JP2002529523A - 光学活性アミンをラセミ化する方法 - Google Patents

光学活性アミンをラセミ化する方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、高められた温度で、水素の存在で水素化触媒または脱水素触媒を用いて、光学活性アミンを反応させることによる光学活性アミンをラセミ化する方法に関し、その際、前記反応は気相中で実施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、高められた温度で、水素および水素化触媒または脱水素触媒の存在
で光学活性アミンを反応させることにより、式
【0002】
【化2】
【0003】 [式中、 RおよびRは、異なっており、R、R、Rは、アルキル、シクロアル
キル、アリールアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基であり、
かつ Rは、水素(H)であってもよく、その際、前記の基は、アルキル、シクロア
ルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノおよびジアルキ
ルアミノからなる群から選択される置換基を有していてもよい] の光学活性アミンをラセミ化する方法に関する。
【0004】 式Iの光学活性アミンは、例えば、活性化合物を製造するための重要な薬剤お
よび中間体である(例えば:DE-A 2903589、2ページ、17〜26行目参照)。しば
しば、2つのエナンチオマーのうち一方だけ(Iに示される不斉炭素元素に基づ
いて)が活性であるかもしくはもう1方のエナンチオマーよりも活性であるため
、例えば、公知の方法により相応するラセミアミンのラセミ体の分割により得ら
れるより不活性なエナンチオマーをラセミ化するための方法が必要とされており
、その結果、より活性なエナンチオマーを再びラセミ化アミンから公知の方法(
例えば、ラセミ体分割)により単離できる。
【0005】 IN-A-162213(Chem. Abstracts 110: 192247v)は、1−2−アミノブタノー
ルとアンモニアを Rh/AlOの存在で処理することによりラセミ体の2−アミ
ノブタノールを製造する方法を開示している。
【0006】 US-A-4096186は、光学活性アミノアルコールをラセミ化する方法を記載してお
り、その際、アミノアルコールを有利には液相中で、コバルトを含有している水
素化触媒の存在で、アンモニアおよび水素と接触させている。光学活性2−アミ
ノ−1−ブタノールの反応において、最大で97.6%のラセミ体収率の場合に
、単に63%のラセミ化率が達成されている。それに対して、99%のラセミ化
率の場合には、単に75.1%のラセミ体収率が達成されている。
【0007】 US-A-4990666は、光学活性アミノアルコールをラセミ化する方法を開示してお
り、その際、アミノアルコールを水素の存在でラネーコバルトと接触させている
。この特許は、例えば160℃を上回る高温は、ラセミ体の収率を下げることを
示している。さらに、これらの教示によれば、ラセミ化を不活性溶剤の存在で液
相中で実施している。
【0008】 JP-A-06135906(Derwent Abstract No. 94-197043/24; Chem. Abstracts 121:
179093z)には、水素および水素化触媒、例えば、ラネーニッケルおよびラネー
コバルトの存在で、光学活性ビシナル第一ジアミンをラセミ化する方法が記載さ
れている。
【0009】 DE-A-2851039には、光学活性1−アリールアミンのラセミ混合物を製造する方
法が記載されており、その際、液相中、水素化触媒、特にラネーコバルトの存在
で光学活性1−アリールアミンを水素を用いて処理している。
【0010】 DE-A-2903589には、高温で、水素化触媒の存在で光学活性アミンを水素を用い
て処理することによる光学活性アミンのラセミ混合物を製造する方法が記載され
ている。この文献は、光学活性アミンのラセミ化を、アミンの性質に応じて溶剤
または塊状の形、すなわち、液体または固体の形で実施することを示している。
ラネーコバルト触媒上での12時間にわたる反応時間で、液相中の光学活性2−
アミノ−1−フェニルプロパンの反応は、最大98%のラセミ化率の場合に、単
に91.1%のラセミ体収率を生じる。
【0011】 本発明の課題は、プロセス生成物が高いラセミ化率と同時に高いラセミ化収率
および高い空時収率で得られる光学活性アミンをラセミ化する改善された経済的
な方法を見出すことであった。
【0012】 上記の課題は、高められた温度で、水素および水素化触媒または脱水素触媒の
存在で光学活性アミンを反応させることにより、式I
【0013】
【化3】
【0014】 [式中、 RおよびRは、異なっており、R、R、Rは、アルキル基、シクロア
ルキル基、アリールアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基および複素環式
基であり、 Rは、水素(H)であってもよく、その際、前記の基は、アルキル、シクロア
ルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノおよびジアルキ
ルアミノからなる群から選択される置換基を有していてもよい] の光学活性アミンをラセミ化する方法において、反応を気相で実施することを特
徴とする、光学活性アミンをラセミ化する方法により達成されることが見出され
た。
【0015】 本発明による方法は、気相中で、不連続的にまたは有利には以下のように連続
的に実施でき、その際、触媒を有利には反応器中に固定床として配置する。
【0016】 本発明による方法は、式RNH(式中、基Rは光学活性アミンIの基R に一致する)のアミンの不在において、または有利には存在下で実施すること
ができる(例えば、R=Hの光学活性アミンIのラセミ化の場合は、アンモニ
アが存在する)。
【0017】 反応をアミンRNHの存在で実施する場合は、RNH対アミンIのモ
ル比は、一般的に1:1〜50:1、有利には1.5:1〜30:1、特に有利
には、2:1〜20:1、殊に有利には、2:1〜10:1である。アミンIに
対するRNH−過剰量は、50:1よりも大きくてもよい。
【0018】 水素は、一般的にアミン成分I 1mol当たり、5〜400リットルの量、有
利には50〜200リットルの量で反応中に導入され、その際、リットルの値は
、それぞれ標準条件(STP)で換算される。
【0019】 光学活性アミンIは、水素および有利にはアミンRNHもしくはアンモニ
ア、有利には水素および場合によりアミンRNHもしくはアンモニアから成
る、蒸発させるに十分に高い程度に選択されたガス流の形で、0.1〜10MPa
、有利には0.1〜5MPa、殊に有利には0.1〜3MPaの圧力で、管型反応器中
で触媒上にガス流の形で連続的に通過させる。
【0020】 触媒固定床の供給流は、上からでも下からでも流入させることができる。必要
なガス流は、有利には、循環ガス法により得られ、その際、例えば1リットルの
触媒床体積で、約5〜10m/h(標準条件で換算した体積で)の循環ガス量
および約250〜350リットル/時間の廃ガス量で行う。触媒負荷は、一般的
に触媒(床体積)1リットルおよび1時間当たり、アミンI 0.1〜2kg、
有利には0.1〜1kg、特に有利には0.2〜0.6kgの範囲内である。
【0021】 ラセミ化のために選択される温度は、100〜300℃、有利には150〜2
