JP2001097934A - 改善された色品質を有するアルカノールアミンの製造方法 - Google Patents

改善された色品質を有するアルカノールアミンの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改善された色品質を有するアルカノールアミ
ンの製造のため、従来とは異なり、経済的で、選択性、
かつ効率的な方法を発見する。 【解決手段】 貴金属を用いる担持触媒を用い、その
際、触媒は所定の強度、硬度を有する。 【効果】 色品質および色安定性がよいアルカノールア
ミンが経済的に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素化触媒の存在
下で、高温で、水素を用いてアルカノールアミンを処理
することにより改善された色品質を有するアルカノール
アミンを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカノールアミン、例えばトリエタノ
ールアミン(TEA)の重要な使用分野は、例えば化粧
品産業における石鹸、洗剤およびシャンプーあるいは分
散剤および乳化剤である。
【0003】これらおよびその他の使用分野に対して、
例えばAPHA−色数として測定してできるだけ低い着
色度を有する透明、無色のアルカノールアミンであっ
て、長期の貯蔵期間(例えば6、12カ月またはそれ以
上)の後でもその性質を維持するものが所望されてい
る。
【0004】例えばアンモニアとエチレンオキシドまた
はプロピレンオキシドとの反応により得られるアルカノ
ールアミン粗生成物の分別蒸留により得られ、最初は無
色の純粋のアルカノールアミン〔色数:約0〜20AP
HA、DIN−ISO6271による(=ハーゼン(Haz
en) 〕が、約4〜6週間の貯蔵期間の後に、密閉状態お
よび遮光下でも次第に淡いバラ色または淡黄色に、かつ
最後には、光に当たると殊に容易に黄色ないし褐色に着
色することがあることは公知である。この効果は、高い
温度の作用により促進される〔例えば下記参照:G.
G.スミルノヴァら(G.G. Smirnova et al., J. of App
lied Chemistry of the USSR 61, 1508 〜9 ページ(198
8)) およびChemical & Engineering News 1996、9月16
日、42ページ中央欄〕。
【0005】文献中には、改善された色品質を有するア
ルカノールアミンの種々の製造方法が記載されている。
【0006】欧州特許出願公開(EP−A)第4015
号明細書は、低い変色性を有するモノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミン
が、エチレンオキシドとアンモニアとの反応の間または
その後ならびに蒸留によるその単離の前における亜リン
酸または次亜リン酸またはこれらの化合物の添加により
得られると記載している。
【0007】欧州特許出願公開(EP−A)第3615
2号および欧州特許出願公開(EP−A)第4015号
の各明細書は、アルカノールアミンの製造方法中に使用
される有効成分のプロセス生成物の色品質に対する影響
を明らかにし、ニッケルを含まない、ならびにニッケル
分が低い鋼材を推奨している。
【0008】米国特許(US−A)第3207790号
明細書は、アルカリ金属のホウ水素化物のアルカノール
アミン中への添加によるアルカノールアミンの色品質の
改善の方法を記載している。
【0009】米国特許(US−A)第3742059号
明細書およびドイツ特許出願公開第2225015号明
細書は、ホウ酸のアルカノールアミンエステルならびに
アルカリ金属ホウ酸塩/アルカリ土類金属ホウ酸塩の添
加によるアルカノールアミンの色品質の改善を記載して
いる。
【0010】しかしながら、アルカノールアミンの色品
質の改善のための助剤(安定剤)の存在は、多数の重要
な用途に対して好ましくない。
【0011】1998年12月01日付けの先願のドイ
ツ特許第19855383.8号明細書は、加圧および
高温下における液相内でのアンモニア水とエチレンオキ
シドとの反応により製造されたTEAの精製方法に関す
るものであり、それは反応生成物から過剰のアンモニ
ア、水およびモノエタノールアミンを分離し、これによ
り得られた粗生成物をエチレンオキシドと一緒に温度1
10〜180℃において反応させ、引き続き亜リン酸ま
たは次亜リン酸またはこれらの化合物の存在下で精留す
ることによる。
【0012】米国特許(US−A)第3819710号
明細書は、選択した触媒、例えばPt、Pd、Ruまた
は有利にはラネーニッケルの存在下における粗エタノー
ルアミンの水素化によるエタノールアミンの色品質の改
善方法を公開している。この方法は、数カ月間無色のま
まであるエタノールアミン生成物とはならない。
【0013】この発明により、さらに、ラネー触媒の使
用の際には、一般に反応生成物中に好ましくない痕跡量
のアルミニウムが存在する欠点があることが認められた
が、それというのもアルカノールアミンはアルミニウム
に対して錯体形成剤として作用するからである。これは
ラネー構造に不利な損傷を与え、このためにこの触媒の
安定性および活性の低下に導く。
【0014】さらにこの発明により、アルカノールアミ
ンの精製における触媒としてのラネーニッケルまたはラ
ネーコバルトの使用の際に、痕跡量のNiまたは痕跡量
のCoが反応生成物中に存在する事が認められ、それと
いうのも、アルカノールアミンはニッケルおよびコバル
トに対しても錯体形成剤として作用するからである。
【0015】欧州特許出願公開(EP−A)第2855
5号明細書は、不均一相中における接触水素化および引
き続く精留によるN,N−ジアルキルアミノエタノール
の精製方法を教示しており(請求項1および2ページ、
23〜30行参照)、その際、触媒は、周期表のVII
I族、例えばNi、Co、Pt、RhまたはPdから選
ばれる金属を含んでいる。
【0016】特開平01−160947号公報〔ダーヴ
