JP2010527309A - 無菌の液体製剤用のマルチドース・ディスペンサ - Google Patents
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Abstract
ボトルが最初に開けられた後でも、液体製品の中に防腐剤を含む必要がなく無菌状態が維持される、中にある液体製品を無菌状態で保存して且つそこから上記液体製品を1滴ずつ投与するのに適しているボトル又は容器。このディスペンサは、容器本体1と、カプセル3と、容器本体1の内部と連通する1つ又は複数の横断ポートを備えている剛体ドロッパ・ノズル5で終端しており且つ弾性変形可能な管状スリープ9で覆われているドロッパ組立体2とを有する。ドロッパ・ノズルは、ドロッパの末端を形成する円錐度が低い第1の部分6と、好適には3つの上記ポートが設けられる円錐度が高い第2の部分7とを有する。クロージャ・カプセル3は、カプセルが閉じられるときに、ドロッパ・ノズルの円錐度が高い第2の部分7が配置されている位置で管状スリーブ9に接触する内部突出部21を有する。
Description
本発明は、防腐剤を含まない液体製剤を分配するためのマルチドース・ボトルに関する。より詳細には、本発明は、中にある液体製品を無菌保護し且つ滴状形態でそれらを配分するように特に設計されており、容器が最初に開封された後でも、液体製品中に保存剤を含む必要がなく無菌状態が維持される、容器に関する。
1つ又は複数の溶解された固形物を含む1つ又は複数の液体成分の溶液又は混合物などの、限定しないが特に医療分野の多く製品は、液体形態で入手されて使用される。これは、適切に使用するためには、これらの液体は使用時に1滴ずつ分配されなければならないためである。最も一般的な例としては、全身投与(オーラル・ドロップ)のための、並びに、より頻繁には、鼻粘膜又は口腔粘膜上、耳の耳介の中、及び、とりわけ結膜嚢の中へなどの局所投与のための、両方の液体薬剤製品の例がある。また、点眼薬及び人工涙液などの局所用の眼科製品は、滴状形態で投与される必要があることに加えて、使用者によりその使用者自身の視覚器官上で使用されなければならないという特殊性を有しており、したがって、通常、角膜表面上への薬剤の実際の使用をできるだけ容易にするために十分に細長いノズルを備えるドロッパを使用することが必要となる。
ガラス瓶又はボトル内で保存され且つ滴状形態で配分される必要がある液体製品の別の例としては、医薬品の分野以外でも、化粧品又は食料品の分野などの特定の洗浄剤又は添加剤がある。これらの分野でも、1回の使用ごとに液体製品の品質を変化させることなく液体製品を無菌状態で適切に保存しなければならないという問題があり、さらにこれらの分野では、特定の用途において、液体製品の1滴ずつの分配ができるだけ均一であり且つ容易に調整され得ることが必要である場合がある。
関連の容器を最初に開けた後以降で複数回使用される液体製品の中で微生物が増殖するのを防止又は抑制するための従来の手法は、液体製品自体に適当な保存剤、酸化防止剤及び抗細菌剤を加えることからなる。使用される薬品の選択及び濃度は、いかなる場合でも、必要とされる無菌状態が想定される条件範囲内及びその製品の有効期限の範囲内にあることを保証するものでなければならず、同時に、その液体製品の固有の特性を変化させるものであってはならない。
詳細には、可撓性材料のマルチドース・ボトル内にパッケージングされる眼科で使用される製品を参照すると、製品の最初の殺菌は瓶詰め段階の間で行われ、その後、ボトルは密封されてパッケージングされ、無菌状態で消費者の元に届けられる。ボトルが最初に開けられるとき、製品は、保存剤が使用されていなくても依然として無菌状態のままである。最初の使用時にボトルを軽く押しつぶすことで、一部の液体が外へと押されてドロッパ・ノズルを通過して使用者まで到達する。ボトルに作用する圧力がなくなると、ボトルは製品を分配するのを止める。しかし、使用される材料が弾性であることから、ボトルは、ボトルへの圧力がなくなるとすぐに、ノズルを介して外部環境から空気を吸い込むことにより元の形状に戻り、分配された液体分の容量を補う。汚染されている可能性があるこの空気はボトル内に残った液体を汚染させる。これは、中に残った分の製品が酸化することによって始まる。外側の空気によって引き起こされるこの汚染作用は、通常、防腐剤又は酸化防止剤を使用することによって防止される。これらが使用されない場合、残留する液体が修復できないほど変化して使用不能になってしまうことから、薬剤製品は1回のみしか使用できなくなる。投与の際に、ドロッパが、可能性として汚染されている場合がある使用者の身体に接触した場合、状況は著しく悪化する。
