JP2002531786A - ギヤユニット - Google Patents

ギヤユニット

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JP2002531786A
JP2002531786A JP2000585570A JP2000585570A JP2002531786A JP 2002531786 A JP2002531786 A JP 2002531786A JP 2000585570 A JP2000585570 A JP 2000585570A JP 2000585570 A JP2000585570 A JP 2000585570A JP 2002531786 A JP2002531786 A JP 2002531786A
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gear
housing
gear unit
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wheel
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Application number
JP2000585570A
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English (en)
Inventor
ティルマン・ケルナー
アッヒム・パウル・シーダー
Original Assignee
ヴォイス・ターボ・ゲーエムベーハー・ウント・コ・カーゲー
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Publication date
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    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/3023Constructional features of the final output mechanisms the final output mechanisms comprising elements moved by fluid pressure
    • F16H63/3026Constructional features of the final output mechanisms the final output mechanisms comprising elements moved by fluid pressure comprising friction clutches or brakes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
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    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/21Elements
    • Y10T74/2186Gear casings

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ギヤハウジングと、このハウジングに対して組立状態において軸方向に取り付けられたハウジングカバーと、を具備するギヤユニットに関するものである。ギヤハウジングは、個々のギヤ部材を収容するための実質的に円筒形の内部スペースを備えている。ギヤユニットは、少なくとも2つの摩擦面付き部材を有した連結構成および/またはブレーキ構成のための駆動部材を少なくとも間接的にリセットするためのデバイスを備え、摩擦面付き部材の摩擦面は、さらなる摩擦面付き中間部材に対して摩擦結合を介して順次連結可能とされている。この場合において、ハウジングに対して、および/または、駆動部材を少なくとも間接的にリセットするためのデバイスに対して、個々のギヤ部材を所定固定位置に取り付けるための少なくとも2つの手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ギヤユニットに関するものであり、とりわけ、請求項1の導入部に
記載されているようなギヤユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ギヤユニットは、様々な形態で知られている。ギヤユニットは、a)機械的ギ
ヤユニットとして、b)流体力学的−機械的複合ギヤユニットとして、具現され
ている。
【0003】 流体力学的−機械的複合ギヤユニットは、例えば、以下の文献により公知であ
る。 −Buksch, M: ZF five-gear automatic gears for passenger cars, VDI report
878 (1991) −Mitescu, G: Four-gear planetary gears for passenger automobiles with
the hydrodynamic torque converter in the power branch. Automobilindust-
rie (1985) 5, pages 597-601 −Klement, W: The development of the DIWA gears, Verkehr und Technik (1987) 7, pages 301-303
