JP2002533136A - シトクロム発現の遺伝子型決定 - Google Patents

シトクロム発現の遺伝子型決定

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JP2002533136A JP2000591220A JP2000591220A JP2002533136A JP 2002533136 A JP2002533136 A JP 2002533136A JP 2000591220 A JP2000591220 A JP 2000591220A JP 2000591220 A JP2000591220 A JP 2000591220A JP 2002533136 A JP2002533136 A JP 2002533136A
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Abstract

(57)【要約】 シトクロムCYP3A5発現と関連する高いかまたは低い代謝表現型を有する被験体を同定するための方法が開示され、その方法は、CYP3A5をコードする配列の転写調節領域内の1個またはそれ以上の多型変異体の存在または不存在に関する該被験体からのゲノムDNAのスクリーニングを含んでなる。スクリーニングを実施するためのオリゴヌクレオチド分子も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、アッセイに関し、そして具体的には、シトクロム発現、この場合に
はCYP3A5に関連する表現型の予測である多型性の遺伝子型決定にためのア
ッセイに関する。
【0002】 シトクロムP450サブファミリーCYP3Aは、P450スーパーファミリ
ーの最も重要なファミリーの一つであり、治療用化合物の拡大を続ける表の代謝
において主要な役割を有する(23、24)。このファミリーは、ヒト肝臓内で
最も多量に発現されるP450類を含んでなり、そしてジヒドロピリジン、サイ
クロスポリン、エリスロマイシンおよびバルビツールを含む臨床的に使用される
すべての薬剤の50%以上の代謝に関係している(1)。CYP3A5基質の代
謝における大きい個体間変動が認められており、そしてこれはそれぞれの薬剤効
力を決定する因子である。一連の脂肪親和性環境汚染物の代謝に対する証拠も存
在し、これにはこのサブファミリーの成員による前発癌物質、例えばアフラトキ
シンB1の活性化が含まれる(2)。
【0003】 現在、人体内で4種のCYP3A cDNA、すなわちCYP3A3、CYP
3A4、CYP3A5およびCYP3A7が同定されている。CYP3A3はC
YP3A4の対立遺伝子変異体であり、一方CYP3A4およびCYP3A7は
、それぞれ成人および胎児肝臓にのみ見いだされると信じられている(3)。初
期の実験は、CYP3A4内に多型が存在することを示唆した(4)。しかし、
別の研究は、CYP3A4発現における広範な個体間変動は確認したけれども、
当初の二モード性は確認できなかった(5、6)。CYP3A5とCYP3A5
との間の重複した基質特異性は、これらのアイソフォームによる代謝を分離する
ことをこれまで困難としている。その結果、人体内でのCYP3A5活性におけ
る変動の研究に対して、表現型データはほとんど得られていない。しかし、CY
P3A5の多型発現に関する証拠がある。免疫ブロット法およびノーザン分析の
両方の使用は、ヒト肝臓の10〜30%のみの内でCYP3A5発現が検出され
た(7、8、9)。さらに最近では、免疫ブロット法を用いるヒト肝臓30例の
分析が、3%だけが検出可能なCYP3A5を示さないで、一方、大多数は痕跡
量を有することを見いだし、この酵素内の多型性が、構造性ではなく調節性では
ないかと示唆する(10)。CYP3A4、3A5および3A7遺伝子からの5
’隣接領域の比較から、すべてのアイソフォームに共通して数種の転写調節因子
に対する推定結合部位が同定された(11、12、13)。しかし、分子ベース
では、もしあったとしても、CYP3Aサブファミリー成員の発現におけるこの
個体間変動は、まだ不明確である。実際、宿主細胞環境は、遺伝子構造よりも大
きい誘導性の決定因子ではないかと示唆されている(14)。しかし、変異体発
現および活性に対する主要な遺伝子成分の決定は、容易なスクリーニング法と関
連させると、これらのアイソフォームにより代謝される薬剤に対する個別の応答
の予測を提供するだけでなく、CYP3A5と疾患経過との間の関連研究を容易
にする点で、高度に有益である。
【0004】 CYP3A4およびCYP3A5代謝の記述は、プローブ薬剤としての鎮静薬
ミダゾラム(midazolam) を用いると可能であることが示されている(15)。こ
の場合に、2種の代謝物、1−ヒドロキシミダゾラム(1−OHM)および4−
ヒドロキシミダゾラム(4−OHM)が形成される。CYP3A4と比較してC
YP3A5を高い割合で含むこれらの試料は、1−OHM経路に向けて駆動され
るこれらの代謝を有し、従ってCYP3A4のみを含むものよりも高い1−OH
M/4−OHMの比率を示す。本発明者は、高いCYP3A5遺伝子発現および
代謝活性を起こし、推定転写調節領域に位置する2種の多型性がリンクしている
ことをここに証明し、そしてこれらの検出のためのアッセイを開発した。これら
のアッセイは、このアイソフォームによる薬剤代謝への応答における個体間変動
性の予測を可能とし、ならびに疾患関連研究を容易とするであろう。
【0005】 従って、本発明の第一の態様によると、シトクロムCYP3A5発現と関連す
る高いかまたは低い薬剤代謝表現型を有する被験体を同定する方法であって、 転写調節領域、例えばCYP3A5をコードする領域に隣接するプロモーターま
たはエンハンサー内の多型変異体の、被験体のゲノム内における存在または不存
在に関してスクリーニングすることを含んでなる方法を提供する。好ましくは、
本方法は、該転写領域の転写因子に対する認識領域内、そしてさらに好ましくは
、アクチベータータンパク質−3モチーフまたは基本転写要素内での変異体に関
するスクリーニングを含む。さらに好ましくは、本方法は、隣接領域の配列が図
7に記載されているCYP3A5をコードする領域に隣接する5’隣接領域のD
NAの位置−475または−147のいずれか一方における変異体、そして好ま
しくは、位置−475または−147の両者におけるにおける変異体に関するス
クリーニングを含む。
【0006】 本発明の方法の一つの態様において、野生型配列または変異体配列に選択的に
ハイブリダイジングが可能なオリゴヌクレオチド分子を用い、該分子からの増幅
されたDNAの生成が、該野生型または突然変異が存在するかどうかを指示する
ように、好ましくはポリメラーゼ連鎖反応によりゲノムDNAを増幅する。この
方法において、PCRプライマーは、突然変異または野生型配列のいずれかにハ
イブリダイジングするが。両方ではない。それぞれのプライマーを用いるそれぞ
れの突然変異または野生型遺伝子型のDNAの増幅は、野生型または突然変異し
たヌクレオチド突然変異の存在の指示を提供する。
【0007】 本発明の別の方法は、関係する部位へのハイブリダイジングに加えて、野生型
配列または多型変異体のいずれかの中に存在しない制限部位の導入が可能なプラ
イマーとしてオリゴヌクレオチド分子を有利に利用する。従って、本発明の別の
態様によると、CYP3A5発現と関連する高いかまたは低い薬剤代謝表現型を
有する被験体を同定する方法であって、1)分析する位置において野生型配列お
よび/または多型変異体配列にハイブリダイジングが可能なオリゴヌクレオチド
分子を用いる被験体からのゲノムDNAを増幅し、その分子は野生型または変異
体配列中に存在しない該位置に制限部位を導入できるものでありそして2)段階
1からの増幅されたDNAに、該変異体の存在または不存在の指示である制限消
化を与える制限部位でDNAを開裂する制限酵素を作用させる、段階を含んでな
る方法を提供する。
【0008】 この方法は、好ましくは該調節領域の転写因子のための認識部位内および好ま
しくはアクチベータータンパク質−3モチーフ(AP−3)および/または基本
転写要素(BTE)内のDNAを増幅することを含んでなる。好ましくは、この
方法は、配列が図7に記載されている、CYP3A5の調節領域の位置−475
または−147のいずれかに存在するDNAを増幅することを含んでなる。
【0009】 本発明に従うそれぞれの方法で同定される位置における多型性は、T-475→G
およびA-147→Gを含んでなる。下記の実施例中に記載するように、A-147→G
における変異を検出するために使用される分子は、野生型Aヌクレオチドが位置
−147に存在する場合にのみ、酵素Tai Iに対する制限部位の導入が可能
である。あるいは、T-475→Gヌクレオチド変異を検出するために使用される分
子は、野生型Tヌクレオチドが位置−475に存在する場合にのみ、酵素Alu
Iに対する制限部位の導入が可能である。
【0010】 この態様において、適当なプライマーの例は、 3A5F1 GGGTCTGTCTGGCTGGC および 3A5F2(GGGGTCTGTCTGGCTGGC) および 3A5R1(TTTATGTGCTGGAGAAGGAG) のいずれかである。
【0011】 オリゴヌクレオチドミスマッチプライマー3A5R1を用いると、野生型Aヌ
クレオチドが位置−147に存在する場合にのみ、Tai I認識部位を創製す
る。Tai Iを用いる369bp産生物の消化は、野生型配列に対して349
および20bpの断片を生成し、一方突然変異体、例えばGヌクレオチドが存在
すると、産生物は未消化のままで残る(図2)。同様に、T-475G突然変異の検
出のためには、第二のオリゴヌクレオチドミスマッチプライマー3AF2を用い
るとよい。このプライマーは、野生型Tが位置−475に存在する場合には制限
酵素Alu Iに対する認識部位を導入し、産生物を318、33および18b
pの断片を生成して消化する。この部位は、突然変異体Gヌクレオチドが存在す
る場合には消失し、336および33bpの消化産物を生成する(図3)。
【0012】 単一ヌクレオチド多型性の評価のための既知の方法(シェーファー、A.J.
