JP2002532628A - 物品から皮膜を剥離しクリーニングする装置および方法 - Google Patents

物品から皮膜を剥離しクリーニングする装置および方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品の表面からセラミック皮膜を剥離する装置。 【解決手段】 かかる装置は、高温に維持されるそれ専用の圧力容器、たとえばオートクレーブを含む。苛性アルカリ溶液を第1上昇温度に予熱してからオートクレーブに注入し、オートクレーブでの使用後にろ過し、冷却する。物品を高温高圧に所定の時間維持することにより物品から皮膜を剥離する。苛性アルカリ溶液の化学組成を維持するために分析器具を使用したり、オートクレーブをあらかじめ加圧しサイクル時間を短縮するために揮発性有機溶液を使用したり種々の任意選択がある。オートクレーブを窒素室内に維持して、揮発成分に伴う危険を最小限に抑える。剥離操作の終了後に物品を別の圧力容器に移すので、剥離用に用いたオートクレーブを高温に維持することができ、これによりつぎの物品の剥離を行うサイクル時間を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
この発明は、物品からセラミック材料を除去し、物品の表面をクリーニングす
る装置および方法に関し、特に生産ベースにてエーロフォイル部品の表面からセ
ラミック材料を除去し、部品表面から緩くおよび強く付着した汚染物をクリーニ
ングするすぐれた装置および方法に関する。
【0002】
【従来技術】
Sangeetaの米国特許第5,685,917号「エーロフォイルのクラックおよ
び表面をクリーニングする方法」、Sangeetaの米国特許第5,643,474号
「平坦表面および凹凸表面からの断熱溶射皮膜の除去」およびSangeetaの米国特
許第5,779,809号「エーロフォイルのセラミックコアを溶解または浸出
する方法」に、ガスタービンハードウェアの鋳造製造時に用いられるセラミック
コアのようなセラミック材料およびガスタービンハードウェアの耐熱性能を向上
させるために用いられる断熱溶射皮膜をクリーニングおよび除去するのに、加圧
下の有機苛性アルカリ混合物を使用することが説明されている。これらに概略の
示された方法には、この技術を生産環境にて十分高い処理能力にて実施するため
に克服しなければならない問題がいくつかある。基本的には、これらの特許に記
載された方法は、セラミック材料を高温高圧下で、揮発性有機化合物、苛性アル
カリ化合物および水からなる有機苛性アルカリ溶液に露呈することによりセラミ
ック材料を侵食する。
【0003】 ここで用いられる薬剤は強アルカリ性で、引火性という取り扱いが特に難しい
組合せとなっている。上記特許に記載された圧力および温度は高く、周囲のそれ
よりはるかに高く上昇させ、このためプロセス全体の時間が長くなる。このこと
は研究室の設定や小規模での実施には許容できるものであるが、生産規模での設
定には望ましくない。これらの従来のプロセスでは、オートクレーブなどの圧力
容器に汚染された被覆タービンハードウェアを入れ、ここに苛性アルカリ薬剤を
添加する。ハードウェアを入れた圧力容器を適当な高温高圧とし、これにより被
覆部品を苛性アルカリ薬剤に露呈し、苛性アルカリ薬剤がハードウェアに作用し
て皮膜を除去する。つぎに圧力容器を冷却し、圧力解除し、皮膜の剥離されたハ
ードウェアを容器から取り出す。つぎにハードウェアを容器から取り出し、残存
薬剤をハードウェアから除去する。しかし、これらの従来のプロセスは、生産状
況で通常遭遇するような大容量に簡単に適合させることができない。従来のプロ
セスは、代表的にはバッチ処理用に設計されたこのようなオートクレーブ装置を
連続生産処理に適合させる問題に対処していない。また従来のプロセスはこれら
の汚染された危険な化学薬品を再使用する際に遭遇する問題にも対処していない
【0004】 化学薬品から汚染をなくして再使用可能にするとともに、タービンハードウェ
アを効率よく安全に再生し復元するプロセスにおける第1工程として被覆ハード
ウェアから皮膜などのセラミック材料を除去することができる装置および方法が
必要とされている。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、アルカリ水酸化物のような苛性アルカリ溶液を用いて物品の表面か
らセラミック皮膜を適切に除去し、物品表面をクリーニングする装置(かかる装
置を構成する装置単位の組合せ)および方法を提供する。本発明によれば、多量
の物品を短時間で処理することができるとともに、苛性アルカリ薬品を多数回の
物品処理サイクルに再使用することができる。
【0006】 本発明の装置は、苛性アルカリ溶液を物品への適用に適当な状態になるまで貯
蔵する手段を備える。使用に適当な状態になったら、苛性アルカリ溶液を予熱手
段により第1選択温度に予熱する。予熱手段は別のチャンバとするか、苛性アル
カリ溶液が貯蔵手段から出る際に溶液の温度を上昇させる加熱コイルのようなデ
バイスとすることができる。つぎに苛性アルカリ溶液を加圧手段により第1圧力
に加圧する。加圧は予熱と同じデバイスで行うことができる。加圧は予熱と関連
して行うのがよい。第1温度に予熱され第1圧力に加圧された苛性アルカリ溶液
をつぎに、苛性アルカリ溶液を導入し移送する適当な手段により、圧力容器に導
入する。以下の説明から明らかになるように、本発明の方法では、圧力容器が周
囲温度より高い高温にある。圧力容器には、加熱加圧苛性アルカリ溶液の導入に
先立って、処理すべき物品を装填する。これらの物品は、再加工への第1工程と
してセラミック皮膜を除去または剥離する処理が必要である。ハードウェアは代
表的にはガスタービンに使用されていたので、セラミック皮膜を除去しなければ
ならないだけでなく、望ましくない物質、たとえば燃料燃焼によるすすその他の
副生物を含む緩く付着した汚染物や、高温燃焼から生じる強固に付着する酸化物
を除去しなければならない。
【0007】 圧力容器は、皮膜を剥離すべき物品のいずれより著しく大きい内容量を有し、
また多量の苛性アルカリ溶液を受け入れる容量も有する。圧力容器は、周囲の圧
力および温度をはるかに超えた圧力および温度を実現する能力も有する。複数の
物品を圧力容器に装入し、そして第1上昇温度および圧力の苛性アルカリ溶液を
高温の圧力容器に導入した後、圧力容器およびその内容物は容器およびその内容
物の温度を第1上昇温度に等しくするためにごくわずかな加熱を必要とする。こ
れは装入および取出し過程で若干の熱が失われるからである。所望に応じて採用