【0004】 純粋に機械的伝達部材等だけを有したギヤ部材は、下流側の機械的ギヤ群と流
体力学的に連結される。このようなギヤユニットは、一般に、ハウジングを具備
しており、ハウジングの内部形状は、個々のギヤ部材の形状に適合したものであ
り、ハウジングの連結に適したものである。ギヤユニットは、一般に、内径を不
本意に減少させてしまうような内部挿入物を有している。一般に、個々のスイッ
チング構成の駆動は、液圧ピストンによる圧力作用によって引き起こされる。こ
のようなシステムにおけるブレーキ構成または連結構成の解除時におけるリセッ
トのために、ピストン上に作用する大きなカップ状スプリングが設けられている
、あるいは、キャリアプレート上に設けられピストン上に作用するような多数の
個々の圧力スプリングが設けられている。圧力スプリングは、常に、径方向に見
たときには、ブレーキ構成または連結構成の径方向延在領域の外側に、あるいは
、連結構成やブレーキ構成のための設置スペース内において径方向に延在してい
る領域内において軸方向に延在しているような外周領域内に、配置される。支持
は、ハウジング内壁の突起上において、あるいは、軸方向における支持のために
使用されているハウジングカバーにおいて、行われている。しかしながら、この
ことは、ハウジングカバー上に作用する力のために、付加的な手段を使用しなけ
れば閉塞ができないという欠点、および、ハウジングカバーを、ギヤハウジング
の残部に対して軸方向に固定しなければならないという欠点を有している。基本
的ギヤは、ハウジングカバーなしでは試験することができず、組立状態において
のみ試験することができる。さらに、ギヤ出力軸に対しての配向駆動源の接続が
、非常に困難である。なぜなら、一般に、配向駆動源は、ピストンなしでは動作
しないからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明における課題は、上述の欠点を克服し得るようなギヤユニ
ットを開発することである。特に、目標は、単純なハウジング構成と、ギヤハウ
ジングに対してのハウジングカバーの簡単なシールおよび固定と、である。ハウ
ジングが開放状態にあるときにギヤの試験が可能とされる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による解決手段は、請求項1の特徴点の組合せによって特徴づけられる
。有利な詳細構成は、従属請求項に記載されている。
【0007】 本発明においては、とりわけシリンダ−ピストン構成や個々のギヤ部材のため
の駆動部材を少なくとも間接的にリセットするためのデバイスのハウジング上に
おける所定固定位置への取付は、少なくとも2つの手段によって行われ、これら
手段は、ギヤ部材を径方向においてまたは周方向において取り付けるための、(
少なくとも2つの)バー形状ガイド部材の形態とされている。バー形状ガイド部
材は、実質的に取り付けられるべきギヤ部材が配置されている領域にわたって延
在している。バー形状ガイド部材は、円筒形内部スペースに関し、円筒形内部ス
ペースの外側に配置される。バー形状ガイド部材の配置は、ギヤユニットの組立
状態において高さ方向に見たときに、円筒形内部スペースの最大寸法の範囲外に
おいて行われる。
【0008】 必須的に必要とされるものは、2つのバー形状ガイド部材だけである。しかし
ながら、4つのバー形状ガイド部材を設けることが可能である。この場合、バー
形状ガイド部材の配置は、ギヤハウジングの横断面において見たときに、円筒形
内部スペースと、内部スペースの直径以上とされた側辺長さを有した仮想の正方
形と、の間における断面部分として定義されるコーナー領域において、行われ、
仮想的に形成可能な四辺形と内部スペースとは、同一の対称軸を有している。こ
の場合、とりわけハウジングが矩形でありかつ内部スペースが円筒形である場合
には、バルク的な(中実的な)コーナー領域が、ガイド部材の受領のために使用
される。このように、ガイド部材の配置は、中央領域の外側において行われてい
る。ガイド部材は、円筒形内部スペースに対して連通した凹所内において案内さ
れる。しかしながら、ガイド部材の配置は、常に対称的であることが好ましい。
このことは、ギヤ部材およびギヤハウジングの製造コストを最小化でき、また、
組立コストを最小化できるという利点をもたらす。というのは、ギヤ部材上にお
ける個々の凹所や貫通孔と特定のガイド部材との組合せを考慮する必要がないか
らである。
【0009】 ギヤ部材としては、例えば、積層ブレーキの形態とされたブレーキ構成や、隔
壁や、例えばピストンや積層体キャリア等の形態とされたブレーキデバイスまた
は連結デバイスのための駆動部材、等を例示することができる。
【0010】 バー形状ガイド部材は、軸方向長さにわたって、同等のまたは一定の直径を有
していることが好ましい。このことは、バー形状ガイド部材の配置方向に無関係
に組立を行うことができるという利点をもたらす。しかしながら、ギヤユニット
全体の形成によっては、軸方向にわたって直径が様々に相異するバー形状ガイド
部材を使用することもできる。この場合には、一般的に、組立は2つのサイドか
ら行われる。
【0011】 バー形状ガイド部材の横断面形状は、円形であることが好ましい。しかしなが
ら、バー形状ガイド部材の横断面形状を、四辺形の横断面形状とすることや、適
切な横断面形状とすることも、考えられる。
【0012】 バー形状ガイド部材の支持に関しては、以下のような変形例を使用することが
できる。 a)ハウジング壁突起内においてハウジング上へに支持すること。 b)ガイド部材を貫通させるような中間壁内に支持すること。 c)壁の突起上や中間壁上に、懸架して支持すること。
