JP2002525300A - 義歯接着剤組成物 - Google Patents
義歯接着剤組成物Info
- Publication number
- JP2002525300A JP2002525300A JP2000571878A JP2000571878A JP2002525300A JP 2002525300 A JP2002525300 A JP 2002525300A JP 2000571878 A JP2000571878 A JP 2000571878A JP 2000571878 A JP2000571878 A JP 2000571878A JP 2002525300 A JP2002525300 A JP 2002525300A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copolymer
- substitution
- degree
- calcium
- cation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/44—Preparation of metal salts or ammonium salts
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/30—Compositions for temporarily or permanently fixing teeth or palates, e.g. primers for dental adhesives
- A61K6/35—Preparations for stabilising dentures in the mouth
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
Description
の役目を果たす。歯科の専門家および歯科補綴物の設計者の熱心な努力にもかか
わらず、義歯は必ずしも完全には適合しない。長い間には、歯茎または粘膜細胞
の自然な収縮および変化により、よく適合した義歯でさえ不適合な義歯になり得
る。したがって、義歯を口内に固定または一時的に固着するために、しばしば粘
着性のクリーム、液体または粉末が用いられる。
高度の粘着度を生じて、義歯を口内に嵌めるとすぐに所定の位置に保持できるよ
うにすべきである。また、固定剤の粘質物が義歯−粘膜界面に渡って拡がり、義
歯を効果的に所定の位置で封着することも非常に望まれる。前記粘質物は、咀嚼
の応力に耐える十分な粘着力を有すべきである。咀嚼応力は封着を破壊し、した
がって義歯を取り外す作用をする。また、義歯粘着剤は、熱い飲料または冷たい
飲料を飲む等の一般的な行動の間に口腔内で起き得る極端な環境変化の下で、劣
化に対して十分な耐性を示さなければならない。無論、粘着剤は剥離可能でもあ
り、義歯装着者が、清掃および保守のために義歯を取り外すことができるように
しなければならない。義歯粘着剤は、一般にクリーム、線状または帯状形体、液
体または粉末で売られており、かつ多くの例が当業で周知である。
は、水に濡れると膨張して粘性ゲルとなり、このゲルが義歯床と歯肉細胞との間
のクッションおよび粘着剤として作用した。しかし、これらの義歯粘着剤は、近
年は高分子義歯粘着剤に大部分を取って代わられている。
エーテル/マレイン酸(またはマレイン酸無水物)コポリマー(「PVE/MA
」)の混合された部分塩を義歯粘着剤として開示している。この混合部分塩は、
一価のナトリウム、カリウム、または四級アンモニウム塩と組み合わせたカルシ
ウム塩で、カルシウム対一価陽イオン比が重量基準で2:1乃至10:1(モル
比基準で、この比は1:1乃至5:1と表される)で、ポリマーが該陽イオンで
約50乃至95%中性化されているポリマーと結合したカルシウム塩であっても
よい。
量の水およびイソプロパノールの存在下で、半乾燥法により調製される。この水
およびイソプロパノールの量は、PVM/MA無水物の全てを完全に溶解し、か
つ無水基の全てを酸の形に加水分解するには不十分な量である。したがって、ジ
ャーマンの半乾燥法により高カルシウム含量のCa/Na塩を作る際に充填され
た金属水酸化物の全てを完全に中性化するのに使用できる酸の当量は、しばしば
不十分である。その結果、PVM/MA Ca/Na塩は、実際には未反応金属
水酸化物、PVM/MA Ca/Na塩、および異質な味を伴う未反応のPVM
/MA無水物の混合物となる。
国特許第5,395,867号(プロサイス(Prosise)がISPに譲渡したも
の)は、カルシウム、ナトリウム、ストロンチウム、亜鉛、マグネシウムおよび
カリウムの陽イオンを用いて、ポリマー塩の特性を変える。プロサイスは、化学
量論的に過剰量の酸性基(水90〜96%)を用いて、確実にPVM/MAコポ
リマーを完全に溶解させ、かつ確実にPVM/MAコポリマー中の無水基を酸性
基に完全に加水分解している、「湿式法」を開示している。したがって、湿式法
により、乾燥または半乾燥処理塩に比べて、より優れた感覚刺激性を有するCa
/Na PVM/MA塩が得られる。さらに、湿式法で作られた義歯粘着剤組成
物は、向上した弾性特性も示す。
激品質に対する消費者の許容がある。別の要素に、粘着性塩の製造の容易性があ
る。従来技術の湿式法における感覚刺激的に許容される義歯粘着剤を作る上での
主たる欠点は、この方法がPVM/MA Ca/Na塩の沈殿物を作りやすいと
いう点にあり、これはカルシウムの置換度が高い(約69%以上)PVM/MA
塩を製造する際に特に問題である。この沈殿したPVM/MA塩は義歯粘着性塩
として何の作用も有しないように思われるが、塩製造反応器内で多量に形成され
た場合、塩沈殿物により製品を乾燥機に移送するのに用いる反応器ラインおよび
ポンプが詰まり、それによって高価な保守および停止時間となってしまう可能性
