JP2002532500A - 1,4−ベンゾジアゼピノン誘導体並びにそれらのインテグリン拮抗薬としての使用 - Google Patents

1,4−ベンゾジアゼピノン誘導体並びにそれらのインテグリン拮抗薬としての使用

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JP2002532500A JP2000588177A JP2000588177A JP2002532500A JP 2002532500 A JP2002532500 A JP 2002532500A JP 2000588177 A JP2000588177 A JP 2000588177A JP 2000588177 A JP2000588177 A JP 2000588177A JP 2002532500 A JP2002532500 A JP 2002532500A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一般式(I) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、なかでも抗骨粗鬆活性、抗再狭窄活性、抗発癌活性及び抗アテロー
ム性動脈硬化活性を示す、広い作用スペクトルを有するインテグリン拮抗薬とし
ての、新規な多複素環式化合物に関する。さらに、本発明は、これらの化合物の
製造、及び薬剤を製造するためのそれらの使用、並びにそれらを含む薬剤にも関
する。
【0002】 インテグリン類は、細胞表面上に見出だされるヘテロダイマー膜貫通タンパク
質であって、このタンパク質は細胞外マトリックスに対する細胞の接着に関して
重要な役割を果たす。それらは、細胞外糖タンパク質中に存在するRGD配列に
よって細胞外マトリックス上のフィブロネクチン又はビトロネクチン等の前記細
胞外糖タンパク質であることが分かっている(RGDはアミノ酸配列アルギニン
−グリシン−アスパラギン酸エステルに関する一文字コードである。)。
【0003】 一般に、インテグリン類、例えばビトロネクチンレセプター(このビトロネク
チンレセプターはαv β3 レセプター、又は代替的にαv β5 レセプター又はG
pIIb/IIIaレセプターと名付けられている。)は、細胞の移動及び細胞
−マトリックスの接着等の生物学的変化の際、従ってこれらの変化が極めて重大
な段階である病気の際に重要な役割を果たす。癌、骨粗鬆症、動脈硬化症、再狭
窄[経皮的血管形成術後における狭窄の再発]及び眼炎を例として挙げることが
できよう。
【0004】 αv β3 レセプターは、例えば生長している内皮細胞上に多量に存在し、細胞
外マトリックスに対する内皮細胞の接着を可能にする。従ってαv β3 レセプタ
ーは血管形成、すなわち新しい血管形成の際に重要な役割を果たし、この血管形
成が腫瘍の生長及び癌症における転移形成の決定的な前提条件になる。
【0005】 さらに、αv β3 レセプターは、破骨細胞、すなわち鉱質化組織を再吸収する
細胞と、骨組織との間の相互作用の原因となる。骨組織の変質の第一の段階は骨
に対する破骨細胞の接着にある。この細胞−マトリックスの相互作用はαv β3
レセプターを介して行われる、このことが、対応するインテグリンはこの変化に
重要な役割を果たす理由である。骨粗鬆症等の溶骨性疾患は、骨形成と骨の破壊
との間の不釣り合いによって引き起こされる、すなわち破骨細胞の蓄積によって
生じる骨材(bone material)の再吸収が勝っていることによる。
【0006】 上述のレセプターを遮断することが、この種類の疾患を治療するための重要な
出発点になることを示すことが可能になった。生長する内皮細胞の細胞外マトリ
ックスに対する接着が、内皮細胞の適切なインテグリンレセプターを例えば環状
ペプチド又はモノクロナル抗体で遮断することにより抑制される場合には、内皮
細胞は死滅する。従って、血管形成は現れず、このことにより腫瘍の生長は停止
又は消散する(例えばBrooks et al.,Cell,79巻,115
7−1164,1994参照)。
【0007】 さらに、腫瘍細胞のαv β3 レセプターを抗体で遮断した場合には、腫瘍細胞
の、健康な組織を冒す特性と、腫瘍細胞の転移形成能力は著しく減殺される(B
rooks et al.,J.Clin.Invest.,96巻,1815
,1995)。
【0008】 破骨細胞のαv β3 レセプターを遮断すると、破骨細胞は骨の上に集まって骨
組織の物質を吸収することができないために、骨組織の変質を抑制することがで
きる(WO 98/18461,p1,1.24〜p.2,1.13)。
【0009】 インテグリンレセプター拮抗薬の助けで大動脈管の平滑筋肉系の細胞に関する
αv β3 レセプターを遮断することにより、これらの細胞の新内膜への移動、従
って動脈硬化症並びに再狭窄の原因になる血管形成を抑制することができる(B
rown et al.,Cardiovascular Res.,28巻,
1815,1994)。
【0010】 それゆえに、最近数年間にインテグリンレセプターの拮抗薬として作用する化
合物が捜し求められている。例えば、WO 97/24119は本明細書に述べ
られている化合物に構造上関連する、抗骨粗鬆剤としてのビトロネクチン(αv
β3 )レセプター拮抗薬を開示している。しかしながら、このビトロネクチン
(αv β3 )レセプター拮抗薬はこのタイプの広い作用スペクトルを示さない。
【0011】 本発明の目的は、インテグリン拮抗薬として、特にαv β3 及び/又はαv β 5 レセプターに対して高い活性を発揮する化合物を開発することであった。
【0012】 本発明の基礎となっている化合物は、下記一般式(I)
【0013】
【化6】
【0014】 {式中、R1 及びR2 は、それらを連結する形式上の二重結合と一緒になって、
フェニル環又は1個又は2個の窒素原子を有する6員の芳香族複素環を形成し、
このフェニル環又は芳香族複素環はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメ
チル、ヒドロキシル、(C1 −C6 )アルキル、(C1 −C6 )アルコキシ、
(C1 −C6 )アルコキシカルボニル、アミノ、カルボキシル、フェノキシ、
(C6 −C10)アリール、(C1 −C6 )アルキルアミノ、(C1 −C6 )アル
キルスルホン又は式−SO2 NRab [該式中、Ra 及びRb は独立して水素
又は(C1 −C6 )アルキルを表してもよい。]の基で場合により置換されてい
