JP2002536352A - エステルの製造方法 - Google Patents

エステルの製造方法

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/08Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides with the hydroxy or O-metal group of organic compounds

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、水溶液中に含まれている一般式(II)の化合物から一般式(I)のエステルを製造する新規な方法に関する。本発明の方法は、以下の工程を特徴としている:a)一般式(II)の化合物を、直接にまたはその塩から遊離させた後に、C 〜Cアルコールおよび水不混和性溶剤の存在下に抽出する工程、およびb)触媒および共沸剤の存在下に共沸蒸留の条件下でC〜Cアルコールを用いてエステル化する工程。工程(a)および(b)は、時間および空間的に分離して、または連続もしくは不連続で逐次的に行うことができる。式(I, II)において、R=F、Cl、-OH、-OC〜C10アルキル、R=H、C〜C10-アルキル、R=C〜Cアルキル、Q=-OH、-O、ここで、Kはアルカリ陽イオンまたはアルカリ土類陽イオンであり、n=0、1または2である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、一般式Iのエステルの新規な製造方法、および式IIの化合物の抽出
方法に関する。
【0002】 一般式Iのエステルは、これらのエステルを用いて酵素触媒反応によりアミン
を分割するための価値ある中間体である。
【0003】 Kitaguchi ら (J. Amer. Chem. Soc. 111, 3094-3095, 1989) は、例として、
サブチリシン触媒作用下でトリフルオロエチルブチレートを用いるアミンの分割
を記載している。ブタ膵臓リパーゼ(PPL)による触媒作用下で酢酸エチルを
用いる2-アミノブタン-1-オールのエナンチオマー選択的アシル化は、Gotor ら
により記載されている (J. Chem. Soc. Chem. Commun. 957-958, 1988)。
【0004】 Quiros ら (Tetrahedron: Asymmetry 4, 1105-1112, 1993) は、ラセミα-ハ
ロ置換プロピオン酸エチルおよび1級アミンからの、光学活性アミドのリパーゼ
触媒合成を記載している。
【0005】 US 5,057,607 には、β-ラクタムを合成するために、カルボニル炭素近傍に酸
素原子を有するエステルで1級アミンを立体選択的にアシル化する方法が記載さ
れている。
【0006】 WO 95/08636 には、エステルの存在下にヒドロラーゼを用いて1級および2級
アミンを分割する方法が記載されている。
【0007】 WO 95/08636 に記載されたアミンの酵素触媒動的分割においては、一方のエナ
ンチオマーがアミドに変換される。この酵素的アシル化反応のためには、カルボ
ニル炭素に対してα-位に酸素原子を有するエステル、例えばメトキシ酢酸エス
テルなどが好ましく用いられる。この反応で形成されたアミドから塩基を用いて
分解することによって遊離アミンが得られる。この方法において、アミンに加え
て、酸、例えばメトキシ酢酸が水溶液中でその塩の形態で得られる。方法の経済
性のために、この酸をアシル化反応に再び利用できるようにすること、すなわち
この酸をそのエステルに再び変換し、次いでこのエステルを酵素的アシル化に新
たに使用できるようにすることが重要である。
【0008】 通例、この種のエステルは酸からアルコールおよび触媒としての鉱酸の存在下
に形成される。しかしながら、このエステル形成は平衡までしか行われない。
【0009】 酸、アルコールおよびエステルの沸点が水の沸点よりも高い場合、蒸留により
水を除去することにより平衡を容易にシフトさせることができる。これらの沸点
が水の沸点よりも低い場合は、この方法を使用することができない。
【0010】 文献には、エステルおよびアルコールの低い沸点に関する問題の制御の達成を
試みた多数の方法が記載されている。例えば DE 195 39 293 には、水を共沸蒸
留により除去するシアノ酢酸アルキルの製造方法が記載されている。この方法の
欠点は、記載された条件下では完全な転化を達成できないことである。
【0011】 同様に CH 527 156 には、高沸点カルボン酸のエステルの製造方法が記載され
ている。この方法において、大過剰のアルコールにより平衡に、従って反応に影
響が与えられる。蒸留により除去されるアルコールを反応中に連続的に補給しな
ければならないことが欠点である。
【0012】 上記の共沸蒸留の欠点は、反応水を完全に除去することができず、結果として
完全な転化が不可能であることである。
