JP2002524546A - 立体選択性ニトロ化合物の製造方法 - Google Patents
立体選択性ニトロ化合物の製造方法Info
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- C07D405/04—Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
Abstract
Description
IV)の付加反応により、ニトロメチル基の2つのエナンチオマーVa及びVb
のいずれかを得ることができる。現在、触媒作用を利用してVaまたはVbの形
成を選択する方法はない。
III(式中、R1はアリール、アルキルまたはアリールアルキルである)を有
するニトロオレフィン及び式IV(式中、R2及びR3は独立してアルコキシ、
アルキル、アリールアルキルまたはアリールから選択され、R3はアルコキシで
ある)を有するβ−ジカルボニル化合物からニトロメチル化合物をエナンチオマ
ー選択的に製造する方法を提供し、前記リガンドは、式I:
らなる群から選択されるか、またはR9及びR10は一緒になって3、4、5も
しくは6員シクロアルキル環または二環式環を形成し得; X及びX’は独立して酸素、硫黄及び窒素からなる群から選択され; R11及びR12は独立して水素、アルキル、アリールアルキル及びアリール
からなる群から選択され得るか、またはR11及びR12はそれらが結合してい
る環と一緒になって二環式または三環式縮合環を形成し得; R13及びR14は独立して水素、アルキル、アリールアルキル及びアリール
からなる群から選択され得るか、またはR13及びR14はそれらが結合してい
る環と一緒になって二環式または三環式縮合環を形成し得る〕 を有するか、または式II:
びアリールアルキルからなる群から選択される〕 を有し得る。
III(式中、R1はアリール、アルキルまたはアリールアルキルである)を有
するニトロオレフィン及び式IV(式中、R2及びR3は独立してアルコキシ、
アルキル、アリールアルキルまたはアリールから選択され、R3はアルコキシで
ある)を有するβ−ジカルボニル化合物からニトロメチル化合物をエナンチオマ
ー選択的に製造する方法であって、前記リガンドが式I:
らなる群から選択されるか、またはR9及びR10は一緒になって3、4、5も
しくは6員シクロアルキル環または二環式環を形成し得; X及びX’は独立して酸素、硫黄及び窒素からなる群から選択され; R11及びR12は独立して水素、アルキル、アリールアルキル及びアリール
からなる群から選択され得るか、またはR11及びR12はそれらが結合してい
る環と一緒になって二環式または三環式縮合環を形成し得; R13及びR14は独立して水素、アルキル、アリールアルキル及びアリール
からなる群から選択され得るか、またはR13及びR14はそれらが結合してい
る環と一緒になって二環式または三環式縮合環を形成し得る〕 を有するか、または式II:
びアリールアルキルからなる群から選択される〕 を有し得る、前記方法を提供する。
基と触媒錯体の存在下でのニトロスチレン化合物及びケトエステル基質のマイケ
ル付加反応を提供する。
体の存在下でのニトロスチレン化合物及びケトエステル基質のマイケル付加反応
を提供する。
スチレン化合物を1,3−ジカルボニル基質と反応させることによる2−アリー
ルニトロエタン誘導体の製造方法に関する。
を有するニトロオレフィン及び式IV(式中、R2はアリールまたはアルキルで
あり、R3はアルコキシである)を有するβ−ジカルボニル化合物を反応させる
方法に関する。
キサニルフェニルである)を有するニトロオレフィン及び式IV(式中、R2は
アリールまたはアルキルであり、R3はアルコキシである)を有するβ−ジカル
ボニル化合物を反応させる方法に関する。本明細書に開示された方法及び中間体
は、医薬品、特にエンドセリンアンタゴニストの製造において有用である。特に
、本明細書に開示された方法及び中間体は、ピロリジンコアを有するエンドセリ
ンアンタゴニストを合成し、高い光学純度で得るのに有用である。
子を有する直鎖または分枝鎖アルキル基を指す。この例にはメチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブ
チル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2−メチル
ペンチル、2,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル等が含まれるが、これらに
限定されない。
