以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図1(A)、図1(B)は、本発明が適用される電子カメラ装置1の概観を示す図である。図1(A)は電子カメラ装置1を前方下部から見たときの斜視図である。101は撮像レンズ、102はフラッシュ、103はシャッターボタン、104はリモコン受信部、105はバッテリーカバーである。
図1(B)は電子カメラ装置1を後方の左側から見たときの斜視図である。111は液晶モニタ、112はスピーカであり、これらは表示部110として一体化されている。この表示部110は、通常は電子カメラ装置1の本体の凹部に収まるもので、使用時には図に示すように開かれる。
115はムービー録画ボタンであり、動画記録を行うときに操作される。114はズームバーであり、ズーム調整に使用される。116はジョグダイヤルであり、各種機能の選択操作を行うために使用され、120のOKボタンにより選択された機能が確定される。ジョグダイヤル116の操作内容、状況は液晶モニタ111に表示される。117はメニューボタンであり、モニタ111にメニュー表示を行うために使用される。118はモードレバーであり、撮影モード/再生モードの切替えを行うために使用される。119は着脱可能な半導体メモリカードを収容するスロットのカバーであり、113は電源オンオフ用のパワーボタンである。
図2は、上記の電子カメラ装置1の光学系、電気系の構成を示すブロック図である。レンズ101から取り込まれた被写体像は、撮像素子12(例えばCCD撮像素子)の結像面に結像する。被写体像は、ここで電気信号に変換されアナログデジタル(A/D)変換部13によりデジタル信号に変換され、信号処理部14に入力する。信号処理部14では、ガンマ補正、色信号分離、ホワイトバランス調整等が行われる。撮像素子12、A/D変換部13、信号処理部14などは撮像部として機能する。
通常の撮影状態でシャッタ操作がなされていないときは、信号処理部14からの映像データは、メモリコントローラ15を介して画像表示処理部61に入力される。ここでは、撮影した画像を液晶モニタ111に表示するための変換処理及びメニュー等の合成処理を行う。画像表示処理部61からの画像データは、液晶モニタ111に供給される。これにより、撮像中の画像、あるいはスタンバイ状態で狙っている被写体画像が液晶モニタ111に表示される。
シャッタ操作がなされると、撮像画像データは、画像圧縮・伸張処理部16において、画像圧縮(例えばJPEG方式による圧縮)され、CPU(中央演算装置)20の制御の元で、記録メディアI/O 31を介してハードディスク32A、或いは半導体メモリ(例えばSDカードと称されるメモリ)32Bに格納される。記録メディアとしては、ここに示したものに限定されず光ディスクであってもよい。
記録メディアに保存されている画像データが読み出された場合は、該画像データはCPU20の制御の元で、画像圧縮・伸張処理部16において伸張処理され、メモリコントローラ15を介して画像表示処理部61に入力される。これにより再生画像が液晶モニタ111に表示される。
ワークメモリ17は、例えば、画像データを編集したり、サムネイル画像を作成したり、画像の順番の入れ替えをするときに利用される。さらには、各種のアイコンを編集する場合にも利用される。このワークメモリ17は、1画面分の画像データ或は複数画面分の画像データを保存することができる。このワークメモリ17に保存されている画像データは、メモリコントローラ15を介して画像表示処理部61に入力されるので、液晶モニタ111で画像編集の様子を確認することができる。
編集時あるいは撮影時には、CPU20により制御され、マイク43、音声I/O 41を介して音声データも取り込むことができる。音声データは、撮影した画像データとペアとなり記録メディアに記録される。記録された音声データを再生するときは、撮像した画像データと同時に記録メディアから読み出し、画像再生を行いながら音声I/O 31を介してスピーカ112から音声出力することができる。但し、本発明では、画像を再生し、確認を行うときに音声は消音することも可能である。
CPU20に対しては、操作部21及びリモコン受信部104を介して、外部からの操作信号が与えられる。撮影時にCPU20は、制御部18を介して、操作信号に応じてズーム調整、自動アイリス調整(AE)、自動フォーカス調整(AF)、フラッシュ制御等を行うことができる。またCPU20は、外部接続インターフェース19にも接続されており、カメラをTVなどの外部表示装置との接続も可能である。操作部21は、ここでは、図1で示した各種の操作ボタンなどを総称して示している。