される実施態様において、圧力容器およびその内容物を第2加熱手段により第1
選択温度より高い(あらかじめ選択された)第2上昇温度に加熱することができ
る。圧力容器を第1選択圧力より高い(あらかじめ選択された)第2上昇圧力に
上げることもできる。
【0008】 つぎに、圧力容器およびその内容物を所定温度および圧力に、苛性アルカリ溶
液が物品の表面と相互作用するのに十分な時間保持し、これにより基材を被覆す
る材料を除去するか、被覆材料をいちじるしく弱体化し、ほかには物品の基材に
影響を与えることなく、被覆材料をわずかな余分な仕事で除去できるようにする
。所定の温度および圧力で十分な時間が経過して物品の基材上の材料を剥離する
か十分に弱体化するという望ましい結果を達成した後、苛性アルカリ溶液を除去
する適当な手段により、苛性アルカリ溶液を圧力容器から除去する。当然ながら
、溶液の除去により容器内の圧力が低下する。つぎに苛性アルカリ溶液を、圧力
容器からの取出し後に、冷却手段により冷却する。適当な温度に冷却した後、苛
性アルカリ溶液を溶液貯蔵手段に安全に移送でき、つぎの操作サイクルを開始す
る状態になるまで、同溶液を貯蔵する。
【0009】 ここで、圧力容器は高温のままで、圧力容器内の物品を取り出し、さらに加工
することができる。しかし、剥離後の物品から苛性アルカリ溶液を洗浄する必要
がある。これは第2容器を用い、水を含む適当な薬剤を導入することにより行う
。薬剤は物品を十分に冷却する作用もなすので、第2容器からの物品の取り出し
は、オートクレーブ温度を著しく下げることなく、迅速に行うことができる。
【0010】 製造技術および材料の改良が、性能向上と多数の物品のコスト削減への鍵であ
る。本発明における、プロセスおよび材料についての継続的な、また相互に関連
した改良の結果、下地の基材に損傷を与えることなく、基材(代表的には高価な
合金である)を被覆する材料を除去することが可能になった。このことから、物
品のエンジニアリング特性に悪影響を及ぼすことなく、物品を再生することがよ
り適切に可能になる。
【0011】 したがって本発明の利点として、下側の物品に悪影響を及ぼすことなく、高価
な物品からセラミック皮膜を除去できる。かくして、物品のエンジニアリング特
性をなんら劣化することなく、物品を再生することができる。このため、物品の
有効寿命が伸び、物品を新しい高価な物品で早期に交換する必要がなくなり、貴
重な資源の保存につながる。
【0012】 本発明の別の利点として、苛性アルカリ溶液をリサイクルし、再使用すること
ができる。再使用により、苛性アルカリ溶液を交換するコストをなくすだけでな
く、苛性アルカリ溶液の廃棄をなくし、これにより環境の改善に寄与する。
【0013】 本発明のさらに他の利点として、取り扱いの困難な高アルカリ性、引火性の薬
剤を、生産環境において高温高圧での物品の加工処理に、安全にかつ最小の人体
への接触にて使用できる。
【0014】 本発明のさらに他の利点として、剥離またはクリーニングのサイクル時間を短
縮することができる。本発明は、部品を圧力容器に循環させる間、圧力容器を著
しく高い温度に維持し、これによりクールダウンサイクルをなくす。これは、代
表的には大きな熱質量を有する圧力容器の長い昇温時間をなくす。本発明はサイ
クル時間を短縮しながら、エネルギー消費を少なくし、これらはともにコスト節
約につながる。
【0015】 本発明の他の特徴および効果は、本発明の原理を具体的に示す添付図面と関連
した好適な実施態様についての以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0016】
【好適な実施態様】
まず、図1に示すとおりの本発明の全体の線図を参照すると、ここで使用する
オートクレーブ10は、ガスタービン用途において燃焼器、ブレードおよびベー
ンとしてのエーロフォイル、その他のタービンハードウェアのような物品上に熱
的保護のために用いられるセラミック皮膜のような被膜を除去するのに必要とさ
れる高温に実質的に維持される。オートクレーブは圧力容器であるので、高圧に
耐える構造的必要条件を満たさなければならない。その結果、オートクレーブは
大きな熱質量のものであるので、オートクレーブ10を皮膜除去に必要とされる
高温にできるだけ近い温度に保つことにより、容器昇温に要するサイクル時間が
著しく短くなるかなくなる。
【0017】 ハードウェアを加工するサイクル時間をさらに短縮するために、高圧ポンプ1
00を用いて化学薬剤を予熱器30を通して予熱されたオートクレーブ10に圧
送する。図1にタービンエーロフォイル2として示すタービンハードウェアを剥
離処理した後、高圧ポンプは薬剤をオートクレーブ10から冷却手段40を通し
て抜き出すのにも役立ち、かくして薬剤52の温度および圧力を最終的に迅速に
安全なレベル、好ましくは周囲レベルに下げる。
【0018】 薬剤52は、基材に結合した材料を除去するのに使用した後、剥離された皮膜
の破片(粒子)ならびに他の汚染物、たとえばタービンハードウェア上に付着し
ていた、酸化物、不溶性塵埃または緩く付着した燃焼生成物、可溶性堆積物など
を含有する。しかし、薬剤52は、適切な調整を行えば複数の剥離操作に再使用
できる。この状態調整は、粒子の除去と薬剤化学組成の調節とを含む。まず、部
品と冷却手段との間に位置する、好ましくはオートクレーブ内に位置するメッシ
ュスクリーン12で汚染された薬剤をろ過することにより、大きな固体粒子を汚
染された薬剤から簡単に除去する。つぎに薬剤52はオートクレーブから、クー
ラー手段40を経て、貯蔵用の薬剤タンク50に流れる。図示しないが、オート
クレーブ出口14と薬剤タンク50との間の任意の位置に追加のフィルタを挿入
することができる。さらに薬剤52を連続循環ループ60および分析ループに通
し、連続循環ループ60では薬剤のさらなるろ過が行われ、分析ループでは薬剤
の化学成分をサンプリングする。図1では、図示の便宜上、循環および分析ルー
プは、好適な実施例である1つのループに併合して示してある。しかし、連続循
環ループおよび分析ループはシステム内で物理的に分離してもよい。
【0019】 薬剤を薬剤貯蔵タンク50から計量手段90に移送し、ここでオートクレーブ
10に用いるのに必要とされる薬剤52の適正な量を決定する。つぎに高圧ポン
プ100により薬剤を予熱器30に移送する。予熱器30に背圧を生成し、塩析
を防止するために、システムにループ200を組み込む。図1ではループ200
は具体的表示の目的で別個のループとして示されている。しかし、ループ200
