JP2002522557A - C型肝炎インヒビターペプチド - Google Patents

C型肝炎インヒビターペプチド

Info

Publication number
JP2002522557A
JP2002522557A JP2000565004A JP2000565004A JP2002522557A JP 2002522557 A JP2002522557 A JP 2002522557A JP 2000565004 A JP2000565004 A JP 2000565004A JP 2000565004 A JP2000565004 A JP 2000565004A JP 2002522557 A JP2002522557 A JP 2002522557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
alkyl
formula
amino
het
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000565004A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002522557A5 (ja
JP4435982B2 (ja
Inventor
ブリューネ モンス リナス
マリー デ ベイリ
デイル カメロン
エリス ジロー
ナタリー グードロー
マルク アンドレ ポーパル
ジャン ランクール
ウーラ エス サントリゾ
Original Assignee
ベーリンガー インゲルハイム (カナダ) リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ベーリンガー インゲルハイム (カナダ) リミテッド filed Critical ベーリンガー インゲルハイム (カナダ) リミテッド
Publication of JP2002522557A publication Critical patent/JP2002522557A/ja
Publication of JP2002522557A5 publication Critical patent/JP2002522557A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4435982B2 publication Critical patent/JP4435982B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/04Linear peptides containing only normal peptide links
    • C07K7/06Linear peptides containing only normal peptide links having 5 to 11 amino acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/16Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for liver or gallbladder disorders, e.g. hepatoprotective agents, cholagogues, litholytics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/10Tetrapeptides
    • C07K5/1002Tetrapeptides with the first amino acid being neutral
    • C07K5/1016Tetrapeptides with the first amino acid being neutral and aromatic or cycloaliphatic
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 C型肝炎ウイルス(HCV)感染症の治療用の式(I) 【化1】 (式中、aは0又は1であり、bは0又は1であり、YはH又はC1-6アルキルであり、BはH、アシル誘導体又はスルホニル誘導体であり、Wはヒドロキシ又はN-置換アミノである)のペプチド、又はその医薬上許される塩もしくはエステル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明はC型肝炎ウイルス(HCV)感染症の治療のための化合物、組成物及び方
法に関する。特に、本発明は新規ペプチド、これらの類似体及び中間体、このよ
うなペプチドを含む医薬組成物及びHCV感染症の治療にこれらのペプチドを使用
する方法に関する。
【0002】 (背景技術) C型肝炎ウイルス(HCV)は世界中の輸血後及び群集獲得性の非A非B肝炎の重
要な病因物質である。世界中で150百万人を超える人々がそのウイルスにより感
染されていると推定される。キャリヤーの高比率が慢性的に感染されたようにな
り、多くが慢性肝臓疾患、所謂慢性C型肝炎に進行する。このグループは順に重
度の肝臓疾患、例えば、肝硬変、肝細胞癌腫及び死に至る末期の肝臓疾患につい
ての高リスクがある。 HCVがウイルス残存を確立し、高率の慢性肝臓疾患を生じるメカニズムは十分
に解明されていなかった。HCVが宿主免疫系と相互作用し、その免疫系を回避す
る方法は知られていない。加えて、HCV感染症及び疾患に対する保護における細
胞性免疫応答及び体液性免疫応答の役割が未だ証明される必要がある。免疫グロ
ブリンが輸血関連ウイルス肝炎の予防について報告されていた。しかしながら、
疾患防除センターはこの目的のための免疫グロブリン治療を現在推奨していない
。有効な保護免疫応答の欠如はワクチン又は適切な暴露後の予防手段の開発を妨
げており、こうして近い期間では、望みが抗ウイルス介入にしっかりとたくされ
る。 種々の臨床研究が慢性C型肝炎で冒された患者のHCV感染症を有効に治療する
ことができる医薬物質を同定することを目標として行なわれていた。これらの研
究はインターフェロン-α、単独及びその他の抗ウイルス薬と組み合わせての使
用を伴っていた。このような研究は関係者のかなりの数がこれらの治療に応答し
ないことを示し、また有利に応答するものの大部分が治療の停止後に再発するこ
とが判明した。
【0003】 最近まで、インターフェロン(IFN)が慢性C型肝炎の患者について臨床で認め
られた判明した利益の唯一の利用できる療法であった。しかしながら、持続応答
速度が低く、またインターフェロン治療は治療患者の生活の性質を低下するひど
い副作用(即ち、網膜症、甲状腺炎、急性膵炎、うつ病)を誘発する。最近、リ
バビリンと組み合わせてのインターフェロンがIFN単独に非応答性の患者につい
て認可された。しかしながら、IFNにより生じた副作用がこの組み合わせ療法で
軽減されない。 それ故、既存の医薬療法の制限を解消するHCV感染症の治療用の有効な抗ウイ
ルス薬の開発に対する要望が存する。 HCVはフラビウイルス科のエンベロープ陽性ストランドRNAウイルスである。そ
の一本鎖HCV RNAゲノムは長さ約9500ヌクレオチドであり、約3000アミノ酸の単
一の大きいポリタンパク質をコードする単一オープンリーディングフレーム(ORF
)を有する。感染細胞中で、このポリタンパク質が細胞プロテアーゼ及びウイル
スプロテアーゼにより多重部位で開裂されて構造タンパク質及び非構造(NS)タン
パク質を生じる。HCVの場合、成熟非構造タンパク質(NS2、NS3、NS4A、NS4B、N
S5A、及びNS5B)の生成が2種のウイルスプロテアーゼにより影響される。未だ
不十分に特性決定されている第一のプロテアーゼがNS2-NS3結合部で開裂する。
第二のプロテアーゼがNS3のN末端領域内に含まれるセリンプロテアーゼであり
(それ故、NS3プロテアーゼと称される)、NS3-NS4A開裂部位でシスで、また残
りのNS4A-NS4B部位、NS4B-NS5A部位、NS5A-NS5B部位についてトランスで、NS3の
下流のその後の開裂の全てを媒介する。NS4Aタンパク質は多重機能に利用でき、
NS3プロテアーゼのコファクターとして作用し、おそらくNS3及びその他のウイル
スレプリカーゼ成分の膜局在化を助けることが明らかである。NS4AとのNS3タン
パク質の複合体形成がプロセシングイベントに必要と考えられ、部位の全てでタ
ンパク質分解効率を増進する。また、NS3タンパク質はヌクレオシドトリホスフ
ァターゼ活性及びRNAヘリカーゼ活性を示す。NS5BはHCVの複製に関係するRNA依
存性RNAポリメラーゼである。
【0004】 抗ウイルス薬の開発の一般的な戦略はウイルスの複製に必須であるウイルスに
よりコードされた酵素を不活性化することである。この手法で、特許出願WO 97/
06804はヌクレオシド類似体シトシン-1,3-オキサチオラン(また3TCとして知ら
れている)の(-)鏡像体をHCVに対し活性と記載している。この化合物は、HIV及
びHBVに対し従来の臨床試験で安全と報告されたが、HCVに対し活性であると未だ
臨床上判明される必要があり、またそのウイルスに対する作用のそのメカニズム
が未だ報告される必要がある。 HCVのNS3プロテアーゼ又はRNAヘリカーゼを抑制する化合物を発見しようとす
る強い努力が下記の開示をもたらした。 米国特許第5,633,388号明細書は複素環置換カルボキサミド及び類似体をHCVに
対し活性であると記載している。これらの化合物はウイルスのNS3タンパク質の
ヘリカーゼ活性に対し誘導されるが、臨床試験が未だ報告されていなかった。 フェナントレンキノンがin vitroでHCV NS3プロテアーゼに対し活性を有する
ことがChuら(Tet. Lett., (1996), 7229-7232)により報告されていた。この化合
物に関する更なる開発は報告されていなかった。 抗ウイルス研究に関する第9回国際会議(日本、福島、裏磐梯(1996))で発表
された論文(Antiviral Research, (1996), 30, 1, A23 (abstract 19))はチアゾ
リジン誘導体がHCVプロテアーゼに対し抑制性であると報告している。
【0005】 幾つかの研究がその他のセリンプロテアーゼ、例えば、ヒト白血球エラスター
ゼに対し抑制性の化合物を報告していた。これらの化合物の一つのファミリーが
WO 95/33764 (Hoechst Marion Roussel, 1995)に報告されている。この出願に開
示されたペプチドは本発明のペプチドとは構造を異にするモルホリニルカルボニ
ル-ベンゾイル-ペプチド類似体である。 ベルテックス・ファーマシューティカルズ社のWO 98/17679はセリンプロテア
ーゼ、特にC型肝炎ウイルスNS3プロテアーゼのインヒビターを開示している。
これらのインヒビターはNS5A/5B天然基質をベースとするペプチド類似体である
。これらのペプチド類似体の全てが必須の特徴としてC末端活性化カルボニル官
能基を含む。また、これらのペプチドはその他のセリンプロテアーゼに対し活性
であると報告されており、それ故、HCV NS3プロテアーゼに特異性ではない。
【0006】 また、Hoffman LaRocheはHCV感染症の治療用の抗ウイルス薬として有益なプロ
テイナーゼインヒビターであるヘキサペプチドを報告していた。これらのペプチ
ドはC末端にアルデヒド又はホウ酸を含む。 Steinkuhlerら及びIngallinellaらはN末端開裂生成物抑制について公表して
いた(Biochemistry (1998), 37, 8899-8905及び8906-8914)。しかしながら、示
されたペプチド及びペプチド類似体は本発明のペプチドを含んでいないし、また
それらはその設計をもたらさない。 エモリイ大学のWO 98/46597はセリンプロテアーゼインヒビター、特にC型肝
炎ウイルスプロテアーゼを開示している。開示された全ての化合物は本発明のペ
プチドとは構造を異にする。 ペプチド・セラポイチクス社のWO 98/46630はC型肝炎NS3プロテアーゼインヒ
ビターを開示している。しかしながら、開示されたペプチドのいずれもが本発明
のペプチドに関連しない。
【0007】 ジャパン・エナジー社のJP10298151はセリンプロテアーゼインヒビター、特に
C型肝炎ウイルスプロテアーゼインヒビターとしてN-(2,3-ジヒドロキシベンゾ
イル)-置換セリン誘導体を開示している。これらの化合物は本発明のペプチド類
似体に対する構造類似性を含まない。 本発明の一つの利点はそれがC型肝炎ウイルスのNS3プロテアーゼに対し抑制
性であるペプチドを提供することである。 本発明の一局面の更なる利点はこれらのペプチドがNS3プロテアーゼを特異的
に抑制し、300μMまでの濃度でその他のセリンプロテアーゼ、例えば、ヒト白血
球エラスターゼ(HLE)、ブタ膵臓エラスターゼ(PPE)、もしくはウシ膵臓キモトリ
プシン、又はシステインプロテアーゼ、例えば、ヒト肝臓カテプシンB(Cat B)
に対し有意な抑制活性を示さないという事実にある。
【0008】 (発明の開示) 式(I)
【0009】
【化37】
【0010】 の化合物のラセミ体、ジアステレオマー及び光学異性体が本発明の範囲に含まれ
る。 式中、 aは0又は1であり;bは0又は1であり;YはH又はC1-6アルキルであり; BはH、式R7-C(O)-のアシル誘導体又は式R7-SO2のスルホニルであり、式中、 R7は(i)必要によりカルボキシル、C1-6アルカノイルオキシ又はC1-6アルコキ
シで置換されていてもよいC1-10アルキル; (ii)C3-7シクロアルキル(必要によりカルボキシル、(C1-6アルコキシ)カル
ボニル又はフェニルメトキシカルボニルで置換されていてもよい); (iii)C6もしくはC10アリール又はC7-16アラルキル(必要によりC1-6アルキル
、ヒドロキシ、又は必要によりC1-6アルキルで置換されていてもよいアミノで置
換されていてもよい);又は (iv)Het(必要によりC1-6アルキル、ヒドロキシ、必要によりC1-6アルキルで
置換されていてもよいアミノ、又は必要によりC1-6アルキルで置換されていても
よいアミドで置換されていてもよい)であり、