た低級アルキルである)を指す。アルコキシの例にはエトキシ、t−ブトキシ等
が含まれるが、これらに限定されない。
環式炭素環系を指す。この例にはフェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、
ナフチリジニル、インダニル、インデニル等が含まれるが、これらに限定されな
い。アリール基は未置換でも、または低級アルキル、ハロアルキル、アルコキシ
、チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシ、
ハロ、メルカプト、ニトロ、カルボキサルデヒド、カルボキシ、アルコキシカル
ボニル及びカルボキサミドから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され
ていてもよい。更に、置換アリール基にはテトラフルオロフェニル及びペンタフ
ルオロフェニルが含まれる。
ルキル基に結合している基を指し、例えばベンジル等である。
の環を有する脂肪族環系を指す。この例にはシクロプロピル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、ノルボルニル、アダマンチル等が含まれるが、これらに限定さ
れない。シクロアルキル基は未置換でも、または低級アルキル、ハロアルキル、
アルコキシ、チオアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒ
ドロキシ、ハロ、メルカプト、ニトロ、カルボキサルデヒド、カルボキシ、アル
コキシカルボニル及びカルボキサミドから独立して選択される1〜3個の置換基
で置換されていてもよい。
び金属錯体を溶媒の存在下で反応させてもよい。触媒錯体を形成するのに要する
時間は使用する特定リガンド及び金属錯体により異なり得る。例えば、特定リガ
ンド及び金属錯体は、使用した反応物質に依存してたった30分間または数時間
ほどの長時間を要し得る。或いは、当業者はリガンド、金属錯体及び溶媒に、塩
基、ニトロオレフィン化合物及びジカルボニル化合物を同時に添加することもで
きる。触媒錯体の形成に適した溶媒にはテトラヒドロフラン(THF)、トルエ
ン、ジクロロメタン及びクロロホルムが含まれるが、これらに限定されない。好
ましい溶媒はクロロホルムである。
らなる群から選択されるか、またはR9及びR10は一緒になって3、4、5も
しくは6員シクロアルキル環または二環式環を形成し得; X及びX’は独立して酸素、硫黄及び窒素からなる群から選択され; R11及びR12は独立して水素、アルキル、アリールアルキル及びアリール
からなる群から選択され得るか、またはR11及びR12はそれらが結合してい
る環と一緒になって二環式または三環式縮合環を形成し得; R13及びR14は独立して水素、アルキル、アリールアルキル及びアリール
からなる群から選択され得るか、またはR13及びR14はそれらが結合してい
る環と一緒になって二環式または三環式縮合環を形成し得る〕 を有するか、または式II:
びアリールアルキルからなる群から選択される〕 を有し得る。
びアリールアルキルから選択されるか、またはR9及びR10は一緒になってシ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはインダニルを形成する〕 を有する式Iのリガンドを使用する。
びアリールアルキルから選択されるか、またはR9及びR10は一緒になってシ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはインダニルを形成する〕 を有する式VIのリガンド及びそのエナンチオマーを使用する。
びアリールアルキルから選択されるか、またはR9及びR10は一緒になってシ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはインダニルを形成し、R1 1 、R12、R13及びR14は独立して水素、アルキル、アリール及びアリー
ルアルキルからなる群から選択される〕 を有する式I及びVIのリガンドを使用する。
びアリールアルキルから選択されるか、またはR9及びR10は一緒になってシ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはインダニルを形成し、R1 1 、R12、R13及びR14は独立して水素、アルキル、アリール及びアリー
ルアルキルからなる群から選択される〕 を有する式I及びVIのリガンドを使用する。
マグネシウム、過塩素酸マグネシウム、トリフルオロメタンスルホン酸銅、トリ
フルオロメタンスルホン酸亜鉛、トリフルオロメタンスルホン酸ランタン、トリ
