JP2002526665A - 改善されたフートウェアガーメント、製造法及び編機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 足底（３）、足部の部分上部（５）、かかと（８、９）及びつま先（１１、１２）を含み、足に履くのに適ししており、上記かかと及びつま先が着用者の夫々の足の部分に適合するように造型されており、且つ足を挿入する為の開口（４）が、足部の部分上部の領域で上記かかととつま先の中間に設けられていることを特徴とするソックスタイプガーメント。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、靴下、ソックス及び類似のガーメント(garment)、特に着用中に靴
等の履物により隠すのに適したフートレット(footlet type)タイプのソックスに
関するものである。本発明は、改善された編機、操作法及び上記のガーメントの
製造法に関するものである。

【０００２】 （背景技術） 着用者の足首から下の足部分のみを覆う小型のソックス又はストッキングのよ
うな目立たないガーメントは、ポピュラーなファッションアクセサリであり、ユ
ーザは、これにより足先を保護することが出来るが、靴やその他の履物を着用す
ると完全に隠れることになる。 今日この様なガーメントは、フートレット又はソックレットの名で知られ、薄
地の靴下技術を用いて作られ、その際の生地の著しい柔軟性は、あらゆる足にフ
ィットする極めて汎用的な、又は形状を持たぬユニットを作ることを可能にする
。このような製品は、今日では薄地靴下材料の短い“チューブ”の形を持つイニ
シャルパターン又はガーメントブランクを用いることにより作られており、しか
もこの素材は底を縫目により閉じられ、頂部に弾性のあるへりかがりを施すこと
により開口を形成される。着用時にはユーザは、先ず足を上記の開口に入れ、形
状を持たぬガーメントを引き上げて足を被せ、更に引き延ばすことにより足の形
に沿わせる。この様な公知のガーメントは、幾多の問題を伴っており、特に底部
の縫目は着用者にとって好ましからぬ刺激となり、又ガーメントが予め形状を持
たぬことは、何れの着用者にも理想的に適合することのあり得ぬことを意味する
。更にこのようなガーメントでは、弾性と延伸が最大となる爪先部分で材質は高
いストレスを生じさせる。 他の形状を持つ類似の公知のガーメントは、外周にソウイングを施されること
によりガーメントを縮ませ、汎用のシャワーキャップに似た形のフラットな楕円
形ガーメント生地を作ることにより下部の縫目を作らずに済ませている。この製
造法は、縫目なしのガーメントを作り得る利点を持つが、ガーメントはユーザの
足に適合する形状を持つとは言えず、足にフィットするには大きく延伸されねば
ならぬ為に、上記のガーメントに見られたストレスと、耐久性の限界を解消する
には到らない。 上記の制約の外に現在利用し得るガーメントは、ユーザの足がガーメントを引
き延ばすことにより正しい形状にされる為に順応性の高い素材を使用することを
余儀なくされる。従ってこのようなガーメントに使用し得る素材の種類は限定さ
れ、ガーメントの持つ可能性が完全に発揮されているとは言い難いのが現状であ
る。

【０００３】 （発明の開示） 従って或る構成での本発明は、足底、かかと及びつま先を含め、着用者の足に
履くのに適したソックスタイプのガーメントを提供し、上記かかととつま先は、
着用者の足の各部を容れるのに適合しており、しかも着用者の足の挿入の為の開
口が上記かかととつま先の中間に設けられていることをその特徴としている。 かかととつま先の部分は、ポケットの形にすることが出来る。ガーメントは、
上記足底に隣接して足上部を持つことが出来る。

【０００４】 開口は、好ましくは上記ガーメントのかかとの上部、つま先の上部及び足部上
部を経由する方法で形成されている。 開口は、ニットの折り返し部分を持ち、又はガーメントがぴったりと足に沿い
易くし、又かかとの上部及びつま先の上部領域を仕上げる為に上記かかと上部及
び上記つま先上部に弾性的な手段を備えることが出来る。かかとは、ピッキング
アップスティッチ(picking up stitch)により形成されたヒールワン(heel one)
セクション及びピッキングアップ及びピッキングダウンの交互の縫目により形成
されたヒールツー(heel two)セクションを包含することが可能であり、ヒールワ
ンセクション及びヒールツーセクションは、縫目なく連続しており、又上記の様
に形成されたピッキングラインにより分割されている。

【０００５】 ガーメントの底は、かかとの機械編み連続体の形を持ち、つま先を持つ機械編
み連続体に続く。 つま先は、ピッキングアップ縫いにより形成されたトーワン(toe one)セクシ
ョン及びピッキングアップ及びピッキングダウンの交互縫いにより形成されたト
ーツー(toe two)セクションを含むことが可能であり、トーワン及びトーツーセ
クションは縫目なく連続しており、上記の様に形成されたピッキングラインによ
り分割されている。 ヒールワンセクションは、着用者のかかとをほぼ覆うのに充分なサイズを持つ
ことが可能であり、トーワンセクションは、つま先の部分カバーから着用者の足
の上部の大部分に対するカバー迄任意のサイズを持つことが可能である。