およびホーキンス、J.R.(Schafer A.G. and Hawkins, J.R., Nature Biotec
hnology, Vol 16, pp33-39 (1998))の総説参照)は、質量分光測定、特にはマト
リックス支援レーザー脱着/イオン化飛行時間型質量分光測定(MALDI−T
OF−MS、ロスキー、M.T.ら(Rosky, M.T. et al., 1996, PNAS USA, 93:
4724-4729) 参照)、単一ヌクレオチドプライマーエキステンション(シューメ
ーカー、J.M.ら(Shumaker, J.M. et al., 1996, Hum. Mutat., 7:346-354)
、パスチネンT.ら(Pastinen, T. et al., 1997, Genome Res., 7: 606-614))
およびDNAチップまたはマイクロアレー(アンダーヒル、P.A.ら(Underhi
ll, P.A. et al., 1996, PNAS USA, 93: 196-200) 、ジルズ、P.N.ら(Gille
s, P.N. et al., Nat. Biotech., 1999, 17: 365-370) )を含む。DNAチップ
またはマイクロアレーの使用は、単一個体内の多数の異なる多型座における同時
遺伝子型決定または複数個体における単一多型座の同時遺伝子型決定を可能とす
るであろう。
【0013】 上記に加えて、SNPは一般にPCR−SSCPに基づく方法、例えば対立遺
伝子特異性プライマーを用いるPCR−SSPを用いて評価される(バンス(Bun
ce, 1995) により記述)。SNPが制限部位の廃止または創製をもたらす場合に
は、遺伝子型決定は多型部位に存在する非対立遺伝子特異性プライマーを用いる
PCRを行い、そして得られたPCR産物を適当な制限酵素を用いて消化して行
うことができる。多型性評価のための既知の技術は、一般に適用できるものであ
り、従って、当該技術分野の熟練者には、既知技術が、CYP 3A5の調節領
域内の単一ヌクレオチド多型性の評価のために適用できることは容易に分かるで
あろう。
【0014】 技術分野の熟練者には容易に分かるように、遺伝子型決定は、一般に、試験す
る被験体から得た適当な組織試料から調製したゲノムDNAに関して行われる。
最も好ましくは、ゲノムDNAは、当該技術分野ではよく知られている標準方法
に従って、血液試料から調製される。
【0015】 本発明により、高いかまたは低い薬剤代謝表現型に関連するシトクロムCYP
3A5をコードする配列に隣接する5’調節領域内の多型変異体を検出するため
に少なくとも10個の連続するヌクレオチドのオリゴヌクレオチドが提供される
。オリゴヌクレオチドは、突然変異または野生型ヌクレオチドのいずれかを含む
領域に対して該隣接領域の位置−475または−147において、多型変異体が
該位置のいずれかでおきているかどうかに従って、該位置の増幅が該プライマー
から進行するか進行しないように、ハイブリダイジングが可能である。
【0016】 本発明のオリゴヌクレオチド分子は、好ましくは長さ10〜50ヌクレオチド
であり、さらに好ましくは長さ20〜30ヌクレオチドであり、そしてDNA、
RNAもしくは合成核酸であってもよく、そして化学的または生化学的に変性さ
れてもよく、または非天然性もしくは誘導体化されたヌクレオチド塩基を含んで
もよく、これは当該技術分野の熟練者には容易に認められる。可能な変性は、例
えば、同位体または非同位体ラベルの付加、1個またはそれ以上の天然に存在す
るヌクレオチド塩基の類似体を用いる置換、ヌクレオチド間の変性、例えば非荷
電リンケージ(例えばメチルホスホネート、ホスホアミデート、カルバメートな
ど)または荷電リンケージ(例えばホスホロチオエート、ホスホロジチオエート
など)を含む。指定の配列に結合して安定なハイブリッドを形成する能力に関し
てポリヌクレオチドを模倣する合成分子も含まれる。このような分子は、当該技
術分野では既知であり、例えばペプチドリンケージが分子の骨格内のリン酸結合
の置換を連結するいわゆるペプチド核酸(PNA)である。本発明に従うオリゴ
ヌクレオチド分子は、当該技術分野ではよく知られている技術、例えば化学合成
または組換え手段により製造してもよい。
【0017】 本発明のオリゴヌクレオチド分子は、二本鎖でも一本鎖であってもよいが、し
かし、好ましくは一本鎖であり、その場合には、これらはCYP3A5の5’調
節領域のセンスストランドまたはアンチセンスストランドに相当してもよい。オ
リゴヌクレオチドは、好ましくはDNA合成/DNA増幅を開始するためのプロ
ーブとしてまたはプライマーとして使用してもよい。これらは、CYP3A5の
調節領域の1個またはそれ以上の変異体対立遺伝子の存在を検出するための診断
キットなどに使用してもよい。これらの試験は、一般に、プローブを試験核酸の
試料(通常ゲノムDNA)とハイブリダイジング条件下で接触させ、そしてプロ
ーブと試料中の相補核酸の間のあらゆる二倍体または三倍体の存在を検出するこ
とを含んでなる。プローブは、固体の支持体に固定されてもよく、これらの使用
はこれらの変異体の検出における使用を容易にする。好ましくは、これらは、目
標核酸の単一試料に複数のプローブを同時にハイブリダイズできるようにアレイ
上に存在する。プローブは、アレイ上にスポットするかまたはアレイ上のその場
で合成してもよい(ロックハートら(Lockhart et al., Nature Biotechnology,
vol. 14, December 1996, "Expression monitoring by hybridisation to high
density oligonucleotide arrays")参照)。アレイ1個で、100、500さら
には1,000個以上の異なるプローブを隔離した位置で含むことができる。好
ましくは、オリゴヌクレオチドは、本明細書で定義したプライマー3A5F1、
3A5F2および3A5R1のいずれかを含んでなる。
【0018】 本発明に従う方法を実施するためのキットも提供される。好ましくは、キット
は、本明細書中に記載のオリゴヌクレオチドを含んでなり、そしてさらに好まし
いキットは、本明細書中で定義したように野生型または多型変異体の間の区別が
可能な1種またはそれ以上の制限酵素を含んでなる。好ましくは、制限酵素はT
ai IまたはAlu Iを含んでなる。
【0019】 本発明の別の態様によると、試験化合物、例えばCYP3A5により代謝され
た薬剤、トキシンまたは前発癌物質の毒性または突然変異誘発性作用を同定する
方法も提供し、その方法は、シトクロムCYP3A5発現に関連して高い薬剤代
謝表現型を有する細胞および低い薬剤代謝表現型を有する細胞のそれぞれを該試
験化合物と接触させ、そして高いかまたは低い薬剤代謝表現型の該細胞または該
化合物に対して感受性の他の細胞のそれぞれに対する該化合物の作用を同定する
ことを含んでなる。さらに好ましい態様は、CYP3A5により代謝された環境
トキシンまたは前発癌物質と関連する疾患に対する個体の感受性を診断する方法
を含んでなり、その方法は、1)DNAを含む試料を調製し、そして2)該調節
