JP2002534345A - 金属−セラミック薄層バンド複合体 - Google Patents

金属−セラミック薄層バンド複合体

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JP2002534345A JP2000592097A JP2000592097A JP2002534345A JP 2002534345 A JP2002534345 A JP 2002534345A JP 2000592097 A JP2000592097 A JP 2000592097A JP 2000592097 A JP2000592097 A JP 2000592097A JP 2002534345 A JP2002534345 A JP 2002534345A
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カツツ,サミユエル
カツツ,ミカエル
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Abstract

(57)【要約】 酸化性媒体、還元性媒体又は不活性媒体中で1500÷2800℃までの温度で使用することを目的とする金属−セラミック薄層バンド多重マトリックス複合体及びその製造方法が提供される。この複合材料は酸化物成分、例えばイットリア、ジルコニア、ハフニア85容量%以下、酸素を含まない化合物、例えば炭化ジルコニウム85容量%以下、及び高融点金属、例えばタングステン、モリブデン又はクロム15÷75容量%を含有する。この複合体の上記成分の各々は複数の曲がったテープの形態で存在している。すべての成分のテープは他の成分のテープと一緒になって多層の曲がったバンド状チップを形成し、このチップはチップの密に詰まった三次元パターンにおいてランダムに交錯させられている。新規な複合体は、1200℃〜2800℃の温度で、高い機械的性質を有し、耐熱性及び耐亀裂性でありそして良好な耐熱衝撃性及び耐酸化浸食性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
本発明は粉末冶金、特に、高温装置のいくらかの工学部品(engineer
ing parts)の製造のため、特にジェットエンジンの熱保護ライニング
、ノズル、燃焼室、タービン羽根(turbine blades)及び案内羽
根(guide vanes)、るつぼ、溶融金属のための浸漬温度計の保護管
のために使用することができる積層された金属−セラミック複合材料(lami
nated metal−ceramic composite materi
als)に関する。
【0002】 周知のとおり、種々の工業分野において、一般に、大きな機械的荷重、摩耗及
び酸化作用、熱衝撃等の極端な条件に耐えることができるべき新規な高温(15
00÷2800℃)複合体に対する要求がある。
【0003】 熱的要求及び機械的要求に従って、複合体は下記の群に小分けすることができ
るる ■群1: 1500÷1800℃までの温度で酸化性媒体中で長時間、十分な
強度、耐衝撃性、硬度を保つ複合体。この複合体の最も重要な用途はジェットエ
ンジンのタービン羽根、案内羽根及び燃焼室ライニングを包含する。
【0004】 ■群2: 2000℃までの温度で且つ大きな熱衝撃の条件において働くが、
厳しい機械的荷重にはさらされない複合体。この複合体の最も重要な用途は高温
金属鋳造のためのるつぼ、溶融金属のための浸漬温度計の保護管を包含する。
【0005】 ■群3: 摩耗及び酸化性高速ガス流束中で中程度の機械的荷重でしかし大き
な熱流量(heat flows)及び熱衝撃の条件で2500÷2800℃ま
での温度で働く複合体。この複合体の最も重要な用途はノズル、燃焼室、ターボ
ボンプ部品、熱保護板を包含する。
【0006】 多数の種類の複合材料がこれらの用途の有力な候補であると考えられきた。
【0007】 セラミックマトリックスと粉末もしくは繊維状金属介在物(inclusio
ns)を含んでなる金属−セラミック複合体が知られている。このような分散又
は繊維強化複合体(dispersion−or fibrous reinf
orced composites)の耐熱性及び耐亀裂性(thermal
and crack endurance)、破壊靱性(fracture t
oughness)は大多数の上記用途に対して不十分である。薄い層の形態の
金属成分の添加の結果として上記性質の向上を与える積層構造を有する金属−セ
ラミック複合体は相当な利点を有する。
【0008】 積層複合体の特徴はセラミック−金属界面における亀裂(cracks):セ
ラミック−層で生じ、主として金属層の大きな延性のため金属層への接近で消え
る亀裂の阻止である。
【0009】 この亜群の複合体において、最も良く知られているのは、特に交互する金属層
と酸化物層からなる多層複合体(図1a)である。
【0010】 このような複合体の製造方法は、種々の有機結合剤と共に金属及び酸化物粉末
を含有するペースト、懸濁液、スラリー、セメント(cements)、マスチ
ック(mastics)から製造する有機−セラミック及び有機−金属フイルム
の使用に基づいている(米国特許第3556837号、米国特許第492929
5号、米国特許第5223064号、日本特許第4114981号、米国特許第
1089077号)。
【0011】 この亜群の複合体は通常良好な耐熱衝撃性、高い熱絶縁性を有するが、同時に
それらは多数の典型的な欠点、即ち、限られた層間接着力、及びその結果として
のより低い機械的性質、劣った耐摩耗性(abrasion and wear
resistance)を有し、そして特に留意しなければならないことであ
るが、このような複合体では複雑な形状の成形の問題がある。
【0012】 積層構造を有する金属−セラミック複合体のこの亜群においては、ランダムに
配列された立方体状多層粒状物(cube−like multilayer
granules)(図1b)を含んでなるいわゆる薄層−粒状構造(lami