【０００６】 ガーメントは、ストッキング及びパンティーストッキングの製造に用いられる
靴下素材及び／又はニッテイングヤーン、ウール、コットン、ナイロン及びソッ
クス製造に利用される素材を含む広汎な縫製素材を使用することが出来る。 別の構成では本発明は、足底の上部、又は足部の上部及びかかとの上部及びつ
ま先の上部により囲まれた上記かかととつま先領域の間に中間開口を持つかかと
とつま先領域を含むソックスタイプガーメントの製造法；ピックアップ縫いに始
まり、次にピックアップ及びピックダウン縫いを交互に行うことによりヒールツ
ーセクションに移行して上記ガーメントのかかとを領域を形成し、ガーメントの
底及び足部の上部が次に形成され、続いてピックアップ及びピックダウンの交互
縫いによりトーツーセクションを形成し、次にピックアップ縫いのみでトーワン
セクションに移行する為のニッティングマシンの使用法を含む。ガーメントは、
かかと上部、つま先上部及び足底、又は足部上部の上に機械編みされ、造型され
た弾性のあるエッジ、またはリッジにより仕上げることが出来る。弾性リッジは
、トランスファー針の選択のみで形成することが出来る。機械ダイアルトランス
ファーの使用の必要はない。

【０００７】 ソックスタイプガーメントは、上記に代わりつま先部分から始めてかかと部分
に移行する方法で製造することが出来る。 製造法は、つま先の上部を形成する弾性ブレードを作ることから始められる。
ガーメントのトーワン部分は、ニッティングマシンバックピッカ(knitting mach
ine back pickers)を作動させ、２つ目のコース毎に各側から１本の針を抜いて
累進的に減らしつつ必要な数のピックアップ縫いを形成する為にバックピッカを
選択的にキャンセルすることにより形成される。トーワンが完成するとニッティ
ングマシンフロントピッカが作動し、メモリに保持された針を選択的に戻して、
いわゆるピックダウン縫いとし、縫いを交互に形成し、累進的にコースを加える
ことによりつま先領域を形成する。上記のキャンセルによりバック及びフロント
ピッカを累進的にコントロールする為のユニークな能力により一体的な、縫目の
ないガーメントを中断することなく連続運転で完全に作り上げることが出来る。
つま先部分が出来上がるとピッカは、針の予備プログラミングに干渉することな
くキャンセルすることが可能であり、ガーメントの足部の上部及び底がつま先領
域に直接続いて形成されることが出来る。足部領域は必要なだけ作られ、次にか
かと領域を形成する準備が整う。バックピッカが作動して針を選択的にメモリに
セットして、いわゆるピックアップ縫いを作り、かかとに向かって縫数が累進的
に減少する一連の縫目を作り、次にフロントピッカが縫数を加え始めることで累
進的ピックアップ縫目を形成し、継目なしのかかと領域を作る。かかとは、次に
弾性リッジを形成されることにより完成する。

【０００８】 別の構成に於いて本発明は、円環スロットに一連の密な間隔を持つ針を備えた
回転シリンダを取り付けられた、改変されたニッティングマシンを提供し、上記
マシンは針運転カム、選ばれた針をメモリにセットする為の２つのバックピッカ
及びメモリから針を戻す為の少なくともひとつのフロントピッカを備え、しかも
上記バックピッカ及び／又は上記フロントピッカの機能を或る特定のサイクルの
中で選択的にキャンセルする為の手段を持つことをその特徴としている。

【０００９】 バックピッカは、上記のシリンダの交互の時計方向と反時計方向の回転に合わ
せて左、又は右型に設けることが出来る。バックキャンセル手段は、何れかの、
又は両者のバックピッカに作用することが可能であり、好ましくは上記の針と相
互に作用することなくピッカ針アームを持ち上げる作用を行う。フロントキャン
セル手段は、上記の針と相互に作用することなくピッカ針アームを下げることに
より作用することが出来る。

【００１０】 キャンセル手段は、カム又は他の手段から操作することの出来るマイクロスイ
ッチを含むプログラミングの可能なスイッチイング手段により機能を付与するこ
ことが出来る。マイクロスイッチ又は同等の機械手段は、キャンセル手段を操作
する機械手段と連動する空圧シリンダ又は同等のものを作動させる。このような
キャンセル手段を含めることによりバック及びフロントピッカの予めプログラミ
ングされる動作を針に干渉することなく随時キャンセルすることが可能となる。
この方法によれば選ばれた数の針は、ニッティングに干渉することなく即時呼び
戻しの為にメモリに保持することが可能となり、ニッティングマシンのオペレー
ションのモードは大幅に拡大される。機械の連続運転をサポートする為にシリン
ダ２０には、機能せぬ多数の“ダミー針”が備えられているが、これはそのフッ
ク端を取り外すことにより改変されている。

【００１１】 改変されたニッティングマシンは、特に本出願に記載され、請求されている改
善されたガーメントの製造に特に適合するものである。特に改変されたマシンに
よれば、完成したつま先領域から延長されたシームレスの足底及び足部の上部、
更に完成したかかと領域に至る迄連続運転で継目なしのガーメントを作ることが
可能となる。

