JP2002534300A - 管体を連続的に製造する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、２つの互いに分離された室（９，９´）を有するチューブを形成するための内側に位置する長手方向分離壁（２）を有した管体（１）を連続的に製造する方法に関する。この方法によれば、内側に位置する長手方向分離壁（２）を備えたエンドレス管ストランド（１１）を製造し、該管ストランド（１１）から、裁断装置によって短くされた、さらに加工するために所定の長さを有する個々の管体（１）を分離する。本発明によれば、管体（１）を、中央の半円形部分（４）と、屈曲された２つの側方翼（５）とを有するシート（３）から製造する。前記半円形の部分（４）を、分離壁（２）として働く第２のシート（６）によってカバーする。裁断装置として、２つの回転するナイフ（１０，１０´）を備えた横方向裁断機を使用する。丸められて製造された、長手方向分離壁（２）を有する管ストランド（１１）を、２つの回転するナイフ（１０，１０´）の間に次のように扁平にして方向付けて供給し、即ちこの場合、扁平にされた管ストランド（１１）が、１つの中央の３層の領域（Ｃ）と、該３層の領域（Ｃ）に両側で続いている２つの２層の領域（Ａ，Ａ´）とを有しており、前記３層の領域（Ｃ）は、扁平にかつ延伸されるように向けられた中央の分離壁（２）と、扁平に上方に重なる管体壁区分（１２）と、扁平に下方に重なる管体壁区分（１２）とから成っており、前記２層の領域（Ａ，Ａ´）はそれぞれ、屈曲されて互いに重なり合う管体壁区分（１３）から成っている。このようにして、２つの２層の領域（Ａ，Ａ´）は、管体壁区分（１３，１３´）に屈曲点を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、２つの互いに分離された室を有するチューブを形成するための内側
に位置する長手方向分離壁を有した管体を連続的に製造する方法であって、内側
に位置する長手方向分離壁を備えたエンドレス管ストランドを製造し、該管スト
ランドから、裁断装置によって短くされた、さらに加工するために所定の長さを
有する個々の管体を分離する形式の方法およびこの方法を実施するための装置に
関する。

【０００２】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第１９５２２１６９号明細書によりこのような
形式の方法が公知である。この場合、所望の長さに裁断されるチューブ管体が、
分離壁を備えたチューブヘッドに堅固に結合される。

【０００３】 分離壁を有さないチューブを製造するために、２つの回転するナイフの間で横
方向裁断機によってその都度所望のチューブ管長さを切り出すことが公知である
。この場合、回転速度は、広い範囲で任意の長さにチューブ管体を短くできるよ
うに調節することができる。

【０００４】 内側に位置する、有利には直径の領域で延びる分離壁を有したチューブ管スト
ランドのためのこのような形式の横方向裁断機を使用する際には、問題が生じる
。即ち、裁断のためのチューブ管ストランドを扁平にすることにより、通常は全
部で２つである屈曲点の代わりに、縁部領域に全部で６つの屈曲点が、直径にほ
ぼ相当する分離壁が、扁平にされて広がった管壁区分と比較して短いことにより
生じる。このような屈曲点は、さらに加工するためには不都合な条件となる。例
えば、扁平に配置することにより、内側の分離壁が強く引っ張られ、結合シーム
が管体から剥がれてしまう危険性が生じる。これにより、室のシール性が破損さ
れてしまう。複数の屈曲点により、チューブの外観も悪化する。

【０００５】 本発明の課題は、冒頭で述べた形式の方法を改良して、内側に位置する長手方
向分離壁を有したチューブ管体も、裁断機によって、付加的な屈曲点なしに、損
傷されることなく任意の長さに裁断可能であるような方法および該方法を実施す
るための装置を提供することである。

【０００６】 この課題は、請求項１の特徴を有する方法ならびに請求項２の特徴を有する装
置により解決された。

【０００７】 次に本発明の実施例を図面に付き詳しく説明する。

【０００８】 図１には、分離壁２を備えた管体１の半製品が横断面図で示されている。この
管体１は、中央の半円形の部分４と、屈曲された２つの側方翼５とを備えたシー
ト３から成っている。この半円形の部分４は、後で分離壁２として働く第２のシ
ート６によってカバーされている。第２のシート６の縁部７は、側方翼５の、半
円形の部分４に隣接する領域に直接的にシールされて固定されている。第２のス
テップでは、側方翼５の自由端部が、オーバラップシーム８を形成することによ
り互いに結合される。これにより、内側に位置し直径に沿って配置された分離壁
２を有する管体１が形成される。その横断面が図２に示されている。

【０００９】 分離壁２により、管体１が２つの同じ大きさの室９，９´に分割されている。

【００１０】 このように形成された管体ストランドが公知の形式で横方向裁断機によって短
く裁断されるならば、このために管体ストランドは扁平にされなければならず、
図４に屈曲点Ｋ１，Ｋ２，Ｋ３で示した裁断位置が各側で生じるが、上述したよ
うな不都合な結果を引き起こす恐れがある。

