JP2002529243A - 汚染のない分配及び送出システム用カートリッジ - Google Patents

汚染のない分配及び送出システム用カートリッジ

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JP2002529243A JP2000582212A JP2000582212A JP2002529243A JP 2002529243 A JP2002529243 A JP 2002529243A JP 2000582212 A JP2000582212 A JP 2000582212A JP 2000582212 A JP2000582212 A JP 2000582212A JP 2002529243 A JP2002529243 A JP 2002529243A
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バーナード アール. ガーバー,
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ウォーターフォール カンパニー,インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、主に、流動可能物質の無菌性及び完全無欠性を維持しながら、液体、溶液、分散液、懸濁液、ゲル及びペースト等の流動可能な物質を分配するためのカートリッジを製造するプロセスに関するものである。本プロセスは、剛性且つ不活性な物質からなるハウジング (12)をモールディングすることを包含しており、該ハウジングはアウトレットポート (58)を有している。更に、送出ブロック(30)を少なくとも2つの非対称的なコンポーネントで成形し、送出ブロック上4にパーティングラインを与え且つインレット (32)とアウトレット (36,38)とを接続する内部チャンネル (34,40,42)を与える。本プロセスにおける次のステップは、エラストマー製シース (44)のモールディングであり、該シースは該シース上にパーティングラインを与えるために2つの非対称的なコンポーネントを有している。該シースを送出ブロック上に配置して該送出ブロックを包囲し且つ該送出ブロックのアウトレットを被覆し、次いで該シースで被覆された送出ブロックを該ハウジング内に配置させ、従って、使用中において、該シースのアウトレットバルブ (56)は該流動可能物質をハウジングアウトレットポート (58)を介して指向させる。該シース及び送出ブロックは互いに接触する接触表面を有しているが、送出ブロック及びシースの両方のパーティングラインは非接着表面上にあり、従ってパーティングラインは滑らか且つシール用の表面から離れており、使用中において、流動可能物質が汚染されることがないことを確保している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明の分野は、大略、液体、溶液、分散液、懸濁液、ゲル、ペースト及びそ
の他の流体等の流動可能物質の流れを制御する装置に関するものである。更に詳
細には、本発明の分野は、流動可能物質の多回投与を送出し且つ送出しの期間中
及び送出しと送出しとの間において外部汚染物の流入を防止する分配システムに
関するものであって、それにより、流動物質の無菌性及び完全無欠性を維持し且
つ該物質の有用な寿命を実質的に保存寿命と均等であるように延在させている。
【0002】
【従来の技術】
特に長期間にわたっての又は例えば多回投与の送出し等の繰返しの態様で汚染
がない態様での流動可能物質の分配は多くの困難性を提起している。主要な問題
は精密な流れの制御及び逆流又は還流の防止に関するものである。実際に、外部
汚染物は送出しサイクルの終りにおける逆流と共に容易に容器内に侵入する場合
がある。
【0003】 流動可能物質用の殆どのコラプシブル (潰れ可能)即ち体積的に減少可能な容
器は、孔、ノズル、吐出口又はその他のタイプの開口等の排出ポートを有してい
る。ペースト、液体又はその他の流体等の内容物は内部圧力によって押出されて
排出ポートを介して流出する。流動可能物質のこの分配方法は、しばしば、不正
確なものであり且つ外部汚染物が容器内へ侵入することを防止するものではない
。従って、分配特性の精密な制御が所望される場合には、排出ポート上に付加的
な吐出又は分配装置が取付けられる。これらの装置は、特に、広範な商業的及び
家庭的使用を意図した場合には、簡単、効果的、且つ低コストなものでなければ
ならない。
【0004】 典型的に、分配装置は精密なデリバリ即ち送出しを確保するためのバルブ (弁
)機構を有している。米国特許第5,033,655号においては、Brown
は、スリットバルブを具備するシステムを使用することによってコラプシブルで
ない容器から流体製品をどのようにして分配するかを教示している。該システム
は、流体がユーザに対して送出されるに従って、容器が潰れることを防止するた
めに空気を導入させる。従って、空中に浮遊する外部汚染物が容器内に残存する
溶液中に強制的に流し込まれる。明らかに、このような分配装置はコラプシブル
な容器からの汚染のない分配にとって適したものではない。
【0005】 補強したシーリングを具備するスクイーズ (squeeze)バルブの形態に
おいての簡単な解決法が米国特許第5,265,847号においてVorhis
によって提示されている。この装置は、その内容物が重力によって押出される容
器に対して適合されている。米国特許第5,099,885号においては、Ni
lssonは、ポンプによって粘性流体を送出すフラッパー (flapper)
バルブを開示している。この解決法は全てのタイプの液体及び流体に対して適用
可能なものではない。同様に、米国特許第5,346,108号においては、P
asinskiは、所定量の一般的に粘性の流体を送出すための計量型分配装置
を開示している。この装置は、凹状と凸状の双安定配向状態を具備する屈曲性を
有している。該屈曲性がその元の位置に復帰する場合に、空中に浮遊している汚
染物が装置内に侵入する場合がある。
【0006】 既に前述した欠点に加えて、空中に浮遊した汚染物が流動可能な媒体に侵入す
ることを防止する問題に対する上述した従来の解決法は特に逆流を防止するため
に設計されているものではない。米国特許第5,080,138号において、H
aivivは、スリーブバルブに依存しており且つ複数個のコンポーネントから
なるバルブ組立体を教示している。流動可能物質がバルブから流出することを許
容するが容器内への逆流を防止するシース (外装)によって逆流が阻止される。
然しながら、この装置は製造が複雑であり且つコスト高であって組立てが困難で
ある。
【0007】 簡単な排出ノズルが米国特許第5,398,853号においてLathamに
よって提起されている。このノズルは歯磨き等のペーストのデリバリ即ち送出の
ために適合されている。Lathamは排出開口とペーストが付与される二次表
面との間で細菌の転送を除去することを試みているが、彼のノズルはバクテリア
の流入を阻止するものではない。例えば、該ノズルが溶液中に浸漬されている場
合にバクテリアが侵入することが可能である。
【0008】 汚染のない分配を行うためのより効果的な方法は、夫々、Debush及びP
ardesに対して発行されている米国特許第5,305,786号及び第5,
092,855号において開示されている。Debushは、入口ポートと出口
ポートとを具備するバルブ本体周りにきつく嵌合させた膨張可能なエラストマー
スリーブに依存する本願出願人の先願である米国再発行特許第34,243号に
対する修正例を開示している。Debushの改良は組立体を簡単化することを
目的としている。然しながら、彼の解決法はバルブを製造するのにより多くの物
質を必要とする。更に、この発明に対して円盤形状のバルブを製造し且つ該装置
をコラプシブル即ち潰すことが可能な容器へ適合させることは困難である。Pa
rdesはバルブ本体に対してエラストマーシース (外装)を維持するための剛
性の取囲み用スリーブを開示しており、従ってシースとバルブ本体との間にシー
ルを与えている。これは米国再発行特許第34,243号における本願出願人の
教示に密接に関連している。Pardesのバルブはバルブ本体内の2組のポー
トを介して動作し、従って装置を不必要に複雑なものとしている。
【0009】 これらの従来の分配装置のいずれもが低コストで、構成が簡単で、且つ低い粘
度から高い粘度の範囲にわたる流動可能な物質を送出し可能なものではない。更
に、これらの従来の装置は、内容物が押出された場合に内部真空を発生させるこ
とがないコラプシブルな容器に対して容易に適用可能なものではない。このよう
な従来の分配装置は、又、装置が使用されるか又は大気に対して開放された場合
に、無菌条件を維持することが可能なものではない。このような従来の方法は多
数回の使用期間中に流動可能物質の無菌性すなわち完全無欠性を維持する能力の
証拠を提供するものではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従って、コラプシブルな容器から流動可能物質を分配するための汚染のない多
回投与分配カートリッジを提供することが望ましい。更に、流動可能物質の逆流
又は還流を防止し、それにより流動可能物質の送出し期間中及びその後に分配カ
ートリッジを介して外部の汚染物が容器に侵入することを防止する分配用カート
リッジを提供することが望ましい。又、構造が簡単であり且つ種々のタイプのコ
ラプシブルな容器に容易に装着可能な汚染のないカートリッジを具備する分配シ
ステムを提供することが望ましい。又、流動可能物質の無菌性及び完全無欠性を
維持するためのシステムの効果性の実験的な確認を提供することが望ましい。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、コラプシブルな容器、即ち流動可能物質が分配される場合に内部真
空を発生することのない容器から流動可能物質を分配させる多回投与分配カート
リッジを提供している。該多回投与分配カートリッジは、デリバリ即ち送出し期
間中及び送出しと送出しとの間において外部汚染物が容器に侵入することを防止
する。特に、本カートリッジはハウジング、及び該ハウジングを気密態様で容器
の送出ポートへ取付けるための取付機構を具備している。該ハウジングの内側に
位置されているデリバリブロック即ち送出ブロックは、送出ポートを介して容器
から出て来る流動可能物質を受取るための入力ポートを具備している。該入力ポ
ートにおいて開始し且つ少なくとも1個の出力ポートにおいて終了する内部チャ
ンネルが該送出ブロックを貫通して延在している。シース即ち外装の一部が出力
ポート又は複数個のポートを被覆して該出力ポート又は複数個のポートからの流
動可能物質の流出のみを可能とさせる1つ又はそれ以上のスリーブバルブを形成
するように、エラストマーのシースが送出ブロックを包囲している。
【0012】 好適実施例においては、本カートリッジは該1つ又はそれ以上のスリーブバル
ブの下流側において該エラストマーのシースの端部によって形成されるアウトレ
ットバルブを具備している。該アウトレットバルブは、又、流動可能物質の流出
のみを許容する。典型的に、該シースの端部によって形成されているアウトレッ
トバルブはダックビル (duck bill)バルブ、スリット (slit)バル
ブ、又はフラッパー (flapper)バルブである。別の実施例においては、
該アウトレットはバルブを形成することなしに該エラストマーのシースの端部に
よって形成される。
【0013】 本発明のカートリッジは、更に、該エラストマーのシースによって形成される
アウトレット又はアウトレットバルブから流れ出る流動可能物質を分配するため
に該ハウジングによって画定されている分配ポートを有している。
【0014】 本発明のカートリッジは、例えば、チューブ、バッグ、点滴容器、注射器、袋
、コラプシブル貯蔵器、ベロー型容器等のコラプシブルな容器上に装着すること
が可能である。該取付機構は容器のタイプに依存し且つ、通常、接着性シール、
捩じ込み式ネック、圧入式ネック、結合用シール、ヒートシール、超音波溶接、
又はその他の結合用物質又は要素によって構成することが可能である。
【0015】 該ハウジングは、好適には、成形可能な物質から構成されており且つ剛性であ
る。このことはエラストマーシースの膨張を阻止し且つ流動可能物質が分配され
る場合にシースの磨耗を防止するために必要である。エラストマーシースは、好
適には、成形可能な熱可塑性エラストマーから構成されている。シースを形成す
る場合に使用することが可能な例示的な物質は、スチレンブタジエンスチレン、
シリコーン、ウレタン、クラトン (kraton)、ゴム等を包含している。更