【００１２】 （発明を実施するための最良の形態） 先ず図１によれば公知の汎用のソックスの全体構造が示され、ソックスは着用
者の足を挿入する為の開口４を頂部に持ち、これに弾性と着用者の脚へのグリッ
プを提供するへりかがり部１７が続く。へりかがりの端には、移行部バンド１８
があり、このバンドが上脚領域１９とこれに続く脚領域との境界を限定している
。かかと領域は、かかとポケットとソックスの本体の形成される直前の高いかか
と領域で始まっている。かかとポケットは、ピックアップ縫いのみで形成される
ヒールワンセクション８を含む各種のセクションを以って構成されている。ヒー
ルワンセクション８は、連続的にヒールツーセクション９に縫いをピックアップ
及びピックダウン縫いに変えることにより移行し、移行ゾーンは“ピッキングラ
イン”１０として知られているものを作り出す。ヒールワン及びヒールツーセク
ションから成るかかとポケット１が形成されると縫いは底３に続き、足部の上部
５は高いかかとの続きとして、又底３に隣接して形成されるソックスの末端は、
つま先ポケット２を形成し、上記ポケット２はピックアップ縫いにより形成され
たトーワンセクション１１から成り、このセクション１１は、ピックアップとピ
ックダウンの交互縫いにより形成されるトーツーセクション１２に移行し、しか
も移行ピッキングライン１０が形成される。

【００１３】 標準ソックスの製造では、つま先領域がニッティングマシン上で最初足上部及
び底領域をリングトーセクションとトーワン、トーツーセクションとに夫々会合
する開放構造として形成され、しかもリングトーとトーツーセクションはリンキ
ング縫いにより終り、ランアウト縫いにより仕上げられる。ソックスの製造の最
終ステップでは、専用の縫い合わせ機でランアウトを作ることが含まれ、上記縫
い合わせ機により、かかとポケットに沿ったリンキング領域のソウアップ、又は
縫い合わせ及びランアウトの切り取りが行なわれる。このステップによりリング
トー縫い合わせ目１８の形成により、かかとポケット２の形成が終了する。この
方法でのソックスの製造は、この分野では公知であり、利用し易い広汎な種類の
ニッティングマシンにより行うことが可能であり、この機械はソックスの下仕事
と製造に広汎な種類の素材を使用することを可能にする。

【００１４】 本発明は、特にユーザの足部分のみを覆い、着用者が靴又は他の履物を履いた
時には、全く見えなくなるガーメントを提供する為に脚を一切カバーしないフー
トレット又はソックレットとして知られている小物のソックスに関連するもので
ある。

【００１５】 このタイプの現在用いられているガーメントは、図２及び３に示されたもので
ある。図２によれば公知のガーメントの一つは、縫目底１５を用いて下部で閉じ
られている靴下１４の連続チューブを用い、又弾性化された開口４を備えている
。前述の様にこのような公知のガーメントは、全く形状を与えられておらず着用
者の足を開口の中に挿入する為に靴下生地の高い延びと弾性に依存することによ
り、ガーメントを著しく変形させて着用者の足にフィットさせる。この様なガー
メントをウールやコットンの様な従来のソックス用の素材から作ることは、これ
らの生地には充分な弾性がない為に不可能である。 図３によれば、上記に代わる公知のガーメントが楕円又は円形の切り抜きブラ
ンクを作り、その周縁を弾性手段１３により絞り、上記弾性手段が締め付ける力
を与えることにより、構造全体が継目のない本体１６に作り上げられることによ
り開口４が生じる。この公知のガーメントは、その前に記載された公知のガーメ
ントに比して或る改善が見られるが、着用者の足に従って予備成型を施されてお
らず、上に記載された公知のガーメントの持つ困難の多くをそのまま引き継いで
いる。

【００１６】 図４には、本発明の一つの構成が斜視図に示されており、ガーメントは履き易
くする為に完全、慎重に造型されたフートレットソックス又はミニチュアソック
スであり、ガーメントのベースの大部分を形成する底３を含んでいる。造型され
たかかと１と造型されたつま先２は、何れかの端に設けられ、更に開口４がかか
ととつま先の間に設けられていてユーザの足が開口からほぼ予備成型され、更に
造型されたつま先ポケットとかかと領域に簡単に挿入されるだけでガーメントは
、ユーザの足に直ちにぴったりとフィットすることが可能となる。

【００１７】 本発明のガーメントは、更に従来のソックスの様に全面的に上部を閉じてはい
ない足部の部分上部５を備えることにより着用者の足の側面を保護することが出
来る。開口４は、かかと上部７、つま先上部６及び足部の部分上部５を通過する
形で形成される。開口は、着用者の足にぴったりと整った形でフィットする様に
ガーメントの造型をサポートする為に、特につま先上部領域６及びかかと上部領
域７を横切って弾性手段１３を備えることが出来る。弾性手段は、ニッティング
作業中ガーメントの主要な部分として形成され、つま先、又はかかとの上部領域
６が足部の部分上部５に移行する位置に向かって次第に先細りして遂に無くなる
。本発明のガーメントは、標準ニッティングマシンを用いて形成されるが、上記
ニッティングマシンは本発明に従って適切に改変されることが可能であり、又本
発明のガーメントは、極めて斬新な形態にも拘わらず標準ソックスの構造上の特
徴の多くを備えている。かかとポケット１は、ピックアップ縫いのみにより形成
されるヒールワンセクション８を設けることにより造型される；ヒールワンセク
ションは、縫いをピックアップとピックダウンの交互縫いを含む様に変えること
によりシームレスの状態でヒールツーセクション９に移行し、その結果ピッキン
グライン１０が生じ、更にガーメントを巻き込んでかかとポケット１を作る。同
様にトーツーは、ポケット型のユニット２として形成することが可能であり、ピ
ックアップ縫いのみにより形成されたトーワンセクション１２は、縫いをピック
アップとピックダウン交互縫いに変えることによりトーツーセクション１１に移
行し、その結果ピッキングライン１０が生じる。この様にしてかかととつま先の
２つのセクションと足部は、シームレスの形で、又連続的に一体的に形成される
。

