JP2002528840A - 不揮発性メモリ素子およびそれを使用する記憶装置におけるプログラム障害をなくすビット線バイアス方法 - Google Patents

不揮発性メモリ素子およびそれを使用する記憶装置におけるプログラム障害をなくすビット線バイアス方法

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JP2002528840A JP2000577665A JP2000577665A JP2002528840A JP 2002528840 A JP2002528840 A JP 2002528840A JP 2000577665 A JP2000577665 A JP 2000577665A JP 2000577665 A JP2000577665 A JP 2000577665A JP 2002528840 A JP2002528840 A JP 2002528840A
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ポウ−リン・チェン
ミヒャエル・ファン・ブスキルク
シェーン・チャールズ・ホルマー
ミヒャエル・エス.・シー.チャン
ビン・クアン・レ
ビンセント・レウン
祥一 河村
勝 矢野
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Advanced Micro Devices Inc
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Fujitsu Ltd
Advanced Micro Devices Inc
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Abstract

(57)【要約】 NANDフラッシュ・メモリ素子(100)などの不揮発性メモリ素子のプログラミングにおいて、各メモリ・ゲート(44a)をプログラム状態に設定するために、ビット線(44)に正バイアス電圧Vbiasが印加される。 さらに他の実施形態において、正バイアス電圧Vbiasは、直列接続した2つの抵抗器(56と58)を使用して選択ドレイン・ゲート電圧Vccを分圧することによって得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、不揮発性メモリ素子およびそれを使用する記憶装置を操作する方法
に関し、より詳細には、NAND不揮発性メモリ素子およびそれを使用する記憶
装置をプログラムする方法に関する。
【0002】 (背景技術) 半導体集積回路産業によって、コンピュータやディジタル通信などの様々な用
途に不揮発性メモリ素子が開発された。不揮発性メモリ素子の例には、従来のフ
ラッシュ電子消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)がある。
従来のEEPROMは、一般に、半導体チップ上にアレイに配列された複数のN
ANDゲートを含む。
【0003】 従来のNANDゲートは、一般に、シリコン基板上の2つのフィールド酸化物
領域と、2つのフィールド酸化物領域間の薄いトンネル酸化物層と、トンネル酸
化物層上の第1のポリシリコン(POLY−1)層を含むポリシリコン・フロー
ティング・ゲートと、フローティング・ゲート上の酸化物−窒化物−酸化物(O
NO)スタックなどのポリシリコン間誘電体スタックと、誘電体スタック上の第
2のポリシリコン(POLY−2)を含むポリシリコン制御ゲートとを含むデュ
アル・ゲート構造を有する。従来のNANDフラッシュ・メモリ素子のこのデュ
アル・ゲート構造は、当業者には既知である。
【0004】 図1は、半導体集積回路上の不揮発性メモリ素子の一部としてNANDフラッ
シュ・メモリ・ゲート2a、2b、4a、4b、6aおよび6bのアレイの代表
的な回路図を示す。NANDゲート2a、2b、4a、4b、6aおよび6bは
それぞれ、POLY−1フローティング・ゲートとPOLY−2制御ゲートを備
えた従来のデュアル・ゲート構造を有する。NANDゲート2aと2bのフロー
ティング・ゲートは、第1のビット線2に沿った直列に接続され、NANDゲー
ト4aと4bのフローティング・ゲートは、第2のビット線4に沿って直列に接
続されており、NANDゲート6aと6bのフローティング・ゲートは、第3の
ビット線6に沿って直列に接続されている。NANDゲート2a、4aおよび6
aの制御ゲートは、第1のワード線7に沿って接続され、同様に、NANDゲー
ト2b、4bおよび6bの制御ゲートは、第2のワード線8に沿って接続される
【0005】 ワード線7と8は、ビット線7と8に沿ったNANDゲート2a、4a、6a
ならびに2b、4bおよび6bにそれぞれ記憶されたメモリ状態によって表され
る各ビットを含む各ワードをプログラムするために実装される。特定のワードが
プログラムされるとき、ワード線に約20Vの「プログラム」電圧V1が印加さ
れて、 ワード線に沿ったワードのビットを各ビット線によってプログラムする
ことができる。図1は、ワード線7上のNANDゲート2a、4a、6a、..
.のメモリ状態によって表されたワードに、ワード線7に沿ったワードがプログ
ラムされていることを示す「プログラム」電圧V1が供給されている例を示す。
【0006】 プログラムされていないワード線には、抑止されたビット線のチャネル電位を
上昇させるためにワード線に沿ったNANDゲートのメモリ状態によって表され
るワードの「非プログラム」状態を表す約10Vの「非プログラム」電圧V2
印加される。図1は、ワード線8に沿ったNANDゲート2b、4bおよび6b
のメモリ状態によって表されるワードに、ワード線8に沿ったワードがプログラ
ムされていないことを示す「非プログラム」電圧V2が供給されている例を示す
。従来のNAND不揮発性メモリ素子において、ワード線の「プログラム」状態
を示すワード線電圧V1は、一般に約20Vであり、ワード線の「非プログラム
」状態を示すワード線電圧V2は、一般に、約10Vである。
【0007】 図1に示したように、従来のNANDフラッシュ・メモリ素子は、さらに、電
圧線10に沿って接続された複数の選択ドレイン・ゲートを2c、4cおよび6
cと、もう1つの電圧線12に沿って接続された複数の選択ソース・ゲート2d
、4dおよび6dとを含む。選択ドレイン・ゲート2c、4cおよび6cならび
に選択ソース・ゲート2d、4dおよび6dはそれぞれ、単一ポリシリコン・ゲ
ート構造を有する。NANDフラッシュ・メモリ素子の動作中に、選択ドレイン
・ゲートのポリシリコン・ゲートに接続された電圧線10には、選択ドレイン・
ゲート2c、4cおよび6c上に一定に維持される直流電圧Vccが供給される。
従来のNANDフラッシュ・メモリ素子において、選択ドレイン・ゲート2c、
4cおよび6cの直流電圧Vccは、一般に約3.3Vである。従来のNANDフ
ラッシュ・メモリ素子において、選択ソース・ゲート2d、4dおよび6dのポ
リシリコン・ゲートに接続された選択ソース・ゲート電圧線12は接地される。
したがって、直流選択ソース・ゲート電圧Vssは0Vである。
【0008】 図1のワード線7などの特定のワード線上に特定のワード・ビットをプログラ
ムするために、ビット線2、4および6にはそれぞれ、「プログラム」電圧と「
プログラム抑止」電圧のどちらかが供給され、その結果、各ビット線2、4およ
び6上のNANDゲート2a、4aおよび6aは、論理ビット「1」または論理
ビット「0」をそれぞれを表すメモリ状態でプログラムされる。 従来のNAN
Dフラッシュ・メモリ素子において、NANDゲートは、そのNANDゲートが
接続されたビット線に、選択ドレイン・ゲート2c、4cおよび6cの直流電圧
と同じ「非プログラム」ビット線電圧が供給される場合にはプログラムされない
【0009】 図1は、また、抑止されたビット線の自動昇圧動作の例を示す。電圧Vccが、
抑止されたビット線であるビット線2に印加されるとき、ワード線7上のNAN
Dゲート2aは、「プログラム抑止」状態または「非プログラム」状態を維持す
る。従来のNANDフラッシュ・メモリ素子において、抑止された状態は、一般
に、NANDゲートのデフォルト・ビットである論理ビット「1」がプログラム
されていないことを示す。
【0010】 さらに、図1に示したような従来のNANDフラッシュ・メモリ素子において
、「プログラム状態」は、一般に、論理ビット「0」を表す。ビット線6に直流
選択ドレイン・ゲート電圧が供給されるとき、ワード線7上のNANDゲート6
aは、 論理ビット「1」を意味する「非プログラム」状態を維持する。したが
って、NANDゲート2a、4a、6a、...が配置されたワード線7上に記
憶された2進ワードのビットは、論理ビット101...でプログラムされる。
「非プログラム」ワード線電圧V2が印加されるため、ビット線電圧VccとVss
の印加は、ワード線8上のNANDゲート2b、4bおよび6bに影響を及ぼさ
ない。したがって、各ビット線に沿った各NANDゲートに0Vの選択ドレイン
・ゲート電圧Vccまたは選択ソース・ゲート電圧Vssを印加している間に、各ワ
ード線に「プログラム」電圧V1と「非プログラム」電圧V2のどちらかを印加す
るかによって、各ワード線上の各ワードと各ビット線上の各ビットを論理ビット
「1」と「0」にプログラムすることができる。
【0011】 図2は、半導体集積回路14として実現された図1の従来のNANDフラッシ
ュ・メモリ素子の代表的な物理的配置の簡略化した平面図である。半導体基板(
図示せず)上に設けられた酸化物層15上に、第1のポリシリコン(POLY−
1)層16が形成される。POLY−1層16は、それぞれビット線2、4およ
び6としてはたらく垂直ストリップのパターンを有する。POLY−1層16は
また、図1の選択ドレイン・ゲート2c、4cおよび6cに直流ドレイン・ゲー
ト電圧Vccを印加するための選択ドレイン・ゲート電圧線10としてはたらく水
平ポリシリコン・ストリップを含む。再び図2を参照すると、POLY−1層1
6は、選択ソース・ゲート2d、4dおよび6dを0Vに維持するために、接地
された選択ソース・ゲート電圧線12としてはたらくもう1つの水平ポリシリコ
ン・ストリップ12を含む。選択ドレイン・ゲート2c、4c、6cと選択ソー