ner−granular structure)を有する複合体も知られてい
る(例えば、The composite HfO2/Mo,J.Space/
Aeron,1965,v.43,No.4,p.54)。上記した多層複合体
よりも実質的に複雑な部品をこのような複合体から製造することができるが、多
層粒状物の界面において多くの様々な欠陥があり、その結果、強度、耐摩耗性及
び他の機械的性質が低下する。
【0013】
【発明の要約】
本発明の目的は、1500〜2800℃の温度で使用することができる、高い
強度、耐熱衝撃性及び耐摩耗性並びに他の高い物理機械的性質、並びに複雑な形
状の物品の製造を可能とする簡単且つ容易に得られるその製造方法を有し、ラン
ダムに交錯した多層の曲がったバンド状チップ(randomly inter
laced multilayer curved band−like ch
ips)(図1c)から構成された等方性金属−セラミック多重マトリックス複
合体(isotropic metal−ceramic multi mat
rix composite)を提供することである。
【0014】 この目的は、複合体が下記の成分: ◆ 耐火酸化物(refractory oxide)、例えばアルミナ、イ
ットリア、ジルコニア又はハフニア、 この成分は複合体のすべての態様に必須であるということではない。
【0015】 ◆ 増加した耐高温クリープを有する酸素を含まない化合物(oxygen
devoid compound)、例えば炭化ジルコニウム又は炭化ハフニウ
ム、 この成分は複合体のすべての態様に必須であるということではない。
【0016】 ◆ 高融点金属(refractory metal)の延性成分(duct
ile component)、例えばモリブデン又はタングステン金属、 からなるこれらの方法により達成される。
【0017】 新規な複合体のすべての成分は5÷200ミクロンの範囲の厚さ、テープの厚
さの25〜150倍の範囲の長さ及びテープの厚さの5〜50倍の範囲の幅を有
する曲がったテープ(curved tapes)の形態にある。このテープは
多層の曲がったバンド形状のチップを形成し、これはランダムに交錯しており、
それにより複合体の等方性の性質を与える。
【0018】 薄層バンド(laminar−band)構造はなかでも下記のような利点を
有する: ◆ 金属テープは、それらの可塑性のため、金属成分を有する他の多層構造の
場合と同様に亀裂の広がり及び進展に対する多数のバリヤーを創り出し、それに
より耐熱性及び耐亀裂性(thermo−and crack−enduran
ce)を劇的に増加させる。
【0019】 ◆ 新規な複合体においては少なくとも1種の成分が連続体(continu
um)を形成するので、同じ化学的組成の他の積層複合体と比較して、それは増
加した強度、破壊靱性、耐摩耗性(wear resistance)、耐侵食
性(erosion resistance)及び耐酸化性を有する。
【0020】 ◆ 多層のバンド形状の曲がったチップのランダムな配列の結果として、新規
な複合体構造は等方性である。
【0021】 実験研究結果(表2−5の検討参照)は、新規な複合体においては、金属成分
の容積分率(volume fraction)、パラメーター「m」は0.1
5〜0.7、好ましくは0.2〜0.5であることができることを示している。
「m」の増加と共に、新規な複合体の耐亀裂性及び耐熱性の増加が起こり、そし
て強度の増加も起こるが、同時に比重の増加、硬度の減少、耐侵食腐食性の減少
及び耐摩耗性の減少も起こる。
【0022】
【表1】
【0023】 高温(1500〜2800℃)複合体の上記3つの群は異なる工業分野で必要
とされる。
【0024】 新規な複合体は3つの群において適用可能である。多くの状況においては、新
規な複合体は多分新規な高温複合体の問題の唯一の解決法である。
【0025】 ガスタービンエンジンのノズル案内羽根及びタービン羽根(図2)の如き群1 の物品 (「発明の背景」における分類参照)は、1300÷1500℃までの温
度で長い時間高い強度、破壊靱性、耐化学侵食性、耐熱衝撃性及び耐酸化性、耐
疲労性及び耐クリープ性を保たなければならない。
【0026】 酸化物成分として、例えば、その焼結温度が1400÷1600℃を越えない
Al23、SiO2、Y23、十分に安定化されたZrO2をベースとする系のい
くらかの化合物が使用され、例えばそれは3Al23・2SiO2(ムライト)
の如き化合物又はAl23−TiO2もしくはZrO2−Y23−Al23の如き
系にの異なる化合物であることができる新規な複合体が群1の複合体として働く
ことができる。
【0027】 群1の複合体の延性成分として、1300÷1500℃の温度で長い耐酸化性
を有しそして焼結温度に関して酸化物成分との適合性(compatibili
ty)を有する合金が使用される。
【0028】 例えば、Cr金属及びその合金並びにNiAl−Crのような合金並びにそれ
らをベースとするいくらかの他の合金を使用することができる。
【0029】 群1の複合体の非常に良好な例はムライト/クロム複合体である。この複合体
の試験片は常圧焼結の直後非常に良好な性質を有する、即ち、曲げ強度=300
20MPaであり、強度は1200℃までの温度範囲において実質的に安定して
おり(steady)、破壊靱性K1c=1014MPa・m1/2であり、最大変
形は室温で0.17%であり、試験片質量変化は1200℃までの空気中の20
0時間にわたる加熱では起こらず、試験片は水中の多数回急冷に対する非常に高
い抵抗性を有し、例えば、試験片は80〜100回の1200℃→20℃(水)
への急冷に耐えた。
【0030】 2000℃までの温度及び厳しい熱衝撃における使用を意図するがあまり大き
な張力における使用は意図されない(例えば、るつぼ(図4)、浸漬温度計の保
護管(図3)、耐熱性ライニングのような部品)群2の物品は、金属成分として
高融点金属Nb、Mo、W及びその他を含有し、そして酸化物成分としてそれら
は下記の耐火酸化物、Al23、Y23、十分に安定化されたZrO2もしくは
