JP2002535447A - 実質上線状の非イオン界面活性剤含有漂白組成物 - Google Patents

実質上線状の非イオン界面活性剤含有漂白組成物

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JP2002535447A JP2000594894A JP2000594894A JP2002535447A JP 2002535447 A JP2002535447 A JP 2002535447A JP 2000594894 A JP2000594894 A JP 2000594894A JP 2000594894 A JP2000594894 A JP 2000594894A JP 2002535447 A JP2002535447 A JP 2002535447A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般式:R-(A)x-(B)y-(C)z-O-R1(式中、Rは少なくとも90%の線状アルキル鎖を含有する偶数個の炭素原子をもつC6〜C22アルキル鎖またはそれらの混合アルキル鎖であり;Aはエトキシ単位であり;Bはブトキシ単位であり;Cはプロポキシ単位であり;x、yおよびzは独立して0〜20の整数であり;x+y+zの合計は少なくとも1であり;R1はHであるか、C6〜C22アルキル鎖またはC6〜C28アルキルベンゼン鎖である)で表される実質上線状の非イオン界面活性剤と漂白剤とを含有する液体漂白組成物に関する。さらに、本発明は、実質上線状の非イオン界面活性剤を漂白剤含有布地漂白組成物中で使用して布地を処理し、それにより汚れの除去および/または漂白効果を提供する、実質上線状の非イオン界面活性剤の使用方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
発明の分野 本発明は、布地、クロス、カーペットなどを始めとする種々の表面、並びに壁
、タイル、床、ガラス、浴室表面、調理台表面、トイレ容器および食器たとえば
皿などの硬質表面を、しかしこれら表面に限定するものではない、漂白するのに
使用できる漂白組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
発明の背景 種々の表面、たとえば布地を漂白する漂白剤含有組成物は、当該技術分野で周
知である。
【0003】 入手し得る種々の漂白組成物の中で、次亜ハロゲン酸塩漂白剤たとえば次亜塩
素酸塩に依拠する漂白組成物および過酸素漂白剤たとえば過酸化水素に依拠する
漂白組成物が、主としてそれらの漂白性能上の理由からしばしば好ましい。
【0004】 しかし、漂白剤含有組成物たとえば過酸素漂白剤系含有組成物の使用に関連す
る欠点は、それら漂白剤含有組成物の便益性、特に漂白剤含有組成物の性能に関
して、若干の制限があることである。特に該組成物の汚れ除去性能および/また
は漂白性能が改善されることが要請されている。
【0005】 漂白組成物は、漂白剤に加えて、界面活性剤もしくは界面活性剤系を含有させ
てしばしば処方される。界面活性剤はまた追加的汚れ除去効果を与える活性なク
リーニング成分であると考えられる。業界で既知の組成物の例には、過酸素漂白
剤、エトキシル化非イオン界面活性剤および双性イオンベタイン界面活性剤含有
漂白組成物(EP‐A‐0 856 576号)または過酸素漂白剤および非イオ
ン界面活性剤系含有漂白組成物(EP‐A‐0 670 876号)がある。
【0006】 しかし、該非イオン界面活性剤含有漂白剤の性能には、なお若干の制限がある
。事実、該組成物の汚れ除去性能および/または漂白性能がなお更に改善し得る
ことは消費者の調査から周知である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、広範囲の汚れに関して総合的に改善された汚れ除去
性能を示し、同時に優れた漂白性能を与える、漂白組成物を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的は、漂白剤たとえば過酸素漂白剤または次亜ハロゲン酸塩漂白剤と、
本明細書に後記する実質上線状の非イオン界面活性剤とを含有する液体漂白組成
物により叶えることができることが判明した。すなわち、上記目的は一般式
【0009】
【化3】 R-(A)x-(B)y-(C)z-O-R1
【0010】 (式中、Rは少なくとも90%の線状アルキル鎖を含有する偶数個の炭素原子を
もつC6〜C22アルキル鎖またはそれらの混合アルキル鎖であり、Aはエトキシ
単位であり、Bはブトキシ単位であり、Cはプロポキシ単位であり、x、yおよ
びzは独立して0〜20の整数であり、x+y+zの合計は少なくとも1であり
、R1はHであるか、C6〜C22アルキル鎖またはC6〜C28アルキルベンゼン鎖
である)で表される実質上線状の非イオン界面活性剤と漂白剤とを含有する液体
漂白組成物により叶えられることが判明した。
【0011】
【発明の実施の形態】
事実、このような組成物は、混合線状‐分枝鎖状非イオン界面活性剤含有もし
くは界面活性剤を含有しない同種漂白組成物により得られる汚れ除去性能を比べ
た時に、通常除去が困難な、油汚れおよび/または酵素汚れを始めとする種々タ
イプの汚れの除去を容易にすることが今や見出された。このことに加えて、本発
明組成物は、漂白可能な汚れに対して優れた漂白性能をも備える。
【0012】 本発明による組成物は、希釈した状態で使用した時、たとえば洗剤添加剤とし
て、或は完全に処方した洗濯洗剤組成物として使用した時、および非希釈状態で
使用した時、たとえば液体前処理剤(しみ取り)として使用した時、の両者の種
々の洗濯漂白用途に使用できる利点がある。
【0013】 本発明による組成物の更なる利点は、該組成物が種々の条件下で、すなわち硬
水中でも、軟水中でも、並びに非希釈状態でも、希釈した状態でも使用できるこ
とである。
【0014】 本発明漂白組成物の更に他の利点は、該漂白組成物が硬質表面たとえば床、壁
、タイル、ガラス、調理台表面、浴室表面、トイレ容器および/または食器や皿
など、並びに布地を始めとする、異なるタイプの表面の漂白に適することである
。更に詳しくは、本発明の漂白組成物は、天然布地(たとえば木綿、ビスコース
、リネン、絹および羊毛でできた布地)、合成布地(たとえば合成品起源のポリ
マー繊維でできた布地)、並びに天然繊維と合成繊維との両者で造られた布地を
始めとする任意のタイプの布地を漂白するのに適する。
【0015】背景技術 表面たとえば布地または硬質表面を漂白するのに適した次亜塩素酸塩漂白剤系
漂白剤または過酸素漂白剤系漂白剤を含有する漂白剤含有組成物は、当該技術分
野の文献に記載されている。
【0016】 EP‐A‐0 670 876号は、過酸素漂白剤および非イオン界面活性剤系
を含有する漂白組成物を開示している。しかし、本明細書に記載の組成物は開示
されていない。
【0017】 EP‐A‐0 856 576号は、過酸素漂白剤、エトキシル化非イオン界面
活性剤および双性イオンベタイン界面活性剤を含有する漂白組成物を開示してい
る。しかし、本明細書に記載の組成物は開示されていない。
【0018】 EP‐A‐0 825 250号は、漂白剤たとえば塩素漂白剤もしくは過酸素
漂白剤と、布地保護系とを含有する漂白組成物を開示している。この漂白組成物
には非イオン界面活性剤が任意成分として存在できるが、しかし、本明細書に記
載の組成物は開示されていない。
【0019】 発明の概要 本発明は一般式:
【0020】
【化4】 R-(A)x-(B)y-(C)z-O-R1
【0021】 (式中、Rは少なくとも90%の線状アルキル鎖を含有する偶数個の炭素原子を
もつC6〜C22アルキル鎖またはそれらの混合アルキル鎖であり、Aはエトキシ
単位であり、Bはブトキシ単位であり、Cはプロポキシ単位であり、x、yおよ
びzは独立して0〜20の整数であり、x+y+zの合計は少なくとも1であり
、R1はHであるか、C6〜C22アルキル鎖またはC6〜C28アルキルベンゼン鎖
である)で表される実質上線状の非イオン界面活性剤と漂白剤とを含有する液体
漂白組成物を包含する。
【0022】 本発明の好適な態様においては、漂白剤は過酸素漂白剤であるか、または次亜
ハロゲン酸塩漂白剤であるか、またはそれらの混合漂白剤である。
【0023】 本発明による他の好適な態様においては、本発明漂白組成物は、本発明に記載
の非イオン界面活性剤に加えて、他の界面活性剤を更に含有する。
【0024】 本発明はまた、表面、たとえば布地の、漂白方法をも包含し、この方法は上記
表面を本発明で規定する漂白組成物と接触させることも包含する。
【0025】 本発明は更に、下記一般式で表される実質上線状の非イオン界面活性剤を漂白
剤含有布地漂白組成物中で使用して布地を処理し、それにより汚れ除去効果およ
び/または漂白効果を提供する、実質上線状の非イオン界面活性剤の使用方法を
も包含する:
【0026】
【化5】 R-(A)x-(B)y-(C)z-O-R1
【0027】 (式中、Rは少なくとも90%の線状アルキル鎖を含有する偶数個の炭素原子を
もつC6〜C22アルキル鎖またはそれらアルキル鎖の混合鎖であり、Aはエトキ
シ単位であり、Bはブトキシ単位であり、Cはプロポキシ単位であり、x、yお
よびzは独立して0〜20の整数であり、x+y+zの合計は少なくとも1であ
り、R1はHであるか、C6〜C22アルキル鎖またはC6〜C28アルキルベンゼン
鎖である)。
【0028】 発明の詳細な記載 漂白組成物 本発明による組成物は、固体またはガス体組成物ではなく、液体組成物である
。本発明組成物で使用する“液体”とは、ゲル形態およびペースト形態の組成物
をも含む。
【0029】 従って、本発明の好適な組成物は、4cmスピンドル(2分間で10〜100
ダイン/cm2の直線状増加)を用い20℃でCSL2100(登録商標)流動計
を使用して測定した時に、20℃で1cpsまたはそれ以上、好適には10〜5
000cps、より好適には10〜2500cpsの粘度をもつ。
【0030】 本発明による漂白組成物は、必ずというわけではないが、好適には、水性組成
物として処方される。本発明の好適な液体漂白組成物は、水性組成物であり、従
って、全組成物の好適には60〜98重量%、より好適には70〜97重量%、
最も好適には75〜97重量%の量の水を含有する。
【0031】漂白剤 本発明の組成物は、第1の必須成分として漂白剤を含有する。当業者に既知の
任意の漂白剤が、本発明組成物で使用するのに適する。好適な漂白剤には、任意
の過酸素漂白剤並びに任意の次亜ハロゲン酸塩漂白剤が挙げられる。
【0032】 漂白剤、好適には過酸素漂白剤または次亜ハロゲン酸塩漂白剤の存在は、本発
明漂白組成物の優れた漂白効果に寄与する。
【0033】 本発明組成物で使用するのに適切な過酸素漂白剤は、過酸化水素;水溶性の過
酸化水素供給源物質;有機または無機過酸;ヒドロペルオキシド;過酸化ジアシ
ル;およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。
【0034】 本発明組成物で使用する過酸化水素供給源物質とは、水と接触するとペルヒド
ロキシルイオンを生成する任意の化合物を云う。本発明で使用するのに適切な水
溶性の過酸化水素供給源物質には、過炭酸塩、過ホウ酸塩、過珪酸塩およびそれ
らの混合物がある。
【0035】 本発明組成物で使用するのに適切な過酸化ジアシルには、脂肪族過酸化ジアシ
ル、芳香族過酸化ジアシルおよび脂肪族−芳香族過酸化ジアシルおよびそれらの
混合物がある。
【0036】 本発明組成物で使用するのに適切な脂肪族過酸化ジアシルとしては、過酸化ジ
ラウロイル、過酸化ジデカノイル、過酸化ジミリストイルまたはそれらの混合物
がある。本発明で使用するのに適切な芳香族過酸化ジアシルとしては、例えば過
酸化ベンゾイルがある。本発明で使用するのに適切な脂肪族−芳香族過酸化ジア
シルには、例えば過酸化ラウロイルベンゾイルである。このような過酸化ジアシ
ルは、特に布地および色彩に対して安全であり、しかも如何なる洗濯用途に使用
した時でも優れた漂白性能を発揮する利点がある。
【0037】 本発明組成物で使用するのに適切な有機または無機過酸には、過硫酸塩、たと
えば一過硫酸塩(ペルオキソ一硫酸塩);ペルオキシ酸、たとえばジペルオキシ
ジドデカン酸(DPDA);過フタル酸マグネシウム;過ラウリン酸;フタロイ
ルアミドペルオキシカプロン酸(PAP);過安息香酸およびアルキル過安息香
酸;およびそれらの混合物が挙げられる。
【0038】 本発明組成物で使用するのに適切なヒドロペルオキシドには、t−ブチルヒド
ロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、2,4,4−トリメチルペンチル−