がある。したがって、基本的に製造工程を止めてしまう詰まりの問題のために、
置換度を高くして義歯粘着剤組成物を作ることはできない。
ーナショナル・スペシャリティー・プロダクツ(ISP、プロサイスの特許の譲
受者)より供給されるGANTREZ(登録商標)ANとして市販されているも
のから誘導可能であることを教示している。ISP/GAF社の製品資料(11
ページ、Gantrez(登録商標)AN、技術報告書 7543−017)は
、0.7モル当量を超えたカルシウムを添加するとGantrez(登録商標)
ANの沈殿を生じることを開示している。0.7モル当量より多いカルシウム
を使わないことによりこの問題を回避することができる、すなわち、さらにカル
シウムを中性化する間に形成される沈殿を、「カルシウムを苛性アルカリで置換
することにより」回避することができる。
法により形成したカルシウム/ナトリウム PVM/MA塩を含む義歯粘着剤組
成物を製造できることを発見したのである。沈殿を回避することは必要ではない
、すなわち、0.7モル当量を超えてカルシウムを添加することを避けることに
よる製造の問題を回避する必要はないことを発見した。「カルシウムを苛性アル
カリで置換する」という従来技術の教示とは反対に、湿式法においてカルシウム
/ナトリウムおよび/またはカリウム PVM/MA塩を生成するのに用いる水
酸化ナトリウムおよび/または水酸化カリウムの量を制御することにより、0.
7モル当量(置換度70%)を大きく超えてカルシウムを添加するが可能である
。
である、PVM/MAの混合部分カルシウム/ナトリウムまたはカルシウム/カ
リウム塩を含む義歯粘着ペーストも得られる。
リマーの部分塩の混合物より成る、義歯粘着剤の組成物を提供するものであり、
前記塩のカチオンは、i)コポリマーのカルシウム置換レベルが少なくとも約69
%であるカルシウム、及び ii)ナトリウムとカリウムから成る群より選択され
た、少なくとも一つの他のカチオン、を含む。本発明の好適な態様において、コ
ポリマーのカルシウム置換程度は約69−80%の範囲内であり、他のカチオン
の置換程度は約1−10%である。
の混合物から成る、湿工程による義歯粘着剤の組成物の作製方法を与えるもので
あり、前記塩のカチオンは、i)コポリマーのカルシウム置換レベルが少なくとも
約69%であるカルシウム、及び ii)置換程度が約1−10%の範囲内にあり
、ナトリウムとカリウムから成る群より選択された、少なくとも一つの他のカチ
オンを、含む。
ルキルビニルエーテル/不飽和酸無水物又はポリカルボン酸とのコポリマーの塩
より構成され、認容できる感覚刺激性と加工上良好な性質を有する。
の形態に調製することができ、唾液と接触した時には高い程度の粘り気と均一な
粘度を有する凝集力の高い粘着物となり、歯と粘膜の間に広がった時に、義歯に
対し優れた安定化性を示す。該組成物は賦形剤と共に、義歯粘着性の塩を含む。
ルエーテル(“PVM/MA”と総称する)とのコポリマーの部分塩である。好
ましくは、該アルキル基は約1個から約5個の炭素原子を有するが、より好まし
いコポリマーにはメチルビニルエーテルが含まれる。当業者に知られている様に
、その様なコポリマーの分子量は該コポリマーの性質に、そして更に該コポリマ
ーを含む義歯粘着剤の性質に影響を与える可能性がある。ポリマーは、通常は正
確な一つの分子量を有さない。どちらかといえば、ポリマーは、それぞれが異な
った分子量を有する、多くのポリマー分子から作られる。ポリマーの“平均”分
子量を測定する方法の一つは、特定の条件下における該ポリマーの比粘度を測定
することである。本発明において好ましいコポリマーは、通常は約1.5以上と
いう、比粘度(メチルエチルケトンの1重量/容量%溶液として25℃で測定さ
れた)を有する。より好ましくは、比粘度は約2.5以上である。
水マレイン酸基を加水分解して、対応するジカルボン酸を生成することができ、
そのジカルボン酸は、次には、コポリマー上でカルボン酸基の一部を中和する金
属化合物と反応する。
金属化合物が、コポリマーのカルボン酸基の約26%から約15%を中和するこ
とがより好ましく、カルボン酸基の約24%から約15%を中和することが最も
好ましい。
チオンはアルカリ金属カチオンであり、好ましくはナトリウム及び/又はカリウ
ムである。
、PVM/MAコポリマーの沈殿が起こり、それによりCa/Na塩組成物を製
造できなくなることが、先行文献において示唆されている。カルシウムを苛性ア
ルカリで置換することもまた示唆されている。先行文献に示唆されている様に、
カルシウムをナトリウム及び/又はカリウムで置換すると、驚くべき事に、高レ
ベルでカルシウム置換(69%又はそれ以上)した場合でも、他のカチオン、即
ちナトリウム及び/又はカリウムの置換レベルを一定の限度内に保持することに
より、問題となったCa/NaPVM/MA塩の沈殿生成を防止することが可能
であることが見出された。
様に保つことが好ましい。他のカチオンの置換レベルを、約1から10%の範囲
内に保つことが、より好ましい。カルシウムの置換程度に対して、他のカチオン
の置換レベルをおおよそ下記の範囲内に保つ事が最も好ましい。
ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の、本技術分野において知
られている水溶性セルロース性ポリマーを更に含んでもよい。セルロース性ポリ
マーは好ましくはカルボキシメチルセルロースナトリウムであるが、粉末状のも
のであり、該セルロース性ポリマーは湿らせた時には水和されてネバネバした粘
着性となる。粘着性となることによって、義歯粘着組成物に対して更なる粘着機
能を付与する。カルボキシメチルセルロースナトリウムゴムは水溶性のアニオン
性長鎖ポリマーであり、その性質は、各セルロース分子中の無水グルコース単位
あたり置換される、カルボキシメチル基の数によってある程度変動する。これら
セルロースポリマーの、該義歯粘着組成物における含有量は、約15%から約3