HfO2及びその他を含有する新規な複合体から製造することができる。群2の
いくらかの重要な性質は表3及び表4に示される。
【0031】 液体鋼及びその合金、液体銅及び黄銅、並びに他の多くの金属及びそれらの合
金のための浸漬温度計の保護管であって、n(Al23+TiO2)/Mo新規
複合体から製造された保護管(図3)は、群2の複合体の非常に有効な用途の例
として役立つことができる。該保護管はスラグ中の浸食に対する非常に高い抵抗
、耐熱衝撃性、小さな不活性(small inertness)、液体鋼中の
3÷5時間より長い寿命を有し、そして連続的且つ正確な温度測定を与える。こ
のような保護管の肉厚は例えば2〜5mmであることができる。
【0032】 群3の物品は攻撃的なガスジェット(aggressive gas jet
s)中で大きな熱流束及び熱衝撃において2500〜2800℃までの温度で使
用されなければならず(ノズル、燃焼室(図5)等)、超高温で十分な強度、硬
度及び他の機械的性質を保たなければならず、そして同時にそれらは高い耐酸化
性及び耐摩耗性を有していなければならない。
【0033】 このような攻撃的なガスジェットの熱化学的作用は10〜5000秒の使用時
間内に認められる質量損失、浸食を引き起こしてはいけない。これらの物品は多
数回の熱衝撃に耐えなければならず、そして十分に軽量の装置で最も頻繁に使用
されるので軽量でなければならない。
【0034】 金属成分として、その溶融温度が2500 3000℃以上である高融点金属
、例えばW、Mo、Ta及びそれらの合金を使用し、そして酸化物成分として最
も高い耐高温性(refractoriness)を有する酸化物、先ず第一に
十分に安定化されたZrO2、HfO2、TiO2を使用する新規な複合体が群3
の複合体として役立つことができる。群3のいくらかの二成分新規複合体の最も
重要な性質が表4に示されている。
【0035】 群3の新規な三成分複合体においては、酸素を含まない成分としていくらかの
遷移金属の炭化物、例えばZrC、NbC、HfC、TaCが使用される。これ
らの炭化物及びそれらをベースとするいくらかの化合物(表5参照)は約250
0 3000℃までの強度及び耐クリープ性を保つ唯一の物質である。しかし該
炭化物はなんら可塑性及び耐酸化性をもたないので、新規な複合体中のそれらの
容積含有率は20〜30%以下にしなければならない。
【0036】 群3の新規な複合体から、最も実用的に重要な1〜200mmのスロート直径
(throat diameter)を有する主に非冷却の(mainly n
on cooled)ジェットエンジンノズルを製造することができる。
【0037】 例えば500〜800mmまでのより大きなスロート直径を有するノズルは
多部品デザイン(multi−part design)アプローチの使用によ
ってのみ製造することができる。このような多部品デザインはノズルの耐熱性を
実質的に増加させることは特に留意されなければならない。
【0038】 耐熱性を増大させる同じ目的で、ノズルスロートインサートの肉厚は3〜6m
mを越えてはいけいない。
【0039】 ロケットモーターノズル材料が有していなければならない且つ上記の機能的条
件により指令される3つの主要な特徴は、非常に高い耐浸食性、耐熱衝撃性及び
用途に応じて調節可能な熱伝導率である。群3の新規な複合体は多分該特徴のす
べてを同時に有する唯一の材料である。
【0040】 群3の新規な複合体は非常に広い範囲で調節可能な熱伝導率を有し、これはノ
ズルの内(高温)表面(internal(hot) surface)及び外
表面(external surface)で許容された温度に従って選ばれ、
そしてまたノズル壁を通る必要な局部的熱流束(local heat flu
x)にも依存する。
【0041】 ロケットノズルの内(高温)表面における最大使用温度(maximum w
ork temperature)は、酸素成分を含まない化合物として系Zr
C−C、TaC−C、NbC−C又はHfC−Cにおける共融後の炭化物−グラ
ファイト(post eutectic carbide−graphites
)を含んでなり、そして金属成分として2重量%までのThO2の添加を伴うW
を含んでなる新規な複合体の使用により達成することができ、例えば、新規な複
合体n(HfC−C)/Wを使用することができる。非常に高い使用温度及び耐
浸食性の外に、このような複合体は、共融後の炭化物−グラファイトで典型的な
高い耐熱性(high thermal endurance)を有する。
【0042】
【製造方法】
本発明は既知の薄層(laminar)及び多層(multilayer)複
合体製造の方法によって実現することはできない。
【0043】 新規な方法の本質は、上記した薄層−バンド構造(laminar−band structure)を有する複合体の製造を確実にする操作シーケンスから
なる。
【0044】 本発明に従えば、新規な複合体物品形成の方法は、0.5〜2.0ミクロンの
平均粒径(average particle size)及び10ミクロンの
最大凝集粒径(maximum agglomerated particle
size)を有するを有する酸化物、金属及び炭化物粉末を提供する段階を含
んでなる。次いで、酸化物、炭化物及び金属粉末を対応するフイルム形成性結合
剤と混合することによりスラリーを調製し、このスラリーから厚さが20÷30
0ミクロンのフイルムがキャストされる。フイルム形成性結合剤として、合成カ
ルボキシル化ブタジエン−ニトリルゴムを使用するのが好ましい。この合成ゴム
はベンゼン−アセトン(1:1)混合物中の5〜16%溶液として1〜5質量%
(mass.%)(系:ゴム+複合体の成分の乾燥重量に対する)の量でスラリ
ー中に加えられる。
【0045】 延性有機−セラミックフイルム(ductile organo−ceram
ic films)の製造のために、いくらかの他のフイルム形成性結合剤を使
用することができる(R.Mistler,Ceramic Bull.,v.
