JP3893025B2 - ギヤユニットの組立方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ギヤユニットの組立方法に関するものであり、とりわけ、請求項1の導入部に記載されているようなギヤユニットの組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ギヤユニットは、様々な形態で知られている。ギヤユニットは、a)機械的ギヤユニットとして、b)流体力学的−機械的複合ギヤユニットとして、具現されている。
【0003】
流体力学的−機械的複合ギヤユニットは、例えば、以下の文献により公知である。
−Buksch, M: ZF five-gear automatic gears for passenger automobiles, VDIreport 878 (1991)
−Mitescu, G: Four-gear planetary gears for passenger cars with thehydrodynamic torque converter in the power branching, Automobilindustrie(1985) 5, pages 597-601
−Klement, W: The development of the DIWA gear systems, Verkehr undTechnik (1987) 7, pages 301-303
【0004】
純粋に機械的伝達部材等だけを有したギヤユニットは、流体力学的変換器または流体力学的連結部材と、下流側の機械的ギヤ群と、の組合せから構成される。このようなギヤユニットは、一般に、ハウジングを具備しており、ハウジングの内部形状は、個々のギヤ部材の形状に適合したものであり、ハウジングの連結に適したものであり、ハウジング上への個々のギヤ部材の取付に適したものである。ギヤユニットは、一般に、内径を不本意に減少させてしまうような内部挿入物を有している。例えば、現在市販されているギヤシステムは、ギヤ部材の簡単な取付のために、ギヤの内部空間に対して周方向に等間隔で配置された6本のロッド上に貫通配置されたギヤ部材を使用している。個々のロッドは、ギヤ部材の周方向への捻れを確実に防止する。しかしながら、周縁部において互いに等間隔でもって配置された6本のロッドの配置が、また、これらロッドの数が、ギヤシステムの内径をかなり低減させてしまう。というのは、組付方向における最上部のロッドが、構造的高さを低減させてしまうからであり、それとともに、使用可能な惑星運動直径を低減させてしまうからである。ギヤ内部スペースを、ギヤ部材を収容するために、ギヤの実際の外形寸法に対して最適に使用することができない。米国特許明細書第3,475,992号により、例えばポンプを構成するための部材や入力軸といったような個々の部材をギヤハウジングの外部において予め組み立てておきその後左側からハウジング内へと導入して設置するような、複合ギヤユニットが公知である。分散用ギヤや橋絡連結や惑星運動ホイールギヤといったような残りのギヤ部材は、ハウジングの右側からハウジング内へと個別に導入される。ブレーキ構成や連結構成といったようないくつかの部材は、ガイド部材上に支持される。ガイド部材は、左側からまたは右側から導入されることに対応して、複数の部分から形成されていて、これら各部分どうしの間には、対応した隔壁が支持されている。また、ガイド部材は、ハウジングの端部領域において支持されている、すなわち、ハウジングカバー上において支持されている。このことは、駆動部材の支持が行われていることによって、軸方向力が、ハウジングカバー上に伝達されてしまうことを意味している。これにより、ハウジングカバーなしでは、ギヤ部材を個別に試験することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明における課題は、組立が容易であるだけではなく、範囲外設置スペースを使用することによってギヤユニットの内径を最大限に使用できるような、ギヤユニットの組立方法を提供することである。強調すべきことは、構成コストや製造コストを低減することであり、また、構成部材数を最小化することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による解決手段は、請求項1の特徴点によって特徴づけられる。有利な詳細は、従属請求項に記載されている。
【0007】
ギヤユニットは、実質的に円筒形の内部スペースを備えたギヤハウジングと、径方向においてまたは周方向においてギヤ部材を取り付けるためのバー形状ガイド部材と、を具備している。バー形状ガイド部材は、実質的にギヤ部材を取り付けるべき長さ領域にわたって延在している。バー形状ガイド部材は、円筒形内部スペースに対して割り当てられており、円筒形内部スペースよりも外側の領域に配置されている。バー形状ガイド部材の配置は、ギヤユニットの組立状態において高さ方向に見たときに、円筒形内部スペースの最大寸法領域よりも外側にバー形状ガイド部材が位置しているようにして、行われている。本発明においては、個々のギヤ部材が、ハウジングの一方側から、バー形状ガイド部材上へと順次貫通配置され、ギヤハウジング内におけるそれぞれの設置位置へと誘導される。
