。37℃のインキュベーションを以下に示す異な
る時間続けた。
【0073】 蛍光活性化細胞ソーター(sorter)をICAM−1タンパク質発現を定量する
ために用いた。細胞を、PBS中トリプシン(0.25%)による簡単なトリプ
シン処理によってプレート表面から取り出した。トリプシン活性をPBS(+M
g/Ca)中のウシ血清アルブミン(2%)及びアジ化ナトリウム(0.2%)
の溶液でクエンチした。細胞を遠心分離(1000rpm、Beckman GPR centri
fuge)によってペレット化し、PBS中に再懸濁し、ICAM−1特異抗体(3
μL/105細胞)、CD54−PE(Pharmingin)によって染色した。この抗体
をこの細胞と共に、暗所で穏やかに攪拌しながら4℃において30分間インキュ
ベートした。細胞を遠心分離手段によって洗浄し、ホルムアルデヒド(0.5%
、Polysciences)含有FacsFlow緩衝液(0.3mL、Becton Dickinson
)中に再懸濁した。
【0074】 細胞表面ICAM−1の発現をBecton Dickinson FACScanを用いてフローサイ
トメトリーによって測定した。対照におけるICAM−1発現のパーセンテージ
を次のように算出した: [ (オリゴマー化合物処理ICAM−1値)−(基底ICAM−1値)/(非処
理ICAM−1値)−(基底ICAM−1値)] 。
【0075】 1つの研究において、2' −O−(2−メトキシ)エチル−修飾坑細胞間接着
分子1(ICAM−1)オリゴマー化合物は、ヒト臍[ 帯] 静脈内皮細胞におい
て、ICAM−1mRNAレベルを選択的に増加し、ICAM−1翻訳開始複合
体の形成を阻害することが示された(Baker 等、 The Journal of Biological C
hemistry, 1997, 272, 11994-12000)。
【0076】 ICAM−1発現データは、アミダイト化学によって合成された均一なホスホ
ロチオエートMOEオリゴマーT* * * * * * * * * * * * (* =2' −メトキシエトキシ(MOE))配列及びH−ホスホネート化学
によって合成された同じ化合物は、HUVEC細胞に対してICAM−1発現を
制御することにおいて効果的であることを示す。オリゴマーは、おそらく、直接
結合RNaseH独立機構によって作用している。異なる化学から合成された両
化合物は、ICAM−1発現の阻害において3−100nM範囲の用量反応を示
す。
【0077】 方法B A549細胞におけるc−raf mRNA発現 この研究においてデザインされたギャップマーは、均一なデオキシホスホロチ
オエートである、ATG CAT TCC GCC CCC AAG GA(配
列番号9)の親配列に基づく。この配列は、マウスc−rafを標的としたアン
チセンスオリゴマー化合物である。c−raf mRNA発現アッセイは、報告
された方法(Monica等、Nature Medicinek, 1996, 2, 668)に従って実施された
。ヒトA549肺腫瘍細胞は、American Type Tissue Collection から得た。こ
れらを、1gのグルコース/L(DMEM)及びFCS(10%)を含有するD
ulbecco修飾Eagle培地で増殖させ、90−95%コンフルエントに
なるまで、ルーチンに継代した。
【0078】 c−rafタンパク質合成のオリゴヌクレオシド阻害のアッセイ A549細胞を6−穴プレート(Falcon Labware, Lincoln Park, NJ)にプレ
ート化し、24−48時間後(80−90%コンフルエントになるとき)、1μ
Mホルボル12,13−ジブチレート(PDBu)で18時間処理した。この方
法は、細胞から75%より多い免疫反応性のc−rafタンパク質を取り出す。
次に、細胞をDMEM(3mL)で3回洗浄し(PDBuを除去するため)、D
OTMA/DOPE溶液(20μg/mL、LipofectinR, Bethesda Research L
aboratories )含有DMEM(1mL)を加えた。次に、オリゴヌクレオシドギ
ャップマーを、10μMストック溶液から必要な濃度(本発明の最初のスクリー
ンでは、1μM)まで加え、この2つの溶液をディッシュを渦を巻くことによっ
て混合した。細胞を37℃で4時間インキュベートし、DMEM+FCS(10
%)によって1回洗浄し、DOTMA/DOPE溶液を除去し、次に、さらなる
DMEM(3mL)+10%FCSを加え、細胞をさらに10時間回復するよう
にした。全RNAをこの実験の24時間後に調製し、G3PDH mRNAに対
して標準化した後、c−raf及びG3PDH mRNAレベルに対してアッセ
イした。
【0079】 結果: ギャップ有オリゴマー化合物(配列番号9、10および11、表1)はA54
9細胞のc−raf mRNA発現を50−400nM範囲で用量依存的に阻害
する。c−raf発現を減少させる効果の期間は、改良されたヌクレアーゼ耐性
から予測されるようにP=N含有ギャップマーに対してはるかに長い。
【0080】 本明細書に言及されるまたは引用される各特許、出願、印刷刊行物、および他
の公表文献は、完全に本明細書に援用されることが意図される。 当業者は、本発明の好ましい態様に、多くの変化および修飾を作成してもよく
、そしてこうした変化および修飾は、本発明の精神から逸脱することなく作成さ
れることが可能であることを認識するであろう。したがって、付随する請求項は
、本発明の真の精神および範囲内に属する、こうした同等の変動をすべて包含す