(特定の場合においてのみ経済的に正当化され得る)代替の投与手法(すなわち、防腐剤を一切必要とせずに、1回の使用分だけの量の製品を含む単回投与パッケージを使用する手法)が使用される場合を除いて、無菌製剤を収容することを意図されたマルチドース・ボトル内で防腐剤及び酸化防止剤を使用することは、経時的に、特に容器が最初に開けられた後に製品が維持しなければならないいくつかの特徴を鑑みると、不可欠である。これらの特徴には、ボトルが最初に開けられた後に無菌ではない空気が使用された液体と入れ替わりに吸い込まれた場合に、さらには、ドロッパと汚染されている可能性がある使用者の身体の一部とが誤って接触した場合に、液体を無菌状態に維持するための能力が含まれる。また、これらの特徴には、ボトルが最初に開けられた後の製品の有効寿命の間ずっと、使用された分の液体と徐々に入れ替えられる外側の空気との接触による酸化に抵抗する能力が含まれる。
薬方局(pharmacopoeia)から許可されており一般に受け入れられているが、それでも、眼科で使用される液体製品に防腐剤を加えることにはいくつかの欠点が存在する。これらの欠点には、特に、灼熱感、或いは、炎症反応又はアレルギー反応を引き起こす可能性があることが含まれ、さらには、とりわけ、これらの製品は細胞毒性が認められていることが含まれる。例えば、眼科製品に使用される一部の防腐剤は角膜の杯細胞に毒性作用を及ぼすことがよく知られており、その結果、これらを長く使用すると、防腐剤が実際に解決の助けとなる問題とは別の問題が発生する可能性がある。
液体製品のマルチドース・ボトル内で防腐剤を使用するのを回避するための一つの考えられる方策は、ボトル内の出口箇所へ向かう液体経路に1つ又は複数の抗細菌フィルタを設けることであり、具体的には、このフィルタは、液体が外に流れるのを防止することなく微生物がフィルタを通過するのを機械的にすべて防止する直径が約0.2ミクロンの開口又は孔を有する。この解決策を採用したデバイスの例が、外側への液体経路に沿って配置される、一方が水を吸収しやすいフィルタであり他方がより下流にある撥水性のフィルタである一対のフィルタ備えるマルチドース・ボトルに関する国際特許出願WO90/05110(Eye Research Institute of Retina Foundation)と、ドロッパ・ノズルの内部位置に抗細菌フィルタを採用しておりさらにボトルの通気ポートの位置に別のフィルタを採用している米国特許第5105993号明細書 (La Haye Laboratories)とに開示されている。抗細菌フィルタを導入しても、フィルタの下流に位置するドロッパの管路区間が外部環境による汚染に晒されることが依然として回避されないことは明白である。
また、局所的に使用される薬剤製品の特定の分野では、米国特許第5,232,687号明細書 (Ursapharm)が、防腐剤を使用せず、銀などの殺菌作用のある固体物体を使用する、局所投与用の液体製品の無菌状態を保証するための別種の、代替の、又は補足的なデバイスを導入することを提案している。このような趣旨で提案されたこのデバイスは、実際は、測定された量の液体製品を分配する小型の往復動形ポンプ・スプレーである。液体製品は、分配用チャンバを介して移動する間に、殺菌作用のある銀ベースの要素と密接に接触しなければならない。この場合では、小型のポンプが気密性を有するように作られていることから、空気がこの製品の容器の内部に流れ込むことは一切ない。
防腐剤の使用を必要としない、液体製剤製品を1滴ずつ分配するための市販されている別のデバイスが米国特許第6,336,571号明細書 (Laboratoires Thea)に記載されており、ここでは、可撓性のベロー形壁を備えており、投与の間に液体を含んでいるベロー形ボトルに手が届くようにするために取外し可能である外部剛体シェルによって保護される容器が使用される。また、この場合、必要とされる無菌状態は、製品の流出経路に沿って配置された抗細菌フィルタによって実現される。
防腐剤を含まない液体製品用のマルチドース・ディスペンサ・ボトルを製造するための別の解決策が、外部可撓性壁と内部圧縮可能壁とを備える二重壁容器に関するEP−A−1319606 (Nihon Tenganyaku Co.及びTaisei Kako Co.)に記載されており、ここでは、投与の際に、外部容器に手動で加えられた圧力が内部壁に伝達され、それにより液体が押し出される。ここでは、外部容器上に通気孔が存在しており、外部壁と内部圧縮可能壁との間の隙間に空気を吸い込むことにより、内部壁が弾性的に元の形状に戻ることができる。この空気は内部容器の内側に閉じ込められている製品に接触しないことから、製品自体が汚染されるあらゆる可能性が排除される。