5%、そして好ましくは約17%から28%である。
ル酸、ポリカルボフィル、クエン酸、クエン酸ナトリウム又はカルシウム及び/
又はGantrez酸又はその混合物等のポリマー酸がある。該活性化剤は、比
較的短鎖状の樹脂や長鎖状ポリマー等のポリマー、コポリマー、グラフト又はブ
ロックコポリマー、及び連鎖状重合体又は網状重合体であることが好ましい。そ
の様な材料は、天然由来物又は人工的に得られた物又は完全に人工物でもよい。
好ましい材料には、キレート能のあるポリマー酸及び塩が含まれる。好ましいキ
レート能のある酸及び塩には、メチル−ビニルエーテル/マレイン酸コポリマー
及びアクリル酸/マレイン酸コポリマー等の、ジカルボン酸材料のコポリマーが
含まれる。
対して、約0.1〜約1.5重量%の量で存在するのが好ましい。さらに好ましくは、
低級アルキルビニルエーテル−マレイン酸は、義歯用接着剤組成物の全重量に対
して、約1重量%の量で存在する。
他の賦形剤は、人工香味料、甘味料、粘度調製剤、着色剤、防腐剤、及び濃厚剤
を含む。キサンゴム、ポリビニルピロリドン(PVP)、カルボキシメチル セルロー
ス、メチルセルロース及びヒドロキシプロピルなどのその他の水溶性ポリマーも
最終的な接着剤配合物の一部を構成することができる。ペトロラタム、鉱油、植
物油などの媒介物はクリーム状の配合物の一部を構成することができ、シリカ、
タルク、無水燐酸二石灰などの無毒性凝固防止剤も存在させることができる。組
成物は、所望により、その他の既知の義歯用接着剤も含むことができる。
ーン油、大豆油、綿実油、ヒマシ油、やし油及びココナツ油などの植物油、及び
魚油などの動物油も鉱油に加えて使用することができる。一般的には、義歯用接
着剤組成物の全重量の約1%〜約30%、好ましくは、約10%〜約25%の量の油を
使用することができる。
及び化粧品用途に適する染料のレーキも含むことができる。これらの着色剤は、
D&C染料として既知である。2つの好ましい着色剤は、D&CレッドNo.7及
びD&Cレッド No.30のレーキである。
色粉末のヒュームド シリカは、四塩化珪素を水素酸素炉において燃焼すること
により形成されるコロイド状のシリカ(二酸化珪素、SiO2)である。組成物に使用
するヒュームド シリカの量は、約0.7%〜約2%の範囲とすることができる
。
ことによって調製することができ、生じた製品を回収する。例えば、ポリエチレ
ンと鉱油を使用するなら、このような材料を、約90℃〜95℃の温度に加熱す
ることができ、好ましくは、高分子酸及び着色剤などの他の成分を混合する前に
冷却する。
の義歯用組成物は、湿気のある義歯に適用するか、又は水や唾液にさらすときに
水和し接着剤組成物を形成する。
これらの例において、明細書及び特許請求の範囲と同様に、別に明記しないなら
、すべての部及び%は重量であり、すべての温度は摂氏で示す。
容器に満たした。無水MVE/MA共重合体を、混合しながら主混合容器にゆっ
くりと加えた。250gの室温水を、第二の容器に充填して、水酸化ナトリウム
又は水酸化カリウムのいずれかと水酸化カルシウムをゆっくり加えた。このスラ
リーを十分混合して均質なスラリーを形成した。このスラリーを主反応容器にゆ
っくり加える一方で、高速で混合して局所的な沈殿を防いだ。当該バッチを85
℃(+5℃)に加熱し、強制的に混合しながら約85℃で2時間保持して、塩を
形成した。溶液中に残存した塩は沈殿又は固化せず、それゆえ、バッチは破壊し
た。生じた混合物を受け皿におき、85℃でオーブン内又はドラム乾燥機で乾燥
した。
て、60メッシュふるいでふるいをかけた。生じた粉末の1%溶液は、約5.5〜6
.5のpH及び0.7〜0.8のかさ密度を有した。用いた材料と用いた量を表2に示す。
これらの塩は沈殿又は固化しなかった。
した以外は、実施例1にしたがって重合体を製造した。ミキサーの電源を切った
後、重い沈殿の堆積物がガラス反応器の底に見られ、バッチを処分しなければな
らなかった。
あり、限定を意味するものではない。本発明の範囲及び要旨を逸脱することなく
、本発明の装置及び方法において種々の修正及び変更を成し得ることは、当業者
にとって自明であろう。
金属化合物が、コポリマーのカルボン酸基の約26%から約15%を中和させな
いままとすることがより好ましく、カルボン酸基の約24%から約15%を中和
させないままとすることが最も好ましい。
で製粉して、60メッシュふるいでふるいをかけた。生じた粉末の1%溶液は、
約5.5〜6.5のpH及び0.7〜0.8のかさ密度を有した。用いた材料と用いた量を表2
に示す。これらの塩は沈殿又は固化しなかった。
Claims (15)
- 【請求項1】 アルキルビニルエーテルとマレイン酸との共重合体の部分的混合
塩を含んで構成される義歯接着剤組成物であって、前記義歯接着剤組成物が湿式
法により製造され、前記湿式法では、塩の形成が完了した後に化学量論的に過剰
な量の酸基が残り、かつ前記塩の陽イオンが: a)約69%以上の程度で前記共重合体を置換してなるカルシウム、お
よび ナトリウムおよびカリウムよりなる群から選択される少なくとも1種の
他の陽イオン を含んで構成されることを特徴とする義歯接着剤組成物。 - 【請求項2】 カルシウムによる前記共重合体の置換の程度が約69〜80%の
範囲であることを特徴とする請求項1記載の義歯接着剤組成物。 - 【請求項3】 前記少なくとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の
程度が約1〜10%の範囲であることを特徴とする請求項1または2記載の義歯
接着剤組成物。 - 【請求項4】 前記少なくとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の
程度は、カルシウムによる前記共重合体の置換の程度が高くなるのに伴って、低
下することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の義歯接着剤組
成物。 - 【請求項5】 前記少なくとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の
程度に対する、カルシウムによる前記共重合体の置換の程度が、以下の関係に規
定されることを特徴とする請求項4記載の義歯接着剤組成物: カルシウムによる前記共重合体の置換の程度69%に対して、前記少な
くとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度約1〜10%; カルシウムによる前記共重合体の置換の程度71%に対して、前記少な
くとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度約2〜8%; カルシウムによる前記共重合体の置換の程度73%に対して、前記少な
くとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度約2.5〜8%; カルシウムによる前記共重合体の置換の程度75%に対して、前記少な
くとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度約3〜6%; カルシウムによる前記共重合体の置換の程度77%に対して、前記少な
くとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度約4〜5.5%;お
よび カルシウムによる前記共重合体の置換の程度80%に対して、前記少な
くとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度約4.5〜5.5%
。 - 【請求項6】 粉末接着剤に配合されることを特徴とする請求項1〜5のうちい
ずれか1項に記載の義歯接着剤組成物。 - 【請求項7】 義歯接着剤ライナーに配合されることを特徴とする請求項1〜5
のうちいずれか1項に記載の義歯接着剤組成物。 - 【請求項8】 液体接着剤に配合されることを特徴とする請求項1〜5のうちい
ずれか1項に記載の義歯接着剤組成物。 - 【請求項9】 前記共重合体がメチル−ビニルエーテルとマレイン酸との共重合
体であることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の義歯接着剤
組成物。 - 【請求項10】 ポリアクリル酸、ポリカルボフィル(polycarbophils)、クエ
ン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸カルシウム、高分子酸、およびこれらの混
合物よりなる群から選択される活性剤をさらに含んで構成されることを特徴とす
る請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の義歯接着剤組成物。 - 【請求項11】 義歯接着剤組成物の製法であって、アルキルビニルエーテルと
マレイン酸との共重合体を、水、水酸化カルシウム、および水酸化ナトリウムと
水酸化カリウムのうち少なくとも1種と湿式法反応条件下で混合して、共重合体
の部分的混合塩を形成し、前記塩では、前記塩の前記陽イオンが、i)約69%
以上の程度で前記共重合体を置換してなるカルシウム、およびii)約1〜10
%の範囲の程度で前記共重合体を置換してなる、ナトリウムおよびカリウムより
なる群から選択される少なくとも1種の他の陽イオンを含んで構成されており、
前記塩を乾燥して粉末を形成し、前記粉末を少なくとも1種以上の賦形剤と混合
して、義歯接着剤組成物を形成することを特徴とする義歯接着剤組成物の製法。 - 【請求項12】 カルシウムによる前記共重合体の置換の程度が約69〜80%
の範囲であることを特徴とする請求項11記載の方法。 - 【請求項13】 前記少なくとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換
の程度が、カルシウムによる前記共重合体の置換の程度が高くなるのに伴って、
低下することを特徴とする請求項11または12記載の方法。 - 【請求項14】 カルシウムによる前記共重合体の置換の程度に対する、前記少
なくとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度が、以下の関係に
規定されることを特徴とする請求項11〜13のうちいずれか1項に記載の方法
: カルシウムによる前記共重合体の置換の程度69%に対して、前記少な
くとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度約1〜10%; カルシウムによる前記共重合体の置換の程度71%に対して、前記少な
くとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度約2〜8%; カルシウムによる前記共重合体の置換の程度73%に対して、前記少な
くとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度約2.5〜8%; カルシウムによる前記共重合体の置換の程度75%に対して、前記少な
くとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度約3〜6%; カルシウムによる前記共重合体の置換の程度77%に対して、前記少な
くとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度約4〜5.5%; カルシウムによる前記共重合体の置換の程度80%に対して、前記少な
くとも1種の他の陽イオンによる前記共重合体の置換の程度約4.5〜5.5%
。 - 【請求項15】 義歯接着剤組成物であって、 a)アルキルビニルエーテルとマレイン酸との共重合体の部分的混合塩
