JP2002531638A - 洗浄組成物 - Google Patents

洗浄組成物

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Abstract

(57)【要約】 洗浄組成物は、水性担体中に、a)アニオン性界面活性剤、陰電荷を有するように改変された両性界面活性剤及びその混合物からなる群から選択される少なくとも1つの洗浄性界面活性剤、及びb)カチオン性沈着ポリマーが吸着されてなる懸濁粒状物質を含み、前記懸濁粒状物質に吸着されているカチオン性ポリマーの量は組成物中に存在するカチオン性ポリマーの全重量に基づいて少なくとも5重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は洗浄組成物に関する。より具体的には、本発明はカチオン性ポリマー
及び懸濁粒状物質を含み、前記懸濁粒状物質の沈着及びデリバリーを高めた洗浄
組成物に関する。前記洗浄組成物には毛髪または身体を洗浄するための組成物、
例えばヘアシャンプー及びコンディショナー、ボディシャンプー、シャワーゲル
、洗顔組成物及びバスフォームが含まれる。
【0002】 (背景及び従来技術) コンデショニング物質のような懸濁粒状物質を洗い流す組成物、典型的にはヘ
ア及びボディシャンプー、コンディシャナー等に配合することによりデリバリー
する場合、前記懸濁粒状物質を皮膚や毛髪のような表面に効果的に沈着させるこ
とは難しい。前記懸濁粒状物質は沈着させたい部位に沈着するよりも前にその部
位から洗い流されてしまうことがしばしばである。
【0003】 カチオン性沈着ポリマーがシャンプーまたは他のパーソナルクレンジング組成
物からの特定成分の沈着を高めることは公知である。例えば、米国特許第5,0
37,818号明細書及び同第5,085,857号明細書は、粒状抗菌剤及び
不溶性シリコーンの沈着を高めるためにカチオン性グアーガムを使用することを
記載している。沈着ポリマーをシャンプー組成物からの日焼け止め物質の沈着を
高めるために使用することも提案されている。欧州特許出願公開第386 89
8号明細書では、カチオン性ポリガラクトマンナンガム誘導体が使用されている
。国際特許出願公開第95/22311号パンフレットは、シリコーン、油脂、
ワックス、炭化水素、脂肪酸、脂肪アルコール、脂質、ビタミン及び日焼け止め
剤を含めたコンディショニング物質の沈着を高めるために或るカチオン性ポリア
クリルアミドポリマーを使用することを記載している。国際特許出願公開第97
/48378号パンフレットは、揮発性香料の沈着を高めた液体パーソナルクレ
ンジング組成物の製造方法に関する。この方法は、カチオン性ポリマー、揮発性
香料及び水からなるプレミックスを作成し、このプレミックスをアニオン性界面
活性剤を含むパーソナルクレンング用ベース組成物に添加することを含む。この
方法では、揮発性香料は組成物中に存在するカチオン性ポリマーとアニオン性界
面活性剤で形成されるコアセルベートまたはイオン対内に物理的に捕捉されるよ
うになると考えられる。
【0004】 カチオン性ポリマー補助による物質の沈着に関連する問題は、(上記した従来
技術から分かるように)カチオン性ポリマーは多種類の物質に対する有効な沈着
助剤であるが、カチオン性ポリマーが無差別に物質を沈着させてしまうことであ
る。この無差別は、国際特許出願公開第97/48378号パンフレットで仮定
されている物理的捕捉メカニズムのためである。これにより、沈着させたい成分
(例えば、シリコーンのようなコンディショニング物質)の沈着効率が低下し、
過剰な蓄積により毛髪のつやがなくなることもあり得る。
【0005】 本発明者らは、沈着させたい特定の懸濁粒状物質に対してカチオン性ポリマー
を予め吸着させることにより上記問題が解決され得ることを知見した。驚くこと
に、こうして形成された吸着物は界面活性剤の存在に対して安定である。
【0006】 (発明の要旨) 本発明は、水性担体中に、a)アニオン性界面活性剤、陰電荷を有するように
改変されている両性界面活性剤及びその混合物からなる群から選択される少なく
とも1つの洗浄性界面活性剤、及びb)カチオン性沈着ポリマーが吸着されてな
る懸濁粒状物質を含み、前記懸濁粒状物質に吸着されているカチオン性ポリマー
の量が組成物中に存在するカチオン性ポリマーの全重量に基づいて少なくとも5
重量%である洗浄組成物を提供する。
【0007】 第2態様において、本発明は、 (i)カチオン性沈着ポリマーを懸濁粒状物質上に吸着させるステップ、及び (ii)こうして得られた吸着物を、水性担体中に上記した少なくとも1つの洗
浄性界面活性剤を含むベース洗浄組成物と混合するステップ を含む上記洗浄組成物の製造方法を提供する。
【0008】 (詳細説明及び好ましい実施態様) (I)洗浄性界面活性剤 本発明の洗浄組成物は、アニオン性界面活性剤、陰電荷を有するように改変さ
れた両性界面活性剤及びその混合物からなる群から選択される少なくとも1つの
洗浄性界面活性剤を含む。
【0009】 アニオン性界面活性剤 本発明の洗浄組成物のために好適なアニオン性界面活性剤には、アルキルスル
フェート、アルキルエーテルスルフェート、アルカアリールスルホネート、アル
カノイルイセチオネート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネート
、N−アルコイルサルコシネート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホ
スフェート、アルキルエーテルカルボキシレート、α−オレフィンスルホネート
及びアシルメチルタウレート、特にそのナトリウム、マグネシウム、アンモニウ
ム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン塩で
ある。アルキル及びアシル基は通常8〜18個の炭素原子を含み、不飽和であっ