製品のボトルからの流出は、液体が容器内に戻らないようにするための逆止弁を介して行われるが、液体は、この逆止弁の下流側で、容器から出る前に抗細菌フィルタをさらに通過する。したがって、この場合、デバイスはさらに、逆止弁とドロッパの先端との間に、フィルタが配置される空間を有しており、ここでは、たとえこのデバイスが微生物の侵入から保護されていても、外部の空気と接触する可能性がある一部の停滞した液体が残ってしまう。
一般に、ボトルから出ている液体流出管路に逆止弁が存在することを想定している既知のデバイスは、特にドロッパ・ノズルを含んでいてよい、逆止弁の下流側の区間をさらに有しており、ここには、投与後の停滞した液体が残り、また、汚染された空気が外部から入ってくる可能性もある。
ドロッパの先端自体に作用し、容器本体上の使用者によって加えられた圧力の端のところで自動的に作動される、ドロッパ・ノズル上に直接に形成された逆止弁を備える防腐剤を含まない滴状製品用のディスペンサ・ボトルが、国際特許公報WO2006/043295 (同出願人)に記載されている。このデバイスは、ノズル形状と相補的な円錐台形のピン・プラグを備えるように設計されたドロッパ・ノズルを有するが、ここでは、プラグ機能を有する弁要素がボトル本体に対して固定されており、対応するシート機能を有する要素、すなわちノズルが変位可能となっている。ノズルがボトルに接合されておりそれによりボトルが気密状態で閉塞されている、ノズルの下側終端部が、環状膜膨張チャンバ(annular membrane expansion chamber)を有しており、このチャンバは、ボトル内に収容されている液体にかかる圧力がボトルの外側に作用する圧力により増大されたときに、ドロッパ・ノズルを固定プラグに対して前方へと伸長させるくらい十分に可撓性である。固定プラグに対してノズルが前方へとわずかに変位することにより、このプラグの周りに、1滴ずつ分配されることになる液体が通過するのに十分な広さの隙間が空き、液体がノズルの先端から流れ出るようになる。外部から加えられた圧力がなくなるとすぐに、環状膜は再び収縮して、ノズルが、固定されたピン・プラグに対して自動的に引き戻される。
開示されたデバイスでは、投与後にドロッパは自動的に閉じられ(これは、とりわけ、ドロッパの先端のちょうど真上で起こる)、ディスペンサ内の中間位置に液体残渣は残らない。しかし、上記文献の教示内容に従って作ることができるデバイスは、製造が多少複雑になるという問題がある。これは、主に、ボトルが、内側にある、製品のための圧縮可能容器と、外側にある、可撓性材料で作られたボトルとを備え、その中間に空気間隙とを含んでいる二重の壁を備えるように作られる必要があるためである。
したがって、これらの従来技術に基づいて、本発明の目的は、製品の中に防腐剤を加えることを必要とせず、終端部供給要素を構成しておりそれにより外部から空気が入るのを防止するだけでなく、ドロッパ内部が保護されない状態で製品によって湿ったままでいることを回避するためにデバイス内に使われていない状態の部分(inactive volume)及び停滞領域が存在することを防止して、ドロッパ・ノズル内に汚染された薬品が侵入することから製品を保護することができる、ドロップ製品用のディスペンサ・デバイスを提供することである。
上述したピン・プラグ弁以外で、本明細書で問題となるディスペンサと同じ種類のディスペンサからの製品の流れを停止及び調整するための、供給後に、液体が停滞する領域又は汚染されている可能性がある空気が戻る又は留まることができるような領域が存在しない状態でノズルの最も外側の位置で分配用導管を閉じることができるようにする別の種類のデバイスは、しばしばスリーブ弁と称されることがある単方向流れ弁である。これは、通常、エラストマ材料、又は、シリコン・ゴムなどの弾性的に伸縮可能である材料で作られた可撓性スリーブで作られており、投与される製品のための複数の開口が存在しているボトル内部と直接に繋がっており概して円筒形又は円錐形(ノズル)である剛体管状突出部を囲んでいる。これらの開口は、通常、剛体突出部上に設けられた放射状に延在する2つ以上のポートであり、これらのポートは、弾性スリーブによって大部分が閉じられているが、弾性スリーブの半径方向の圧力に逆らうくらいに十分な圧力が容器に作用したときに容器の内部から外へ液体を流れさせることができる。この弾性スリーブは、通常、予め荷重がかけられており、ノズルを形成する管状突出部に付着されている。分配用の圧力が解放されるとすぐに、スリーブは、液体通過用のポートを閉じるために弾性的に元の状態に戻り、一部の分配されなかった液体が残っている可能性がある或いは外部からの空気又は汚染物質が戻る可能性がある使われていない領域がスリーブの周りに残される。