【0013】 ギヤユニットは、純粋に機械的なギヤユニットとして構成することができる。
この場合、各バー形状ガイド部材は、ギヤユニットの軸方向長さ全体にわたって
延在していることが好ましい。ギヤユニットを流体力学的−機械的ギヤユニット
として構成する場合には、バー形状ガイド部材は、ギヤユニット全体のうちの機
械的ギヤ部の軸方向構成長さに対応した軸方向長さでもって、形成される。しか
しながら、ガイド部材の軸方向長さがガイド部材によって支持しているギヤ部材
の軸方向長さに対応したものであることは、常に必要とされる。
【0014】 積層型連結構成やブレーキ構成のための駆動部材をリセットするためのデバイ
スに対しても、同様の議論が成立する。
【0015】 摩擦連結によって間接的に互いに連結可能とされている2つの摩擦面付き部材
どうしの間には、少なくとも1つのスプリング型エネルギー蓄積ユニットが設け
られている。スプリング型エネルギー蓄積ユニットも、同様にバー形状ガイド部
材を貫通して配置されている。スプリング型エネルギー蓄積ユニットは、摩擦結
合の形成に際して、摩擦面付き部材と中間部材との間においてプレテンション設
定可能であるように、構成されている。摩擦面付き部材の機能は、外側積層体と
内側積層体との双方において発揮することができる。個々の摩擦面付き部材どう
しの間におけるスプリング型エネルギー蓄積ユニットの効果のために、駆動部材
の緩衝に際して、摩擦面付き部材上に反対向きの力が作用する。そのため、摩擦
係合を完全に解除して迅速な解除が可能とされる。スプリング型エネルギー蓄積
ユニットは、したがって、駆動部材に対しては、摩擦面付き部材を介して間接的
に作用する。駆動部材自身は、例えば、ピストンとして構成することができる。
ピストンは、好ましくは、液圧的にまたは気圧的に駆動することができる。摩擦
面付き部材どうしの間にスプリング型エネルギー蓄積ユニットを配置し得ること
により、径方向における摩擦面付き部材の寸法が、デバイスの設置のために必要
とされるスペースという点において、少なくとも駆動部材の間接的リセットのた
めのデバイスの設置のために必要とされるスペースという点において、もはや、
ギヤハウジングの内部サイズに依存しないという利点がもたらされる。中間部材
を介して順次連結可能とされた摩擦面付き部材どうしの間にスプリング型エネル
ギー蓄積ユニットを配置し得ることにより、リセットデバイスのスペース節約が
行えるという利点がもたらされる。特に、ピストンや、シリンダ/ピストンユニ
ットのスペース節約が行えるという利点がもたらされる。このことは、ギヤユニ
ット内において積層体構成とされたブレーキ構成の使用という点において、ギヤ
長さに影響を与える。摩擦面付き部材どうしの間におけるスプリングユニットの
配置に関しては、以下のような多くの可能性が考えられる。 a)互いに隣接した2つの摩擦面付き部材どうしの間におけるスプリングユニッ
トの配置。 b)力の伝達方向において力の導入側における(ギヤユニット内におけるブレー
キ構成の組立状態に対しての、摩擦面付き部材の外側領域における)摩擦面付き
部材どうしの間においてのスプリングユニットの配置。 c)ブレーキ構成の軸方向長さに関してブレーキ構成の中央領域あたりにおける
、互いに隣接した2つの摩擦面付き部材どうしの間においてのスプリングユニッ
トの配置。 d)b)の配置とc)の配置とを組み合わせた配置。
【0016】 スプリング型エネルギー蓄積ユニットとしては、スプリング全体にわたって実
質的に一定の力伝達を行うような線形特性を有したスプリング部材を使用するこ
とが好ましい。したがって、カップスプリングが使用されることが好ましい。ス
プリングユニットとして、シャフトスプリングリングを使用することも考えられ
る。駆動構成は、液圧的にも気圧的にも駆動可能とされた、シリンダ−ピストン
構成とすることができる。摩擦面付き部材に対してのリセットデバイスに関して
のピストンの配置により、特にピストン上において積層体は、ピストン面の領域
またはピストン面の外側に対して作用する。ピストンの形成に関しては、異なる
実施形態としては次の2つがある。 a)1つのピストン。 b)複数のピストン。
【0017】 関連するシリンダは、1つのシリンダ搭載部材によってあるいは複数のシリン
ダ搭載部材によって形成することができる。ピストンのリセットができるという
ことにより、径方向においても軸方向においても必要なスペースを最小化し得る
という利点がもたらされる。本発明による解決手段と組み合わせることにより、
構造的高さを一定としつつあるいは構造的高さを低くしたにしても、大きなトル
ク伝達が可能であるようなギヤユニットを形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明による解決手段につき、添付図面を援用して以下説明する。
【0019】 図1および図2は、特別のタイプのギヤ示す図であって、本発明の解決手段を
示している。 図3は、図1におけるA−A断面を示す図である。
【0020】 図1および図2は、あるタイプのギヤを軸方向断面で示すことによって、本発
明による解決手段を例示するものである。ギヤユニットは、流体力学的−機械的
複合ギヤユニット1として具現されている。
【0021】 流体力学的−機械的複合ギヤユニット1は、流体力学的速度/トルク変換器3
という形態でもって第1ギヤ部をなす流体力学的ギヤ部2と、第2ギヤ部をなす
機械的ギヤ部4と、を備えている。機械的ギヤ部4は、機械的速度/トルク変換