;この塩の陽イオンはカルシウム並びに、ナトリウムおよびカリウムよりなる群
から選択される少なくとも1種の陽イオンを含んで構成されてなる、 b)ポリアクリル酸、ポリカルボフィル、クエン酸、クエン酸ナトリウ
ム、クエン酸カルシウム、高分子酸、およびこれらの混合物よりなる群から選択
される活性剤; c)水溶性セルロース重合体;および を含んで構成されることを特徴とする義歯接着剤組成物。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US16369898A | 1998-09-30 | 1998-09-30 | |
US09/163,698 | 1998-09-30 | ||
US09/407,649 US6110989A (en) | 1998-09-30 | 1999-09-28 | Denture adhesive |
US09/407,649 | 1999-09-28 | ||
PCT/GB1999/003242 WO2000018356A1 (en) | 1998-09-30 | 1999-09-30 | Improved denture adhesive |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002525300A true JP2002525300A (ja) | 2002-08-13 |
JP4542707B2 JP4542707B2 (ja) | 2010-09-15 |
Family
ID=22591191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000571878A Expired - Lifetime JP4542707B2 (ja) | 1998-09-30 | 1999-09-30 | 義歯接着剤組成物 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1117365B1 (ja) |
JP (1) | JP4542707B2 (ja) |
AT (1) | ATE304834T1 (ja) |
AU (1) | AU6108299A (ja) |
CA (1) | CA2346003A1 (ja) |
DE (1) | DE69927392T2 (ja) |
DK (1) | DK1117365T3 (ja) |
ES (1) | ES2249914T3 (ja) |
WO (1) | WO2000018356A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013521073A (ja) * | 2010-03-10 | 2013-06-10 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 義歯接着剤組成物 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6423762B1 (en) * | 1998-09-30 | 2002-07-23 | Block Drug Company, Inc. | Denture adhesive compositions comprising a polymeric activator |
JP4683797B2 (ja) * | 2001-09-26 | 2011-05-18 | 小林製薬株式会社 | 義歯安定剤 |
JP6188818B2 (ja) | 2013-01-03 | 2017-08-30 | トリップ ゲーエムベーハー ウント コー. カーゲーTripp Gmbh & Co. Kg | 義歯のための接着性製剤 |
CN105147527B (zh) * | 2015-10-10 | 2018-06-05 | 博爱新开源医疗科技集团股份有限公司 | 一种义齿稳固剂 |
Citations (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3003988A (en) * | 1958-10-16 | 1961-10-10 | Clark Cleveland Inc | Stabilizer for dentures |
US4521551A (en) * | 1983-12-02 | 1985-06-04 | Block Drug Company, Inc. | Denture fixative composition containing partially neutralized copolymers of maleic acid or anhydride and alkyl vinyl ethers which are optionally partially crosslinked |
US4569955A (en) * | 1983-03-17 | 1986-02-11 | Richardson-Vicks Inc. | Denture adhesive |
US4980391A (en) * | 1988-10-27 | 1990-12-25 | Warner-Lambert Company | Denture adhesives and methods for preparing same |
JPH0317104A (ja) * | 1989-05-04 | 1991-01-25 | Richardson Vicks Inc | 義歯安定化組成物 |
US5298534A (en) * | 1993-03-01 | 1994-03-29 | Isp Investments Inc. | Denture adhesive |
JPH06503350A (ja) * | 1990-12-21 | 1994-04-14 | リチャードソン,ビックス、インコーポレーテッド | 義歯安定化組成物 |
