JP2002528151A - シールされた靴及びシールされた靴を製造する方法 - Google Patents

シールされた靴及びシールされた靴を製造する方法

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Abstract

(57)【要約】 胴部(11)と、アウトソール(19)を含むソール構造を有する靴であって、胴部(11)は表層材(13)及び表層材の少なくとも一部を内張りする水密機能層(15)とで構成され、足裏側に位置して、表層材端部(21)及び機能層端部(23)をも含む胴端部(61)を有し;機能層端部(23)がシール加工を必要とする部位を含み;アウトソール(19)がこれに設けたアウトソール接着剤層を介して胴端部(61)に接着され、アウトソール接着剤層が、シール加工を必要とする機能層端部(23)と対向するアウトソールの少なくとも一部領域に、反応性ホットメルト接着剤(33,33a)によって形成され、前記ホットメルト接着剤は、完全反応状態において水不透過性を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 −発明の分野− 本発明は、胴部と、この胴部に結合されたインソールとを有するシールされた
靴、及び特に、好ましくは水蒸気透過性を有する水密な機能層を少なくとも部分
的に備えた胴部と、接着されたアウトソールとを有する靴構造のための靴シール
システム及びシール方法に係わる。さらに本発明はこのような靴を製造する方法
に係わる。
【0002】 −発明の背景− 胴部領域が、例えば胴部表層材を水密な層で被覆することによって密である靴
がある。このような層は好ましくは水密な、水蒸気透過性を有する機能層である
。この機能層によって、呼吸作用、つまり水蒸気透過性が維持されると共に、水
密性が達成される。この機能層は多くの場合、機能層に並んで少なくとも1つの
繊維層を有する機能層ラミネートの一部である。 この種の靴は、靴内室全体を被覆する、いわゆるブーティ(Bootie)形の機能層
を備えているか、または胴部だけが機能層で被覆されている。後者の場合、ソー
ル側の胴部端とソール構造との間の領域に永続的な水密性を保証するために特別
な努力が必要である。
【0003】 公知の接着つり込み法(Klebezwickverfahren)で製造された靴においては、靴
胴部は、つり込み周縁部(Zwickeinschlag)と呼ばれる縁部領域に沿ってインソー
ル下面に接着され、このように接着されたユニットの下面にアウタソールが被着
される。このような構造は弱い箇所を有している。弱い箇所は特に、靴輪郭が小
さな曲率半径を有する箇所、及び、つり込み周縁部につり込みされた胴部材料の
折り目が生じた箇所に形成される。なぜならば、つり込み用接着剤は最初から靴
胴部とインソールとの間の移行域全体、特につり込み時の折り目の領域をシール
することはできず、または、靴使用時の曲げ負荷により破断し、ひいては水が透
過してしまうおそれがあるからである。 DE400156Aから、インソール周囲と胴部の機能層との間に反応可能な
シール接着剤を配置することが公知である。この接着剤はシリコーンまたはポリ
ウレタンであってよい。胴部の表層材とつり込み周縁部とを介してインソールの
下面に達する水が靴内室内に到達することを阻止するために、インソールが水密
なインソール層を備えている。インソール周縁部と機能層とを接着する際の別個
の付加的な工程と、水密なインソールの使用とが望ましくない場合がある。
【0004】 EP0286853からは、水密な、水蒸気透過性を有する機能層のつり込み
周縁部をシールするための方法が公知である。この方法においては、つり込み接
着中につり込み周縁部の内縁部領域が接着されないままであり、つり込み過程後
、つり込み周縁部の下面に、つり込み周縁部に向かって突出したシールリップを
備えた射出成形型が付加される。シールリップはほぼインソール縁部の輪郭に追
従し、後で被着することになっているアウトソールの外周面輪郭に対して、イン
ソール中央に向かって僅かにずらされている。シールリップの内側に形成された
空間内には、シール材料が射出成形される。このシール材料は機能層を備えた胴
部の、つり込み接着時には接着されないままであった縁部領域を取り囲み、ひい
てはシールする。このようなシール方法は良いことが判ってはいるものの、しか
し前記形式の射出成形型及び射出成形機を必要条件とする。
【0005】 EP0595941Bからは、水密な層を有しインソールの周りでつり込みさ
れた胴部を備えた靴において、つり込みしようとする胴部領域の縁部をつり込み
過程前に水密材料内に埋め込むことによってつり込み周縁部をシールすることが
公知である。水密材料はポリウレタン(PU)であってよい。このようなシール
方法も良いことが判ってはいるが、しかしつり込み周縁部を埋め込むという付加
的の工程を必要とする。
【0006】 −発明の概要− 本発明により、比較的簡単な手段及び僅かな手間で水密にすることができる靴
が提供可能になる。 さらに本発明により、機械的な手間及び工程をできる限り僅かしかかけずに永
続的に水密にできるような靴構造を提供可能にしようとしている。 本発明の第1の観点に基づくシールされた靴は胴部とインソールとを有し、こ
のインソールに胴部が結合されており、インソール及びインソールに結合された
胴部分の領域で靴下面に、ポリウレタン系反応性ホットメルト接着剤が面状に塗
布されてプレスされている。本発明によれば胴部がインソールに結合され、イン
ソール及びインソールに結合された胴部分の領域で靴下面に、ポリウレタン系反
応性ホットメルト接着剤が面状に塗布されプレスされる、シールされた靴の製造
方法も提供される。
【0007】 本発明による靴の場合、インソール及びインソールに結合された胴部分の領域
で靴下面に、ポリウレタン系反応性ホットメルト接着剤が塗布されてプレスされ
ている。 靴下面とは、このような関連において、インソール被着前の靴の下面を意味す
る。 反応性ホットメルト接着剤は、反応完了状態で水密性を発揮する接着剤である
。この接着剤は本発明による靴の場合、ソール構造の領域をシールする。
【0008】 本発明の1つの構成においては、靴全体及び側部領域に亙って、または側部領
域の一部に、オープンセル型の、接着に適した材料が被着される。このような材
料としては、皮革、フリース、フェルトなどのような表層材が使用されることが
好ましい。このような材料は反応性ホットメルト接着剤内に同一高さで接着され
ることが好ましい。すなわち、表層材の、インソールから離反した側の表面は、
反応性ホットメルト接着剤の、インソールから離反した側の表面と互いにほぼ同
一高さである。こうして、靴下面(上に規定した意味で)は平らで一様な表面を
有することができ、これにより例えばアウトソールの接着が容易になる。
【0009】 本発明の1つの構成においては、靴の、ソール側の胴部分がインソールにつり
込み接着により結合されている。すなわち、インソール縁部の、後でアウトソー
ルに向く下面に被せられた、ソール側の胴部分のつり込み周縁部領域がインソー
ル下面の周囲領域に接着により固定されている。つり込み接着後、次いで反応性
ホットメルト接着剤が靴下面(上に述べた意味で)塗布され、これにより、靴下
面をアウトソール被着前にシールすることができる。 つり込み接着された靴の場合、反応性ホットメルト接着剤は、インソールとつ
り込みされた胴部との間でほぼ1cmの幅でオーバラップするように塗布される
。これにより、つり込み周縁部の内周を反応性ホットメルト接着剤によって確実
にシールすることができる。
【0010】 本発明の1つの構成においては、反応性ホットメルト接着剤は、つり込み周縁
部によっては覆われていないインソール下面全体と、つり込み周縁部との前記オ
ーバラップ領域とに塗布される。 つまり本発明においては、つり込み用接着剤によるつり込み接着に対して付加
的に、反応性ホットメルト接着剤による、シールをもたらす別の接着が行われる
【0011】 本発明による靴を製造するために、従来のつり込み接着方法を変更することな
く用いることができる。ソール構造の領域に水密性を得るためには、まだアウト
ソールを備えていない靴下面にただ反応性ホットメルト接着剤を塗布するだけで
よい。これにより水密性が極めて僅かな付加的な手間で達成される。 本発明の第2の観点によれば、本発明は、胴部と、アウトソールを有するソー
ル構造とを備えた靴構造に関する。胴部は、表層材と、表層材の内面を少なくと
も部分的に被覆する水密な機能層とを有するように形成されており、表層材端部
と機能層端部とを備えたソール側の胴端部を有している。
【0012】 機能層端部はシーリングを必要とする領域を有している。さらに、 アウトソールは、このアウトソール上に位置するアウトソール接着剤によって胴
端部に接着されている。アウトソール接着剤は少なくとも、機能層端部のシーリ
ングを必要とする領域に向き合うアウトソール端部領域に、反応性ホットメルト
接着剤を有するように形成されており、この反応性ホットメルト接着剤は反応完
了した状態で水密性を発揮する。
【0013】 この観点から、本発明は、次の製造工程を有するこのような靴構造の製造方法
にも係る:即ち、 a)表層材(13)及びその内面の少なくとも一部を被覆する水密性機
能層(15)で構成され、ソール側胴端部(61)を有する胴部(11)を形成
する工程; b)表層材(13)にソール側端部(21)を形成し、機能層(15)
にシーリングを必要とする部位としてのソール側端部(23)を形成する工程;
及び c)アウトソール(19)にアウトソール接着剤を塗布してアウトソー
ルを胴端部(61)に接着し、そのため、アウトソールの接着後、少なくとも機
能層端部(23)の前記シーリングを必要とする部位と対向するアウトソール部
分に、反応完了状態において水密性を発揮する反応性ホットメルト接着剤(33
,33a)を塗布する工程。
【0014】 この観点から、本発明は、靴構造の胴部に接着するためのアウトソールにも係
る。アウトソールの、胴部に接着されるようになっているソール上面が反応して
いない反応性ホットメルト接着剤を少なくとも部分的に備えている。この反応性
ホットメルト接着剤は反応完了した状態で水密性を発揮する。
【0015】 本発明の2つの観点を互いに組み合わせて好ましい態様に実施することもでき
る。 第2の観点に基づく本発明の靴構造は、胴部と、アウトソールを有するソール
構造とを備えており、胴部が、表層材と、表層材の内側を部分的に被覆する水密
な機能層とを有するように形成されており、表層材端部と機能層端部とを備えた
ソール側の胴端部を有している。機能層端部は、水に対してシールが必要な領域
を有している。この領域からは、特に表層材及び/またはシームを介して機能層
のこのような領域に進む水または他の液体が靴内室内に達するおそれがある。こ
れを防ぐ、ソール構造の水密性は本発明によれば、少なくとも、アウトソール接