てもよい。アルキルエーテルスルフェート、アルキルエーテルホスフェート及び
アルキルエーテルカルボキシレートは、1分子あたり1〜10個のエチレンオキ
シドまたはプロピレンオキシド単位、好ましくは1分子あたり2〜3個のエチレ
ンオキシド単位を含み得る。
【0010】 好適なアニオン性界面活性剤の例には、ナトリウムラウリルスルフェート、ナ
トリウムラウリルエーテルスルフェート、アンモニウムラウリルスルホスクシネ
ート、アンモニウムラウリルスルフェート、アンモニウムラウリルエーテルスル
フェート、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート、トリエタノールアミンド
デシルベンゼンスルホネート、ナトリウムココイルイセチオネート、ナトリウム
ラウリルイセチオネート及びナトリウムN−ラウリルサルコシネートが含まれる
【0011】 両性界面活性剤 陰電荷を有するように改変された両性界面活性剤は、アニオン性界面活性剤の
代わりにまたはアニオン性界面活性剤と組合せて本発明の洗浄組成物中に使用す
ることができる。両性界面活性剤の電荷は、慣用の手段、例えば両性界面活性剤
を含む界面活性剤溶液のpHを調節することにより変えることができる。
【0012】 本発明の組成物に使用するのに適した両性界面活性剤には、アルキルアミンオ
キシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホ
ベタイン(スルタイン)、アルキルグリシネート、アルキルカルボキシグリシネ
ート、アルキルアンホプロピオネート、アルキルアンホグリシネート及びアルキ
ルアミドプロピルヒドロキシスルタインが含まれ得る。その例には、ラウリルア
ミンオキシド、ココジメチルスルホプロピルベタイン、及び好ましくはラウリル
ベタイン、ココアミドプロピルベタイン及びナトリウムココアンホプロピオネー
トが含まれる。
【0013】 本発明の組成物中のアニオン性または陰電荷を有する両性界面活性剤の量は、
通常組成物の全量の3〜50重量%、好ましくは3〜30重量%、より好ましく
は5〜20重量%である。
【0014】 アニオン性または陰電荷を有する両性界面活性剤を他の天然または合成補助界
面活性剤と組合わせて使用することもできる。任意成分の補助界面活性剤は通常
、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及びその混合
物からなる群から選択される。
【0015】 洗浄組成物の乳化成分、例えば乳化シリコーン粒子に対する乳化剤として別の
界面活性剤を存在させてもよい。この界面活性剤は洗浄性界面活性剤と同一でも
異なっていてもよい。
【0016】 適当な乳化用界面活性剤は当業界で公知であり、その中にはアニオン性界面活
性剤及びノニオン性界面活性剤が含まれる。シリコーン粒子のような物質に対す
る乳化剤として使用されるアニオン性界面活性剤の例は、アルキルアリールスル
ホネート(例えば、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート)、アルキルスル
フェート(例えば、ナトリウムラウリルスルフェート)、アルキルエーテルスル
フェート(例えば、ナトリウムラウリルエーテルスルフェート1〜20EO)、
アルキルフェノールエーテルスルフェート(例えば、オクチルフェノールエーテ
ルスルフェート1〜20EO)及びスルホスクシネート(例えば、ナトリウムジ
オクチルスルホスクシネート)である。
【0017】 シリコーン粒子のような物質に対する乳化剤として使用されるノニオン性界面
活性剤の例は、アルキルフェノールエトキシレート(例えば、ノニルフェノール
エトキシレート1〜50EO)、アルコールエトキシレート(例えば、ラウリル
アルコール1〜50EO)、エステルエトキシレート(例えば、1〜30個のオ
キシエチレン単位を有するポリオキシエチレンモノステアレート)である。
【0018】 本発明の洗浄組成物中の界面活性剤の総量は、通常組成物の全量の3〜50重
量%、好ましくは5〜30重量%、より好ましくは10〜25重量%である。
【0019】 (II)懸濁粒状物質 懸濁粒状物質は、好適には下記クラスの物質の1つ以上から選択され得る: コンディショニング物質 本明細書中、用語「コンディショニング物質」は、毛髪及び/または皮膚に対
し特別のコンディショニング効果を与えるために使用される物質を含む。例えば
、ボディシャンプーのように皮膚に対して使用する洗浄組成物の場合には、モイ
スチャライザー、精油、日焼け止め剤、日焼け後処理剤、吸蔵油等のような物質
が使用され得る。ヘアシャンプー及びコンディショナーのような毛髪に対して使
用する洗浄組成物の場合の好適な物質は、つや、しなやかさ、くし通り、濡れ髪
の取り扱い、静電防止性、ダメージからの保護、こし、ボリューム、スタイリン
グ性及びまとめ易さに関する効果を1つ以上付与するものである。
【0020】 本発明で使用するのに好ましいコンディショニング物質には、例えば毛髪に対
してしなやかさ、滑らかな感触、くし通り易さのようなウェット及びドライコン
ディショニング特性を付与するために使用される乳化シリコーンが含まれる。
【0021】 本発明で使用するためのシリコーン粒子のエマルションを作成する各種方法が
利用可能であり、当業界で公知であり、文献にも記載されている。
【0022】 シリコーンそれ自体(エマルシヨンでも最終洗浄組成物でもない)の粘度は、
好ましくは10,000〜5,000,000cpsである。粘度は、Dow
Corning Corporate試験方法CTM004(1970年7月2
0日)に規定されているようにガラス毛細管粘度計を用いて測定され得る。
【0023】 好適なシリコーンには、ポリジオルガノシロキサン、特にCTFAでジメチコ
ーンと呼ばれるポリジメチルシロキサンが含まれる。その例は、25℃で最高1