【0013】 EP-B-0 361 839 には、この欠点を有しない方法が記載されている。EP-B-0 36
1 839 では、物質および混合物の脱水方法が特許請求されており、この方法は、
水と極小沸点を有する事実上不混和性の共沸混合物を形成する有機溶剤を用いて
連続的に共沸蒸留することにより行われ、凝縮留出物を、凝縮物が所定の含水量
で過飽和される温度、または凝縮物の有機相が水で過飽和される温度に少なくと
も冷却し、その結果として、水をさらに分離することが容易になる。不運にも、
この方法は広く適用することができず、もう1つの方法工程として凝縮物の冷却
を必要とする。
【0014】 US 5,202,463 には、エステル化において形成された水の多段除去方法が記載
されている。従って、この方法は装置に関して高い経費を必要とする。
【0015】 公知のどの方法も、できる限り完全であり、容易かつ簡単に実施できるエステ
ルの製法を可能にしないので、それ故に本発明の目的は、上記方法の欠点を有さ
ず、水溶液中に含まれている酸からの簡単かつ費用をかけないエステルの製造を
可能にする適切な方法を開発することである。
【0016】 本発明者らは、この目的が、一般式I: のエステルを、水溶液に含まれている一般式II: の化合物から製造する方法であって、 a)一般式IIの化合物を、直接にまたはその塩から遊離させた後に、C〜C -アルコールおよび水不混和性溶剤の存在下に抽出する工程、および b)次いで、触媒および共沸剤の存在下に共沸蒸留の条件下で、C〜C-
アルコールを用いてエステル化する工程を含む、上記方法により達成されること
を見出した。
【0017】 ここで、方法工程(a)および(b)を、時間および空間的に分離して、また
は連続して、もしくはバッチ式で逐次的に行うことができ、そして式IおよびII
において、 R = F、Cl、-OH、-OC〜C10-アルキル、 R = H、C〜C10-アルキル、 R = C〜C-アルキル、 Q = -OH、-O、ここで、Kはアルカリ金属陽イオンまたはアルカ
リ土類金属陽イオンまたはアミンであり、 n = 0、1または2、好ましくは0または1、特に好ましくは0である。
【0018】 式(I)および(II)の化合物において、Rは弗素、塩素、ヒドロキシル、また
は置換または非置換の分岐状または非分岐状-OC〜C10-アルキルである。
【0019】 挙げることのできる-O-アルキル基は、置換または非置換の分岐状または非分
岐状-OC〜C10-アルキル鎖であり、式の親構造への鎖の結合が酸素原子を
介して行われ、アルキル基は例えば以下の意味を有する:メチル、エチル、n-プ
ロピル、1-メチルエチル、n-ブチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,
1-ジメチルエチル、n-ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブ
チル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、n-ヘキシル、1,1-ジメチルプ
ロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチ
ルペンチル、4-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,
3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブ
チル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-ト
リメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル、1-エチル-2-メチルプロピル、
n-ヘプチル、n-オクチル、n-ノニルまたはn-デシル。挙げることのできる好まし
い基は、メチル、エチルまたはn-プロピルである。
【0020】 式IおよびIIの化合物において、Rは水素、または置換もしくは非置換の分
岐状もしくは非分岐状C〜C10-アルキルである。
【0021】 挙げることのできるアルキル基は、置換または非置換の分岐状または非分岐状
〜C10アルキル鎖、例えばメチル、エチル、n-プロピル、1-メチルエチル
、n-ブチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、n-ペ
ンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロ
ピル、1-エチルプロピル、n-ヘキシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプ
ロピル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペ
ンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-
ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、