70℃、特に有利には160〜250℃、殊に有利には170〜240℃、とり
わけ180〜230℃の範囲内である。
【0022】 上記のものよりも、高い温度、高い全圧および高い触媒負荷を使用することも
できる。本質的に使用された温度で、アミン成分I、存在する任意のアミンR NHおよび形成されたラセミ化アミンの部分圧の合計である反応容器中の圧力
は、水素の注入により適当に所望の反応圧力まで高められる。
【0023】 反応後に、搬出物を適当に減圧し、水素および場合によっては使用された式R NHのアミンを除去し、その際、これらを再循環させることができ、本質的
にラセミアミンIを含有して得られる冷却された反応生成物は、大気圧または減
圧下で分別精留により精製される。
【0024】 水素化触媒および脱水素触媒として、触媒活性成分として、銅、銀、金、鉄、
コバルト、ニッケル、レニウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウ
ム、イリジウム、白金、クロム、モリブデンおよびタングステンから成る群から
選択される元素を、それぞれの場合、金属の形(酸化数0)またはプロセス条件
下で相応する金属に還元される化合物、例えば酸化物の形で含有している触媒が
特に適当である。
【0025】 触媒活性成分として、銅、銀、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、
パラジウム、白金、クロムおよびモリブデンから成る群から選択される元素、特
に、銅、銀、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、クロムおよびモリ
ブデンから成る群から選択される元素を、それぞれの場合、金属の形で(酸化数
0)またはプロセス条件下で相応する金属に還元される化合物、例えば酸化物の
形で含有している触媒が有利である。
【0026】 触媒活性成分の銅、銀、金、鉄、コバルト、ニッケル、レニウム、ルテニウム
、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金、クロム、モリブデン
および/またはタングステンならびに酸化アルミニウム、二酸化ジルコニウム、
二酸化チタン、二酸化ケイ素および/または炭素から成る群から選択される担体
材料を含有している触媒が有利である。
【0027】 これらの有利に使用される触媒において、担体材料の酸化アルミニウム(Al )、二酸化ジルコニウム(ZrO)、二酸化チタン(TiO)、二酸
化ケイ素(SiO)および/または炭素は、一般的に触媒活性材料中に全体で
20〜99.9質量%、有利には30〜99.9質量%の量で含有される。
【0028】 いわゆる薄層触媒に適当な例は、例えば出願日1998年6月27日のドイツ
特許出願第 19827385.1の1ページ、14〜30行目、およびDE-A 3513726に定
義されているように、触媒活性成分が構造化担体またはモノリスに塗布されてい
る触媒である。触媒活性成分は、公知の方法により、使用される構造化担体また
はモノリス、例えば、金属線メッシュまたはSiO−、TiO−、ZrO −、またはAl−ハネカム体に、例えば、触媒活性金属、例えば貴金属を
DE-A-3513726に記載されているような減圧下で蒸着により塗布するか、またはDE
-A-4135055、DE-A-3915685またはUS-A-4746537に記載されているような含浸法に
より塗布する。
【0029】 本発明による方法で使用できる薄層触媒の例は、EP-A-646562の例1および2
で開示されているNo.1.4767(Kanthal)を有する材料および蒸着Pdを含有している
触媒、例3で開示されているNo. 1.4767を有する材料および蒸着Pdを含有してい
る触媒、および例4で開示されているNo. 1.4301を有する材料および蒸着Pdを含
有している触媒である(材料番号は、“Stahleisenliste”Stahleisen mbH出版
1990,第8版、87ページおよび次ページに挙げられている)。
【0030】 さらに本発明による方法で使用できる水素化触媒および脱水素触媒は、通常、
反応条件下で不活性である担体材料、例えば、石英(SiO)、磁器、酸化マ
グネシウム、二酸化スズ、炭化ケイ素、ルチル、アルミナ(Al)、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム(ステアタイト)、ケイ酸ジルコニウムま
たはケイ酸セリウムまたはこれらの混合物のコア上に触媒活性成分がシェル型で
塗布されたシェル型触媒が適当である。
【0031】 このようなシェル型触媒と製造するために、通常、J. -F. Le Page et al., A
pplied Heterogeneous Catalysis, Edition Technip Paris, 1987, ISBN 2-7108
-0531-6、106〜123ページに記載されているような含浸法が用いられる。これら
の含浸法は、(a)過剰の溶液を用いて担体材料を含浸する(浸漬)(b)含浸
ドラム中で担体材料を噴霧含浸し、続いてそれぞれ乾燥および焼成することを含
む。
【0032】 このようなシェル型触媒を製造するその他の可能な方法は、例えば、DE-A-164
2938およびDE-A-1769998中に記載されている。この方法で、触媒活性材料および
/またはその前駆化合物の成分の水性および/または有機溶剤を含有している溶
液または懸濁液(以後、“スラリー”と呼ぶ)は、触媒全質量中で所望の触媒活
性材料の割合が達成されるまで、加熱された被覆ドラム中、高温で、担体材料上
に噴霧される。DE-A-2106796によれば、例えば、DE-A-1280756に記載されている
ように被覆を流動床塗工機中で実施することもできる。スラリーは、場合により
、有機結合剤、有利にはコポリマー、例えばビニルアセテート/ビニルラウレー
トおよびビニルアセテート/エチレンをEP-A-744214に示されているように含有
することができる。
【0033】 本発明による方法中で使用できるシェル型触媒の例は、アルミナ凝集物を貴金
属塩水溶液、例えば、Pd塩溶液を用いて含浸させ、引き続き乾燥および焼成する
ことにより製造されているDE-A-2059978の例1(cat. A)に開示されている触媒
および J.-F. Le Page等により上記の文献中(Applied Heterogeneous Catalysi
s)の例えば110ページに開示されている含浸により製造され、Al
よびNiおよび/またはCoを含有している触媒である。
【0034】 一般的に、本発明による方法中の触媒は、含浸法、沈殿法またはペプチゼーシ
ョン法により得られ、かつもっぱら触媒活性材料から成り、場合により、触媒を
成形体として使用する場合は、成形助剤(例えば、グラファイトまたはステアリ
ン酸)から成る触媒の形で使用できる。すなわち、他の触媒不活性随伴物を含有
することはない。
【0035】 担体としては、有利には、酸化物、炭化物または窒化物材料、特に有利には酸
化物材料を使用できる。
【0036】 これに関連して、触媒担体として使用される材料、例えば二酸化チタン(Si
、アナターゼ、ルチル)、 酸化アルミニウム(Al;有利にはα、β−、γ−またはθ−Al ;BASF社のD10-10;例えば、出願日1997年7月14日のドイツ特許出願第 1
9730126.6 に記載されているように少なくとも1種の酸化アルミニウムの前駆体
を少なくとも1つのストラクチャー形成剤に液体媒体中で接触させることで製造
される大きな面積を有するAl、なお前記明細書は本願明細書に引用され