【0008】
好ましくは、ギヤハウジングの内部スペースの最大高さ位置よりも上方には、いずれのガイド部材も配置されない。そうではなく、バー形状ガイド部材は、ギヤハウジングのうちの、実質的な四辺形外形形状と円筒形内部スペースとの間の中実領域に配置される。
【0009】
したがって、本発明による解決手段においては、ギヤハウジングの内径または内部形状を、ギヤユニットのために必要な設置スペースや組立のために必要なスペースを一定としつつ、明らかに大きくすることができ、また、軸方向における個々のギヤ部材の交換可能性を低減させることができる。円筒形内部スペースに連通している凹所内においてバー形状ガイド部材を案内することによって、ギヤ部材の径方向長さにより円筒形内部スペースを完全に利用することができる。例えば、積層結合子としてギヤ部材を形成することにより、内部スペースの横断面によって規定される各面は、可能であれば使用可能な摩擦面としてより完全に機能することができる。バー形状ガイド部材が内部スペースと干渉しないことにより、例えば惑星運動ホイール群といったような他の回転ギヤ部材は、内部スペースが径方向において完全に利用可能であるものとして構成することができる。これにより、同じギヤユニット長さであっても直径が大きくなることのために、より大きなトルクを伝達することができる。支持のために付加的な内部挿入物を使用することもできるが、このことは、内部スペースの直径を減少させる。バー形状ガイド部材上に懸架することによって周方向における個々のギヤ部材の捻れが防止される。
【0010】
必須的に必要とされるものは、2つのバー形状ガイド部材だけである。最大4つのバー形状ガイド部材が必要とされ、好ましくは、4つのバー形状ガイド部材が組み込まれる。この場合、バー形状ガイド部材の配置は、ギヤハウジングの横断面において見たときに、円筒形内部スペースと、内部スペースの直径以上とされた側辺長さを有した仮想の正方形Q(仮想)と、の間における断面部分として定義されるコーナー領域において、行われ、仮想的に形成可能な四辺形Q(仮想)と内部スペースとは、同一の対称軸を有している。この場合、とりわけハウジングが矩形でありかつ内部スペースが円筒形である場合には、バルク的な(中実的な)コーナー領域が、ガイド部材の受領のために使用される。ガイド部材は、円筒形内部スペースに対して連通した凹所内において案内される。しかしながら、ガイド部材の配置は、常に対称的であることが好ましい。このことは、ギヤ部材およびギヤハウジングの製造コストを最小化でき、また、組立コストを最小化できるという利点をもたらす。というのは、ギヤ部材上における個々の凹所や貫通孔と特定のガイド部材との組合せを考慮する必要がないからである。さらに、ハウジングのベースボディにおいて、凹所の実際の設置位置とは個別に凹所を形成することができる。
【0011】
ギヤ部材としては、例えば、積層ブレーキの形態とされたブレーキ構成や、隔壁や、例えばピストンの形態とされたブレーキデバイスまたは連結デバイスのための駆動部材や、積層キャリア、等を例示することができる。
【0012】
バー形状ガイド部材は、軸方向長さにわたって、同等のまたは一定の直径を有していることが好ましい。このことは、バー形状ガイド部材の配置方向に無関係に組立を行うことができるという利点をもたらす。しかしながら、ギヤユニット全体の形成によっては、軸方向にわたって直径が様々に相異するバー形状ガイド部材を使用することもできる。この場合には、一般的に、組立は2つのサイドから行われる。
【0013】
バー形状ガイド部材という用語は、中実体としてまたは中空体として形成されたガイド部材を意味しており、また、これら2つの組合せとして形成されたガイド部材を意味している。
【0014】
また、ガイド部材は、連結態様によっては、軸または軸体として機能することができる。
【0015】
例えば、他のユニットの駆動軸または軸体を内包するようにして配置された中空軸体として、ガイド部材を構成することも考えられる。
【0016】
バー形状ガイド部材の横断面形状は、円形であることが好ましい。しかしながら、バー形状ガイド部材の横断面形状を、四辺形の横断面形状とすることや、適切な横断面形状とすることも、考えられる。
【0017】
バー形状ガイド部材の支持に関しては、以下のような変形例を使用することができる。
a)例えばハウジングの入口および出口のところにおいて、ハウジング壁突起によってハウジング上に支持すること。
b)ガイド部材を貫通させるような隔壁内に支持すること。
c)例えばカバー上において、例えばギヤユニットの前面上において、壁の突起上や隔壁上に、懸架して支持すること。
d)壁突起(ラグ)上に支持すること。
e)a)〜d)の組合せ。
【0018】
ギヤユニットは、純粋に機械的なギヤユニットとして構成することができる。この場合、各バー形状ガイド部材は、ギヤユニットの軸方向長さ全体にわたって延在していることが好ましい。ギヤユニットを流体力学的−機械的ギヤユニットとして構成する場合には、バー形状ガイド部材は、ギヤユニット全体のうちの少なくとも機械的ギヤ部の軸方向構成長さに対応した軸方向長さでもって、形成される。しかしながら、ガイド部材の軸方向長さがガイド部材によって支持しているギヤ部材の軸方向長さに対応したものであることは、常に必要とされる。