【0011】 R6(存在する場合)はカルボキシルで置換されたC1-6アルキルであり、 R5(存在する場合)は必要によりカルボキシルで置換されていてもよいC1-6
ルキルであり、 R4はC1-10アルキル、C3-7シクロアルキル又はC4-10(アルキルシクロアルキル
)であり、 R3はC1-10アルキル、C3-7シクロアルキル又はC4-10(アルキルシクロアルキル
)であり、 R2はCH2-R20、NH-R20、O-R20又はS-R20であり、式中、R20は飽和又は不飽和C3 -7 シクロアルキル又はC4-10(アルキルシクロアルキル)であり、これらは必要
によりR21で一置換、二置換又は三置換されていてもよく、又は R20はC6もしくはC10アリール又はC7-16アラルキルであり、これらは必要によ
りR21で一置換、二置換又は三置換されていてもよく、或いは R20はHet又は(低級アルキル)-Het(必要によりR21で一置換、二置換又は三
置換されていてもよい)であり、
【0012】 夫々のR21は独立にC1-6アルキル;C1-6アルコキシ;必要によりC1-6アルキル
で一置換又は二置換されていてもよいアミノ;スルホニル;NO2;OH;SH;ハロ
;ハロアルキル;必要によりC1-6アルキル、C6又はC10アリール、C7-16アラルキ
ル、Het又は(低級アルキル)-Hetで一置換されていてもよいアミド;カルボキ
シル;カルボキシ(低級アルキル);C6もしくはC10アリール、C7-16アラルキル
又はHetであり、前記アリール、アラルキル又はHetは必要によりR22で置換され
ていてもよく、 R22はC1-6アルキル;C1-6アルコキシ;必要によりC1-6アルキルで一置換又は
二置換されていてもよいアミノ;スルホニル;NO2;OH;SH;ハロ;ハロアルキ
ル;カルボキシル;アミド又は(低級アルキル)アミドであり、 R1はC1-6アルキル又はC2-6アルケニル(必要によりハロゲンで置換されていて
もよい)であり、かつ Wはヒドロキシ又はN-置換アミノである。また、これらの医薬上許される塩又
はエステルが本発明の範囲に含まれる。
【0013】 医薬上許される担体媒体又は補助剤と混合して、抗C型肝炎ウイルス有効量の
式Iの化合物、又はその治療上許される塩もしくはエステルを含むことを特徴と
する医薬組成物が本発明の範囲に含まれる。 本発明の重要な局面は哺乳類に抗C型肝炎ウイルス有効量の式Iの化合物、又
はその治療上許される塩もしくはエステル或いは上記組成物を投与することによ
る哺乳類のC型肝炎ウイルス感染症の治療方法を含む。 別の重要な局面はウイルスをC型肝炎ウイルスNS3プロテアーゼ抑制量の式I
の化合物、又はその治療上許される塩もしくはエステル或いは上記組成物に暴露
することによるC型肝炎ウイルスの複製の抑制方法を含む。 更に別の局面は哺乳類に抗C型肝炎ウイルス有効量の式Iの化合物、又はその
治療上許される塩もしくはエステルと、インターフェロンの組み合わせを投与す
ることによる哺乳類のC型肝炎ウイルス感染症の治療方法を含む。また、医薬上
許される担体媒体又は補助薬剤と混合してその組み合わせを含む医薬組成物が本
発明の範囲内にある。
【0014】 (発明を実施するための最良の形態) 定義 本発明に使用されるように、特にことわらない限り、下記の定義が適用される
。 (R)又は(S)が置換基、例えば、式Iの化合物の基、例えば、R4の配置を指定す
るのに使用される場合に言及して、その指定は化合物に関して行なわれ、置換基
単独に関して行なわれるのではない。
【0015】 天然アミノ酸(グリシンを除く)はキラル炭素原子を含む。特に明示されない
限り、L配置を有する天然アミノ酸を含む化合物が好ましい。しかしながら、本
件出願人は、明記される場合、式Iの或る種のアミノ酸がD配置又はL配置であ
ってもよく、またラセミ体混合物を含む、D異性体及びL異性体の混合物であっ
てもよいことを意図している。 本明細書に使用される表示“P1、P2、P3等”はペプチド類似体のC末端から始
まって、N末端に向かって延びるアミノ酸残基の位置を表す〔即ち、P1はC末端
からの位置1を表し、P2はC末端からの第二の位置を表し、以下同様(Berger A
.&Schechter I., Transactions of the Royal Society London series , B257,
249-264(1970)を参照のこと)〕。 α-アミノ酸の略号が表Aに示される。
【0016】
【表1】 表A
【0017】 本明細書に使用される“1-アミノシクロプロピル-カルボン酸”(Acca)という
用語は式:
【0018】
【化38】
【0019】 の化合物を表す。 本明細書に使用される“tert-ブチルグリシン”(Tbg)という用語は式:
【0020】
【化39】
【0021】 の化合物を表す。 アミノ酸又はアミノ酸誘導体に関する“残基”という用語は相当するα-アミ
ノ酸からそのカルボキシ基のヒドロキシル基及びα-アミノ基の1個の水素を脱
離することにより誘導された基を意味する。例えば、用語Gln、Ala、Gly、Ile、
Arg、Asp、Phe、Ser、Leu、Cys、Asn、Sar及びTyrは夫々L-グルタミン、L-アラ
ニン、グリシン、L-イソロイシン、L-アルギニン、L-アスパラギン酸、L-フェニ
ルアラニン、L-セリン、L-ロイシン、L-システイン、L-アスパラギン、サルコシ
ン及びL-チロシンの“残基”を表す。 アミノ酸又はアミノ酸残基に関する“側鎖”という用語はα-アミノ酸のα-炭
素原子に結合された基を意味する。例えば、グリシンのR-基側鎖は水素であり、
アラニンについてそれはメチルであり、バリンについてそれはイソプロピルであ
る。α-アミノ酸の特定のR-基又は側鎖について、生化学に関するA.L. Lehninge
rの書籍が参考にされる(4章を参照のこと)。
【0022】 本明細書に使用される“ハロ”という用語はブロモ、クロロ、フルオロ又はヨ
ードから選ばれたハロゲン置換基を意味する。 単独又は別の基と組み合わせて、本明細書に使用される“C1-6アルキル”又は
“(低級)アルキル”という用語は6個までの炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖ア
ルキル置換基を意味し、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル
、1-メチルエチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル
(例えば、tert-ブチル)が挙げられる。 単独又は別の基と組み合わせて、本明細書に使用される“C3-7シクロアルキル
”という用語は3〜7個の炭素原子を含むシクロアルキル基を意味し、シクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルが
挙げられる。 “不飽和シクロアルキル”という用語は、例えば、シクロヘキセニル:
【0023】
【化40】
【0024】 を含む。 本明細書に使用される“C4-10(アルキルシクロアルキル)”という用語はア
ルキル基に結合された3〜7個の炭素原子を含むシクロアルキル基を意味し、そ
の結合された基は10個までの炭素原子を含む。例えば、シクロプロピルメチル、
シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル又はシク
ロヘプチルエチルが挙げられる。 単独又は別の基と組み合わせて、本明細書に使用される“C2-10アルケニル”
という用語は2〜10個の炭素原子を含み、更に少なくとも1個の二重結合を含む
先に定義されたアルキル基を意味する。例えば、アルケニルとして、アリル及び
ビニルが挙げられる。 単独又は別の基と組み合わせて、本明細書に使用される“C1-6アルカノイル”
という用語は1〜6個の炭素原子を含む線状又は分岐1-オキソアルキル基を意味
し、ホルミル、アセチル、1-オキソプロピル(プロピオニル)、2-メチル-1-オ
キソプロピル、1-オキソヘキシル等が挙げられる。 単独又は別の基と組み合わせて、本明細書に使用される“C1-6アルコキシ”と
いう用語は、アルキルが6個までの炭素原子を含み、先に定義されたとおりであ
る基-O(C1-6アルキル)を意味する。アルコキシとして、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、1-メチルエトキシ、ブトキシ及び1,1-ジメチルエトキシが挙げられる
。最後の基は普通tert-ブトキシとして知られている。 単独又は別の基と組み合わせて、本明細書に使用される“C3-7シクロアルコキ
シ”という用語は酸素原子に結合されたC3-7シクロアルキル基、例えば、
【0025】
【化41】
【0026】 を意味する。 単独又は別の基と組み合わせて、本明細書に使用される“C6又はC10アリール
”という用語は6個の炭素原子を含む芳香族単環式基又は10個の炭素原子を含む
芳香族2環式基を意味する。例えば、アリールとして、フェニル、1-ナフチル又
は2-ナフチルが挙げられる。 単独又は別の基と組み合わせて、本明細書に使用される“C7-16アラルキル”
という用語は、アルキルが1〜6個の炭素原子を含み、先に定義されたとおりで
あるアルキル基に結合された先に定義されたC6又はC10アリールを意味する。C7- 16 アラルキルとして、例えば、ベンジル、ブチルフェニル、及び1-ナフチルメチ
ルが挙げられる。 単独又は別の基と組み合わせて、本明細書に使用される“アミノアラルキル”
という用語はC7-16アラルキル基で置換されたアミノ基、例えば、アミノアラル
キル:
【0027】
【化42】
【0028】 を意味する。 単独又は別の基と組み合わせて、本明細書に使用される“カルボキシ(低級)
アルキル”という用語は先に定義された(低級)アルキル基により結合されたカ
ルボキシル基(COOH)を意味し、例えば、酪酸が挙げられる。 単独又は別の基と組み合わせて、本明細書に使用される“複素環”又は“Het
”という用語は窒素、酸素及び硫黄から選ばれた1〜4個のヘテロ原子を含む5
員、6員、又は7員の飽和又は不飽和(芳香族を含む)複素環からの水素の除去
により誘導された1価の基を意味する。更に、本明細書に使用される“Het”は
一つ以上の別の環(それは複素環又はあらゆる別の環であってもよい)に縮合さ
れた先に定義された複素環を意味する。好適な複素環の例として、ピロリジン、
テトラヒドロフラン、チアゾリジン、ピロール、チオフェン、ジアゼピン、1H-
イミダゾール、イソオキサゾール、チアゾール、テトラゾール、ピペリジン、1,
4-ジオキサン、4-モルホリン、ピリジン、ピリミジン、チアゾロ〔4,5-b〕-ピリ
ジン、キノリン、もしくはインドール、又は下記の複素環:
【0029】
【化43】
【0030】 が挙げられる。 本明細書に使用される“(低級アルキル)-Het”という用語はアルキルが1〜
6個の炭素原子を含み、先に定義されたとおりである直鎖又は分岐アルキル基に
より結合された先に定義された複素環基を意味する。(低級アルキル)-Hetの例
として、
【0031】
【化44】
【0032】 が挙げられる。 単独又は別の置換基と組み合わせて、本明細書に使用される“医薬上許される
エステル”という用語はその分子のカルボキシル官能基のいずれか、好ましくは
カルボキシ末端がアルコキシカルボニル官能基:
【0033】
【化45】
【0034】 により置換されている式Iの化合物のエステルを意味し、そのエステルのR部分
はアルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、t-ブチル、n-ブチル);ア
ルコキシアルキル(例えば、メトキシメチル);アルコキシアシル(例えば、ア
セトキシメチル);アラルキル(例えば、ベンジル);アリールオキシアルキル
(例えば、フェノキシメチル);必要によりハロゲン、C1-4アルキル又はC1-4
ルコキシで置換されていてもよいアリール(例えば、フェニル)から選ばれる。
その他の好適なプロドラッグエステルが本明細書に参考として含まれるDesign o
f prodrugs, Bundgaard, H.編集Elsevier(1985)に見られる。このような医薬上
許されるエステルは通常哺乳類に注射された時にin vivoで加水分解され、式I
の化合物の酸形態に変換される。
【0035】 上記エステルに関して、特に明記されない限り、存在するアルキル部分は1〜
16個の炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子を含むことが有利である。この
ようなエステル中に存在するアリール部分はフェニル基を含むことが有利である
。 特に、エステルはC1-16アルキルエステル、未置換ベンジルエステル又は少な
くとも1個のハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ニトロもしくはトリフ
ルオロメチルで置換されたベンジルエステルであってもよい。 本明細書に使用される“医薬上許される塩”という用語は医薬上許される塩基
から誘導された塩を含む。好適な塩基の例として、コリン、エタノールアミン及
びエチレンジアミンが挙げられる。また、Na+塩、K+塩、及びCa++塩が本発明の
範囲内であることが意図されている(また本明細書に参考として含まれるPharma
ceutical salts, Birge, S.M.ら, J. Pharm. Sci., (1977), 66, 1-19を参照の
こと)。
【0036】 好ましい実施態様 BがR7-SO2であることが好ましく、R7がC6もしくはC10アリール、C7-16アラル
キル又はHet(全てが必要によりC1-6アルキルで置換されていてもよい)である
ことが好ましい式Iの化合物が本発明の範囲内に含まれる。 また、BがH又は式R7C(O)-のアシル誘導体であることが好ましく、R7がC1-6
アルキル;C1-6アルコキシ;必要によりヒドロキシで置換されていてもよいC3-7 シクロアルキル;必要によりC1-6アルキル又はHetで置換されていてもよいアミ
ド;C6もしくはC10アリール、C7-16アラルキル又はHet(全て必要によりC1-6
ルキル又はヒドロキシで置換されていてもよい)であることが好ましい。BがH
又はR7C(O)-であり、R7がC1-6アルキル又は複素環、例えば、