着時に機能層のシーリングを必要とする領域に対向する、ソール周り方向で閉ざ
されたアウトソール端部で、アウトソール接着剤として反応性ホットメルト接着
剤が塗布され、この反応性ホットメルト接着剤が反応完了状態で水密性をもたら
すことにより、達成される。本発明によれば、胴端部にアウトソールを固着する
ために使用される接着剤も、機能層端部をシールするために使用される反応性ホ
ットメルト接着剤も、アウトソール上面が胴端部に圧着され接着されるまえに、
胴端部に対向するアウトソール上面に塗布される。
【0016】 これは特に簡単なシール方法である。この方法を実施するためには、水密なソ
ール構造を有していない靴にとっては一般的な工程しか必要とされない。唯1つ
の例外は、アウトソールに従来のアウトソール接着剤ではなく、もしくは従来の
アウトソール接着剤だけではなく、部分的にまたは全体的に反応性ホットメルト
接着剤が塗布されるという点である。 本発明による靴構造においてシーリングを必要とする領域は、そのソール側の
胴端部では、例えば表層材端部を越えて突出する機能層端部の突出部、透過性を
有する表層材によって覆われた機能層端部、または、胴部端縁の領域の機能層端
縁である。
【0017】 従来のソール接着剤は通常の場合、溶剤接着剤またはホットメルト接着剤であ
り、両者は例えばポリウレタン系である。溶剤接着剤は、揮発性溶剤を添加する
ことにより接着可能にさせられていて、溶剤の揮発によって硬化する接着剤であ
る。ホットメルト接着剤は、熱可塑性接着剤とも呼ばれ、加熱により接着可能な
状態にさせられ、冷却により硬化する接着剤である。新たに加熱することにより
、このような接着剤を繰り返し接着可能な状態にさせることができる。 本発明の1つの構成によれば、アウトソールを胴端部に接着する接着機能と、
機能層端部のシール機能とを担う反応性ホットメルト接着剤をアウトソール全体
に全面的に施すならば、水密なソール構造を有さない靴のために従来用いられる
全工程で十分である。水密なソール構造にするために行わなければならないのは
、アウトソールに従来のアウトソール接着剤を塗布するのではなく、または従来
のアウトソール接着剤だけを塗布するのではなく、反応性ホットメルト接着剤を
塗布するこということだけである。
【0018】 従って水密な靴構造のソール構造の水密性は極めて簡単に、且つ極めて簡単な
工程で達成される。 本発明による方法は、インソールを備えた靴にも、インソールを備えない靴に
も適している。インソールを備えた靴の場合、胴端部は従来通り、つり込み用接
着するかまたは例えば交絡シームを用いて縫合することによってインソールに固
定することができる。インソールを有さない靴の場合、胴端部の固定は公知の形
式でストリング体(当業者間ではストリング・ラスティング(String Lasting)と
も呼ばれる)によって達成することができる。これらのすべての製造方法におい
て、胴部の型嵌め後に胴端部がインソールに固定されることによってまたはスト
リング・ラスティングによって固持される場合、全体的にまたは部分的に反応性
ホットメルト接着剤を備えたアウトソールが胴端部に接着され、また、インソー
ルを使用する場合にはインソール下面に接着される。アウトソールのこのように
簡単な接着過程によって、ソール構造の水密性が形成される。
【0019】 表層材と機能層とが互いに無関係な材料層である場合に用いることができる、
本発明の1つの構成においては、機能層端部が表層材端部を越える突出部を備え
ている。この場合、アウトソールには少なくとも、アウトソール接着後に機能層
端部の突出部またはこの突出部の少なくとも一部領域に対向する領域に反応性ホ
ットメルト接着剤が塗布される。 しかしながら本発明は、機能層端部が表層材端部を越えた突出部を有さず、機
能層端部と表層材端部とが同一切断線で終わっている場合にも用いられる。これ
は特に、胴部のために多層ラミネートが使用され、この多層ラミネートが表層材
と機能層とを含んでいる場合に当てはまる。このような場合にも、反応性ホット
メルト接着剤をアウトソールに塗布することにより、機能層端部をシールするこ
とができる。
【0020】 表層材が、表層材として使用される多くの繊維製品のように、反応完了前には
流動状態の、または流動状にさせられた状態の反応性ホットメルト接着剤によっ
て透過可能である場合には、反応性ホットメルト接着剤は少なくとも、胴部接着
後には胴端部に対向するアウトソール領域に塗布される。胴部へのアウトソール
の圧着中には、反応性ホットメルト接着剤は表層材を透過し、多層ラミネートの
機能層を密に接着する。
【0021】 表層材が反応完了していない流動状の反応性ホットメルト接着剤によって透過
され得ない場合、反応性ホットメルト接着剤が少なくとも多層ラミネートの切断
縁部、ひいては機能層の切断縁部をもシールするような領域および量で、反応性
ホットメルト接着剤はアウトソールに塗布され、アウトソールが胴部に圧着され
る。このような構成においては、アウトソールの圧着時に、反応性ホットメルト
接着剤が多層ラミネート、ひいては機能層の、アウトソールとは反対側の裏面に
達するようになっていることが好ましい。つり込み接着層を備えた靴の場合、こ
のことは、胴端部の、切断縁部に境を接する縁部領域がつり込み用接着剤を有し
ておらず、従って反応性ホットメルト接着剤が塗布されたアウトソールを胴部に
圧着したときに、胴端部のこのような縁部領域がまだルーズな状態であることに
より助成することができる。
【0022】 空隙を充填するために、反応性ホットメルト接着剤をより大きな容積にしたい
場合には、反応性発泡ホットメルト接着剤をアウトソールに塗布することができ
る。塗布中にガスで反応性ホットメルト接着剤を渦流化することにより発泡を行
うことができる。このガスは窒素と空気とから成る混合物であることが好ましい
。 機能層端部が表層材端部を越える突出部を有している、本発明の構成の場合、
突出部はアウトソール接着前には無支持のままであるか、または網状帯によって
橋絡されてよい。この網状帯の一方の側は表層材端部に固定されており、他方の
側は機能層端部の縁部に固定され、さらにインソールを使用する場合にはこのイ
ンソールに固定され、またはストリング・ラスティングを備えた靴構造の場合に
はこのストリング・ラスティングに固定されている。
【0023】 特に、機能層端部の突出部が網状帯によって橋絡されない場合には、表層材端
部はアウトソール接着前に機能層に、例えば固着剤により固着されてよい。これ
により、アウトソールの接着過程が容易になる。 胴端部が型の周りに巻き付けられて胴端部がアウトソールの踏み面に対して平
行に延びるようになっている場合、アウトソールは平板状またはシャーレ状であ
ってよい。胴部縁部がアウトソールの踏み面に対して平行ではなく垂直に延びて
いる場合、アウトソールはその周縁部で立ち上がるシャーレ縁部を有しているこ
とが好ましい。
【0024】 アウトソールを固着するだけでなく水密性をももたらすアウトソール接着剤ま
たはアウトソール接着剤部分として反応性ホットメルト接着剤を使用することに
より、胴部の水を通す表層材を介して胴端部に達した水が、機能層の、表層材と
は反対側の内面に、ひいては靴内室内に到達することが阻止される。このような
おそれが大きいのは特に、機能層の内面に高い吸収力を有する内張りが位置して
いる場合である。つり込み接着部を有する靴構造の場合、本発明によれば、アウ
トソール接着剤は特にクリティカルなつり込み折り目を含めたつり込み周縁部を
、この靴での歩行時の曲げ負荷後にも信頼性良く永続的に水密にシールする。
【0025】 さらにつり込み接着部を備えた靴構造の場合、つり込み接着剤としてもアウト
ソール接着剤としても反応性ホットメルト接着剤を使用することができる。この
ような反応性ホットメルト接着剤はつり込み過程の前に先ずつり込み接着剤とし
て塗布され、つり込み接着後にこの反応性ホットメルト接着剤はアウトソール接
着剤としてアウトソールに塗布される。これによりアウトソールを固着すること
ができる。つり込み接着剤として使用される反応性ホットメルト接着剤と、アウ
トソール接着剤として使用される反応性ホットメルト接着剤とは、これらが互い
に結合して接着剤被覆部を形成するように塗布することができる。この接着剤被
覆部は胴部の表層材のソール側の端部と胴部の機能層のソール側の端部とを水密
に取り囲み、または被覆する。これにより特に高いシール性が得られる。
【0026】 靴が水密であるかどうかは例えば、US−A−5329807に記載された形
式の遠心装置で検査することができる。 つり込み接着部を有する、本発明による靴構造を製造するためには、接着され
たアウトソールを備えた靴のための従来の接着つり込み法(Klebezwickverfahren
)に必要となる工程以外の公知は必要でない。つまり既に述べたように、水密な
靴を得るためには、冒頭で述べた文献に基づき製造される靴の場合に必要とされ
るような付加的な工程は、アウトソール接着剤として少なくとも部分的に反応性
ホットメルト接着剤が使用され、この反応性ホットメルト接着剤がアウトソール
に塗布されること以外は必要とならない。すなわち、本発明による製造方法の場
合には、射出成形型も、シール材料を導入するための付加的な機械も、インソー
ル周縁部と機能層との間のシール接着部も必要でなく、また、つり込み過程を行
う前に、つり込み周縁部の自由端をシール材料によって取り囲まなければならな
いという工程も必要でない。
【0027】 従って、本発明による方法により、公知の方法では達成されなかった、水密な
靴のための製造コストの低減を実現することができる。 感熱活性化可能であり、且つ湿気、例えば水蒸気によって硬化反応させること
ができる反応性ホットメルト接着剤を使用すると、本発明による靴が特に簡単且
つ経済的に製造される。 既に述べた反応性発泡接着剤は、その大きな容積を活用したい場合に使用する
ことができる。反応性発泡接着剤はその大きな容積により、空隙を充填し、亀裂
または隙間内に侵入し、これにより特に信頼性の良い水密性をもたらすのに特に
適している。
【0028】 物理的な接合時間が過度に長くかかるため接着開始時の強度があまりにも小さ
な反応性ホットメルト接着剤を使用する場合、この反応性ホットメルト接着剤が
十分に接着作用を発揮し始める程度に硬化するまで、この反応性ホットメルト接
着剤に、十分に短い接合時間を有し先ずは何よりも接着機能を担う熱可塑性成分
を添加することができる。 熱可塑性樹脂は加熱により粘着性を帯び、次いで冷却により再び固くなる材料
である。新たに加熱することにより、これらの材料を再び粘着性を有する状態に
もたらすことができる。熱可塑性樹脂とは、反応性ホットメルト接着剤に添加す
ることができる非反応性ポリマーを意味する。
【0029】 反応性ホットメルト接着剤とは、その活性化の前には約3000〜約5000
g/molの範囲の平均分子量を有する比較的短い分子鎖から成っていて、非接
着性であり、場合によっては感熱活性後に反応状態にもたらされる接着剤のこと