【0019】
バー形状ガイド部材の他の支持方法は、ハウジングカバーを使用することである。しかしながら、特に好ましい実施形態においては、ハウジングカバーを力とは無関係に維持するために特に軸方向力とは無関係に維持するために、この手法は採用されない。
【0020】
特に好ましい実施形態においては、積層ブレーキ構成および/または連結構成の駆動部材をリセットするためのデバイスが、バー形状ガイド部材を貫通して設けられている。摩擦連結によって間接的に互いに連結可能とされている2つの摩擦面付き部材どうしの間には、少なくとも1つのスプリング型エネルギー蓄積ユニットが設けられている。スプリング型エネルギー蓄積ユニットも、同様にバー形状ガイド部材を貫通して配置されている。スプリング型エネルギー蓄積ユニットは、摩擦結合の形成に際して、摩擦面付き部材と中間部材との間においてプレテンション設定可能であるように、構成されている。摩擦面付き部材という用語は、中間部材を介して順次連結可能とされた部材のことを意味している。摩擦面付き部材と摩擦面付き中間部材とは、押圧時には摩擦面対を形成する。摩擦面という用語は、摩擦係合に関与する面または面領域のことを意味している。摩擦面は、摩擦面付き部材の一部または摩擦面付き中間部材の一部とすることができる、あるいは、摩擦面は、例えばカバーという形態でもって、摩擦面付き部材に対してまたは摩擦面付き中間部材に対して、個別部材として取り付けることもできる。また、摩擦面付き部材または摩擦面付き中間部材の摩擦面として機能する摩擦面または摩擦面領域は、コーティング等の表面処理によって形成することもできる。摩擦面付き部材の機能は、外側積層体と内側積層体との双方において発揮することができる。個々の摩擦面付き部材どうしの間におけるスプリング型エネルギー蓄積ユニットの効果のために、駆動部材の緩衝に際して、摩擦面付き部材上に反対向きの力が作用する。そのため、摩擦係合を完全に解除して迅速な解除が可能とされる。スプリング型エネルギー蓄積ユニットは、したがって、駆動部材に対しては、摩擦面付き部材を介して間接的に作用する。駆動部材自身は、例えば、ピストンとして構成することができる。ピストンは、好ましくは、液圧的にまたは気圧的に駆動することができる。摩擦面付き部材どうしの間にスプリング型エネルギー蓄積ユニットを配置し得ることにより、径方向における摩擦面付き部材の寸法が、デバイスの設置のために必要とされるスペースという点において、少なくとも駆動部材の間接的リセットのためのデバイスの設置のために必要とされるスペースという点において、もはや、ギヤハウジングの内部サイズに依存しないという利点がもたらされる。中間部材を介して順次連結可能とされた摩擦面付き部材どうしの間にスプリング型エネルギー蓄積ユニットを配置し得ることにより、リセットデバイスのスペース節約が行えるという利点がもたらされる。特に、ピストンや、シリンダ/ピストンユニットのスペース節約が行えるという利点がもたらされる。このことは、ギヤユニット内において積層体構成とされたブレーキ構成の使用という点において、ギヤ長さに影響を与える。摩擦面付き部材どうしの間におけるスプリングユニットの配置に関しては、以下のような多くの可能性が考えられる。
a)互いに隣接した2つの摩擦面付き部材どうしの間におけるスプリングユニットの配置。
b)力の伝達方向において力の導入側における(ギヤユニット内におけるブレーキ構成の組立状態に対しての、摩擦面付き部材の外側領域における)摩擦面付き部材どうしの間においてのスプリングユニットの配置。
c)ブレーキ構成の軸方向長さに関してブレーキ構成の中央領域あたりにおける、互いに隣接した2つの摩擦面付き部材どうしの間においてのスプリングユニットの配置。
d)b)の配置とc)の配置とを組み合わせた配置。
e)a)〜d)の可能性に従ったスプリングユニットの組合せとしての配置。
【0021】
b)〜e)における可能性は、互いに係合することとなる摩擦面どうしの間にスプリングユニットが配置されないことに関連している。力の遮断は、ブレーキ構成の任意箇所において行うことができる。
【0022】
スプリング型エネルギー蓄積ユニットとしては、スプリング全体にわたって実質的に一定の力伝達を行うような特性曲線を有したスプリング部材を使用することが好ましい。したがって、カップスプリングが使用されることが好ましい。スプリングユニットとして、シャフトスプリングリングを使用することも考えられる。駆動構成は、液圧的にも気圧的にも駆動可能とされた、シリンダ−ピストン構成とすることができる。摩擦面付き部材に対してのリセットデバイスに関してのピストンの配置により、特にピストン上において積層体は、ピストン面の領域またはピストン面の外側に対して作用する。ピストンの形成に関しては、異なる実施形態としては次の2つがある。
a)1つのピストン。
b)複数のピストン。
【0023】
