JP2002533040A - 超伝導材料を使用した印刷導体を備える抵抗限流装置 - Google Patents

超伝導材料を使用した印刷導体を備える抵抗限流装置

Info

Publication number
JP2002533040A
JP2002533040A JP2000587389A JP2000587389A JP2002533040A JP 2002533040 A JP2002533040 A JP 2002533040A JP 2000587389 A JP2000587389 A JP 2000587389A JP 2000587389 A JP2000587389 A JP 2000587389A JP 2002533040 A JP2002533040 A JP 2002533040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed conductor
outer layer
synthetic resin
thickness
current limiting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000587389A
Other languages
English (en)
Inventor
ハイスマン、ビョルン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Siemens AG
Original Assignee
Siemens AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Siemens AG filed Critical Siemens AG
Publication of JP2002533040A publication Critical patent/JP2002533040A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N60/00Superconducting devices
    • H10N60/30Devices switchable between superconducting and normal states
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S505/00Superconductor technology: apparatus, material, process
    • Y10S505/825Apparatus per se, device per se, or process of making or operating same
    • Y10S505/881Resistance device responsive to magnetic field
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24802Discontinuous or differential coating, impregnation or bond [e.g., artwork, printing, retouched photograph, etc.]
    • Y10T428/24917Discontinuous or differential coating, impregnation or bond [e.g., artwork, printing, retouched photograph, etc.] including metal layer