2−ヒドロペルオキシド、ジ−イソプロピルベンゼン−モノヒドロペルオキシド
、t−アミルヒドロペルオキシドおよび2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒ
ドロペルオキシドおよびそれらの混合物がある。このようなヒドロペルオキシド
は、特に布地および色彩に対して安全であり、しかも如何なる洗濯用途に使用し
た時でも優れた漂白性能を発揮する利点がある。
【0039】 本発明組成物で使用するのに好適な過酸素漂白剤は、過酸化水素;水溶性の過
酸化水素供給源物質;有機または無機過酸;ヒドロペルオキシド;および過酸化
ジアシルおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる。より好適な過酸素漂白
剤は、過酸化水素および過酸化ジアシルおよびそれらの混合物からなる群から選
ばれる。更に好適でさえある過酸素漂白剤は、過酸化水素、脂肪族過酸化ジアシ
ル、芳香族過酸化ジアシル、および脂肪族−芳香族過酸化ジアシルおよびそれら
の混合物からなる群から選ばれる。
【0040】 本発明組成物は、全組成物の0.01〜30重量%、好適には0.3〜20重
量%、より好適には0.5〜15重量%、更に好適には1.5〜10重量%、最
も好適には2〜10重量%の過酸素漂白剤またはそれらの混合物を含有するのが
好ましい。
【0041】 適切な次亜ハロゲン酸塩漂白剤は、種々の供給源物質から供給でき、それら供
給源物質には、陽電荷ハロゲン化物イオンおよび/または次亜ハロゲン酸塩イオ
ンを形成する漂白剤、並びにハロゲン化物の有機系供給源物質である漂白剤たと
えばクロロイソシアヌレートがある。
【0042】 本発明で使用するのに適切な次亜ハロゲン酸塩漂白剤としては、次亜塩素酸の
、次亜臭素酸の、次亜ヨウ素酸のそれぞれアルカリ金属塩およびアルカリ土類金
属塩、塩素化リン酸三ナトリウム12水和物、ジクロロイソシアヌル酸カリウム
塩およびナトリウム塩、トリクロロイソシアヌル酸カリウム塩およびナトリウム
塩、N‐クロロイミド、N‐クロロアミド、N‐クロロアミンおよびクロロヒダ
ントインが挙げられる。
【0043】 漂白組成物用には、上述の次亜ハロゲン酸塩のうちで好適な次亜ハロゲン酸塩
漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸マグネシウ
ム、次亜塩素酸リチウムおよび次亜塩素酸カルシウム、およびそれらの混合物か
らなる群から選ばれた次亜塩素酸アルカリ金属塩および/またはアルカリ土類金
属塩、より好適には次亜塩素酸ナトリウムアルカリ金属塩である。
【0044】 本発明による液体漂白組成物は、次亜ハロゲン酸塩漂白剤を組成物中の活性ハ
ロゲン化物の含量が組成物の0.01〜20重量%、より好適には0.1〜10
重量%、更に好適には0.5〜6重量%、最も好適には1〜6重量%となる量で
含有する。
【0045】pH 本明細書に記載の漂白組成物のpHは、0〜14であることができる。
【0046】 本発明の漂白組成物が、次亜ハロゲン酸塩漂白剤、通常、次亜塩素酸塩アルカ
リ金属塩を含有する一好適態様では、漂白組成物の推奨されるpH範囲は8〜1
4、好適には8.5〜14、より好適には9〜13.5、更に好適には9.5〜
13.5である。次亜ハロゲン酸塩漂白剤たとえば次亜塩素酸塩漂白剤の最適の
安定性と性能とが得られるのはこのアルカリ性のpH範囲である。
【0047】 もし適切であるなら、本発明の組成物は、該組成物のpH調節用アルカリ度供
給源物質を含有することができる。本発明の漂白組成物は、全組成物の10重量
%まで、好適には0.04〜5重量%、より好適には0.1〜2重量%の上記ア
ルカリ度供給源物質を含有できる。
【0048】 本発明で使用するのに適切なアルカリ度供給源物質は、苛性アルカリ、たとえ
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、および/または水酸化リチウム、および
/またはアルカリ金属酸化物、たとえば酸化ナトリウムおよび/または酸化カリ
ウムまたはそれらの混合物である。好適なアルカリ度供給源物質は、苛性アルカ
リ、より好適には水酸化ナトリウムおよび/または水酸化カリウムである。
【0049】 他の適切なアルカリ度供給源物質には、アンモニア、炭酸アンモニウムおよび
炭酸水素塩がある。
【0050】 本発明で使用する漂白組成物が過酸素漂白剤を含有する別の実施態様では、漂
白組成物の良好な安定性を達成するのに推奨されるpH範囲は、1〜9、好適に
はpH1〜8、より好適には1〜7、最も好適には1〜6である。
【0051】 もし適切であるならば、本発明の漂白組成物は、漂白組成物のpHを調節する
酸を含有できる。本発明の漂白組成物は、全組成物の10重量%まで、好ましく
は0.04〜5重量%、より好ましくは0.1〜2重量%の上記酸を含有できる
【0052】 本発明で使用するのに適切な酸には、有機酸、無機酸またはそれらの混合酸が
ある。好適な有機酸は、クエン酸、マレイン酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、
またはそれらの混合酸である。好適な無機酸は、硫酸である。
【0053】実質上線状の非イオン界面活性剤 本発明の漂白組成物は、第2の必須成分として、下記一般式で表される実質上
線状の非イオン界面活性剤を含有する:
【0054】
【化6】 R-(A)x-(B)y-(C)z-O-R1
【0055】 式中、Rは少なくとも90%、好適には少なくとも95%、より好適には少な
くとも97%、最も好適には100%が線状アルキル鎖である偶数個の炭素原子
をもつC6〜C22アルキル鎖またはそれらアルキル鎖の混合物であり、Aはエト
キシ単位であり、Bはブトキシ単位であり、Cはプロポキシ単位であり、x、y
およびzは独立して0〜20の整数であり、x+y+zの合計は少なくとも1、
好適には1〜15、より好適には2〜15、最も好適には2〜12であり、R1
はHであるか、C6〜C22アルキル鎖、好適にはC8〜C22アルキル鎖、またはC 6 〜C28アルキルベンゼン鎖である。
【0056】 Rは少なくとも90%、好適には少なくとも95%、より好適には少なくとも
97%、最も好適には100%が線状アルキル鎖である偶数個の炭素原子をもつ
8〜C22アルキル鎖またはそれらアルキル鎖の混合物であることが好ましい。
更に好適には、Rは少なくとも90%、好適には少なくとも95%、より好適に
は少なくとも97%、最も好適には100%が線状アルキル鎖である偶数個の炭
素原子をもつC12〜C14アルキル鎖またはそれらアルキル鎖の混合物である。
【0057】 好適には、R1はHであるか、または線状C6〜C22アルキル鎖、好適には線状
8〜C22アルキル鎖、またはアルキル鎖が線状であるC6〜C28アルキルベンゼ
ン鎖である。
【0058】 本発明のよる好適な態様では、yとzとは共にゼロで、xは1〜15、好適に
は2〜15、より好適には2〜12である。
【0059】 本発明で“線状”とは、非イオン界面活性剤の基材物質(原料物質)として使
用される脂肪族アルコールの全量の少なくとも90重量%、好適には少なくとも
95重量%、より好適には少なくとも97%重量、最も好適には100%が線状
(すなわち直鎖状)の脂肪族アルコールであることを意味する。
【0060】 本発明で“偶数の”とは、アルキル鎖を構成する炭素原子の数が偶数個のアル
キル鎖だけからR基が構成されることを意味する。
【0061】 本発明の漂白組成物が過酸素漂白剤を含有する好適な態様においては、上記非
イオン界面活性剤の一般式におけるR1は水素原子である。
【0062】 本発明の漂白組成物が次亜ハロゲン酸塩漂白剤を含有する好適な態様において
は、上記非イオン界面活性剤の一般式におけるR1は、C6〜C22アルキル鎖、好
適にはC8〜C22アルキル鎖またはC6〜C28アルキルベンゼン鎖である。更に好
適にはR1は、線状C6〜C22アルキル鎖、好適には線状C8〜C22アルキル鎖ま
たはアルキル基が線状アルキル基であるC6〜C28アルキルベンゼン鎖である。
【0063】 R1がHである、本発明で使用するのに適切な実質上線状の非イオン界面活性
剤は、マーリパル(登録商標)[Marlipal(登録商標)]24-7(Rは線状C12
ルキル鎖とC14アルキル鎖との混合鎖、xは7、yとzとは共にゼロ)、マーリ
パル(登録商標)[Marlipal(登録商標)]24−4(Rは線状C12アルキル鎖とC 14 アルキル鎖との混合鎖、xは4、yとzとは共にゼロ)、マーリパル(登録商
標)[Marlipal(登録商標)]24−3(Rは線状C12アルキル鎖とC14アルキル鎖
との混合鎖、xは3、yとzとは共にゼロ)、マーリパル(登録商標)[Marlipa
l(登録商標)]24−2(Rは線状C12アルキル鎖とC14アルキル鎖との混合鎖、
xは2、yとzとは共にゼロ)、またはそれらの混合物である。マーリパル(登
録商標)24-7、マーリパル(登録商標)24−4またはそれらの混合物が本
発明で使用するのに好適である。これらのマーリパル(登録商標)界面活性剤は
、コンデア(Condea)社から商業的に入手できる。
【0064】 本発明に使用するアルコキシル化実質上線状の非イオン界面活性剤の適切な化
学的製法は、対応する実質上線状のアルコールを所望割合のアルキレンオキシド
と縮合することからなる。このような方法は、当業者に周知であり、当該技術分
野の文献に広く記載されている。
【0065】 通常、本発明による組成物は、全組成物の0.01〜30重量%、好適には0
.1〜30重量%、より好適には0.5〜20重量%の実質上線状の非イオン界
面活性剤を含有できる。
【0066】 漂白組成物中に実質上線状の非イオン界面活性剤を使用することにより、如何
なる洗濯処理すなわちクリーニングおよび/または漂白処理に使用した時にも、
顕著な汚れ除去性能達成効果が観察された。
【0067】 本明細書に開示する実質上線状の非イオン界面活性剤は、天然産供給原料(す
なわち天然産脂肪および油として天然に産出される原料物質)から由来する脂肪
族アルコール(すなわち高級脂肪族アルコール)に基づくか、またはチーグラー
法による脂肪族アルコールの製造用供給原料としてエチレンを使用し合成される
脂肪族アルコール(すなわち高級脂肪族アルコール)に基づく(カーク・オスマ
ー化学大辞典第4版、第1巻、894−903頁参照)ものであることが好まし
い。天然産供給原料由来またはチーグラー法により合成される脂肪族アルコール
は、偶数個の炭素原子をもち、それら脂肪族アルコール分子の少なくとも95%
は線状である(カーク・オスマー化学大辞典第4版、第1巻、901−903頁
参照)。
【0068】 偶数個の炭素原子をもつ上記特定の選択された実質上線状の非イオン界面活性
剤が、本発明の組成物に配合した時に優れたクリーニング作用を与える特に良好
な界面活性剤であることを本発明者は見出した。
【0069】 漂白剤たとえば過酸素漂白剤または次亜ハロゲン酸塩漂白剤を含有し、且つ本
明細書に記載の実質上線状の非イオン界面活性剤を含有する本発明の組成物は、
これを洗濯処理操作に使用した場合、油汚れ(例えば口紅、オリーブ油、マヨネ
ーズ、植物油、皮脂、メークアップ)および酵素汚れを始めとする種々タイプの
汚れに対して優れた汚れ除去性能を示す。同じ組成物であるが分枝鎖非イオン界
面活性剤含有もしくは分枝鎖/線状混合非イオン界面活性剤含有または界面活性
剤を全く含まない組成物を使用する汚れ除去性能に比べて、本発明による漂白組
成物の汚れ除去性能は特に改善される。“分枝鎖非イオン界面活性剤または分枝
鎖/線状混合非イオン界面活性剤”とは、例えばアルコキシル化非イオン界面活
性剤を製造するのに使用する脂肪族アルコール(原料物質)が該脂肪族アルコー
ル全量の10重量%以上、通常25±10重量%の分枝鎖脂肪族アルコールを含
有することをここでは意味する。この分枝鎖非イオン界面活性剤または分枝鎖/
線状混合非イオン界面活性剤は、通常液体漂白組成物に従来使用された非イオン
界面活性剤である。
【0070】 分枝鎖/線状混合非イオン界面活性剤の例は、ドバノール(登録商標)[Doban
ol(登録商標)]、ルテンソール(登録商標)[Lutensol(登録商標)]またはターギ
トール(登録商標)[Tergitol(登録商標)]である。これらの界面活性剤は、線状
および分枝鎖アルコキシル化脂肪族アルコールの混合物を含有する非キャップ化
非イオン界面活性剤である。例えばドバノール(登録商標)23-3は、C12
よびC13アルキル鎖をもつエトキシル化脂肪酸の混合物系非イオン界面活性剤で
あり、ドバノール(登録商標)45-7は、C14およびC15アルキル鎖をもつエ