ている)、 二酸化ジルコニウム(ZrO;有利には単斜または正方型)、 二酸化ケイ素(SiO;例えば、水ガラスからの沈殿またはゾルゲル法によっ
て得られるかまたは多孔性SiO、例えば、DE-A-19639016に記載されている
ような少なくとも500m/gの多孔性の比表面積および少なくとも1.0m
l/gの多孔質性の細孔容積を有する多孔性SiO、またはシリカゲル(例え
ば、Ullmann, Enzykl. Techn. Chem., 第4版、第21巻、475〜63ページ、1982
)またはアルミノケイ酸塩のようなケイ酸塩の形(例えば、Nature、第359巻 71
0〜12ページ、1992)、またはアルカリ金属またはアルカリ土類金属アルミノケ
イ酸塩(ゼオライト)の形、例えば、一般式M2/zO・Al・xSiO ・yHO[式中、Mは、1価性または多価性金属、H、[NH] を表し、z
は、原子価を表し、x=1.8〜約12であり、かつy=0〜約8である]の形
、ケイ酸マグネシウム(例えば、ステアタイト)の形、ケイ酸ジルコニウム、ケ
イ酸セリウムまたはケイ酸カルシウムの形)、または出願日1997年7月30
日のドイツ特許出願出願第 19732865.2 に記載されているように、少なくとも1
種の二酸化ケイ素の前駆体と少なくとも1種のストラクチャー形成剤とを液体媒
体中で接触させることにより製造される大きな比表面積を有するSiO)、
主にフィロシリケートおよび/または鎖状フィロケイ酸塩から成るクレイ(例え
ば、ベントナイトまたはモンモリロナイト) 軽石、炭化ケイ素、酸化マグネシウム(MgO)、酸化亜鉛(ZnO)、二酸化スズ
(SnO)、二酸化セリウム(CeO)および/または炭素(例えば、押出物また
はペレット化型の活性炭またはグラファイト)、またはそれらの混合物は、触媒
活性材料の一部である。
【0037】 触媒活性成分の銅、銀、金、鉄、コバルト、ニッケル、レニウム、ルテニウム
、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金、クロム、モリブデン
および/またはタングステンは、一般的に触媒の触媒活性成分中に、酸化数0の
金属として計算して、全体で0.1〜80質量%、有利には0.1〜70質量%
、特に有利には0.1〜60質量%の量で含有される。
【0038】 触媒は、触媒活性材料を粉末状に粉砕して反応器中に導入するか、または有利
には、粉砕後に触媒活性材料を成形助剤と混合し、成形かつ熱処理し、触媒成形
体、例えば、ペレット、球体、リングまたは押出物として反応器中に配置して使
用される。
【0039】 これらの触媒を製造するために種々の方法が可能である。
【0040】 これらの触媒は、例えば、触媒成分の水酸化物、炭酸塩、酸化物および/また
は他の塩の粉末状混合物を水を用いてペプチゼーションし、引き続きこのように
得られた材料を押出しかつ熱処理することにより得られる。
【0041】 本発明による方法中で使用される触媒は、触媒担体材料(上記参照)またはこ
れらの触媒担体材料の1種以上の混合物を、例えば、粉末または成形体、例えば
押出物、ペレット、球体またはリングの形で含浸することによっても製造できる
【0042】 上記の触媒担体材料の成形体の製造は、通常の方法で行うことができる。
【0043】 触媒担体材料の含浸は、同様に通常の方法で、例えばEP-A-599180、EP-A-6739
18または A. B. Stiles、Catalyst Manufacture-Laboratory and Commercial Pr
eparations、Marcel Dekker, New York (1983)に記載されているように、それぞ
れ相応する金属塩溶液を1つ以上の含浸工程中で塗布することによる行うことが
でき、その際、金属塩として例えば、相応するニトレート、アセテートまたはク
ロリドが使用される。該材料は、含浸に続いて乾燥させ、場合により焼成する。
【0044】 含浸は、触媒担体材料をその水吸収度に応じて、飽和する最大限まで含浸溶液
を用いて湿らせる単純湿潤法(incipient wetness method)により行うことがで
きる。しかし、含浸は、上澄み溶液中で実施することもできる。
【0045】 多段含浸法では、それぞれの含浸工程の間に乾燥および場合により焼成すると
有利である。多段含浸法は、触媒担体材料を比較的に大量の金属で被覆しなけれ
ばならない場合に用いると特に有利である。
【0046】 複数の金属成分を触媒担体材料に塗布するために、含浸は、全ての金属塩を同
時に用いるかまたはそれぞれの金属塩を任意の順序で連続的に用いて行うことが
できる。
【0047】 本発明による方法中で使用される触媒を製造するために沈殿法を使用すること
もできる。従って、触媒は、例えば難溶性の触媒担体材料の微粉末のスラリーま
たは懸濁液の存在で無機塩基を用いて、これらの元素を含有している塩水溶液か
ら金属成分を共沈させ、引き続き得られた沈殿物を洗浄、乾燥および焼成するこ
とにより得られる。難溶性の触媒担体材料として、例えば、酸化アルミニウム、
二酸化チタン、二酸化ケイ素、二酸化ジルコニウムおよび/または酸化ジルコニ
ウム水和物を使用することができる。
【0048】 本発明による方法中で使用される触媒は、これら全ての成分を共沈(混合沈殿
)させることにより製造できる。このために、有利には触媒成分含有の塩水溶液
を温かい状態で撹拌しながら水性無機塩基、特にアルカリ金属塩基、例えば炭酸
ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウムまたは水酸化カリウムと沈殿が完
了するまで混合する。使用する塩の種類は一般的には重要ではない:それという
のも、この方法では、塩の溶解度が特に重要であり、比較的濃度の高いこれらの
塩溶液を製造するのに必要な良好な溶解度を有することを基準としているからで
ある。個々の成分の塩を選択する場合は、不所望な沈殿を生じるかまたは錯体の
形成により沈殿を困難にするかまたは妨げることによる問題を生じないアニオン
含有の塩だけを選択することは自明である。
【0049】 これらの沈殿反応中で得られる沈殿物は、一般的に化学的に不均一であり、特
に使用される塩の酸化物、水化酸化物、水酸化物、炭酸塩および不溶性かつ塩基
性の塩の混合物から成る。沈殿物の濾過性に関しては、沈殿物を老化させる場合
、すなわち、沈殿物が沈殿した後に多少の時間、場合により高温または空気を通
過させながら放置させた場合に有効であることがわかった。
【0050】 これらの沈殿法によって得られる沈殿物は、さらに常用の方法により処理され
て触媒を生じる。洗浄後に、触媒は一般的に80〜200℃、有利には100〜
150℃で乾燥し、その後に焼成する。焼成は、一般的に300と800℃の間
の温度、有利には400〜600℃、特に有利には450〜550℃で実施する
【0051】 焼成後に、触媒は粉砕により一定の粒度に調整するかまたは粉砕後にグラファ
イトまたはステアリン酸のような成形助剤と混合し、これを成型機を用いて圧縮
物、例えばペレットに圧縮し、かつ熱処理することにより有利に調節される。そ
の際、熱処理温度は一般的に焼成温度に一致する。
【0052】 このように製造された触媒は、触媒活性金属をそれらの酸素含有化合物の形、
すなわち、特に酸化物および混合酸化物を含有している。
【0053】 このように製造された触媒は、光学活性アミンIのラセミ化に使用される前に
、通常は前還元する。しかし、該触媒を前還元せずに使用することもでき、その
際、触媒は反応器中に存在する水素によりラセミ化の条件下で還元される。