69,No.6)。
【0046】 キャストフイルムを一定の長さの片に切断し、次いでこれらを選択的に並べら
れた(alternatively ordered)金属、炭化物及び酸化物
ベースのフイルムからなる2〜5mm厚さのパケットとなるように集める。すべ
ての層における同じタイプのフイルムの量はフイルムの厚さ及び複合体の望まし
い組成に依存する。層は界面の最善の量を得るためには最小の厚さを持たなけれ
ばならない。
【0047】 次いでフイルムパケットはロールミルで高密度化(densificatio
n)に付され、その結果それらの厚さは約0.5〜1mmに減少する。これは多
孔度(porosity)を減少させるためになされ、これはエクスキャステッ
ドフイルム(ex−casted film)で起こる。これらの多層パケット
を構成するフイルムはローリング後5〜50ミクロンの範囲の厚さを有すること
ができる。
【0048】 更なる操作はいわゆるコンプレックスマス(complex mass)の製
造と関連している。ロールミル処理により高密度化されたフイルムパケットは、
例えばスパイラル形状において鋼シリンダープレスダイ中に詰められて(pac
ked)、一軸圧密(uniaxial compaction)により多層円
筒形ビレット(multilayer cylindrical billet
)を形成する。
【0049】 これらの積層されたビレットは旋盤上で回転に付されて幅h=2÷7mm、S
=0.1÷0.5mmの厚さ、及び長さl=3÷30mm、好ましくはl=5÷
10mm(図8)を有する多層チップを生成する。
【0050】 次いで、所望の形状及び寸法(焼結中の収縮を考慮に入れて)の物品をプレス
ダイ中で50÷1000MPaの範囲の圧力で多層チップから形成させる。
【0051】 圧密された物品(compacted article)を次いで真空中又は
不活性ガス中で、室温〜500℃の温度で1÷10℃/時間の温度上昇速度で加
熱して結合剤を除去する。
【0052】 「ブローされた」(“blown”)物品を物品が理論密度の約50÷75%
に達するまで1150÷1450℃の範囲の温度で予備焼結に付す。
【0053】 次いで予備焼結された多孔性物品を、真空炉中で1300〜2000℃の範囲
の温度で焼結することにより理論密度の約80〜90%に高密度化する。
【0054】 実質的に細孔のない比較的簡単な形状の複合物体(composite bo
dy)は、上記した常圧焼結の後のホットプレス成形操作(Hot Press
ing operation)により製造することができる。セラミック物品は
、グラファイトモールドにおいて5÷100MPaのの範囲の圧力で1400÷
2000℃の範囲の温度で真空中又は不活性ガス中で抵抗加熱炉で又は誘導加熱
炉で実質的に理論密度に達するのに十分な時間にわたりホットプレス成形に付さ
れる。
【0055】 更に複雑な、特に肉薄の形状を持った物品は、不活性ガス中で100÷300
MPaの範囲の圧力下に1400÷2000℃の範囲の温度で、実質的に理論密
度に達するのに十分な時間にわたりホットアイソスタチックプレス成形(Hot Isostatic Pressing(HIP)の使用により実質的に細孔
のない状態まで高密度化させることができる。
【0056】 新規な複合体の性質 新規な複合体の性質はそれらの組成に強く依存している。表2〜5において、
いくらかの典型的な複合体の物理機械的性質が示される。表2は群2の複合体n
23e/Moについて示し、表2は群1及び群2のいくらかの複合体について
示し、表4及び5は群3のいくらかの複合体について示す。
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】
【0061】 新規複合材料の特性に対する組成の影響を、nY23/Mo複合材料の例に基
づいて考慮する。表2に、nY23/Mo複合材料の数種の変形物(varia
nt)の曲げ強度、熱伝導性、複数のクエンチに対する抵抗性、および酸化抵抗
性の測定値の結果を表す。
【0062】 表2のデータから、1から5までの範囲の金属成分に対する酸化物成分のある
容積比を有する型の複合材料のみが実際上の重要性を有することをみることがで
きる。
【0063】 Vox:Vmet<1をもつ複合材料は、金属成分のかなりの含有量のため良好な
高温酸化抵抗性を所有しない。
【0064】 例えば複合材料Y/2Mおよび複合材料Y/3Mのような複合材料では、14
00÷1700℃までの空気中での加熱時に既に1÷2時間以内に表面の崩壊が
発生するが、しかしそれらは純粋なモリブデンに比較してかなり増大された耐摩
耗性を有する。他方、低金属含有量を伴う型の複合材料、例えば複合材料7Y/
Mおよび複合材料9Y/Mは低い熱耐久性および熱ショック抵抗性を有し、それ
は純粋なY23の対応する特性と異ならない。
【0065】 図6に、複合材料nY23/Moの複数の水クエンチでの曲げ強度および熱シ
ョック抵抗性の濃度依存性を示す。
【0066】 図7に、異なる加熱温度からの水中での単一クエンチ後の複合材料nY23
Mo試料の強度の崩壊の実験結果を示す。
【0067】 それが図7から明らかであるとおり、17容積%を越えるMoを含有する複合
材料(複合材料Y/M、3Y/Mおよび5Y/M)の強度は、正に1000℃ま
での加熱温度からの水中でのクエンチ後に実際上低下されず、そしてある温度間
隔(400〜700℃)で増大さえする。同時に、15容積%という臨界値より