【００１８】 次に図５には、本発明のガーメントの平面図が示され、特にユニットの造型の
特別の特徴を着用者のかかとに合わせて造型されたかかとポケット１と更に追加
されたかかと上部７を横切る弾性体１３に見ることが出来る。ヒールワンセクシ
ョン８は、かかとの上部領域を形成するのに対し、ヒールツーセクション９は、
底３に連続して形成されるかかとの側面と下部を形成することが示されている。
つま先ポケット２は、同様の形状を持ち、かかとポケット１よりも更に延び、ガ
ーメントの上部、又はカバーコンポネントを構成するトーワンセクション１２か
ら成り、最後につま先上部６で終り、つま先の側面と下部は、トーツーセクショ
ン１１により形成される。同様にトーツーセクション１１は、底３と合体するこ
とにより完全にシームレスであるが、あらゆるサイズのユーザの足にフィットす
る様に入念に造型された、継目のない一体的なガーメントを形成する。

【００１９】 トーワンセクション１２のサイズは、着用者のつま先のみを覆う各種のタイプ
のガーメントの為に変えることが可能であり、或いは着用者の足の上部の大部分
を覆う為にガーメントを更に上に迄延ばすことが出来る。弾性体で補強されたつ
ま先上部６とかかと上部７は、ガーメント自体の概略的な造型の為の好ましい特
徴としてユーザの足へのフィットに備えたものに過ぎないが、つま先上部及びか
かと上部の各領域の弾性体１３は、ぴったりとフィットした状態を維持するのに
役立つ。弾性体は、足部の部分上部５に沿って延びることのないことが望ましい
。何故ならばユーザの足の側面であるこの領域のフィットに弾性の働くことの必
要性はないからである。更にこの領域にこのような弾性体の存在することは、着
用者に刺激感を与える場合がある。製造法は、一連のガーメントサイズを揃える
為に足部の領域の長さを自由に変えることを可能にする。図６はガーメントの側
面図を、又図７はガーメントの好ましい縫いパターンを示す。製造法は、足部の
上部に沿ってゼロに迄減少する様に弾性領域１３を先細りさせることが可能であ
る。

【００２０】 別の構成に於いて本発明は、標準ニッティングマシンへの改変を開示し、又残
りの図面８から２１は、標準ニッティングマシンへの改変及びその性能を含む特
に好ましい実施形態の詳細を示し、この中では上述の改善されたガーメントの製
造に始めて本発明の方法の経済的で効果的な実施の可能性が明らかにされる。こ
の場合の対象となる自動ニッティングマシンの概略平面図を示す。図８及び１０
に示されたニッティングマシンの上部領域の平面及び側面を示す図８、９及び１
０によれば、自動ニッティングマシンは、縦型に取り付けられた回転シリンダ２
０を備える。シリンダの中に形成された円環スロットには複数の互いに間隔の接
近した垂直針２１が設けられている。この様なマシンは、垂直シリンダを時計方
向と反時計方向回転をサイクル的に反復する公知の方法で運転され、針２１は糸
を送り込まれ、ニードルニッティングカム２２により駆動されることにより標準
ニッティング機能を果たし、その際ソックス及び類似のガーメントは、マシンの
プログラミングにより定まる方法でシリンダ２０の中空センタの中で下方に向か
って製造されて行く。このようなマシンは、左ピッカ２３と右ピッカ２４の形の
２つのバックピッカを備え、これらは針２１を選択的に非動作モード、又はメモ
リモードで持ち上げる機能を果たす。左右のピッカは、ピッカニードルアーム２
９Ａを含み、これらはシリンダが夫々時計方向及び反時計方向に回転している時
に交互に作動して針２１を動かす。更に標準ニッティングマシンは、少なくとも
一つのフロントピッカ２５を備えることによりメモリに在る針を作動させること
が出来る。

【００２１】 ピッカニードルアーム２９Ａは、単独ピッカアームとしてシリンダの時計方向
及び反時計方向の運動を果す為に作動する。ニッティングマシンの標準動作は、
予め定められた機能としてピッカアーム及びニードルニッティングカムの作動を
可能にするが、バック及びフロントピッカ機構の機能に対するモード上での変更
及び間歇的な中止を果すことは出来ない。標準ニッティングマシンに見られるこ
の機能上の制約は、このような機械のシームレスの連続体の様な各種の特徴部分
を持つガーメントを作る為の能力に、又特に連続運転を中断することなくサイク
ル中にニッティング機能を選択的に変更する能力に制約をもたらす。本発明は、
バック及びフロントピッカに対するキャンセル手段を提供し、バックキャンセル
手段２７は、ピボッティングレバーとしての左バックピッカ２３と連動し、上記
ピボッティングレバーは、随時選ばれた針２１をメモリに設定する為のバックピ
ッカの正規の機能が針の正規の機能を中断することなくキャンセルできる様に針
と相互作用することなくピッカアーム２９を持ち上げ、又上記の選ばれた針を運
転の準備の整った位置にとどめておくことにより作動する。標準マシンのフロン
トピッカ機能は、同様にメモリに保持された針を作動する状態に戻す為のフロン
トピッカの動作の正規のモードが、通常の機能の場合の様に選択的な針がメモリ
から引き抜かれる代わりにメモリに保持することが出来る様にキャンセルするこ
とを可能にする方法でフロントキャンセル手段２６の動作により同様にキャンセ
ルすることが出来る。