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 限流装置(2)は支持体(3)の上に高臨界温度超伝導材からなる印刷導体(4)を備えている。この印刷導体は、その場合、熱伝導度を高める充填材を含む絶縁性合成樹脂からなる外側層(5)を備えている。この外側層の厚さ(d3)は、印刷導体の厚さ(d2)より大きくされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この発明は、所定の定格電流に対し設定された少なくとも1つの印刷導体を備
え、該導体が金属酸化物の高臨界温度超伝導材料を含み、支持体上に配置され、
少なくとも大部分が絶縁材料製の外側層を備える抵抗限流装置に関する。この種
装置は、ドイツ特許出願公開第19520205号明細書に開示されている。
【0002】 交流電力供給回路網において、短絡及び電気的閃絡を完全に回避することはで
きない。その場合、交流電流は当該電流回路において非常に速く、即ち最初の半
波で、適切な安全及び/又は遮断手段により遮断される迄に、その定格値の数倍
に上昇する。その結果、線路や母線、遮断器や変圧器のような全回路機器に電流
力による大きな熱的、機械的な負荷が加わる。この短時間の負荷は電流の2乗に
比例するので、短絡電流をより低いピーク値に確実に制限すれば、これら回路機
器の許容電流密度に対する要求を著しく低減できる。これにより、例えば新設の
回路網の設置や既設の回路網の改造時、限流装置の設置によって回路機器をより
高く負荷可能な構成に交換するのを回避して、コストメリットを達成できる。
【0003】 抵抗型の超伝導限流装置により、それ自体公知の方法で、短絡後の電流上昇を
定格電流の少数倍の値に制限することができる。さらに、このような限流装置は
遮断後短時間で再び動作復帰可能である。この装置は、それ故、急速な自己回復
性の安全装置として機能する。その場合、この装置は、受動的に動作する。即ち
、自律的に短絡を予め検出することなくまた開閉信号によって能動的に作動する
ことなく動作するので、高い動作安定性を保証する。
【0004】 冒頭に挙げた型の超伝導体を使用した抵抗限流装置は、電流回路に直列に挿入
された超伝導通電区間を形成する。この装置においては、少なくとも1つの超伝
導印刷導体が超伝導材料の転移温度Tc以下の実際に無抵抗の低温動作状態から
転移温度Tcを越えて常伝導状態に遷移(所謂「クエンチ」)し、その際その印
刷導体に存在する電気抵抗Rnが電流を受け入れ可能な高さI=U/Rnに制限す
ることを利用している。転移温度Tc以上への加熱は、短絡の後電流密度jが超
伝導材料の臨界値jcを超えて上昇したとき、この超伝導材料は転移温度Tc以下
でも既に有限の電気抵抗を示すので、それにより発生する印刷導体の超伝導体に
おけるジュール熱によって行われる。転移温度Tc以上の制限された状態では電
流回路には大幅に減少した残留電流が、この電流回路が例えば付加的な機械的断
路器により完全に遮断される迄の間なお流れる。
【0005】 公知の金属酸化物の高臨界温度超伝導材料(略称:HTS材)はその転移温度
cが非常に高いので、77kの液体窒素(LN2)で超伝導動作状態に保持され
る。しかし超伝導材料を備えた超伝導限流装置は、臨界電流密度jcを越えると
急激に電気抵抗が増加する。常伝導状態への加熱、従って限流は、その場合、充
分に短い時間で行われ、短絡電流のピーク値は、限流なしの電流の数分の1、凡
そ定格電流の3〜10倍の値に制限される。その場合超伝導電流路は、臨界電流
密度jcを越えた後比較的短時間内に超伝導状態へ再び戻すことのできる冷却媒
体と熱伝導接触しているのがよい。
【0006】 冒頭に挙げたドイツ特許出願公開公報に記載の限流装置により、これらの要求
は大幅に満たされる。この公知の限流装置は、例えばイットリウムで安定化した
ZrO2或いはガラスからなり電気的に絶縁性の支持体を備え、その上に直接或
いは中間層を介して金属酸化物のHTS材が少なくとも1つの印刷導体に構成さ
れた層の形で設けられている。この印刷導体は、その場合、特に蛇行状に形成で
きる(ヨーロッパ特許出願公開第0523374号明細書参照)。印刷導体はそ
の両端で、限流すべき電流を導入・導出するため他の導体と接触可能である。さ
らに、この公知の限流装置では、HTS材を湿度のような環境の影響から保護す
るため、少なくとも超伝導材料をさらに絶縁層で被覆している。
【0007】 HTS材を使用した限流装置として、印刷導体を所謂分路抵抗として機能する
常伝導材料で被覆した構成も公知である(ヨーロッパ特許出願公開第03457
674号参照)。
【0008】 このような限流装置においては、遮断プロセスの間に超伝導層及び/又は金属
層に局所的に蓄積される熱エネルギーの放出に技術的な問題がある。即ち、開閉
位相中の主要熱蓄積体として、この場合、印刷導体を支持する支持体が機能し、
他方、印刷導体の材料から特にLN2のような冷却媒体の溜めへの熱伝導は小さ
く、この熱伝導は、その上、表面にガスフィルムを形成するとさらに悪化する。