部位内のヌクレオチドの存在または不存在の区別が可能な試薬を用いてCYP3
A5をコードするDNA配列に隣接する転写調節領域内の突然変異の存在または
不存在を同定する段階を含んでなる。本発明のこの態様によると、突然変異は、
該調節領域の転写因子に対する認識領域内、そして好ましくはアクチベータータ
ンパク質−3モチーフ(AP−3)および/または基本転写要素(BTE)内に
起きる。好ましくは、突然変異は、調節領域の位置−475および−147のい
ずれかで起き、そしてさらに好ましくは突然変異がT-475GまたはA-147Gであ
ってもよい両方の位置で起きる。
【0020】 好ましくは、5’隣接領域の調節領域は、それぞれの多型変異体を含む5’領
域に結合する転写因子を同定または精製するために使用できることも意図する。
従って、本発明の別の態様によると、シトクロムCYP3A5をコードする転写
調節領域隣接DNAからのDNA断片に結合が可能な転写因子を同定する方法を
提供し、該方法は、該転写調節領域を含む該DNA断片を、可能性がある転写因
子と接触させ、そして該DNA断片に複合したあらゆる転写因子を同定すること
を含んでなる。
【0021】 転写調節断片を使用して、CYP3A5の転写調節領域への作用を現すかまた
は及ぼす化合物または薬剤を同定することが可能である。従って、本発明のこの
態様に従って、CYP3A5をコードするDNA配列に隣接する転写調節領域に
対して作用する化合物を同定する方法を提供し、この方法は、該調節領域の配列
を含んでなり、そしてその調節領域はレポーター分子をコードする配列に操作的
にリンクしているDNA構築物を用いて細胞を形質転換し、該細胞を試験化合物
と接触させ、そして該レポーター分子のあらゆる発現を同定することを含んでな
る。好ましくは、該細胞は、CYP3A5を発現するかまたはCYP3A5活性
を示す。
【0022】 シトクロムCYP3A5をコードするDNA配列に隣接する転写調節領域から
のDNAに結合が可能な試料からの転写因子の精製の方法も本発明により提供さ
れ、その方法は、該転写調節領域を含むDNA配列を転写因子の混合物と接触さ
せ、そして該転写因子および該断片のあらゆる複合体を同定することを含んでな
る。
【0023】 本発明のさらに別の態様は、シトクロムCYP3A5をコードするDNAに隣
接する転写調節領域の活性の程度を与える方法または代わりに転写調節領域の活
性を改変する突然変異を同定する方法も含んでなり、その方法は、該調節領域を
含んでなるDNA断片に操作的にリンクするレポーター分子をコードする配列を
有するDNA構築物を調製し、そして該構築物を細胞内に導入し、そして該レポ
ーター分子の発現のレベルを測定することを含んでなる。転写調節制御領域の活
性を改変する変異体を同定するためにこの方法を使用する場合には、この方法は
、本明細書中に記載の野生型および多型調節領域の発現のレベルを比較する段階
をさらに含んでもよい。
【0024】 本発明の態様のそれぞれに従って、調節領域は、多型変異体を、好ましくは該
調節領域の転写因子に対する認識部位内、そして好ましくはアクチベータータン
パク質−3モチーフ(AP−3)および/または基本転写要素(BTE)内に含
む。好ましい態様においては、変異は、CYP3A5をコードする配列に隣接す
る領域の位置−475または−147において起き、そしてその領域は図7に記
載してある。好ましくは、両方の変異体が存在する。
【0025】 本発明の方法は、薬剤を用いる処置の前に、薬剤が患者により有効に代謝され
るかどうかを確定するために特に価値がある。
【0026】 本発明は、添付の図面を参考にして下記の実施例によりさらに詳細に説明され
る。
【0027】
【実験方法】
肝臓ミクロソーム調製 ヒト肝臓試料を腎臓移植ドナーから入手し、そして摘出の後直ちにフラッシュ
冷凍した。ヒト肝臓ミクロソームは、以前に記載したプロトコール(21)に従
って調製し、タンパク質含有量をミラー(Miller)により改正されたロウリー(Low
ry) の方法により測定した(22)。 ミダゾラム水酸化酵素アッセイ ミダゾラム総括代謝および1−および4−OH−ミダゾラムの形成の速度を以
下のようにして測定した。それぞれのインキュベーション容器は、1.15%K
Cl−0.01Mリン酸塩緩衝液pH7.4、ミダゾラム最終濃度60μMに達
するようにDMSO中に溶かした6mMミダゾラムのストック溶液10μl、グ
ルコース−6−リン酸0.5mgを含む補因子混合物500μl、MgCl2
6H2 O 0.5mg、0.5M Na−K−リン酸塩緩衝液pH7.4および
1.15%KCl−0.01Mリン酸塩緩衝液pH7.4中に溶かしたグルコー
ス−6−リン酸脱水素酵素0.5単位中、インキュベーション体積0.9mlと
したミクロソーム懸濁液(ミクロソームタンパク質1mgを含む)のアリコート
試料を含んでいた。5分間、37℃で予備インキュベーションした後、1.25
mg/mlNADP溶液100μlを加えて最終濃度0.125mg/mlとし
てインキュベーションを開始した。ヘト(Heto)振とう水浴中で100回振動/ 分
で試験管を連続的に振とうした。煮沸したミクロソームを用いたブランクインキ
ュベーション物を対照インキュベーション物と同じ条件下でインキュベーション
した。30分後に試験管をドライアイス中に浸漬してインキュベーションを停止
した。分析するまで試料を≦−18℃で保管した。インキュベーション試料を不
変のミダゾラムおよびその代謝物である1’−および4−ヒドロキシミダゾラム
に対して、UV検出を用いるHPLCにより分析した。 ミダゾラム代謝物のHPLC測定 ミダゾラムの試料1−mlを解凍しそして1ml DMSOを用いて薄めた。
試料を10分間超音波処理、遠心分離および上清のアリコート試料をHPLCカ
ラムに直接注入した。HPLC装置は、ウオーターズ(Waters)600MSポンプ
から成っていた。WISP717プラス自動注入装置を用いて、試料を自動的に
注入した。ステンレス鋼カラム(30cm x 4.6mm内径)にクロマジル
(Kromasill) 18(5μm)結合相をバランス密度スラリー法(ハスケル(Haske
l)DSTV122−Cポンプ、107 Pa)により充填した。230nmにおけ
るUV検出は、ウオーターズ996ダイオードアレー検出器を用いて行った。1
−ml/分の溶出が、100%0.1m酢酸アンモニウム、pH7.0(溶剤系
A)から溶剤系Aの50%と1M酢酸アンモニウム、pH7.0、メタノールお
よびアセトニトリル(10/45/45)とを含む溶剤系Bの50%までの短い
グラジエントの1分間で開始し、次いで100%溶剤系Bの第二グラジエント1
5分を行った。この溶剤組成を2分間、開始条件と平衡に達するまで維持した。
ミダゾラム代謝物の本体は、質量分光測定を用いて確認した。UVピーク面積の
ngへの換算は、ミレニアム(Millenium) 2020CDSシステムによりミダゾ
ラムの校正曲線に基づいて行った。この校正曲線は、既知量の薬剤(0、105
9、2117、3176および5028ng)を注入し、相当するUVピーク面
積の線型(1/xで加重)回帰分析して作製した。校正曲線の式は、ng=0.