トキシル化脂肪酸の混合物系非イオン界面活性剤であり、ドバノール(登録商標
)91-8は、C9およびC11アルキル鎖をもつエトキシル化脂肪酸の混合物系非
イオン界面活性剤であり、ドバノール(登録商標)91-10は、C9およびC11 アルキル鎖をもつエトキシル化脂肪酸の混合物系非イオン界面活性剤である。汚
れ除去性能は、種々のタイプの汚れについて下記の試験法により評価できる。
【0071】 前処理条件下で汚れた布地の汚れ除去性能評価の適切な試験方法は、下記の通
りである:本発明による組成物を非希釈状態で布地、好ましくは布地の汚れた部
分に適用し、上記組成物を1〜10分間放置して作用させ、この前処理した布地
を次いで30℃〜70℃の温度で10〜100分間、普通の洗浄条件下で洗浄す
る。次いで汚れの除去度を本発明による組成物で前処理した汚れた布地と対照組
成物、たとえば界面活性剤系を全く含まないか他の界面活性剤系を含む以外は同
じ組成物で前処理した汚れた布地とを並べて比較することにより評価する。目視
による等級として0〜4の範囲の検査員個体(psu)による評価の違いを割り当
てる。
【0072】 その上、本明細書に記載の漂白組成物は、漂白剤が存在するから優れた漂白性
能をも与える。
【0073】 漂白性能は、汚れ除去性能について評価できるが、しかし、その場合使用され
る汚れは、漂白できる汚れ、例えばコーヒー、紅茶などによる汚れである。
【0074】任意コ-界面活性剤 本発明の組成物は、任意成分としてコ-界面活性剤を含有することができる。
適切なコ-界面活性剤としては、本明細書に記載した非イオン界面活性剤以外の
他の非イオン界面活性剤、双性イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤および/または両性界面活性剤を含めたコ-界面活性剤である。
【0075】 本発明の漂白組成物が漂白剤として過酸素漂白剤を含む好適な態様においては
、本発明の組成物は先に記載した非イオン界面活性剤に加えて、更に他の非イオ
ン界面活性剤または双性イオンベタイン界面活性剤またはそれらの混合界面活性
剤を含有できる。
【0076】 本発明の漂白組成物が漂白剤として過酸素漂白剤を含む他の好適な態様におい
ては、本発明の組成物は更にスルホン化アニオン界面活性剤を含有する。本発明
者は、スルホン化アニオン界面活性剤と他の界面活性剤たとえば非イオン界面活
性剤、好適には本発明者による関連同時出願の欧州特許出願第98870251
.0号明細書に記載のアルコキシル化非イオン界面活性剤との併用による協働作
用を確認した。
【0077】 本発明の組成物は通常、全組成物の0.01〜30重量%、好適には0.1〜
25重量%、より好適には0.5〜20重量%のコ-界面活性剤を含有すること
ができる。
【0078】 適切な他の非イオン界面活性剤としては、脂肪族アルコール全量の10重量%
以上が分枝鎖脂肪族アルコールからなる脂肪族アルコールの混合物系アルコキシ
ル化非イオン界面活性剤を挙げることができる。ここで使用するのに好適なアル
コキシル化界面活性剤は、式RO-(C24O)n-Hで表されるエトキシル化非イ
オン界面活性剤である(式中、RはC6−C22アルキル鎖、またはC6−C28アル
キルベンゼン鎖であり、nは0〜20、好適には1〜15、より好適には2〜1
5、最も好適には2〜12である)。ここで使用するのに好適なR鎖は、C8
22アルキル鎖である。ここに規定したエトキシル化非イオン界面活性剤の代り
に、または該界面活性剤と一緒に、プロポキシル化非イオン界面活性剤およびエ
トキシル化/プロポキシル化非イオン界面活性剤も使用できる。
【0079】 好適なエトキシル化非イオン界面活性剤は、上記式で表され、且つ16未満、
好適には15未満、より好適には14未満のHLB(親水性/親油性比率)をも
つ。これらのエトキシル化非イオン界面活性剤は、良好な油汚れ削除性を示すこ
とが判明した。
【0080】 従って、本発明で使用するのに適切なエトキシル化非イオン界面活性剤は、ド
バノール(Dobanol)(登録商標)91−2.5(HLB=8.1;RはC9アル
キル鎖とC11アルキル鎖との混合鎖、nは2.5)、またはルテンソール(Lute
nsol)(登録商標)TO3(HLB=8;RはC13アルキル鎖、nは3)、また
はルテンソール(Lutensol)(登録商標)AO3(HLB=8;RはC13アルキ
ル鎖とC15アルキル鎖との混合鎖、nは3)、またはタージトール(Tergitol)
(登録商標)25L3(HLB=7.7;RはC12〜C15アルキル鎖長の範囲、
nは3)、またはドバノール(Dobanol)(登録商標)23−3(HLB=8.1
;RはC12アルキル鎖とC13アルキル鎖との混合鎖、nは3)、またはドバノー
ル(Dobanol)(登録商標)23−2(HLB=6.2;RはC12アルキル鎖とC 13 アルキル鎖との混合鎖、nは2)、またはドバノール(Dobanol)(登録商標)
45−7(HLB=11.6;RはC14アルキル鎖とC15アルキル鎖との混合鎖
、nは7)、またはドバノール(Dobanol)(登録商標)23−6.5(HLB=
11.9;RはC12アルキル鎖とC13アルキル鎖との混合鎖、nは6.5)、ま
たはドバノール(Dobanol)(登録商標)25−7(HLB=12;RはC12アル
キル鎖とC15アルキル鎖との混合鎖、nは7)、またはドバノール(Dobanol)(
登録商標)91−5(HLB=11.6;RはC9アルキル鎖とC11アルキル鎖
との混合鎖、nは5)、またはドバノール(Dobanol)(登録商標)91−6(H
LB=12.5;RはC9アルキル鎖とC11アルキル鎖との混合鎖、nは6)、
またはドバノール(Dobanol)(登録商標)91−8(HLB=13.7;RはC 9 アルキル鎖とC11アルキル鎖との混合鎖、nは8)、またはドバノール(Doban
ol)(登録商標)91−10(HLB=14.2;RはC9〜C11アルキル鎖の混
合鎖、nは10)、またはドバノール(Dobanol)(登録商標)91−12(HL
B=14.5;RはC9〜C11アルキル鎖の混合鎖、nは12)、またはそれら
の混合物である。
【0081】 ドバノール(Dobanol)(登録商標)91−2.5、またはルテンソール(Lute
nsol)(登録商標)TO3、またはルテンソ−ル(Lutensol)(登録商標)AO
3、またはタージトール(Tergitol)(登録商標)25L3、またはドバノール
(Dobanol)(登録商標)23−3、またはドバノール(Dobanol)(登録商標)2
3−2、またはドバノール(Dobanol)(登録商標)45−7、またはドバノール
(Dobanol)(登録商標)91−8、またはドバノール(Dobanol)(登録商標)9
1−10、またはドバノール(Dobanol)(登録商標)91−12またはそれらの
混合物が本発明で使用するのに好適である。
【0082】 これらのドバノール(Dobanol)(登録商標)界面活性剤は、シェル社(SHELL
)から商業的に入手できる。これらのルテンソール(Lutensol)(登録商標)界
面活性剤は、BASFから商業的に入手でき、タージトール(Tergitol)(登録商標
)界面活性剤は、ユニオン・カーバイド(UNION CARBIDE)から商業的に入手で
きる。
【0083】 本発明で使用するアルコキシル化非イオン界面活性剤を製造するのに適切な化
学方法は、対応するアルコールを所望割合のアルキレンオキシドと縮合すること
からなる。このような方法は、当業者に周知であり、当該分野の文献に広く記載
されている。
【0084】 本発明で使用するのに適切な他の非イオン界面活性剤としては、下記の一般式
で表されるポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤またはそれらの混合の非イオ
ン界面活性剤が挙げられる:
【0085】
【化7】 R2-C(O)-N(R1)-Z
【0086】 (式中、R1はHまたはC1−C4アルキル基、C1−C4炭化水素基、2−ヒドロ
キシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、またはそれらの混合基で、R2はC5 −C31炭化水素基であり、Zは少なくとも3個のヒドロキシル基が直接線状炭化
水素鎖に結合した線状炭化水素鎖をもつポリヒドロキシ炭化水素基またはそれら
のアルコキシル化誘導体である)。
【0087】 好適にはR1はC1−C4アルキル、より好適にはC1アルキルまたはC2アルキ
ル、最も好適にはメチル基であり、R2はC7−C19直鎖アルキルまたはアルケニ
ル、好適にはC9−C18直鎖アルキルまたはアルケニル、より好適にはC11−C1 8 直鎖アルキルまたはアルケニル、最も好適にはC11−C14直鎖アルキルまたは
アルケニル、またはそれらの混合直鎖アルキルまたはアルケニルである。Zは好
適には還元糖から還元アミノ化反応により得られる。より好適にはZはグリシチ
ル基である。適切な還元糖としては、グルコース、フルクトース、マルトース、
ラクトース、ガラクトース、マンノース、およびキシロースが挙げられる。原料
材料として高デキストロースコーンシロップ、高フルクトースコーンシロップお
よび高マルトースコ−ンシロップも上に列挙した個々の糖と同様に使用できる。
【0088】 これらのコーンシロップは、Z用糖成分の混合物を生ずることができる。他の
適切な原料材料を排除することを意図することを意味するものでないことを理解
されたい。Zは、−CH2−(CHOH)n−CH2OH、−CH(CH2OH)−(C
HOH)n-1−CH2OH、−CH2−(CHOH)2−(CHOR′)(CHOH)−C
2OHからなる群から選ばれる。前記Zの式においてnは3〜5の整数であり
、R′はHまたは環式単糖もしくは脂肪族単糖およびそれらのアルコキシル化誘
導体である。nが4であるグリシチル、特にCH2−(CHOH)4−CH2OHが
最も好適である。
【0089】 上記一般式:
【0090】
【化8】 R2-C(O)-N(R1)-Z
【0091】 において、R1は、例えばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N−イソプ
ロピル、N−ブチル、N−2−ヒドロキシエチル、またはN−2−ヒドロキシプ
ロピルであることができる。R2−C(O)−N< は、例えばコカミド、ステアラ
ミド、オレアミド、ラウラミド、ミリスタミド、カプリカミド、パルミタミド、
タロウワミドなどであることができる。Zは1−デオキシグルシチル、2−デオ
キシフルクチル、1−デオキシマルチチル、1−デオキシラクチチル、1−デオ
キシガラクチチル、1−デオキシマンニチル、1−デオキシマルトトリオチチル
などであることができる。
【0092】 本発明で使用する適切なポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤は、ヘキスト
社(Hoechst)からホエ(HOE)(登録商標)の商品名で商業的に入手できる。
【0093】 ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤の製法は、当該技術分野において周知
である。一般に、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤は、アルキルアミンを
還元糖と還元アミン化反応により反応させて対応するN−アルキルポリヒドロキ
シアミンを生成させ、次いで得られたN−アルキルポリヒドロキシアミンを脂肪
酸脂肪族アルコールエステルあるいは脂肪酸トリグセリドと縮合/アミド化工程
で反応させてN−アルキルN−ポリヒドロキシ脂肪酸アミド生成物を生成させる
ことにより製造できる。ポリヒドロキシ脂肪酸アミド含有組成物の製法は、例え
ば英国特許第809,060号[トーマス・ヘドレイ社(Thomas Hedley & Co. Lt
d.)、1959年2月18日発行]、米国特許第2,965,576号[イ−・ア
−ル・ウイルソン(E.R.Wilson)、1960年12月20日発行]、米国特許第
2,703,798号[アントニー・エム・シュワルツ(Anthony M. Schwartz)
、1955年3月8日発行]、米国特許第1,985,424号[ピゴット(Pigg
ott)、1934年12月25日発行]および国際特許出願WO92/06070
号明細書に開示されている(これらの各々は本明細書に援用する)。
【0094】 本発明で使用するのに適切な双性イオンベタイン界面活性剤は、カチオン性親
水性基、すなわち第4級アンモニウム基とアニオン性親水性基との両者を同一分
子中に比較的広い範囲のpHに亙り含有する。代表的なアニオン性親水性基は、
カルボキシレート基およびスルホネート基である。尤もサルフェート、ホスホネ
