JP2002532243A - 水系における疎水性粒子のための高分子電解質分散剤 - Google Patents

水系における疎水性粒子のための高分子電解質分散剤

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Abstract

(57)【要約】 水性媒体中で疎水性粒子に強力に吸着する分散剤について記載されている。この分散剤は、1種類以上の高分子電解質を含み、さらに疎水性炭化水素部分も含んでいる。この分散剤を含む懸濁液およびインクについても記載されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、水系における疎水性粒子および顔料を含む微粒子のための分散剤に
関する。特に、本発明の分散剤は、インクジェット印刷用に用いられるインクと
して有用な顔料に用いることができる。
【0002】 発明の背景 疎水性粒子を水に入れると凝集する傾向がある。この傾向が、水系における疎
水性粒子の分散液を得られ難いものにさせている。凝集の傾向を軽減するために
、混合物に分散剤が添加される。分散剤に疎水性と親水性の両方の部分があれば
、疎水性部分が疎水性粒子表面に引かれて、親水性部分は水に溶媒和する。
【0003】 近年、サーマルインクジェットプリンタを様々な用途に用いることが非常に増
えてきている。かかるプリンタは、一般的に用紙またはフィルムであるレセプタ
ーにスプレーされる液体ベースのインクを利用して画像を生成するものである。
4原色(ブラック、イエロー、シアンおよびマゼンタ、またはブラック、レッド
、ブルーおよびイエロー)およびホワイト顔料(TiO2のような)を様々な組
み合わせおよび濃度で用いることにより、印刷された画像の一部として目視上あ
らゆる色を生成することができる。さらに、インクジェット技術は、高解像度の
グラフィック画像、特に、電子印刷システムを用いて生成されるような画像に非
常に好適である。かかるシステムは、一般的に、コンピュータ技術を用いて、画
像、テキスト、グラフィックス等を作成、修正および記憶する。
【0004】 インクジェットおよびその他プリンタに以前から用いられてきたインクの多く
が、有機系キャリア液体に含有された染料から主として構成されている。かかる
インクは特定の用途においては満足いく性能を与えるものであるが、かかる系は
屋外やこれに類似の厳しい用途に必要とされる光安定性や耐久性に劣る画像を生
成する傾向があるため、現在はかかる系から離れる傾向にある。さらに、有機系
キャリア液体を用いるには、環境上および材料取扱い上の制約がある。印刷業界
では、有機溶剤系に関連する制約を減じる、または排除する主に水系インクが求
められている。
【0005】 インクは、水系キャリアにおいて顔料粒子の懸濁液を含んでいてもよい。しか
しながら、懸濁した顔料は凝集する傾向がある。インクジェットプリンタは、高
解像度の画像を与えるために、非常に小さなジェットノズル(ピコリットルの液
滴容量で約40マイクロメートル未満)を利用するため、顔料凝集体はプリンタ
ヘッドを詰まらせたり、塞ぐ傾向がある。この影響をここでは「栓塞」と呼ぶ。
さらに、サーマルインクジェットシステムの場合には、ノズルにある発熱体によ
ってインクは高温(約350℃)に晒される。一般的なインクは高温では凝集が
加速される傾向にあり、プリンタヘッドの発熱体に付着して、これをコートする
恐れもある。これにより、プリントヘッドの熱効率が減じ、その結果、小さなイ
ンク液滴が形成されて、画像品質が劣ることになる。この影響は一般に「コゲー
ション」と呼ばれている。
【0006】 上に述べた問題を克服するために、水系インクジェットインク中の顔料粒子を
、分散剤によって凝集から安定させることが行われている。ある一つの手法によ
れば、分散剤は、親水性部分と、異なる疎水性の顔料表面に吸着する疎水性部分
とを有する界面活性剤から形成された。他の手法としては、親水性セグメントと
疎水性セグメントを有するポリマーが用いられた。これらの手法の例は、米国特
許第4,597,794号および米国特許第5,085,698号に記載されて
いる。
【0007】 上述の手法においては、界面活性剤またはポリマーの疎水性セグメントが、分
散剤分子と、疎水性となる傾向の表面を持つ有機系顔料との間の疎水性相互作用
によって顔料に吸着することができる。この疎水性相互作用は通常はあまり強く
ない。この吸引が弱いために、サーマルインクジェットシステムにおいては、分
散剤分子が顔料表面から離れて、顔料粒子が凝集してしまう。印刷中、これが起
こると、プリンタヘッドジェットノズルが栓塞する可能性がある。サーマルイン
クジェットシステムにおいて発生する熱が、疎水性顔料表面の分散剤の吸着を増
大させて、インクの安定性を向上させる可能性はあるが、栓塞およびコゲーショ
ンという問題が残る。
【0008】 発明の概要 上述したことを考慮すると、疎水性粒子を強力に吸着し、粒子の凝集を防ぐ分
散剤が望まれている。また、安定性の増大した水系インクも望まれている。本発
明はかかる要望に取り組むものである。
【0009】 本発明の一態様は、高分子電解質を含む少なくとも1つの末端ポリマー親水性
セグメントに結合した非重合炭化水素部分を含む疎水性セグメントを含む水系に
おいて疎水性粒子を分散させる分散剤を提供するものである。
【0010】 本発明の他の実施形態は、本発明の分散剤が疎水性表面を有する粒子の水系分
散剤に組み込まれた安定な水系に関する。かかる系は、a)疎水性粒子と、b)
高分子電解質を含む少なくとも1つの末端ポリマー親水性セグメントに結合した
、疎水性粒子表面に吸着可能な非重合炭化水素部分を含む疎水性セグメントを含
む分散剤とを含む。
【0011】 本発明の変形実施形態は、炭化水素部分が、2つの対向する末端部を有し、高
分子電解質が、炭化水素部分の各末端部に付いている分散剤を提供する。
【0012】 本発明の他の実施形態は、鎖状疎水性基末端親水性コポリマーと、多分岐親水
性コポリマーとの混合物を提供する。
【0013】 本発明の特定の用途は、インクジェットおよびその他の印刷用途の厳しい要件
に合う安定な水系顔料インクに関する。こうしたインクにおいて、本発明の分散
剤を水系顔料分散液に組み込んで、疎水性顔料粒子の凝集を防ぐ。
【0014】 本発明において、 「吸着」とは、原子、イオンまたは分子がその他の物質の表面に接合すること
を言う。 「分散剤/粒子複合体」とは、分散剤分子と、分散剤が吸着した粒子または微
粒子のことであり、複合体は一般に、粒子または微粒子に分散剤分子の複数の層
を有している。 「脂肪族基」または「脂肪族部分」、「長鎖脂肪族基/部分」とは、約6〜1
00個、好ましくは8〜20個の炭素原子を有する鎖状、分岐、環状、置換また
は非置換の非極性炭化水素のことを言う。 「芳香族基」または「芳香族部分」とは、少なくとも1つのπ−共役環構造を
含む少なくとも1つの環状構造を有する約6〜100、好ましくは8〜20個の
炭素原子を有する非極性炭化水素のことを言う。 「炭化水素基」または「炭化水素部分」とは、脂肪族または芳香族基または部
分のことを言う。「バンディングむら」とは、インクを基材に印刷したときに生
じる低光学密度の目視されるすじまたは線のことを言う。 「イオン性」とは、電子を失う、または電子を貰って、正味の電荷を得て、水
のような極性媒体中でイオンを形成することのできる原子を有する中性分子のこ
とを言う。 「高分子電解質」、「高分子電解質の」、「電解質の」とは、イオン性成分を
含むオリゴマー、ポリマーまたはコポリマーのことであって、このオリゴマーま
たは(コ)ポリマーの水溶液は電流を導通する。 「オリゴマー」とは、約10〜50個のモノマー単位を有するポリマーのこと
を言う。 「ランダムコポリマー」とは、少なくとも2種類のモノマー単位、例えば、A