また、印刷導体のなお超伝導状態にある部分と既に遷移した、従って冷却媒体温
度から比較的高い温度レベルに加熱された部分との間に、熱拡散が目立って始ま
る前の最初の開閉位相において100K/mm以上の温度勾配が生ずる。その場
合、最終的に、印刷導体の層構成によって局部的に許容可能な温度勾配が、遮断
できる最大電力に対する材料固有の限界を表す。
【0009】 さらに、液体窒素(LN2)又は加熱により形成される窒素ガスの膜の耐電圧
もまた、固体に較べて明らかに小さい。耐電圧は、開閉電力の増大に伴って例え
ば蛇行状構成を採る場合のように、個々の印刷導体間の空間を最小にすることで
同時にできるだけ最適に面を利用しようとする場合、特に重要である。
【0010】 それ故、上述した冷却技術の問題により、従来は、このような限流装置の開閉
能力を比較的低い値に制限することを余儀なくされていた。
【0011】 この発明の課題は、それ故、最初に挙げた構成を備えた限流装置を、比較的高
い開閉能力に対しても適用できるように構成することにある。
【0012】 この課題は、この発明によれば、外側層の材料が熱伝導度を高める少なくとも
1つの充填材を含む合成樹脂であり、少なくとも1つの印刷導体の表面に対応す
る外側層部分が、少なくとも印刷導体より大きな厚みを持つことで解決される。
【0013】 限流装置のこの構成に伴う利点は、特に印刷導体の温度勾配が減少し、かくし
て相移行部の空間的な均質化が行われることにある。更に、限流装置の前面側及
び必要に応じ後面側にある外側層が、全体として機械的安定化に資する。合成樹
脂及び充填材を適当に選択すれば、一層充分に高い耐電圧が保証される。
【0014】 固体絶縁物であるこの外側層は、遮断動作の間、印刷導体に蓄積された熱エネ
ルギーに対する付加的な熱バッファとして働く。充填された合成樹脂材は、その
上、液状の、特にLN2等のガス状の、乱流として流れる冷却媒体に較べ、著し
く良好な熱伝導、熱蓄積及び熱伝達率を示し、その上、上述の高い機械的安定性
を備える。印刷導体からの、外側層材料製のバッファへの熱放散が改善される結
果、印刷導体の局部的範囲が、遮断動作の最初のミリ秒間に加熱されることは著
しく少ない。即ち、温度勾配はそれに応じ減少する。これにより局所的な抵抗効
果は僅かになり、より大きな電流上昇が、より高い電流密度jcをもつ印刷導体
範囲を時間的に早く、比較的小さい公称電圧において抵抗性状態に切り換えるこ
とに利用される。その結果、限流のために必要な抵抗が、超伝導材料の加熱によ
り転移される面積の増大に伴い発生し、それにより層構成に対する熱的並びに機
械的な負荷が小さくなる。
【0015】 外側層の材料としては、室温において或いは高い温度において硬化可能な、充
填材を備えた絶縁材料、特にエポキシ樹脂をベースとする合成樹脂を選択するの
がよい。このような材料は比較的容易にかつ気泡なしに印刷導体もしくは印刷導
体及び支持体からなる構造の表面に塗着され、そこで硬化される。
【0016】 合成樹脂中の充填材の組成比は、導電性の充填材を使用するなら、5〜60容
積%に選ぶのがよい。非導電性の充填材を使用するとき、この割合は80容積%
迄になる。これにより、外側層とその下にある印刷導体からなる構造の充分な機
械的安定性ばかりか、特に良好な熱放出も保証される。
【0017】 充填材としては、Cu、Ag、Alの群、それらの合金、金属酸化物、特にA
23、Y23、CuOの群のいずれか少なくとも1つの材料を選ぶとよい。こ
れらの材料により、低温冷却媒体への特に良好な熱放出が得られる。充分な耐電
圧の観点から、その場合、非導電性材料からなる充填材が特に好適である。
【0018】 一般に、外側層の平均厚さは10μm〜1mmとされる。これにより、一つに
は、超伝導印刷導体の充分な冷却が可能であり、他方では、機械的安定性の観点
が充分に斟酌される。
【0019】 外側層及び特に充填材の材料の選択に際しては、外側層の耐電圧が超伝導材料
の使用温度で15kV/mm、特に20kV/mm以上となるように選ぶのがよ
い。通常の充填材及び合成樹脂材で、このような耐電圧値は容易に達成できる。
【0020】 この発明による限流装置の有利な構成は、関連の従属請求項に記載してある。
【0021】 以下に、図面を参照してこの発明をさらに説明する。
【0022】 この発明による限流装置の具体的な構成は、それ自体公知の構成例から出発す
る(ドイツ特許出願公開第19520205号及びヨーロッパ特許出願公開第0
523374号明細書参照)。この限流装置は、それ故基板とも称される少なく
とも1つの支持体と、必要に応じてこの上に形成され、かつバッファ或いは接着
層とも見なされる少なくとも1つの中間層と、この層上に形成されたHTS材の
層とを備える。支持体としては、それ自体任意の厚さとそれぞれの適用例に対し
て要求される寸法とを備えた金属性或いは電気的に絶縁性の材料からなる板或い
は帯材等が使用される。金属材料としては、このために、HTS材に対する支持
体として公知の元素金属或いはこれら金属の合金が挙げられる。例えば、Cu、