ェント(Derwent) 抄録番号89−224471/31、
Chem. Abstr. 111: 23208r(1989)〕は、工程(a)高沸
点不純物の除去、(b)担体上に第VIII族の金属
(例えばRu/C)を有利には0.3〜7質量%で有す
る水素化触媒の存在下において水素を用いる処理、およ
び(c)蒸留によるジアルキルアミノエタノールの精製
を記載している。
【0017】この発明により、多数の触媒担持材料、例
えばγ−酸化アルミニウムおよび酸化マグネシウムは、
アルカノールアミンが錯体形成剤として担体材料または
担体材料の個別の成分に対して作用し、このために担体
材料が溶出し、そのために好ましくない担体成分が反応
生成物中に存在するようになる欠点を有することが認め
られた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、改善された
色品質を有するアルカノールアミンの製造のため、従来
とは異なり、経済的で、選択的な、かつ効率的な方法を
見い出すことを課題とする。この方法は、アルカノール
アミン(例えばトリエタノールアミンおよびアミノエチ
ルエタノールアミン)の着色、例えばAPHA色数とし
て測定されるものを低下させ、色安定性(貯蔵の間の好
ましくない色数の上昇)を改善することを可能としなけ
ればならない。この方法により、追加の物質、例えば安
定剤または痕跡量の金属またはその他の触媒成分がアル
カノールアミン中に持ち込まれてはならず、それという
のもこれらの物質は、アルカノールアミンの分解反応の
触媒作用によりその色安定性をしばしば低下させ、特定
用途、例えば化粧品分野の製品に対して品質低下とな
り、好ましくないからである。すなわち、本方法中に使
用される触媒は、耐浸出性でなければならない。さら
に、本方法は、でき得る限り低いコストとするために、
低い圧力下または常圧でも実施できなければならない。
最後に、本方法は、精留したアルカノールアミンの使用
を可能とし、その際、プロセス生成物は不均一系触媒の
分離の後、完成した状態で製造され(「管末端で(end-o
f-the pipe) 」)、かつ蒸留または精留による追加の精
製工程をこれ以上必要としないものでなければならない
が、それというのも、蒸留または精留によるプロセス生
成物の引き続く熱負荷は、多くの場合に色品質の劣化と
いう結果になるからである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、水素化
触媒の存在下で、高温で、水素を用いてアルカノールア
ミンを処理することにより改善された色品質を有するア
ルカノールアミンを製造する方法において、水素化触媒
として、Re、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Ptお
よび/またはAgならびに活性炭、α−酸化アルミニウ
ム、二酸化ジルコニウムおよび二酸化チタンの群から選
ばれる担体材料を含む不均一系触媒を使用し、その際、
触媒は担体材料として活性炭の場合に少なくとも10N
の切断硬度、少なくとも30Nの側圧強度または少なく
とも25Nのスタンプ硬度(Stempelhaerte) を有するこ
とにより解決されることが見い出された。
【0020】一般に、本発明による方法において、触媒
は、有利には触媒活性組成物および、触媒を成形体とし
て使用する場合には場合により成形助剤(例えばグラフ
ァイトまたはステアリン酸)のみから成り、すなわち、
別に触媒として不活性の付随物質を含まない触媒の形で
使用する。
【0021】触媒活性組成物は、磨砕の後に粉末として
または顆粒(Splitt)として反応容器内に装入するか、ま
たは有利には磨砕、成形助剤との混合、成形および熱処
理の後に触媒成形体、例えば錠剤、球体、環状体、押出
物、例えばストランドとして反応器内に装入できる。
【0022】触媒の触媒活性組成物は、触媒活性成分と
担体材料との物質の和として定義され、実質的に1種ま
たはそれ以上の貴金属またはそれらの化合物、例えばR
e、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、PtおよびAgの
群から選ばれた酸化物、ならびに活性炭、α−酸化アル
ミニウム(α−Al23 )、二酸化ジルコニウム(Z
rO2 )、二酸化チタン(TiO2 )またはこれらの担
体材料の混合物を含む。
【0023】触媒活性組成物中の上記の触媒活性成分お
よび上記の担体材料の和は(その際、成分Re、Ru、
Rh、Pd、Os、Ir、PtおよびAgは酸化状態0
の金属として計算する)、通常80〜100質量%、有
利には90〜100質量%、より有利には95〜100
質量%、特に99質量%以上、例えば100質量%であ
る。
【0024】本発明の方法に使用する触媒中の触媒活性
組成物は、一般に、活性炭および/またはα−Al2
3 および/またはZrO2 および/またはTiO2 50
〜99.95質量%、有利には70〜99.95質量
%、より有利には80〜99.95質量%、特に有利に
は90〜99.95質量%、貴金属Re、Ru、Rh、
Pd、Os、Ir、Ptおよび/またはAgを酸化状態
0の金属として計算して0.05〜50質量%、有利に
は0.05〜30質量%、より有利には0.05〜20
質量%、特に有利には0.05〜10質量%、周期表の
IA族〜VIA族およびIB族〜VIIB族および群F
e、Co、Niから選ばれる1種またはそれ以上の元素
(酸化状態0)またはこれらの無機または有機化合物0
〜20質量%、有利には0〜10質量%、より有利には
0〜5質量%、特に有利には0〜1質量%を含む。
【0025】有利な触媒は、その触媒活性組成物中に活
性炭および/またはα−Al2350〜99.95質
量%、有利には70〜99.95質量%、より有利には
80〜99.95質量%、特に有利には90〜99.9
5質量%およびRu、Rh、Pdおよび/またはPtを
酸化状態0の金属として計算して0.05〜50質量
%、有利には0.05〜30質量%、より有利には0.