てもよく、 そして R3 はH又は(C1 −C4 )アルキルであり、 そして AはO、S、 (CH2n (その場合nは1、2、3又は4である。) 又はN−R7 [その場合R7 は水素又は(C1 −C4 )アルキルである。] であるか、 又は存在せず、 そして X、Y、Zは、O、S、N、 N−R8 [その場合、R8 はH、(C1 −C6 )アルキル又は (C6 −C10)アリールである。]、 又はC−(R9 )(R10)[その場合R9 、R10はH、(C1 − C6 )アルキル又は(C1 −C10)アリールである。]であるか 、又はそのときのX、Y又はZが形式上の二重結合に関与してい る場合にはC−(R11)[その場合R11はH、(C1 −C6 )ア ルキル又は(C6 −C10)アリールである。]であり、 そして Dは、O、S、 (CH2n (その場合nは1、2、3又は4である。)、 又はN−R7 [その場合R7 はH又は(C1 −C4 )アルキルである。] であるか、 又は存在せず、 そして E、G、Lは、H、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキ シル、カルボキシル、(C1 −C6 )アルキル、(C1 −C6 ) アルコキシ又は(C1 −C6 )アルコキシカルボニル(その場合 E、G及びLは同一であるか又は異なり得る。)であり、 そして R4 は、H、(C3 −C8 )シクロアルキル、又は(C1 −C6 )アルキルであ り、(C3 −C8 )シクロアルキル又は(C1 −C6 )アルキルはヒド ロキシル、(C1 −C6 )アルコキシ又はフェニルで場合により置換さ れていてもよい(その場合フェニルはハロゲン、(C1 −C4 )アルキ ル、(C1 −C4 )アルコキシ、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ 又はトリフルオロメチルで場合により順次置換されていてもよい。)、
そして R5 はH又は(C1 −C4 )アルキルであり、 そして R6 はH、(C1 −C6 )アルキル又はベンジルである。} の化合物及びそれらの塩類で説明することができる。
【0015】 一般式(I)による好ましい化合物は、 R1 及びR2 は、それらを連結している形式上の二重結合と一緒になってフェニ
ル環、又は1個又は2個の窒素原子を有する6員の芳香族複素環を形成し、これ
らのフェニル環又は複素環は(C1 −C6 )アルコキシ、ニトロ又はアミノで場
合により置換されていてもよく、 そして R3 はHであり、 そして AはO、S、 (CH2n (その場合nは1、2、3又は4である。) 又はN−Hであるか 又は存在せず、 そして X、Y、ZはO、S、N、 N−R8 [その場合R8 はH、(C1 −C6 )アルキル又は(C6 −C10)アリールである。]、 又はC−(R9 )(R10)[その場合、R9 、R10はH、(C1 − C6 )アルキル又は(C6 −C10)アリールである。]であるか、 又はそのときのX、Y又はZが形式上の二重結合に関与している場 合にはC−(R11)[その場合R11はH、(C1 −C6 )アルキル 又は(C6 −C10)アリールである。]であり、 そして、 DはO、S、 (CH2n (その場合nは1、2、3又は4である。)、 又はN−Hであるか、 又は存在せず、 そして E、G、LはHであり、 そして R4 は、H、ベンジル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フ ェニルエチル又は(C1 −C4 )アルキルであり、これら(但しHを除 く。)はヒドロキシル又はメトキシで場合により置換されていてもよく
、そして R5 はHであり、 そして R6 はH又はメチルである化合物と、それらの塩類である。
【0016】 一般式(I)による特に好ましい化合物は、 R1 及びR2 がそれらを連結している形式上の二重結合と一緒になってフェニル
環を形成しており、このフェニル環はニトロで場合により置換されていてもよく
、そして R3 はHであり、 そして Aは存在せず、 そして X=N、Y=O及びZ=Nであるか、又はX=N、Y=N、及びZ=O、Sであ
るか、又はX=CH2 、Y=O、Z=Nであり、 そして Dは存在せず、 そして E、G、LはHであり、 そして R4 はメトキシでそれぞれ置換されたメチル、シクロプロピル又は(C1 −C4
)アルキルであり、 そして R5 はHであり、 そして R6 はH又はメチルである化合物と、それらの塩類である。
【0017】 本発明の化合物は、それらの塩類の形態で存在してもよい。一般に、この点に
関しては有機又は無機の塩基との塩類を挙げることができよう。
【0018】 本発明との関連においては、生理学上許容し得る塩類が好ましい。本発明化合
物の生理学上許容し得る塩類は、本発明による物質と、鉱酸、カルボン酸又はス
ルホン酸との塩類であり得る。特に好ましい塩類は、例えば塩化水素酸、臭化水
素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸
、酒石酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸又は安息香酸との塩類である。
【0019】 生理学上許容し得る塩類は、本発明化合物の金属塩又はアンモニウム塩であっ
てもよい。特に好ましい塩類は、例えばナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウ
ム塩、カルシウム塩、そしてまたアンモニア又は有機アミン類、例えばエチルア
ミン、ジ−又はトリエチルアミン、ジ−又はトリエタノールアミン、ジシクロヘ
キシルアミン、ジメチルアミノエタノール、アルギニン、リシン、エチレンジア
ミン又は2−フェニルエチルアミンから誘導したアンモニウム塩である。
【0020】 本発明は、アルキル化で遊離アミン類を変換して製造し得るアンモニウム化合
物をも包含する。
【0021】 本発明との関連において、置換基は一般に下記の意味を有する: (C1 −C6 )アルキルは、上述の置換基に応じて、一般に、1個乃至6個、
好ましくは1個乃至4個の炭素原子を有する、直鎖の又は枝分れした炭化水素基
を表す。例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、イソヘキシルを挙げることができる
【0022】 (C1 −C6 )アルコキシカルボニルは、例えば式
【0023】
【化7】
【0024】 で表すことができ、ここで、Alkylは、1個乃至6個の炭素原子を有する直
鎖の又は枝分れした炭化水素基を表す。アルキル部分に1個乃至4個の炭素原子
を有する低級アルコキシカルボニルが好ましい。例として下記のアルコキシカル
ボニル基、すなわち、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル又はイソブトキシカ
ルボニルを挙げることができる。
【0025】 (C3 −C8 )シクロアルキルは、一般に3個乃至8個の炭素原子を有する環
状の炭化水素基を表す。シクロプロピル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが
好ましい。例としてシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシク
ロオクチルを挙げることができる。
【0026】 (C6 −C10)アリールは、一般に6個乃至10個の炭素原子を有する芳香族
基を表す。好ましいアリール基はフェニル及びナフチルである。
【0027】 本発明に関連して、ハロゲンは弗素、塩素、臭素及びヨウ素を表す。
【0028】 (C1 −C6 )アルコキシは、一般に上述の置換基に応じて、酸素を介して連
結されると共に1個乃至6個の炭素原子を有する、直鎖の又は枝分れした炭化水
素基を表す。1個乃至4個の炭素原子を有する低級アルコキシが好ましい。1個
乃至3個の炭素原子を有するアルコキシ基が特に好ましい。例として、メトキシ
、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、ペントキ
シ、イソペントキシ、ヘキソキシ、イソヘキソキシを挙げることができる。
【0029】 (C1 −C6 )アルキルスルホンは、式
【0030】
【化8】
【0031】 [式中、Alkylは1個乃至6個、好ましくは1個乃至4個の炭素原子を有す