に、該シースは滑り抜けを防止し且つスリーブバルブ又は複数個のバルブの適切
な動作を確保するために送出ブロック上に固定されている。このことは、Oリン
グ及び送出ブロックに形成した対応する溝又は送出ブロックにおける同様の溝内
に嵌合するシースにおける突起で達成することが可能である。別法として、該シ
ースは送出ブロックとハウジングとの間でピンチされる。然しながら、全ての場
合において、非膨張状態におけるシースの内径は送出ブロックの外径よりも小さ
く、従って該シースは送出ブロックの周りにきつく嵌合する。該シースの内径の
好適な範囲は送出ブロックの外径の0.5乃至0.8倍である。
【0016】 別法として、該ハウジングは該流体容器を修正し且つそれによりカートリッジ
を2つのコンポーネント、即ち送出ブロックとエラストマーシースのみとさせる
ことによって除去することが可能である。設けられる場合には、該ハウジングは
エラストマーシースを接触磨耗から保護し、エラスマーシースの過剰な膨張を防
止することによってエラスマーシースの破壊を防止し、流動可能物質がその経路
から漏洩又は逆流することを防止するためにエラストマーシースと送出ブロック
との間に液密シールを形成するためにエラストマーシースを送出ブロック上に圧
縮させるべく作用する。該ハウジングのこれらの機能の各々は、容器の送出ポー
トに隣接した容器のネックの内側表面を修正することによって達成することが可
能である。ボトル及びチューブの場合においては貯蔵器ネックの内側表面、又は
バック、袋、注射器又はピストンの場合においては送出ポートに隣接した付属品
又は取付具の内側表面を、該ハウジングの機能及び特徴を提供するために修正す
ることが可能である。別法として、容器の送出ポート内に挿入するための別体の
アダプタを構成することが可能であり、2コンポーネントカートリッジをそれに
取付けることを可能とする。該アダプタを使用することによって、1個又は2,
3の寸法のカートリッジのみが殆どの容器にフィットすることが可能である。
【0017】 本発明のカートリッジは空気及びその構成成分である酸素、窒素、水蒸気及び
その他の大気中のガス及びその他の煙、塵埃、花粉及び微生物を包含するその他
の空気中に浮遊する汚染物が侵入することを防止する上で効果的なものである。
従って、コラプシブル即ち体積が減少することが可能な容器の内容物はこれらの
タイプの外部の汚染物に起因して劣化することから保護される。本発明の特に有
益的な実施例においては、分配カートリッジを、例えば、熱的に、超音波によっ
て接着剤又はレーザーで製造業者によって容器に永久的に固着させることが可能
であり、従って該容器とカートリッジとは一体化された分配システムを構成する
【0018】 更に、本発明はバクテリア又はウイルスの濃縮溶液中に静的及び動的に浸漬さ
せた場合であっても流動可能な生成物の無菌性及び完全無欠性を維持するための
その能力の実験的確認を提供する。
【0019】 本システムは、エラストマーシースにおいて使用された場合に、送出ブランク
の長さに沿って一定のストレスを与え、それにより空気及び微生物を含む外部汚
染物の逆流に対して効果的なシールを与える送出ブロックの最適な幾何学的形状
を有益的に使用する。
【0020】 本発明は、又、微生物の侵入に対する経路を与えるようなコンポーネントパー
ツにおける食い違いとしての全ての不連続性を取り除く新規なプロセスを包含し
ている。
【0021】
【発明の実施の形態】
分配カートリッジ10の好適実施例を図1に示してある。分配カートリッジ1
0は、剛性であり且つ不活性である成形可能な物質から構成されているハウジン
グ12を有している。分配カートリッジ10はコラプシブルな容器14上に装着
した場合が示されており、該容器の上部部分のみが図示されている。カートリッ
ジ10は容器14のネック16よりもかなり大きなものであるように示されてい
るが、カートリッジ10の寸法をかなり減少させることが望ましい場合があり、
容器14がネック16の小さな延長部を構成するか又はネック16内へ突出する
か又はその中に埋め込まれる。図示した実施例においては、ネック16は、ハウ
ジング12の下側部分上のカートリッジネジ20と共同するネックネジ18を具
備している。従って、カートリッジ10は、ハウジング12をネック16に捩じ
込むことによって気密態様で容器14上に装着される。
【0022】 流動可能物質22が容器14内に格納されている。典型的に、物質22は外部
汚染物26からの保護及び注意深い分配作業を必要とする液体又は流体である。
これらの汚染物26は粒状物又は例えば空気とその構成要素である例えば酸素、
窒素、水蒸気及びその他の大気ガス、及び煙、塵埃、花粉及び微生物を包含する
空気中に浮遊する汚染物等のその他の物体28に分解することが可能である。空
気中に浮遊する微生物は酵母菌、糸状菌、バクテリア、原生動物及び多様なウイ
ルス等を包含することが可能である。例えば医薬品、化学物質、ヘルスケア物質
、個人的衛生物質、食用物及びその他の流動可能な物品等の多くの流動可能製品
は、上にリストした汚染物26のうちの少なくとも1つからの保護を必要とする
。これらの製品は家庭、商業及び産業の枠組みにおいて遭遇される。
【0023】 ネック16は開口即ち送出ポート24で終端している。流動可能物質22はポ
ート24を介して容器14から出て分配カートリッジ10へ入る。カートリッジ
10は送出ブロック30を有しており、その下側部分は物質22を受取るための
入力ポート32を画定している。送出ポート24は、カートリッジ10を容器1
4に装着した場合に、送出ブロック30の底部に対してきつく且つ確実に押し付
けられ、流動可能物質22が送出ポート24から直接的に入力ポート32へ導入
されることを許容する。
【0024】 送出ブロック30は内部チャンネル34を有しており、それは入力ポート32
において開始し且つ2つの分岐部40及び42に分割し、各分岐部は、夫々、出
力ポート36及び38で終端している。本実施例においては、出力ポート36及
び38は送出ブロック30の対向した面上に配設されている。ポート36及び3
8のこの幾何学的配置は、容易に製造されるものであり且つポート36と38と
の間の最大の円周方向の分離を確保するものであるので好適である。
【0025】 エラストマーシース44は送出ブロック30にわたって伸長しており即ちそれ
を包囲している。好適には、エラストマーシース44の物質は成形可能な熱可塑
性エラストマーである。当業者がその他の適切な弾性体を見つけ出すことが可能
なものであるが、最も好適なものとしては、スチレンブタジエンスチレン、シリ
コーン、ウレタン、クラトン及びゴムを包含している。
【0026】 シース44が送出ブロック30の周りにきつく嵌合することを確保するために
、非膨張状態において、シース44の内径がブロック30の外径よりも小さいも
のであることが重要である。このことは、シース44を送出ブロック30上に配
置させた場合に、それが送出ブロック30をきつく包囲するために伸長すること
を確保する。好適には、非膨張状態にあるシース44の内径は送出ブロック30
の外径の約0.5乃至0.8倍の間である。この直径差によって達成されるブロ
ック30周りの緊張した嵌合は、以下に説明するスリーブバルブ46及び48の
良好な動作を確保する。
【0027】 送出ブロック30上の所定位置にシース44を固定する別の対策は、送出ブロ
ック30周りに円周方向に延在する内側へ向かう膨らみ即ち突起50を包含して
いる。対応して、送給ブロック30は突起50を受納するための溝52を具備し
ている。突起50が送出ブロック30の円周に沿って溝52内に嵌められるか又
は着座されると、シース44は確実に固定される。基本的には、突起50は出力
ポート36及び38下側の位置においてシース44を送出ブロック30へ取付け
るか又は固定すべく作用する。別法として、シース44は超音波溶接又は熱的ヒ
ートシールによって送出ブロック30へ取付けることが可能である。
【0028】 適切に装着されると、シース44は送出ブロック30の側部上を延在して出力
ポート36及び38の両方を被覆し、夫々、シース44及びポート36及び38
の間における界面において2個のスリーブバルブ46及び48を形成する。スリ
ーブバルブ46及び48は一方向バルブであり且つポート36及び38における
圧力によって強制的に開放される場合に動作する。
【0029】 スリーブバルブ46及び48の下流側であって且つほぼ送出ブロック30の上
方において、シース44は収縮し且つ端部54で終端している。端部54におい
て、シース44の弾性物質は、好適には、薄いネックへ縮小し、該ネックは、該
弾性物質がそれ自身付着するので、通常閉じている。図1に示したように、シー
ス44の端部54はアウトレットバルブ56を形成している。アウトレットバル
ブ56は、例えば、ダックビルバルブ、スリットバルブ、又はフラッパーバルブ
とすることが可能である。当業者が理解するように、アウトレットバルブ56の
正確な幾何学的形状及びパラメータは、シース44の物質が一緒になる態様に依
存して異なる場合がある。アウトレットバルブ56は一方向の通常閉じているバ
ルブであって、圧力が端部54におけるくっついている壁をしてアウトレットバ
ルブ56を開放させる場合に流動可能物質22の流出を許容するに過ぎない。
【0030】 ハウジング12はアウトレットバルブ56の出口点における円形状の開口の形
態における分配ポート58を具備している。適用例に依存して、分配ポートはア
ウトレットバルブ56を取囲み且つシース44の端部を外部の物体との接触から
保護することが可能である。別法として、端部54は、特にアウトレットバルブ
56の周期的な清掃が所望される場合には、分配ポート58の壁を超えて端部5
4が突出することが可能である。
【0031】 ハウジング12の一般的な形状は、好適には、流動可能物質22を分配する場
合にシース44の形状と一致している。従って、ハウジング12は、カートリッ
ジ10の要素の外部環境の危険性からの一般的な保護に加えて、シース44の膨
張を阻止すべく作用する。ハウジング12のこのような機能はシース44が破壊
することを防止し且つ流動可能物質22の適切な流れ送出し特性を確保する。
【0032】 ハウジング12の内径は、好適には、アウトレットバルブ56からの流動可能
物質12の所望の送出し速度、流動可能物質22の粘度、及びシース44の弾性
及び破壊点に依存する量だけ送出ブロック30の外径よりも大きいものであるよ
うに選択される。流動可能物質22の適切な投与量はシース44の直径が500
μm程度の膨張で可能である。送出ブロック30の外径と相対的なハウジング1
2の内径は、特定の適用例に依存して選択することが可能である。ハウジング1
2の内部表面は、好適には、流動可能物質22が送出される場合に、シース44
を磨耗から保護するために滑らかなものである。
【0033】 分配カートリッジ10の動作について図2及び3を参照して説明する。図2に
おいて、流動可能物質22が内部チャンネル34及び分岐部40及び42内に存
在しているが、カートリッジ10はディスエーブル即ち脱勢状態にある。矢印A
によって示されるように、流動可能物質22はネック16及び送出ポート24を
介して、入力ポート32を介して内部チャンネル34内に通過している。シース
44は送出ブロック30をきつく包囲しているので、ポート36及び38におい
てスリーブバルブ46及び48は閉じられている。スリーブバルブ46の拡大図
は流動可能物質22がシース44と接触している状態を示している。圧力が充分
でないために、流動可能物質22はスリーブバルブ46又は48を開くことが不
可能である。一方、アウトレットバルブ56は閉じたままであり且つアウトレッ
トバルブ56の下流側には流動可能物質22は存在しない。
【0034】 図3に示したように、カートリッジ10を活性化させるために、容器14又は
流動可能物質22に対して圧力を付与する。手動的又は例えば蠕動ポンプでもっ
て機械的方法によって、容器14を圧縮することによって容器14上に圧力を付
与することが可能である。ポンプ動作又はその他の圧力を送出す内部的方法によ
って流動可能物質22上に圧力を付与することが可能である。両方のスリーブバ
ルブ46及び48は流動可能物質22によって付与される圧力によって強制的に
開かれる。流動可能物質22がスリーブバルブ46及び48の下流側の空間を充
填するに従ってシース44は膨張する。同時的に、ハウジング12はシース44
の過剰な膨張及びその破壊又は磨耗を防止する。
【0035】 流動可能物質がシース44の端部54に向かって進行するに従い、シース44
の下側にトラップされた流動可能物質22の圧力が動作してアウトレットバルブ
56を開放させる。従って、流動可能物質22は矢印Bによって示したようにア