2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エ
チル-1-メチルプロピル、1-エチル-2-メチルプロピル、n-ヘプチル、n-オクチル
、n-ノニルまたはn-デシルである。挙げることのできる好ましい基は、水素、メ
チル、エチルまたはn-プロピルである。水素またはメチル基が特に好ましい。
【0022】 式Iの化合物において、Rは置換または非置換の分岐状または非分岐状C 〜C-アルキルである。
【0023】 挙げることのできるアルキル基は、置換または非置換の分岐状または非分岐状
〜C10アルキル鎖、例えばメチル、エチル、n-プロピル、1-メチルエチル
、n-ブチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、n-ペ
ンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロ
ピル、1-エチルプロピル、n-ヘキシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプ
ロピル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペ
ンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-
ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、
2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エ
チル-1-メチルプロピル、1-エチル-2-メチルプロピル、n-ヘプチル、n-オクチル
、n-ノニルまたはn-デシルである。挙げることのできる好ましい基は、エチル、
n-プロピル、イソプロピル、ブチル、ヘキシルまたはオクチルである。イソプロ
ピル基が特に好ましい。
【0024】 上記の基R、RおよびRの可能な置換基は、F、Cl、Br、CN、O
-CHおよび/またはO-フェニルのような置換基である。
【0025】 一般式Iの化合物中、Qは、ヒドロキシルまたは-Oであり、ここで、
はアルカリ金属陽イオンまたはアルカリ土類金属陽イオンまたはアミンであ
る。例として挙げることのできるアルカリ金属またはアルカリ土類金属陽イオン
は、リチウム、ナトリウム、カリウムまたはカルシウムの陽イオンである。ナト
リウムまたはカリウムの陽イオンが好ましい。アミンとは、例えば有機アミンま
たはNHを意味するものと理解される。
【0026】 本発明に係る方法において、エステル化に使用すべき酸を最初にその塩から、
必要に応じ水溶液中で遊離させる。このために適する酸は、そのpKが一般式
IIの化合物(Q=OH)のpKよりも低い全てのものである。メトキシ酢酸の
場合、これらは約2より低いpKを有する全ての酸であり、従ってメトキシ酢
酸をその塩、例えばそのナトリウム塩から遊離させることができる。好適な酸は
、例えば鉱酸、例えば硫酸、塩酸、硝酸、燐酸、または有機酸、例えばギ酸、シ
ュウ酸、クロロ酢酸、フルオロ酢酸、シアノ酢酸、ベンゼンスルホン酸、o-また
はp-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸も
しくはトリフルオロ酢酸である。硫酸またはp-トルエンスルホン酸の使用が好ま
しく、硫酸の使用がコストの理由で特に好ましい。
【0027】 酸は、その塩から酸を遊離させることのできるpKを有する酸性イオン交換
体により遊離させることもできる。
【0028】 一般式IIの酸(Q=OH)をその塩から遊離させた後、これらの酸をC〜C -アルコールおよび非極性の水不混和性有機溶剤で抽出する。この種の溶剤は
多数の物質群、例えば直鎖状または分岐状の飽和または不飽和炭化水素(例えば
n-ヘプタン、n-ヘプテン、n-オクタンまたはn-オクテンおよびこれらの分岐状異
性体)、飽和環状炭化水素(例えばシクロヘキサンまたはシクロヘプタン)、開
鎖状または環状の飽和または不飽和エーテルまたはチオエーテル、または芳香族
化合物(例えばベンゼン、トルエンまたはキシレン)に見出されるであろう。芳
香族化合物が好ましく、トルエンが特に好ましい。
【0029】 有利には、遊離させるために用いた酸、例えば硫酸の塩が沈殿するのを防ぐた
めに、遊離した酸の水溶液を約5%の水で希釈する。
【0030】 抽出のための溶剤混合物の量は決定的ではない。溶剤は抽出のために大過剰に
使用できる。有利には、溶剤は、酸の水溶液に基づいて殆ど同一体積量で、すな
わち酸の水溶液に基づいて1:1〜1:1.5の比で用いられる。
【0031】 抽出をC〜C-アルコールの存在下に行うことが、本発明に係る方法にお
ける抽出収率にとって決定的に重要である。アルコールを用いないと、抽出収率
は数%にすぎない。好適なアルコールはメタノール、エタノール、プロパノール
、イソプロパノール、ブタノールおよびその異性体、そしてまたペンタノール、