を云う。この反応状態において、比較的短い分子鎖は網状結合して長い分子鎖を
形成し、この際にそれも湿った周囲内で硬化する。反応時間または硬化時間内に
反応性ホットメルト接着剤は接着可能になる。網状結合した硬化後に、反応性ホ
ットメルト接着剤は再び活性化することはない。反応完了により、分子鎖は三次
元的に網状結合される。このことにより、反応完了した反応性ホットメルト接着
剤の水密性が生じ、高い効果を有するシーリングがもたらされる。三次元的な網
状結合により、接着剤内への水の侵入を特に強力に防ぐことができる。まさにソ
ール構造の領域においては、このような高い効果を有するシーリングと、水の侵
入の防止とが極めて大きな意味を持つ。
【0030】 本発明の目的には、例えばポリウレタン系反応性ホットメルト接着剤、樹脂、
芳香族炭化水素樹脂、脂肪族炭化水素および例えばエポキシ樹脂(EP)の形の
縮合樹脂が適している。 特に好ましいのはポリウレタン系反応性ホットメルト接着剤(以下、PU反応
性ホットメルト接着剤と呼ぶ)である。PU反応性ホットメルト接着剤に添加で
きる熱可塑性樹脂としては、例えば熱可塑性ポリエステルおよび熱可塑性ポリウ
レタンが適している。
【0031】 硬化を生ぜしめる、PU反応性ホットメルト接着剤の網状結合反応は通常の場
合、湿気によってもたらされる。このためには空気の湿気で十分である。ブロッ
クPU反応性ホットメルト接着剤(blockierte PU-Reaktive-Schmelzklebstoffe)
がある。このブロックPU反応性ホットメルト接着剤の網状結合反応は、PU反
応性ホットメルト接着剤の活性化後に初めて熱エネルギによって開始することが
できるので、このようなホットメルト接着剤は開放状態で、すなわち、空気湿分
を有する周囲内で貯えることができる。他方では非ブロックPU反応性ホットメ
ルト接着剤(nictblockierte PU-Reaktive-Schmelzklebstoffe)がある。この非ブ
ロックPU反応性ホットメルト接着剤の場合、この接着剤が空気湿分を有する周
囲内に位置している場合には、網状結合反応が室温で既に行われる。後者のホッ
トメルト接着剤は、網状結合反応をまだ行いたくない場合には空気湿分から保護
して保管しなければならない。
【0032】 両種類のPU反応性ホットメルト接着剤は、非反応状態では通常の場合固いブ
ロックの形で存在している。被接着域に塗布する前に、ホットメルト接着剤は加
熱され、これによりホットメルト接着剤を溶融し、ひいては塗布可能にする。非
ブロックホットメルト接着剤を使用する場合には、このような加熱は空気湿分を
排除して行わなければならない。ブロックホットメルト接着剤を使用する場合に
は、このことは必要ではないが、しかし、加熱温度が、ブロック解除する活性化
温度を下回っていることに留意しなければならない。
【0033】 本発明の1つの構成においては、ブロックまたは被覆された(verkappt)イソシ
アン酸塩を有して形成されたPU反応性ホットメルト接着剤が使用される。イソ
シアンブロックを克服し、ブロックされたイソシアン酸塩を有して形成された反
応性ホットメルト接着剤を活性化するために、感熱活性化が行われなければなら
ない。このようなPU反応性ホットメルト接着剤のための活性化温度は約70℃
〜170℃の範囲内にある。
【0034】 本発明の別の構成においては非ブロックPU反応性ホットメルト接着剤が使用
される。網状結合反応を熱供給により加速することができる。 本発明による方法の実際的な構成においては、オーストリア、ヴェルス在、H.
P.Fuller社の商標IPATHERM S 14/242で入手できるような、PU反応性ホットメ
ルト接着剤が使用される。本発明の別の構成においては、ドイツ、デュッセルド
ルフ在、Henkel AG社の商標Macroplast QR 6202で入手できるPU反応性ホット
メルト接着剤が使用される。
【0035】 水非透過性だけでなく、水蒸気透過性をも有する胴部機能層が特に好ましい。
このことは、水密性にもかかわらず呼吸作用を持ち続ける水密な靴の製造を可能
にする。 機能層が「水密」であると見なされるのは、場合によっては機能層に設けられ
たシームも含め、この機能層が最小0.13Barの水進入圧を保証する場合で
ある。機能層材料が1Barを上回る水進入圧を保証することが好ましい。この
場合、蒸留水が20±2℃で機能層の100cm2の試験片に圧力を上昇させな
がら着けられるテスト方法の後で水進入圧を検出しなければならない。水の圧力
上昇は1分あたり60±3cm Wsである。水進入圧は、最初に水が試験片の
他方の側に現れたときの圧力に相当する。手順の詳細は1981年のISO基準08
11に規定されている。
【0036】 機能層が「水蒸気透過性」を有すると見なされるのは、この機能層が、150
2・Pa・W-1を下回る水蒸気透過性数Retを有している場合である。水蒸
気透過性はホーエンシュタイン−ハウトモデル(Hohenstein-Hautmodell)に基づ
きテストされる。このようなテスト法はDIN EN31092(02/94)
もしくはISO11092(19/33)に記載されている。 靴またはブーツの水密性は、既に述べたUS−A−5329807に記載の遠
心機法でテストすることができる。この文献で説明された遠心機装置は靴構造を
保持するための、旋回可能に保持された4つの保持バスケットを有している。こ
れにより、2つまたは4つの靴またはブーツを同時にテストすることができる。
このような遠心機装置の場合、靴構造の非水密な箇所を見出すために遠心力が活
用される。この遠心力は靴構造を急速に遠心機にかけることにより生じる。遠心
機にかける前に、靴構造の内室内には水が充填される。靴構造の外面には吸収性
材料、例えば吸い取り紙または紙タオルが配置されている。遠心力が、靴構造内
に満たされた水に圧力を加える。靴構造が密でない場合、この圧力により、水が
吸収性材料に達する。
【0037】 このような水密性テストの場合、先ず水が靴構造内に充填される。靴構造の表
層材が十分な固有剛性を有していない場合、胴部内室内に安定化のための剛性材
料が配置される。これにより遠心機にかけている間に胴部が弱化するのを阻止す
ることができる。それぞれの保持バスケット内には、吸い取り紙または紙タオル
が位置している。次いで遠心機は所定の時間回転させられる。次いで、遠心分離
機が停止させられ、吸い取り紙または紙タオルが湿っているかどうか検査される
。これが湿っている場合、被験靴構造は水密性テストには合格しない。これが乾
いている場合には、被験靴構造はテストに合格したことになり、水密であると格
付けされる。
【0038】 遠心機にかけられているときに水が加える圧力は、靴のサイズに関連した靴有
効面積(ソール有効内面積)Aと、靴構造内に充填された水量の質量mと、遠心
機有効半径rと、遠心機回転数Uとに関連する。 遠心機により靴有効面積に加えられた水圧は次の通りである: P=(m・v2)/(A・r)=(m・ω2・r)/A この場合、 ω=2πfであり、 v=2rπfである。 本発明による靴構造に適した水密性テストでは、50cmの遠心機有効半径と
、254rpmの遠心機回転数とが使用される。靴有効面積232cm2を有す
る靴サイズ42の靴構造の場合、靴構造内には1リットルの水が充填される。 これにより、 m=1kg v=2・0.5m・π・4.23/s=13.3m/s P=(1kg・(13.3m/s)2)/(0.5m・0・0232m2)=35
3.8N/0.0232m2=0.13956bar となる。
【0039】 相応する他の靴有効面積を有する他の靴サイズに対しては、相応に変化させら
れた水質量で、同じテスト圧を達成することができる。 胴部のための表層材としては、皮革または繊維面構造が適している。繊維面構
造は例えば織物、編成品、ニット、フリースまたはフェルトであってよい。この
ような繊維面構造は天然繊維、例えば綿、ビスコース、化学繊維、例えばポリエ
ステル、ポリアミド、ポリプロピレンまたはポリオレフィン、またはこのような
材料の少なくとも2つの混合物から製造されていてよい。
【0040】 本発明による靴のインソールはビスコース、フリース、例えば溶融繊維を添加
可能なポリエステルフリース、皮革または接着された皮革繊維から成っていてよ
い。インソールはドイツ、モックムール在、Texon Mockmuhl GmbH社の商標Texon
Brandsohleで入手可能である。 胴部のための表層材の内面には通常、内張り材が配置されている。この内張り
材には、先に表層材のために挙げたものと同じ材料が適している。
【0041】 本発明に基づきシーリングを行ったあと、靴下面にアウトソールが被着される
。このアウトソールは水密材料、例えばゴムまたはプラスチック、例えばポリウ
レタンから成っているか、または、非水密材料、特に皮革から成っていてよい。 反応性ホットメルト接着剤の靴下面への塗布後、この反応性ホットメルト接着
剤を機械的に靴下面に圧着し、ひいてはプレスすると、反応性ホットメルト接着
剤と靴下面との接着が特に緊密になる。これには好ましくは、例えば圧着クッシ
ョンの形の圧着装置が適している。この圧着装置は、反応性ホットメルト接着剤
によって給湿できない、ひいては反応性ホットメルト接着剤と接着しない平滑な
材料表面を有している。この材料表面は例えば非多孔性のポリテトラフルオロエ
チレン(Teflonの商標でも知られている)から成っている。さらに例えばゴムク
ッションまたはエアクッションの形の圧着クッションが使用されることが好まし
い。この圧着クッションの圧着表面は、前記材料、例えば非多孔性のポリテトラ
フルオロエチレンから成るシートで被覆されるか、または、圧着過程の前に、反
応性ホットメルト接着剤を備えたソール構造と圧着クッションとの間にこのよう
なシートが配置される。
【0042】 水密な、水蒸気透過性の機能層に適した材料は、文献US−A−472541
8およびUS−A−4493870に記載されているように、特にポリウレタン
、ポリプロピレン、ポリエーテルエステルを含めたポリエステルおよびこれらの
ラミネートである。しかしながら特に好ましいのは文献US−A−395356
6ならびにUS−A−4187390に記載されているような、延伸膨張された
微孔質のポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)および、親水透浸剤を備え
た及び/または親水層を備えた、延伸膨張された微孔質のポリテトラフルオロエ
チレンである(例えば文献US−A−4194041参照)。微孔質の機能層と
は、平均的な孔サイズが約0.2μm〜約0.3μmであるような機能層を意味
する。 孔サイズは商標名コールターポロメータ(Coulter Porometer)で測定すること
ができる。このコールターポロメータは米国、フロリダ州、ハイアレア在、Coul
ter Electronics, Inc.社によって製造されている。