繰り返しの使用及び長期間の使用においても汚染から守られなければならない又は酸化から保護されなければならない薬物又は他の液体製品に適した分配用デバイスの一例が、液体薬物又は類似の液体のための圧縮可能な容器に関する欧州特許出願EP−A−172711 (The Boots Company)に開示されており、ここでは、液体製品は、容器内部に連通しており適当な放射状開口が設けられている実質的に円筒形のノズルと協働する弾性スリーブ弁を通して分配される。スリーブ弁システム単独ではボトルに誤って作用する変則的な圧力を受けることができず、それにより好ましくない液体の流出が起こることから、このデバイスは、分配用ノズルを囲んで閉じ込めているキャップ(示したケースでは、スナップ・キャップ)から構成されるクロージャ要素をさらに備えており、キャップ自体の内部突出部を用いて、キャップの先端に近接している分配用ノズルの終端部分を押圧する。
関連のデバイス、並びに、液体の供給が弾性スリーブ弁を介して行われるような別の既知のデバイスは、ボトル内に収容されている液体が誤って漏出するのを防止するためにクロージャ・システム(キャップ又はカプセル)と組み合わされる。このクロージャ・システムでは、剛体要素が、弾性スリーブが存在しているノズルの先端に圧力を加えており、この部分がスリーブ・システムの自然に閉鎖される領域(spontaneous closure zone)となっている。
上記を鑑みて、本発明によると、防腐剤を用いずにマルチドース医療用液体製品をパッケージングするのに特に適しており、単方向流れスリーブ弁を備える分配システムを装備する、1滴ずつ投与される液体製品用のボトル又は容器が考案され、これは、中に収容されている製品の最も外側の部分が無菌であることを保証するのに適しておりそれにより同じ種類の既知のデバイスと比較して性能が向上する。実際に、分配される液滴を信頼性をもってサイズ制御するという点から、及び、ボトルに変則的な機械的圧力が作用することにより可能性として製品が誤って流出するのを防止するという点からの両方により性能が向上した。
分配される製品の各液滴量が均一であること、並びに、ボトルがあまりにも強く押しつぶされたときに製品が飛び散ったり連続的に吹き出したりしないようにする能力は、医薬品の分野では非常に重要な性質である。このことは、例えば、抗生物質目薬(antibiotic collyrium)又は小児用の内服液のような製品を1滴ずつ配分する場合に当てはまり、液滴のサイズが非均一であると、投与量を変えるときにうまく制御することができなくなる。他方で、既に述べたように、製品が誤って流出する可能性があることで、製品が失われることに加えて、例えばノズルと外部カプセルとの間で一部の液体が停滞した状態で、ノズルを囲んでいる外部領域が汚染されてしまう。
類似の欠点が生じるのを防止するために、本発明は、第1の処置として、分配用ノズルを形成する剛体突出部を具体化することを提案するものである。この剛体突出部には、円錐度が異なる少なくとも2つの後続部分を備えるエラストマ材料スリーブが配置されており、すなわち、第1の部分は、ボトル本体により接近しており、ボトル内に収容されている製品が通過するためのポートを支承するようにより勾配がきつくなっており(すなわち、円錐度が高い)、終端位置にある第2の部分は、ドロッパ・ノズルの先端を適切に形成するように円錐度が低くなっており、弾性スリーブがこれらの部分の両方を覆うような形で延在している。細長いドロッパ先端部を形成している円錐度が低い部分は、同一のデバイスの別の要素に一切接触しないような形状であり、それにより、エラストマ・スリーブが、より精密な箇所で妨害を受けることが一切なくなる。円錐度が高い中間部分、すなわち、ボトル内部からの製品が通過するためのポートが設けられている部分は、キャップの内部クロージャ要素が当接している部分でもある。したがって、キャップとエラストマ・スリーブとの間の接触はドロッパの先端、より正確には、スリーブが、スリーブを引き裂く又は変形させる場合がある応力により抵抗する箇所であり、液体が通過するためのポートの閉鎖動作が直接的に作用する箇所でもある(実際には、これらのポートはドロッパ内のこの位置に配置される)、より勾配がきつくなっている中間区間で起こる。