05〜20質量%、特に有利には0.05〜10質量%
を含む。
【0026】特に有利な触媒の触媒活性組成物は、活性
炭および/またはα−Al23 80〜99.95質量
%、有利には90〜99.95質量%、およびRu、R
h、Pdおよび/またはPtを酸化状態0の金属として
計算して0.05〜20質量%、有利には0.05〜1
0質量%から成る。
【0027】本発明による方法に使用する触媒は、担体
材料として活性炭の場合に、表面積(DIN66131
号による)500〜2000m2 /g、有利には500
〜1800m2 /g、細孔体積(DIN66134によ
る)0.05〜1.0cm3/g、有利には0.10〜
0.95cm3 /g、および切断硬度少なくとも10N
(ニュートン)、有利には少なくとも20N、特に有利
には少なくとも30N、または側圧強度少なくとも30
N、有利には少なくとも50N、殊に有利には80N、
またはスタンプ硬度少なくとも25N、有利には少なく
とも40N、特に有利には少なくとも60Nを有する。
【0028】触媒硬度および触媒強度のパラメーター
は、触媒の形状に応じて適用する。
【0029】顆粒として触媒が存在する場合には、スタ
ンプ硬度を、触媒成形体、例えば錠剤、球体または環状
体の場合には側圧強度を、および触媒成形体、例えば押
出物、例えばストランドの場合には切断強度を適用する
〔ウルマン:工業化学百科事典(Ullamnn's Encyclopedi
a of Industrial Chemistry, 5th., completely revise
d Ed., A5 巻, 6.3 章, 356 ページ, 第二パラグラフ)
参照〕。
【0030】触媒硬度および触媒強度のパラメーターの
測定をさらに以下に説明する。
【0031】本発明による方法に使用する触媒の製造の
ためには、種々の方法が可能である。
【0032】すなわち、触媒活性組成物のみから成る上
記の酸化物担体材料を有する触媒は、例えば触媒成分の
水酸化物、炭酸塩、酸化物および/またはその他の塩と
水とを粉末状混合物にコロイド状に分散させ、かつ引き
続き得られた物質を押出しおよび熱処理することにより
得られる。
【0033】本発明による方法に使用される触媒活性組
成物のみから成る酸化物担体材料を有する触媒の製造の
ためには、沈降法が使用できる。すなわち、例えばこれ
ら金属を含む塩の水溶液から無機塩基を用いて、難溶性
で酸素を含有するアルミニウム化合物、チタン化合物お
よび/またはジルコニウム化合物の微粒粉末のスラリー
または懸濁液の存在下に金属成分を共沈し、および引き
続き得られた沈殿物を洗浄し、乾燥しおよび焼成するこ
とにより得ることができる。難溶性で酸素を含有するア
ルミニウム化合物、チタン化合物および/またはジルコ
ニウム化合物として、例えば酸化アルミニウム、二酸化
チタンおよび二酸化ジルコニウムが使用できる。
【0034】有利には、触媒活性組成物のみから成る酸
化物担体材料を有する本発明による方法に使用される触
媒は、すべてのその成分の共沈(混合沈降)を介して製
造される。このために、有利には、触媒成分を含む塩水
溶液を、水性無機塩基、殊にはアルカリ金属塩基(例え
ば炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウムま
たは水酸化カリウム)と一緒に混合して、沈降が終了す
るまで加熱および攪拌する。
【0035】使用する塩の種類は、一般に重要ではな
い。この操作方法では主として塩の水溶性が重要なの
で、基準は、この比較的高く濃縮された塩水溶液の製造
のために必要な良好な水溶性である。個別成分の塩の選
定の際に、好ましくない沈殿を発生させるかまたは錯体
形成により沈降を困難にするかまたは抑制するような場
合であっても障害とならないアニオンとの塩を選定する
ことに当然配慮する。
【0036】α−酸化アルミニウムは、通常沈降によっ
ては直接製造はできず、反対に沈降した酸化アルミニウ
ム類(γ−酸化アルミニウム)の最低温度900℃にお
ける引き続く焼成により初めて生成する。
【0037】この沈降反応の際に得られる沈殿は、一般
に化学的に均質ではなく、なかでも使用した金属の酸化
物、水和酸化物、水酸化物、炭酸塩および不溶性および
塩基性塩の混合物から成る。熟成する、すなわち沈降の
後さらに一定時間、場合により加熱または空気を流通さ
せたまま放置すると、沈殿の濾過性に有利であることが
認められている。
【0038】この沈降法により得られた沈殿は、通常の
ように、本発明による触媒にさらに加工される。洗浄の
後、これを一般に80〜200℃、有利には100〜1
50℃において乾燥し、その後焼成する。焼成は、一般
に温度300〜1100℃、有利には400〜600
℃、特に450〜550℃において行う。γ−酸化アル
ミニウムまたは他の変態の酸化アルミニウムまたこれら
の混合物のα−酸化アルミニウムへの変換のためには、
少なくとも900℃の温度における焼成を行う。
【0039】焼成の後、触媒を有利には状態調節し、こ
れは磨砕により一定の粒径に調整するかまたは磨砕の後
に成形助剤、例えばグラファイトまたはステアリン酸と
混合し、プレスを用いて成形体、例えば錠剤に圧縮成形
して熱処理する。その際、熱処理の温度は、一般に焼成
の際の温度である。
【0040】この方法で製造した触媒は、酸素含有化合
物の混合物の形で、すなわち特に酸化物および混合酸化
物として触媒活性金属を含む。
【0041】有利には、本発明による方法に使用される
触媒は、例えば粉末、顆粒また成形体、例えばストラン
ド、錠剤、球体または環状体の形で存在する活性炭、α
−酸化アルミニウム(α−Al23 )、二酸化ジルコ
ニウム(ZrO2 )、二酸化チタン(TiO2 )、また
はこれらの担体材料の2種またはそれ以上の混合物の含
浸により製造される。
【0042】二酸化ジルコニウムは、例えば単斜晶系ま
たは正方晶系の形、有利には単斜晶系の形、また二酸化
チタンは、例えばアナターゼまたはルチルとして使用さ
れる。
【0043】活性炭は、通常表面積(DIN66131
による)500〜2000m2 /g、有利には500〜
1800m2 /g、細孔体積(DIN66134によ
る)0.05〜1.0cm3 /g、有利には0.10〜
0.95cm3 /g、および切断硬度少なくとも10
N、有利には少なくとも20N、特に有利には少なくと
も30N、または側圧強度少なくとも30N、有利には
少なくとも50N、特に有利には少なくとも80N、ま
たはスタンプ硬度少なくとも25N、有利には少なくと
も40N、特に有利には少なくとも60Nをもって使用
される。
【0044】活性炭−担体材料の硬度ならびに強度のパ
ラメーターは活性炭の存在する形状に応じて適用する。
【0045】活性炭が顆粒として存在する場合にはスタ
ンプ硬度を、成形体、例えば錠剤、球体または環状体の
場合には側圧強度を、および成形体、例えば押出体(例
えばストランド)の場合には切断強度を適用する〔ウル
マン:工業化学百科事典(Ullamnn's Encyclopedia of I
ndustrial Chemistry, 5th., completely revised Ed.,
A5 巻, 6.3 章, 356 ページ, 第二パラグラフ) 参
照)。
【0046】このような活性炭の例は、市場で入手でき
るタイプであって、製造者ノリット(Norit) (オラン
ダ)のノリット(Norit) (R) RB4、製造者三菱(日
本)のタイプZGN3およびZGN4および製造者シム
ヴィロン(Chemviron) (ベルギー)のタイプセンタウル
(Centaur) LAD、WS4A AW、WS4Aスペシャ
ルおよびWS4Aスープラである。
【0047】上記の担体材料の成形体の製造は、通常の
方法で行うことができる。
【0048】これらの担体材料の含浸は、同様に通常の
方法により、例えば欧州特許出願公開(EP−A)第5
99180号明細書、欧州特許出願公開(EP−A)第
673918号明細書またはA.B.スタイルズ(A.B.