000333x面積(r2 =0.9997、n=5)であった。代謝活性は、p
mol(形成代謝物)/分・mg(タンパク質)として表し、そして代謝比は、
各試料について、各試料内の1−OHM/4−OHMの比に従って決定した。 ゲノムDNA調製 QIAmp組織キット(QIAGEN)を用い、製造者の指示に従って冷凍肝
臓試料からDNAを単離した。 RNA調製 QIAGEN RNAeasy Midiキット(QIAGEN)を用い、製
造者の指示に従って肝臓試料からRNAを単離した。RNAの20μgをRNA
seを含まないDNAse I(ベーリンガー・マンハイム(Behringer Mannhei
m))を用いて、30分間、37℃で、20mMトリス−HCl、pH8.0、1
00mM MgCl2 中で処理した。試料をフェノール/クロロホルム抽出、沈
降しそしてTE緩衝液30μl中に再懸濁した。処理した試料2.5μgを50
分間、42℃で、1x第一ストランド緩衝液(first strand buffer) 、0.01
M DTTおよび0.5M dNTP中、オリゴ(dt)ランダムプライマー0
.5μgおよびSuperScriptII逆転写酵素(ジブコ(Gibco) BRL
)200単位を用い、ABIプリズム(Prism) 7700配列検出システム(SD
S)に使用するために逆転写した。 CYP3A5 5’隣接領域の配列決定 CYP3A5の1343bp5’隣接領域を、肝臓試料から単離したゲノムD
NAから、ジュナイディら(Jounaidi et al.,)(11)の公開された配列に基づ
いて、プライマー3A51(5’−GGAAGCAACCTACATGTCCA
TC)および3A52(5’−ATCGCCACTTGCCTTCTTC)を用
いて増幅した。PCR条件は、1分間95℃の1サイクル、1分間95℃、30
秒間57℃、2.5分間72℃の30サイクルおよび、10分間72℃の1サイ
クルであった。PCR産物をQIAquick PCR精製キット(QIAGE
N)を用いて精製し、配列決定プライマーを設計し(表1)、そしてABI B
igDyeターミネーター・サイクル・配列決定キット(パーキン・エルマー(P
erkin Elmer))を用いるサイクル配列決定によりセンスおよびアンチセンススト
ランドの両者でPCR産物を直接配列決定するために使用した。配列決定反応産
物を、ABI377自動化配列決定装置を用いて分析した。コンティグ配列を対
比配列(align) し、配列エディター・バージョン1.0.3ソフトウエア・パッ
ケージ(パーキン・エルマー)を用いて比較し、そして異型接合位置の同定のた
めに手作業で編集した。 A-147GおよびT-475G突然変異に対するPCR検出アッセイ すべてのPCRアッセイは、初めの3A51/3A52PCR産物の1:10
0希釈物を鋳型として用い、下記の条件下:1分間95℃の1サイクル、1分間
95℃、30秒間55℃、1分間72℃の30サイクル、および10分間72℃
の最終1サイクルで行った。すべての産物を配列決定して、CYP3A5として
の産物の本体を確認した。アッセイに使用したオリゴヌクレオチドミスマッチド
プライマーは:3A5F1(5’−GGGTCTGTCTGGCTGGC),
3A5F2(5’−GGGGTCTGTCTGGCTGGC)、および3A5
R1(5’−TTATGTGCTGGAGAAGGAG)であり、ミスマッチ
の位置に下線を付けた。
【0028】 A-147G突然変異に対して、プライマー対3A5F2および3A5R1を用い
てPCRを行った。PCR産物20μlを最短で3時間、65℃において、Ta
i Iの15単位を用いて消化し、そして制限断片を1.5%アガロースゲル上
の電気泳動の後、臭化エチジウム染色により可視化した。
【0029】 T-475G突然変異に対して、上記と同様のプライマー対3A5F2および3A
5R1を用いてPCRを行った。PCR産物20μlを最短で3時間、Alu
Iの15単位を用いて消化し、そして制限断片をファルマシアマルティファー(P
harmacia Multiphor) 電気泳動システム(ファルマシア)において、12.5%
ExcelGel上の電気泳動により分離した。断片を、ヘッファー(Hoeffer)
自動ゲル染色装置(ファルマシア)中で銀染色して可視化した。
【0030】 同じ染色体上の突然変異の存在の検出のために、プライマー3A5F1および
3A5R1を用いてPCRを行った。PCR産物20μlを最短で3時間、65
℃において、Mvn Iの15単位を用いて消化し、そして得られた制限断片を
1.5%アガロースゲル上の電気泳動の後、臭化エチジウム染色により可視化し
た。 相対定量およびCYP3A5 RNAの比較 CYP3A5mRNAの相対レベルは、ABI 7700SDS(パーキン・
エルマー)を用いて実時間PCRにより測定した。CYP3A5の検出のための
最適プライマーおよびプローブは、プライマーエクスプレス(PeimerExpress) プ
ログラムを用いて設計し、次いでCYP3A5に対する特異性を確認するために
検査した。定量PCRに用いたプライマーは下記であった:正方向−5’−AA
GTGGCGATGGACCTCATC−3’、逆方向−5’−GAGGAGC
ACCAGGCTGACA−3’。TaqManプローブを5’レポーター染料
6−カルボキシ−フルレシン(flouresine)(FAM)を用いて標識し、そして配
列5’−CAAATTTGGCGGTGGAAACCTGGC−3’を有してい
た。最適のプライマー/プローブ比率および濃度を決定し、そしてABI770
0標準検出システムに対する標準プロトコールに従って実験を行った。すべての
試料に対するCYP3A5mRNA発現をβ−アクチンmRNAの発現に対して
正規化した。閾サイクル(Ct)は、PCR産物の線型増幅に関連する蛍光信号
の増加の検出をABI7700が開始した時のPCRサイクル数である。Ct値
は、鋳型コピーの初期量に依存する。各試料内のCYP3A5の量は、各試料3
回の別々のPCR反応からのCtを平均して決定した。試料間のCtの相対差異
は、各試料のCtを試料内の最高Ct(最低発現)から差し引いて算出した。P
CR産物の量はPCRの線型範囲内のサイクル毎に2倍となるので、Ctにおけ
る差異は、2δctを算出して試料間のmRNA量の推定差異に変換し、ここで、
δctは、2個の試料間のサイクル閾値の差である。
【0031】 各実験において負の対照を行い、DNA汚染による信号がないことを確認した
。対照試料は、逆転写酵素を加えなかったことを除いて、定量PCRと正確に同
様処置したRNA試料から成っていた。 統計解析 統計解析は、JMP統計プログラム バージョン3.2.2(SASインステ
ィチュート社(SAS Institute Inc.))に基づいて行った。代謝比およびCYP3
A5mRNA発現データを、これらが正規分布への適合を確認するために検査し
た。CYP3A5mRNA発現データは正規分布に適合しなかったので対数変換
し、これによりデータは正規分布となった。代謝比および発現レベルは、t−検
定を用いて群間で比較した。 ウエスタンブロット分析 各肝臓から調製したミクロソームタンパク質40μgを同体積のレムリ(Laemm
li) 試料緩衝液(バイオラッド(Biorad))中で、10分間の冷凍および煮沸の4
サイクルにより可溶化した。試料をプレキャスト10%SDS−PAGE既製ゲ
ル(バイオラッド)上に加え、そして1時間、180Vで電気泳動した。分離さ
れたタンパク質を、トランスブロット(Trans-blot)SD装置(バイオラッド)を
用いてハイボンド(Hybond)−P膜(アマーシャム(Amersham))上に移した。膜を
一晩、5%(w:v)脱脂牛乳および0.1%(v:v)トウイーン(Tween) を
含む1xPBS中、4℃でインキュベーションしてブロックした。膜を室温で1
時間、1X PBS、2.5%脱脂牛乳中の特異性ヒトCYP3A5抗体(ジェ
ンテスト(Gentest) )の1:3000希釈物中でインキュベーションし、次いで
、1X PBS、2.5%脱脂牛乳、0.1%(v:v)トウイーン中で4回リ
ンスした。膜を室温で1時間、1X PBS、2.5%(w:v)脱脂牛乳中の
抗−ラビットIgGペルオキシダーゼ複合体(シグマ(Sigma) )の1:5000
希釈物中でインキュベーションし、前と同様にリンスした。膜をECLプラス・
ウエスタンブロット検出システム(アマーシャム)を用い、製造者の指示に従っ
て展開し、そしてコダック(Kodak) X−Omatフィルムを用いてオートラジオ
グラフにより可視化した。 実施例1 ミダゾラム表現型決定 肝臓試料39個のパネルを、活性のマーカーとしてミダゾラムのその1−OH
代謝物への代謝を用いて、CYP3A5活性に関して表現型決定した。CYP3
A4の他にCYP3A5を含むヒト肝臓ミクロソーム試料は、CYP3A4のみ
を含む試料と比較して、著しく大きい1−OHM/4−OHM比を示す。5〜9
の間の1−OHM/4−OHM比が、CYP3A4とCYP3A5の両方を含む
ミクロソームについて得られた。CYP3A4のみを含む試料は、1−OHM/