ート基などのような他の基も使用できる。本発明で使用する双性イオンベタイン
界面活性剤の一般式は、下記式で表される:
【0095】
【化9】 R1+(R2)(R3)R4-
【0096】 (式中、R1は疎水性基で、R2は水素原子、C1−C6アルキル、ヒドロキシア
ルキルまたは他に置換されたC1−C6アルキル基、R3はC1−C6アルキル、ヒ
ドロキシアルキルまたは他に置換されたC1−C6アルキル基で、このR3はNと
共にR2基と結合して環構造を形成してもよく、またはC1−C6スルホネート基
であり、R4はカチオン性窒素原子を後記親水性基に連結する基で通常1個〜1
0個の炭素原子を含有するアルキレン基、ヒドロキシアルキレン基またはポリア
ルコキシ基であり、Xは親水性基、すなわちカルボキシレート基またはスルホネ
ート基である)。
【0097】 好適な疎水性基R1は、脂肪族性または芳香族性の、飽和または不飽和の、置
換または非置換の、炭化水素鎖で、この炭化水素鎖は結合基例えばアミド基、エ
ステル基などを含有していてもよい。更に好適には、R1は1個〜24個、好適
には8個〜18個、より好適には10個〜16個の炭素原子を含有するアルキル
基である。これらの単純なアルキル基は、コスト上および安定性上の理由から好
ましい。しかし、疎水性基R1は、下記一般式で表されるアミド基であることも
できる:
【0098】
【化10】 Ra-C(O)-NH-(C(Rb)2)m
【0099】 (上式中、Raは脂肪族性または芳香族性の、飽和または不飽和の、置換または
非置換の、炭化水素鎖で、好適には8個から20個まで炭素原子を含有するアル
キル基、好適には18個までの炭素原子を含有するアルキル基、より好適には1
6個までの炭素原子を含有するアルキル基であり、Rbは水素原子およびヒドロ
キシ基からなる群から選ばれ、mは1〜4、好適には2〜3、より好適には3で
あり、如何なる(C(Rb)2)基中にも1個より多いヒドロキシ基は存在しない)。
【0100】 好適なR2は、水素原子またはC1−C3アルキル基、より好適にはメチル基で
ある。好適なR3は、C1−C4スルホネート基またはC1−C3アルキル基で、よ
り好適にはメチル基である。好適なR4は、(CH2)nで、ここにnは1〜10の
整数、好適には1〜6、より好適には1〜3の整数である。
【0101】 ベタイン/スルホベタインの幾つかの一般に知られた例は、米国特許第2,0
82,275号、同第2,702,279号および同第2,255,082号明
細書に記載されていて、これら文献はいずれも本明細書に援用する。
【0102】 特に適切なアルキルジメチルベタインの例には、ココナット−ジメチルベタイ
ン、ラウリルジメチルベタイン、デシルジメチルベタイン、2−(N−デシル−
N,N−ジメチルアンモニア)アセテート、2−(N−ココ−N,N−ジメチル
アンモニオ)アセテート、ミリスチルジメチルベタイン、パルミチルジメチルベ
タイン、セチルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタインがある。例えば
ココナット−ジメチルベタインは、セピック社(Seppic)からアモニル(Amonyl
)265(登録商標)の商品名で商業的に入手でき、ラウリルベタインは、アル
ブライト・エンド・ウイルソン社(Albright & Wilson)からエムピ−ゲン(Empi
gen)BB/L(登録商標)の商品名で商業的に入手できる。
【0103】 アミドベタインの例には、ココアミドエチルベタイン、ココアミドプロピルベ
タイン、またはC10−C14脂肪酸アシルアミドプロピレン(ヒドロプロピレン)
スルホベタインがある。例えばC10−C14脂肪酸アシルアミドプロピレン(ヒド
ロプロピレン)スルホベタインは、シェレックス社(Sherex Co.)から“バリオ
ンCAS (Varion CAS)(登録商標)スルホベタイン”の商品名で商業的に入手でき
る。
【0104】 ベタインの更なる例は、ラウリル−イミノ−ジプロピオネートで、ローヌ−プ
ーラン(Rhone-Poulenc)からミラタインH2C-HA(Mirataine H2C-HA)(登録商
標)の商品名で商業的に入手できる。
【0105】 本発明組成物で使用するのに適切なアニオン界面活性剤には、一般式 ROS
3M で表される酸の水溶性塩または酸であり、式中Rは、好ましくはC10−C 24 炭化水素基、好適にはC10−C20アルキル基またはC10−C20アルキル成分を
もつヒドロキシアルキル基、より好適にはC12−C18アルキル基またはヒドロキ
シアルキル基で、MはHまたはカチオン、例えばアルカリ金属カチオン(例えば
ナトリウム、カリウム、リチウム)またはアンモニウムカチオンもしくは置換ア
ンモニウムカチオン(例えばメチル-、ジメチル-、およびトリメチル-置換アン
モニウムカチオン)および四級アンモニウムカチオン(例えばテトラメチルアン
モニウムカチオンおよびジメチルピペリジニウムカチオン)、アルキルアミン(
例えばエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンおよびそれらの混合物
など)から誘導された四級アンモニウムカチオンである。通常、C12−C16アル
キル鎖は低温洗濯用(例えば50℃未満)には好適であり、C16−C18アルキル
鎖はより高い洗濯温度用(例えば50℃以上)に好適である。
【0106】 本発明組成物で使用するのに適切な他のアニオン界面活性剤には、一般式 R
O(A)mSO3M で表される水溶性塩または酸であり、式中、Rは非置換C10
24アルキル基または非置換C10−C24アルキル成分をもつヒドロキシアルキル
基、好適にはC12−C20アルキル基またはヒドロキシアルキル基、より好適には
12−C18アルキル基またはヒドロキシアルキル基で、Aはエトキシ単位または
プロポキシ単位であり、mはゼロより大きい数、通常0.5〜6、より好適には
0.5〜3で、MはHまたはカチオンたとえば金属カチオン(例えばナトリウム
、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムなど)、またはアンモニウム
カチオンもしくは置換アンモニウムカチオンであることができる。アルキルエト
キシル化硫酸塩並びにアルキルプロポキシル化硫酸塩も本発明で使用するのに意
図される。置換アンモニウムカチオンの個々の例としては、メチル−、ジメチル
−、トリメチル−アンモニウムカチオンおよび四級アンモニウムカチオン(例え
ばテトラメチルアンモニウムカチオンおよびジメチルピペリジニウムカチオン)
、アルカノールアミン(例えばエチル(エタノール)アミン、ジエチル(ジエタ
ノール)アミン、トリエチル(トリエタノール)アミンおよびそれらの混合物な
ど)から誘導されたカチオンである。この種のアニオン界面活性剤の典型的な例
には、C12−C18アルキルポリエトキシレート(1.0)硫酸塩[C12−C18
(1.0)SM]、C12−C18アルキルポリエトキシレート(2.25)硫酸塩
[C12−C18E(2.25)SM]、C12−C18アルキルポリエトキシレート(
3.0)硫酸塩[C12−C18E(3.0)SM]、C12−C18アルキルポリエト
キシレート(4.0)硫酸塩[C12−C18E(4.0)SM]があり、Mは便宜
にはナトリウムおよびカリウムから選択される。
【0107】 本発明で使用するのに適切な他のアニオン界面活性剤には、スルホン化アニオ
ン界面活性剤があり、本発明で使用するのに適当なスルホン化アニオン界面活性
剤には、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ナフタレンス
ルホン酸塩、アルキルアルコキシル化スルホン酸塩、C6−C20アルキルアルコ
キシル化直鎖状または分枝鎖状ジフェニルオキシドジスルホン酸塩、またはそれ
らの混合物がある。
【0108】 本発明で使用するのに適切なアルキルスルホン酸塩は、一般式 RSO3M で
表される水溶性塩または酸であり、式中RはC6−C20 直鎖状または分枝鎖状、
飽和または不飽和アルキル基で、好適にはC8−C18 アルキル基、より好適には
14−C17 アルキル基で、MはHまたはカチオン、例えばアルカリ金属カチオ
ン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム)またはアンモニウムカチオンもし
くは置換アンモニウムカチオン(例えばメチル-、ジメチル-、およびトリメチル
-アンモニウムカチオン)および四級アンモニウムカチオン(例えばテトラメチ
ルアンモニウムカチオンおよびジメチルピペリジニウムカチオン)、およびアル
キルアミン(例えばエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンおよびそ
れらの混合物など)から誘導された四級アンモニウムカチオンである。
【0109】 本発明で使用するのに適切なアルキルアリールスルホン酸塩としては、一般式 RSO3M で表される水溶性塩または酸であり、式中Rはアリール基、好適に
はベンジル基、C6−C20 直鎖状または分枝鎖状、飽和または不飽和アルキル基
、好適にはC8−C18 アルキル基、より好適にはC10−C16 アルキル基で置換
されたアリール基もしくはベンジル基で、MはHまたはカチオン、例えばアルカ
リ金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネ
シウムなど)またはアンモニウムカチオンもしくは置換アンモニウムカチオン(
例えばメチル-、ジメチル-、およびトリメチル-置換アンモニウムカチオン)お
よび四級アンモニウムカチオン(例えばテトラメチルアンモニウムカチオンおよ
びジメチルピペリジニウムカチオン)、およびアルキルアミン(例えばエチルア
ミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンおよびそれらの混合物など)から誘導
された四級アンモニウムカチオンである。
【0110】 特に適切な直鎖状(或は線状)アルキルスルホン酸塩には、C14−C17パラフ
ィンスルホン酸塩、例えばヘキスト社から市販されているホスタプ−ル(Hostap
ur)(登録商標)SASがある。商業的に入手し得るアルキルアリールスルホン
酸塩の例は、Su.Ma.からのラウリルアリールスルホン酸塩である。特に好適
なアルキルアリールスルホン酸塩は、アルブライト・エンド・ウィルソン社から
ナンサ(Nansa)(登録商標)の商品名で商業的に入手できるアルキルベンゼンス
ルホン酸塩である。
【0111】 “直鎖状(或は線状)アルキルスルホン酸塩”とは、アルキル鎖が6個〜20
個の炭素原子、好適には8個〜18個、より好適には14個〜17個の炭素原子
を含み、且つこのアルキル鎖が1つの端部でスルホン化されている非置換アルキ
ルスルホン酸塩を本明細書では意味する。
【0112】 本発明で使用するのに適切なアルコキシル化スルホン酸塩界面活性剤は、一般
式 R(A)mSO3M で表され、式中、Rは非置換C6−C20 アルキル基、直鎖状
もしくは分枝鎖状C6−C20 アルキル成分をもつそれぞれヒドロキシアルキル基
もしくはアルキルアリール基で、好適にはC12−C20 アルキル基またはヒドロ
キシアルキル基、より好適にはC12−C18 アルキル基またはヒドロキシアルキ
ル基であり、Aはエトキシ単位、プロポキシ単位またはブトキシ単位で、mはゼ
ロより大きい数で、通常0.5〜6、より好適には0.5〜3であり、MはHま
たはカチオン、例えば金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム、
カルシウム、マグネシウムなど)またはアンモニウムカチオンもしくは置換アン
モニウムカチオンであることができるカチオンである。アルキルエトキシル化ス
ルホン酸塩、アルキルブトキシル化スルホン酸塩並びにアルキルプロポキシル化
スルホン酸塩も本発明で意図される。置換アンモニウムカチオンの個々の例には
、メチル−、ジメチル−、およびトリメチル−アンモニウムカチオン、および四
級アンモニウムカチオン(例えばテトラメチルアンモニウムカチオン、ジメチル
ピペリジニウムカチオン)、およびアルカノールアミン(例えばエチル(エタノ
ール)アミン、ジエチル(ジエタノール)アミン、トリエチル(トリエタノール
)アミンおよびそれらの混合物など)から誘導されたカチオンがある。好適な界
面活性剤の例には、C12−C18アルキルポリエトキシレート(1.0)スルホン
酸塩[C12−C18E(1.0)SO3M]、C12−C18アルキルポリエトキシレ
ート(2.25)スルホン酸塩[C12−C18E(2.25)SO3M]、C12
18アルキルポリエトキシレート(3.0)スルホン酸塩[C12−C18E(3.