ることが意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 メイアー,マーティン・エイ アメリカ合衆国カリフォルニア州92008, カールズバッド,ジェファソン・ストリー ト 2730,ナンバー 16 Fターム(参考) 4C057 BB03 BB04 CC01 DD01 MM02 4H050 AA01 AB81

Claims (54)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、 各々のZは、独立して、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、ホスホルア
    ミデート又はボラノホスフェートヌクレオシド間連結であり; 各々のT1 及びT2 は、独立して、ヒドロキシル又は保護されたヒドロキシル
    であり; Bxは、複素環塩基部分であり; 各々のR1 は、独立して、H、ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、2’
    −置換基又は保護された2’−置換基であり;そして nは、1より大きな整数である。 但し、前記Zの少なくとも1つは、ホスホジエステルであり、前記Zの少なく
    とももう1つは、ホスホロチオエート、ホスホルアミデート又はボラノホスフェ
    ートヌクレオシド間連結である。) のオリゴマー化合物を調製する方法であって: (a)式: 【化2】 (式中、 Pgは、酸不安定性ヒドロキシル保護基であり;そして T3 は、塩基不安定性ヒドロキシル保護基又は固体支持体への共有結合である
    。) の化合物を提供する工程; (b)前記酸不安定性ヒドロキシル保護基を脱保護して、脱保護されたヒドロ
    キシル基を形成させる工程; (c)前記脱保護されたヒドロキシル基を式: 【化3】 を有する更なる化合物及び縮合剤と、追加されたH−ホスホネートヌクレオシド
    間連結を有する延長された化合物を形成するのに有効な時間、温度及び圧力の条
    件下で処理する工程; (d)場合により、前記延長された化合物をキャッピング剤で処理してキャッ
    プされた化合物を形成すること; (e)場合により、前記キャップされた化合物をシリル化剤で処理してシリル
    化された化合物を形成すること; (f)場合により、前記延長された化合物、前記キャップされた化合物、又は
    前記シリル化された化合物を、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、ホスホ
    ルアミデート又はボラノホスフェートヌクレオシド間連結に対して不活性な酸化
    性溶液で処理すること; (g)場合により、工程(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)を繰り返
    して保護されたオリゴマー化合物を形成させること; (h)前記保護されたオリゴマー化合物を脱保護溶液で処理して、前記混合主
    鎖オリゴマー化合物を形成させること を含んでなる方法。
  2. 【請求項2】 R1 が2’−置換基である、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記2’−置換基が、−O−CH2 CH2 −O−CH3 、−
    O−CH2 CH2 −O−N(R6)(R7)、又は−O−CH2 CH2 −O−CH2 CH2 −N(R6)(R7)であって、R6 及びR7 の各々が独立してH又はC1
    10アルキルである、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 各々のR6 及びR7 が−CH3 である、請求項3記載の方法
  5. 【請求項5】 前記シリル化剤が、クロロトリメチルシラン、N,O−ビス
    (トリメチルシリル)アセトアミド、ヘプタメチルジシラザン、又はN,O−ビ
    ス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミドである、請求項1記載の方法
  6. 【請求項6】 前記縮合剤が、酸塩化物、クロロホスホネート、カーボネー
    ト、カルボニウム型化合物、又はホスホニウム型化合物である、請求項1記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 前記縮合剤が、塩化ピバロイル、塩化アダマンチル、2,4
    ,塩化6−トリイソプロピルベンゼンスルホニル、2−クロロ−5,5−ジメチ
    ル−2−オキソ−1,3,2−ジオキサホスフィネート、ジフェニルホスホロク
    ロリデート、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸塩化物、
    ビス(ペンタフルオロフェニル)カーボネート、2−(1H−ベンゾチアゾール
    −1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホス
    フェート、O−(アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テト
    ラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート、6−(トリフルオロメチル
    )ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリスピロリジノホスホニウム・ヘキ
    サフルオロホスフェート、ブロモ−トリスピロリジノホスホニウム・ヘキサフル
    オロホスフェート、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリスピロリジノホ
    スホニウム・ヘキサフルオロホスフェート、又は2−(ベンゾトリアゾール−1
    −イルオキシ)−1,3−ジメチル−2−ピロリジン−1−イル−1,3,2−
    ジアザホスホリジニウム・ヘキサフルオロホスフェートである、請求項6記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 前記混合主鎖オリゴマー化合物が、前記ホスホジエステル及
    び前記ホスホロチオエート部分の隣接領域を含んでなる、請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記混合主鎖オリゴマー化合物が、前記ホスホジエステル及
    び前記ホスホルアミデート部分の隣接領域を含んでなる、請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記混合主鎖オリゴマー化合物が、少なくとも1つの前記
    ホスホジエステルヌクレオシド間連結に加えて、1又はそれを越える前記ホスホ
    ロチオエート、ホスホルアミデート及びボラノホスフェートヌクレオシド間連結
    を有するヌクレオシドの隣接領域含んでなる、請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記酸不安定性ヒドロキシル保護基が、ジメトキシトリチ
    ル、モノメトキシトリチル、トリチル、又は9−フェニルキサンテンである、請
    求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記複素環塩基部分がプリン又はピリミジンである、請求
    項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記プリン又はピリミジンが、アデニン、シトシン、5−
    メチルシトシン、チミン、ウラシル、グアニン又は2−アミノアデニンである、
    請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 T3 が固体支持体への共有結合である、請求項1記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 前記混合主鎖オリゴマー化合物が、約5〜約50ヌクレオ
    シド9含んでなる、請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記混合主鎖オリゴマー化合物が、約8〜約30ヌクレオ
    シド9含んでなる、請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記混合主鎖オリゴマー化合物が、約15〜約25ヌクレ
    オシド9含んでなる、請求項1記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記酸化性溶液が、酸化剤、非プロトン系有機溶媒、塩基
    及び水を含んでなる、請求項1記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記酸化剤が、四塩化炭素、四臭化炭素、N−クロロスク
    シンイミド、又はN−ブロモスクシンイミドである、請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記非プロトン系有機溶媒が、ピリジン、アセトニトリル
    又はジメチルホルムアミドである、請求項18記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記塩基が、約9〜約12のpKa値を有する四級アミン
    である、請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記四級アミンが、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、ト
    リエチルアミン又はN,N−ジイソプロピルエチルアミンである、請求項21記
    載の方法。
  23. 【請求項23】 前記酸化性溶液が、四塩化炭素、ピリジン中の4−(ジメ
    チルアミノ)ピリジン、及び水を含んでなる、請求項18記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記酸化性溶液が、約18〜約45%の酸化剤、約2〜約
    15%の水、約40〜約80%の非プロトン系有機溶媒、及び前記非プロトン系
    有機溶媒中に溶解した約0.01M〜約0.8Mの塩基を含んでなる、請求項1
    8記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記酸化性溶液が、約26〜約40%の酸化剤、約4〜約
    10%の水、約50〜約70%の非プロトン系有機溶媒、及び前記非プロトン系
    有機溶媒中に溶解した約0.04M〜約0.4Mの塩基を含んでなる、請求項1
    8記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記酸化性溶液が、約33%の酸化剤、約7%の水、約6
    0%の非プロトン系有機溶媒、及び前記非プロトン系有機溶媒中に溶解した約0
    .05M〜約0.2Mの塩基を含んでなる、請求項18記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記酸化性溶液が、酸化剤、前記酸化剤を溶解する溶媒、
    非プロトン系有機溶媒、及び塩基を含んでなる、請求項1記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記塩基が、約9〜約12のpKa値を有する四級アミン