4−OHM比<4を示した(15)。我々のデータの組内のCYP3A5表現型
の分析は、明瞭な二モード分布を示し、試料6個(15%)は5以上の代謝比を
有し、残りの試料は1.5〜3.5の間の代謝比を有していた(図1a参照)。
代謝分析のためにミクロソームを調製した肝臓試料39個から、26個の完全な
DNAおよびRNA分析のために十分な組織が得られ、これには高い方の代謝範
囲に属する試料6個が含まれていた。これらの試料26個の他に、タンパク質分
析のためのミクロソームが別の試料3個から得られ、そのすべては代謝比<4を
有していた。 CYP3A5遺伝子5’隣接領域の分析 CYP3A5の5’隣接領域を、試料26個すべてのゲノムDNAからPCR
増幅し、そして完全に配列決定し、これを図7に示す。対比配列すると、領域が
良く保存されていることを示した。少数の個体間変動だけが、公開された配列か
らのいくらかの変動と同時に同定された(表2)。検出されたすべての変異体は
異型接合性であり、そしてさらに頻度が高いA-147G突然変異に対して異型接合
性のすべての試料は、T-475G突然変異に対しても異型接合性であり、2種の突
然変異がリンクしていることを示唆している。これら2個の突然変異は、二つの
別々の推定調節要素、すなわち基本転写要素(BTE:A-147G)およびアクチ
ベータータンパク質−3モチーフ(AP−3:T-475G)内にある。残りの変異
体で推定調節ドメイン内にあるものはない。
【0032】 PCRアッセイが、A-147GおよびT-475G突然変異の存在を個別に確認する
ため、および2種の突然変異が同じかまたは異なる染色体上にあるかどうかを確
認するために開発された。A-147G突然変異に対するPCRアッセイは、オリゴ
ヌクレオチドミスマッチプライマー(3A5R1)を用いることによる制限酵素
Tai Iのための認識部位の創製に基づいていた。このプライマーは、野生型
”A”ヌクレオチドが位置−147に存在する場合にのみTai I認識部位を
導入する。Tai Iを用いた369bp産物の消化は、野生型配列に対して3
49および20bpの断片を生成し、一方、突然変異”G”ヌクレオチドが存在
すると、産物は消化されないままで残る(図2)。同様に、T-475G突然変異の
検出に対しては、第二のオリゴヌクレオチドミスマッチプライマー(3A5F2
)を用いた。このプライマーは、野生型Tヌクレオチドが位置−475に存在す
る場合に制限酵素Alu Iに対する認識部位を導入し、産物を消化して318
、33および18bpの断片を生成する。この部位は、突然変異Gヌクレオチド
が存在する場合には消失し、336および33bpの消化生成物を生成する(図
3)。
【0033】 突然変異が同じ染色体上に存在するかどうかを決定するために、2種のオリゴ
ヌクレオチドミスマッチプライマー(3A5F1および3A5R1)を用いるP
CRアッセイを開発し、両方のプライマーは、突然変異ヌクレオチドが位置−1
47および−475に存在する場合には、制限酵素Mvn Iに対する認識部位
を導入する。突然変異が異なる染色体上に存在する場合には、始めの369bp
生成物が消化されて349/350bpおよび20/19bpの生成物(ゲル電
気泳動では分離できない)を生成して消化し、一方、同じ染色体上に存在すると
、断片は消化されて330および20/19bpの生成物を生成する(データは
記載せず)。配列決定により決定された試料の個別の遺伝子型の確認に加えて、
2種の突然変異はすべての場合に染色体上でリンクしていた(データは記載せず
)。 CYP3A5対立遺伝子変異体、CYP3A5媒介代謝、CYP3A5mRNA
およびタンパク質発現の間の関係 試料を遺伝子型:「野生型」または「突然変異体」(リンクした多型を含む)
に応じて群分けし、そして1−OHM/4−OHM代謝比(mr)を群間で比較
した(図4a)。1例のアウトライアー(outlier) (肝臓試料番号mr=2.0
8)を除いて、リンクした突然変異を有するすべての個体は、5.0を越える代
謝比を有し、一方、野生型群はすべて3.5未満の代謝比を有していた。突然変
異群に対する平均代謝比は、野生型群からのものより著しく高かった(6.0±
2.0対2.7±0.42、平均±標準偏差、p<0.001)。
【0034】 5’隣接領域中の突然変異が遺伝子発現に影響するかどうかを確認するために
、定量PCRを使用した。mRNAレベルは、代謝データより大きい変動を示し
たが、ある程度の二モード性が観察された(図1b)。突然変異群は、発現範囲
の高い方に偏ったCYP3A5mRNAレベルを有し、野生型よりも著しく高い
CYP3A5mRNAのレベルを示した(平均lnCt=4.03、標準偏差=
0.97、これに対して平均lnCt=2.06、標準偏差=1.2、p<0.
006)(図4b)。この場合に、アウトライアー(突然変異遺伝子型を示すが
、野生型代謝比である)も、発現の低い方の範囲内のあった(lnCt=2.9
)。
【0035】 CYP3A5タンパク質発現レベルのレベルは、CYP3A5特異性抗体を用
いるウエスタンブロット分析により、肝臓試料29個に関して測定した。CYP
3A5に相当する52kDaの単一バンドが一部の試料で明瞭に現れた。高い発
現遺伝子型(突然変異)および低い代謝比表現型(野生型)を有する1個のアウ
トライアーを例外として、高い発現遺伝子型、高い代謝比および高いRNA発現
レベルを有するすべての試料は、低い発現遺伝子型および表現型の試料と比較す
ると、明らかに高いCYP3A5発現レベルを示す(図5)。高い発現遺伝子型
であるがしかし低い発現表現型を有するアウトライアー1個は、低い発現遺伝子
型群中のものと同様のCYP3A5発現のレベルを示した。ウエスタンブロット
法への長い暴露は、著しく低いCYP3A5発現レベルが、大部分の試料中で明
らかなことを示した(データは記載せず)。
【0036】 本研究で得られたCYP3A5の5’隣接領域は、本質的にジュナイディら(
11)が公開したものと本質的に同等であり、そして配列においてほとんど個体
間変動を示さない。興味あることに、ジュナイディらは、2種のヒトゲノムクロ
ーンを配列決定し、その一つは、本報告に詳細に記載した2個のリンクした突然
変異を含んでいた。これは、1個のクローンが低い発現群内の個体から誘導され
、そして他方が高い発現/代謝群から誘導されたことを示唆する。
【0037】 以前の研究は、CYP3A5が肝臓の10〜30%内で発現されることを示唆
し(7、8、9)、一方他の研究は一部の発現はすべての試料において構成的で
あると述べている(10)。本研究は、一部のCYP3A5発現は構成的であり
、一方いくらかの代謝活性を有し、同時にmRNAが研究したすべての肝臓中で
検出されることを支持するが、しかし必要な手順を用いるとCYP3A5タンパ
ク質はすべての試料中で確信できるほどには証明されない。我々は、組織が入手
できた試料の23%内で増強されたRNAおよびタンパク質発現を検出し(26
例中6例)、これは以前の研究で発現を示した肝臓の割合に近い。これは、低い
レベルの発現を示す一部のものはすべての肝臓試料において構成的であるという
ブービズら(Boobis et al)(10)の知見を支持するが、しかしこれはさらに敏
感な検出技術(例えばPCR、そしてウエスタンまたはノーザンブロット分析法
ではない)を用いてのみ検出できる。
【0038】 検出された両方の多型は推定転写調節要素内に存在するが、我々はBTE内の
変異体は改変された発現に関与する可能性が高いと考え、それは、TATAボッ
クスに隣接するBTEがCYP1A1の構成的発現を説明し、そして同様の領域
がCYP2B1、CYP2B2、CYP2E1(16)、CYP3A4(13)
およびCYP3A7(12)を含む他のCYP遺伝子内に見いだされているから
である。CYP3A4遺伝子の場合に、この要素は核抽出物(13)およびCY
P3A7に対する基本転写要素結合因子(12)に結合することが示され、シト
クロムP450発現の一般的制御におけるこの領域の役割を指摘している。本明
細書に記載した対立遺伝子変異体内のCYP3A5発現のアップレギュレーショ
ンの正確な機構はまだ決定されていないが、しかしBTE内での突然変異の一つ
の存在、および他のP450類の発現に対するこの要素の関連性が、可能な機構
的リンクを示す。メチル化干渉フットプリント法を用いて、BTE内のすべての
グアニン残基、および近くの他のグアニン残基が、転写因子Sp1と相互作用す
ることが示された(19)。本明細書中に記載したBTE(Sp1)内の突然変
異がアデニン残基をグアニン残基に改変するとすると、これはSp1の変異形に
対する転写因子の結合を容易にすることができるであろう。
【0039】 同型接合および異型接合群内で見られるCYP3A5mRNAレベルの範囲に
かなりの重複があるけれども、代謝比の分布はCYP3A5の量の場合と同様に
明らかに二モード性である。我々はCYP3A5の翻訳効率またはタンパク質安
定性に影響を及ぼす他の多型性の存在を除外できない。しかし、DNA多型とタ
ンパク質レベルとの間の良い相関およびRNAの良く知られた変化性を考えると
