JP2002534516A - 血中脂質低下活性および抗酸化活性を有するモルホリン誘導体 - Google Patents

血中脂質低下活性および抗酸化活性を有するモルホリン誘導体

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JP2002534516A JP2000593598A JP2000593598A JP2002534516A JP 2002534516 A JP2002534516 A JP 2002534516A JP 2000593598 A JP2000593598 A JP 2000593598A JP 2000593598 A JP2000593598 A JP 2000593598A JP 2002534516 A JP2002534516 A JP 2002534516A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は式I[式中、R1=CH2CH3, R2=CH3, R3, R4=H, R5=C6H5 (化合物1)であるか、R1= CH2CH2CH2ONO2, R2=CH3, R3, R4=H, R5=C6H5(化合物2)であるか、 R1=H, R2-R3=(CH2)4, R4=H, R5=C6H5(化合物3)であるか、R1= CH2CH2CH3, R2-R3 =(CH2)4, R4=H, R5=C6H5(化合物4)であるか、R1= CH2CH2CH2ONO2, R2-R3 =(CH2)4, R4=H, R5=C6H5(化合物5)であるか、R1=H, R2=CH3, R3-R4=(CH2)4, R5=C6H5 (化合物6)であるか、R1= CH2CH2CH3, R2=CH3, R3-R4=(CH2)4, R5=C6H5(化合物7)であるか、R1= CH2CH2CH2ONO2,R2=CH3, R3-R4= (CH2)4, R5=C6H5(化合物8)であるか、R1=CH2CH2CH2ONO2, R2=CH 3, R3, R4= H, R5=H(化合物9)であるか、またはR1=H, R2=p-NO2-C6H4-CH2CH2, R3-R4=H, R5=C6H5(化合物10)である]の置換モルホリン誘導体の合成ならびにそれらの抗酸化活性、血中コレステロール低下活性および血中脂質低下活性の評価に関する。2−ヒドロキシモルホリン誘導体3,6および10はエーテルおよびアセトン中適当なアミノアルコール(22mmol)および2−ブロモ−4−フェニルアセトフェノンまたは2−ブロモアセトフェノン(10mmol)を室温で15時間反応さることにより合成される。2−アルコキシ誘導体1,4および7はそれぞれの2−ヒドロキシ誘導体を酸性メジウム中で適当なアルコールと還流して反応させて合成する。化合物2,5,8および9はそれぞれの2−ヒドロキシ誘導体を酸性メジウム中で3−ブロモプロパノールと還流して反応させ、2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体をついでアセトニトリル中硝酸銀と還流下に反応させることにより合成される。式(I)の化合物は血漿中の総コレステロール、トリグリセライドおよびLDL−コレステロールレベルを有意に低下させる。式(I)の化合物は強力な抗酸化活性を有する。上記作用を有する式(I)の化合物は高コレステロール血症、高脂血症およびアテローム症の処置に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は新規なモルホリン誘導体の合成ならびにそれらの血中コレステロール
低下活性、血中脂質低下活性および抗酸化活性の評価に関する。とくに、本発明
は式I [式中、 R1=CH2CH3, R2=CH3, R3, R4=H, R5=C6H5 (化合物1)であるか、R1= CH2CH2CH2ONO 2 , R2=CH3, R3, R4=H, R5=C6H5(化合物2)であるか、 R1=H, R2-R3=(CH2)4, R4=H,
R5=C6H5(化合物3)であるか、R1= CH2CH2CH3, R2-R3 =(CH2)4, R4=H, R5=C6H5(化
合物4)であるか、R1= CH2CH2CH2ONO2, R2-R3 =(CH2)4, R4=H, R5=C6H5(化合物5)
であるか、R1=H, R2=CH3, R3-R4=(CH2)4, R5= C6H5 (化合物6)であるか、R1= CH2C
