JPH05148037A - ムライト/イツトリア安定化ジルコニア/窒化硼素複合材料 - Google Patents

ムライト/イツトリア安定化ジルコニア/窒化硼素複合材料

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JPH05148037A
JPH05148037A JP4135694A JP13569492A JPH05148037A JP H05148037 A JPH05148037 A JP H05148037A JP 4135694 A JP4135694 A JP 4135694A JP 13569492 A JP13569492 A JP 13569492A JP H05148037 A JPH05148037 A JP H05148037A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温度環境における良好な耐侵蝕性/腐食性
を有するセラミック材料を提供し、特に水平連続鋳造法
においてブレークリングとして用いるのに好適なセラミ
ック複合材料を提供する。 【構成】 高温環境に良好な耐侵蝕/耐腐食性、良好な
耐熱衝撃性を有する、窒化硼素、イットリア安定化ジル
コニア及びムライトのブレンドを含むセラミック材料で
あり、該セラミック複合材料は複合材料の重量を基準に
して10〜60重量%のムライト、10〜30重量%の
イットリア安定化ジルコニア及び30〜70重量%の窒
化硼素を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、溶融金属及び合金に対する良好
な耐侵蝕及び耐腐食性並びに良好な耐熱衝撃性を有する
セラミック複合材料と、ムライト及びイットリア安定化
ジルコニア及び窒化硼素をブレンドし次いで該ブレンド
を熱間圧縮することを含む該セラミック複合材料を製造
する方法に関する。
【0002】
【産業上の利用分野】現今、セラミック材料は、水平連
続鋳造法におけるブレークリングのような種々の用途に
首尾よく使用されている。水平連続鋳造法は、温度の急
上昇及び厳しい温度傾斜のような極度の環境条件を包含
する。一般に、このタイプの用途に使用されるブレーク
リングは、極端に早い温度上昇及びしばしば1000℃
/cmを超える高い温度傾斜に供される。これらの条件に
より、材料には、その破損を防止するために良好な熱衝
撃性が要求される。さらに、このタイプの用途におい
て、この材料は、好ましくは、溶融金属に対して高い耐
摩耗性及び耐腐食性を有するべきであり、製造するのに
機械加工性であり且つ経済的であるべきである。
【0003】現時点では、窒化硼素(BN)は、良好な
耐熱衝撃性、耐腐食性、高温安定性及び機械加工性によ
り、ブレークリング用の材料として首尾良く用いられて
いる。しかしながら、それは良好な耐摩耗性に欠け、金
属流にさらされたときに高い摩耗率を受ける。さらに、
窒化硼素セラミックは、典型的には、溶融金属と化学的
に反応することができるB23 バインダー層を含み、
さらに、該層は窒化硼素セラミックの完全性を低下させ
る。窒化硼素の分解はまた鋳造される金属に関する問題
を起こすことになる。窒化硼素粒子並びに、気体B2
3 及びB23と炭素が反応してできるCO2 から形成
される気泡は金属が固化するときに金属中で捕えられる
ことになる。
【0004】アルミナ(Al23 )は、また、その硬
度、耐摩耗性及び化学安定性により溶融金属用途に用い
られる。アルミナセラミックは、満足することができる
けれども、しばしば乏しい熱衝撃性を有し、それらの硬
度のために機械加工することが困難である。従って、窒
化硼素及びアルミナから製造されセラミッ部品は、アル
ミナの持つ耐摩耗性及び化学安定性と窒化硼素の持つ耐
熱衝撃性及び良好な機械加工性とを備える。
【0005】米国特許第4007049号は、熱破断に
よる破損に対して高い程度の抵抗性を有する耐熱衝撃性
材料を開示しており、該材料は耐火性酸化物及び薄片化
した窒化硼素の複合材料を含む。窒化硼素の薄片は、不
活性な、非反応性の均一の分散層として、増大した耐熱
衝撃性を有する酸化物複合材料を提供するのに十分な比
率で加えられる。
【0006】英国特許第784704号は、窒化硼素及