【００２２】 バック及びフロントキャンセル手段は,図９に側面図として示されているキャ
ンセルスイッチング手段２８により電子的に又は機械的に作動することが出来る
。キャンセルスイッチング手段は、カムと電子的に作動するマイクロスイッチ３
０を備え、これらは適切なプログラミングによりキャンセル手段２７及び２６の
動作に随意介入することが出来る。キャンセルスイッチング手段は、勿論オペレ
ータの要求に基づいて全面的にプログラミングすることが可能であり、改変され
たニッティングマシンの適切なプログラミングにより、上述の様な改変されたガ
ーメントの製造の為の手段が整う。前述の様な針の位置決めは図１１に示された
通りである。

【００２３】 次に図１２及び１３によれば、フロントピッカの運転、及び特にフロントピッ
カに作用するキャンセル手段が詳細に示されている。上述の様にフロントピッカ
は、針の基端がシリンダ２０の動作により回転通過する時に一度に２本の針の基
端３０と連動するのに適したピッカニードルアーム２９Ｂを備える。フロントピ
ッカの正規の機能は、メモリに位置する針、即ち図示された高い位置に持ち上げ
られた針を集めることに在る。シリンダ２０に上記の様に位置決めされる針は、
シリンダがフロントピッカを過ぎて回転する時に高い位置のピッカニードルアー
ム２９Ｂにより集められる。ピッカニードルアーム２９Ｂは、図１４に更に詳細
に示されるピッカカム３７上に位置する。針２１がフロントピッカを通過すると
メモリ内に保持される針の基部３０は、ピッカニードルアームと相互に作用する
ことによりアームを回転方向によって左、又は右の方向に引き、又この動作の際
に針を、それが仮想線で示されている第２の位置に引き倒される時にメモリから
引き出す。フロントピッカに作用する本発明のキャンセル手段２６は、レバー３
５の形を持ち、空圧シリンダ３１により作動する。レバー３５は、ピッカニード
ルアームの軸３６と相互作用することによりピッカニードルアーム２９Ｂをフロ
ントキャンセル手段が作動する時、図１３に示された中央位置に垂下させる。図
１５は、針の基部の進路３２を示した図である。針の基部の進路３２は、図１２
の矢印１５−１５の方向に示されている。

【００２４】 次にバックキャンセル手段に関しては図１６及び１７は、ニードルニッティン
グカム２２及びニッティングカムを通過する時の針の基部の進路３２（３３）を
示す。図１６は、正規のニッティングパターンを概略的に示し、図１７は、バッ
クピッカの動作によりメモリ３３に針の基部の進路を移されたニードルパターン
の概略図を示す。バックキャンセル手段の動作は、針の基部の進路が図１７の正
規のニッティングパターン３２に戻った位置に於いて見ることが出来る。この方
法でメモリに移された針の基部の進路は、随意に即時キャンセルスイッチング手
段２８のプログラミングに従ってメモリから引き出すことが出来る。次に図１８
には、バックピッカメカニズムの平面図が描かれ、上記メカニズムではシリンダ
２０が時計方向に回転している時に左のバックピッカ２３は、該当のピッカニー
ドルアーム２９と針とが連動する為の動作に移っている。左と右のバックピッカ
は交互に作用し、タイロッド４０により動作は整合関係に保持される。

【００２５】 図１９は、図１８の１９−１９によるリアーキャンセルメカニズムの矢視図で
ある。ニードルオペレーティングカム２２の位置決めは、交互の正規の針の基部
進路３２及び詳細なメモリ３３内の針の基部進路を用いて示されている。バック
ピッカニードルアーム２９Ａの位置が示されている。このモードでは、バックキ
ャンセル手段２７は機能を与えられず、ニッティングマシンのプログラミングに
従って正規の能力で機能することの出来るバックピッカニードルアーム２９Ａと
は連動しない。

【００２６】 図２１によれば、バックキャンセル手段２７は作動時の状態が示され、空圧シ
リンダ３１は後退し、バックキャンセル手段を持ち上げ、従ってバックピッカニ
ードルアーム２９Ａと連動し、アーム２９Ａを作動状態から持ち上げることによ
り針をメモリに移すことの影響をキャンセルすることにより随意に自由に針の基
部の進路をメモリ進路から正規の進路に転じる。 図２０に於いては、図１８の２０−２０の矢視図としてニードルアームカム３
４が示され、このカム３４によりピッカニードルアーム２９Ａが正規の運転の為
の該当位置に移される。

【００２７】 ニッティングマシンの能力を更にサポートする為に選ばれたいわゆる“ダミー
”ニードルが準備される。ダミーニードルは、フックエンドを除去された標準針
である。ダミーニードルをニッティングマシンの選ばれた位置へ装備することに
よりマシンは、幾多の機能を通じて連続的に作動し、糸通しの間に機能せぬ針を
引っかける危険を未然に防ぐ。

【００２８】 使用に当たっては本発明のニッティングマシンは、特に好ましい実施形態に於
いて上に記載された改善されたフートウェアガーメントを作る為に本発明の斬新
なニッティング法の実施に用いることが出来る。改善されたニッティングマシン
は、勿論広汎なニッティング作業に用いることが可能であり、本発明の改善され
たフートウェアガーメントを作るためのみの方法で機能する様に限定されてはい
ない。