H2CH3, R2=CH3, R3-R4=(CH2)4, R5=C6H5(化合物7)であるか、R1= CH2CH2CH2ONO2,
R2=CH3, R3-R4= (CH2)4, R5=C6H5(化合物8)であるか、R1=CH2CH2CH2ONO2, R2=CH 3 , R3, R4= H, R5=H(化合物9)であるか、またはR1=H, R2=p-NO2-C6H4-CH2CH2, R3 -R4=H, R5=C6H5(化合物10)である]のモルホリン誘導体の合成およびそれらの医
薬的評価に関する。
【0002】 アテローム症の病因は多くの因子に関連することがよく知られているが、それ
らの中でもとくに重要な因子は、 −低密度リポタンパク質(LDL)の酸化的修飾、 −血中のコレステロールおよびLDL−コレステロールレベルの上昇、 −血中トリグリセライドレベルの上昇、 −血中HDL−コレステロールレベルの低下、 −血栓形成、内皮損傷および血行力学的因子 である。とくに、LDLの酸化的修飾は最も危険なアテローム症の発生過程と考
えられ、これは炎症およびアポトーシス(apoptotic)機構を誘発し、最終的に
は泡沫細胞および脂肪線条を形成する。
【0003】 この分野の研究において、合成化合物の大部分は血中コレステロールもしくは
血中脂質低下活性または抗酸化活性を有する。血中の総コレステロール、トリグ
リセライドおよびLDL−コレステロールを低下させることが可能で、同時に抗
酸化活性を有する化合物は報告されていない。
【0004】 以上を考慮すると、血中コレステロール低下活性、血中脂質低下活性および抗
酸化活性を有する化合物を設計し、合成し、評価することには興味がもたれる。
【0005】 本発明において報告される新規な誘導体は血漿中の総コレステロールレベルを
有意に低下させることができる。また、これらの新規な誘導体は血漿中のトリグ
リセライドおよびLDL−コレステロールレベルを低下させることができる。
【0006】 これらの新規な誘導体は、それらの血中脂質低下活性のほかに、強力な抗酸化
活性をも有する。血中脂質低下活性と抗酸化活性の組み合わせが、アテローム症
のより有効な予防および処置には必須であると考えられる。
【0007】 本発明は一般構造(I)の新規モルホリン誘導体の合成ならびに抗酸化活性、
血中コレステロール低下活性および血中脂質低下活性の評価に関する。
【0008】 方法 合成 2−ヒドロキシモルホリン誘導体3,6および10はエーテルおよびアセトン
中適当なアミノアルコール(22mmol)および2−ブロモ−4−フェニルア
セトフェノンまたは2−ブロモアセトフェノン(10mmol)を室温で15時
間反応させ、食塩飽和溶液で洗浄し、炭酸カリウムで乾燥し、真空中で蒸発させ
、ついでエーテル中10%塩酸で中和し、得られた2−ヒドロキシ誘導体をアセ
トンおよびエーテルから再結晶して合成される。
【0009】 2−アルコキシ誘導体1,4および7はそれぞれの2−ヒドロキシ誘導体を酸
性メジウム中で適当なアルコールと還流して反応させて合成する。
【0010】 化合物2,5,8および9はそれぞれの2−ヒドロキシ誘導体を酸性メジウム
中で3−ブロモプロパノールと還流して反応させ、2−(3−ブロモプロポキシ
)誘導体をついでアセトニトリル中硝酸銀と還流下に反応させることにより合成
される。 a)室温、エーテル中HCl; b)3−ブロモプロパノール、3時間還流; c)AgNO3,アセトニトリル、2時間還流; d)エタノールまたはプロパノール、15時間還流 反応図1:モルホリンの合成経路
【0011】 抗酸化活性の評価 [方法] 新規化合物の抗酸化活性の評価は、ラット肝臓ミクロソーム膜脂質の過酸化に
よりインビトロで実施した。脂質の過酸化はFe2+/アスコルビン酸システムで
誘導した。ラット肝臓ミクロソームは熱不活性化した(90℃で90秒間)。ト
リス−塩酸塩緩衝液(pH7.4)中アスコルビン酸(0.2mM)の新鮮な溶
液およびDMSOに最終濃度1mM〜0.1mMに溶解した試験化合物をミクロ
ソームに加えた。等量の緩衝液を対照サンプルに添加した。反応はFeSO4
10μM)を加えて開始させた。混合物を37℃で45分間インキュベートした
。様々な時間間隔でアリコートを採取し、脂質の過酸化を535nmにおける2