びムライトのような耐火物酸化物を含む物品を開示して
おり、その好ましい組成は、30重量%までに過ぎない
窒化硼素を含む。
【0007】S.G.トレスブヤツキーらは、「アルミ
ノシリケート耐火物のいくつかの性質に関する窒化硼素
添加の影響」(インスチチュート・フォー・マテリアル
ズ・・サイエンス・リサーチ、アカデミー・オブ・サイ
エンス・オブ・ウクライニアン SSR、No.4、3
6〜39頁、1968年4月)にて、アルミノシリケー
ト耐火物の耐熱衝撃性は窒化硼素の添加により向上する
ことができることを開示する。
【0008】ルイスらは、「アルミナ−及びムライト−
窒化硼素の粒子状のセラミック−セラミック複合材料に
おける微細構造及び熱機械的特性、Ceram. Eng. Sci. P
roc.,2: 719〜727頁(1981年、7〜8号)に
おいて、Al23 −BN及びムライト−BN複合材料の
製造を開示しておりそしてかかる複合材料の耐熱衝撃性
に関するデータを提供している。
【0009】米国特許第4904623号は、溶融ジル
コニアムライトと窒化硼素で構成されたセラミック複合
材料を開示しており、それは溶融金属に対して良好な耐
侵蝕性及び耐熱衝撃性を有すると述べられている。しか
しながら、これらの複合材料は1100℃まで膨張し、
次いでジルコニアムライトの収縮相転移を通ることがわ
かっている。いくつかの用途において、この現象は、加
熱の間に複合材料に与えられた応力により亀裂をもたら
すであろう。
【0010】本発明の目的は、高温度環境における良好
な耐侵蝕性/腐食性を有するセラミック材料を提供する
ことによって高温度での収縮を有効に修正することに関
する。
【0011】本発明の別の目的は、水平連続鋳造法にお
いてブレークリングとして用いるのに好適なセラミック
複合材料を提供することにある。
【0012】本発明の上記の、更に別の目的及び利点は
以下の詳細な説明を考慮することによって明らかになろ
う。
【0013】本発明の概略 本発明は、高温環境に良好な耐侵蝕/耐腐食性、良好な
耐熱衝撃性、本質的に線形の熱膨張係数を有し且つ窒化
硼素、イットリア安定化ジルコニア及びムライトのブレ
ンドを含む熱間圧縮セラミック複合材料であって、セラ
ミック複合材料の重量を基準にして10〜60重量%の
ムライト、10〜30重量%のイットリア安定化ジルコ
ニア及び30〜70重量%の窒化硼素を含む上記複合材
料に関する。
【0014】ムライト(3Al23 ・2SiO2
は、ケイセン石中、アルミナの斜方晶系の均質固溶体で
あり、紅柱石、ケイセン石またはキアナイトを加熱する
ことによって製造することができる。固化した物質を粉
砕して粒状のムライトを製造することができる。
【0015】本発明に用いるのに好適なイットリア安定
化ジルコニアは、マッスル・シャールス(Muscle Shoal
s) ・ミネラル・カンパニーから商品名ZY−7 Fines
の下で入手することができる。この材料は、約90〜
95重量%の安定化ジルコニア及び5〜10重量%のイ
ットリア並びに0.5重量%未満の微量の他の化合物、
例えば、SiO2 、TiO2 、MgO2 、Al23
びFe23 を含む。
【0016】本発明に従って、セラミック中のムライ
ト、イットリア安定化ジルコニア及び窒化硼素の量を、
ムライト10〜60重量%、イットリア安定化ジルコニ
ア10〜30重量%、窒化硼素30〜70重量%、好ま
しくは、ムライト20〜40重量%、イットリア安定化
ジルコニア15〜25重量%、窒化硼素40〜60重量
%、一層好ましくは、約32重量%のムライト、18重
量%のイットリア安定化ジルコニア及び50重量%窒化
硼素にすることができる。
【0017】本発明の別の態様は、熱間圧縮したセラミ
ック複合材料を製造する方法であって、 a)粒状ムライト10〜60重量%、粒状イットリア安
定化ジルコニア10〜30重量%、粒状窒化硼素30〜
60重量%を含む混合物をブレンドし、 b)ブレンドした混合物を、鋳型中で、不活性雰囲気
下、約1675℃〜約1770℃の温度、約1800〜
2700ポンド/インチ2 の圧力にて、該複合材料が収
縮を停止するまでの時間、加熱し圧縮し、 c)該複合材料を冷却することを含む上記方法。
【0018】本文中で用いたように、不活性雰囲気は真
空またはアルゴン、窒素等の不活性ガスから構成される