【0043】 コールターポロメータは、試験片に向けられた空気圧を上昇させ、発生した流
量を測定することにより、試験片の孔サイズのばらつきを測定する。このような
孔サイズのばらつきは、試験片の孔の均一度の尺度となる(すなわち、孔サイズ
の小さなばらつきとは、最小の孔サイズと最大の孔サイズとの間の差が僅かであ
ることを意味する)。孔サイズのばらつきは最大の孔サイズを最小の孔サイズで
割ることにより検出される。 コールターポロメータは平均的な流量に対応する孔サイズをも算出する。定義
によれば、平均的な流量に対応するこのような孔サイズを上回るかまたは下回る
孔サイズを有する、多孔性の試験片の孔を流動量の半分が通過する。
【0044】 機能層としてePTFEが使用される場合、反応性ホットメルト接着剤は接着
過程中、このような機能層の孔内に侵入する。これにより、この機能層に反応性
ホットメルト接着剤が機械的に固着される。ePTFEから成る機能層は、接着
過程時に反応性ホットメルト接着剤と接触する面に、薄いポリウレタン層を備え
ていてよい。このような機能層に結合されたPU反応性ホットメルト接着剤を使
用すると、PU反応性ホットメルト接着剤と機能層に設けられたPU層との間に
機械的な結合だけでなく、付加的に化学的な結合もが生じる。これにより、機能
層と反応性ホットメルト接着剤とが特に緊密に接着されるので、特に永続的な水
密性が保証される。
【0045】 ソール領域にも水密性を達成するためには、水密なアウトソール及び/または
水密なインソールを使用することができる。しかしながら、インソール及び/ま
たはアウトソールの水透過性の領域に、水密の、水蒸気透過性を有するソール機
能層を施すことにより、または、反応完了後に水密性をもたらし、ひいてはアウ
トソール全体を水密にする反応性ホットメルト接着剤をアウトソール全体に塗布
することにより、ソール領域において水密性を保証することもできる。
【0046】 本発明の靴は、表層材と、この表層材の内面を被覆する胴部機能層とを有する
ように形成されてよい。後者は好ましくはラミネートの一部である。このラミネ
ートは、機能層と、靴内面に向いた少なくとも1つの内張り層を有している。ラ
ミネートは2つよりも多い層を有していてもよい。この場合、機能層の、内張り
層とは反対側には繊維の裏側が位置していてよい。このような場合には、表層材
胴部のためにも機能層胴部のためにもつり込み周縁部を形成することができる。
両つり込み周縁部のつり込み接着は、唯1つのつり込み接着過程または別個の2
つのつり込み接着過程で行うことができる。 本発明の別の1つの構成においては、表層材及び機能層を含む多層ラミネート
が使用される。これにより形成された胴部はなおも、内面を簡単な内張り材で被
覆することを必要とする。
【0047】 さらに別の構成に基づく靴構造は、インソールを備えたソール構造を有してお
り、インソールと胴端部との間に網状帯が配置されていて、この網状帯の第1の
側縁部がインソールに、第2の側縁部が表層材端部と機能層端部とに結合されて
いる。 このような靴構造においても、アウトソールは少なくとも部分的に反応性ホッ
トメルト接着剤を備えていてよい。これにより機能層はソール領域において水に
対してシールされる。このような場合には、アウトソール接着剤が少なくとも、
アウトソールの、ソール周り方向に閉ざされた、網状帯に対向する一部領域に反
応性ホットメルト接着剤によって形成されている。
【0048】 しかしながらこのような靴構造は、反応性ホットメルト接着剤を備えたアウト
ソールを使用するかしないかとは無関係に、1つの独立した発明である。このよ
うな靴構造のために反応性ホットメルト接着剤を備えていないアウトソールが使
用される場合には、機能層端部のシーリングを他の形式で達成することができる
。 アウトソールを射出成形することもできる。射出成形時には流動状のアウトソ
ール材料は網状帯を透過し、機能層端部の内面に進み、この場所で機能層をシー
ルすることができる。網状帯を胴端部と縫合する場合、こうして、機能層端部を
貫通するシームをもアウトソール材料によってシールすることができる。
【0049】 特に、接着されたアウトソールを所望し、しかも反応性ホットメルト接着剤に
よる解決手段を望まない場合には、網状帯を備えたこのような構成において、網
状帯を貫通するように、例えば既に述べたEP0286854に基づき公知の方
法によって、他のシール材料を導入することにより、機能層の、機能層端部にお
ける水密性を達成することができる。 以下に本発明を実施例に基づき詳しく説明する。 図面は概略的に示されている。
【0050】 −発明の好ましい実施例の詳細な説明− 図1に示した本発明の第1の実施例の靴は、インソール1と、インソール1に
つり込み接着によって結合されたつり込み周縁部2と、インソール1及びつり込
み周縁部2の下面に塗布された反応性ホットメルト接着剤3とを有している。反
応性ホットメルト接着剤3は、インソール下面の、つり込み周縁部2によっては
覆われていない領域全体と、つり込み周縁部2の、インソール1のこのような領
域に隣り合う一部領域をカバーしている。好ましい一実施例においては、反応性
ホットメルト接着剤3の、つり込み周縁部2を覆うオーバラップ部3aの幅は約
1cmである。
【0051】 このような靴は次のように製造されることが好ましい。先ず、インソール1が
型(図示せず)の下側に固定される。次いで胴部が型を覆うように緊定され、イ
ンソール下面の周縁部に汎用のつり込み用接着剤が施され、つり込み周縁部2が
インソール下面に被せられ、このインソール下面に接着される。次いで、反応性
ホットメルト接着剤3がインソール1及びつり込み周縁部2の下面に塗布され、
この下面でプレスされる。これにより、平らで一様な表面を備えた靴下面が得ら
れる。
【0052】 このような製造状態は図2に側面図で示されている。 次いで反応性ホットメルト接着剤3を備えた靴下面に、アウトソール(図示せ
ず)が例えば接着により被着される。 反応性ホットメルト接着剤3によって靴下面もしくはソール構造が水密にされ
ている。 図3に示した本発明の第2の実施例の靴は、靴がインソール1から離反した下
側の表面に、オープンセルを有する、接着に適した材料4を備えており、この材
料が反応性ホットメルト接着剤内に、同一高さで接着されていること以外は、図
1及び図2に示した靴と一致する。このような材料4を被着することにより待機
時間が減じられ、ここまで製造された靴の更なる加工を迅速に行うことができる
【0053】 第2の実施例のこのような靴の、図2に相当する側面図が図4に示されている
。この図面から、反応性ホットメルト接着剤3との材料4との同一高さでの接着
が明らかである。 反応性ホットメルト接着剤3は高粘性の流動状の接着剤として塗布されること
が好ましい。粘度は反応性ホットメルト接着剤3の加熱の強さによって影響を与
えることができる。 図5には、インソール1及びつり込み周縁部2の下面に反応性ホットメルト接
着剤3を圧着するための圧着装置5が概略的に示されている。この装置には既に
述べた形式の圧着クッションが特に適している。
【0054】 以下に本発明を別の実施例につき説明する。これらの実施例は種々異なるソー
ル構造を備えた靴を示している。すなわち: −つり込み接着層を備えた靴 −胴端部とインソールとの間の結合部を形成するための少なくとも1つのシーム
を備えた靴、及び −ストリング・ラスティングによって保持される胴端部を備えた靴 である。 さらに一方では、表層材と機能層とが別個の材料層に所属しているような靴に
ついて考察する。この場合、ソール側の機能層領域がソール側の表層材端部に対
して突出部を有している。また他方では、表層材及び機能層を有するラミネート
で形成され、従って上記のような突出部を有していない靴についても考察する。 図6〜図27には、S1〜S16の順に符号を付けた靴の実施例が示されてい
る。
【0055】 以下に考察する実施例において、同一部分には、これらが異なる靴の実施例S
1〜S16に属していたとしても同一の符号が付されている。 図6に示した靴S1の胴部11は、表層材13とその内側を被覆する機能層1
5とで構成されている。このような靴はインソール17とアウトソール19とを
有している。表層材13は表層材端部21を有している。機能層15は、表層材
端部21を越えて靴中央部に向かう方向に張り出した突出部24を備えた機能層
端部23を有している。靴S1はつり込み接着層を備えた靴である。すなわち、
機能層端部23はつり込み用接着剤25によってインソール下面27の周囲領域
に固定されている。ソール中央に向かって、インソール下面27は、高められた
厚さのゾーン29を備えている。アウトソール19は、例えばゴムまたはプラス
チックから成る予め製作されたアウトソールである。このアウトソールの、イン
ソール17に向いたアウトソール上面31に全面に亙って、反応性ホットメルト
接着剤33が塗布されている。この反応性ホットメルト接着剤33によって、ア
ウトソール19がインソール下面27と表層材端部21の下面と突出部24とに
接着固定される。反応性ホットメルト接着剤は反応完了した状態で水密性を発揮
するので、機能層表面は突出部24の領域で、反応性ホットメルト接着剤33に
よって水密に接着される。従って、表層材13を介して、表層材端部21の、ソ
ール中央に向いた端部にまで進んだ水が、突出部24の下側に沿って、突出部の
切断エッジを巡って、次いで突出部の上側に向かって侵入することはない。機能
層15は概ね多層ラミネート部分であり、この多層ラミネート部分が靴内部に向
いた内面に、一般的に極めて吸収力の高い内張り層を備えているので、突出部2
4が反応性ホットメルト接着剤33に密に接着されていないと、表層材13に沿
って侵入する水がこのような内張り層に進んでしまうおそれがある。その結果、
靴内室は湿ってしまう。このことは突出部24が反応性ホットメルト接着剤33
に接着されていることにより有効に阻止される。
【0056】 図6に示した靴S1の場合、インソール下面27に向かって、アウトソール1
9が水密性材料から成っているかまたは水透過性材料から成っているかにかかわ
らず、水密性が保証される。アウトソール上面31全体が反応性ホットメルト接
着剤33を備えているので、アウトソール全体も水透過性に対してシールされる
。従って水がインソール17に向かって進むことはない。 靴S1の反応性ホットメルト接着剤は好ましくは反応性発泡ホットメルト接着
剤33aである。この反応性発泡ホットメルト接着剤は反応完了して接着剤が硬
化する間、反応性非発泡ホットメルト接着剤よりも大きな容積を生ぜしめ、これ
によりアウトソール上面31とインソール下面27との間の間隙を一層良好に充
填することができる。発泡時に生じる発泡圧によって、反応性ホットメルト接着
剤が亀裂や隙間にやはりより良好に侵入することができる。
【0057】 図7に示した靴S2は、図6に示した靴S1と類似の構造を有している。第1