ウトレットバルブ56を介して分配される。流動可能物質22の圧力がスリーブ
バルブ46及び48を開放状態に維持するのに必要な最小のスレッシュホールド
圧力より降下すると、ハウジング12とシース44との間に残存している流動可
能物質22はアウトレットバルブ56を介して排除される。このことは、シース
44が収縮して送出ブロック30をきっちりと包囲する場合にシース44によっ
て付与される圧力によって発生する。
【0036】 アウトレットバルブ56とのスリーブバルブ46及び48のタンデムな配置は
明らかに有益的である。いずれかのスリーブバルブ46又は48を介しての流動
可能物質22の逆流は存在しない。シース44下側に残存する全ての流動可能物
質22はアウトレットバルブ56を介して排除される。従って、アウトレットバ
ルブ56を介しての逆流も存在しない。その結果、分配カートリッジ10の動作
は汚染なしである。外部汚染物26の粒子28がアウトレットバルブ56及びス
リーブバルブ46又は48を介して容器22の内側に入り込むことはない。
【0037】 スリーブバルブ46及び48の下流側にトラップされた全ての流動可能物質2
2は、常に、アウトレットバルブ56を介して追い出されるので、分配カートリ
ッジ10の動作はその後のサイクル期間中同一である。従って、分配カートリッ
ジ10は多回投与のデリバリ即ち送出しに適している。
【0038】 適用例に依存して、分配カートリッジ10は製造業者又は顧客によって容器1
4上に装着させることが可能である。例えば、流動可能物質22が、一般的な消
費者市場に対し意図されているペースト、薬品流体又は食用物質である場合には
、カートリッジ10は便宜的に工場で据え付けることが可能である。一方、カー
トリッジ10が特定の液体又は流体を分配するために使用されるべき時をエンド
ユーザーが決定することが可能である。
【0039】 分配カートリッジ10の構造は、広い範囲の粘度にわたる物質での動作を確保
している。従って、分配カートリッジ10は高度に効果的であり且つ普遍的であ
る。その汚染のない動作は、内容物が押出される場合に内部真空を発生すること
のない容器から送出される事実上任意の流動可能物質の純度を維持する上で有用
である。
【0040】 分配カートリッジ10を製造するのに必要な構成及び物質は低コストであり且
つ組立てが簡単であり且つ完成した製品は任意のコラプシブル即ち減少可能な容
器の上に又はその中に装着させることが可能である。分配カートリッジ10を容
器内に装着するためには、分配カートリッジ10をネック16の内側に気密状態
で着座すべく修正することが可能である。必要とされる修正は簡単であり且つ当
業者によって容易に実現される。
【0041】 永久的に装着された状態において、分配カートリッジ10及び容器14は高度
に効果的な一体化した分配システムを形成する。このようなシステムは家庭的又
は商業的消費のために意図されている流動可能物質を分配する上で極めて価値の
あるものである。何故ならば、汚染のない態様で多回投与を送出すための使用の
準備がされた製品が消費者に対して提供することが可能だからである。
【0042】 図1−3の好適実施例は、それを特定の適用例に対してより適切なものとさせ
るために幾つかの態様で修正することが可能である。例えば、図4は高くさせた
即ち隆起させた分配ポート60を具備するハウジング12の先端部分を示してい
る。この場合においては、シース44の端部64によって形成されているアウト
レットバルブ62は分配ポート60の高い壁によって完全に保護されている。こ
の実施例は、アウトレットバルブ60が外部からアクセスすることが不可能なま
まであるべき適用例に対してより適切である。
【0043】 図5はアウトレットバルブ70を形成するシース68の端部66のより詳細な
図を示している。この実施例においては、シース68は矩形状の開口へ幅狭とな
り、スリットバルブを構成している。勿論、端部66によって形成される開口の
異なる形状は異なる流れ特性を有する異なるバルブを生成する。例えばダックビ
ルバルブ及びフラッパーバルブ等のその他のバルブをシース68の端部66によ
って形成することが可能である。当業者はその他のタイプのバルブを使用するこ
とが可能であり、及び送給すべき流動可能物質及び分配条件に対してどの特定の
バルブタイプが最も適しているかを決定することが可能である。
【0044】 図6は多数の出力ポート74を具備する送出ブロック72を図示している。こ
の場合においては、出力ポート74は送出ブロック72の上部部分76に沿って
等しい間隔で円周方向に出力ポート74が位置されている。上部部分76の下側
に、エラストマーシース44を取付けるための溝78が位置されている。送出ブ
ロック72は容器14のネック16との改良した接触のための下側の部分80及
び底部保護層82を有している。内部チャンネル86の端部における入力ポート
84が送出ブロック72の底部に示されている。送出ブロック72は流動可能物
質のより高い処理能力に対して特に適している。
【0045】 図7はチューブ94のネック92上に装着した分配カートリッジ90の別の実
施例を示している。この構成は例えば歯磨き等のペースト96を分配するために
設計されている。注意すべきことであるが、歯磨きチューブ上に装着するための
分配カートリッジ90の実際の寸法は好適にはより小さなものである。
【0046】 好適実施例におけるように、分配カートリッジ90はハウジング98を有して
おり、その内側には、エラストマー製のシース100が送出ブロック102を包
囲している。この実施例においては、シース100はハウジング98と送出ブロ
ック102との間において気密態様でピンチ即ち挟持させることによってシース
100が固定されている。ハウジング98の底部はチューブ94のネック92内
側に嵌合する圧入用ネック104を具備している。例えば接着剤等の付加的な接
着性シ−ル106を圧入ネック104の周りに設けることが可能である。
【0047】 送出ブロック102は内部チャンネル106を有しており、それは入力ポート
108において開始し2つの分岐部110及び112に分割している。これら2
つの分岐部110及び112は出力ポート114及び116において終端してお
り、夫々、2つのスリーブバルブ118及び120を形成している。シース10
0の端部122はアウトレットバルブ124を形成している。ハウジング98は
分配ポート126を有しており、それはアウトレットバルブ124を外部環境か
ら保護している。
【0048】 図7は送出モードにある分配カートリッジ90を示しており、且つ分配カート
リッジ90の動作は上述した好適実施例のものに類似している。送出モードにお
いては、スリーブバルブ118,120及びアウトレットバルブ120は開いて
おり、且つペースト96は分配ポート126から分配される。ユーザがチューブ
94を図示したごとくスクイーズ即ち絞ることによって供給される圧力がスリー
ブバルブ118及び120を強制的に開かせ且つアウトレットバルブ124を介
してチューブ94からペースト96を排出させる。
【0049】 図7に示した実施例の付加的な利点はそれが簡単であることである。送出ブロ
ック106の周りの所定位置に位置するためにシース100をピンチ即ち挟持す
ることは低コストの解決法である。更に、ネック92と圧入ネック104との間
に確立される圧入は、製造業者によって送出しカートリッジ90を予め装着する
のにこの実施例を適したものとしている。
【0050】 図8は注射器130上に装着した図7のカートリッジ90を示している。前の
実施例との間の唯一の差異は、カートリッジ90がボンディング即ち接着用のシ
ール134によって注射器130のネック132へ取付けられていることである
。ボンディングシール134は、好適には、カートリッジ90がネック132上
の所定位置に配置された場合に、分配ユニット (不図示)から付与される。ボン
ディングシール134は、任意の接着剤又はエポキシドとすることが可能である
。別法として又は付加的に、超音波溶接接合又はヒートシールを使用することが
可能であり、その場合にはボンディング物質はネック132の周りに溶融される
。ネック132自身がプラスチック又はボンディング物質と共に部分的に溶融す
ることが可能なその他の物質からなる場合には、優れた接続が達成される。
【0051】 動作期間中に、プランジャ136によって与えられる圧力が、上述した如くに
カートリッジ90によって流動物質97を分配させる。本実施例は家庭環境及び
病院環境において薬品流体を送出すのに適している。
【0052】 図9は本発明の更に別の実施例を示している。図9はエラストマー製のシース
156によって包囲されている送出ブロック154を収納している分配カートリ
ッジ150のハウジング152を示している。好適実施例におけるように、2つ
のスリーブバルブ158及び160が送出ブロック154の出力ポート162及
び164において形成されている。
【0053】 この実施例におけるシース156の一端部はアウトレット168を形成してい
る。然しながら、好適実施例と異なり、アウトレット168はバルブを形成する
ものではない。動作期間中に、スリーブバルブ158及び160は上述した如く
にスリーブバルブと同様に動作し、且つアウトレット168は流動可能物質が分
配ポート170を介して流れ出ることを許容する。流動可能物質を分配した後に
、シース156は送出ブロック154の周りにきつく収縮する。シース156の
収縮は外部の汚染物28がシース156と送出ブロック154との間のスリーブ
バルブ158及び160の下流側の空間に侵入することを防止する。該収縮は、
又、その空間から残存する流動可能物質を追い出す。従って、本実施例の動作は
好適実施例に類似しているが、付加的なアウトレットバルブを必要とするもので
はない。
【0054】 図10はアウトレットバルブがない分配カートリッジ170の更に別の実施例
を示している。この実施例においては、内部チャンネル172の分岐部174及
び176が送給ブロック171においてY形状を形成している。エラストマー製
のシース178は出力ポート180及び182を被覆して夫々スリーブバルブ1
84及び186を形成している。シース178は送出ブロック171の突起18
9を着座させるための溝118を具備している。この送出ブロック171上のシ
ース178の固定方法は、溝が送出ブロックに設けられる他の実施例と異なって
いる。
【0055】 図11はベロー型容器192上に装着した分配カートリッジ190を示してい
る。ハウジング194はエラスマー製のシース198によって取囲まれている送
出ブロック196を保護している。着座200がハウジング194内側に送出ブ
ロック196を装着し且つ容器192のネック202に対して気密シールを与え
るために設けられている。
【0056】 シース198はOリング204を画定しており且つ送出ブロック196はOリ
ング204を着座させるための対応する溝206を画定している。Oリング20
4を使用してのシース198の取付けは、上述した他の実施例におけるものより
もより確実である。従って、分配カートリッジ190は、シース198上に高い
ストレスを与える条件下で流動可能物質を分配するのに特に適している。
【0057】 図12Aは分配カートリッジ220の別の実施例を示している。カートリッジ
220は、大略、流動可能媒体を保持する容器から汚染のない単一方向の分配動
作を与える。カートリッジ220は、更に、空中汚染から容器内の流動可能媒体
を保護し且つ空気に露呈させることに起因する酸化又は劣化及び流体の浸漬によ
る汚染から保護している。このことは、又、保存剤、クリーニング剤、又はバク
テリア殺傷剤なしで流動可能媒体を調製することを可能とする。
【0058】 カートリッジ220は、大略、ハウジング230及びハウジング230内側の
送出ブロック250を包囲するエラストマー製のシース240を有している。カ
ートリッジ220は容器と一体的に形成するか又は別体として設けれることが可
能である。ハウジング230は過膨張による破裂又は破壊からエラストマー製の
シース240に対して保護を与えている。
【0059】 送出ブロック250は、入力ポート253において開始し且つ分岐部254及
び256に分割する内部チャンネル252を有している。分岐部254及び25
6は夫々出力ポート258及び260において終端している。エラストマー製の
シース240は出力ポート258及び260を被覆し出力ポート258及び26
0においてスリーブバルブを形成している。分配カートリッジ220が図12A
に示したように閉じられると、エラストマー製のシース240によって出力ポー
ト258及び260において形成されているスリーブバルブは液密シールを形成
している。
【0060】 エラストマー製のシース240は弾性特性を有する物質から構成されている。