を予熱器30の一体部分として設計できることが当業者に明らかである。図1に
は注入システム300も示され、これは薬剤52の導入前に揮発性流体でオート
クレーブを加圧するのに用いる。注入システム300は、揮発性流体をオートク
レーブ10から排出し、圧力を低下させるとともに、さらに揮発性流体を凝縮し
、これにより揮発性流体を薬剤52から分離し揮発性流体を再使用のため貯蔵デ
バイスに移送する装置を含む。
【0020】 オートクレーブ10は、チャンバ内に複数の物品を受け入れることのできる適
当な寸法の圧力容器とすることができる。オートクレーブは周囲よりはるかに高
い高圧と高温の両方を維持することができなければならない。オートクレーブは
、圧力を温度に相関させることができる事実とともに当業界でよく知られている
。本発明の教示内容を実施するためにオートクレーブが維持することができなけ
ればならない最低圧力および温度は約500psiおよび350°Fである。本発
明を実施するのに使用するオートクレーブは、圧力定格1000psiおよび温度
定格480°Fを有する。これらの定格は実際の使用圧力および温度より高い。
なお実際の使用圧力および温度は、エタノール約60%、水酸化ナトリウム約1
5%および残量の水からなる組成を有する、揮発性流体を含む好適な薬剤溶液を
用いる場合、約465°Fの温度で約750psiの圧力が好ましい。当然ながら
、これより低い温度と圧力を用いる場合、基材表面から材料を除去するのにオー
トクレーブ内の滞留時間を長くする必要があることが当業者に明らかであり、こ
のことは滞留時間が長くなり望ましくない。したがって、より高い温度および圧
力により達成可能な短いサイクル時間が望ましい。また、薬剤溶液の変更も、実
際に使用する温度および圧力と同様に滞留時間に影響を与えることがわかる。揮
発性有機物としてエタノールを使用するのが好ましいが、エタノールの代わりに
メタノール、トリクロロエタン、アセトン、アミド類などの他の揮発性有機物を
使用してもよい。また、他のアルカリ性水酸化物、たとえば苛性カリとも称され
る水酸化カリウムを好適な苛性ソーダ、すなわち水酸化ナトリウムの代わりに使
用してもよい。
【0021】 図2に、エーロフォイル2を装入したオートクレーブ10を含む本システム
の主要構成要素と組み合わせて使用するろ過システムを示す。オートクレーブ1
0内に極めて大きな粒子を取り除くフィルタまたはメッシュスクリーン12が配
置されている。図示のように、メッシュスクリーン12はエーロフォイル2を包
囲しているので、スクリーン12はエーロフォイルから離れた皮膜の大きな破片
を捕捉する。メッシュスクリーン12が図1に示すように物品を包囲する必要は
なく、エーロフォイル2とオートクレーブの出口14との間の任意の位置に配置
できることが当業者に明らかである。さらに、寸法が均一ではないセラミック粒
子を適切にろ過するために、メッシュサイズが順次小さくなる一連のメッシュを
使用するのがよい。オートクレーブから出る前に薬剤をろ過するために、単一ま
たは一連のメッシュをハードウェアを保持する保持具のまわりに配置するのが理
想的である。所定のメッシュより小さい粒子は一連のメッシュのつぎのメッシュ
へ通過するが、それより大きな粒子はこのメッシュに捕捉され除去される。メッ
シュスクリーンはどのようなサイズでもよいが、メッシュサイズはオートクレー
ブ10を排液するのに必要な時間の長さおよびオートクレーブ10から流出して
も差し支えない粒子の寸法に基づいて決定しなければならない。好適な実施態様
では、小さな粒子だけをオートクレーブから流出させる。本発明を実施する最良
の態様では、サイズ−1/16インチの単一メッシュスクリーンを使用した。こ
のことは、1/16インチより小さい粒子はオートクレーブからクーラーへ通過
し、それより大きい粒子はメッシュスクリーン12で捕捉されることを意味する
。図2には、予熱器30、薬剤用貯蔵タンク50、冷却水用の入口ライン42お
よび水用の出口ライン44を有する熱交換器の形態の冷却手段40も示されてい
る。
【0022】 貯蔵タンク50には隔離可能なろ過循環ループ60が取り付けられており、こ
のループ60は、ポンプ630に、ついでフィルタ620を経て、タンクに戻る
薬剤52の流通をになうパイプ610を有する。薬剤52は連続的にパイプ61
0に入り、入口640および出口650を有する循環ポンプ630によりフィル
タ620に通される。メッシュスクリーン12によるオートクレーブでの使用後
の薬剤52のろ過の程度および有効性に応じて、粒子がパイプ610またはポン
プ630を通る薬剤52の流れを妨害するか塞ぐおそれがあるほど大きい場合に
は、フィルタ620を循環ポンプ630の入口640側に配置してもよいことが
明らかである。こうすればポンプ630は薬剤をフィルタ620を通して吸引す
る。この後薬剤52を図1に示すように薬剤貯蔵タンク50に戻すことができ、
好ましくはクーラー40の排出液がタンク50に入る。
【0023】 薬剤から固形物を除去するほかに、薬剤の化学組成を分析して薬剤が再使用し
ても所望の結果を達成するのに適当であることを確認することも必要である。薬
剤の化学組成は種々の分析法のいずれで分析してもよいが、物性測定が好ましい
。図3に、好適な実施例におけるろ過ループの一部としての分析デバイスを示す
。これらの分析デバイスをろ過ループの一部として組み込むことは必要でない。
分析デバイスをシステムに薬剤をサンプリングする任意の位置で連結することが
でき、また独立のループとして連結してもよい。しかし、物性が許容範囲の外に
変動することが認められたら、貯蔵タンクに入った薬剤52を簡単に調節するこ
とができるので、分析デバイスを薬剤貯蔵タンク50に連結するのが好ましい。
薬剤52の化学組成は、器具あるいは計器を用いて物性の2つ以上を測定または
モニターすることにより求めることができる。物性としては、特に、溶液中での
音速660、溶液の導電率670、溶液の密度680、不透明度(図示せず)、
屈折率(図示せず)、分光透過率(図示せず)、溶液の流動度(図示せず)が挙
げられる。測定した物性の2つ以上が逆に応答すれば、極めて正確な測定を行う
ことができる。たとえば、音速が水酸化ナトリウム含量の増加(これはアルコー
ルレベルの増加を示す)とともに低下したら、また密度が水酸化ナトリウム含量
の増加とともに上昇したら、これらの特性の変化を薬剤52の化学組成変化と有
効にリンクさせることができる。図3の実施態様に示すように、代表的な測定器
具はフィルタ620の下流に位置するものとして示してある。これは、懸濁固形