とBから構成され、モノマー単位の組み合わせの順がランダムなコポリマーのこ
とを言う。 「親水性セグメント」とは、分散剤の疎水性部分とは異なる、水溶性部分のポ
リマーを含む分散剤の一部(複数もあり)のことを言う。 「疎水性セグメント」とは、分散剤の親水性部分とは異なる、疎水性粒子の表
面と結合または接合する水不溶性の非極性部分から構成される分散剤分子の部分
のことを言う。疎水性セグメントは重合されておらず、単一の脂肪族または芳香
族前駆体、例えば、オクタデシルイソシアネートから誘導される。 「疎水性粒子」とは、非極性である、または非極性表面を持つ粒子のことを言
う。 「溶媒和」とは、溶解または懸濁した物質の粒子に対する溶媒、例えば、水へ
の強い親和性によって、粒子の表面に溶媒の密着した膜が得られる現象のことを
言う。 「末端部」とは、分散剤が2個以上の親水性セグメントを有する場合に、親水
性セグメントが常に有する、図2および3に示すような構造の疎水性セグメント
の末端基のことである。 「水溶性」とは、水溶液または分散液を形成する材料のような水に均一に分配
することのできる材料のことを言う。
【0015】 本発明のさらなる態様については、以下の図面および詳細な説明を参照するこ
とにより明らかとなろう。
【0016】 詳細な説明 本発明の水溶性分散剤は、1種類またはそれ以上の水溶性高分子電解質を含む
。高分子電解質は、親水性ホモポリマーまたは親水性ランダムコポリマーを含み
、ホモポリマーを構成するモノマー、およびコポリマーを構成する少なくとも1
つのモノマーがイオン化可能である。分散剤は、非極性の非重合疎水性炭化水素
セグメントをさらに含んでおり、この疎水性セグメントは疎水性表面を有する粒
子に吸着することができる。分散剤は水不溶性のセグメントを含んでいるが、分
散剤は水溶性であって、水溶性分散液を形成する。
【0017】 分散液系に添加すると、分散剤を様々な長さとすることのできる親水性セグメ
ントが、分散液に立体および静電安定性を与え、一方、疎水性セグメントが、疎
水性粒子表面へ分散剤に吸着(固定)させる。
【0018】 親水性セグメントにより与えられる立体および静電安定性は、個々の分散剤/
粒子複合体間の強固な相互反発作用によるものである。こうした反発力は、イオ
ン性官能基を含有する親水性セグメントによるものであり、各分散剤/粒子複合
体が効果的によく帯電される。イオン性基は、カチオン性またはアニオン性とす
ることができるが、通常、すべて同種の電荷を持つものでなければならない。同
様の電荷だと、複合体が互いに反発し合って、粒子の凝集を防ぐ。上述したよう
に、インクジェット中に生成される高い熱エネルギーを中和するために、粒子凝
集に対する抵抗性があるのが望ましい。このエネルギーは、粒子に常に強力な相
互作用を生じさせて、凝集へと導くものである。凝集は、インク分散安定性およ
び貯蔵安定性を減じる可能性があることから、粒子の凝集を減じるのはさらに望
ましいことである。反発力が、長い間、例えば、少なくとも1年にわたって、分
散安定性を与える手助けとなる。
【0019】 分散剤の親水性高分子電解質セグメントは鎖状または分岐していてもよい。高
分子電解質は、酸性基のような少なくとも1つのイオン性モノマー成分を含み、
水性媒体中で電解質である。電解質およびイオン性部分を与えることのできる好
適なモノマー材料としては、これに限られるものではないが、アクリル酸、2−
アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸(AMPS)、スルホプ
ロピルアクリレートの塩、無水マレイン酸、無水イタコン酸、β−カルボキシエ
チルアクリレート、ビニルアズラクトン−グリコール酸付加物、スチレンスルホ
ン酸ナトリウム、またはこれら材料の組み合わせが例示される。
【0020】 2個以上の官能性基を有する連鎖移動剤(CTA)を用いて、分散剤分子の親
水性および疎水性セグメントを結合することができる。CTAは、ポリマー親水
性高分子電解質セグメントの長さを調節する。親水性セグメントを形成する前駆
体材料と反応するCTAの量を変えて、ポリマー親水性セグメントの長さを変更
することができる。CTAの濃度を増やすと、鎖の長さが短くなる。CTAがポ
リマー親水性セグメントと反応して、重合が終了した後、連鎖移動剤と接触して
いる未反応の官能性基が、反応性のある疎水性部分と反応して、分散剤の疎水性
セグメントを形成する。
【0021】 CTA官能性基を疎水性反応物質と反応させる第2の工程は、連鎖移動剤自身
が、脂肪族または芳香族部分を含む疎水性セグメントの前駆体である場合には省
くことができる。本発明の分散剤は、疎水性高分子電解質を、かかる疎水性連鎖
移動剤により連鎖停止することにより調製される。この方法によって、多官能性
連鎖移動剤を用いて、末端に高分子電解質を有する複数の分岐を含む分散剤を合
成することができる。
【0022】 好適な脂肪族または芳香族の鎖を有する単官能性の連鎖移動剤としては、アル
キル置換フェニルメルカプタン、アリル末端アルカン、アルキルメルカプトナフ
タレン、アルキルメルカプトチオフェン、またはこれらの材料の組み合わせが例
示される。その他の単官能性CTAとしては、例えば、オクチルブロミド、1,
1−ジブロモオクタンおよび1,1,1−トリブロモオクタデカンのような末端
ブロモ−置換アルカンが挙げられる。これらの材料としては、イソオクチルメル
カプトプロピオネート、n−テトラデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプ
タン、n−テトラデシルブロミド、n−オクチルブロミドおよびハロゲン化アル
キルが例示される。これらのCTAは、図1に示すタイプの構造を与える。
【0023】 多官能性連鎖移動剤としては、トリメチロールプロパントリ(3−メルカプト
プロプリオネート)、ペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプトプロプリオ
ネート)またはこれらの材料の組み合わせが例示される。多官能性CTAはまた
、α,ω−メルカプトアルカンまたはα,ω−アリルアルカンから誘導すること
もできる。これに限られるものではないが、1,10−ジメルカプトデカン、1
,14−ジメルカプトテトラデカン、1,10−ジアリルデカンが例示される。
その他のCTAは、α,ω−ハロゲン置換アルカンを含む。例えば、(α,α,
α,ω,ω,ω−ヘキサブロモ)デカンである。これらは、図2および3に示す
タイプの分散剤を与える。
【0024】 疎水性炭化水素鎖を与える連鎖移動剤を含む疎水性反応物質は、1つの基当た
り合計で約6〜100個、好ましくは8〜20個の炭素原子を与え、好ましくは
脂肪族である。炭化水素基は、置換基が非極性である限りは、鎖状または分岐、
非置換または置換されていてもよい。
【0025】 疎水性セグメントは、分散剤の疎水性粒子表面への強固な疎水性吸着を与える
。一般に、分散剤と疎水性粒子によりなされる疎水性相互作用の程度は、各疎水
性粒子の表面に広がる分散剤の疎水性セグメントにあるメチレンまたは芳香族基
にような疎水性官能基の数によって異なる。
【0026】 疎水性セグメントおよびその官能基を選択して、安定化する特定の分散液のニ
ーズに合うように、得られる分散剤の物理化学的特性を作り上げる。疎水性セグ
メント中の炭素原子の数を調節して、分散剤の全体の水溶解性を損なうことなく
粒子吸着を最大にするように選ぶことができる。例えば、分散剤の溶解度を高め
るには、炭化水素基の長さを短くすればよい。
【0027】 分散剤中の親水性と疎水性の相対量は、疎水性セグメントに付いた親水性高分
子電解質の数を変えることにより調節することもできる。分散剤における高分子
電解質の数および位置は、例えば、疎水性炭化水素部分の反応性のある連鎖停止