エラストマー製のシース240の弾性即ち弾力的な特性は、分配カートリッジが
閉じていることが意図されている場合に液密スリーブバルブを形成するために出
力ポート258及び260を被覆している送出ブロック250をスクイーズ即ち
押し潰すことを可能としている。
【0061】 流動可能物質が分配されている場合には、該流動可能物質が出力ポート258
及び260において形成されているスリーブバルブを開放し、出力ポート258
及び260を介して流出し、アウトレット242を介して下流側へ移動し且つハ
ウジング230のポート232から流出する。出力ポート258及び260にお
けるスリーブバルブは、エラストマー製のシース240の弾性即ち弾力性に打ち
勝つのに充分な流動可能物質内の内部圧力を形成することにより及び/又はシー
ス240を変位させ、例えば液体圧力に起因して流動可能物質が流出することを
可能とすることによって開放される。然しながら、分配動作が終了すると、エラ
ストマー製のシース240は迅速にその変形されていない状態へ復帰し、送出ブ
ロック250をスクイーズ即ち押し潰し逆流を防止する。シース240がその変
形されていない即ち閉じた状態へ向かって復帰する間に、流動可能物質は残留流
れに起因して出力ポートの下流側へ強制される。従って、流動可能物質の方向は
基本的に一方向即ち単一方向の流れである。
【0062】 より大きなシール力を与えるために、エラストマー製のシース240はカラー
244を有しており、それは増加された弾力性を与える。カラー244の厚さは
流体が出力ポート258及び260から流出することを防止するのに必要とされ
る力の量に基づいて最適に設計することが可能である。特に、より厚いカラーは
より大きな緊張を与え且つより高いクラッキング圧力、即ち流動可能物質が流出
することが可能であるように分配カートリッジを開放するのに必要な最小圧力を
必要とする適用例に対してより適している。
【0063】 上述したように、エラストマー製のシース240は送出ブロック250をスク
イーズ即ち圧搾する。従って、送出ブロック250はシースを破裂させる場合が
あるような尖った突起を有することは望ましいことではない。従って、送出ブロ
ック250は、射出成形プロセスからの残留物がエラストマー製のシース240
内に突出することがないことを確保するために凹状先端部268を有している。
【0064】 エラストマー製のシース240はハウジング230と送出ブロック250との
間の所定の位置に保持されている。ハウジング230はリップ236を画定して
おり、それは送出ブロック250をハウジング230に取付けるために送出ブロ
ック250のフランジ264と共同する。別法として、例えば、超音波溶接、接
着剤、圧入、及びヒートシールを包含するその他の適切な取付機構を使用して送
出ブロック250をハウジング230へ取付けることが可能である。シース24
0は、更に、シース240に対するストップとして作用する送出ブロック250
によって画定されている隆起部266によって支持されている。
【0065】 エラストマー製のシース240は滑らかなOリング246を画定しており、そ
れはハウジング230のフード234と送出ブロック250のフランジ264と
の間に圧入されている。Oリング246と接触しているフード234の表面は、
好適には、液密シールを形成するために滑らかなものである。この滑らかさは、
以下に説明するように、ハウジング230が形成されるモールドを高度に研磨す
ることによって達成することが可能である。
【0066】 分配カートリッジ220は容器と共に一体的に設けることが可能であり、又は
それに取付けることが可能である。好適には、送出ブロック250のネック26
2はタップを立てるか又はネジ山を切ることが可能である。別法として、ネック
262はルアー型接続を形成すべく適合させることが可能である。分配カートリ
ッジ220を容器へ取付けることは、更に、ハウジング230によって画定され
ている孔内に嵌合する送出ブロック250によって画定されているペグ等の突起
によって更に簡単化させることが可能である。ペグと孔との組合わせ、又は任意
のその他の適切なロックとキーとの組合わせは、例えば、分配カートリッジ22
0が容器に締着される場合に、ハウジング230が送出ブロック250周りに回
転することを防止する。
【0067】 図13は概略ハウジング282とエラストマー製のシース284とを有してい
る分配カートリッジ280の別の実施例を示している。この実施例においては、
分配カートリッジ280は、大略、分配カートリッジ280が実質的に円錐形状
をしている点を除いて、図12Aに示した分配カートリッジ220と同一である
。図13は、更に、分配カートリッジ280のエラストマー製のシース284の
斜視図を示している。分配カートリッジ280の円錐形状は尖った分離部のない
カートリッジの表面のより滑らかな輪郭を与えることにより且つ流体排除サイク
ル全体にわたりエラストマー製のシース上の一様な歪みとさせることによって分
配カートリッジを向上させることを可能とする。
【0068】 図14は送出ブロック306を包囲しているエラストマー製のシース302を
具備している分配カートリッジ300の更に別の実施例を示している。エラスト
マー製のシース302は送出ブロック306によって画定されている突起308
とハウジング310によって画定されている溝312との間に圧入されているタ
ング304によって固定されている。従って、タング304と、突起308と、
溝312との共同は、エラストマー製のシース302を所定位置に確保すると共
に液蜜シールを与えている。
【0069】 分配カートリッジの製造及び組立 上述した又はその任意の変形例の分配カートリッジのいずれかの各部分即ちコ
ンポーネントは従来の機械加工技術によって製造することが可能であるが、射出
成形が好適な方法である。射出成形によって製造された場合には、モールド即ち
キャビティは全ての滑らかな即ちシール用の表面から離れてパーティングライン
を形成する非対称的なコンポーネントパーツを有するべきである。
【0070】 図15A−15D及び図16A−16Cは本発明の分配カートリッジの製造に
対して特定的な幾つかの特徴を例示している。例示的な目的のためにのみ、図1
5A−15D及び図16A−16Cに示した分配カートリッジは図12A及び1
2Bの実施例に対応している。然しながら、当業者は、本明細書に記載した一般
的な製造及び処理概念及び原理をその他の実施例及び/又はその他の変形例に対
して容易に適用することが可能であることを理解すべきである。
【0071】 図15A−15Dは送出ブロック250、エラストマー製のシース240、ハ
ウジング230の機能的表面を夫々クロスハッチングによって示してある。これ
らの機能的表面は、エジェクターピンマーク (飛び出しピンきず)、水準線、ツ
ールマーク (工具きず)が存在すべきではない。エラストマー製のシース240
と送出ブロック250との間の液密シールは、これらの機能的表面のうちの少な
くとも一部に対してモールドを研磨することによって向上させることが可能であ
る。例えば、該機能的表面は、エラストマー製のシース240と送出ブロック2
50との間の接触表面を包含している。該機能的及び/又は接触表面を研磨する
ことは、それらを滑らかなものとさせ且つシール性能を向上させる。最小でも、
エラストマー製のシース240の内部表面及び送出ブロック250の外部シール
表面を研磨すべきである。
【0072】 滑らかさは特にシール領域近くにおいて重要である。何故ならば、何等かの表
面の不完全性は細菌が付着する箇所として作用するか、又は細菌が移動するため
の経路を提供することが可能だからである。表面の不完全性を除去することは、
エラストマー製のシース240と送出ブロック250との間の界面に沿って且つ
多分、流体供給源へ移動することを防止する。従って、特にシール領域近くにお
いて表面の不完全性が減少されることはシール性能を向上させる。
【0073】 好ましい滑らかさは、これらに制限されるものではないが、ラッピング、ポリ
シング、グライディング又はホーニングを包含する従来の仕上げ技術によって達
成することが可能である。これらのプロセスの各々は1乃至30マイクロインチ
の範囲内の粗さ高さを達成することが可能である。
【0074】 該機能的表面が飛び出しピンきず、水準線、及びツールきずがないものである
ことを更に確保するために、全てのモールドパーティングライン、フローライン
(流れ線)、及び飛び出しピンきずはこれらの機能的表面から離れて配置される
べきである。特に、送出ブロック250、エラストマー製のシース240、ハウ
ジング230の各々に対してPLとして示してあるモールドパーティングライン
を図15A−15Dに夫々示してある。パーティングラインPLは、分配カート
リッジの各コンポーネントに対するモールドコンポーネントが非対称的なもので
あるように配設される。更に、図16A,16B,16Cは、送出ブロック25
0、エラストマー製のシース240、ハウジング230の夫々に対しての好適な
円形状の配置方向を示している。
【0075】 分配カートリッジの各コンポーネントは、射出成形サイクル期間中においての
均等な収縮及び最小の歪みを確保するために広範囲のコアリング (coring
)を有することが可能である。好適及びより好適なプロセスパラメータを夫々表
1及び表2に示してある。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】 送出ブロック250に対するモールドは、好適には、より対称的なモールドの
充填を与えるために凹状先端部においてゲート動作させる。適切な物質は、熱可
塑性又は熱硬化性の物質又はPMMA,ABS,PC,GPPSなどの成形可能
なポリマー樹脂を包含している。エラストマー製のシースは、好適には、20乃
至80ショアAの範囲内、より好適には約48ショアAのジュロメーター硬度を
有する熱可塑性又は熱硬化性エラストマーから構成されている。
【0079】 分配カートリッジを製造するプロセスはエッチングを包含することも可能であ
る。該コンポーネントは、シリコン化合物の反応性イオン又はドライエッチング
を直接的に使用して形成することが可能である。例えば、送出ブロックは、シリ
コンウエハ上に形成することが可能であり、その場合にマイクロチャンネル及び
ポートはプラズマエッチングによって形成される。窒化シリコンからなる薄膜を
ウエハ上に選択的に付着形成させ、弾力性のあるメンブレン又は可撓性のある部
材を形成することが可能である。メンブレンを形成する膜は、更に、手のこんだ
架橋及びバルブ構造を形成するために犠牲層 (例えばアルミニウム又は二酸化シ
リコン)上に付着形成させることが可能である。従って、逆流又は外部汚染なし
で極めて少量の流動可能物質 (マイクロリッター未満)を送出すことが可能であ
るように、分配カートリッジの寸法決定することは本発明の別の側面である。
【0080】 別法として、より良好なモールドを形成するために化学的エッチングを使用す
ることが可能である。ウエット化学的エッチングプロセスは、ある従来のモール
ド製造技術よりもより正確な寸法を達成することが可能である。従って、従来の
射出成形の利点の多くを化学的エッチングを使用して実現させることも可能であ
る。
【0081】 調製雰囲気パッケージング (MAP) 図17A−17Cを参照して、製品を制御雰囲気中にパッケージングする調製
雰囲気パッケージング (MAP)用のシステムにおいて本発明の2つの分配カー
トリッジの使用について説明する。MAPを使用することによって、通常のパッ
ケージにおいてしばしば見出される損傷を発生する要素を取り除くことによりパ
ッケージングした製品の寿命を長期化させることが可能である。例えば空気中の
水分の量等の少量の湿気であっても生鮮農産物の時期尚早的な損傷又は腐敗を発
生させる場合がある。MAPによって恩恵を受けることが可能なその他の物品の
例は花及び肉等がある。
【0082】 図17Aは、MAPシステムの1実施例を概略的に示している。MAPシステ
ムは、大略、制御雰囲気供給源570、シールした物品510を包囲している密
封したパッケージ500、真空ユニット560を包含している。MAPシステム
は、更に、単一方向入口バルブ520及び単一方向出口バルブ530を包含して
いる。入口バルブ520及び出口バルブ530は上述した分配カートリッジと同
様のものとすることが可能であり且つパッケージ500と一体的なものとするこ
とが可能である。制御雰囲気供給源570は第一ストップコック550を介して
入口バルブ520と連通している。更に、真空ユニット560は第二ストップコ
ック540を介して出口バルブ530と連通している。