る、直鎖の又は枝分れした炭化水素基を表す。] によって表すことができる。例としてメチルスルホン、エチルスルホン、プロピ
ルスルホン、イソプロピルスルホンを挙げることができる。
【0032】 本発明との関連における、6員の芳香族複素環は、上述の置換基に応じて、一
般に2個までの窒素原子を含み得ると共に窒素原子を介して場合により連結され
得る6員の複素環を表す。例としてはピリジル及びピリミジルを挙げることがで
きる。
【0033】 一般式(I)において、複素環部分
【0034】
【化9】
【0035】 は、芳香族の、又は部分的に飽和した複素環を表す。この部分についての好まし
い例は次のものである:
【0036】
【化10】
【0037】 本発明に従う化合物は、像及び鏡像として挙動する(鏡像異性体)か又は像及
び鏡像として挙動しない(ジアステレオマー)立体異性形で存在し得る。本発明
は鏡像異性体又はジアステレオマー並びにそれらのそれぞれの混合物の双方に関
連する。これらの鏡像異性体とジアステレオマーの混合物は、公知の方法で立体
異性的に均質な成分に分離することができる。
【0038】 本発明による一般式(I)の化合物は、変法(A)又は(B)を用いる下記の
方法で製造し得る: (A)成分(a)
【0039】
【化11】
【0040】 と成分(b)
【0041】
【化12】
【0042】 との反応、 ここでは、最初に塩化スルホニル、POCl3 又はPCl5 の存在下で(b)を
反応させて酸塩化物を生じさせ、次に不活性有機溶媒中塩基の存在下で(a)と
反応させるか、又は(a)と(b)のカップリングをビス(2−オキソ−3−オ
キサゾリジニル)ホスフィニッククロリド(BOP)又はカルボジイミド試薬で
行った後に、加熱、酸類、塩基類、脱水性物質により、そして一般的な求核試薬
を加えることにより環化を行う(その場合、適切であれば、COOR6 基を最後
に加水分解する。またその場合2つの成分の一方(a)又は(b)中のQは酸素
であり、他方の成分中のQはZに該当する。) 又は (B)成分(a´)
【0043】
【化13】
【0044】 と成分(b)
【0045】
【化14】
【0046】 の反応、 ここでは、最初に塩化スルホニル、POCl3 又はPCl5 の存在下で(b)を
反応させて、酸塩化物を生じさせ、次に不活性有機溶媒中塩基の存在下で(a´
)と反応させるか、又は(a´)と(b)のカップリングをBOP又はカルボジ
イミド試薬により行い、その後、加熱、酸類、塩基類、脱水性物質により、そし
て一般的な求核試薬を添加することにより環化を行う(その場合、適切であれば
、COOR6 基を最後に加水分解する。またその場合2つの成分の一方(a´)
又は(b)中のQは酸素であり、他方の成分はZに該当する。)。
【0047】 好ましくは、変法(A)の場合、成分(a)についてはX=N、Y=O及びQ
=NHを用い、成分(b)についてはQ=Oを用い、 また 変法(B)の場合、成分(a´)についてはX=NH、Y=NH及びQ=Oを用
い、成分(b´)についてはQ=Oを用いる。
【0048】 特に好ましくは、R1 及びR2 が、それらを連結している形式上の二重結合と
一緒になってフェニル基を形成し、 R3 、R5 、E、G、L=H R4 、R6 =メチルであり、そして A、Dは存在しない ことが、双方の変法に適用される。
【0049】 本発明による式(I)の化合物は、薬理学的作用の驚くほどに広いスペクトル
を示す。
【0050】 本発明化合物は、インテグリン抑制剤、特にαv β3 レセプター又はαv β5
レセプターに対して拮抗作用を発揮する。
【0051】 それらの本発明化合物は、血管壁に対する変化を減少させるための医薬中に活
性化合物として用いることができ、また、動脈性高血圧症及びアテローム性動脈
硬化症の治療に用いられる。さらに、それらの本発明化合物は、冠動脈性心疾患
、心不全、脳機能疾患、虚血性脳疾患、(末梢性)循環障害、微小循環障害なら
びに血栓症、腎臓及び副腎の機能障害、気道の気管支痙攣性疾患及び気道の血管
系統に関連する疾患、ナトリウムの貯留、また、骨粗鬆症等の溶骨性疾患のみな
らず浮腫、悪性腫瘍、癌症及び目の疾患の治療に用いることができる。
【0052】 さらに、平滑筋細胞の増殖と移動は血管閉塞の際に極めて重大な役割を果たす
。本発明化合物は、この増殖を抑制するのに適しており、従って再狭窄の治療に
も使用することができる。
【0053】 この新規な活性化合物は、薬理学的には優れた動的パラメーターに特徴がある
。特にそれらの活性化合物は清掃率に関して好都合な特性を示す。
【0054】 この新規な活性化合物は、不活性で無毒性の製薬上適切な賦形剤又は溶媒を用
いて、公知の方法で通例の製剤、例えば錠剤、被覆錠剤、丸薬、粒剤、エーロゾ
ル剤、シロップ、乳剤、懸濁剤及び液剤に変えることができる。この場合、治療
上活性な化合物は、それぞれの場合全混合物のほぼ0.5〜90重量%の濃度で
、すなわち必要とされる用量範囲を達成するのに十分な量で含まれるべきである
【0055】 製剤は、例えば、適切であれば乳化剤及び/又は分散剤を用いて活性化合物に
溶媒及び/又は賦形剤を混ぜて増量して製造する。その場合、例えば水を希釈剤
として用いる場合には、有機溶媒は場合により補助溶媒として用いることができ
る。
【0056】 投与は通例の方法、好ましくは経口的に又は非経口的に、特に経舌的に(pe
rlingually)又は静脈内に行う。
【0057】 非経口投与の場合、適切な液体担体材料を用いる活性化合物液剤を用いること
ができる。
【0058】 一般に、静脈内投与の場合、有効な結果を達成するためには体重kg当たりほ
ぼ0.001〜1mg、好ましくはほぼ0.01〜0.5mgの量を投与するの
が有利であることが判明しており、また、経口投与の場合には、その用量は体重
kg当たりほぼ0.01〜100mg、好ましくは0.1〜50mgである。
【0059】 これにもかかわらず、適切であれば、すなわち体重又は施用経路の種類、医薬
に対する個人的な反応、処方の方法、及び投与が行われる期間又は間隔に応じて
、上述の量からはずれることが必要になるかもしれない。従ってある場合には、
上述の最低量以下で間に合わせることが適切であるかもしれないが、別の場合に
は上述の上限を超過させなければならない。比較的多量を投与する場合には、1
日分の投薬についてこれらの量を数個の服用量に分けるのが得策といってよい。
【0060】 後段で基礎的な実施例により本発明を十分に詳しく説明する。
【0061】 出発化合物I
【0062】
【化15】
【0063】 S−O−{(4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−ベンゾール[e][1,4]ジアゼピン−メトキシカルボニルメチル)−7−
オイル}ベンゾイミダゾール−2−カルボキシアミドオキシム メチルS−7−カルボキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−4−メチル−3
−オキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−酢酸エステル(Tetrah
edron Letters38,3131−34,1997)0.877gを
還流下で1時間塩化チオニル(40ml)と一緒に撹拌し、濃縮し、残留物をク
ロロホルム20ml中に溶解する。得られた溶液をベンゾイミダゾール−2−カ