【0037】
【化46】
【0038】 であることが更に好ましい。 BがH、アセチル、
【0039】
【化47】
【0040】 であることが最も好ましい。 更に、Bがアセチルであることが最も好ましい。 R6(存在する場合)がAsp又はGluの側鎖であることが好ましい式Iの化合物が
本発明の範囲内に含まれる。R6(存在する場合)がAspの側鎖であることが最も
好ましい。また、aが0であり、その時にR6が不在であることが好ましい。 R5(存在する場合)がD-Asp、L-Asp、D-Glu、L-Glu、D-Val、L-Val、D-tert-
ブチルグリシン(Tbg)、及びL-Tbgからなる群から選ばれたアミノ酸の側鎖である
ことが好ましい式Iの化合物が本発明の範囲内に含まれる。R5(存在する場合)
がD-Asp、D-Val、又はD-Gluであることが更に好ましい。R5(存在する場合)がD
-Gluの側鎖であることが最も好ましい。また、aが0であり、かつbが0であり
、その時にR6及びR5の両方が不在であることが好ましい。 R4がVal、シクロヘキシルグリシン(Chg)、Tbg、Ile又はLeuからなる群から選
ばれたアミノ酸の側鎖であることが好ましい式Iの化合物が本発明の範囲内に含
まれる。R4がChg又はIleの側鎖であることが更に好ましい。R4がChgの側鎖であ
ることが最も好ましい。
【0041】 YがH、又はMeであることが好ましい式Iの化合物が本発明の範囲内に含まれ
る。YがHであることが最も好ましい。 R3がIle、Chg、Val又はTbgからなる群から選ばれたアミノ酸の側鎖であるが好
ましい式Iの化合物が本発明の範囲内に含まれる。R3がVal、Chg又はTbgの側鎖
であることが更に好ましい。R3がVal又はTbgの側鎖であることが最も好ましい。 R2がS-R20又はO-R20であることが好ましく、式中、R20がC6もしくはC10アリー
ル、C7-16アラルキル、Het又は-CH2-Hetであることが好ましく、これらの全てが
必要によりR21で一置換、二置換又は三置換されていてもよい式Iの化合物が本
発明の範囲内に含まれる。 R21がC1-6アルキル;C1-6アルコキシ;アミノ、モノ-又はジ-(低級アルキル)
アミノ;必要によりC1-6アルキル、C6又はC10アリール、C7-16アラルキル、Het
又は(低級アルキル)-Hetで一置換されていてもよいアミド;NO2;OH;ハロ;
トリフルオロメチル;カルボキシル;C6もしくはC10アリール、C7-16アラルキル
又はHetであることが好ましく、前記アリール、アラルキル又はHetは必要により
R22で置換されていてもよい。R21がC1-6アルキル;C1-6アルコキシ;アミノ;ジ
(低級アルキル)アミノ;(低級アルキル)アミド;C6もしくはC10アリール、
又はHetであることが更に好ましく、前記アリール又はHetは必要によりR22で置
換されていてもよい。R22がC1-6アルキル;C1-6アルコキシ;アミノ;モノ又は
ジ-(低級アルキル)アミノ;(低級アルキル)アミド;NO2;OH;ハロ;トリフル
オロメチル;又はカルボキシルであることが好ましい。R22がC1-6アルコキシ;
アミノ;ジ-(低級アルキル)アミノ;(低級アルキル)アミド;ハロ又はトリフ
ルオロメチルであることが更に好ましい。 R2が1-ナフチルメトキシ;2-ナフチルメトキシ;ベンジルオキシ;1-ナフチル
オキシ;2-ナフチルオキシ;又は未置換、先に定義されたR21で一置換又は二置
換されたキノリノキシであることが更に好ましい。R2が1-ナフチルメトキシ;又
は未置換、先に定義されたR21で一置換又は二置換されたキノリノキシであるこ
とが最も好ましい。 更に、R2
【0042】
【化48】
【0043】 であることが最も好ましい。R21Aは必要によりC1-6アルキル、C6もしくはC10
リール、C7-16アラルキル又はHetで置換されていてもよいアミド;又は必要によ
りR22で置換されていてもよいC6もしくはC10アリール又はHetであることが更に
好ましい。R21AがC6もしくはC10アリール又はHetであることが最も好ましく、こ
れらの全てが必要によりR22で置換されていてもよい。R22はアミノ、ジ(低級ア
ルキル)アミノ;又は(低級アルキル)アミドであることが最も好ましい。R22
がアミノ、ジメチルアミノ、又はアセトアミドであることが更に最も好ましい。 R21AがC6もしくはC10アリール又はHet(全て未置換)であることが更に最も好
ましい。 R21BはC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、アミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、
(低級アルキル)アミド、NO2、OH、ハロ、トリフルオロメチル、又はカルボキ
シルであることが好ましい。R21BがC1-6アルコキシ又はジ(低級アルキル)アミ
ノであることが更に好ましい。R21Bがメトキシであることが最も好ましい。
【0044】 R1がメチル、エチル、プロピル、ビニル(これらの全てが必要によりハロで置
換されていてもよい)であることが好ましい式Iの化合物が本発明の範囲内に含
まれる。R1がエチル、ビニル又はブロモビニルであることが更に好ましい。R1
ビニルであることが最も好ましい。 Wがヒドロキシ又はその医薬上許される塩もしくはエステル;又は(低級アル
キル)アミノ、ジ(低級アルキル)アミノもしくはアミノアラルキルであること
が好ましい式Iの化合物が本発明の範囲内に含まれる。Wがヒドロキシ、又はN(
R13a)R13b(式中、R13a及びR13bは独立にH、アリール又は必要によりヒドロキ
シもしくはフェニルにより置換されていてもよいC1-6アルキルである);或いは
これらの医薬上許される塩であることが更に好ましい。Wが-OH、-NH-ベンジル
又は-NH-CH(Me)Phであることが最も好ましい。Wが-OH又は-NH-(S)CH(Me)-フェ
ニルであることが更に最も好ましい。 Wがエステルである場合、このようなエステルがC1-6アルコキシ、フェノキシ
、又はアリール(C1-6アルコキシ)から選ばれることが好ましい。このようなエス
テルがメトキシ、エトキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、又はPhCH(Me)-O-で
あることが更に好ましい。
【0045】 前記のように、式Iの化合物のP1セグメントは式:
【0046】
【化49】
【0047】 のシクロプロピル系であり、式中、C1及びC2は夫々シクロプロピル環の位置1及
び2にある不斉炭素原子を表す。式Iの化合物のその他のセグメントにおけるそ
の他の可能な不斉中心にもかかわらず、これらの二つの不斉中心の存在は式Iの
化合物がジアステレオマーのラセミ混合物として存在し得ることを意味する。以
下の実施例に示されるように、ラセミ混合物が調製され、その後に個々の光学異
性体に分離され、又はこれらの光学異性体がキラル合成により調製し得る。 それ故、式Iの化合物は位置2のR1が位置1のカルボニルに対しsynで配向さ
れ、基:
【0048】
【化50】
【0049】 により表されるジアステレオマーのラセミ混合物として存在でき、又は式Iの化
合物は位置2のR1が位置1のカルボニルに対しantiで配向され、基:
【0050】
【化51】
【0051】 により表されるジアステレオマーのラセミ混合物として存在し得る。 順に、ラセミ混合物が個々の光学異性体に分離し得る。 本発明の最も重要な知見はP1セグメントの空間配向に関する。その知見は位置
1の不斉炭素の配置に関する。好ましい実施態様は1位にある不斉炭素がR配置
を有する実施態様である。
【0052】
【化52】
【0053】 更に明らかに、炭素1がR配置を有する場合、HCV NS3プロテアーゼ抑制がシ
クロプロピル環の炭素2の置換基R1(例えば、アルキル又はアルキレン)の配置
により更に増進される。最も好ましい化合物は下記の絶対配置でsyn配向のR1
換基及びカルボニルを有する光学異性体である。
【0054】
【化53】
【0055】 R1が例えばエチルである場合、位置1及び2の不斉炭素原子はR,R配置を有す
る。 化合物の効力のレベルに関する置換基の絶対配置の役割を説明するために、1R
,2Rのような絶対配置を有する化合物112(表1)は1.6μMのIC50を有し、一方、
相当する1S,2S異性体(化合物113)は27.5μMのIC50を有する。それ故、1R,2R異
性体は相当する1S,2S異性体よりも25倍強力である。 BがH、低級アルキル-C(O)-又はHet-C(O)-であり、 R6(存在する場合)がAsp又はGluの側鎖であり、 R5(存在する場合)がD-又はL-のAsp、Glu、Val又はTbgの側鎖であり、 YがH又はメチルであり、 R4がVal、Chg、Tbg、Ile又はLeuの側鎖であり、 R3がIle、Chg、Val、又はTbgの側鎖であり、 R2が1-ナフチルメトキシ、2-ナフチルメトキシ、O-Bn、
【0056】
【化54】
【0057】 (式中、R22はアミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、(低級アルキル)アミド、N
O2、OH、ハロ、CF3、又はカルボキシである) であり、 P1が式
【0058】
【化55】
【0059】 (式中、R1はエチル、ビニル又はブロモビニルである) のシクロプロピル環系であり、かつ WがヒドロキシもしくはN(R13a)R13b(式中、R13a及びR13bは独立にH、アリ
ール又は必要によりヒドロキシもしくはフェニルにより置換されていてもよいC1 -6 アルキルである);又はこれらの医薬上許される塩もしくはエステルである式
Iの化合物が更に本発明の範囲内に含まれる。 化合物の更に好ましいグループはBがH、アセチル又はHet-C(O)-であり、R6
(存在する場合)がAspの側鎖であり、R5(存在する場合)がD-Asp、D-Glu又はD
-Valの側鎖であり、YがHであり、R4がChg又はIleの側鎖であり、R3がVal、Chg
又はTbgの側鎖であり、R2が1-ナフチルメトキシ、ベンジルオキシ、4-キノリノ
キシ、又は
【0060】
【化56】
【0061】 であり、 P1が
【0062】
【化57】
【0063】 (式中、R1はEt又は-CH=CH2もしくは-CH=CHBrである) のシクロプロピル環系であり、かつ WがヒドロキシもしくはNH-(S)-CHMePh、又はこれらの医薬上許される塩もしく
はエステルである式Iにより表される。 化合物の更に好ましいグループはBがアセチルであり、R6(存在する場合)が
Aspの側鎖であり、R5(存在する場合)がD-Gluの側鎖であり、YがHであり、R4 がChgの側鎖であり、R3がVal又はTbgの側鎖であり、R2
【0064】
【化58】
【0065】 であり、 P1が
【0066】
【化59】
【0067】 であり、かつ Wがヒドロキシ、又はその医薬上許される塩もしくはエステルである式Iにより
表される。 最後に、表1〜5に示された式Iの夫々の化合物が本発明の範囲内に含まれる
。 別の実施態様によれば、本発明の医薬組成物は更に別の抗HCV薬を含んでもよ
い。抗HCV薬の例として、α-又はβ-インターフェロン、リバビリン及びアマン
タジンが挙げられる。 別の実施態様によれば、本発明の医薬組成物は更にHCVプロテアーゼのその他
のインヒビターを含んでもよい。 本発明の更に別の実施態様によれば、本発明の医薬組成物は、ヘリカーゼ、ポ
リメラーゼ、メタロプロテアーゼ又は内部リボソーム侵入部位(IRES)を含むが、
これらに限定されないHCV生活環におけるその他の標的のインヒビターを更に含
んでもよい。
【0068】 本発明の医薬組成物は経口投与、非経口投与されてもよく、又は移植溜めによ
り投与されてもよい。経口投与又は注射による投与が好ましい。本発明の医薬組
成物はあらゆる通常の無毒性の医薬上許される担体、アジュバント又はビヒクル
を含んでもよい。或る場合には、製剤のpHが医薬上許される酸、塩基又は緩衝剤
で調節されて製剤化された化合物又はその送出形態の安定性を増進し得る。本明
細書に使用される非経口という用語は皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、滑
膜内、胸骨内、髄腔内、及び病変内の注射技術又は注入技術を含む。 医薬組成物は無菌の注射可能な製剤、例えば、無菌の注射可能な水性又は油性
の懸濁液の形態であってもよい。この懸濁液は好適な分散剤又は湿潤剤(例えば
、トゥイーン80)及び懸濁剤を使用して当業界で知られている技術に従って製剤
化されてもよい。
【0069】 本発明の医薬組成物はカプセル、錠剤、並びに水性の懸濁液及び溶液を含むが
、これらに限定されないあらゆる経口で許される投薬形態で経口投与されてもよ
い。経口用の錠剤の場合、普通使用される担体として、ラクトース及びトウモロ
コシ澱粉が挙げられる。また、ステアリン酸マグネシウムの如き滑剤が典型的に
添加される。カプセル形態の経口投与について、有益な希釈剤として、ラクトー
ス及び乾燥トウモロコシ澱粉が挙げられる。水性懸濁液が経口投与される場合、
活性成分が乳化剤及び懸濁剤と合わされる。所望により、或る種の甘味料及び/
又は香辛料及び/又は着色剤が添加されてもよい。 上記製剤及び組成物用のその他の好適なビヒクル又は担体が通常の医薬書籍、
例えば、“Remington's Pharmaceutical Sciences", The science and Practice
of Pharmacy, 第19編Mack Publishing Company, Easton, Penn., (1995)に見ら
れる。
【0070】 毎日体重1kg当り約0.01〜約100mg、好ましくは毎日体重1kg当り約0.5〜約75mg
の本明細書に記載されたプロテアーゼインヒビター化合物の投薬量レベルがHCV
媒介疾患の予防及び治療のためにモノセラピーに有益である。典型的には、本発
明の医薬組成物は毎日約1回〜約5回又は連続注入として投与されるであろう。
このような投与は慢性又は急性の療法として使用し得る。担体物質と合わされて
単一投薬形態を生じ得る活性成分の量は治療されるホスト及び投与の特別な様式