下の金属成分含有量をもつnY23/Mo複合材料(例えば複合材料7Y/Mお
よび9Y/M)の強度は、140÷160℃を越える温度からのそれらのクエン
チで実質的に低下する。これは純粋な酸化物の挙動に典型的である。
【0068】 全部のこのデータは、nY23/Mo複合材料をn=1÷5でのみ使用しなけ
ればならないことを示す。 好ましい技術の記述 新規複合材料物品の技術は、1ないし2ミクロンの平均粒子径および10ミク
ロンの最大凝集粒子径をもつ酸化物、金属およびカーバイドの粉末の製造で開始
する。
【0069】 粉末を粉砕かつ脱凝集する(de−agglomerating)ために、粉
末汚染の危険を創製しない粉砕媒体を使用する。例えば、ポリウレタンもしくゴ
ムで内張りされた粉砕壜(milling jar)および酸化ジルコニウムも
しくはイットリアからの粉砕体(grinding bodies)を使用する
ことができる。
【0070】 振動ミル中での高度に効果的なWC−Coボールの使用は、粉砕時間および粉
末の硬度に依存して0.2 0.5%までのタングステンでの粉末の汚染につな
がる。しかし、新規複合材料に対してこれは危険でなく、そしていくつかの状況
においては、タングステンの不純物は有用な金属添加物である。
【0071】 その粉砕の工程における壜壁材料から研磨される微量のFe、Niおよび他の
元素での粉末の汚染もまた許容できる。なぜなら、これらの元素は、大部分の場
合高溶融でなくかつ焼結の間に容易に蒸発されるからである。
【0072】 一般に、平均粒子径は0.5 1ミクロン未満である必要はない。なぜなら、
上昇された比表面積をもつ粉末はスラリーの必要な粘度および流延特性を確実に
する結合剤の量の上昇を必要とし、それは最終的に焼結時の望ましくなく高度の
収縮につながる。
【0073】 他方、2 3ミクロンよりかなり上の平均の大きさをもつ粒子の使用で焼結条
件は悪化し、多孔性の低下に必要な停滞温度および/もしくは停滞時間が増大す
る。
【0074】 粉砕および脱凝集した後に粉末を乾燥する。すなわち、酸化物粉末は2 5時
間の間400÷800℃で乾燥し、金属およびカーバイドの粉末は2 5時間の
間250÷350℃で乾燥する。
【0075】 粉砕および乾燥した後に、粉末を400メッシュの篩を通過させて大型の凝集
物を除去する。
【0076】 その後、乾燥しかつ脱凝集された粉末に有機結合剤を添加する。薄膜形成結合
剤として多くの異なる物質を使用することができる。新規複合材料の製造には合
成ブタジエンニトリルゴムがとりわけ適する。該ゴムを、量1 5質量%(系す
なわちゴム+粉末の乾燥重量に基づいて)でベンジン−アセトン(1:1から4
:3容積部分までの比率で混合されている)混合物中のそれの5 16%溶液(
質量%)としてスリップ中に添加する。
【0077】 こうしたゴム結合剤は、公知の結合剤(アクリル樹脂ポリマー、ヒドロキシエ
チルセルロース、ポリウレタン、ポリビニルブチラールなど)に比較して多数の
利点を有し、そしてとりわけいわゆる複合体塊(complex−mass)を
作成するのに必要である良好な延性を有する。
【0078】 例えば、ポリビニルブチラールのような結合剤は、ブタジエン−ニトリルゴム
結合剤よりもなおより容易にさえ20÷40ミクロン厚の薄膜を流延することを
可能にするが、しかし、ポリビニルブチラール結合剤は、旋盤機械加工により作
成される積層チップ、すなわちポリビニルブチラールを使用して流延され、室温
での旋盤機械加工時にクラッキングの容易さを示しそしてクラッキングの予防に
それが機械加工の間に加熱を必要とする、薄膜より成る多層ビレットにやっかい
である。
【0079】 対応する粉末との結合剤の混合は1.5 2時間の間に同一の型のボール振動
ミル中で実施することがより良好である。
【0080】 有機セラミック薄膜の流延は、「ドクターブレード」法により流延するセラミ
ック薄膜に使用される慣習的工業的機械のいずれかで実施することができる。
【0081】 該複合材料の満足すべき特性は20から300ミクロンまでの厚さをもつ薄膜
の使用により達成することができることが実験的に確立された。
【0082】 20ミクロン未満の厚さをもつ薄膜は通常のセラミックテープ流延方法により
作成することが困難である。
【0083】 300ミクロンより大きい厚さをもつ薄膜を流延することが合理的でない。な
ぜなら必要な界面頻度をもつ多層チップを得ることが不可能であるからである。
【0084】 50÷100ミクロンの厚さを伴い流延された薄膜を使用することが最も好ま
しい。
【0085】 薄膜パケットの一軸圧縮およびその後の圧延粉砕の操作に際して、薄膜の厚さ
は通常3 8倍(15 20ミクロンまで)減少している。
【0086】 上に列挙された多様な粉末の使用を伴い流延された薄膜をその後120 18
0mm長の片に切断する。
【0087】 複合材料の所望の組成に従って薄膜片からパケットを集成する。これらのパケ
ットをその後1mm厚に圧延する。
【0088】 例えば、相応して17、25および50容積%のモリブデンを含有する5Y/
M、3Y/MおよびY/M複合材料からの試料の製造時に、金属薄膜に対する酸
化物の厚さ比を5Y/Mで5:1(0.6および0.12mm)、3Y/Mで3
:1(0.36および0.12mm)ならびにY/Mで1:1(0.12および
0.12mm)で、薄膜片を、交互に規則正しい(ordered)酸化物およ
び金属の薄膜より成る3÷5mm厚のパケットに収集した。これらのパケットを