ス・ゲート2d、4d、6dは、図2の物理的配置において、それぞれ選択ドレ
イン・ゲート・ストリップ10と選択ソース・ゲート・ストリップ12に沿った
POLY−1層16の長方形部分2c、4c、6cおよび2d、4d、6dとし
て示される。
【0012】 POLY−1層16は、それぞれビット線2と4の間とビット線4と6の間の
チャネル・ストップ注入窓21と23とも呼ばれるチャネル・ストップ開口部の
パターンを有する。酸化物層15の一部分であるコア・フィールド酸化物領域2
0と22が、各チャネル・ストップ注入窓21と23によって露出される。チャ
ネル・ストップ注入窓21は、それぞれ選択ドレイン・ゲート・ストリップ10
と選択ソース・ゲート・ストリップ12の近くに縁31と33を有する。同様に
、チャネル・ストップ注入窓23は、選択ドレイン・ゲート・ストリップ10と
選択ソース・ゲート・ストリップ12の近くに縁34と36をそれぞれ有する。
選択ドレイン・ゲート2c、4cおよび6cのポリシリコン・ゲートは、単一選
択ドレイン・ゲート・ストリップ10に接続され、選択ソース・ゲート2d、4
dおよび6dのポリシリコン・ゲートは、単一選択ソース・ゲート・ストリップ
12に接続される。
【0013】 第2のポリシリコン「POLY−2」層26は、それぞれ図1のワード線7と
8としてはたらくストリップ7と8を含む水平ストリップのパターンを有する。
図2に示したように、各ワード線としてはたらく水平POLY−2層ストリップ
7と8は、POLY−1層16とコア・フィールド酸化物領域20と22の上に
設けることができる。POLY−2層26の水平ストリップ7と8が、POLY
−1層16の垂直ストリップ2、4および6と重なる領域は、それぞれのNAN
Dゲート2a、4a、6a、2b、4bおよび6bを形成する。従来のNAND
フラッシュ・メモリ素子において、領域2a、4a、6a、2b、4bおよび6
b内のPOLY−1層16とPOLY−2層26の間に、酸化物−窒化物−酸化
物(ONO)三層スタック(図示せず)などのポリシリコン間誘電体スタックが
設けられ、それぞれのNANDゲートが形成される。ポリシリコン間誘電体スタ
ックは、慣例的なものであり、当業者に既知である。選択ドレイン・ゲート2c
、4cおよび6cと選択ソース・ゲート2d、4dおよび6dはそれぞれ、1つ
のポリシリコン層だけを有し、したがって、そのような選択ゲート上にポリシリ
コン間誘電体スタックは設けられない。
【0014】 NANDフラッシュ・メモリ素子の寸法は、より大規模な集積化を実現するた
めに近年ますます縮小されてきた。NAND素子の寸法が、きわめて小さいサイ
ズに縮小されると、隣り合ったビット線の物理距離が短くなり、隣り合ったビッ
ト線間のチャネル・ストップ注入窓が狭くなる。ポリシリコン選択ドレイン・ゲ
ート・ストリップ10の下のフィールド酸化物領域下の基板領域のフィールド・
ターンオンは、各ビット線2と4上のNANDメモリ・ゲート2aと4aに記憶
されるビットのプログラミング中に、たとえばビット線2のうちの1つのビット
線に直流選択ドレイン・ゲート電圧Vccを印加し、たとえば電圧Vccを印加する
ビット線2の隣にある別のビット線4を接地することによって影響を受けること
がある。選択ゲート・トランジスタ・フィールド酸化物領域下の基板領域のフィ
ールド・ターンオンにより、論理ビット「1」でプログラム抑止されるように想
定されたビットが、論理ビット「0」を示すプログラムされたメモリ状態に「タ
ーンオン」されることがある。したがって、フィールド・ターンオンは、従来の
不揮発性メモリ素子においてNANDメモリ・ゲートのプログラミング中のプロ
グラム障害を引き起こすため望ましくない。
【0015】 従来のNAND不揮発性メモリ素子において、フィールド領域が縮小されると
き、選択ドレイン・ゲート・トランジスタ・フィールド酸化物領域下の基板領域
のドーピング濃度が比較的低いために、ビット線の間に漏れ経路ができることが
ある。フィールド・ターンオンが生じると、NAND装置のプログラミング中に
ビット線間に過度の漏れ電流が流れて、それによりプログラムおよび製品の障害
が生じる。したがって、ビット線のいくつかに電圧Vccが印加され同時に他のビ
ット線が接地されているときにフィールド・ターンオンによって生じるプログラ
ム障害をなくすNANDフラッシュ・メモリ素子およびそのメモリ素子をプログ
ラムする方法が必要である。
【0016】 (発明の開示) 本発明はこの必要性を満たす。本発明により、不揮発性メモリ素子をプログラ
ムする方法は、一般に、 (a)ビット線のうちの第1のビット線に、0Vよりも高いバイアス電圧を印加
して、それぞれの第1のメモリ・ゲートを「被プログラム」状態にプログラムす
る段階と、 (b)ビット線のうちの第2のビット線に、選択ドレイン・ゲート電圧を印加し
て、それぞれの第2のメモリ・ゲートを抑止して、「プログラム抑止」状態を表
す論理ビットを維持するようにする段階と、 を含む方法。
【0017】 本発明よる方法が適用可能な不揮発性メモリ素子は、一般に、複数のビット線
と、複数のワード線と、選択ドレイン・ゲートと、選択ソース・ゲートとを含み
、各ワード線に、ワード線上の各ワードの「ワード・プログラム」信号を表す第
1のワード線電圧あるいはワード線上の各ワードの「ワード・プログラム抑止」
信号または「非ワード・プログラム」信号を表す第2のワード線電圧が印加され
る。選択ドレイン・ゲートには、直流選択ドレイン・ゲート電圧が印加され、選
択ソース・ゲートには、0Vの接地電圧が印加される。0Vよりも高いバイアス
電圧が第1のビット線に印加され、第1のメモリ・ゲートが、「被プログラム」
状態を表す論理ビットでプログラムされる。 一実施形態において、「プログラム抑止」状態または「非プログラム」状態を
表す論理ビットは、論理ビット「1」であり、「被プログラム」状態を表す論理
ビットは、論理ビット「0」である。論理ビットを論理ビット「0」でプログラ
ムするためにビット線のうちの1つのに印加されるバイアス電圧は、0.1V〜
0.3Vの範囲、たとえば約0.2Vでもよい。
【0018】 さらに他の実施形態において、たとえば2つの直列接続された抵抗器のような
複数の抵抗器を使用して直流選択ドレイン・ゲート電圧を所定の比率で分圧する
ことによってバイアス電圧を得ることができる。抵抗器のうちの1つを直流選択
ドレイン・ゲート電圧に接続し、他の抵抗器をアースに接続することができ、バ
イアス電圧は、直流選択ドレイン・ゲート電圧を2つの抵抗器の間で分圧するこ
とによって得ることができ、第2の抵抗器の抵抗の第1と第2の抵抗器の抵抗の
和に対する比率は、バイアス電圧の直流選択ドレイン・ゲート電圧に対する所定
の比率と等しい。 本発明は、また、一般に、 (a)複数の列と複数の行に配列されたメモリ・ゲートのアレイと、 (b)メモリ・ゲートの行のそれぞれにそれぞれ接続された複数のワード線であ
って、ワード線上の各ワードの「ワード・プログラム」信号を表す第1のワード
線電圧と、ワード線上の各ワードの「ワード・プログラム抑止」信号を表す第2
のワード線電圧のどちらかをそれぞれ受け取ることができるワード線と、 (c)メモリ・ゲートの列のそれぞれにそれぞれ接続された複数のビット線であ
って、0Vよりも高いバイアス電圧をそれぞれ受け取って、バイアス電圧を受け
取る各ビット線上と第1のワード線電圧を受け取る各ワード線上のメモリ・ゲー
トをそれぞれ「被プログラム」状態を表す論理ビットでプログラムすることがで
きるビット線とを含む、NANDフラッシュ・メモリ素子などの不揮発性メモリ
素子。
【0019】 一実施形態において、バイアス電圧は、0.1V〜0.3Vの範囲であり、さ
らに他の実施形態において、バイアス電圧は、約0.2Vである。不揮発性メモ
リ素子は、さらに、直流選択ドレイン・ゲート電圧を受け取ることができる少な
くとも1つの選択ドレイン・ゲートと、0Vに接地された直流選択ソース・ゲー
ト電圧を受け取ることができる少なくとも1つの選択ソース・ゲートを含むこと
ができる。 さらに他の実施形態において、直流選択ドレイン・ゲート電圧を所定の比率で
分圧して正バイアス電圧を得るために、不揮発性メモリ素子内に抵抗回路網が設
けられる。たとえば、抵抗回路網は、直列接続された2つの抵抗器を含むことが
でき、抵抗器の一方が直流選択ドレイン・ゲート電圧を受け取り、他方の抵抗器
が接地されてもよい。バイアス電圧は、直流選択ドレイン・ゲート電圧を2つの
抵抗間で分圧することによって得られ、第2の抵抗器の抵抗の第1と第2の抵抗
器の抵抗の和に対する比率が、バイアス電圧の直流選択ドレイン・ゲート電圧に
対する所定の比率と等しい。
【0020】 本発明は、フィールドしきい電圧を高めて選択ドレイン・ゲート・トランジス
タ・フィールド酸化物領域の下の基板領域内のビット線間の漏れを防ぎ、それに
よりNANDアレイなどの不揮発性メモリ素子のプログラミングにおけるプログ
ラム障害を防ぐビット線バイアス機構を含む不揮発性メモリ素子をプログラムす
る方法を提供するため有利である。さらに、本発明によるビット線バイアス機構
は、既知の直流選択ドレイン・ゲート電圧を所定の比率で分圧して正バイアス電
圧を得ることにより、容易に達成することができる。直流選択ソース・ゲート電
圧は、0Vで接地される。本発明は、また、装置のプログラミング中に各ビット
線上のメモリ・ゲートを「被プログラム」状態にセットし、それにより不揮発性
メモリ素子アレイのプログラミングにおけるプログラム障害を回避するために、
0Vで接地された選択ソース・ゲート電圧と0Vよりも高いバイアス電圧とを有
するNANDフラッシュ・メモリ素子などの不揮発性メモリ素子を提供する。
【0021】 本発明をその特定の実施形態に関して説明し、添付した図面を参照する。 (発明を実施する形態) 図3は、不揮発性メモリ素子のプログラミングにおけるビット線バイアス方式
を示す本発明による不揮発性メモリ素子の回路図を示す。NANDフラッシュ・
メモリ素子100は、複数の列と行に配列されたNANDゲート42a、44a
、46a、42b、44bおよび46bのアレイを含む。複数のビット線42、
44および46はそれぞれ、NANDメモリ・ゲートの各列に接続される。複数
のワード線48と50はそれぞれ、NANDメモリ・ゲートの各行に接続される
。NANDメモリ・ゲート42a、44a、46a、42b、44bおよび46