Stiles, Catalyst Manufacture-Laboratory and Commer
cial Preparations, Marcel Dekker, 89〜91ページ,New
York (1983) )に記載されているように、1段または
それ以上の含浸工程においてそれぞれ相応する金属塩溶
液を被覆し、その際、金属塩として例えば相応する硝酸
塩、酢酸塩または塩化物を用いる。この組成物を含浸に
引き続いて乾燥し、場合により焼成する。
【0049】含浸は、いわゆる「初期湿潤」(incipient
wetness) 法に従って行うことができ、その際、酸化物
担体材料は、その水吸収能力に応じて最高でその飽和ま
で、含浸溶液を用いて湿潤化させる。しかし、含浸は、
上澄み溶液中で行うこともできる。
【0050】多段含浸法では、それぞれの含浸工程の間
に乾燥および場合により焼成すると有利である。多段含
浸法は、担体材料を大量の金属を被覆しなければならな
い場合に用いると殊に有利である。
【0051】複数の金属成分を担体材料上に被覆するた
めに、含浸はすべての金属塩を同時にまたはそれぞれの
金属塩を任意の順序で相前後して行うことができる。
【0052】含浸の特別な形には、噴霧乾燥があり、そ
の場合には、上記の触媒担体を噴霧乾燥機中で適切な溶
剤中の被覆する成分と一緒に噴霧する。この変形法の利
点は、活性成分の施用および乾燥の工程が一段に組み合
わされることにある。
【0053】本発明による方法に用いる触媒は、使用前
に還元できる。還元は、大気圧または加圧下で実施でき
る。大気圧で還元する場合には、触媒を不活性気体、例
えば窒素中で還元温度まで加熱し、次いで徐々に不活性
気体を水素と置換して行う。
【0054】加圧下の還元の場合に、実用的には、後に
本発明による方法で使用する圧力および温度を還元にも
採用して行う。温度および水素圧力に従って、還元の時
間を選定し、すなわち条件が厳しくなるほど、反応時間
を短く選定できる。
【0055】一般に、温度80〜250℃、水素圧力
0.5〜350バール、および時間1〜48時間で還元
する。
【0056】しかし、非還元触媒も本発明による方法に
同様に使用できる。この場合に、それぞれの触媒の還元
は、操作条件下で同時に行う。1時間から数日間の短い
本発明による方法の実施運転時間の後に、触媒の還元は
通常ほとんど完全となる。
【0057】本発明による方法に使用する触媒の例は、
WO96/36589明細書に記載の担持触媒であり、
これは銀、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミ
ウム、イリジウム、白金またはこれらの混合物0.05
〜50質量%、および担体材料として活性炭、α−酸化
アルミニウム、二酸化チタンおよび/または二酸化ジル
コニウムを含み、その際、触媒は担体材料として活性炭
を用いる場合、少なくとも10Nの切断硬度、少なくと
も30Nの側圧強度または少なくとも25Nのスタンプ
硬度を有している。
【0058】本発明による方法に使用するアルカノール
アミン、有利にはエタノールアミンまたはプロパノール
アミンは、公知の方法により、例えば欧州特許出願公開
(EP−A)第673920号明細書に記載のように、
アンモニアまたは第一級または第二級アミンとエチレン
オキシドまたはプロピレンオキシドとの反応により、ア
ンモニアまたは第一級または第二級アミンのα,β−不
飽和アルデヒド、例えばアクロレインへの1,4−付加
および引き続く還元、例えば水素化により、アンモニア
または第一級または第二級アミンのα,β−不飽和酸、
例えばアクリル酸またはα,β−不飽和エステル、例え
ばアクリル酸エステルへの1,4−付加および引き続く
還元(例えば水素化)により、水のα,β−不飽和ニト
リル、例えばアクリロニトリルへの1,4−付加および
引き続く還元、例えば水素化、相応する第一級または第
二級アルコールのアミノ化または相応するヒドロキシア
ルデヒドまたはヒドロキシケトンのアミノ化水素化によ
り得ることができる。
【0059】N−(2−アミノエチル)−エタノールア
ミン(AEEA)は、モノエタノールアミンまたはエチ
レンオキシドとアンモニアとの水素および水素化触媒、
脱水素触媒またはアミノ化触媒の存在下の反応により得
ることができる。
【0060】本発明による方法に使用するアルカノール
アミン、有利にはエタノールアミンまたはプロパノール
アミンの純度は、一般に70質量%以上、有利には80
質量%以上である。有利には、純度97質量%以上、よ
り有利には98質量%以上、特に99質量%以上を有す
る蒸留アルカノールアミンを使用する。また上記の純度
が混合物のそれぞれのアルカノールアミンに適用される
アルカノールアミンの混合物、または不活性溶剤、例え
ば水、アルコール、例えばメタノール、エタノール、イ
ソ−プロパノール、n−プロパノール、n−ブタノー
ル、2−エチルヘキサノール、アンモニア、エーテル、
例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、炭化水素、例
えばトルエン、キシレン、ベンゼン、ペンタン、ヘキサ
ン、ペプタン、ミハゴール(Mihagol) 、石油エーテル中
のアルカノールアミンの溶液が使用できる。
【0061】使用するアルカノールアミンのAPHA色
数(酸処理を行っていないアルカノールアミンに対し
て)は、一般に100以下、有利には50以下、特に有
利には20以下である。
【0062】本発明による方法に有利に使用されるアル
カノールアミンは、エタノールアミンおよびプロパノー
ルアミン、例えばモノエタノールアミン(MEA)、ジ
エタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン
(TEA)、アミノエチルエタノールアミン(AEE
A)、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノー
ルアミンおよびトリイソプロパノールアミン、特に有利
にはエタノールアミンTEAおよびAEEAである。
【0063】本発明による方法は、下記のように実施で
きる。
【0064】着色および/または色が不安定なアルカノ
ールアミンを液相内において水素を用いて水素化触媒の
存在下で、高温、例えば70〜160℃、殊には80〜
150℃、特に有利には100〜125℃において処理
する。
【0065】水素を用いるアルカノールアミンの処理
は、常圧または加圧、例えば0〜50バール(0および
5MPa)の過圧において実施できる。またこれより高