【0083】 図17Aに示したように、パッケージ500における元の雰囲気は、第一スト
ップコック550を閉じ、第二ストップコック540を開き、且つ出口バルブ5
30を介して真空ユニット560で真空を付与することによって排気される。出
口バルブ530はパッケージ500と真空ユニット560との中間に存在してい
るので、パッケージ500内の元の雰囲気は出口バルブ530を介しての逆流な
しにパッケージ500から除去される。更に、閉じられている第一ストップコッ
ク550は入口バルブ520を介してパッケージ500へ外部汚染物が侵入する
ことを防止する。パッケージ500から雰囲気が充分に排気されると、第二スト
ップコック540が閉じられる。
【0084】 図17Bは、第一ストップコック550を開き且つ第二ストップコック540
を閉じることによって、制御雰囲気供給源570から適切なガスでパッケージ5
00を充填する状態を示している。制御雰囲気供給源570からのガスは、パッ
ケージ500が所望のレベルへ充填されるまで、開いている第一ストップコック
550及び単一方向入口バルブ520を介してパッケージ500へ供給される。
従って、パッケージ500の雰囲気は制御されたものとなり、且つパッケージ5
00内に包含されている物品510の寿命を向上させることが可能である。図1
7CはMAPシステムを示しており、その場合に、第一ストップコック550及
び第二ストップコック540が閉じられており且つパッケージ500内に包含さ
れている制御雰囲気はパッケージ500内の物品510の輸送及び貯蔵のために
入口バルブ520及び出口バルブ530によって維持されている。
【0085】 理解されるように、本発明の前述した側面は、液体、溶液、混合物、分散液、
懸濁液、ローション、クリーム、ゲル、軟膏を包含する広範囲の流動可能媒体を
分配し且つ送出すためのシステムを提供している。これらの流動可能媒体は、揮
発性又は非揮発性、水溶性又は非水溶性、無機性又は有機性及び/又はそれらの
任意の組合わせとすることが可能である。各特定の適用例において使用されるべ
きコンポーネントパーツに対する物質の適切な選択によって、本発明は任意の産
業において使用される流体に対する分配及び送出しシステムとしての適用性を有
している。
【0086】 本分配及び送出しシステムは、蒸発、酸化、加水分解の悪影響から流動可能物
質を有益的に保護し、且つ (1)原生動物、酵母菌、糸状菌、バクテリア及びヴ
ィールス等の微生物、 (2)空気及び例えば窒素、酸素、二酸化炭素及び水等の
その構成部分のうちの1つ又はそれ以上、 (3)塵埃、煙、花粉及び糸状又はそ
の他の微粒子、 (4)例えばHIV又はB型肝炎ウイルス等の空中又は血液中の
病原体、及び/又は (5)流動可能物質又はその構成要素のうちの1つ又はそれ
以上の蒸発が本分配及び送出しシステム内の流動可能媒体内に進入することを有
益的に禁止する。従って、フィルタ、抗菌性保存剤、酸化防止剤、吸収剤等は必
要ではなく、それにより物質の純度を増加させ、調製の容易性を増加させ、コス
トを低下させ、損傷を発生させるか又は有害な副作用を減少させるという実質的
な利点を提供している。本システムの効果性は、システムが開かれ且つその最初
の内容物が市場におけるその使用期間中にわたって分配される場合から最も明ら
かなものとなる。送出し期間中に流動可能物質の純度を継続して維持することに
よって、本発明によって具体化されたシステムはより大きな寸法の容器を分配す
ることを可能とし、それにより物質の体積当たりのコストを減少させ且つ規模の
経済性を可能とさせる。
【0087】 ウイルス及びバクテリアの攻撃に対する本発明の効果性を示した例を以下の2
つの例によって例示する。
【0088】例1 以下の例は本発明の1実施例、特に、ウォーターフォール社のMICROBA
RRIER (商標)カートリッジモデル#WFIP1b MCS 97−62A
の送出しシステムのバクテリア攻撃テストに対する詳細を記載するものである。
【0089】 カートリッジシステムデザインは、流動可能物質の多回投与の送出しを可能と
し、且つ長期間にわたっての送出し期間中及び送出しと送出しとの間においての
外部汚染物の流入を防止することを意図している。
【0090】 微生物評価は、テストカートリッジを無菌成長媒体で充填した60mL注射器
へ取付けることによって行った。使用をシミュレーションするために、テストカ
ートリッジを介して毎日1−3mLのアリコートの無菌成長媒体を分配させた。
次いで、カートリッジの先端をバクテリア濃縮懸濁液内に浸漬させることによっ
て汚染させた。この研究において使用したバクテリアは、mL当たり約1×10 8 コロニー形成単位 (CFU/mL)の濃度でのブレバンディモナスデミュニュー
タ (Brevundimonas diminuta (以前は、シュードモナス
デミュニュータ (Pseudomonas diminuta))であった。
【0091】 毎日、注射器内の1アリコートの流体を回収し且つテスト微生物の存在につい
て評価を行った。この研究は少なくとも7日間に対して行うべく設計されたもの
であるが、全部で21日に拡張された。評価流体中に攻撃微生物が検知されたか
又は注射器内の媒体が濁ったか否かに依存して「陽性」又は「陰性」として結果
をまとめた。この研究は30個のカートリッジについて評価を行った。
【0092】 手順 テストカートリッジはテストを行う前に酸化エチレンガスによって殺菌した。
殺菌は以下のパラメータに従って行った。
【0093】 酸化エチレン殺菌 予備調整:最小で30分 温度:52℃±2℃ 相対湿度:55±10% ガス濃度:600mg/リットル 露呈時間:4−5時間 脱気時間:55℃±2℃において最小で48時間 約100mLの大豆カゼイン消化肉汁 (SCDB)にブレバンディモナスデミ
ュニュータを植え付け且つ24±4時間の間37±2℃で穏やかにシェーキング
を行って培養させた。該細菌培養を0.01%のTWEEN (登録商標)80を
含有する普通ブイヨンで希釈させて約1×108CFU/mLの濃度とさせた。
0.01%TWEEN (登録商標)80を有する普通ブイヨンの1×108表面張
力は42±2ダイン/cmであった。新たな細菌培養を作成し且つ毎日のテスト
に対して滴定を行った。この新たな培養を、カートリッジの先端を汚染させるた
めに使用した。
【0094】 無菌の60mL注射器を0.01%のTween (登録商標)80を有する約
60mLの普通ブイヨン (NBT)で無菌で充填させた。HEPAフィルタ付き
フード内側において、1mLのアッセイ即ち評価分析流体を注射器から無菌の試
験管内へ分配させた。この最初のサンプルはそのカートリッジに対する時間=0
サンプルであった。1mLアリコートを分配させた後に、該注射器を無菌で無菌
テストカートリッジに取付けた。次いで、1−3mLアリコートの無菌普通ブイ
ヨンを該テストカートリッジを介して該注射器から分配させた。該手順では、1
mLを分配すべきであると記載しているものであるが、1mLで分配される流体
の量を制御することは困難であった。このことはテストプロトコルに対する逸脱
を表していた。分配の後に、該カートリッジの先端を培養懸濁液内に約0.5イ
ンチ浸漬させることによって汚染させた。30個のユニットについてテストを行
った。
【0095】 全ユニット (注射器及びカートリッジ)を水平な表面上に配置させ且つ24±
2時間の間室温 (23±3℃)において培養させた。毎日、サンプル回収、分配
及び汚染ステップを各テストユニットに対して繰返し行った。注射器内の流体が
濁った時点でそのサンプルに対する更なるテストを終了させたが、そうでない限
り、テストは約21日間にわたって行った。
【0096】 3個の陰性及び3個の陽性のコントロール (対照基準)をテストプログラム内
に包含させた。無菌テストユニット (60mL注射器及びカートリッジ)からな
る陰性コントロールはテストユニットと同じに準備したものであったが、カート
リッジは出口ポートを有するものではなかった。無菌テストユニット (60mL
注射器及びカートリッジ)からなる陽性コントロールはテストユニットと同じに
準備したものであるが、カートリッジはエラストマー製のシースにおいてスリッ
トを有しており、入口ポート及び出口ポートを自由に攻撃バクテリアに露呈させ
るものであった。
【0097】 注射器から回収したアリコートを37±2℃においてシェーキングを行って約
48時間の間回収した流体を培養することにより成長に対して定性的に分析評価
を行った。培養後の流体に関して視覚的観察を行った。濁りの発生は「陽性」即
ち「+」として評価した。濁りが観察されなかった場合には、その結果は「陰性
」即ち「0」として評価した。成長を示した分析評価管を、攻撃生物の検知を検
証するために、大豆カゼイン消化寒天 (SCDA)上に分離のために移動させた
。そのSCDAプレートを37±2℃において24−72時間の間培養させた。
ブレバンディモナスデミュニュータの生化学的検証は陽性オキシダーゼテスト及
び陰性グラム染色を包含していた。
【0098】 結果 テストの第一週期間中において30個のテストユニットのいずれにおいても汚
染は観察されなかった。陽性コントロールは陽性であり且つ陰性コントロールは
陰性であった。
【0099】 テストの第二週期間中に30個のテストユニットのいずれにおいても汚染は観
察されなかった。
【0100】 1つのサンプル(#18)は16日目に陽性であり、従ってこのカートリッジ
のテストは中止した。濁りの原因である試験管内の成長についてテストを行い且
つブレバンディモナスデミュニュータであることを生化学的に検証した。テスト
の第三週期間中にその他の29個のテストユニットのいずれにおいても汚染は観
察されなかった。陽性及び陰性のコントロールは第三週の間同一のままであった
【0101】 流動可能物質用の多回投与分配及び送出しシステムのためのMICROBAR
RIER (商標)カートリッジは、送出し期間中及び送出しと送出しとの間にお
いて外部汚染物が流入することを防止するように設計されている。
【0102】 バクテリア汚染の可能性は分配装置にとって、特に長期間にわたって使用され
る多回投与製品にとって懸念事項である。
【0103】 攻撃生物としてブレバンディモナスデミュニュータの選択は、制御した条件下
において成長した場合のその小さな寸法に基づくものであった。適切に培養され
た場合に、多くのブレバンディモナス微生物は0.45μmのメンブレンフィル
タを介して通過する。該微生物の小さな寸法はテストカートリッジに対する厳し
いバクテリア攻撃を表している。この鞭毛攻撃生物の迅速な運動能力、及び該生
物を栄養素へ駆り立てる知覚器官を所有していることがテスト攻撃の厳しさを向
上させている。ブレバンディモナスデミュニュータは、又は、薬品プロセスに対
するメンブレンフィルタ評価テストを行う場合に選択される生物である。
【0104】 血液及び体液に対する表面張力範囲は約42−60ダイン/cmである。従っ
て、血液及び体液の濡れ特性をシミュレーションするためには、攻撃懸濁液の表
面張力はこの表面張力範囲の下端[42±2ダイン/cm]を近似するように調
節させた。
【0105】 栄養媒体を毎日分配させることの選択は厳しい攻撃を表している。毎日新しい
培養菌で汚染させ且つ24時間そのメカニズムを介して成長させることは、頻繁
な分配ステップのみが関与するテストよりも一層厳しいものである。
【0106】 要約 本発明において記載したようなMICROBARRIER (商標)カートリッ
ジを小さな運動性のバクテリアであるブレバンディモナスデミュニュータで21
日間の間毎日攻撃させた。攻撃テスト手順は、 (1)該カートリッジを介して栄
養媒体を分配させ、 (2)該カートリッジの先端を濃縮バクテリア懸濁液 (108 CFU/mL)内に浸漬させることによってカートリッジ先端を汚染させ、 (3)
23±2℃において24時間の培養のために各カートリッジ及び注射器を水平な
表面上に配置させる、ことを包含していた。該カートリッジは14日間の間完全
な無菌性を与えた。三週間の期間にわたって、30個のユニットのうちの1つだ
けが生物が成長することを許容させた。このことは第一週及び第二週に対しては
100%効果的なバリア (障壁)であることに対応し、且つ第三週に関しては9
7%のバリア効果性に対応している。
【0107】 本装置の独特の構成は、その他の従来の微生物バリアと比較することを困難な
ものとしている。然しながら、本発明装置は0.45gm微孔性メンブレンに対
して研究所において見られるものと同等か又はそれより優れた性能を示すもので
あった。
【0108】例2 以下の例は、本発明の1実施例、特にウォーターフォール社のMICROBA
RRIER (商標)カートリッジモデル#WFIP1b MSC 97−62A