に応じて変化するであろう。典型的な製剤は約5%〜約95%(w/w)の活性化合物
を含むであろう。このような製剤は約20%〜約80%の活性化合物を含むことが好
ましい。 当業者が認めるように、上記投薬量よりも少ないか、又は多い投薬量が必要と
されるかもしれない。特別な患者についての特定の投薬量及び治療レジメは使用
される特定の化合物の活性、年齢、体重、全般の健康状態、性別、食事、投与の
時期、排泄の速度、薬物の組み合わせ、感染症の重度及び進行、感染症に対する
患者の気質並びに治療医師の判断を含む、種々の因子に依存するであろう。一般
に、治療はペプチドの最適投薬量よりも実質的に少ない投薬量で開始される。そ
の後、これらの状況下の最適効果に到達するまで、投薬量が小さい増分により増
加される。一般に、化合物は有害な副作用を生じないで抗ウイルス有効な結果を
一般に与える濃度レベルで投与されることが最も望ましい。
【0071】 本発明の組成物が式Iの化合物と一種以上の付加的な治療薬又は予防薬の組み
合わせを含む場合、その化合物及び付加的な薬剤の両方はモノセラピーレジメで
通常投与される投薬量の約10〜100%、更に好ましくは約10〜80%の投薬量レベ
ルで存在すべきである。 これらの化合物又はそれらの医薬上許される塩が医薬上許される担体と一緒に
製剤化される場合、得られる組成物はヒトの如き哺乳類にin vivoで投与されてH
CV NS3プロテアーゼを抑制し、又はHCVウイルス感染症を治療もしくは予防し得
る。このような治療はまた免疫調節剤、例えば、α-、β-、又はγ-インターフ
ェロン;その他の抗ウイルス薬、例えば、リバビリン、アマンタジン;HCV NS3
プロテアーゼのその他のインヒビター;HCV生活環におけるその他の標的(これ
らはヘリカーゼ、ポリメラーゼ、メタロプロテアーゼ、又は内部リボソーム侵入
部位(IRES)を含むが、これらに限定されない)のインヒビター;又はこれらの組
み合わせを含むが、これらに限定されない薬剤と組み合わせて本発明の化合物を
使用して得られてもよい。付加的な薬剤が本発明の化合物と組み合わされて単一
投薬形態を生じてもよい。また、これらの付加的な薬剤は多重投薬形態の一部と
して哺乳類に別々に投与されてもよい。
【0072】 それ故、本発明の別の実施態様は式Iの化合物(その置換基は先に定義された
とおりである)を投与することによる哺乳類のHCV NS3プロテアーゼ活性の抑制
方法を提供する。 好ましい実施態様において、これらの方法は哺乳類のHCV NS3プロテアーゼ活
性を低下するのに有益である。医薬組成物が活性成分として本発明の化合物のみ
を含む場合、このような方法は免疫調節剤、抗ウイルス薬、HCVプロテアーゼイ
ンヒビター、又はHCV生活環におけるその他の標的、例えば、ヘリカーゼ、ポリ
メラーゼ、メタロプロテアーゼ又はIRESのインヒビターから選ばれた薬剤を前記
哺乳類に投与する工程を更に含んでもよい。このような付加的な薬剤は本発明の
組成物の投与の前後、又は同時に哺乳類に投与されてもよい。
【0073】 別の好ましい実施態様において、これらの方法は哺乳類のウイルス複製を抑制
するのに有益である。このような方法はHCV疾患を治療又は予防するのに有益で
ある。医薬組成物が活性成分として本発明の化合物のみを含む場合、このような
方法は免疫調節剤、抗ウイルス薬、HCVプロテアーゼインヒビター、又はHCV生活
環におけるその他の標的のインヒビターから選ばれた薬剤を前記哺乳類に投与す
る工程を更に含んでもよい。このような付加的な薬剤は本発明の組成物の投与の
前後、又は同時に哺乳類に投与されてもよい。 本明細書に示された化合物はまた実験試薬として使用し得る。本発明の化合物
はまた物質のウイルス汚染を処理又は防止するのに使用されてもよく、それ故、
このような物質(例えば、血液、組織、手術器具及びガーメント、実験器具及び
ガーメント、並びに採血装置及び物質)と接触する実験室又は医療の職員又は患
者のウイルス感染のリスクを軽減し得る。 本明細書に示された化合物はまた研究試薬として使用し得る。本発明の化合物
はまた代理細胞をベースとするアッセイ又はin vitroもしくはin vivoのウイル
ス複製アッセイを正当化するための陽性対照として試用し得る。 方法 本発明の化合物をスキームI(CPGはカルボキシル保護基であり、かつAPGはア
ミノ保護基である)に示された方法に従って合成した。
【0074】
【化60】
【0075】 簡単に言えば、P1、P2、P3、P4、及び必要によりP5及びP6は公知のペプチドカ
ップリング技術により結合し得る。最終化合物が式Iのペプチドに相当する限り
、P1、P2、P3、P4、並びにP5及びP6基はあらゆる順序で一緒に結合されてもよい
。例えば、P6がP5に結合されてP5-P6を得、これがP4-P3-P2-P1に結合されてもよ
く、またP6がP5-P4-P3-P2に結合され、次いで適当にC末端保護されたP1に結合
されてもよい。 一般に、ペプチドはN末端残基のα-アミノ基を脱保護し、上記方法を使用し
て隣の好適にN保護されたアミノ酸の未保護カルボキシル基をペプチド結合によ
りカップリングすることにより延長される。この脱保護及びカップリング操作は
所望の配列が得られるまで繰り返される。このカップリングはスキームIに示さ
れた段階様式で、もしくは断片(2種又は数種のアミノ酸)の縮合、又は両方の
方法の組み合わせ、或いはMerrifield, J. Am. Chem. Soc., (1963), 85, 2149-
2154(その開示が参考として本明細書に含まれる)に最初に記載された方法に従
う固相ペプチド合成により成分アミノ酸を用いて行い得る。
【0076】 2種のアミノ酸、アミノ酸とペプチド、又は2種のペプチド断片の間のカップ
リングは通常のカップリング操作、例えば、アジド方法、混合炭酸-無水カルボ
ン酸(イソブチルクロロホルメート)方法、カルボジイミド(ジシクロヘキシル
カルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、又は水溶性カルボジイミド)
方法、活性エステル(p-ニトロフェニルエステル、N-ヒドロキシスクシンイミド
エステル)方法、ウッドワード試薬K方法、カルボニルジイミダゾール方法、リ
ン試薬又は酸化-還元方法を使用して行ない得る。これらの方法の幾つか(特に
カルボジイミド方法)は1-ヒドロキシベンゾトリアゾールを添加することにより
増進し得る。これらのカップリング反応は液相又は固相で行ない得る。 更に明らかに、カップリング工程は連結アミノ結合を形成するためのカップリ
ング剤の存在下で一種の反応体の遊離カルボキシルと別の反応体の遊離アミノ基
の脱水カップリングを伴う。このようなカップリング剤の記載がペプチド化学に
関する一般書籍、例えば、M. Bodanszky,“Peptide Chemistry",第2改訂版, Sp
ringer-Verlag, Berlin, Germany, (1993)に見られる。好適なカップリング剤の
例はN,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイ
ミドの存在下の1-ヒドロキシベンゾトリアゾール又はN-エチル-N'-〔(3-ジメチ
ルアミノ)プロピル〕カルボジイミドである。非常に実用的かつ有益なカップリ
ング剤は単独又は1-ヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下の市販の(ベンゾト
リアゾール-1-イルオキシ)トリス-(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオ
ロホスフェートである。別の非常に実用的かつ有益なカップリング剤は市販の2-
(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフ
ルオロボレートである。更に別の非常に実用的かつ有益なカップリング剤は市販
のO-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘ
キサフルオロホスフェートである。
【0077】 カップリング反応は不活性溶媒、例えば、ジクロロメタン、アセトニトリル又
はジメチルホルムアミド中で行なわれる。過剰の三級アミン、例えば、ジイソプ
ロピルエチルアミン、N-メチルモルホリン又はN-メチルピロリジンが添加されて
反応混合物を約8のpHに維持する。反応温度は通常0℃〜50℃の範囲であり、反
応時間は通常15分〜24時間の範囲である。 固相合成アプローチが使用される場合、C末端カルボン酸が不溶性担体(通常
ポリスチレン)に結合される。これらの不溶性担体はカルボン酸基と反応して延
長条件に安定であるが、その後に容易に開裂される結合を形成する基を含む。こ
れらの例はクロロメチル樹脂又はブロモメチル樹脂、ヒドロキシメチル樹脂、及
びアミノメチル樹脂である。これらの樹脂の多くが所望のC末端アミノ酸を既に
とり込んで市販されている。また、アミノ酸は既知の方法(Wang, S.-S., J. Am
. Chem. Soc., (1973), 95, 1328; Atherton, E.; Shepard, R.C.“Solid-phase
peptide synthesis; a practical approach" IRL Press: Oxford, (1989); 131
-148)により固体担体に組み込まれる。以上に加えて、その他のペプチド合成方
法がStewart及びYoung,“Solid Phase Peptide Synthesis",第2編, Pierce Che
mical Co., Rockford, IL (1884); Gross, Meienhofer, Udenfriend編集,“The
Peptides: Analysis, Synthesis, Biology", 1, 2, 3, 5,及び9巻, Academic Pr
ess, New-York, (1980-1987); Bodanskyら,“The Practice of Peptide Synthes
is" Springer-Verlag, New-York (1984)(これらの開示が参考として本明細書に
含まれる)に記載されている。
【0078】 成分アミノ酸の官能基は一般にカップリング反応中に保護されて望ましくない
結合の形成を避ける必要がある。使用し得る保護基がGreene,“Protective Grou
ps in Organic Chemistry", John Wiley&Sons, New York (1981)及び“The Pep
tides: Analysis, Synthesis, Biology", 3巻, Academic Press, New York (198
1)(これらの開示が参考として本明細書に含まれる)にリストされている。 C末端残基のα-カルボキシル基は通常開裂されてカルボン酸を生じ得るエス
テル(CPG)として保護される。使用し得る保護基として、1)アルキルエステル、
例えば、メチル、トリメチルシリルエチル及びt-ブチル、2)アラルキルエステル
、例えば、ベンジル及び置換ベンジル、又は3)温和な塩基処理又は温和な還元手
段により開裂し得るエステル、例えば、トリクロロエチルエステル及びフェナシ
ルエステルが挙げられる。
【0079】 成長ペプチド鎖にカップリングされる夫々のアミノ酸のα-アミノ基は保護さ
れる必要がある(APG)。当業界で知られているあらゆる保護基が使用し得る。こ
のような基の例として、1)アシル基、例えば、ホルミル、トリフルオロアセチル
、フタリル、及びp-トルエンスルホニル;2)芳香族カルバメート基、例えば、ベ
ンジルオキシカルボニル(Cbz又はZ)及び置換ベンジルオキシカルボニル、並
びに9-フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc);3)脂肪族カルバメート基、
例えば、tert-ブチルオキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ジイソプロ
ピルメトキシカルボニル、及びアリルオキシカルボニル;4)環状アルキルカルバ
メート基、例えば、シクロペンチルオキシカルボニル及びアダマンチルオキシカ
ルボニル;5)アルキル基、例えば、トリフェニルメチル及びベンジル;6)トリア
ルキルシリル、例えば、トリメチルシリル;並びに7)チオール含有基、例えば、
フェニルチオカルボニル及びジチアスクシノイルが挙げられる。好ましいα-ア
ミノ保護基はBoc又はFmocである。ペプチド合成のために適当に保護された多く
のアミノ酸誘導体が市販されている。
【0080】 新たに添加されるアミノ酸残基のα-アミノ保護基は次のアミノ酸のカップリ
ングの前に開裂される。Boc基が使用される場合、特別の方法はトリフルオロ酢
酸、ニートもしくはジクロロメタン中、又はジオキサンもしくは酢酸エチル中の
HClである。次いで得られるアンモニウム塩がカップリングの前に、もしくはin
situで緩衝剤水溶液の如き塩基性溶液で、又はジクロロメタンもしくはアセトニ
トリル或いはジメチルホルムアミド中で三級アミンで中和される。Fmoc基が使用
される場合、特別な試薬はジメチルホルムアミド中のピペリジン又は置換ピペリ
ジンであるが、あらゆる二級アミンが使用し得る。脱保護は0℃〜室温(RT)通常
20-22℃の温度で行なわれる。 側鎖官能基を有するアミノ酸のいずれかは上記基のいずれかを使用するペプチ
ドの調製中に保護される必要がある。当業者はこれらの側鎖官能基に適した保護
基の選択及び使用がアミノ酸及びペプチド中のその他の保護基の存在に依存する
ことを認めるであろう。このような保護基の選択はその基がα-アミノ基の脱保
護及びカップリング中に除去されてはならない点で重要である。
【0081】 例えば、Bocがα-アミノ保護基として使用される場合、下記の側鎖保護基が好
適である:p-トルエンスルホニル(tosyl)部分がアミノ酸、例えば、Lys及びArg
のアミノ側鎖を保護するのに使用でき;アセトアミドメチル、ベンジル(Bn)、又
はt-ブチルスルホニル部分がシステインのスルフィド含有側鎖を保護するのに使
用でき;ベンジル(Bn)エーテルがセリン、スレオニン又はヒドロキシプロリンの