官能基の数、位置および種類により決まる。一般に、親水性セグメントの位置が
、疎水性粒子と相互作用するのに必要な疎水性の濃度または程度を妨げない限り
は、そして、親水性セグメントが、分散剤/粒子複合体を水系に分散するのを維
持すべく十分にイオン性で溶媒和する限りは、どのような構造であっても作用す
る。
【0028】 分散剤分子の分子量は、100,000まで、好ましくは50,000、より
好ましくは25,000未満、最も好ましくは15,000〜35,000の範
囲である。
【0029】 分散剤の設計および合成は、最終的に、直径250ナノメートル(nm)未満
、好ましくは200nm未満、最も好ましくは100〜150nmの粒子/分散
剤複合体の安定なコロイド分散液となるようなものが好ましい。
【0030】 分散剤化合物を形成する反応工程に直接含まれない反応材料にある官能性基を
さらに反応させて、最終分散剤の所望の物理化学特性の要件に適合させてもよい
。これによって、調整済みの分散剤を形成することができる。
【0031】 分散剤の調製は、熱遊離基開始プロセスとして通常実施される。好適な熱活性
遊離基開始剤としては、デュポンケミカル社(デラウェア州、ウィルミントン)
よりVAZO52という商品名で入手可能なアゾ開始剤および和光ケミカル米国
(バージニア州、リッチモンド)よりWAKOという商品名で入手可能なアゾ開
始剤が例示される。
【0032】 疎水性連鎖移動剤として単官能性メルカプタンを用いて調製される本発明の分
散剤としては好ましくは次のものが挙げられる。 a)n−ドデシル−末端ポリ(AMPS−コ−N,N−ジメチルアクリルアミド
) b)n−オクチル−末端ポリ(AMPS−コ−N,N−ジメチルアクリルアミド
) c)n−テトラデシル−末端ポリ(AMPS−コ−N,N−ジメチルアクリルア
ミド) d)n−ドデシル−末端ポリ(AMPS−コ−スルホプロピルアクリレート、K
塩) e)n−オクチル−末端ポリ(AMPS−コ−スルホプロピルアクリレート、K
塩) f)テトラデシル−末端ポリ(AMPS−コ−スルホプロピルアクリレート、K
塩) g)t−ドデシル−末端ポリ(AMPS−コ−N,N−ジメチルアクリルアミド
) (t−ドデカンはイソマーの混合物である) h)t−ドデシル−末端ポリ(AMPS−コ−スルホプロピルアクリレート、K
塩) i)l−ドデシル−末端ポリ(AMPS−コ−スルホプロピルアクリレート、K
塩) j)オクタデシル−末端ポリ(AMPS−コ−スルホプロピルアクリレート、K
塩) k)n−テトラデシル−末端ポリ(AMPS−コ−スルホプロピルアクリレート
、K塩) l)イソオクチル−末端ポリ(AMPS−コ−N,N−ジメチルアクリルアミド
【0033】 本発明の分散剤はまた、上記(a)〜(l)に挙げた鎖状疎水性基末端親水性
コポリマーと、上述の多官能性連鎖移動剤を用いて連鎖停止させることにより得
られる多分岐親水性(コ)ポリマーの混合物を含む組成物を含んでいてもよい。
本発明に有用な分散剤混合物は、例えば、分岐連鎖移動剤(例えば、ペンタエリ
スリトールテトラ(3−メルカプトプロプリオネート)と鎖状連鎖移動剤(例え
ば、n−オクチルメルカプタン)の両方の存在下でAMPSとNNDMAを共重
合することにより調製することができる。理論に拘束されることは望むところで
はないが、得られる混合物は、ペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプトプ
ロプリオネート)分子の1,2,3または4末端チオール基との反応により停止
された1,2,3および4のポリマー鎖の統計的分布を有するペンタエリスリト
ールテトラ(3−メルカプトプロプリオネート)核分子の混合物と混合されたn
−オクチルチオール基により連鎖停止されたポリマーを含有するものと予測され
る。この種類の分散剤混合物の有用な特性は、存在する各連鎖移動剤の量により
制御することができる。例えば、鎖状コポリマー(n−オクチルメルカプチル−
末端コポリマー)が、疎水性部分を有する唯一のコポリマーを有するため、この
構成要素の比率を高めると、その結果、分散される疎水性粒子に結合した分子の
数が増える。
【0034】 分散剤混合物は次のようにして調製した。 m)トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)とオクチル
メルカプタンの2.5:1の重量比の存在下でAMPSとNNDMAの共重合 n)トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)とオクチル
メルカプタンの2.5:1の重量比の存在下でAMPSとスルホプロピルアクリ
ル酸カリウム塩の共重合 o)ペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)とオクチル
メルカプタンの2:1の重量比の存在下でAMPSとスルホプロピルアクリル酸
カリウム塩の共重合、および p)ペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)とオクチル
メルカプタンの2:1の重量比の存在下でAMPSとNNDMAの共重合
【0035】 インク系 本発明の分散剤には、インクジェットおよびその他印刷インクにおける顔料分
散剤としての用途がある。本発明のインクは、様々な顔料により形成することが
できる。特に、本発明のインクに、ブラック、シアン、イエロー、マゼンタ、レ
ッド、ブルー、グリーンおよびホワイト顔料を与えてもよい。個々の色密度およ
び重ねる単色画像を変えることによって、適切な基材に目視上あらゆる色を与え
ることができる。電子グラフィック画像システムと組み合わせると、電子的に作
成または記憶可能な目視上あらゆる画像をインクジェットプリンタを用いて再生
することができる。当然のことながら、本発明は上述の4色のインクに限定され
るものではない。むしろ、電子グラフィック画像システムと互換性のあるいかな
る顔料または顔料の組み合わせを用いたインクを用いても構わない。
【0036】 ブラックインクについては、カーボンブラックをブラック顔料として用いても
よい。本発明に用いるのに好適なカーボンブラックの選択は、表面酸化および顔
料の黒度(ジェットネスとも呼ばれる)の程度という要因に主に基づく。酸性ま
たは表面処理済の顔料は、強固な分散剤吸着に好適な相互作用部位を提供する。
黒度またはジェットネスの程度の高い顔料は高品質の印刷画像を与える。
【0037】 イエローインクについては、ニッケルアゾイエロー顔料を用いるといくつかの
利点が得られる。第1に、かかる顔料は、屋外の環境で極めて耐久性のあるイン
クを提供することである。第2に、かかる顔料はニッケルイオンを含有しており
、これが、新規な分散剤と錯結合を形成することができることである。最後に、
かかる顔料は、高度の熱伝導性を与えると考えられることである。その結果、ジ
ェットプロセス中に発熱体に粒子が付着しても、付着した膜がインクの発熱効率
を大幅に減じることはなく、適正な泡形成が行われる。
【0038】 マゼンタインクについては、主たる要件は、屋外での用途に適用できるグラフ
ィック画像を生成するのに非常に望ましいことから、光堅牢度である。キナクリ
ドンマゼンタ顔料は、良好な光堅牢度を有することが知られており、従って好ま
しいマゼンタ顔料の一つである。
【0039】 シアンインクについては、上記の要件(すなわち、光堅牢度、耐久性等)が同
様に適用される。シアン顔料として銅フタロシアニンを用いて様々な十分な特性
が得られるため、かかる顔料を含むインクが一つの好ましい実施形態である。
【0040】 分散剤の選択:顔料粒子には通常、分散剤に結合部位を与えるための表面官能
性基がないため、分散剤は、水性環境において、疎水性固体顔料表面と相互作用
する疎水性部位を有しているのが好ましい。本発明の分散剤は、顔料粒子と相互
作用する疎水性部分を与える。1つまたは複数の親水性セグメントは、コロイド
顔料分散液に効果的な静電および立体安定性を与える。分散液の安定性はまた、
分散剤−粒子吸引が、特に高温で、粒子−粒子吸引よりも強いと向上する。
【0041】 通常、顔料粒子は、分散剤を単一の分子としてではなく、多層として支持する
。分散剤の炭化水素部分が粒子に吸着すると、第2の分散剤分子の吸着が促され
て、これが、吸着した分散剤層の平衡厚さに達するまで続くため、これが生じる
【0042】 分散剤、顔料およびインクのその他の成分の相容性もまた考慮に入れなければ
ならない。同じレセプター表面に適用される異なる着色顔料に用いられる分散剤
は、好ましくは熱力学的に可溶でなければならず、レセプター表面に付着したと
きにインクの凝集を防ぐために同種のイオン電荷を有していなければならない。
【0043】 副分散剤を用いて、主たる分散剤として用いられる本発明の分散剤の安定効果
を向上させてもよい。
【0044】 インク:上述した顔料および分散剤に加えて、インクは、顔料を分散する媒体
として水を含んでいるのが好ましい。かかるインクは、様々な特性を与えるため
に、通常、添加剤もさらに含んでいる。例えば、ポリオールを用いると、インク
の乾燥速度を制御することができる。好適なポリオールとしては、例えば、ポリ
エチレングリコールおよびポリプロピレングリコールのようなポリアルキレング
リコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、ヘキシレングリコ
ールおよびジエチレングリコールのようなアルキレン基が2〜6個の炭素原子を
有するアルキレングリコール;グリセロール;エチレングリコールモノメチルま
たはモノエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルまたはエチルエーテルお
よびトリエチレングリコールモノメチルまたはモノエチルエーテルのようなアル
コール性ポリオールの低級アルキルエーテルが挙げられる。ジエチレングリコー
ルが最も好ましいポリオールである。顔料を濡らし、インク系の表面張力を減じ
る界面活性剤も用いることができる。上記のものに加えて、一般に業界に知られ
たその他のインク添加剤もまた用いてよい。例えば、水溶性有機助溶媒、湿潤薬
(上に挙げたポリオールに加えて)、殺生物剤、殺菌剤、消泡剤、腐蝕防止剤、
粘度調節剤、pHバッファ、浸透液、金属イオン封鎖剤等が挙げられる。
【0045】 インク処理:顔料分散液の処理のための現在のコンパウンディング技術は数多
くの処理技術を用いている。このような技術の一つに、混合および微粒子の解膠
を行うために超音波エネルギーを利用するものがある。その他の技術には、ボー
ルミル、サンドミルまたはアトライターのような媒体ミルを用いるものがある。
媒体ミルは、顔料混合物に高強度マイクロシェアリングおよびカスケーディング
を施して、顔料粒子の凝集体を破砕することにより、許容される顔料分散液を得
るものである。しかしながら、媒体ミル処理システムには、媒体摩耗生成物汚染
をはじめとする欠点があることが多い。さらに、媒体ミルの流量をあるレベルよ
り上げると、得られる粉砕および分散液が不均一となって、材料の多くが、十分
に処理されないままシステムから離れていってしまう。
【0046】 さらに他の処理方法において、顔料分散液は、約150マイクロメートル〜約
1000マイクロメートルの直径を有する一連の小さなノズルに押し込むことが
できる。かかるシステムは、高流体速度で非常な高圧に耐えることができるもの
でなければならない。かかるシステムには、a)直径の減少していくオリフィス
をもつ「くさび」構成、b)オリフィスがキャビテーション増大デバイスを有す
る「くさび」構成およびc)分散液噴流が少なくとも2つの要素に分離されて、
各噴流がオリフィスを通過してジェットをつくり、ジェット噴流が互いに衝突す
ることにより再結合する「衝突ジェット」構成の3つの異なる構成が用いられる
。これらのシステムはそれぞれ、水系顔料インクを処理すると満足いく結果をも
たらすことが分かった。
【0047】 本発明において、顔料、分散剤、補助の界面活性剤、水、DEGおよびその他
添加剤を含む顔料インク処方をまず、ヒルミキサー社(ニュージャージー州、パ
ターソン)より入手可能な、ヘッドを通したプロペラからの吸引を増やすために
、「グレープフルーツ型」のヘッドを備えた渦巻状プロペラを有する高速衝突ホ
モジナイザーであるヒルミキサー(型番4000番プラス、ACドライブ)にて
高剪断条件下で混合する。剪断混合を、約2000rpmの中速で行った。場合
によっては、固体濃度を15〜25重量%まで希釈した後に、PCT公開第WO
96/14925号に記載された「衝突ジェット」プロセスによりインクに微粒
子粉砕を行った。処理済み濃度は、DEG:水の重量比が20:80〜12.5
:87.5、好ましくは12.5:87.5のDEG/水混合物で固体が4%と
なるまで希釈されたものであった。
【0048】 実施例 本発明を以下の実施例により説明する。
【0049】 試験方法 分散剤の分子量 分散剤の分子量を、ウォーターズ社(マサチューセッツ州、ミルフォード)よ
りULTRAHYDROGELという商品名で入手可能なゲル浸透クロマトグラ
フィーを用いて溶出により求めた。直線の1000、500および250のカラ
ムを、0.1Mのトリスアミン緩衝液(トリスヒドロキシメチルアミノメタン)
と、0.2MのLiNO3を含む溶出溶液と共に用い、ヒューレットパッカード
インスツルメンツ(カリフォルニア州、パロアルト)よりHP1037Aという
商品名で入手可能な屈折率検出器によりモニタリングした。分子量の計算は、分
子量範囲が2.8×105〜200のポリエチレングリコール(PEG)および
酸化ポリエチレン(PEO)標準を用いて行った較正に基づくものであった。
【0050】 熱安定性 処理済インクをすべて、特に断りのない限りは、4重量%の固体の強度とした
。この固体には、顔料、界面活性剤および補助の分散剤のようなその他の不揮発
性添加剤が含まれている。処理およびろ過後に得られたインクを、ガラスビン(
長さ8.9cm×直径2.54cm)に注いで、取付け金属蓋で緩く覆って、液
体の大半(通常、水中12.5重量%のジエチレングリコール(DEG))がイ
ンク中に保持されるようにした。これを60℃〜65℃のオーブンで1週間(特
に断りのない限り)静置させた。60℃で固体の分離が生じなかった場合、イン
クは熱的に安定と考えられた。目視検査によって、凝集も、インクから浮いて分
離された固体の小さな層も観察されなかった場合は、ビンを120℃のオーブン
に移して、固体の分離が生じていないか少なくとも2日後に検査した。120℃
で2日以上経ってもインクに固体の分離がなかった場合には、極めて安定と考え
られた。
【0051】 Encad NOVAJET IIIプリンタでの印刷品質 Encad社(カリフォルニア州、サンディエゴ)よりNOVAJET II
Iという商品名で入手可能なサーマルインクジェットプリンタを用いて、3M社
(ミネソタ州、セントポール)よりSCOTCH−CALという商品名で入手可
能なビニルレセプターシートにインクを印刷した。印刷の準備に際しては、プリ
ントヘッドを清浄にし、プリンタに漏れがないかチェックし、カートリッジに試
験するインクを詰めた。印刷の品質を、大きな書式ブロック(30cm×90c
m)を覆う色に不均一なところがないか、バンディングむらがないか、そして基
材への接合について、繰り返し目視で判断した。
【0052】 これらの実施例において言及した材料はすべて、特に断らない限りアルドリッ
チケミカル社(ウィスコンシン州、ミルウォーキー)より入手可能である。
【0053】 分散剤の合成 分散剤A n−オクチル−メルカプチル−末端ポリ(2−アクリルアミド−2−メチル−1
−プロパンスルホン酸−コ−スルホプロピルアクリル酸カリウム) 2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸(AMPS)75
グラム(g)とスルホプロピルアクリル酸カリウム75gを、ジメチルホルムア
ミド(DMF)400gと水100gの混合物に溶解した。このモノマー混合物
に窒素を50泡/分の速度で20分間流した後、エバンスケメティクス、ハンプ
シャーケミカル社(マサチューセッツ州、レキシントン)より入手可能なn−オ
クタンチオール1gを、デュポンケミカル社(デラウェア州、ウィルミントン)
よりVAZO52として入手可能なアゾ熱開始剤7gと共にモノマー混合物に溶
解した。モノマー溶液の入った容器を55℃で36時間機械的に振とうした。得
られたポリマー溶液を、2リットルのアセトンに加えて、ポリマーを沈殿させた
。ポリマーを約300ミリリットルのアセトンで2回の増分で洗った。溶媒をデ
カンテーションで除去した後、残りの固体を乾燥し、水に溶解して30〜35重
量%の溶液を得た。
【0054】 分散剤B イソオクチル−メルカプチル−プロピオニル−末端ポリ(2−アクリルアミド−
2−メチル−1−プロパンスルホン酸−コ−スルホプロピルアクリル酸カリウム
) n−オクタンチオールの代わりにイソオクチルメルカプトプロピオネート1.
5gを用いた以外は、分散剤Aと同様にして分散剤Bを作成した。
【0055】 分散剤C n−テトラデシル−3−メルカプチルイソオクチルプロピオネート−末端ポリ(
2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸−コ−ジメチルアク
リルアミド(NNDMA)) AMPS60gとNNDMA30gを、DMF150gとアセトニトリル15
0gの混合物中に溶解した。溶液に窒素を50泡/分の速度で20分間流した後
、n−テトラデシルメルカプタン1.37g、続いてVAZO52開始剤を3.
75g溶液に溶解した。モノマー溶液の入った容器を55℃で36時間機械的に
振とうした。得られたポリマー溶液を、1.5Lのアセトンに加えて、ポリマー
を沈殿させた。ポリマーを約300mLのアセトンで2回の増分で洗った。溶媒
をデカンテーションにより除去した。得られたポリマーを乾燥し、水に溶解して
30〜35重量%の溶液を得た。
【0056】 分散剤D トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)−末端ポリ(A
MPS−コ−NNDMA)とn−オクチルメルカプタン−末端ポリ(AMPS−
コ−NNDMA)の混合物 AMPS20gとNNDMA10gをDMFとアセトニトリルの重量比1:1
の混合物100gに溶解し、約50泡/分の速度で20分間窒素を流した。次に
、トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)0.28gと
、n−オクチルメルカプタン0.04gを加え(多−対単−官能性連鎖移動剤の
重量比を2.5〜1とし)、次にVAZO52開始剤を1.24g加えた。均一
な溶液をサーモスタット水浴中にて55℃で36時間振とうして、ポリマー混合
物を得た。混合ポリマー溶液を、500mLのアセトンに加えて、ポリマーを沈
殿させた。沈殿物を約100ミリリットルのアセトンで2回の増分で洗った。溶
媒をデカンテーションで除去し、ポリマー混合物を乾燥し、水に溶解して約30
重量%の溶液を得た。
【0057】 分散剤は、(1)トリメチロールプロパントリ−(3−メルカプトプロピオネ
ート)−末端(ポリ(AMPS−コ−NNDMA))と(2)n−オクチル−末
端(ポリ(AMPS−コ−NNDMA))の少なくとも2つの構造の混合物を含
んでいたと考えられる。単官能性n−オクチルメルカプタン−末端鎖は、疎水性
粒子が相互作用する疎水性セグメントを与えるものと考えられる。親水性多官能
性コポリマーは、分散液に静電および立体安定性を与えるものと考えられる。単
官能性鎖はまた、多官能性コポリマーの濃度を希釈して、多官能性コポリマーの
分子交絡または架橋を減じるものと考えられる。交絡や架橋があると、不溶の網
(ゲル)が形成される恐れがある。
【0058】 分散剤E トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)−末端ポリ(A
MPS−コ−スルホプロピルアクリル酸カリウム)とn−オクチルメルカプタン
−末端ポリ(AMPS−コ−スルホプロピルアクリル酸カリウム)の混合物 モノマー組成物を、AMPS12.5g(20gの代わりに)、スルホプロピ
ルアクリル酸カリウム12.5g(NNDMA10gの代わりに)、三官能性メ
ルカプタン0.23g(0.28gの代わりに)および単官能性メルカプタン0
.024g(0.04gの代わりに)(多−対単−官能性連鎖移動剤の重量比を
2.5〜1とする)に変えた以外は分散剤Dと同様にして分散剤Eを作成した。
【0059】 分散剤Dについての同じ仮説が分散剤Eにも当てはまる。
【0060】 分散剤F ペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)−末端ポリ(A
MPS−コ−スルホプロピルアクリル酸カリウム)とn−オクチルメルカプタン
−末端ポリ(AMPS−コ−スルホプロピルアクリル酸カリウム)の混合物 AMPS12.5gとスルホプロピルアクリル酸カリウム12.5gを、DM
F75gと水25gの混合物中に溶解した。得られた溶液に、窒素を50泡/分
の速度で20分間流した。次に、ペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプト
プロピオネート)0.19gと、n−オクチルメルカプタン0.28gを加え(
多−対単−官能性連鎖移動剤の重量比を2〜1とし)、次にVAZO52開始剤
1.24gを加えた。全ての固体が溶解し、溶液が均一になった後、溶液を55
℃で2時間振とうしたところ重合がなされた。分散剤Dと同様の方法で、ポリマ
ーをアセトン中で沈殿することにより単離し、乾燥し、水に溶解した。
【0061】 分散剤は、(1)ペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネー
ト)−末端(ポリ(AMPS−コ−スルホプロピルアクリル酸カリウム)と(2
)n−オクチルメルカプタン−末端(ポリ(AMPS−コ−スルホプロピルアク
リル酸カリウム)の少なくとも2つの構造の混合物を含んでいたと考えられる。
単官能性n−オクチルメルカプタン−末端鎖は、疎水性粒子が相互作用する疎水
性セグメントを与えるものと考えられる。親水性多官能性コポリマーは、分散液
に静電および立体安定性を与えるものと考えられる。単官能性鎖はまた、多官能
性コポリマーの濃度を希釈して、多官能性コポリマーの分子交絡または架橋を減
じるものと考えられる。交絡や架橋があると、不溶の網(ゲル)が形成される恐
れがある。
【0062】 分散剤G ペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)−末端ポリ(A
MPS−コ−NNDMA)とn−オクチルメルカプタン−末端ポリ(AMPS−
コ−NNDMA)の混合物 (1)モノマー組成物が、AMPS20g、NNDMA10g、ペンタエリス
リトールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)0.322gおよびn−オク
チルメルカプタン0.0483g(多−対単−官能性連鎖移動剤の重量比を2〜
1とする)であり、(2)溶剤混合物が、DMF/アセトニトリル1:1の10
0gの溶剤混合物であり、(3)均一溶液の重合条件がVAZO52開始剤1.
2gを用いて55℃で36時間であった以外は、分散剤Fと同様にして分散剤G
を作成した。
【0063】 分散剤Fについての同じ仮説が分散剤Gにも当てはまる。
【0064】 分散剤H n−オクタデシル−メルカプチル−ポリ(AMPS−コ−NNDMA) AMPS20gを(75gの代わりに)用い、NNDMA10gを(スルホプ
ロピルアクリル酸カリウム75gの代わりに)用い、ジメチルホルムアミド50
gを(400gの代わりに)用い、アセトニトリル50gを(水100gの代わ
りに)用い、n−オクタデシルメルカプタン0.69gを(n−オクタンチオー
ル1gの代わりに)用い、VAZO52を1.24g(7gの代わりに)用いた
以外は、分散剤Aと同様にして分散剤Hを作成した。
【0065】
【表1】
【0066】 インクの処方 分散剤の効率を評価するために、一般化された手順を用いて顔料インクを調製
した。顔料は、補助の界面活性剤および分散剤の存在下でジエチレングリコール
(DEG)の水溶液中に分散させた。通常、顔料対分散剤の重量比は3:2〜3
:1であった。補助の界面活性剤を加えて、インクの表面張力を調整し、プリン
タノズルを通過するジェット能を補助し、レセプター表面を濡らした。界面活性
剤はまた、分散液系に安定性も与える。顔料表面を濡らすように設計された超分
散剤を任意で入れた。ジエチレングリコールは湿潤薬として作用した。
【0067】 インクの粉砕 用いる水の量が約10%までの各インク処方に対応する成分を、ヒルミキサー
社(ニュージャージー州、パターソン)より入手可能な、ヘッドを通したプロペ
ラからの吸引を増やすために、「グレープフルーツ型」のヘッドを備えた渦巻状
プロペラを有する高速衝突ホモジナイザーであるヒルミキサー(型番4000番
プラス、ACドライブ)にて周囲温度および圧力で高剪断条件下で混合した。ミ
キサーモーターは10,000rpmの容量を有する1HPのものである。粉砕
に用いるプロペラの速度は約2,000rpm(前方または反転)までとした。
許容される水を用いて、ミキサーを濯ぎ、粉砕操作後、接着しているインク濃縮
物を集めた。
【0068】 得られた濃縮物は、粉砕し難い高粘度のペーストを形成しないよう固体が15
〜20重量%であるのが好ましかった。
【0069】 上述のヒルミキサー粉砕プロセスのみを用いて実施例3〜6のインクを調製し
、ろ過はしなかった。実施例1および2のインクは、まずヒルミキサー粉砕を行
って、インクを直径数ミクロンのノズルから高速で噴射するジェット衝突プロセ
スを濃縮物に行うという二工程でインクを処理することにより得られた。このジ
ェット衝突プロセスによって、顔料凝集物は小さい凝集体へと剪断されて、解凝
集により表面積が増大する結果、分散液をさらに多く吸収する。
【0070】 実施例1(マゼンタインク) サンケミカル社(オハイオ州、シンシナティ)よりSUNFASTマゼンタプ
レスケーク122、428−0010(固体32%)という商品名で入手可能な
キナクリドンマゼンタ顔料100グラムを、ジエチレングリコール(DEG)4
4.6gと水100gの混合物に懸濁させた。ゼネカピグメント・アンド・アデ
ィッティブス(英国、マンチェスター、ブラックリー)よりSOLSPERSE
27000という商品名で入手可能な非イオン性芳香族エトキシレートポリマー
超分散剤5グラムを加え、次に、ユニオンカーバイドプラスティックス社(イン
ディアナ州、ゲーリー)よりTRITON X−100という商品名で入手可能
なアルカリールポリエーテルアルコール界面活性剤4gを加えた。この混合物に
、ヒルミキサー社(ニュージャージー州、パターソン)より入手可能なヒルミキ
サーにおいて約2000rpmで2時間、高速粉砕を施した。分散液Aの33.
1重量%溶液(固体22.1g)65gを顔料懸濁液に加え、高速粉砕をさらに
1時間続けた。追加の水100gを粉砕中に加えて、約15重量%の固体濃縮物
を得た。PCT公開第WO96/14925号に記載された衝突ジェットプロセ
スにて60〜90分間、インク濃縮物に微粒子粉砕を施した。得られた濃縮物を
、アーバテクノロジー(ミシガン州アナーバ)より入手可能なWhatman
Polycap36HDカートリッジタイプフィルタのような0.5〜1.0μ
mのフィルターによりろ過して、さらに12.5:87.5のDEG:水の混合
物で希釈して約4重量%の固体インクとした。
【0071】 インクは60℃および120℃で熱的に安定であった。
【0072】 インク中の顔料粒子の粒子サイズは、コールター社(フロリダ州、ハイアリー
)よりコールターN+という商品名で入手可能なサブミクロン粒子分析器により
測定したところ、100〜150ナノメートルであった。
【0073】 インクを、Encad NOVAJET IIIの幅広フォーマットプリンタ
のプリンタヘッドからSCOTCHCALレセプターシート上に噴射したところ
、均一な色で、バンディングむらがなく、基材に接合した30cm×90cmの
マゼンタ印刷ができた。二日間にわたって断続的に印刷を行った。
【0074】 実施例2(マゼンタインク) この実施例では、少なくとも1つの末端イオン性部分と、少なくとも1つの末
端炭化水素部分とを有するデンドリックポリマーを含む副補助分散剤を組み込ん
でいる。これは、ここに参考文献として組み込まれる同時係属出願USSN第0
9/216,165(特許弁護士名簿番号第54279USA1A)に開示され
ている。本実施例においては、第3世代官能性超分岐ポリマー副分散剤を用いた
【0075】 パーストープポリオール社(オハイオ州、トレド)よりBOLTORN H3
0という商品名で入手可能な第3世代の超分岐ポリエステルポリオール(Mw3
570、OH官能性32)200gとp−トルエンスルホン酸1重量%を、攪拌
器と窒素ガス入口を備えた三つ口反応器に入れた。ポリマーが溶融するまで、反
応器を140℃まで加熱した。Malmstrom、E.,Johannsso
n、M.,およびHult、A.,高分子、28、1698−1703(199
5年)を参照のこと。溶融ポリマーを連続的に攪拌しながら、ポリマーの3.2
モル当量またはポリマーの遊離水酸基の10モル%であるステアリン酸25重量
%を加えた。連続的に攪拌しつつ、キシレンを頻繁に加えながら混合物を反応さ
せて、共沸水の除去を促した。反応中、反応器に窒素流を連続的に流して、キシ
レン/水共沸混合物の除去を促した。反応2時間後、窒素を止めて、反応器を真
空につないで小分子および揮発物を除去した。残った粘性の褐色液体を室温まで
冷やしながら固化した。約100%の収量が得られた。
【0076】 上記反応からの第3世代のポリエステルポリオールの固化したステアリル誘導
体150グラムを、攪拌器、凝縮器および窒素ガス入口を備えた三つ口フラスコ
において、当量のジグリムと混合した。溶解した固体が透明な溶液を形成するま
で、混合物を100℃まで加熱した。透明な溶液に、固体総充填量に基づいて、
無水コハク酸(残りの遊離−OH基1当量)63重量%、続いて1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(DBU)(1〜2モル)2重量%
を加えた。混合物を100℃で36時間連続して攪拌した。透明な液体を周囲温
度(25℃)で過剰のヘキサンで凝集させた。得られたイエローペーストを、温
ヘキサン(45〜50℃)で数回洗って、確実に未反応の無水物を除去した。得
られた残渣を48時間空気乾燥し、真空下で60℃で24時間さらに乾燥させた
。得られた固体(官能性超分岐ポリマー処方)を水に溶解し、十分な量のアンモ
ニア水を加えて中和して、未反応の水酸基と反応させた。30〜40重量%の固
体溶液をこのようにして調製した。十分なアンモニア水を溶液に加えてpH9〜
10とした。
【0077】 サンケミカル社(オハイオ州、シンシナティ)よりSUNFASTマゼンタプ
レスケーク428−5024(固体40.5%)という商品名で入手可能なキナ
クリドンマゼンタ顔料300グラムを、DEG100gと水500gの混合物に
懸濁させた。分散剤Bの24.7重量%溶液(固体18g)73グラムを、次に
TRITON X−100を10g加えた。得られた混合物に、ヒルミキサーに
て約2000rpmで3時間粉砕を行った。次に、第3世代超分岐補助分散剤の
36重量%水溶液42gを加えた。水100グラムを加え、粉砕をさらに1時間
続けた。
【0078】 得られたインク濃縮物を、実施例1に記載した通りに、衝突ジェットプロセス
において微粒子粉砕し、ろ過して、約4重量%の固体インクとなるまで希釈した
【0079】 インクは60℃および120℃で熱的に安定であった。
【0080】 粒子サイズをコールターN+サブミクロン粒子分析器により測定したところ、
100〜150nmであった。
【0081】 インクを、Encad NOVAJET IIIの幅広フォーマットプリンタ
のプリンタヘッドからSCOTCHCALレセプターシート上に噴射したところ
、均一な色で、バンディングむらがなく、基材に接合した30cm×90cmの
マゼンタ印刷ができた。
【0082】 目視検査により判断したところ、インクは実施例1のインクよりも安定性が増
大し、印刷画像の品質がより良くなっていた。
【0083】 実施例3(マゼンタインク) サンケミカルよりSUNFASTマゼンタプレスケーク428−5024(固
体40.5%)という商品名で入手可能なキナクリドンマゼンタ顔料20グラム
を、DEG30gと水160gの混合物に懸濁させた。分散剤Eの25重量%固
体溶液を約30g加えた。得られた混合物に、ヒルミキサーにて約2000rp
mで2時間粉砕を行った。この混合物に、出発材料がパーストープポリオール社
(オハイオ州、トレド)よりBOLTORN H50という商品名で入手可能な
第5世代ポリオールであり、ステアリン酸25重量%(50g)がポリマーの3
〜4モル当量であった以外は、実施例2の第3世代デンドリックポリマーと同様
にして調製した第5世代超分岐ポリマーの38重量%固体水溶液(7.4gの固
体)19.5gを加えた。粉砕をさらに1時間続けてから、混合物を、約4重量
%の固体インクとなるまでDEG12.5重量%水溶液で希釈した。
【0084】 インクは60℃で熱的に安定であった。
【0085】 実施例4(マゼンタインク) インク濃縮物がマゼンタ顔料20g、DEG12.5重量%水溶液約200g
、分散剤Fの25%溶液(固体7.5g)約30g、TRITON X−100
を2g、第3世代デンドリックポリマー38%溶液(固体2.5g)6.6gで
作成した以外は、実施例3に記載したのと同様にして、12.5%DEG水溶液
中4重量%固体のインク濃縮物を調製した。
【0086】 インクは60℃で熱的に安定であった。
【0087】 実施例5(シアンインク) サンケミカルよりSUNFASTシアンプレスケーク499−1281(固体
36%)という商品名で入手可能な銅フタロシアニンシアン顔料27グラムおよ
び分散剤Hの25%溶液(固体4.5g)18gを、DEG27gと水160g
の混合物に懸濁させた。エアプロダクツ(ペンシルバニア州、アレンタウン)よ
りSURFYNOL CT−136という商品名で入手可能なアセチレンジオー
ル−アニオン性界面活性剤ブレンド(粉砕助剤/界面活性剤として作用する)2
グラムを加えた。この混合物に、ヒルミキサーにて約2000rpmで2時間高
剪断粉砕を行った。実施例2に記載した第3世代デンドリックポリマー溶液の3
8%固体溶液6.6gを加えた(固体2.5g)。粉砕をさらに1時間続けて、
約15重量%の固体インク濃縮物を得た。
【0088】 インク濃縮物は60℃で熱的に安定であった。
【0089】 実施例6(シアンインク) 分散剤Hの代わりに分散剤Gを用いた以外は実施例5と同様の方法で実施例6
を調製した。
【0090】 インク濃縮物は60℃で熱的に安定であった。
【0091】 実施例7(マゼンタインク) サンケミカルよりSUNFASTマゼンタプレスケーク428−5024(固
体35.4%)という商品名で入手可能なキナクリドンマゼンタ顔料60グラム
を、DEG90gと水480gの混合物に懸濁させた。TRITON X−10
0を5g加えた。分散剤Eの25重量%固体溶液約12gを加え、続いて同時係
属出願USSN第09/216,161(特許弁護士名簿番号第54278US
A3A)に分散剤Aとして挙げられている分散剤の25重量%固体溶液30gを
加えた。得られた混合物に、ヒルミキサーにて約2000rpmで2時間粉砕を
行った。この混合物に、出発材料がパーストープポリオール社(オハイオ州、ト
レド)よりBOLTORN H50という商品名で入手可能な第5世代ポリオー
ルであり、ステアリン酸25重量%(50g)がポリマーの3〜4モル当量であ
った以外は、実施例2の第3世代デンドリックポリマーと同様にして調製した第
5世代超分岐ポリマーの38重量%固体水溶液(7.4gの固体)19.5gを
加えた。粉砕をさらに1時間続けてから、混合物を、約4重量%の固体インクと
なるまでDEG12.5重量%水溶液で希釈した。
【0092】 インクは60℃および120℃で熱的に安定であった。
【0093】 粒子サイズをコールターN+サブミクロン粒子分析器により測定したところ、
約70nmであった。
【0094】 本発明の他の実施形態は添付の請求項の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 単一の分岐親水性高分子電解質セグメントと、長鎖脂肪族疎水性セグメントと
を有する本発明による分散剤を示す概略線図である。
【図2】 長鎖脂肪族疎水性セグメントの各端部に分岐親水性高分子電解質セグメントを
有する本発明による分散剤を示す概略線図である。
【図3】 分岐脂肪族疎水性セグメントの各分岐末端に分岐親水性高分子電解質セグメン
トを有する本発明による分散剤を示す概略線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220/56 C08F 220/56 220/58 220/58 C08L 33/14 C08L 33/14 33/24 33/24 101/14 101/14 C09D 11/00 C09D 11/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 アブリアマン,アーメッド エス. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ガッダム,バブー エヌ. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 Fターム(参考) 4D077 AA03 AB05 AB06 AC05 BA02 DC48Y DC59Y DD05Y DD09Y DD19Y DE04Y DE16Y DE24Y DE29Y 4J002 AA00W BG07X BG12X FD20 GH01 4J011 NA25 NA26 NB04 NB05 NC04 4J039 AD12 BA04 BC39 BC60 BE01 BE22 4J100 AL08Q AM19Q AM21P BA56P BA56Q CA04 FA03 FA04 JA07 【要約の続き】

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子電解質を含む少なくとも1つの末端ポリマー親水性セ
    グメントに結合した炭化水素部分を含む非重合疎水性セグメントを含む、水系に
    おいて疎水性粒子を分散させる分散剤。
  2. 【請求項2】 前記ポリマー親水性セグメントがホモポリマーを含む請求項
    1記載の分散剤。
  3. 【請求項3】 前記ポリマー親水性セグメントがランダムコポリマーを含む
    請求項1記載の分散剤。
  4. 【請求項4】 前記疎水性セグメントおよび親水性セグメントが連鎖移動剤
    により結合されている請求項1記載の分散剤。
  5. 【請求項5】 前記炭化水素部分が8〜20個の炭素原子を含む請求項1記
    載の分散剤。
  6. 【請求項6】 数平均分子量が15,000〜35,000である請求項1
    記載の分散剤。
  7. 【請求項7】 前記親水性セグメントが、2−アクリルアミド−2−メチル
    −1−プロパンスルホン酸およびN,N−ジメチルアクリルアミドモノマー含有
    のコポリマーを含む請求項1記載の分散剤。
  8. 【請求項8】 前記親水性セグメントが、2−アクリルアミド−2−メチル
    −1−プロパンスルホン酸およびスルホプロピルアクリル酸カリウム塩モノマー
    含有のポリマーを含む請求項1記載の分散剤。
  9. 【請求項9】 前記疎水性セグメント前駆体が、脂肪族または芳香族部分を
    含む連鎖移動剤である請求項1記載の分散剤。
  10. 【請求項10】 前記連鎖移動剤が、イソオクチルメルカプトプロピオネー
    ト、n−テトラデシルメルカプタン、トリ(3−メルカプトプロピオネート)、
    n−オクチルメルカプタンおよびテトラ(3−メルカプトプロピオネート)から
    なる群より選択される請求項9記載の分散剤。
  11. 【請求項11】 前記疎水性セグメントが、2つの対向する末端部を有する
    炭化水素部分を有し、高分子電解質が、前記炭化水素部分の各末端部に付いてい
    る請求項1記載の分散剤。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の分散剤と、多分岐親水性(コ)ポリマーの
    混合物を含む分散剤組成物。
  13. 【請求項13】 単官能性連鎖移動剤n−オクチルメルカプタンと、トリメ
    チロプロパントリ(3−メルカプトプロプリオネート)およびペンタエリスリト
    ールテトラ(3−メルカプトプロプリオネート)からなる群より選択された多官
    能性連鎖移動剤との存在下で、2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパン
    スルホン酸と、N,N−ジメチルアクリルアミドを共重合することにより調製さ
    れた請求項12記載の分散剤混合物。
  14. 【請求項14】 多官能性連鎖移動剤対単官能性連鎖移動剤の重量%比が2
    :1〜2.5:1である請求項13記載の分散剤混合物。
  15. 【請求項15】 n−オクチルメルカプタンと、トリメチロプロパントリ(
    3−メルカプトプロプリオネート)およびペンタエリスリトールテトラ(3−メ
    ルカプトプロプリオネート)からなる群より選択された連鎖移動剤との存在下で
    、2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸と、スルホプロピ
    ルアクリル酸カリウム塩を共重合することにより調製された請求項13記載の分
    散剤混合物。
  16. 【請求項16】 多官能性連鎖移動剤対単官能性連鎖移動剤の重量%比が2
    :1〜2.5:1である請求項15記載の分散剤混合物。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の分散剤と、疎水性粒子を含む水性懸濁液。
  18. 【請求項18】 a)顔料粒子と、 b)疎水性表面に吸着可能な炭化水素部分を含む疎水性セグメントであって、
    高分子電解質を含む少なくとも1つの末端親水性セグメントに結合した疎水性セ
    グメントを含む水系において疎水性粒子を分散する分散剤との懸濁液を含む水系
    顔料インク。
  19. 【請求項19】 補助分散剤をさらに含む請求項18記載の水系顔料インク
  20. 【請求項20】 前記補助分散剤が、少なくとも1つのイオン性部分と、少
    なくとも1つの末端非重合疎水性炭化水素部分とをさらに含む誘導されたデンド
    リックポリマーを含む請求項18記載の水系顔料インク。
  21. 【請求項21】 前記デンドリックポリマーが第3世代または第5世代超分
    岐ポリオールである請求項20記載の水系顔料インク。
  22. 【請求項22】 前記顔料粒子および分散剤分子が、直径250マイクロメ
    ートル未満の粒子/分散剤複合体を形成する請求項18記載の水系顔料インク。
  23. 【請求項23】 前記顔料が、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、レ
    ッド、ブルー、グリーンおよびホワイト顔料からなる群より選択される請求項1
    8記載の水系顔料インク。
  24. 【請求項24】 前記ブラック顔料が、カーボンブラック顔料を含む請求項
    23記載の水系顔料インク。
  25. 【請求項25】 前記イエロー顔料が、ニッケルアゾ顔料を含む請求項23
    記載の水系顔料インク。
  26. 【請求項26】 前記シアン顔料が、フタロシアン酸銅顔料を含む請求項2
    3記載の水系顔料インク。
  27. 【請求項27】 前記マゼンタ顔料が、キナクリドン顔料を含む請求項23
    記載の水系顔料インク。
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