0.7÷1mm厚に圧延し;圧延工程のおかげで構成する薄膜の厚さは2.5÷
4倍に低下された。
【0089】 その後、密度を高められた(densified)薄膜パケットをらせんとし
て筒状のプレスダイ中に入れ、そして筒状の多層ビレット製造の目的をもって一
軸プレス成形にかける。
【0090】 これらの多層ビレットを多層チップの製造に使用する。この目的をもって、ビ
レットを旋盤上での旋削にかけて0.2 0.5mm厚、2 6mm幅および5 25mm長をもつ多層チップを製造する(図8)。
【0091】 チップの幅は5 7mmを越えてはならないことが実験的に見出され、それは
15 25チップ厚を越えずかつ5 10チップ厚より薄くない。
【0092】 多層チップの長さは25 50チップ厚より小さくてはならないことが実験的
に示された。
【0093】 もちろん、こうした寸法をもつチップは、他の方法、例えば平削り盤上での多
層プレートの機械的処理により製造することができるが、しかし、技術的工程の
変形物において、製造に通常困難である十分に大型の多層プレートを使用するこ
とが必要である。
【0094】 以下の技術的操作において、多層チップを冷圧のためプレスダイ中に置く。
【0095】 物品の形状に依存して、「通常の」金属プレスダイ中での一軸プレス成形の使
用により、または通常100÷500MPa、好ましくは150÷250MPa
の範囲の圧下での冷イソスタチック(isostatic)もしくは擬イソスタ
チック(quasi−isostatic)プレス成形の使用により造形を実施
することができる。
【0096】 冷擬イソスタチックプレス成形に意図されるプレスダイは、例えば、形成され
るべき物品の内表面を形成するテフロン(登録商標)(TEFLON(登録商標 ))被覆された鋼マンドレル、および物品の外表面を形成するゴムのスリーブを 含有することができる(図9)。
【0097】 該新規複合材料からの数種の製品、とりわけノズルおよび燃焼チャンバー(図
5)は、比較上薄い壁を有することができ、これは慣習的プレスダイの使用を可
能にしない。
【0098】 この状況で、以下の2段階プレス成形技術を適用することが有利であることが
実験的に示された。すなわち 第一の段階で、中圧下に鋼プレスダイ中でビレットを形成し、そしてその後ビ
レットを擬イソスタチックプレス成形にかける。
【0099】 物品を型から取り出した後に、それを熱処理にかける。
【0100】 厚い壁を所有する単純な形状の物品については、結合剤(およびその溶媒)の
除去ならびに理論密度のおよそ50 75%である物品の密度を達成するのに必
要である期間の間の1100÷1400℃の範囲の温度での予備焼結の段階から
、真空タングステン炉中での熱処理を開始する。熱処理の段階の収縮は通常3か
ら12%までの範囲にある。
【0101】 グラファイト炉中では、グラファイト炉の雰囲気中に存在する炭素のような還
元剤との化学的相互作用の結果として新規複合材料の酸化物成分の低下およびそ
の金属成分のカーバイド化(carbidization)が起こる可能性があ
る。
【0102】 ゴム結合剤の分解生成物の漸次の拡散除去の準備のため、温度上昇の速度は、
全結合剤の燃え切りの温度(大部分の結合剤について約500℃である)まで1 10℃/時の範囲になくてはならない。
【0103】 その後の段階で、十分に堅いがしかしそれでもなお極めて多孔性の物品を、理
論密度の85 95%を存立する必要とされる密度まで1300÷2000℃の
範囲の温度で真空炉中で焼結する。
【0104】 必要な場合は、理論密度の97 100%の密度までの単純な形状の物品のそ
の後の密度増大(densification)を、1300÷2000℃の範
囲の温度でかつ20÷100MPaの圧下で熱圧により実施することができる。
【0105】 より複雑な形状をもつ物品、とりわけ薄い壁を有しかつ熱圧にやっかいである
ものの最終の密度増大は2段階工程、すなわち高温真空焼結の段階および熱イソ
スタチックプレス成形の段階で実施する。
【0106】 第一の段階で、こうした型の物品を、理論密度のおよそ95 98%まで(閉
ざされた(closed)多孔性の非常に大きな画分をもつ状態までである)無
圧焼結する。対応する燃焼の特徴の高温「停滞」期間は通常1ないし2時間であ
る。
【0107】 第二の段階において、無圧焼結された物品は、1300÷2000℃の範囲の
温度および150÷200MPaの不活性ガス圧中での熱イソスタチックプレス
成形により、理論密度の実際上100%まで密度を高められる。HIPプラント
にグラファイト炉が装備されている場合、Y23粉末もしくは別の酸化物による
炭素との相互作用から物品を遮蔽することができる。
【0108】 われわれはわれわれの発明を詳細に記述した一方、われわれは具体的説明のみ
の目的上かつ制限の目的上でなくそうしたことがもちろん理解されるであろう。
図面の一覧 図1:発明にかかる、異なる構造をもつ金属−セラミック積層複合材料: a−多層複合材料;b−積層顆粒状複合材料;c−積層帯状(laminar−
band)複合材料。 図2:発明にかかる、新規複合材料から作成されたタービン車輪、タービンブレ
ードおよびガイド羽根: 1−タービン車輪;2−ターボポンプブレード;3−ノズルガイド羽根。 図3:発明にかかる、新規複合材料の適用を伴う溶融金属の浸積温度計: 1−新規複合材料から作成された保護チューブ; 2−2個の丸孔絶縁体;3−熱ワイヤ; 4−熱電対ホットスポット;5−ステンレス鋼チャック。 図4:発明にかかる、溶融金属および塩のための新規複合材料のるつぼ。 図5:発明にかかる、群3の新規複合材料の適用を伴う燃焼チャンバーおよびノ