ヘキサノール、ヘプタノールおよびオクタノール、およびこれらの分岐状異性体
である。エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ヘキサノ
ールまたはオクタノールが好ましい。イソプロパノールが特に好ましい。原則と
して、ケトンも抽出を改善するのに適している。アルコールの添加により、酸を
少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、特に好ましくは少なくとも9
5%の収率で抽出することができる。
【0032】 抽出中に、1:2〜5:1のアルコール対有機溶剤比が有利に確立される。好
ましくは1:1〜3:1のアルコール対有機溶剤比が確立される。特に好ましく
は3:1の混合物が用いられる。シクロヘキサン等の更なる補助溶剤は、3つの
相が形成されるので不利である。
【0033】 アルコールはまた、本発明に係る方法における溶剤として同時に使用すること
もできる。 抽出結果を改善するために、場合により塩を添加することができる。
【0034】 本発明に係る方法において、方法工程(a)[=抽出]を、原則として、アル
コールおよび/または溶剤が認めうるほど揮発せず、抽出をできるだけ速やかに
行いうる任意の温度で行うことができる。有利には、抽出は0℃〜70℃の温度
で行われる。好ましくは、抽出は20℃〜50℃の温度で行われる。
【0035】 抽出のためには、遊離した酸またはアルコールのいずれかを最初に導入するこ
とができ、および/または各場合に溶剤および他の成分を添加することができる
。有利には、全ての成分を一緒に同時に混合する。抽出はバッチ式、半連続的(
1種またはそれ以上の成分を繰り返し添加して)または連続的に行うことができ
る。抽出は有利には連続的に行われる。
【0036】 本発明に係る方法に好ましく適する酸は、エステルの酸成分におけるカルボニ
ル炭素の近傍に(in the vicinity)酸素原子または弗素原子を有するエステル
を生じさせる。
【0037】 カルボニル炭素の近傍とは、ヘテロ原子がカルボニル炭素に対してα-、β-ま
たはγ-位にある炭素原子に結合していることを意味するものと理解される。ヘ
テロ原子がC-α原子に結合しているエステルの酸成分が好ましい。好ましいヘ
テロ原子は酸素である。
【0038】 酸素の場合、このヘテロ原子は場合により他の基、例えばアルキル基に結合し
ていてもよい。これはエーテルを生成させる。
【0039】 これらのうち、C〜C-アルコキシ酢酸のC〜C-アルキルエステル、
例えばメトキシ酢酸エチルが好ましい。
【0040】 抽出された酸およびC〜C-アルコール(これは有利には抽出に使用され
たものである)からエステルを生成するのに適する触媒は、原則としてエステル
生成を触媒しうる全ての触媒、例えば炭酸塩、酸または酸性イオン交換体である
。有利に適する酸は、無機または有機の強酸ないし中強度の酸、例えば硫酸、塩
酸、燐酸、シュウ酸、ギ酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、メタン
スルホン酸、トリフルオロ酢酸、フルオロ酢酸、モノ-、ジ-またはトリクロロ酢
酸またはトリフルオロメタンスルホン酸である。コストの理由で硫酸およびp-ト
ルエンスルホン酸が好ましく、硫酸が特に好ましい。好適なイオン交換体は、例
えば種々のアンバーリスト(Amberlyst)、例えばアンバーリスト W38 である。
【0041】 エステル化において、有利には、既に抽出にも用いられたのと同じアルコール
が用いられる。しかしながら、他のアルコールまたはアルコール混合物を使用す
ることもできる。
【0042】 本発明に係る方法のために、方法工程(b)[エステル化]において適する共
沸剤は、原則として、水と不混和性であり、アルコールおよび水との共沸混合物
としてのその沸点が、アルコールおよび水の共沸混合物の沸点よりも少なくとも
8℃、好ましくは少なくとも10℃、特に好ましくは少なくとも14℃低い全て
の有機溶剤である。有利に適する溶剤は、例えばシクロヘキサン、シクロペンタ
ン、n-ヘキサン、n-ヘプタン、メチルシクロヘキサンである。 好ましくはシクロヘキサンが共沸剤として用いられる。
【0043】 エステル化のためには、全反応体積の少なくとも1重量%の共沸剤が用いられ
る。共沸剤を大過剰に用いることもできる。有利には、5〜50重量%の共沸剤
、特に好ましくは5〜20重量%、実に特に好ましくは5〜10重量%の共沸剤
がエステル化のために用いられる。
【0044】 エステル化は有利には50℃〜100℃、特に好ましくは60℃〜90℃の温
度で行われる。
【0045】 本発明に係る方法は、常圧または加圧もしくは減圧下で行うことができる。同
時に、方法工程(a)および(b)は、同一または異なる圧力下で行うことがで
きる。好ましくは、本発明の方法は常圧または加圧下で行われる。
【0046】 エステル化反応中の含水量は、有利な共沸剤により1%未満、好ましくは0.