【００２９】 使用に当たり本発明の改善されたニッティングマシンは、改善されたフートウ
ェアガーメント、特に上述の様な著しく効果の高いシームレスで完全に成型され
たフートウェアガーメントの製造の為に整えられた手段を提供する。 本発明の改善されたニッティングマシンの特に好ましい用法を次に記載する。

【００３０】 （実施例） 実施例１ 中級ゲージを使用した婦人用の改善されたガーメントは、１８８本の針を持つ
３3/4径のシリンダ２０を使用する。１８８本の針の内１２２本のみが機能し、
残りの６７本はフックとラッチを持たず、高い位置での針の機能を停止する為に
針の頂部1/3を除去された形で残される（ダミーニードル）。縫い作業は、チェ
ーンプログラムの作成によって開始される。チェーンプログラムの２つの移動は
針を選び、弾性体の縫いを、続いて一つ又はそれ以上のプレーンリンクを形成す
ることにより開始され、これらのリンクは、ガーメント弾性体ブレード１３の品
質上の幅と長さに基づいて定められる。弾性体ブレード１３は、本発明の方法に
よるニッティング作業の重要な部分を為す。ブレードは、一つのターンで交互に
一つのアップニードル及び一つのダウンニードル形状を用い、戻りサイクルでは
すべての針をニッティング高さにする条件でマシンの交互サイクルにより形成さ
れる。マシンは、最初の３サイクルの正規の選択を行った後に選択を変更し、更
に片側に選択されぬ１３本の針を、又他の側に１１本の針を残す。左に１０ター
ン及び右に１０ターンの編み動作により弾性体ブレード１３は綺麗に仕上げられ
、先細りの形で足部の部分上部へと移行する。

【００３１】 弾性体ブレードが仕上がるとガーメントのトーワン１２の製作がバックピッカ
を作動させて開始される。ガーメントのトーワンセクションはピックアップ縫い
、即ちメモリに移された縫いを用い、しかも縫いの２本目のコース毎に片側当た
り１本の針を取り外すことにより次第に減らし、又トーツー領域の為に縫いが次
第に増やされる時には、メモリの中の縫いを再度使用する為に保持する。トーツ
ー領域を編むには、足部の部分上部領域５に達する迄コース毎に２つの縫いが増
やされる。足部の部分上部領域５に達するとすべての作動する針は縫いを作るの
に対し、そのすべてが高い位置に在るダミーニードルは機能しない。ダミーニー
ドルを設けることに加え、針には干渉することなくピッカの作用をキャンセルす
る本発明のユニークな能力により、つま先領域から足部の部分上部領域を連続的
にシームレスで作り上げることを可能となるのみならず、又必要なコースの数と
長さに応じて足部の生地の長さを、この場合にもニッティングマシンの１次プロ
グラミングに干渉することなく、増減させる能力が生まれる。本発明の斬新な方
法は、又任意の長さを持つ足部領域を作ることを可能にする。ガーメントのかか
と領域は、つま先の為の動作を反転させることにより、この場合にもシームレス
の形で作られ、この様にしてガーメント全体が連続動作で作ることが出来る。又
足部の部分上部の長さを変えることにより各種のサイズの一連のガーメントを作
ることが出来る。

【００３２】 実施例２ 本発明の改善されたガーメントがつま先ポケットの形成を必要とする時には、
一つの縫目をメモリにピックアップし、一つの縫目を取り消す為のバックレフト
ピッカ、一つの縫目をピックアップし、別の縫目を取り消す為のバックライトピ
ッカ及び左から２つの縫目をピックダウンし、右から２つの縫目をピックダウン
し、２つの縫目を取り消すフロントピッカを用い、従ってバックピッカを用いて
間歇的に作動することによりダブル長さのつま先を作ることにより、キャンセル
メカニズムのプログラミングに従って特別の形状のつま先を作ることが出来る。
小さいかかとポケットの要求されるかかと領域を作る際には、キャンセルメカニ
ズムを使用することにより小さいポケットを作る為に縫目の数を徐々に減らすこ
とが出来る。

【００３３】 必要とされる特別のサイズと形状のかかと及び／又はつま先の領域を作る際の
本発明の改変されたニッティングマシンの多用途性の外に、マシンのプログラミ
ングを変更することなしにフロント及びバックピッカをキャンセル出来ることに
より、各種のサイズの一連のガーメントの為の足部の部分上部領域５を随意作る
ことが可能となる。この様な一連のガーメントの形態を提供出来る本発明のユニ
ークな能力は、製造時の能率の点のみならず、又最終製品の品質に就いても明白
な利点をもたらす。

【００３４】 本発明は、ソックスデザインの各種のエレメントから成り、しかもかかととそ
れに続くつま先領域の延長線上に開口を持つ従来のソックスデザインとは全く異
なり、かかととつま先領域との中間位置に開口を備えた全く斬新で発明的な配置
を持つ新規な製造法とガーメントを含むものであることが判る。このガーメント
の構造は、従来のニッティングマシンの使用を可能にするが、勿論このようなマ
シンは、本発明のガーメントの斬新な構造を可能にする為の調整及び異なったシ
ーケンスでの運転を要求される。

【００３５】 ガーメントを製造するに当たり本発明の別の構成は、ガーメントのかかと領域
がヒールワンセクションに続いてヒールツーセクションを作る為の縫いで始まる
かかとポケット１を作ることにより出来上がる上記のソックスの製造法である。
ガーメントの底及び足部の部分上部が次に製造され、これに続きトーワンセクシ
ョン及びトーツーセクションが作られて完全な形を持つガーメントが出来上がる
。ガーメントが次にかかと上部及びつま先上部が従来の方法を用いて弾性を持つ
仕上げを施されて出来上がる。 製造法は、上記の工程を逆にしてつま先領域から始めて底を経てかかと領域に
移行することが出来る。