フルオロメタンスルホン酸ニッケル、臭化マグネシウム、臭化銅、臭化亜鉛、臭
化ニッケル、ヨウ化マグネシウム、ヨウ化銅、ヨウ化亜鉛、ヨウ化ニッケル、マ
グネシウムアセチルアセトネート、銅アセチルアセトネート、亜鉛アセチルアセ
トネート及びニッケルアセチルアセトネートが含まれるが、これらに限定されな
い。より好ましい金属錯体はトリフルオロメタンスルホン酸マグネシウムである
。
ミン、2,6−ルチジン、N−メチルモルホリン、N−エチルピペリジン、イミ
ジアゾール(imidiazole)及び5,6−ジメチルベンゾイミダゾールが含まれる
が、これらに限定されない。より好ましい塩基は2,6−ルチジン、N−メチル
モルホリン及び5,6−ジメチルベンゾイミダゾールである。
rich;46.22g,0.20mol,1.0当量)を装入し、THF(2
50ml)を添加した。反応容器に頭上攪拌機及び温度計を取り付けた。アミノ
インダノール(Aldrich;29.84g,0.20mol,1.0当量)
を添加し、冷却器を取り付け、反応物を加熱還流した。5時間後、熱を除いた。
室温に冷却後、温度計、攪拌機及び滴下漏斗を備えた三首丸底フラスコ(容量2
L)に反応物を移した。反応物を氷水浴において〜5℃に冷却した。NaHCO3 水溶液(0.5N,1.2L,0.60mmol)を反応温度が15℃以下に
維持されるような速度で添加した。更に5℃以下に冷却した。上清のアリコート
を濾過した。
で2回洗浄した。生成物を窒素を流しながら減圧下、室温で一晩乾燥した。生成
物の重量は28.76gであった。これを分析したところ、28.62g(純度
99.5%,収率87%)のビス(オキサゾリン)2を含んでいた。
r−H)、7.22−7.15(m,6H,Ar−H)、5.50(d,J=7
.8Hz,2H,N−CH)、5.27(m,2H,O−CH)、3.32(d
d,J=7.0,18.0Hz,2H,Ar−CHH)、3.20(m,H,C2 −H2)、3.09(dd,J=1.5,18.0Hz,2H,Ar−CHH
)。
,1.0当量)に添加した。NaH(鉱油中60%,10.0g,250mmo
l,5.0当量)を添加し、次いで、1,2−ジブロモエタン(14.1g,7
5mmol,1.5当量)を添加した。反応物を40℃に10分間加熱した後0
℃に冷却した。飽和NH4Cl水溶液(20ml)を注意深く添加した後、TH
Fを減圧下で除去した。水(50ml)及びヘキサン(50ml)を添加し、3
0分間撹拌した。生じた懸濁液を濾過し、生成物を水(50ml)及びヘキサン
(50ml)で順次洗浄して、17.3g(97%)のビス(オキサゾリン)3
を得た。
r−H)、7.27−7.19(m,6H,Ar−H)、5.52(d,J=7
.7Hz,2H,N−CH)、5.33(m,2H,O−CH)、3.39(d
d,J=7.0,18.0Hz,2H,Ar−CHH)、3.20(dd,J=
1.8,18.0Hz,2H,Ar−CHH)、1.36(m,2H,−CHH
−CHH−)、1.27(m,2H,−CHH−CHH−)。
量5L)に、3,3−ジメチルアクリル酸エチル(226g,1.76mol)
、テトラヒドロフラン(THF)(2L)、クロロトリメチルシラン(335m
l,2.64mol)及びヨウ化銅(I)(33.5g,0.18mol)を室
温で添加した。混合物を撹拌し、−20℃に冷却した。滴下漏斗を塩化n−プロ
ピルマグネシウム(エーテル中2.0M,0.66L+0.66L,2.64m
ol)で満たし、この溶液を前記フラスコに温度を−10℃未満に維持しながら
2時間かけてゆっくり添加した。添加中にフラスコ内の溶液は灰色、緑色、青色
になり、最後には暗色になった。添加終了後、冷却浴を外し、反応混合物を周囲
温度で約3時間連続撹拌した。反応を塩化アンモニウム[HCl(5%,1L)
及び氷水(0.5L)中141g]によりクエンチした。暗青色混合物を10時
間激しく撹拌した。有機層をデカントし、水溶液をメチルt−ブチルエーテル(
MTBE)(3×500ml)で抽出した。合わせた有機溶液をH3PO4(3
0wt%,2×300ml)、ブライン(2×500ml)で洗浄し、回転蒸発
器を用いて減圧下、室温で濃縮した。この反応により、284g(収率93.8
%)の3,3−ジメチルヘキサン酸エチルを得た。
.0Hz)、2.12(s,2H)、1.32−1.22(m,7H)、0.9
8(s,6H)、0.8(t,3H,J=5.8Hz)ppm。
ジメチルヘキサン酸エチル(280g,1.63mmol)、エチルアルコール
(400ml)及び水酸化ナトリウム水溶液(水200ml中98g,2.45
mol)を添加した。その後、溶液を還流温度に加熱し、24時間撹拌した。反