5%未満、特に好ましくは0.1%未満に低下させることができる。含水量はカ
ール-フィッシャー滴定により決定した。低い含水量は、少なくとも90%、好
ましくは少なくとも95%、特に好ましくは少なくとも97%、実に特に好まし
くは少なくとも99%のエステル収率を可能にする。
【0047】 さらに、エステル化の反応時間は共沸剤の使用により著しく短縮される。これ
は共沸剤の使用により半分以上にすることができ、同時に酸からエステルへの定
量的変換の達成が可能であるが、共沸剤を用いないと、反応は収率約85%の変
換までしか進行しない。
【0048】 本発明に係る方法の反応経過は、慣用方法、例えばHPLC、薄層クロマトグ
ラフィーまたはガスクロマトグラフィーを用いて容易に監視することができる。
【0049】 本発明はまた、請求項1に式IIの化合物を水溶液から抽出するためにも適して
おり、この抽出は、記載の一般式IIの化合物を、直接にまたはその塩から遊離さ
せた後に、C〜C-アルコールおよび水不混和性溶剤の存在下に抽出する工
程を含む。
【0050】 以下の実施例は本発明を説明するのに役立つ。 WO 95/08636 に記載されているように、アミンの酵素触媒動力学的光学分割に
おいて、1つのエナンチオマーをメトキシアセトアミド(アミド)に変換し、これ
を水酸化ナトリウム水溶液で分解すると、所望の遊離アミンに加えてメトキシ酢
酸ナトリウム(=NAMA)も生成する(スキームI参照)。そこで結合しているメ
トキシ酢酸(=MEA)をそのNAMA塩から本発明に係る方法で遊離させ、次い
で水に溶解したMEAを引き続き抽出により単離し、最後にエステル化してイソ
プロピルエステル(=MEIPE)を得た。次いでこれを酵素触媒光学分割におい
てアシル化剤として再使用する。 スキームI:フェニルエチルアミンにより例示したアミドの加水分解 本発明に係る方法の主要事項は、水からMEAを抽出する際に補助溶剤として
イソプロパノールを使用すること、および抽出物を共沸エステル化する際に共沸
剤としてシクロヘキサンを添加することである。
【0051】実施例1a:塩からの酸の遊離化 NaOHを用いたアミド分解から得られたメトキシ酢酸ナトリウム(NAMA)の水
溶液320gから、酸を遊離させた(スキームII参照)。このアミドは、WO95/08636に
記載の工程により光学分割して得たものである。 スキームII:メトキシ酢酸の遊離化 組成: 約3%の水酸化ナトリウム溶液 37%のメトキシ酢酸ナトリウム(NAMA) 手順: 上記水溶液を最初に室温(約23℃)で導入し、上記のように硫酸で処理した。こ
の途中で温度が65℃に上昇し、硫酸ナトリウムが沈殿した。この混合物を撹拌し
ながら室温へ冷却し、175mlの水で希釈した。このように得た溶液のpHは1であっ
た。 水の添加量は、生成した溶液中の硫酸ナトリウムを室温(>22℃)に保つために
充分であった。 H-NMRおよび元素分析によれば、得られた溶液は約15%のMEA含有量
および17%のNa2SO4含有量を有していた。 特に記載のない場合には、この手順で得た溶液を以下の抽出実験に用いた。
【0052】実施例1b:水溶液からの酸の抽出 MEAは水と無限に混和性であるので、実験が示すように、トルエン、シクロ
ヘキサンまたはエーテルのような非極性溶剤を用いてMEAを水から充分に単離
することは不可能である。これらの混合物における分配係数が低いために、抽出
収率は<5%であった。 イソプロパノールのようなアルコールの添加により、酸をその塩から遊離させ
た後に抽出を行うことが可能であった。
【0053】 a)種々の抽出剤混合物での抽出: スキームIII:MEAの抽出 使用した物質: 下記の組成を有するメトキシ酢酸(MEA)の水溶液それぞれ40g: 18.5%のメトキシ酢酸(MEA) 約18%の硫酸ナトリウム 表Iに記載した組成を有する抽出剤混合物それぞれ40g 手順: メトキシ酢酸の水溶液を、室温(約23℃)で表Iに示した抽出剤混合物を用いて
処理し、マグネチックスターラー上で500rpm、30分間撹拌した。次いでこれらの
混合物をそれぞれ分液漏斗に移し、相分離が完結するまで放置した(約30分間)。
硫酸ナトリウムが沈殿したバッチ(E、F、H)では、相を分離する前に熱風送風
機で加温する(約30℃まで)ことにより塩を再び溶解させた。バッチHでは3相が
形成された。 バッチFでは95%の抽出収率が達成された。DおよびEはそれぞれ>85%およ
び>90%の抽出収率を与えた。