bはそれぞれ、第1のポリシリコン(POLY−1)層と、第2のポリシリコン
(POLY−2)層を含む制御ゲートと、POLY−1層とPOLY−2層の間
の酸化物−窒化物−酸化物(ONO)三層スタックなどのポリシリコン間誘電体
スタックとを含むフローティング・ゲートを含む従来のデュアル・ゲート構造(
図示せず)を有することができる。従来のNANDゲートのデュアル・ゲート構
造は、当業者には既知である。
【0022】 ビット線42、44および46はそれぞれ、各列内のNANDメモリ・ゲート
のフローティング・ゲートに接続される。たとえば、ビット線42は、NAND
ゲート42a、42bおよび第1の列内の他のNANDゲートのフローティング
・ゲートに接続される。ビット線44は、NANDゲート44a、44bおよび
第2の列内の他のNANDゲートのフローティング・ゲートに接続される。ワー
ド線48と50はそれぞれ、各行内のNANDメモリ・ゲートの制御ゲートに接
続される。たとえば、ワード線48は、NANDゲート42a、44a、46a
および第1の行内の他のNANDゲートの制御ゲートに接続され、ワード線50
は、NANDゲート42b、44b、46bおよび第2の行内の他のNANDゲ
ートの制御ゲートに接続される。NANDゲート42a、44a、46a、42
b、44bおよび46b、ビット線42、44および46、ならびにワード線4
8および50の物理的配置は、図2に示し前に説明したものと類似した物理的配
置を有することができる。
【0023】 図3は、また、直流ドレイン・ゲート電圧Vccを受け取るために直流ドレイン
電圧線52に接続された複数の選択ドレイン・ゲート42c、44cおよび46
cを示す。選択ドレイン・ゲート42c、44cおよび46cを接続する直流ド
レイン電圧線52は、図2に示し前に説明したようなPOLY−1層の選択ドレ
イン・ゲート・ストリップ10として半導体集積回路上に実装することができる
。選択ドレイン・ゲート42e、44cおよび46cはそれぞれ、各ビット線に
沿ってビットをプログラムするためにNANDゲート42a、42b、44a、
44b、および46a、46bの各列に接続されたビット線42、44および4
6のそれぞれに接続される。
【0024】 NANDフラッシュ・メモリ素子100は、さらに、直流選択ソース・ゲート
電圧Vssが供給される直流ソース電圧線54に接続された複数の選択ソース・ゲ
ート42d、44d、および46dを含む。直流選択ソース・ゲート電圧Vss
、0Vの接地電圧にある。選択ソース・ゲート42d、44dおよび46dはそ
れぞれ、NANDゲート42a、42b、44a、44bおよび46a、46b
の各列をプログラムするためにビット線42、44および46のそれぞれに接続
される。半導体集積回路上に実現されるとき、直流ソース電圧線54は、図2に
示し前に説明したようなPOLY−1層の選択ソース・ゲート・ストリップ12
として実現することができる。
【0025】 本発明により、各ワード線に沿ったメモリ・ゲートに記憶されたワードと各ビ
ット線に沿った個々のビットが、各ワード線と各ビット線に選択的に電圧を印加
することによってプログラムされる。図3は、各ワード線上のメモリ・ゲートに
記憶されたワードがプログラムされているかどうかを示すために、ワード線48
に第1のワード線電圧V1が印加され、ワード線50に第2のワード線電圧V2
印加されている例を示す。たとえば、第1のワード線電圧V1は、ワード線48
上の各ワードの「ワード・プログラム」信号を表す。
【0026】 第1のワード線電圧V1がワード線48に印加されるとき、ワード線48上の
NANDゲート42a、44a、46a、...に記憶されたワードの個々のビ
ットをプログラムすることができるように、ワード線48上にワードの各ビット
を記憶するNANDゲート42a、44a、46a、...に「ワード・プログ
ラム」信号が印加される。「ワード・プログラム」信号を表す第1のワード線電
圧V1は、一般に、約20Vである。低電圧不揮発性メモリ素子の場合、ワード
線48上の各ワードの「ワード・プログラム」信号を表す第1のワード線電圧V 1 は、20Vより低い電圧でよい。
【0027】 第2のワード線電圧V2は、図3のワード線50に沿ってNANDゲート42
b、44b、46b、...に記憶された各ワードの「非ワード・プログラム」
信号または「ワード・プログラム抑止」信号を表すことができる。「ワード・プ
ログラム抑止」信号を表す第2のワード線電圧V2は、一般に、約10Vである
が、低電圧不揮発性メモリ素子では、さらに低い「ワード・プログラム抑止」電
圧V2がワード線に印加されることがある。
【0028】 図3は、ワード線48上のワードがプログラムされていることを示す第1のワ
ード線電圧V1がワード線48に印加され、ワード線50上のワードがプログラ
ムされていないことを示す第2のワード線電圧V2がワード線50に印加されて
いる例を示す。各ワード線上のワードがプログラムされているかどうかを示すた
めに、NAND不揮発性メモリ素子内の各ワード線に、「ワード・プログラム」
信号を表す第1のワード線電圧V1または「ワード・プログラム抑止」信号を表
す第2のワード線電圧V2を印加することができる。
【0029】 本発明により、各ビットが「非プログラム」状態または「プログラム抑止」状
態を表す論理ビットで維持されていることを示すために、プログラムする各ワー
ド内の個々のビットに、ワード内の各ビットを「被プログラム」状態を表す論理
ビットでプログラムする0Vよりも高いバイアス電圧Vbiasと、選択ドレイン・
ゲート電圧Vccと等しい電圧のどちらかが印加される。図3は、ビット線42に
選択ドレイン・ゲート電圧Vccが印加されたときに、ビット線42に選択ドレイ
ン・ゲート電圧Vccが印加され、その結果「ワード・プログラム」信号を表す第
1のワード線電圧V1が印加されたワード線48上のNANDゲート42aがプ
ログラム抑止され、すなわち「非プログラム」状態に維持される例を示す。NA
NDフラッシュ・メモリ素子のタイプと使用される用途により、選択ドレイン・
ゲート電圧Vccは、約3.3Vと5Vのどちらでもよい。
【0030】 図3は、また、ビット線44に正のバイアス電圧Vbiasが印加されて、「ワー
ド・プログラム」信号を表す第1のワード線電圧V1が印加されたワード線48
上のNANDゲート44aが「被プログラム」状態にセットされる例を示す。バ
イアス電圧Vbiasは、たとえば約0.2Vの低い正電圧でよいが、0Vの接地電
圧よりも高くなければならない。したがって、NANDゲート44aは、ビット
線44にバイアス電圧Vbiasが印加されたときに「被プログラム」状態を表す論
理ビットにプログラムされる。ビット線42、44および46のそれぞれに電圧
biasと電圧Vccのどちらかを印加して、各NANDゲート42a、44aおよ
び46aをそれぞれ「被プログラム」状態と「プログラム抑止」状態のどちらか
にセットすることができる。
【0031】 代表的なNANDフラッシュ・メモリの用途において、「被プログラム」状態
を表す論理ビットは論理ビット「1」であり、「プログラム抑止」状態を表す論
理ビットは論理ビット「1」である。NANDゲートのビット線に正のバイアス
電圧Vbiasと等しいビット線「プログラミング」電圧が印加されない限り、「プ
ログラム抑止」状態を示すNANDゲートに記憶されるデフォルト・ビットは、
選択ドレイン・ゲート電圧Vccによって維持される「1」である。NANDゲー
トに接続された各ビット線にバイアス電圧Vbiasが印加されるときに、「被プロ
グラム」状態にセットされたNANDゲートだけがビット「0」を記憶する。図
3に示した例において、選択ドレイン・ゲート電圧Vccと等しい「プログラム抑
止」電圧または「非プログラム」電圧が印加されたNANDゲート42aは、ビ
ット「1」を記憶し、「プログラミング」電圧Vbiasが印加されたNANDゲー
ト44aは、ビット「0」を記憶する。ビット線46を介して選択ドレイン・ゲ
ート電圧Vccと等しい「プログラム抑止」ビット線電圧が印加されたNANDゲ
ート46aは、ビット「1」を記憶する。したがって、NANDゲート42a、
44a、46a、...に記憶されたワードが、左から右に読み取られるとき、
ワード線48上のワードはビット101を含む。
【0032】 ワード線48と対照的に、ワード線50は、ビット線44上のバイアス電圧V bias がワード線50上のNANDゲート44bに印加された場合でもプログラム
されない。「ワード・プログラム抑止」信号を表す第2のワード線電圧V2がワ
ード線50に印加されるため、ビット線42、44および46に「プログラミン
グ」電圧Vbiasと「プログラム抑止」電圧Vccのどちらが印加されても、ワード
線50上のNANDゲート42b、44bおよび46bのどれにも影響しない。
「ワード・プログラム抑止」電圧V2は、抑止ビット線のチャネル電位を上昇さ
せる。
【0033】 ソース電圧線54に沿った選択ソース・ゲート42d、44dおよび46dに
は、0Vに接地された直流電圧Vssが常に印加される。一実施形態において、選
択ドレイン・ゲート電圧Vccと等しい「プログラミング」 バイアス電圧Vbias
と「プログラム抑止」電圧は、別の電源から供給される。代替の実施形態におい
て、ビット線電圧VccとVbiasは、抵抗回路網などの分圧回路網を有する単一電
圧源から供給される。
【0034】 図4に、2つの抵抗器56と58が直列に接続された正バイアス電圧Vbias
供給する分圧回路網の例を示す。抵抗器56は、選択ドレイン・ゲート電源電圧
ccを受け取るように接続され、抵抗器58は接地される。正バイアス電圧Vbi as は、直列接続された抵抗器56と58の中間位置または接続点60から得られ
る。第1の抵抗器56は、抵抗R1を有し、第2の抵抗器58は、抵抗R2を有す
る。次の関係を利用することにより、第2の抵抗R2の第1と第2の抵抗R1と抵
抗R2の和に対する比率が、バイアス電圧Vbiasの選択ドレイン・ゲート電圧Vc c に対する比率によって決定される。
【0035】
【数1】
【0036】 たとえば、バイアス電圧Vbiasが0.2Vで、選択ドレイン・ゲート電圧が3
.3Vの場合は、R2のR1+R2に対する比率は2/33である。したがって、