応終了後、大部分の溶媒を蒸発除去した。残渣を氷水(500ml)に排出した
。その後、HCl(10wt%,〜500ml)でpH=3に酸性化した。混合
物をMTBE(3×500ml)で抽出した。合わせたMTBE抽出物をブライ
ン(2×50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム(〜40g)で乾燥した。乾燥
剤を濾過し、MTBEを除去して、223g(収率95.1%)の3,3−ジメ
チルヘキサン酸を得た。
32−1.26(m,4H)、1.02(s,6H)、0.90(m,3H)p
pm。
4.6、33.2、27.2、17.5、14.8ppm。
中238g,1.65mol)に、N2下で、1,1’−カルボニルジイミダゾ
ール(294g,1.82mol)及びTHF(1000ml)をゆっくり添加
した。添加終了後、溶液を周囲温度で3時間撹拌した。頭上攪拌機を備えたフラ
スコに、N2下で、マロン酸エチルカリウム塩(281g,1.65mol)、
THF(1500ml)及び塩化マグネシウム(157g,1.65mol)を
添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。その後、室温に冷却し、前記酸イ
ミダゾリド溶液を添加した。生じたスラリーを18時間撹拌した。H3PO4(
30%,1.5L)を添加し、混合物を1時間撹拌した。水層を分離し、MTB
E(3×700ml)で抽出した。合わせ有機層をK2CO3(25%,2×5
00ml)及びブライン(1000ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム(〜40
g)で乾燥した。乾燥剤を濾過し、溶媒を除去して、250g(収率71%)の
5,5−ジメチル−3−オキソ−オクタン酸エチルを得た。
−エノールエステル)、4.18(m,2H)、3.40(s,1.5H,β−
ケトエステル)、2.42(s,1.5H,β−ケトエステル)、2.05(d
,J=2Hz,0.5H,β−エノールエステル)、1.36−1.16(m,
7H)、0.94(s,3H)、0.88(s,3H)、0.85(m,3H)
ppm。
N2下で、3−メトキシ−4,5−メチレンジオキシベンズアルデヒド(928
g,97wt%,5mol)及び酢酸(2.5L)を添加し、次いで、酢酸アン
モニウム(664g,8.5mol)及びHOAc(1L)を添加した。混合物
を室温で10分間撹拌した。ニトロメタン(1350ml,25mol)及び酢
酸(1L)を順次添加した。混合物を加熱し、95℃で6時間撹拌した。反応を
HPLC[HPLC条件:Zorbax Rx−C8(25cm×4.6mm)
;カラム温度35℃;溶出勾配 15分間で5:95→90:10 アセトニト
リル:水(0.1%リン酸);流速1.5ml/分,230nmでUV検出 保
持時間:3−メトキシ−4,5−メチルンジオキシベンズアルデヒド 9.7分
,4−メトキシ−6−(2−ニトロビニル)−1,3−ベンゾジオキール 11
.8分]で追跡した。反応完了後、混合物を室温に冷却し、濾過した。黄色固体
を酢酸(2×500ml)及び水(2×1000ml)で洗浄し、生成物を減圧
下で3日間乾燥して、997g(収率89%)の生成物を得た。
Hz,1H)、7.48(d,J=15.0Hz,1H)、6.74(m,2H
)、6.08(s,2H)、3.95(s,3H)ppm。
タンスルホン酸マグネシウム[Mg(OTf)2](KFによると80重量%,
323mg,0.80mmol,0.040当量)及びリガンド3(392mg
,1.1mmol,0.055当量)を装入した。CHCl3(20ml)を添
加し、混合物を1.25時間撹拌した。CHCl3(80ml)を添加し、次い
で、粉末4Å分子篩(4g)を添加した。生じた混合物を1.5時間撹拌した。
ニトロスチレン1(4.46g,20mmol,1当量)を1度に添加した後、
ケトエステル2(5.6ml,5.1g,24mmol,1.2当量)を添加し
た。N−メチルモルホリン(0.11ml,1.0mmol,0.05当量)を
添加し、反応物を蒸留カラムに入れ、35℃の油浴に置いた。18時間後、反応
物を浴から外し、〜15−20mlに濃縮した。MTBE(100ml)を添加
し、〜15mlに再度濃縮した。
体をMTBE(10ml)で洗浄した。生じた暗褐色有機溶液を集め、5%H3 PO4水溶液(20ml)でまず洗浄し、次いで、H2O(20ml)で洗浄し
た。有機層を再び〜20mlに濃縮した。
めにTHFで50mlに希釈した(0.15g/ml)。上記THF溶液(2.