JPH06504545A (ja) * | 1990-12-21 | 1994-05-26 | リチャードソン、ビックス、インコーポレーテッド | 改良された保持性を有する義歯安定化組成物 |
US5395867A (en) * | 1993-03-01 | 1995-03-07 | Isp Investments Inc. | Denture adhesive |
JPH10501243A (ja) * | 1994-06-09 | 1998-02-03 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 義歯安定化組成物 |
US5750591A (en) * | 1996-02-29 | 1998-05-12 | The Block Drug Company | Denture adhesive containing partial zirconium, calcium, sodium gantrez salt |
US5753723A (en) * | 1995-12-06 | 1998-05-19 | Chang; Tiang Shing | Denture fixative with an adhesion promoter |
JP2001517125A (ja) * | 1997-03-27 | 2001-10-02 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 義歯安定化組成物 |
JP2001517124A (ja) * | 1997-03-27 | 2001-10-02 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 義歯接着組成物 |
JP2002505604A (ja) * | 1997-06-23 | 2002-02-19 | ブロック ドラッグ カンパニー インコーポレイテッド | 重合体活性剤を含む義歯接着剤及びその調製方法 |
-
1999
- 1999-09-30 AT AT99947707T patent/ATE304834T1/de active
- 1999-09-30 AU AU61082/99A patent/AU6108299A/en not_active Abandoned
- 1999-09-30 JP JP2000571878A patent/JP4542707B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1999-09-30 EP EP99947707A patent/EP1117365B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-09-30 CA CA002346003A patent/CA2346003A1/en not_active Abandoned
- 1999-09-30 DK DK99947707T patent/DK1117365T3/da active
- 1999-09-30 DE DE69927392T patent/DE69927392T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1999-09-30 ES ES99947707T patent/ES2249914T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1999-09-30 WO PCT/GB1999/003242 patent/WO2000018356A1/en active IP Right Grant
Patent Citations (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3003988A (en) * | 1958-10-16 | 1961-10-10 | Clark Cleveland Inc | Stabilizer for dentures |
US4569955A (en) * | 1983-03-17 | 1986-02-11 | Richardson-Vicks Inc. | Denture adhesive |
US4521551A (en) * | 1983-12-02 | 1985-06-04 | Block Drug Company, Inc. | Denture fixative composition containing partially neutralized copolymers of maleic acid or anhydride and alkyl vinyl ethers which are optionally partially crosslinked |
US4980391A (en) * | 1988-10-27 | 1990-12-25 | Warner-Lambert Company | Denture adhesives and methods for preparing same |
JPH0317104A (ja) * | 1989-05-04 | 1991-01-25 | Richardson Vicks Inc | 義歯安定化組成物 |
JPH06503350A (ja) * | 1990-12-21 | 1994-04-14 | リチャードソン,ビックス、インコーポレーテッド | 義歯安定化組成物 |
JPH06504545A (ja) * | 1990-12-21 | 1994-05-26 | リチャードソン、ビックス、インコーポレーテッド | 改良された保持性を有する義歯安定化組成物 |
US5298534A (en) * | 1993-03-01 | 1994-03-29 | Isp Investments Inc. | Denture adhesive |