【0054】 前還元のために、一般的にはじめに150〜200℃で12〜20時間の間、
触媒を窒素/水素雰囲気にさらし、引き続き水素雰囲気中で200〜400℃で
約24時間まで処理する。この前還元において、触媒中に存在する酸素含有金属
化合物の部分が相応する金属に還元され、その結果これらは種々の酸素化合物と
一緒に触媒の活性型で存在する。
【0055】 以下の触媒成分の濃度値(質量%)は、特記されない限り、最後の熱処理の後
および水素を用いた還元の前の完成した触媒の触媒活性成分にそれぞれ関連する
【0056】 最後の熱処理の後および水素を用いた還元の前の触媒の触媒活性材料の質量は
、触媒活性成分の質量の合計として定義され、その際、ペプチゼーション、含浸
または沈殿により製造される上記の触媒の場合は、触媒担体として使用される材
料を触媒活性材料の一部とする。
【0057】 本発明の方法の中で使用される触媒の触媒活性材料は、さらに周期表の I A、
II A、III A、IV A、V A、VI A、I B、II B、III B、IV B および V B族から選
択される1種以上の元素(酸化数0)またはこれらの無機または有機化合物を含
有することができる。
【0058】 これらの元素またはこれらの化合物の例は: 遷移金属、例えば、MnまたはMnまたはMnO;Vまたは酸化バナジ
ウムまたはバナジルピロリン酸塩;Nbまたは酸化ニオブまたはニオブシュウ酸
塩;Taまたは酸化タンタル;ランタノイド、例えば、CeまたはCeOまた
はPrもしくはPr;アルカリ金属酸化物、例えば、NaO;アルカリ
金属炭酸塩;アルカリ土類金属酸化物、例えば、MgO、CaO、SrOおよび
BaO;アルカリ土類金属炭酸塩、例えば、MgCO、CaCOおよびBa
CO;酸化ホウ素(B)である。
【0059】 本発明による方法において、有利には、含浸、沈殿またはペプチゼーションに
より製造され、かつ水素を用いて還元する前の触媒活性材料が、酸化アルミニウ
ム(Al)および/または二酸化ジルコニウム(ZrO)および/また
は二酸化チタン(TiO)および/または二酸化ケイ素(SiO)および/
または活性炭またはグラファイトとしての炭素20〜85質量%、有利には25
〜80質量%、特に有利には30〜75質量%、CuOとして計算して銅の酸素
含有化合物1〜70質量%、有利には2〜65質量%、特に有利には4〜60質
量%、殊に有利には20〜60質量%、NiOとして計算してニッケルの酸素含
有化合物0〜70質量%、有利には1〜70質量%、特に有利には5〜66質量
%、およびCoOとして計算してコバルトの酸素含有化合物、Crとして
計算してクロムの酸素含有化合物、ZnOとして計算して亜鉛の酸素含有化合物
、 MoOとして計算してモリブデンの酸素含有化合物、MnOとして計算して
マンガンの酸素含有化合物、MgOとして計算してマグネシウムの酸素含有化合
物、CaOとして計算してカルシウムの酸素含有化合物および/またはBaOと
して計算してバリウムの酸素含有化合物0〜50質量%、有利には0〜30質量
%、例えば、0.1〜25質量%を含有する触媒を使用する。
【0060】 上記の触媒活性材料の成分の合計は、一般的に70〜100質量%、有利には
80〜100質量%、特に90〜100質量%、殊には95〜100質量%、例
えば100質量%である。
【0061】 このような触媒の例は、全触媒に対して5〜80質量%の金属含量を有するコ
バルト、ニッケルおよび銅および酸化アルミニウムおよび/または二酸化ケイ素
を含有しているDE-A-1953263で開示されている触媒(その際、該触媒は、金属含
量で換算してコバルトとニッケルの混合物70〜95質量%および銅5〜30質
量%を含有し、その際、コバルト対ニッケルの質量比は、4:1〜1:4である
)、例えば、酸化アルミニウムに対して酸化銅2〜4質量%、酸化コバルト10
質量%および酸化ニッケル10質量%を含有する上記引用明細書中の実施例中に
記載されている触媒、 水素を用いて還元する前の触媒活性材料が、ZrO20〜85質量%、Cu
O 1〜30質量%およびそれぞれCoOおよびNiO 1〜40質量%を含有
しているEP-A-382049で開示されている触媒、例えば、ZrOとして計算して
Zn76質量%、CuOとして計算してCu4質量%、Cu4質量%、CoOと
して計算してCo 10質量%およびNiOとして計算してNi 10質量%の
成分を有する上記引用明細書中の6ページ目に記載されている触媒、 水素を用いて還元する前の触媒活性材料が、ZrO 20〜85質量%、C
uOとして計算して銅の酸素含有化合物1〜30質量%、NiOとして計算して
Niの酸素含有化合物30〜70質量%、MoOとして計算してモリブデンの
酸素含有化合物0.1〜5質量%、およびAlおよびMnOとして計算
してアルミニウムおよび/またはマンガンの酸素含有化合物0〜10質量%を含
有するEP-A-696572で開示されている触媒、例えば、ZrO 31.5質量%
、NiO 50質量%、CuO 17質量%およびMoO 1.5質量%の成
分を有する上記引用明細書中の8ページ目に記載されている触媒、 水素を用いて還元する前の触媒活性材料が、ZrO 22〜40質量%、C
uOとして計算して銅の酸素含有化合物1〜30質量%、NiOとして計算して
Niの酸素含有化合物15〜50質量%、その際、Ni:Cuのモル比は、1よ
りも大きく、CoOとして計算してコバルトの酸素含有化合物15〜50質量%
、AlまたはMnOとして計算してアルミニウムおよび/またはマンガ
ンの酸素含有化合物0〜10質量%、およびモリブデンの酸素不含化合物を含有
する出願日1998年6月12日のドイツ特許出願第 19826396.1 中に開示され
ている触媒、例えば、ZrOとして計算してZr 33質量%、NiOとして
計算してNi 28質量%、CuOとして計算してCu 11質量%およびCo
Oとして計算してCo 28質量%の成分を有する上記引用明細書中、17ペー
ジ目に開示されている触媒(A)、 水素を用いて還元する前の触媒活性材料が、ZrO 20〜85質量%、C
uOとして計算して銅の酸素含有化合物1〜30質量%、NiOとして計算して
Niの酸素含有化合物14〜70質量%、その際、Ni:Cuのモル比は、1よ
りも大きく、AlまたはMnOとして計算してアルミニウムおよび/ま
たはマンガンの酸素含有化合物0〜10質量%、およびコバルトまたはモリブデ
ンの酸素不含化合物を含有する出願日1997年9月29日のドイツ特許出願第
19742911.4 中に開示されている触媒、例えば、ZrOとして計算してZr
32質量%、NiOとして計算してNi 51質量%およびCuOとして計算し
てCu 17質量%の成分を有する上記引用明細書中、14〜15ページ目に開
示されている触媒(A)、 EP-A-284919中に開示されており、かつ一般式MMg(SiO)・nH
O[式中、Mは、Cu、Fe、CoおよびNiから成る群から選択される二価
の還元可能な金属原子を表し、xおよびyは、合わせて1.5の値を表し、nは
、乾燥後の0と80の間の質量%を表す]を有する触媒、例えば、CuO 35
%、MgO 9%およびSiO 38%を含有する上記引用明細書の実施例に
記載されている触媒、CuO 45〜47質量%、MgO 約15〜17質量%
とSiO 35〜36質量%とから成るケイ酸マグネシウム、Cr
0.9質量%、BaO 約1質量%およびZnO 約0.6質量%から成るEP-A
-863140の3ページ目に記載されている触媒、 DE-A-2445303中に開示されており、かつ成分CuAl(CO0.5m(OH)m+12[式中、mは、整数ではなくてもよい2と6の間の任意の