ルボキシアミドオキシム(J.Chem.Soc.C,1967,28)0.5
3g及びクロロホルム(50ml)、ピリジン(0.48g)及びトリエチルア
ミン(0.30g)の混合物に滴加する。これを室温で2時間撹拌し、次に濃縮
し、残留物を酢酸エチル中に取り出す。この後に、水、飽和重炭酸ナトリウム溶
液及び飽和塩化ナトリウム溶液を用いる洗浄、並びに硫酸マグネシウム上での乾
燥を行い、濃縮すると無定形の残留物が得られる。この残留物をジクロロメタン
と共に撹拌し、吸引濾過する。エタノール(0.41g)から再結晶を行う。母
液を濃縮し、クロマトグラフ法で精製する(CH2 Cl2 ;CH2 Cl2 /CH 3 OH=30/1)。この母液から標題の化合物0.6gが得られる。
【0064】 製造実施例1
【0065】
【化16】
【0066】 S−メチル7−[3−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−[1,2,
4]オキサジアゾール−5−イル]−4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−酢酸エステル 出発化合物I(900mg)をジメチルホルムアミド20ml中に溶解し、ピ
リジン3mlで処理する。この混合物を20時間還流させる。次にこれを水で処
理し、酢酸エチルで3回抽出する。飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥させ、濃縮すると残留物が生じる。この残留物をフラッシュク
ロマトグラフィー(フラッシュクロマト.CH2 Cl2 ;CH2 Cl2 /酢酸エ
チル=1/1;CH2 Cl2 /酢酸エチル/メタノール=20/20/1)で精
製する。薄層クロマトグラフィーにかけた後、画分を濃縮し、残留物を酢酸エチ
ル/ジエチルエーテルから再結晶させる。標題の化合物256mgが得られる。
【0067】 製造実施例2
【0068】
【化17】
【0069】 S−{7−[3−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−[1,2,4]
オキサジアゾール−5−イル]−4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−イル}−酢酸 製造実施例1からの化合物238mgをジメトキシエタン10ml及び水8m
l中に溶解する。次にこの混合物をLiOH×H2 O10mgで処理し、室温で
2時間撹拌する。これをエーテルで2回抽出し、水性相を酢酸で酸性化し、沈殿
生成物を吸引濾過する。固体を水で洗浄し、ジクロロメタン/メタノール/エタ
ノール(1/1/1)150ml中に溶解し、5mlまで濃縮する。得られた固
体をエーテルで洗浄する(収量:183mg)。1 HNMR(200MHz,D
MSO):2.59(1H,dd J=8Hz),2.80(1H,dd,10
Hz,17.5Hz),2.94(s,3H),4.03(d,1H,17.5
Hz),5.12(m,1H),5.52(d,1H,17.5Hz),6.7
3(d,1H,7.5Hz),6.93(s,1H),7.15−7.90(m
,7H),13.5(broad s,1H)。
【0070】 出発化合物II
【0071】
【化18】
【0072】 メチル7−[N´−(1H−ベンゾイミダゾール−2−カルボニル)−ヒドラ
ジノカルボニル]−4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−酢酸エステル メチル7−カルボキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−4−メチル−3−オ
キソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−酢酸エステル(292mg)を塩
化チオニル10ml中還流下で加熱する。この後、混合物を濃縮し、残留物をク
ロロホルム10ml中に取り出す。この溶液を、ベンゾイミダゾール−2−カル
ボキシヒドラジド(176mg)、クロロホルム(30ml)及びピリジン(1
ml)の混合物に0℃で滴加する。この混合物を0℃で1時間、室温で2時間撹
拌する。次にそれを再び濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(CH2 Cl2
メタノール=20+1)で精製する。エタノールから再結晶させると、黄色結晶
194mgが生じる。
【0073】 製造実施例3
【0074】
【化19】
【0075】 メチル7−[5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−[1,3,4]
オキサジアゾール−2−イル]−4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1Hベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−酢酸エステル 出発化合物II90mgをテトラヒドロフラン15ml中に導入し、塩化チオ
ニル0.2mlで処理する。2時間還流させた後、混合物を濃縮し、残留物をエ
タノールから再結晶させる。母液を濃縮し、クロマトグラフィー(CH2 Cl2
/酢酸エチル 勾配)で精製する。ジクロロメタンから生成物を晶出させる(収
量:10mg)。
【0076】 製造実施例4
【0077】
【化20】
【0078】 {7−[5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−[1,3,4]オキ
サジアゾール−2−イル]−4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−イル}−酢酸 製造実施例3からの化合物200mgを製造実施例2と類似的に処理する。標
題の化合物141mgを得る。1 HNMR(200MHz,DMSO):2.4
9(1H,dd J=5.5Hz,J=17.5),2.62(1H,dd,8
.5Hz,17.5Hz),2.96(s,3H),3.5(broad s,
1H),4.05(d,1H,16.0Hz),5.17(m,1H),5.5
2(d,1H,16.0Hz),6.73(d,1H,16.0Hz),6.8
5(s,1H),7.30(m,2H),7.15−7.70(m,5H)。
【0079】 製造実施例5
【0080】
【化21】
【0081】 メチル7−[5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−[1,3,4]
チアジアゾール−2−イル]−4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−酢酸エステル 出発化合物IIからの化合物900mgをTHF60ml中に溶解し、ラウエ
ソン試薬(Lawesson´s reagent)1.2gで処理する。この
混合物を還流下で3時間撹拌する。結晶性生成物を吸引濾過し、塩化メチレン/
ジエチルエーテルで洗浄する(収量:1.65g)。
【0082】 予備高速液体クロマトグラフィーにより分析用試料を得る。黄色結晶。1 HNMR(200MHz,DMSO):2.67(1H,dd J=6Hz,
17.5Hz),2.88(1H,dd,10Hz,17.5Hz),2.96
(s,3H),3.62(s,3H),4.07(d,1H,17.5Hz),
5.22(m,1H),5.51(d,1H,17.5Hz),6.65−6.