、簡単な説明は、相違するRNA分解または生成(試料処理における相違による
)が、高および低発現体の間の区別を不鮮明にするというものである。mRNA
レベルにおけるこの食い違いに対してどのように説明するとしても、記載したD
NA多型の予測の価値をいかなる意味でも低下はさせない。
【0040】 しかし、遺伝子型(異型接合突然変異)がその代謝表現型(低発現)の予測で
はない一つの個体がある。CYP3A5タンパク質ならびにmRNAレベルが、
このアウトライアー内では低いという事実は、説明が、転写レベル、例えば転写
因子制御性CYP3A5発現に求められなければならないことを示す。
【0041】 BTEB遺伝子の5’非翻訳領域内のAUG要素は、少なくとも一部分は、B
TEBの細胞特異性翻訳制御に関与することを示している(20)。この領域内
の突然変異は、BETB翻訳に影響を及ぼすことが示されている。従って、我々
の研究におけるアウトライアーはCYP3A5発現に対して高い発現遺伝子型を
示すけれでも、この個体はBTEBに対する「貧弱な」発現表現型を有するであ
ろう。さらに、CYP1A1発現の誘発への関与と同様な機構がCYP3A5発
現に影響を及ぼすことも可能である。BTEの他にも、CYP1A1発現は異物
応答配列(XRE)により媒介される。この場合に、誘発要因は、XREを結合
する核内へ転座する(多分、Arnt遺伝子に対してコードするアクセサリータ
ンパク質と関連して)サイトソル受容体(Ah受容体)に結合することにより発
現を増強する(17、18)。これらおよびその他の転写因子における変動はさ
らにCYP3A5発現を変調できるけれども、これは本明細書に記載の多型が少
なくとも肝臓中で、CYP3A5発現の主要な決定因子であると考えられるとい
う事実を損なうものではない。
【0042】 本研究に利用できる試料の数は比較的少ないけれども、一方では2個のリンク
した多型と、他方では肝臓内の両者の発現とCYP3A5 mRNA、タンパク
質および活性レベルとの間の強い関連が見いだされた。CYP3A5による多型
代謝に対する遺伝的機構の解明は、薬理遺伝学の分野に重要な意義を有する。遺
伝子型決定による代謝の予測のための能力は、疾患関連研究を大幅に容易としそ
してこのシトクロムP450アイソフォームにより代謝される治療薬に対する不
利な反応または低い応答を説明するために助けとなるであろう。これは、CYP
3A5活性に影響を及ぼすどの因子が遺伝的であり、どれが環境的であるかを説
明するために役立つであろう。両者に対する将来の研究に対して、この酵素に関
して観察される発現における複雑な変動を完全に理解することが要求されるであ
ろう。 推定プロモーター配列分析 材料および方法: CYP3A5の制御領域の配列は、GCG配列分析パッケージ(GCG, Madison,
Wisconsin) の「ファインドパターンズ(Findpatterns)」プログラムを用いて分
析した。このプログラムは、特定のDNA配列モチーフ、パターン、および転写
結合部位を発見し、その配列をプログラム中に記憶し、そして関係する配列中に
現す。本分析において、2例の報告された変異が既知のモチーフまたは転写結合
部位を変更させるかどうかを検出するために、関係する配列中で、パターンあた
りに多くとも1個の単一ミスマッチまたはエラーが許される。結果を図9〜9d
に示す。 第一、GCTGからGCTGへの変異は、 MBF−I CS、MRE CS2、およびCNBP−SREに対する結合部
位を除去する。 第二、CCCCからCCCCへの変異は、 apoE−未同定−部位−3、ApoE B1、APRT−CHO US、お
よびAPRT−ヒト USの結合部位をGCF−コンセンサスで置換し、APR
T−マウス US、GC−ボックス (1)、DSE (1)、Sp1 CS4
、Sp1−hsp70 (1)、hsp70.2、Sp1−IE−3.3、Sp
1−IE−4/5、IRE (1)、Sp1−TPI (4)は、Yi−コンセ
ンサスパターンに影響しない。
【0043】 両方の突然変異は、転写因子結合部位に影響を及ぼす。 電気泳動移動度シフトアッセイ(EMSA) EMSAは、ジェネカ・バイオテクノロジー社(Geneka Biotechnology Inc.,
Montreal, Canada) からのSp1 NUSHIFTキットを用い、製造者の指示
に従って行った。要約すると、A-147G多型を含むCYP3A5 5’非翻訳領
域に相当する31員二本鎖オリゴヌクレオチド(5’GGC AGC TGC
AGC CCC CC TCC TTC TCC AGC A−3’)をT4
ポリヌクレオチドキナーゼを用いて32−Pで末端標識した。50,000cpm
(0.5ng)オリゴヌクレオチドを2μgのHeLa核抽出物と一緒に30分
間、16℃でインキュベーションした。非標識突然変異または野生型(57−G
GC AGC TGC AGC CCC CC TCC TTC TCC A
GC A−3’)オリゴヌクレオチドを、指示に従って50倍または100倍過
剰に加えた。1または2 μlの抗Sp1ラビットポリクローナル抗体を、指示に
従って核抽出物と一緒に4℃で30分間予備−インキュベーションした。核抽出
物、抗Sp1抗体および結合緩衝液は、ジェネカ・バイオテクノロジー社からの
ものである。試料を5%ポリアクリルアミド(39:1)ゲル上、TGE緩衝液
(25mMトリス、190mMグリシン、1mM EDTA、pH8.3)中で
分離した。乾燥したゲルをX線フィルムに暴露した。 結果 CYP3A5遺伝子の5’非翻訳領域の分析は、A-147G多型が、転写因子S
p1に対する結合部位を創製するであろうことを示した。電気泳動移動度シフト
アッセイ(EMSA)をこの仮説をテストするために行った。A-147G多型を含
むオリゴヌクレオチドを、HeLa核抽出物内に存在する結合因子に対するアッ
セイに使用した。バンドシフトが観察され(図8、レーン2)、これは非標識オ
リゴヌクレオチドのそれぞれ50倍および100倍過剰を用いて競合除去された
が(図8、レーン3および4)、しかし野生型オリゴヌクレオチドでは除去され
なかった(図8、レーン5および6)。これは、A-147G多型領域には結合が可
能であるが、しかし野生型領域には可能でないHeLa核抽出物内にタンパク質
因子が存在することを明らかに示している。転写因子Sp1に特異性の抗体の存
在下でのインキュベーションは、A-147G多型オリゴヌクレオチドのスーパーシ
フトをもたらし(図8、レーン7および8)、Sp1がA-147G多型部位に結合
することを示している。
【0044】 CYP3A5遺伝子の5’−非翻訳領域に対する転写因子Sp1の結合親和性
におけるこの変化は、A-147G多型プロモーターからの転写の増加を説明し、他
方ではA-147G多型と相関する代謝速度の増加に寄与するであろう。 シトクロム発現の遺伝子型決定 健康な白人ボランティア300人の群を、シトクロムP450 3A5遺伝子
の変異T-475>GおよびA-147>Gに関して遺伝子型決定した。 試験の理論的説明 第一の目的は、対立遺伝子/遺伝子型頻度に関する。
【0045】 最初の研究は30〜35例の異なる個体を含むだけであったので、対立遺伝子
/遺伝子型頻度は決定できなかった。被験者300人の群の遺伝子型決定がこの
頻度の決定およびこれらがハーディ−ワインベルグ平衡と一致するかどうかの検
査を可能とした。
【0046】 第二の目的は、2種の変異体のリンケージに関する。最初の研究では、遺伝子
変異T-475>GおよびA-147>Gを有するすべての試料(全体で6例のみ)がリ
ンクしていた。示唆されたリンケージを確認するために、これらのCYP 3A
5多型の両方をさらに大きい集団に関して遺伝子型決定した。 材料および方法 遺伝子型決定誤差を最小とするために、健康な白人ボランティア300人から
ゲノムDNA試料をマイクロタイタープレートに基づくフォーマットで遺伝子型
決定し、これは各個別試料のブラインドで完全に独立した2回分析で確認された
【0047】 CYP3A5の1343bp5’隣接領域を、プライマー3A51/3A52
を用いてゲノムDNAからPCR増幅した。両方の変異に対するPCRアッセイ
は、最初の3A51/3A52 PCR産物の1/100希釈物を鋳型として用
いて行った。ミスマッチプライマー3A5F2および3A5R1を両方のアッセ
イに使用した。A-147>G突然変異に対して、PCR産物を制限酵素Tai I
を用いて消化し、そしてT-475>G突然変異に対してはPCR産物を制限酵素A
lu Iを用いて消化した。消化の後、制限断片をポリアクリルアミドゲル電気
泳動により分離し、そして銀染色により可視化した。遺伝子型は、二人の独立し
た観察者によるDNA断片パターンに基づいて決定した。 結果 1.対立遺伝子/遺伝子型頻度 300個体の母集団内で、異型接合個体53例(18%)はそれぞれの変異1
コピーを有し、個体246例(82%)は、A-147およびT-475に関してホモジ
ニアスであり、そして1個体(0.3%)は両方の対立遺伝子に対して変異G-1 47 およびG-475を有していた(同型接合)。これらの頻度は、以前の試験(7、