【００１１】 図３には本発明による手段が示されている。

【００１２】 図３ａには、横方向裁断機の回転するナイフ１０，１０´の相互位置が示され
ている。この横方向裁断機は、管体ストランド１１に向けられていて、この場合
、管体ストランド１１を対称的に分割する分離壁２は水平に位置している。この
場合、ナイフ１０，１０´は、水平に位置する分離壁２に対して、円形の管体１
の中央軸線Ｚを中心として角度αだけ回転されてロックされて配置されている。
与えられた条件下では角度αは３２．６６°である。ナイフが水平に配置されて
いて、管体１がナイフに対して角度αだけ回転されて供給されてもよい（図示せ
ず）。

【００１３】 図３ｂには、扁平にされたチューブ管ストランドが、裁断直前の状態で示され
ている。この場合、チューブ管ストランドは、中央の１つの３層領域Ｃと、この
領域Ｃの両端部に続く２つの２層の領域Ａ，Ａ´とを有している。前記３層の領
域Ｃは、扁平に配置された分離壁２と、上方及び下方に重なる壁区分１２，１２
´´とから成っていて、前記２層の領域Ａ，Ａ´は、（Ｕ字形に）屈曲された互
いに上下に重なる壁区分１３，１３´から成っている。この図面からは、この実
施例では、隔壁を有さない管体の場合と同様に各側に屈曲点Ｋが１つしかないこ
とが明らかである。材料としては、プラスチックまたはアルミニウムまたはガラ
スから成る遮断層を有しているか、または有していない任意の単層または複数層
のプラスチックシートを使用することができる。分離壁を有する全ての円形のま
たは例えば楕円形のように丸くされた管体を使用することができ、この場合、分
離壁の幅は扁平にされた管体の幅よりも小さい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 固定された分離壁を備えた管体の半製品を示す横断面図である。

【図２】 内側に位置する長手方向分離壁を備えたチューブ管体を示す横断面図である。

【図３ａ】 内側に位置する分離壁を備えた管体の、横方向裁断機の２つの回転するナイフ
の間の位置を示した図である。

【図３ｂ】 内側に位置する分離壁を備えた管体の扁平にされた位置を示す裁断直前状態の
図である。

【図４】 先行技術による横方向裁断機を従来のように使用する場合に、内側に位置する
分離壁を備えた管体の裁断位置を示した図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＬ，ＡＭ，Ａ Ｔ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ， ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，Ｉ Ｄ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ 【要約の続き】 る２つの２層の領域（Ａ，Ａ´）とを有しており、前記 ３層の領域（Ｃ）は、扁平にかつ延伸されるように向け られた中央の分離壁（２）と、扁平に上方に重なる管体 壁区分（１２）と、扁平に下方に重なる管体壁区分（１ ２）とから成っており、前記２層の領域（Ａ，Ａ´）は それぞれ、屈曲されて互いに重なり合う管体壁区分（１ ３）から成っている。このようにして、２つの２層の領 域（Ａ，Ａ´）は、管体壁区分（１３，１３´）に屈曲 点を有している。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２つの互いに分離された室（９，９´）を有するチューブを
   形成するための内側に位置する長手方向分離壁（２）を有した管体（１）を連続
   的に製造する方法であって、内側に位置する長手方向分離壁（２）を備えたエン
   ドレス管ストランド（１１）を製造し、該管ストランド（１１）から、裁断装置
   によって短くされた、さらに加工するために所定の長さを有する個々の管体（１
   ）を分離する形式のものにおいて、 管体（１）を、中央の半円形部分（４）と、屈曲された２つの側方翼（５）と
   を有するシート（３）から製造し、前記半円形の部分（４）を、分離壁（２）と
   して働く第２のシート（６）によってカバーし、裁断装置として、２つの回転す
   るナイフ（１０，１０´）を備えた横方向裁断機を使用し、丸められて製造され
   た、長手方向分離壁（２）を有する管ストランド（１１）を、２つの回転するナ
   イフ（１０，１０´）の間に次のように扁平にして方向付けて供給し、即ちこの
   場合、扁平にされた管ストランド（１１）が、１つの中央の３層の領域（Ｃ）と
   、該３層の領域（Ｃ）に両側で続いている２つの２層の領域（Ａ，Ａ´）とを有
   しており、前記３層の領域（Ｃ）は、扁平にかつ延伸されるように向けられた中
   央の分離壁（２）と、扁平に上方に重なる管体壁区分（１２）と、扁平に下方に
   重なる管体壁区分（１２）とから成っており、前記２層の領域（Ａ，Ａ´）はそ
   れぞれ、屈曲されて互いに重なり合う管体壁区分（１３）から成っていることを
   特徴とする、管体を連続的に製造する方法。
2. 【請求項２】 請求項１記載の方法を実施するための装置において、 回転するナイフ（１０，１０´）の間にチューブ管体（１１）が供給されてい
   て、前記回転するナイフ（１０，１０´）の互いに平行な回転軸線が、チューブ
   管ストランド（１１）の中央軸線（Ｚ）を中心として、、内側に位置する長手方
   向分離壁（２）とともに回転可能およびロック可能に配置されていることを特徴
   とする、請求項１記載の方法を実施するための装置。