この関係から抵抗R1とR2を決定することができる。前述のVbias=0.2V、
cc=3.3Vの例において、第2の抵抗R2が、1Ωの標準化した抵抗値と等
しくなるように設定された場合、第1の抵抗R1は15.5Ωであり、すなわち
第1の抵抗器56の抵抗は、第2の抵抗器58の15.5倍の抵抗である。本発
明によるメモリ素子を使用する用途によって、バイアス電圧Vbiasを0.2V以
外の正電圧に設定して、選択ドレイン・ゲート・トランジスタ・フィールド酸化
物領域の下の基板領域内のフィールド・ターンオンによって生じるビット線間の
電流漏れを防ぐことができる。ビット線間の電流漏れを防ぐために、通常、約0
.1V〜約0.3Vの範囲の低い正電圧で十分である。フラッシュ・メモリ素子
のタイプとその素子を使用する用途により、直流選択ドレイン・ゲート電圧を3
.3V、5V、または別の電圧にセットすることができる。
【0037】 図5は、直列接続された2つの抵抗器56と58を使用して選択ドレイン・ゲ
ート電圧Vccと同じ「プログラム抑止」電圧を分圧することによって正バイアス
電圧Vbiasを得る本発明によるNAND不揮発性メモリ素子100のもう1つの
実施形態を示す。第1の抵抗器56は電源電圧に接続され、第2の抵抗器58は
第1の抵抗器56に直列に接続される。接続点60は、直列接続された抵抗器5
6と58の間に位置決めされる。抵抗器58は接地される。また、図5は、図3
に示し前に説明したものと同一の構成のNANDゲート42a、44a、46a
、42b、44bおよび46b、ワード線48および50、ならびにビット線4
2、44および46を示す。
【0038】 図5に示したように、代表的なNANDアレイのプログラミングにおいて、約
20Vの第1のワード線電圧V1がワード線48に供給され、その結果ワード線
48上のNANDゲート42a、44aおよび46aが、ワード線48上のワー
ドがプログラムされていることを示す「ワード・プログラム」信号を受け取る。
ワード線50には、ワード線50上のNANDゲート42b、44bおよび46
bの「非ワード・プログラム」信号または「ワード・プログラム抑止」信号を表
す第2のワード線電圧V2が印加される。代表的なNANDアレイのプログラミ
ングにおいて、ワード線50上のNANDゲートを抑止状態または「非プログラ
ム」状態に維持する電圧V2は一般に約10Vである。低電圧のNANDフラッ
シュ・メモリ素子の場合、「ワード・プログラム」信号と「ワード・プログラム
抑止」信号を表すワード線電圧はそれぞれ20Vと10Vより低くてよい。ワー
ド線48と50のそれぞれに第1のワード線電圧V1と第2のワード線電圧V2
どちらかを印加して、各ワード線上のNANDゲートのプログラムを行ったり抑
止したりすることができる。
【0039】 さらに、図5は、ワード線48上の各NANDゲート42aと46aを「プロ
グラム抑止」状態にセットするために、選択ドレイン・ゲート42c、44cお
よび46cと等しい「プログラミング」ビット線電圧Vccが印加されているビッ
ト線42と46を示す。ワード線48上のNANDゲート44aを「被プログラ
ム」状態にセットするために、ビット線44に0Vよりも高いバイアス電圧Vbi as が印加される。代表的なNANDアレイにおいて、NANDゲートのデフォル
ト状態である「プログラム抑止」状態または「非プログラム」状態が、論理ビッ
ト「1」によって表され、それに対して「被プログラム」状態は論理ビット「1
」で表される。図5のワード線とビット線に電圧を印加したとき、ワード線48
に沿ったNANDゲート42a、44a,46a,...に記憶されたワードは
、左から右に読んで101...である。ビット線42、44および46のそれ
ぞれに電圧Vccまたは電圧Vbiasを印加して、各NANDゲートのメモリ状態を
論理ビット「1」または論理ビット「0」にセットすることができる。
【0040】 前述のように、選択ドレイン・ゲート電圧Vccに対してたとえば約2Vの正電
圧である所望のバイアス電圧Vbiasによって、各抵抗器56と58の抵抗R1
2を決定することができる。直列接続された抵抗器56と58を含む抵抗回路
網は、バイアス電圧Vbiasを提供することができる多くの実施形態のうちの1つ
の例証となる。代替として、プログラミング・ビット線バイアス電圧Vbiasは、
「プログラム抑止」ビット線電圧Vccを供給する電源と別の電源から供給するこ
とができる。したがって、本発明は、図4と図5に示し前に説明したような直列
接続された抵抗器56と58による分圧に制限されず、バイアス電圧Vbiasを供
給する他の方式も実現可能であることを理解されよう。
【0041】 (産業上の適用範囲) 本発明は、不揮発性メモリ素子、より詳細にはNANDフラッシュ・メモリ素
子に適用可能である。本発明によるバイアス・ビット線方式により、ビット線が
、たとえば約0.2Vの0Vよりも高いバイアス電圧Vbiasでプログラムされ、
各メモリ・ゲートをそれぞれ「プログラム抑止」状態と「被プログラム」状態に
セットするためにVccとVbiasを印加する隣り合ったビット線間の選択ドレイン
・ゲート・トランジスタ・フィールド酸化物領域の下の基板領域におけるフィー
ルド・ターンオンを防ぐことができる。したがって、本発明は、従来のNAND
アレイ内の様々なビット線の選択ゲート間に望ましくない漏れ電流を生成するフ
ィールド・ターンオンを防ぐことによって、NANDフラッシュ・メモリ素子の
プログラミング中のプログラム障害を防ぐことができる。
【0042】 本発明をその特定の実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲で説明する
ような本発明の範囲内にある多くの修正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、「非プログラム」状態のための選択ドレイン・ゲート電圧Vccと「被
プログラム」状態ための0Vのバイアス電圧のどちらかを受け取る各ビット線を
備えたNANDゲートのアレイを含む従来のNAND不揮発性メモリ素子の回路
図である。
【図2】 図2は、第1と第2のポリシリコン層(POLY−1とPOLY−2層−)の
パターンとして実現されたNANDゲート、ビット線、ワード線、ドレイン・ゲ
ートおよび選択ソース・ゲートの物理的配置を示す図1の不揮発性メモリ素子の
簡略化した平面図である。
【図3】 図3は、本発明による不揮発性メモリ素子の回路図であり、ビット線をプログ
ラムするためにビット線のうちの1つに0Vよりも高いバイアス電圧が供給され
、選択ソース・ゲートのうちの1つにバイアス電圧と等しい直流選択ソース・ゲ
ート電圧が供給されているようすを示す。
【図4】 図4は、本発明により選択ドレイン・ゲート電圧を分圧して選択ソース・ゲー
ト電圧を得るための直列接続された2つの抵抗器を備えた抵抗回路網の実施形態
の回路図である。
【図5】 図5は、選択ドレイン・ゲート電圧を分圧して0Vよりも高い選択ソース・ゲ
ート電圧を得る回路を含む本発明による不揮発性メモリ素子の実施形態の回路図
である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年10月16日(2000.10.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】不揮発性メモリ素子およびそれを使用する記憶装置におけるプロ
グラム障害をなくすビット線バイアス方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、不揮発性メモリ素子およびそれを使用する記憶装置を操作する方法
に関し、より詳細には、NAND不揮発性メモリ素子およびそれを使用する記憶
装置をプログラムする方法に関する。
【0002】 (背景技術) 半導体集積回路産業によって、コンピュータやディジタル通信などの様々な用
途に不揮発性メモリ素子が開発された。不揮発性メモリ素子の例には、従来のフ
ラッシュ電子消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)がある。
従来のEEPROMは、一般に、半導体チップ上にアレイに配列された複数のN
ANDゲートを含む。
【0003】 従来のNANDゲートは、一般に、シリコン基板上の2つのフィールド酸化物
領域と、2つのフィールド酸化物領域間の薄いトンネル酸化物層と、トンネル酸
化物層上の第1のポリシリコン(POLY−1)層を含むポリシリコン・フロー
ティング・ゲートと、フローティング・ゲート上の酸化物−窒化物−酸化物(O
NO)スタックなどのポリシリコン間誘電体スタックと、誘電体スタック上の第
2のポリシリコン(POLY−2)を含むポリシリコン制御ゲートとを含むデュ
アル・ゲート構造を有する。従来のNANDフラッシュ・メモリ素子のこのデュ
アル・ゲート構造は、当業者には既知である。
【0004】 図1は、半導体集積回路上の不揮発性メモリ素子の一部としてNANDフラッ
シュ・メモリ・ゲート2a、2b、4a、4b、6aおよび6bのアレイの代表
的な回路図を示す。NANDゲート2a、2b、4a、4b、6aおよび6bは
それぞれ、POLY−1フローティング・ゲートとPOLY−2制御ゲートを備
えた従来のデュアル・ゲート構造を有する。NANDゲート2aと2bのフロー
ティング・ゲートは、第1のビット線2に沿った直列に接続され、NANDゲー
ト4aと4bのフローティング・ゲートは、第2のビット線4に沿って直列に接
続されており、NANDゲート6aと6bのフローティング・ゲートは、第3の
ビット線6に沿って直列に接続されている。NANDゲート2a、4aおよび6
aの制御ゲートは、第1のワード線7に沿って接続され、同様に、NANDゲー
ト2b、4bおよび6bの制御ゲートは、第2のワード線8に沿って接続される
【0005】 ワード線7と8は、ビット線7と8に沿ったNANDゲート2a、4a、6a
ならびに2b、4bおよび6bにそれぞれ記憶されたメモリ状態によって表され
る各ビットを含む各ワードをプログラムするために実装される。特定のワードが
プログラムされるとき、ワード線に約20Vの「プログラム」電圧V1が印加さ
れて、 ワード線に沿ったワードのビットを各ビット線によってプログラムする
ことができる。図1は、ワード線7上のNANDゲート2a、4a、6a、..