関連するシリンダは、1つのシリンダ搭載部材によってあるいは複数のシリンダ搭載部材によって形成することができる。ピストンのリセットができるということにより、径方向においても軸方向においても必要なスペースを最小化し得るという利点がもたらされる。本発明による解決手段と組み合わせることにより、構造的高さを一定としつつあるいは構造的高さを低くしたにしても、大きなトルク伝達が可能であるようなギヤユニットを形成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による解決手段につき、添付図面を援用して以下説明する。
【0025】
図1は、特別のタイプのギヤの使用方法を説明するための図である。
図2は、図1のギヤを具現した構成を説明するための図である。
図3は、図1および図2に対応したタイプのギヤの右側面図である。
【0026】
図1および図2は、あるタイプのギヤを軸方向断面で示すことによって、本発明による解決手段を例示するものである。ギヤ構成ユニットは、流体力学的−機械的複合ギヤ1として具現されている。
【0027】
流体力学的−機械的複合ギヤ1は、流体力学的速度/トルク変換器3という形態でもって第1ギヤ部をなす流体力学的ギヤ部2と、第2ギヤ部をなす機械的ギヤ部4と、を備えている。機械的ギヤ部4は、機械的速度/トルク変換器5と、動作時に下流方向においてこの変換器5に対して係合したグループセットと、を備えている。機械的速度/トルク変換器5は、改良された Ravigneaux 型惑星運動式ホイール群として具現されている。このホイール群は、第1惑星運動ホイール群7と第2惑星運動ホイール群8とを備えて構成されており、両ホイール群7,8に共通して使用されている惑星運動ホイールキャリア9を備えている。これにより、第1ホイール群と第2ホイール群との間に連結が確立されている。第1惑星運動ホイール群7は、太陽ホイール7.1と、惑星ホイール7.2と、中空ホイール7.3と、を備えている。第2惑星運動ホイール群8は、太陽ホイール8.1と、惑星ホイール8.2と、中空ホイール8.3と、を備えている。
【0028】
グループセット6は、少なくとも1つの惑星運動ホイール群10を備えており、この惑星運動ホイール群10は、太陽ホイール10.1と、惑星ホイール10.2と、中空ホイール10.3と、ウェブ10.4と、を備えている。
【0029】
流体力学的速度/トルク変換器3は、タービンホイールTと、ポンプホイールPと、第1ガイドホイールL1と、第2ガイドホイールL2と、を備えており、ハウジング11によってカバーされている。ポンプホイールPには、ギヤ入力軸Eが連結されている。ギヤ入力軸Eは、駆動デバイスに対して少なくとも間接的に接続可能とされている。ここで、駆動デバイスとは、好ましくは内燃式エンジンのフライホイール12と協働してフライホイール12からの力をポンプホイールPへと伝達するようにして機能するものである。タービンホイールTには、タービンホイール軸13が捻り不可能とされた状態で連結されている。橋絡結合による流体力学的トルクの伝達という利点を使用するために、以下のような利点がある。
−従動側に負荷がある場合に対応した駆動側速度と従動側速度との間の関係の無段階自動調節。
−大きな加速度でもって動作を開始するために最大トルクの利用が可能であること。
−外面冷却または表面冷却によるヘッドリードオフ(head lead-off)の可能性。
−従動側からの、特に、低速時における自動車からの、流体力学的速度/トルク変換器の分離、および、小さな残留トルクの伝達。これにより、従動側からの駆動デバイスの抑圧(チョーキング)が防止される。
−摩耗のない動力伝達。
そして、同時に、流体力学的動力伝達における実質的に十分な効率が達成できないという欠点が回避されて、流体力学的ギヤだけで動作することができる。ここで考慮すべきことは、摩擦や衝撃損失といったような動力損失成分が、伝達可能な総動力を減少させること、得られる伝達範囲が、自動車用途にはしばしば不十分であること、流体力学的速度/トルク変換器3が、小さめのギヤ段階においてのみ使用されること、好ましくは、動力伝達に際しての開始操作時にのみ使用されること、である。したがって、伝達効率を向上させるために、流体力学的速度/トルク変換器3において、動力伝達が行われる、好ましくは、橋絡による動力伝達が行われる。この目的のために、タービンホイールTとフライホイール12との間には、言い換えれば、タービンホイールTとギヤ入力軸Eとの間には、橋絡結合14が設けられている。
【0030】
第1ガイドホイールL1は、タービンホイールTとポンプホイールPとの間においてタービン側に配置されていて、フリーホイールによって支持されている。
【0031】
第1ガイドホイールL1は、第1ガイドホイール軸15に対して捻れ不可能な状態で連結されており、第1ガイドホイールL1と第1ガイドホイール軸15との間には、フリーホイール16が設けられている。フリーホイール16は、第1ガイドホイールL1が逆方向に回転したときにすなわち第1ガイドホイールL1がタービンホイールTとは逆方向に回転したときに、第1ガイドホイール軸15にトルクを伝達し得るよう構成されているものであり、かつ、第1ガイドホイールL1が通常方向に回転しているときにはすなわち第1ガイドホイールL1がタービンホイールTと同じ方向に回転しているときには、無負荷で回転する。第2ガイドホイールL2は、タービンホイールTとポンプホイールPとの間においてポンプ側に配置されていて、第2ガイドホイール軸17を介してハウジング11に対して連結可能とされている。第2ガイドホイールL2と第2ガイドホイール軸17との間には、フリーホイール18が設けられている。フリーホイール18により、第2ガイドホイールL2は、第2ガイドホイールL2がタービンホイールTとは逆方向に回転したときにだけ、第2ガイドホイール軸17に対して連結することができる。ポンプホイールPは、ポンプホイール軸19に対して捻れ不可能な状態で連結されており、ハウジング11のベアリング上に回転可能に支持されている。