ヒドロキシ含有側鎖を保護するのに使用でき、またベンジルエステルがアスパラ
ギン酸及びグルタミン酸のカルボキシ含有側鎖を保護するのに使用し得る。
【0082】 Fmocがα-アミン保護に選ばれる場合、通常tert-ブチルをベースとする保護基
が許される。例えば、Bocがリシン及びアルギニンに使用でき、tert-ブチルエー
テルがセリン、スレオニン及びヒドロキシプロリンに使用でき、またtert-ブチ
ルエステルがアスパラギン酸及びグルタミン酸に使用し得る。トリフェニルメチ
ル(トリチル)部分がシステインのスルフィド含有側鎖を保護するのに使用し得
る。 Wがアミド(w)である場合、P1はP2へのカップリングの前に適当なアミンにカ
ップリングされる。このようなアミン化が当業者により容易に認められるであろ
う。 ペプチドの延長が一旦完結されると、保護基の全てが除去される。液相合成が
使用される場合、どんな方法が保護基の選択により指定されようとも、保護基が
除去される。これらの操作は当業者に公知である。 固相合成が使用される場合、ペプチドは保護基の除去と同時に樹脂から開裂さ
れる。Boc保護方法が合成に使用される場合、0℃における添加剤、例えば、ジ
メチルスルホキシド、アニソール、チオアニソール、又はp-クレゾールを含む無
水HFによる処理がペプチドを樹脂から開裂するのに好ましい方法である。ペプチ
ドの開裂はまたトリフルオロメタンスルホン酸/トリフルオロ酢酸混合物の如き
その他の酸試薬により行ない得る。Fmoc保護方法が使用される場合、N末端Fmoc
基は前記試薬で開裂される。その他の保護基及びペプチドはトリフルオロ酢酸及
びアニソール等の如き種々の添加剤の溶液を使用して樹脂から開裂される。
【0083】 キャッピング基B並びにP6、P5、P4、及びP3部分の合成 種々のキャッピング基Bが市販されており、又はその合成が当業界で公知であ
る適当な塩化アシル又は塩化スルホニルにより保護されたP4、P5もしくはP6又は
あらゆるペプチドセグメントに導入される。 異なるP6〜P3部分は市販されており、又はその合成が当業界で公知である。 1.P2部分の合成1.1前駆体の合成 A)ハロアリールメタン誘導体の合成 ハロメチル-8-キノリンIIdの調製をK.N. Campbellら, J. Amer. Chem. Soc.,
(1946), 68, 1844の操作に従って行なった。
【0084】
【化61】
【0085】 簡単に言えば、8-キノリンカルボン酸IIaを水素化リチウムアルミニウムの如
き還元剤による相当するアシルハライドIIbの還元により相当するアルコールIIc
に変換した。アルコールIIbを適当なハロゲン化水素酸で処理して所望のハロ誘
導体IIdを得る。この方法の特別な実施態様が実施例1Aに示される。 B)アリールアルコール誘導体の合成 2-フェニル-4-ヒドロキシキノリン誘導体IIIcをGiardinaら(J. Med. Chem., (
1997), 40, 1794-1807)に従って調製した。
【0086】
【化62】
【0087】 ベンゾイルアセトアミド(IIIa)を適当なアニリン(IIIb)と縮合し、得られ
たイミンをポリリン酸で環化して相当する2-フェニル-4-ヒドロキシキノリン(I
IIc)を得た。この方法の特別な実施態様が実施例1B及び1Cに示される。1.2.P2の合成 A)4-置換プロリン(R2が炭素原子により環に結合されている)(示された立体化
学を有する)の合成
【0088】
【化63】
【0089】 これをJ. Ezquerraら(Tetrahedron, (1993), 38, 8665-8678)及びC. Pedregal
ら(Tetrahedron Lett., (1994), 35, 2053-2056)により記載された操作に従って
スキームIVに示されたようにして行なう。
【0090】
【化64】
【0091】 簡単に言えば、Boc-ピログルタミン酸をベンジルエステルとして保護する。リ
チウムジイソプロピルアミドの如き強塩基で処理し、続いてアルキル化剤(Br-R 20 又はI-R20)を添加してアミドの還元及びエステルの脱保護後に所望の化合物I
Veを得る。 B)O-アラルキル化4-(R)-ヒドロキシプロリンの合成
【0092】
【化65】
【0093】 R20がアリール、Het、アラルキル、又は(低級アルキル)-Hetである場合、そ
の方法はE.M. Smithら(J. Med. Chem. (1988), 31, 875-885)により記載された
操作に従って行ない得る。簡単に言えば、市販のBoc-4(R)-ヒドロキシプロリン
を水素化ナトリウム又はカリウムtert-ブトキシドの如き塩基で処理し、得られ
るアルコキシドをハロ-R20(Br-R20、I-R20等)と反応させて所望の化合物を得
る。この方法の特別な実施態様が実施例2、3及び4Bに示される。 C)また、R20がアリール又はHetである場合、化合物がまたミツノブ反応(Mits
unobu (1981), Synthesis, January, 1-28; Ranoら, (1995), Tet. Lett. 36(22
), 3779-3792; Krchnakら, (1995), Tet. Lett. 36(5), 62193-6196; Richterら
, (1994), Tet. Lett. 35(27), 4705-4706)により調製し得る。簡単に言えば、
市販のBoc-4(S)-ヒドロキシプロリンメチルエステルをトリフェニルホスフィン
及びジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)の存在下で適当なアリールアルコー
ル又はチオールで処理し、得られるエステルを酸に加水分解する。この方法の特
別な実施態様が実施例4Aに示される。
【0094】
【化66】
【0095】 また、ミツノブ反応は固相で行ない得る(スキームV)。モデル396合成装置
(アドバンスド・ケム・テク)の96ウェルブロックに樹脂結合化合物(Va)を用意
し、種々のアリールアルコール又はチオール及び適当な試薬を添加する。インキ
ュベーション後に、夫々の樹脂結合生成物(Vb)を洗浄し、乾燥させ、樹脂から開
裂する。 また、スズキ反応(Miyauraら, (1981), Synth. Comm. 11, 513; Satoら, (19
89), Chem. Lett., 1405; Watanabeら, (1992), Synlett., 207; Takayukiら, (
1993), J. Org. Chem. 58, 2201; Frenetteら, (1994), Tet. Lett. 35(49), 91
77-9180; Guilesら, (1996), J. Org. Chem. 61, 5169-5171)がまたアリール置
換基を更に官能化するのに使用し得る。 2.P1部分(2-置換1-アミノシクロプロピルカルボン酸)の合成 その合成をスキームVIに従って行なった。
【0096】
【化67】
【0097】 a)簡単に言えば、ジ-保護マロネートVIa及び1,2-ジハロアルカンVIb又は環状ス
ルフェートVIc(K. Burgess及びChun-Yen KE (Synthesis, (1996), 1463-1467に
従って合成した)を塩基性条件下で反応させてジエステルVIdを得る。 b)立体障害の少ないエステルの位置選択的加水分解を行なって酸VIeを得る。 c)この酸VIeをクルチウス転位にかけてカルボニル基に対しsynであるR1を有する
1-アミノシクロプロピルカルボン酸誘導体VIfのラセミ混合物を得る。この合成
の特別な実施態様が実施例5に示される。 d,e)また、酸VIeから適当なハライド(P*Cl)又はアルコール(P*OH)で選択的にエ
ステルを生成して、P*エステルがPエステルの選択的加水分解と適合性であるジ
エステルVIgを生成する。Pエステルを加水分解して酸VIhを得る。 f)VIhをクルチウス転位にかけてカルボキシル基に対しantiであるR1を有する1-
アミノシクロプロピルカルボン酸誘導体VIiのラセミ混合物を得る。この合成の
特別な実施態様が実施例10に示される。 誘導体VIf(R1がビニルであり、カルボキシル基に対しsynである場合)の調製
に関する別の合成が以下に記載される。
【0098】
【化68】
【0099】 市販のイミンVIIaを塩基の存在下で1,4-ジハロブテンVIIbで処理し、得られる
イミンVIIcの加水分解後に、カルボキシル基に対しsynのアリル置換基を有するV
IIdを生成する。この方法の特別な実施態様が実施例11に示される。 炭素1における上記鏡像体混合物の全て(VIe及びVIId)の分割を 1)酵素分離(実施例9及び13); 2)キラル酸による結晶化(実施例14);又は 3)化学誘導体化(実施例6) により行なうことができる。 分割後に、絶対立体化学の決定を実施例7に示されるように行なうことができ
る。 鏡像体分割及び立体化学決定を、C2にある置換基がカルボキシル基に対しanti
である炭素1における鏡像体混合物(VIi)について同じ様式で行なうことができ
る。 それ故、本発明はAPG-P6-P5-P4-P3-P2;APG-P5-P4-P3-P2;APG-P4-P3-P2;APG
-P3-P2;及びAPG-P2からなる群から選ばれたペプチドを式:
【0100】
【化69】
【0101】 (式中、R1はC1-6アルキル又はC2-6アルケニル(必要によりハロゲンで置換され
ていてもよい)であり、CPGはカルボキシル保護基であり、かつAPGはアミノ保護
基であり、かつP6〜P2は先に定義されたとおりである) のP1中間体とカップリングする工程を含むことを特徴とする式(I)のペプチド類
似体(式中、P1は置換アミノシクロプロピルカルボン酸残基である)の調製方法
を更に含む。 最後に、本発明はまた先に定義された式Iの化合物の調製のための式:
【0102】
【化70】
【0103】 (式中、R1はC1-6アルキル又はC2-6アルケニル(必要によりハロゲンで置換され
ていてもよい)である) の中間体の使用を含む。
【0104】 (実施例) 本発明が下記の非限定実施例により更に詳しく説明される。 温度は℃で示される。特にことわらない限り、溶液%は重量対容積関係を表し
、溶液比は容積対容積関係を表す。核磁気共鳴(NMR)スペクトルをブルカー400MH
zスペクトロメーターで記録し、化学シフト(δ)をppmで報告する。フラッシュ
クロマトグラフィーをスチルのフラッシュクロマトグラフィー技術(W.C. Still
ら, J. Org. Chem., (1978), 43, 2923)に従ってシリカゲル(SiO2)を用いて行な
った。 実施例に使用した略号として、Bn:ベンジル;Boc:tert-ブチルオキシカルボ
ニル{Me3COC(O)};BSA:ウシ血清アルブミン;CHAPS:3-〔(3-クロルアミドプロ
ピル)-ジメチルアンモニオ〕-1-プロパンスルホネート;DBU:1,8-ジアザビシク
ロ〔5.4.0〕ウンデカ-7-エン;CH2Cl2=DCM:塩化メチレン;DEAD:ジエチルアゾ
ジカルボキシレート;DIAD:ジイソプロピルアゾジカルボキシレート;DIPEA:
ジイソプロピルエチルアミン;DMAP:ジメチルアミノピリジン;DCC:1,3-ジシ
クロヘキシルカルボジイミド;DME:1,2-ジメトキシエタン;DMF:ジメチルホル
ムアミド;DMSO:ジメチルスルホキシド;DTT:ジチオスレイトール又はトレオ-
1,4-ジメルカプト-2,3-ブタンジオール;DPPA:ジフェニルホスホリルアジド;E
DTA:エチレンジアミンテトラ酢酸;Et:エチル;EtOH:エタノール;EtOAc:酢
酸エチル;Et2O:ジエチルエーテル;HATU:〔O-7-アザベンゾトリアゾール-1-
イル〕-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート〕;HPLC
:高速液体クロマトグラフィー;MS:質量分析(MALDI-TOF:マトリックス補助レ
ーザー吐き出しイオン化-飛行時間、FAB:高速原子衝撃);LAH:水素化リチウム
アルミニウム;Me:メチル;MeOH:メタノール;
【0105】 MES:(2-{N-モルホリノ}エタン-スルホン酸);NaHMDS:ナトリウムビス(トリメ
チルシリル)アミド;NMM:N-メチルモルホリン;NMP:N-メチルピロリジン;Pr
:プロピル;Succ:3-カルボキシプロパノイル;PNA:4-ニトロフェニルアミノ
又はp-ニトロアニリド;TBAF:テトラ-n-ブチルアンモニウムフルオリド;TBTU
:2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラ
フルオロボレート;TCEP:トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィンヒドロクロリ
ド;TFA:トリフルオロ酢酸;THF:テトラヒドロフラン;TIS:トリイソプロピ
ルシラン;TLC:薄層クロマトグラフィー;TMSE:トリメチルシリルエチル;ト
リス/HCl:トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩が挙げられる。 P2ビルディングブロック 実施例1A ブロモメチル-8-キノリン(1A)の合成
【0106】
【化71】
【0107】 市販の8-キノリンカルボン酸(2.5g、14.4ミリモル)に、ニートの塩化チオニル
(10ml、144ミリモル)を添加した。この混合物を80℃で1時間加熱し、その後に
過剰の塩化チオニルを減圧で蒸留して除いた。得られる褐色の固体に、無水EtOH
(15ml)を添加し、これを80℃で1時間加熱し、その後に真空で濃縮した。残渣を
EtOAcと飽和NaHCO3水溶液の間に分配し、有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、
濃縮して褐色の油(2.8g)を得た。この物質(約14.4ミリモル)を35分にわたって
-60℃に冷却したLAH(0.76g、20.2ミリモル)/Et2O懸濁液に滴下して添加した。そ
の反応混合物を1.5時間にわたって-35℃に徐々に温め、その後に反応が完結した
。反応を30分間にわたって徐々にMgSO4.10H2Oで停止し、次いでTHFで湿潤した。