.のメモリ状態によって表されたワードに、ワード線7に沿ったワードがプログ
ラムされていることを示す「プログラム」電圧V1が供給されている例を示す。
【0006】 プログラムされていないワード線には、抑止されたビット線のチャネル電位を
上昇させるためにワード線に沿ったNANDゲートのメモリ状態によって表され
るワードの「非プログラム」状態を表す約10Vの「非プログラム」電圧V2
印加される。図1は、ワード線8に沿ったNANDゲート2b、4bおよび6b
のメモリ状態によって表されるワードに、ワード線8に沿ったワードがプログラ
ムされていないことを示す「非プログラム」電圧V2が供給されている例を示す
。従来のNAND不揮発性メモリ素子において、ワード線の「プログラム」状態
を示すワード線電圧V1は、一般に約20Vであり、ワード線の「非プログラム
」状態を示すワード線電圧V2は、一般に、約10Vである。
【0007】 図1に示したように、従来のNANDフラッシュ・メモリ素子は、さらに、電
圧線10に沿って接続された複数の選択ドレイン・ゲートを2c、4cおよび6
cと、もう1つの電圧線12に沿って接続された複数の選択ソース・ゲート2d
、4dおよび6dとを含む。選択ドレイン・ゲート2c、4cおよび6cならび
に選択ソース・ゲート2d、4dおよび6dはそれぞれ、単一ポリシリコン・ゲ
ート構造を有する。NANDフラッシュ・メモリ素子の動作中に、選択ドレイン
・ゲートのポリシリコン・ゲートに接続された電圧線10には、選択ドレイン・
ゲート2c、4cおよび6c上に一定に維持される直流電圧Vccが供給される。
従来のNANDフラッシュ・メモリ素子において、選択ドレイン・ゲート2c、
4cおよび6cの直流電圧Vccは、一般に約3.3Vである。従来のNANDフ
ラッシュ・メモリ素子において、選択ソース・ゲート2d、4dおよび6dのポ
リシリコン・ゲートに接続された選択ソース・ゲート電圧線12は接地される。
したがって、直流選択ソース・ゲート電圧Vssは0Vである。
【0008】 図1のワード線7などの特定のワード線上に特定のワード・ビットをプログラ
ムするために、ビット線2、4および6にはそれぞれ、「プログラム」電圧と「
プログラム抑止」電圧のどちらかが供給され、その結果、各ビット線2、4およ
び6上のNANDゲート2a、4aおよび6aは、論理ビット「1」または論理
ビット「0」をそれぞれを表すメモリ状態でプログラムされる。 従来のNAN
Dフラッシュ・メモリ素子において、NANDゲートは、そのNANDゲートが
接続されたビット線に、選択ドレイン・ゲート2c、4cおよび6cの直流電圧
と同じ「非プログラム」ビット線電圧が供給される場合にはプログラムされない
【0009】 図1は、また、抑止されたビット線の自動昇圧動作の例を示す。電圧Vccが、
抑止されたビット線であるビット線2に印加されるとき、ワード線7上のNAN
Dゲート2aは、「プログラム抑止」状態または「非プログラム」状態を維持す
る。従来のNANDフラッシュ・メモリ素子において、抑止された状態は、一般
に、NANDゲートのデフォルト・ビットである論理ビット「1」がプログラム
されていないことを示す。
【0010】 さらに、図1に示したような従来のNANDフラッシュ・メモリ素子において
、「プログラム状態」は、一般に、論理ビット「0」を表す。ビット線6に直流
選択ドレイン・ゲート電圧が供給されるとき、ワード線7上のNANDゲート6
aは、 論理ビット「1」を意味する「非プログラム」状態を維持する。したが
って、NANDゲート2a、4a、6a、...が配置されたワード線7上に記
憶された2進ワードのビットは、論理ビット101...でプログラムされる。
「非プログラム」ワード線電圧V2が印加されるため、ビット線電圧VccとVss
の印加は、ワード線8上のNANDゲート2b、4bおよび6bに影響を及ぼさ
ない。したがって、各ビット線に沿った各NANDゲートに0Vの選択ドレイン
・ゲート電圧Vccまたは選択ソース・ゲート電圧Vssを印加している間に、各ワ
ード線に「プログラム」電圧V1と「非プログラム」電圧V2のどちらかを印加す
るかによって、各ワード線上の各ワードと各ビット線上の各ビットを論理ビット
「1」と「0」にプログラムすることができる。
【0011】 図2は、半導体集積回路14として実現された図1の従来のNANDフラッシ
ュ・メモリ素子の代表的な物理的配置の簡略化した平面図である。半導体基板(
図示せず)上に設けられた酸化物層15上に、第1のポリシリコン(POLY−
1)層16が形成される。POLY−1層16は、それぞれビット線2、4およ
び6としてはたらく垂直ストリップのパターンを有する。POLY−1層16は
また、図1の選択ドレイン・ゲート2c、4cおよび6cに直流ドレイン・ゲー
ト電圧Vccを印加するための選択ドレイン・ゲート電圧線10としてはたらく水
平ポリシリコン・ストリップを含む。再び図2を参照すると、POLY−1層1
6は、選択ソース・ゲート2d、4dおよび6dを0Vに維持するために、接地
された選択ソース・ゲート電圧線12としてはたらくもう1つの水平ポリシリコ
ン・ストリップ12を含む。選択ドレイン・ゲート2c、4c、6cと選択ソー
ス・ゲート2d、4d、6dは、図2の物理的配置において、それぞれ選択ドレ
イン・ゲート・ストリップ10と選択ソース・ゲート・ストリップ12に沿った
POLY−1層16の長方形部分2c、4c、6cおよび2d、4d、6dとし
て示される。
【0012】 POLY−1層16は、それぞれビット線2と4の間とビット線4と6の間の
チャネル・ストップ注入窓21と23とも呼ばれるチャネル・ストップ開口部の
パターンを有する。酸化物層15の一部分であるコア・フィールド酸化物領域2
0と22が、各チャネル・ストップ注入窓21と23によって露出される。チャ
ネル・ストップ注入窓21は、それぞれ選択ドレイン・ゲート・ストリップ10
と選択ソース・ゲート・ストリップ12の近くに縁31と33を有する。同様に
、チャネル・ストップ注入窓23は、選択ドレイン・ゲート・ストリップ10と
選択ソース・ゲート・ストリップ12の近くに縁34と36をそれぞれ有する。
選択ドレイン・ゲート2c、4cおよび6cのポリシリコン・ゲートは、単一選
択ドレイン・ゲート・ストリップ10に接続され、選択ソース・ゲート2d、4
dおよび6dのポリシリコン・ゲートは、単一選択ソース・ゲート・ストリップ
12に接続される。
【0013】 第2のポリシリコン「POLY−2」層26は、それぞれ図1のワード線7と
8としてはたらくストリップ7と8を含む水平ストリップのパターンを有する。
図2に示したように、各ワード線としてはたらく水平POLY−2層ストリップ
7と8は、POLY−1層16とコア・フィールド酸化物領域20と22の上に
設けることができる。POLY−2層26の水平ストリップ7と8が、POLY
−1層16の垂直ストリップ2、4および6と重なる領域は、それぞれのNAN
Dゲート2a、4a、6a、2b、4bおよび6bを形成する。従来のNAND
フラッシュ・メモリ素子において、領域2a、4a、6a、2b、4bおよび6
b内のPOLY−1層16とPOLY−2層26の間に、酸化物−窒化物−酸化
物(ONO)三層スタック(図示せず)などのポリシリコン間誘電体スタックが
設けられ、それぞれのNANDゲートが形成される。ポリシリコン間誘電体スタ
ックは、慣例的なものであり、当業者に既知である。選択ドレイン・ゲート2c
、4cおよび6cと選択ソース・ゲート2d、4dおよび6dはそれぞれ、1つ
のポリシリコン層だけを有し、したがって、そのような選択ゲート上にポリシリ
コン間誘電体スタックは設けられない。
【0014】 NANDフラッシュ・メモリ素子の寸法は、より大規模な集積化を実現するた
めに近年ますます縮小されてきた。NAND素子の寸法が、きわめて小さいサイ
ズに縮小されると、隣り合ったビット線の物理距離が短くなり、隣り合ったビッ
ト線間のチャネル・ストップ注入窓が狭くなる。ポリシリコン選択ドレイン・ゲ
ート・ストリップ10の下のフィールド酸化物領域下の基板領域のフィールド・
ターンオンは、各ビット線2と4上のNANDメモリ・ゲート2aと4aに記憶
されるビットのプログラミング中に、たとえばビット線2のうちの1つのビット
線に直流選択ドレイン・ゲート電圧Vccを印加し、たとえば電圧Vccを印加する
ビット線2の隣にある別のビット線4を接地することによって影響を受けること
がある。選択ゲート・トランジスタ・フィールド酸化物領域下の基板領域のフィ
ールド・ターンオンにより、論理ビット「1」でプログラム抑止されるように想
定されたビットが、論理ビット「0」を示すプログラムされたメモリ状態に「タ
ーンオン」されることがある。したがって、フィールド・ターンオンは、従来の
不揮発性メモリ素子においてNANDメモリ・ゲートのプログラミング中のプロ
グラム障害を引き起こすため望ましくない。
【0015】 従来のNAND不揮発性メモリ素子において、フィールド領域が縮小されると
き、選択ドレイン・ゲート・トランジスタ・フィールド酸化物領域下の基板領域
のドーピング濃度が比較的低いために、ビット線の間に漏れ経路ができることが
ある。フィールド・ターンオンが生じると、NAND装置のプログラミング中に
ビット線間に過度の漏れ電流が流れて、それによりプログラムおよび製品の障害