の送出しシステムのウイルス攻撃テストの詳細を記載するものである。
【0109】 このカートリッジシステムのデザインは、流動可能物質の多回投与による送出
しを可能とさせ且つ長期間にわたって送出し期間中及び送出しと送出しとの間に
おいての外部汚染物の流入を防止することである。
【0110】 該テストカートリッジを無菌成長媒体で充填されている60mL注射器へ取付
けることによって微生物評価を行った。使用をシミュレーションするために、1
−3mLアリコートの無菌成長媒体を該テストカートリッジを介して前に分配さ
せた。次いで、該カートリッジの先端をウイルスの濃縮懸濁液内に浸漬させるこ
とによって汚染させた。該ウイルス懸濁液はバクテリオファージΦX174から
構成されており、且つmL当たり約1×108プラーク(plaque)形成単
位 (PFU/mL)の濃度で調製した。
【0111】 毎日、該注射器内の1アリコートの流体を回収し且つテスト生物の存在につい
て分析評価を行った。この研究は少なくとも7日間の間実施すべく設計したもの
であったが、全部で21日間に拡張された。その結果は、攻撃微生物が分析評価
流体内において検知されるか否かに依存して「陽性」又は「陰性」として記録し
た。この研究は30個のカートリッジについて評価を行った。
【0112】 手順 テストカートリッジは、テストの前に酸化エチレンガスによって殺菌させた。
殺菌は以下のパラメータに従って行った。
【0113】 酸化エチレン殺菌 予備調整:最小で30分 温度:52℃±2℃ 相対湿度:55±10% ガス濃度:600mg/liter 露呈時間:4−5時間 脱気時間:55℃±2℃において最小で48時間 ΦX174バクテリオファージは、約100mLの普通ブイヨンへ大腸菌を植
え付け、且つ約200−250rpmの迅速なシェーキングで37±2℃におい
て約6−18時間の間培養させることによって調製させた。該培養菌の1/10
0希釈液を調製し且つ37±2℃において培養させた。該培養菌を約4時間の間
2−4×108CFU/mLの密度へ成長することを許容させた。この細胞密度
は640nmにおいての0.3−0.6の光学密度に対応している。このバクテ
リア培養物を5−10mLのΦX174バクテリオファージストック (ATCC
#13706−Bl)で植えつけた。バクテリア細胞に対するバクテリオファー
ジの比は0.1乃至2.0であった。該懸濁液を37±2℃において約1乃至5
時間の間迅速なシェーキングで培養させた。両者が澄んだ状態となったと時にホ
ストバクテリアの完全なるリーシス即ち溶解が発生した。ウイルス懸濁液を40
分間の間10000×Gで遠心分離させた。その上澄みを無菌の0.22μmフ
ィルタを介してフィルタしホスト細胞の残骸を除去した。次いで、約1×108
PFU/mLの攻撃濃度を与えるために、該バクテリオファージストックを0.
01%Tween (登録商標)80を有する無菌の普通ブイヨンによって希釈さ
せることによってバクテリオファージ攻撃懸濁液を調製させた。0.01%Tw
een (登録商標)80を有する無菌の普通ブイヨンの表面張力は42±2ダイ
ン/cmであった。該培養物のタイター即ち滴定濃度を各テスト日に対して決定
した。
【0114】 無菌の60mL注射器を0.01%Tween (登録商標)80を有する60
mLの普通ブイヨン (NBT)で無菌状態で充填させた。HEPAフィルタ付き
フード内側において、1mLのアッセイ (分析評価)流体を該注射器から無菌の
試験管内へ分配させた。この初期的なサンプルはそのカートリッジに対する時間
=0サンプルであった。その1mLアリコートを分配させた後に、該注射器を無
菌状態で無菌のテストカートリッジへ取付けた。1−3mLアリコートの無菌の
普通ブイヨンを該注射器から該テストカートリッジを介して分配させた。元の手
順では1mLを分配すべきというものであった。分配させた後に、該カートリッ
ジの先端を培養菌懸濁液内へ約0.5インチ浸漬させることによって汚染させた
。30個のユニットについてテストを行った。
【0115】 全ユニット (注射器及びカートリッジ)を水平な表面上に配置させ、且つ24
±2時間の間室温 (23±3℃)において培養させることを可能とさせた。毎日
、サンプル回収、分配及び汚染ステップを各テストユニットに対して繰返し行っ
た。プラークアッセイが一貫性のあるウイルス汚染を示した時点で陽性サンプル
に対する更なるテストを中止したが、そうでない限りテストは21日間の間行っ
た。
【0116】 テストプログラムにおいて3個の陰性コントロールと3個の陽性コントロール
とを包含させた。陰性コントロールは無菌テストユニット (60mL注射器及び
カートリッジ)から構成されており、それらはテストユニットと同じに調製した
が、カートリッジユニットは出口ポートを有するものではなかった。陽性コント
ロールは無菌テストユニット (60mL注射器及びカートリッジ)から構成され
ており、それらはテストユニットと同じに調製したものであるが、該カートリッ
ジユニットはエラスマー製のシースにおいてスリットを有しており、入口ポート
及び出口ポートを攻撃ウイルスに対して自由に露呈させるものであった。
【0117】 サンプル回収ステップ期間中に注射器から回収したアリコートを、その1mL
アリコートを3mLの溶融 (45±2℃)top寒天 (TOPA)内に供給するこ
とによってΦX174の存在に対して分析評価を行った。溶融top寒天に約2
滴の大腸菌を添加させ、次いで、底部寒天プレート表面上に注ぎ且つ固化させた
。該プレートを18−24時間の間37±2℃において培養させた。攻撃生物が
アッセイ流体内において検知されるか否かに依存して結果を「陽性」又は「陰性
」として記録した。「陽性」は、透明プラークが存在することを表しており、「
陰性」はΦX174に起因するプラークが見つからなかったことを表している。
【0118】 結果 第一週からのアッセイ即ち分析評価結果は、陰性のコントロールに対しては陰
性の結果及び陽性のコントロールに対しては陽性の結果を示した。テストカート
リッジのうちの5つにおいて、6個の陽性結果が観察された。これらの明白なブ
レークスルーはサンプル当たり4プラーク形成単位又はそれ以下を有するに過ぎ
ないものであった。同一のサンプルカートリッジに対して、毎日相次いでブレー
クスルーが発生することはなかった。
【0119】 第二週からのデータはテストカートリッジに対して同様の結果を示した。3個
のカートリッジ及び4個のアッセイがプラークを示した。全てのテストサンプル
は3PFU又はそれ以下の値を発生し、多分、それは「ベースライン」の変動を
表すものである。第1日目の分析評価においては、全て3個の陽性コントロール
はプラークを示した。プラークの数はカウントするのに大き過ぎ、且つ陽性コン
トロールに関するテストを中止した。陰性コントロールのうちの1つは三日間続
けて採取したサンプルのアッセイにおいてプラークを示していたが、これらの値
は低く且つ1個のプラークと5個のプラークとの間に変動した。
【0120】 第三週からのデータは陽性のプラークアッセイを有する1つのサンプルを示し
たに過ぎず、それは1個のプラークを包含するに過ぎなかった。17日目及び1
8日目はサンプルの分析評価を行わなかった。従って、第三週において行った実
際の分析はより少ないものであった。然しながら、ウイルスによる明白なブレー
クスルーを有するテストカートリッジの数は第二週におけるよりも少なかった。
3個の陰性コントロールの全てがウイルスブレークスルーを示した。これらのう
ちの1つ、即ち陰性コントロール#3は、テストカートリッジにおいて見つかる
ものよりもより高いレベルのウイルス、及び毎日のサンプリングにおけるウイル
スの存在によって示されるような明白なブレークスルーを持っていた。
【0121】 これら三週間の結果を要約すると、11個の別々の機会においてカートリッジ
のうちの8個のアッセイにおいてプラークが観察された。該カートリッジのうち
の6個は単一の陽性アッセイを示し、1つのカートリッジは2つの陽性アッセイ
を有しており且つ1つのカートリッジは3個の陽性アッセイを有していた。11
個の陽性分析評価用カートリッジのうちの6個は1つのプラークを有しているに
過ぎず、11個の陽性のうちの1つは2つのプラークを有しており、11個の陽
性のうちの3つは3つのプラークを有しており、且つ1つは4個のプラークを有
していた。
【0122】 注意すべきことであるが、攻撃生物ΦX174はテストシステムにおいて成長
することはなく且つ非運動性である。従って、それは2つの態様においてのみ、
分析評価期間中の空中接触を介して、即ち流体吸引を介して、それによりウイル
ス生物が空中に分配され且つアッセイ (評価分析)プレートと接触し及び/又は
拡散によりカートリッジにわたって転送される、ことによりテストアリコートへ
侵入することが可能である。然しながら、この研究において観察された比較的少
ない数のプラークは、多分、高度に汚染された注射器及び装置との相互汚染に起
因するものである。
【0123】 表3はΦX174バクテリオファージによって攻撃された8個のテストカート
リッジの明白なウイルスブレークスルーを要約している。全ての場合において、
観察されたプラークの数は4以下である。観察されたアッセイ (評価分析)レベ
ルは低く且つ連続して毎日再発するものではないので、テストサンプルにおいて
評価分析された低い数のプラークは環境汚染からのものであると考えられる。テ
ストウイルスは非常に安定であり且つ乾燥にもよく生き残る。テストサンプルを
オープンな研究所において維持し且つ毎日取扱った。観察された汚染レベルは、
相互汚染を取除くためのかなりの努力を行った場合に減少した。第三週期間中に
、単に単一のテストカートリッジがウイルスブレークスルーを示し且つそのアッ
セイ即ち評価分析が単一のプラークを示したに過ぎなかった。更に、そのウイル
スが実際にカートリッジを介して通過していた場合に予想されるように、テスト
サンプルは連続して毎日ブレークスルーを示すものではなかった。
【0124】
【表3】
【0125】 表4は3個の陰性コントロールカートリッジの全ての見かけのウイルスブレー
クスルーを要約している。これらのカートリッジの出口ポートはシリコーン封止
剤でブロックさせた。陰性コントロール#1は攻撃の開始から10日目にわたっ
て、及び14日目、16日目及び19日目乃至21日目においてブレークスルー
を示すものではなかった。陰性コントロール#2は20日目及び21日目までブ
レークスルーを示すものではない。これらの日々においては、テストカートリッ
ジにおいて見られるものと同様の低いアッセイ値が観察された。最後の陰性コン
トロール#3は19日、20日、21日に分析評価結果が陽性であった。観察さ
れたプラークの数は他のカートリッジにおいて見られるものよりもかなり高いも
のであるが、それらは第一日目にブレークスルーが発生した3個の陽性コントロ
ールのアッセイよりも数桁低いものである。更に、アッセイ値は三日間にわたっ
て連続して減少した。検知可能なウイルスのレベルはこれら3日間にわたって2
2倍降下した。ウイルスがカートリッジを横断して注射器貯蔵器内に拡散してい
る場合には、アッセイ中のプラークの数は一定に止まるか又は時間と共に増加す
べきである。
【0126】
【表4】
【0127】 検討 流動可能物質に対する多回投与分配及び送出しシステム用のMICROBAR
RIER (商標)カートリッジは、デリバリ即ち送出し期間中及び送出しと送出
しとの間において外部汚染物が流入することを防止するように構成されている。
【0128】 ウイルス汚染に対する可能性は分配装置、特に長期間にわたって使用される多
回投与製品に対して懸念事項である。
【0129】 カートリッジの血液中の病原菌バリア特性の効果性を評価するためのウイルス
モデルの選択が重要である。テスト生物として実際の血液中の病原菌を使用する
ことに関連して問題が存在している。HEV及びHCVは研究室において成長さ
せることは不可能である。HIVはその伝染の可能性が高く極限的且つ高価な予
防策に対する条件のために著しい安全上及び責任上の重要性を表す。
【0130】 従って、血液中の病原菌に対するモデルについて研究を行った。代用物の理想
的な特性は、小さな寸法、球状又は多面的 (丸い)形態、環境的安定性、人間へ
の伝染性が低いか又はないこと、高いアッセイ感度、迅速な成長、高いタイター
を包含していた。ΦX174バクテリオファージは、それがこれらの基準の全て
を満足するものであるので、血液中の病原体に対する最も適切な代用物として選
択した。ΦX174バクテリオファージは外皮を有するものではなく且つ寸法が
25−27nmであり、HCVに類似しており最も小さな病原体であって、前述
した3つのウイルス病原体の全てと同様に20面体又はほぼ球状の形態を有して