8、9)で見いだされた3A5発現と一致する。対立遺伝子頻度はハーディ−ワ
インベルグ平衡と一致する(表3)。 2.変異T-475>GおよびA-147>Gのリンケージ すべての個体において、それぞれ変異T-475およびA-147、および変異G-147 およびG-475は、遺伝子型内で同等に現れ、両方の変異の間の強いリンケージを
示している。両方の変異の間のこのリンケージがなんらかの機能的な意味を有す
るかどうかは、今後の解明を必要とする。リンケージの結果、今後の遺伝子型決
定は、機能的な変異体であるか否かに関係なく、変異の1種の分析を必要とする
だけとなる。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
【表7】
【図面の簡単な説明】
【図1a】 図1aは、ミダゾラム代謝比と、CYP3A5遺伝子の5’隣接領域内のリン
クしたA-147GおよびT-475G突然変異に対する遺伝子型との間の関係の図であ
る。ミダゾラム代謝比=1−OHM/4−OHM、wt=以前に公開(11)さ
れた5’隣接領域内に野生型配列を有する試料、Het=リンク多型A-147Gお
よびT-475Gに対する異型接合性の試料。
【図1b】 図1bは、CYP3A5mRNA発現と、CYP3A5の5’隣接領域内のリ
ンクしたT-475GおよびA-147G突然変異との間の関係の図である。相対Ct差
=試料間の閾サイクルの差、方法の部に説明、wt=以前に公開(11)された
5’隣接領域内に野生型配列を有する試料、Het=リンク多型A-147Gおよび
-475Gに対する異型接合性の試料。
【図2a】 図2aは、プライマーの相対位置、および制限酵素Tai Iに対する認識位
置の図であり、これは野生型”A”ヌクレオチドが位置−147にある場合には
ミスマッチドプライマー3A5R1を用いるPCR産物中に導入され、そして突
然変異”G”ヌクレオチドが存在する場合には消失する。
【図2b】 図2bは、A-147G変異体、すなわち同型接合野生型、異型接合型および同型
接合型突然変異体に対するそれぞれの可能な遺伝子型に対する予想される制限断
片の図示である。
【図2c】 図2cは、A-147G変異体の検出のための3A5F2/3A5R1 PCR産
物のTai I制限消化の1.5%アガロースゲルの図である。レーン1.10
0bpラダー。レーン2および7.対照未消化PCR産物、レーン3.位置−1
47における野生型”A”ヌクレオチドに対して同型接合の試料。レーン10、
11、16.A-147G変異体に対して異型接合の試料。
【図3a】 図3aは、プライマーの相対位置、および制限酵素Alu Iに対する認識部
位の図である。野生型”T”ヌクレオチドが位置−475に存在する場合には、
ミスマッチドプライマー3A5F2を用いるPCR産物中に正方向認識部位が導
入され、そして突然変異”G”ヌクレオチドが存在する場合には消失する。
【図3b】 図3bは、T-475G変異体、すなわち同型接合野生型、異型接合型および同型
接合型突然変異体に対するそれぞれの可能な遺伝子型に対する予想される制限断
片の図示である。
【図3c】 図3cは、T-475G変異体の検出のための3A5F2/3A5R1 PCR産
物のAlu I制限消化の12.5%ポリアクリルアミドExcelGelの図
である。レーン1.100bpラダー。レーン2、5、6、7および8.位置−
147における野生型”T”ヌクレオチドに対して同型接合の試料。レーン3、
4、9.T-475G突然変異に対して異型接合の試料。断片X−プライマー3A5
1/3A52による最初の鋳型の再増幅からもたらされた追加の消化産物。
【図4a】 図4aは、リンクした突然変異を有する試料(HET群)と位置−147およ
び−475における突然変異に対するこれらの野生型(WT群)の間の1−OH
M/4−OHM代謝比の比較。平均および四分値は、組み合わせた群に対する総
括平均として(中央線)、各群に対して示す。
【図4b】 図4bは、リンクした突然変異を有する群(HET群)と位置−147および
−475における突然変異に対する野生型のもの(WT群)の使用の間のCYP
3A5発現(対数変換済)の比較である。平均および四分値は、組み合わせた群
に対する総括平均として(中央線)、各群に対して示す。
【図5】 図5は、肝臓試料中のCYP3A5タンパク質発現のウエスタンブロット分析
である。ミクロソームのウエスタンブロットは、肝臓から調製し、そしてCYP
3A5特異性抗体を用いてプローブした。−147および−475においてリン
クした多型を含む肝臓試料(wt群)に*印を付けた(kDaで記載した大きさ
は、ワイドレンジカラーマーカー(サインズ)(Wide Range Coloour Marker (si
gns)) から)。
【図6】 図6は、本発明に従って使用したオリゴヌクレオチドミスマッチプライマーの
表であり、ここで下線を施したヌクレオチドは配列ミスマッチを示す。
【図7】 図7は、CYP3A5をコードするDNAに対する5’隣接領域のヌクレオチ
ド配列の図である。
【図8】 図8は、A-147Gオリゴヌクレオチドの電気泳動移動度シフトアッセイ(EM
SA)から得た結果の図である。EMSAは材料および方法の部に記載のように
して行った。レーン1:HeLaヌクレオチド抽出物を含まないA-147Gオリゴ
ヌクレオチド。レーン2〜8:HeLaヌクレオチド抽出物が存在する場合。レ
ーン3および4:非標識A-147Gオリゴヌクレオチドの50〜100モル倍過剰
の存在。レーン5および6:非標識野生型オリゴヌクレオチドの50〜100モ
ル倍過剰の存在。レーン7および8:抗−Sp1抗体の1および2μlの存在。
【図9〜9d】 図9〜9dは、GCG配列分析パッケージの「ファインドパターンズ」プログ
ラムから得た結果の図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 パウルセン,アイメー・デイムフヌ・カト リーヌ ベルギー・ビー−2340ビールセ・トウルン ホウトセベーク30・ジヤンセン・フアーマ シユーチカ・ナームローゼ・フエンノート シヤツプ (72)発明者 アームストロング,マーテイン イギリス・ケント シーテイ3 1エスジ エイ・カンタベリー・ウイカムブルオク ス・グローブロード・ピピンス Fターム(参考) 4B024 AA11 CA05 DA03 HA14 4B063 QA01 QA19 QQ03 QQ08 QQ12 QQ92 QR14 QR40 QR55 QR62 QS25 QS34

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シトクロムCYP3A5発現と関連する高いかまたは低い薬
    剤代謝表現型を有する被験体を同定する方法であって、 高い薬剤代謝表現型を特徴とするCYP3A5をコードする配列の転写調節領域
    内の1種またはそれ以上の多型変異体の存在または不存在に関して該被験体から
    のゲノムDNAをスクリーニングする段階を含んでなる方法。
  2. 【請求項2】 高い薬剤代謝表現型を特徴とするCYP3A5をコードする
    配列の転写調節領域内の1種またはそれ以上の多型変異体の存在または不存在に
    関するスクリーニングを含んでなる、CYP3A5により代謝される薬剤を用い
    る処理に対する適合性に関してヒト被験体をスクリーニングする方法。
  3. 【請求項3】 該調節領域の転写因子に対する認識部位内の1種またはそれ
    以上の該変異体に関してスクリーニングすることを含んでなる、請求項1または
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】 アクチベータータンパク質−3モチーフ(AP−3)および
    /または基本転写要素(BTE)内の1種またはそれ以上の該変異体に関するス
    クリーニングを含んでなる、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 領域の配列が図7に記載されているCYP3A5をコードす
    る配列の転写調節領域の位置−475または−147のいずれか一方における1
    種またはそれ以上の該変異体に関してスクリーニングすることを含んでなる、請
    求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 CYP3A5の該転写調節領域の位置−475または−14
    7における該変異体の両者に関してスクリーニングすることを含んでなる、請求
    項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 野生型または変異体配列それぞれに対して、それぞれの該分
    子からの増幅されたDNAの産生が該野生型または該変異体が存在するかどうか
    を示すように選択的にハイブリダイジングが可能なオリゴヌクレオチド分子を用
    いて、該DNAを増幅する、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 シトクロムCYP3A5をコードするDNAの転写調節領域