図3はメニューボタン117の操作により、撮影メニューが液晶モニタ111に表示された様子を示している。ジョグダイヤル116と液晶モニタ111は隣り合って配置さている。そして、液晶モニタ111では、ジョグダイヤル116の円弧の一部が、表示されたような形態である。ジョグダイヤル116を回転させると、撮影メニューの各種項目が画面に次々とスクロールするように現れるとともに、画面の上下方向中央に位置した項目がカーソルで指示され、選択されるようになっている。
所望の項目が選択されたときに、OKボタン120を押すと、選択された項目に関して詳細な設定を行うための画面に切り替わる。
図4(A)は、「アルバム選択」という項目が選択されている様子を示している。ここでOKボタン120を押すと、図4(B)に示すように、記録メディアとしてハードディスク(HDD)とSDカードのいずれを選択するのかを問い合わせてくる。ここでユーザーは、OKボタン120を上向きの三角矢印の方向、或いは下向きの三角矢印の方向へ押し付けることにより、HDDまたはSDカードをカーソルで選択することができる。HDDをカーソルで選択した場合、「HDD」と言う表示が液晶モニタ111に表示され、SDカードを選択した場合、「SDカード」という表示が液晶モニタ111に表示される。図4(B)は、「HDD」が選択された様子を示している。
ここで、ハードディスクにすでに複数のアルバムがある場合は、図4(C)に示すように、アルバムアイコン61,62,63がジョグダイヤル116の回転操作に伴って現れてくる。そしてこの場合は、中央に位置するアルバムアイコン62のアルバムが選択可能であることを示している。このアルバムに対するアルバム名64も表示される。
ここで、OKボタン120を押して、アルバムアイコン62に対応するアルバムを選択すると、このアルバムに対して、撮像データが関連付けられることになる。
今、図4(C)は、「family 101」というアルバムを選択した様子を示している。しかし、家族の中で、父親が撮影した第1のアルバム「family 101」に対して、息子が撮影した画像用の第2のアルバム「family」を作りたい場合がある。
このような場合、息子は、OKボタン120を下向きの三角矢印の方向へ押し付けることにより、「新規作成」というアイテムを選択することができる。「新規作成」が選択された状態で、OKボタン120が押されると、図4(D)に示すように、新しいアルバムが作成される。このときは、例えば第2のアルバムは「family102」として設定される。したがって、第1と第2のアルバムの区別は可能である。
続いて、さらにOKボタン120が押されると、図4(E)に示すように、アルバムに格納する画像ファイルの番号を、リセットするかどうかを問い合わせてくる。これは、ファミリーとしての第1のアルバムの続きとして第2のアルバムを作成したときは、画像ファイル番号が、連続したほうが好ましいし、第1のアルバムと、第2のアルバムとは独立したものとして扱う場合には、それぞれの画像ファイルは、初期値からスタートしたほうが好ましいからである。
この場合も、ユーザーは、OKボタン120を上向きの三角矢印の方向、或いは下向きの三角矢印の方向へ押し付けることにより、「はい」「いいえ」のどちらかを選択することができる。
図4(C)の状態において、さらにジョグダイヤル116を回転させると、アルバムのアイコン(61〜63等)がスクロールする。ユーザーは任意のアルバムを選択可能であり、また新たなアルバムを作成することができる。
次に、本発明に係る履歴ファイルの作成及び更新について説明する。
図5はカメラ1とPC(personal computer)204又は専用書き込み機200を接続したシステムの構成を示す。専用書き込み機200はDVD等の汎用可搬型メディア205に画像データを記録できる装置である。PC204はHDD(図示されず)及び/又は可搬型記録メディア205に対して画像データの記録再生を行うディスクドライブ207を有している。カメラ1と専用書き込み機200は、USBケーブル等のケーブルあるいは無線で接続可能である。同様にカメラ1とPC204も、USBケーブル等のケーブルあるいは無線で接続可能である。
次に、カメラ1により撮影された静止画や動画像をバックアップ(複写)する動作について説明する。
図6はバックアップリストの作成処理及び本発明に係るバックアップステイタスを示す履歴ファイルの作成及び更新処理を示すフローチャートである。ここではHDD32Aに記録された画像を他の記録媒体にバックアップする場合を説明する。しかし本発明はこの場合に限らず、例えばSDカード32Bに記録された画像を、HDD32あるいはPC204等の外部記録装置にバックアップする場合も、本発明を適用することができる。