0)SO3M]、およびC12−C18アルキルポリエトキシレート(4.0)スル
ホン酸塩[C12−C18E(4.0)SO3M]があり、Mは便宜にはナトリウム
およびカリウムから選択される。特に適切なアルコキシル化スルホン酸塩として
は、ユニオン・カーバイド社から商業的に入手できるアルキルアリールポリエー
テルスルホン酸塩、例えばトリトンX(Triton X)-200(登録商標)が挙げられ
る。
【0113】 本発明で使用するのに適切なC6−C20アルキルアルコキシル化直鎖状または
分枝鎖状ジフェニルオキシドジスルホン酸塩界面活性剤は、下記の式により表さ
れる:
【0114】
【化11】
【0115】 上式中、RはC6−C20 直鎖状もしくは分枝鎖状、飽和もしくは不飽和アルキ
ル基、好適にはC12−C18 アルキル基、より好適にはC14−C16 アルキル基で
、X+はHまたはカチオンたとえばアルカリ金属カチオン(例えばナトリウム、
カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムなど)である。本発明で使用す
るのに特に好適なC6−C20アルキルアルコキシル化直鎖状または分枝鎖状ジフ
ェニルオキシドジスルホン酸塩界面活性剤は、C12分枝鎖ジフェニルオキシドジ
スルホン酸およびC16直鎖ジフェニルオキシドジスルホン酸ナトリウム塩であり
、それぞれダウ社(DOW)からダウファックス2A1(Dowfax 2A1)(登録商標
)およびダウファックス 8390(Dowfax 8390)(登録商標)の商品名で商業
的に入手できる。
【0116】 洗浄剤用に有用な他のアニオン界面活性剤も本発明で使用できる。これらには
セッケンの塩(例えばナトリウム、カリウム、アンモニウムを含めた)およびセ
ッケンの置換アンモニウム塩(例えばモノ−、ジ−およびトリ−エタノールアミ
ン塩);例えば英国特許第1,082,179号明細書に記載された、クエン酸
のアルカリ土類金属塩の熱分解生成物のスルホン化により製造されたスルホン化
ポリカルボン酸;C8−C24 アルキルポリグリコールエーテル硫酸塩(10モル
までのエチレンオキシドを含有);アルキルエステルスルホン酸塩、たとえばC 14 −C16メチルエステルスルホン酸塩;アシルグリセロールスルホン酸塩;脂肪
酸オレイルグリセロール硫酸塩;アルキルフェノールエチレンオキシドエーテル
硫酸塩;リン酸アルキル;イセチオン酸塩、たとえばアシルイセチオン酸塩;N
−アシルタウリン塩;アルキルスクシナメートおよびスルホスクシネート、スル
ホスクシネートのモノエステル(特に飽和および不飽和C12−C18モノエステル
)、スルホスクシネートのジエステル(特に飽和および不飽和C6−C14ジエス
テル);アルキル多糖類の硫酸塩、たとえばアルキルポリグリコシドの硫酸塩(
非イオン性、非硫酸化化合物については後記する);分枝あるいは一級アルキル
硫酸塩、アルキルポリエトキシカルボキシレートたとえば一般式 RO(CH2
2O)kCH2COO-+ で表されるアルキルポリエトキシカルボキシレート(
前記式中、RはC8−C22アルキル基で、kは0〜10の整数、Mは可溶性塩形
成カチオンである)がある。樹脂酸および水素化樹脂酸は、例えばロジン、水素
化ロジンおよびトール油に存在する、もしくはトール油から誘導された樹脂酸も
しくは水素化樹脂酸もまた適切である。更なる例は、“界面活性剤および洗浄剤
(Surface Active Agents and Detergents)”[第IおよびII巻、シュバルツ、
ペリーおよびバーチ(Schwartz, Perry および Berch)編]に記載される。また
、種々のそのような界面活性剤が、米国特許第3,929,678号[ローリン
(Laughlin)ら、1975年12月30日発行]第23欄第58行〜第29欄第
23行(これらの記載は本明細書に援用する)に一般的に開示されている。
【0117】 本発明で使用するのに適切な他のアニオン界面活性剤は、酸形および/または
塩形のアシルサルコシネートまたはそれらの混合物であり、好適には下記の一般
式で表される長鎖アシルサルコシネートである:
【0118】
【化12】
【0119】 上式中、Mは水素原子またはカチオン性基で、Rは11個〜15個の炭素原子
、好適には11個〜13個の炭素原子をもつアルキル基である。好適なMは水素
原子またはアルカリ金属イオン、特にナトリウムまたはカリウムイオンである。
これらのアシルサルコシネート界面活性剤は、天然の脂肪酸やアミノ酸であるサ
ルコシン(N−メチルグリシン)から誘導できる。それらは塩の水溶液として、
またはそれらの酸形で粉末として使用するのに適する。アシルサルコシネートは
天然の脂肪酸の誘導体であるから、迅速に且つ完全に生分解可能であり、また良
好な皮膚適合性を有する。
【0120】 従って、本発明で使用するのに適切な長鎖アシルサルコシネートとしては、C 12 アシルサルコシネート(すなわち、Mが水素原子で、Rが11個の炭素原子の
アルキル基である上記式によるアシルサルコシネート)およびC14アシルサルコ
シネート(すなわち、Mが水素原子で、Rが13個の炭素原子のアルキル基であ
る上記式によるアシルサルコシネート)が挙げられる。C12アシルサルコシネー
トは、例えばハンプシャイヤー(Hampshire)社からハンポシル・エル−30(H
amposyl L-30)(登録商標)として商業的に入手できる。またC14アシルサルコ
シネートは、例えばハンプシャイヤー社からハンポシル・エム−30(Hamposyl M-30)(登録商標)として商業的に入手できる。
【0121】 本発明で使用するのに適切な両性界面活性剤には、次式:R123NOで表
されるアミンオキシドであり、前記式中、R1、2およびR3の各々は独立して
1〜30個の炭素原子の、飽和、置換もしくは非置換、直鎖状(或は線状)もし
くは分枝鎖状の炭化水素鎖である。本発明で使用するのに好適なアミンオキシド
界面活性剤は、次式:R123NOで表されるアミンオキシドであり、前記式
中、R1は1〜30個の炭素原子、好適には6〜20個、より好適には8〜16
個、最も好適には8〜12個の炭素原子の炭化水素鎖で、R2およびR3は独立し
て、1〜4個の炭素原子の、好適には1〜3個の炭素原子の、置換もしくは非置
換、直鎖状(或は線状)もしくは分枝鎖状の炭化水素鎖で、より好適にはメチル
基である。R1は飽和、置換もしくは非置換、直鎖状(或は線状)もしくは分枝
鎖状の炭化水素鎖であることができる。本発明で使用するのに適切なアミンオキ
シドは、例えばヘキスト社から商業的に入手できるC8−C10 アミンオキシド類
の天然ブレンド品並びにC8−C16 アミンオキシド類の天然ブレンド品である。
【0122】任意成分 本発明組成物は、更に種々の他の任意成分、たとえばキレート剤、ビルダー、
ヒドロトロープ(向水性物質)、安定剤、漂白活性剤、溶媒、汚れ沈殿防止剤、
汚れ沈殿防止ポリアミンポリマー、汚れ剥離剤、pH緩衝成分、泡減少系、ラジ
カルスカベンジャー、酸化防止剤、触媒、染料転移防止剤、レオロジー変成剤、
増白剤、香料、顔料および染料などを含有できる。
【0123】キレート剤 本発明組成物は、好適な任意成分としてキレート剤を含有できる。好適なキレ
ート剤は、当業者に既知のキレート剤のいずれでもよく、たとえばホスホネート
キレート剤、アミノカルボキシレートキレート剤、他のカルボキシレートキレー
ト剤、多官能的に置換された芳香族キレート剤、エチレンジアミンN,N′−ジ
コハク酸、またはそれらの混合物からなる群から選ばれるキレート剤である。
【0124】 キレート剤は、本発明組成物のイオン強度を増大させ、従って種々の表面上で
の本発明組成物の汚れ除去性能および漂白性能を増強させ得るから、本発明組成
物においては望ましい。キレート剤の存在は、特に完全洗濯適用による洗濯時に
、布地の引張強度の損失および/または色彩の損傷を低下させるのに寄与できる
。事実、キレート剤は、布地の表面上および/またはクリーニング組成物(非希
釈状または希釈状)中に存在する金属イオン類を不活性化する。これらの金属イ
オン類は不活性化されなければ漂白剤、好ましくは過酸素漂白剤、のラジカル分
解を生起させるであろう。
【0125】 本発明で使用するのに適切なホスホネートキレート剤としては、エタン1−ヒ
ドロキシジホスホン酸アルカリ金属塩(HEDP);アルキレンポリ(アルキレ
ンホスホネート)、並びにアミノアミノトリ(メチレンホスホン酸)(ATMP
)、ニトリロトリメチレンホスホネート(NTP)、エチレンジアミンテトラメ
チレンホスホネートおよびジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート(
DTPMP)を始めとするアミノホスホネート化合物を挙げることができる。こ
れらのホスホネート化合物は、それらの酸形、もしくはそれらの酸官能基の幾つ
かの、或はすべての、酸官能基上の異なるカチオン形塩の形態で存在することが
できる。本発明で使用するのに好適なホスホネートキレート剤は、ジエチレント
リアミンペンタメチレンホスホネート(DTPMP)およびエタン1−ヒドロキ
シジホスホネート(HEDP)であり、このようなホスホネートキレート剤は、
モンサント社(Monsanto)からデクェスト(DEQUEST)(登録商標)の商品名で商
業的に入手できる。
【0126】 多官能的に置換された芳香族キレート剤も本発明の組成物に有用であることが
できる。米国特許第3,812,044号[コンノール(Connor)ら、1974
年5月21日発行]を参照されたい。酸形のこのタイプの好ましい化合物は、1
,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼンのようなジヒドロキシジスルホベ
ンゼンである。
【0127】 本発明で使用するのに好適な生分解性キレート剤は、エチレンジアミン−N,
N′−ジコハク酸またはそのアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩、アン
モニウム塩もしくは置換アンモニウム塩またはそれらの混合物である。エチレン
ジアミン−N,N−ジコハク酸、特にその(S,S)異性体はは米国特許第4,
704,233号[ハートマンおよびパーキンス(Hartman および Perkins)、1
987年11月3日発行]に詳細に記載されている。エチレンジアミン−N,N
′−ジコハク酸は、例えばパルマー・リサーチ・ラボラトリーズ(Palmer Resea
rch Laboratories)からssEDDS(登録商標)の商品名で商業的に入手できる。
【0128】 本発明で使用するのに適切なアミノカルボキシレートとしては、エチレンジア
ミンテトラアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート、ジエチレント
リアミンペンタアセテート(DTPA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミ
ントリアセテート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオ
ネート、トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、エタノールジグリシン、
プロピレンジアミンテトラ酢酸(PDTA)およびメチルグリシンジ−酢酸(M
GDA)のそれぞれ酸形またはそれぞれのアルカリ金属塩形、アンモニウム塩形
および置換アンモニウム塩形が挙げられる。本発明で使用するのに特に適切なア
ミノカルボキシレートは、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、プロピレンジアミ
ンテトラ酢酸(PDTA)(これは例えばBASFからトリロンFS(Trilon FS)(
登録商標)の商品名で商業的に入手できる)およびメチルグリシンジ酢酸(MG
DA)を挙げることができる。
【0129】 本発明で使用できる更なるカルボキシレートキレート剤には、サリチル酸、ア
スパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、マロン酸、またはそれらの混合酸があ
る。
【0130】 本発明で使用できる更なる他のキレート剤は、下記式で表される:
【0131】
【化13】
【0132】 上式中、R1、R2、R3およびR4は、独立して−H、アルキル基、アルコキシ
基、アリール基、アリールオキシ基、−Cl、−Br、−NO2基、-C(O)R′
基および−SO2R″基からなる群から選ばれ、式中R′は−H、−OH基、ア
ルキル基、アルコキシ基、アリール基およびアリールオキシ基からなる群から選
ばれ、R″はアルキル基、アルコキシ基、アリール基およびアリールオキシ基か
らなる群から選ばれ、R5、R6、R7およびR8は独立して−Hおよびアルキル基
からなる群から選ばれる。
【0133】 本発明で使用するのに特に好適なキレート剤は、アミノアミノトリ(メチレン
ホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ
メチレンホスホネート、1−ヒドロキシエタンジホスホネート、エチレンジアミ
ン−N,N′−ジコハク酸およびそれらの混合物である。
【0134】 通常、本発明による組成物は、全組成物の5重量%までの、好適には0.01
〜1.5重量%の、より好適には0.01〜0.5重量%のキレート剤を含有で
きる。
【0135】ビルダー 本発明による組成物は、更にビルダーまたはそれらの混合物を含有できる。
【0136】 適切なビルダーは、有機酸およびその塩、ポリカルボキシレートおよびそれら
の混合物からなる群から選ばれる。通常、ビルダーは、少なくとも3のカルシウ
ムキレート定数(pKCa)をもつ。ビルダーまたはそれらの混合物ビルダーの
pKCa値は、0.1モルNH4Cl−NH4OH緩衝液(25℃で測定したpH
=10)と該ビルダーまたはそれらの混合物ビルダーの0.1%溶液とを使用し
標準カルシウムイオン電極で測定した値である。
【0137】 ビルダーの例としては、有機酸、例えばクエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、
リンゴ酸、モノコハク酸、ジコハク酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオ
キシコハク酸、ジグリコール酸、カルボキシメチルタルトロネート、ジタルトロ
ネート、および他の有機酸およびそれらの混合物である。
【0138】 有機酸の好適な塩は、アルカリ性塩、好適にはナトリウムまたはカリウム塩、
アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩またはアルカノールアミン塩である。