00,000cstを有するジメチコーン流体であり、General Ele
ctroc CompanyからViscasilシリーズとして、Dow C
orningからDC 200シリーズとして市販されている。
【0024】 CTFAでアモジメチコーンと呼ばれるアミノ官能基シリコーンも、CTFA
でジメチコノールと呼ばれるヒドロキシル末端基を有するポリジメチルシロキサ
ンも本発明の組成物に使用するのに好適である。
【0025】 シリコーンガムも好適である。シリコーンガムは200,00〜1,000,
000の分子量を有するポリジオルガノシロキサンを指し、具体例にはジメチコ
ーンガム、ジメチコノールガム、ポリジメチルシロキサン/ジフェニル/メチル
ビニルシロキサンコポリマー、ポリジメチルシロキサン/メチルビニルシロキサ
ンコポリマー及びその混合物が含まれる。米国特許第4,152,416号明細
書(Spitzer)、及びGeneral Electricシリコーンゴム
製品データシートSE 30、SE 33、SE 54及びSE 76に記載さ
れている物質も例示される。
【0026】 例えば国際特許出願公開第96/31188号パンフレットに記載されている
ような低架橋度を有するシリコーンガムも本発明での使用に適している。これら
の物質は、毛髪に対してこし、ボリューム及びスタイリング性を付与すると共に
良好なウェット及びドライコンディショニング性を付与し得る。
【0027】 本発明の洗浄組成物に使用するのに好ましい乳化シリコーンは、洗浄組成物に
おいて30ミクロン未満の平均シリコーン粒径を有する。粒径は、Malver
n Instruments製2600D粒径測定器を用いてレーザー光散乱法
により測定され得る。
【0028】 洗浄組成物中のシリコーン物質の平均粒径は、例えば2〜30ミクロン、好ま
しくは2〜20ミクロン、より好ましくは3〜10ミクロンである。
【0029】 或いは、シリコーン物質を洗浄組成物中に小さい粒径(例えば、2ミクロン未
満)を有する乳化粒子の形態で存在し得る。粒径を小さくすると、場合によりコ
ンディショニング性能が改善され得る。
【0030】 平均粒径が0.15ミクロン以下のシリコーンエマルションは通常マイクロエ
マルションと呼ばれる。通常、このように微細乳化されている粒子は0.15ミ
クロン以下、適当には0.01〜0.15ミクロンを有する。マイクロエマルシ
ョンは、高い安定性及び優れた光学特性(例えば、半透明または透明)を有する
洗浄組成物を処方できるので有利である。
【0031】 本発明で使用するために好適なシリコーンエマルションは予備乳化された形態
で市販されている。これは、予備乳化エマルションが単に混合するだけで洗浄組
成物に配合され得るので特に好ましい。
【0032】 通常、予備形成されたエマルションは約50%のシリコーンを含む。予備形成
エマルションはシリコーン油の供給業者、例えばDow Corning、Ge
neral Electric、Union Carbide、Wacker
Chemie、信越化学工業、東芝、東洋ビューティー及び東レシリコーンから
入手可能である。より大きい粒径(エマルション中で約3〜20ミクロンの平均
粒径)を有するシリコーンエマルションの例は、Dow CorningからD
C−1310として、信越化学工業からX−52−1086、X−52−212
7及びX−52−2112として販売されている物質である。
【0033】 好適な予備形成された小さい粒径(エマルション中の平均粒径が約2ミクロン
未満)を有するエマルションの例には、いずれもDow Corningから入
手可能なエマルションのDC2−1766、DC2−1784、及びマイクロエ
マルションのDC2−1865及びDC2−1870が含まれる。これらはすべ
てジメチコノールのエマルション/マイクロエマルションである。架橋シリコー
ンガムも、処方が容易なために有利である予備乳化の形態で入手可能である。好
ましい例は、Dow CorningからDC X2−1787として入手し得
る物質であり、これは架橋ジメチコノールガムのエマルションである。更に好ま
しい例は、Dow CorningからDC X2−1391として入手し得る
物質であり、これは架橋ジメチコノールガムのマイクロエマルションである。
【0034】 本発明の洗浄組成物に配合されるシリコーンの量は、所望のコンディショニン
グレベル及び使用する物質に依存する。好ましい量は組成物の全量の0.01〜
約10重量%であるが、この値は絶対的でない。下限はコンディショニングを達
成させるための最低量により、上限は毛髪及び/または皮膚が許容できないほど
べとつくのを避けるための最大量により決定される。本発明者らは、組成物の全
量の0.5〜1.5重量%のシリコーン量が特に好適であることを知見した。
【0035】 シリコーンを上記した予備形成されたエマルションの形態で配合するとき、エ
マルションの正確な量は勿論エマルションの濃度に依存し、最終組成物中に不溶
性非揮発性シリコーンの所望量を与えるように選択すべきである。
【0036】 別の好ましいコンディショニング物質は、毛髪のこし、ボリューム及びスタイ
リング性を高めるために使用されるペル−アルカ(エン)イル炭化水素物質であ
る。
【0037】 欧州特許出願公開第567 326号明細書及び同第498 119号明細書
は、毛髪に対してスタイリング性及び高いこしを付与するために好適なペルアル
カ(エン)イル炭化水素物質を記載している。好ましい物質は、Presper
se,Inc.からPERMETHYLの商標で市販されているポリイソブチレ
ン物質である。
【0038】 本発明の洗浄組成物に配合されるペル−アルカ(エン)イル炭化水素物質の量
は、所望するこし及びボリュームの改善レベル及び使用する特定物質に依存する
。好ましい量は、組成物の全量に基づいて0.01〜約10重量%であるが、こ