数字を表す]の塩基性銅−およびアルミニウム−含有炭酸塩を、350〜700
℃で熱処理することにより得られる触媒、例えば、硝酸銅および硝酸アルミニウ
ムの溶液を重炭酸ナトリウムで処理し、それに引き続き、沈殿物を洗浄、乾燥お
よび熱処理することにより製造される上記引用明細書中、例1に開示されている
銅含有沈降触媒、 それぞれ焼成触媒の全量に対して、CuOとして計算して銅5〜50質量%、
有利には15〜40質量%、SiOとして計算してケイ素50〜95質量%、
有利には60〜85質量%、MgOとして計算してマグネシウム0〜20質量%
、BaOとして計算してバリウム0〜5質量%、ZnOとして計算して亜鉛0〜
5質量%、およびCrとして計算してクロム0〜5質量%を含有するWO 9
5/32171およびEP-A-816350中に開示されている担体触媒、例えば、CuO 30
質量%およびSiO 70質量%を含有するEP-A-816350の5ページ目に開示
されている触媒、 水素を用いて還元する前の触媒活性材料が、銅およびニッケルの酸化物(原子
割合1:1〜10:1)5〜100質量%および酸化ジルコニウムおよび/また
は酸化アルミニウムを含有するEP-A-514692中に開示されている触媒、特に、水
素を用いて還元する前の触媒活性材料が、Alおよび/またはZrO
20〜80質量%、特に40〜70質量%、CuO 1〜30質量%、NiO
1〜30質量%かつ場合によりCoO 1〜30質量%を含有している上記引用
明細書中の3ページ、20〜30行目に開示されている触媒、例えば、(活性化
後に)Al 55質量%、Cu 36質量%およびNi 7質量%から成
る上記引用明細書中の例1に記載されている触媒、 (Hを用いて還元する前に)酸化銅および二酸化ジルコニウム85〜100
質量%、特に95〜100質量%および周期表の亜族 Ib〜VIIbおよびVIII族の
遷移金属酸化物0〜15質量%、特に0〜5質量%を含有するEP-A-691157中に
開示されている触媒、例えば、成分CuO 52.6質量%およびZrO
7.4質量%の成分を有する上記引用明細書中の5〜6ページ目に記載されてい
る触媒、 触媒の全体量に対して、6質量%を上回って50質量%までのコバルト、ニッ
ケルまたはその混合物、ルテニウム0.001〜25質量%、銅0〜10質量%
および促進剤0〜5質量%を多孔性金属酸化物担体、例えば酸化アルミニウム、
アルミノケイ酸塩、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、酸化マグネシウムまた
はこの混合物上に含有し、(a)担体を金属、促進剤またはその化合物を用いて
含浸させ、(b)含浸させた担体を乾燥および焼成し、かつ(c)焼成させた担
体を水素流中で還元することにより製造できる、EP-A-839575中に開示されてい
る触媒、 触媒の全体量に対して、コバルト、ニッケルまたはその混合物0.1〜6質量
%、ルテニウム0.001〜25質量%、銅0〜10質量%および促進剤0〜5
質量%を多孔性金属酸化物担体、例えば酸化アルミニウム、アルミノケイ酸塩、
二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、酸化マグネシウムまたはこの混合物上に含
有し、(a)担体を金属、促進剤またはその化合物を用いて含浸させ、(b)含
浸させた担体を乾燥および焼成し、かつ(c)焼成させた担体を水素流中で還元
することにより製造できる、EP-A-839574中に開示されている触媒、 銅およびチタンの酸素含有化合物を含有する出願日1998年12月23日の
ドイツ特許出願第 19859776.2 中に開示されている触媒、その際、該触媒は、金
属性銅粉末を添加することにより製造された成形体の形で使用されている。例え
ば、水素を用いて還元する前の触媒活性材料が、TiOとして計算してチタン
の酸素含有化合物20〜83質量%、CuOとして計算して銅の酸素含有化合物
15〜60質量%、触媒材料を成形する前に添加された金属性銅2〜29質量%
を含有する触媒である。
【0062】 本発明による方法において、特に有利には、含浸、沈殿またはペプチゼーショ
ンにより製造され、かつ触媒活性材料がCoOとして計算してコバルト20質量
%未満、有利には10質量%未満、特に有利には5質量%未満、殊には1質量%
未満を含有する触媒を使用する。特に好ましくは、触媒活性材料は、コバルトま
たはその化合物の触媒活性量を含まない。
【0063】 本発明による方法において、殊に有利には、含浸、沈殿またはペプチゼーショ
ンにより製造され、かつ水素を用いて還元する前の触媒活性材料が酸化アルミニ
ウム(Al)および/または二酸化ジルコニウム(ZrO)および/ま
たは二酸化チタン(TiO)および/または二酸化ケイ素(SiO)20〜
85質量%、有利には25〜80質量%、特に有利には30〜75質量%を含有
する触媒を使用する。
【0064】 特に、水素を用いて還元する前の触媒活性材料が、酸化アルミニウム(Al)35〜75質量%、CuOとして計算して銅の酸素含有化合物20〜60
質量%、およびNiOとして計算してニッケルの酸素含有化合物5〜45質量%
、有利には5〜20質量%を含有する触媒を使用し、その際、これらの成分の合
計は、少なくとも80質量%、有利には少なくとも90質量%、特に有利には質
少なくとも95質量%、例えば100質量%である。このような触媒は、例えば
、EP-A-514692、3ページ、24行〜30行目に記載されているように製造でき
る。例えば、上記引用明細書中、例1には、(活性化の後に)Al 55
質量%、Cu 36質量%およびNi 7質量%から成る触媒が記載されている
【0065】 本発明による方法で使用される式I
【0066】
【化4】
【0067】 の光学活性アミンの基R、R、Rは、相互に独立に、アルキル−、シクロ
アルキル−、アリールアルキル−、アリール−、ヘテロアリール−および複素環
式基であり、 Rは、水素(H)であってもよく、その際、前記の基は、反応条件下で不活性
であり、かつアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ
、アルキルアミノおよびジアルキルアミノからなる群から選択される置換基で置
換されていてもよく、その際、さらにRおよびRは、異なっている。
【0068】 R、RおよびRは、有利には: −線状または分枝状のアルキル基、例えば、C〜C20−アルキル、特に有利
には、C〜C12−アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、
イソペンチル、s−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、n−
ヘキシル、イソヘキシル、s−ヘキシル、シクロペンチルメチル、n−ヘプチル
、イソヘプチル、シクロヘキシルメチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、
n−ノニル、イソノニル、n−デシル、イソデシル、n−ウンデシル、n−ドデ
シル、イソ−ドデシルであり、 殊に有利には、C〜C−アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル
、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチルおよび2−
エチルヘキシルであり、 −シクロアルキル基、有利には、C〜C−シクロアルキル、例えば、シクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルお
よびシクロオクチル、特に有利には、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシ
クロオクチルであり、 殊に有利には、シクロペンチルおよびシクロヘキシルであり、 −アリールアルキル基、有利には、C〜C20−アリールアルキル、例えば、
ベンジル、1−フェネチル、2−フェネチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチ
ルメチル、フェナントリルメチル、4−t−ブチルフェニルメチル、1−フェニ
ルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、1−フェニルブチ
ル、2−フェニルブチル、3−フェニルブチルおよび4−フェニルブチルであり
、 特に有利には、ベンジル、1−フェネチルおよび2−フェネチルであり、 −芳香族基、有利には、C〜C20−アリール、例えば、フェニル、1−ナフ
チル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、9−アントリルであり
、 特に有利には、フェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルであり、 殊に有利には、フェニルであり、 −複素芳香族基、有利には、C〜C15−ヘテロアリール、例えば、2−ピリ
ジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、キノリニル、ピラジニル、ピロール
−3−イル、チエニル、イミダゾール−2−イル、2ーフラニルおよび3−フラ
ニルであり、 かつ −複素環式基は、有利には、C〜C15−ヘテロシクロアルキル、例えば、N
−アルキルピペリジン−3−イル、N−アルキルピペリジン−4−イル、N,N’-
ジアルキルピペラジン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イルおよびN−ア
ルキルピロリジン−3−イルであり、その際、 これらの場合に、基Rは、相互に独立に反応条件下で不活性な置換基、例えば、
〜C20−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C20−アルコ
キシ、C〜C20−アリールオキシ、アミノ、C〜C20−アルキルアミノ
およびC〜C20−ジアルキルアミノを有していてもよい。
【0069】 Rのこれらの置換基の数は、基の種類に応じて、0〜5、有利には0〜3、特
に有利には0、1または2である。置換基として、特に: −上記に定義したようなC〜C20−アルキル、 −上記に定義したようなC〜C−シクロアルキル、 −C〜C20−アルコキシ、有利にはC〜C−アルコキシ、例えばメトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ
、s−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、イソペントキシ、s−ペントキ
シ、ネオ−ペントキシ、1,2−ジメチルプロポキシ、n−ヘキソキシ、イソヘ
キソキシ、s- ヘキソキシ、n−ヘプトキシ、イソヘプトキシ、n−オクトキシ
、イソオクトキシ、 特に有利には、C〜C−アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プ
ロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシおよび
t−ブトキシ、 −C〜C20−アリールオキシ、例えば、フェノキシ、1−ナフトキシおよび
2−ナフトキシ、有利にはフェノキシ、 −アミノ(−NH)、 −C〜C20−ジアルキルアミノ、有利には、C〜C12−ジアルキルアミ
ノ、特に有利には、C〜C−ジアルキルアミノ、例えば、N,N−ジメチルア
ミノ、N,N−ジエチルアミノ、N,N−ジ−n−プロピルアミノ、N,N−ジ−イソプ
ロピルアミノ、N,N−ジ−n−ブチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、
N−メチル−N−プロピルアミノ、ジシクロヘキシルアミノ、かつ −C〜C20−アルキルアミノ、有利には、C〜C12−アルキルアミノで
あり、特に有利には、C〜C−アルキルアミノ、例えば、メチルアミノ、エ
チルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、イ
ソブチルアミノ、t−ブチルアミノ、シクロペンチルアミノ、シクロヘキシルア
ミノが該当する。
【0070】 Rは、特に有利には水素(H)である。
【0071】 本発明による方法中で使用できるアミンIの例は: 1−メトキシ−2−アミノプロパン(MOIPA)、2−アミノ−3−メチルブタン
、2−アミノ−3,3−ジメチルブタン、1−フェニルエチルアミン、1−ナフ
チルエチルアミン、2−ナフチルエチルアミン、1−フェニルプロピルアミン、
2−アミノ−1−フェニルプロパン、2−アミノ−1−(p−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2−アミノ−1−(p−トリフルオロメチルフェニル)プロパン
、2−アミノ−1−シクロヘキシルプロパン、2−アミノ−6−メチルヘプタン
、2−アミノヘプタン、2−アミノ−4−メチルヘキサン、1−(4−メチルフ
ェニル)エチルアミン、1−(4−メトキシフェニル)エチルアミン、1−(3
−メトキシフェニル)エチルアミン、1−アミノテトラリン、トランス−1−ア
ミノ−2−ベンジルオキシシクロペンタンおよびトランス−1−アミノ−2−ベ
ンジルオキシシクロヘキサンである。
【0072】 特に有利には、1−メトキシ−2−アミノプロパン、2−アミノ−3−メチル
ブタンおよび2−アミノ−3,3−ジメチルブタンである。
【0073】 特に有利な1変法において、本発明の方法中では、この光学活性アミンから由
来し、(a)酸成分がカルボニル炭素原子に隣接してフッ素原子、窒素原子、リ
ン原子、酸素原子または硫黄原子を有するエステルを用いてヒドロラーゼの存在
でラセミアミンIをエナンチオ選択的にアシル化し、かつ(b)得られた光学活
性アミンIとアミドとの混合物を分離することによりIの相応するエナンチオマ
ー(Iで示される不斉炭素原子に対して)を製造する際に得られるアミドを分解
することにより得られる光学活性アミンIを使用する。
【0074】 もう1つの特に有利な変法では、本発明による方法中では、(a)酸成分がカ
ルボニル炭素原子に隣接してフッ素原子、窒素原子、リン原子、酸素原子または
硫黄原子を有するエステルを用いてヒドロラーゼの存在でラセミアミンIをエナ
ンチオ選択的にアシル化し、(b)得られた光学活性アミンIとアミドとの混合
物を分離し、かつ(c)アミドの分解によりIの相応する他のエナンチオマーを
得ることによるIの相応するエナンチオマー(Iで示される不斉炭素原子に対し
て)を製造する際に得られる光学活性アミンIを使用する。
【0075】 相応するラセミ体から光学活性アミンIをa)ラセミアミンIを酸素成分がカ
ルボニル炭素に隣接してフッ素、窒素、リン、酸素または硫黄原子を有するエス
テルを用いてヒドロラーゼの存在でエナンチオ選択的にアシル化し、b)得られ
た光学活性アミンIとアミドとの混合物を分離し、c)アミドを分解することに
より相応するIのもう1方のエナンチオマーを得ることにより製造する方法は、