72(m,2H),7.20−7.38(m,2H),7.57(d,1H,7
.5Hz),7.60−7.80(m,3H)。
【0083】 製造実施例6
【0084】
【化22】
【0085】 {7−[5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−[1,3,4]チア
ジアゾール−2−イル]−4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−イル}−酢酸 製造実施例5からの化合物50mgを製造実施例2と類似的に処理する。33
mgが黄色固体として得られる。1 HNMR(200MHz,DMSO):2.
72(1H,dd J=7.5Hz,J=17.5),2.62(1H,水の信
号で隠されている。),2.95(s,3H),4.06(d,1H,16.2
Hz),5.13(m,1H),5.51(d,1H,16.2Hz),6.7
0(d,1H,9Hz)under:6.80(s,broad,1H),7.
31(m,2H),7.60−7.80(m,4H),13.8(s,broa
d,1H)。
【0086】 出発化合物III
【0087】
【化23】
【0088】 メチル{7−[1−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ヒドロキ
シ−エチルカルバモイル]−4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−イル}−酢酸エステル 2−アミノ−2−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−エタノール・H
Cl(Maekawa;Ohtani,Agric.Biol.Chem.,4
0,1976,791)0.75gと、メチル7−カルボキシ−2,3,4,5
−テトラヒドロ−4−メチル−3−オキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−
2−酢酸エステル0.88gをDMF30mlに溶解し、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール0.49g及びN´−(3−ジメチルアミノプロピル)−N−エチ
ルカルボジイミド・塩酸塩0.58g及びジイソプロピルエチルアミン1.55
gで処理する。
【0089】 この混合物を20時間撹拌し、酢酸エチル及び水との間に分配させる。酢酸エ
チルで3回抽出し、有機相を水と飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、濃縮すると残留物を生じる。酢酸エチルを用いて残留物
を結晶化させる。最初の晶出液から521mgが得られ、母液から158mgが
得られる。
【0090】 製造実施例7
【0091】
【化24】
【0092】 メチル7−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−4,5−ジヒド
ロ−オキサゾール−2−イル]−4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−酢酸エステル 出発化合物III410mgをテトラヒドロフラン60ml中に溶解し、(メ
トキシカルボニルスルファモイル)−トリエチルアンモニウム−N−ベタイン
(Burgess試薬)320mgで処理する。この混合物を還流下で2時間加
熱し、濃縮し、酢酸エチルと水との間に分配させる。シリカゲル20g上で精製
(CH2 Cl2 /AcOEt/MeOH=40+40+1)すると、灰色の固体
163mgが得られる。1 HNMR(200MHz,CDCl3 ):2.68(dd,1H,J=16.
0,6.5)2.99,3.10(それぞれ1s,3H)under:3.0
(dd,1H,J=16.0,5.5),3.66(1H,dd,17.5Hz
,9.0Hz),3.76(s,3H),4.59(m,1H),4.78−4
.99(m,2H),5.11(m,1H),5.29−5.49(m,1H)
,5.70(m,1H),6.52(m,1H),7.2−7.8(m,7H)
【0093】 製造実施例8
【0094】
【化25】
【0095】 {7−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−4,5−ジヒドロ−
オキサゾール−2−イル]−4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−イル}−酢酸 製造実施例2と類似的に、製造実施例7からの化合物30mgを1,2−ジメ
トキシエタン5ml中に溶解し、水3mlで処理する。わずかに赤みがかった結
晶17mgを得る。1 HNMR(200MHz,DMSO):2.55(dd,
1H,5Hz,17.5Hz);2.79(dd,1H,8.5Hz,17.5
Hz);3.35(s,3H),3.90(d,1H,17.7Hz),4.6
2−4.82(m,2H),5.11(m,1H),5.92−5.61(m,
2H),6.47(d,1H,3.75Hz),6.61(d,1H,9.5H
z),7.15(m,2H),7.42−7.62(m,4H),12.30
(m,1H),12.48(m,1H)。
【0096】 出発化合物IV
【0097】
【化26】
【0098】 5−ニトロ−ベンゾイミダゾール−2−カルボキシアミドオキシム:(出発化
合物IV) 5−ニトロベンゾイミダゾール−2−カルボニトリル(Lopyrev,V.
A.;Larina,L.I.;Baumane,L.Kh.;Shibaov
a,E.F.;Gavar,R.A.;et al.,Chem.Hetero
cycl.Compd.(Engl.Transl.),EN,20,9,19
84,1021−1026,KGSSAQ,RU,20,9,1984,124
6−1251)2gをエタノール/水(5/1)60ml中に溶解し、塩化ヒド
ロキシルアンモニウム0.74gと酢酸ナトリウム1.05gで処理し、2時間
還流させる。この混合物を氷水中に注ぎ、褐色の沈殿を吸引濾過し、水で洗浄す
る。標題の化合物1.6gを得る。
【0099】 出発化合物V
【0100】
【化27】
【0101】 S−O−{(4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−メトキシ−カルボニルメチル)−7
−オイル}−5−ニトロ−ベンゾイミダゾール−2−カルボキシアミドオキシム 出発化合物Iと類似的に、5−ニトロ−ベンゾイミダゾール−2−カルボキシ
アミドオキシム670mgをメチルS−7−カルボキシ−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−4−メチル−3−オキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−酢
酸エステル880mgと反応させる。固体800mgを得る。MS(ESI)4
96(M+H) 製造実施例9
【0102】
【化28】
【0103】 S−メチル7−[3−(5−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)
−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−4−メチル−3−オキソ−2
,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−
酢酸エステル S−O−{(4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−メトキシカルボニルメチル)−7−
オイル}ベンゾイミダゾール−2−カルボキシアミドオキシム800mgを、出
発化合物IIと類似的に反応させる。無色固体。MS(ESI):478(M+
H)。
【0104】 製造実施例10
【0105】
【化29】
【0106】 S−7−[3−(5−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−[1
,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−4−メチル−3−オキソ−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−酢酸 S−メチル7−[3−(5−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)
−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−4−メチル−3−オキソ−2
,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−
酢酸エステル40mgを、製造実施例2と類似的に反応させる。黄色固体11m
g。1 HNMR(400MHz,DMSO):2.61(1H,dd,J=8H
z,18.0Hz),2.79(1H,dd,10Hz,18.0Hz),2.