【0032】
ポンプホイールPは、ポンプホイール軸19に対して捻れ不可能な状態で連結されており、ハウジング11のベアリング上に回転可能に支持されている。
【0033】
個々のギヤステージの具現のために、また、個々のギヤの構成のために、流体力学的−機械的複合ギヤシステム1の個々の部材に対しては、スイッチング部材が割り当てられている。流体力学的ギヤ部2と機械的ギヤ部4との間には、第1連結構成K1と第1ブレーキ構成B1とが、設けられている。
【0034】
タービンホイールTと、このタービンホイールTに対して捻れ不可能な状態で連結されているタービンホイール軸13とは、機械的速度/トルク変換器5のうちの、第2惑星運動ホイール群8の太陽ホイール8.1に対して連結されている。好ましくは、タービンホイールTと第2惑星運動ホイール群8の太陽ホイール8.1とは、共通軸上に配置されている。ここでは、このような共通軸は、タービンホイール軸13とされている。タービンホイール軸13は、第1連結構成K1の結合ディスク(クラッチディスク)20を有している。また、第1連結構成K1は、第1ガイドホイール軸15に対して連結されている結合ディスク21を有している。また、第1ガイドホイールL1は、第1ガイドホイール軸15上において、機械的速度/トルク変換器5のうちの、第1惑星運動ホイール群7の太陽ホイール7.1に対して連結されている。先の結合ディスク21は、第1ガイドホイール軸15に対して連結されている。第1ガイドホイール軸15は、タービンホイール軸13を外周から包むような中空軸として具現されている。
【0035】
第1結合構成K1の結合カバー21に対して、ディスク形状部材22が連結されていることが好ましい。これにより、結合カバー21とディスク形状部材22とは、第1ブレーキ構成B1の外周領域23と係合することによって、第1ブレーキ構成B1をなすユニットを形成する。第1ブレーキ構成B1は、ガイドホイール軸15上に第1ガイドホイールL1を固定させるように、および/または、ガイドホイール軸15上に機械的速度/トルク変換器5の第1惑星運動ホイール群7の第1太陽ホイール7.1を固定させるように、機能する。さらなるスイッチング部材が、この場合には、ブレーキ構成B2,B3の形態とされたさらなるスイッチング部材が、機械的速度/トルク変換器5の惑星運動ホイール群7,8のそれぞれに対して設置されている。図示の実施形態においては、第2ブレーキ部材B2は、第1惑星運動ホイール群7の中空ホイール7.3に対して設置されており、第3ブレーキ部材B3は、機械的速度/トルク変換器5の第2惑星運動ホイール群8の中空ホイール8.3に対して設置されている。流体力学的速度/トルク変換器3を介しての、機械的速度/トルク変換器5とギヤ入力軸Eとの間の連結は、すなわち、橋絡結合子14を介しての橋絡は、タービンホイールTまたはタービンホイール軸13と機械的速度/トルク変換器5の第1ギヤ部材との連結によって、および、第1ガイドホイールL1と機械的速度/トルク変換器5の第2ギヤ部材との連結によって、達成されている。ここでは、第2惑星運動ホイール群8の太陽ホイール8.1が、機械的速度/トルク変換器5の第1ギヤ部材として機能しており、第1惑星運動ホイール群7の太陽ホイール7.1が、機械的速度/トルク変換器5の第2ギヤ部材として機能している。太陽ホイール7.1,8.1に対して連結されている各軸、すなわちこの場合には第1ガイドホイール軸15およびタービンホイール軸13は、機械的速度/トルク変換器5の入力軸として機能する。さらなる第3ギヤ部材が、グループセット6を介して、ギヤ出力軸Aに対して連結されている。この場合には、双方の惑星運動ホイール群7,8と共通して使用されている惑星運動キャリア9が、第3ギヤ部材として機能する。機械的速度/トルク変換器5の第3ギヤ部材には、グループセット6の第1ギヤ部材によって形成された入力ポートが連結されている。好ましくは、この連結は、機械的速度/トルク変換器5の第3ギヤ部材とグループセット6の第1ギヤ部材との間の、捻れ不可能な状態での連結を介して実現される。共通の連結軸24上に、双方が配置されていることが好ましい。グループセット6の第1ギヤ部材は、惑星運動キャリア10.4によって形成されている。グループセット6の第2ギヤ部材が、流体力学的−機械的複合ギヤシステム1のギヤ出力軸Aに対して、捻れ不可能に連結されている。この実施形態においては、グループセット6の惑星運動ホイール群10の中空ホイール10.3が、第2ギヤ部材として機能する。機械的速度/トルク変換器5は、流体力学的速度/トルク変換器3と組み合わされる3段ギヤとして機能するけれども、この実施形態においては、流体力学的速度/トルク変換器3とグループセット6とを組み合わせることによりまた機械的速度/トルク変換器5とグループセット6とを組み合わせることにより、6段ギヤを得ることができる。この目的のために、グループセット6に対して、この場合には第2連結構成K2とされたさらなる連結構成と、この場合には第4ブレーキ構成B4とされたさらなるブレーキ構成と、が設置されている。第4ブレーキ構成は、グループセット6の太陽ホイール10.1を所定位置に固定するよう機能する。第2連結構成K2は、グループセット6のうちの惑星運動ホイール群10の惑星運動キャリア10.4と太陽ホイール10.1との間の堅固な連結を可能とする。