の範囲は絶対でない。下限はこし及びボリューム改善効果を達成するための最低
量により決定され、上限は毛髪が許容できないほどごわつくのを避けるための最
大量により決定される。本発明者らは、組成物の全量の0.5〜2重量%の量の
ペル−アルカ(エン)イル炭化水素物質が特に好適であることを知見した。
【0039】 固体活性成分 典型的な固体活性成分の例には、ピリジンチオンの重金属塩、特にピリジンチ
オン亜鉛のような抗菌剤;クリムバゾール、ピロクトンオラミン、硫化セレン及
びケトコナゾールのような他の固体抗菌剤が含まれる。これらの物質は、通常約
0.2〜約50ミクロン、好ましくは約0.4〜約10ミクロンの平均粒径を有
する。
【0040】 固体活性物質がピリジンチオン亜鉛のような抗菌剤の場合、好適には組成物の
全量の0.001〜約1重量%の量の抗菌剤が組成物中に使用され得る。
【0041】 他の好適な固体活性成分には、顔料粒子(例えば、毛髪に適用するのに適した
固体染料または着色剤)、及び金属コロイドが含まれる。
【0042】 審美的成分 消費者をより引きつけるために、シャンプーやコンディショナーのようなヘア
トリートメント組成物はしばしば乳白化または真珠光沢化されている。
【0043】 乳白剤の例には、高級脂肪アルコール(例えば、セチル、ステアリル、アラキ
ジル及びベヘニルアルコール)、固体エステル(例えば、セチルパルミテート、
グリセリルラウレート、ステアラミドMEA−ステアレート)、高分子量脂肪ア
ミド及びアルカノールアミド、並びに各種脂肪酸誘導体(例えば、プロピレング
リコール及びポリエチレングリコールエステル)が含まれる。ヘアトリートメン
ト組成物を乳白化するために使用される無機物質には、ケイ酸マグネシウムアル
ミニウム、酸化亜鉛及び二酸化チタンが含まれる。
【0044】 真珠光沢剤は、通常組成物中で小さな鏡のように働く薄い板状結晶を形成する
。これは真珠光沢効果を与える。上記した乳白剤の一部は、該乳白剤を配合する
媒体及び使用条件に応じて真珠光沢剤としても結晶化し得る。
【0045】 典型的な真珠光沢剤は、C16−22脂肪酸(例えば、ステアリン酸、ミリス
チン酸、オレイン酸及びベヘン酸)、C16−22脂肪酸とアルコールのエステ
ル、及びアルキレングリコール単位のような単位を含むC16−22脂肪酸のエ
ステルから選択され得る。好適なアルキレングリコール単位には、エチレングリ
コール及びプロピレングリコールが含まれ得る。しかしながら、高級アルキレン
鎖長のグリコールも使用可能である。好適な高級アルキレン鎖長のグリコールに
は、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールが含まれる。
【0046】 1〜7個のエチレンオキシド単位を有するC16−22脂肪酸のポリエチレン
グリコールモノ−もしくはジエステル及びC16−22脂肪酸のエチレングリコ
ールエステルが例示される。好ましいエステルには、ポリエチレングリコールジ
ステアレート及びエチレングリコールジステアレートが含まれる。市販されてい
るポリエチレングリコールジステアレートの例はEUPERLAN PK900
(Henkel製)またはGENAPOL TS(Hoechst製)である。
エチレングリコールジステアレートの例はEUPERLAN PK3000(H
enkel製)である。
【0047】 他の真珠光沢剤には、C16−22脂肪酸のアルカノールアミド(例えば、ス
テアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリ
ン酸モノイソプロパノールアミド及びステアリン酸モノエタノールアミドステア
レート)、長鎖脂肪酸の長鎖エステル(例えば、ステアリルステアレート、セチ
ルパルミテート)、グリセリルエステル(例えば、グリセリルジステアレート)
、長鎖アルカノールアミドの長鎖エステル(例えば、ステアラミドDEAジステ
アレート、ステアラミドMEAステアレート)、及びC18−22アルキルジメ
チルアミンオキシド(例えば、ステアリルジメチルアミンオキシド)が含まれる
【0048】 別の好適な真珠光沢剤には、無機物質(例えば、天然鉱物マイカを主成分とす
る真珠光沢様顔料)が含まれる。その例は、二酸化チタン被覆マイカである。こ
の物質の粒子は2〜150ミクロンの直径を有し得る。一般的に、粒子が小さい
と真珠様外観が生じ、粒子の平均直径が大きくなるときらきら輝く組成物が生ず
る。
【0049】 好適な二酸化チタン被覆マイカ粒子は、TIMIRON(Merck製)また
はFLAMENCO(Mearl製)の商標で販売されている。
【0050】 本発明の組成物中に使用される乳白剤または真珠光沢剤の量は、通常組成物の
全量の0.01〜20重量%、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは
0.02〜2重量%である。
【0051】 (III)カチオン性沈着ポリマー 「沈着ポリマー」は、使用中にコンディショニング物質が本発明の洗浄組成物
から所期部位、すなわち毛髪及び/または頭皮に沈着するのを高める物質を意味
する。
【0052】 沈着ポリマーは、ホモポリマーでもよく、2種以上のモノマーから形成されて
いてもよい。ポリマーの分子量は、通常5,000〜10,000,000、典
型的には少なくとも10,000、好ましくは100,000〜約2,000,
000の範囲である。前記ポリマーはカチオン性窒素含有基、例えば4級アンモ
ニウム及び/またはプロトン化アミノ基を有する。
【0053】 カチオン性窒素含有基は、通常沈着ポリマーの全モノマー単位の一部の上に置
換基として存在する。よって、前記ポリマーがホモポリマーでない場合、スペー
サー非カチオン性モノマー単位を含み得る。こうしたポリマーは、CTFA C
osmetic Ingredient Directory、第3版に記載さ