器5と、力の伝達の下流方向においてこの変換器5に対して係合したグループセ
ットと、を備えている。機械的速度/トルク変換器5は、改良されたRavigneaux
型惑星運動式ホイール群として具現されている。このホイール群は、第1惑星運
動ホイール群7と第2惑星運動ホイール群8とを備えて構成されており、両ホイ
ール群7,8に共通して使用されている惑星運動ホイールキャリア9を備えてい
る。これにより、第1ホイール群と第2ホイール群との間に連結が確立されてい
る。第1惑星運動ホイール群7は、太陽ホイール7.1と、惑星ホイール7.2
と、中空ホイール7.3と、を備えている。第2惑星運動ホイール群8は、太陽
ホイール8.1と、惑星ホイール8.2と、中空ホイール8.3と、を備えてい
る。
【0022】 グループセット6は、少なくとも1つの惑星運動ホイール群10を備えており
、この惑星運動ホイール群10は、太陽ホイール10.1と、惑星ホイール10
.2と、中空ホイール10.3と、ウェブ10.4と、を備えている。
【0023】 流体力学的速度/トルク変換器3は、タービンホイールTと、ポンプホイール
Pと、第1ガイドホイールL1と、第2ガイドホイールL2と、を備えており、
ハウジング11によってカバーされている。ポンプホイールPには、ギヤ入力軸
Eが連結されている。ギヤ入力軸Eは、駆動デバイスに対して少なくとも間接的
に接続可能とされている。ここで、駆動デバイスとは、好ましくは内燃式エンジ
ンのフライホイール12と協働してフライホイール12からの力をポンプホイー
ルPへと伝達するようにして機能するものである。タービンホイールTには、タ
ービンホイール軸13が捻り不可能とされた状態で連結されている。橋絡結合に
よる流体力学的トルクの伝達という利点を使用するために、以下のような利点が
ある。 −従動側に負荷がある場合に対応した駆動側速度と従動側速度との間の関係の無
段階自動調節。 −大きな加速度でもって動作を開始するために最大トルクの利用が可能であるこ
と。 −外面冷却または表面冷却によるリードオフ(lead-off)の可能性。 −従動側からの、特に、低速時における自動車からの、流体力学的速度/トルク
変換器の分離、および、小さな残留トルクの伝達。これにより、従動側からの駆
動デバイスの抑圧(チョーキング)が防止される。 −摩耗のない動力伝達。 そして、同時に、流体力学的動力伝達における実質的に十分な効率が達成できな
いという欠点が回避されて、流体力学的ギヤだけで動作することができる。ここ
で考慮すべきことは、摩擦や衝撃損失といったような動力損失成分が、伝達可能
な総動力を減少させること、得られる伝達範囲が、自動車用途にはしばしば不十
分であること、流体力学的速度/トルク変換器3が、小さめのギヤ段階において
のみ使用されること、好ましくは、動力伝達に際しての開始操作時にのみ使用さ
れること、である。したがって、伝達効率を向上させるために、流体力学的速度
/トルク変換器3において、動力伝達が行われる、好ましくは、橋絡による動力
伝達が行われる。この目的のために、タービンホイールTとフライホイール12
との間には、言い換えれば、タービンホイールTとギヤ入力軸Eとの間には、橋
絡結合14が設けられている。
【0024】 第1ガイドホイールL1は、タービンホイールTとポンプホイールPとの間に
おいてタービン側に配置されていて、ベアリングによって可逆的に支持されてい
る。第1ガイドホイールL1は、第1ガイドホイール軸15に対して捻れ不可能
な状態で連結されており、第1ガイドホイールL1と第1ガイドホイール軸15
との間には、フリーホイール16が設けられている。フリーホイール16は、第
1ガイドホイールL1が逆方向に回転したときにすなわち第1ガイドホイールL
1がタービンホイールTとは逆方向に回転したときに、第1ガイドホイール軸1
5にトルクを伝達し得るよう構成されているものであり、かつ、第1ガイドホイ
ールL1が通常方向に回転しているときにはすなわち第1ガイドホイールL1が
タービンホイールTと同じ方向に回転しているときには、無負荷で回転する。第
2ガイドホイールL2は、タービンホイールTとポンプホイールPとの間におい
てポンプ側に配置されていて、第2ガイドホイール軸17を介してハウジング1
1に対して連結可能とされている。第2ガイドホイールL2と第2ガイドホイー
ル軸17との間には、第2のフリーホイール18が設けられている。フリーホイ
ール18により、第2ガイドホイールL2は、第2ガイドホイールL2がタービ
ンホイールTとは逆方向に回転したときにだけ、第2ガイドホイール軸17に対
して連結することができる。
【0025】 ポンプホイールPは、ポンプホイール軸19に対して捻れ不可能な状態で連結
されており、ハウジング11のベアリング上に回転可能に支持されている。
【0026】 個々のギヤステージの具現のために、また、個々のギヤの構成のために、流体
力学的−機械的複合ギヤシステムユニット1の個々の部材に対しては、スイッチ
ング部材が割り当てられている。流体力学的ギヤ部2と機械的ギヤ部4との間に
は、第1連結構成K1と第1ブレーキ構成B1とが、設けられている。
【0027】 タービンホイールTと、このタービンホイールTに対して捻れ不可能な状態で
連結されているタービンホイール軸13とは、機械的速度/トルク変換器5のう
ちの、第2惑星運動ホイール群8の太陽ホイール8.1に対して連結されている
。好ましくは、タービンホイールTと第2惑星運動ホイール群8の太陽ホイール
8.1とは、共通軸上に配置されている。ここでは、このような共通軸は、ター