【0139】 上記のような有機酸およびそれらの塩は、ユングブンツラウル(Jungbunzlaur
)、ハールマン・エンド・ライネン(Haarman & Reimen)、シグマ−アルドリッヒ
(Sigma-Aldrich)またはフルカ(Fluka)から商業的に入手できる。
【0140】 他の適当なビルダーには、種々のポリカルボキシレート化合物がある。ここで
使用する時に“ポリカルボキシレート”とは、多数のカルボキシレート基、好適
には少なくとも3個のカルボキシレート基を含有する化合物を云う。ポリカルボ
キシレートビルダーは、通常組成物にその酸形で添加できるが、中和塩形または
“過塩基形(overbased)”で添加することもできる。塩形で使用する時には、
アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩およびリチウム塩、またはア
ルカノールアンモニウム塩が好適である。
【0141】 有用なポリカルボキシレートには、アクリル酸のホモポリマーおよびアクリル
酸とマレイン酸とのコポリマーがある。
【0142】 他の有用なポリカルボキシレートビルダーには、エーテルヒドロキシポリカル
ボキシレート、無水マレイン酸とエチレンもしくはビニルメチルエーテルとのコ
ポリマー、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、お
よびカルボキシメチルオキシコハク酸、ポリ酢酸たとえばニトリロトリ酢酸の種
々のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、および置換アンモニウム塩、並びにポリ
カルボキシレートたとえばメリット酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレ
イン酸、ベンゼン−1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク
酸およびそれらの水溶性塩が挙げられる。
【0143】 好適なポリカルボキシレートは、ローム・エンド・ハース(Rohm & Haas)か
らノラゾール(Norasol)(登録商標)または アクゾール(Acusol)(登録商標)
の商品名で商業的に入手可能である。
【0144】 本発明で好適なビルダーは、クエン酸、酒石酸、酒石酸モノコハク酸エステル
、酒石酸ジコハク酸エステル、乳酸、シュウ酸およびリンゴ酸およびそれらの混
合物からなる群から選ばれる。本発明における更に好ましいビルダーは、クエン
酸、酒石酸、酒石酸モノコハク酸エステル、酒石酸ジコハク酸エステルおよびリ
ンゴ酸およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。最も好ましいビルダーは
、クエン酸、酒石酸、酒石酸モノコハク酸エステル、酒石酸ジコハク酸エステル
およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。
【0145】 他の適切なビルダーには、変成ポリカルボキシレートコ‐ビルダーがある。
【0146】 好適な変成ポリカルボキシレートコ‐ビルダーは、ホスホノ端部基をもつポリ
カルボキシレートである。
【0147】 “ホスホノ端部基をもつポリカルボキシレート”とは、ホスホノ基がポリカル
ボキシレート鎖の少なくとも1個の端部に結合していることを意味する。
【0148】 ホスホノ端部基をもつポリカルボキシレートの適当な例は、ホスホノ端部基を
もつアクリル酸/マレイン酸コポリマーおよびホスホノ端部基をもつアクリル酸
ホモポリマーである。
【0149】 このような変成ポリカルボキシレートは、ローム エンド ハースからアクゾー
ル(Acusol)425(登録商標)、アクゾール(Acusol)420(登録商標)ま
たはアクゾール(Acusol)470(登録商標)の商品名で入手できる。
【0150】 本発明の組成物は、通常、全組成物の40重量%までの、好適には0.01〜
25重量%の、より好適には0.1〜15重量%の、最も好適には0.5〜10
重量%のビルダーを含有することができる。
【0151】溶媒 本発明による組成物は、更に溶媒または溶媒の混合物を含むことができる。 本発明で好適な溶媒は、疎水性溶媒、親水性溶媒およびそれらの混合溶媒を含
む。
【0152】 本発明で使用する溶媒の親水性特性または疎水性特性を定義するために下記の
親水性指数(HI)を使用する:
【0153】
【数1】
【0154】 所与の溶媒の“親水性部分”とは、ここでは、所与の溶媒のO基、CO基およ
びOH基のすべてを意味する。 “溶媒の親水性部分の分子量”とは、ここでは、所与の溶媒の全親水性部分の
合計分子量を意味する。
【0155】 本発明で使用する親水性溶媒は、18以上の親水性指数、好適には25以上、
より好適には30以上の親水性指数をもち、本発明で使用する疎水性溶媒は18
未満の親水性指数、好適には17未満、より好適には16以下の親水性指数をも
つ。
【0156】 本発明で使用するのに適切な疎水性溶媒には、パラフィン、テルペンもしくは
テルペン誘導体、並びにアルコキシル化脂肪族または芳香族アルコール、脂肪族
または芳香族アルコール、グリコールまたはアルコキシル化グリコールおよびこ
れらの混合溶媒がある。これら全ての溶媒の親水性指数は、18未満である。
【0157】 適当なテルペン(親水性指数0)は、モノ−環式およびビ−環式モノテルペン
、特にテルピネン、テルピノレン、リモネンおよびピネン、およびそれらの混合
物を含む炭化水素クラスのテルペンである。d−リモネン、ジペンテン、αーピ
ネンおよび/またはβーピネンはこのタイプの高度に好適な物質である。例えば
ピネンは、SCM グリドコ(SCM Glidco)[米国、フロリダ洲、ジャクソンビル(J
acksonville)]からアルファー・ピネン P エンド F[Alpha Pinene P & F](登
録商標)の商品名で商業的に入手できる。
【0158】 テルペン誘導体、例えばアルコール、アルデヒド、エステルおよびケトン(こ
れらはいずれも18未満の親水性指数をもつ)も本発明で使用できる。このよう
な物質は、例えばテルピネオールおよびリナロールのα異性体およびβ異性体と
して商業的に入手できる。
【0159】 2個〜20個の炭素原子、好適には4個〜10個、より好適には6個〜8個の
炭素原子をもち直鎖状(或は線状)もしくは分枝鎖状の両者からなる全タイプの
パラフィン(親水性指数0)が本発明で使用できる。本発明ではオクタンが好適
である。オクタンは、例えばBASFから商業的に入手できる。
【0160】 本発明で使用するのに適切な疎水性アルコキシル化脂肪族または芳香族アルコ
ールは、式R-(A)n-OH(式中、Rは1〜20個の炭素原子、好適には2〜1
5個、より好適には2〜10個の炭素原子の、線状もしくは分枝状、飽和もしく
は不飽和の、それぞれアルキル基、またはアルキル置換もしくはアルキル非置換
アリール基であり、Aはアルコキシ基、好適にはブトキシ基、プロポキシ基、お
よび/またはエトキシ基で、nは1〜5の整数、好適には1〜2の整数である)
で表される。本発明で使用するのに適切な疎水性アルコキシル化アルコールは、
1−メトキシ−11−ドデカノール(HI=15)である。
【0161】 本発明で使用するのに適切な疎水性の脂肪族もしくは芳香族アルコールは、式
R-OH(式中、Rは1〜20個の炭素原子、好適には2〜15個、より好適に
は2〜10個の炭素原子の、線状もしくは分枝状、飽和もしくは不飽和のアルキ
ル基またはアルキル置換もしくはアルキル非置換アリール基である)で表される
。本発明で使用するのに適切な脂肪族アルコールは、線状アルコール例えばデカ
ノール(HI=7)である。本発明で使用するのに適切な芳香族アルコールは、
ベンジルアルコール(HI=16)である。
【0162】 本発明で使用するのに適切な疎水性グリコールは、式HO-CR12-OH(式
中、R1およびR2は独立してHまたはC2〜C10の飽和もしくは不飽和の脂肪族
炭化水素鎖および/または環式炭化水素鎖である)で表わされる。本発明で使用
するのに適当なグリコールは、ドデカングリコール(HI=16)である。
【0163】 本発明で使用するのに適切な疎水性アルコキシル化グリコールは、式R-(A)n -R1-OH(式中、RはHまたはOH、1〜20個、好適には2〜15個、より
好適には2〜10個の炭素原子の、線状、飽和もしくは不飽和のアルキル基で、
1はHまたは1〜20個、好適には2〜15個、より好適には2〜10個の炭
素原子の、線状、飽和もしくは不飽和のアルキル基で、Aはアルコキシ基、好適
にはエトキシ基、メトキシ基および/またはプロポキシ基で、nは1〜5、好適
には1〜2である)で表される。本発明で使用するのに適切なアルコキシル化グ
リコールは、メトキシオクタデカノール(HI=11)である。
【0164】 本発明で使用するのに特に好適な疎水性溶媒には、d−リモネン、ジペンテン
、α−ピネン、β−ピネン、オクタン、ベンジルアルコール、またはそれらの混
合溶媒がある。
【0165】 本発明で使用するのに適切な親水性溶媒には、アルコキシル化脂肪族または芳
香族アルコール、脂肪族または芳香族アルコール、グリコールまたはアルコキシ
ル化グリコールおよびそれらの混合物がある。これらの全ての溶媒は、18以上
の親水性指数をもつ。
【0166】 本発明で使用するのに適切な親水性アルコキシル化脂肪族または芳香族アルコ
ールは、式R-(A)n-OH(式中、Rは1〜20個、好適には2〜15個、より
好適には2〜10個の炭素原子の、線状もしくは分枝状、飽和もしくは不飽和ア
ルキル基、またはアルキル置換アリール基もしくはアルキル非置換アリール基で
、Aはアルコキシ基、好適にはブトキシ基、プロポキシ基および/またはエトキ
シ基で、nは1〜5の整数、好適には1〜2の整数である)で表される。本発明
で使用するのに特に適切なアルコキシル化アルコールには、メトキシプロパノー
ル(HI=37)、エトキシプロパノール(HI=32)、プロポキシプロパノ
ール(HI=28)および/またはブトキシプロパノール(HI=27)がある
【0167】 本発明で使用するのに適切な親水性脂肪族または芳香族アルコールは、一般式
R-OH(式中、Rは1〜20個、好適には2〜15個、より好適には2〜10
個の炭素原子の、線状もしくは分枝状、飽和もしくは不飽和アルキル基、または
アルキル置換アリール基もしくはアルキル非置換アリール基である)で表される
。本発明で使用するのに特に適当な脂肪族アルコールには、線状アルコール、た
とえばエタノール(HI=37)および/またはプロパノール(HI=28)が
ある。
【0168】 本発明で使用するのに適切な親水性グリコールは、式HO-CR12-OH(式
中、R1およびR2は独立してHまたはC2〜C10の飽和もしくは不飽和の脂肪族
炭化水素鎖および/または環式炭化水素鎖である)で表される。本発明で使用す
るのに特に適当なグリコールは、プロパンジオール(HI=45)である。
【0169】 本発明で使用するのに適切な親水性アルコキシル化グリコールは、式 R-(A) n -R1-OH(式中、RはHまたはOH、または1〜20個、好適には2〜15個
、より好適には2〜10個の炭素原子の、線状、飽和もしくは不飽和のアルキル
基で、R1はHまたは1〜20個、好適には2〜15個、より好適には2〜10
個の炭素原子の、線状、飽和もしくは不飽和のアルキル基であり、Aはアルコキ
シ基、好適にはエトキシ基、メトキシ基および/またはプロポキシ基で、nは1
〜5、好適には1〜2である)で表される。本発明で使用するのに特に適当なア
ルコキシル化グリコールは、エトキシエトキシエタノール(HI=37)である
【0170】 本発明による組成物は、通常、全組成物の30重量%までの、好適には0.0
1〜15重量%、より好適には0.1〜10重量%、最も好適には0.5〜5重
量%の溶媒を含有できる。
【0171】 本発明の組成物が疎水性溶媒と親水性溶媒との混合物を含有する好適な態様に
おいては、疎水性溶媒:親水性溶媒の重量比が1:20〜1:1、より好適には
1:14〜1:2の疎水性溶媒と親水性溶媒との混合物を含むことができる。
【0172】 溶媒が存在する場合には、溶媒はここで記載する方法で使用する組成物の優れ
た汚れ除去性能に寄与する。
【0173】泡減少系 本発明による組成物は、泡減少剤またはそれらの混合物を更に含有できる。当
業者に既知の任意の泡減少剤が本発明組成物で使用するのに好適である。好適な
実施態様では、後記する末端閉塞した(キャップ化(capped))アルコキシル化
非イオン界面活性剤および/またはシリコーンと共に脂肪酸を含む泡減少系が使
用される。
【0174】 通常、本発明による組成物は、全組成物の1×10-4〜10重量%、好適には
1×10-3〜5重量%、より好適には1×10-2〜5重量%の脂肪酸を含有でき
る。
【0175】 通常、本発明による組成物は、全組成物の1×10-3〜20重量%、好適には
1×10-2〜10重量%、より好適には5×10-2〜5重量%の、本明細書に規
定した末端閉塞(キャップ化)アルコキシル化非イオン界面活性剤を含有できる
【0176】 通常、本発明による組成物は、全組成物の1×10-5〜5重量%、好適には1
×10-5〜1重量%、より好適には1×10-4〜0.5重量%のシリコーンを含
有できる。
【0177】 本発明で使用するのに適切な脂肪酸は、C8〜C24脂肪酸のアルカリ塩である
。このようなアルカリ塩には、脂肪酸の金属で完全に飽和した塩たとえばナトリ
ウム、カリウムおよび/またはリチウム塩、並びに脂肪酸のアンモニウム塩およ
び/またはアルキルアンモニウム塩があり、ナトリウム塩が好適である。本発明
で使用する好適な脂肪酸は、8個〜22個の炭素原子、好適には8個〜20個、
より好適には8個〜18個の炭素原子を含有する。
【0178】 適当な脂肪酸は、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、天然資源たとえば植物エステルもしくは動物エステル
(例えばパーム油、ココナット油、大豆油、ヒマシ油、タロウ(牛脂もしくは羊
脂)、落花生油、鯨油および魚油、および/またはババスーヤシ油)から由来す
る脂肪酸混合油、好ましくは硬化油から選ぶことができる。
【0179】 例えばココナット脂肪酸は、ユニケマ(UNICHEMA)からプリファック(PRIFAC
)5900(登録商標)の商品名で商業的に入手できる。
【0180】 本発明で使用するのに適切な末端閉塞(キャップ化)アルコキシル化非イオン
界面活性剤は、下記の式で表わされる:
【0181】
【化14】 R1(O-CH2-CH2)n-(OR2)m-O-R3
【0182】 上式中、R1はC8〜C24線状または分枝鎖状アルキル基もしくはアルケニル基