【0036】
ギヤユニット1の軸方向断面を示している図2の断面図により、ハウジング11に対して固定されたまたはハウジング11によって支持された個々のギヤ部材が、どのようにして、本発明によってハウジング11に対して固定されているかがわかるであろう。個々のブレーキ構成B1〜B4は、層状構成として具現されている。個々のブレーキ構成は、少なくとも2つの摩擦面付き部材を備えている。これら摩擦面付き部材は、摩擦面付き中間部材を介しての摩擦結合によって互いに連結されている。個々のブレーキ構成に関し、摩擦面付き部材は、次のように構成されている。
1: B11,B12,B1n
2: B21,B22,B2n
3: B31,B32,B3n
4: B41,B42,B4n
【0037】
中間部材は、そのブレーキ構成に関し、B1z,B2z,B3z,B4zで示されている。摩擦コーティングは、一般に、内側積層体に対してもまた外側積層体に対しても適用することができる。図示の実施形態においては、例えば外側積層体に適用されている。摩擦面付き部材B1n〜B4nは、外側積層を形成する。外側積層の局所的固定配置は、バー形状ガイド部材40の上方で形成されている。好ましくは、バー形状ガイド部材40は、機械的ギヤ部4の少なくとも軸方向長さ全体にわたって延在する。ハウジング11は、この断面図においては、軸方向全体にわたって実質的に一定の内径を有している。好ましくは、図3に示すように、4つのバー形状ガイド部材40.1〜40.4が設けられている。これらバー形状ガイド部材40.1〜40.4は、ギヤハウジング11内において周方向に配置されており、例えば、互いに一定間隔でもって周方向に配置されている。ギヤハウジング11自身は、例えば、少なくとも機械的ギヤ部4を収容している領域においては実質的に円筒形の横断面を有しているように、形成されている。好ましくは、ギヤハウジングは、軸方向に見たときに、機械的ギヤ部4を収容している領域においては実質的に一定の内径を有している。内径は、回転ギヤ部材が、可能なスペースを最大限に使用しつつ実質的に自由に回転し得るように、決定されている。個々のガイド部材40は、好ましくは一体部材として構成されている。しかしながら、複数の部分から構成することも可能である。機械的ギヤ部4を組み立てる前の状態では、符号41によって示されている機械的ギヤ部4の内部は、実質的に空虚である。組立に際しては、まず最初に、バー形状ガイド部材を、所定位置に配置する、すなわち、所定態様でもってギヤハウジング上に懸架する。そして、個々のギヤ部材を、所望配置となるようにしてガイド部材上に順次貫通配置していく。機械的ギヤ部のすべての部材は、組立時には、分離位置Tからハウジングカバー42へと次々に配置することができる。このことは、貫通配置技術であることによりまた内径が一定であることにより、機械的ギヤ部4内の個々の部材を、容易に交換することができ、これとともに、ギヤハウジングやギヤユニットの寸法が一定であると、中間従動部材またはすべてホイールから形成された従動部材を得ることができる。組立は、一方サイドからだけ行われる。特に、図示の実施形態においては、カバー42のサイドからだけ行われる。組立は、単純な形態で行われ、短時間で完了することができる。個々の惑星運動ホイール群は、配置に関して、互いに交換可能である。また、様々な従動側の変形例が可能である。
【0038】
個々のギヤ部材の所定位置における軸方向固定は、例えば固定リングまたは係止体の形態とされた固定手段によって行われる。外側積層とは別に、いわゆる隔壁44,45,46,47が設けられている。さらに、ガイド部材40.1〜40.4を介しての、例えば積層キャリア等といったような、ギヤ部材の固定または支持のための固定構成が設けられている。
【0039】
図3は、図2におけるA−A断面に対応した部分を説明している。図示の実施形態においては、ギヤハウジング11が、2つの部分領域50,51へと分割可能であることは明らかである。第1部分領域50は、組立状態においては、上側ハウジング部分を形成し、第2部分領域51は、組立状態において、ギヤ対称軸Sよりも下側に配置される下側ハウジング部分を形成する。図1および図2に関して上述したように、ギヤハウジング11は、内部空間41を規定している実質的に円筒形の内部形状53を有している。内部形状53は、直径d1 によって記述することができる。図1および図2に関連して上述したように、円筒形の内部形状53は、実質的に機械的ギヤ部4の軸方向全体にわたって延在している。径方向においてギヤ部材を受領して連結するための、および、周方向における捻れに関して固定するための手段が設けられている。