い圧力も可能である。有利には0〜30バール、特に0
〜20バールの過圧である。
【0066】水素は、アルカノールアミンの処理の際
に、一般にアルカノールアミンに対して大きいモル過剰
で使用される。
【0067】本発明による水素化触媒の存在下での水素
を用いるアルカノールアミンの処理は、連続式、例えば
流下法、浸漬法または循環流法での管式反応器、攪拌容
器またはカスケード式攪拌容器内でも、また不連続式、
例えば攪拌容器内でも実施できる。触媒は、有利には固
定床として配置するが、浮遊式操作も可能である。
【0068】アルカノールアミンの触媒上における所要
保持時間は、なかでも使用するアルカノールアミンの着
色の程度およびアルカノールアミンの所望の脱色および
/または色安定性の程度により定まる。これは通常、本
発明による方法に使用するアルカノールアミンの着色の
程度が高いほど、またプロセス生成物の色品質への要求
が高い程、長くなる。
【0069】選択した反応条件に応じて、一般に10分
間から数時間、なかでも10分間から2時間、殊には2
0〜100分間、特には30〜80分間の保持時間で十
分である。
【0070】本方法の連続式実施、例えば触媒固定層を
有する管式反応器内では、触媒負荷は、通常0.5〜5
kg(アルカノールアミン)/(l(触媒)・h)、有
利には0.75〜3kg(アルカノールアミン)/(l
(触媒)・h)、殊に有利には0.8〜2kg(アルカ
ノールアミン)/(l(触媒)・h)である。触媒の体
積の数値は、かさ体積である。
【0071】不均一系触媒の存在下において水素を用い
るアルカノールアミンの本発明による処理に引き続き、
触媒をアルカノールアミンから分離する。これは、例え
ばデカンテーションおよび/または濾過および/または
遠心分離により行うことができる。回収された触媒は、
通常再び工程内で使用できる。
【0072】本発明による方法の実質的な利点は、得ら
れたプロセス生成物が実質的に使用触媒に由来する不純
物を含まず、かつこれにより実際的に工程に使用するア
ルカノールアミンが有すると同じ純度であることにあ
る。製造したアルカノールアミンは、使用した触媒に由
来する不純物、例えばRe、Ru、Rh、Pd、Os、
Ir、Pt、Ag、Al、Zr、Tiおよび/またはC
を一般に0.1〜30ppm、有利には0.1〜20p
pm、特に0.1〜10ppm含み、従って、有利な実
施態様において、本発明による処理の後に引き続く蒸留
は行わない。
【0073】ppmの記載は、酸化状態0にある元素の
重量割合である。
【0074】本発明による方法は、色品質が改善された
アルカノールアミンを提供し、これは、その製造の直後
に、APHA色数0〜15、殊には0〜10、特には0
〜5を有し、かつ製造後0.5〜1時間以内に実施する
下記のD.1)項に記載の酸処理の後には、APHA色
数0〜100、殊には0〜80、特に有利には0〜7
0、およびCIE−Lab−システム(CIE-Lab-System)
による数値a* の絶対値0〜3、殊には0〜2、特に有
利には0〜1.7を有する。
【0075】本発明のプロセス生成物は、下記のD.
1)項に記載の酸処理を行った後、密閉した包装内で光
を遮断し、温度10〜30℃における少なくとも4カ月
の貯蔵期間の後に、APHA色数0〜100、殊には0
〜80、特には0〜70、およびCIE−Lab−シス
テムによる数値a* の絶対値0〜3.5、殊には0〜
3、特には0〜2.5を有する。
【0076】
【実施例】共通の前提 A)触媒の表面積、硬度、強度および細孔体積の測定 細孔体積は、DIN66134によるN2 細孔測定法に
より測定した。
【0077】表面積は、DIN66131により測定し
た。
【0078】切断硬度は、下記のようにして測定した。
【0079】押出物に、厚さ0.3mmの刃物により押
出物が分断されるまで負荷を増加して加えた。これに要
した力が、N(ニュートン)で表した切断硬度である。
測定は、固定した回転皿および自由に動く厚さ0.3m
mの刃物を埋め込んだ垂直のスタンプを有するツヴィッ
ク社(Firma Zwick, Ulm)の測定装置を用いて行った。刃
物を有する可動式スタンプは、力を受けるためにロード
セルに結合し、測定の間、測定すべき押出物が置かれて
いる固定皿に向かって動いた。測定装置は計算機により
制御され、測定結果を記録し、評価した。十分に混合さ
れた触媒試料から、直線状で、できるだけ割れがなく、
直径の2〜3倍の平均長さを有する押出物25個を採取
し、その切断硬度を測定し、引き続き平均した。
【0080】側圧強度は、下記のようにして測定した。
【0081】錠剤、環状体または球体に、2枚の平行な
板の間に、凸面側に、力を増加して破壊するまで負荷し
た。破壊の際に記録された力が、側圧強度である(球体
の場合には簡単に破壊強度と呼ばれる)。この測定はツ
ヴィック社の測定装置を用いて行われ、これは固定した
回転皿および成形体を固定した回転皿に対して押しつけ
る自由に動く垂直スタンプを有する。自由に動くスタン
プは、力を受けるためにロードセルと結合していた。測
定装置は計算機により制御され、測定結果を記録し、評
価した。十分に混合された触媒試料から、欠陥がない
(割れがなく、また破損した角がない)錠剤、環状体ま
たは球体25個を採取し、その側圧強度を測定し、引き
続き平均した。
【0082】スタンプ硬度は、下記のようにして測定し
た。
【0083】湿分を除くために、顆粒(粒径6mm未
満)を測定前に2時間、120℃において乾燥した。測
定した触媒顆粒試料20cm3 をASTM40メッシュ
のふるいを用いて微細片を除き、正確に0.1gを金属
円筒(壁厚さ3mm、高さ50mm、内径27.6m
m、断面積6cm2 )中に秤量して装入した。試料を鋼
球(直径6mm)約50個(5cm3 )を用いて覆い、
プレスねじ(Spindel) を用いて10kg±0.1kgの
重さ(Gewichtskraft) を3分間負荷した。
【0084】次いで、円筒内容物をふるい(ASTM4
0メッシュ、0.42mm)を通して鋼球を除いた。微
細部分の量を1mgまで正確に秤量した。触媒試料およ
びダストを再び円筒に戻し、鋼球を用いて覆った。
【0085】測定を重さ20、40、60、80および
100kgを用いて反復して行い、それぞれ微細物の量
を秤量した。グラフにプロットすることにより、微細物
の割合0.5質量%が生じる重さが得られる(場合によ
り内挿する)。該当する重さから、式 微細物割合0.5質量%における重さ(kg)/円筒断
面積(cm2 ) によりスタンプ硬度が得られる。