れている。カチオン性/非カチオン性モノマー単位の比は、所要範囲のカチオン
電荷密度を有するポリマーが得られるように選択される。
【0054】 好適なカチオン性沈着ポリマーには、例えばカチオン性アミンまたは4級アン
モニウム官能基を有するビニルモノマーと水溶性スペーサーモノマー(例えば、
(メタ)アクリルアミド、アルキル及びジアルキル(メタ)アクリルアミド、ア
ルキル(メタ)アクリレート、ビニルカプロラクトン及びビニルピロリジン)の
コポリマーが含まれる。アルキル及びジアルキル置換モノマーは、好ましくはC 1−7 アルキル基、より好ましくはC1−3アルキル基を有する。他の好適なス
ペーサーには、ビニルエステル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、プロピレ
ングリコール及びエチレングリコールが含まれる。
【0055】 カチオン性アミンは、特定種及び組成物のpHに依存して1級、2級または3
級であり得る。通常、2級及び3級アミン、特に3級アミンが好ましい。
【0056】 アミン置換ビニルモノマー及びアミンは、アミン形態で重合した後4級化によ
りアンモニウムに変換され得る。
【0057】 カチオン性沈着ポリマーは、アミン及び/または4級アンモニウム置換モノマ
ー及び/または相容性スペーサーモノマーから誘導されるモノマー単位の混合物
からなり得る。
【0058】 好適なカチオン性沈着ポリマーを以下に例示する: 1−ビニル−2−ピロリジンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩(例
えば、クロリド塩)のコポリマー。この物質は、Cosmetic,Toile
tary and Fragrance Association(CTFA)
の当業界ではPolyquaternium−16と呼ばれている。この物質は
、米国ニュージャージ州パルシパニーに所在のBASF Wyandotte
Corp.からLUVIQUAT(例えば、LUVIQUAT FC 370)
の商標で市販されている; 1−ビニル−2−ピロリジンとジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリ
マー。この物質は、当業界(CTFA)でPolyquaternium−11
と呼ばれている。この物質は、米国ニュージャージー州ウェインに所在のGaf
CorporationからGAFQUAT(例えば、GAFQUAT 75
5N)の商標で市販されている; 例えば、当業界(CTFA)でそれぞれPolyquaternium 6及
びPolyquaternium 7と呼ばれているジメチルジアリルアンモニ
ウムクロリドホモポリマー及びアクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウム
クロリドのコポリマーを含めたカチオン性ジアリル4級アンモニウム含有ポリマ
ー; (米国特許第4,009,256号明細書に記載されている)炭素数3〜5の
不飽和カルボン酸のホモ−もしくはコポリマーのアミノ−アルキルエステルの無
機酸塩; (国際特許出願公開第95/22311号パンフレットに記載されている)カ
チオン性ポリアクリルアミド。
【0059】 使用可能な他のカチオン性沈着ポリマーには、カチオン性ポリサッカライドポ
リマー、例えばカチオン性セルロース誘導体、カチオン性澱粉誘導体及びカチオ
ン性グアーガム誘導体が含まれる。
【0060】 本発明の組成物中に使用するのに適したカチオン性ポリサッカライドポリマー
には、式: A−O−[R−N(R)(R)(R)X] (式中、Aはアンヒドログルコース残基、例えば澱粉またはセルロースアンヒド
ログルコース残基であり、Rはアルキレン、オキシアルキレン、ポリオキシアル
キレンまたはヒドロキシアルキレン基、またはその組合せであり、R、R
びRは独立してアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、
アルコキシアルキルまたはアルコキシアリール基であり、各基は最高約18個の
炭素原子を含有し、各カチオン性部分の炭素数の総数(すなわち、R、R
びR中の炭素原子の合計)は好ましくは約20以下であり、Xはアニオン性対
イオンである) を有するものが含まれる。
【0061】 カチオン性セルロースは、当業界(CTFA)においてPolyquater
nium 10と呼ばれる、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させ
たヒドロキシエチルセルロースの塩であり、これは米国ニュージャージー州エジ
ソンに所在のAmerchol Corp.からポリマーのPolymer J
R(商標)及びLR(商標)シリーズで入手可能である。別のタイプのカチオン
性セルロースには、当業界(CTFA)においてPolyquaternium
24と呼ばれる、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させた
ヒドロキシエチルセルロースの高分子4級アンモニウム塩が含まれる。これらの
物質は、米国ニュージャージー州エジソンに所在のAmerchol Corp
.からPolymer LM−200(商標)で入手可能である。
【0062】 他の好適なカチオン性ポリサッカライドポリマーには、(例えば、米国特許第
3,962,418号明細書に記載されている)4級窒素含有セルロースエステ
ル、及び(例えば、米国特許第3,958,581号明細書に記載されている)
エーテル化セルロースと澱粉のコポリマーが含まれる。
【0063】 使用可能な特に好適なカチオン性ポリサッカライドポリマーは、カチオン性グ
アーガム誘導体、例えばグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(Rh
one−PoulencからJAGUARの商標シリーズで市販されている)で