雰囲気である。
【0019】いくつかの用途において、99重量%以上
の窒化硼素純度を有することが好ましくなり得、一層好
ましくは99.5重量%以上の窒化硼素純度を有する。
その純度は主に加工温度で液体を形成しまたは反応して
液体を形成する不純物が不在であることに帰する。例え
ば、熱間圧縮後の窒化硼素中の酸化硼素の不純物は加工
の間にガラス状の粒境界層を形成することになり、それ
は溶融合金中で激しく侵蝕または腐食したセラミック複
合材料をもたらすことになろう。非液体形成不純物はセ
ラミック複合材料の全体的な特性に影響を及ぼさないで
一層多くの量で存在し得る。
【0020】他の用途においては、97重量%純度の窒
化硼素材料を用いて本発明の良好なセラミック複合材料
を製造することができる。従って、出発材料中の窒化硼
素の酸素含有量は、3重量%までまたはそれより多くに
することができる。プロセスの温度は窒化硼素中の酸素
含有量に依存し、従って、約1730℃±40℃、好ま
しくは約1750℃の一層高い温度を2重量%以上の酸
素を含有する窒化硼素に用い得、一方、1675℃〜1
730℃、好ましくは約1725℃の温度を2重量%未
満の酸素を含む窒化硼素に用い得る。
【0021】粒状ムライトは好ましくは約0.1〜75
ミクロン、一層好ましくは約2〜45ミクロンの大きさ
にすべきである。粒状イットリア安定化ジルコニアは約
0.1〜45ミクロン、好ましくは約1〜25ミクロン
の大きさにすべきである。粒状窒化硼素は約0.1〜4
5ミクロン、好ましくは約1〜25ミクロンの大きさに
すべきである。粒状成分は、従来型のブレンダーかまた
はミキサー、例えば、ダブルコーンブレンダー、ツイン
シェルまたはVーブレンダー、ドラムブレンダー等でブ
レンドして実質的に均質な混合物が形成されるべきであ
る。
【0022】ついで、ブレンドした混合物を、約167
5℃〜1730℃の温度、好ましくは約1710℃〜1
725℃の温度にて、約1800〜2700psi 、好ま
しくは2100〜2300psi の圧力で加熱する。好ま
しくは、加熱工程は200℃〜400℃/時間、一層好
ましくは300℃〜350℃/時間の温度の速度で且つ
300〜600psi /時間、最も好ましくは400〜5
00psi /時間の割合の圧力にすべきである。
【0023】選択された温度及び圧力はセラミック複合
材料を形成するのに十分であるが、該温度未満では混合
物は溶融しまたは鋳型材料、例えば、グラファイト鋳型
と反応するであろう。熱間圧縮工程時間はセラミック複
合材料が有効にまたは実質的に収縮を停止するまで続け
られるべきである。
【0024】熱間等静圧圧縮は、圧縮方向がどの方向に
も限られない場合に用いられそして生成された複合材料
は等方性になる。圧縮及び加熱工程はブレンドされた混
合物について非酸化性雰囲気にて実行されるべきであ
る。好適な非酸化性雰囲気は、真空または不活性ガス、
例えばアルゴン、窒素等のような非酸化性ガスの雰囲気
によって提供され得る。空気のような酸化性の雰囲気中
にて、窒化硼素は、酸化して、加熱の間に液相であるB
23 相を形成する。この不純物は溶融合金中の侵蝕/
腐食に関して粗悪な複合材料をもたらす。
【0025】セラミック複合材料が有効に収縮を停止し
た後、該材料は冷却されそして特定の用途のために適当
な寸法及び形状に機械加工される。
【0026】従来の熱一軸圧縮法または熱間等静圧圧縮
法のいずれが用いられても、製造された複合材料は任意
の方向に加工することができる。好ましくは、ブレーク
リング用に、ブレークリングはその厚さすなわち幅が熱
間圧縮工程の間に加えられた圧力の方向に平行であるよ
うに加工されるべきである。従って、加えられた圧力の
方向はリングの長手軸と垂直な平面に平行になるべきで
ある。
【0027】本発明のセラミック複合材料は、理想的に
は、水平連続鋳造法におけるブレークリング、霧化ノズ
ル、ダイ及び溶接ノズルのるつぼとしての使用に好適で
ある。
【0028】以下の例は、本発明を例示するものであ
り、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0029】従来技術の例を提供するのに用いた溶融ジ
ルコニアムライトは、英国のキース・リフラクトリーズ
からK−Ref溶融ジルコニアムライト36の商品名の