このような手段は、ガイド部材10.1〜10.4によって形成されている。これらガイド部材10.1〜10.4は、ギヤユニット1の組立状態においてこれらガイド部材10.1〜10.4が寸法の観点からは組立状態の側面図において内部形状53の最大程度を規定する寸法H5よりも小さな高さH1〜H4に位置しているようにして、寸法d1 によって規定されている内部形状53に対して配置されている。したがって、図3に示すように、ガイド部材は、ハウジング11のコーナー部54,55,56,57内に配置されている。コーナー部は、内部形状53に対して、正方形または矩形を割り当てることによって規定する(定義する)ことができる。コーナー部54〜57は、仮想四辺形(仮想正方形)Q(仮想)と、この仮想四辺形内において内部形状によって規定される直径d1 の領域と、によって規定される。ここで、図示された仮想四辺形Q(仮想)と、内径dを有したハウジングの内部形状53とは、同一の対称軸S1,S2を有している。ガイド部材を受領するために、対応凹所が、ハウジング内に設けられている。ここでは、個々のガイド部材に対して、凹所60.1〜60.4が設けられている。ハウジング内における凹所60.1〜60.4の設置は、ギヤハウジング上において、高さ方向と幅方向とのそれぞれにおけるギヤ成分軸の各対称性によって規定された範囲の外側とされている、すなわち、矩形ハウジングの円筒形内部形状53の実質的に外側とされている。つまり、ハウジング11のうちの比較的バルク的なコーナー部54〜57だけが、ガイド部材40.1〜40.4の受領のために使用されている。高さ方向や幅方向における付加的な設置スペースが不要とされている。内部スペース41は、可能な最大の直径d1 でもって形成することができる。なぜなら、ギヤ部材の設置のために、高さ方向や幅方向において付加的な設置スペースを設ける必要がないからである。ギヤハウジング11自体は、動作凹所60.1〜60.4から離れた領域においては、ハウジング壁を比較的薄くすることができる。凹所60.1〜60.3は、いわゆる係合ポケットを形成するものであって、ガイド部材40.1〜40.4が内部に挿入される。好ましくは、図1および図2に関して上述したように、軸方向において、ガイド部材40.1〜40.4の懸架や浮遊支持を可能とするために手段が設けられている。このような手段は、図2においては、符号62によって示されている。加えて、ガイド部材は、径方向において内部スペース全体にわたって延在している隔壁内を案内することができる。図3は、例えば、摩擦面付き部材B31の設置を示している。図3においては、ガイド部材40.1〜40.4に対する取付に際しての、4つの可能な実施形態が簡略化して概略的に示されている。所定位置への部材の軸方向固定に際しては、どれか単一の軸方向固定方式が使用されることが好ましい。ガイド部材40.1に関しては、軸方向固定は、楔プレートの使用によって行われている。ガイド部材40.3に関しては、軸方向固定は、固定リング64の使用によって行われている。ガイド部材40.4に関しては、軸方向固定は、スリーブ65によって行われている。バー形状ガイド部材40.1〜40.4上に個々のギヤ部材を貫通配置するために、ギヤ部材は、対応貫通孔を有している。ギヤ部材が、円形横断面形状であることに加えて、凹所または貫通孔が形成されている突起63を有するようにして、構成されていることが好ましい。このことは、残りの構成スペースを特に円筒形内部スペース41を実質的に完全に使用できるという利点、および、残りの構成スペースが特に円筒形内部スペース41が擾乱を引き起こす付加的部材を一切含有していないという利点、をもたらす。図3に示すように、特に、外側積層の取付に際しては、力の伝達のために、内径d1 によって示されている面に実質的に対応した面を使用することができる。
【0040】
好ましくは、ギヤ部材の取付は、すべての4つの可能なコーナー領域54〜57において行われる。ガイド部材40.1〜40.4およびギヤ部材上の対応突起は、ギヤユニット1の内部形状53に関して周方向に見たときには、一定間隔でもって配置されている。しかしながら、コーナー領域への配置とは異なるような実質的対称構成を行う可能性もある。さらに、4つのすべてのコーナー領域において必ずしも取付を行う必要はない。周方向における捻れ防止を確保するためには、少なくとも2つのガイド部材が必要である。
【0041】
好ましくは、ブレーキ構成B1〜B4には、駆動部材をリセットするためのデバイスが備えられている。この目的のために、互いに隣接している2つの摩擦面付き部材の間に、スプリング型エネルギー蓄積ユニットが設けられている。スプリング型エネルギー蓄積ユニットは、図2に示すように、ガイド部材40.1といったようなガイド部材に案内されており、摩擦面付き部材と中間部材との間の摩擦結合の生成時にプレテンションをもたらすことができる。図示の実施形態においては、ブレーキ構成B1 の摩擦面付き部材どうしの間には、スプリング型エネルギー蓄積ユニットF1 が設けられており、ブレーキ構成B2 についてはスプリング型エネルギー蓄積ユニットF2 が設けられており、ブレーキ構成B3 についてはスプリング型エネルギー蓄積ユニットF3 が設けられており、ブレーキ構成B4 についてはスプリング型エネルギー蓄積ユニットF4 が設けられている。