ある。
【0064】 その例は、カチオン性基の低置換度及び高粘度を有するJAGUAR C13
S、中置換度及び低粘度を有するJAGUAR C15、高置換度及び高粘度を
有するJAGUAR C17、低レベルの置換基及びカチオン性4級アンモニウ
ム基を含むヒドロキシプロピル化カチオン性グアー誘導体であるJAGUAR
C16、及び低置換度及び中粘度を有する非常に透明なグアーであるJAGUA
R 162である。
【0065】 好ましくは、カチオン性沈着ポリマーはカチオン性セルロース及びカチオン性
グアー誘導体から選択される。
【0066】 特に好ましい沈着ポリマーは、JAGUAR C13S、JAGUAR C1
5、JAGUAR C17、JAGUAR C16及びJAGUAR C162
である。
【0067】 吸着物 本発明において、カチオン性沈着ポリマーを懸濁粒状物質に吸着させることが
重要である。本発明者らは、界面活性剤の添加に対して驚くほど安定であり、使
用中に希釈したときに洗浄組成物からの懸濁粒状物質の優先的沈着を促進し得る
吸着物が形成され得ることを知見した。
【0068】 カチオン性沈着ポリマーと懸濁粒状物質の吸着物を作成する1つの便利な方法
は、(i)カチオン性沈着ポリマーの水溶液を調製し、(ii)得られた溶液に
懸濁粒状物質を添加し、(iii)カチオン性沈着ポリマーがその等電点または
その近くになるように溶液のpHを調節し、混合し、その後混合物のpHを再度
調節してカチオン性沈着ポリマーを再充電することによる。
【0069】 用語「その等電点の近く」とは、通常カチオン性ポリマーがその等電点の1〜
1.5pH単位の範囲内にあることを意味する。等電点は使用する特定カチオン
性ポリマーに依存する。
【0070】 上記ステップ(iii)後再充電したとき、ポリマー1g当たりのカチオン電
荷のモルとして定義されるカチオン性沈着ポリマーのカチオン電荷密度は通常少
なくとも0.1meq/g、好ましくは0.8meq/g以上でなければならな
い。カチオン電荷密度は通常4meq/gを越えてはならない。好ましくは、3
meq/g未満、より好ましくは2meq/g未満である。電荷密度は電導度分
析により測定することができる。
【0071】 例えば、好ましいカチオン性沈着ポリマーは、通常再充電したときに約0.8
meq/gのカチオン電荷密度を有するJAGUAR C13Sである。
【0072】 JAGUAR C13Sについて上記した方法に従って、本発明者らは、懸濁
粒状物質としてシリコーン液滴を用いて、(i)8以上(好ましくは約9)のp
HでJAGUAR C13Sの水溶液(適当には、約1重量%)を調製し、(i
i)シリコーン液滴を添加し、(iii)混合物のpHを4〜7(好ましくは、
約6)に調節し、約20分間混合し、その後混合物のpHを8以上(好ましく、
約9)に再調節することにより、特に耐久性の吸着物が形成され得ることを知見
した。
【0073】 洗浄組成物中のカチオン性沈着ポリマーの全量は、通常組成物の全量の0.0
05〜2重量%、好ましくは0.01〜1.0重量%、最適には0.03〜0.
8重量%である。
【0074】 「全量」は、懸濁粒状物質に吸着しているカチオン性沈着ポリマーと任意に存
在する遊離カチオン性沈着ポリマーを指す。
【0075】 「遊離カチオン性沈着ポリマー」は、洗剤組成物中で懸濁粒状物質に吸着して
いないカチオン性沈着ポリマーを指す。
【0076】 本発明の洗浄組成物では、懸濁粒状物質に吸着しているカチオン性沈着ポリマ
ーの割合が組成物中に存在しているカチオン性ポリマーの総重量に基づいて少な
くとも5重量%でなければならない。好ましくは、この割合は少なくとも30重
量%、より好ましくは少なくとも40重量%、最適には少なくとも50重量%で
ある。
【0077】 (IV)水性担体 本発明の洗浄組成物は水性担体を含む。本発明の組成物の担体は主に水である
が、水に十分に溶解しない成分の溶解を助けるために非水性溶媒を使用すること
もできる。適当な非水性溶媒には、低級アルコール(例えば、エチルアルコール
及びプロピルアルコール)、ポリオール(例えば、グリセロール)、グリコール
またはグリコールエーテル(例えば、2−ブトキシエタノール、エチレングリコ
ール、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、及びジ
エチレングリコールモノエチルエーテルまたはモノメチルエーテル)及びその混
合物が含まれる。
【0078】 最終洗浄組成物中の水の総量は、通常組成物の全量の20〜99重量%、好ま
しくは40〜90重量%、より好ましくは60〜90重量%、理想的には70〜
90重量%である。
【0079】 (V)任意成分 使用する組成物の種類に応じて、パーソナルケア組成物に通常配合されている
1つ以上の追加成分を本発明の組成物に配合し得る。前記追加成分には、乳白剤
(例えば、ポリエチレングリコールジステアレート及びエチレングリコールステ
アレート)、ポリマーラテックス、別の抗菌剤(例えば、ZnPTO及びOct
opirox)、起泡増進剤、香料、着色剤、保存剤、粘度調整剤、タンパク質
、ポリマー、緩衝剤、pH調節剤、湿潤剤、ハーブや他の植物抽出剤、及び他の
天然成分が含まれる。
【0080】 前記成分の各々はその目的を達成するのに有効な量存在する。通常、前記任意
成分はそれぞれ組成物の全量の最高5重量%の量で配合される。
【0081】 好ましくは、ヘアトリートメント用の本発明の組成物はヘアケアに好適な補助
剤をも含む。通常、前記成分はそれぞれ組成物の全量の最高2重量%、好ましく
は最高1重量%の量で配合される。
【0082】 好適なヘアケア補助剤の中には、以下の物質が挙げられる: (i)アミノ酸や糖のような天然毛根栄養素:好適なアミノ酸の例には、アルギ
ニン、システイン、グルタミン、グルタミン酸、イソロイシン、ロイシン、メチ