【0054】 b)抽出剤/供給物比の変化使用した物質: 下記の組成を有するメトキシ酢酸(MEA)の水溶液: 18.5%のメトキシ酢酸(MEA) 約18%の硫酸ナトリウム =供給物 種々の量の抽出剤混合物 トルエン/イソプロパノール=1:1 (w/w) =抽出剤 手順: メトキシ酢酸の水溶液を、表IIに示した抽出剤混合物を用いて室温(約23℃)で
処理し、マグネチックスターラー上で500rpm、30分間撹拌した。次いでこれらの
混合物をそれぞれ分液漏斗に移し、相分離が完結するまで放置した(約30分間)。
硫酸ナトリウムが沈殿したバッチでは、相を分離する前に熱風送風機で加温する
(約30℃まで)ことにより塩を再び溶解させた。 >95%の抽出収率が、>2の比で達成される。
【0055】 c)連続的抽出使用した物質: 下記の組成を有するメトキシ酢酸(MEA)の水溶液: 17.4%のメトキシ酢酸(MEA) 17.5%の硫酸ナトリウム 抽出剤混合物 トルエン/イソプロパノール=1:1 (w/w) 手順: メトキシ酢酸の水溶液を5重量%の水で室温(約23℃)において希釈し、抽出カ
ラム(長さ60cm、直径3cm、直径3mmのガラスリングを充填)の頂部に210g/hで加
えた。200g/hのトルエン/イソプロパノール混合物を抽出カラムの出口において
向流で供給した。抽出中に、加熱テープを用い約30℃でカラムを恒温処理した。
相の境界が、カラムの底部に取り付けたフラスコの中央に維持されるように調節
した(図1参照)。8時間後に下記の結果を得た: 水性下相: 1215g、密度:1.24gcm-3 有機抽出物: 2062g、密度:0.87gcm-3 この抽出物(上相)は12.3重量%のMEAを含有していた。 抽出収率は91%であった。
【0056】実施例3:メトキシ酢酸で例示する酸含有抽出物のエステル化 実施例2に記載したトルエン/イソプロパノールでのメトキシ酢酸(MEA)の
抽出において、所望の価値ある生成物に加えて、より多量の水を含有する抽出物
が得られた。 アルコールでの遊離カルボン酸のH-触媒エステル化の全てにおけるように
、イソプロパノールでのメトキシ酢酸の意図するエステル化は平衡まで進む。
【0057】 a)イオン交換体触媒作用、懸濁物中: 反応スキームIV:イオン交換体の存在下でのエステル化 使用量: MEA水溶液の連続的抽出からの下記の組成を有する抽出物4.4kg: 12.3%のメトキシ酢酸(MEA) 38.1%のイソプロパノール 38.8%のトルエン 10.7%の水 0.1%のNa2SO4 15gの酸性イオン交換体アンバーリスト W 38 手順: 抽出物を室温において酸性イオン交換体を用いて処理し、撹拌しながら加熱還
流した。トルエン/i-プロパノールおよび水からなる3成分ヘテロ共沸混合物(
頂部温度76℃)を、ワイアー充填材料を充填した長さ20cmの Vigreux カラムを通
して77〜79℃の蒸留器温度で蒸留した。この共沸混合物を相分離器に通し、水性
下相を抜き取った。有機性上相をカラムにフィードバックした。35時間後、相分
離器中でもはや下相は形成されなかった。蒸留器中の含水量は2.2%であった(カ
ールフィッシャー滴定による)。H-NMRスペクトルによれば、メトキシ酢酸
(MEA)は85%まで反応した。イオン交換体を濾別し、相分離器をカラムヘッド
に取り換え、蒸留器内容物を分留した。 MEIPEの単離収量: 715.5g(理論値の90%) MEIPEの純度:化学的純度: >99.8%
【0058】 b)イオン交換体触媒作用、バイパス中使用量: MEA水溶液の連続的抽出からの下記の組成を有する抽出物785g: 12.3%のメトキシ酢酸(MEA) 38.1%のイソプロパノール 38.8%のトルエン 10.7%の水 0.1%のNa2SO4 50gの酸性イオン交換体アンバーリスト W 38 装置を図2に示す。 手順: 上記抽出物を室温において1リットルのミニプラント容器に加えた。この容器
の底部出口を開き、50gの酸性イオン交換体アンバーリスト W 38 を充填したカ
ラム(長さ30cm、直径:3cm)に、膜ポンプ(能力:4.8リットル/h)を用いて上記
混合物を通過させた。ミニプラント容器を140℃まで加熱し、生成した留出物を
、長さ20cmの Vigreux カラム(ワイアー充填材料を充填)を通して78〜80℃の蒸
留器温度で蒸留した。トルエン/i-プロパノールおよび水からなる形成された3
成分ヘテロ共沸混合物(頂部温度76℃)を、相分離器に通し、水性下相を抜き取っ
た。有機性上相をカラムにフィードバックした。熱損失を避けるために、イオン
交換体を充填したバイパスも同様に加熱テープを用いて加熱した。バイパスから