先ずステップS101に示すように、CPU20はユーザーによる操作部21の操作に応じて、図7に示すようなバックアップリスト作成用画面22を表示する(ステップS101)。図7の画面22ではHDD32Aに記録された画像及びアルバムが表示されている。画面22のほぼ中央には、選択可能な画像が表示されている。この画像がOKボタン120の押下により選択されると(S102のYES)、CPU20は、選択された画像のファイル名をバックアップリスト201に登録する(ステップS103)。
ジョグダイヤル116がユーザーにより回転されると(ステップS104のYES)、CPU20はジョグダイヤル116の回転方向に応じて、バックアップリスト作成用画面22に表示される画像を図中矢印方向にスクロールし、次の画像又は1つ前の画像を画面22の中央に表示する(ステップS105)。このとき、あるアルバム内の最後の画像の次の画像としては、次のアルバムのアイコンが表示される。又、あるアルバム内の最初の画像の1つ前の画像としては、1つ前のアルバムのアイコンが表示される。図7の画面22はこの状態を示している。
アルバムのアイコンが画面22の中央に表示され、OKボタン120により選択されると(ステップSS107のYES)、CPU20は選択されたアルバム中に格納されている最初の画像を画面22の中央に表示する(ステップS101)。このようにしてユーザーは、複数のアルバムに渡って画像を選択し、バックアップリスト201に登録することができる。
図8(A)は、このようにして登録された画像ファイルのバックアップリスト201を示す。ここで、バックアップリスト201に記載される内容について説明する。左上に記載された”DBOF”は、このファイルがバックアップリストであることを示す識別子である。一番左側の列に記載された番号「0001」、「0002」、…は、画像ファイルの数等を確認するための番号であって固定値である。「DCIM」は、各画像ファイル(静止画像ファイル又は動画像ファイル)がデジタルカメラで撮影されたことを示す識別子である。「100TOSHI」あるいは「101TOSHI」等は画像ファイルが格納されているフォルダのフォルダ名である。本願においてフォルダは前述のアルバムに対応する。
「MEH0001.jpg」、「MEH0010.mpg」等は各画像ファイルのファイル名である。このファイル名において、「0001」等の番号は、各フォルダにおいて画像ファイルが記録(撮影)された時間的順番を示し、「jpg」は静止画像ファイル、「mpg」は動画像ファイルを示す。例えば、最上段に記載されている「100TOSHI/MEH0001.jpg」で示される画像ファイルは、フォルダ100TOSHIに最初に記録された静止画ファイルMEH0001.jpgであることを示す。
画像ファイルはユーザーにより選択された順に登録されている。図8(A)では、先ず、フォルダ100TOSHI内に最初に記録されたファイルMEH0001.jpgが登録された後、フォルダ101TOSHIに最初に記録されたファイルMEH0001.mpgが登録され、その後、フォルダ101TOSHIの2番目のファイルMEH0100.jpgが登録されている。
図6の説明に戻り、ステップS106のようにバックアップリスト作成用画面22内の「決定」がユーザーにより選択されると、CPU20は図9に示すような画面23を液晶モニタ111に表示し、時系列に画像データを並べるかユーザーに問い合わせる(ステップS108)。
画面23の「YES」が選択された場合(ステップS108のYES)、CPU20は画像ファイルのファイル名を、バックアップリスト201において時系列(カメラ1により画像が撮影された順)に並べる。画面23の「NO」が選択された場合(ステップS108のNO)、CPU20はバックアップリスト201に登録されたファイル名の並べ替えはしない。
次にCPU20は図10のような画像保存先記録媒体を選択するための画面24を液晶モニタ111に表示して、保存先がSD32B、HDD32A、PC、専用書き込み機200の何れであるかユーザーに問い合わせる(ステップS110)。SDカード32B及びHDD32Aの何れか一方の場合(ステップS110のYES)、CPU20はバックアップリスト201に登録されたファイル名に対応する画像データを、指定された保存先へ保存する。そしてCPU20は履歴ファイル208を、バックアップリスト201に基づいて作成(次回からは更新)する(ステップS112)。履歴ファイル208は、ファイルのバックアップステイタスを示し、バックアップされた画像ファイルのファイル名及びバックアップ先の媒体名あるいは機器名が記述され、HDD32Aに保存される。