オニン、セリン及びバリン、及び/またはその前駆体及び誘導体が含まれる。ア
ミノ酸は単独で、混合物として、またはジ−またはトリペプチドのようなペプチ
ドの形態で添加され得る。アミノ酸はケラチンまたはコラーゲン加水分解物のよ
うなタンパク質加水分解物の形態でも添加され得る。好適な糖はグルコース、デ
キストロース及びフルクトースである。これらは単独で、または果物抽出物のよ
うな形態で添加され得る。本発明の組成物に配合するための天然毛根栄養素の特
に好ましい組合せはイソロイシンとグルコースである。特に好ましいアミノ酸栄
養素はアルギニンである。 (ii)毛髪線維有効物質:その例は、線維を湿らせ、キューティクルの一体性
を保持するためのセラミドである。セラミドは天然源から抽出することにより、
または合成セラミドまたはシュードセラミドとして入手可能である。好ましいセ
ラミドはQuest製Ceramide IIである。Laboratoire
s Serobiologiques製Ceramides LSのようなセラ
ミド混合物も好適である。 (iii)キューティクルを修復し、ダメージを防止するための脂肪酸:その例
は、分枝鎖脂肪酸(例えば、18−メチルエイコサン酸)及びこの類の他のホモ
ログ、直鎖脂肪酸(例えば、ステアリン酸、ミリスチン酸及びパルミチン酸)、
及び不飽和脂肪酸(例えば、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸及びアラキド
ン酸)である。好ましい脂肪酸はオレイン酸である。脂肪酸は単独で、混合物と
して、またはラノリンのような抽出物由来のブレンドの形態で添加され得る。
【0083】 上記活性成分のいずれかの混合物を使用することもできる。
【0084】 (VI)洗浄組成物の使用 本発明の洗浄組成物は、該組成物に含まれる沈着させたい懸濁粒状物質に適し
た形態をとり得る。必須成分及び非必須成分及びその相対量を適当に選択するこ
とにより、本発明の組成物は例えばヘアシャンプー、ヘアコンディショナー、及
び他の洗い流すヘアトリートメント組成物、ボディシャンプー、シャワーゲル、
洗顔組成物、バスフォーム等の形態であり得る。
【0085】 ボディまたはヘアシャンプーの形態の好ましい組成物は、適宜皮膚または毛髪
に適用して、泡立てて使用され得る。泡はリンス前に適用部位に短時間、例えば
1分〜数分間保持され得るか、または直ぐに洗い流され得る。所望により、手順
を繰り返してもよい。
【0086】 適用部位に泡を保持したり、適用レジメを繰り返すことにより、懸濁粒状物質
の皮膚または毛髪表面への沈着量及び割合及び/または懸濁粒状物質の毛包への
デリバリーが更に高まるという追加の効果を生じ得る。
【0087】 本発明を下記する非限定的実施例により更に説明する。
【0088】 (実施例) 下表に示す成分を有するシャンプー組成物を製造した。
【0089】
【表1】
【0090】 シャンプーは次のように製造する。シャンプー100gにつき、グアーヒドロ
キシプロピルトリモニウムクロリド0.018gを組成物の遊離水に溶解し、p
Hを9に調節する。ジメチコノールマイクロエマルションを添加し、20分間十
分撹拌する。混合物のpHを6に調節後、組成物の残りの成分及びグアーヒドロ
キシプロピルトリモニウムクロリドの残部と合わせる。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年12月19日(2000.12.19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 シリコーンそれ自体(エマルシヨンでも最終洗浄組成物でもない)の粘度は、
好ましくは10〜5,000Pa.s(10,000〜5,000,000cp
s)である。粘度は、Dow Corning Corporate試験方法C
TM004(1970年7月20日)に規定されているようにガラス毛細管粘度
計を用いて測定され得る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 好適なシリコーンには、ポリジオルガノシロキサン、特にCTFAでジメチコ
ーンと呼ばれるポリジメチルシロキサンが含まれる。その例は、25℃で最高0
.1m/s(100,000cst)を有するジメチコーン流体であり、Ge
neral Electroc CompanyからViscasilシリーズ
として、Dow CorningからDC 200シリーズとして市販されてい
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 洗浄組成物中のシリコーン物質の平均粒径は、例えば2〜30μm(ミクロン
)、好ましくは2〜20μm(ミクロン)、より好ましくは3〜10μm(ミク
ロン)である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 或いは、シリコーン物質を洗浄組成物中に小さい粒径(例えば、2μm(ミク
ロン)未満)を有する乳化粒子の形態で存在し得る。粒径を小さくすると、場合
によりコンディショニング性能が改善され得る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】 平均粒径が0.15μm(ミクロン)以下のシリコーンエマルションは通常マ
イクロエマルションと呼ばれる。通常、このように微細乳化されている粒子は0
.15μm(ミクロン)以下、適当には0.01〜0.15μm(ミクロン)を
有する。マイクロエマルションは、高い安定性及び優れた光学特性(例えば、半
透明または透明)を有する洗浄組成物を処方できるので有利である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】 通常、予備形成されたエマルションは約50%のシリコーンを含む。予備形成
エマルションはシリコーン油の供給業者、例えばDow Corning、Ge