、アリール基、アルカリール基、好適にはR1はC8〜C18アルキル基もしくはア
ルケニル基、より好適にはC10〜C15アルキル基もしくはアルケニル基、更に好
適にはC10〜C15アルキル基であり;
【0183】 式中、R2はC1〜C10線状または分枝鎖状アルキル基、好適にはC2〜C10線状
または分枝鎖状アルキル基、好適にはC3基であり;
【0184】 式中、R3はC1〜C10アルキル基またはアルケニル基、好適にはC1〜C5アルキ
ル基、より好適にはメチル基であり;
【0185】 および式中、nおよびmは独立して1〜20の範囲、好適には1〜10の範囲、
より好適には1〜5の範囲の整数またはそれらの混合数である。
【0186】 これらの界面活性剤は、BASFからプルラファック(Plurafac)(登録商標)の
商品名で、ヘキスト(HOECHST)からジェナポール(Genapol)(登録商標)の商
品名で、アイ・シー・アイ(ICI)からシンペロニック(Symperonic)(登録商
標)の商品名で商業的に入手できる。上記式の末端閉塞(キャップ化)非イオン
アルコキシル化界面活性剤の好適なものは、ヘキストからのジェナポール(登録
商標)L2.5NR[Genapol (登録商標)L2.5NR]および BASFからのプルラファッ
ク(登録商標)[Plurafac(登録商標)]の商品名で商業的に入手できる非イオン
界面活性剤である。
【0187】 本発明で使用するのに適切なシリコーンは、任意のシリコーンおよびシリカ−
シリコーン混合物を含む。シリコーンは、通常アルキル化ポリシロキサン物質に
より表されるが、シリカは、シリカエーロゲルおよびキセロゲルにより例証され
る普通細かく分割した形態および種々のタイプの疎水性シリカの形態で使用され
る。これらの物質は、シリコーンが水溶性もしくは水分散性の実質上非界面活性
剤洗剤不浸透性キャリヤー中に有利には遊離可能に配合された粒子として配合さ
れることができる。別法として、シリコーンは液体キャリヤーに溶解または分散
させ、1種または2種以上の他の成分上にスプレーすることにより適用できる。
【0188】 実際には工業的慣習では、“シリコーン”なる用語は、シロキサン単位および
種々のタイプの炭化水素基を含有する種々の比較的高分子量ポリマーを包含する
一般用語となってきた。事実、シリコーン化合物は、当該技術分野の文献に広く
記載されている。例えば、米国特許第4,076,648号,同第4,021,
365号、同第4,749,740号、同第4,983,316号、EP第15
0 872号、同第217 501号および同第499 364号明細書を参照さ
れたい。それら特許文献に開示されたシリコーン化合物は、本発明に関して適切
である。一般に、シリコーン化合物は、下記の一般構造式をもつシロキサンとし
て記載される:
【0189】
【化15】
【0190】 上式中、nは20〜2000で、各Rは独立してアルキル基またはアリール基
であることができる。このような置換基の例は、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソブチル基およびフェニル基である。好適なポリジオルガノシロキサンは
、トリメチルシリル末端閉塞単位をもち、且つ25℃で5×10-52/秒〜0
.1m2/秒の粘度をもつ、すなわちnが40〜1500の範囲の値をもつポリ
ジメチルシロキサンである。これらのポリジメチルシロキサンは、容易な入手性
と比較的低価格であるために好適である。
【0191】 本発明の組成物で有用なシリコーン化合物の好適なタイプは、上述のタイプの
アルキル化シロキサンと固体シリカとの混合物である。
【0192】 固体シリカは、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、またはゲル形成技法により調
製したシリカであることができる。これらのシリカ粒子は、該シリカ粒子をジア
ルキルシリル基および/またはトリアルキルシラン基でシリカ上に直接結合処理
するか、シリコーン樹脂で処理することにより、疎水性化できる。好適なシリコ
ーン化合物は、10mm〜20mmの範囲の粒子寸法をもち、且つ50m2/g
以上の比表面積をもつ、疎水性シラン化シリカ、最も好適にはトリメチルシラン
化シリカである。本発明組成物で使用するシリコーン化合物は、シリコーン化合
物全重量の1〜30重量%(より好適には2.0〜15重量%)のシリカを含み
、それにより2×10-42/秒〜1m2/秒の範囲の平均粘度をもつシリコーン
化合物を生成させることが適切である。好適なシリコーン化合物は、5×10-32/秒〜0.1m2/秒の範囲の粘度をもつことができ、2×10-22/秒ま
たは4.5×10-22/秒の粘度をもつシリコーン化合物が特に好適である。
【0193】 本発明で使用するのに適切なシリコーン化合物は、ローヌ・プーラン、フュエ
レル(Fueller)およびダウ・コーニングを始めとする種々の会社から商業的に
入手可能である。本発明で使用するシリコーン化合物の例は、シリコーンDB(
登録商標)100およびシリコーンエマルション2−3597(登録商標)であ
り、これら両者共にダウ・コーニングから商業的に入手できる。
【0194】 他のシリコーン化合物は、米国特許第3,933,672号[バルトロータ(Ba
rtollota)ら]に開示されている。他の特に有用なシリコーン化合物は、ドイツ特
許出願DTOS 2 646 126号(1977年4月28日公表)に記載され
ている、自己乳化シリコーン化合物である。このような化合物の例は、DC-544(
登録商標)であり、これはシロキサン−グリコールコポリマーで、ダウ・コーニ
ングから商業的に入手可能である。
【0195】 典型的に好適なシリコーン化合物は、欧州特許出願EP−A−573699号
に記載されている。ここに記載の組成物は、ヒュームド非孔性シリカたとえばエ
ーロジル(登録商標)[Aerosil(登録商標)]と共にシリコーン/シリカ混合物を
含有する。
【0196】ラジカルスカベンジャー 本発明の組成物は、ラジカルスカベンジャーまたはそれらの混合物を含むこと
ができる。本発明で使用するのに適切なラジカルスカベンジャーは、周知の置換
されたモノ−およびジ−ヒドロキシベンゼンおよびそれらの類似体、アルキル−
およびアリール−カルボキシレートおよびそれらの混合物である。本発明で使用
するのに好適なラジカルスカベンジャーとしては、ジ−t−ブチルヒドロキシト
ルエン(BHT)、ヒドロキノン、ジ−t−ブチルヒドロキノン、モノ−t−ブ
チルヒドロキノン、t−ブチルヒドロキシアニソール、安息香酸、トルイル酸、
カテコール、t−ブチルカテコール、ベンジルアミン、1,1,3−トリス(2−
メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、没食子酸n−プロ
ピル、またはそれらの混合物を挙げることができ、ジ−t−ブチルヒドロキシト
ルエンは高度に好適である。没食子酸n−プロピルのようなラジカルスカベンジ
ャーは、ニッパ・ラボラトリーズ(Nipa Laboratories)からニッパノックス エ
ス1(登録商標)[Nipanox S1(登録商標)]の商品名で商業的に入手できる。
【0197】 ラジカルスカベンジャーは、これを使用する場合は、全組成物の通常10重量
%までの量で、好適には0.001〜0.5重量%に亘る量で存在させる。
【0198】 ラジカルスカベンジャーの存在は、本発明組成物を洗濯用途に使用したときに
、布地の引張り強度の損失を低下させ、および/または色彩の損傷を低下させる
のに寄与できる。
【0199】酸化防止剤 本発明による組成物は、酸化防止剤またはそれらの混合物をさらに含有できる
。 通常、本発明の組成物は、全組成物の10重量%までの量で、好適には0.0
02〜5重量%、より好適には0.005〜2重量%、最も好適には0.01〜
1重量%の酸化防止剤を含むことができる。
【0200】 本発明で使用するのに適切な酸化防止剤としては、有機酸たとえばクエン酸、
アスコルビン酸、酒石酸、アジピン酸およびソルビン酸、またはアミンたとえば
レシチン、またはアミノ酸たとえばグルタミン、メチオニンおよびシステイン、
またはエステル例えばアスコルビルパルミテート(パルミチン酸アスコルビル)
、アスコルビルステアレート(ステアリン酸アスコルビル)およびクエン酸トリ
エチル、またはそれらの混合物が挙げられる。本発明で使用するのに好適な酸化
防止剤は、クエン酸、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、レシチンま
たはそれらの混合物である。
【0201】漂白活性剤 本発明の漂白組成物が過酸素漂白剤を含有する態様では、本発明組成物は漂白
活性剤またはそれらの混合物を含有することができる。“漂白活性剤”とは、過
酸化水素と反応して過酸を生成する化合物を意味し、こうして生成した過酸は、
活性化された漂白剤を構成する。本発明で使用するのに適切な漂白活性剤は、エ
ステル、アミド、イミド、または無水酸のクラスに属する化合物である。このタ
イプの適切な化合物の例は、英国特許第GB1 586 769号および同第GB
2 143 231号に開示され、また漂白活性剤のプリル(散弾位の粒径の粒子
)への製法は、公表された欧州特許出願EP−A−62 523号に開示されて
いる。本発明で使用するのに適切なこのような漂白活性剤化合物の例は、テトラ
アセチルエチレンジアミン(TAED)、3,5,5−トリメチルヘキサノイル
オキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、例えば米国特許第4 818 425号に
記載のジペルオキシドデカン酸、例えば米国特許第4 259 201号に記載の
ペルオキシアジピン酸ノニルアミドおよびn−ノナノイルオキシベンゼンスルホ
ン酸塩(NOBS)である。
【0202】 置換もしくは非置換ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイルカプロラクタム
、ノナノイルカプロラクタム、ヘキサノイルカプロラクタム、デカノイルカプロ
ラクタム、ウンデカノイルカプロラクタム、ホルミルカプロラクタム、アセチル
カプロラクタム、プロパノイルカプロラクタム、ブタノイルカプロラクタム、ペ
ンタノイルカプロラクタムまたはそれらの混合物からなる群から選ばれたN-ア
シルカプロラクタムもまた好適である。興味ある漂白活性剤の詳細な系は、EP
624 154号に開示され、その系中の特に好適なものはクエン酸アセチルト
リエチル(ATC)である。クエン酸アセチルトリエチルは、それが最終的には
クエン酸とアルコールとに分解するので、環境にやさしい利点をもつ。その上、
クエン酸アセチルトリエチルは、貯蔵に際して製品中で良好な加水分解安定性を
もち、且つ有効な漂白活性剤である。最後に、クエン酸アセチルトリエチルは、
本発明組成物に良好な洗浄能を増強する。
【0203】 本発明の組成物は、全組成物の0.01〜20重量%、好適には1〜10重量
%、より好適には3〜7重量%の漂白活性剤を含有できる。
【0204】pH緩衝成分 本発明の漂白組成物が次亜ハロゲン酸塩漂白剤を含有する態様では、本発明組
成物は任意成分として、しかし、好適成分としてpH緩衝成分を含むことができ
る。pH緩衝成分は、組成物をその重量の1〜500倍に水で希釈した後で、組
成物のpH値を8〜14、好適には8.5〜14、より好適には9〜13.5、
最も好適には9.5〜13.5にpH値を緩衝する。
【0205】 本発明で使用するのに適切なpH緩衝成分は、炭酸、ポリ炭酸、セスキ炭酸、
珪酸、ポリ珪酸、ホウ素塩(boron salts)、ホウ酸(boric acid)、リン酸、
スズ酸、アルミン酸のそれぞれアルカリ金属塩またはそれらの混合物からなる群
から選ばれる。本発明で使用するのに好適なアルカリ金属塩は、ナトリウム塩お
よびカリウム塩である。
【0206】 本発明で使用するのに適切なホウ素塩(ホウ酸塩)またはそれらの混合物とし
ては、ホウ酸のアルカリ金属塩およびホウ酸アルキルのアルカリ金属塩およびそ
れらの混合物である。ホウ素塩(ホウ酸塩)の例には、メタホウ酸、テトラホウ
酸、オクタホウ酸、ペンタホウ酸、ドデカホウ酸のそれぞれアルカリ金属塩、三
フッ化ホウ素、および1個〜12個、好適には1個〜4個の炭素原子を含有する
ホウ酸アルキル(エステル)がある。適切なホウ酸アルキルとしては、ホウ酸メ
チル、ホウ酸エチルおよびホウ酸プロピルが挙げられる。本発明で使用するのに
特に好適なホウ素塩(ホウ酸塩)は、メタホウ酸のアルカリ金属塩たとえばメタ
ホウ酸ナトリウムおよびメタホウ酸カリウム、およびホウ酸のアルカリ金属塩た
とえばホウ酸ナトリウム、およびそれらの混合物である。ホウ素塩(ホウ酸塩)
たとえばメタホウ酸ナトリウムおよびテトラホウ酸ナトリウムは、ボラックス(
Borax)社およびソシエタ・シミカ・ラーデレロ(Societa Chimica Larderello
)社からメタホウ酸ナトリウムおよびボラックス(Borax)(登録商標)の商品
名で商業的に入手できる。
【0207】 特に好適なpH緩衝成分は、炭酸ナトリウム、珪酸ナトリウム、ホウ酸ナトリ
ウム、メタホウ酸ナトリウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる。
【0208】 次亜ハロゲン酸塩漂白剤の調製に必要とされる原料物質には、通常副生物たと
えば炭酸カルシウムを含有し、次亜ハロゲン酸塩含有組成物中には0.4重量%
までの量になる副生物を含有する。しかし、このような量では、副生物は上述の
緩衝作用を持たないであろう。
【0209】 次亜ハロゲン酸塩漂白剤含有組成物は、該組成物の0.5〜9重量%、好適に
は0.5〜5重量%、より好適には0.6〜3重量%のpH緩衝成分を含有する
ことが好ましい。
【0210】布地漂白方法 本発明においては、本発明の液体漂白組成物を被処理布地に適用することによ
り本発明漂白組成物を使用する。 本発明の液体漂白組成物は、そのままの非希釈形態で、または希釈形態で使用
できる。
【0211】 “希釈形態”とは、本発明による布地漂白用組成物を使用者が溶媒で希釈でき
ることをここでは意味し、好適な溶媒は水である。このような希釈は、たとえば
手作業洗濯での使用時に、並びに他の手段たとえば洗濯機中での使用時に行なう
ことができる。本発明組成物は、1500:1(溶媒:組成物)までの希釈度、
好適には5:1〜1000:1、より好適には10:1〜700:1(溶媒:組
成物)の希釈度で使用できる。
【0212】 “(そのままの)非希釈形態”とは、本発明漂白組成物を、希釈すること無し
に、直接被処理布地上に適用すること、すなわち、本発明の液体組成物は布地上
に本明細書に記載のように適用されることであると理解されたい。
