JP2002531356A - パイルの形成及び区分け、並びに積み替えのための装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 パイルの形成及び区分け、並びに積み替えのための装置及び方法に関する。移動可能な少なくとも１つの支持部材を用いて支持台上に立てて並べられた狭幅の発送物から成るパイルを区分けするために、支持台が、不動に配置されて水平に向けられた部分及び、該部分に続いていてパイル方向で外側の縁部に位置する旋回軸を中心として旋回可能な部分から成っている。区分けに際して、不動の部分から斜めに下方へ延びる旋回可能な部分が下方へ水平な位置に旋回させられる。運動可能な部分に対する境界で不動の部分の下側に、搬送ベルトを備えた支持部材が配置されており、該搬送ベルトが前記旋回に際して下方へ駆動される。支持台の旋回可能な部分上の発送物の上側で該部分のフレームに、付加支持部材を配置してあり、該付加支持部材が不動の部分上に残されたパイルを保持するようになっている。区分けされて次いで圧縮されたパイルが支持部材間にあり、該支持部材の搬送ベルトの駆動によって積み替えられるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、独立請求項の上位概念に記載の形式のパイルの形成及び区分け並び
に積み替えに関する。

【０００２】 処理兼分配プロセスにおいてはしばしば、立てて並べて（縁を上下にして）重
ねられた扁平な搬送物から成る大きなパイルを形成して、該パイルが後続の処理
若しくは搬出のために容器内へ小さなパイルに区分けされる。

【０００３】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第２４１９６３０号公報により公知の装置は、
扁平な対象物、例えば手紙及び郵便はがきの一時的な貯蔵のために、該立てて並
べられた対象物から成るパイルを形成するものである。米国特許第５１０４１１
４号明細書に同じく、立てて並べられた扁平な発送物から成るパイルの形成のた
めのパイル装置が記載してあり、該パイル装置においてはパイルがパイルローラ
によって、移動可能な支持壁に向けて重ねて形成される。該重ねが容器の運動可
能な底部上で行われる。イギリス国特許第１４６６８９２号明細書により、立て
て並べられた扁平な対象物から成るパイルを不動の支持台部分からの旋回可能な
支持台部分の旋回によって区分けすることが、公知である。これらの技術文献に
は、特殊容器なしにパイルを搬出することは記載されていない。

【０００４】 従って請求項１、７及び８に記載の本発明の課題は、支持台上に立てて並べ重
ねられてかつ移動可能な２つの支持部材間でわずかなパイル圧力をかけられた狭
幅の発送物から成るパイルを自動的にかつ確実に区分けして次いで、圧縮された
パイルを確実に積み替えできるようにして、この場合に、パイルの搬出のために
費用のかかる特殊容器を必要としないことである。

【０００５】 本発明に基づき支持台が、不動に配置されて水平に向けられた部分及び、該部
分に続く旋回可能な部分から成っており、該旋回可能な部分が該支持台への積み
込みに際して下方へ傾斜して延びていて、かつ区分けに際して下方へ水平な位置
へ旋回させられるようになっており、発送物を鉛直に移動させる保持部材によっ
て、パイルの確実で経済的な区分けが保証され、かつパイル区分を所定のパイル
圧力で容器内へ積み替えることが保証されている。

【０００６】 有利な実施態様が従属項に記載してある。

【０００７】 請求項２に基づき有利には、残されたパイルを支えるための付加支持部材が、
旋回可能な支持台に対して垂直に向けられて駆動可能な搬送ベルトとして形成さ
れており、該搬送ベルトが、支持台の旋回可能な部分の下降旋回過程に際して次
のように駆動され、即ち、発送物を支えるベルト面によって搬送物に垂直方向の
力が生ぜしめられないようになっている。その結果、特に鋭敏な搬送物の許容で
きない損傷が避けられる。

【０００８】 請求項３に基づき有利には、支持台の旋回可能な部分の移動可能な保持部材が
、駆動可能な搬送ベルトとして形成されている。これによって、圧縮されたパイ
ル区分が確実に容器に向けて搬送される。

【０００９】 パイル区分を容器内に積み込むために、請求項４に基づき有利には、支持台の
旋回可能な部分が、パイル区分の領域から側方へ取り除き可能に構成されている
。