−チオバルビツール酸に反応性の物質の分光分析による測定で評価した。 [結果] 試験した化合物はすべて1mMにおいて脂質の過酸化を100%阻害し、この
活性は0.1mMにおいても維持される。
【0012】 血中脂質低下活性の評価 [方法] 合成した化合物の血中コレステロール低下活性および血中脂質低下活性はラッ
トにおけるトリトンWR1339誘導高脂質血症の阻害によって実施した。腹腔
内(i.p.)に注射したトリトンWR1339はHMG−CoAリダクターゼ
の誘導により作用する。1群5匹(試験群)の雄性Fisherラット(230
〜280g)を用い、200mg/kgのトリトンWR1339溶液および同時
に28〜56μmol/kgの試験化合物をi.p.注射し、水溶液に懸濁した
プロブコール(対照群)をi.p.注射した。対照群にはトリトンWR1339
および試験化合物のビヒクル10ml/kgをi.p.処置した。24時間後、
腹腔大動脈から血液を採取し、加ヘパリン試験管に収集した。血液を15分間3
000rpmで遠心分離し、市販のキットを用いて総コレステロール(TC)、
LDLコレステロール(LDL−C)およびトリグリセライド(TG)を測定す
るため血漿を選択した。 [結果] 本発明者らの結果は、試験化合物が血漿中の総コレステロールを54%までも
、トリグリセライドレベルを49%までも、そしてLDL−コレステロールレベ
ルを51%までも低下させ、すべての化合物がプロブコールよりも強力であるこ
とを指示する(表1)。
【0013】 上記の結果は、新規化合物が抗酸化作用と、強力な血中脂質低下作用および血
中コレステロール低下作用を有することを指示するものである。抗酸化性と血中
脂質低下性の組み合わせはアテローム症に対して有用と考えられる。
【0014】 (実施例) 化合物1の合成 2−ヒドロキシ誘導体10mmolをエーテル中HClにより酸性にしたメジ
ウム中100mlの無水エタノールと還流した。15時間還流後、大部分の溶媒
を真空中で除去し、生成物をエーテルから結晶化した。
【0015】 化合物2の合成 アセトン(30ml)および酸性メジウム中2−ヒドロキシ誘導体10mmo
lと22mmolの3−ブロモプロパノールを3時間還流した。3時間後、生成
物2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体をエーテルにより結晶化し、10mmo
lの2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体を15mmolの硝酸銀と反応させ、
2時間還流した。溶媒を真空中で除去したのち、残留物をクロロホルムに溶解し
、ろ過し、ろ液を水で洗浄し、クロロホルム層を塩化カルシウムで乾燥し、クロ
ロホルムを真空中で除去し、エーテル中臭化水素酸で中和し、エーテルにより結
晶化すると、最終生成物が得られた。
【0016】 化合物3の合成 2−ヒドロキシメチルピペリジン22mmolをエーテルおよびアセトン中1
0mmolの2−ブロモ−4−フェニルアセトフェノンと室温で15時間反応さ
せた。食塩の飽和溶液で洗浄後、炭酸カリウムで乾燥し、真空中で蒸発させ、つ
いでエーテル中10%塩酸で中和すると化合物3が得られ、これをアセトンおよ
びエーテルから再結晶した。
【0017】 化合物4の合成 10mmolの化合物3をエーテル中HClによって酸性にしたメジウム中n
−プロパノール100mlと還流した。15時間還流したのち、溶媒を真空中で
除去し、生成物をエーテルから結晶化した。
【0018】 化合物5の合成 アセトン中(30ml)中10mmolの化合物3および3−ブロモプロパノ
ール22mmolを酸性メジウム中で3時間還流させた。3時間後、生成物の2
−(3−ブロモプロポキシ)誘導体をエーテルから結晶化させた。10mmol
の2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体を15mmolの硝酸銀と反応させ、2
時間還流させた。溶媒を真空中で除去したのち、残留物をクロロホルムに溶解し
、ろ過し、ろ液を水で洗浄し、クロロホルム層を塩化カルシウムで乾燥し、クロ
ロホルムを真空中で除去し、エーテル中臭化水素酸で中和し、エーテルから結晶
化すると最終生成物が得られた。
【0019】 化合物6の合成 エーテルおよびアセトン中22mmolのN−メチルアミノ−シクロヘキサノ
ール−2を10mmolの2−ブロモ−4−フェニルアセトフェノンと室温で1