おり、優れた環境安定性を有しており、人間に対しての伝染性はなく、単一ウイ
ルス粒子に近づく検知限界を有しており、アッセイ結果を12時間程度で読取る
ことが可能であるように非常に迅速に成長し、且つ前述したうちで最も濃縮され
た病原体であるHBVと同様な非常に高いタイターに到達すべく培養させること
が可能である。
【0131】 動物ウイルス代用物は、特別の細胞培養及び酵素アッセイ技術を必要とするの
で使用していない。更に、動物ウイルスの殆どの安定性は所望のものよりも低く
且つコロニー形成率は低いか又は不知である。
【0132】 ウイルスコート又は表面の多様性、即ち疎水性、親水性等にも拘わらず、それ
らは、通常、バリア又は浸透テストにおいて同様の性能を示す。何故ならば、ウ
イルスは、それらが懸濁されている液体の電荷を採用し、且つ通常、それら自身
の物理的又は化学的特性によるよりも液体の媒体によってより影響されるからで
ある。
【0133】 血液及び体液に対する表面張力範囲約は42−60ダイン/cmである。従っ
て、血液及び体液の濡れ特性をシミュレーションするためには、バクテリア及び
ウイルス攻撃懸濁液の表面張力をこの表面張力範囲の下端 (42±2ダイン/c
m)に近似するように調節した。
【0134】 要約 三週間のテスト期間にわたって、注射器に取付けた30個のウォーターフォー
ル社のMICROBARRIER (商標)テストカートリッジを毎日ΦX174
(=108PFU/mL)で攻撃させた。該注射器における貯蔵溶液は大腸菌を使
用したプラークアッセイ手順を使用して毎日ΦX174に対してテストを行った
。これら30個のカートリッジの内の8個が1日又はそれ以上において1個乃至
4個のプラークを有していた。このことは73%の見かけのバリア性能に対応す
る。然しながら、テストサンプルのいずれもが相次ぐ日において陽性に分析評価
されたものはなく且つサンプルのうちのいずれもがいずれのアッセイ即ち分析評
価においても4個を超えるプラークを示したものはない。比較として、3つの陽
性コントロールの各々におけるプラークの数は多すぎてカウントできなかった (
>300PFU)。これら8個の陽性テスト結果はベースラインエラーを表す環
境汚染に起因するものと思われる。陽性が示され且つデータが分析された場合に
、著しい付加的な環境制御を実施した。プラーク陽性カートリッジの数は第一週
における5から、第二週における2、第三週における1個のカートリッジと変化
した。第三週のテストカートリッジは単一のプラークを有するものに過ぎなかっ
た。カートリッジを介して単一のウイルス粒子のみを通過させることは困難であ
る。逆に、ΦX174をエーロゾル化させ且つ極めて小数のウイルス粒子がサン
プリングプロセスを汚染し且つ小数のプラークを発生させることは容易である。
【0135】 更に、シリコーンで入口ポート及び出口ポートを塞いだ陰性コントロールカー
トリッジの貯蔵溶液中のウイルスの存在は、ウイルス粒子が空中に存在していた
ものでありカートリッジをブレークスルーしたもの即ち通り抜けたものではない
ことを表している。従って、分析評価の結果陽性のテストサンプルは環境汚染か
ら発生したものであり、且つ三週間のテスト期間にわたってのウイルス粒子の流
入を防止する上でウォーターフォール社のMICROBARRIER (商標)カ
ートリッジは100%効果的なバリアであったものと考えられる。
【0136】 比較として、手術用手袋及びコンドーム等のバリアはロット毎に変化し且つ単
に60分間の間同一のウイルスでテストした場合に、50%未満から最大で10
0%のバリア性能の範囲にわたる場合がある。
【0137】 適用 種々の流動可能物質が本発明の汚染のない送出しシステムから利点を得ること
が可能であり、 (1)血液及び血液製剤、 (2)細胞組織及び臓器の散布液、 (3
)眼及びレンズの手入れ溶液を包含する倫理的及び店頭販売製品の両方の人間及
び動物の医薬品、 (4)生体内及び生体外診断薬、 (5)生物学的製剤、 (6)化
粧品及び芳香剤を包含する個人的手入れ用の調合品;皮膚、毛髪、爪の手入れ及
び処置用のトイレタリー製品;シャンプー;毛髪着色剤;ヘルス及びビューティ
ケア製品、 (7)高温又は低温食品、飲料、栄養補給剤及びビタミン、 (8)これ
らに制限されるものではないが、化学的試薬、洗浄剤、写真溶液、接着剤、ペイ
ント、ワニス、潤滑剤、燃料を包含する商業上、社会事業上、研究室及び産業上
の化学物質を包含している。
【0138】 医用 医用流体を輸送する装置は本発明から利点が得られる。カテーテル及び注射器
はこのような装置の例である。これらの装置は、通常、水溶性溶液、血液、プラ
ズマ、ワクチン及びその他の医用流体を人間の体へ輸送するために使用される。
医用流体のデリバリ即ち送出しに関連する公知の危険性は、供給源が汚染される
場合があり且つその後に患者に対して送出されるということである。供給源を汚
染することは経済的な浪費を発生するが、更に重要なことには、汚染された流体
が患者にデリバーされる場合があるということである。血液を輸送する場合には
、血液が例えばHIV又はB型肝炎ウイルス等の命の危険性がある病原体によっ
て感染されている場合があるのでその有害性は特に厳しい。本発明のデリバリ (
送出し)カートリッジを使用することによって、供給源を汚染することの危険性
は著しく減少させることが可能である。更に、供給源を開放した後に再使用する
ことが可能であるので、廃棄物の量を減少させ、本発明は経済的な利点を提供し
ている。
【0139】 より高い粘度の医用物質の分配も本発明から利点が得られる。例えば、リウマ
チの治療において使用される経皮吸収鎮痛剤は厚いローション又は軟膏の形態で
供給することが可能である。これらの物質が分配されると、それらは外部の病原
菌及び粒子によって汚染される場合がある。従って、高粘度の医用物質の分配に
対し効果的なシール機構の必要性が存在している。本発明の分配システムはこの
必要性を満足し、更に、空気及びその他の空中の病原菌は液密のシールを浸透す
ることが阻止されるので、医用物質を保存剤なしで調製することが可能である。
【0140】 眼及びレンズ手入れ溶液 前記分配及びデリバリ (送出し)システムを使用することは前記流動可能物質
を保存剤又はその他の人間又は動物の医薬品の治療効果を容易とさせる保護添加
物なしで調製することを可能とする。例えば、保存剤は有害な副作用を有する場
合があることは公知である。眼及びレンズ手入れ溶液において現在使用されてい
る保存剤は眼の細胞組織において有毒性反応及び/又はアレルギー反応を発生さ
せる。処方眼手入れ製品における保存剤は眼の細胞組織の手術後の回復速度に悪
影響を与えることが知られている。本発明の前述した側面は多回投与システムの
利点を提供しており、化学的保存剤又はその他の空気及び空中汚染物の流入に起
因する劣化から物質を保護するために必要とされる薬剤なしで、医薬品をエンド
ユーザへ送給することが可能である。
【0141】 産業的、商業的、社会事業的及び研究室の化学製品 本発明の前述した利点は薬品に制限されるものではなく、産業上の化学的流体
、写真溶液、石鹸及び洗剤、ペイント、ワニス、接着剤及び同様の物質において
もその他の利点を提供するものである。本システムは流体を空気、例えば塵埃、
ファイバーなどの空中に存在する粒状物、及び空中に存在する病原菌による汚染
がないように有益的に維持する。保護フィルタ、抗菌性保存剤、酸化防止剤及び
吸湿剤等は必要ではない。従って、適切に取扱われた場合には、前記分配及び送
出しシステムは、純度を増加させ、製剤及び生産の容易性及び効率を増加させ、
コストを低下させ、有害な副作用を減少させることを可能とさせることにより流
体に対する実質的な利点を提供する。
【0142】 写真溶液 例えば酸化防止剤なしでの写真現像剤の改良は、効率において及びより費用効
果的な調合において実質的な利点を提供する。本システムは塵埃、ファイバ等の
空中の流状物による汚染がないように効果的に写真溶液を維持し、且つ機械的フ
ィルタに対する必要性又は抗菌性保存剤、酸化防止剤及び吸湿剤を添加すること
を不必要なものとしている。
【0143】 商業的及び社会事業的石鹸及び洗剤 社会事業的及びレストラン環境において使用される掃除機は、防腐剤が使用さ
れる場合であっても、酵母菌及び糸状菌を成長させ易いものであることが知られ
ている。自然に発生する突然変異体は幾つかの種を防腐剤の作用に対して耐久性
のあるものとさせ、その結果防腐剤の効かない品種となる。本システムの前述し
た利点は、防腐剤を使用することを必要のないものとさせ、必要とされる衛生状
態を与え且つ微生物による汚染がないものとさせる。
【0144】 食品及び飲料 トマトケチャップは酸性媒体であり且つ病原菌の成長に対しては貧しい栄養素
である。従って、防腐剤を添加することは必要ではない。然しながら、空気と接
触すると、トマトケチャップは酸化し且つ黒くなる。又、ケチャップは蒸発して
容器の口の周りに不衛生な外皮を形成する。食用油及びワインは食品及び飲料に
関して酸化の損傷効果の付加的な例である。空気中の酸素は食用油を腐敗させる
。本明細書に記載したシステムの前述した利点は、これらの食品及び飲料によっ
て必要とされる蒸発及び酸化からの必要とされる保護を与える。
【0145】 本発明を現在最も実際的であり且つ好適な実施例と考えられるものに関連して
説明したが、本発明は開示した実施例に制限されるものではなく、添付の特許請
求の範囲及び精神内に包含される種々の修正例及び等価な構成をカバーすること
を意図している。更に、本明細書に引用した文献の各々は引用によってその全体
を本明細書に取込む。
【0146】 例えば、本発明の分配カートリッジをコラプシブルな容器上に装着する多くの
その他の均等な方法が存在している。接着剤、糊、エポキシドをベースとしたペ
ースト、超音波溶接、その他の機械的手段及び任意の数のその他の公知の実現例
は全てその目的のために使用可能である。エラストマー製のシースの取付け及び
送出ブロック上のアウトレットポートの分布方法も所望により与えることが可能
である。従って、当業者は、全てのこのような均等な構成は特許請求の範囲内に
包含されるものであることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に基づく分配カートリッジの断面斜視図。
【図2】 デリバリ即ち送出し前の図1の分配カートリッジの断面図。
【図3】 送出し期間中の図1の分配カートリッジの断面図。
【図4】 図1のカートリッジの先端部分の斜視図。
【図5】 アウトレットバルブの一部の斜視図。
【図6】 本発明のカートリッジ用の送出ブロックの斜視図。
【図7】 チューブ上に装着した本発明に基づく分配カートリッジの断面図
【図8】 注射器上に装着した本発明に基づく分配カートリッジの断面図。
【図9】 アウトレットバルブなしでの本発明に基づく分配カートリッジの
断面図。
【図10】 アウトレットバルブなしでの本発明に基づく別の分配カートリ
ッジの断面図。
【図11】 ベロー型容器上に装着した本発明に基づく更に別の分配カート
リッジの断面図。
【図12A】 アウトレットバルブなしでの本発明に基づく別の分配カート
リッジの断面図。
【図12B】 図12Aの分配カートリッジの分解斜視図。
【図13】 本発明に基づく別の分配カートリッジの断面図。
【図14】 本発明に基づく別の分配カートリッジの断面図。
【図15】 (A)は図12Aの分配カートリッジの送出ブロックの斜視図
、 (B)は図12Aの分配カートリッジのエラストマー製シースの斜視図、 (C)
は図12Aの分配カートリッジのエラストマー製シースの斜視底面図、 (D)は
図12Aの分配カートリッジのハウジングの斜視図。
【図16】 (A)は図12Aの分配カートリッジの送出ブロックの平面図
、 (B)は図12Aの分配カートリッジのエラストマー製シースの平面図、 (C)
は図12Aの分配カートリッジのハウジングの底面図。
【図17】 (A)は容器の元の雰囲気を除去するための調製雰囲気パッケ
ージングシステム、 (B)は容器を制御雰囲気で充填するための調製雰囲気パッ
ケージングシステム、 (C)は充填された容器が制御雰囲気を有している調製雰
囲気パッケージングシステム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 1350 41st.Avenue,Suite #202 Capitola,CA 95010 US Fターム(参考) 3E014 PA01 PB03 PC04 PE18 PF06 4F202 AA13 AG03 AG07 AH55 AM32 CA11 CB01 CB22 CK11 CK41 4F206 AA13 AG03 AG07 AH55 AM32 JA07 JB22 JL02 JM05 JN12 JQ81 【要約の続き】 シースのアウトレットバルブ (56)は該流動可能物質 をハウジングアウトレットポート (58)を介して指向 させる。該シース及び送出ブロックは互いに接触する接 触表面を有しているが、送出ブロック及びシースの両方 のパーティングラインは非接着表面上にあり、従ってパ ーティングラインは滑らか且つシール用の表面から離れ ており、使用中において、流動可能物質が汚染されるこ とがないことを確保している。