ズル: a−液体推進(propelled)燃焼チャンバー: 1−高強度かつ低浸透性の複合材料から作成された燃焼チャンバー; 2−低熱伝導性複合材料から作成された熱絶縁体; 3−超腐食抵抗性複合材料から作成されたノズルインサート。 b−固体推進モーターのノズル: 4−超腐食抵抗性複合材料から作成された薄壁ノズルスロートインサート; 5−カーボンフェノール樹脂から作成されたカートリッジ; 6−グラファイトカートリッジ。 図6:発明にかかる、nY23/Mo複合材料の複数の水中クエンチNでの曲げ
強度bendおよび熱ショック抵抗性の濃度依存性。 図7:発明にかかる、異なる加熱温度からの水中での単一クエンチ後のnY23 /Mo複合材料の強度の崩壊。 図8:発明にかかる、積層金属−セラミックチップ製造のスキーム: 1−多層筒状ビレット;2−マンドレル;3−切断ツール。 図9:発明にかかる、新規複合材料からの薄壁物品の擬イソスタチック形成のた
めの型; 1−「褐色」物品;2−パンチ;3−マンドレル;4−鋼マトリックス;5−ゴ
ム;6−テフロン(TEFLON)薄膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 29/16 C22C 29/16 Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐高温性酸化物成分85容量%以下、耐高温性の酸素成分を
    含まない化合物85容量%以下及び高融点金属成分15〜17容量%を含有する
    高温及び機械的力に抵抗性の複合固体材料であって、該複合材料の成分の各々は
    複数の曲がった非連続的テープの形態で存在しており、そしてすべての成分のテ
    ープは他の成分のテープと一緒になって多層の曲がったバンド状チップを形成し
    ており、該チップは該チップの密に詰まった三次元パターンにおいてランダムに
    交錯させられており、該チップの各々は異なる成分の少なくとも2つの層を有す
    る、複合固体材料。
  2. 【請求項2】 成分の曲がったテープは5〜150ミクロンの範囲の厚さを
    有する請求項1に記載の複合体。
  3. 【請求項3】 多層の曲がったバンド状チップは数10〜数100ミクロン
    のオーダーの厚さと、それらの厚さの約25〜150倍の長さと、それらの厚さ
    の約5〜50倍のオーダーの幅を有する請求項1に記載の複合体。
  4. 【請求項4】 該多層のバンド状チップはそれらの強い三次元交錯を生じさ
    せる曲がった形状を有する請求項1に記載の複合体。
  5. 【請求項5】 酸化物成分がAl23、Y23、HfO2、ThO2、安定化
    されたZrO2、安定化されたHfO2又はこれらのいずれかをベースとする複合
    酸化物よりなる群から選ばれる請求項1に記載の複合体。
  6. 【請求項6】 酸素を含まない化合物がZr、Nb、TiもしくはHfの炭
    化物、複合炭化物HfC−TaC、TiもしくはZrのホウ化物、Tiの窒化物
    、複合炭化物−ホウ化物TiC−TiB2又はこれらのいずれかの複合化合物よ
    りなる群から選ばれる請求項1に記載の複合体。
  7. 【請求項7】 金属成分がCr、Zr、Nb、Ta、W(2重量%までのT
    hO2の添加を伴う)、Mo又はこれらのいずれかの合金よりなる群から選ばれ
    る高融点の金属である請求項6に記載の複合体。
  8. 【請求項8】 酸化物としてY23(純度98%又はより高い)を含有しそ
    して金属成分としてW、Mo又はNbを含有する請求項4に記載の複合体。
  9. 【請求項9】 酸化物成分として2重量%までのTiO2の添加を伴うAl23を含んでなりそして金属成分としてCr、Mo又はWを含んでなる請求項1
    に記載の複合体。
  10. 【請求項10】 酸化物成分対金属成分の容積比が約1〜約5の範囲にある
    請求項1、4又は9に記載の複合体。
  11. 【請求項11】 酸化物成分がムライト3Al23.2SiO2、又は5重
    量%までのAl23(コランダム)の添加を伴うムライトであり、そして金属成
    分が純粋なCr又は10重量%までのMgOの添加を伴うCrである請求項1に
    記載の複合体。
  12. 【請求項12】 酸化物成分対金属成分の容積比が約0.5〜約2の範囲あ
    る請求項1又は11に記載の複合体。
  13. 【請求項13】 酸化物成分が約15〜約25重量%のAl23の添加を伴
    う十分に安定化されたジルコニアZrO2・0.1Y23であり、そして金属成
    分がNb、Mo又はWである請求項1に記載の複合体。
  14. 【請求項14】 酸素を含まない化合物が焼結助剤としてNiもしくはCr
    の添加を伴うTiC、TiN又はTiB2であり、そして金属成分がCr、Nb
    又はMoである請求項1に記載の複合体。
  15. 【請求項15】 酸化物成分が十分に安定化されたジルコニアZrO2・0
    .1Y23であり、そして金属成分がW又はMoである請求項1に記載の複合体
  16. 【請求項16】 酸化物成分対金属成分の容積比が約2〜7の範囲にある請
    求項1又は15に記載の複合体。
  17. 【請求項17】 酸化物成分が十分に安定化されたHfO2であり、そして