Al或いはAgや、主成分として前記元素の1つを含む合金或いは特別なNiM
o合金(例えば、「ハステロイ」)のような鋼材が好適である。この種支持体は
、一般に、HTS材に対し絶縁膜で被覆しなければならない。支持体用の非金属
で、電気的に絶縁性の材料として、イットリウムで安定化したZrO2( “YS
Z”)、MgO、SrTiO3或いは特にガラス材等のセラミックスが挙げられ
る。中間層は、特にHTS材の集合組織の成長を促進する目的で選択される。そ
れ故、例えば中間層材料としてはYSZ、CeO2、YSZ+CeO2(二重層)
、Pr611、MgO、Y+SNドープされたIn23(二重層)、SrTiO3 或いはLa1-xCaxMnO3が適している。
【0023】 HTS材としては、特に液体窒素(LN2)による冷却を可能とする公知の金
属酸化物の高臨界温度超伝導材料の全てが挙げられる。これに相当する材料は、
例えばYBa2Cu37-x又はRBa2Cu37-x(R=希土類金属)、HgBa 2 CaCu26+x、HgBa2Ca2Cu38+x、Bi2Sr2CaCu28+x或い
は(Bi、Pb)2Sr2Ca2Cu310+xである。これら材料は基本タイプのみ
を表している。その各成分は、それ故、それ自体公知の如く適当な他の成分で部
分的に置換可能である。この材料から形成されたHTS層が少なくとも1つの印
刷導体を構成する。HTS材からなるこの層又は構造は、その他に、分路抵抗と
して役立つ少なくとも1つの金属導電層を備えることができる。適当な分路抵抗
材料は、HTS材と望ましくない反応を起こさないような材料である。このため
の例は、Ag及びAu並びに他の合金成分をもつこれらの合金である。さらに印
刷導体は、必要に応じてこのような金属性の分路抵抗を持ち、合成樹脂からなり
、そして充分な厚さをもつ、少なくとも大幅に電気的に絶縁性の少なくとも1つ
の外側層で被覆される。この外側層の厚さは、その場合比較的大きく、対応する
表面範囲において、印刷導体の少なくとも3倍の大きさとされる。この被覆は、
印刷導体の範囲のみに設ける必要はない。むしろ、限流装置の構造の全表面にわ
たり、その片面或いは両面に形成することができる。
【0024】 限流装置のこれに相当する構造を部分的に図1に示す。全体を2で示すこの限
流装置は、それ故、厚さd1の支持体3と、必要に応じてその上に配置される、
図示しない薄い中間又はバッファ層と、その上に設けられ、厚さd2のHTS層
から形成された印刷導体4とを備えている。この導体は、その端部に図示しない
接触面を備え、これに制限すべき電流を導入又は導出するための別の導体が接続
される。少なくとも印刷導体の範囲内で、この絶縁性の外側層は5で示され、厚
さd3(印刷導体の範囲内)を持っている。この外側層は、図示の如く構造全体
を覆ってもよい。さらに図から分かるように、この構造の背面にも対応の外側層
5’が形成可能である。支持体をこのように埋め込んでも転移相には殆ど影響せ
ず、第一に更なる機械的安定性に貢献する。限流装置2もしくは少なくともその
印刷導体4は、LN2のような冷却媒体Mによって低温動作温度に保持される。
【0025】 この発明では、外側層5(及び必要に応じて5’)は、特に少なくとも5容積
%の充填材を添加された絶縁性の合成樹脂からなる。絶縁性合成樹脂として特に
室温或いはそれより高温において硬化可能な、かつ単一或いは複成分接着剤とし
ても使用される合成樹脂、例えばエポキシ樹脂が挙げられる。好適なエポキシ樹
脂は、例えば、W.R.グレース、アンド、カンパニー、コネチカット社(米国
、ニューヨーク)の商品名「スティキャスト2850FT青/黒」或いはウフ社
(ドイツ、ビュール)の商品名「ウフ・プラス・エンドフェスト300」で公知
である。好適材料のその他の例は、ヨーロッパ特許出願公開第0488275号
明細書或いは米国特許第32912758号明細書に載っている。これら合成樹
脂材には、さらに、熱伝導性を高めるため、導電性或いは特に非導電性物質から
なる充填材が添加可能である。高耐圧性を得るため、非導電性充填物質が優先的
に選ばれる。この場合、その組成比は一般に5〜80容積%である。Al23
熱伝導性に優れる点で特に好ましい(例えばヨーロッパ特許第0386473号
明細書参照)。導電性充填材を使用する場合、その最大組成比は、一般に比較的
低い値、特に5〜60容積%とする。この種充填材の例はCu、Al又はAg並
びにその合金である。例えばサファイヤの形の上記非導電性充填材Al23の他
に、他の金属酸化物、例えばY23やCuOも挙げられる。外側層5もしくは5
’の厚さd3は、その場合、少なくともその対応の印刷導体4の表面範囲におい
て、その下にある印刷導体の厚さd1より少なくとも3倍は大きいように選ばれ
る。
【0026】 具体的な実施例では、厚さd1=0.4mmのアルミノケイ酸塩のガラス材か
らなる支持体3上に、厚さd2=1μmのYBa2Cu37-xからなるHTS印
刷導体が形成される。この構造は、その両側に、10%の銅粉末を充填した「ウ
フ・プラス・エンドフェスト300」からなり、厚さ10μmの外側層5もしく