ビンホイール軸13とされている。タービンホイール軸13は、第1連結構成K
1の結合ディスク20を有している。また、第1連結構成K1は、第1ガイドホ
イール軸15に対して連結されている結合カバー21を有している。また、第1
ガイドホイールL1は、第1ガイドホイール軸15上において、機械的速度/ト
ルク変換器5のうちの、第1惑星運動ホイール群7の太陽ホイール7.1に対し
て連結されている。先の結合カバー21は、第1ガイドホイール軸15と一体部
材として連接されていることが好ましい。第1ガイドホイール軸15は、タービ
ンホイール軸13を外周から包むような中空軸として具現されている。
【0028】 第1結合構成K1の結合カバー21に対して、ディスク形状部材22が連結さ
れていることが好ましい。これにより、結合カバー21とディスク形状部材22
とは、第1ブレーキ構成B1の外周領域23と係合することによって、第1ブレ
ーキ構成B1をなすユニットを形成する。第1ブレーキ構成B1は、ガイドホイ
ール軸15上に第1ガイドホイールL1を固定させるように、および/または、
ガイドホイール軸15上に機械的速度/トルク変換器5の第1惑星運動ホイール
群7の第1太陽ホイール7.1を固定させるように、機能する。さらなるスイッ
チング部材が、この場合には、ブレーキ構成B2,B3の形態とされたさらなる
スイッチング部材が、機械的速度/トルク変換器5の惑星運動ホイール群7,8
のそれぞれに対して設置されている。図示の実施形態においては、第2ブレーキ
部材B2は、第1惑星運動ホイール群7の中空ホイール7.3に対して設置され
ており、第3ブレーキ部材B3は、機械的速度/トルク変換器5の第2惑星運動
ホイール群8の中空ホイール8.3に対して設置されている。流体力学的速度/
トルク変換器3を介しての、機械的速度/トルク変換器5とギヤ入力軸Eとの間
の連結は、すなわち、橋絡結合子14を介しての橋絡は、タービンホイールTま
たはタービンホイール軸13と機械的速度/トルク変換器5の第1ギヤ部材との
連結によって、および、第1ガイドホイールL1と機械的速度/トルク変換器5
の第2ギヤ部材との連結によって、達成されている。ここでは、第2惑星運動ホ
イール群8の太陽ホイール8.1が、機械的速度/トルク変換器5の第1ギヤ部
材として機能しており、第1惑星運動ホイール群7の太陽ホイール7.1が、機
械的速度/トルク変換器5の第2ギヤ部材として機能している。太陽ホイール7
.1,8.1に対して連結されている各軸、すなわちこの場合には第1ガイドホ
イール軸15およびタービンホイール軸13は、機械的速度/トルク変換器5の
入力軸として機能する。さらなる第3ギヤ部材が、グループセット6を介して、
ギヤ出力軸Aに対して連結されている。この場合には、双方の惑星運動ホイール
群7,8と共通して使用されている惑星運動キャリア9が、第3ギヤ部材として
機能する。機械的速度/トルク変換器5の第3ギヤ部材には、グループセット6
の第1ギヤ部材によって形成された入力ポートが連結されている。好ましくは、
この連結は、機械的速度/トルク変換器5の第3ギヤ部材とグループセット6の
第1ギヤ部材との間の、捻れ不可能な状態での連結を介して実現される。共通の
連結軸24上に、双方が配置されていることが好ましい。グループセット6の第
1ギヤ部材は、惑星運動キャリア10.4によって形成されている。グループセ
ット6の第2ギヤ部材が、流体力学的−機械的複合ギヤユニット1のギヤ出力軸
Aに対して、捻れ不可能に連結されている。この実施形態においては、グループ
セット6の惑星運動ホイール群10の中空ホイール10.3が、第2ギヤ部材と
して機能する。機械的速度/トルク変換器5は、流体力学的速度/トルク変換器
3と組み合わされる3段ギヤとして機能するけれども、この実施形態においては
、流体力学的速度/トルク変換器3とグループセット6とを組み合わせることに
よりまた機械的速度/トルク変換器5とグループセット6とを組み合わせること
により、6段ギヤを得ることができる。この目的のために、グループセット6に
対して、この場合には第2連結構成K2とされたさらなる連結構成と、この場合
には第4ブレーキ構成B4とされたさらなるブレーキ構成と、が設置されている
。第4ブレーキ構成は、グループセット6の太陽ホイール10.1を所定位置に
固定するよう機能する。第2連結構成K2は、グループセット6のうちの惑星運
動ホイール群10の惑星運動キャリア10.4と太陽ホイール10.1との間の
堅固な連結を可能とする。
【0029】 ギヤユニット1の軸方向断面(図2)により、ハウジング11に対して固定さ
れたまたはハウジング11によって支持された個々のギヤ部材が、どのようにし
て、本発明によってハウジング11に対して固定されているかがわかるであろう
。個々のブレーキ構成B1〜B4は、層状構成として具現されている。個々のブ
レーキ構成は、少なくとも2つの摩擦面付き部材を備えている。これら摩擦面付
き部材は、摩擦面付き中間部材を介しての摩擦結合によって互いに連結されてい
る。個々のブレーキ構成に関し、摩擦面付き部材は、次のように構成されている
。 B1: B11,B12,B1n2: B21,B22,B2n3: B31,B32,B3n4: B41,B42,B4n
【0030】 中間部材は、そのブレーキ構成に関し、B1z,B2z,B3z,B4zで示されてい
る。摩擦面付き部材B1n〜B4nは、外側積層を形成する。ブレーキエネルギーを
熱へと変換するために、外側積層は、固定式のもとされている。これに対して、
中間部材B1z〜B4zから形成されている内側積層は、破損すべきギヤ部材に対し