【0086】B)触媒調製 比較例1、2および4に使用するラネー−ニッケルは、
市販されており(デグッサ社(Fa. Degussa) タイプ:B
113W)、1.5mmのストランドの形で使用し、使
用前に乾燥した。
【0087】比較例3からのPd/γ−Al23 −触
媒は、WO96/36589明細書により製造した(明
細書中では触媒A)。
【0088】実施例1、2および32のRu/α−Al
23 −触媒は、WO97/10202により製造した
(明細書中では実施例1)。
【0089】実施例3、8〜15、22、23、31お
よび36の貴金属/活性炭−触媒は、工業的に自体公知
のように、相当する金属塩〔Ru(NO)(NO3x
(OH)3-x 、Pd(NO32 、Pt(NO32
の水溶液を用いる活性炭成形体(3.5mmストラン
ド、ノリット社のノリット(R) RB4)の含浸、含浸し
た活性炭成形体の乾燥、水素流中の還元(150℃)お
よび引き続く空気流中の不活性化(120℃)により製
造した。
【0090】得られた触媒は、表面積1221〜129
2m2 /g、細孔体積0.13〜0.46cm3 /gお
よび切断硬度62Nを有していた。
【0091】比較例5のRu/活性炭触媒は、Ru(N
O)(NO3x (OH)3-x の水溶液を用いるヤコビ
社(Fa. Jacobi)の活性炭CSの形の活性炭(0.4〜
0.9mm顆粒)の工業的に自体公知方法での含浸、乾
燥および水素気流中の還元(150℃)および引き続く
空気流中の不活性化(120℃)により製造した。得ら
れた触媒は、表面積1230m2 /g、細孔体積0.5
cm3 /gおよびスタンプ硬度4Nを有していた。
【0092】実施例4〜7および24〜27の触媒は、
表面積733m2 /g、細孔体積0.36cm3 /gお
よび切断硬度37.5Nを有するジョンソンマッセイ社
(Firma Johonson-Matthei)のロジウム/活性炭−触媒
(ストランド)(チャージ番号96375)である。
【0093】実施例16〜18および28〜30の触媒
は、表面積572m2 /g、細孔体積0.29cm3
gおよび切断硬度38.2Nを有するジョンソンマッセ
イ社のロジウム/活性炭−触媒(1.5〜2.5mmス
トランド)(チャージ番号97053)である。
【0094】実施例19〜21、33および34の触媒
は、表面積1530m2 /g、細孔体積0.80cm3
/gおよび切断硬度10.6Nを有するヘラエウス社(F
irmaHeraeus) のルテニウム/活性炭−触媒(ストラン
ド、触媒番号:97569)である。
【0095】実施例35の触媒は、表面積1673m2
/g、細孔体積0.88cm3 /gおよび切断硬度1
1.3Nを有するヘラエウス社のルテニウム/活性炭−
触媒(ストランド、触媒番号:97568)である。
【0096】C)装置 試験の実施のために、連続式操作のための装置2基を使
用し、その1基は加圧下の試験のため、他は常圧(大気
圧)下の試験のための装置であった。
【0097】C.1)加圧装置 供給物をピストンポンプを用いて計量供給し、水素は制
御弁を介して所望の反応圧力(約45バール以下)に加
圧した。
【0098】反応器は、二重ジャケット管(油加熱)を
有する特殊鋼から成り、触媒充填のための内容積40m
lを有していた。反応器入口および反応器出口は、触媒
の漏出を防ぐためにガラス球で封止されていた。反応器
の排ガス中で流量を測定し、処理の間の排ガス流を一般
に5 lH2 /hに調整した。液面の維持は、分離器中
の差圧測定を用いる調節により、弁を介して行った。
【0099】C.2)常圧装置 供給物をピストンポンプを用いて計量供給し、水素は制
御弁を介して常圧に減圧した。水素流の測定は、供給側
の物質流測定装置により行い、5 lH2 /hの値に調
整した。反応器は二重ジャケット管(油加熱)を有する
ガラスから成り、加熱される体積70mlを有してい
た。反応器入口および反応器出口は、触媒層に対して体
積約30mlが残るようにいずれもガラス球を配置し
た。反応器生成物を空気冷却器により冷却し、生成物容
器に送った。
【0100】D)アルカノールアミンの色品質および色
安定性の測定 処理したアルカノールアミンの色品質および色安定性の
測定のために、下記のように処理したアルカノールアミ
ンから(a)処理の直後および(b)室温で密閉容器
中、光を遮断し、表1および表2記載の貯蔵期間貯蔵し
た後に、試料を採取した。この試料を先ず目的とする色
効果を増強するために下記の酸処理を行い、直ちに引き
続き分光色測定により、CIE−Lab−システム〔ジ
ャッドおよびハンター(Judd und Hunter(CIE =国際証明
委員会、パリ); (DIN6174参照) 〕による数値
a* およびb* の値ならびにAPHA数(DIN−IS
O6271に相当)を測定した。a* 値およびb* 値な
らびにAPHA数(APHA数=ハーゼン数=Pt/C
o色数)の測定は、ドクターランゲ社(Firma Dr. Lang
e) のLICO200−装置で、規格に従って5cm容
器(体積約20ml)中で行った。a* 値は、試料の赤
色/緑色の着色を示し(正のa* 値は赤色の程度を示
し、負のa* 値は緑色の程度を示す)およびb* 値は、
試料の黄色/青色を示す(正のb* 値は黄色の程度を示
し、負のb* 値は青色の程度を示す)。目標は、殊に処
理前の出発材料よりも小さい絶対a* 値である。
【0101】表1および表2に記載のa* 値およびb*
値ならびにAPHA数は、いずれも酸処理を行った後の
試料のものである。
【0102】D.1)アルカノールアミンの酸処理 〔色効果を増強するためのアルカノールアミンの酸処理
は、一般的には特開昭62−019558号公報(ダー
ヴェント抄録番号87−067647/10)および特
開昭62−005939号公報(ダーヴェント抄録番号
87−047397/07)に記載されており、これに
よると、TEAを酢酸、クエン酸、硫酸、塩酸またはリ
ン酸を用いて処理(中和)する〕 酸処理は、特に断らない限り、下記のように行った。
【0103】アルカノールアミンを氷酢酸1000pp
m(重量部)と混合し、窒素中で3時間、100℃に加
熱した。
【0104】E)分析および一般事項 触媒存在下における処理後のアルカノールアミン中の痕
跡量の金属は、原子吸光分析法により測定した。表の数
値は、ppm(=mg/kg)で表したものである。
【0105】触媒の負荷は、表中でl(アルカノールア
ミン)/(l(触媒)・h)で表してある。
【0106】実施例に使用するトリエタノールアミン
は、GCによる純度99面積%以上および上記のD.