96(s,3H),4.03(d,1H,18.0Hz),5.22(m,1H
),5.53(d,1H,18.0Hz),6.75(d,1H,10Hz),
6.88(m,1H),7.15−8.53(m,5H)。
【0107】 出発化合物VI
【0108】
【化30】
【0109】 tert−ブチル3−(シクロプロピルアミノ)メチル−4−ニトロ安息香酸
エステル tert−ブチル3−(ブロモメチル)−4−ニトロ安息香酸エステル23.
7gをEtOH400ml中に懸濁させ、0℃においてシクロプロピルアミン9
.0gで処理する。この混合物を24時間撹拌し、濃縮し、残留物を石油エーテ
ルから晶出させる。母液をクロマトグラフィーにかけ、結晶させる。標題の化合
物19gを得る。MS(DCI)293(M+H)。
【0110】 出発化合物VII
【0111】
【化31】
【0112】 tert−ブチル3−(N−シクロプロピル−N−tert−ブトキシカルボ
ニル)アミノメチル−4−ニトロ安息香酸エステル tert−ブチル3−(シクロプロピルアミノ)メチル−4−ニトロ安息香酸
エステル14.8gを酢酸エチル150ml中に溶解し、ジ炭酸ジ−tert−
ブチル12.1gで処理する。水で後処理し、クロマトグラフィー(石油エーテ
ル/酢酸エチル 勾配)にかけた後に、生成物20gを得る。MS(ESI)3
93(M+H)。
【0113】 出発化合物VIII
【0114】
【化32】
【0115】 tert−ブチル3−(N−シクロプロピル−N−tert−ブトキシカルボ
ニル)アミノメチル−4−アミノ安息香酸エステル 酢酸エチル100ml中のtert−ブチル3−(N−シクロプロピル−N−
tert−ブトキシカルボニル)アミノメチル−4−ニトロ安息香酸エステル4
.9gを常圧においてPd/C1gを用いて還元する。4.5gが無色固体とし
て得られる。MS(DCI)363(M+H)。
【0116】 出発化合物IX
【0117】
【化33】
【0118】 tert−ブチル4−[2−(1,4−ジメトキシ−ジオキソブチル)アミノ
]−3−[[N−3−シクロプロピル−N−tert−ブトキシカルボニル)]
アミノ]メチル安息香酸エステル tert−ブチル3−(N−シクロプロピル−N−tert−ブトキシカルボ
ニル)アミノメチル−4−アミノ安息香酸エステル17.7gをMeOH180
ml中のジメチルアセチレンジカルボン酸エステル7.6gと共に還流下で加熱
する。12時間後、この混合物を濃縮し、得られた物質(26g)をメタノール
/酢酸エチル(1/1)中に溶解し、1バールの水素圧下室温でPd/C1gを
用いて還元する。吸引して触媒を濾別し、濃縮し、クロマトグラフィー(塩化メ
チレン/酢酸エチル 勾配)にかけると標題の化合物19gが無色の油状物とし
て生じる。MS(ESI)507(M+H)。
【0119】 出発化合物X
【0120】
【化34】
【0121】 O−{(4−シクロプロピル−3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−メトキシ−カルボニルメチル)
−7−オイル}ベンゾイミダゾール−2−カルボキシアミドオキシム tert−ブチル4−[2−(1,4−ジメトキシ−ジオキソブチル)アミノ
]−3−[[N−3−シクロプロピル−N−tert−ブトキシカルボニル)ア
ミノ]メチル安息香酸エステル19.1gを塩化メチレン200ml中に溶解し
、0℃においてトリフルオロ酢酸80mlで処理する。室温で12時間撹拌した
後、混合物を濃縮し、MeOH200ml中に取り出し、−5℃においてトリフ
ルオロ酢酸10.3ml及び30%のナトリウムメトキシドメタノール溶液65
mlで処理する。室温で2日間放置した後に、この混合物を酢酸6ml及び氷冷
水80mlで処理する。中濃塩酸(half−concentrated hy
drochloric acid)で淡黄色固体の沈殿生成を完結させ(pH4
.5まで)、この沈殿を吸引濾過する。標題の化合物5.8gを得る。MS(D
CI):319(M+H)。
【0122】 出発化合物XI
【0123】
【化35】
【0124】 O−{(4−シクロプロピル−3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−メトキシ−カルボニルメチル)
−7−オイル}ベンゾイミダゾール−2−カルボキシアミドオキシム 出発化合物Iと類似的に、メチル7−カルボキシ−4−シクロプロピル−2,
3,4,5−テトラヒドロ−3−オキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2
−酢酸エステル0.95gをベンゾイミダゾール−2−カルボキシアミドオキシ
ム0.53gと反応させる。標題の化合物0.9gが得られる。MS(ESI)
:477(M+H)。
【0125】 製造実施例11
【0126】
【化36】
【0127】 メチル7−[3−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−[1,2,4]
オキサジアゾール−5−イル]−4−シクロプロピル−3−オキソ−2,3,4
,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−酢酸エス
テル DMF20ml及びピリジン3ml中のO−{(4−シクロプロピル−3−オ
キソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピ
ン−2−メトキシカルボニルメチル)−7−オイル}ベンゾイミダゾール−2−
カルボキシアミドオキシム900mgを(実施例2と類似的に)還流下で加熱す
る。クロマトグラフィー(塩化メチレン/酢酸エチル/メタノール,40/40
/1)にかけ、塩化メチレン/ジエチルエーテルから晶出させると、黄色結晶1
35mgが生じる。MS(ESI):459(M+H)。
【0128】 製造実施例12
【0129】
【化37】
【0130】 7−[3−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−[1,2,4]オキサ
ジアゾール−5−イル]−4−シクロプロピル−3−オキソ−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−酢酸 製造実施例2と類似的に、メチル7−[3−(1H−ベンゾイミダゾール−2
−イル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−4−シクロプロピル
−3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]
ジアゼピン−2−酢酸エステル130mgをエチレングリコールジメチルエーテ
ル4ml及び水3ml並びにLiOH90mg中で加水分解する。80mgが無
色の固体として得られる。1 HNMR(400MHz,DMSO):0.59
(m,1H),0.77(m,1H),2.58(1H,dd,J=5.2Hz
,16.7Hz),2.75−2.85(m,2H),2.96(s,3H),
4.09(d,1H,16.9Hz),5.13(m,1H),5.47(d,
1H,16.9Hz),6.76(d,1H,8.6Hz),6.92(m,1
H),7.25−7.90(m,6H),12.5(broad s,1H),
13.52(m,1H)。
【0131】 製造実施例XIII
【0132】
【化38】
【0133】 メチル7−[N´−(1H−ベンゾイミダゾール−2−カルボニル)−ヒドラ