が生じる。したがって、ビット線のいくつかに電圧Vccが印加され同時に他のビ
ット線が接地されているときにフィールド・ターンオンによって生じるプログラ
ム障害をなくすNANDフラッシュ・メモリ素子およびそのメモリ素子をプログ
ラムする方法が必要である。
【0016】 以上の従来技術に加えて、プログラミング中に実の接地電位(solid ground)
(0ボルト)ではなく2ボルトの代替電圧を使用し「ゼロ」論理レベル機能を実
行するEPROMとEEPROMを開示するUSA−5493526号を参照す
る。この2ボルトの「ソフト的」な0は、プログラミングのために選択されてい
ないビット線に印加される。この代替電圧は、ソフト的な0として、内部電圧ひ
ずみを減少させ、フィールド反転を防ぎ、ビット線間の寄生電界トランジスタを
遮断するのに役立つ。ゲート酸化物の内部電圧ひずみを減少させ、電界反転を防
ぐ支援をすることによって、ソフト的な0電圧の使用により、所定の高いプログ
ラミング電圧の回路構造を小さく設計することができる。
【0017】 したがって、米国特許A5493526号は、ワード線電圧とビット線電圧が
一般に約12.5Vの電圧Vppである機構を開示している。これは、メモリ素子
をプログラミングするために、ビット線とワード線を同じ電位にすることを必要
とする。 本発明は、複数のビット線と複数のワード線を含み、各ワード線に、ワード・
プログラム信号を表す第1のワード線電圧とワード・プログラム抑止信号を表す
第2のワード線電圧とからなるグループから選択された電圧が供給され、メモリ
素子内のメモリ・セルをプログラムする方法が、 ワード線のうちの第1のワード線上に配置されたそれぞれの第1のメモリ・セ
ルのビット線のうちの第1のビット線に0Vよりも高いバイアス電圧を印加し、
第1のワード線が、ワード・プログラム信号を表す第1のワード線電圧を伝えて
、第1のメモリ・セルを、プログラムされた状態を表す論理ビットでプログラム
する段階と、 第1のワード線上にやはり配置されたそれぞれの第2のメモリ・セルのビット
線の第2のビット線に、前記バイアス電圧よりも高く実質的に第1のワード線上
の電圧よりも低い非選択ドレイン電圧を印加し、第2のメモリ・セルが、プログ
ラム抑止状態を表す論理ビットを維持するようにする段階とを含む。
【0018】 一実施形態において、「プログラム抑止」状態または「非プログラム」状態を
表す論理ビットは、論理ビット「1」であり、「被プログラム」状態を表す論理
ビットは、論理ビット「0」である。論理ビットを論理ビット「0」でプログラ
ムするためにビット線のうちの1つのに印加されるバイアス電圧は、0.1V〜
0.3Vの範囲、たとえば約0.2Vでもよい。
【0019】 さらに他の実施形態において、たとえば2つの直列接続された抵抗器のような
複数の抵抗器を使用して直流選択ドレイン・ゲート電圧を所定の比率で分圧する
ことによってバイアス電圧を得ることができる。抵抗器のうちの1つを直流選択
ドレイン・ゲート電圧に接続し、他の抵抗器をアースに接続することができ、バ
イアス電圧は、直流選択ドレイン・ゲート電圧を2つの抵抗器の間で分圧するこ
とによって得ることができ、第2の抵抗器の抵抗の第1と第2の抵抗器の抵抗の
和に対する比率は、バイアス電圧の直流選択ドレイン・ゲート電圧に対する所定
の比率と等しい。
【0020】 本発明は、フィールドしきい電圧を高めて選択ドレイン・ゲート・トランジス
タ・フィールド酸化物領域の下の基板領域内のビット線間の漏れを防ぎ、それに
よりNANDアレイなどの不揮発性メモリ素子のプログラミングにおけるプログ
ラム障害を防ぐビット線バイアス機構を含む不揮発性メモリ素子をプログラムす
る方法を提供するため有利である。さらに、本発明によるビット線バイアス機構
は、既知の直流選択ドレイン・ゲート電圧を所定の比率で分圧して正バイアス電
圧を得ることにより、容易に達成することができる。直流選択ソース・ゲート電
圧は、0Vで接地される。本発明は、また、装置のプログラミング中に各ビット
線上のメモリ・ゲートを「被プログラム」状態にセットし、それにより不揮発性
メモリ素子アレイのプログラミングにおけるプログラム障害を回避するために、
0Vで接地された選択ソース・ゲート電圧と0Vよりも高いバイアス電圧とを有
するNANDフラッシュ・メモリ素子などの不揮発性メモリ素子を提供する。
【0021】 本発明をその特定の実施形態に関して説明し、添付した図面を参照する。 (発明を実施する形態) 図3は、不揮発性メモリ素子のプログラミングにおけるビット線バイアス方式
を示す本発明による不揮発性メモリ素子の回路図を示す。NANDフラッシュ・
メモリ素子100は、複数の列と行に配列されたNANDゲート42a、44a
、46a、42b、44bおよび46bのアレイを含む。複数のビット線42、
44および46はそれぞれ、NANDメモリ・ゲートの各列に接続される。複数
のワード線48と50はそれぞれ、NANDメモリ・ゲートの各行に接続される
。NANDメモリ・ゲート42a、44a、46a、42b、44bおよび46
bはそれぞれ、第1のポリシリコン(POLY−1)層と、第2のポリシリコン
(POLY−2)層を含む制御ゲートと、POLY−1層とPOLY−2層の間
の酸化物−窒化物−酸化物(ONO)三層スタックなどのポリシリコン間誘電体
スタックとを含むフローティング・ゲートを含む従来のデュアル・ゲート構造(
図示せず)を有することができる。従来のNANDゲートのデュアル・ゲート構
造は、当業者には既知である。
【0022】 ビット線42、44および46はそれぞれ、各列内のNANDメモリ・ゲート
のフローティング・ゲートに接続される。たとえば、ビット線42は、NAND
ゲート42a、42bおよび第1の列内の他のNANDゲートのフローティング
・ゲートに接続される。ビット線44は、NANDゲート44a、44bおよび
第2の列内の他のNANDゲートのフローティング・ゲートに接続される。ワー
ド線48と50はそれぞれ、各行内のNANDメモリ・ゲートの制御ゲートに接
続される。たとえば、ワード線48は、NANDゲート42a、44a、46a
および第1の行内の他のNANDゲートの制御ゲートに接続され、ワード線50
は、NANDゲート42b、44b、46bおよび第2の行内の他のNANDゲ
ートの制御ゲートに接続される。NANDゲート42a、44a、46a、42
b、44bおよび46b、ビット線42、44および46、ならびにワード線4
8および50の物理的配置は、図2に示し前に説明したものと類似した物理的配
置を有することができる。
【0023】 図3は、また、直流ドレイン・ゲート電圧Vccを受け取るために直流ドレイン
電圧線52に接続された複数の選択ドレイン・ゲート42c、44cおよび46
cを示す。選択ドレイン・ゲート42c、44cおよび46cを接続する直流ド
レイン電圧線52は、図2に示し前に説明したようなPOLY−1層の選択ドレ
イン・ゲート・ストリップ10として半導体集積回路上に実装することができる
。選択ドレイン・ゲート42e、44cおよび46cはそれぞれ、各ビット線に
沿ってビットをプログラムするためにNANDゲート42a、42b、44a、
44b、および46a、46bの各列に接続されたビット線42、44および4
6のそれぞれに接続される。
【0024】 NANDフラッシュ・メモリ素子100は、さらに、直流選択ソース・ゲート
電圧Vssが供給される直流ソース電圧線54に接続された複数の選択ソース・ゲ
ート42d、44d、および46dを含む。直流選択ソース・ゲート電圧Vss
、0Vの接地電圧にある。選択ソース・ゲート42d、44dおよび46dはそ
れぞれ、NANDゲート42a、42b、44a、44bおよび46a、46b
の各列をプログラムするためにビット線42、44および46のそれぞれに接続
される。半導体集積回路上に実現されるとき、直流ソース電圧線54は、図2に
示し前に説明したようなPOLY−1層の選択ソース・ゲート・ストリップ12
として実現することができる。
【0025】 本発明により、各ワード線に沿ったメモリ・ゲートに記憶されたワードと各ビ
ット線に沿った個々のビットが、各ワード線と各ビット線に選択的に電圧を印加
することによってプログラムされる。図3は、各ワード線上のメモリ・ゲートに
記憶されたワードがプログラムされているかどうかを示すために、ワード線48
に第1のワード線電圧V1が印加され、ワード線50に第2のワード線電圧V2
印加されている例を示す。たとえば、第1のワード線電圧V1は、ワード線48
上の各ワードの「ワード・プログラム」信号を表す。
【0026】 第1のワード線電圧V1がワード線48に印加されるとき、ワード線48上の
NANDゲート42a、44a、46a、...に記憶されたワードの個々のビ
ットをプログラムすることができるように、ワード線48上にワードの各ビット
を記憶するNANDゲート42a、44a、46a、...に「ワード・プログ
ラム」信号が印加される。「ワード・プログラム」信号を表す第1のワード線電
圧V1は、一般に、約20Vである。低電圧不揮発性メモリ素子の場合、ワード
線48上の各ワードの「ワード・プログラム」信号を表す第1のワード線電圧V 1 は、20Vより低い電圧でよい。
【0027】 第2のワード線電圧V2は、図3のワード線50に沿ってNANDゲート42
b、44b、46b、...に記憶された各ワードの「非ワード・プログラム」