したがって、本発明は、具体的には、容器本体と、ドロッパ組立体と、上記ドロッパ組立体に結合されるのに適しているクロージャ・カプセルとを有する、防腐剤を含まない液体製剤のためのディスペンサにおいて、ドロッパ組立体が、1つ又は複数の横断通過ポートを備える剛体ドロッパ・ノズルで終端している容器本体のためのクロージャ要素を有し、上記ドロッパ・ノズルが、弾性変形可能な管状スリーブで覆われている上記容器本体の内部に連通しており、上記弾性変形可能な管状スリーブが、上記ディスペンサ内に収容されている液体製剤を遮断するために上記ポートと協働する、ディスペンサを提供するものであって、上記ドロッパ・ノズルが、円錐度が異なる少なくとも2つの部分であって軸方向に連続する部分を有し、円錐度が低い第1の部分が、上記ドロッパ・ノズルの末端を形成し、円錐度が高い第2の部分には、上記2つ以上のポートが設けられている−を有すること、及び、上記クロージャ・カプセルが、上記カプセルが閉じられたときに、上記2つ以上のポートを通過する可能性がある上記液体製剤を阻止するために、ドロッパ・ノズル円錐度が高い第2の部分に一致する位置で上記弾性変形可能な管状スリーブと接触する内部突出部を有すること、を特徴とする。
本発明のいくつかの好適な実施例によると、ドロッパ組立体は、ドロッパ・ノズルと同軸である保護管状要素をさらに有しており、この保護チューブ要素は、管状スリーブをその長さの大部分にわたって囲むような形で管状スリーブの外側を延在しており、クロージャ・カプセルが存在しないとき、すなわち、パッケージが開けられており且つデバイスが使用されているときに、誤って外部に接触しないように管状スリーブを保護する。
好適には、上記弾性変形可能な管状スリーブ(又は、シース)は、分配用ノズルの上記第1の部分及び上記第2の部分に対応している、第1の部分及び第2の軸方向後続部分を有する。また、スリーブが設置されているノズルの形状に従うこれらの部分は、円錐度か異なる2つの区間を有していてよく、また、厚さが異なっていてもよく、厚さが薄い方は、可能性として、ドロッパの遠位端に一致するスリーブ位置に指定される。同封の図面を参照すると明らかなように、分配用ノズルに勾配の程度が異なる2つの区間があることで、このデバイスによって分配される液体は、半径方向に膨張したスリーブによって加えられる圧力に打ち勝たなければならず、円錐度が高い第1の区間の通過した後の円錐度が低いノズル部分内でははるかに容易に流れることができるようになる。結果として、分配させるときの力は、使用者の指によってディスペンサ本体に加えられる圧力の一部としてかなり適切に調整される。
本発明のいくつかの好適な実施例によると、弾性変形可能な管状スリーブは、容器本体と向かい合っている端部のところに、上述の部分より厚く、環状突出部で終端している第3の部分を有する。この第3の部分は、容器本体の方を向いている、言及した保護チューブ要素の端部に結合されており、その結果、保護チューブ要素がその座部内に弾性スリーブを塞いで、弾性スリーブが分配用ノズルから滑り落ちるのを防止する。
好適には、管状保護要素は、ディスペンサが使用されているときにこの管状保護要素がディスペンサから滑り落ちることがないような形で、容器本体の上記クロージャ要素上で固定的に塞がれている中間フランジをさらに備える。
述べたように、本発明によるマルチドース・ディスペンサ内に収容されている液体は、容器本体に手動で加えられる圧力の影響下で、分配用ノズルの円錐度が高い第1の部分に設けられた上記2つ以上のポートを通過し、弾性スリーブ内を流れて分配用ノズルに到達する。分配される液体の配分をできるかぎり均一にするために、上記複数の部分は、個数が3つであり、ノズルの周辺部の周りに互いに120°間隔で配置される。
従来技術の他のデバイスと同様に、本発明によるディスペンサは、可撓性の弾性材料で作られた、単一壁の、ボトル・タイプの容器本体を有してよい。代替形態として、本発明によるディスペンサは、圧縮可能な内部容器を備えておりその中間に空気間隙が配置されている二重壁タイプのディスペンサであってもよく、またそうでない場合は、単一壁の、圧縮可能なチューブ・タイプのディスペンサであってもよい。後者の場合、チューブには、従来型の形状のキャップが設けられていてよい。すなわち、キャップがあることで、チューブを逆さにすることができる(「トップダウン」チューブ容器)。
使用時における実用性と、産業レベルにおいて安価であること及び実現が容易であることとの両方を鑑みた場合の好適な実施例は、弾性的に柔軟な材料で作られた単一壁タイプのボトルである。この場合、内部空気間隙を有する二重壁容器の使用は、Gore(商標)という商品名で市販されている膜と同じタイプの膜である、ボトルから外へ又はボトルの中へ気体のみを通過させる疎水性膜を備える通気弁を使用することにより回避され得る。好適には、この疎水性膜は、分配された分の液体製品と入れ替わりにその弁を介して吸い込まれる空気が保持している可能性がある微生物に対して機械的なフィルタとしても機能するように、0.2μmの孔を有する。