    金属成分がW又はMoである請求項1に記載の複合体。
  18. 【請求項18】 酸化物成分がThO2であり、そして金属成分がW又はM
    oである請求項1に記載の複合体。
  19. 【請求項19】 酸素成分を含まない化合物としてZrCを含んでなる請求
    項15に記載の複合体。
  20. 【請求項20】 酸素を含まない化合物としてHfCを含んでなる請求項1
    7に記載の複合体。
  21. 【請求項21】 酸素を含まない化合物として6重量%までのWの添加を伴
    う複合炭化物HfC−TaCを含んでなる請求項18に記載の複合体。
  22. 【請求項22】 酸素成分を含まない化合物として系HfC−C、TaC−
    C、ZrC−C又はNbC−Cにおける共融後の炭化物−グラファイトを含んで
    なり、そして金属成分として2重量%までのThO2の添加を伴うWを含んでな
    る請求項1に記載の複合体。
  23. 【請求項23】 酸化物成分対金属成分の容積比が約0.3〜約2の範囲に
    ある請求項1、15又は17に記載の複合体。
  24. 【請求項24】 (a)酸化物、金属及び酸素を含まない化合物の最初の粉
    末を、例えばボール振動ミルの使用により約0.5〜2ミクロンの平均粒径まで
    それらを粉砕及び解凝集(de agglomeration)することによっ
    て状態調節し、 (b)該粉末を乾燥し、 (c)該粉末を粗いメッシュを通過させることにより該粉末から大きな凝集体
    (agglomerates)を除去し、 (d)該粉末を結合剤溶液と混合することによりキャスチング懸濁液を調製し
    、 (e)周知の「ドクターブレード」法又は「ダブルドクターブレード」法によ
    り20〜300ミクロンの範囲の厚さのフイルムを該懸濁液からキャストし、 (f)該フイルムから異なる成分のパケットをそれらの交換の対応する順序で
    組み立て、これにより複合体成分の望ましい容積分率を与えられ、 (g)該多層パケットを一軸プレス成形及びローリングにより高密度化し(d
    ensifying)、 (h)該圧密された(compacted)多層パケットから多層シリンダビ
    レットを形成し、 (i)該多層シリンダビレットを旋盤上で回転させることにより多層チップを
    生成させ、 (j)該積層されたチップから物品を成形し(compacting)、 (k)該成形された物品を複合材料の理論的密度の少なくとも75〜90%の
    密度まで常圧焼結し、 (l)該常圧焼結された物品を必要に応じて理論的密度の95〜100%の密
    度に到達するのに十分な温度、圧力で且つ十分な期間ホットプレス成形又はホッ
    トアイソスタティックプレス成形(hot isostatical pres
    sing)により更に圧密化(consolidation)する、 段階を含んでなる請求項1に記載の複合体の製造方法。
  25. 【請求項25】 該粉末が約0.5〜2.0ミクロンの平均粒径及び10ミ
    クロンの最大凝縮粒径を有する請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 結合剤がベンゼン−アセトン混合物中のゴムの溶液である
    請求項24に記載の方法。
  27. 【請求項27】 多層パケットが1〜5mmの厚さを有し、そして2成分複
    合体では少なくとも4層からなり、そして3成分複合体では少なくとも6層から
    なる請求項24に記載の方法。
  28. 【請求項28】 多層パケットが、ビレットに積み重ねられる前に、ローリ
    ングアップ又は一軸プレス成形によりパケットの最初の厚さの10〜50%の厚
    さに高密度化される請求項24に記載の方法。
  29. 【請求項29】 該多層チップが2〜6mmの幅、0.2〜0.5mmの厚
    さ及び5〜10mmの長さを有し、そして該多層チップが2成分複合材料では少
    なくとも4層からなり、そして3成分複合材料では少なくとも6層からなる請求
    項24に記載の方法。
  30. 【請求項30】 該常圧焼結段階がタングステンロッド又はタングステンメ
    ッシユ加熱要素を備えた真空炉中で行われる請求項24に記載の方法。
  31. 【請求項31】 常圧焼結の温度が1600℃〜2000℃の範囲にある請
    求項24に記載の方法。
  32. 【請求項32】 更なる圧密化が1300℃〜2000℃の範囲の温度及び
    20〜150Mpaの圧力で行われる請求項24に記載の方法。
  33. 【請求項33】 別々にプレス成形された2個もしくはそれより多くの部品
    の物品の製造のために、部品の接合(joining)が脱結合(debind
    ing)及び焼結の前に行われる請求項24に記載の方法。
  34. 【請求項34】 別々にプレス成形された部品の接合がトルエン0〜95容
    量%、アセトン0〜50容量%及びゴム5〜15容量%を含有する特定のゴム接
    着剤で行われる請求項24又は33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 別々にプレス成形された部品の接合が非常に小さな許容度
    のシャフトホールカップリングの使用又はねじの使用により行われる請求項24
    又は33に記載の方法。
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