信号または「ワード・プログラム抑止」信号を表すことができる。「ワード・プ
ログラム抑止」信号を表す第2のワード線電圧V2は、一般に、約10Vである
が、低電圧不揮発性メモリ素子では、さらに低い「ワード・プログラム抑止」電
圧V2がワード線に印加されることがある。
【0028】 図3は、ワード線48上のワードがプログラムされていることを示す第1のワ
ード線電圧V1がワード線48に印加され、ワード線50上のワードがプログラ
ムされていないことを示す第2のワード線電圧V2がワード線50に印加されて
いる例を示す。各ワード線上のワードがプログラムされているかどうかを示すた
めに、NAND不揮発性メモリ素子内の各ワード線に、「ワード・プログラム」
信号を表す第1のワード線電圧V1または「ワード・プログラム抑止」信号を表
す第2のワード線電圧V2を印加することができる。
【0029】 本発明により、各ビットが「非プログラム」状態または「プログラム抑止」状
態を表す論理ビットで維持されていることを示すために、プログラムする各ワー
ド内の個々のビットに、ワード内の各ビットを「被プログラム」状態を表す論理
ビットでプログラムする0Vよりも高いバイアス電圧Vbiasと、選択ドレイン・
ゲート電圧Vccと等しい電圧のどちらかが印加される。図3は、ビット線42に
選択ドレイン・ゲート電圧Vccが印加されたときに、ビット線42に選択ドレイ
ン・ゲート電圧Vccが印加され、その結果「ワード・プログラム」信号を表す第
1のワード線電圧V1が印加されたワード線48上のNANDゲート42aがプ
ログラム抑止され、すなわち「非プログラム」状態に維持される例を示す。NA
NDフラッシュ・メモリ素子のタイプと使用される用途により、選択ドレイン・
ゲート電圧Vccは、約3.3Vと5Vのどちらでもよい。
【0030】 図3は、また、ビット線44に正のバイアス電圧Vbiasが印加されて、「ワー
ド・プログラム」信号を表す第1のワード線電圧V1が印加されたワード線48
上のNANDゲート44aが「被プログラム」状態にセットされる例を示す。バ
イアス電圧Vbiasは、たとえば約0.2Vの低い正電圧でよいが、0Vの接地電
圧よりも高くなければならない。したがって、NANDゲート44aは、ビット
線44にバイアス電圧Vbiasが印加されたときに「被プログラム」状態を表す論
理ビットにプログラムされる。ビット線42、44および46のそれぞれに電圧
biasと電圧Vccのどちらかを印加して、各NANDゲート42a、44aおよ
び46aをそれぞれ「被プログラム」状態と「プログラム抑止」状態のどちらか
にセットすることができる。
【0031】 代表的なNANDフラッシュ・メモリの用途において、「被プログラム」状態
を表す論理ビットは論理ビット「1」であり、「プログラム抑止」状態を表す論
理ビットは論理ビット「1」である。NANDゲートのビット線に正のバイアス
電圧Vbiasと等しいビット線「プログラミング」電圧が印加されない限り、「プ
ログラム抑止」状態を示すNANDゲートに記憶されるデフォルト・ビットは、
選択ドレイン・ゲート電圧Vccによって維持される「1」である。NANDゲー
トに接続された各ビット線にバイアス電圧Vbiasが印加されるときに、「被プロ
グラム」状態にセットされたNANDゲートだけがビット「0」を記憶する。図
3に示した例において、選択ドレイン・ゲート電圧Vccと等しい「プログラム抑
止」電圧または「非プログラム」電圧が印加されたNANDゲート42aは、ビ
ット「1」を記憶し、「プログラミング」電圧Vbiasが印加されたNANDゲー
ト44aは、ビット「0」を記憶する。ビット線46を介して選択ドレイン・ゲ
ート電圧Vccと等しい「プログラム抑止」ビット線電圧が印加されたNANDゲ
ート46aは、ビット「1」を記憶する。したがって、NANDゲート42a、
44a、46a、...に記憶されたワードが、左から右に読み取られるとき、
ワード線48上のワードはビット101を含む。
【0032】 ワード線48と対照的に、ワード線50は、ビット線44上のバイアス電圧V bias がワード線50上のNANDゲート44bに印加された場合でもプログラム
されない。「ワード・プログラム抑止」信号を表す第2のワード線電圧V2がワ
ード線50に印加されるため、ビット線42、44および46に「プログラミン
グ」電圧Vbiasと「プログラム抑止」電圧Vccのどちらが印加されても、ワード
線50上のNANDゲート42b、44bおよび46bのどれにも影響しない。
「ワード・プログラム抑止」電圧V2は、抑止ビット線のチャネル電位を上昇さ
せる。
【0033】 ソース電圧線54に沿った選択ソース・ゲート42d、44dおよび46dに
は、0Vに接地された直流電圧Vssが常に印加される。一実施形態において、選
択ドレイン・ゲート電圧Vccと等しい「プログラミング」 バイアス電圧Vbias
と「プログラム抑止」電圧は、別の電源から供給される。代替の実施形態におい
て、ビット線電圧VccとVbiasは、抵抗回路網などの分圧回路網を有する単一電
圧源から供給される。
【0034】 図4に、2つの抵抗器56と58が直列に接続された正バイアス電圧Vbias
供給する分圧回路網の例を示す。抵抗器56は、選択ドレイン・ゲート電源電圧
ccを受け取るように接続され、抵抗器58は接地される。正バイアス電圧Vbi as は、直列接続された抵抗器56と58の中間位置または接続点60から得られ
る。第1の抵抗器56は、抵抗R1を有し、第2の抵抗器58は、抵抗R2を有す
る。次の関係を利用することにより、第2の抵抗R2の第1と第2の抵抗R1と抵
抗R2の和に対する比率が、バイアス電圧Vbiasの選択ドレイン・ゲート電圧Vc c に対する比率によって決定される。
【0035】
【数1】
【0036】 たとえば、バイアス電圧Vbiasが0.2Vで、選択ドレイン・ゲート電圧が3
.3Vの場合は、R2のR1+R2に対する比率は2/33である。したがって、
この関係から抵抗R1とR2を決定することができる。前述のVbias=0.2V、
cc=3.3Vの例において、第2の抵抗R2が、1Ωの標準化した抵抗値と等
しくなるように設定された場合、第1の抵抗R1は15.5Ωであり、すなわち
第1の抵抗器56の抵抗は、第2の抵抗器58の15.5倍の抵抗である。本発
明によるメモリ素子を使用する用途によって、バイアス電圧Vbiasを0.2V以
外の正電圧に設定して、選択ドレイン・ゲート・トランジスタ・フィールド酸化
物領域の下の基板領域内のフィールド・ターンオンによって生じるビット線間の
電流漏れを防ぐことができる。ビット線間の電流漏れを防ぐために、通常、約0
.1V〜約0.3Vの範囲の低い正電圧で十分である。フラッシュ・メモリ素子
のタイプとその素子を使用する用途により、直流選択ドレイン・ゲート電圧を3
.3V、5V、または別の電圧にセットすることができる。
【0037】 図5は、直列接続された2つの抵抗器56と58を使用して選択ドレイン・ゲ
ート電圧Vccと同じ「プログラム抑止」電圧を分圧することによって正バイアス
電圧Vbiasを得る本発明によるNAND不揮発性メモリ素子100のもう1つの
実施形態を示す。第1の抵抗器56は電源電圧に接続され、第2の抵抗器58は
第1の抵抗器56に直列に接続される。接続点60は、直列接続された抵抗器5
6と58の間に位置決めされる。抵抗器58は接地される。また、図5は、図3
に示し前に説明したものと同一の構成のNANDゲート42a、44a、46a
、42b、44bおよび46b、ワード線48および50、ならびにビット線4
2、44および46を示す。
【0038】 図5に示したように、代表的なNANDアレイのプログラミングにおいて、約
20Vの第1のワード線電圧V1がワード線48に供給され、その結果ワード線
48上のNANDゲート42a、44aおよび46aが、ワード線48上のワー
ドがプログラムされていることを示す「ワード・プログラム」信号を受け取る。
ワード線50には、ワード線50上のNANDゲート42b、44bおよび46
bの「非ワード・プログラム」信号または「ワード・プログラム抑止」信号を表
す第2のワード線電圧V2が印加される。代表的なNANDアレイのプログラミ
ングにおいて、ワード線50上のNANDゲートを抑止状態または「非プログラ
ム」状態に維持する電圧V2は一般に約10Vである。低電圧のNANDフラッ
シュ・メモリ素子の場合、「ワード・プログラム」信号と「ワード・プログラム
抑止」信号を表すワード線電圧はそれぞれ20Vと10Vより低くてよい。ワー
ド線48と50のそれぞれに第1のワード線電圧V1と第2のワード線電圧V2
どちらかを印加して、各ワード線上のNANDゲートのプログラムを行ったり抑
止したりすることができる。
【0039】 さらに、図5は、ワード線48上の各NANDゲート42aと46aを「プロ
グラム抑止」状態にセットするために、選択ドレイン・ゲート42c、44cお
よび46cと等しい「プログラミング」ビット線電圧Vccが印加されているビッ
ト線42と46を示す。ワード線48上のNANDゲート44aを「被プログラ
ム」状態にセットするために、ビット線44に0Vよりも高いバイアス電圧Vbi as が印加される。代表的なNANDアレイにおいて、NANDゲートのデフォル
ト状態である「プログラム抑止」状態または「非プログラム」状態が、論理ビッ
ト「1」によって表され、それに対して「被プログラム」状態は論理ビット「1