疎水性膜を備える通気弁は実質的に円筒形であり、本発明の好適な実施例によると、ドロッパ組立体に含まれる容器本体のクロージャ要素内の適当な座部に収容される。
本発明によるディスペンサは、上記ドロッパ・ノズルを保護するのに適しているねじキャップとねじキャップの外側にありねじキャップに連結されている刻み付き外部オーバーキャップとを好適には有する、上述したドロッパ組立体に接合されるのに適した外部クロージャ・カプセルによっても完成される。ねじキャップとオーバーキャップとの組合せにより、子供によるいかなる不適切な使用も回避するための、医薬品ボトルに通常使用される種類のデバイス(子供にとって安全なデバイス)と同様の、ボトルが誤って開くのを防止するセーフティ・クロージャ・システムが形成される。加えて、このカプセルは、ボトルが最初に開けられるときに破断される、保証シール(不正開封防止デバイス)として機能する部分を想定している。
本発明の具体的な特徴、並びに、本発明の利点及び対応する作動方式は、単に例として添付図面で示されている、本発明の具体的な実施例を以下で参照することによりさらに明確となる。
図1、2及び3の全体図並びに図10及び11の概略図に示されているように、本発明による、液体製品用の分配用デバイスの図示されている実施例は、ドロッパ組立体(2)によって頂部が閉鎖されており、閉鎖用カプセル(3)によって完成される容器本体(1)から構成される。図4A〜D、5A〜C、6A〜C及び7A〜Bでもより詳細に示されているドロッパ組立体(2)は、図4A〜Bに単独で示されている、成形プラスチック材料の単一部品で構成されるクロージャ要素(4)を有する。クロージャ要素(4)は、終端部分(6)の円錐度が低くなっており中間部分(7)の勾配がきつくなっている円錐台形の剛体ドロッパ・ノズル(5)で終端している。終端部分(6)は中実であるが、中間部分(7)は、内部が中空であり、周辺部の周りに120°間隔で3つのポート(8)が放射状に設けられており、本体容器(1)の内部と連通している。
ドロッパ組立体(2)の第2の主要要素は、エラストマ材料、具体的にはシリコン・ゴムで作られた管状スリーブ(9)から構成されており、終端部分(6)の高さ位置と、より円錐度が高い中間部分(7)の高さ位置の両方においてドロッパ・ノズル(5)を囲んでいる。図1〜3及び図10、11に加えて、管状スリーブ(9)は図5A〜Cにも単独で示されている。
本明細書で示される実施例では、弾性の管状スリーブ(9)は、円錐度及び厚さが異なる3つの分離された部分を有しており、厚さが薄い終端部分(10)はドロッパ・ノズル(5)の終端部分(6)を覆っている部分であり、中間部分(11)は、ドロッパ・ノズルの、円錐度が高い中間部分を覆っている部分であり、前の2つの部分よりも厚くなっている第3の部分(12)は、ドロッパ・ノズル(5)の口に接近して位置されており、ドロッパ・ノズル(5)上の管状スリーブ(9)が滑り落ちるのを防止するような形で管状スリーブ(9)を閉塞することを意図された環状突出部(13)を有している。上記の閉塞は、図11により明確に示されているように、管状保護要素(14)と協働して行われる。
図6A〜Cに単独で示されている管状保護要素(14)は、実際には、ディスペンサが使用されている間にドロッパ・ノズル(5)又は管状スリーブ(9)が誤って接触するのを防止するために、ドロッパ(5)の周り、より好適には管状スリーブ(9)の周りに配置される概して円筒形の構成要素である。図2及び11により明確に示されているように、ドロッパ(5)の周りにこのような剛体要素が存在することにより、エラストマ・スリーブ(9)がいかなる接触からも保護されるようになり、その結果、その機能、ひいては、スリーブ(9)を通る製品の液滴量の正確性及び均一性が、偶発的な機械的干渉によって妨害されることがなくなる。
図10及び11の両方、並びに、図2に示されているように、管状保護要素(14)には、その長手方向に沿った中間位置にフランジ(15)が設けられており、このフランジ(15)により、上記要素がドロッパ組立体(2)のクロージャ要素(4)に固定的に係合される。