スプリング型エネルギー蓄積ユニットは、常に摩擦面付き中間部材の外側に配置されている。これにより、スプリング型エネルギー蓄積ユニットと摩擦面付き中間部材との間においては、一切の干渉が起こらないようになっている。好ましくは、ブレーキ構成における力伝達方向において互いに隣接している少なくとも最初の2つの摩擦面付き部材どうしの間には、対応スプリング型エネルギー蓄積ユニットが設けられている。この構成は、スプリング型エネルギー蓄積ユニットの作用により、個々の摩擦面付き部材について反対向きの力がもたらされ、そのため、摩擦結合を完全に解消させつつ迅速に分離させることが可能となるという利点をもたらす。したがって、スプリング型エネルギー蓄積ユニットは、特にピストンといったような駆動部材に対して、摩擦面付き部材を介して、少なくとも間接的に作用する。駆動部材すなわちピストンは、例えば、液圧的にまたは気圧的に動作することができる。個々の摩擦面付き部材および中間部材は、もはや解除されることはない。少なくともスプリング型エネルギー蓄積ユニットが設けられている領域においては、常に、反発力による強制隔離がもたらされている。
【0042】
また、個々の摩擦面付き部材どうしの間におけるスプリング型エネルギー蓄積ユニットの設置は、径方向における摩擦面付き部材の寸法が、考慮しているギヤハウジングの内部形状のサイズに関して、もはや、駆動部材の少なくとも間接的なリセットを行うためのデバイスのために必要な設置スペースによる影響を受けないという利点をもたらす。さらに、中間部材に対しての摩擦結合に関連して順次連結されているような、摩擦面付き部材どうしの間におけるスプリング型エネルギー蓄積ユニットの設置は、軸方向におけるリセットデバイスの設置スペースを節約できるという利点をもたらす。このことは、ギヤ構成長さに対してもプラスの効果をもたらす。
【0043】
本発明による解決手段は、図1および図2に例示したようなある1つのタイプのギヤに制限されるものではない。しかしながら、このタイプのギヤは、軸方向に見たときに個々のギヤ部材が交換可能であることにより、格別に有利な組立可能性をもたらし、ある種の基本タイプのギヤに対しての普遍的な適用可能性をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】 特別のタイプのギヤの使用方法を説明するための図である。
【図2】 図1のギヤを具現した構成を説明するための図である。
【図3】 図1および図2に対応したタイプのギヤの右側面図である。
【符号の説明】
1 流体力学的−機械的複合ギヤ(ギヤ構成ユニット、ギヤユニット)
11 ギヤハウジング
41 内部スペース
40.1〜40.4 バー形状ガイド部材
54〜57 コーナー領域
60.1〜60.4 凹所
1〜B4 ブレーキ構成
1,K2 連結構成

Claims (3)

  1. ギヤユニットの組立方法であって、
    前記ギヤユニットは、
    個々のギヤ部材(B,B,B,B,K,K)を収容するための実質的に円筒形の内部スペース(41)を備えたギヤハウジング(11)と;
    軸方向に見たときに前記円筒形内部スペース(41)の軸方向長さの少なくとも一部にわたって延在する少なくとも2つのバー形状ガイド部材(40.1,40.2,40.3,40.4)と;
    を具備してなり、
    前記バー形状ガイド部材上には、前記ハウジング(11)に対しての所定固定位置に、前記ギヤ部材(B,B,B,B,K,K)の少なくとも1つまたはいくつかが支持され、
    この場合において、
    前記バー形状ガイド部材(40.1,40.2,40.3,40.4)、組立状態においては、前記ギヤハウジング(11)のうちの、前記円筒形内部スペース(41)がなす円筒形領域よりも径方向外側に張り出したコーナー領域(54,55,56,57)内に配置し、
    前記個々のギヤ部材(B,B,B,B,K,K)を、前記ハウジングの一方側から、前記バー形状ガイド部材(40.1,40.2,40.3,40.4)上へと順次貫通させ、前記ギヤハウジング(11)内のそれぞれの設置位置へと誘導し、
    この場合、前記コーナー領域(54,55,56,57)とは、前記円筒形内部スペースと、該円筒形内部スペースに対して外接しなおかつ前記円筒形内部スペースと同一の中心軸線(S)を有した仮想四辺形(Q(仮想))と、の間に位置した部分として定義されるものであることを特徴とする方法。
  2. 請求項1記載の方法において、
    前記個々のギヤ部材(B,B,B,B,K,K)を、前記ギヤユニット内におけるそれぞれの設置位置において、前記バー形状ガイド部材(40.1,40.2,40.3,40.4)上へと順次貫通させた状態で、軸方向に移動し得ないように固定することを特徴とする方法。
  3. 請求項1または2記載の方法において、
    前記個々のギヤ部材(B,B,B,B,K,K)を、前記ギヤハウジング(11)のコーナー領域(54,55,56,57)内に配置された4つの前記バー形状ガイド部材のそれぞれに対して順次的に配置することを特徴とする方法。
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