の相違点は、平板状でなくシャーレ状のアウトソール19が使用されていること
である。このようなアウトソールはアウトソール周囲を取り囲むシャーレ縁部3
5を有している。このシャーレ縁部35は胴部の下側部分をインソール17の上
方に位置する所定の高さまで包囲している。靴S1と異なる点は、反応性ホット
メルト接着剤33の、アウトソール中央領域に位置する部分のみが反応性発泡ホ
ットメルト接着剤33aとして形成されている一方、アウトソール上面31の縁
部領域とシャーレ縁部35の内面には反応性非発泡ホットメルト接着剤33が塗
布されていることである。すなわち、機能層のシールが所望されインソール下面
27が胴端部領域の材料ではカバーされていないことにより、一種の空隙が生じ
る領域ではより大きな容積を達成し且つ発泡圧によってより良好に侵入する発泡
反応ホットメルト接着剤33aが使用される一方、アウトソール上面31とシャ
ーレ縁部35の内面とに胴部の比較的平滑且つ平らな領域が対向して位置する他
の領域では、反応性非発泡ホットメルト接着剤33が使用される。なぜならば、
この場所には反応性ホットメルト接着剤の容積増大は必要でなく、望ましくない
からである。
【0058】 図7に示した実施例の場合、インソール17は高められた厚さを有するゾーン
を備えていない状態で示されている。もちろんこのような厚さが図6の靴S1の
場合のように設けられていてよい。 図8に示した靴S3は唯一つの例外を除いて図7の靴S2と一致する。唯一つ
の例外とは、アウトソール19の、反応ホットメルト接着剤33または33aを
備えた中央領域37の外部に、従来の溶剤接着剤38が塗布されていることであ
る。この溶剤接着剤は従来の靴製造法においてはアウトソール接着剤として使用
される。機能層領域のシールはその突出部24の領域で十分なので、インソール
19の、反応性ホットメルト接着剤33または33aを備えた中央領域37以外
にもシール性を有する反応性ホットメルト接着剤を塗布する必要はない。
【0059】 図9は縫合されたインソールを備えた靴の一例を示している。図9に示した靴
S4の胴部11は靴S1〜S3と同様に、表層材13と、この表層材13の内面
に被覆した機能層15とを備えている。この靴S4の場合にも、機能層端部23
は表層材端部21を越えた突出部24を有している。しかしながら、靴S1〜S
3とは異なり、機能層端部23はインソール17に、つり込み接着層を介してで
はなく、好ましくは交絡シーム(Strobel-Naht)の形のシーム39を介して結合さ
れている。表層材端部21は固着剤41によって、アウトソール19に向いた、
機能層端部23の下面に固定されている。アウトソール19は全面に亙って反応
性ホットメルト接着剤33を備えている。この反応性ホットメルト接着剤33は
反応性発泡ホットメルト接着剤であるのが好ましい。下側の胴端部とインソール
17とにアウトソール19が圧着された後、反応性ホットメルト接着剤33は胴
部11にアウトソール19を固定し、機能層領域23をその突出部24の領域で
シールする。従ってこの場合にも、表層材端部21に沿って侵入する水は表層材
端部21の切断端部までしか進まず、シーム39までは進まないので、機能層1
5の内側及びその場所に一般的に設けられている内張りまで進むことはない。
【0060】 図6〜図9が、表層材端部21と機能層端部23とを備えた胴端部がアウトソ
ール19の踏み面とその場所に設けられたインソール17とに対して平行に延び
ている靴構造を示しているのに対し、図10〜図12に示した靴S5〜S7に関
しては、表層材端部21と機能層端部23とを有する胴端部がアウトソール面に
対して垂直に、且つインソール面に対しても垂直に延びている靴の実施例が示さ
れている。このような靴の実施例には、表層材端部の下端部を越えて突出するシ
ャーレ状のアウトソールを使用することが望ましい。
【0061】 靴S5〜S7は、インソールと機能層端部との間の縫合部を備えた実施例であ
る。 図10に示した靴S5の場合、胴部11は表層材端部21を備えた表層材13
を有している。機能層端部23とインソール17とを結合するシーム39は交絡
シームであることがやはり好ましい。このような実施例の場合、アウトソール上
面31全体とシャーレ縁部35の内側全体とが反応性ホットメルト接着剤33を
備えているので、インソール領域全体に反応性ホットメルト接着剤によるシール
が生じる。 図11に示した靴S6は、表層材端部21が固着剤41によって機能層端部2
3の外側に固定されていることを除いては、図10に示された靴S5と一致して
いる。このことはシャーレ状のアウトソール19の接着を簡単にする。なぜなら
ば、固着剤41を用いて予め固定することにより、インソール17へのアウトソ
ール19の接近時に表層材端部21が滑落することがないからである。
【0062】 図12に示した靴S7は、図11に示した靴S6とは、機能層端部23におけ
る表層材端部21の固定が固着剤41によってではなく網状帯43によって行わ
れる点以外で一致している。この網状帯は、反応完了していない状態でまだ流動
状の反応性ホットメルト接着剤33によって透過可能である。網状帯の状端部は
シーム45によって表層材端部21に固定されているのに対し、網状帯43の下
側は交絡シーム39を介してインソール17にも機能層端部23の下端部にも固
定されている。 網状帯43はプラスチック、例えばポリアミドまたはポリエステルから成る繊
維で構成されていてよい。網状帯43は単繊維から形成されるのが好ましい。
【0063】 図13〜図15に示した靴S8,S9はその靴長さの少なくとも一部に亙って
インソールを有していない。胴部領域は少なくとも一つのストリング・ラスティ
ングによって固持されており、これにより、アウトソールの踏み面に対してほぼ
平行に延びる方向に胴端部を保持することができる。 図13に示した靴構造の場合、前記実施例の場合と同様に、胴部11は、表層
材端部21を備えた表層材13と、表層材13の内部に位置する、突出部24を
有する機能層端部23を備えた機能層15とを有するように形成されている。ア
ウトソール19は平板状であり、そのアウトソール上面31全体に亙って反応性
ホットメルト接着剤33を、好ましくは反応性発泡ホットメルト接着剤33aの
形で備えている。
【0064】 図13に示した靴構造はインソールを有していない。従って、胴部11の型嵌
め後、機能層端部23はストリング・ラスティング45で、表層材端部21はス
トリング・ラスティング47で、アウトソール19に対して平行に方向付けられ
てそれぞれ保持されている。このことを目的として、これらのストリング・ラス
ティングのそれぞれがストリングトンネル49と、このストリングトンネル内に
移動可能に収納された引張りストリング51とを有している。ストリングトンネ
ル49は機能層端部23の端部もしくは表層材端部21の端部に、有利にはシー
ムによって固定されている。
【0065】 図14は、図13の胴部の下側を示す、つまりアウトソール19のない状態で
示す平面図である。この靴は足前半部分にだけインソールが設けられておらず、
足中央部分及び足後半部分にはインソールを有している靴である。従って、スト
リング・ラスティング45,47は足前半部分にのみ延びている。両ストリング
・ラスティング45,47のストリングトンネル49はほぼ、部分インソールが
始まる部分で終わっており、それらの箇所で、ストリングトンネル49はそれぞ
れ1つのストリング出口53を有している。これらの引張りストリング51はこ
の箇所で靴長手方向に対して横方向に延びており、この横方向延在長さのほぼ中
央部分55でそれぞれ結ばれている。
【0066】 ストリング・ラスティング45,47による引き寄せまたは繋ぎ留めは胴部の
型嵌めの前または後に行うことができる。 部分インソール17を備えた足中央・足後半部分では、図9に示した靴がイン
ソール及び胴部に関して、図6〜図9に示した構造の1つを有していてよい。 図15に示した靴S9は靴長さの少なくとも一部に、図13に示した靴構造と
次の例外を除いて一致する靴構造を有している。その例外とは、機能層端部23
にストリング・ラスティング45が唯1つだけ配置されており、機能層端部23
の突出部24が網状帯43によって橋絡されていることである。網状帯の一方の
側はシーム54によってストリング・ラスティング45に固定され、他方の側は
シーム55によって表層材端部21に固定されている。 靴S8の場合と同様に、靴S9も足前半部分及び足中央・足後半部分に異なる
ソール構造を備えていてよい。
【0067】 図16〜図19に示した靴S10もやはり足前半部分に、足中央・足後半部分
とは異なるソール構造を有している。図16には切断線A−A、B−B、C−C
が示されている。所属の断面図は図17〜図19に示されている。従って図17
は足前半部分の横断面を示している。図18は足後半部分の横断面を示しており
、図19は足前半・足中央部分の斜め断面図を示している。
【0068】 靴S10が有する機能層15は、足前半部分に部分ソックス(Teilsocken)また
は部分ブーツ(Teil-Bootie)57の形を有している。従って、図17の断面図に
おいては、機能層17は上側の胴端部からソール領域を介して他方の上側の胴端
部に一貫して延びている。足後半部分においては、靴S10の機能層15は、上
で考察した靴S1〜S9の場合と同様に、ソール領域で中断部を有している。図
19においては、機能層15が、アウトソール19に対して平行に延びる部分で
左右異なる延在長さを有しているように見える。これは、左側の部分が部分ブー
ツ57の斜め断面部分を示しているのに対し、右側の部分が、機能層が機能層端
部23で終わるソール構造に属しているからである。
【0069】 足中央・足後半部分において、靴S10は、先に図6〜図9及び図13〜図1
5に関連して説明したソール構造の一つを有していてよい。すなわち、図18の
機能層端部23の縁部はインソールに、つり込みまたは縫合によって固定されて
いてもよいし、またはストリング・ラスティングによってその位置に保持されて
いてもよい。従って図18及び図19においては、これらの特別な靴構造のいず
れを使用するかは自由である。
【0070】 以下に図20〜図24につき、靴S11〜S14を考察する。これらの靴の胴
部は多層ラミネートを有して構成されている。この多層ラミネートは表層材及び
機能層を有している。この場合胴端部には、表層材端部に対する機能層端部の突
出部はない。それにもかかわらず胴端部で機能層をシール可能にするために、反
応完了前に流動状の反応性ホットメルト接着剤によって透過可能な表層材を有す
る多層ラミネートが使用されるか、または、胴部へのアウトソールの圧着時に胴
部領域で機能層の少なくとも切断縁部をシールすることにより、また好ましくは
さらに反応性ホットメルト接着剤が、アウトソールから離れた、機能層を有する
多層ラミネートの上面にまで侵入することにより、機能層がシールされる。
【0071】 図20に示した靴S11はソール構造の点から見て、図6に示した靴S1とほ