【００１０】 請求項５に基づき有利には、支持台の側方へ取り除き可能な部分の下側に、平
行に延びていて外側へ旋回可能な２つの長手方向支持体が配置されており、該長
手方向支持体の下側に、外側へ傾斜して延びる側壁を備えていて上側の開かれた
容器が配置されるようになっている。

【００１１】 請求項６に基づき、容器がレバー手段によって昇降させられるようになってい
てよい。これによって、保持されたパイル区分を部分的に容器内に入り込ませる
ことができ、次いで長手方向支持体が、斜めに外側へ延びる側壁によって形成さ
れた側方のスペース内へ旋回させられる。これによって、発送物が確実に容器内
に移される。

【００１２】 容器内への積み込みの終了の後に、請求項９に基づく有利な手段では、容器が
搬出のための搬送手段上に下降させられ、移動可能な支持部材が支持台の不動の
部分上に残された発送物パイルに向けて移動される。次いで支持台の旋回可能な
部分が再び上方へ旋回させられて、支持台への積み込みが再び行われる。

【００１３】 次に本発明を図示の実施例に基づき詳細に説明する。

【００１４】 図１ａが、パイルを区分けするための装置の、支持台を下方旋回させる前の状態
の概略的な側面図であり、 図１ｂが支持台を下方旋回させた直後の状態の概略的な側面図であり、 図１ｃが区分けされて圧縮されたパイル及び、該パイルを積み込まれる容器を一
緒に示す概略的な側面図であり、 図２ａ〜ｅが容器への積み込みの経過を示す、図１ｃの切断線Ａ−Ａに沿った概
略的な断面図である。

【００１５】 図１ａに示してある支持台は、水平に向けられて不動に配置された部分１と、
該部分に続いて斜め下方に延びていてかつパイル方向で支持台の端部に位置する
旋回軸３を中心として旋回可能な部分２とから成っている。支持台上に、立てて
並べられわずかな重ね圧力（パイル圧力）で重ねられた扁平な発送物から成るパ
イル４が載せられており、発送物が端部で、搬送ベルトとして構成された移動可
能な支持部材５によって保持される。

【００１６】 保持部材５が発送物圧力(Sendungsdruck)の検出のためのセンサーを備えてお
り、これによって、設定された発送物圧力が維持されるようになっている。装置
への積み込みが、左側からわずかな重ね圧力で行われる。左側の図示してない箇
所で、パイル４は容器から発送物を供給され、このために発送物が容器から取り
出されて、支持台上に既に立てて並べられた発送物に向けて移動させられて、該
発送物にまとめられる。この場合、発送物が水平に移動可能及び旋回可能な支持
部材によって保持される。支持台の不動に配置された部分１と旋回可能な部分２
との間の境界で不動の部分１の下側に、垂直に向けられた搬送ベルトとして形成
された別の支持部材６が配置されている。

【００１７】 区分けすべき全パイル４が完全に支持台上に位置すると、該パイルが区分けさ
れ、このために旋回可能な部分２が旋回軸３を中心として駆動装置（図示せず）
によって下方へ水平な位置に旋回させられる。該旋回過程中に、支持部材６の搬
送ベルトが下方へ駆動される。これによって、残されている上側のパイルと区分
けされた下側のパイルとの間の境界で発送物が両方のパイル間に引っ掛かったま
まになるようなことが避けられる。上側のパイルの傾きを防止するために、支持
台の両方の部分１，２間で旋回可能な部分２に、最も高い発送物上に隣接して付
加支持部材７を設けてある。下方旋回に際して付加支持部材７が同じく下方へ移
動させられて、従って、残されたパイルを保持するようになっている。

【００１８】 付加支持部材７は同じく搬送ベルトを備えていてよい。旋回に際して搬送ベル
トを旋回速度で上方へ駆動すると、垂直方向の力が発送物に作用することはなく
なる。旋回過程の終了の後に、移動可能な支持部材３が内側へ移動させられ、そ
の結果、高めの所定のパイル圧力が生ぜしめられる（図１ｃ）。

【００１９】 支持台２の下側に、外側へ旋回可能な２つの長手方向支持体８が配置されてお
り、かつ該長手方向支持体の下側に、傾斜した側壁を備えていて上側の開いた容
器９が配置されている。