    である、請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記四級アミンが、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、ト
    リエチルアミン又はN,N−ジイソプロピルエチルアミンである、請求項28記
    載の方法。
  30. 【請求項30】 前記非プロトン系有機溶媒が、ピリジン、アセトニトリル
    又はジメチルホルムアミドである、請求項27記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記酸化剤を溶解する前記溶媒が二硫化炭素である、請求
    項27記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記酸化性溶液が、元素状硫黄、二硫化炭素、ピリジン及
    び4−(ジメチルアミノ)ピリジンを含んでなる、請求項27記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記酸化性溶液が、約1〜約15%の酸化剤、前記酸化剤
    を溶解する約40〜約60%の溶媒、約40〜約60%の非プロトン系有機溶媒
    、及び前記非プロトン系有機溶媒中に溶解した約0.01M〜約0.8Mの塩基
    を含んでなる、請求項27記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記酸化性溶液が、約1〜約10%の酸化剤、前記酸化剤
    を溶解する約40〜約60%の溶媒、約40〜約60%の非プロトン系有機溶媒
    、及び前記非プロトン系有機溶媒中に溶解した約0.02M〜約0.5Mの塩基
    を含んでなる、請求項27記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記酸化性溶液が、約3〜約8%の酸化剤、前記酸化剤を
    溶解する約40〜約60%の溶媒、約40〜約60%の非プロトン系有機溶媒、
    及び前記非プロトン系有機溶媒中に溶解した約0.04M〜約0.1Mの塩基を
    含んでなる、請求項27記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記酸化性溶液が、約5%の元素状硫黄及び約0.1Mの
    4−(ジメチルアミノ)ピリジンを二硫化炭素とピリジンの混合液中に含んでな
    る、請求項27記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記酸化性溶液が、一級又は二級アミンと酸化剤とを含ん
    でなる、請求項1記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記酸化性溶液が、約1〜10%の前記一級又は二級アミ
    ンと約90〜99%の前記酸化剤とを含んでなる、請求項37記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記酸化性溶液が、約2〜5%の前記一級又は二級アミン
    を前記酸化剤中に含んでなる、請求項37記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記酸化性溶液が、約3%の前記一級又は二級アミンを四
    塩化炭素中に含んでなる、請求項37記載の方法。
  41. 【請求項41】 式: 【化4】 〔式中、 T4 は、ヒドロキシル又は保護されたヒドロキシルであり; Bxは、複素環塩基部分であり;そして R2 は、式I又はII: 【化5】 (式中、 Eは、C1 〜C10アルキル、N(R4)(R5)又はN=C(R4)(R5)であり; 各々のR4 及びR5 は、独立して、H、C1 〜C10アルキル、窒素保護基、又
    はR4 及びR5 が一緒になって窒素保護基であるか、又は、R4 及びR5 は、窒
    素又は酸素からなる群から選択される少なくとも1つの追加のヘテロ原子を含む
    ことができる環構造に接合しており; R3 は、OX、SX、又はN(X)2であり; 各々のXは、独立して、H、C1 〜C8 アルキル、C1 〜C8 ハロアルキル、
    C(=NH)N(H)Z、C(=O)N(H)Z、又はOC(=O)N(H)Z
    であり; ZはH又はC1 〜C8 アルキルであり; L1 、L2 及びL3 は、約4〜約7の炭素原子を有するか又は約3〜約6の炭
    素原子を有しかつ少なくとも1つのヘテロ原子を有する環系を含んで成り、前記
    ヘテロ原子が、酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択され、前記環系が、脂肪
    族、不飽和脂肪族、芳香族、又は飽和又は不飽和の複素環であり; Yは、1〜約10の炭素原子を有するアルキル又はハロアルキル、2〜約10
    の炭素原子を有するアルケニル、2〜約10の炭素原子を有するアルキニル、6
    〜約14の炭素原子を有するアリール、N(R4)(R5)OR4 、ハロ、SR4
    はCNであり; 各々のq1 は、独立して、2〜10であり; 各々のq2 は、0又は1であり; pは、0〜10であり;そして rは、1〜10である。 但し、pが0であるときrは1より大きい。) のうちの一方を有する。〕 を有する化合物。
  42. 【請求項42】 R2 が2’−置換基である、請求項41記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記2’−置換基が、−O−CH2 CH2 −O−CH3