下で入手した。溶融ジルコニアムライトは200タイラ
ーメッシュ(−75ミクロン)の粒径を有しており、約
62.8重量%のムライト、約36.9重量%のジルコ
ニア及び少量のHf2 、並びに残部の少量の種々の酸
化物及び遊離の鉄から構成されていた。
【0030】本発明の例で用いるムライトは、英国のキ
ース・リフラクトリーズからホワイト・ヒューズド・ム
ライトの商品名の下で入手した。そのムライトは200
タイラーメッシュ(−75ミクロン)の粒径を有してお
り、約76重量%のAl23 及び約23.6重量%の
SiO2 ならびに少量のNa2 O/K2 O、Fe2
3 、CaO、遊離の鉄、TiO及びMgOから構成され
ていた。
【0031】この例で用いるイットリア安定化ジルコニ
アは、マッスル・ショールス・ミネラル・カンパニーよ
り商品名ZY−7Fines の下で入手した。イットリア安
定化ジルコニアは325タイラーメッシュ(−45ミク
ロン)の粒度を有しており、約88重量%のZrO2
び10.9重量%のY23 、並びに少量のMgO、T
iO2 、SiO2 、Al23 、Fe23 及びCaO
から構成されていた。
【0032】すべての例で用いた窒化硼素は、ユニオン
・カーバイド・コーポレーション、ニューヨーク・コー
ポレーションより商品名UCCグレードHCP窒化硼素
の下で入手した。この窒化硼素は、1900℃に温度精
製されて、B23 が0.5重量%未満にそして格子酸
素(O2として測定して)が0.5重量%未満に減じられ
ていた。窒化硼素は、表面積10〜15m2 /g及び9
4.5%が325タイラーメッシュ(−45ミクロン)
を通過する粒径を有する。また、ユニオン・カーバイド
・コーポレーションの商品名UCCグレードBN−5を
用い、それはB23 が3重量%程度でありそして格子
酸素(O2として測定して)が3.0重量%までである。
【0033】例1 種々の量の窒化硼素及び溶融ジルコニアムライトを、増
圧棒を有するツインシェル・V−ブレンダー中で約2時
間混合した。次いでブレンドした材料を、内径2イン
チ、外径3.75インチ及び長さ18インチを有する微
粒グラファイト円筒状鋳型に予備圧縮した。加工時に複
合材料が鋳型に粘着するのを防止するために、鋳型をグ
ラフォイル(Grafoil) 層(ユニオン・カーバイド・コー
ポレーションのフレキシブルグラファイトの商標名)で
内張した。ほとんどの用途においてライナーは必須では
ないだろう。
【0034】各々の鋳型及び内容物を抵抗加熱管状炉に
充填し、窒素雰囲気中で、1700℃、油圧ピストンに
よって提供された2200psi 圧力下、2時間加熱し
た。加熱及び圧縮率はそれぞれ330℃/時間及び50
0psi/時間であった。各々の鋳型を冷却させ、次いで
2.5インチのビレットを各々の鋳型から取り出した。
【0035】従来技術のビレットに関する熱膨張係数
(CTE)は、試料ビレットを400℃/時間にて15
00℃まで加熱して次いでビレットを20℃に冷却して
測定した。得られたデータを図1に示す。同図は、温度
対ΔL/LO×10-4のプロットであり、ΔL/LO
もとの長さに対する長さの変化である。
【0036】このプロットは、ビレットの試料が110
0℃まで膨張し、次いで再び膨張する前に収縮工程を通
ることを示す。この現象は、高温に加熱する間に応力が
物品にかかるので、このセラミック材料で製造された物
品、例えば、ブレークリングに亀裂をもたらす。さら
に、冷却の際には、試料の長さは永久的に増大し、新し
い長さは0.335%の永久膨張を有する。
【0037】出発物の組成が窒化硼素200g及びムラ
イト200gであったことを除いて、同様のタイプの
2.5インチのビレットを製造した。加熱操作の速度は
2200psi の圧力下で1725℃の温度まで同様であ
った。このビレット試料のCTEは上記のように試験し
た。加熱試験から得られたデータを温度対ΔL/LO ×
10-4のプロットとして図2に示す。このプロットは本
発明のビレット試料が実質的に1500℃まで直線的に
膨張しそして20℃に冷却されたときにわずかに0.0
64%の永久膨張を伴う有効長さに戻ったことを示す。
【0038】この例から得られた比較データは、本発明
の組成物が、収縮等による亀裂を伴わずに、高温環境下