WO 95/08636 および WO96/23894に記載されている。
【0076】 ヒドロラーゼは、例えば、リパーゼ、特に微生物のリパーゼである。エステル
は、例えば、C〜C−アルコキシ酢酸のC〜C12−アルキルエステル、
例えばエチルメトキシアセテートである。
【0077】 キラリティー中心の立体配置を保持した光学活性アミンIから由来するアミド
の分解は、例えば、WO 97/10201に記載されているようにポリオールまたはアミ
ノアルコールおよびアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物の存
在で加水分解することにより実施できる。
【0078】 これらの特に有利な変法は、特に経済的である、それというのも、例えば、WO 95/08636 および WO96/23894に記載されているように、アミンIの所望のエナ
ンチオマーを製造した後に残される不所望のIのエナンチオマーは、本発明の方
法によりラセミ化され、かつ例えば、WO 95/08636 および WO96/23894に記載さ
れているように、Iの所望のエナンチオマーを製造する方法中で新たに使用され
るからである。このように、ラセミアミンIから全部で50%を上回る所望のエ
ナンチオマーを得ることができる(本願の1ページ目、第2段落の記載も参照)
【0079】 実施例 例1: 気相中での(R)-MOIPAの連続的ラセミ化 (R)−1−メトキシイソプロピルアミン((R)-MOIPA)をアンモニアおよび
水素と一緒に前加熱装置を介して15バールゲージ圧で運転された管型反応器中
に供給した。反応器は、190〜210℃であり;かつ循環ガス流量は、約7N
/(l触媒*時間)であった。300Nl/(l触媒*時間)の少量の廃ガ
スが生じた。
【0080】 反応器を成分CuO 45質量%、NiO 10質量%およびγ−Al −担体45質量%を有する沈降触媒を用いて充填した。反応開始の前に、触媒を
水素流中、240℃で還元した。(R)-MOIPA対アンモニアのモル比は、1:6で
あり、かつ触媒負荷は、触媒(床体積)1リットルおよび1時間当たり、(R)-MO
IPA 0.3kgおよびアンモニア0.29kgであった。
【0081】 反応器の搬出物を分離器中で減圧し、かつ蒸留により後処理した。
【0082】 搬出物(アンモニア不含および水不含)のGC分析[GC面積%]: (R)- + (S)-MOIPA 92.5 [HPLC: (R)-MOIPA : (S)-MOIPA=50.3:49.7] メタノール 0.3 イソプロピルアミン 0.6 メトキシイソプロパノール 1.1 オクチルアミン 2.1 オクタノール 0.2 その他 3.2 ラセミ化率: 99% ラセミ体収率: 92% 例2: 気相中での(S)-ピナコリルアミン((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタン)の連続
的なラセミ化 ピナコリルアミン(純度:90% (S)-エナンチオマー、10% ピナンコロン)を
アンモニアおよび水素と一緒にスタティックミキサーを介して大気圧で運転され
ている管型反応器中へ供給した(温度:160〜200℃、1回の試行)。反応
器を触媒(成分に関しては以下を参照)、例えば3×3mmのペレットを用いて充
填した。反応器の搬出物を濃縮し、かつ付加生成物を冷却トラップ中で収集した
。搬出物の分析は、キラルHPLCを用いて行った。
【0083】 結果は、以下の表にまとめられている。
【0084】
【表1】
【0085】 比較試験1: DE-A-2903589と同様に (R)-MOIPAをラセミ化する実験 (R)-MOIPA 10g(112mmol)、テトラヒドロフラン70mlおよびラネ
ーコバルト1gを0.3リットルオートクレーブ中に装入した。水素を用いて2
0barの圧力を調節した。オートクレーブを160℃に加熱し、かつH圧を5
0barに増大させた。12時間後に、これらの条件下で、オートクレーブを室温
まで冷却し触媒を濾別し、かつテトラヒドロフランを回転蒸発器上で取り除いた
。残留物量は、2.5gであった。
【0086】 HPLC分析によるエナンチオマー過剰率(ee)の測定:4.8% (S)-MOIPA=47.6面積% (R)-MOIPA=52.4面積% GC分析[面積%] テトラヒドロフラン: 0.2 メトキシイソプロパノール: 2.2 (R)- +(S)- MOIPA: 68.3 オクチルアミン: 3.7 オクタノール: 10.0 未知の化合物の合計: 15.6 ラセミ化率: 90% ラセミ体収率: 61% 比較試験2: DE-A-2903589と同様に(S)−3,3−ジメチル−2−アミノブタン(ピナコリ
ルアミン)をラセミ化する実験 (S)- ピナコリルアミン(99%ee)10gをTHF60gおよびラネーコ
バルト1gと一緒に0.3リットル撹拌オートクレーブ中で混合し、かつ水素雰
囲気中、圧力50barおよび温度165℃で12時間撹拌した。
【0087】 次に反応器内容物を室温まで冷却し、触媒から分離し、かつエナンチオマーの
割合をキラルHPLCカラムを用いて測定した。
【0088】 エナンチオマー過剰率:99% 搬出物(アンモニア不含および水不含)のGC分析[GC面積%]: ピナコロン 0.1 ピナコリルアミン 99.2 ピナコロール 0.5 その他 0.2 ラセミ化率 0% ラセミ体収率: 99.2%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 217/08 C07B 61/00 300 // C07B 61/00 300 B01J 23/74 321Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 アルトゥール ヘーン ドイツ連邦共和国 キルヒハイム オーベ ラー ヴァルトヴェーク 17 (72)発明者 アンドレアス クラマー ドイツ連邦共和国 フラインスハイム ア ム マンデルガルテン 13 (72)発明者 フランク フンケ ドイツ連邦共和国 リンブルガーホーフ フォン−デニス−シュトラーセ 3 (72)発明者 ヴォルフガング ジーゲル ドイツ連邦共和国 リンブルガーホーフ ゲーテシュトラーセ 34ベー (72)発明者 クリストフ ニュブリング ドイツ連邦共和国 ハスロッホ シュレー エンヴェーク 5エフ Fターム(参考) 4G069 AA02 AA03 AA08 BA01A BA01B BA02A BA04A BA04B BA06A BA08A BB04A BC09A BC10A BC13A BC31A BC31B BC32A BC33A BC35A BC58A BC59A BC60A BC62A BC64A BC66A BC67A BC67B BC68A BC68B BC70A BC71A BC72A BC73A BC74A BC75A CB59 DA05 EA02Y EC22Y FA01 FA02 FB09 FB13 FB23 FB44 FB64 FC08 4H006 AA02 AB84 AC52 AC82 BA05 BA16 BA19 BA20 BA21 BA22 BA23 BA24 BA25 BA26 BA30 BA55 BA60 BA61 BA81 BC10 BC11 BC13 BC32 BC37 BD10 BE14 BE20 BP10 4H039 CA71 CJ20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高められた温度で、水素および水素化触媒または脱水素触媒
    の存在で光学活性アミンを反応させることにより、式 【化1】 [式中、 RおよびRは、異なっており、R、R、Rは、アルキル基、シクロア