ぼ一致する。胴部11が、表層材及び機能層を有する多層ラミネート59から成
っているので、アウトソール19に対して平行に延びる胴端部61には表層材に
対する機能層の突出部はない。多層ラミネート59の内面には、従来の内張り材
から成る内張り63が被覆されている。胴端部61はつり込み用接着剤25によ
ってインソール下面27に接着されている。胴端部61は内張り端部領域67を
越える胴部突出部65を有している。つり込み用接着剤25が胴部領域61の縁
部にまで達しているので、アウトソール19に塗布された反応性ホットメルト接
着剤33は、胴部突出部65の、インソールに向いた上面には進まないが、しか
し、胴端部61の切断縁部69にまでは進むことができる。これにより、機能層
の切断縁部69はシールされ、このことは水密なソール構造を達成するのに既に
十分である。
【0072】 多層ラミネート59のために使用された表面が、反応完了前には流動状の反応
性ホットメルト接着剤33によって透過可能である場合、機能層のシール性の接
着が反応性ホットメルト接着剤33によって胴端部61の全面に亙って行われる
。 図21に示した靴S12は、靴S11に極めて似た構造を有している。唯1つ
の相違点は、つり込み用接着剤25が胴端部61全体に亙っては延びておらず、
胴端部61の、切断縁部69と境を接する領域はつり込み用接着剤25を有して
いないので、この領域はインソール下面27には接着されていないことである。
このことにより、アウトソール19が胴端部61とインソール17とに圧着され
ている間、インソール17と、胴端部61の、つり込み接着時には接着されてい
ない領域との間に、反応性ホットメルト接着剤33が特に良好に侵入することが
できる。このような実施例は特に、多層ラミネート59の表面が、反応完了前に
まだ流動状の反応性ホットメルト接着剤によって透過可能でないか、または十分
に透過可能でない場合に有利である。
【0073】 図22に示した靴S13は、図13に示した靴S8の構造と極めて似た構造を
有している。靴S13の胴部11はやはり表層材13と、別個の機能層15とを
有するように形成されている。しかしながら、表層材端部21と機能層端部23
とが同一長さに切断されている。したがって、靴S8に設けられた、機能層領域
23の突出部24はない。これにより、表層材端部21及び機能層端部23を唯
1つのストリング・ラスティング45に一緒に結合することができる。表層材端
部21と機能層端部23とを繋ぎ留めるのには、唯1つの引張りストリング51
で十分である。
【0074】 図23に示した靴構造の変化実施例においては、表層材13と、この表層材1
3とは別個の機能層15との代わりに、靴S11及びS12におけるような多層
ラミネート59が使用されてよい。 図23には、アウトソール被着前の靴を下から見た状態で示した平面図が示さ
れている。この靴は足前半部分71に、図22に示した靴構造を有している一方
、この靴は足中央・足後半部分に例えば図6に示した形式のソール構造を有して
いる。
【0075】 足前半部分にインソールを有さない靴、例えば図14及び図23に示した靴は
、足前半部分にもインソールを有する靴よりも、足前半部分において著しくフレ
キシブルである。これにより特に柔らかな歩行感がもたらされる。 図24に示した靴S14の構造は図22に示した靴構造とは次の例外を除いて
一致している。その例外とは、表層材端部21と機能層端部23とがストリング
・ラスティングによって固持されているのではなく、既に図9に関連して図示し
説明したように、シーム39、好ましくは交絡シームによってインソール17に
固定されていることである。
【0076】 このような靴構造も、胴部11が多層ラミネートを有するように構成されてい
る場合に適している。 以下に本発明による靴構造のさらに2つの実施例を考察する。これらの実施例
においては胴端部が網状帯によってインソールに結合されている。 図25に示した靴S15が有する胴部11は、表層材13とこの表層材の内面
に位置する別個の機能層15とを有するように形成されている。この場合、イン
ソール17はソール側の表層材端部21にも、ソール側の機能層端部23にも、
網状帯43を介して結合されている。この網状帯は機能層端部23とインソール
との間に位置している。シーム73が網状帯43の内側の側縁部をインソール1
7に結合している。シーム75が網状帯43の外側の側縁部を表層材端部21と
機能層端部とに結合している。網状帯43はインソール17と表層材13及び機
能層15の各端部領域21,23との間に位置している。インソール下面27と
アウトソール19との間には、図25に示したように、好ましくは軟質材料(フ
リース、特にポリエステルフリース、編成品、インソール材料またはインソール
下面27に接着され得るその他のソール材料)から成る扁平な充填材77が設け
られていてよい。網状帯43の両側縁部は異なる高さに位置していてよい。両側
縁部の間には、網状帯43が湾曲されていてよい。
【0077】 アウトソール19の、インソールに向いたアウトソール上面31には、反応性
ホットメルト接着剤33が全面に亙って被覆されている。胴部11と充填材77
とにアウトソール19を接着したあと網状帯43に向き合う箇所で、アウトソー
ル上面31に付加的な、好ましくは反応性発泡ホットメルト接着剤33aが塗布
されている。反応性ホットメルト接着剤は反応完了前に流動状のまたは流動状に
された状態で、網状帯43を透過し、機能層端部23とシーム73,75とをシ
ールする。 特にシーム75の形成前及び形成中での胴部11の取り扱いを一層簡単にする
ために、表層材端部21と機能層端部23とは、これらの領域の間に位置する固
着剤79によって互いに固定することができる。固着剤79が必ずしも必要でな
いことを示唆するために、固着剤は図25において右側にのみ示されている。こ
の固着剤を使用する場合には、固着剤は胴部領域61全体の周りに延びることは
もちろんである。固着剤79としては、任意の接着剤、例えばホットメルト接着
剤または例えばポリウレタン系の溶剤接着剤が使用されてよい。
【0078】 図26に示した靴S16の構造は、図25の靴S15の構造に極めて似ており
、この靴S15とは、アウトソール上面31が全面的に、反応性発泡ホットメル
ト接着剤33、特に反応性発泡ホットメルト接着剤33aと同じ厚さを有してい
る点でのみ異なっている。 本発明による靴構造が水透過性を有するアウトソールと水透過性を有するイン
ソールとを有している場合、ソール構造は、アウトソール全体に反応性ホットメ
ルト接着剤を塗布することにより水密にすることができる。本発明による靴のた
めに水密なインソール及び/または水密なアウトソールを使用する場合には、胴
端部内の、機能層のシールしようとする領域に向き合うアウトソールゾーンに、
反応性ホットメルト接着剤を塗布すれば十分である。この場合アウトソールの残
りの領域には、従来のアウトソール接着剤、例えば溶剤接着剤またはホットメル
ト接着剤が塗布されればよい。
【0079】 本発明による靴構造のアウトソールは水密材料、例えばゴム、またはプラスチ
ック、例えばポリウレタンから成っていてよく、または、非水密の、しかし呼吸
作用を有する材料、特に皮革、あるいは、ゴム材料またはプラスチック材料を使
用したインタルジア(Kunststoffintarsien)を施した皮革から成っていてもよい
。非水密性のアウトソール材料の場合、アウトソールは、呼吸作用を維持すると
ともに、少なくともソール構造が他の手段によって既に水密にさせられてはいな
い箇所で、水密の、水蒸気透過性を有する機能層を備えることによって、水密に
することができる。図25及び図26に示した、表層材と表層材とは別個の機能
層とを有するように構成された胴部を備えた靴構造とは異なる、例えば図6に示
したような靴構造においても、表層材端部をアウトソールの接着前に固着剤によ
って機能層端部に固定すると、靴製造時の取り扱いを容易にすることができる。
しかしこのことは必ずしも必要でない。なぜならば、表層材端部がアウトソール
の接着後にこのアウトソールによって固持されるからである。
【0080】 本発明による靴は、インソールを備えたまたは備えない胴部を製造して型嵌め
することにより製造される。このために必要な唯1つの製造工程は、図面に示し
た靴S1〜S16の特別な構造に関連する。次いで、予め製作されたアウトソー
ルに接着剤が塗布される。接着剤としては、製造しようとする靴の種類に応じて
、反応性非発泡ホットメルト接着剤だけを使用するか、反応性発泡ホットメルト
接着剤だけを使用するか、部分的に反応性発泡接着剤を使用して部分的に反応性
非発泡ホットメルト接着剤を使用するか、または、部分的に反応性ホットメルト
接着剤を使用して部分的に従来のアウトソール接着剤、例えば溶剤接着剤を使用
することができる。次いでアウトソールが、型嵌めされた胴部に圧着される。こ
れにより、機能層が所期の通りシールされる。接着が有効になり接着剤が硬化し
た後、靴が完成する。
【0081】 図27は、分子鎖を三次元的に網状結合することによって反応完了した反応性
ホットメルト接着剤33の形態のアウトソール接着剤を備えたソール構造の一部
を、寸法通りでなく著しく拡大して二次元的に示す概略図である。網状結合の三
次元性は、反応性ホットメルト接着剤33の分子鎖が図27において見ることが
できない第三次元(図の表面に対して直角な次元)においても、2つの次元のた
めに図示されたように網状結合されることによって生じる。このことにより、水
の接着剤内への侵入が特に強力に防がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による靴の第1の実施例をアウトソールのない状態で示す下面図である
【図2】 図1に示した靴のソール領域の側面図である。
【図3】 本発明による靴の第2の実施例をアウトソールのない状態で示す下面図である
【図4】 図3に示した靴のソール領域の側面図である。
【図5】 図2と同様の、ただし反応性ホットメルト接着剤を圧着するための圧着装置を
付加的に概略的に示した側面図である。
【図6】 つり込み接着層を備えた、本発明による靴の第3の実施例を示す図である。
【図7】 つり込み接着層を備えた、本発明による靴の第4の実施例を示す図である。
【図8】 つり込み接着層を備えた、本発明による靴の第5の実施例を示す図である。
【図9】 機能層とインソールとの間に交絡シームを備えた、本発明による靴の第3の実
施例を示す図である。
【図10】 機能層とインソールとの間に交絡シームを備えた、本発明による靴の第4の実
施例を示す図である。
【図11】 機能層とインソールとの間に交絡シームを備えた、本発明による靴の第5の実
施例を示す図である。
【図12】 機能層とインソールとの間に交絡シームを備えた、本発明による靴の第6の実
施例を示す図である。
【図13】 ストリング・ラスティングを備えた、本発明による靴の第3の実施例を示す図