【００３６】 （産業上の利用可能性） 本発明のガーメントは、公知のガーメントに一般に用いられている普通のパン
ティーストッキング及び薄地の靴下用素材を含む広汎な素材を用いるか、又は上
記の代わりにより広汎なガーメントを作る為にソックスを編む際に用いられる通
常の材料、例えばヤーン、ウール、コットン、天然又は合成品を使用することも
出来る。ガーメントは、プレーン及びテリータオルを含むスタイルの中から選ん
で編むことも出来る。本発明の一つの明らかな長所は、公知の技術では必要とさ
れた極めて弾性に富む素材に限られることのない、完全に造型されたソックレッ
ト、又はフットレットを提供し、広汎な材料の何れをも用いて構成され、或いは
ソックスの製造に極めて似た方法で縫製出来ることである。本発明は、初めてあ
らゆるヤーン及びニッティングスタイルを用いて作ることの出来るフットレット
タイプのガーメントを提供し、又従来のソックス用素材を用い乍ら、快適性、断
熱、保温、履き易さを保障することを最初に可能にした。 更に本発明は、改善された高度に多用途的なニッティングマシンを提供する。
請求項は、この出願に於ける開示の一部を構成する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 公知のソックスを示す。

【図２】 底に継目を持つ公知のフートレットを示す。

【図３】 公知のシームレスのフートレットを示す。

【図４】 本発明のガーメントの斜視図を示す。

【図５】 本発明のガーメントの平面図を示す。

【図６】 本発明のガーメントの側面図を示す。

【図７】 好ましい縫いパターンを示す側面図である。

【図８】 本発明の改変されたニッティングマシンの概略平面図であり、フロント及びバ
ックキャンセルスイッチイング手段を示す。

【図９】 キャンセルスイッチイング手段の側面図（図８の９−９断面）を示す。

【図１０】 バック及びフロントピッカメカニズムに作用するキャンセル手段を示す改変さ
れたニッティングマシンの拡大平面図である。

【図１１】 使用されぬ位置に針を持つマシンシリンダの断面（図１０の１１−１１）を示
す。

【図１２】 キャンセル手段が機能せぬフロントピッカメカニズムの側面図（図１０の矢印
１２−１２方向の）を示す（フロントピッカは通常針をメモリから動作に戻す）
。

【図１３】 フロントピッカが針をメモリから動作に戻すことを防止する為にキャンセル手
段が機能しているフロントピッカメカニズムを示す。

【図１４】 キャンセル手段を持つフロントピッカメカニズムの正面図（図１２の矢印１４
−１４方向の）を示す。

【図１５】 フロントピッカが正常に機能している時（図１２の矢印１５−１５の方向に）
の針の基部進路を示す。

【図１６】 正規のニッティングパターンに於いて（図１０の矢印１６−１６の方向）針の
運転カムに追随する針の基部進路を示す。

【図１７】 或る針がメモリに保持される時の針作動カムに部分的に追随する針の基部進路
を示す。

【図１８】 バックローをニッティングする時の逆方向のバックピッカの平面図を示す。

【図１９】 使用されずバックピッカ針アームが針をメモリに引き込むことを可能にするキ
ャンセル手段（図１８の矢印１９−１９の方向）の矢視を示す。

【図２０】 針アームカムを示す。

【図２１】 バックピッカアームとして持ち上げ、針の基部進路が正規のニッティングを再
開することを可能にする使用中のキャンセル手段を示す。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年６月１３日（２０００．６．１３）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ， ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，Ｓ Ｌ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (25)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 足底、足部の部分上部、かかと及びつま先を含み、足に履
   くのに適しており、上記かかと及びつま先が着用者の夫々の足の部分に適合する
   ように造型されており、且つ足を挿入する為の開口が、足部の部分上部の領域で
   上記かかととつま先の中間に設けられていることを特徴とするソックスタイプガ
   ーメント。
2. 【請求項２】 請求項１に於いて、一体的なシームレスニット連続体に形
   成されたガーメント。
3. 【請求項３】 請求項１、又は２に於いて、上記かかと及びつま先の領域
   はポケットの形で造型されているガーメント。
4. 【請求項４】 請求項３に於いて、上記足部の部分上部は延びており、上
   記底に隣接して形成されるガーメント。
5. 【請求項５】 請求項１から４の何れかに於いて、上記開口が上記かかと
   上部、つま先上部及び足部の部分上部を跨いで形成されているガーメント。
6. 【請求項６】 請求項１から５の何れかに於いて、上記のかかとがピッキ
   ングアップ縫いにより形成されたヒールワンセクション及びピッキングアップと
   ピッキングダウンの交互縫いにより形成されたヒールツーセクション、しかも上
   記ヒールワンセクション及びヒールツーセクションはシームレス状に連続的に結
   合され上記の際に形成されるピッキングラインにより分離され、及びピックアッ
   プ及びピックダウン交互縫いにより形成されたトーツーセクション及びピッキン
   グアップ縫いにより形成されたトーワンセクションを含み、しかもトーツー及び
   トーワンセクションはシームレスに連続的に結合され、上記に於いて形成された