は5’を備えている。この層の耐電圧は凡そ20kV/mmである。
【0027】 図2は、支持体3が両側にHTS印刷導体4もしくは4’を備えたこの発明に
よる限流装置12の別の実施例を部分的に示す。これに相当する構造は基本的に
公知である(例えば国際特許出願公開96/10269参照)。この支持体はま
た、例えば両側が薄い、例えば0.3μm厚の、YSZからなるバッファ層13
、13’で被覆された特別なガラス材からなる。このバッファ層上に、各々例え
ばBi2Sr2CaCu28+x等のHTS材からなる印刷導体4、4’がある。こ
れら印刷導体は、各々薄い、例えば0.5μm厚の、Au或いはAgのような常
伝導材からなる分路抵抗層14及び14’により覆われている。この構造は、そ
の両側において各々充填材を含む特に絶縁性の合成樹脂材からなり、例えば10
μm厚の外側層5及び5’で被覆されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による限流装置の1つの構成例を切り取り断面で示す。
【図2】 この発明による限流装置の他の構成例を切り取り断面で示す。
【符号の説明】
2、12 限流装置 3 支持体 4、4’ 印刷導体 5、5’ 外側層 13、13’ バッファ層 14、14’ 分路抵抗層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の定格電流に設定された少なくとも1つの印刷導体を備
    え、該導体が金属酸化物の高臨界温度超伝導材料を含み、支持体上に配置され、
    少なくとも大部分が絶縁性の材料からなる外側層を備えた限流装置において、 外側層(5、5’)の材料が熱伝導性を高める少なくとも1つの充填材を含む
    合成樹脂であり、少なくとも1つの印刷導体(4、4’)の表面に対応する少な
    くとも外側層(5、5’)部分が印刷導体の厚さ(d2)より大きい厚さ(d3
    )を有することを特徴とする抵抗限流装置。
  2. 【請求項2】 外側層(5、5’)の厚さ(d3)が、これに対応する印刷
    導体(4、4’)の厚さ(d2)の少なくとも3倍であることを特徴とする請求
    項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 外側層の材料が、硬化性で充填された絶縁材である請求項1
    又は2記載の装置。
  4. 【請求項4】 合成樹脂材が合成樹脂、特にエポキシ樹脂をベースにした合
    成樹脂からなることを特徴とする請求項1から3の1つに記載の装置。
  5. 【請求項5】 充填材がCu、Ag、Alの群、それらの合金、金属酸化物
    、特にAl23、Y23およびCuOの群からの1つの材料からなることを特徴
    とする請求項1から4の1つに記載の装置。
  6. 【請求項6】 合成樹脂材における充填材の組成比が、導電性充填材を使用
    したときには5〜60容積%、非導電性充填材を使用したときには5〜80容積
    %であることを特徴とする請求項1から5の1つに記載の装置。
  7. 【請求項7】 外側層(5、5’)の平均厚さ(d3)が10μm〜1mm
    であることを特徴とする請求項1から6の1つに記載の装置。
  8. 【請求項8】 外側層(5、5’)の耐電圧が、超伝導材料の使用温度にお
    いて少なくとも15kV/mm、特に少なくとも20kV/mmであることを特
    徴とする請求項1から7の1つに記載の装置。
  9. 【請求項9】 外側層(5、5’)が充填された合成樹脂からなり、支持体
    (3)と少なくとも1つの印刷導体(4,4’)とからなる構造体の両側に配置
    されたことを特徴とする請求項1から8の1つに記載の装置。
JP2000587389A 1998-12-08 1999-11-25 超伝導材料を使用した印刷導体を備える抵抗限流装置 Withdrawn JP2002533040A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19856607A DE19856607C1 (de) 1998-12-08 1998-12-08 Resistive Strombegrenzungseinrichtung mit mindestens einer von einer isolierenden Schicht abgedeckten Leiterbahn unter Verwendung von Hoch-T¶c¶-Supraleitermaterial
DE19856607.7 1998-12-08
PCT/DE1999/003754 WO2000035026A1 (de) 1998-12-08 1999-11-25 Resistive strombegrenzungseinrichtung mit mindestens einer von einer isolierenden schicht abgedeckten leiterbahn unter verwendung von hoch-tc-supraleitermaterial