5時間反応させた。食塩の飽和溶液で洗浄後、炭酸カリウムで乾燥させ、真空中
で蒸発させ、エーテル中10%の塩酸で中和すると化合物3が得られ、これをア
セトンおよびエーテルから再結晶した。
【0020】 化合物7の合成 10mmolの化合物6を、エーテル中HClによって酸性にしたメジウム中
100mlのn−プロパノールと還流した。15時間還流したのち、溶媒を真空
中で除去し、生成物をエーテルで結晶化した。
【0021】 化合物8の合成 アセトン中(30ml)中10mmolの化合物6および3−ブロモプロパノ
ール22mmolを酸性メジウム中で3時間還流させた。3時間後、生成物の2
−(3−ブロモプロポキシ)誘導体をエーテルから結晶化させた。10mmol
の2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体を15mmolの硝酸銀と反応させ、2
時間還流した。溶媒を真空中で除去したのち、残留物をクロロホルムに溶解し、
ろ過し、ろ液を水で洗浄し、クロロホルム層を塩化カルシウムで乾燥し、クロロ
ホルムを真空中で除去し、エーテル中臭化水素酸で中和し、エーテルから結晶化
すると最終生成物が得られた。
【0022】 化合物9の合成 アセトン中(30ml)中10mmolの2−ヒドロキシ誘導体および3−ク
ロロプロパノール22mmolを酸性メジウムと3時間還流した。3時間後、生
成物の2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体をエーテルから結晶化した。10m
molの2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体を15mmolの硝酸銀と反応さ
せ、2時間還流した。溶媒を真空中で除去したのち残留物をクロロホルムに溶解
し、ろ過し、ろ液を水で洗浄し、クロロホルム層を塩化カルシウムで乾燥し、ク
ロロホルムを真空中で除去し、エーテル中臭化水素酸で中和し、エーテルから結
晶化すると、最終生成物が得られた。
【0023】 化合物10の合成 エーテルおよびアセトン中22mmolのp−ニトロ−フェネチルアミノエタ
ノールを10mmolの2−ブロモ−4−フェニルアセトフェノンと15時間室
温で反応させた。食塩の飽和溶液で洗浄後、炭酸カリウムで乾燥し、真空中で蒸
発させ、エーテル中10%塩酸で中和すると化合物3が得られ、これをアセトン
−エーテルから再結晶した。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月8日(2000.8.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 血中脂質低下活性および抗酸化活性を有するモルホリン誘導体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は新規なモルホリン誘導体の合成ならびにそれらの血中コレステロール
低下活性、血中脂質低下活性および抗酸化活性の評価に関する。とくに、本発明
は式I [式中、 R1=CH2CH3, R2=CH3, R3, R4=H, R5=C6H5 (化合物1)であるか、R1= CH2CH2CH2ON
O2, R2=CH3, R3, R4=H, R5=C6H5(化合物2)であるか、 R1=H, R2-R3=(CH2)4, R4=H
, R5=C6H5(化合物3)であるか、R1= CH2CH2CH3, R2-R3 =(CH2)4, R4=H, R5=C6H5(
化合物4)であるか、R1= CH2CH2CH2ONO2, R2-R3 =(CH2)4, R4=H, R5=C6H5(化合物5
)であるか、R1=H, R2=CH3, R3-R4=(CH2)4, R5=C6H5 (化合物6)であるか、R1= CH2C
H2CH3, R2=CH3, R3-R4=(CH2)4, R5=C6H5(化合物7)であるか、R1= CH2CH2CH2ONO2,
R2=CH3, R3-R4= (CH2)4, R5=C6H5(化合物8)であるか、R1=CH2CH2CH2ONO2, R2=CH 3 , R3, R4= H, R5=H(化合物9)であるか、R1=p-NO2-C6H4-CH2CH2, R2=CH3, R3-R4=
H, R5=C6H5(化合物10)であるか、R1= CH2CH2CH2OH, R2=CH3, R3, R4=H, R5=C6H5(