示したドロッパ組立体(2)内に存在する第4の構成要素は、図7A及び7Bに単独で示されている、疎水性膜を備える通気弁(16)から構成されており、示した実施例では、これは、空気を通過させて液体を通過させない0.2μmの大きさの孔を有する膜と共にポート内に設けられるGore(商標)の弁で構成されており、したがって、分配された製品の量に等しい量の空気でボトルを再充填することが可能となり、一方で、収容されている製品及び上記製品に接触する環境を完全な無菌状態で維持することができる。
パッケージングを完成させてドロッパを外部から隔離するために、本発明によるディスペンサには、重ね合わされて協働する2つの要素を含んでいるクロージャ・カプセル(3)(図1に、また、単独で図3に示されている)が設けられている。図8A〜C及び図9A〜Cに単独で示されているこのような要素は、クロージャ要素(4)(図3を参照)のネックに設けられたねじ(19)と相補的な雌ねじ(18)を有するねじキャップ(17)と刻み付き外部オーバーキャップ(20)とから構成されている。
しかし、本発明により提案されるデバイスの場合、カプセル(3)、又は、より好適には、上記カプセル(3)の内部にあるキャップ(17)(図10では、対応する外部オーバーキャップがない状態で示されている)も、ドロッパ・ノズル(5)の円錐度が高い中間部分(7)に設けられたポート(8)を機械的に遮断する際にエラストマ・スリーブ(9)と協働するという重要な働きをする。実際には、キャップ(17)の円筒形突出部(21)(図3及び8Aを特に参照されたい)は、ディスペンサが閉じられるときに、ドロッパ・ノズル(5)の円錐度が高い中間部分(7)を覆っている部分である管状スリーブ(9)の中間部分(11)のちょうど上に上記突出部に当接させるために、キャップ(17)に適したサイズとなるような形状であり、ここには、ボトルの内部から外部へ向かっている、製品が通過するためのポート(8)が設けられている。
ディスペンサが閉じられているときのキャップ(17)の円筒形突出部(21)の位置は、ドロッパ・ノズル(5)の終端部分(6)上に存在するエラストマ・スリーブ(9)内で機械的に干渉しないという利点があり、その結果、このスリーブの上記領域が、キャップ(17)と接触することにより妨害を受けたり、損傷したり、引き戻されたりすることは一切ない。これに対して、接触箇所は、エラストマ・スリーブ(9)がより応力を受けない領域へと移動され、必要な場合には、これは、厚さを増大させることによって実現されてもよい。また、製品が通過するためのポート(8)がちょうど存在している部分において、ドロッパ・ノズル(5)とキャップ(17)の円筒形突出部(21)とが協働することにより、制御されない圧力が容器本体(1)に加えられることによって引き起こされる場合がある製品の想定外の漏出が確実に起こらなくなる。
また、示されたカプセル・デバイス(3)は、キャップ(17)と外部オーバーキャップ(20)との間に、子供がディスペンサを開けるのを防止するセーフティ・クロージャ・デバイス(「子供にとって安全な」デバイス)を構成する特定の機械的結合部材を有している(図8A〜C及び図9A〜Cを参照)。また、オーバーキャップ(20)は、保証シール(不正開封防止)の機能を有する切り離し用の取外し可能カラーを有する。後者は、最初の開封時に破れていないことで、ディスペンサが依然として密封されており且つ不正開封されていないことを証明する。
上述の説明から推定され得るように、本発明によるディスペンサは、製品を繰り返し投与するための任意の通常のディスペンサと同様の形で使用されてよく、その使用において特別な手順は一切必要ではなく、使用者が製品を分配するのを止めたときにドロッパが迅速且つ自動的に閉じられることを保証するものである。変質しにくく、安全であり、無菌であるこのような形の自動的な閉鎖は、ドロッパ・ノズルが位置されているドロッパの先端のところで行われ、それにより、製品が完全な無菌状態であること、その保存において酸化現象が一切ないこと、及び、ボトルの中身が完全に空になるまで繰り返し投与され得ることが保証される。
また、このデバイスは、初めての使用者や年配の使用者の多くが容易に使用することができ、ディスペンサが過度に強く押しつぶされた場合でも飛び散らせたり連続的に吹き出させたりすることなく、正確に測定された液滴で製剤製品を供給することを可能にする。
最後に、提案されたデバイスの構造は、過度に複雑なものではなく、製造の点からみても、部品の数が少なく、それらの一部は、既に使用されている、例えば、防腐剤が添加されているボトル内の類似の液体製品の製造用の製造ラインの部品と同じものであることから、作るのが非常に簡単である。したがって、本発明によるディスペンサは、対応している器具の製造柔軟性の点からみても非常に有利であると考えられる。