【００２０】 後に続く断面図に、積み替え過程の経過が詳細に示してある。まず図２ａに示
してあるように、支持台２がパイルの下側から側方へ引き出され、この場合、長
手方向支持体８は、支持台２の引き出しを妨げず、かつ発送物パイルをストッパ
１２によって所定の位置に保持できるように固定されている。次いで、図２ｂに
示してあるように、容器９が適当なレバー手段１０を用いてローラ軌道１１から
持ち上げられて、長手方向支持体８及び発送物の下側の部分が容器９の側壁の上
側の縁部よりも下側に位置するようになる。次いで、長手方向支持体８の矢印で
示す外向き旋回が行われる。次の段階（図２ｃ）で、発送物パイルを所定のパイ
ル圧力で保持する支持部材５，６の搬送ベルトが駆動されて、パイルが容器底部
に向けて移動させられる。発送物パイルが容器底部上に載せられた後に、容器９
がレバー手段１０によって再びローラ軌道１１上に下降せしめられ（図２ｄ）、
該ローラ軌道によって容器が搬出される（図２ｅ）。移動可能な支持部材５が、
支持台の不動な部分１上に残された発送物パイルに向けて移動させられ、支持台
の運動可能な部分２が再び上方へ旋回させられて、支持台への積み込みが再び行
われる。

【００２１】 図２ａ〜ｅから明らかなように、各支持部材５，６はそれぞれ３つの搬送ベル
トを備えている。搬送ベルトの長さは、パイルが確実に容器９内に搬送されるよ
うに規定されている。

【００２２】 具体的な実施例では、容器９の妨げられることのない搬出のために支持部材５
，６が上方へ移動させられる。パイルが容器の収容容積よりも小さい場合には、
発送物が容器９内で倒れてしまうので、容器９内の側壁に固定可能な保持手段が
設けられてよい。該保持手段は、支持部材５，６が容器９内に入り込むためのス
ペースを有し得るように形成されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は本発明に基づくパイルの区分けのための装置の概略的な側面図。

【図２】 図２は図１ｃの切断線Ａ−Ａに沿った、容器内へのパイルの積み込みの際の経
過を示す概略的な断面図。

【符号の説明】

１，２ 部分、 ３ 旋回軸、 ４ パイル、 ５，６ 支持部材、 ７ 付加支持部材、 ８ 長手方向支持体、 ９ 容器、 １０ レバ ー手段、 １１ ローラ軌道、 １２ ストッパ

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年１１月７日（２０００．１１．７）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】 従って請求項１、７及び８に記載の本発明の課題は、支持台上に立てて並べ重
ねられてかつ移動可能な２つの支持部材間でわずかなパイル圧力をかけられた狭
幅の発送物から成るパイルを自動的にかつ確実に区分けして及び／又は、圧縮さ
れたパイルを確実に積み替えできるようにして、この場合に、パイルの搬出のた
めに費用のかかる特殊容器を必要としないことである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディルク ノルテ ドイツ連邦共和国 オッフェンブルク エ ルンスト−バルツァー−シュトラーセ 16 Ｆターム(参考） 3F054 AA05 AC08 BA11 BC02 BC04 BD02 BD03 BF02 BF07 BF12 BF22 DA05 3F107 AA05 AB01 CC02