図8(B)は、HDD32Aに保存されている画像ファイルをSDカード32Bにバックアップした場合に作成される履歴ファイル(BUHY)208を示す。履歴ファイル208は、図8(A)のバックアップリストに登録されたファイル名が全てコピーされ、各ファイル名には保存先の識別子[SD]が付記されている。以後、画像ファイルがバックアップされると、CPU20はそのバックアップリストを参照して、履歴ファイル208を更新する。つまり、履歴ファイル208にはバックアップされた画像ファイルのファイル名及び保存先の識別子が追記される。
このような履歴ファイルはSDカード32B内にも第2履歴ファイルとして作成される。この場合、SDカード32B内に作成される履歴ファイルに記載される各ファイル名には、識別子[HDD]が付記される。更にSDカード32Bに画像がバックアップされる度に、CPU20はSDカード32B内に作成された第2履歴ファイルを更新する。
図11は第2履歴ファイルの更新処理を示すフローチャートである。すなわち、CPU20はSDカード32Bに画像をバックアップすると、SDカードから第2履歴ファイルをデータベースファイル208として読込み(ステップS201)、バックアップリストを参照して第2履歴ファイルを更新する(ステップS202)。そしてCPU20は、更新された第2履歴ファイルにより、SDカード内に既に作成されている履歴ファイルを上書きする(ステップS203)。
これにより、SDカード32Bに記録された複数の画像において、撮影後、直接SDカードに記録された画像と、HDD32Aからコピーされた画像とを区別することができる。従って後述するように、SDカード内の画像を例えば削除する処理を安全に行うことができる。
画像データのバックアップ先がPC204又は専用書き込み機200であった場合(ステップS110のNO)、CPU20は図12のようなケーブ接続指示画面24を液晶モニター111に表示し、カメラ1とPC204又は専用書き込み機200を、ケーブを用いて接続するよう指示する。ユーザーはこの指示に応じて、カメラ1とPC204又は専用書き込み機200を接続し、ケーブ接続指示画面24のOKボタンを選択する。この選択に応じて、パックアップリスト201に記述された画像ファイルは、カメラ1から専用書き込み機200、あるいはPC204のディスクドライブ207を介して汎用メディア205へコピーされる。
画像データのコピーが終了すると(ステップS114のYES)、フローはステップS112に移行し、前述したようにCPU20は、履歴ファイル208をバックアップリスト201に基づいて作成する。2回目以降のバックアップ処理の場合(履歴ファイル201がカメラ1内に既に存在する場合)、CPU20はバックアップリスト201に基づいて履歴ファイル208を更新する。図13はこのようにして更新された履歴ファイル208を示す。この例はPC204に2つの画像ファイルがバックアップされた場合を示す。この例では、1〜5行目のように、以前にSDカード32Bにバックアップした画像のファイル名の次に、6及び7行目のように、PC204にバックアップした2つの画像ファイルのファイル名が追記されている。各ファイル名には、バックアップ先の識別子[SD]又は[PC]が付記されている。
次に図6のステップS113、S114、S112に示される処理の第2実施形態を説明する。第2実施形態では、画像データがPC204又は専用書き込み機200によりバックアップされた場合、履歴ファイルがPC204又は専用書き込み機200により作成(更新)される。この処理は上記図5に示されるバックアップ処理部203により実施される。
図5に示すように、専用書き込み機200はバックアップ処理部203をハードウエアとして有し、PCはバックアップ処理部203をアプリケーションソフトウェアとして有している。このアプリケーションソフトウェアは、CD等の光ディスクあるいはHDDに格納することができ、PCが有するRAM(図示されず)にロードして実行される。
図14は第2実施形態の動作を示すフローチャートであり、図6のステップS113、S114、S112の代わりに実施される。
画像データのバックアップ先がPC204又は専用書き込み機200であった場合(図6のステップS110でNOの場合)、バックアップ処理部(以下、単に処理部という)203はステップS301のように、バックアップリスト201をカメラから取り込む。処理部203はバックアップリスト201に従って、画像データをカメラから取り込み(ステップS302)、記録メディアに保存する(ステップS303)。
処理部203はバックアップリストを参照して履歴ファイルを作成する(ステップS304)。2回目以降のバックアップ処理の場合(履歴ファイル201がカメラ1内に既に存在する場合)、処理部203は履歴ファイル201をカメラ1から取り込み、該履歴ファイルをバックアップリストを参照して図13のように更新する。ステップS305のように処理部203は、作成(更新)した履歴ファイル208をデータベースファイルとしてカメラ1に送信する。
又、処理部203はステップS306のように、ステップS301で取り込んだバックアップリストを元にして、及び画像データがバックアップされた機器に応じて、PC204用あるいは専用書き込み機200用の第3履歴ファイルを作成して保持する。この第3履歴ファイルには、カメラ1からコピーされた画像データのファイル名に、該画像データがカメラからコピーされたことを示す識別子(図示されず)が付記されて格納される。
カメラ1は、作成された履歴ファイルを受信すると、該履歴ファイルを保持する。又、カメラ1は、更新された履歴ファイルを受信すると、以前の履歴ファイルを、受信した履歴ファイルに置き換える。このようにして、画像データをバックアップする度に、カメラ1の履歴ファイルが更新される。
次に、履歴ファイル208により示されるバックアップステイタスを利用した実施形態を説明する。
図15は、画像再生時のバックアップステイタス表示機能を説明するためのフローチャートである。カメラ1は通常の再生時において、カメラ1が装備する表示部110の液晶モニター111に、履歴ファイル208の情報を元にアイコ210を表示する。表示中の画像が、履歴ファイル208に登録されていれば、アイコン210を画像に重ねるように表示し(ステップS403)、履歴ファイル208に登録されていなければ、アイコン210は表示しない(ステップS404)。この機能は、重要な画像をバックアップするとき等に有効な機能である。
図16は、履歴ファイルにより示されるバックアップステイタスを利用した他の実施形態を示す。カメラ1において画像の消去機能が実行される場合、カメラ1が装備する表示部110の液晶モニター111に、履歴ファイル208の情報を元に、警告211を表示する。表示されている画像の消去が指示された場合、当該画像が履歴ファイル208に登録されていなければ、警告211を表示する(ステップS504)。表示されている画像の消去が指示された場合、当該画像が履歴ファイル208に登録されていれば、警告211は表示しない(ステップS505)。この機能により、バックアップされていない重要な画像を、誤って削除することが防止される。
以上の説明では、履歴ファイル208を用いて、バックアップされている画像ファイルの識別が行われた。しかし、バックアップされている画像ファイルの識別は、ファイル名一覧を用いて行うことができる。ファイル名一覧は、撮影により記録された画像ファイル及び他の記録媒体から転送された画像ファイルのファイル名を全て記述した一覧表である。図17は、バックアップの履歴情報が付記されたファイル名一覧209を示す。尚、ファイル名一覧209の10及び11行に示すファイル名に付記された[EX]は、当該ファイルが専用書き込み機200によってバックアップされていることを示す識別子である。バックアップの識別子が付記されていないファイルは、カメラ1で撮影後、直接HDD32Aに記録されたファイルである。
以上の説明はこの発明の実施の形態であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を実施することができる。又、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
101…撮像レンズ、102…フラッシュ、103…シャッターボタン、104…リモコン受信部、105…バッテリーカバー、110…表示部、111…液晶モニタ、112…スピーカ、113…パワーボタン、114…ズームバー、115…ムービー録画ボタン、116…ジョグダイヤル、117…メニューボタン、118…モードレバー、119…カードスロットカバー、120…OKボタン、200…専用書き込み機、201…バックアップリスト、202…画像データ、203…バックアップ処理部、204…パーソナルコンピュータ、205…可搬型記録媒体、206…アプリケーションソフトウェア、207…ディスクドライブ、208履歴ファイル、