本発明を、いくつかの具体的な実施例を特に参照して開示したが、添付の特許請求の範囲で定義した本発明の範囲から逸脱することなく、当業者により修正及び変形がなされ得ることを理解されたい。
Claims (13)
- 容器本体(1)と、ドロッパ組立体(2)と、前記ドロッパ組立体(2)に結合されるのに適しているクロージャ・カプセル(3)とを有する、防腐剤を含まない液体製剤のためのディスペンサであって、前記ドロッパ組立体(2)は、1つ又は複数の横断通過ポート(8)を備える剛体ドロッパ・ノズル(5)で終端している前記容器本体(1)のためのクロージャ要素(4)を有し、前記ドロッパ・ノズル(5)が、弾性変形可能な管状スリーブ(9)で覆われている前記容器本体の内部に連通しており、前記弾性変形可能な管状スリーブが、前記ディスペンサ内に収容されている液体製剤を遮断するために前記ポート(8)と協働する、ディスペンサにおいて、前記ドロッパ・ノズル(5)が、円錐度が異なる少なくとも2つの部分であって軸方向に連続する部分を有し、円錐度が低い第1の部分(6)が、前記ドロッパ・ノズル(5)の末端を形成し、円錐度が高い第2の部分(7)には、前記2つ以上のポート(8)が設けられること、及び、前記クロージャ・カプセルが、該カプセルが閉じられたときに、前記液体製剤が前記2つ以上のポート(8)を通過することを阻止するために、前記ドロッパ・ノズル(5)の円錐度が高い前記第2の部分(7)に一致する位置で前記弾性変形可能な管状スリーブ(9)と接触する内部突出部(21)を有することを特徴とする、ディスペンサ。
- 前記ドロッパ組立体(2)が、前記管状スリーブ(9)の長さ方向の大部分を囲むような形で該管状スリーブ(9)の外側を延在している、前記ドロッパ・ノズル(5)と同軸である管状保護要素(14)をさらに有する、請求項1に記載のディスペンサ。
- 前記弾性変形可能な管状スリーブ(9)が、前記分配用ノズルの前記第1の部分及び前記第2の部分に対応している、第1の部分(10)及び第2の軸方向後続部分(11)を有する、請求項1又は2に記載のディスペンサ。
- 前記弾性変形可能な管状スリーブ(9)が、前記容器本体(1)と面する端部のところに、他の部分より厚く、環状突出部(13)で終端している第3の部分(12)を有する、請求項3に記載のディスペンサ。
- 前記環状突出部(13)が、前記管状保護要素(14)の端部に結合され、該管状保護要素(14)は前記容器本体(1)の方を向いている、請求項4に記載のディスペンサ。
- 前記管状保護要素(14)に、前記容器本体(1)の前記クロージャ要素(4)上で固定的に塞がれている中間フランジ(15)が設けられている、請求項5に記載のディスペンサ。
- 前記分配用ノズル(5)の円錐度が高い前記第1の部分(7)に設けられる前記2つ以上のポート(8)は、個数が3つであり、前記ノズルの周辺部の周りに互いに120°間隔で配置される、請求項1から6までのいずれか一項に記載のディスペンサ。
- 前記容器本体(1)が、可撓性の弾性材料で作られた単一壁のボトル・タイプ、又は、圧縮可能な内部容器を備えておりその中間に空気間隙が存在する二重壁タイプである、或いは、前記容器本体(1)が、単一壁の、圧縮可能なチューブ・タイプである、請求項1から7までのいずれか一項に記載のディスペンサ。
- 可撓性の弾性材料で作られた単一壁タイプのディスペンサであって、前記ドロッパ組立体(2)が、ボトルから外へ及びボトルの中へ気体のみを通過させる疎水性膜を備える通気弁(16)をさらに有する、請求項8に記載のディスペンサ。
- 前記疎水性膜が0.2μmの孔を多数有する、請求項9に記載のディスペンサ。
- 疎水性膜を備える前記通気弁(16)が、前記容器本体(1)内にある前記クロージャ要素(4)内の適当な座部に収容される、請求項9又は10に記載のディスペンサ。
- 前記クロージャ・カプセル(3)が、前記ドロッパ組立体(2)を保護するのに適したねじキャップ(17)と、前記ねじキャップ(17)の外側にあり前記ねじキャップ(17)に連結されている刻み付きオーバーキャップ(20)とを有する、請求項1から11までのいずれか一項に記載のディスペンサ。
- 前記キャップ(17)と前記オーバーキャップ(20)との間にある結合部が、子供がボトルを開けるのを防止するセーフティ・クロージャ・システム(子供にとって安全なデバイス)を形成している、請求項12に記載のディスペンサ。
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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