て連結されている。外側積層の固定配置は、バー形状ガイド部材40の上方で形
成されている。好ましくは、バー形状ガイド部材40は、機械的ギヤ部4の少な
くとも軸方向長さ全体にわたって延在する。ハウジング11は、この断面図にお
いては、軸方向全体にわたって実質的に一定の内径d1 を有している。好ましく
は、図3に示すように、4つのバー形状ガイド部材40.1〜40.4が設けら
れている。これらバー形状ガイド部材40.1〜40.4は、ギヤハウジング1
1内において周方向に配置されており、例えば、互いに一定間隔でもって周方向
に配置されている。ギヤハウジング11自身は、例えば、少なくとも機械的ギヤ
部4を収容している領域においては実質的に円筒形の横断面を有しているように
、形成されている。好ましくは、ギヤハウジングは、軸方向に見たときに、機械
的ギヤ部4を収容している領域においては実質的に一定の内径を有している。内
径は、回転ギヤ部材が、可能なスペースを最大限に使用しつつ実質的に自由に回
転し得るように、決定されている。個々のガイド部材40は、好ましくは一体部
材として構成されている。しかしながら、複数の部分から構成することも可能で
ある。機械的ギヤ部4を組み立てる前の状態では、符号41によって示されてい
る機械的ギヤ部4の内部は、実質的に空虚である。組立に際しては、まず最初に
、バー形状ガイド部材を、所定位置に配置する、すなわち、所定態様でもってギ
ヤハウジング上に懸架する。そして、個々のギヤ部材を、所望配置となるように
してガイド部材上に順次貫通配置していく。機械的ギヤ部のすべての部材は、組
立時には、分離位置Tからハウジングカバー42へと次々に配置することができ
る。このことは、貫通配置技術であることによりまた内径が一定であることによ
り、機械的ギヤ部4内の個々の部材を、容易に交換することができ、これととも
に、ギヤハウジングやギヤユニットの寸法が一定であると、中間従動部材または
すべてホイールから形成された従動部材を得ることができる。組立は、一方サイ
ドからだけ行われる。特に、図示の実施形態においては、カバー42のサイドか
らだけ行われる。組立は、単純な形態で行われ、短時間で完了することができる
。個々の惑星運動ホイール群は、配置に関して、互いに交換可能である。また、
様々な従動側の変形例が可能である。
【0031】 個々のギヤ部材の所定位置における軸方向固定は、例えば固定リングまたは係
止体の形態とされた固定手段によって行われる。外側積層とは別に、いわゆる隔
壁44,45,46,47が設けられている。さらに、ガイド部材40.1〜4
0.4を介しての、例えば積層キャリア等といったような、ギヤ部材の固定また
は支持のための固定構成が設けられている。
【0032】 図3は、図2におけるA−A断面に対応した部分を説明している。図示の実施
形態においては、ギヤハウジング11が、2つの部分領域50,51へと分割可
能であることは明らかである。第1部分領域50は、組立状態においては、上側
ハウジング部分を形成し、第2部分領域51は、組立状態において、ギヤ対称軸
Sよりも下側に配置される下側ハウジング部分を形成する。図1および図2に関
して上述したように、ギヤハウジング11は、内部空間41を規定している実質
的に円筒形の内部形状53を有している。内部形状53は、直径d1 によって記
述することができる。図1および図2に関連して上述したように、円筒形の内部
形状53は、実質的に機械的ギヤ部4の軸方向全体にわたって延在している。径
方向においてギヤ部材を受領して連結するための、および、周方向における捻れ
に関して固定するための手段が設けられている。このような手段は、ガイド部材
10.1〜10.4によって形成されている。これらガイド部材10.1〜10
.4は、ギヤユニット1の組立状態においてこれらガイド部材10.1〜10.
4が寸法の観点からは組立状態の側面図において内部形状53の最大程度を規定
する寸法H5よりも小さな高さH1〜H4に位置しているようにして、寸法d1
よって規定されている内部形状53に対して配置されている。したがって、図3
に示すように、ガイド部材は、ハウジング11のコーナー部54,55,56,
57内に配置されている。コーナー部は、内部形状53に対して、正方形または
矩形を割り当てることによって規定する(定義する)ことができる。コーナー部
54〜57は、仮想四辺形(仮想正方形)Q(仮想)と、この仮想四辺形内にお
いて内部形状によって規定される直径d1 の領域と、によって規定される。ここ
で、図示された仮想四辺形Q(仮想)と、内径dを有したハウジングの内部形状
53とは、同一の対称軸S1,S2を有している。ガイド部材を受領するために
、対応凹所が、ハウジング内に設けられている。ここでは、個々のガイド部材に
対して、凹所60.1〜60.4が設けられている。ハウジング内における凹所
60.1〜60.4の設置は、ギヤハウジング上において、高さ方向と幅方向と
のそれぞれにおけるギヤ成分軸の各対称性によって規定された範囲の外側とされ
ている、すなわち、矩形ハウジングの円筒形内部形状53の実質的に外側とされ
ている。つまり、ハウジング11のうちの比較的バルク的なコーナー部54〜5
7だけが、ガイド部材40.1〜40.4の受領のために使用されている。高さ
方向や幅方向における付加的な設置スペースが不要とされている。内部スペース
41は、可能な最大の直径d1 でもって形成することができる。なぜなら、ギヤ
部材の設置のために、高さ方向や幅方向において付加的な設置スペースを設ける
必要がないからである。ギヤハウジング11自体は、動作凹所60.1〜60.