である。
【図14】 図13の構造を足前半部分に有する本発明による靴を、アウトソールの被着前
の状態で示す、下から見た平面図である。
【図15】 ストリング・ラスティングを備えた、本発明による靴の第4の実施例を示す図
である。
【図16】 前領域及び後領域に異なる技術を施した、本発明による靴の一実施例を、アウ
トソール被着前の状態で示す平面図である。
【図17】 図16に示した靴の足前半部分を図16のA−A線に沿って示す断面図である
【図18】 図16に示した靴の足後半部分を図16のB−B線に沿って示す断面図である
【図19】 図16に示した靴を、図16のC−C線に沿って示す斜め断面図である。
【図20】 表層材及び機能層を含むラミネートを備えた、本発明による靴の第3の実施例
を示す図である。
【図21】 表層材及び機能層を含むラミネートを備えた、本発明による靴の第4の実施例
を示す図である。
【図22】 表層材及び機能層を含むラミネートを備えた、本発明による靴の第5の実施例
を示す図である。
【図23】 図22に示した靴を、アウトソール被着前の状態で下から示す平面図である。
【図24】 表層材及び機能層を含むラミネートを備え、ラミネートが交絡シームによって
インソールに結合されている、本発明による靴の第6の実施例を示す図である。
【図25】 インソールと機能層との間に網状帯が配置されている、本発明による靴の第3
の実施例を示す図である。
【図26】 インソールと機能層との間に網状帯が配置されている、本発明による靴の第4
の実施例を示す図である。
【図27】 分子鎖を三次元的に網状結合することによって反応完了された反応性ホットメ
ルト接着剤を著しく拡大して二次元的に示す概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ハイメル,フランツ クサファー ドイツ連邦共和国,デーー82393 イッフ ェルドルフ,エゲルレーンデルシュトラー セ 2 (72)発明者 マインドル,アルフォンス ドイツ連邦共和国,デーー83417 キルハ ンシェーリンク,ローゼンシュトラーセ 6 Fターム(参考) 4F050 AA01 AA06 BA31 BA55 BC48 CA03 CA05 CA10 HA55 HA77 HA80

Claims (65)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部(11)と、アウトソール(19)を含むソール構造を
    有する靴であって、胴部(11)は表層材(13)及び表層材の少なくとも一部
    を内張りする防水機能層(15)とで構成され、足裏側に位置して、表層材端部
    (21)及び機能層端部(23)をも含む胴端部(61)を有し;機能層端部(
    23)がシール加工を必要とする部位を含み;アウトソール(19)がこれに設
    けたアウトソール接着剤層を介して胴端部(61)に接着され、アウトソール接
    着剤層が、シール加工を必要とする機能層端部(23)と対向するアウトソール
    の少なくとも一部領域に、反応完了状態において防水性を発揮する反応性ホット
    メルト接着剤(33,33a)によって形成されていること を特徴とする靴。
  2. 【請求項2】 機能層端部(23)が表層材端部を越えて張り出す突出部(
    24)を有し、アウトソール接着剤層が、前記突出部の少なくとも一部と対向し
    且つ周り方向に閉ざされたアウトソールの少なくとも一部領域に、反応完了状態
    で防水性を発揮する反応性ホットメルト接着剤によって形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の靴。
  3. 【請求項3】 反応性ホットメルト接着剤(33;33a)が突出部全面に
    広がっていることを特徴とする請求項2に記載の靴。
  4. 【請求項4】 胴端部(61)がアウトソール(19)の踏み面とほぼ平行
    であり、機能層端部(23)がアウトソール中心に向かって、表層材端部(21
    )を越えて張り出していることを特徴とする請求項2または3に記載の靴。
  5. 【請求項5】 胴端部(61)がアウトソール(19)の踏み面に対してほ
    ぼ垂直であり、機能層端部(23)が踏み面に向かって、表層材端部(21)を
    越えて張り出していることを特徴とする請求項1または2に記載の靴。
  6. 【請求項6】 インソール(17)を有し、機能層端部(23)がこのイン
    ソールに固定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    靴。
  7. 【請求項7】 機能層端部(23)が縫合線(39)を介してインソール(
    17)と接合していることを特徴とする請求項6に記載の靴。
  8. 【請求項8】 つり込み用接着剤(Zwickklebung = lasting adhesive)(25)
    を介して、機能層端部(23)がインソール(25)と接合していることを特徴
    とする請求項6に記載の靴。
  9. 【請求項9】 紐体(45)によって、機能層端部(23)をアウトソール
    の踏み面とほぼ平行に保持することを特徴とする請求項4に記載の靴。
  10. 【請求項10】 接着剤によって、表層端部(21)を基層端部(23)に
    固着したことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の靴。
  11. 【請求項11】 一方の側が表層材端部(21)に、他方の側がインソール
    (17)に、それぞれ固定されている網状帯(43)によって橋絡されているこ
    とを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の靴。
  12. 【請求項12】 一方の側が表層材端部(21)に、他方の側が紐体(45
    )に、それぞれ固定されている網状帯(43)によって橋絡されていることを特
    徴とする請求項9に記載の靴。
  13. 【請求項13】 第2の紐体(47)によって、表層材端部(21)をアウ
    トソール(19)の踏み面とほぼ平行に保持することを特徴とする請求項9に記
    載の靴。
  14. 【請求項14】 胴端部(61)が、機能層(15)とは反対側に位置する
    胴端部外面を有し、アウトソール接着剤層が,周り方向に閉ざされた胴端部外面
    の少なくとも一部領域に、反応性ホットメルト接着剤によって形成され、表層材
    (13)の少なくとも一部領域が、反応中は液状の反応性ホットメルト接着剤(
    33;33a)が浸透可能な材質から成り、この一部領域において、反応性ホッ
    トメルト接着剤(33;33a)が機能層(15)を水密的に接着させることを
    特徴とする請求項1に記載の靴。
  15. 【請求項15】 胴端部(61)が機能層(15)とは反対側に位置する胴
    端部外面を有し、胴端部(61)が胴部材の存在しない空白ゾーン(70)を画
    定する胴部端縁(69)を有し、アウトソール接着剤層が胴部端縁によって画定
    される少なくとも空白ゾーン(70)に、インソール下面(27)と機能層端部
    (21)に浸入して、周り方向に閉ざされた接着域を形成する反応性ホットメル
    ト接着剤(33;33a)で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    靴。
  16. 【請求項16】 表層材及び機能層がそれぞれ多層ラミネートの一部である
    ことを特徴とする請求項14または16に記載の靴。
  17. 【請求項17】 胴端部(61)がアウトソール(19)の踏み面とほぼ平
    行であることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の靴。
  18. 【請求項18】 胴端部(61)がアウトソール(19)の踏み面にほぼ垂
    直であることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の靴。
  19. 【請求項19】 インソール(17)を有し、このインソールに胴端部(6
    1)が固定されていることを特徴とする請求項14〜18のいずれか1項に記載
    の靴。
  20. 【請求項20】 縫合線(39)によって、胴端部(61)がインソール(
    17)と接合していることを特徴とする請求項19に記載の靴。
  21. 【請求項21】 つり込み用接着剤(Zwickklebung = lasting adhesive)(2
    5)を介して、胴端部(61)がインソール(25)と接合していることを特徴と
    する請求項19に記載の靴。
  22. 【請求項22】 胴部端縁(69)と境界を接する胴端部(61)の部分に
    つり込み用接着剤が存在しないことを特徴とする請求項21に記載の靴。
  23. 【請求項23】 胴端部(61)が紐体(45)によって、アウトソール(
    19)の踏み面と平行に保持されることを特徴とする請求項14〜18のいずれ
    か1項に記載の靴。
  24. 【請求項24】 アウトソール(19)がほぼ平板形状を呈することを特徴
    とする請求項1〜4,6〜17及び19〜23のいずれか1項に記載の靴。
  25. 【請求項25】 アウトソール(19)が、平板状の踏み面域及びこれから
    ほぼ垂直に立上がる周縁部から成るほぼシャーレ形状を有することを特徴とする
    請求項1〜23のいずれか1項に記載の靴。
  26. 【請求項26】 アウトソール(19)の、シールを必要とする機能層(1
    5)の部位と対向する一部領域に、反応性ホットメルト接着剤層(33;33a
    )または通常のアウトソール接着剤層(38)を設けたことを特徴とする請求項
    1〜25のいずれか1項に記載の靴。
  27. 【請求項27】 アウトソール(19)の、胴部(11)に向いたほぼ全面
    (31)に、反応性ホットメルト接着剤層(33;33a)を設けたことを特徴
    とする請求項1〜25のいずれか1項に記載の靴。
  28. 【請求項28】 アウトソール(19)に設けた反応性ホットメルト接着剤
    層(33)の少なくとも一部を、反応性発泡接着剤層(33a)によって形成した
    ことを特徴とする請求項1〜27のいずれか1項に記載の靴。
  29. 【請求項29】 ソール構造がインソール(17)を含み、このインソール
    (17)と胴端部(61)との間に網状帯(43)が介在し、この網状帯を介し
    て、第1側縁がインソール(17)と、第2側縁が表層材端部(21)及び機能
    層端部(23)と連結していることを特徴とする特に請求項1に記内載の靴。
  30. 【請求項30】 アウトソール接着剤層が少なくとも、ソール周り方向に閉
    ざされ、網状帯(43)と対向するアウトソール(19)の一部領域に、反応性