出てきたとき、反応混合物はミニプラント容器内と同じ温度であった。10時間後
、相分離器中で下相はもはや形成されなかった。 この混合物を分留した。 MEIPEの単離収量: 82g(理論値の56%) この低い収量は、価値ある生成物のうちのいくらかがイオン交換体を充填した
バイパス中に残留するという事実に部分的に帰せられる。 MEIPEの純度:化学的純度: 98.5%(トルエンを含有する)
【0059】 c)H2SO4触媒作用: 反応スキームV: 使用量: MEA水溶液の連続的抽出からの下記の組成を有する抽出物1kg: 10.7%のメトキシ酢酸(MEA) 2.0%のメトキシ酢酸イソプロピル 36.0%のイソプロパノール 38.0%のトルエン 14.0%の水 0.04%のNa2SO4 添加物質: 40.0gのメトキシ酢酸(MEA) 0.8gの濃H2SO4(0.5モル%) 100mlのシクロヘキサン 手順: 上記抽出物をメトキシ酢酸、硫酸およびシクロヘキサンと室温(約23℃)で混合
し、次いで加熱還流した。シクロヘキサン/i-プロパノールおよび水からなる3
成分ヘテロ共沸混合物(頂部温度66℃)を、ワイアー充填材料を充填した長さ30cm
のカラムに通して74〜76℃の蒸留器温度で蒸留した。この共沸混合物を、予めシ
クロヘキサンを入れた相分離器に通し、水性下相を抜き取った。有機性上相をカ
ラムにフィードバックした。16時間後、内部温度は92℃に上昇し、カラムの頂部
温度は70℃であり、蒸留器中の含水量は0.07%であった(カール-フィッシャー滴
定による)。 H-NMRスペクトルによれば、メトキシ酢酸は>98%まで反応した。 蒸留器内容物を分留した。 MEIPEの単離収量: 220g(理論値の94%) MEIPEの純度:化学的純度 >99.8%
【0060】 d)H2SO4-触媒によるメトキシ酢酸の共沸エステル化: 反応スキームVI:H2SO4-触媒作用下の共沸エステル化: 使用量 400g(4.44モル)のメトキシ酢酸 400gのシクロヘキサン 300gのトルエン 600g(10モル)のイソプロパノール 1g(0.01モル)の濃硫酸(0.2モル%に相当) 手順 メトキシ酢酸、シクロヘキサン、トルエン、イソプロパノールおよび硫酸を最
初に室温で導入し、次いで加熱還流した。シクロヘキサン/i-プロパノールおよ
び水からなる3成分共沸混合物(頂部温度66℃)を、ワイアー充填材料を充填した
長さ30cmのカラムに通して蒸留器温度74〜76℃で蒸留した。この共沸混合物を、
予めシクロヘキサン(含有量:約600ml)を入れた相分離器に通した。この工程に
おいて、水性下相が相当する量のシクロヘキサンと入れ替わり、これを、カラム
を通して反応混合物にフローバックした。6時間後、H-NMRによれば、75
%のメトキシ酢酸が反応し、蒸留器中の含水量は0.58%であった。16時間後、相
分離器中で水はもはや生成せず、カラムの頂部温度は70℃に上昇し、蒸留器内の
含水量は0.01%であった(カール-フィッシャー滴定による)。H-NMRスペク
トルによれば、メトキシ酢酸は定量的に反応した。 相分離器をカラムヘッドと交換し、蒸留器内容物を分留した。 MEIPEの単離収量: 562g(理論値の97%) MEIPEの純度:化学的純度: >99.8%
【図面の簡単な説明】
【図1】 水溶液からの酸の連続的抽出のための装置の一例を示す。
【図2】 イオン交換体触媒を用いた酸含有抽出物のエステル化のための装置の一例を示す
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブロック,ユルリッヒ ドイツ連邦共和国 ディー−67159 フリ ーデルシェイム,マキシミリアンシュトラ ーセ 31 Fターム(参考) 4H006 AA02 AB84 AC48 AD12 AD16 BA66 BA72 BB10 BB11 BB14 BB43 BC10 BC11 BC40 BD21 BD70 BE03 BP10 KA06 4H039 CA66 CD10 CD40

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I: のエステルを、水溶液に含まれている一般式II: の化合物から製造する方法であって、 a)一般式IIの化合物を、直接にまたはその塩から遊離させた後に、C〜C -アルコールおよび水不混和性溶剤の存在下に抽出する工程、および b)次いで、触媒および共沸剤(entraining agent)の存在下に共沸蒸留の条
    件下で、C〜C-アルコールを用いてエステル化する工程を含み、 方法工程(a)および(b)は、時間および空間的に分離して、または連続式