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離面を形成すべく合体された2つのコンポーネントを有す
    る非対称的モールドであって、前記モールドによって生成される製品の対称面が
    前記モールドの前記分離面の外側に位置しており、それにより前記製品の表面か
    らパーティングライン等の欠陥を除去しているモールド。
  2. 【請求項2】 流動可能物質を分配するためのカートリッジを製造するプロ
    セスにおいて、 ハウジングモールド内に第一物質を注入することによってアウトレットポート
    を具備しているハウジングを形成し、 送出ブロック上にパーティングラインを与えるために少なくとも2つの非対称
    的なコンポーネントを具備する送出ブロックモールド内に第二物質を注入するこ
    とによってインレットとアウトレットとの間にチャンネルを画定する送出ブロッ
    クを形成し、 シース上にパーティングラインを与えるために少なくとも2つの非対称的なコ
    ンポーネントを具備するシースモールド内に第三物質を注入することによってシ
    ースを形成する、 ことを包含しており、前記シースは前記送出ブロックのアウトレットを被覆する
    ように前記送出ブロック上に配置されるべく適合されており、且つ前記シースの
    アウトレットが前記ハウジングアウトレットポートを介して前記流動可能物質を
    指向付けさせるように前記シース及び送出ブロックは前記ハウジング内に配置可
    能であり、前記シース及び前記送出ブロックは前記ハウジング内に配置されるべ
    く適合されており、前記シース及び前記送出ブロックは互いに接触する接触表面
    を具備しており、前記シース及び前記送出ブロックのパーティングラインは非接
    触表面上にあるプロセス。
  3. 【請求項3】 請求項2に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、更
    に、前記ハウジング、シース及び送出ブロックモールドのうちの少なくとも1つ
    の表面の仕上げを包含しているプロセス。
  4. 【請求項4】 請求項3に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、前
    記仕上げプロセスがラッピング、ホーニング、グラインディング、ポリシングか
    らなるグループから選択されるプロセス。
  5. 【請求項5】 請求項3に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、前
    記仕上げが、前記シース及び送出ブロックの接触表面を形成するために前記シー
    ス及び送出ブロックモールドの表面を仕上げすることを包含しているプロセス。
  6. 【請求項6】 請求項3に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、前
    記仕上げを行った表面が1マイクロインチと30マイクロインチとの間の粗さ高
    さを有しているプロセス。
  7. 【請求項7】 請求項3に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、前
    記仕上げを行ったモールド表面が実質的に円形状の加工模様パターンを有してい
    るプロセス。
  8. 【請求項8】 請求項2に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、前
    記送出ブロックを形成することがほぼインレットの反対側に凹状先端部を形成す
    ることを包含しているプロセス。
  9. 【請求項9】 請求項8に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、前
    記送出ブロックモールドが前記先端部においてゲート動作されるプロセス。
  10. 【請求項10】 請求項2に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、
    前記第二物質が熱可塑性物質、熱硬化性物質、PMMA、ABS、PC、GPP
    Sからなるグループから選択されるプロセス。
  11. 【請求項11】 請求項2に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、
    前記第三物質がスチレンブタジエンスチレン、シリコーン、ウレタン、クラトン
    及びゴムからなるグループから選択されるプロセス。
  12. 【請求項12】 請求項11に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて
    、前記熱可塑性エラストマーが20乃至80のショアAの範囲内のジュロメータ
    ー硬度を有しているプロセス。
  13. 【請求項13】 請求項12に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて
    、前記熱可塑性エラストマーが約48ショアAのジュロメーター硬度を有してい
    るプロセス。
  14. 【請求項14】 請求項2に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、
    前記ハウジングモールドが前記ハウジング上にパーティングラインを与えるため
    に少なくとも2つの非対称的なコンポーネントを具備しており、前記ハウジング
    及び前記シースは互いに接触する接触表面を具備しており、前記ハウジングのパ
    ーティングラインは非接触表面上に存在しているプロセス。
  15. 【請求項15】 請求項2に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、
    前記送出ブロックを形成することが、15乃至25kpsiのピーク成形圧力に
    おいて、且つ110乃至200゜Fの成形温度において、20乃至40秒の全体
    的なサイクル時間の間射出成形を行うことを包含しているプロセス。
  16. 【請求項16】 請求項15に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて
    、前記送出ブロックを形成することが、21乃至22kpsiのピーク成形圧力
    において、且つ115乃至180゜Fの成形温度において、28乃至32秒の全
    体的なサイクル時間の間射出成形を行うことを包含しているプロセス。
  17. 【請求項17】 請求項2に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、
    前記シースを形成することが、10乃至20kpsiのピーク成形圧力において
    、且つ50乃至150゜Fの成形温度において、10乃至40秒の全体的なサイ
    クル時間の間射出成形を行うことを包含しているプロセス。
  18. 【請求項18】 請求項17に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて
    、前記シースを形成することが、15乃至18kpsiのピーク成形圧力におい
    て13乃至15秒の全体的なサイクル時間の間射出成形を行うことを包含してい
    るプロセス。
  19. 【請求項19】 請求項2に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、
    前記ハウジングを形成することが、10乃至20kpsiのピーク成形圧力にお
    いて、且つ80乃至120゜Fの成形温度において、5乃至15秒の全体的なサ
    イクル時間の間射出成形を行うことを包含しているプロセス。
  20. 【請求項20】 請求項19に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて
    、前記ハウジングを形成することが、12乃至18kpsiのピーク成形圧力に
    おいて、且つ100乃至110゜Fの成形温度において、10乃至12秒の全体
    的なサイクル時間の間射出成形を行うことを包含しているプロセス。
  21. 【請求項21】 請求項19に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて
    、前記ハウジング、シース及び送出ブロックモールドのうちの少なくとも1つの
    少なくとも一部をエッチングによって形成するプロセス。
  22. 【請求項22】 請求項21に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて
    、前記エッチングをシリコン化合物に関して実施するプロセス。
  23. 【請求項23】 請求項2に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて、
    更に、 バルブを形成するために前記シースが前記送出ブロックのアウトレットを被覆
    するように前記シースを前記送出ブロックの上側に配置させ、 前記シースのアウトレットが前記流動可能物質を前記ハウジングアウトレット
    ポートを介して指向させるように前記シース及び送出ブロックを前記ハウジング
    内に配置させる、 ことを包含しているプロセス。
  24. 【請求項24】 請求項23に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて
    、前記シースを形成することが、前記送出ブロックのアウトレットにおいて前記
    バルブをシールするために最大とさせた弾性力に対して増加させた厚さの領域を
    形成することを包含しているプロセス。
  25. 【請求項25】 請求項23に基づくカートリッジの製造プロセスにおいて
    、前記ハウジングを形成することが、リップを形成することを包含しており、且
    つ前記送出ブロックを形成することが前記ハウジングの前記リップと共同し且つ
    インターロックすべく適合されている円周方向に延在するフランジを形成するこ
    とを包含しているプロセス。
  26. 【請求項26】 物品をパッケージングするための調整雰囲気パッケージン
    グシステムにおいて、 物品を保持するための容器、 前記容器と流体連結している単一方向出口バルブ、 前記容器と流体連結している単一方向入口バルブ、 前記入口バルブと流体連結している制御雰囲気供給源、 前記出口バルブと流体連結している真空装置、 を有している調整雰囲気パッケージングシステム。
  27. 【請求項27】 請求項26において、前記制御雰囲気が、窒素、酸素、二
    酸化炭素、水素、水蒸気からなるグループから選択したガスを有している調整雰
    囲気パッケージングシステム。
  28. 【請求項28】 請求項26において、更に、前記入口バルブ及び前記制御
    雰囲気供給源と流体連結している第一ストップコック、及び前記出口バルブ及び
    前記真空装置と流体連結している第二ストップコックを有している調整雰囲気パ
    ッケージングシステム。
  29. 【請求項29】 容器内の物品をパッケージングするための調整雰囲気パッ
    ケージングプロセスにおいて、 前記容器と流体連結している一方向出口バルブを介して前記容器へ真空を供給
    することによって前記容器内の雰囲気を除去し、 前記容器と流体連結している一方向入口バルブを介して前記容器へ制御雰囲気
    を供給する、 ことを包含しているプロセス。
  30. 【請求項30】 請求項29において、更に、 前記容器内の前記雰囲気を除去する前に、前記入口バルブと流体連結している
    第一ストップコックを閉じ且つ前記出口バルブと流体連結している第二ストップ
    コックを開き、 前記容器内の前記雰囲気を除去した後で且つ前記制御雰囲気を供給する前に前
    記第一ストップコックを開き且つ前記第二ストップコックを閉じる、 ことを包含しているプロセス。
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