化合物11)であるか、R1=C6H4C5H5, R2=CH3, R3, R4=H, R5=C6H5(化合物12)である
か、R1=CH(CH2OH)CH3, R2=CH3, R3, R4=H, R5=C6H5 (化合物13)であるか、R1=H, R 2 -R3=CH2CH2CH2CH, R3-R4=CHCH2CH2CH2, R5=C6H5(化合物14)であるか、R1=Et , R 2 -R3=CH2CH2CH2CH, R3-R4=CHCH2CH2CH2, R5=C6H5(化合物15)であるか、R1=OH, R2 =CH3, R3, R4=H, R5=2-チエニル(化合物16)であるか、R1=Et, R2=CH3, R3, R4=H, R5= 2-チエニル(化合物17)であるか、R1= CH(CH2ONO2), R2=CH3, R3, R4=H, R5=C6H5(化合 物18)であるか、R1= CH(CH2ONO2), R2-R3=(CH2)4, R4=H, R5=C6H5 (化合物19)で
あるか、R1= CH(CH2ONO2), R2=CH3, R3-R4=(CH2)4, R5=C6H5 (化合物20)であるか
、R1=H, R2=CH2CH2ONO2, R3-R4=H, R5=C6H5 (化合物21)であるか、またはR1=H, R2 =CH2CH2ONO2, R3-R4=(CH2)4, R5=C6H5 (化合物22)である]のモルホリン誘導体お
よびそれらの医薬的に許容される塩の合成およびそれらの医薬的評価に関する。
【0002】 アテローム症の病因は多くの因子に関連することがよく知られているが、それ
らの中でもとくに重要な因子は、 −低密度リポタンパク質(LDL)の酸化的修飾、 −血中のコレステロールおよびLDL−コレステロールレベルの上昇、 −血中トリグリセライドレベルの上昇、 −血中HDL−コレステロールレベルの低下、 −血栓形成、内皮損傷および血行力学的因子 である。とくに、LDLの酸化的修飾は最も危険なアテローム症の発生過程と考
えられ、これは炎症およびアポトーシス(apoptotic)機構を誘発し、最終的に
は泡沫細胞および脂肪線条を形成する。 加えて、酸化窒素はアポB(apoB)−含有リポタンパク質の代謝に影響を与え
ることによりコレステロール低下作用を有する。
【0003】 この分野の研究において、合成化合物の大部分は血中コレステロールもしくは
血中脂質低下活性または抗酸化活性を有する。血中の総コレステロール、トリグ
リセライドおよびLDL−コレステロールを低下させることが可能で、同時に抗
酸化活性を有する化合物は報告されていない。
【0004】 以上を考慮すると、血中コレステロール低下活性、血中脂質低下活性および抗
酸化活性を有する化合物を設計し、合成し、評価することには興味がもたれる。
【0005】 本発明において報告される新規な誘導体は血漿中の総コレステロールレベルを
有意に低下させることができる。また、これらの新規な誘導体は血漿中のトリグ
リセライドおよびLDL−コレステロールレベルを低下させることができ、そし
てこれらのあるものは酸化窒素ドナーである。
【0006】 これらの新規な誘導体は、それらの血中脂質低下活性のほかに、強力な抗酸化
活性をも有する。血中脂質低下活性と抗酸化活性の組み合わせが、アテローム症
のより有効な予防および処置には必要であると考えられる。
【0007】 本発明は一般構造式(I)の新規モルホリン誘導体の合成ならびに抗酸化活性
、血中コレステロール低下活性、血中脂質低下活性および酸化窒素供与活性の評
価に関する。
【0008】 方法 合成 2−ヒドロキシモルホリン誘導体3,6および10はエーテルおよびアセトン
中適当なアミノアルコール(22mmol)および2−ブロモ−4−アリールア
セトフェノンまたは2−ブロモアセトフェノン(10mmol)を室温で15時
間反応させ、食塩飽和溶液で洗浄し、炭酸カリウムで乾燥し、真空中で蒸発させ
、ついでエーテル中10%塩酸で中和し、得られた2−ヒドロキシ誘導体をアセ
トンおよびエーテルから再結晶して合成される。
【0009】 2−アルコキシ誘導体1,4および7はそれぞれの2−ヒドロキシ誘導体を酸
性メジウム中で適当なアルコールと還流して反応させて合成する。
【0010】 化合物2,5,8および9はそれぞれの2−ヒドロキシ誘導体を酸性メジウム
中で3−ブロモプロパノールと還流して反応させ、2−(3−ブロモプロポキシ
)誘導体をついでアセトニトリル中硝酸銀と還流下に反応させることにより合成
される。 a)室温、エーテル中HCl; b)3−ブロモプロパノール、3時間還流; c)AgNO3,アセトニトリル、2時間還流; d)エタノール、プロパノール、1,3−プロパンジオールまたはp−ニトロフ
ェニルエチルアルコール、15時間還流 反応図1:モルホリン誘導体の合成経路
【0011】 抗酸化活性の評価 [方法] 新規化合物の抗酸化活性の評価は、ラット肝臓ミクロソーム膜脂質の過酸化に
よりインビトロで実施した。脂質の過酸化はFe2+/アスコルビン酸システムで
誘導した。ラット肝臓ミクロソームは熱不活性化した(90℃で90秒間)。ト
リス−塩酸塩緩衝液(pH7.4)中アスコルビン酸(0.2mM)の新鮮な溶
液およびDMSOに最終濃度1mM〜0.1mMに溶解した試験化合物をミクロ
ソームに加えた。等量の緩衝液を対照サンプルに添加した。反応はFeSO4
10μM)を加えて開始させた。混合物を37℃で45分間インキュベートした
。様々な時間間隔でアリコートを採取し、脂質の過酸化を535nmにおける2
−チオバルビツール酸に反応性の物質の分光分析による測定で評価した。 [結果] 試験した化合物はすべて1mMにおいて脂質の過酸化を100%阻害し、この
活性は0.1mMにおいても維持される。
【0012】 血中脂質低下活性の評価 [方法] 合成した化合物の血中コレステロール低下活性および血中脂質低下活性はラッ
トにおけるトリトンWR1339誘導高脂質血症の阻害によって実施した。腹腔
内(i.p.)に注射したトリトンWR1339はHMG−CoAリダクターゼ
の誘導により作用する。1群5匹(試験群)の雄性Fisherラット(230
〜280g)を用い、200mg/kgのトリトンWR1339溶液および同時
に28〜56μmol/kgの試験化合物をi.p.注射し、水溶液に懸濁した
プロブコール(対照群)をi.p.注射した。対照群にはトリトンWR1339
および試験化合物のビヒクル10ml/kgをi.p.処置した。24時間後、
腹腔大動脈から血液を採取し、加ヘパリン試験管に収集した。血液を15分間3
000rpmで遠心分離し、市販のキットを用いて総コレステロール(TC)、
LDLコレステロール(LDL−C)およびトリグリセライド(TG)を測定す
るため血漿を選択した。 [結果] 本発明者らの結果は、試験化合物が血漿中の総コレステロールレベルを61%
までも、トリグリセライドレベルを74%までも、そしてLDL−コレステロー
ルレベルを51%までも低下させ、すべての化合物がプロブコールよりも強力で
あることを指示する(表1)。
【0013】 上記の結果は、新規化合物が抗酸化作用と、強力な血中脂質低下作用および血
中コレステロール低下作用を有することを指示するものである。抗酸化性と血中
脂質低下性の組み合わせはアテローム症に対して有用である。
【0014】 [結果] 合成された硝酸エステルは0.1mMにおいて25%まで酸化窒素を放出する
ことが見出された。
【0015】 酸化窒素付与活性の評価 [方法] 酸化窒素の放出は、540nmにおけるGriess反応の生成物の分光分析
により測定し、%NO2 -(mol/mol)で表示した。
【0016】 (実施例) 化合物1の合成 2−ヒドロキシ誘導体10mmolをエーテル中HClにより酸性にしたメジ
ウム中100mlの無水エタノールと還流した。15時間還流後、大部分の溶媒
を真空中で除去し、生成物をエーテルから結晶化した。
【0017】 化合物2の合成 アセトン(30ml)および酸性メジウム中2−ヒドロキシ誘導体10mmo
lと22mmolの3−ブロモプロパノールを3時間還流した。3時間後、生成
物2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体をエーテルにより結晶化し、10mmo
lの2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体を15mmolの硝酸銀と反応させ、
2時間還流した。溶媒を真空中で除去したのち、残留物をクロロホルムに溶解し
、ろ過し、ろ液を水で洗浄し、クロロホルム層を塩化カルシウムで乾燥し、クロ
ロホルムを真空中で除去し、エーテル中臭化水素酸で中和し、エーテルにより結
晶化すると、最終生成物が得られた。
【0018】 化合物3の合成 2−ヒドロキシメチルピペリジン22mmolをエーテルおよびアセトン中1
0mmolの2−ブロモ−4−フェニルアセトフェノンと室温で15時間反応さ
せた。食塩の飽和溶液で洗浄後、炭酸カリウムで乾燥し、真空中で蒸発させ、つ
いでエーテル中10%塩酸で中和すると化合物3が得られ、これをアセトンおよ
びエーテルから再結晶した。
【0019】 化合物4の合成 10mmolの化合物3をエーテル中HClによって酸性にしたメジウム中n
−プロパノール100mlと還流した。15時間還流したのち、溶媒を真空中で
除去し、生成物をエーテルから結晶化した。
【0020】 化合物5の合成 アセトン中(30ml)中10mmolの化合物3および3−ブロモプロパノ
ール22mmolを酸性メジウム中で3時間還流させた。3時間後、生成物の2
−(3−ブロモプロポキシ)誘導体をエーテルから結晶化させた。10mmol
の2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体を15mmolの硝酸銀と反応させ、2
時間還流させた。溶媒を真空中で除去したのち、残留物をクロロホルムに溶解し
、ろ過し、ろ液を水で洗浄し、クロロホルム層を塩化カルシウムで乾燥し、クロ
ロホルムを真空中で除去し、エーテル中臭化水素酸で中和し、エーテルから結晶
化すると最終生成物が得られた。
【0021】 化合物6の合成 エーテルおよびアセトン中22mmolのN−メチルアミノ−シクロヘキサノ
ール−2を10mmolの2−ブロモ−4−フェニルアセトフェノンと室温で1
5時間反応させた。食塩の飽和溶液で洗浄後、炭酸カリウムで乾燥させ、真空中
で蒸発させ、エーテル中10%の塩酸で中和すると化合物3が得られ、これをア
セトンおよびエーテルから再結晶した。
【0022】 化合物7の合成 10mmolの化合物6を、エーテル中HClによって酸性にしたメジウム中
100mlのn−プロパノールと還流した。15時間還流したのち、溶媒を真空
中で除去し、生成物をエーテルで結晶化した。
【0023】 化合物8の合成 アセトン中(30ml)中10mmolの化合物6および3−ブロモプロパノ
ール22mmolを酸性メジウム中で3時間還流させた。3時間後、生成物の2
−(3−ブロモプロポキシ)誘導体をエーテルから結晶化させた。10mmol
の2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体を15mmolの硝酸銀と反応させ、2
時間還流した。溶媒を真空中で除去したのち、残留物をクロロホルムに溶解し、
ろ過し、ろ液を水で洗浄し、クロロホルム層を塩化カルシウムで乾燥し、クロロ
ホルムを真空中で除去し、エーテル中臭化水素酸で中和し、エーテルから結晶化
すると最終生成物が得られた。
【0024】 化合物9の合成 アセトン中(30ml)中10mmolの2−ヒドロキシ誘導体および3−ク
ロロプロパノール22mmolを酸性メジウムと3時間還流した。3時間後、生
成物の2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体をエーテルから結晶化した。10m
molの2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体を15mmolの硝酸銀と反応さ
せ、2時間還流した。溶媒を真空中で除去したのち残留物をクロロホルムに溶解
し、ろ過し、ろ液を水で洗浄し、クロロホルム層を塩化カルシウムで乾燥し、ク
ロロホルムを真空中で除去し、エーテル中臭化水素酸で中和し、エーテルから結
晶化すると、最終生成物が得られた。
【0025】 化合物10の合成 エーテルおよびアセトン中22mmolのp−ニトロ−フェネチルアミノエタ
ノールを10mmolの2−ブロモ−4−フェニルアセトフェノンと15時間室
温で反応させた。食塩の飽和溶液で洗浄後、炭酸カリウムで乾燥し、真空中で蒸
発させ、エーテル中10%塩酸で中和すると化合物3が得られ、これをアセトン