ジノカルボニル]−4−(2−エトキシエチル)−3−オキソ−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−酢酸エステル メチル7−カルボキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−4−(2−メトキシ
エチル)−3−オキソ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−酢酸エステル
(実施例12と類似的にメトキシエチルアミンを用いる製造)1130mgを塩
化チオニル10ml中還流下で加熱する。この混合物を濃縮し、残留物をCHC
3 50ml中に取り出す。この溶液をCHCl3 (100ml)中のベンゾイ
ミダゾール−2−カルボキシヒドラジド(510mg)とピリジン(2ml)の
混合物に0℃で滴加する。次にこの混合物を0℃で1時間、室温で2時間撹拌す
る。次にそれを濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(CH2 Cl2 /MeOH
=20+1)で精製する。EtOH/AcOEt/Et2 Oから再結晶させると
、黄色結晶488mgを生じる。Rf =0.25(CH2 Cl2 /CH3 OH=
10:1)。
【0134】 製造実施例13
【0135】
【化39】
【0136】 メチル7−[5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−[1,3,4]
オキサジアゾール−5−イル]−4−(2−メトキシエチル)−3−オキソ−2
,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−
酢酸エステル 実施例10からの物質450mgをTHF200ml中に導入し、塩化チオニ
ル0.8mlで処理する。還流下で2時間加熱した後に、この混合物を濃縮し、
残留物をAcOEt/NaHCO3 溶液間に分配する。有機相を分離し、水と飽
和塩化ナトリウム溶液で相次いで洗浄する。それをMgSO4 上で乾燥し、クロ
マトグラフィー(CH2 Cl2 、AcOEt 勾配)で精製する。生成物をジク
ロロメタン/EtOHから晶出させる(350mg)。Rf =0.40(CH2
Cl2 /CH3 OH=10:1)。
【0137】 製造実施例14
【0138】
【化40】
【0139】 {7−[5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−[1,3,4]オキ
サジアゾール−2−イル]−4−(2−メトキシエチル)−3−オキソ−2,3
,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピン−2−イル
}−酢酸エステル 実施例14からの化合物80mgを製造実施例3と類似的に処理する。標題の
化合物63mgが得られる(Rf =0.42CH2 Cl2 /CH3 OH=3+1
:実施例14:Rf =0.90)。1 HNMR(200MHz,DMSO):2
.58(1H,dd J=5.0Hz,J=17.0),2.82(1H,dd
,9.0Hz,17.0Hz),3.12(s,3H),3.20−3.70(
m,5H),4.18(d,1H,16.0Hz),5.20(m,1H),5
.51(d,1H,16.0Hz),6.69(s,1H),6.79(s,1
H),7.25−7.40(m,2H),7.60−7.84(m,4H),1
2.4(br.,1H),13.8(br.,1H)。
【0140】 これらの物質を、Kumar C.C.,Nie H.M.,Rogers
G.P.,Malkowski M.,Maxwell E.,Catino
J.J.及びArmstrong L.(Journal of Pharma
cology and Experimental Therapeutics
283(2)(1997)843−853)に類似的にαv β3 /エキスタチン
結合(αv β3 /echistatin binding)を抑制するそれらの
物質の能力についてテストした。
【0141】 αv β3 テスト ヒトの胎盤からのαv β3 (Smith J.W.及びCheresh,D.
A.(1988),J.Biol.Chem.263,18726−18732
)(1mg/ml 50mMトリスHCl pH7.4,100mM NaCl
,2mM CaCl2 ,1%オクチルグルコシド)を試験用緩衝液(50mMト
リス−HCl pH7.4,100mMNacl,1mMCaCl2 ,1mMM
gCl2 、1mMMnCl2 ,0.1%の牛の血清アルブミン)で希釈し、この
αv β3 溶液を55μlずつ96−well microtiter plat
eのくぼみに加えた(くぼみ当たり約0.1〜0.3μgのαv β3 )。次に、
DMSOに溶解した、試験すべき物質2μlを加えた。その後、くぼみ当たり1
0μl(40,000cpm)のI125 −エキスタチンを加え、この混合物を注
意深く振とうしながら室温で1時間培養した。次に、それを、蒸留水25μl中
の小麦麦芽被覆ケイ酸イットリウムビーズ(Amersham,タイプRPNQ
0011)100μgで処理した。室温で1時間後に、cpm値をシンチレーシ
ョン計数器で測定した。IC50値を濃度系列から2度測定した。0.1μMの、
標識を付けてないエキスタチンの存在下で、又は結合混合物に対して5mMのE
DTAを加えて非特異的な結合を測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 A61P 35/00 C07D 417/14 C07D 417/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 D−51368 Leverkusen,Ge rmany (72)発明者 ゲルデス,クリストフ ドイツ・デー−51373レーフエルクーゼ ン・クリステイアン−ヘス−シユトラーセ 81 (72)発明者 シユテルテ−ルートビヒ,ベアトリクス ドイツ・デー−42489ビユルフラート・ゲ ルツハイデ10エフ (72)発明者 ケルデニヒ,イエルク ドイツ・デー−42113ブツペルタール・ダ マシユケベーク49 (72)発明者 シユタール,エルケ ドイツ・デー−51467ベルギツシユグラー トバツハ・ロイターシユトラーセ124 Fターム(参考) 4C063 AA03 BB01 CC52 CC58 CC67 DD26 EE01 4C086 AA01 AA03 AA04 BC69 BC71 BC85 GA07 GA09 GA10 MA01 MA04 NA14 ZA39 ZA45 ZA97 ZB26

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1 及びR2 は、それらを連結する形式上の二重結合と一緒になってフ
    ェニル環、又は1個又は2個の窒素原子を有する6員の芳香族複素環を形成し、
    このフェニル環又はこの芳香族複素環は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフル
    オロメチル、ヒドロキシル、(C1 −C6 )アルキル、(C1 −C6 )アルコキ
    シ、(C1 −C6 )アルコキシカルボニル、アミノ、カルボキシル、フェノキシ
    、(C6 −C10)アリール、(C1 −C6 )アルキルアミノ、(C1 −C6 )ア
    ルキルスルホン、又は式−SO2 NRab (該式中、Ra 及びRb は独立して