分による測定値への影響を最小にするためである。上述した特性のいずれかを測
定する追加の器具を追加するか、図示の器具と置き換えることができる。必要に
応じて、他の物性を測定することができる他のプローブを代替または追加するこ
ともできる。プローブを表示器(図示せず)に取り付け、物性の連続的なモニタ
リングまたは定期的サンプリングを行うことができる。表示器はアナログでもデ
ジタルでもよく、所望に応じてデジタル装置、たとえばコンピュータに接続すれ
ばよい。モニタリング配置は種々のものを使用できる。測定値を後の解析のため
に記憶媒体に記憶させることができる。あるいは、許容限界を超えたら、警報を
鳴らすことができる。しかし、測定器具の種々の面や測定器具から集めたデータ
の分析について議論することは本発明の目的からはずれる。本発明の重要な観点
は、適切な化学組成の維持を確保するために、システムの一部として測定器具を
取り付けて溶液の化学組成をモニタすることである。
【0024】 薬剤液の体積とオートクレーブ10内の液体より上の蒸気空間の体積の比は、
プロセスの効率にとって重要である。オートクレーブ10に物品、たとえばエー
ロフォイル2を装入した後、所望の比を達成するためにオートクレーブに移送し
なければならない薬剤52の量は少ない。あるいは、オートクレーブ10に装入
する物品が少ない場合には、もっと多量の薬剤52が必要である。つまり、最適
な結果を得るために、システムに必要とされる最適な充満レベルが存在する。し
かし、予熱、予加圧薬剤をオートクレーブ10に移送すると圧力容器を閉止して
しまうので、適切なレベルを確認することは困難な操作である。代表的な解決策
として、オートクレーブ内にレベルセンサを使用し、レベルセンサが必要なレベ
ルに達したことを示すまで、十分な量の薬剤をオートクレーブ10に移送する。
しかし、オートクレーブは高熱であるので、薬剤は予熱され予加圧されていても
、オートクレーブと比べると低温である。したがって、薬剤はオートクレーブへ
の導入時に、一気に蒸気になる傾向がある。充満が続くにつれて、蒸発および凝
縮サイクルの結果としてレベルが不安定になり、その結果レベルインジケータか
らの読み取り値が信頼できないものとなる。レベルインジケータの信頼性のなさ
に寄与する別の因子として、高温の苛性アルカリ薬剤が接触する計測装置を侵食
する傾向が挙げられる。
【0025】 薬剤のレベルを制御する方法として、薬剤をオートクレーブ10に移送する前
に、薬剤52の必要量を測定するのが有効である。オートクレーブ10内の容積
は既知の固定値である。部品の重量は簡単に求めることができる。オートクレー
ブに入れる部品をはかりで迅速に測定することができる。あるいは、タービンブ
レードやベーンのような反復部品の場合、部品密度および質量と同じく平均重量
は知られている。したがって、同じ設計の部品すべてを剥離処理する予定であり
、部品設計が知られている場合、部品の体積は部品の数を知ることにより正確に
推測することができる。オートクレーブの体積は既知であるので、簡単な計算に
よりオートクレーブ10内に必要なレベルを達成するのに必要な薬剤52の量が
得られる。定容積型ポンプ(図示せず)を用いて、この体積の薬剤52を予熱器
に正確に供給することができる。必要量の薬剤がポンプを通過したら、ポンプは
予熱器から隔離できる。
【0026】 必要な体積の薬剤52をオートクレーブに供給する別の方式を図4に示す。ポ
ンプ635を付勢して薬剤を自重のわかったタンク90に圧送する。必要量の薬
剤をタンク90に圧送し終わったところで、ポンプを消勢することができる。あ
るいは、弁80をポンプ635の出口側に配置してもよく、この弁は開位置と閉
位置とに切換えることができ、開のときポンプにより薬剤52を自重タンク90
に供給する。十分な薬剤を自重タンク90に供給し終わったところで、弁80を
閉じる。弁80は図1に示すように、循環ループ内の薬剤タンクへの戻り配管と
自重タンク90への配管とに切換可能に、配置することもできる。この実施態様
では、薬剤52をループ600に循環させ、また薬剤を自重タンク90に供給す
る両方のために、図1に630で示すポンプが1つ必要なだけである。しかし、
必要体積を達成し終わったら、計量装置への薬剤の流れを停止するように設計す
ることができれば、流体を自重タンク90または定容積型ポンプに供給する方法
は重要ではない。薬剤が十分にろ過されている場合には、薬剤52をタンク50
から直接抜き出すことができる。
【0027】 自重タンク90に必要な薬剤の適正レベルはレベルセンサにより決定でき、こ
のレベルセンサは、薬剤52が周囲温度またはその近傍にあるとき適正に機能す
る。しかし、図4では、図示のように、自重タンク90をはかり92の上にのせ
て、薬剤重量を測定する。薬剤の密度および質量は既知であるので、体積は重量
から求めることができる。必要な重量に達したら、自重タンクへの薬剤の流れを
停止する。もちろん、いずれかの方法の正確性に疑念があるなら、はかりとレベ
ルセンサの両方を用いて薬剤体積をモニタすることができ、2つの方法は互いに
クロスチェックとして作用する。つぎに高圧ポンプ100により薬剤52を自重
タンク90から予熱器30に圧送する。
【0028】 予熱器30を経てオートクレーブ10に移送すべき必要体積を制御するのに使
用した計量装置の一つから高圧ポンプ100により薬剤52を圧送するにつれて
、低温の薬剤52は予熱器の高熱表面に接触する。システム内に背圧が発生しな
ければ、薬剤52中の溶剤の少なくとも一部が蒸発し、薬剤中の苛性ソーダの濃
度を増加させる。この結果、予熱器内に固体の苛性ソーダが堆積することになる
。この現象は望ましくなく、「塩析」といわれている。塩析は最終的に予熱器内
の通路の閉塞をもたらし、こうなるとプロセス停止となる。塩析は予熱動作にも
悪影響する。苛性ソーダが予熱器内に蓄積するにつれて、熱伝達も劣化し、この
ため薬剤52が適切な温度に予熱されないか、あるいは必要な温度に達する時間
が長くなる。予熱器30に電気加熱素子またはコイルを用いる場合、堆積物の増
加はこれらのデバイスの寿命を短くし、早期破損につながる。
【0029】 塩析問題を最小限に抑えるために、予熱器に背圧を生成することができる。図
1を参照し、また図5に詳細に示すように、背圧ループ200をシステムに組み
込む。このループはオートクレーブと予熱器との間のシステムに位置するものと
して図示してあるが、予熱器30の一体部分として設計することも可能である。
ループ200の目的は予熱器30に背圧を生成し、薬剤52が予熱器30の高熱