    ルキル基、アリールアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基および複素環式
    基であり、Rは、水素であってもよく、その際、前記の基は、アルキル、シク
    ロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノ、およびジ
    アルキルアミノからなる群から選択される置換基を有していてもよい] の光学活性アミンをラセミ化する方法において、反応を気相で実施することを特
    徴とする、光学活性アミンをラセミ化する方法。
  2. 【請求項2】 反応を式RNH[式中、基Rは、光学活性アミンIの
    基Rに一致する]のアミンの存在で実施する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 反応を、触媒活性成分の銅、銀、金、鉄、コバルト、ニッケ
    ル、レニウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、
    白金、クロム、モリブデンおよび/またはタングステンと酸化アルミニウム、二
    酸化ジルコニウム、二酸化チタン、二酸化ケイ素および/または炭素から成る群
    から選択される担体材料とを含有する触媒の存在で実施する、請求項1および2
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 触媒の触媒活性材料が、触媒活性成分の銅、銀、金、鉄、コ
    バルト、ニッケル、レニウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム
    、イリジウム、白金、クロム、モリブデンおよび/またはタングステンを全体で
    0.1〜80質量%の量で含有する、請求項1から3までのずれか1項に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 触媒の触媒活性材料が、酸化アルミニウム、二酸化ジルコニ
    ウム、二酸化チタン、二酸化ケイ素および/または炭素から成る群から選択され
    る担体材料を全体で20〜99.9質量%の量で含有する、請求項1から4まで
    のずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 水素を用いる還元の前に、触媒活性材料が酸化アルミニウム
    (Al)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、二酸化チタン(TiO
    、二酸化ケイ素(SiO)および/または炭素20〜85質量%、 CuOとして計算して銅の酸素含有化合物1〜70質量%、 NiOとして計算してニッケルの酸素含有化合物0〜70質量%、および CoOとして計算してコバルトの酸素含有化合物、 Crとして計算してクロムの酸素含有化合物、 ZnOとして計算して亜鉛の酸素含有化合物、 MoOとして計算してモリブデンの酸素含有化合物、 MnOとして計算してマンガンの酸素含有化合物、 MgOとして計算してマグネシウムの酸素含有化合物、 CaOとして計算してカルシウムの酸素含有化合物、および/または BaOとして計算してバリウムの酸素含有化合物0〜50質量%を含有する触媒
    の存在で反応を実施する、請求項1および2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 水素を用いる還元の前に、触媒活性材料が酸化アルミニウム
    (Al)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、二酸化チタン(TiO
    および/または二酸化ケイ素(SiO)20〜85質量%を含有する触媒の存
    在で反応を実施する、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 水素を用いる還元の前に、触媒活性材料が 酸化アルミニウム(Al)35〜75質量%、 CuOとして計算して銅の酸素含有化合物20〜60質量%、 NiOとして計算してニッケルの酸素含有化合物5〜45質量%、 を含有し、その際、これらの成分の合計が少なくとも80質量%である触媒の存
    在で実施する、請求項1および2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 多孔性金属酸化物担体上に、触媒の全質量に対して、6〜5
    0質量%を上回るコバルト、ニッケルまたはその混合物、ルテニウム0.001
    〜25質量%、銅0〜10質量%、および促進剤0〜5質量%を含有する触媒の
    存在で反応を実施する、請求項1または2に記載の方法。
  10. 【請求項10】 多孔性金属酸化物担体上に、触媒の全質量に対して、コバ
    ルト、ニッケルまたはその混合物0.1〜6質量%、ルテニウム0.001〜2
    5質量%、銅0〜10質量%および促進剤0〜5質量%を含有する触媒の存在で
    反応を実施する、請求項1または2に記載の方法。
  11. 【請求項11】 触媒活性成分が、CoOとして計算して20質量%未満の
    コバルトを含有する触媒の存在で反応を実施する、請求項1から8までのいずれ
    か1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 反応を150〜270℃の温度で実施する、請求項1から
    11までのいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 反応を0.1〜5MPaの圧力で実施する、請求項1から
    12までのいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 光学活性アミンとして、1−メトキシ−2−アミノプロパ
    ン、2−アミノ−3−メチルブタンまたは2−アミノ−3,3−ジメチルブタン
    を使用する、請求項1から13までのいずれか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 光学活性アミンIを、この光学活性アミンから由来し、 (a)酸成分がカルボニル炭素原子に隣接してフッ素原子、窒素原子、リン原子
    、酸素原子または硫黄原子を有するエステルを用いてヒドロラーゼの存在でラセ
    ミアミンIをエナンチオ選択的にアシル化し、かつ (b)得られた光学活性アミンIとアミドとの混合物を分離すること によりIの相応するエナンチオマーを製造する際に得られるアミドを分解するこ
    とにより得る、請求項1から14までのいずれか1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 光学活性アミンIを、 (a)酸成分がカルボニル炭素原子に隣接してフッ素原子、窒素原子、リン原子
    、酸素原子または硫黄原子を有するエステルを用いてヒドロラーゼの存在でラセ
    ミアミンIをエナンチオ選択的にアシル化し、 (b)得られた光学活性アミンIとアミドとの混合物を分離し、かつ (c)アミドの分解によりIの相応する他のエナンチオマーを得ること によるIの相応するエナンチオマーを製造する際に得る、請求項1から14まで
    のいずれか1項に記載の方法。
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