   ピキングラインにより分離され、又かかと及びつま先はシームレスに連続的に結
   合されて底領域につながるガーメント。
7. 【請求項７】 請求項１から６の何れかに於いて、上記開口が上記かかと
   上部及びつま先上部の領域に弾性手段を取り付けられているガーメント。
8. 【請求項８】 請求項６、又は７の何れかに於いて、上記ヒールワンセク
   ションが着用者のかかとをほぼ覆うのに充分なサイズを持ち、上記トーワンセク
   ションはつま先の部分カバーから着用者の足の上部の大部分に対するカバーの範
   囲内で選ばれているガーメント。
9. 【請求項９】 請求項１から８の何れかに於いて、天然及び合成素材から
   なるヤーン、ウール、コットン及びスパンテックスを含む素材の何れか、又はそ
   れらの組み合わせを以って構成されるガーメント。
10. 【請求項１０】 請求項７、又は８の何れかに於いて、弾性手段が上記ガ
    ーメントと一体的に編まれるガーメント。
11. 【請求項１１】 請求項１０に於いて、上記弾性手段が上記つま先及びか
    かとの上部領域を領域を横切る形で形成され、上記の足部の部分上部に沿って先
    細りの形を持つガーメント。
12. 【請求項１２】 請求項１から１１の何れかによるガーメントを製造する
    為のピックアップ縫いによるヒールワンセクションの形成に始まり、次にピック
    アップ及びピックダウンの交互縫いによるヒールツーセクションへ移行すること
    によりかかと領域を形成し、上記かかと領域に連続して底及び足部の部分上部が
    形成され、続いてピックアップ及びピックダウン縫いによるトーツーセクション
    が形成され、次にピックアップ縫いのみによるトーワンセクションに移行するニ
    ッティングマシンの使用を含む方法。
13. 【請求項１３】 請求項１２に於いて、つま先領域に始まり、かかと領域
    に終る方法。
14. 【請求項１４】 請求項１３に於いて、上記ガーメントはかかと及びつま
    先上部領域にわたり造型された弾性リッジを編むことにより仕上げられ、上記リ
    ッジはトランスファーニードル選択のみでのガーメントを編む作業の主要な部分
    として形成される方法。
15. 【請求項１５】 ニッティングマシンの使用を含む請求項１０から１４の
    何れかによる製造の為の、ガーメントのトーワンセクションは上記マシンのバッ
    クピッカを作動させ、上記バックピッカを選択的にキャンセルすることにより必
    要な数のピックアップ縫いを次第に減少させつつ形成し、それに連続してガーメ
    ントのトーツーセクションが上記マシンのフロントピッカを作動させ、選択キャ
    ンセルによりメモリに保持された選択ニードルを戻し、つま先領域が完全に造型
    され、成型される迄縫いを交互に行い列を加えることにより形成され、次にバッ
    クピッカ及びフロントピッカがキャンセルされてつま先領域の連続体として足部
    の上部部分及び底を形成し、足部の部分上部及び底が充分な長さである時には、
    バックピッカが働かされて針を選択的にメモリにセットし、縫いを次第に減少さ
    せてヒールツーセクションを形成し、次にフロントピッカが選択キャンセルを伴
    って作動することにより累進縫いを形成することによりかかと領域を形成し、上
    記のつま先領域、足部及び底及びかかと領域が一つの連続的なシームレスオペレ
    ーションとして形成される製造法。
16. 【請求項１６】 請求項１０から１５の何れかに於いて、上記マシンには
    複数のダミーニードル（上に限定されている）が備えられている製造法。
17. 【請求項１７】 円環スロットに一連の針を狭い間隔で取り付けられてい
    る回転可能なシリンダを含み、ニードルニッティングカム及び選ばれたニードル
    をメモリにセットする為の少なくとも一つのバックピッカ、メモリから針を戻す
    為の少なくとも一つのフロントピッカを備え、しかも上記のバックピッカ及び／
    又は上記のフロントピッカの機能を１サイクルの中で選択的にキャンセルする為
    のキャンセル手段を持つことを特徴とするニッティングマシン。
18. 【請求項１８】 請求項１７に於いて、バックキャンセル手段は上記バッ
    クピッカの機能をキャンセルし、又フロントキャンセル手段は上記のフロントピ
    ッカの機能をキャンセルするために設けられるニッティングマシン。
19. 【請求項１９】 請求項１８に於いて、上記バックキャンセル手段は上記
    のバックピッカのピッカニードルアームが上記の針との相互採用を避けて持ち上
    げることにより作動するニッティングマシン。
20. 【請求項２０】 請求項１８に於いて、上記フロントキャンセル手段は上
    記フロントピッカのピッカニードルアームを上記の針との相互作用を避けて下降
    させることにより作動するニッティングマシン。
21. 【請求項２１】 請求項１６から２０の何れかに於いて、ダミーニードル
    （上記に限定された）の選択を含むニッティングマシン。
22. 【請求項２２】 請求項１６から２１の何れかに於いて、上記のキャンセ
    ル手段の機能をコントロールする為のプログラマブルスイッチング手段を含むニ
    ッティングマシン。
23. 【請求項２３】 請求項１から１１の何れかに於いて、実施例及び好まし
    い実施形態に実質的に記載されたようなガーメント。
24. 【請求項２４】 請求項１２から１５の何れかに於いて、実施例に実質的
    に記載されたような方法。
25. 【請求項２５】 請求項１６から２１の何れかに於いて、実施例に実質的
    に記載されたようなニッティングマシン。