表面に接触する際に薬剤52中の溶剤が蒸発する傾向を軽減することにある。ル
ープ200は可変オリフィス弁210、圧力センサ220およびPIDコントロ
ーラ230を含む。弁210はオートクレーブ10のできるだけ近くに配置する
のが好ましい。予熱サイクルの間、弁210を部分的に閉じ、予熱器30を含む
ライン内の弁210の入口側に背圧を生成する。弁210に少量のフラッシング
が起こるかもしれないが、それはオートクレーブ10を含む弁210の出口側で
起こる。かくて、弁210をオートクレーブ10の近くに配置した場合、塩析の
効果が最小限に抑えられる。圧力センサ220は予熱器30内の圧力をモニタす
る。PIDコントローラ230は、圧力を示すセンサ220からの信号に応答し
て弁210の開口度を自動的に制御する。このようにして、予熱器30内の圧力
を所定の圧力限界内に維持することができ、薬剤52の溶剤部分の蒸発を最小限
に抑えるかなくすことができる。十分な量の揮発分がオートクレーブ10に流入
してオートクレーブを十分に加圧し終わったら、この状態を示す信号をオートク
レーブコントローラ(図示せず)からPIDコントローラ230に送り、ついで
PIDコントローラ230は弁210を全開する指令を出し、これにより背圧を
解除する。このときフラッシングはもはや有意ではない。
【0030】 ループ200による予熱器30の背圧加圧と関連して使用できる、塩析問題を
解決する別の方法では、揮発分注入システムを使用する。図1および図6を参照
すると、揮発分注入システム300が設けられ、このシステムは、一定ヘッドを
維持する揮発分貯蔵タンク310、ポンプ320および第1弁340からなる。
第1弁340は、予熱器30からの薬剤を隔離しながら、一定ヘッドの揮発分貯
蔵タンク310を予熱器30に連結する第1位置と、一定ヘッドの貯蔵タンク3
10からの揮発性流体を隔離しながら、タンク50からの薬剤を予熱器30に連
結する第2位置との間で切換えることができる。図6は背圧加圧ループ200を
含み、したがって本発明を実施する好適な配置を表す。しかし、いずれかのシス
テムを単独で用いて塩析の問題に対処できることが当業者に明らかである。しか
し、サイクル時間を短縮できるので、両システムを組み合わせて用いるのが有利
である。
【0031】 少量の純粋な揮発性流体、好ましくはエタノールを用いて、薬剤52の添加に
先立って、オートクレーブを加圧することができる。揮発性流体は薬剤52の化
学組成に影響するが、実際に必要とされる揮発物の量は極めてわずかであるので
、その化学組成への影響はわずかである。オートクレーブを加圧するのに十分な
所定量の揮発性流体を弁340を通して予熱器30に供給する。必要量(体積)
の流体、好ましくはエタノールは、図6に示すように定容積型ポンプ320を用
いるか、レベルインジケータ(図示せず)を用いることにより制御できる適当な
レベルに一定ヘッドのタンク310を充満させることにより、供給することがで
きる。必要量(体積)が弁340を通過した後、弁340を閉じる。揮発性流体
は予熱器30を通過し、ここで揮発され、オートクレーブ10に流入し、オート
クレーブを加圧する。エタノール注入システムを用いることによりオートクレー
ブ10の予備加圧がスピードアップする。ループ200を用いて薬剤だけを予熱
器に通す場合に予備加圧を達成するのにかなり多量の薬剤を使用することに比べ
て、少量の揮発性流体を揮発することで予備加圧を達成できるからである。もち
ろん、1実施態様では、ループ200はさらに、低温の薬剤を予熱器30に導入
する際の圧力および温度のわずかな変動のために依然として起こる可能性のある
塩析を防止することができる。弁340によりループ300を予熱器30から隔
離した後、上述した方法のいずれかにより、計量した量の薬剤52をポンプ10
0から予熱器30に、ついでオートクレーブ10に導入することができる。
【0032】 オートクレーブ10での温度/圧力サイクルの終了後、オートクレーブ10を
予備加圧するのに用いた揮発性流体を再使用できるように回収または捕捉するの
が望ましい。図1のシステムに含まれる、揮発性流体の捕捉、再使用ループを図
7に詳細に示す。配管の形態のライン370がオートクレーブ10の物品2より
上のヘッド空間に連結されている。ライン370は、閉位置から揮発性流体がヘ
ッド空間から流れるのを許す開位置との間で切換えられる弁360によりヘッド
空間から隔離される。温度/圧力サイクルの終了後、弁360を開き、ガス状揮
発性流体をライン370に流し、これによりオートクレーブ圧力を下げ、それと
ともに揮発性流体をヘッド空間からクーラー40に流し、ここで凝縮する。つぎ
に凝縮した揮発分を弁350により方向付けることができる。すなわち、弁35
0は、クーラー40からの流出物を薬剤貯蔵タンク50または一定ヘッドの揮発
性流体タンク310いずれに送るかを制御する切換が可能である。過剰な揮発分
を一定ヘッドのエタノールタンク310からライン380に送り、ここで薬剤5
2と混合することもできる。
【0033】 オートクレーブ内の物品は高熱でかつ苛性アルカリ物質(好ましい実施態様で
は水酸化ナトリウム)で覆われているので、物品上に付着した苛性アルカリ物質
を効果的に除去するとともに物品を冷却する両方が必要である。物品は代表的に
はタービン用途で用いられる部品、たとえばエーロフォイル、ブレード、ベーン
、燃焼器などであるので、これらには冷却用の複雑な細い内部通路が設けられて
いることが多い。これらの通路から付着物を取り除くのは困難であるが、付着物
は、物品をタービンエンジンでの使用状態に戻したときに物品の劣化を加速する
原因となるので、付着物をそのまま残しておくことはできない。
【0034】 付着物を取り除く必要があるが、本発明の効率向上は、オートクレーブ10を
基材から表面皮膜や酸化物などの表面材料を除去するのに専ら使用し、この際こ
の専用オートクレーブ内での冷却およびクリーニングサイクルを回避することの
結果として得られている。図8を参照すると、この問題は、第2圧力容器または
オートクレーブを皮膜の剥離されたブレードの洗浄専用とすることによって解決
できる。表面に苛性アルカリ物質が付着した高熱の剥離処理されたタービン部品
をオートクレーブ10から図8に示す第2オートクレーブに移送する。この移送
により、オートクレーブ10はつぎの処理サイクルに使用できる状態となる。オ
ートクレーブ810は、約5〜1000psiの圧力を維持しながら、水を100
〜250℃の温度に加熱することができる。オートクレーブ810は適当な熱源
、たとえば抵抗ヒータ、スチームコイルまたは誘導ヒータにより予熱するのが好
ましい。真空ポンプ(図示せず)によりオートクレーブからガスを排気する。所
定の減圧に達したら、予熱器830で予熱された、温度約150℃の過熱水を排
気したオートクレーブ810に導入し、これにより水の一部がスチームに一気に
変化するので圧力が上昇する。物品の内部通路への水の導入は排気工程により促
進され、排気により水が通路内に引き込まれ、ここで残留アルカリ水酸化物に接
触しそれを溶解する。アルカリ水酸化物の溶解を達成するのに十分な時間後、オ
ートクレーブ810内の圧力を解除する。これにより内部通路内で過熱水が沸騰
し、スチームが発生する。スチームはアルカリ水酸化物を溶解した水を内部通路
から押し出す。つぎに圧力容器をシールし、上記プロセスを繰り返す。このプロ
セスを行っている間、容器810を超音波撹拌し、付着した汚れや緩く付いてい
るセラミック物質を物品の表面から除去するのを促進する。つぎに容器から汚染
された水を排出し、清浄な水でプロセスを繰り返す。プロセスを必要に応じて数
回繰り返す。水洗浄サイクルの終了後、基材に影響せず、アルカリ水酸化物と反
応する弱い有機酸の所定量を貯蔵タンク840から予熱器に導入し、ここで有機
酸を予熱してからオートクレーブ810に導入する。希酸としては酢酸、クエン
酸が好適である。この過熱された希酸を導入して残留する苛性アルカリ物質を中
和する。所定の時間経過後、酸溶液をオートクレーブ810から排出し、前述し
たとおりの最終水洗浄を物品に施す。
【0035】 上述した順序の処理は物品に付着したアルカリ性物質の量を減らすのに有効で
ある。廃水の量を減らすとともに水を再利用するために、凝縮した水をリサイク
ルすることができる。具体的には、フィルタ845または一連のフィルタで凝縮
水から粒子をろ過除去し、つぎにその水をイオン交換器850に通し、その後貯
蔵タンク860に送り、再利用に備える。希酢酸はタンク840に戻すことがで
き、ここでその強度をモニタし、所定の値に調節することができる。本発明を実
施する好適な方法では、オートクレーブ10を隔離可能な窒素室910内に維持
し、洗浄容器として作用するオートクレーブ810を隔離可能な窒素室910の
外側に、周囲圧力領域に置く。周囲圧力領域は、920で示すように窒素領域の
外側の大気圧領域とすることができる。窒素室910と領域920との間に窒素
ロック930が位置する。操作中に室910を窒素でパージして、酸素を除き、
酸素が剥離操作に用いるガス状引火性薬剤のいずれかと混ざる可能性を低減する
。機械的取り扱いシステム940、950を設けて、オートクレーブ10および
810それぞれに対する物品の出し入れを容易にする。図8に例を示された他の
材料取り扱いシステムは望ましいが、本発明の原理を実施するのに絶対に必要で
はなく、所望に応じて付加してシステムを通しての物品および材料の円滑な流れ
と操作を容易にする。
【0036】 以上本発明を特定の実施態様および実施例に関して説明したが、当業者には、
本発明がその範囲内で種々の変更、改変可能であることが理解されるはずである
。これらの実施態様や実施例は、本発明の範囲を限定するのではなく、例示する
ことを意図したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 剥離兼クリーニングプロセスの連続ループを形成する種々のシステムおよび装
置を通しての材料の流れを示す本発明の全体的線図である。
【図2】 本発明の容器内ろ過システムの詳細な線図である。
【図3】 ろ過ループに一体化した本発明の分析システムの詳細な線図である。
【図4】 薬剤ディスペンサシステムの詳細な線図である。
【図5】 背圧加圧システムの詳細な線図である。
【図6】 揮発性流体予備加圧システムの詳細な線図である。
【図7】 揮発性流体回収兼再使用システムの詳細な線図である。
【図8】 本発明の改良オートクレーブシステムと直列に組み込んだ洗浄システムの線図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),BR,JP,M X,SG (72)発明者 ベッチャー,ケイス・ハンフリーズ アメリカ合衆国、45069、オハイオ州、ウ エスト・チェスター、セノール・ドライ ブ、5448番 (72)発明者 ワーシング,リチャード・ロイ,ジュニア アメリカ合衆国、45240、オハイオ州、シ ンシナティ、マンダリン・コート、1637番 (72)発明者 サンゲッタ,ディー アメリカ合衆国、45249、オハイオ州、シ ンシナティ、ビー・サイカモア・テレー ス、12126番 (72)発明者 ヴァキル,ヒマンシュ・バチュブハイ アメリカ合衆国、12309、ニューヨーク州、 ニスカユナ、ローズヒル・ブールヴァー ル、1305番 (72)発明者 ジョンソン,カーチス・アラン アメリカ合衆国、12309、ニューヨーク州、 スケネクタデイ、ブリー・ロード、379番 (72)発明者 カルティエ,トーマス・ジョセフ,ジュニ ア アメリカ合衆国、12302、ニューヨーク州、 スコウシャ、ソーチャ・レーン、16番 (72)発明者 ストークス,エドワード・ブリッテン アメリカ合衆国、12309、ニューヨーク州、 ニスカユナ、ローゼンデール・ロード、 2631番 (72)発明者 ジャスター,ヘインズ アメリカ合衆国、12306、ニューヨーク州、 スケネクタデイ、ロゥワー・グレッグ・ロ ード、2929番 Fターム(参考) 3B201 AA47 BB82 BB83 BB90 BB92 BB95 CC01 CD11 CD22 4K053 PA11 QA01 QA04 QA07 RA22 RA23 RA37 RA40 RA42 RA45 RA46 RA49 SA06 XA11 XA24 YA04 YA07

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苛性アルカリ溶液を用いて物品をクリーニングする装置にお
    いて、 苛性アルカリ溶液を貯蔵する手段と、 苛性アルカリ溶液を第1選択温度に予熱する手段と、 苛性アルカリ溶液を第1選択圧力に加圧する手段と、 苛性アルカリ溶液および複数の物品を第2選択圧力に保持できる圧力容器と、 予熱、加圧された苛性アルカリ溶液を前記圧力容器に導入する手段と、 前記圧力容器を第2選択温度に加熱する手段と、 クリーニング完了後に苛性アルカリ溶液を前記圧力容器から排出する手段と、 圧力容器から苛性アルカリ溶液を排出後苛性アルカリ溶液を冷却する手段とを
    備える、 物品クリーニング装置。
  2. 【請求項2】 有機苛性アルカリ溶液を用いてタービンエーロフォイルの表
    面からセラミック皮膜を除去する装置において、 有機苛性アルカリ溶液を貯蔵する手段と、 有機苛性アルカリ溶液を第1選択温度に予熱する手段と、 有機苛性アルカリ溶液を第1選択圧力に加圧する手段と、 有機苛性アルカリ溶液および複数のタービンエーロフォイルを第2選択圧力に
    保持できる圧力容器と、 予熱、加圧された有機苛性アルカリ溶液を前記圧力容器に導入する手段と、 前記圧力容器を第2選択温度に加熱する手段と、 セラミック皮膜の除去完了後に有機苛性アルカリ溶液を前記圧力容器から排出
    する手段と、 圧力容器から有機苛性アルカリ溶液を排出後有機苛性アルカリ溶液を冷却する
    手段とを備える、 タービンエーロフォイルの表面からセラミック皮膜を除去する装置。
  3. 【請求項3】 有機苛性アルカリ溶液を用いてタービンエーロフォイルの表
    面からセラミック皮膜を除去する装置において、 有機苛性アルカリ溶液の貯蔵タンクと、 有機苛性アルカリ溶液を第1選択温度に予熱する予熱器と、 第1選択圧力に加圧された有機苛性アルカリ溶液を前記予熱器に送る高圧ポン
    プと、 有機苛性アルカリ溶液および複数のタービンエーロフォイルを第2選択上昇圧
    力に保持できるオートクレーブと、 予熱器とオートクレーブとの可変連通を実現する位置とオートクレーブを隔離
    する位置との間で切換可能な第1制御弁を有する、予熱器をオートクレーブに連
    結する第1パイプと、 オートクレーブを第2選択温度に加熱する加熱源と、 圧力容器から有機苛性アルカリ溶液を排出後有機苛性アルカリ溶液を冷却する
    クーラーと、 オートクレーブを隔離する位置とセラミック皮膜の除去完了後に有機苛性アル
    カリ溶液をオートクレーブから排出できるようにオートクレーブからクーラーへ
    の連通を実現する位置との間で切換可能な第2制御弁を有する、オートクレーブ
    をクーラーに連結する第2パイプとを備える、 タービンエーロフォイルの表面からセラミック皮膜を除去する装置。
  4. 【請求項4】 さらに、除去されたセラミック皮膜を有機苛性アルカリ溶液
    からろ過するろ過手段を備える、請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 ろ過手段は、エーロフォイルを包囲する構造内に位置し、除
    去されたセラミック皮膜の粒子を捕捉するメッシュスクリーンを含む、請求項3
    に記載の装置。
  6. 【請求項6】 ろ過手段は、循環ポンプおよび少なくとも1個のフィルタを
    含む循環ループであり、有機苛性アルカリ溶液をタンクからフィルタに通し、こ
    こで前記メッシュスクリーンで捕捉されなかったセラミック皮膜粒子を除去して
    から、前記溶液をタンクに戻す、請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記メッシュスクリーンが約1/16インチ以下の寸法の粒
    子を捕捉するのに十分な開口を有する、請求項5に記載の装置。
  8. 【請求項8】 さらに、高温高圧で金属部品からセラミック皮膜を除去する
    少なくとも1サイクルに使用した再使用可能な有機苛性アルカリ溶液の有機成分
    および苛性アルカリ成分の濃度を測定する分析器具を備え、この分析器具は、循
    環ループ内にフィルタとタンクとの間に配置され、粒子除去後の有機苛性アルカ
    リ溶液の物性を測定するセンサを含む、 請求項6に記載の装置。
  9. 【請求項9】 2個以上のセンサが、導電率、不透明度、密度、屈折率、分
    光透過率、流動度および溶液中の音速から選ばれる有機苛性アルカリ溶液の物性
    2つ以上を測定する、請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 高温高圧で金属部品からセラミック皮膜を除去する少なく
    とも1サイクルに使用した再使用可能な有機苛性アルカリ溶液の有機成分および
    苛性アルカリ成分の濃度を測定する分析器具において、 オートクレーブからの排出後に有機苛性アルカリ溶液を貯蔵する貯蔵タンクと
    、 溶液中に分散したセラミック皮膜からの粒子を取り除くフィルタと、 有機溶液をタンクからフィルタを通して循環させるポンプと、 タンクをポンプに、ポンプをフィルタに、そしてフィルタをタンクに連結する
    するパイプと、 フィルタとタンク間とのに配置された2個以上のセンサであって、導電率、不
    透明度、屈折率、分光透過率、密度、流動度および溶液中の音速から選ばれる粒
    子除去後の有機苛性アルカリ溶液の物性2つ以上を測定する2個以上のセンサと
    を備える、 分析器具。
  11. 【請求項11】 さらに、オートクレーブに導入されたエーロフォイルの体
    積に基づいて、高圧ポンプおよび予熱器を通してオートクレーブに供給されるろ
    過された有機苛性アルカリ溶液の量を計量する手段を備える、請求項8に記載の
    装置。
  12. 【請求項12】 前記計量手段が定容積型ポンプを含む、請求項11に記載
    の装置。
  13. 【請求項13】 前記計量手段が自重タンクと、自重タンクの外部に置かれ
    、有機苛性アルカリ溶液を導入した後の自重タンクの重量を測定する荷重センサ
    とを含む、請求項11に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記計量手段が有機苛性アルカリ溶液を自重タンクに圧送
    する定容積型ポンプと、自重タンクの外部に置かれ、有機苛性アルカリ溶液を導
    入した後の自重タンクの重量を測定する荷重センサとを含む、請求項11に記載
    の装置。
  15. 【請求項15】 予熱された有機苛性アルカリ溶液の蒸発を防止する弁およ
    び圧力センサ制御回路において、 予熱器に所定の背圧を生成する可変弁と、 有機苛性アルカリ溶液の背圧を検出する圧力センサと、 圧力センサが検出した背圧に応答して弁を制御して背圧を所定レベルに維持す
    るコントローラとを備える、 弁および圧力センサ制御回路。
  16. 【請求項16】 さらに、 予熱器とオートクレーブとの間に配置され、予熱器に所定の背圧を生成する可
    変弁と、 有機苛性アルカリ溶液の背圧を検出する圧力センサと、 圧力センサが検出した背圧に応答して弁を制御して背圧を所定レベルに維持す
    るコントローラとを備える、 請求項11に記載の装置。
  17. 【請求項17】 さらに、有機苛性アルカリ溶液のオートクレーブへの導入
    に先立って、予熱された揮発性有機流体をオートクレーブに注入することにより
    オートクレーブをあらかじめ加圧する手段を含む、請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記予備加圧手段は、 揮発性有機流体貯蔵容器と、 貯蔵容器と流体連通しているポンプと、 ポンプを予熱器に連結するラインと、 揮発性有機流体を予熱器に供給する位置と揮発性有機流体を予熱器から隔離す
    る位置との間で切換可能なライン内の隔離弁とを備える、 請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 さらに、オートクレーブから揮発性有機流体を回収する手
    段を備える、請求項18に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記回収手段は、 オートクレーブ内のヘッド空間およびクーラーと流体連通したラインと、 オートクレーブをクーラーから隔離する位置とクーラーへ連通する位置との間
    で切換可能なライン内の隔離弁と、 クーラーおよび有機流体貯蔵容器と流体連通したラインと、 クーラーを有機流体貯蔵容器から隔離する位置と、クーラーを貯蔵容器に連通
    して凝縮した揮発性有機流体が貯蔵容器に流れるのを許す位置との間で切換可能
    なライン内の隔離弁とを含む、 請求項19に記載の装置。
  21. 【請求項21】 有機流体貯蔵容器が一定ヘッドのタンクである、請求項2
    0に記載の装置。
  22. 【請求項22】 さらに、セラミック皮膜の除去後にタービンエーロフォイ
    ルを第2選択温度および圧力にて、残留苛性アルカリ物質を中和する流体を用い
    て洗浄するための第2オートクレーブを備える、請求項21に記載の装置。
  23. 【請求項23】 苛性アルカリ薬剤および揮発性有機流体の混合物を含有す
    る溶液から揮発性有機流体を回収する装置において、 ヘッド空間を含むオートクレーブと、 凝縮器と、 揮発性有機流体用の一定ヘッドの貯蔵容器と、 苛性アルカリ薬剤を含有する溶液用の貯蔵タンクと、 前記ヘッド空間と前記凝縮器とを流体連通する第1ラインと、 ヘッド空間を凝縮器から隔離する位置とヘッド空間と凝縮器とを流体連通する
    位置との間で切換可能な第1隔離弁と、 前記凝縮器と前記一定ヘッドの貯蔵容器との間に連通した第2ラインと、 前記凝縮器と前記苛性アルカリ薬剤含有溶液用の貯蔵タンクとの間に連通した
    第3ラインと、 第3ラインを隔離する一方、第2ラインと連通して凝縮器からの凝縮液を一定
    ヘッドの貯蔵容器に送る位置と、第2ラインを隔離する一方、第3ラインと連通
    して凝縮器からの凝縮液を貯蔵タンクに送る位置との間で切換可能な第2隔離弁
    と、 揮発性有機流体をオートクレーブに供給するポンプおよびオートクレーブを隔
    離する第3隔離弁を含む、一定ヘッドの貯蔵容器からオートクレーブまで延在す
    る第4ラインと、 苛性アルカリ薬剤含有溶液をオートクレーブに供給するポンプおよびオートク
    レーブを隔離する第4隔離弁を含む、貯蔵タンクからオートクレーブまで延在す
    る第5ラインとを備える、 揮発性有機流体回収装置。
  24. 【請求項24】 タービンエーロフォイルの表面からセラミック皮膜を除去
    するにあたり、 少なくとも第1選択温度に予熱されたオートクレーブ内に複数のエーロフォイ
    ルを入れ、 所定容量の揮発性有機流体を一定ヘッドの貯蔵容器から予熱器に送り、該流体
    を第1選択温度に近い第2選択温度に予熱し、 予熱され、予加圧された揮発性流体の所定容量を前記予熱器からエーロフォイ
    ルの入ったオートクレーブに導入し、ついで 所定容量の苛性アルカリ含有溶液を貯蔵タンクから予熱器に送り、該苛性アル
    カリ含有溶液を第1選択温度に近い第3選択温度に予熱し、 予熱され、予加圧された苛性アルカリ含有溶液の所定容量をエーロフォイルと
    揮発性有機流体の入ったオートクレーブに導入し、 オートクレーブを第4選択温度に、エーロフォイル表面からセラミック皮膜を
    除去するのに十分な、所定の圧力で所定の時間加熱し、ついで 揮発性有機流体の気相をオートクレーブから凝縮および冷却用の凝縮器に引き
    抜き、 凝縮、冷却された揮発性有機流体を一定ヘッドの貯蔵容器に送り、 苛性アルカリ含有溶液から大きなセラミック粒子をあらかじめろ過除去し、つ
    いでオートクレーブを第1選択温度以上に維持しながら、苛性アルカリ含有溶液
    をオートクレーブから冷却用の凝縮器に移動し、 苛性アルカリ含有溶液から小さなセラミック粒子をろ過除去し、そして 苛性アルカリ含有溶液を貯蔵タンクに貯蔵する工程を含む、 タービンエーロフォイルの表面からセラミック皮膜を除去する方法。
  25. 【請求項25】 複数の物品から材料を除去するにあたり、 少なくとも第1選択温度に予熱されたオートクレーブ内に複数の物品を入れ、 所定容量の揮発性有機流体を一定ヘッドの貯蔵容器から予熱器に送り、該流体
    を第1選択温度に近い第2選択温度に予熱し、 予熱され、予加圧された揮発性流体の所定容量を前記予熱器から物品の入った
    オートクレーブに導入し、ついで 所定容量の苛性アルカリ含有溶液を貯蔵タンクから予熱器に送り、該苛性アル
    カリ含有溶液を第1選択温度に近い第3選択温度に予熱し、 予熱され、予加圧された苛性アルカリ含有溶液の所定容量を物品と揮発性有機
    流体の入ったオートクレーブに導入し、 オートクレーブを第4選択温度に、物品から材料を除去するのに十分な、所定
    の圧力で所定の時間加熱し、ついで 揮発性有機流体の気相をオートクレーブから凝縮および冷却用の凝縮器に引き
    抜き、 凝縮、冷却された揮発性有機流体を一定ヘッドの貯蔵容器に送り、 苛性アルカリ含有溶液から比較的大きな粒子をあらかじめろ過除去し、ついで
    オートクレーブを第1選択温度以上に維持しながら、苛性アルカリ含有溶液をオ
    ートクレーブから冷却用の凝縮器に移動し、 苛性アルカリ含有溶液から比較的小さな粒子をろ過除去し、そして 苛性アルカリ含有溶液を貯蔵タンクに貯蔵する工程を含む、 複数の物品から材料を除去する方法。
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