その混合物をEt2Oと10%のNaHCO3水溶液の間に分配した。有機相を乾燥させ(Mg
SO4)、濾過し、濃縮してアルコールに相当する黄色の固体(2.31g、2工程で80
%)を得た。アルコール(2.3g、11.44ミリモル)をAcOH/HBr(20ml、アルドリ
ッチからの30%溶液)に溶解し、2.5時間にわたって70℃で加熱した。混合物を
真空で濃縮、乾燥させ、EtOAc(100ml)と飽和NaHCO3水溶液の間に分配し、その
後に乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して所望の化合物(1A)を褐色の固体(2.5
4g、100%)として得た。 実施例1B 2-フェニル-4-ヒドロキシキノリン(1B)の合成
【0108】
【化72】
【0109】 市販のエチルベンゾイルアセテート(6.00g、31.2ミリモル)を30%のNH4OH75ml
中で2時間にわたって85℃で加熱した(シールした管中)。冷却後に生成した固
体を濾過し、水中で2時間還流させた。溶液をCH2Cl2で3回抽出した。有機層を
合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。黄色の残渣をシリカゲルでフラ
ッシュクロマトグラフィーにかけ、EtOAc:ヘキサン(3:7)で溶離して相当するア
ミドを白色の固体1.60gとして得た。収率31%。 ディーン-スターク装置を使用し、このアミド(250mg、1.53ミリモル)をトルエ
ン(10ml)中で16時間にわたってアニリン(143mg、1.53ミリモル)及びアニリン・H
Cl (10mg、0.08ミリモル)とともに還流させた。その溶液を濃縮して褐色の油を
得、これをポリリン酸(2g)と混合し、135℃で20分間加熱した。その反応混合物
を水に注ぎ、5MのNaOHでpH8に調節した。水性懸濁液を酢酸エチルで2回抽出し
た。有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。
残渣をシリカゲルでフラッシュクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル中3%の
MeOHで溶離して、2-フェニル-4-ヒドロキシキノリン(1B)、67mgを得た。収率20
%。1 H NMR (DMSO-d6) 8.11 (d, J = 7 Hz, 1 H), 7.86-7.83 (m, 2 H), 7.77 (d,
J = 8 Hz, 1 H), 7.68 (dd, J = 8, 7 Hz, 1 H), 7.61-7.58 (m, 3 H), 7.35 (d
d, J = 8, 7 Hz, 1 H), 6.34 (s, 1 H). 実施例1C 4-ヒドロキシ-2-フェニル-7-メトキシキノリン(1C)の合成
【0110】
【化73】
【0111】 4-ヒドロキシ-2-フェニル-7-メトキシキノリン(e) トルエン(1.0L)中のエチルベンゾイルアセテート(b)(100.0g、0.52モル)
、m-アニシジン(a)(128.1g、1.04モル)及び4N HCl/ジオキサン(5.2ml)の溶
液をディーン-スターク装置中で6.25時間還流させた。冷却したトルエン溶液を1
0%HCl 水溶液(2x300ml)、1N NaOH (2x300ml)、H2O (300ml)及び食塩水(150ml)
で連続して洗浄した。トルエン相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧で濃縮して
エステルcとアミドdの1.2:1.0混合物(144.6g、45%/38%粗収率)を暗褐色の油と
して得た。粗油を80分間にわたって280℃に加熱し、その間に生成したEtOHを蒸
留した。得られた冷却した暗色の固体をCH2Cl2 (200ml)ですり砕いた。その懸濁
液を濾過し、得られる固体をCH2Cl2で洗浄してe(22.6g、aから17%)をベージ
ュ色の固体として得た。1H NMR (DMSO-d6) 8.00 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.81-7
.82 (m, 2H), 7.57-7.59 (m, 3H), 7.20 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.94 (dd, J =
9.0, 2.2 Hz, 1H), 6.26 (s, 1H), 3.87 (s, 3H).
【0112】 4-クロロ-2-フェニル-7-メトキシキノリン(1C) POCl3 (90ml)中のe(8.31g、33.1ミリモル)の懸濁液を2時間にわたって加熱
、還流した(加熱後に透明な溶液が得られた)。その反応混合物を減圧で濃縮し
た。残渣を1N NaOH(発熱性、10N NaOHを添加して高pHを維持した)とEtOAc(50
0ml)の間に分配した。有機層をH2O (100ml)及び食塩水(100ml)で洗浄し、次い
で乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧で濃縮して1C(8.60g、96%)を淡黄色の固体
として得た。1H NMR (DMSO-d6) 8.28-8.30 (m, 2H), 8.20 (s, 1H), 8.10 (d,
J = 9.1 Hz, 1H), 7.54-7.58 (m, 3H), 7.52 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.38 (dd,
J = 9.1, 2.5 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H)。この反応を3回繰り返して常に96-98%
の収率を得、これはJ. Med. Chem. 1997, 40, 1794に報告された68%の収率より
かなり高い。 実施例2 Boc-4(R)-(ナフタレン-1-イルメトキシ)プロリン(2)の合成
【0113】
【化74】
【0114】 市販のBoc-4(R)-ヒドロキシプロリン(5.00g、21.6ミリモル)をTHF(100ml)に溶
解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(油中60%の懸濁液、1.85g、45.4ミ
リモル)を10分間にわたって滴下して添加し、その懸濁液をRTで1時間撹拌した
。次いで、1-(ブロモメチル)ナフタレン(8.00g、36.2ミリモル)(E.A. Dixonら,
Can. J. Chem., (1981), 59, 2629-2641に記載されたようにして調製した)を添
加し、混合物を18時間にわたって加熱、還流した。混合物を水(300ml)に注ぎ、
ヘキサンで洗浄した。水層を10%のHCl水溶液で酸性にし、酢酸エチルで2回抽
出した。有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮し
た。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(49:49:2ヘキサン:酢酸エチル:酢酸
)により精製して標題化合物を無色の油(4.51g、収率56%)として得た。1H NMR
(DMSO-d6) は2種の回転異性体の存在を示した: 8.05 (m, 1H), 7.94 (m, 1H)
, 7.29 (d, J=14 Hz, 1H), 7.55-7.45 (m, 4H), 4.96 (m, 2H), 4.26 (br. s, 1
H), 4.12 (dd, J=J=8 Hz, 1H), 3.54-3.42 (m, 2H), 2.45-2.34 (m, 1H), 2.07-
1.98 (m, 1H) 1.36 (s, (3/9) 9H), 1.34 (s, (6/9) 9H)。 実施例3 Boc-4(R)-(8-キノリン-メトキシ)プロリン(3)の合成
【0115】
【化75】
【0116】 無水THF(20ml)中のBoc-4(R)-ヒドロキシプロリン(1.96g、8.5ミリモル)をTHF(
100ml)中のNaH (1.4g、油中60%、34ミリモル)の懸濁液に添加した。この混合物
を30分間撹拌し、その後に実施例1Aからのブロモメチル-8-キノリン(2.54g、11.
44ミリモル)をTHF(30ml)中で添加した。反応混合物を70℃(5時間)に加熱し、
その後に過剰のNaHを湿ったTHFで慎重に分解した。反応液を真空で濃縮し、得ら
れる物質をEtOAc及びH2Oに溶解した。塩基性水相を分離し、10%のHCl水溶液でp
H約5に酸性にし、その後にEtOAc(150ml)で抽出した。有機相を乾燥させ(MgSO4)
、濾過し、濃縮して褐色の油を得た。フラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:
10%のMeOH/CHCl3)により精製して所望の化合物を淡黄色の固体(2.73g、86%)
として得た。HPLC (97.5%); 1H-NMR (DMSO-d6) は6:4の比の回転異性体集団を示
す, 12-11.4 (bs, 1H), 8.92 (2 x d, J = 4.14 及び 4.14 Hz, 1H), 8.38 (2
x d, J = 8.27 及び 8.27 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 7.94 Hz, 1H), 7.77 (d, J =
7.0 Hz, 1H), 7.63-7.54 (m, 2H), 5.14 (2 x s, 2H), 4.32-4.29 (m, 1H), 4.
14-4.07 (m, 1H), 3.52-3.44 (m, 2H), 2.43-2.27 (m, 1H), 2.13-2.04 (m, 1H)
, 1.36 及び 1.34 (2 x s, 9H)。 実施例4A Boc-4(R)-(7-クロロキノリン-4-オキソ)プロリン(4A)の調製
【0117】
【化76】
【0118】 市販のBoc-4(S)-ヒドロキシプロリンメチルエステル(500mg、2.04ミリモル)及
び7-クロロ-4-ヒドロキシキノリン(440mg、2.45ミリモル)を0℃で乾燥THF(10ml
)に入れた。トリフェニルホスフィン(641mg、2.95ミリモル)を添加し、続いてDI
AD(426mg、2.45ミリモル)を徐々に添加した。その混合物をRTで20時間撹拌した
。次いで反応混合物を濃縮し、酢酸エチルに吸収させ、HCl 1Nで3回抽出した。
水相をNa2CO3で塩基性にし、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせ、MgSO 4 で乾燥させ、濾過し、濃縮して黄色の油を得た。油をフラッシュクロマトグラ
フィーにより精製して化合物4Aメチルエステルを白色の固体、498mgとして得た
。収率58%。 このメチルエステル(400mg、0.986ミリモル)をメタノール(4ml)中で0℃で3
時間にわたって1Mの水酸化ナトリウム水溶液(1.7ml、1.7ミリモル)で加水分解し
た。溶液を濃縮してメタノールを除去し、1MのHCl水溶液で中和した。その懸濁
液を濃縮、乾燥させ、メタノール(20ml)に吸収させ、塩を濾別し、濾液を濃縮し
て所望の化合物4Aを白色の固体、387mgとして得た。定量的な収率。1 H NMR (DMSO-d6) (回転異性体の約1:1の混合物) 8.74 (d, J = 5 Hz, 1 H), 8
.13-8.09 (m, 1 H), 7.99 及び 7.98 (s, 1 H), 7.58 (d, J = 9 Hz, 1 H), 7.0
2 (d, J = 5 Hz, 1 H), 5.26-5.20 (m, 1 H), 4.10- 4.01 (m, 1 H), 3.81-3.72
(m, 1 H), 3.59 (dd, J = 12, 10 Hz, 1 H), 2.41-2.31 (m, 2 H), 1.34 及び
1.31 (s, 9H). 実施例4B Boc-4(R)-(2-フェニル-7-メトキシキノリン-4-オキソ)プロリン(4B)の合成
【0119】
【化77】
【0120】 1-〔(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル〕-4(R)-〔(7-メトキシ-2-フェニル-4-
キノリニル)オキシ〕-L-プロリン(4B) カリウムtert-ブトキシド(8.16g、72.7ミリモル)を25℃に保たれたDMSO(83ml)
中の市販の4-(S)-ヒドロキシプロリン(6.73g、29.1ミリモル)の溶液に15分間に
わたって少しずつ添加した。その混合物を25℃で1.5時間撹拌した。クロロ-2-フ
ェニル-7-メトキシキノリン1C(8.61g、32.0ミリモル)を反応混合物に15分間に
わたって4回に分けて添加した。反応混合物を25℃で19時間撹拌した。得られる
懸濁液をH2O(650ml)に注ぎ、混合物をEt2O(3x150ml)で洗浄して過剰のクロロ
キノリンを除去した(EtOAcが後に更に有効であることがわかった)。水層を1N
HCl水溶液(計算して1.5当量が必要とした43.6mlの38ml)でpH 4-5に酸性にした
。沈殿した白色の固体を濾過により回収した。湿った固体を減圧でP2O5で乾燥さ
せてプロリン誘導体4B(12.6g、91%は2.3%w/wのDMSOを含む)をベージュ色の
固体として得た。1 H NMR (DMSO-d6) (回転異性体の2:1 混合物) 8.27 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 8.0
0, 7.98 (2d, J = 9.2, ~9.2 Hz, 1H), 7.48-7.56 (m, 3H), 7.45, 7.43 (2s, 1
H), 7.39 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.17 (dd, J = 9.2, 2.5 Hz, 1H), 5.53-5.59
(m, 1H), 4.34-4.41 (m, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.76 (ブロード s, 2H), 2.63-2.