US5395867A (en) * | 1993-03-01 | 1995-03-07 | Isp Investments Inc. | Denture adhesive |
JPH10501243A (ja) * | 1994-06-09 | 1998-02-03 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 義歯安定化組成物 |
US5753723A (en) * | 1995-12-06 | 1998-05-19 | Chang; Tiang Shing | Denture fixative with an adhesion promoter |
US5750591A (en) * | 1996-02-29 | 1998-05-12 | The Block Drug Company | Denture adhesive containing partial zirconium, calcium, sodium gantrez salt |
JP2001517125A (ja) * | 1997-03-27 | 2001-10-02 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 義歯安定化組成物 |
JP2001517124A (ja) * | 1997-03-27 | 2001-10-02 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 義歯接着組成物 |
JP2002505604A (ja) * | 1997-06-23 | 2002-02-19 | ブロック ドラッグ カンパニー インコーポレイテッド | 重合体活性剤を含む義歯接着剤及びその調製方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013521073A (ja) * | 2010-03-10 | 2013-06-10 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 義歯接着剤組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ES2249914T3 (es) | 2006-04-01 |
AU6108299A (en) | 2000-04-17 |
DK1117365T3 (da) | 2005-12-27 |
EP1117365A1 (en) | 2001-07-25 |
WO2000018356A1 (en) | 2000-04-06 |
DE69927392T2 (de) | 2006-07-06 |
JP4542707B2 (ja) | 2010-09-15 |
EP1117365B1 (en) | 2005-09-21 |
DE69927392D1 (de) | 2005-10-27 |
ATE304834T1 (de) | 2005-10-15 |
CA2346003A1 (en) | 2000-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6025411A (en) | Denture adhesive comprising a polymeric activator and methods of preparing the same | |
US5073604A (en) | Denture stabilizing compositions | |
US5304616A (en) | Denture stabilizing compositions having improved hold | |
US5424058A (en) | Denture stabilizing compositions comprising a mixed partial salt of a lower alkyl vinyl ether-maleic acid copolymer | |
EP0869761B1 (en) | Improved denture adhesive composition | |
IE872781L (en) | Denture stabilizing compositions | |
US6110989A (en) | Denture adhesive | |
JP4542707B2 (ja) | 義歯接着剤組成物 | |
AU777337B2 (en) | Denture adhesive compositions comprising a polymeric activator | |
IE914512A1 (en) | Denture stabilizing composition | |
MXPA99011830A (en) | Denture adhesive comprising a polymeric activator and methods of preparing the same | |
MXPA97001019A (en) | Adhesive composition improved for post denture |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100209 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100507 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100601 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100628 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4542707 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |