JP2002534501A - カルバミン酸の安定な新規活性化誘導体、その調製方法及び尿素調製のためのその利用 - Google Patents

カルバミン酸の安定な新規活性化誘導体、その調製方法及び尿素調製のためのその利用

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    • C08G71/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a ureide or urethane link, otherwise, than from isocyanate radicals in the main chain of the macromolecule
    • C08G71/02Polyureas

Abstract

(57)【要約】 本発明は、安定な活性化カルバミン酸誘導体又は安定した活性化カルバメートを調製し、場合によっては単離することを目的とした、アミノ酸誘導体から得られるイソシアネートの利用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明の目的は、新しい安定したカルバミン酸活性化誘導体、特に新しい安定
した活性化カルバメート、それらの調製方法及び尿素調製のためのその利用を目
的とする。
【0002】 置換された尿素の合成及び応用は数年来めざましい飛躍を遂げている。これら
の化合物は、HIVプロテアーゼの阻害物質、CCK−Bレセプタのアンタゴニ
スト或いはエンドテリンのアンタゴニストといったような医薬品業界において現
在開発中のいくつかの有効成分中に存在する1。なお、β葉層の生成のための「
骨格」として2か又はペプチド骨格構造の擬態物3としてオリゴ尿素が導入された
。置換された尿素の形成方法は、カルボニル化剤4、イソシアネート5又はカルバ
メート6とアミンの反応に基づくものである。
【0003】 免疫調節活性をもつ新しい化合物を開発することを目的とする研究の一環とし
て、尿素又は尿素のオリゴマーを含むペプチド類似体に容易にアクセスするため
にホスゲン又はその誘導体の一つを利用する必要がない単純な方法が必要となる
。1995年に、Burgessグループが初めてオリゴ尿素の固相での合成について
記述した。この合成は、N保護されたモノフタルイミドジアミンから誘導された
イソシアネート合成等価体(synthons)の利用に基づいていた。この戦略は、保
護されたモノフタルイミドジアミン前駆物質の調製を必要とし、対応するイソシ
アネートを得るためのカルボニル化剤としてトリホスゲンを利用する3a,3b。類
似のアプローチにおいて、Schultz グループは、予備活性化された合成等価体と
してアジド4−ニトロフェニルカルバメートを利用した3c,3d。より最近になっ
て、Boc保護されたN置換済みエチレンジアミンとクロロギ酸4−ニトロフェニ
ルとの反応により得られた4−ニトロフェニルカルバメートが、Liskampグルー
プによる尿素−ペプチド合成のための合成等価体として記述された3e。要約する
と、現在のところ、ホスゲン(又はその誘導体)の利用を回避しかつ尿素オリゴ
マー合成ならびにペプチド内へのパターンの容易な取込みを可能にするFmoc、
Boc又はZ基により無差別に保護されたアミノ酸から得られた活性化された単量
体の容易な合成方法は、存在していない。活性化されたカルバメートは、カルボ
ーネート4c又はクロロホルメート3e,6bとアミンの反応によって又はアルコール
とイソシアネートの反応によって一般に調整される。
【0004】 本発明の1つの態様は、新しい安定なカルバミン酸活性化誘導体、特に新しい
安定な活性化カルバメートを提案することにある。
【0005】 本発明のその他の態様の1つは、新しいイソシアネートを提案することにある
【0006】 本発明のその他の態様の1つは、環式又は非環式尿素の新しい調製方法を提案
することにある。
【0007】 本発明のその他の態様の1つは、新しい環式又は非環式尿素を提案することに
ある。
【0008】 一般的に言うと、本発明の目的は、安定なカルバミン酸活性化誘導体又は安定
な活性化アルバメートの調製及び場合によっては単離のためのアミノ酸誘導体か
ら得られたイソシアネートの利用にある。
【0009】 有利な1つの実施形態に従うと、本発明は、環式又は非環式の置換済み尿素特
に環式又は非環式の尿素オリゴマーの調製、又は環式又は非環式の尿素パターン
を含むペプチド又はシュードペプチドの調製のための、上述のイソシアネート、
安定なカルバミン酸活性化誘導体又は安定な活性化カルバメートの利用に関する
【0010】 「アミノ酸誘導体」というのは、第3アミン、ウレタン、アミド、尿素、ニト
ロ又はフタルイミド官能基を与えるために選択された基によってその第1又は第
2アミン官能基が保護され得るようなアミノ酸(アルファー、ベーター、ガンマ
ー、デルターアミノその他)を意味する。
【0011】 本発明の枠内では、「アミノ酸誘導体」という語は、当業者によって理解され
るような広義で解釈されなくてはならず、特にペプチド、ポリペプチド、タンパ
ク質、シュードペプチド又はオリゴ尿素の誘導体を表わす。
【0012】 「活性化カルバメート」又は「カルバミン酸活性化誘導体」というのは、一般
に周囲温度でかつ有機溶媒中の塩基の存在下で又は不在下で第1アミン又は第2
アミン又はアルコールと反応することのできるカルバメート又はカルバミン酸誘
導体を意味する。
【0013】 「安定なカルバメート」又は「安定なカルバミン酸誘導体」は、単離可能、精
製可能でありかつ著しい劣化なく3カ月以上の期間保管(好ましくは4℃で)で
きることから、安定化しているカルバメート又はカルバミン酸誘導体を表わして
いる。安定性は、例えばHPLC又は薄層クロマトグラフィといったテストによ
って測定できる。
【0014】 「単離」というのは、反応混合物中に存在する不純物(これらは例えば、反応
を行なうために利用された試薬の1つの余剰分、対称性尿素、水の存在下でイソ
シアネートの転位により得られたアミンなどでありうる)全体から所望の生成物
を分離し、かくして精製された生成物を、著しい分解に導くことなく長期間(数
カ月、3カ月以上)(好ましくは4℃で)保管できるようにする形態で回収する
プロセスを意味する。
【0015】 「尿素オリゴマー」という表現は、尿素結合(少なくとも2つ)によって互い
に連結されたパターンの連続的連鎖を表わす。
【0016】 例えば、NH2−CHR1−CHR′1−NH−CO−NH−CHR2−CHR′ 2 −NH−CO−NH−CHR3−CHR′3−CONH2
【0017】 本発明は特に、アミノ基が保護されているアミノ酸誘導体からカルバミン酸の
安定な活性化誘導体を調製する方法において a) アシルアジドを得るためアミノ酸誘導体の−COOH基を−CON3
に変換する工程、 b) イソシアネートを得るためアジ化アシルの−CON3基を−NCO基に
変換する工程、 c) 前記カルバミン酸の安定な誘導体を得るためイソシアネートを処理する
工程、 を含んで成る方法を目的としている。
【0018】 本発明の方法の有利な実施形態に従うと、−COOH基から−CON3基への
変換段階a)は、アミノ基が保護されているアミノ酸の活性化誘導体をアジ化物
アニオンで処理することによって行なわれる。
【0019】 例を挙げると、アジ化物アニオンをナトリウムアジドの形で利用することがで
きる。
【0020】 かくして、−COOH基から−CON3基への変換段階a)は、ナトリウムア
ジドでの、アミノ酸誘導体の誘導体から形成された混合無水物の処理によって行
なうことができる。
【0021】 一般に、酸からアジドを得ることを可能にする当業者にとって既知のあらゆる
方法、特にHouben-Wey1の百科辞典「Methoden der organischen Chemie」の中
で記述されている方法を利用することができる。
【0022】 本発明の方法の有利なもう1つの実施形態に従うと、−COOH基から−CO
3基への変換段階a)は、その後ニトロソ化を受けるヒドラジドを得るため、
アミノ基が保護されているアミノ酸の活性化誘導体をヒドラジンで処理すること
によって行われる。
【0023】 「アミノ酸活性化誘導体」というのは、例えば、酸エステル又は酸塩化物とい
ったような酸ハロゲン化物のことである。
【0024】 一例を挙げると、カルボン酸は、その後亜硝酸の作用によって求められるアシ
ルアジドに変換されるヒドラジンへとヒドラジン作用によって変換される活性誘
導体(エステル、塩化物など)へと、まず最初に転化される。
【0025】 本発明のもう1つの有利な実施形態に従うと、−COOH基から−NCO基へ
の変換は、以下で一例として示された合成スキームに従って、対称的に二置換さ
れたジメチルヒドラジン(《UDMH》)を利用する方法によって実施されうる
【0026】
【化34】
【0027】 本発明はさらに
【0028】
【化35】
【0029】 という構造式(I)を満たす化合物にも関し、ここで、 − 《n》は1以上好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であり、 − 《i》は、2からn+1まで変動する整数であり、 − 破線で表わされたai及びai′は、単結合(s)でも2重結合(d)でも
ありうる共有結合であり、 − 破線で表わされている《bi及びbi-1》は、
【0030】
【表29】
【0031】 であり、これらのai、a′i、bi-1のいくつかが芳香族核の一部を成しうるこ
とを条件として、単結合(s)、2重結合(d)又は3重結合(t)でありうる
共有結合である。 − GPは、 * オキシカルボニル(GP=ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH3 3 )、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル(
R=CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2) * アシル(GP=RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH 32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(GP=R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、C
H(CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * アリール、特にフェニル * 尿素(GP=RNHCO)、好ましくはR=H、CH3、CH2CH3、CH
(CH32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)
【0032】
【化36】
【0033】 * O2(アミンによってマスキングされた形態といったようなニトロ基に対応
する)、 の中から選ばれ、R1=φである保護基であり; − R1、Ri、R′i 及びR基は、各々かつ互いに独立して 水素 ハロゲン 天然又は非天然(合成)アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の側鎖 置換されていないか又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHR 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ の中の単数又は複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環の構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 アルコキシORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 を表わすことができ、ここで、 Raは、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基又は、その環の構造が5〜2
0個の炭素原子を含有するアリール基であり、 − X基は、構造式Iの化合物に対して活性化カルバメート構造を付与する基
を表わし、X基は、場合によっては少なくとも1つのニトロ又は少なくとも1つ
のハロゲンで置換されたフェノール又はヒドロキシルアミン誘導体の中から選ば
れた、より特定的には、 − N−ヒドロキシスクシンイミド − フェノール − ペンタフルオロフェノール − ペンタクロロフェノール − p−ニトロフェノール − 2,4−ジニトロフェノール − 2,4,5−トリクロロフェノール − 2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノール − ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール − 1−オキソ−2−ヒドロキシジヒドロベンゾトリアジン(HODhbt) − 7−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOAt) − 4−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4−HOAt) − テトラゾール − イミダゾール という化合物の中から選ばれた化合物に由来するものであり、 構造式(I)の化合物は、それが
【0034】
【表30】
【0035】 である化合物と異なっていることを条件として、 − 単数又は複数の非対称炭素が構造式(I)の中に存在する場合には、それ
らの立体配置は独立した形でR(右:rectus)又はS(左:sinister)であり得
、 − R1、Ri、R′i基は、 1) RiとR′iの間の環化 2) Ri又はR′iとRi+kc(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の
整数である)の間の環化、 3) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRi又はR′iの間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされうる、という特性を有している。
【0036】 各々窒素原子に結合させられた最初の結合b1及び最後のbn+1はつねに単結
合である:すなわち*1及びbn+1はつねに単結合である。
【0037】 結合biが2重結合である場合、これはすなわち、隣接する結合bi-1、bi+1 、ai及びai+1が単結合であり、結合a′i及びa′i+1が存在しないことを暗に
意味している。 *i=dである場合、ai及びai+1=s;a′i及びa′i+1=φ;bi-1及び
i+1=s
【0038】 結合biが3重結合である場合、これはすなわち、隣接する結合bi+1、bi+1
が単結合であり、結合ai、a′i、ai+1及びa′i+1が存在しないことを暗に意
味している。 *i=tである場合、ai及びai+1=φ;a′i及びa′i+1=φ;bi-1及び
i+1=s
【0039】 結合aiが2重結合である場合、これはすなわち隣接する結合bi-1及びbi
単結合であり、結合a′iが存在しないことを暗に意味している。 *i=dである場合、bi-1及びbi=s
【0040】 符号φは、それが関係する結合が存在しないことに対応している。
【0041】 「いくつかの結合は同様に、置換された又は非置換の芳香族核の一部を成すこ
とができる」という表現は、以下の要領で説明がつく。次の3つのケースが出現
する可能性がある:すなわち n≧2 : 結合ai、ai+1、及びbiは、芳香族環に属する; 結合bi+1
、結合bi-1との関係においてオルトの位置にある。 n≧3 : 結合ai、ai+2、bi及びbi+1は芳香族環に属する; 結合bi+ 2 は、結合bi-1との関係においてメタの位置にある。 n≧4 : 結合ai、ai+3、bi、bi+1及びbi+2は芳香族環に属する;
結合bi+3は、結合bi-1との関係においてオルトの位置にある。 R1、Ri及びR′iの間の環化の場合、それは以下のように例示できる: 1) RiとR′iの間の環化: 一例として、n=2である以下の3つの分子は、R2とR′2の間の環化を含ん
でいる。
【0042】
【化37】
【0043】 2) Ri(又はR′i)とRi+k(kは1〜3の間に含まれる正の整数であり
うる)の間の環化; 一例として、n=2である以下の3つの分子は、R2とR3(この場合kは1に
等しい)の間の環化を含む。
【0044】
【化38】
【0045】 3) 好ましくはi=2、3又は4で、R1とRi(又はR′i)の間の環化; 一例として、n=2である以下の3つの分子は、R1とR2(又はR1とR3)の
間の環化を含む。
【0046】
【化39】
【0047】 以上及び以下で示す全ての構造式において、GP=RCO又はROCOである
場合、Rは有利には炭化水素鎖を表わす。
【0048】 以上及び以下に記す全ての構造式において、GP=ROCOである場合、GP
は、隣接する窒素原子と共にウレタン基を形成する。
【0049】 以下で記す全ての構造式において、A=ROCOである場合、Aは、隣接する
窒素原子と共にウレタン基を形成する。
【0050】 本発明はさらに
【0051】
【化40】
【0052】 という構造式(III)の化合物にも関し、ここで、 − 《n》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
り、 − 《i》は、2からn+1まで変動する整数であり、 − 破線で表わされたai及びa′iは、単結合(s)でも2重結合(d)でも
ありうる共有結合であり、 − 破線で表わされている《bi及びbi-1》は、
【0053】
【表31】
【0054】 であり、これらのai、a′i、bi-1のいくつかが芳香族核の一部を成しうるこ
とを条件として、単結合(s)、2重結合(d)又は3重結合(t)でありうる
共結合である。 − R1、Ri、R′i基は、各々かつ互いに独立して 水素 天然又は非天然アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の側鎖 置換されていないか、又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ カルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ の中の単数又は複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環の構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 を表わすことができ、ここで、 Raは、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基又は、その環の構造が5〜2
0個の炭素原子を含有するアリール基であり、 − Y及びY′基は以下のものであってもまたはそれを含んでいてもよい; 1) シュードペプチド(単数又は複数のシュードペプチドを含有するペプチ
ド)
【0055】
【表32】
【0056】 −《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 −kは1〜pまで変動する整数であり、 −Aは、 * 水素、 * オキシカルボニル(ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH33
、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル(R
=CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2)、 * アシル(RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくは、R=トリチル、CH3、CH2CH3、C
H(CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、
【0057】
【化41】
【0058】 * ビオチン、 の中から選ばれた1つの基であり、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ互いに独立して、 水素 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミ
ノ酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH,ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ 炭素原子1〜10のカルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環の構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ハロゲン −ORb −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の
炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、制限的な意味な
く特に
【0059】
【表33】
【0060】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕 2) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、
【0061】
【表34】
【0062】 〔なおここで − 《m》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
る、 − 《k》は、1〜mまで変動する整数であり、 − Aは以上で定義づけした通りである〕 3)
【0063】
【化42】
【0064】 という構造式を満たす尿素オリゴマー; なお式中 − 《u》は、1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数である、 − 《q》は、1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数である、 − 《j》は、それが2からu+1の間に含まれるあらゆる整数値をとる、と
いう形で定義づけされた2以上の整数パラメータである、 − 又は《r》は、1〜qの間に含まれるあらゆる値をとる1以上の整数パラ
メータである、 − 破線で表わされた《ar j及びa′r j》は、単結合(s)でも2重結合(d
)でもありうる共有結合であり、 − 破線で表わされている《br j及びbr j-1》は、
【0065】
【表35】
【0066】 であり、これらの結合のいくつかが芳香族核の一部を成しうることを条件として
、単結合(s)、2重結合(d)又は3重結合(t)でありうる共有結合である
。 − Aは、以上で定義づけのとおりである、 − Zr、Zr j、Z′r jは、前出のR1、Ri、R′iと同様独立した形で定義さ
れる。 − X基は、構造式Iの化合物に対して活性化カルバメート構造を付与する基
を表わし、X基は、場合によっては少なくとも1つのニトロ又は少なくとも1つ
のハロゲンで置換されたフェノール又はヒドロキシルアミン誘導体の中から選ば
れた、より特定的には、 − N−ヒドロキシスクシンイミド − フェノール − ペンタフルオロフェノール − ペンタクロロフェノール − p−ニトロフェノール − 2,4−ジニトロフェノール − 2,4,5−トリクロロフェノール − 2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノール − ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール − 1−オキソ−2−ヒドロキシジヒドロベンゾトリアジン(HODhbt) − 7−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOAt) − 4−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4−HOAt) − イミダゾール − テトラゾール という化合物の中から選ばれた化合物に由来するものであり、 − 構造式(III)の化合物は、 − 単数又は複数の非対称炭素が構造式(III)の中に存在する場合には、そ
れらの立体配置は独立した形でR(右)又はS(左)であり得、 − R1、Ri、R′i基は、 1) RiとR′iの間の環化 2) Ri(又はR′i)とRi+kc(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる
正の整数である)の間の環化、 3) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRi(又はR′i)の間の環化
である分子内環化に基づいて定義づけされうる、という特性を有している。
【0067】 Yの定義に入るシュードペプチドの例としては、以下のものを挙げることがで
きる: Boc−Ala−Ala−Gly−Ile−Gly−〔CH2NH〕−Ile− (GlyとIleの間に削減タイプの結合を含むシュードヘキサペプチド)。
【0068】 本発明は同様に、
【0069】
【化43】
【0070】 という構造式(III bis)の化合物をも目的としており、ここで、 −《n》は、1以上、好ましくは1〜10、好ましくは1〜4の整数であり、 −《i》は、2からn+1まで変動する整数であり、 − Y基は 1) シュードペプチド(単数または複数のシュードペプチド結合を含むペプチ
ド)
【0071】
【表36】
【0072】 〔なおここで、 −《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 −kは1〜pまで変動する整数であり、 −Aは、 * 水素、 * オキシカルボニル(ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH33
、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル(R
=CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2)、 * アシル(RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくは、R=トリチル、CH3、CH2CH3、C
H(CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、
【0073】
【化44】
【0074】 * ビオチン、 の中から選ばれた1つの基であり、 * A基は、それが隣接している窒素原子Nと1つのもの《NH2 +》を形成で
き、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ互いに独立して、 水素 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミ
ノ酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH、ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ 炭素原子1〜10のカルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環の構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ハロゲン −ORb −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造
をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、制限的な意味な
く特に
【0075】
【表37】
【0076】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質原性アミノ酸及び非
タンパク質原性アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕 2) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、
【0077】
【表38】
【0078】 〔なおここで − 《m》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
る、 − 《k》は、1〜mまで変動する整数であり、 − Aは以上で定義づけした通りである〕 3) −* 水素、 * オキシカルボニル(GP=ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH 33)、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル
(R=CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2)、 * アシル(GP=RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(
CH32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH
(CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、
【0079】
【化45】
【0080】 * ビオチン、 * O2(アミンによりマスキングされた形態といったようなニトロ基に対
応する)、 の中から選ばれ、R1=φである保護基、 − 同じく《GP−N》部分が《NH2 +》部分を形成するようなものでありう
るGP基、 でありうるGP基、 であっても又はこれらを含有していてもよく、 − R1、Ri 及びR基は、各々かつ互いに独立して、 水素、 ハロゲン、 天然又は合成アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸で保護された又はさ
れていない側鎖、 未置換の、又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ カルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ の中の単数または複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20) 5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜2
0個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造を
もつアリール基を表わす〕、 を表わすことができ、 − X基は、構造式III bis の化合物に対してカルバミン酸の活性化誘導体構
造を付与する基を表わし、X基は、場合によっては少なくとも1つのニトロ又は
少なくとも1つのハロゲンで置換されたフェノール又はヒドロキシルアミン誘導
体の中から選ばれた、より特定的には、 − N−ヒドロキシスクシンイミド − フェノール − ペンタフルオロフェノール − ペンタクロロフェノール − p−ニトロフェノール − 2,4−ジニトロフェノール − 2,4,5−トリクロロフェノール − 2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノール − ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール − 1−オキソ−2−ヒドロキシジヒドロベンゾトリアジン(HODhbt) − 7−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOAt) − 4−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4−HOAt) − イミダゾール − テトラゾール という化合物の中から選ばれた化合物に由来するものであり、 それが
【0081】
【表39】
【0082】 である化合物と異なっていることを条件として、 − 単数または複数の非対称炭素が構造式(III bis)の中に存在する場合には、
それらの立体配置は独立した形でR(右)又はS(左)であり得、 − R1及びRi基は、 1) RiとRi+kc(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の整数であ
る)の間の環化、 2) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRiの間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされうる、という特性を有している構造式
(III bis)の化合物である。
【0083】 本発明は、
【0084】
【化46】
【0085】 という構造式(I bis)をもち、式中n、i、GP、X、R1及びRiが構造式(
III bis)に関して上述した意味をもつ化合物をも目的としている。
【0086】 構造式(III bis)の有利な一群の化合物は、1≦n≦4であり、Xが構造式
(III bis)に関し以上で定義づけした通りであり、特にp−ニトロフェノール
、N−ヒドロキシスクシンイミド、ペンタフルオロフェノール、ヒドロキシ−1
,2,3−ベンゾトリアゾール又はイミダゾールに由来しており、Aが、構造式
(III bis)に関し以上で定義づけしたようなオキシカルボニル又はアシル基で
ある化合物 − 特に、qとmが1〜10に含まれ、好ましくは1又は2に等しく、より特
定的にはA=Boc及びFmoc である化合物、 − 特に、
【0087】
【化47】
【0088】 という構造式を満たす化合物、 − そしてより特定的には、
【0089】
【化48】
【0090】 という構造式の化合物、 で構成されている。
【0091】 構造式(Ibis)の有利な一群の化合物は、1≦n≦4であり、Xが構造式(I
II bis)に関し以上で定義づけした通りであり、特にp−ニトロフェノール、N
−ヒドロキシスクシンイミド、ペンタフルオロフェノール、ヒドロキシ−1,2
,3−ベンゾトリアゾール又はイミダゾールに由来しており、GPが、構造式(
III bis)に関し以上で定義づけしたようなオキシカルボニル又はアシル基であ
る化合物、 − 特に、GPがBoc及びFmocである化合物、 − 特に、
【0092】
【化49】
【0093】 という構造式を満たす化合物、 − そしてより特定的には、
【0094】
【化50】
【0095】 という構造式の化合物、 で構成されている。
【0096】 構造式(III)及び(III bis)の化合物は、保護基が、例えばアミノ酸連鎖、
シュードペプチド又は尿素のオリゴマーによって置換される構造式(I)及び(
I bis)の化合物に類似した活性化カルバメートである。これらは、以下で定義
する構造式(IV)の対応イソシアネートから得ることができる。
【0097】 構造式(I)及び(I bis)の化合物は、以下で定義する構造式(IX)のN保
護されたアミノ酸から誘導されかつ以下で定義する構造式(II)のイソシアネー
トから得ることのできる活性化カルバメートである。
【0098】 本発明はまた、
【0099】
【化51】
【0100】 という構造式(IV)の化合物にも関する。 ここで、 − 《n》は1以上、好ましくは1〜10、好ましくは1〜4の整数であり、 − 《i》は、2からn+1まで変動する整数であり、 − Y基は 1) シュードペプチド(単数または複数のシュードペプチド結合を含むペプ
チド)
【0101】
【表40】
【0102】 〔なおここで、 − 《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − 《k》は1〜pまで変動する整数であり、 − 又はAは、 * 水素、 * オキシカルボニル(ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH33
、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル(R
=CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2)、 * アシル(RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH
(CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール、 * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、
【0103】
【化52】
【0104】 * ビオチン、 の中から選ばれた1つの基であり、 * A基は、それが隣接している窒素原子Nと1つのもの《NH2 +》を形成
でき、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ独立して、 水素 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は、 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH,ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ 炭素原子1〜10のカルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環の構造が5〜20個の原子を含有するアリール基、 ハロゲン原子 −ORb −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造
をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、特に
【0105】
【表41】
【0106】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質原性アミノ酸及び非
タンパク質原性アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 2) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、
【0107】
【表42】
【0108】 〔なおここで − 《m》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
る、 − 《k》は、1〜mまで変動する整数であり、 − Aは以上で定義づけした通りである〕 3) −* 水素、 * オキシカルボニル(GP=ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH3
3)、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル
(R=CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−H2CH=CH2)、 * アシル(GP=RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(C
32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH(
CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール、 * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、
【0109】
【化53】
【0110】 * ビオチン、 * O2(アミンによりマスキングされた形態といったようなニトロ基に対応
する)、 の中から選ばれ、R1=φである保護基、 − 同じく《GP−N》部分が《NH2 +》部分を形成するようなものでありう
るGP基、 でありうるGP基、 であっても又はこれらを含有していてもよく、 − R1、Ri及びR基は、各々かつ互いに独立して、 水素、 ハロゲン、 天然又は合成アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸で保護された又はされ
ていない側鎖、 未置換の、又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ の中の単数または複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20)
、 5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜2
0個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造を
もつアリール基を表わす〕 を表わすことができ、 それが
【0111】
【表43】
【0112】 である化合物と異なっていることを条件として、 − 単数または複数の非対称炭素が構造式(IV)の中に存在する場合には、それ
らの立体配置は独立した形でR(右)又はS(左)であり得、 − R1及びRi基は、 1) RiとRi+kc(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の整数であ
る)の間の環化、 2) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRiの間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされうる、という特性を有している構造式
(IV)の化合物を表わす。 本発明は、
【0113】
【化54】
【0114】 という構造式(II)を満たす化合物にも関し、ここで、式中n、i、GP、R1
とRiが構造式(IV)で定義した意味をもつ。
【0115】 構造式(IV)の有利な化合物群は、1≦n≦4であり、Aが構造式(IV)に関
して以上で定義づけしたようなオシキカルボニル又はアシル基である化合物、及
び 特にp及びmが1〜10の間に含まれ、好ましくは1又は2に等しい
【0116】
【化55】
【0117】 の化合物、特にA=Boc及びFmocである化合物である。
【0118】 構造式(II)の有利な化合物群は、1≦n≦4であり、GPが構造式(IV)に
関して以上で定義づけしたようなオキシカルボニル又はアシル基である化合物、
特に
【0119】
【化56】
【0120】 の化合物、特にGP=Boc及びFmocである化合物である。
【0121】 構造式(IV)のイソシアネートは、構造式(III)及び(III bis)の化合物の
合成用の前駆物質として利用され、かつ以下に定義づけされた構造式(X)の化
合物から得ることができる。
【0122】 構造式(II)のイソシアネートは、構造式(I)及び(I bis)の化合物の合
成において利用され、かつ以下に定義された構造式(IX)のN保護されたアミノ
酸誘導体から得ることができる。
【0123】 本発明はまた、
【0124】
【化57】
【0125】 という構造式(V)の化合物に関する。ここで、 − 《n》は1以上、特に1〜4、好ましくは1〜2の整数であり、 − 《d》は0〜4、好ましくは0又は1整数であり、 − 《i》は、2からn+1まで変動する整数であり、 − Y基は 1) シュードペプチド(単数または複数のシュードペプチド結合を含むペプチ
ド)
【0126】
【表44】
【0127】 〔なおここで、 − 《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − 《k》は1〜mまで変動する整数であり、 − Aは、 * 水素、 * オキシカルボニル(ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH33)、
Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル(R=
CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2) * アシル(RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH32
、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH(
CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、
【0128】
【化58】
【0129】 * ビオチン、 の中から選ばれた1つの基であり、 *A基は、それが隣接している窒素原子Nと1つのもの《NH2 +》を形成で
き、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ互いに独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミ
ノ酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH,ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ 炭素原子1〜10のカルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ハロゲン −ORb −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造
をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、特に
【0130】
【表45】
【0131】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 2) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、
【0132】
【表46】
【0133】 〔なおここで、 − 《m》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
る、 − 《k》は、1〜mまで変動する整数であり、 − Aは以上で定義づけした通りである〕 であっても又はこれらを含有していてもよく、 − R1、Ri及びR基は、各々かつ互いに独立して、 水素、 ハロゲン、 天然又は非天然アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸で保護された又は
されていない側鎖、 未置換の、又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ の中の単数または複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20)
、 5〜20個の炭素原子を含む環構造をもつアリール基、 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜2
0個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造を
もつアリール基を表わす〕 を表わすことができ、 − G基は、 A) アミノ酸残基又はアミノ酸残基連鎖、
【0134】
【表47】
【0135】 − なお《v》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数
であり、好ましくはv>3及びv>5であり − Dは: −NH2 −NHCORc −NHRc −NRcd −N(Rc)CON(Rd) −OH −ORc であってよい。 〔ここでRc及びRdは、互いに独立して、アリル、ベンジル、t−ブチル、フ
ルオレニルメチル、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か、又は5〜20個
の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基である〕 − Sk、S′k、及びS″kは、各々独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は、 1/ −COORe 2/ −CONHRe 3/ −COOH 4/ −OH,ORe 5/ −NHRe 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Re 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ カルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数Kの置換基で置換されたアルキル基(C1−C20)、 その構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ORe基 NH2基 OH基 ハロゲン を表わすことができ、ここで、 Reは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜20個の
炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつア
リール基を表わし、 B) * NH2 * O−ベンジル * O−アリル * O−メチル * O−エチル * O−tertブチル の中から選ばれたラジカルであっても、又はこれらを含有するものであってもよ
く、 − X基は、構造式Vの化合物に対して、アルコール又はアミンと反応してカ
ルバミン酸又は尿素の誘導体を形成することのできる活性化された分子構造を付
与する基を表わし、特に場合によっては少なくとも1つのニトロ又は1つのハロ
ゲンで置換されたフェノール又はヒドロキシルアミン誘導体の中から選ばれた、
より特定的には、 − N−ヒドロキシスクシンイミド − フェノール − ペンタフルオロフェノール − ペンタクロロフェノール − p−ニトロフェノール − 2,4−ジニトロフェニルフェノール − 2,4,5−トリクロロフェノール − 2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノール − ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール − 1−オキソ−2−ヒドロキシジヒドロベンゾトリアジン(HODhbt) − 7−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOAt) − 4−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4−HOAt) − イミダゾール − テトラゾール の中から選ばれた化合物に由来するものであり、 − 単数または複数の非対称
炭素が構造式(V)の中に存在する場合には、それらの立体配置は独立した形で
R(右)又はS(左)であり得、 − R1及びRi基は、 1) RiとRi+kc
(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の整数である)の間の環化、 2
) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRiの間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされうる、という特性を有している、構造
式(V)の化合物、 そしてより特定的には、1≦n≦4、d=0又は1、X=N−ヒドロキシスク
シンイミド、Aはオキシカルボニル又はアシル基である構造式(V)を満たす化
合物、及び特にp、m及びvが1〜10の間に含まれ、好ましくは1又は2に等
しい化合物、好ましくはA=Boc及びFmoc である化合物、 及び特に
【0136】
【化59】 という構造式の化合物。
【0137】 構造式(V)の化合物は、活性化カルバメートが、保護されたアミノ酸又はペ
プチド、シュードペプチドさらには尿素オリゴマーの側鎖上に導入される、構造
式(I)及び(I bis)の化合物に類似した活性化カルバメートである。
【0138】 本発明はまた、
【0139】
【化60】
【0140】 という構造式(V bis)の化合物にも関する。ここで、 − 《n》は1以上、特に1〜4、好ましくは1〜2の整数であり、 − 《d》は0〜4、好ましくは0又は1整数であり、 − 《i》は、2からn+1の間に含まれるあらゆる整数値をとるという形で
定義付けされた2以上の整数パラメータであり、 − Y基は 1) シュードペプチド(単数または複数のシュードペプチド結合を含むペプチ
ド)
【0141】
【表48】
【0142】 〔なおここで、 − 《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − 《k》は1〜pまで変動する整数であり、 − Aは、 * 水素、 * オキシカルボニル(ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH33)、
Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル(R=
CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2)、 * アシル(RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH32
、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH(
CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール、 * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、
【0143】
【化61】
【0144】 * ビオチン、 の中から選ばれた1つの基であり、 * A基は、それが隣接している窒素原子Nと1つのもの《NH2 +》を形成で
き、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ互いに独立して、 水素 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミ
ノ酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は、 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH,ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ カルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ハロゲン −ORb −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造
をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、特に
【0145】
【表49】
【0146】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 2) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、
【0147】
【表50】
【0148】 〔なおここで − 《m》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
る、 − 《k》は、1〜mまで変動する整数であり、 − Aは以上で定義づけした通りである〕 であっても又はこれらを含有していてもよく、 − R1、Ri及びR基は、各々かつ互いに独立して、 水素、 ハロゲン、 天然又は非天然アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸で保護された又は
されていない側鎖、 未置換の、又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ を含む単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1〜C20) 5〜20個の炭素原子を含む環構造をもつアリール基 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜2
0個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造を
もつアリール基を表わす〕 を表わすことができ、 − G基は、 A) アミノ酸残基又はアミノ酸残基連鎖、
【0149】
【表51】
【0150】 − なお《v》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数
であり、好ましくはv>3及びv>5であり、 − 《k》は、1〜v、好ましくは1〜50の間で変化する整数であり、 − Dは、 −NH2 −NHCOR −NHRc −NRcd −N(Rc)CON(Rd) −OH −ORc 〔ここでRc及びRdは、互いに独立して、アリル、ベンジル、t−ブチル、フ
ルオレニルメチル、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か、又は5〜20個
の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基である〕 − Sk、S′k、及びS″kは、各々互いに独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか、又は 1/ −COORe 2/ −CONHRe 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −NHRe 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Re 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ カルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数Kの置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ORe基 NH2基 OH基 ハロゲン を表わすことができ、ここで、 Reは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜20個の
炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつア
リール基を表わし、 B) * NH2 * O−ベンジル * O−アリル * O−メチル * O−エチル * O−tertブチル の中から選ばれたラジカルであっても、又はこれらを含有するものであってもよ
く、 − 単数または複数の非対称炭素が構造式(V)の中に存在する場合には、そ
れらの立体配置は独立した形でR(右)又はS(左)であり得、 − R1及び
i基は 1) RiとRi+kc(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の整
数である)の間の環化、 2) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRi
間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされうる、という特性を有している、構造
式(Vbis)の化合物、 そしてより特定的には、1≦n≦4、d=0又は1、x=N−ヒドロキシスクシ
ンイミド、Aはオキシカルボニル又はアシル基である構造式(Vbis)を満たす
化合物、及び特に、p、m及びvが1〜10の間に含まれ、好ましくは1又は2
に等しい化合物、好ましくはA=Boc及びFmocである化合物。
【0151】 構造式(Vbis)のイソシアネートは、構造式(V)の化合物の合成のための前
駆物質として利用でき、化合物(XI)から得ることができる。
【0152】 本発明はまた、
【0153】
【化62】
【0154】 という構造式(VII)の化合物にも関する。ここで − 《n》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
り、 − 《i》は、2からn+1まで変動する整数であり、 − Y基は 1) シュードペプチド(単数または複数のシュードペプチド結合を含むペプチ
ド)
【0155】
【表52】
【0156】 〔なおここで、 − 《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − 《k》は1〜pまで変動する整数であり、 − 又はAは、 * 水素、 * オキシカルボニル(ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH33)、
Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル(R=
CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2)、 * アシル(RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH32
、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH(
CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、
【0157】
【化63】
【0158】 * ビオチン、 の中から選ばれた1つの基であり、 * A基は、それが隣接している窒素原子Nと1つのもの《NH2 +》を形成で
き、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミ
ノ酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は、 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH,ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ 炭素原子1〜10のカルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の原子を含有するアリール基、 ハロゲン −ORb −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
20個の炭素原子を有するアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構
造をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、特に
【0159】
【表53】
【0160】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 2) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、
【0161】
【表54】
【0162】 〔なおここで − 《m》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
る、 − 《k》は、1〜mまで変動する整数であり、 − Aは以上で定義づけした通りである〕 3) −* オキシカルボニル(GP=ROCO)、好ましくはBoc(R=C(
CH33)、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカル
ボニル(R=CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2
) * アシル(GP=RCO)好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(C
32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH(
CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル * フタルイミド(R1=φ)
【0163】
【化64】
【0164】 * ビオチン * O2(アミノによりマスキングされた形態といったようなニトロ基に対応
する)、 の中から選ばれ、R1=φである保護基、 − 同じく《GP−N》部分が《NH2 +》部分を形成するようなものでありう
るGP基、 でありうるGP基、 であっても又はこれらを含有していてもよく、 − R1、Ri 及びR基は、各々かつ互いに独立して、 水素、 ハロゲン、 天然又は非天然アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸で保護された又は
されていない側鎖、 未置換の、又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ カルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ の中の単数または複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20) 5〜20個の炭素原子を含む環構造をもつアリール基 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜2
0個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造を
もつアリール基を表わす〕 を表わすことができ、 − B基はN−W′又は0であってよく − W及びW′基は、 A) 水素、 B) 未置換か又は 1/ −COORh 2/ −CONHRh 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORh 6/ −NHRh 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Rh 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン の中の単数又は複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20)、 〔なおここでRhは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、
1〜20個の炭素原子をもつアルキル基又は5〜20個の炭素原子を含有する環
の構造をもつアリール基を表わす〕、 C) 5〜20個の炭素原子を含有する環構造をもつアリール基、 D) タンパク質産生アミノ酸及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれ
たアミノ酸の保護された又はされていない側鎖、及びプロリンの場合にはW=W
′=CH2−CH2−CH2−CH(COOR)−)、 E) シュードペプチド(単数又は複数のシュードペプチド結合を含むペプチ
ド)、
【0165】
【表55】
【0166】 〔なおここで、 − 《h》は1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であり
、 − 《k》は1〜hまで変動する整数であり、 − Dは 水素 −COOH −COORc −CONH2 −CH2COORc −NHCORc −NH(Rc) −CONRcd −N(Rc)CON(Rd) −OH −ORc −CN −C(O)Rc であってよく 〔ここでRc及びRdは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル
、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か、又は5〜20個の炭素原子を含む
環の構造をもつアリール基である〕 − Sk、S′k、及びS″kは、各々互いに独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
酸の保護された又は保護されない側鎖、 置換されていないか又は、 1/ −COORe 2/ −CONHRe 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −NHRe 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Re 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ カルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数又は複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ORe基 NH2基 OH基 ハロゲン を表わすことができ、 ここで、Reは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造
をもつアリール基を表わし、 − −Ψk*〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHが、特に
【0167】
【表56】
【0168】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 F) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、
【0169】
【表57】
【0170】 〔なおここで − 《v》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であり
好ましくはv>3及びv>5であり、 − 《k》は、1〜vまで変動する整数であり、 − D、Sk、S′k及びS″k以上で独立して定義づけした通りである〕 であるか又はこれを内含しうるものであり、
【0171】
【化65】
【0172】 という構造式の化合物が除外されること、及び − ペプチド内に存在するアミノ酸の側鎖を擬似し単数又は複数の尿素結合の
導入を可能にする以下に定義するような単数又は複数の誘導体を含むペプチドT
yr−Gly−Gly−Phe−Leu−OHの類似体とは異なることつまり、
【0173】
【化66】
【0174】 の化合物とは異なること〔なお式中Rはヒドロキシベンジル、水素原子、ベンジ
ル基又はイソブチル基を表わす〕及び
【0175】
【化67】
【0176】 と異なること、 を条件として、さらに、 − 単数又は複数の非対称炭素が構造式(VII)の中に存在する場合には、それら
の立体配置は独立した形でR(右)又はS(左)であり得、 − R1及びRi基は、同様に 1) RiとRi+kc(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の整数であ
る)の間の環化、 2) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRiの間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされうる、という特性を有している、構造
式(VII)の化合物。
【0177】 構造式(VII)中、BがN−W′を表わす場合、Nは窒素原子に対応し、Bが
Oを表わす場合、Oは酸素原子に対応する。
【0178】 タイプ(VII)の化合物は、タイプ(III)及び(III bis)又は場合によって(IV
)の化合物と第1級及び第2級アミン又はアルコールを含有する誘導体の反応生
成物である。
【0179】 本発明は同様に、
【0180】
【化68】
【0181】 という構造式(VI)の化合物において、n、i、GP、R1、Ri、B及びWが構
造式(VII)に関して以上に記述された意味を有する化合物にも関する。
【0182】 タイプ(VI)の化合物は、タイプ(I)及び(I bis)又は場合によって(II
)の化合物と第1級及び第2級アミン又はアルコールを含有する誘導体との反応
生成物である。
【0183】 構造式(VII)の有利な化合物群は、1≦n≦4である化合物、特にv、h、m
及びpが1〜10の間、好ましくは1〜5の間に含まれる化合物、より特定的に
【0184】
【化69】
【0185】 の化合物である。
【0186】 有利な化合物群は、1≦n≦4でありGPが構造式(VI)に関して以上で定義
したようなオキシカルボニル又はアシル基である構造式(VI)の化合物、特にv
及びhが1〜10の間に含まれ、好ましくは1又は2に等しい
【0187】
【化70】
【0188】 の化合物、特にGP−Boc及びFmocである化合物である。
【0189】 本発明はまた、
【0190】
【化71】
【0191】 という構造式(VIII)の化合物にも関する。ここで、 ◇ 環を形成する合計原子数は、7を越え、 ◇ Ri、R′i、Y′、W′、B基は以上ですでに記した意味をもち ◇ Y基はこの新たなケースにおいては、以下のものであるか又はこれらを含有
しうる; I) 非置換の又は 1/ −COORe 2/ −CONHRe 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −OR 6/ −NHRe 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Re 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン の中の単数又は複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20) 〔なおここで、Reは、1〜20個の炭素原子のアルキル基又は5〜20個の炭
素原子を含有する環の構造をもつアリール基である〕 II) アリール基 III) シュードペプチド(単数又は複数のシュードペプチド結合を含有するペ
プチド)
【0192】
【表58】
【0193】 〔なおここで、 − 《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ互いに独立して、 水素 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
酸の側鎖 置換されていないか又は 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH,ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ 炭素原子1〜10のカルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数又は複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環の構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ハロゲン −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、ここで、 Rbは、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子
を含む環の構造をもつアリール基を表わし、 − −Ψk*〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、特に
【0194】
【表59】
【0195】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、ハロゲン、1〜20個の炭素原
子のアルキル基、又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を
表わす〕、 IV) アミノ酸残基又はアミノ酸残基連鎖、
【0196】
【表60】
【0197】 〔なおここで − 《m》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
る、 − Zk、Z′ k及びZ″kは、以上で定義したとおりである〕 V) 以下の要領で定義づけされる尿素オリゴマー;
【0198】
【化72】
【0199】 〔なおここで、 − 《u》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
る、 − 《q》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
る、 − 《j》は、2〜u+1の間に含まれるより大きな整数パラメータである、 − 《r》は、1〜q−1の間に含まれるあらゆる値をとる1以上の整数パラ
メータである。 − 破線で表わされた《ar j及びa′r j》は、単結合(s)でも2重結合(d
)でもありうる共有結合であり、破線で表わされている《br j及びbr j-1》は、
【0200】
【表61】
【0201】 であってこれらの結合のうちのいくつかが芳香族核の一部を成しうることを条件
として、単結合(s)、2重結合(d)又は3重結合(t)でありうる共有結合
であり、 − Zr、Zr j、Z′r jは、以上で定義づけされた通りのR1、Ri、R′iに関
して記された意味をもつ〕。
【0202】 構造式(VIII) の有利な化合物群は、1≦n≦4である化合物、特にh、v、
t、p、m及びqが1〜10、好ましくは1〜5の間に含まれている化合物、そ
してより特定的には、
【0203】
【化73】
【0204】 の化合物によって構成されている。なおここでR1及びR2は、上述の意味をもち
、Z1 1、Z1 2、Z2 1、Z2 2、Z3 1及びZ3 2はZr Jに関して示された意味をもつ。
【0205】 本発明はまた、
【0206】
【化74】
【0207】 という構造式(VIII bis)の環式化合物をも目的としている。 環を形成する原子の合計数が6以上、好ましくは7以上であり、 − 《n》は1以上、好ましくは1〜10、好ましくは1〜4の整数であり、 − 《i》は、2からn+1まで変動する整数であり、 − R1、Ri及びRn+2基は、各々かつ互いに独立して 水素、 ハロゲン、 天然又は非天然アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又は保
護されていない側鎖、 置換されていないか又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ の中の単数または複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1−C20) その構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 を表わすことができ、ここで、 Raは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜20個の
炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつア
リール基を表わし、 R1びRi基は、同様に、 1) R1とRi+kc(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の整数であ
る)の間の環化、 2) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRiの間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされ得、 − Y基は、 I) 非置換であるか又は 1/ −COORe 2/ −CONHRe 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −OR 6/ −NHRe 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Re 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン の中の単数または複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1−C20)
、 〔なおここでReは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、
1〜20個の炭素原子を有するアルキル基又は5〜20個の炭素原子を含有する
環の構造をもつアリール基を表わす〕、 II) アリール基 III) シュードペプチド(単数または複数のシュードペプチド結合を含むペプ
チド)
【0208】
【表62】
【0209】 〔なおここで、 − 《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ互いに独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は、 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH,ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ 炭素原子1〜10のカルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ハロゲン −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造
をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、特に
【0210】
【表63】
【0211】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 IV) アミノ酸残基又はアミノ酸残基連鎖:
【0212】
【表64】
【0213】 〔なおここで、 − 《m》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − Zk、Z′k及びZ″kは前述の通りに定義づけされる〕、 であるか又はこれを含有することができ、 − B基はN−W′又はOであってよく − W′基は、 A) 水素、 B) 非置換か又は 1/ −COORh 2/ −CONHRh 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORh 6/ −NHR 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Rh 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン の中の単数又は複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20)、 〔なおここでRhは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、
1〜20個の炭素原子をもつアルキル基又は5〜20個の炭素原子を含有する環
の構造をもつアリール基を表わす〕、 C) 5〜20個の炭素原子を含有する環構造をもつアリール基、 D) タンパク質産生アミノ酸及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれ
たアミノ酸の保護された又はされていない側鎖、及びプロリンの場合にはW=W
′=CH2−CH2−CH2−CH(COOR)−)、 E) シュードペプチド(単数又は複数のシュードペプチド結合を含むペプチ
ド)、
【0214】
【表65】
【0215】 〔なおここで、 − 《h》は1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であり
、 − 《k》は1〜hまで変動する整数であり、 − Dは 水素 −COOH −COORc −CONH2 −CH2COORc −NHCORc −CONRcd −N(Rc)CON(Rd) −OH −ORc −CN −C(O)Rc であってよく 〔ここでRc及びRdは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル
、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か、又は5〜20個の炭素原子を含む
環の構造をもつアリール基である〕 − Sk、S′k、及びS″kは、各々互いに独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
酸の保護された又は保護されない側鎖、 置換されていないか又は 1/ −COORe 2/ −CONHRe 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −NHRe 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Re 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ カルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数又は複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ORe基 NH2基 OH基 ハロゲン を表わすことができ、ここで、 Reは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜20個の
炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつア
リール基を表わし、 − −Ψk*〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHが、特に
【0216】
【表66】
【0217】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 F) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、
【0218】
【表67】
【0219】 〔なおここで − 《v》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
り好ましくはv>3及びv>5であり、 − 《k》は、1〜vまで変動する整数であり、 − D、Sk、S′k及びS″kは以上で独立して定義づけした通りである〕 であるか又はこれを内含しうるものである化合物、 そしてより特定的には、1≦n≦4であり、h、v、p、mが1〜10の間に含
まれ、好ましくは1〜5である、構造式(VIIIbis)を満たす化合物。
【0220】 タイプ(VIII)及び(VIII bis)の化合物は、タイプ(III)及び(III bis)
又は(IV)の化合物から、一時的保護の除去後に遊離されたアミンとの分子内反
応によって得られる環状化合物である。
【0221】 タイプ(VIII)及び(VIII bis)の化合物は、タイプ(III)及び(III bis)
又は(IV)の化合物から、一時的保護の除去後に遊離されたアミンとの分子内反
応によって得られる環状化合物である。
【0222】 構造式(I)(I bis)、(III)、(III bis)、(IV)、(V)、(Vbis)
、(VI)及び(VII)の化合物において、アリール基は、好ましくは、 1/ フェニル 2/ ナフチル 3/ インデニル 4/ チオフェニル 5/ ベンゾチオフェニル 6/ フラニル 7/ ベンゾフラニル 8/ ピリジル 9/ インドリル 10/ ピロリル の中から選ばれ、アリール基は、特に 1/ 炭素原子1〜10のアルキル 2/ ハロゲン 3/ 炭素原子1〜10のアルコキシ 4/ ヒドロキシル 5/ 炭素原子1〜10のアミン 6/ 炭素原子1〜10のエステル 7/ ニトリル 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ニトロ 10/ 炭素原子1〜10の尿素 11/ 炭素原子1〜10のアミド 12/ グアニジン 13/ 炭素原子1〜10のカルボン酸 の中から選ばれた1〜6個の置換基で置換されうる。
【0223】 本発明の方法の有利な1実施形態に従うと、構造式(I bis)、(II)、(II
I bis)、(IV)、(V)又は(Vbis)の化合物の調製はそれぞれ、以下のもの
から実施でき、かつ以下の工程を含む:
【0224】
【化75】
【0225】 という構造式(IX)の化合物(構造式(Ibis)及び(II)の化合物について)
【0226】
【化76】
【0227】 という構造式(X)の化合物(構造式(III bis)及び(IV)の化合物について
【0228】
【化77】
【0229】 という構造式(XI)の化合物(構造式(V)及び(Vbis)の化合物について)、 a) 適切な処理によって酸(IX)又は(X)又は(XI)をそれぞれ対応する
アシルアジド(XII)又は(XIII)又は(XIV)
【0230】
【化78】
【0231】 に変換する段階(工程)、 b) クルチウス転位によりアシルアジド(XII) 又は(XIII) 又は(XIV)を
それぞれ対応するイソシアネート(II)又は(IV) 又は(Vbis)に変換する段
階、 c) 構造式(Ibis)、(III bis)又は(V)のカルバミン酸誘導体を得る
ことを可能にする条件下で、好ましくは単離されていないイソシアネート(II)
、(IV)又は(Vbis)を処理する段階。
【0232】 本発明の調製方法の有利な実施形態に従うと: − 酸(IX)又は(X)又は(XI)をそれぞれ対応するアシルアジド(XII)
又は(XIII)又は(XIV)に変換する段階(a)が、例えば、{THF(テトラ
ヒドロフラン)中のNMM(N−メチルモルホリン)、DIEA(ジ−イソプロ
ピルエチルアミン)さらにはEt3Nといったような第3アミンの存在下でクロ
ロギ酸エチル又はイソブチルと酸IX、X又はXIを反応させることによって形成さ
れた}混合無水物をナトリウムアジド溶液を用いて処理することによって実施さ
れ、 − アシルアジド(XII)又は (XIII) 又は(XIV)を対応するイソシアネート(
II)又は(IV)又は(Vbis)に変換する段階(b)が、例えば、トルエン又はキ
シレンといった適当な溶媒中のアシルアジド溶液を加熱することによって実施さ
れ、イソシアネートの形成は、バルーン内の気体放出を観察することで追跡でき
、この気体放出の終りがクルチウス転位の完了を意味しており、 − イソシアネート(II)、(IV)又は(Vbis)の処理段階(c)は、イソ
シアネートが例えばトルエン中で再度溶解状態となった時点で、そして場合によ
っては、好ましくは後に有機溶媒中の溶解の後、水性、酸性又は塩基性洗浄又は
HPLCによって又はシリカカラム上での精製又は結晶化によって有利にも単離
される構造式(Ibis)、(III bis)又は(V)のカルバミン酸誘導体を得るべ
く、場合によってはピリジンといったような塩基そして予備活性化された合成等
価物(synthon)を得ることを可能にする − N−ヒドロキシスクシンイミド − フェノール − ペンタフルオロフェノール − ペンタクロロフェノール − p−ニトロフェノール − 2,4−ジニトロフェノール − 2,4,5−トリクロロフェノール − 2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノール − ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール − 1−オキソ−2−ヒドロキシジヒドロベンゾトリアジン(HODhbt) − 7−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOAt) − 4−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4−HOAt) − イミダゾール − テトラゾール というリスト中の誘導体の1つを用いて行なわれる調製方法である。
【0233】 一例を挙げると、以上で記述した段階a)において、混合無水物は、−15℃
の温度で、THF(テトラヒドロフラン)中のNMM(N−メチルモルフォリン
)、DIEA(ジ−イソプロピルエチルアミン)さらにはEt3Nといったよう
な第3アミンの存在下でクロロギ酸エチル又はイソブチルと酸(IX)、(X)又
は(XI)を反応させることによって形成される。
【0234】 一例を挙げると、以上で記述した段階b)では、アシルアジドの溶液は、65
℃の温度で適切な溶媒(特にトルエン又はキシレン)の中で加熱される。
【0235】 一例を挙げると、上述の段階c)では、イソシアネートの処理は、それが例え
ば高温トルエン中で再び溶解状態にあるとき、65℃の温度で行なわれる。
【0236】 本発明のもう1つの実施形態に従うと、構造式(VI)又は(VII)の化合物の
調製方法は、炭酸ナトリウム(Na2CO3)又は重炭酸ナトリウム(NaHCO 3 )といった、又は(例えばEt3N、DIEA、NMM、コリジン、ルチジンと
いった)第3アミンといったような塩基の添加を伴う又は伴わないDMF、H2
O/アセトン、THF、ジクロロメタン又はアセトニトリルといった溶媒中で、
上述の構造式(Ibis)、(II)、(III bis)、(IV)、(V)又は(Vbis)の生
成物の1つと第1アミン又は第2アミン又はアルコールを含む化合物を反応させ
ることを含んで成る。
【0237】 本発明のもう1つの実施形態に従うと、構造式(VIII bis)の化合物の調製方
法は、(例えばEt3N、DIEA、NMM、コリジン、ルチジンといった)第
3アミン又は炭酸ナトリウム(Na2CO3)といったような塩基の添加を伴う又
は伴わないDMF、H2O/アセトン、THF、ジクロロメタン又はアセトニト
リルといった溶媒中で構造式(III bis)の生成物又は構造式(VII)の化合物を
分子内環化させることを含んで成る。
【0238】 本発明について、以下で、制限的価値をもたない例I〜IIIを用いて説明する
【0239】 例Iでは、誘導体O−スクシンイミジル−2−(tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)−エチルカルバメートと脂肪族又は芳香族第1アミン、第2アミン又はα
−又はβ−アミノ酸誘導体の反応により、好収率で予想された尿素誘導体又は尿
素オリゴマーが迅速に導かれる。
【0240】 例IIでは、固相で反復的に利用される誘導体O−スクシンイミジル−2−〔(
9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニルアミノ〕−エチルカルバメー
トによって、好収率で目的とする尿素シュードペプチド及び尿素オリゴマーを得
ることができる。
【0241】 例I. 誘導体O−スクシンイミジル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−エ
チルカルバメート(I)及び(Ibis)の効率のよい合成ならびに二及び三置換
済み尿素及び尿素オリゴマーの合成における活性化単量体としてのそれらの利用
が記述される。N−Boc−保護されたβ−アミノ酸(IX)をまず、対応するアシ
ルアジド誘導体(XII)に変換させる。化合物(XII)のクルチウス転位によって
形成されたイソシアネートを直ちにピリジンの存在下でN−ヒドロキシスクシン
イミドを用いて処理し、対応するカルバメート(I)及び(Ibis)(スキーマ
1の構造式を参照のこと)を得る(50〜64%)。これらのカルバメートは、
周囲温度で第1及び第2アミンと自然に反応して尿素(VIe)(79〜87%)
を提供する安定した結晶質の化合物である。1例を挙げると、N−Boc−保護さ
れた3−尿素誘導体(VIg)の合成は同様に、カルバメート(Ib)を用いる逐次
付加によって実施された。
【0242】 N−Boc−保護されたβ−アミノ酸(IX)は、まず最初にNaN3を用いて(
EtOCOCI/N−メチルモルホリンで調製された)その混合無水物の反応に
より、対応するアシルアジド(XII)に変換される。65°でトルエン中でアシ
ルアジド(XII)を加熱することによってin-situで生成されたイソシアネート(
II)を、ピリジン(1当量)の存在下でN−ヒドロキシスクシンイミド(1当量
)を用いて直ちに処理してカルバメート(I)及び(Ibis)を得る。(IX)から
この反応シーケンスは一般に1時間以内で完了する(スキーマ1)。
【0243】
【化79】
【0244】 試薬;(a) i−BuOCOC1、NMM、THF、−20℃; (b) NaN3、H2O; (c)トルエン、65℃; (d)N−ヒドロキシスク
シンイミド、ピリジン
【0245】 O−スクシンイミジルカルバメート(I)及び(Ibis)は、大半の場合、周
囲温度でトルエン溶液から直接結晶化し、単純に充分な収量でろ過により得られ
る。トルエン又はその他の適切な溶媒中での再結晶化により、分析のための純粋
な標本を得ることができる。利用された穏やかな条件は官能化された側鎖の利用
と相容れるものであることに留意されたい(表1)。
【0246】
【表68】
【0247】 a再結晶化後の(I)及び(Ibis)の収量。bA(H2O中の0.1%CF3CO
OH)及びB(0.08%のCF3COOHを含むMeCN)の直線勾配、20〜
80%B、20分。構造式(I)及び(Ibis)の化合物は、以上のスキーマ1
内に示された化合物である。
【0248】 2−ニトロ安息香酸8から出発して、酢酸エチル中で再結晶化後、71%の収
量で、対応するO−スクシンイミジルカルバメート(Ig)を分離することがで
きた。カルバメート(Ig)のX線での構造(図1)は、この分子が、ニトロ基
と隣接カルバメートの間に分子内水素結合を伴って広がった立体配座を有する(
2・O2、2.62Å)ことを示している。スクシンイミジル環は、フェニル環
の平面との関係において約77°だけ回転させられている。
【0249】 カルバメート(I)、(Ibis)及び(Ig)は、4℃で何カ月も分解なく保存
可能な安定な結晶質の固体である。置換された対称性尿素の調製のための本発明
の活性化単量体の可能性及び限界を研究するために、異なるアミン及びアミノ酸
をカルバメート(I)及び(Ibis)で処理した。結果は表2の中に示されてい
る。
【0250】
【表69】
【0251】 カルバメート(I)及び(Ibis)が、周囲温度でHunig塩基の存在下で第1ア
ミン及びアミノ酸と反応して、優れた収量で対応する尿素誘導体(VI)を提供す
ることがわかった(表1、項目1、2)。反応は非常に迅速で、全ての出発物質
は一般に20分以内で消費される。N−ヒドロキシスクシンイミドは、反応中に
形成された唯一の副産物であり、水洗により容易に除去される。同じ条件下で、
アニリンのような芳香族アミンは(項目3)及び第2アミン(項目4)は同じく
迅速にカルバメート(Id)と反応してそれぞれ尿素(VIc)及び(VId)を提
供する。
【0252】 活性化単量体としてカルバメート(I)及び(Ibis)を利用して尿素を反復的
に形成することにより、Boc−AuCH2−AuCH2−i−Pr(VIe)及びBoc
−AuCH2−AuCH2−AuCH2−AuCH2−i−Pr(VIf)の合成が立証し
ているように、尿素オリゴマーを得ることが可能である(スキーマ2)9
【0253】
【化80】 試薬(a)TFA;(b)(Ib)、Hunig塩基、DMF。
【0254】 結論としては、O−スクシンイミジル−β−(tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−カルバメート(1)及び(Ibis)は、β−アミノ酸から容易に調製され、
第1アミン及び第2アミンと適切にかつ優れた収量で反応して尿素誘導体を形成
する。カルバメート(I)及び(Ibis)の調製のために利用される穏やかな条件
は、天然のアミノ酸の側鎖の大部分と相容性があり、これらの安定した中間体は
、尿素ペプチド及びNGU(尿素オリゴマー)の固相の合成のための魅力的な合
成等価体(syntons)を表わしている。
【0255】 実験の部 概要 アミノ酸誘導体は、ネオシステム(Neosystem)又はノババイオケム(Novabio
chem)で購入した。THFを、使用前にアルゴン下でNa/ベンゾフェノンを用
いて精製する。トルエンをP25上で精製し、分子ふるい4Å上で保存する。ア
ニリンを使用前にアルミナカラムに通した。Boc−β3−アミノ酸を、文献10
手順に従って、商業用保護アミノ酸のArndt−Eistertの同族体化によって調製
した。反応はアルゴン圧の下で行なわれた。214nmでのUV検出で1.2ml/
分の流量でA(H2Oの0.1%のCF3COOH)及びB(MeCN)の直線勾
配を利用することにより、ヌクレオシルC18カラム(5m、3.9×150mm)
上でHPLC分析を行なった。
【0256】 O−スクシンイミジル カルバメート(I)及び(Ibis)の調製のための一般
的手順。 アルゴン下でTHF(30ml)中でN保護されたβ−アミノ酸(10mmol)を
溶解させ、−20℃に冷却する。i−BuOCOC1(11mmol)及びNMM(
11mmol、1.1当量)を添加後、反応混合物を20分間−20℃で撹拌する。
結果として得られた白色懸濁液を−5°まで再加熱し、NaN3(25mmol)の
溶液(5ml)で処理する。その後、5分間混合物を撹拌し、EtOAcで希釈し
、飽和NaClで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、その後
精製無しで使用されるアシルアジド(XI)を得る。その後アルゴン下でトルエ
ンを添加し、得られた溶液を撹拌下で65℃に加熱する。気体の放出が一旦停止
したならば(約10分)、N−ヒドロキシスクシンイミド(10mmol)とピリジ
ン(10mmol)を添加する。混合物を65℃で5分間撹拌し、周囲温度まで冷却
する。大部分のケースにおいて、所望の生成物はトルエン溶液中で結晶化し、ろ
過により収集される。トルエン中での再結晶化によって純粋なO−スクシンイミ
ジルカルバメートを得ることができる。そうでなければ、溶媒を真空下で蒸発さ
せ、残基を適切な溶媒中での再結晶化によって精製する。
【0257】 O−スクシンイミジル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−エチルカ
ルバメート(Ia) 3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ3−プロパン酸(3.78g、20mmo
l)を、一般的手順に従って変換させる。トルエン中での再結晶化により、無色
の結晶から成る化合物(Ia)(3.3g、50%)が得られる。
【0258】
【表70】
【0259】 (S)−O−スクシンイミジル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−
プロピルカルバメート(Ib). 一般的手順に従ってBoc−β3−HAla−OH(3.25g、16mmol)を変
換する。トルエン中での再結晶化により白色固体である化合物(Ia)(3.0
5g、60%)が得られる。
【0260】
【表71】
【0261】 (S)−O−スクシンイミジル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−
(II)−メチル−ブチルカルバメート 一般的手順に従ってBoc−β3−HVal−OH(1.27g、5.5mmol)を
変換する。トルエン中での再結晶化により、白色固体である(Ic)(956mg
、51%)が得られる。
【0262】
【表72】
【0263】 (S)−O−スクシンイミジル−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−
4−フェニル−プロピルカルバメート(Id) 一般的手順に従ってBoc−β3−HPhe−OH(8.27g、29.5mmol)を
変換する。トルエン中での再結晶化により、白色固体である(Id)(6.6g、
57%)が得られる。
【0264】
【表73】
【0265】 (S)−O−スクシンイミジル−3−(ベンジルオキシカルボニル)−2−(
tert−ブトキシカルボニルアミノ)−プロピルカルバメート(Ie) 一般的手順に従ってBoc−β3−HAsp(Bzl)−OH(2.53g、7.5mmo
l)を変換する。トルエン中での再結晶化により、白色固体である(Id)(1.
94g、58%)が得られる。
【0266】
【表74】
【0267】 (S)−O−スクシンイミジル−3−(ベンジルオキシ)−2−(tert−ブト
キシカルボニルアミノ)−プロピルカルバメート(If) 一般的手順に従ってBoc−β3−HThr(Bzl)−OH(2.31g、7.14m
mol)を変換する。AcOet/ヘキサン中での再結晶化により、白色固体である(
Id)(2.0g、64%)が得られる。
【0268】
【表75】
【0269】 O−スクシンイミジル−(2−ニトロフェニル)カルバメート(Ig)(図1
を参照のこと) 一般的手順に従って2−ニトロ安息香酸(1.17g、7mmol)を変換する。
AcOEt中での再結晶化により、明黄色結晶形態の(Ig)(1.39g、71
%)が得られる。
【0270】
【表76】
【0271】 尿素の形成:一般的手順 O−スクシンイミジルカルバメート(I)及び(Ibis)(1mmol)及びHunig 塩基(1mmol)を5mlのDMF中のアミン溶液(1.3mmol)に添加する。10
〜30分後に、反応混合物を飽和NaHCO3で希釈し、AcOEtで抽出する
。有機相を1NのKHSO4、飽和NaCl、NaHCO3、飽和NaClで洗浄
し、乾燥させ(MgSO4)、蒸発させる。クロマトグラフィ及び/又は再結晶
化により、純粋尿素(VI)が得られる。
【0272】 メチル(2S,3R)−2−{〔2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エ
チル〕−ウレイド}−3−メチル−ペンタノエート(Boc−GuCH2−Leu−O
Me、(VIa) カルバメート(Ia)(602mg、2mmol)を、一般的手順に従ってHCl・
H−Leu−OMe(436mg、2.4mmol)で処理する。EtOAc/ジイソプロ
ピルエーテル中での再結晶化により、無色の針状を呈する(VIa)(520mg、
78%)が得られる。
【0273】
【表77】
【0274】 (2S)−1−〔2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−プロピル〕−3
−(1−メチル−エチル)−尿素(Boc−AuCH2−i−Pr、(VIb))。 カルバメート(Ib)(901mg、2.86mmol)を一般的手順に従ってi−P
rNH2(511 l、6mmol)で処理して、白色固体である(VIb)(701mg
、95%)を得る。
【0275】
【表78】
【0276】 (2S)−1−〔2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フェニル−
プロピル〕−3−フェニル−尿素(Boc−FuCH2−Ph(VIc))。 カルバメート(Id)(500mg、1.28mmol)を一般的手順に従ってPhN
2(119mg、1.28mmol)で処理する。CH2Cl2/ヘキサン中での再結晶
化により、白色固体である(VIc)(412mg、87%)を得る。
【0277】
【表79】
【0278】 Boc−FuCH2−Pro−NH2、(VId) カルバメート(Id)(1.16mg、3mmol)を一般的手順に従ってHCl・H
−Pro−NH2(540l、3.6mmol)で処理する。 クロマトグラフィ(CHCl3/MeOH10:1)により白色固体である(V
Id)(1.16mg、88%)を得る。
【0279】
【表80】
【0280】 Boc−AuCH2−AuCH2−i−Pr、(VIe) 0°でCF3COOH(0.25M)中に生成物(VIb)(650mg、2.5mmol
)を溶解させる。30分間周囲温度で撹拌し、減圧下で濃縮した後、トリフルオ
ロアセテート塩をKOH下で真空下で乾燥させ、もう1度精製することなく利用
する。
【0281】 一般的手順に従って、トリフルオロアセテート塩の溶液を用いてカルバメート
(Ib)を処理する。EtOH/ヘキサン中での再結晶化により、白色固体であ
る(VIe)(630mg、70%)が得られる。
【0282】
【表81】
【0283】 Boc−AuCH2−AuCH2−AuCH2−i−Pr、(VIf)。 0°でCF3COOH(0.25M)中に生成物(VIe)(440mg、1.22mmo
l)を溶解させる。周囲温度で撹拌し、減圧下で濃縮した後、Et2Oの添加によ
り沈殿するトリフルオロアセテート塩をろ過により収集し、KOH上で真空下で
乾燥させ、その後の精製なしで利用した。
【0284】 DMF中のこの塩の溶液に対し連続的に(Ib)及び Hunig の塩基(637L
、3.66mmol)を添加する。反応混合物を20分間撹拌し、飽和したNaHC
3を添加した。形成した沈殿物をろ過し、飽和NaHCO3、水及びEt2Oで
洗浄し、P25上で真空下で乾燥して、白色固体である(VIf)(350mg、6
2%)を得る。
【0285】
【表82】
【0286】 例II: β−アミノ酸からの誘導体O−スクシンイミジル−2−〔(9H−フ
ルオレン−9−イルメトキシ)カルボニルアミノ〕−エチルカルバメートの調製
及びオリゴ尿素及び尿素シュードペプチドの固相合成への応用 1) O−スクシンイミジルカルバメート(I)及び(I bis)の調製。
【0287】
【化81】
【0288】 スキーム1,試薬と条件:(a)EtOCOCl、NMM、THF、−15℃
、15分;(b)NaN3、H2O、5分;(c)トルエン、65℃;(d)N-ヒ
ドロキシスクシンイミド、ピリジン、65℃,5分
【0289】 スキーム1と合致させて、天然アミノ酸Ala、Val、Leu、Phe、Tyr 及び
Lysの側鎖を含むN−Fmoc−保護されたβ−アミノ酸(IX)を、NaN3水溶
液(2.5当量)との(EtOCOCl/N−メチルモルホリン(NMM)と形
成された)それらの混合無水物の反応により、対応するアシルアジド(XII)に
転換させた。(XII)上のクルティウス転位(トルエン、65℃、5〜15分)
により得られた中間イソシアネート(II)を直ちに、ピリジン(1当量)の存在
下または不在下でN-ヒドロキシスクシンイミド(1当量)で処理して、結晶質生
成物としてカルバメート(I)及び(I bis)を得た(表1の中の収量参照)。
Boc 誘導体(例I参照)の場合と同様に、この反応シーケンスは一般に1時間
で完了する。Boc 保護された誘導体について示したように、カルバメート(I
)及び(I bis)は、トルエン溶液から直接沈殿又は再結晶し、ろ過によって単
純に収集される。これらのFmoc 保護された誘導体の場合、得られた収量(51
〜86%)は、対応するBoc 誘導体の場合よりも優れている。
【0290】 同様にして、これらのカルバメート(I)及び(I bis)は、著しい分解なく
周囲温度又は4℃で保管され得る。
【0291】 表1は、β−アミノ酸(IX)の対応するO−スクシンイミジル(I)及び(
I bis)の転換を表わす。
【0292】 a トルエン中の再結晶化後の(I)及び(I bis)の収量。b A(H2O中
の0.1%のトリフルオロアセテート)及びB(0.08%のトリフルオロアセテ
ートを含むMeCN)の線形勾配、30〜100%のB、20分。
【0293】
【表83】
【0294】 O−スクシンイミジルカルバメート(I)及び(I bis)の獲得手順 N保護されたβ−アミノ酸(10mmol)をAr下でTHF(30ml)中に溶解
させ、−20℃で冷却した。i−BuOCOC1(11mmol)及びNMM(11
mmol、1.1当量)の添加後、20分間−20℃で反応混合物を撹拌した。結果
として得られた白色懸濁液を−5°まで再加熱し、NaN3(25mmol)の溶液
(5ml)で処理した。次に混合物を5分間撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和N
aClで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮して、その後精製なしで
利用されるアシルアジドを得た。次にアルゴン下でトルエンを添加し、結果とし
て得られた溶液を撹拌下で65℃に加熱した。気体の放出がひとたび停止したな
らば(約10分)、N−ヒドロキシスクシンイミド(10mmol)とピリジン(1
0mmol)を添加する。混合物を65℃で5分間撹拌し、周囲温度まで冷却した。
大部分のケースにおいて、所望の生成物はトルエン溶液中で結晶化し、ろ過によ
り収集された。トルエン中での再結晶化によって純粋なO−スクシンイミジルカ
ルバメートを得ることができた。そうでなければ、溶媒を真空下で蒸発させ、残
基を適切な溶媒中での再結晶化によって精製した。
【0295】 2) 固体担体上での合成に対する応用 単量体(Ih)−(Im)の場合、目的は、6〜9個の尿素結合を含むウレイド
ペプチド(VIIa)及びオリゴ尿素(VIIb)−(VIId)の調製にあった。
【0296】
【化82】
【0297】 (誘導体(VIId)について利用されている略号は、参考文献9で定義づけされ
ている)
【0298】 ペプチド内の尿素モチーフの取込み 一例として選択されたペプチド配列は、H−Ala−Ala−Gly−Ile−Gly−
Ile−Leu−Thr−Val−OHという配列の腫瘍抗原MART(27〜35)の
ものである。カルバメート(Ih)の利用によって、Ala28とGly29の間の尿素
モチーフの導入が可能となった。
【0299】 Gly29に至るまでのペプチドの固相合成は、ペプチド固相合成の従来の方法(
参考:Methods in Enzymology, 第89巻、固相ペプチド合成、編集:G.B. Fiel
ds, Academic Press, NY. USA)に従ってバリンで置換されたWang樹脂(P−ベ
ンジルオキシベンジルアルコール)から始めて100molの規模でFmoc(フルオ
レニルメトシキカルボニル)化学で実施される。DMF中20%のピペリジンで
Gly29からFmoc原子団を脱保護した後、DMF中で溶解したカルバメート(Ih
)(5当量)とそれに続くジイソプロピルエチルアミン(5当量)を樹脂に添加
し、45分間反応を放置する。この操作は、所望によりもう1度繰り返すことが
できる。樹脂の洗浄及び水洗いの後、Fmocを前述のものと同様に脱保護させ、
文献(参考:Methods in Enzymology, 第89巻、固相ペプチド合成、編集:G.B
. Fields, Academic Press, NY. USA)中に記述されている方法を利用すること
によって樹脂上でFmoc−Ala−OHを結合させる。
【0300】
【化83】
【0301】 固相でのペプチド合成で利用された従来のプロトコルによる樹脂の分割(参考
:Methods in Enzymology, 第89巻、固相ペプチド合成、編集:G.B. Fields,
Academic Press, NY. USA)の後、所望の粗製生成物(VIIa)は、凍結乾燥の後
に73%の純度(HPLCによる)で得られる(下表2を参照のこと)。HPL
C及び凍結乾燥による精製の後、生成物は99.2%の純度で得られる。純粋生
成物を質量分析法(MALDI−MS)及びHPLCによって特徴づけする。
【0302】 構造式(I)及び(IBis)のO−スクシンイミジルカルバメートからの尿素
オリゴマーの合成
【0303】 オリゴ尿素(VIIb)−(VIId)合成の一般的スキームは、スキーム2として
表わされている。生成物(VIIb)−(VIId)は、100μmole の規模で、市
販のRinkアミド樹脂(4−(2′,4′−ジメトキシフェニル−Fmoc−アミノ
メチル)フェノキシアセトアミド−4−メチルベンズヒドリルアミン樹脂)(0
.60m当量/g)から固相にて合成された。
【0304】
【化84】
【0305】 スキーム2。O−スクシンイミジルカルバメート(I)及び(Ibis)を利用し
たオリゴ尿素の固相合成の一般的手順。 2mlのDMF中のカルバメート(Ih)〜(Im)(5当量)を、DMF(2ml)
中の樹脂の懸濁液に添加し、その後、ジイソプロピルエチルアミン(5当量)を
添加した。反応を90分間放置し、樹脂のろ過後に再開する。その後、DMF中
の20%のピペリジンでの処理により、Fmoc原子団を分割する。樹脂の洗浄及
びろ過の技術ならびにFmoc原子団の脱保護の技術は、固相ペプチド合成で一般
に利用されているものである。操作全体(Fmoc のカップリング及び脱保護)を
交互にカルバメート(Ih)及び(Im)を用いて複数回やり直し、樹脂の分割(
Fmoc 戦略での固相ペプチド合成で利用された標準的分割)の後、優れた収量で
粗製生成物(VIIb)〜(VIId)を得る。
【0306】 粗製生成物は、下表2に示されている。カラムC18上でのHPLC精製とそ
れに続く凍結乾燥は、20〜50%(下表2中の項目1〜4)の間に含まれる包
括的収量で純粋な生成物(VIIb)〜(VIId)を提供する。
【0307】
【表84】
【0308】 表2: ウレイドペプチド(VIIa)とオリゴ尿素(VIIb)〜(VIId)の特徴
づけ。a:精製及び凍結乾燥。b:A(H2O中の0.1%のトリフルオロアセテ
ート)とB(0.08%のトリフルオロアセテートを含有するMeCN)の線形
勾配。c:5〜65%B,20分、d:20〜80% B、20分。
【0309】 合成粗製物中に存在する不純物の量はオリゴマーのサイズと共に増大する。M
ALDI−TOF−MSによる分析から、カラムC18上でHPLCによって単
離された大部分の不純物が、欠失(合成の最終段階におけるFmoc原子団の不完
全なカップリング又は脱保護の結果としてもたらされうる、より少ない質量の生
成物)か、又はさらに驚くべきことに単量体の2重挿入に由来するものであるこ
とが判明している。5%のジイソプロピルエチルアミン(DIEA)を含有する
DMF溶液中のカルバメート(Ih)〜(Im)の安定性研究から、Fmoc原子団
の部分的分割と同時に顕著な分解が明らかとなった。これらの結果に基づいて、
さらに穏やかな反応結果が評価された。一方では、N−メチルモルホリン(NM
M)といったようなさらに少ない第3塩基の利用は、より優れた結果(表2の項
目5)を提供する。他方では、同一の反応時間を用いて、塩基の不在下でも優れ
た結果が得られることから、塩基の利用が必須ではないことも判明した(表2の
項目6参照)。
【0310】 結論としては、光学的に活性なO−スクシンイミジル−(9H−フルオレン−
9−イルメトキシカルボニルアミノ)−エチルカルバメート誘導体(Ih)〜(
Im)の効果的な調製方法及びオリゴ尿素の固相合成における活性化された単量
体としてのそれらの利用について、記述されてきた。
【0311】 実施例 III N−保護されたジペプチドからのO−スクシンイミジル−カルバメート誘導体
(III)及び(III bis)の調製及びウレイドペプチド及びペプチド/オリゴ尿素ハ
イブリッドの合成に対する応用 1) O−スクシンイミジルカルバメート(III)及び(III bis)の調製。
【0312】
【化85】
【0313】 スキーム1: N−保護されたジペプチドからのO−スクシンイミジル誘導体
(III)及び(III bis)の合成 スキーム1と合致させて、天然アミノ酸 Ala、Val、Leu、Phe、Tyr及び
Lysの側鎖を含むN−Boc又はN−Fmoc保護されたジペプチド(X)を、NaN 3 水溶液(2.5当量)との(EtOCOCl/N−メチルモルホリン(NMM)
と形成された)それらの混合無水物の反応により、対応するアシルアジド(XII
I)に転換させる。(XIII)上のカーティアス転位(トルエン、65℃、5〜1
5分)により得られた中間イソシアネート(IV)を直ちに、ピリジン(1当量)
の存在下または不在下でN−ヒドロキシスクシンイミド(1当量)で処理して、
結晶質生成物としてカルバメート(III)及び(III bis)を得る(表1の中の収
量参照)。実施例I及びIIの場合と同様に、この反応シーケンスは一般に1時間
で完了する。Boc保護されたβ−アミノ酸の誘導体について示したように、カル
バメート(III)及び(III bis)は、トルエン溶液から直接沈殿又は再結晶し、
ろ過によって単純に回収される。これらのジペプチド誘導体の場合、得られた収
量(52〜93%)は、良乃至は優秀である。
【0314】 同様にして、これらのカルバメート(III)及び(III bis)は、著しい分解な
く周囲温度又は4℃で保管され得る。
【0315】
【表85】
【0316】 表1。ジペプチド(X)の対応するO−スクシンイミジル(III)及び(III b
is)の転換。
【0317】 a:トルエン中の再結晶化の後の(III)及び(III bis)の収量。b:A(
2O中の0.1%のトリフルオロアセテート)及びB(0.08%のトリフルオ
ロアセテートを含むMeCN)の線形勾配。c:20〜80%B,20分。d:
30〜100%B,20分。e:0〜100%B,20分。
【0318】 O−スクシンイミジル カルバメート(III)及び(III bis)の調製手順 N−保護されたジペプチド(10mmol)をAr下でTHF(30ml)中に溶解
させ、−20℃に冷却する。i−BuOCOCl(11mmol)及びNMM(11
mmol,1.1当量)の添加後、20分間−20℃で反応混合物を撹拌する。結果
として得られた白色懸濁液を−5°まで再加熱し、NaN3(25mmol)の溶液
(5ml)で処理する。次に混合物を5分間撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和N
aClで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、更なる精製せず
に利用されるアシルアジドを得る。次にアルゴン下でトルエンを添加し、結果と
して得られた溶液を撹拌下で65℃に加熱する。気体の放出がひとたび停止した
ならば(約10分)、N−ヒドロキシスクシンイミド(10mmol)とピリジン(
10mmol)を添加する。混合物を65℃で5分間撹拌し、周囲温度まで冷却する
。大部分のケースにおいて、所望の生成物はトルエン溶液中で結晶化し、ろ過に
より回収される。トルエン中での再結晶化によって純粋なO−スクシンイミジル
カルバメートを得ることができる。そうでなければ、溶媒を真空下で蒸発させ、
残基を適切な溶媒中での再結晶化によって精製する。
【0319】 実験の部 一般的事項: HPLC分析を、214nmでのUVの検出を伴って、1.2ml/分の流量で
A(H2O中0.1%のトリフルオロアセテート)及びB(MeCN中の0.08
%のトリフルオロアセテート)の勾配を利用してカラムC18(5μm、3.9×
150mm)上で実施した。
【0320】 Boc−Gly−gIle−COOSu(IIIa): 白色固体収量87%;
【0321】
【表86】
【0322】 Boc−Phe−gLeu−COOSu(IIIc): 白色固体収量82%;
【0323】
【表87】
【0324】 Boc−Lys−(2ClZ)−gVal−COOSu(IIIe): 白色固体収量69%;
【0325】
【表88】
【0326】 Fmoc−Phe−gAla−COOSu(IIIi) 白色固体収量86%;
【0327】
【表89】
【0328】 Fmoc−Ile−gGly−COOSu(IIIj) 白色固体収量52%;
【0329】
【表90】
【0330】 Boc−Pro−gLeu−COOSu(IIIf) 白色固体収量76%;
【0331】
【表91】
【0332】 Boc−Pro−gVal−COOSu(IIIb) 白色固体収量72%;
【0333】
【表92】
【0334】 Boc−Ile−gVal−COOSu(IIId) 白色固体収量62%;
【0335】
【表93】
【0336】 Fmoc−Ile−gLeu−COOSu(IIIh) 白色固体収量 %;
【0337】
【表94】
【0338】 2) 尿素ジペプチド又はウレイドペプチドを提供するためのアミン及びアミ
ノ酸上のカルバメート(III)及び(III bis)の反応性 我々は、カルバメート(III)及び(III bis)が、周囲温度で第3塩基(DI
EA、NMM、Et3N)の存在下又は不在下で第1アミン又はアミノ酸と反応
して、優れた収量(表2)で対応する尿酸誘導体(VI)(スキーム2)を提供す
ることを立証した。この反応は急速で、全ての出発物質は通常数時間で消費され
る。N−ヒドロキシスクシンイミドは、反応中に形成された唯一の副産物であり
、水洗浄により容易にとり除かれる。
【0339】 スキーム2: カルバメート(III)及び(III bis)からの尿素(VI)の合成
【0340】
【化86】
【0341】 表2: 尿素(VI)を提供するためのカルバメート(III)及び(III bis)の
反応性 a:(VI)の収量。b:A(H2O中の0.1%のトリフルオロアセテート)及
びB(0.08%のトリフルオロアセテートを含むMeCN)の線形勾配。c:
20〜80%B、20分、d:30〜100% B、20分。e:0〜100%
B、20分。
【0342】
【表95】
【0343】 活性化単量体としてカルバメート(III)及び(III bis)を利用することによ
る尿素の反復的形成は、オリゴ尿素/ペプチドハイブリッドの獲得を可能にする
【0344】 実施例IV 式(VIII bis)に対応する環式化合物の例
【0345】
【化87】
【0346】 化合物(VIII bis/1)は例えば、過剰なDIEA(2.5mmol)の存在下で
アセトニトリル(200ml)中のカルボニルジイミダゾール(1mmol)で12時
間処理することによって、構造式(VII/1)(1mmol)を満たす下記の直鎖前駆
物質の分子内環化により合成され得る。
【0347】
【化88】
【0348】 この時間の経過後、溶媒を蒸発させ、水/アセトニトリル線形勾配を利用して
逆相液体クロマトグラフィ(カラムC18)により残渣を精製する。
【0349】 直鎖前駆物質(VII/1)は、下記スキーム1に従って調製できる。モノ保護ジ
アミン上でのN−メチル化ベータアミノ酸から誘導された第1の活性化カルバメ
ートの反応により、三置換モノ尿素が得られる。Boc 原子団の脱保護及び以前
に利用されたO−スクシンイミジルカルバメートの新たな反応は、ジ尿素の獲得
を導く。保護原子団Boc 及びZの連続的脱保護により、誘導体(VII/1)が得
られる。
【0350】 スキーム1: 化合物(III bis/1)の合成において利用される直鎖前駆物質
(VII−1)の合成(DMF=ジメチルホルムアミド、DIEA=ジイソプロピ
ルエチルアミン、トリフルオロアセテート−トリフルオロ酢酸)。
【0351】
【化89】
【0352】
【表96】
【0353】
【表97】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は
【化90】 のカルバメート(Ig)のX線での構造に対応する。
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月31日(2001.8.31)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 〔式中、 − “n”は、1以上の整数であり、 − “i”は、2からn+1まで変動する整数であり、 − Y基は、 1) シュードペプチド 2) アミノ酸残基又は1〜10個の残基を含むアミノ酸鎖、 3) −水素原子、オキシカルボニル(ROCO)、アシル、アルキル、アリ
ール、尿素、フタルイミド(R1=0)、ビオチン、O2(R1=0)基から選択
される保護基、又は、 − “GP−N”部分が“NH2 +”部分を形成するようなもの でありうるGP基、 であるか又はこれらを含有していてもよく、 − R1及びRi基は、互いに独立して、水素、ハロゲン、天然又は合成アミノ
酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護されているか若しくは保護されていな
い側鎖、置換されているか若しくは置換されていないアルキル基(C1〜C20
)、その環の構造が5〜20個の炭素原子を含むアルキル基、ORa基、NH2
、OH基、−COORa、−CONHRa、−CONH2、−CH2COORa、−
CH2CONHRa、−CH2CONH2〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−
ブチル、フルオレニルメチル、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5
〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕を表わすことが
でき、 − X基は、式(III bis)の化合物に対してカルバミン酸の活性化誘導体構
造を付与する基を表わし、X基は、特に、所望すれば少なくとも1つのニトロ若
しくは少なくとも1つのハロゲンで置換されたフェノール又はヒドロキシルアミ
ン誘導体、又はヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール、1−オキソ−2
−ヒドロキシジヒドロベンゾトリアジン(HODhbt)、7−アザ−1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(HOAt)、4−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(4−HOAt)、イミダゾール及びテトラゾールの中から選ばれる化
合物に由来するものであり、 − R1及びRi基は、環を形成することもできる〕 の化合物、 〔ただし、式(III bis)の化合物は、下記: − n=2、GP=Boc、R1=イソブチル、R2=R3=H、X=4−ニト
ロフェノール、 − n=2、GP=Boc、R1=ベンジル、R2=R3=H、X=4−ニトロ
フェノール、 − n=2、GP=Boc、R1=CH2−p−C64Ot−Bu、R2=R3
H、X=4−ニトロフェノール、 − n=2、GP=Boc、R1=H、R2=R3=H、X=4−ニトロフェノ
ール の化合物とは異なる。〕
【化2】 〔式中、 n、i、GP、X、R1とRiが請求項7及び8で与えられた意味を有する、請求
項7又は8に記載の化合物。
【化3】 〔式中、 −m及びpは、1〜10に含まれ、 − Aは、下記基:水素原子、オキシカルボニル(ROCO)基、アシル基、
アルキル基、アリール基、尿素、フタルイミド基(R1=0)、ビオチン基から
選択されるか、又は基Aは、窒素原子と近接する“NH2 +”部分を形成すること
ができるかのいずれかの保護基を表し、 − Zk、Z′k、Fk、F′及びZ″kは、互いに独立して、水素原子、天然若
しくは合成アミノ酸から選ばれたアミノ酸の保護された若しくは保護されていな
い側鎖、ハロゲン、置換されていないか若しくは置換された(C1−C20)ア
ルキル基、又はアリール基を表わす〕 を有する、請求項7又は8記載の化合物。
【化4】 を有する、請求項12に記載の化合物。
【化5】 〔式中、 − “n”は1以上の整数であり、 − “i”は、2からn+1まで変動する整数であり、 − Y基は、 1) シュードペプチド 2) アミノ酸残基又は1〜10個の残基を含むアミノ酸鎖、 3) −水素原子、オキシカルボニル(ROCO)、アシル、アルキル、アリ
ール、尿素、フタルイミド(R1=0)、ビオチン、O2(R1=0)基から選択
される保護基、又は、 − “GP−N”部分が“NH2 +”部分を形成するようなもの でありうるGP基、 であっても又はこれらを含有していてもよく、 − R1及びRi基は、互いに独立して、水素、ハロゲン、天然又は合成アミノ
酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護されているか又は保護されていない側
鎖、未置換の、又は置換されたアリール基(C1〜C20)、その環の構造が5
〜20個の炭素原子を含むアリール基、ORa基、NH2基、OH基、−COOR a 、−CONHRa、−CONH2、−CH2COORa、−CH2CONHRa、−
CH2CONH2〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニル
メチル、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か又はその環構造が5〜20個
の炭素原子を含むアリール基を表わす〕を表わすことができ、 − R1及びRi基は、環を形成することもできる〕 の化合物、 〔ただし、式(IV)の化合物は、下記: − n=1、GP=Boc又はベンジルオキシカルボニル、R1=0、 − n=2、GP=フタルイミド、R1=0、R3=ベンジル、R2=H、 − n=2、GP=フタルイミド、R1=0、R3=メチル、R2=H、 − n=2、GP=フタルイミド、R1=0、R3=CH2i−Pr、R2=H、 − n=2、GP=フタルイミド、R1=0、R3=CH2COOt−Bu、R2
=H、 − n=2、GP=フタルイミド、R1=0、R3=CH2CH2CH2CH2NH
Boc、R2=H、 − n=2、GP=フタルイミド、R1=0、R3=CH2CH2CH2CH2NH
CNH(N−Mtr)、R2=H、(Mtr=4−メトキシ−2,3,6−トリ
メチル−ベンゼンスルホニル) − n=2、GP=Boc、R1=ベンジル、R2=R3=H、 − n=2、GP=Boc、R1=i−Bu、R2=R3=H、 − n=2、GP=Boc、R1=H、R2=R3=H、 の化合物とは異なる。〕
【化6】 〔式中、 n、i、GP、R1とRiは、請求項15で言及した意味を有する〕 を有する、請求項15に記載の化合物。
【化7】 〔式中、 − m及びpは、1〜10に含まれ、 − Aは、下記基:水素原子、オキシカルボニル(ROCO)基、アシル基、
アルキル基、アリール基、尿素、フタルイミド基(R1=0)、ビオチン基から
選択されるか、又は基Aは、窒素原子と近接する“NH2 +”部分を形成すること
ができるかのいずれかの保護基を表し、 − Zk、Z′k、Fk、F′及びZ″kは、互いに独立して、水素、天然若しく
は合成アミノ酸から選ばれるアミノ酸の保護された若しくは保護されていない側
鎖、ハロゲン、置換されていないか若しくは置換された(C1−C20)アルキ
ル基、又はアリール基を表わす〕 を有する、請求項15記載の化合物。
【化8】 の化合物、特にGP=Boc及びFmocである化合物である、請求項16に記
載の化合物。
【化9】 〔式中、 − “n”は1以上の整数であり、 − “i”は、2からn+1まで変動する整数であり、 − Y基は、 1) シュードペプチド 2) アミノ酸残基又は1〜10個の残基を含むアミノ酸鎖、 3) −水素原子、オキシカルボニル(ROCO)、アシル、アルキル、アリ
ール、尿素、フタルイミド(R1=0)、ビオチン、O2(R1=0)基から選択
される保護基、又は、 − “GP−N”部分が“NH2 +”部分を形成するようなもの でありうるGP基、 であっても又はこれらを含有していてもよく、 − R1及びRi基は、互いに独立して、水素、ハロゲン、天然又は合成アミノ
酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護されているか又は保護されていない側
鎖、置換されているか又は置換されていないアルキル基(C1〜C20)、その
環の構造が5〜20個の炭素原子を含むアリール基、ORa基、NH2基、OH基
、−COORa、−CONHRa、−CONH2、−CH2COORa、−CH2CO
NHRa、−CH2CONH2基〔ここで、Raは、アリル、ベンジル、t−ブチル
、フルオレニルメチル、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か又はその環構
造が5〜20個の炭素原子を含むアリール基を表わす〕を表わすことができ、 − B基は、N−W′又はOのいずれかであることができ、 − W及びW′基は、 A/水素、 B/シュードペプチド、 C/アミノ酸残基又は1〜10個の残基を含むアミノ酸残基の鎖 であるか又は含まれることができ、 − R1及びRi基は、環を形成することもできる〕 の化合物、 〔ただし、下記式:
【化10】 の化合物を除く化合物であり、 式(VII)の化合物は、ペプチドに存在するアミノ酸の側鎖を模倣し、1個又は
数個の尿素結合の導入を可能にする下記に示すペプチドTyr-Gly-Gly-Phe-Leu-OH
の類似物とは異なり、すなわち式(VII)の化合物は、下記化合物:
【化11】 〔式中、Rは、ヒドロキシベンジル、水素原子、ベンジル基、又はイソブチル基
を表す〕 とは異なり、 式(VII)の化合物は、下記式:
【化12】 の化合物とは異なる。〕
【化13】 〔式中、n、i、GP、R1、Ri、B及びWは、請求項19で言及した意味を有
する〕 を有する、請求項19記載の化合物。
【化14】 〔式中、 − v及びmは、1〜10に含まれ、 − Aは、下記基:水素原子、オキシカルボニル(ROCO)基、アシル基、
アルキル基、アリール基、尿素、フタルイミド基(R1=0)、ビオチン基から
選択されるか、又は基Aは、窒素原子と近接する“NH2 +”部分を形成すること
ができるかのいずれかの保護基を表し、 − Zk、Z′k、Fk、F′及びZ″kは、互いに独立して、水素原子、天然若
しくは合成アミノ酸から選ばれたアミノ酸の保護された若しくは保護されていな
い側鎖、ハロゲン、置換されていないか若しくは置換された(C1−C20)ア
ルキル基、又はアリール基を表わす〕 を有する、請求項19記載の化合物。
【化15】 〔式中、 − v及びhは、1〜10に含まれ、 − Dは、水素原子、−COOH、−COORc、−CONH2、−CONRc
d基を表し、 − Rc及びRdは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1
〜20個の炭素原子を有するアルキル基、又は環構造が5〜20個の炭素原子を
含むアリール基を表し、 − Fk、F′k、Sk、S′k、S′v及びS′hは、互いに独立して、水素原子
、ハロゲン、天然若しくは合成アミノ酸から選ばれたアミノ酸の保護された若し
くは保護されていない側鎖、置換されていないか若しくは置換された(C1−C
20)アルキル基、又はアリール基を表わす〕 を有する、請求項20記載の化合物。
【化16】 〔式中、 − W′は、 A/水素、 B/置換されているか又は置換されていない(C1〜C20)アルキル基、 C/環構造が5〜20個の炭素原子を含むアリール基、 D/タンパク質原性又は非タンパク質原性アミノ酸から選択されるアミノ酸の
保護されているか又は保護されていない側鎖、プロリンの場合には、W′=−C
2−CH2−CH2−CH(COOR)−であり、 E/アミノ酸残基又は1〜10個の残基を含むアミノ酸残基の鎖 であるか又は含むことができ、 − R1及びR′i基は、互いに独立して、水素原子、ハロゲン、天然又は合成
アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護されているか又は保護されてい
ない側鎖、置換されているか又は置換されていないアルキル基(C1〜C20)
を表し、 − Bは、窒素原子又は酸素原子であり、 − ai、a′i、bi-1、及びbiは、単一又は二重であることができる原子間
結合を表し、 − Y′基は、 I/置換されているか又は置換されていない(C1〜C20)アルキル基、 II/アリール基、 III/シュードペプチド であるか又は含むことができ、 − Y基は、 I/置換されているか又は置換されていない(C1〜C20)アルキル基、 II/アリール基、 III/シュードペプチド、又は であるか又は含むことができるか、 IV/Bと共にアミノ酸残基若しくは1〜10残基を含むアミノ酸残基鎖、又はN
Y′基上に固定されたアミノ酸残基若しくはアミノ酸残基鎖の酸性官能基を形成
するか、又は V/Bと共に1〜10残基を含む尿素オリゴマー若しくはNY′基上に固定され
た尿素残基のカルボニル官能基を形成する 〕の化合物。
【化17】 〔式中、 R1、R2、Z1 1、Z1 2、Z2 1、Z2 2、Z3 1及びZ3 2は、請求項23のRi及びR
′iのために示された意味を有する〕 を有する、請求項23記載の化合物。
【化18】 〔式中、 − 環を形成する元素の総数は、6よりも大きく、 − “n”は、1以上の整数であり、 − “i”は、2からn+1まで変動する整数であり、 − R1、Ri及びRn+2基は、互いに独立して、水素、ハロゲン、天然又は合
成アミノ酸の中から選ばれる1つのアミノ酸の保護されているか又は保護されて
いない側鎖、置換されているか又は置換されていないアルキル基(C1〜C20
)、その環の構造が5〜20個の炭素原子を含むアリール基、ORa、NH2、O
H、−COORa、−CONHRa、−CONH2、−CH2COORa、−CH2
ONHRa、−CH2CONH2〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−ブチル、
フルオレニルメチル、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個
の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕を表わすことができ、 − R1及びRi基は、環を形成することもでき、 − Y基は、 I/置換されているか又は置換されていない(C1〜C20)アルキル基、 II/アリール基、 III/シュードペプチド、又は であるか又は含むことができるか、 IV/Bと共にアミノ酸残基若しくは1〜10残基を含むアミノ酸残基鎖、又はN
1基上に固定されたアミノ酸残基若しくはアミノ酸残基鎖の酸性官能基を形成
し、 − B基は、N−W′又はOのいずれかであることができ、 −W′基は、 A/水素、 B/置換されているか又は置換されていない(C1〜C20)アルキル基、 C/環構造が5〜20個の炭素原子を含むアリール基、 D/タンパク質原性又は非タンパク質原性アミノ酸から選択されたアミノ酸の
保護されているか又は保護されていない側鎖、プロリンの場合には、W′=−C
2−CH2−CH2−CH(COOR)−であり、 E/アミノ酸残基又は1〜10個の残基を含むアミノ酸残基の鎖 であるか又は含まれることができる〕 の化合物。
【化19】 を有する、請求項23記載の化合物。
【化20】 の化合物 − (式(III bis)及び(IV)の化合物のための)下記式(X):
【化21】 の化合物 からの、請求項7〜18いずれか1項記載の式(I bis)、(II)、(III bis)
又は(IV)に対応する誘導体の、請求項1〜3のいずれか1項に記載された製造
方法であって、 (a)適切な処理によって、酸(IX)又は(X)を、それぞれ対応するアシルア
ジド(XII)又は(XIII)
【化22】 に変換する工程、 (b)クルチウス転位によって、アシルアジド(XII)又は(XIII)をそれぞれ
対応するイソシアナート(II)又は(IV)に変換する工程、 (c)式(I bis)又は(III bis)のカルバミン酸誘導体を得ることが可能であ
る条件下で、好ましくは単離されていない、イソシアナート(II)又は(IV)を
処理する工程 を含む製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0242
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0242】 N−Boc−保護されたβ−アミノ酸(IX)は、まず最初にNaN3を用いてそ
の混合無水物(EtOCOCl/N−メチルモルホリンで製造された)の反応に
より、対応するアシルアジド(XII)に変換される。65°でトルエン中でアシ
ルアジド(XII)を加熱することによってin-situで生成されたイソシアナート(
II)を、ピリジン(1当量)の存在下でN−ヒドロキシスクシンイミド(1当量
)を用いて直ちに処理してカルバメート(I)及び(Ibis)を得る。(IX)から
この反応シーケンスは一般に1時間以内で完了する(スキーマ1)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0244
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0244】 試薬;(a) i−BuOCOC1、NMM、−20℃; (b) NaN3、H2O; (c)トルエン、65℃; (d)N−ヒドロキシス
クシンイミド、ピリジン
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0252
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0252】 活性化単量体としてカルバメート(I)及び(Ibis)を利用して尿素を反復的
に形成することにより、Boc−AuCH2−AuCH2−i−Pr(VIe)及びBoc
−AuCH2−AuCH2−AuCH2−i−Pr(VIf)の合成が立証しているよう
に、尿素オリゴマーを得ることが可能である(スキーマ2)9
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0295
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0295】 2) 固体担体上での合成に対する応用 単量体(Ih)−(Im)の場合、目的は、ウレイドペプチド(VIIa)及び6
〜9個の尿素結合を含むオリゴ尿素(VIIb)−(VIId)の製造にあった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 275/14 C07C 275/14 275/16 275/16 275/28 275/28 C07D 207/404 C07D 207/404 259/00 259/00 401/12 401/12 // A61K 31/395 A61K 31/395 31/40 31/40 31/4439 31/4439 31/4725 31/4725 A61P 31/18 A61P 31/18 37/02 37/02 C07D 403/12 C07D 403/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ロドリゲス,マール フランス国、エフ−67000 ストラスブー ル、リュ・デュ・グジョン 20 (72)発明者 ギシャール,ジル フランス国、エフ−67202 ヴォルフィシ ム、リュ・デュ・ミリュ、ラ・ルヴィエー ル 5 (72)発明者 スムティ,ヴァンサン フランス国、エフ−67000 ストラスブー ル、リュ・ジ・アシュ・シュニツレ 8、 ステュディオ・ノンブル 120 (72)発明者 ブリアン,ジャン−ポール フランス国、エフ−67000 ストラスブー ル、リュ・デ・バレユール 22 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB07 CC12 CC15 DD04 EE01 4C069 AC30 BC12 4C086 AA04 BC08 BC11 BC30 BC58 GA07 GA08 NA14 ZB07 ZC42 ZC55 4H006 AA02 AC55 AC57 AC59 BE27 BE90

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ基が保護されているアミノ酸誘導体からカルバミン酸
    の安定な活性化誘導体を調製する方法において a) アシルアジドを得るためアミノ酸誘導体の-COOH基をCON3基に変
    換する段階(工程)、 b) イソシアネートを得るためアシルアジドの−CON3基を−NCO基に
    変換する段階、 c) 前記カルバミン酸の安定した誘導体を得るためイソシアネートを処理す
    る段階、 を含んで成る方法。
  2. 【請求項2】 −COOH基から−CON3基への変換段階a)が、アミノ
    基が保護されているアミノ酸の活性化誘導体をアジ化物アニオンで処理すること
    によって行なわれる、請求項1に記載の調製方法。
  3. 【請求項3】 −COOH基から−CON3基への変換段階a)が、その後
    ニトロソ化(nitrosation)を受けるヒドラジドを得るため、中でアミノ基が保
    護されているアミノ酸の活性化誘導体をヒドラジンで処理することによって行な
    われる、請求項1に記載の調製方法。
  4. 【請求項4】 −COOH基から−CON3基への変換段階 a)が、ナトリ
    ウムアジドによる、アミノ酸誘導体から形成された混合無水物の処理によって行
    なわれる、請求項2に記載の調製方法。
  5. 【請求項5】 【化1】 という構造式(III bis)の化合物において、 −《n》は、1以上、好ましくは1〜10、好ましくは1〜4の整数であり、 −《i》は、2からn+1まで変動する整数であり、 − Y基は 1) シュードペプチド(単数または複数のシュードペプチド結合を含むペプチ
    ド) 【表1】 〔なおここで、 −《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 −kは1〜pまで変動する整数であり、 −Aは、 * 水素、 * オキシカルボニル(ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH33
    、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル(R
    =CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2)、 * アシル(RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくは、R=トリチル、CH3、CH2CH3、C
    H(CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、 【化2】 * ビオチン、 の中から選ばれた1つの基であり、 * A基は、それが隣接している窒素原子Nと1つのもの《NH2 +》を形成で
    き、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ互いに独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミ
    ノ酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH、ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ 炭素原子1〜10のカルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環の構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ハロゲン −ORb −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
    20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造
    をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、制限的な意味な
    く特に 【表2】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
    タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
    ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
    の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕 2) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、 【表3】 〔なおここで − 《m》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
    る、 − 《k》は、1〜mまで変動する整数であり、 − Aは以上で定義づけした通りである〕 3) −* 水素、 * オキシカルボニル(GP=ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH 33)、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル
    (R=CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2)、 * アシル(GP=RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(
    CH32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH
    (CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、 【化3】 * ビオチン、 * O2(アミンによりマスキングされた形態といったようなニトロ基に対
    応する)、 の中から選ばれ、R1=φである保護基、 − 同じく《GP−N》部分が《NH2 +》部分を形成するようなものでありう
    るGP基、 でありうるGP基、 であっても又はこれらを含有していてもよく、 − R1、Ri 及びR基は、各々かつ互いに独立して、 水素、 ハロゲン、 天然又は非天然アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸で保護された又は
    されていない側鎖、 ・ 未置換の、又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ カルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ の中の単数または複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20) 5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜2
    0個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造を
    もつアリール基を表わす〕、 を表わすことができ、 − X基は、構造式III bis の化合物に対してカルバミン酸の活性化誘導体構
    造を付与する基を表わし、X基は、場合によっては少なくとも1つのニトロ又は
    少なくとも1つのハロゲンで置換されたフェノール又はヒドロキシルアミン誘導
    体の中から選ばれた、より特定的には、 − N−ヒドロキシスクシンイミド − フェノール − ペンタフルオロフェノール − ペンタクロロフェノール − p−ニトロフェノール − 2,4−ジニトロフェノール − 2,4,5−トリクロロフェノール − 2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノール − ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール − 1−オキソ−2−ヒドロキシジヒドロベンゾトリアジン(HODhbt) − 7−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOAt) − 4−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4−HOAt) − イミダゾール − テトラゾール という化合物の中から選ばれた化合物に由来するものであり、 それが 【表4】 である化合物と異なっていることを条件として、 − 単数または複数の非対称炭素が構造式(III bis)の中に存在する場合には、
    それらの立体配置は独立した形でR(右)又はS(左)であり得、 − R1及びRi基は、 1) RiとRi+kc(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の整数であ
    る)の間の環化、 2) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRiの間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされうる、という特性を有している構造式
    (III bis)の化合物。
  6. 【請求項6】 【化4】 という構造式(I bis)を満たし、式中n、i、GP、X、R1とRiが請求項5
    で言及した意味をもつ、請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 1≦n≦4であり、Xは請求項5で定義づけした通りであり
    特にp−ニトロフェノール、N−ヒドロキシスクシンイミド、ペンタフルオロフ
    ェノール、ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール又はイミダゾールに由
    来しており、Aは請求項5で定義づけされたようなオキシカルボニル又はアシル
    基である、構造式(III bis)を満たし、 特に、qとmが1〜10に含まれ、好ましくは1又は2に等しく、より特定的
    にはA=Boc及びFmoc である化合物、 特に、 【化5】 という構造式を満たす化合物、 そしてより特定的には、 【化6】 という構造式の化合物、 である請求項5に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 1≦n≦4であり、Xは請求項5で定義づけした通りであり
    特にp−ニトロフェノール、N−ヒドロキシスクシンイミド、ペンタフルオロフ
    ェノール、ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール又はイミダゾールに由
    来しており、GPは請求項5で定義づけされたようなオキシカルボニル又はアシ
    ル基である、構造式(I bis)を満たし、 特に、GPが有利にはBoc及びFmoc である化合物、 特に、 【化7】 という構造式を満たす化合物、 − そしてより特定的には、 【化8】 という構造式の化合物、 である請求項5に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 【化9】 という構造式(IV)の化合物において、 − 《n》は1以上、好ましくは1〜10、好ましくは1〜4の整数であり、 − 《i》は、2からn+1まで変動する整数であり、 − Y基は 1) シュードペプチド(単数または複数のシュードペプチド結合を含むペプ
    チド) 【表5】 〔なおここで、 − 《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − 《k》は1〜pまで変動する整数であり、 − 又はAは、 * 水素、 * オキシカルボニル(ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH33
    、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル(R
    =CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2)、 * アシル(RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH
    (CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール、 * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、 【化10】 * ビオチン、 の中から選ばれた1つの基であり、 * A基は、それが隣接している窒素原子Nと1つのもの《NH2 +》を形成
    でき、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
    酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は、 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH,ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ 炭素原子1〜10のカルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環の構造が5〜20個の原子を含有するアリール基、 ハロゲン −ORb −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
    20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造
    をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、特に 【表6】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
    タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
    ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
    の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 2) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、 【表7】 〔なおここで − 《m》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
    る、 − 《k》は、1〜mまで変動する整数であり、 − Aは以上で定義づけした通りである〕 3) −* 水素、 * オキシカルボニル(GP=ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH3
    3)、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル
    (R=CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−H2CH=CH2)、 * アシル(GP=RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(C
    32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH(
    CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール、 * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、 【化11】 * ビオチン、 * O2(アミンによりマスキングされた形態といったようなニトロ基に対応
    する)、 の中から選ばれ、R1=φである保護基、 − 同じく《GP−N》部分が《NH2 +》部分を形成するようなものでありう
    るGP基、 でありうるGP基、 であっても又はこれらを含有していてもよく、 − R1、Ri及びR基は、各々かつ互いに独立して、 水素、 ハロゲン、 天然又は非天然アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸で保護された又はさ
    れていない側鎖、 未置換の、又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ の中の単数または複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20)
    、 5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜2
    0個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造を
    もつアリール基を表わす〕 を表わすことができ、 それが 【表8】 である化合物と異なっていることを条件として、 − 単数または複数の非対称炭素が構造式(IV)の中に存在する場合には、それ
    らの立体配置は独立した形でR(右)又はS(左)であり得、 − R1及びRi基は、 1) RiとRi+kc(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の整数であ
    る)の間の環化、 2) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRiの間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされうる、という特性を有している構造式
    (IV)の化合物。
  10. 【請求項10】 【化12】 という構造式(II)を満たし、式中n、i、GP、R1とRiが請求項9で言及し
    た意味をもつ、請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 1≦n≦4であり、Aは請求項9で定義づけされたような
    オキシカルボニル又はアシル基である、構造式(IV)を満たし、 特に、p及びmが1〜10に含まれ、好ましくは1又は2に等しい 【化13】 の化合物、特にA=Boc及びFmoc である化合物、 である請求項9に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 1≦n≦4であり、GPは請求項9で定義づけされたよう
    なオキシカルボニル又はアシル基である、構造式(II)を満たし、特に、 【化14】 の化合物、特にGP=Boc及びFmoc である化合物である請求項10に記載の化
    合物。
  13. 【請求項13】 【化15】 という構造式(V)の化合物において、 − 《n》は1以上、特に1〜4、好ましくは1〜2の整数であり、 − 《d》は0〜4、好ましくは0又は1の整数であり、 − 《i》は、2からn+1まで変動する整数であり、 − Y基は 1) シュードペプチド(単数または複数のシュードペプチド結合を含むペプチ
    ド) 【表9】 〔なおここで、 − 《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − 《k》は1〜mまで変動する整数であり、 − Aは、 * 水素、 * オキシカルボニル(ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH33)、
    Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル(R=
    CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2) * アシル(RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH32
    、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH(
    CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、 【化16】 * ビオチン、 の中から選ばれた1つの基であり、 *A基は、それが隣接している窒素原子Nと1つのもの《NH2 +》を形成で
    き、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ互いに独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミ
    ノ酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH,ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ 炭素原子1〜10のカルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ハロゲン −ORb −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
    20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造
    をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、特に 【表10】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
    タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
    ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
    の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 2) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、 【表11】 〔なおここで、 − 《m》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
    る、 − 《k》は、1〜mまで変動する整数であり、 − Aは以上で定義づけした通りである〕 であっても又はこれらを含有していてもよく、 − R1、Ri及びR基は、各々かつ互いに独立して、 水素、 ハロゲン、 天然又は非天然アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸で保護された又は
    されていない側鎖、 未置換の、又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ の中の単数または複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20)
    、 5〜20個の炭素原子を含む環構造をもつアリール基、 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜2
    0個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造を
    もつアリール基を表わす〕 を表わすことができ、 − G基は、 A) アミノ酸残基又はアミノ酸残基連鎖、 【表12】 − なお《v》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数
    であり、好ましくはv>3及びv>5であり − Dは: −NH2 −NHCORc −NHRc −NRcd' −N(Rc)CON(Rd) −OH −ORc であってよい。 〔ここでRc及びRdは、互いに独立して、アリル、ベンジル、t−ブチル、フ
    ルオレニルメチル、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か、又は5〜20個
    の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基である〕 − Sk、S′k、及びS″kは、各々独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
    酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は、 1/ −COORe 2/ −CONHRe 3/ −COOH 4/ −OH,ORe 5/ −NHRe 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Re 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ カルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数Kの置換基で置換されたアルキル基(C1−C20)、 その構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ORc基 NH2基 OH基 ハロゲン を表わすことができ、ここで、 Reは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜20個の
    炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつア
    リール基を表わし、 B) * NH2 * O−ベンジル * O−アリル * O−メチル * O−エチル * O−tertブチル の中から選ばれたラジカルであっても、又はこれらを含有するものであってもよ
    く、 − X基は、構造式Vの化合物に対して、アルコール又はアミンと反応してカ
    ルバミン酸又は尿素の誘導体を形成することのできる活性化された分子構造を付
    与する基を表わし、特に場合によっては少なくとも1つのニトロ又は1つのハロ
    ゲンで置換されたフェノール又はヒドロキシルアミン誘導体の中から選ばれた、
    より特定的には、 − N−ヒドロキシスクシンイミド − フェノール − ペンタフルオロフェノール − ペンタクロロフェノール − p−ニトロフェノール − 2,4−ジニトロフェニルフェノール − 2,4,5−トリクロロフェノール − 2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノール − ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール − 1−オキソ−2−ヒドロキシジヒドロベンゾトリアジン(HODhbt) − 7−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOAt) − 4−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4−HOAt) − イミダゾール − テトラゾール の中から選ばれた化合物に由来するものであり、 − 単数または複数の非対称
    炭素が構造式(V)の中に存在する場合には、それらの立体配置は独立した形で
    R(右)又はS(左)であり得、 − R1及びRi基は、 1) RiとRi+kc
    (ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の整数である)の間の環化、 2
    ) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRiの間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされうる、という特性を有している、構造
    式(V)の化合物、 そしてより特定的には、1≦n≦4、d=0又は1、X=N−ヒドロキシスク
    シンイミド、Aはオキシカルボニル又はアシル基である構造式(V)を満たす化
    合物、及び特にp、m及びvが1〜10の間に含まれ、好ましくは1又は2に等
    しい化合物、好ましくはA=Boc及びFmoc である化合物、 及び特に 【化17】 という構造式の化合物。
  14. 【請求項14】 【化18】 という構造式(V bis)の化合物において、 − 《n》は1以上、特に1〜4、好ましくは1〜2の整数であり、 − 《d》は0〜4、好ましくは0又は1整数であり、 − 《i》は、2からn+1の間に含まれるあらゆる整数値をとるという形で
    定義付けされた2以上の整数パラメータであり、 − Y基は 1) シュードペプチド(単数または複数のシュードペプチド結合を含むペプチ
    ド) 【表13】 〔なおここで、 − 《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − 《k》は1〜pまで変動する整数であり、 − Aは、 * 水素、 * オキシカルボニル(ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH33)、
    Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル(R=
    CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2)、 * アシル(RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH32
    、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH(
    CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール、 * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、 【化19】 * ビオチン、 の中から選ばれた1つの基であり、 * A基は、それが隣接している窒素原子Nと1つのもの《NH2 +》を形成で
    き、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ互いに独立して、 水素 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミ
    ノ酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は、 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH,ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ カルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ハロゲン −ORb −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
    20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造
    をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、特に 【表14】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
    タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
    ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
    の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 2) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、 【表15】 〔なおここで − 《m》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
    る、 − 《k》は、1〜mまで変動する整数であり、 − Aは以上で定義づけした通りである〕 であっても又はこれらを含有していてもよく、 − R1、Ri及びR基は、各々かつ互いに独立して、 水素、 ハロゲン、 天然又は非天然アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸で保護された又は
    されていない側鎖、 未置換の、又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ を含む単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1〜C20) 5〜20個の炭素原子を含む環構造をもつアリール基 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜2
    0個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造を
    もつアリール基を表わす〕 を表わすことができ、 − G基は、 A) アミノ酸残基又はアミノ酸残基連鎖、 【表16】 − なお《v》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数
    であり、好ましくはv>3及びv>5であり、 − 《k》は、1〜v、好ましくは1〜50の間で変化する整数であり、 − Dは、 −NH2 −NHCOR −NHRc −NRcd' −N(Rc)CON(Rd) −OH −ORc 〔ここでRc及びRdは、互いに独立して、アリル、ベンジル、t−ブチル、フ
    ルオレニルメチル、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か、又は5〜20個
    の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基である〕 − Sk、S′k、及びS″kは、各々互いに独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
    酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか、又は 1/ −COORe 2/ −CONHRe 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −NHRe 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Re 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ カルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数Kの置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ORe基 NH2基 OH基 ハロゲン を表わすことができ、ここで、 Reは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜20個の
    炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつア
    リール基を表わし、 B) * NH2 * O−ベンジル * O−アリル * O−メチル * O−エチル * O−tertブチル の中から選ばれたラジカルであっても、又はこれらを含有するものであってもよ
    く、 − 単数または複数の非対称炭素が構造式(V)の中に存在する場合には、そ
    れらの立体配置は独立した形でR(右)又はS(左)であり得、 − R1及び
    i基は 1) RiとRi+kc(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の整
    数である)の間の環化、 2) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRi
    間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされうる、という特性を有している、構造
    式(Vbis)の化合物、 そしてより特定的には、1≦n≦4、d=0又は1、x=N−ヒドロキシスクシ
    ンイミド、Aはオキシカルボニル又はアシル基である構造式(Vbis)を満たす
    化合物、及び特に、p、m及びvが1〜10の間に含まれ、好ましくは1又は2
    に等しい化合物、好ましくはA=Boc及びFmocである化合物。
  15. 【請求項15】 【化20】 という構造式(VII)の化合物において、 − 《n》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
    り、 − 《i》は、2からn+1まで変動する整数であり、 − Y基は 1) シュードペプチド(単数または複数のシュードペプチド結合を含むペプチ
    ド) 【表17】 〔なおここで、 − 《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − 《k》は1〜pまで変動する整数であり、 − 又はAは、 * 水素、 * オキシカルボニル(ROCO)、好ましくはBoc(R=C(CH33)、
    Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカルボニル(R=
    CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2)、 * アシル(RCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH32
    、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH(
    CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH3 2 、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、 * フタルイミド(R1=φ)、 【化21】 * ビオチン、 の中から選ばれた1つの基であり、 * A基は、それが隣接している窒素原子Nと1つのもの《NH2 +》を形成で
    き、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミ
    ノ酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は、 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH,ORb 5/ −NHR 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ 炭素原子1〜10のカルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の原子を含有するアリール基、 ハロゲン −ORb −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
    20個の炭素原子を有するアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構
    造をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、特に 【表18】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
    タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
    ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
    の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 2) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、 【表19】 〔なおここで − 《m》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
    る、 − 《k》は、1〜mまで変動する整数であり、 − Aは以上で定義づけした通りである〕 3) −* オキシカルボニル(GP=ROCO)、好ましくはBoc(R=C(
    CH33)、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)、ベンジルオキシカル
    ボニル(R=CH2Ph)、アリルオキシカルボニル(R=−CH2CH=CH2
    ) * アシル(GP=RCO)好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(C
    32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル、アリール、 * アルキル(R)、好ましくはR=トリチル、CH3、CH2CH3、CH(
    CH32、C(CH33、ベンジル、アリル、 * フェニル、特にアリール * 尿素(RNHCO)、好ましくはR=CH3、CH2CH3、CH(CH32、C(CH33、フェニル、ベンジル、アリル * フタルイミド(R1=φ) 【化22】 * ビオチン * O2(アミンによりマスキングされた形態といったようなニトロ基に対応
    する)、 の中から選ばれ、R1=φである保護基、 − 同じく《GP−N》部分が《NH2 +》部分を形成するようなものでありう
    るGP基、 でありうるGP基、 であっても又はこれらを含有していてもよく、 − R1、Ri 及びR基は、各々かつ互いに独立して、 水素、 ハロゲン、 天然又は非天然アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸で保護された又は
    されていない側鎖、 未置換の、又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ カルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ の中の単数または複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20) 5〜20個の炭素原子を含む環構造をもつアリール基 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 〔ここでRaは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜2
    0個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造を
    もつアリール基を表わす〕 を表わすことができ、 − B基はN−W′又は0であってよく − W及びW′基は、 A) 水素、 B) 未置換か又は 1/ −COORh 2/ −CONHRh 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORh 6/ −NHRh 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Rh 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン の中の単数又は複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20)、 〔なおここでRhは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、
    1〜20個の炭素原子をもつアルキル基又は5〜20個の炭素原子を含有する環
    の構造をもつアリール基を表わす〕、 C) 5〜20個の炭素原子を含有する環構造をもつアリール基、 D) タンパク質産生アミノ酸及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれ
    たアミノ酸の保護された又はされていない側鎖、及びプロリンの場合にはW=W
    ′=CH2−CH2−CH2−CH(COOR)−)、 E) シュードペプチド(単数又は複数のシュードペプチド結合を含むペプチ
    ド)、 【表20】 〔なおここで、 − 《h》は1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であり
    、 − 《k》は1〜hまで変動する整数であり、 − Dは 水素 −COOH −COORc −CONH2 −CH2COORc −NHCORc −NH(Rc) −CONRcd −N(Rc)CON(Rd) −OH −ORc −CN −C(O)Rc であってよく 〔ここでRc及びRdは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル
    、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か、又は5〜20個の炭素原子を含む
    環の構造をもつアリール基である〕 − Sk、S′k、及びS″kは、各々互いに独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
    酸の保護された又は保護されない側鎖、 置換されていないか又は、 1/ −COORe 2/ −CONHRe 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −NHRe 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Re 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ カルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数又は複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ORe基 NH2基 OH基 ハロゲン を表わすことができ、 ここで、Reは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
    20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造
    をもつアリール基を表わし、 − −Ψk*〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHが、特に 【表21】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
    タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
    ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
    の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 F) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、 【表22】 〔なおここで − 《v》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であり
    好ましくはv>3及びv>5であり、 − 《k》は、1〜mまで変動する整数であり、 − D、Sk、S′k及びS″kは以上で独立して定義づけした通りである〕 であるか又はこれを内含しうるものであり、 【化23】 という構造式の化合物が除外されること、及び − ペプチド内に存在するアミノ酸の側鎖を擬似し単数又は複数の尿素結合の
    導入を可能にする以下に定義するような単数又は複数の誘導体を含むペプチドT
    yr−Gly−Gly−Phe−Leu−OHの類似体とは異なることつまり、 【化24】 の化合物とは異なること〔なお式中Rはヒドロキシベンジル、水素原子、ベンジ
    ル基又はイソブチル基を表わす〕及び 【化25】 と異なること、 を条件として、さらに、 − 単数又は複数の非対称炭素が構造式(VII)の中に存在する場合には、それら
    の立体配置は独立した形でR(右)又はS(左)であり得、 − R1及びRi基は、同様に 1) RiとRi+kc(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の整数であ
    る)の間の環化、 2) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRiの間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされうる、という特性を有している、構造
    式(VII)の化合物。
  16. 【請求項16】 【化26】 という構造式(VI)を満たし、式中n、i、GP、R1、Ri、B及びWが請求項
    15で言及した意味をもつ、請求項15に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 1≦n≦4である構造式(VII)を満たす、請求項15に記
    載の化合物及び特に、v、h、m及びpが1〜10である上記化合物及びより特
    定的には1〜5である 【化27】 の化合物。
  18. 【請求項18】 1≦n≦4であり、GPが請求項16に記載のオキシカル
    ボニル又はアシル基である、構造式(VI)を満たす請求項16に記載の化合物、
    特定的には、v及びhが1〜10の間に含まれ、好ましくは1又は2に等しい 【化28】 の化合物及び、特にGP=Boc及びFmoc である化合物。
  19. 【請求項19】 【化29】 という構造式(VIII bis)の化合物において、 環を形成する原子の合計数が6以上、好ましくは7以上であり、 − 《n》は1以上、好ましくは1〜10、好ましくは1〜4の整数であり、 − 《j》は、2からn+1まで変動する整数であり、 − R1、Ri及びRn+2基は、各々かつ互いに独立して 水素、 ハロゲン、 天然又は非天然アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又は保
    護されていない側鎖、 置換されていないか又は 1/ −COORa 2/ −CONHRa 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORa 6/ −NHRa 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Ra 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン 14/ ニトロ の中の単数または複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1−C20) その構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ORa基 NH2基 OH基 −COORa −CONHRa −CONH2 −CH2COORa −CH2CONHRa −CH2CONH2 を表わすことができ、ここで、 Raは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜20個の
    炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつア
    リール基を表わし、 R1びRi基は、同様に、 1) R1とRi+kc(ここでkcは好ましくは1〜3に含まれる正の整数であ
    る)の間の環化、 2) 好ましくはi=2、3又は4としてR1とRiの間の環化 である分子内環化に基づいて定義づけされ得、 − Y基は、 I) 非置換であるか又は 1/ −COORe 2/ −CONHRe 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −OR 6/ −NHRe 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Re 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン の中の単数または複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1−C20)
    、 〔なおここでReは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、
    1〜20個の炭素原子を有するアルキル基又は5〜20個の炭素原子を含有する
    環の構造をもつアリール基を表わす〕、 II) アリール基 III) シュードペプチド(単数または複数のシュードペプチド結合を含むペプ
    チド) 【表23】 〔なおここで、 − 《p》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − Zk、Z′k及びZ″kは、各々かつ互いに独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
    酸の保護された又は保護されていない側鎖、 置換されていないか又は、 1/ −COORb 2/ −CONHRb 3/ −COOH 4/ −OH,ORb 5/ −NHRb 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Rb 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ 炭素原子1〜10のカルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数または複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ハロゲン −COORb −CONHRb −CONH2 −CH2COORb −CH2CONHRb −CH2CONH2 を表わすことができ、 ここで、Rbは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜
    20個の炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造
    をもつアリール基を表わし、 − −Ψk* 〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHか、特に 【表24】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
    タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
    ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
    の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 IV) アミノ酸残基又はアミノ酸残基連鎖: 【表25】 〔なおここで、 − 《m》は1以上、好ましくは1〜50、特に1〜10の整数であり、 − Zk、Z′k及びZ″kは前述の通りに定義づけされる〕、 であるか又はこれを含有することができ、 − B基はN−W′又はOであってよく − W′基は、 A) 水素、 B) 非置換か又は 1/ −COORh 2/ −CONHRh 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −ORh 6/ −NHRh 7/ −NH2 8/ −NH(CO)Rh 9/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 10/ ハロゲン 11/ 炭素原子1〜10のカルボニル 12/ ニトリル 13/ グアニジン の中の単数又は複数の置換基によって置換されたアルキル基(C1〜C20)、 〔なおここでRhは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、
    1〜20個の炭素原子をもつアルキル基又は5〜20個の炭素原子を含有する環
    の構造をもつアリール基を表わす〕、 C) 5〜20個の炭素原子を含有する環構造をもつアリール基、 D) タンパク質産生アミノ酸及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれ
    たアミノ酸の保護された又はされていない側鎖、及びプロリンの場合にはW=W
    ′=CH2−CH2−CH2−CH(COOR)−)、 E) シュードペプチド(単数又は複数のシュードペプチド結合を含むペプチ
    ド)、 【表26】 〔なおここで、 − 《h》は1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であり
    、 − 《k》は1〜hまで変動する整数であり、 − Dは 水素 −COOH −COORc −CONH2 −CH2COORc −NHCORc −NH(Rc) −CONRcd −N(Rc)CON(Rd) −OH −ORc −CN −C(O)Rc であってよく 〔ここでRc及びRdは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル
    、1〜20個の炭素原子をもつアルキル基か、又は5〜20個の炭素原子を含む
    環の構造をもつアリール基である〕 − Sk、S′k、及びS″kは、各々互いに独立して、 水素、 タンパク質産生及び非タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ
    酸の保護された又は保護されない側鎖、 置換されていないか又は 1/ −COORe 2/ −CONHRe 3/ −COOH 4/ −OH 5/ −NHRe 6/ −NH2 7/ −NH(CO)Re 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ハロゲン 10/ カルボニル 11/ ニトリル 12/ グアニジン の中の単数又は複数の置換基で置換されたアルキル基(C1−C20) その環構造が5〜20個の炭素原子を含有するアリール基、 ORc基 NH2基 OH基 ハロゲン を表わすことができ、ここで、 Reは、アリル、ベンジル、t−ブチル、フルオレニルメチル、1〜20個の
    炭素原子をもつアルキル基か又は5〜20個の炭素原子を含む環の構造をもつア
    リール基を表わし、 − −Ψk*〕−は独立して、ペプチド結合CO−NHが、特に 【表27】 というリストの中から選ばれた異なる化学的性質をもつ結合であり、 ここでFk及びFk′は互いに独立して、水素、タンパク質産生アミノ酸及び非
    タンパク質産生アミノ酸の中から選ばれた1つのアミノ酸の保護された又はされ
    ていない側鎖、ハロゲン、1〜20個の炭素原子のアルキル基、又は5〜20個
    の炭素原子を含む環の構造をもつアリール基を表わす〕、 F) アミノ酸残基又はアミノ酸連鎖、 【表28】 〔なおここで − 《v》は、1以上、好ましくは1〜50、好ましくは1〜10の整数であ
    り好ましくはv>3及びv>5であり、 − 《k》は、1〜vまで変動する整数であり、 − D、Sk、S′k及びS″kは以上で独立して定義づけした通りである〕 であるか又はこれを内含しうるものである化合物、 そしてより特定的には、1≦n≦4であり、h、v、p、mが1〜10の間に含
    まれ、好ましくは1〜5である、構造式(VIIIbis)を満たす化合物。
  20. 【請求項20】 アリール基が 1/ フェニル 2/ ナフチル 3/ インデニル 4/ チオフェニル 5/ ベンゾチオフェニル 6/ フラニル 7/ ベンゾフラニル 8/ ピリジル 9/ インドリル 10/ ピロリル の中から選択されるか又は、アリール基を特に 1/ 炭素原子1〜10のアルキル 2/ ハロゲン 3/ 炭素原子1〜10のアルコキシ 4/ ヒドロキシル 5/ 炭素原子1〜10のアミン 6/ 炭素原子1〜10のエステル 7/ ニトリル 8/ アリール(その環構造は炭素原子5〜20を含む) 9/ ニトロ 10/ 炭素原子1〜10の尿素 11/ 炭素原子1〜10のアミド 12/ グアニジン 13/ 炭素原子1〜10のカルボキシル酸 の中から選択した1〜6個の置換基で置換することのできる構造式(Ibis)、(
    II)、(III bis)、(IV)、(V)(Vbis)、(VI)、(VII)のうちの1つに
    従った、請求項5〜18のいずれか1項に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 それぞれ、 【化30】 という構造式(IX)の化合物(構造式(Ibis)及び(II)の化合物について)
    、 【化31】 という構造式(X)の化合物(構造式(III bis)及び(IV)の化合物について
    ) 【化32】 という構造式(XI)の化合物(構造式(V)及び(Vbis)の化合物について)、
    から、請求項5〜14のいずれか1項に記載の構造式(Ibis)、(II)、(III
    bis)、(IV)、(V)又は(Vbis)に対応する誘導体を請求項1〜3のいずれ
    か1項に従って調製する方法において、 a) 適切な処理によって酸(IX)又は(X)又は(XI)をそれぞれ対応する
    アシルアジド(XII)又は(XIII)又は(XIV) 【化33】 に変換する段階(工程)、 b) クルチウス転位によりアシルアジド(XII) 又は(XIII) 又は(XIV)を
    それぞれ対応するイソシアネート(II)又は(IV) 又は(Vbis)に変換する段
    階、 c) 構造式(Ibis)、(III bis)又は(V)のカルバミン酸誘導体を得る
    ことを可能にする条件下で、好ましくは単離されていないイソシアネート(II)
    、(IV)又は(Vbis)を処理する段階、 を含んで成る方法。
  22. 【請求項22】 − 酸(IX)又は(X)又は(XI)をそれぞれ対応するア
    シルアジド(XII)又は(XIII)又は(XIV)に変換する段階(a)が、例えば、
    {THF(テトラヒドロフラン)中のNMM(N−メチルモルホリン)、DIE
    A(ジ−イソプロピルエチルアミン)さらにはEt3Nといったような第3アミ
    ンの存在下でクロルギ酸エチル又はイソブチルと酸IX、X又はXIを反応させるこ
    とによって形成された}混合無水物をナトリウムアジド溶液を用いて処理するこ
    とによって実施され、 − アシルアジド(XII)又は (XIII) 又は(XIV)を対応するイソシアネート(
    II)又は(IV)又は(Vbis)に変換する段階(b)が、例えば、トルエン又はキ
    シレンといった適当な溶媒中のアシルアジド溶液を加熱することによって実施さ
    れ、イソシアネートの形成は、バルーン内の気体放出を観察することで追跡でき
    、この気体放出の終りがクルチウス転位の完了を意味しており、 − イソシアネート(II)、(IV)又は(Vbis)の処理段階(c)は、イソ
    シアネートが例えばトルエン中で再度溶解状態となった時点で、そして場合によ
    っては、好ましくは後に有機溶媒中の溶解の後、水性、酸性又は塩基性洗浄又は
    HPLCによって又はシリカカラム上での精製又は結晶化によって有利にも単離
    される構造式(Ibis)、(III bis)又は(V)のカルバミン酸誘導体を得るべ
    く、場合によってはピリジンといったような塩基そして予備活性化された合成等
    価物(synthon)を得ることを可能にする − N−ヒドロキシスクシンイミド − フェノール − ペンタフルオロフェノール − ペンタクロロフェノール − p−ニトロフェノール − 2,4−ジニトロフェノール − 2,4,5−トリクロロフェノール − 2,4−ジクロロ−6−ニトロフェノール − ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール − イミダゾール − テトラゾール − 1−オキソ−2−ヒドロキシジヒドロベンゾトリアジン(HODhbt) − 7−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOAt) − 4−アザ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4−HOAt) というリスト中の誘導体の1つを用いて行なわれる、請求項21に記載の調製方
    法。
  23. 【請求項23】 炭酸ナトリウム(Na2CO3)又は重炭酸ナトリウム(N
    aHCO3)といった又は、(例えばEt3N、DIEA、NMM、コリジン、ル
    チジンといった)第3アミンといったような塩基の添加を伴う又は伴わないDM
    F、H2O/アセトン、THF、ジクロロメタン又はアセトニトリルといった溶
    媒中で、請求項5〜14のいずれか1項に記載の構造式(Ibis)、(II)、(II
    I bis)、(IV)、(V)又は(Vbis)の生成物の1つと第1アミン又は第2アミ
    ン又はアルコールを含む化合物を反応させることを含んで成る、請求項15〜1
    8のいずれか1項に記載の構造式(VI)又は(VII)の化合物の請求項1に従った
    調製方法。
  24. 【請求項24】 炭酸ナトリウム(Na2CO3)といった又は、(例えばE
    3N、DIEA、NMM、コリジン、ルチジンといった)第3アミンといった
    ような塩基の添加を伴う又は伴わないDMF、H2O/アセトン、THF、ジク
    ロロメタン又はアセトニトリルといった溶媒中で請求項5又は7のいずれか1項
    に記載の構造式(III bis)の化合物、又は請求項15又は17のいずれか1項に
    記載の構造式(VII)の化合物を分子内環化させることを含んで成る、請求項19
    に記載の構造式(VIII bis)の化合物の調製方法。
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