    ホットメルト接着剤(33;33a)で形成されていることを特徴とする、請求
    項1との組合せにおける請求項29」に記載の靴。
  31. 【請求項31】 アウトソール接着剤層が少なくとも、ソール周り方向に閉
    ざされ、網状帯(43)と対向するアウトソール(19)の一部領域に、反応性
    発泡ホットメルト接着剤(33a)で形成されていることを特徴とする請求項3
    0に記載の靴。
  32. 【請求項32】 アウトソール上面全体に反応性ホットメルト接着剤(33
    ;33a)を塗布したことを特徴とする請求項30に記載の靴。
  33. 【請求項33】 アウトソール上面全体に反応性発泡ホットメルト接着剤(
    33;33a)を塗布したことを特徴とする請求項30に記載の靴。
  34. 【請求項34】 インソール下面(27)とアウトソール上面(31)との
    間に充填材を介在させたことを特徴とする請求項29〜33のいずれか1項にl
    記載の靴。
  35. 【請求項35】 網状帯(43)が、インソール(17)と縫合されている
    だけでなく、表層材層端部(21)及び機能層端部(23)とも縫合されている
    (73,75)ことを特徴とする請求項29〜34のいずれか1項に記載の靴。
  36. 【請求項36】 表層材層端部(21)と機能層端部(23)とを、固着剤
    によって互いに固着したことを特徴とする請求項30〜35のいずれか1項に記
    載の靴。
  37. 【請求項37】 靴が、請求項6〜8,10,11,19〜22または24
    〜36のいずれか1項に記載の態様に構成されている靴の全長の一部に亙って、
    部分インソールを有し、靴の全長の残り部分が請求項9〜13または23〜28
    のいずれか1項に記載の態様に構成されていることを特徴とする請求項1〜36
    のいずれか1項に記載の靴。
  38. 【請求項38】 足前半部分では請求項1〜36のいずれか1項に記載のソ
    ール構造を有し、足後半部分では請求項1〜36の前記1項以外のいずれか1項
    に記載の靴構造を有することを特徴とする靴。
  39. 【請求項39】 靴の製法であって、下記の製造工程:即ち、 a)表層材(13)及びその内面の少なくとも一部を被覆する水密性機
    能層(15)で構成され、ソール側胴端部(61)を有する胴部(11)を形成
    する工程; b)表層材(13)にソール側端部(21)を形成し、機能層(15)
    にシーリングを必要とする部位としてのソール側端部(23)を形成する工程;
    及び c)アウトソール(19)にアウトソール接着剤を塗布してアウトソー
    ルを胴端部(61)に接着し、そのため、アウトソールの接着後、少なくとも機
    能層端部(23)の前記シーリングを必要とする部位と対向するアウトソール部
    分に、反応完了状態において水密性を発揮する反応性ホットメルト接着剤(33
    ,33a)を塗布する工程 を特徴とする靴の製法。
  40. 【請求項40】 機能層端部(23)に、表層材端部(21)を越えて張り
    出す突出部(24)を設け、アウトソール(19)の接着後、突出部幅の少なく
    とも一部と対向する、少なくともソール周り方向に閉ざされたアウトソール部分
    に、アウトソール接着剤として反応性ホットメルト接着剤(33;33a)を塗
    布することを特徴とする請求項39に記載の製法。
  41. 【請求項41】 アウトソール(19)の接着後、胴端部外面の少なくとも
    一部と対向する、少なくともソール周り方向に閉ざされたアウトソール部分に、
    アウトソール接着剤として反応性ホットメルト接着剤(33;33a)を塗布し
    、表層材(13)を、少なくともこの部分において、反応するまでは流動性の反
    応性ホットメルト接着剤(33;33a)が浸透できる材料で形成し、前記部分
    において反応性ホットメルト接着剤(33;33a)が機能層(15)を水密状
    態に接着するようにすることを特徴とする請求項39に記載の製法。
  42. 【請求項42】 胴端部(61)に、胴部材料が存在しないフリーゾーン(
    70)を形成する胴端縁(69)を設け、アウトソールの接着後、フリーゾーン
    の少なくとも同端縁(69)と境を接する部位と対向する、少なくともソール周
    り方向に閉ざされたアウトソール部分に、アウトソール接着剤として反応性ホッ
    トメルト接着剤(33;33a)を、反応性ホットメルト接着剤(33;33a)
    がインソール下面(27)と機能層端部(23)の間に浸入してソール周り方向
    に閉ざされた接着域を形成するような態様及び用量で塗布することを特徴とする
    請求項39に記載の製法。
  43. 【請求項43】 ソール構造にインソール(17)を組込み、インソール(
    17)と胴端部(61)の間に網状帯(43)を介在させ、網状帯を介して、第
    1側縁をインソール(17)と、第2側縁を表層材端部(21)及び機能層端部
    (23)と連結し、アウトソール(19)の接着後、網状帯(43)と対向する
    、少なくともソール周り方向に閉ざされたアウトソール部分に、アウトソール接
    着剤として反応性ホットメルト接着剤(33;33a)を塗布することを特徴と
    する請求項39に記載の製法。
  44. 【請求項44】 アウトソール(19)を胴端部外面に圧接した状態で、機
    能層端部(23)の、シーリングを必要とする部位と対向するアウトソール(1
    9)の部位に、反応性ホットメルト接着剤(33;33a)または通常のアウト
    ソール接着剤(38)を塗布することを特徴とする請求項39〜43のいずれか
    1項に記載の製法。
  45. 【請求項45】 アウトソール全体に反応性ホットメルト接着剤(33;3
    3a)を塗布することを特徴とする請求項39〜43のいずれか1項に記載の製
    法。
  46. 【請求項46】 アウトソール(19)の少なくとも、アウトソール(19
    )を胴端部外面に圧接した状態で、機能層端部(23)の、シーリングを必要と
    する部位と対向する部位に反応性発泡ホットメルト接着剤(33a)を塗布する
    ことを特徴とする請求項39または45に記載の製法。
  47. 【請求項47】 湿気によって硬化させることができる反応性ホットメルト
    接着剤を使用し、これを接着部位に塗布し、湿気に曝して完全反応させることを
    特徴とする請求項39〜46のいずれか1項に記載の製法。
  48. 【請求項48】 感熱活性化し、湿気の存在下に硬化する反応性ホットメル
    ト接着剤(33;33a)を使用し、接着部位にこれを塗布し、湿気に曝すこと
    によって完全反応させることを特徴とする請求項39〜46のいずれか1項に記
    載の製法。
  49. 【請求項49】 使用に先立って、反応性ホットメルト接着剤(33;33
    a)に熱可塑性樹脂を添加することを特徴とする請求項39〜48のいずれか1
    項に記載の製法。
  50. 【請求項50】 アウトソールを機能層端部(23)に接着する前に、表層
    材端部(21)を固定することを特徴とする請求項39及び44〜49のいずれ
    か1項に記載の製法。
  51. 【請求項51】 靴の胴部に接着可能なアウトソール(19)であって、胴
    部(11)に接着すべきソール上面の少なくとも一部に、反応完了の状態で水密
    性を発揮する、反応以前の反応性ホットメルト接着剤(33;33a)を塗布し
    たことを特徴とするアウトソール。
  52. 【請求項52】 胴部及びこの胴部が連結しているインソール(1)を有す
    るシール加工された靴であって、インソール(1)及びこれと連結している胴部
    の一部を含む領域における靴下面にポリウレタン系反応性ホットメルト接着剤(
    3)を平らに塗布し、プレスしたことを特徴とするシール加工された靴。
  53. 【請求項53】 ソール全面及び側部に、接着に適したオープンセル材料(
    4)を塗布したことを特徴とする請求項52に記載の靴。
  54. 【請求項54】 ソール及び側部の一部に、接着に適したオープンセル材料
    (4)を塗布したことを特徴とする請求項52に記載の靴。
  55. 【請求項55】 接着に適したオープンセル材料(4)の表面を、反応性ホ
    ットメルト接着剤(3)中に、これと同一平面となるように浸透接着したことを
    特徴とする請求項52〜54のいずれか1項に記載の靴。
  56. 【請求項56】 さらに加工すべき靴下面が平坦且つ一様の表面を呈するこ
    とを特徴とする請求項52〜55のいずれか1項に記載の靴。
  57. 【請求項57】 胴部とインソール(1)とを、つり込み接着によって連結
    したことを特徴とする請求項52〜56のいずれか1項に記載の靴。
  58. 【請求項58】 反応性ホットメルト接着剤(3)を、インソール(1)と
    つり込まれた(gezwicktem)胴部とが互いにオーバーラップする約1cm幅に塗
    布したことを特徴とする請求項57に記載の靴。
  59. 【請求項59】 胴部及びインソール(1)を有する靴の製法であって、胴
    部をインソール(1)に連結し、インソール(1)及びこれと連結している胴部
    の一部を含む領域における靴下面にポリウレタン系反応性ホットメルト接着剤(
    3)を平らに塗布し、プレスすることを特徴とする前記製法。
  60. 【請求項60】 ソール全面及び側部に、接着に適したオープンセル材料(
    4)を塗布することを特徴とする請求項59に記載の製法。
  61. 【請求項61】 ソール及び側部の一部に、接着に適したオープンセル材料
    (4)を塗布することを特徴とする請求項59に記載の製法。
  62. 【請求項62】 接着に適したオープンセル材料(4)の表面を、反応性ホ
    ットメルト接着剤(3)中に、これと同一平面となるように浸透接着することを
    特徴とする請求項59〜61のいずれか1項に記載の製法。
  63. 【請求項63】 さらに加工すべき靴下面に平坦且つ一様の表面を付与する
    ことを特徴とする請求項59〜62のいずれか1項に記載の製法。
  64. 【請求項64】 胴部とインソール(1)とを、つり込み接着によって連結
    することを特徴とする請求項59〜63のいずれか1項に記載の製法。
  65. 【請求項65】 反応性ホットメルト接着剤(3)を、インソール(1)と
    、つり込まれた(gezwicktem)胴部とが互いにオーバーラップする約1cm幅に
    塗布したことを特徴とする請求項64に記載の製法。
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