【0213】 本発明で被処理布地としては、クロス、カーテン、ドレープ生地、ベッド用リ
ンネル製品、浴室用リンネル製品、テーブルクロス、寝袋、テント、布張りの家
具などおよび/またはカーペットを挙げることができるが、これらに限定される
ものではない。
【0214】 “布地を処理する”とは、本発明組成物は実質上線状の非イオン界面活性剤を
含有しているので、布地をきれいにすること(クリーニング)を意味し、且つ本
発明組成物は漂白剤を含有しているので、布地を漂白/消毒することを意味する
【0215】 布地の処理(たとえばクリーニングおよび/または漂白)方法は、本発明によ
る漂白組成物を被処理布地と接触させることを包含する。
【0216】 この布地の処理は、本明細書に規定する漂白組成物を、布地の濯ぎ洗いもしく
は洗濯する前に、非希釈形態で布地に適用し次いで濯ぎ洗いする、いわゆる“前
処理態様”で行うか、或は布地を濯ぎ洗いする前に、本明細書に規定する漂白組
成物を最初に水性浴中で希釈し、次いで布地をその水性浴に浸積し浸透させる“
浸積浸透態様”で行うか、或は本明細書に規定する漂白組成物を、典型的な洗濯
洗剤を溶解もしくは分散させることにより形成した洗濯液に、好ましくは洗濯機
中で添加する“完全洗濯態様”のいずれかで行うことができる。これらの場合に
、布地を組成物と接触した後に、組成物が完全に乾燥される前に、布地を濯ぎ洗
いすることが肝要である。
【0217】 更に詳しくは、本発明による布地漂白方法は、最初に布地を本発明の漂白組成
物と接触させる工程、次いで該布地を該組成物と接触させたまま該布地が漂白さ
れるのに充分な期間保持する工程、次いで布地を水で濯ぎ洗いする工程からなる
ことが好ましい。もし布地を洗濯しなければならない場合には、すなわち、少な
くとも1種の界面活性剤を含有する慣用の組成物を使用して布地を洗濯しなけれ
ばならない場合には、該少なくとも1種の界面活性剤含有洗剤組成物を使用する
布地の洗濯は、該布地を該漂白組成物と接触させる工程前に行うか、および/ま
たは該布地を該漂白組成物と接触させる工程中に行うか、および/または該布地
を該漂白組成物と接触させる工程後で、濯ぎ洗い工程前、および/または濯ぎ洗
い工程後に行うことができる。
【0218】 漂白組成物は、希釈形態もしくは非希釈形態で使用できる。漂白組成物を希釈
形態で使用する場合には、漂白組成物は布地と接触させたまま、通常、1〜60
分間、好適には5〜30分間保持するべきである。一方、漂白組成物を非希釈形
態で使用する場合には、漂白組成物は遥かに短い期間、通常、5秒〜30分間、
好適には1〜10分間、布地と接触させたまま保持するべきである。
【0219】 本発明の液体漂白組成物を非希釈形態で布地と接触させ、且つ本発明による漂
白剤が次亜ハロゲン酸塩漂白剤である本発明の態様においては、次亜ハロゲン酸
塩漂白剤の濃度は0.01〜5%、好適には0.1〜3.5%、より好適には0
.2〜2%、最も好適には0.2〜1%であることが好ましい。本発明は被漂白
布地上に非希釈形態で適用できる液体次亜ハロゲン酸塩漂白剤含有組成物を提供
できる利点がある。
【0220】 本発明による漂白方法は、布地を洗濯する前に実施するのが好適である。事実
、布地を洗剤組成物を用いて洗濯する前に本発明による組成物を使用する布地の
漂白処理(希釈形態の漂白方法および/または非希釈形態の漂白方法)は、布地
を最初に洗濯し次いで漂白するより少ないエネルギーと洗剤とを消費し、優れた
白さを生じ、汚れを除去することが観察された。
【0221】 或はまた、上述した非希釈形態の漂白方法(前処理適用法)の後で濯ぎ洗いし
、および/または慣用の液体もしくは粉末洗剤を使用する慣用の洗濯工程を行う
代りに、漂白前処理操作の後で、バケツ中で(手作業操作)もしくは洗濯機中で
上述の希釈形態の漂白方法を行うこともできる。
【0222】 他の態様では、本発明は硬質表面の処理方法をも包含する。このような方法で
は、被処理硬質表面を本発明組成物と接触させる。従って、本発明は、本明細書
に規定する組成物を硬質表面、好適には硬質表面の汚れた部分にだけ、適用する
工程と、適宜該硬質表面を濯ぎ洗いする工程とを含む、本発明組成物を使用する
硬質表面処理方法をも包含する。
【0223】 本発明による硬質表面処理方法では、本発明に規定する組成物を非希釈形態で
、もしくは希釈形態で、被処理硬質表面に適用できる。希釈形態では、組成物は
その重量の200倍までの水で、好適にはその重量の80〜2倍の水で、より好
適にはその重量の60〜2倍の水で希釈するのが好ましい。
【0224】 本発明組成物を硬質表面クリーナーとして使用する場合には、本発明組成物は
濯ぎ洗いするのが容易で、処理した表面上に良好な光沢を与える。
【0225】 意図する最終用途に応じて、本発明組成物は慣用のビン類、ロール−オンを備
えたビン類、スポンジ、刷毛掛け具、またはスプレー器具を始めとする種々の容
器に包装できる。
【0226】
【実施例】
実施例 本発明を更に実施例および比較例により説明する。実施例および比較例の組成
物は、表1に記載の成分を表1に記載の割合(他に特記しなければ重量%である
)で配合した。下記の実施例(以下、特記しなければ単に「例」という)は、本
発明の方法で使用する組成物を例証するものであるが、必ずしも本発明の範囲を
制限したり、或は特定するものではない。組成物 IX 〜XVI は比較例である。
【0227】
【表1】
【0228】 マーリパル(登録商標)24−7[Marlipal(登録商標)24−7]は、コンデ
ア(Condea)社から商業的に入手できる線状C12/C14 EO7 非イオン界面活
性剤である; マーリパル(登録商標)24−4[Marlipal(登録商標)24−4]は、コンデ
ア(Condea)社から商業的に入手できる線状C12/C14 EO4 非イオン界面活
性剤である; マーリパル(登録商標)24−2[Marlipal(登録商標)24−2]は、コンデ
ア(Condea)社から商業的に入手できる線状C12/C14 EO2 非イオン界面活
性剤である; ドバノール(登録商標)23−3[Dobanol(登録商標)23−3]は、シェル
社から商業的に入手できる混合分枝鎖/線状鎖C12‐C13 EO3 非イオン界面
活性剤である; ドバノール(登録商標)45−7[Dobanol(登録商標)45−7]は、シェル
社から商業的に入手できる混合分枝鎖/線状鎖C14‐C15 EO7 非イオン界面
活性剤である; ドバノール(登録商標)91−8[Dobanol(登録商標)91−8]は、シェル
社から商業的に入手できる混合分枝鎖/線状鎖C9‐C11 EO8 非イオン界面
活性剤である; ドバノール(登録商標)91−10[Dobanol(登録商標)91−10]は、シ
ェル社から商業的に入手できる混合分枝鎖/線状鎖C9‐C11 EO10 非イオ
ン界面活性剤である; 過酸化水素は、オーシモン(Ausimont)社から商業的に入手できる; アルキルベタインは、ヘキスト社からゲナゲン.エル・エー・ビー(GENAGEN.L
AB)(登録商標)の商品名で商業的に入手できるラウリルジメチルベタインであ
る。
【0229】 例I〜例VIIIの組成物は、本発明による実施例であり、本発明方法により布地
を処理した時に、漂白および/または汚れ除去効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/395 C11D 3/395 17/08 17/08 D06L 3/02 D06L 3/02 3/08 3/08 3/16 3/16 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 デル デュカ,ヴァレリオ イタリア国、80064 マッサルブレンセ、 コルソ、エッセ、アガタ 61/エンネ (72)発明者 エスポジート、アンドレア イタリア国、00167 ローマ、ヴィア、カ ルディナーレ、カプララ 34 (72)発明者 レオーネ,ミレーナ イタリア国、21013 ガッララーテ、ヴィ ア、コンファロニエーリ 21 Fターム(参考) 4H003 AC08 AC23 AD04 BA12 DA01 DA05 DA06 DA17 EA15 EA16 EA18 EB10 ED02 EE04 EE05 EE08 FA28 FA29 FA42

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 R-(A)x-(B)y-(C)z-O-R1 (式中、Rは少なくとも90%の線状アルキル鎖を含有する偶数個の炭素原子を
    もつC6〜C22アルキル鎖またはそれらの混合アルキル鎖であり、Aはエトキシ
    単位であり、Bはブトキシ単位であり、Cはプロポキシ単位であり、x、yおよ
    びzは独立して0〜20の整数であり、x+y+zの合計は少なくとも1であり
    、R1はHであるか、C6〜C22アルキル鎖またはC6〜C28アルキルベンゼン鎖
    である) で表される実質上線状の非イオン界面活性剤と漂白剤とを含有する液体漂白組成
    物。
  2. 【請求項2】 漂白組成物が、全漂白組成物の0.01〜30重量%の実質
    上線状の非イオン界面活性剤を含有する、請求項1記載の漂白組成物。
  3. 【請求項3】 Rが、少なくとも95%の線状アルキル鎖を含有するアルキ
    ル鎖である、請求項1または2記載の漂白組成物。
  4. 【請求項4】 yとzとが両方共ゼロで、xが1〜15である、請求項1な
    いし3のいずれか1項記載の漂白組成物。
  5. 【請求項5】 漂白組成物が、更にコ‐界面活性剤を含有する、請求項1な
    いし4のいずれか1項記載の漂白組成物。
  6. 【請求項6】 漂白剤が、過酸素漂白剤である、請求項1ないし5のいずれ
    か1項記載の漂白組成物。
  7. 【請求項7】 過酸素漂白剤が、過酸化水素、水溶性の過酸化水素供給源物
    質、有機または無機過酸、ヒドロペルオキシドおよび過酸化ジアシル、およびそ
    れらの混合物からなる群から選ばれる、請求項6記載の漂白組成物。
  8. 【請求項8】 過酸素漂白剤が、過酸化水素、過酸化ジアシルおよびそれら
    の混合物からなる群から選ばれる、請求項6記載の漂白組成物。
  9. 【請求項9】 漂白組成物が、全漂白組成物の0.01〜30重量%の過酸
    素漂白剤を含有する、請求項6ないし8のいずれか1項記載の漂白組成物。
  10. 【請求項10】 R1が、水素原子である、請求項6ないし9のいずれか1
    項記載の漂白組成物。
  11. 【請求項11】 漂白組成物が、1〜9のpHをもち、且つ酸性化剤または
    酸性化剤の混合物を含有する、請求項6ないし10のいずれか1項記載の漂白組
    成物。
  12. 【請求項12】 漂白剤が、次亜ハロゲン酸塩漂白剤である、請求項1ない
    し5のいずれか1項記載の漂白組成物。
  13. 【請求項13】 次亜ハロゲン酸塩漂白剤が、次亜塩素酸ナトリウム、次亜
    塩素酸カリウム、次亜塩素酸マグネシウム、次亜塩素酸リチウム、次亜塩素酸カ
    ルシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる次亜塩素酸アルカリ金属
    塩および/または次亜塩素酸アルカリ土類金属塩である、請求項12記載の漂白
    組成物。
  14. 【請求項14】 次亜ハロゲン酸塩漂白剤が、活性ハロゲン化物に基づいて
    漂白組成物の0.01〜20重量%の量で存在する、請求項12または13記載
    の漂白組成物。
  15. 【請求項15】 R1が、C6〜C22アルキル鎖またはC6〜C28アルキルベ
    ンゼン鎖である、請求項12ないし14のいずれか1項記載の漂白組成物。
  16. 【請求項16】 漂白組成物が、8〜14のpHをもち、且つアルカリ度付
    与源物質を含有する、請求項12ないし15のいずれか1項記載の漂白組成物。
  17. 【請求項17】 漂白組成物が、更にpH緩衝成分を含有する、請求項12
    ないし16のいずれか1項記載の漂白組成物。
  18. 【請求項18】 pH緩衝成分が、炭酸ナトリウム、珪酸ナトリウム、ホウ
    素塩(ホウ酸塩)、好適にはメタホウ酸ナトリウムまたはテトラホウ酸ナトリウ
    ム、およびそれらの混合物からなる群から選ばれ、且つ液体組成物の0.5〜9
    重量%の量で存在する、請求項17記載の漂白組成物。
  19. 【請求項19】 布地を請求項1ないし18のいずれか1項記載の漂白組成
    物と、該漂白組成物を水で1500倍までの希釈度の希釈形態として接触させる
    工程を包含する、布地の漂白方法。
  20. 【請求項20】 漂白方法が、下記の後続する追加的工程: ‐布地を該漂白組成物と、布地を漂白するのに十分な期間接触させたまま放
    置し; ‐次いで、布地を水中で濯ぎ洗いして漂白組成物を除去する; を備える、請求項19記載の漂白方法。
  21. 【請求項21】 布地を漂白組成物と接触させる前および/または接触中に
    、および/または漂白組成物が除去されてしまった時に濯ぎ洗いした後で、布地
    を少なくとも1種の界面活性剤含有洗剤組成物で洗浄する、請求項19または2
    0記載の漂白方法。
  22. 【請求項22】 布地を請求項1ないし18のいずれか1項記載の液体漂白
    組成物と、該漂白組成物の非希釈形態で接触させ、該布地を該漂白組成物と、布
    地が漂白されるのに十分な期間接触させたまま放置し、次いで布地を水中で濯ぎ
    洗いして漂白組成物を除去する工程を包含する、布地の漂白方法。
  23. 【請求項23】 布地を漂白組成物と接触させる工程前に、および/または
    漂白組成物を除去してしまった濯ぎ洗い工程後で、布地を少なくとも1種の界面
    活性剤含有洗剤組成物で洗浄する、請求項22記載の漂白方法。
  24. 【請求項24】 一般式 【化2】 R-(A)x-(B)y-(C)z-O-R1 (式中、Rは少なくとも90%の線状アルキル鎖を含有する偶数個の炭素原子を
    もつC6〜C22アルキル鎖またはそれらアルキル鎖の混合物であり、Aはエトキ
    シ単位であり、Bはブトキシ単位であり、Cはプロポキシ単位であり、x、yお
    よびzは独立して0〜20の整数であり、x+y+zの合計は少なくとも1であ
    り、R1はHであるか、C6〜C22アルキル鎖またはC6〜C28アルキルベンゼン
    鎖である) で表される実質上線状の非イオン界面活性剤を漂白剤含有布地漂白組成物中で使
    用して布地を処理し、それにより汚れの除去および/または漂白効果を提供する
    、実質上線状の非イオン界面活性剤の使用方法。
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