−エーテルから再結晶した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 9/10 A61P 9/10 C07D 265/36 C07D 265/36 498/04 498/04 112T (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BR,C A,CN,IN,JP,US Fターム(参考) 4C056 AA02 AB01 AC03 AD01 AD03 AE01 AF01 AF05 EA03 EB03 EC02 4C072 AA01 BB02 CC01 CC11 EE07 FF07 GG07 HH02 JJ02 JJ03 UU01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC73 BC74 CB22 MA01 MA04 NA14 ZA45 ZC33

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I [式中、 R1=CH2CH3, R2=CH3, R3, R4=H, R5=C6H5 (化合物1)であるか、R1= CH2CH2C
    H2ONO2, R2=CH3, R3, R4=H, R5=C6H5(化合物2)であるか、 R1=H, R2-R3=(CH2) 4 , R4=H, R5=C6H5(化合物3)であるか、R1= CH2CH2CH3, R2-R3 =(CH2)4, R4=H, R5=C6H5(化合物4)であるか、R1= CH2CH2CH2ONO2, R2-R3 =(CH2)4, R4=H, R5=
    C6H5(化合物5)であるか、R1=H, R2=CH3, R3-R4=(CH2)4, R5=C6H5 (化合物6)
    であるか、R1= CH2CH2CH3, R2=CH3, R3-R4=(CH2)4, R5=C6H5(化合物7)である
    か、R1= CH2CH2CH2ONO2, R2=CH3, R3-R4= (CH2)4, R5=C6H5(化合物8)であるか
    、R1=CH2CH2CH2ONO2, R2=CH3, R3, R4= H, R5=H(化合物9)であるか、またはR1 =H, R2=p-NO2-C6H4-CH2CH2, R3-R4=H, R5=C6H5(化合物10)である]の置換モル
    ホリン誘導体の合成経路において、 2−ヒドロキシ−モルホリン誘導体3,6および10はエーテルおよびアセト
    ン中適当なアミノアルコール(22mmol)および2−ブロモ−4−フェニル
    アセトフェノンまたは2−ブロモアセトフェノン(10mmol)を室温で15
    時間反応させ、食塩飽和溶液で洗浄し、炭酸カリウムで乾燥し、真空中で蒸発さ
    せ、ついでエーテル中10%塩酸で中和し、得られた2−ヒドロキシ誘導体をア
    セトンおよびエーテルから再結晶して合成するか、2−アルコキシ誘導体1,4
    および7はそれぞれの2−ヒドロキシ誘導体を適当なアルコールと酸性メジウム
    中で還流して反応させて合成するか、化合物2,5,8および9はそれぞれの2
    −ヒドロキシ誘導体を酸性メジウム中3−ブロモプロパノールと還流して反応さ
    せ、ついで2−(3−ブロモプロポキシ)誘導体をアセトニトリル中で還流して
    硝酸銀と反応させることにより合成する経路。
  2. 【請求項2】 「請求項1」によって合成される「請求項1」記載の式Iの
    置換モルホリン誘導体。
  3. 【請求項3】 脂質の過酸化の阻害活性およびそれらの強力な抗酸化活性を
    有する「請求項1」記載の式Iの置換モルホリン誘導体。
  4. 【請求項4】 血漿のコレステロールレベル低下作用を有する「請求項1」
    記載の式Iの置換モルホリン誘導体。
  5. 【請求項5】 血漿のトリグリセライドレベル低下作用を有する「請求項1
    」記載の式Iの置換モルホリン誘導体。
  6. 【請求項6】 血漿のLDL−コレステロールレベル低下作用を有する「請
    求項1」記載の式Iの置換モルホリン誘導体。
  7. 【請求項7】 高コレステロール血症の予防および処置に使用する医薬の製
    造のための「請求項1〜6」のいずれかに記載の式Iの置換モルホリン誘導体の
    使用。
  8. 【請求項8】 高脂血症の予防および処置に使用する医薬の製造のための「
    請求項1〜6」のいずれかに記載の式Iの置換モルホリン誘導体の使用。
  9. 【請求項9】 アテローム症の予防および処置に使用する医薬の製造のため
    の「請求項1〜6」のいずれかに記載の式Iの置換モルホリン誘導体の使用。
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