    もしくはバッチ式で逐次的に行うことができ、そして式IおよびIIにおいて、 R = F、Cl、-OH、-OC〜C10-アルキル、 R = H、C〜C10-アルキル、 R = C〜C-アルキル、 Q = -OH、-O、ここで、Kはアルカリ金属陽イオンまたはアルカ
    リ土類金属陽イオンまたはアミンであり、 n = 0、1または2である、上記方法。
  2. 【請求項2】 式IIの化合物の塩から酸を遊離させるために、pKが式II
    の化合物のpKよりも低い酸を用いる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 式IIの化合物の塩から酸を遊離させるためにHSOを用
    いる、請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 使用する上記アルコールがエタノール、プロパノール、イソ
    プロパノール、ブタノール、ヘキサノールまたはオクタノールである、請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記アルコールを同時に有機溶剤としても使用する、請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 方法工程(a)を0℃〜70℃の温度で行う、請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記C〜C-アルコールおよび上記水不混和性溶剤を抽
    出工程(a)に別個に添加する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 式IIの化合物を連続的に抽出する、請求項1〜7のいずれか
    1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 式IIの化合物の酸を方法工程(a)において少なくとも85
    %の収率で抽出する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 方法工程(a)において使用する上記溶剤が非極性有機溶
    剤である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 方法工程(b)においてエステル化のために使用する上記
    触媒が、酸性イオン交換体または鉱酸である、請求項1〜10のいずれか1項に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 方法工程(b)において使用する上記共沸剤が、水と非混
    和性であって、かつ上記アルコールおよび上記水との共沸混合物としてのその沸
    点が、上記アルコールおよび上記水の共沸混合物の沸点よりも少なくとも8℃低
    い有機溶剤である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 使用する上記共沸剤がシクロヘキサンである、請求項1〜
    12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 方法工程(b)を1バールを越える圧力で行う、請求項1
    〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 方法工程(b)におけるエステル化反応中に含水量を0.
    1%未満に低下させる、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 方法工程(b)における一般式Iのエステルの収率が少な
    くとも90%である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 製造される上記エステルが、C〜C-アルコキシ酢酸
    のC〜C-アルキルエステルである、請求項1〜16のいずれか1項に記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 一般式IIの化合物を、直接にまたはその塩から遊離させた
    後に、C〜C-アルコールおよび水不混和性溶剤の存在下に酸性化すること
    により抽出することを含む、請求項1に記載の式IIの化合物を水溶液から抽出す
    る方法。
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