05gの4,4.68mmol)を13.7ml含むフラスコに、THF(1.
3ml)及びEtOH(2.0ml)を添加した。混合物を高圧容器に移した。
次いで、Ra−Ni(H2Oで2回洗浄)及び85% H3PO4(0.2ml
)を添加した。生じた混合物を4気圧の水素下、55℃で水素化した。水素の吸
収が止まったら、反応を停止し、Ra−Niを濾別した。次ステップのために溶
媒を減圧下で除去した(イミン5はO2感受性であるので、空気は避けなければ
ならない)。
c)3(11.7mmol,2.5当量,MeCN(5ml)中でNaBH4及
びHOAcから調製したばかりのもの)を添加した。褐色混合物に濃HClをp
H=2〜3までゆっくり添加した。反応混合物を周囲温度で4時間撹拌した。
0.5時間撹拌した。次いで、溶媒を減圧下で除去した。次いで、遊離アミンを
EtOAc(50ml)で抽出した。有機溶液をH2O(10ml)で2回洗浄
した。合わせた有機層を濃縮した。次いで、MeOH(6ml)中の(D)−酒
石酸(0.30g,2.0mmol)を褐色溶液に添加した。混合物を55〜6
0℃に加熱した後、24℃にゆっくり冷却し、2日間撹拌した。固体を濾別した
。乾燥後、1.38g(収率70%)の塩7を得た。
2S,3R,4S)−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−(1
,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−1−(2−(N−プロピル−N−ペンタ
ンスルホニル)エチル)ピロリジン−3−カルボン酸(トシル酸塩)を製造する
ために使用される方法を簡単に記載する。
29kg,933mmol)及び酢酸エチル(3.0L)の混合物を室温で2時
間激しく撹拌した。この間に全ての固体が溶解した。層を分離し、有機部分を減
圧下で約半容量に濃縮した。標準物質に対するHPLC重量アッセイで、溶液中
に241.3g(理論量=>241.9g)のアミンが含まれることが判明した
。残りの溶媒を減圧下で蒸発させると、257.4gの褐色油状物が残った。
ニトリル(700ml)に溶解し、α−ブロモ−N,N−ジブチルアセトアミド
(184g,647mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(87.5g,
677mmol)で処理した。混合物を約65〜70℃に短時間加熱した後、放
冷させて周囲温度とした。溶媒の大部分を減圧下で除去すると、563gの褐色
スラリーが残った。
.0L)に溶解した後、水(500ml)中にNaOH(98.2g,2.46
mol)を含む溶液を添加した。混合物を65℃で2時間撹拌した。反応物を室
温まで放冷し、標準物質に対してHPLCによりアッセイしたところ、327.
9gのA−216546が認められた。メタノールの大部分を減圧下で除去した
。
p−トルエンスルホン酸一水和物(260g,1.37mol)で処理し、生じ
た溶液を水(0.5L)で洗浄した。有機層を分離し、減圧下で濃縮した。生じ
た油状物をメチルt−ブチルエーテル(1.0L)に溶解し、結晶性A−216
546.47の種晶を添加し、室温で撹拌した。固体を濾過により回収し、MT
BEですすぎ、乾燥させて、252.の(2S,3R,4S)−2−(3−フル
オロ−4−メトキシフェニル)−4−(1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)
−1−(2−(N−プロピル−N−ペンタンスルホニル)エチル)ピロリジン−
3−カルボン酸(トシル酸塩)を得た。
Claims (12)
- 【請求項1】 リガンド及び金属錯体を含んでなる触媒錯体と塩基の存在下
で、式III(式中、R1は、アリール、アルキルまたはアリールアルキルであ
る)を有するニトロオレフィン及び式IV(式中、R2及びR3は独立して、ア
ルコキシ、アルキル、アリールアルキルまたはアリールから選択され、R3はア
ルコキシである)を有するβ−ジカルボニル化合物から立体選択性ニトロメチル
化合物を製造する方法であって、前記リガンドが、式I: 【化1】 〔式中、 R9及びR10は独立して、水素、アルキル、アリール及びアリールアルキル
からなる群から選択されるか、またはR9及びR10は一緒になって、3、4、
5もしくは6員シクロアルキル環または二環式環を形成し得; X及びX’は独立して、酸素、硫黄及び窒素からなる群から選択され; R11及びR12は独立して、水素、アルキル、アリールアルキル及びアリー