    内の1種またはそれ以上の多型変異体を同定する方法であって、 1)野生型および/または1種またはそれ以上の該変異体配列に選択的にハイブ
    リダイジングが可能なオリゴヌクレオチド分子を用いる増幅を試料DNAに受け
    させ、その分子は制限部位を増幅された該野生型または変異体配列の一つの中に
    導入できるものであり、そして 2)段階1からの増幅されたDNAを、該制限部位で開裂する酵素を用いる制限
    を受けさせて、該突然変異の存在または不存在の指示である制限消化を与える 段階を含んでなる方法。
  9. 【請求項9】 該分子が、該制限領域の転写因子に対する認識部位に相当す
    る領域内に制限部位を導入する、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 該分子が、アクチベータータンパク質−3モチーフ(AP
    −3)および/または基本転写要素(BTE)に相当する領域内に制限部位を導
    入する、請求項8または9記載の方法。
  11. 【請求項11】 野生型Aヌクレオチドが転写調節領域の位置−147に存
    在する場合にのみ、該分子が制限部位を導入可能である、請求項10記載の方法
  12. 【請求項12】 該制限部位がTai I制限酵素に対するものである、請
    求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 該オリゴヌクレオチド分子が、図6に記載の3A5R1と
    指定した配列を含んでなる、請求項11または12記載の方法。
  14. 【請求項14】 野生型Tヌクレオチドが転写調節領域の位置−475に存
    在する場合にのみ、該分子が制限部位を導入可能である、請求項10記載の方法
  15. 【請求項15】 該制限部位がAlu I酵素に対するものである、請求項
    14記載の方法。
  16. 【請求項16】 該分子が、図6に記載の3A5F2と指定した配列を含ん
    でなる、請求項14または15記載の方法。
  17. 【請求項17】 それぞれ高いかまたは低い薬剤代謝表現型に関連するシト
    クロムCYP3A5をコードする配列の転写調節領域内の野生型または多型変異
    体を検出するためにDNA配列の増幅内に使用するための少なくとも10個の連
    続するヌクレオチドのオリゴヌクレオチド分子であって、高い薬剤代謝表現型の
    特性である該野生型または多型変異体のいずれかに相当する配列をオリゴヌクレ
    オチドが含む場合にのみ、該野生型および多型変異体の増幅が該分子から進行す
    るように、該領域内の多型変異体または野生型ヌクレオチドのいずれかを組み込
    んだ領域にハイブリダイジングが可能な分子。
  18. 【請求項18】 該調節領域の転写因子に対する認識部位にハイブリダイジ
    ングが可能な、請求項17記載の分子。
  19. 【請求項19】 アクチベータータンパク質−3モチーフ(AP−3)また
    は基本転写要素にハイブリダイジングが可能な、請求項17または18記載の分
    子。
  20. 【請求項20】 図7に記載のCYP3A5をコードする配列の転写調節領
    域の位置−475または−147のいずれかにおける多型変異体を含んでなる領
    域にハイブリダイジングが可能な、請求項17から19のいずれかに記載の分子
  21. 【請求項21】 図6に記載の3A5F1、3A5F2または3A5R1を
    指定した配列のいずれかを含んでなる、請求項17から20のいずれかに記載の
    分子。
  22. 【請求項22】 請求項17から21のいずれかに記載のオリゴヌクレオチ
    ド分子および該分子とCYP3A5をコードする配列の該転写調節領域とを接触
    させるための手段を含んでなる、請求項1から7のいずれかに記載の方法を実施
    するためのキット。
  23. 【請求項23】 該変異体または野生型配列の間の区別のための制限消化の
    生成が可能な制限酵素をさらに含んでなる、請求項22記載のキット。
  24. 【請求項24】 該酵素がTai IまたはAlu Iのいずれかを含んで
    なる、請求項23記載のキット。
  25. 【請求項25】 CYP3A5により代謝された試験化合物、例えば薬剤、
    トキシンまたは前発癌物質の毒性または突然変異誘発性作用を同定するための方
    法であって、シトクロムCYP3A5発現と関連する高い薬剤代謝表現型を有す
    る細胞および低い薬剤代謝表現型を有するそれぞれの細胞を該試験化合物と接触
    させ、そして高いかまたは低い該代謝表現型細胞または該化合物に対して感受性
    のその他のそれぞれの細胞に対する該化合物の作用を同定することを含んでなる
    方法。
  26. 【請求項26】 CYP3A5により代謝された環境トキシンまたは前発癌
    物質に関連する疾患に対する個体の罹病性を診断する方法であって、CYP3A
    5をコードする配列の転写調節領域内の多型変異体の存在または不存在に関する
    スクリーニングを含んでなる方法。
  27. 【請求項27】 該調節領域の転写因子に対する認識部位内の該変異体に関
    するスクリーニングを含んでなる、請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 該転写調節領域のアクチベータータンパク質−3モチーフ
    (AP−3)および/または基本転写要素(BTE)内の該変異体に関するスク
    リーニングを含んでなる、請求項26または27記載の方法。
  29. 【請求項29】 領域の配列が図7に記載されている、CYP3A5をコー
    ドする配列の転写調節領域の位置−475または−147のいずれか一方におけ
    る該変異体に関するスクリーニングを含んでなる、請求項26から28のいずれ
    かに記載の方法。
  30. 【請求項30】 位置−475または−147における両方の変異体に関す
    るスクリーニングを含んでなる、請求項26から29のいずれかに記載の方法。
  31. 【請求項31】 該転写調節制御領域内の変異体T-475GおよびA-147Gの
    存在または非存在に関するスクリーニングを含んでなる、請求項26から30の
    いずれかに記載の方法。
  32. 【請求項32】 シトクロムCYP3A5をコードするDNA配列の転写調
    節領域の活性の程度を与えるかまたはシトクロムCYP3A5の転写を改変する
    多型変異体を同定する方法であって、該転写調節領域を含んでなるDNA断片に
    操作的にリンクしたレポーター分子をコードする配列を有するDNA構築物を調
    製し、そして該構築物を細胞内に導入しそして該レポーター分子の発現のレベル
    を測定することを含んでなる方法。
  33. 【請求項33】 シトクロムCYP3A5をコードするDNAに隣接する転
    写調節領域からのDNA配列にハイブリダイジングが可能な転写因子を同定する
    方法であって、該転写調節領域を含む該DNA配列を可能性がある転写因子と接
    触させ、そして該DNA配列に複合したあらゆる転写因子を同定することを含ん
    でなる方法。
  34. 【請求項34】 CYP3A5をコードするDNA配列の転写調節領域に対
    して作用する化合物を同定する方法であって、該調節領域の配列を含んでなり、
    そしてその調節領域がレポーター分子をコードする配列に操作的にリンクしてい
    るDNA構築物を用いて細胞を形質転換し、該細胞を試験化合物と接触させそし
    て該レポーター分子のあらゆる改変された発現を同定することを含んでなる方法
  35. 【請求項35】 シトクロムCYP3A5をコードする配列の転写調節領域
    からのDNAに結合が可能な試料からの転写因子を精製する方法であって、該転
    写調節領域を含むDNA配列を転写因子の混合物と接触させ、そして該転写因子
    と該配列とのすべての複合体を同定することを含んでなる方法。
  36. 【請求項36】 該転写調節領域が、該調節領域の転写因子に対する認識部
    位内の突然変異を含む、請求項32から35のいずれかに記載の方法。
  37. 【請求項37】 該突然変異が、アクチベータータンパク質−3モチーフ(
    AP−3)および/または基本転写要素(BTE)内で起きる、請求項32から
    36のいずれかに記載の方法。
  38. 【請求項38】 該突然変異が、領域の配列が図7に記載されている、CY
    P3A5をコードする配列に隣接する転写調節領域の位置−475または−14
    7のいずれか一方で起きる、請求項36または37のいずれかに記載の方法。
  39. 【請求項39】 転写調節領域が突然変異T-475GおよびA-147Gを含んで
    なる、請求項32から38のいずれかに記載の方法。
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