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002533040A true JP2002533040A (ja) 2002-10-02

Family

ID=7890387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000587389A Withdrawn JP2002533040A (ja) 1998-12-08 1999-11-25 超伝導材料を使用した印刷導体を備える抵抗限流装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6524684B1 (ja)
EP (1) EP1151481A1 (ja)
JP (1) JP2002533040A (ja)
CN (1) CN1329758A (ja)
CA (1) CA2353918A1 (ja)
DE (1) DE19856607C1 (ja)
WO (1) WO2000035026A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2280500T3 (es) * 2002-06-17 2007-09-16 Abb Research Ltd. Un limitador de corriente de fallo superconductor.
CN1973381A (zh) * 2004-06-24 2007-05-30 独立行政法人产业技术综合研究所 超导故障-限流元件及其制造工艺
CN102956809B (zh) * 2012-11-02 2015-11-25 西南交通大学 双面ybco薄膜结构的超导限流器单元模块

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3291758A (en) * 1963-05-31 1966-12-13 Gen Electric Superconductive materials
SE461306B (sv) * 1988-06-10 1990-01-29 Asea Brown Boveri Stroembegraensare
DE59010594D1 (de) * 1989-03-08 1997-01-23 Siemens Ag Tropfenabdeckmassen für elektrische und elektronische Bauelemente
JP2786330B2 (ja) * 1990-11-30 1998-08-13 株式会社日立製作所 超電導マグネットコイル、及び該マグネットコイルに用いる硬化性樹脂組成物
DE4119983A1 (de) * 1991-06-18 1992-12-24 Hoechst Ag Resistiver strombegrenzer und verfahren zu seiner herstellung
DE4119984A1 (de) * 1991-06-18 1992-12-24 Hoechst Ag Resistiver strombegrenzer
DE4434819C5 (de) * 1994-09-29 2004-05-27 Abb Research Ltd. Vorrichtung zur Strombegrenzung
JPH10509277A (ja) 1994-10-05 1998-09-08 ザ ウィタカー コーポレーション 追加の印刷回路のための熱制御
JPH08161983A (ja) * 1994-11-30 1996-06-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 限流器およびその製造方法
DE19520205A1 (de) * 1995-06-01 1996-12-05 Siemens Ag Resistive Strombegrenzungseinrichtung unter Verwendung von Hoch-T¶c¶Supraleitermaterial
DE19634424C2 (de) 1996-08-26 1998-07-02 Abb Research Ltd Verfahren zur Herstellung eines Strombegrenzers mit einem Hochtemperatursupraleiter

Also Published As

Publication number Publication date
WO2000035026A1 (de) 2000-06-15
CA2353918A1 (en) 2000-06-15
EP1151481A1 (de) 2001-11-07
CN1329758A (zh) 2002-01-02
US6524684B1 (en) 2003-02-25
DE19856607C1 (de) 2000-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5986536A (en) Resistive current-limiting arrangement using high temperature superconductive material
US6433974B2 (en) Current limiting device with printed conductor configuration of high Tc superconductive material and method for producing the device
Gromoll et al. Resistive current limiters with YBCO films
JP3984303B2 (ja) 高温超伝導体及び該高温超伝導体の使用法
JP4162710B2 (ja) 電流制限装置
EP1830446B1 (en) Electrical device for current conditioning
JP4644779B2 (ja) 超電導限流素子
JP2000032654A (ja) 酸化物超電導体を用いた限流素子および限流装置
JP4148440B2 (ja) 高Tc超伝導体材料製導体路構造物を備えた抵抗式短絡電流制限器ならびに電流制限器の製造方法
CA2251488C (en) High-temperature superconductor arrangement
US20030164749A1 (en) Superconducting conductors and their method of manufacture
JP2002533040A (ja) 超伝導材料を使用した印刷導体を備える抵抗限流装置
JP2009049257A (ja) 超電導限流素子
US7532443B2 (en) Current-limiting device having a superconductive switching element
JP2931786B2 (ja) 超電導限流装置
JP4805688B2 (ja) 超電導線材およびこれを用いた超電導装置
WO2000010176A1 (en) Superconducting conductors and their method of manufacture
CA2091595A1 (en) Superconductive current lead
JP2001523051A (ja) 電流制限装置
CA2177169C (en) Current-limiting device
JPH05198434A (ja) 超電導電流リード
Heller et al. Conceptual design of a forced-flow-cooled 20-kA current lead using Ag-alloy-sheathed Bi-2223 high-temperature superconductors
WO2004004019A3 (de) Strombegrenzungseinrichtung mit verbesserter wärmeableitung
JPH10326915A (ja) 超電導線の接続構造
Neumueller et al. Economically viable fault current limiters using YBCO coated conductors

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070206