1)項に記載の酸処理の後に、一般にa* 値およびb*
値3〜4を有し、APHA色数30〜50の間であっ
た。
【0107】実施例に使用するトリエタノールアミン
は、あらかじめ酸処理をしないと、a* 値0.2および
b* 値1.0、およびAPHA色数10を有していた。
【0108】それぞれの実施例を実施する際の圧力およ
び温度は、表1および表2に記載してある。
【0109】常圧を越える圧力での水素を用いるアルカ
ノールアミンの処理の結果は、比較例1〜3および5な
らびに実施例1〜21(表1参照)に示してある。
【0110】常圧(ND)で水素を用いたアルカノール
アミンの処理の結果は、比較例4ならびに実施例22〜
35(表2参照)に示してある。
【0111】比較例1および2 ラネー−ニッケル(1.5mmストランド)30mlを
150℃において窒素気流(10 l/h)中で乾燥し
た。トリエタノールアミンを記載の圧力および温度、水
素気流5 l(H2 )/hにおいて活性化した触媒上で
処理した。
【0112】ラネー−ニッケルの存在下での処理は、a
* 値の許容できる低下ではあったが、しかしb* 値は一
部では出発生成物の初期値を越えていた。
【0113】その上、生成物中に、記載の痕跡量のニッ
ケルおよび殊には痕跡量のアルミニウムが存在してお
り、これは許容できない。
【0114】比較例3 γ−Al23 上のPd0.58質量%の組成を有する
触媒30mlを、16時間、180℃においてH2 気流
10 l/hで活性化した。このようにして活性化した
触媒上で、トリエタノールアミンを記載の圧力および記
載の温度において、水素気流5 l(H2 )/hにおい
て処理した。
【0115】反応生成物は、すでに肉眼でも認められる
ほどのバラ色に着色し、a* 値もb* 値も著しく高く、
かつアルミニウムが浸出していた。
【0116】比較例4 ラネー−ニッケル20mlを、3時間、150℃におい
てH2 気流5 l/hで乾燥した。このようにして活性
化した触媒上で、トリエタノールアミンを常圧および記
載の温度において、水素気流5 l(H2 )/hにおい
て処理した。
【0117】生成物中にアルミニウムおよびニッケルが
存在していた。
【0118】比較例5 活性炭上のRu1質量%の組成を有する触媒33ml
を、3時間、100℃においてH210 l/hの流れ
中で活性化した。
【0119】生成物は、65時間使用後に混濁し、内容
物を取り出した。
【0120】実施例1および2 α−Al23 担体(8x8環状)上のRu0.05質
量%の組成を有する触媒20mlを、2時間、100℃
においてH2 気流10 l/hで活性化した。このよう
にして活性化した触媒上で、トリエタノールアミンを記
載の圧力および記載の温度において、水素気流5 l
(H2 )/hにおいて処理した。
【0121】実施例3 活性炭上のPt1質量%の組成を有する触媒30ml
を、2時間、180℃においてH2 気流10 l/hで
活性化した。このようにして活性化した触媒上で、トリ
エタノールアミンを記載の圧力および記載の温度におい
て、水素気流5 l(H2 )/hにおいて処理した。
【0122】運転開始時期(14時間)では、生成物は
薄く褐色に着色していたが、その後は無色透明であっ
た。
【0123】実施例4〜7 顆粒状の活性炭上のRh5質量%の組成を有する触媒3
0mlを、3時間、100℃においてH2 気流10 l
/hで活性化した。このようにして活性化した触媒上
で、トリエタノールアミンを記載の圧力および記載の温
度において、水素気流5 l(H2 )/hにおいて処理
した。
【0124】運転開始時期(14時間)では、生成物は
薄く灰色に着色していたが、その後は無色透明であっ
た。
【0125】実施例8〜11 3.5mmのストランド状の活性炭上のRu1質量%の
組成を有する触媒30mlをこれ以上活性化することな
く、トリエタノールアミンを記載の圧力および記載の温
度において、水素気流5 l(H2 )/hにおいて処理
した。
【0126】実施例12〜15 3.5mmのストランド状の活性炭上のPd1質量%の
組成を有する触媒30mlを、2時間、100℃におい
てH2 気流10 l/hで活性化した。このようにして
活性化した触媒上で、トリエタノールアミンを記載の圧
力および記載の温度において、水素気流5 l(H2
/hにおいて処理した。
【0127】実施例16〜18 活性炭上のRh2質量%の組成を有する触媒30ml
を、2時間、100℃においてH2 気流10 l/hで
活性化した。このようにして活性化した触媒上で、トリ
エタノールアミンを記載の圧力および記載の温度におい
て、水素気流5 l(H2 )/hにおいて処理した。
【0128】実施例19〜21 活性炭上のRu1質量%の組成を有する触媒30ml
を、2時間、100℃においてH2 気流10 l/hで
活性化した。このようにして活性化した触媒上で、トリ
エタノールアミンを記載の圧力および記載の温度におい
て、水素気流5 l(H2 )/hにおいて処理した。
【0129】実施例22〜23 実施例3と同様の組成を有する触媒30mlを、2時
間、150℃においてH2気流10 l/hで活性化し
た。このようにして活性化した触媒上で、トリエタノー
ルアミンを常圧および記載の温度において、水素気流5
l(H2 )/hにおいて処理した。
【0130】生成物は、運転開始時期(14時間)では
薄く褐色に着色していたが、その後は無色透明であっ
た。
【0131】実施例24〜27 実施例4〜7と同様の組成を有する触媒30mlを、3
時間、100℃においてH2 気流10 l/hで活性化
した。このようにして活性化した触媒上で、トリエタノ
ールアミンを常圧および記載の温度において、水素気流
5 l(H2 )/hにおいて処理した。
【0132】実施例28〜30 実施例16〜18と同様の組成を有する触媒30ml
を、2時間、100℃においてH2 気流5 l/hで活
性化した。このようにして活性化した触媒上で、トリエ
タノールアミンを常圧および記載の温度において、水素
気流5 l(H2 )/hにおいて処理した。
【0133】実施例31 実施例8〜11と同様の組成を有する触媒30mlを、
2時間、100℃においてH2 気流5 l/hで活性化
した。このようにして活性化した触媒上で、トリエタノ
ールアミンを常圧および記載の温度において、水素気流
5 l(H2 )/hにおいて処理した。
【0134】実施例32 実施例1および2と同様の組成を有する触媒30ml
を、1.5時間、100℃においてH2 気流5 l/h
で活性化した。このようにして活性化した触媒上で、ト
リエタノールアミンを常圧および記載の温度において、
水素気流5 l(H 2 )/hにおいて処理した。
【0135】実施例33および34 活性炭上のRu1質量%の組成(実施例19〜21と同
様)を有する触媒30mlを、2時間、100℃におい
てH2 気流5 l/hで活性化した。このようにして活
性化した触媒上で、トリエタノールアミンを常圧および