73 (m, 1H), 2.32-2.43 (m, 1H), 1.36, 1.33 (2s, 9H). P1ビルディングブロック 実施例5 (1R,2R)/(1S,2R)1-アミノ-2-エチルシクロプロピルカルボン酸の混合物の合成
【0121】
【化78】
【0122】 a)50%のNaOH水溶液(H2O185ml中92.4g)中のベンジルトリエチルアンモニウム
クロリド(21.0g、92.19ミリモル)の懸濁液に、ジ-tert-ブチルマロネート(20.0g
、92.47ミリモル)及び1,2-ジブロモブタン(30.0g、138.93ミリモル)を連続して
添加した。その反応混合物をRTで一夜にわたって激しく撹拌し、次いで氷と水の
混合物を添加した。粗生成物をCH2Cl2 (3x)で抽出し、水(3x)そして食塩水で連
続して洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。残渣をフラッ
シュクロマトグラフィー(7cm、ヘキサン中2〜4%のEt2O)にかけて所望のシ
クロプロパン誘導体5c(19.1g、70.7ミリモル、収率76%)を得た。1 H NMR (CDCl3) 1.78-1.70 (m, 1H), 1.47 (s, 9H), 1.46 (s, 9H), 1.44-1.39
(m, 1H), 1.26-1.64 (m, 3H), 1.02 (t, 3H, J= 7.6 Hz). b)0℃の乾燥エーテル(100ml)中のカリウムtert-ブトキシド(6.71g、59.79ミリ
モル、4.4当量)の懸濁液に、H2O(270μL、15.00ミリモル、1.1当量)を添加した
。5分後に、エーテル(10ml)中のジエステル5c(3.675g、13.59ミリモル)を懸濁
液に添加した。反応混合物をRTで一夜撹拌し、次いで氷と水の混合物に注ぎ、エ
ーテル(3x)で洗浄した。水層を0℃で10%のクエン酸水溶液で酸性にし、AcOEt(
3x)で抽出した。合わせた有機層を水(2x)そして食塩水で連続して洗浄した。通
常の処理(Na2SO4、濾過、濃縮)後に、所望の酸5dを淡黄色の油(1.86g、8.68
ミリモル、収率64%)として単離した。1H NMR (CDCl3) 2.09-2.01 (m, 1H), 1
.98 (dd, J= 3.8, 9.2 Hz, 1H), 1.81- 1.70 (m, 1H), 1.66 (dd, J= 3.0, J= 8
.2 Hz, 1H), 1.63-1.56 (m, 1H), 1.51 (s, 9H), 1.0 (t, J= 7.3 Hz, 3H).
【0123】 c)乾燥ベンゼン(32ml)中の酸5d(2.017g、9.414ミリモル)に、Et3N(1.50ml、10.7
6ミリモル、1.14当量)及びDPPA(2.20ml、10.21ミリモル、1.08当量)を連続して
添加した。その反応混合物を3.5時間還流させ、次いで2-トリメチルシリルエタ
ノール(2.70ml、18.84ミリモル、2.0当量)を添加した。還流を一夜維持し、次い
で反応混合物をEt2Oで希釈し、10%のクエン酸水溶液、水、飽和NaHCO3水溶液、
水(2x)そして食塩水で連続して洗浄した。通常の処理(MgSO4、濾過、濃縮)後
に、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(5cm、10%のAcOEt-ヘキサン)により
精製して所望のカルバメート5e(2.60g、7.88ミリモル、収率84%)を淡黄色の油
として得た。MS (FAB) 330 (MH+); 1H NMR (CDCl3) 5.1 (bs, 1H), 4.18-4.13
(m, 2H), 1.68-1.38 (m, 4H), 1.45 (s, 9H), 1.24-1.18 (m, 1H), 1.00-0.96 (
m, 5H), 0.03 (s, 9H). d)カルバメート5e(258mg、0.783ミリモル)に、THF中の1.0MのTBAF溶液(940μL、
0.94ミリモル、1.2当量)を添加した。4.5時間後に、追加量の1.0MのTBAFを添加
した(626μL、0.63ミリモル、0.8当量)。その反応混合物をRTで一夜撹拌し、30
分間還流させ、次いでAcOEtで希釈した。その溶液を水(2x)そして食塩水で連続
して洗浄した。通常の処理(MgSO4、濾過及び濃縮)後に、所望のアミン5fを淡
黄色の液体として単離した(84mg、0.453ミリモル、収率58%)。1 H NMR (CDCl3) 1.96 (bs, 2H), 1.60-1.40 (m, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.31-1.2
0 (m, 1H), 1.14 (dd, J= 4.1, 7.3 Hz, 1H), 1.02 (dd, J= 4.1, 9.2 Hz, 1H),
0.94 (t, J= 7.3 Hz, 3H). 実施例6 t-ブチル-(1R,2R)/(1S,2R)1-アミノ-2-エチルシクロプロピルカルボキシレート
(実施例5から)の化学分割
【0124】
【化79】
【0125】 実施例5からの化合物5e(8.50g、25.86ミリモル)を45分間にわたって還流して
1MのTBAF/THF(26ml)で処理した。冷却した反応混合物をEtOAcで希釈し、水(3x)
そして食塩水(1x)で洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させて遊
離アミンを明黄色の油として得た。遊離アミンを無水CH2Cl2(120ml)に溶解し、N
MM(8.5ml、77.57ミリモル)、化合物2(実施例2)(10.08g、27.15ミリモル)
及びHATU(11.79g、31.03ミリモル)を連続して添加した。その反応混合物をRTで
一夜撹拌し、次いで前記のように処理した。粗ジアステレオマー混合物をフラッ
シュクロマトグラフィー(溶離剤:ヘキサン:Et2O;25:75)により分離してジ
ペプチド6a(極性の小さい溶離スポット)を白色のフォーム(4.42g;理論収率の
64%)として得、また6b(極性の大きい溶離スポット)を象牙色のフォーム(4g、
理論収率の57%)として得た。この時点で両方の異性体を分離したが、絶対立体
化学は依然としてわからなかった。 実施例7 既知のt-ブチル(1R-アミノ-2R-エチルシクロプロピルカルボキシレートとの相関
関係による化合物6a及び6bの絶対立体化学の決定
【0126】
【化80】
【0127】 モントリオール大学のA. Charette教授が示された絶対立体化学を有する化合
物7aを提供し、これをX線結晶学(J. Am. Chem. Soc., 1995, 117, 12721)に
より測定した。化合物7a(13.2mg、0.046ミリモル)を1MのHCl/EtOAc(240μL)に溶
解し、約48時間撹拌した。その混合物を蒸発、乾燥させて化合物7bを明黄色のペ
ーストとして得、CH2Cl2中のNMM(20.3μL、0.185ミリモル)及びHATU(21.1mg、0.
056ミリモル)を使用して、実施例6に記載された化合物2(18mg、0.049ミリモル
)にカップリングした。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ヘキ
サン:Et2O;50:50)により精製してジペプチド7cを油(7.7mg、31%)として得た
。TLC、HPLC及びNMR比較により、ジペプチド7cは実施例6で得られた極性の小さ
い化合物6aと同じであることがわかり、こうして6aの絶対立体化学を(1R,2R)と
して同定した。 実施例8 (1R,2R)/(1S,2R)1-Boc-アミノ-2-エチルシクロプロピルカルボン酸(8a)の調製
【0128】
【化81】
【0129】 実施例5からのカルバメート5e(2.6g、7.88ミリモル)を0℃のTFA中で40分間
撹拌した。次いで混合物を濃縮し、THF(10ml)で希釈した。NaOH水溶液(700mg、H 2 O8.8ml中17.5ミリモル)を添加し、続いて(Boc)2O(2.06g、9.44ミリモル、1.2当
量)のTHF(13ml)溶液を添加した。その反応混合物をRTで一夜撹拌し(必要とされ
る場合に10%のNaOH水溶液を添加することによりpHを8に保った)、次いでH2O
で希釈し、Et2O(3x)で洗浄し、0℃で10%のクエン酸水溶液で酸性にした。水層
をEtOAc(3x)で抽出し、H2O(2X)そして食塩水で連続して洗浄した。通常の処理(
MgSO4、濾過及び濃縮)後に、所望のBoc保護アミノ酸(8a)(788mg、3.44ミリモル
、収率44%)を単離した。1H NMR (CDCl3) 5.18 (bs, 1H), 1.64-1.58 (m, 2H),
1.55-1.42 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.32-1.25 (m, 1H), 0.99 (t, 3H, J= 7.3
Hz). (1R,2R)/(1S,2R)-1-Boc-アミノ-2-エチルシクロプロピルカルボン酸メチルエス
テル(8b)の調製
【0130】
【化82】
【0131】 Boc誘導体8a(0.30g、1.31ミリモル)をEt2O(10ml)に溶解し、わずかに過剰のジ
アゾメタンの黄色が残るまで、0℃のEt2O中の新たに調製したジアゾメタンで処
理した。RTで20分間撹拌した後、反応混合物を濃縮、乾燥させて8bを透明な無色
の油(0.32g、100%)として得た。1 H NMR (CDCl3) 5.1 (bs, 1H), 3.71 (s, 3H), 1.62-1.57 (m, 2H), 1.55 (s,
9H), 1.53-1.43 (m, 1H), 1.28-1.21 (m, 2H), 0.95 (t, J = 7.3 Hz, 3H). 実施例9 メチル(1R,2R)/(1S,2R)Boc-1-アミノ-2-エチルシクロプロピルカルボキシレート
の酵素分割
【0132】
【化83】
【0133】 a)実施例8の(1S,2R)/(1R,2R)1-Boc-アミノ-2-エチルカルボン酸メチルエステル
の鏡像体混合物(0.31g、1.27ミリモル)をアセトン(3ml)に溶解し、次いで水(7ml
)で希釈し、その間迅速に撹拌した。溶液のpHを0.05MのNaOH水溶液で7.5に調節
し、その後にアルカラーゼ(登録商標)〔ノボ・ノルディスク・インダストリア
ルズからの2.4Lエキス〕(300mg)を添加した。インキュベーション中に、pHをNaO
Hで安定化し、pHスタットをセットアップしてNaOH溶液の添加を監視した。40時
間後に、混合物をEtOAc及びH2O(飽和NaHCO3溶液5mlとともに)で希釈し、相を
分離した。水相を10%のHCl水溶液で酸性にし、EtOAcで抽出し、乾燥させ(MgSO 4 )、濾過し、濃縮して酸9a(48.5mg)を得た。実施例6及び7に記載された相関
関係を使用して、絶対立体化学を決定した。 b)酸9aのアリコートをEt2O中でジアゾメタンで処理してメチルエステルを得、続
いてキラルカラム〔キラルセル(登録商標)OD-H、2.5%イソプロパノール/ヘ
キサン、イソクラチック〕を使用するHPLCにより分析して(S,R)異性体の51:1の
比を示した。 a')その有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して加水分解されなかったエ
ステル(0.248g)を得た。この物質を、pHが安定に留まるまで(98時間)、再度上記
酵素プロトコルにかけた。前記のように抽出した後、加水分解されなかったエス
テル0.146mg(100%)を回収した。キラルカラムを使用するHPLCによる分析は(1R,
2R)異性体の有利な>50:1の比を示した。 b')その水相を10%のHCl水溶液で酸性にし、EtOAcで抽出し、乾燥させ(MgSO4
、濾過し、濃縮して酸類似体(82mg)を得た。この物質の一部をジアゾメタンで処
理し、次いで前記のようにキラルカラムを使用するHPLCにより分析し、これは(1
S,2R)誘導体の65:1の比を示した。 実施例10 (1R,2S)/(1S,2S)1-アミノ-2-エチルシクロプロピルカルボン酸の合成
【0134】
【化84】
【0135】 実施例5に記載された酸5dから開始した。 c)CH3CN(25ml)中の5d(1.023g、4.77ミリモル)に、DBU(860μL、5.75ミリモル、1
.2当量)及び臭化アリル(620μL、7.16ミリモル、1.5当量)を連続して添加した。
その反応混合物をRTで4時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣をEt2Oで希釈し、10
%のクエン酸水溶液(2x)、H2O、飽和NaHCO3水溶液、H2O(2x)そして食塩水で連続
して洗浄した。通常の処理(MgSO4、濾過及び濃縮)後に、所望のエステル10aを
無色の油として単離した(1.106g、3.35ミリモル、収率91%)。MS (FAB) 255 (
MH+); 1H NMR (CDCl3) 5.96-5.86 (m, 1H), 5.37-5.22 (m, 2H), 4.70-4.65 (m
, 1H), 4.57-4.52 (m, 1H), 1.87-1.79 (m, 1H), 1.47 (s, 9H), 1.45-1.40 (m,
1H), 1.33-1.24 (m, 3H), 1.03 (t, J=7.3 Hz, 3H). d)乾燥CH2Cl2(5ml)中のエステル10a(1.106g、4.349ミリモル)に、RTでTFA(5ml)
を添加した。その反応混合物を1.5時間撹拌し、次いで濃縮して10b(854mg、4.30
8ミリモル、収率99%)を得た。MS (FAB) 199 (MH+); 1H NMR (CDCl3) 5.99-5.7
9 (m, 1H), 5.40-5.30 (m, 2H), 4.71-4.62 (m, 2H), 2.22-2.00 (m, 2H), 1.95
-1.88 (m, 1H), 1.84-1.57 (m, 2H), 0.98 (t, J= 7.3 Hz, 3H).