に用いられることができることをはっきりと示してい
る。
【0039】例2 種々の量の窒化硼素、イットリア安定化ジルコニア及び
ムライトを、増圧棒を有するツインシェル・V−ブレン
ダーにおいて約2時間混合した。次いでブレンドした材
料を、各々、内径2インチ(5cm)、外形3.75イン
チ(9.5cm)及び長さ18インチ(45.7cm)を有
する微粒グラファイト鋳型に予備圧縮した。加工時に複
合材料が鋳型に粘着するのを防止するために、鋳型をグ
ラフォイル(Grafoil) 層(ユニオン・カーバイド・コー
ポレーションのフレキシブルグラファイトの商標名)で
内張した。
【0040】鋳型及び内容物を直径4インチ(10cm)
の抵抗加熱管状炉に充填し、そして窒素雰囲気中で油圧
ピストンによってもたらされた2200psi の圧力下、
種々の温度にて2時間加熱した。加熱及び圧縮速度はそ
れぞれ330℃/時間及び500psi /時間であった。
各々の鋳型を冷却させ、次いで直径2インチのビレット
を各鋳型から取り出した。製造された各々の試料ビレッ
トに関して、ブレンドの量、ブレンドの割合及び加熱工
程の温度を表1に示した。
【0041】各々のビレットから試料棒を圧縮方向と平
行に切り出し、次いで理論密度%を各々の試料について
得た。得られたデータを表1に示す。各々のビレットか
ら直径0.75インチ(1.9cm)及び長さ3インチ
(7.6cm)に測り取られた試料棒を、溶融304ステ
ンレス鋼中で1575℃の温度で4時間、60rpmで
回転した。次いで各々の試料の直径の減少は、減少%/
時間として測定し、得られたデータを表1に示す。試料
の直径の減少は試料の耐侵食/腐食性の表示となる。
【0042】各ビレットからの試料棒を、直径0.75
インチ(1.9cm)及び長さ3インチ(7.6cm)に測
った、室温の試料棒を、1575℃のステンレス鋼メル
トに入れ次いで空気冷却することからなる熱衝撃試験に
供した。視覚による観測結果を表1に示す。
【0043】表1から見ることができるように、本発明
の複合材料は良好な耐熱衝撃性及び良好な耐侵蝕/腐食
性を持つ。
【0044】
【表1】
【0045】例3 表1の試料1で製造したような材料から直径6インチの
ビレット試料を製造した。ビレットを試験して、それら
の特性を測定した。特に、密度、室温たわみ強度、15
00℃たわみ強度、熱膨張係数(CTE)、ロックウェ
ルR硬度及び音響弾性率を各試料棒について測定した。
【0046】1500℃及び室温でのたわみ強度はAS
TM D−690 3点負荷法を用いて決定した。
【0047】各試料棒についての音響弾性率は、AST
M C747−74に開示されたような音響共鳴法を用
いて決定した。
【0048】試料棒を支持ピン上に置きそしてグラファ
イト管状炉に縦に挿入してCTEを測定した。光学伸び
計を用いた。伸び計は、二つの平行な望遠鏡照準を、そ
れらの軸間距離を調節することができるように搭載して
いる。カリパスを用いて照準間の距離を測定した。照準
は炉の照準管を通じて試料棒の末端に合わせた。炉を不
活性雰囲気下でそして適当な温度間隔で加熱して、試料
の長さをカリパスを用いて測定した。CTEは、試料の
長さを温度上昇(℃)で割った分数変化として計算し
た。これらの試験から得られたデータを表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】表1及び2に示したデータから証明される
ように、本発明に従って製造されたセラミック組成物
は、高い耐摩耗性、高い耐熱衝撃性、良好な高温強度を
示し、加熱された環境において一層長い使用寿命を提供
する。ブレークリングの用途において、リングの厚さは
リングの厚さすなわち幅が熱圧縮加工工程の間にかけら
れる圧力の方向と平行になるように加工されるべきであ
る。
【0051】本発明を特定の具体例及び実施例を参照し
て記載してきたが、当業者には本発明の領域を離れるこ
となく多くの変態が可能であり、特許請求の範囲に記載
されたような本発明は、本発明の領域を離れない本発明
のすべての変化及び修正を網羅するものであることが認
められよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ジルコニアムライト/窒化硼素の従来
技術の試料の、温度/元の長さに対する長さ変化のプロ