」で表される。図5のワード線とビット線に電圧を印加したとき、ワード線48
に沿ったNANDゲート42a、44a,46a,...に記憶されたワードは
、左から右に読んで101...である。ビット線42、44および46のそれ
ぞれに電圧Vccまたは電圧Vbiasを印加して、各NANDゲートのメモリ状態を
論理ビット「1」または論理ビット「0」にセットすることができる。
【0040】 前述のように、選択ドレイン・ゲート電圧Vccに対してたとえば約2Vの正電
圧である所望のバイアス電圧Vbiasによって、各抵抗器56と58の抵抗R1
2を決定することができる。直列接続された抵抗器56と58を含む抵抗回路
網は、バイアス電圧Vbiasを提供することができる多くの実施形態のうちの1つ
の例証となる。代替として、プログラミング・ビット線バイアス電圧Vbiasは、
「プログラム抑止」ビット線電圧Vccを供給する電源と別の電源から供給するこ
とができる。したがって、本発明は、図4と図5に示し前に説明したような直列
接続された抵抗器56と58による分圧に制限されず、バイアス電圧Vbiasを供
給する他の方式も実現可能であることを理解されよう。
【0041】 (産業上の適用範囲) 本発明は、不揮発性メモリ素子、より詳細にはNANDフラッシュ・メモリ素
子に適用可能である。本発明によるバイアス・ビット線方式により、ビット線が
、たとえば約0.2Vの0Vよりも高いバイアス電圧Vbiasでプログラムされ、
各メモリ・ゲートをそれぞれ「プログラム抑止」状態と「被プログラム」状態に
セットするためにVccとVbiasを印加する隣り合ったビット線間の選択ドレイン
・ゲート・トランジスタ・フィールド酸化物領域の下の基板領域におけるフィー
ルド・ターンオンを防ぐことができる。したがって、本発明は、従来のNAND
アレイ内の様々なビット線の選択ゲート間に望ましくない漏れ電流を生成するフ
ィールド・ターンオンを防ぐことによって、NANDフラッシュ・メモリ素子の
プログラミング中のプログラム障害を防ぐことができる。
【0042】 本発明をその特定の実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲で説明する
ような本発明の範囲内にある多くの修正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、「非プログラム」状態のための選択ドレイン・ゲート電圧Vccと「被
プログラム」状態ための0Vのバイアス電圧のどちらかを受け取る各ビット線を
備えたNANDゲートのアレイを含む従来のNAND不揮発性メモリ素子の回路
図である。
【図2】 図2は、第1と第2のポリシリコン層(POLY−1とPOLY−2層−)の
パターンとして実現されたNANDゲート、ビット線、ワード線、ドレイン・ゲ
ートおよび選択ソース・ゲートの物理的配置を示す図1の不揮発性メモリ素子の
簡略化した平面図である。
【図3】 図3は、本発明による不揮発性メモリ素子の回路図であり、ビット線をプログ
ラムするためにビット線のうちの1つに0Vよりも高いバイアス電圧が供給され
、選択ソース・ゲートのうちの1つにバイアス電圧と等しい直流選択ソース・ゲ
ート電圧が供給されているようすを示す。
【図4】 図4は、本発明により選択ドレイン・ゲート電圧を分圧して選択ソース・ゲー
ト電圧を得るための直列接続された2つの抵抗器を備えた抵抗回路網の実施形態
の回路図である。
【図5】 図5は、選択ドレイン・ゲート電圧を分圧して0Vよりも高い選択ソース・ゲ
ート電圧を得る回路を含む本発明による不揮発性メモリ素子の実施形態の回路図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポウ−リン・チェン アメリカ合衆国 95070 カリフォルニア 州サラトガ アロヨ デ アルゲロ 12947 (72)発明者 ミヒャエル・ファン・ブスキルク アメリカ合衆国 95070 カリフォルニア 州サラトガ ベッシング ロード 18653 (72)発明者 シェーン・チャールズ・ホルマー アメリカ合衆国 95132 カリフォルニア 州 サン ノゼ コニファー ランデ 1964 (72)発明者 ミヒャエル・エス.・シー.チャン アメリカ合衆国 95129 カリフォルニア 州 サン ノゼ ロイヤル アン コート 1433 (72)発明者 ビン・クアン・レ アメリカ合衆国 94043 カリフォルニア 州 マウンテン ビュー スティアリン ロード #16 405 (72)発明者 ビンセント・レウン アメリカ合衆国 94043 カリフォルニア 州マウンテン ビュー ミントン レーン 520 (72)発明者 河村 祥一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1− 1 (72)発明者 矢野 勝 アメリカ合衆国 94086 カリフォルニア 州サニーヴェイル オールド サン フラ ンシスコ ロード #82 718 Fターム(参考) 5B025 AA02 AC03 AD04 AD09 AE00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のビット線と、複数のワード線と、選択ドレイン・ゲートと、選択ソース
    ・ゲートとを含み、前記ワード線のそれぞれに、前記ワード線上の各ワードのワ
    ード・プログラム信号を表す第1のワード線電圧と、前記ワード線上の各ワード
    のワード・プログラム抑止信号を表す第2のワード線電圧とからなるグループか
    ら選択された1つの電圧が印加され、前記選択ドレイン・ゲートに選択ドレイン
    ・ゲート電圧が印加され、前記選択ソース・ゲートに選択ソース・ゲート電圧が
    印加される不揮発性メモリ素子において、前記ビット線をプログラムする方法で
    あって、 前記ワード線のうちの第1のワード線上に配置された各第1のメモリ・ゲート
    の前記ビット線のうちの第1のビット線に0Vよりも高いバイアス電圧を印加し
    、前記ワード線が、前記第1のワード線上の各ワードの前記ワード・プログラム
    信号を表す前記第1のワード線電圧を伝えて、前記第1のメモリ・ゲートを、プ
    ログラムされた状態を表す論理ビットでプログラムする段階と、 前記第1のワード線上にやはり配置された各第2のメモリ・ゲートのうちの第
    2のメモリ・ゲートに前記選択ドレイン・ゲート電圧を印加し、前記第2のメモ
    リ・ゲートがプログラム抑止状態を表す論理ビットを維持するようにする段階と
    、 を含む方法。
  2. 【請求項2】 前記バイアス電圧が、0.2Vである請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記プログラム抑止状態を表す前記論理ビットが論理ビット1であり、前記プ
    ログラム状態を表す前記論理ビットが、論理ビット0である請求項1〜2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 前記ワード・プログラム信号を表す前記第1のワード線電圧が、20Vである
    請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ワード・プログラム抑止信号を表す前記第2のワード線電圧が10Vであ
    る請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記選択ドレイン・ゲート電圧を所定の比率で分圧して前記バイアス電圧を得
    る段階をさらに含む請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記選択ドレイン・ゲート電圧を分圧する段階が、前記選択ドレイン・ゲート
    電圧を複数の抵抗器によって分圧して前記バイアス電圧を得る段階を含む請求項
    6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 複数の列と複数の行に配列されたメモリ・ゲートのアレイと、 前記メモリ・ゲートの行のそれぞれにそれぞれ接続された複数のワード線であ
    って、前記ワード線上の各ワードのワード・プログラム信号を表す第1のワード
    線電圧と、前記ワード線上の各ワードのワード・プログラム抑止信号を第2のワ
    ード線電圧のどちらかをそれぞれ受け取ることができるとワード線と、 前記メモリ・ゲートの列のそれぞれにそれぞれ接続された複数のビット線であ
    って、0Vよりも高いバイアス電圧をそれぞれ受け取ることができ、前記バイア
    ス電圧を受け取る前記各ビット線上と前記ワード線電圧を受け取る前記各ワード
    線上のそれぞれの前記メモリ・ゲートを、プログラムされた状態を表す論理ビッ
    トでプログラムするビット線と、 を含む不揮発性メモリ素子。
  9. 【請求項9】 前記バイアス電圧が、0.2Vである請求項8に記載の不揮発性メモリ素子。
  10. 【請求項10】 前記選択ドレイン・ゲート電圧を所定の比率で分圧して前記バイアス電圧を得
    ることができる抵抗回路網をさらに含む請求項8から9のいずれか1項に記載の
    不揮発性メモリ素子。
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