記載の温度において、水素気流5 l(H2 )/hにお
いて処理した。
【0136】実施例35 活性炭上のRu1質量%の組成を有する触媒30ml
を、2時間、100℃においてH2 気流5 l/hで活
性化した。このようにして活性化した触媒上で、トリエ
タノールアミンを常圧および記載の温度において、水素
気流5 l(H2 )/hにおいて処理した。
【0137】実施例36 3mmのストランドの形の活性炭上のPt1質量%の組
成を有する触媒50mlを、さらに活性化することなく
アミノエチルエタノールアミン(AEEA)を125℃
において0.5 l(AEEA)/(l(触媒)・h)
の負荷、水素気流5 l(H2 )/hにおいて常圧で処
理した。
【0138】酸処理は下記のように実施した:AEEA
および氷酢酸をモル比1:1.5において冷却しながら
混合し、1時間、80℃に温度調節した油浴中で加熱し
た。
【0139】ガードナー(Gardner) による色数(DIN
−ISO 4630)を酸処理の後、商標「ドクター・
ランゲ、液体テスターLTM1」の装置を用いて測定し
た。
【0140】使用材料は、酸処理の後に色数8.5ガー
ドナー以上(約8000〜9000APHAに相当)を
有していた。上記のAEEAの処理により、ガードナー
色数は4.8(酸処理の後)(約1200APHAに相
当)に低下できた。
【0141】
【表1】
【0142】
【表2】
【0143】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 カール−ハインツ ロス ドイツ連邦共和国 グリューンシュタット アム ビルトシュトック 2 (72)発明者 ボリス ブライトシャイデル ドイツ連邦共和国 リンブルガーホーフ トリーフェルスリング 61アー (72)発明者 ハイケ マイアー ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン フォンターネシュトラーセ 8 (72)発明者 ゲアハルト シュルツ ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン ウーラントシュトラーセ 55 (72)発明者 ジルヴィア フーバー ドイツ連邦共和国 ツヴィンゲンベルク ユンゲンハイマー シュトラーセ 12ゲー

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素化触媒の存在下で、高温で、水素を
    用いてアルカノールアミンを処理することにより改善さ
    れた色品質を有するアルカノールアミンを製造する方法
    において、水素化触媒として、Re、Ru、Rh、P
    d、Os、Ir、Ptおよび/またはAgならびに活性
    炭、α−酸化アルミニウム、二酸化ジルコニウムおよび
    二酸化チタンの群から選ばれる担体材料を含む不均一系
    触媒を使用し、その際、触媒は担体材料として活性炭の
    場合に少なくとも10Nの切断硬度、少なくとも30N
    の側圧強度または少なくとも25Nのスタンプ硬度を有
    することを特徴とする、改善された色品質を有するアル
    カノールアミンの製造方法。
  2. 【請求項2】 Ru、Rh、Pdおよび/またはPtな
    らびに活性炭およびα−酸化アルミニウムの群から選ば
    れる担体材料を含む水素化触媒を使用し、その際、触媒
    は担体材料として活性炭の場合に少なくとも20Nの切
    断硬度、少なくとも50Nの側圧強度または少なくとも
    40Nのスタンプ硬度を有する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 触媒が、担体材料として活性炭の場合に
    少なくとも30Nの切断硬度、少なくとも80Nの側圧
    強度または少なくとも60Nのスタンプ硬度を有する、
    請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 触媒が、担体材料として活性炭の場合に
    表面積500〜2000m2/gおよび細孔体積0.0
    5〜1.0cm3/gを有する、請求項1から3までの
    いずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 触媒の触媒活性組成物が、担体材料50
    〜99.95質量%および酸化状態0の金属として計算
    した貴金属0.05〜50質量%を含む、請求項1から
    4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 触媒の触媒活性組成物が、担体材料70
    〜99.95質量%および酸化状態0の金属として計算
    した貴金属0.05〜30質量%を含む、請求項1から
    4までのいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 触媒の触媒活性組成物が、担体材料80
    〜99.95質量%および酸化状態0の金属として計算
    した貴金属0.05〜20質量%から成る、請求項1か
    ら4までのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 処理を0〜50バールの過圧で行う、請
    求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 処理を70〜160℃の温度で行う、請
    求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 アルカノールアミンとして、エタノー
    ルアミンまたはプロパノールアミンを使用する、請求項
    1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 アルカノールアミンとして、トリエタ
    ノールアミンまたはアミノエチルエタノールアミンを使
    用する、請求項1から9までのいずれか1項記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 製造したアルカノールアミンが、密閉
    状態で、光を遮断して10〜30℃の温度で4カ月貯蔵
    する間に、酸処理後にAPHA色数(DIN−ISO6
    271号による)が0〜100、かつCIE−Lab−
    システムによる数値a* の絶対値0〜3.5を有する、
    請求項1から11までのいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 製造したアルカノールアミンが水素化
    触媒に由来する不純物0.1〜30ppm(質量部)を
    有する、請求項1から12までのいずれか1項記載の方
    法。
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