neral Electric、Union Carbide、Wacker
Chemie、信越化学工業、東芝、東洋ビューティー及び東レシリコーンから
入手可能である。より大きい粒径(エマルション中で約3〜20μm(ミクロン
)の平均粒径)を有するシリコーンエマルションの例は、Dow Cornin
gからDC−1310として、信越化学工業からX−52−1086、X−52
−2127及びX−52−2112として販売されている物質である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】 好適な予備形成された小さい粒径(エマルション中の平均粒径が約2μm(ミ
クロン)未満)を有するエマルションの例には、いずれもDow Cornin
gから入手可能なエマルションのDC2−1766、DC2−1784、及びマ
イクロエマルションのDC2−1865及びDC2−1870が含まれる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】 固体活性成分 典型的な固体活性成分の例には、ピリジンチオンの重金属塩、特にピリジンチ
オン亜鉛のような抗菌剤;クリムバゾール、ピロクトンオラミン、硫化セレン及
びケトコナゾールのような他の固体抗菌剤が含まれる。これらの物質は、通常約
0.2〜約50μm(ミクロン)、好ましくは約0.4〜約10μm(ミクロン
)の平均粒径を有する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】 別の好適な真珠光沢剤には、無機物質(例えば、天然鉱物マイカを主成分とす
る真珠光沢様顔料)が含まれる。その例は、二酸化チタン被覆マイカである。こ
の物質の粒子は2〜150μm(ミクロン)の直径を有し得る。一般的に、粒子
が小さいと真珠様外観が生じ、粒子の平均直径が大きくなるときらきら輝く組成
物が生ずる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/18 C11D 3/18 3/38 3/38 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 フエアリイ,ピーター イギリス国、マージーサイド・シー・エイ チ・63・3・ジエイ・ダブリユ、ウイラ ル、ベビントン、クオリー・ロード・イー スト、ユニリーバー・リサーチ・ポート・ サンライト(番地なし) (72)発明者 ラム,スタンレイ アメリカ合衆国、カリフオルニア・94523、 プレザント・ヒル、アパートメント・51、 デボン・アベニユー・100 Fターム(参考) 4C083 AB332 AC712 AC781 AC782 AD011 AD131 AD132 AD151 AD152 BB05 BB07 CC23 CC38 DD27 EE28 4H003 AB27 AB31 AD04 DA02 EA19 EB02 EB37 EB41 EB42 ED02 FA16 FA21 FA28

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性担体中に、a)アニオン性界面活性剤、陰電荷を有する
    ように改変された両性界面活性剤及びその混合物からなる群から選択される少な
    くとも1つの洗浄性界面活性剤、及びb)カチオン性沈着ポリマーが吸着されて
    なる懸濁粒状物質を含み、前記懸濁粒状物質に吸着されているカチオン性ポリマ
    ーの量が組成物中に存在するカチオン性ポリマーの全重量に基づいて少なくとも
    5重量%であることを特徴とする洗浄組成物。
  2. 【請求項2】 洗浄性界面活性剤がアルキルスルフェート、アルキルエーテ
    ルスルフェート及びその混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求
    の範囲第1項に記載の洗浄組成物。
  3. 【請求項3】 懸濁粒状物質が乳化シリコーンまたはペル−アルカ(エン)
    イル炭化水素物質であることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載
    の洗浄組成物。
  4. 【請求項4】 カチオン性沈着ポリマーがカチオン性セルロース及びカチオ
    ン性グアー誘導体から選択されることを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項の
    いずれか1項に記載の洗浄組成物。
  5. 【請求項5】 ヘアシャンプーまたはボディシャンプーの形態であることを
    特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項に記載の洗浄組成物。
  6. 【請求項6】 請求の範囲第1項〜第5項のいずれか1項に記載の洗浄組成
    物の製造方法であって、 (i)カチオン性沈着ポリマーを懸濁粒状物質上に吸着させるステップ、及び (ii)こうして得られた吸着物を、水性担体中に上記した少なくとも1つの洗
    浄性界面活性剤を含むベース洗浄組成物と混合するステップ を含むことを特徴とする前記方法。
  7. 【請求項7】 カチオン性沈着ポリマーと懸濁粒状物質の吸着物が、 (i)カチオン性沈着ポリマーの水溶液を調製し、 (ii)得られた溶液に懸濁粒状物質を添加し、 (iii)カチオン性沈着ポリマーがその等電点またはその近くになるように溶
    液のpHを調節し、混合し、その後混合物のpHを再度調節してカチオン性沈着
    ポリマーを再充電する 方法により作成されることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の方法。
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