    水素又は(C1 −C6 )アルキルを表してもよい。)の基で場合により置換され
    ていてもよく、 そして R3 はH又は(C1 −C4 )アルキルであり、 そして Aは、O、S、 (CH2n (その場合nは1、2、3又は4である。) 又はN−R7 (その場合R7 はH又は(C1 −C4 )アルキルである。) であるか又は存在せず、 そして X、Y、ZはO、S、N、 N−R8 (その場合、R8 はH、(C1 −C6 )アルキル 又は(C6 −C10)アリールである)、 又はC−(R9 )(R10)(その場合R9 、R10はH、(C1 −C 6 )アルキル又は(C1 −C10)アリールである。)であるか、 又はそのときのX、Y又はZが形式上の二重結合に関与する場合に はC−(R11)(その場合R11はH、(C1 −C6 )アルキル又は (C6 −C10)アリールである。)であり、 そして DはO、S、 (CH2n (その場合、nは1、2、3又は4である。)、 又はN−R7 (その場合、R7 はH又は(C1 −C4 )アルキルである。) であるか、 又は存在せず そして E、G、LはH、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ
    ル、カルボキシル、(C1 −C6 )アルキル、(C1 −C6 )アルコキシ又は
    (C1 −C6 )アルコキシカルボニルであり(その場合、E、G及びLは同一で
    あっても、異なっていてもよい。)、 そして R4 は、H、(C3 −C8 )シクロアルキル又は(C1 −C6 )アルキルであり
    、(C3 −C8 )シクロアルキル又は(C1 −C6 )アルキルは、ヒドロキシル
    、(C1 −C6 )アルコキシ又はフェニルで場合により置換されていてもよく(
    その場合、フェニルはハロゲン、(C1 −C4 )アルキル、(C1 −C4 )アル
    コキシ、ヒドロキシル、トリフルオロメトキシ又はトリフルオロメチルで順次置
    換されていてもよい。)、 そして R5 はH又は(C1 −C4 )アルキルであり、 そして R6 はH、(C1 −C6 )アルキル又はベンジルである。] の化合物及びその塩類。
  2. 【請求項2】 R1 及びR2 は、それらを結合している形式上の二重結合と
    一緒になってフェニル環、又は1個又は2個の窒素原子を有する6員の芳香族複
    素環を形成しており、このフェニル環又はこの芳香族複素環は(C1 −C6 )ア
    ルコキシ、ニトロ又はアミノで場合により置換されていてもよく、 そして R3 はHであり、 Aは、O、S、 (CH2n (その場合nは1、2、3又は4である。) 又はN−Hであるか、 又は存在せず、 そして X、Y、Zは、O、S、N、 N−R8 (その場合R8 はH、(C1 −C6 )アルキル又は(C 6 −C10)アリール、 又はC−(R9 )(R10)(その場合R9 、R10はH、(C1 − C6 )アルキル又は(C6 −C10)アリールである。)であるか 、又は、そのときのX、Y又はZが形式上の二重結合に関与して いる場合にはC−(R11)(その場合R11はH、(C1 −C6 ) アルキル又は(C6 −C10)アリールである。)であり、 そして Dは、O、S、 (CH2n (その場合、nは1、2、3又は4である。) 又はN−Hであるか、 又は存在せず、 そして E、G、LはHであり、 そして R4 は、H、ベンジル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フ
    ェニルエチル又は(C1 −C4 )アルキルであり、これら(Hを除く)はヒドロ
    キシル又はメトキシで場合により置換されていてもよく、 そして R5 はHであり、 そして R6 はH又はメチルである、請求項1に記載の一般式(I)の化合物及びその塩
    類。
  3. 【請求項3】 R1 及びR2 は、それらを結合している形式上の二重結合と
    一緒になって、フェニル環を形成しており、このフェニル環はニトロで場合によ
    り置換されていてもよく、 そして R3 はHであり、 そして Aは存在せず、 そして X=N、Y=O及びZ=Nであるか、又はX=N、Y=N及びZ=O、S又はX
    =CH2 、Y=O、Z=Nであり、 そして Dは存在せず、 そして E、G、LはHであり、 そして R4 は、メトキシでそれぞれ置換されたメチル、シクロプロピル又は(C1 −C 4 )アルキルであり、 そして R5 はHであり、 そして R6 はH又はメチルである、一般式(I)の化合物並びにその塩類。
  4. 【請求項4】 (A)成分(a) 【化2】 を成分(b) 【化3】 と反応させる際に、(b)を最初に塩化スルホニル、POCl3 又はPCl5
    存在下で反応させて酸塩化物を生じさせ、次に不活性有機溶媒中塩基の存在下で
    (a)と反応させるか、又は(a)の(b)とのカップリングをBOP又はカル
    ボジイミド試薬によって行った後に、熱、酸類、塩基類、脱水性物質を使うと共
    に通常の求核試薬を加えて行い得る環化反応を行う(その場合、適切であれば最
    後にCOOR6 基を加水分解する。また、その場合2つの成分の一方(a)又は
    (b)のQは酸素であり、他方の成分中のQはZに該当する。)か、 又は (B)成分(a´) 【化4】 を成分(b) 【化5】 と反応させる際に、(b)を最初に塩化スルホニル、POCl3 又はPCl5
    反応させて酸塩化物を生じさせ、次に不活性有機溶媒中塩基の存在下で(a´)
    と反応させるか、又はBOP又はカルボジイミド試薬で(a´)と(b)のカッ
    プリングを行わせた後に、熱、酸類、塩基類、脱水性物質を使うと共に通常の求
    核試薬を加えて行い得る環化反応を行う(その場合、適切であれば最後にCOO
    6 基を加水分解する。また、その場合2つの成分の一方(a´)又は(b)中
    のQは酸素であり、他方の成分中のQはZに該当する。)ことを含んで成る、請
    求項1から3のいずれか一項に記載の一般式(I)の化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 変法(A)において、成分(a)についてはX=N、Y=O
    及びQ=NHであり、成分(b)についてはQ=Oであり、 そして 変法(B)において、成分(a´)についてはX=NH、Y=NH及びQ=Oで
    あり、成分(b)についてはQ=Oである、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 R1 及びR2 は、それらを連結している形式上の二重結合と
    一緒になって、フェニル基を形成し、R3 、R5 、E、G、L=Hであり、 R4 、R6 =メチルであり、そして A、D=C−C単結合である、請求項4及び5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 抗骨粗鬆作用、抗再狭窄作用、抗発癌作用及び/又は抗アテ
    ローム性動脈硬化作用を有する医薬を製造するための、請求項1から3のいずれ
    か一項に記載の一般式(I)の化合物の使用。
  8. 【請求項8】 請求項1から3のいずれか一項に記載の一般式(I)の1種
    以上の化合物を含むと共に、適切であればそれぞれの使用に慣例になっているさ
    らなる医薬助剤を含む医薬組成物。
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