    −O−CH2 CH2 −O−N(R6)(R7)、又は−O−CH2 CH2 −O−CH 2 CH2 −N(R6)(R7)であって、R6 及びR7 の各々が独立してH又はC1 〜C10アルキルである、請求項42記載の方法。
  44. 【請求項44】 各々のR6 及びR7 が−CH3 である、請求項43記載の
    方法。
  45. 【請求項45】 下式を有するキメラオリゴマー化合物: 【化6】 5’−Nu−(L4 −Nu)Z1−(L5 −Nu)Z2−(L6 −Nu)Z3−3’ 〔式中、 各々のL4 、L5 及びL6 は、独立して、ホスホジエステル、ホスホロチオエ
    ート、ホスホルアミデート又はボラノホスフェートから選択されるヌクレオシド
    間連結であるが、L4 とL6 はL5 と異なり、そしてL4 、L5 及びL6 のうち
    の1つは、ホスホジエステル及びホスホロチオエートより他のものであり; 各々のz1 、z2 及びz3 は、独立して、1より大きな整数であり; 各々のNuは、式: 【化7】 (式中、 Bxは、複素環塩基部分であり; 各々のR1 は、独立して、H、ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、2’
    −置換基又は保護された2’−置換基である。) を有するヌクレオシドであり;そして 前記キメラオリゴマー化合物の前記5’−及び前記3’−末端は、独立して、
    ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、固体支持体への連結、活性化されたホ
    スフェート基、活性化されたホスファイト基、ヌクレオシド間連結を形成するた
    めの反応性基、ヌクレオチド、ヌクレオシド、又はオリゴヌクレオチドである。
  46. 【請求項46】 各々のL4 及びL6 が、ホスホルアミデートヌクレオシド
    間連結であり、そして各々のL5 が、ホスホロチオエートヌクレオシド間連結で
    ある、請求項45記載のキメラオリゴマー化合物。
  47. 【請求項47】 各々のL4 及びL6 が、ホスホルアミデートヌクレオシド
    間連結であり、そして各々のL5 が、ホスホジエステルヌクレオシド間連結であ
    る、請求項45記載のキメラオリゴマー化合物。
  48. 【請求項48】 各々のL4 及びL6 が、ボラノホスフェートヌクレオシド
    間連結であり、そして各々のL5 が、ホスホジエステルヌクレオシド間連結であ
    る、請求項45記載のキメラオリゴマー化合物。
  49. 【請求項49】 各々のL4 、L5 及びL6 が、ホスホルアミデート、ホス
    ホロチオエート、又はホスホジエステルヌクレオシド間連結である、請求項45
    記載のキメラオリゴマー化合物。
  50. 【請求項50】 各々のR1 が、独立して、−O−CH2 CH2 −O−CH 3 、−O−CH2 CH2 −O−N(R6)(R7)、又は−O−CH2 CH2 −O−
    CH2 CH2 −N(R6)(R7)であって、R6 及びR7 の各々が独立してH又は
    1 〜C10アルキルである、請求項45記載のキメラオリゴマー化合物。
  51. 【請求項51】 各々のR6 及びR7 が−CH3 である、請求項50記載の
    方法。
  52. 【請求項52】 式: 【化8】 (式中、 Pgは、酸不安定性ヒドロキシル保護基であり; Bxは、複素環塩基部分であり;そして R1 は、2’−置換基又は保護された2’−置換基である。) の化合物。
  53. 【請求項53】 R1 が式I又はII: 【化9】 (式中、 Eは、C1 〜C10アルキル、N(R4)(R5)又はN=C(R4)(R5)であり; 各々のR4 及びR5 は、独立して、H、C1 〜C10アルキル、窒素保護基、又
    はR4 及びR5 が一緒になって窒素保護基であるか、又は、R4 及びR5 は、窒
    素又は酸素からなる群から選択される少なくとも1つの追加のヘテロ原子を含む
    ことができる環構造に接合しており; R3 は、OX、SX、又はN(X)2であり; 各々のXは、独立して、H、C1 〜C8 アルキル、C1 〜C8 ハロアルキル、
    C(=NH)N(H)Z、C(=O)N(H)Z、又はOC(=O)N(H)Z
    であり; ZはH又はC1 〜C8 アルキルであり; L1 、L2 及びL3 は、約4〜約7の炭素原子を有するか又は約3〜約6の炭
    素原子を有しかつ少なくとも1つのヘテロ原子を有する環系を含んで成り、前記
    ヘテロ原子が、酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択され、前記環系が、脂肪
    族、不飽和脂肪族、芳香族、又は飽和又は不飽和の複素環であり; Yは、1〜約10の炭素原子を有するアルキル又はハロアルキル、2〜約10
    の炭素原子を有するアルケニル、2〜約10の炭素原子を有するアルキニル、6
    〜約14の炭素原子を有するアリール、N(R4)(R5)OR4 、ハロ、SR4
    はCNであり; 各々のq1 は、独立して、2〜10であり; 各々のq2 は、0又は1であり; pは、0〜10であり;そして rは、1〜10である。 但し、pが0であるときrは1より大きい。) のうちの一方を有する、請求項52記載の化合物。
  54. 【請求項54】 R1 が−O−CH2 CH2 −O−CH3 である、請求項5
    2記載の化合物。
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