ットである。
【図2】図2は、本発明のムライト/安定化イットリア
/窒化硼素試料の、温度/元の長さに対する長さ変化の
プロットである。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化硼素、イットリア安定化ジルコニア
    及びムライトの混合物を含むセラミック複合材料であっ
    て、該セラミック複合材料の重量を基準にして10〜6
    0重量%のムライト、10〜30重量%のイットリア安
    定化ジルコニア及び30〜70重量%の窒化硼素を含む
    上記セラミック複合材料。
  2. 【請求項2】 上記セラミック複合材料が、ムライト2
    0〜40重量%、イットリア安定化ジルコニア15〜2
    5重量%、窒化硼素40〜60重量%を含む請求項1の
    セラミック複合材料。
  3. 【請求項3】 上記セラミック複合材料が、ムライト約
    32重量%、イットリア安定化ジルコニア18重量%、
    窒化硼素約50重量%を含む請求項2のセラミック複合
    材料。
  4. 【請求項4】 水平連続鋳造法において用いられるセラ
    ミック複合材料のブレークリングであって、窒化硼素、
    イットリア安定化ジルコニア及びムライトの混合物を含
    み、上記セラミック複合材料が該ブレークリングの重量
    を基準にして10〜60重量%のムライト、10〜30
    重量%のイットリア安定化ジルコニア及び30〜70重
    量%の窒化硼素を含む上記ブレークリング。
  5. 【請求項5】 上記セラミック複合材料が、20〜40
    重量%のムライト、5〜25重量%のイットリア安定化
    ジルコニア、40〜60重量%の窒化硼素を含む請求項
    4のブレークリング。
  6. 【請求項6】 上記セラミック複合材料が、ムライト約
    32重量%、イットリア安定化ジルコニア約18重量
    %、窒化硼素約50重量%を含む請求項5のブレークリ
    ング。
  7. 【請求項7】 溶融合金中で良好な耐熱衝撃性並びに耐
    侵蝕及び耐腐食性を有するセラミック複合材料を製造す
    る方法であって、 a)粒状ムライト10〜60重量%、粒状イットリア安
    定化ジルコニア10〜30重量%、粒状窒化硼素30〜
    70重量%を含む混合物をブレンドし、 b)工程a)のブレンドした混合物を、鋳型中で、不活
    性雰囲気下、約1675℃〜約1770℃の温度にて、
    約1800〜2700ポンド/インチ2の圧力にて、複
    合材料が収縮を停止するまでの時間、加熱且つ圧縮し、
    そして c)該複合材料を冷却することを含む上記方法。
  8. 【請求項8】 工程a)のブレンドした混合物が、20
    〜40重量%の粒状ムライト、5〜25重量%の粒状イ
    ットリア安定化ジルコニア及び40〜60重量%の粒状
    窒化硼素を含む請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 工程b)において、温度が1710〜1
    725℃であり、圧力が約2100〜2300psi であ
    る請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 工程a)において、上記ブレンドした
    混合物が、粒状ムライト約32重量%、粒状イットリア
    安定化ジルコニア18重量%、粒状窒化硼素約50重量
    %を含む請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 窒化硼素が少なくとも2重量の酸素を
    含み、工程b)において温度が1690〜1770℃で
    ある請求項7の方法。
  12. 【請求項12】 窒化硼素が少なくとも2重量の酸素を
    含み、工程b)において温度が1675〜1730℃で
    ある請求項7の方法。
JP4135694A 1991-04-30 1992-04-30 ムライト/イツトリア安定化ジルコニア/窒化硼素複合材料 Pending JPH05148037A (ja)

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