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持台上に立てて並べ重ねられてわずかなパイル圧力をかけ
   られた狭幅の発送物から成るパイル（４）の形成及び区分けのための装置であっ
   て、設定されたパイル圧力に従って移動可能な少なくとも１つの支持部材（５）
   を備えており、該支持部材がパイル圧力の検出のためのセンサーを有している形
   式のものにおいて、 支持台が水平に向けられた不動の部分（１）及び、該不動の部分に続いていて該
   不動の部分（１）と逆の側の端部に配置された旋回軸を中心としてパイル形成位
   置と分離位置との間で旋回可能な部分（２）から成っており、該旋回可能な部分
   の長さが最大のパイル区分長さに相当しており、該旋回可能な部分がパイル（４
   ）の形成のためにパイル形成位置で不動の部分（１）から下方へ傾斜していてか
   つ、パイル（４）の区分けのために旋回軸（３）を中心として旋回させられて分
   離位置で水平に延びており、この場合、 不動の部分（１）と旋回可能な部分（２）との間の分離箇所で不動の部分（１）
   の下側に、旋回可能な部分（２）上のパイル区分を不動の部分（１）に向いた端
   面で支持するために、垂直に向けられていて搬送ベルト装置を備えた別の支持部
   材（６）が配置されており、搬送ベルト装置が旋回可能な部分（２）の分離位置
   への旋回過程中に下方に向けて駆動されるようになっており、 不動の部分（１）と旋回可能な部分（２）との間の分離箇所でかつ旋回可能な部
   分（２）の上側で該旋回可能な部分（２）に、不動の部分（１）上のパイル区分
   を旋回可能な部分（２）に向いた端面で支持するために、付加支持部材（７）が
   取り付けられていることを特徴とする、パイルの形成及び区分けのための装置。
2. 【請求項２】 付加支持部材（７）が垂直に向けられた１つ若しくは複数の
   搬送ベルトを有しており、該搬送ベルトが、旋回可能な部分（２）の旋回過程中
   にパイル区分に該パイル区分の端面に対してほぼ垂直な押圧力のみを生ぜしめる
   ために駆動されるようになっている請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 旋回可能な部分（２）上のパイル（４）を不動の部分（１）
   と逆の側の端面で支持する移動可能な保持部材（５）が、支持台に対して垂直に
   向けられた駆動可能な搬送ベルトとして形成されている請求項１記載の装置。
4. 【請求項４】 支持台の旋回可能な部分（２）が、該部分上に存在する圧縮
   された発送物パイルの領域から側方へ取り除き可能である請求項１記載の装置。
5. 【請求項５】 旋回可能及び側方へ取り除き可能な部分（２）の下側に、平
   行に延びていて外側へ旋回可能な２つの長手方向支持体（８）が配置されており
   、該長手方向支持体の下側に、外側へ傾斜して延びる側壁を備えていて積載すべ
   き容器（９）が配置されている請求項４記載の装置。
6. 【請求項６】 積載すべき容器（９）がレバー手段（１０）によって昇降運
   動可能である請求項５記載の装置。
7. 【請求項７】 取り除き可能な支持台（２）上で少なくとも一方は移動可能
   な２つの支持部材（５，６）間に立てて並べ重ねられて互いに圧縮された狭幅の
   発送物から成るパイルの積み替えのための装置であって、少なくとも１つの支持
   部材（５，６）がパイル圧力の検出のためのセンサーを有しており、支持部材（
   ５，６）が所定のパイル圧力を維持するために移動可能である形式のものにおい
   て、保持部材（５，６）が、積み替え方向に向けられていて駆動可能な搬送ベル
   トとして形成されていることを特徴とする、パイルの積み替えのための装置。
8. 【請求項８】 請求項１から７のいずれか１項記載の装置を用いて、支持台
   上に立てて並べ重ねられてわずかなパイル圧力をかけられた狭幅の発送物から成
   るパイルを形成及び区分けしてかつ、圧縮されたパイル区分を容器（９）内に積
   み替えるのための方法において、 支持台の旋回可能な部分（２）の下側に容器（９）を配置し、 支持台上にパイル（４）を形成して旋回可能な部分（２）を分離位置へ旋回させ
   、この場合に、別の支持部材（６）の搬送装置を駆動して、少なくとも該搬送装
   置に接触する発送物を支持台に向けて搬送し、 分離されて旋回可能な部分（２）上にあるパイル区分を、移動可能な支持部材（
   ５）によって予め規定されたパイル圧力に圧縮し、 旋回可能な部分（２）をパイル区分の下側から側方へ引き抜いて、この場合に、
   ストッパ（１２）によってパイル区分の側方への移動運動を阻止し、 容器（９）を上昇させて、該容器を、長手方向支持体（８）に保持されたパイル
   区分が容器内に位置してかつパイル区分の下側からの長手方向支持体（８）の側
   方への外向き旋回が容器によって損なわれない程度まで該長手方向支持体に接近
   させ、 長手方向支持体（８）をパイル区分の下側から側方へ外向き旋回させ、次いで、
   該パイル区分の圧縮のために役立つ支持部材（５）及び別の保持部材（６）の搬
   送ベルトを駆動して、該パイル区分を容器底部上へ移動させることを特徴とする
   、パイルの形成及び区分け並びに積み替えのための方法。
9. 【請求項９】 容器（９）を該容器内への積み込みの後に搬送手段（１１）
   上に下降させ、長手方向支持体（８）を戻し旋回させ、移動可能な支持部材（５
   ）を不動の部分（１）上に残されたパイル区分の端面へ移動させ、次いで旋回可
   能な部分（２）をパイル形成位置へ旋回させて、パイル（４）を新たに形成する
   、請求項５記載の方法。