ルからなる群から選択され得るか、またはR11及びR12はそれらが結合して
いる環と一緒になって、二環式または三環式縮合環を形成し得; R13及びR14は独立して、水素、アルキル、アリールアルキル及びアリー
ルからなる群から選択され得るか、またはR13及びR14はそれらが結合して
いる環と一緒になって、二環式または三環式縮合環を形成し得る〕 で表されるか、または式II: 【化2】 〔式中、nは1〜3であり、R15及びR16は独立して、アルキル、アリール
及びアリールアルキルからなる群から選択される〕 で表され得る、前記方法。 - 【請求項2】 金属錯体が、トリフルオロメタンスルホン酸マグネシウム、
過塩素酸マグネシウム、トリフルオロメタンスルホン酸銅、トリフルオロメタン
スルホン酸亜鉛、トリフルオロメタンスルホン酸ランタン、トリフルオロメタン
スルホン酸ニッケル、臭化マグネシウム、臭化銅、臭化亜鉛、臭化ニッケル、ヨ
ウ化マグネシウム、ヨウ化銅、ヨウ化亜鉛、ヨウ化ニッケル、マグネシウムアセ
チルアセトネート、銅アセチルアセトネート、亜鉛アセチルアセトネート及びニ
ッケルアセチルアセトネートからなる群から選択される、請求の範囲第1項に記
載の方法。 - 【請求項3】 金属錯体がトリフルオロメタンスルホン酸マグネシウムであ
る、請求の範囲第2項に記載の方法。 - 【請求項4】 塩基が、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
2,6−ルチジン、N−メチルモルホリン、N−エチルピペリジン、イミジアゾ
ール及び5,6−ジメチルベンゾイミダゾールからなる群から選択される、請求
の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項5】 塩基が、2,6−ルチジン、N−メチルモルホリン及び5,
6−ジメチルベンゾイミダゾールからなる群から選択される、請求の範囲第4項
に記載の方法。 - 【請求項6】 金属錯体及びリガンドを、テトラヒドロフラン(THF)、
トルエン、ジクロロメタン及びクロロホルムからなる群から選択される溶媒の存
在下で反応させる、請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項7】 触媒錯体と塩基の存在下で、式: 【化3】 を有するニトロスチレン化合物を式: 【化4】 を有するジカルボニル化合物と反応させて、式: 【化5】 を有するニトロケトン化合物を生成することによる、ニトロケトン化合物を製造
するための請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項8】 前記触媒錯体を、リガンドを金属錯体と反応させて生成し、
前記金属錯体は、トリフルオロメタンスルホン酸マグネシウム、過塩素酸マグネ
シウム、トリフルオロメタンスルホン酸銅、トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛
、トリフルオロメタンスルホン酸ランタン、トリフルオロメタンスルホン酸ニッ
ケル、臭化マグネシウム、臭化銅、臭化亜鉛、臭化ニッケル、ヨウ化マグネシウ
ム、ヨウ化銅、ヨウ化亜鉛、ヨウ化ニッケル、マグネシウムアセチルアセトネー
ト、銅アセチルアセトネート、亜鉛アセチルアセトネート及びニッケルアセチル
アセトネートからなる群から選択される、請求の範囲第7項に記載の方法。 - 【請求項9】 金属錯体がトリフルオロメタンスルホン酸マグネシウムであ
る、請求の範囲第8項に記載の方法。 - 【請求項10】 塩基が、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン
、2,6−ルチジン、N−メチルモルホリン、N−エチルピペリジン、イミジア
ゾール及び5,6−ジメチルベンゾイミダゾールからなる群から選択される、請
求の範囲第7項に記載の方法。 - 【請求項11】 塩基が、2,6−ルチジン、N−メチルモルホリン及び5
,6−ジメチルベンゾイミダゾールからなる群から選択される、請求の範囲第1
0項に記載の方法。 - 【請求項12】 金属錯体及びリガンドを、テトラヒドロフラン(THF)
、トルエン、ジクロロメタン及びクロロホルムからなる群から選択される溶媒の
存在下で反応させる、請求の範囲第8項に記載の方法。
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