4から離れた領域においては、ハウジング壁を比較的薄くすることができる。凹
所60.1〜60.3は、いわゆる係合ポケットを形成するものであって、ガイ
ド部材40.1〜40.4が内部に挿入される。好ましくは、図1および図2に
関して上述したように、軸方向において、ガイド部材40.1〜40.4の懸架
や浮遊支持を可能とするために手段が設けられている。このような手段は、図2
においては、符号62によって示されている。加えて、ガイド部材は、径方向に
おいて内部スペース全体にわたって延在している隔壁内を案内することができる
。図3は、例えば、摩擦面付き部材B31の設置を示している。図3においては
、ガイド部材40.1〜40.4に対する取付に際しての、4つの可能な実施形
態が簡略化して概略的に示されている。所定位置への部材の軸方向固定に際して
は、どれか単一の軸方向固定方式が使用されることが好ましい。ガイド部材40
.1に関しては、軸方向固定は、楔の使用によって行われている。ガイド部材4
0.3に関しては、軸方向固定は、固定リング64の使用によって行われている
。ガイド部材40.4に関しては、軸方向固定は、スリーブ65によって行われ
ている。バー形状ガイド部材40.1〜40.4上に個々のギヤ部材を貫通配置
するために、ギヤ部材は、対応貫通孔を有している。ギヤ部材が、円形横断面形
状であることに加えて、凹所または貫通孔が形成されている突起63を有するよ
うにして、構成されていることが好ましい。このことは、残りの構成スペースを
特に円筒形内部スペース41を実質的に完全に使用できるという利点、および、
残りの構成スペースが特に円筒形内部スペース41が擾乱を引き起こす付加的部
材を一切含有していないという利点、をもたらす。図3に示すように、特に、外
側積層の取付に際しては、力の伝達のために、内径d1 によって示されている面
に実質的に対応した面を使用することができる。
【0033】 好ましくは、ギヤ部材の取付は、すべての4つの可能なコーナー領域54〜5
7において行われる。ガイド部材40.1〜40.4およびギヤ部材上の対応突
起は、ギヤユニット1の内部形状53に関して周方向に見たときには、一定間隔
でもって配置されている。しかしながら、コーナー領域への配置とは異なるよう
な実質的対称構成を行う可能性もある。さらに、4つのすべてのコーナー領域に
おいて必ずしも取付を行う必要はない。周方向における捻れ防止を確保するため
には、少なくとも2つのガイド部材が必要である。
【0034】 好ましくは、ブレーキ構成B1〜B4には、駆動部材をリセットするためのデ
バイスが備えられている。この目的のために、互いに隣接している2つの摩擦面
付き部材の間に、スプリング型エネルギー蓄積ユニットが設けられている。スプ
リング型エネルギー蓄積ユニットは、図2に示すように、ガイド部材40.1と
いったようなガイド部材に案内されており、摩擦面付き部材と中間部材との間の
摩擦結合の生成時にプレテンションをもたらすことができる。図示の実施形態に
おいては、ブレーキ構成B1 の摩擦面付き部材どうしの間には、スプリング型エ
ネルギー蓄積ユニットF1 が設けられており、ブレーキ構成B2 についてはスプ
リング型エネルギー蓄積ユニットF2 が設けられており、ブレーキ構成B3 につ
いてはスプリング型エネルギー蓄積ユニットF3 が設けられており、ブレーキ構
成B4 についてはスプリング型エネルギー蓄積ユニットF4 が設けられている。
スプリング型エネルギー蓄積ユニットは、常に摩擦面付き中間部材の外側に配置
されている。これにより、スプリング型エネルギー蓄積ユニットと摩擦面付き中
間部材との間においては、一切の干渉が起こらないようになっている。好ましく
は、ブレーキ構成の少なくとも最初の2つの摩擦面付き部材どうしの間には、対
応スプリング型エネルギー蓄積ユニットが設けられている。この構成は、スプリ
ング型エネルギー蓄積ユニットの作用により、個々の摩擦面付き部材について反
対向きの力がもたらされ、そのため、摩擦結合を完全に解消させつつ迅速に分離
させることが可能となるという利点をもたらす。したがって、スプリング型エネ
ルギー蓄積ユニットは、特にピストンといったような駆動部材に対して、摩擦面
付き部材を介して、少なくとも間接的に作用する。駆動部材すなわちピストンは
、例えば、液圧的にまたは気圧的に動作することができる。個々の摩擦面付き部
材および中間部材は、もはや解除されることはない。少なくともスプリング型エ
ネルギー蓄積ユニットが設けられている領域においては、常に、反発力による強
制隔離がもたらされている。
【0035】 また、個々の摩擦面付き部材どうしの間におけるスプリング型エネルギー蓄積
ユニットの設置は、径方向における摩擦面付き部材の寸法が、考慮しているギヤ
ハウジングの内部形状のサイズに関して、もはや、駆動部材の少なくとも間接的
なリセットを行うためのデバイスのために必要な設置スペースによる影響を受け
ないという利点をもたらす。さらに、中間部材に対しての摩擦結合に関連して順
次連結されているような、摩擦面付き部材どうしの間におけるスプリング型エネ
ルギー蓄積ユニットの設置は、軸方向におけるリセットデバイスの設置スペース
を節約できるという利点をもたらす。このことは、ギヤ構成長さに対してもプラ
スの効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】 特別のタイプのギヤを説明するための図である。
【図2】 図1のギヤを具現した構成を説明するための図である。
【図3】 図1および図2に対応したタイプのギヤを示す図である。
【符号の説明】
1 流体力学的−機械的複合ギヤ(ギヤユニット) 11 ギヤハウジング 41 内部スペース 42 ハウジングカバー 40.1〜40.4 バー形状ガイド部材 54〜57 コーナー領域 60.1〜60.4 凹所 B1〜B4 ブレーキ構成 K1,K2 連結構成

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギヤユニットであって、 ギヤハウジングと; 該ハウジングに対して組立状態において軸方向に取り付けられたハウジングカ
    バーと; を具備してなり、 前記ギヤハウジングは、個々のギヤ部材を収容するための実質的に円筒形の内
    部スペースを備え、 少なくとも2つの摩擦面付き部材を有した連結構成および/またはブレーキ構
    成のための駆動部材を少なくとも間接的にリセットするためのデバイスを備え、 前記摩擦面付き部材の摩擦面は、さらなる摩擦面付き中間部材に対して摩擦結
    合を介して順次連結可能とされ、 この場合において、 前記ハウジングに対して、および/または、前記連結構成および/または前記
    ブレーキ構成のための前記駆動部材を少なくとも間接的にリセットするための前
    記デバイスに対して、個々のギヤ部材を所定固定位置に取り付けるための少なく
    とも2つの手段が設けられ、 該手段は、組立状態において高さ方向に見たときに、前記円筒形内部スペース
    の最大寸法の範囲外において前記内部スペースに対して配置され、 前記ハウジングカバーが、前記駆動部材を少なくとも間接的にリセットするた
    めの前記デバイスからもまた前記ギヤ部材からも軸方向力を伝達されないような
    配置とされていることを特徴とするギヤユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のギヤユニットにおいて、 前記円筒形内部スペースは、組立状態において軸方向全体にわたって実質的に
    一定の直径を有していることを特徴とするギヤユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のギヤユニットにおいて、 前記手段の配置は、前記ハウジングのうちの、前記円筒形内部スペースと該内
    部スペースの直径以上の寸法とされた仮想四辺形(Q(仮想))との間における
    断面部分として定義されるコーナー領域において、行われ、 前記仮想四辺形と前記内部スペースとは、同一の対称軸を有していることを特
    徴とするギヤユニット。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のギヤユニットにおいて、 前記手段は、前記内部スペースの周方向において実質的に互いに一定間隔でも
    って位置した4つのすべてのコーナー領域に配置されていることを特徴とするギ
    ヤユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のギヤユニットにおいて、 前記手段は、前記ハウジングの壁内に、前記円筒形内部スペースに連通した凹
    所を備え、 該凹所は、前記ギヤ部材上に設けられた対応突起を案内し得るように、および
    /または、前記連結構成および/または前記ブレーキ構成のための前記駆動部材
    を少なくとも間接的にリセットするための前記デバイスを案内し得るように、構
    成されていることを特徴とするギヤユニット。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のギヤユニットにおいて、 前記手段は、前記ハウジングの壁内に、前記円筒形内部スペースに連通した凹
    所を備え、 前記ギヤユニットの軸方向に延在しているバー形状ガイド部材が設けられ、 該バー形状ガイド部材上に、前記ギヤ部材を、および/または、前記駆動部材
    を少なくとも間接的にリセットするための前記デバイスを、配置または挿入する
    ことができるようになっていることを特徴とするギヤユニット。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のギヤユニットにおいて、 個々のギヤ部材に対して、および/または、前記駆動部材をリセットするため
    の前記デバイスに対して、軸方向移動を制限したりまたは禁止したりするための
    手段が配置されていることを特徴とするギヤユニット。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のギヤユニットにおいて、 機械的ギヤ部と流体力学的ギヤ部とを具備してなり、 前記ギヤハウジングの前記円筒形内部スペースは、少なくとも前記機械的ギヤ
    部の領域にわたって、軸方向から見たときに一定の直径を有していることを特徴
    とするギヤユニット。
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