【0136】 e)乾燥ベンゼン(14.8ml)中の酸10b(853mg、4.30ミリモル)に、Et3N(684μL、4.9
1ミリモル、1.14当量)及びDPPA(992μL、4.60ミリモル、1.07当量)を連続して添
加した。その反応混合物を4.5時間還流させ、次いで2-トリメチルシリルエタノ
ール(1.23ml、8.58ミリモル、2.0当量)を添加した。還流を一夜保ち、次いで反
応混合物をEt2Oで希釈し、10%のクエン酸水溶液、水、飽和NaHCO3水溶液、水(2
x)そして食塩水で連続して洗浄した。通常の処理(MgSO4、濾過、濃縮)後に、
残渣をフラッシュクロマトグラフィー(5cm、10〜15%のAcOEt-ヘキサン)にかけ
てカルバメート10c(1.212g、3.866ミリモル、収率90%)を淡黄色の油として得た
。MS (FAB) 314 (MH+); 1H NMR (CDCl3) 5.93-5.84 (m, 1H), 5.32-5.20 (m, 2
H), 5.05 (bs, 1H), 4.60-4.56 (m, 2H), 4.20-4.11 (m, 2H), 1.71-1.60 (m, 3
H), 1.39-1.22 (m, 1H), 1.03 (t, J= 7.6 Hz, 3H), 0.96-0.86 (m, 1H), 0.04
(s, 9H).
【0137】 f)カルバメート10c(267mg、0.810ミリモル)に、THF中の1.0MのTBAF溶液(1.62ml
、1.62ミリモル、2.0当量)を添加した。その反応混合物をRTで一夜撹拌し、30分
間還流させ、次いでAcOEtで希釈した。その溶液を水(2x)そして食塩水で連続し
て洗浄した。通常の処理(MgSO4、濾過及び濃縮)後に、所望のアミン10dを淡黄色
の液体として単離した(122mg、0.721ミリモル、収率89%)。1H NMR (CDCl3) 5.
94-5.86 (m,1H), 5.31-5.22 (m, 2H), 4.58 (d, J= 5.7 Hz, 2H), 1.75 (bs, 2H
), 1.61-1.53 (m, 2H), 1.51-1.42 (m, 2H), 1.00 (t, J= 7.3 Hz, 3H), 0.70-0
.62 (m, 1H). 実施例11 エチル-(1R,2S)/(1S,2S)-1-アミノ-2-ビニルシクロプロピルカルボキシレートの
合成
【0138】
【化85】
【0139】 a)-78℃のカリウムtert-ブトキシド(4.62g、41.17ミリモル、1.1当量)のTHF溶液
(180ml)に、THF(45ml)中の市販のイミン11a(10.0g、37.41ミリモル)を添加した
。その反応混合物を0℃に温め、この温度で40分間撹拌した。次いで混合物を1,
4-ジブロモブテン11b(8.0g、37.40ミリモル)の添加のために-78℃に冷却し、次
いで0℃で1時間撹拌し、カリウムtert-ブトキシド(4.62g、41.17ミリモル、1.
1当量)の添加のために-78℃に冷却した。反応混合物を最後に0℃でもう1時間
撹拌し、濃縮して化合物11cを得た。 b,c,d)11cをEt2O(265ml)に吸収させ、1NのHCl水溶液(106ml)で処理した。RTで3.
5時間後に、層を分離し、水層をEt2O(2x)で洗浄し、飽和NaHCO3水溶液で塩基性
にした。所望のアミンをEt2O(3x)で抽出し、合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄
した。通常の処理(MgSO4、濾過及び濃縮)後に、残渣をジオキサン中の4N HCl溶
液(187ml、748ミリモル)で処理した。濃縮後に、塩酸塩11dを褐色の固体(2.46
7g、12.87ミリモル、収率34%)として単離した。1H NMR (CDCl3) 9.17 (bs, 3H
), 5.75-5.66 (m, 1H), 5.39 (d, J= 17.2 Hz, 1H), 5.21 (d, J= 10.2 Hz, 1H)
, 4.35-4.21 (m, 2H), 2.77-2.70 (m, 1H), 2.05 (dd, J= 6.4, 10.2 Hz, 1H),
1.75 (dd, J= 6.4, 8.3 Hz, 1H),1.33 (t, J= 7.0 Hz, 3H). 実施例12 (1R,2S/1S,2S)-1-Boc-アミノ-2-ビニルシクロプロピルカルボン酸エチルエステ
ルの調製
【0140】
【化86】
【0141】 塩酸塩11d(1.0g、5.2ミリモル)及び(Boc)2O(1.2g、5.7ミリモル)をTHF(30ml)
に溶解し、DMAP(0.13g、1.04ミリモル、0.2当量)及びジイソプロピルエチルアミ
ン(2.8ml、15.6ミリモル)で処理した。その反応混合物を24時間撹拌し、その後
にEtOAc(40ml)で希釈し、飽和NaHCO3水溶液、5%のHCl水溶液、そして飽和食塩
水で連続して洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮してフラッ
シュクロマトグラフィー(15%のEtOAc/ヘキサン)による精製後に12a(0.29g、2
3%)を得た。1H NMR (CDCl3) 5.80-5.72 (m, 1H), 5.29-5.25 (dd, J = 17.2,
17.2 Hz, 1H), 5.24-5.1 (bs, 1H), 5.10 (dd, J = 9.2, 9.2 Hz, 1H), 4.22-4.
13 (m, 2H), 2.15-2.04 (m, 1H), 1.85-1.73 (bs, 1H), 1.55-1.5 (m, 1H), 1.4
9 (s, 9H), 1.26 (t, J = 7.3 Hz, 3H). 実施例13 エチル(1R,2S)/(1S,2S)1-アミノ-2-ビニルシクロプロピルカルボキシレートの酵
素分割
【0142】
【化87】
【0143】 a)ラセミ誘導体12a(0.29g、1.14ミリモル)をアセトン(5ml)に溶解し、H2O(10ml)
で希釈した。pHを0.2NのNaOH水溶液で7.2に調節し、その後にアルカラーゼ(登
録商標)を添加した(300mg)。pHをインキュベーション中に一定に保つため、理
論量の塩基が添加されるまで、NaOH溶液をpHスタット滴定装置により9日間にわ
たって添加した。実施例9に記載された酸/塩基抽出後に、加水分解されなかっ
たエステル(0.15g、100%)及び加水分解された物質(0.139g、95%)を単離した。
キラルカラムを使用するHPLCによる加水分解されなかったエステルの分析は所望
の化合物13cの43:1の比を示した。化合物206(式中、R1はビニルである、表2)
を水素化して(1気圧のH2のもとに45分間にわたって20%Pd(OH)2約1mlでEtOH1m
l中の10.8mg、0.015ミリモルを水素化して)化合物214(式中、R1はエチルであ
る、表2)を得た。化合物214は実施例6及び7に記載された化学的相関関係に
基づいて(1R,2R)立体化学に帰属され、化合物206(R1=ビニル)が13c(R1=ビニ
ルのため1R,2Sではあるが)により示されるのと同じ絶対配置を有することを示
した。 HPLC分析の条件:キラルセル(登録商標)OD-H(4.6mmx25cm)、2.5%のイソプ
ロパノール/ヘキサンの移動相を使用するイソクラチック条件 実施例14 ジベンゾイル-D-酒石酸による結晶化による(1R,2S)/(1S,2S)1-アミノ-2-ビニル
シクロプロピルカルボキシレートの分割
【0144】
【化88】
【0145】 EtOAc(800ml)中の粗ラセミ(1S,2S及び1R,2S)エチル1-アミノ-2-ビニルシクロ
プロピルカルボキシレート〔実施例13に記載されたようにしてN-(ジフェニルメ
チレン)グリシンエチルエステル(25.0g、93.5モル)から得た〕の溶液に、ジベン
ゾイル-D-酒石酸(33.5g、93.5モル)を添加した。その混合物を加熱、還流し、RT
で15分間放置し、次いで0℃に冷却した。白色の固体を30分後に得た。固体を濾
過し、EtOAc(100ml)で洗浄し、空気乾燥した。固体をアセトン(70ml)中で懸濁さ
せ、音波処理し、濾過した(3x)。次に固体を熱アセトン中で2回再結晶した(ク
ロップA)。母液を濃縮し、残渣を熱アセトン中で3回再結晶した(クロップB
)。ジベンゾイル-D-酒石酸塩の無定形の白色の固体の2種のクロップを合わせ(
5.53g)、Et2O(250ml)及び飽和NaHCO3溶液(150ml)の混合物中で懸濁させた。有機
層を食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過した。濾液を1NのHCl/Et2O (100
ml)で希釈し、減圧で濃縮した。油状残渣をCCl4とともに蒸発させてエチル1(R)-
アミノ-2(S)-ビニルシクロプロパンカルボキシレート塩酸塩(940mg、収率11%)
を白色の吸湿性固体として得た(その絶対立体化学が実施例13の化合物13cとの
(c 1.14 MeOH); 1H NMR (DMSO-d6) 9.07 (ブロード s, 2H), 5.64 (ddd, J=17
.2, 10.4, 8.7 Hz, 1H), 5.36 (dd, J=17.2, 1.6 Hz, 1H), 5.19 (dd, J=10.4,
1.6 Hz, 1H), 4.24-4.16 (m, 2H), 2.51-2.45 (m, DMSOにより妨害されたピーク
, 1H), 1.84 (dd, J=10.0, 6.0 Hz, 1H), 1.64 (dd, J=8.3, 6.0 Hz, 1H), 1.23
(t, J=7.1 Hz, 3H); MS (ESI) m/z 156 (MH)+; 鏡像体純度をBoc誘導体(実施
例13)のHPLC分析(キラルパックAS(登録商標)カラム、Hex:i-PrOH)により測
定したところ、91%eeであった。 P4-P2ビルディングブロック 実施例15 セグメント:Ac-Chg-Chg-Pro(4(R)-ナフタレン-1-イルメトキシ)-OH(15g)の合成
【0146】
【化89】
【0147】 化合物15a(実施例2からの化合物2と同じ)(4.45g、11.98ミリモル)を無水C
H3CN (60ml)に溶解し、DBU(2.2ml、14.38ミリモル)及び臭化アリル(1.1ml、13.1
8ミリモル)を連続して添加し、反応混合物をRTで24時間撹拌した。混合物を濃縮
し、得られる油をEtOAc及び水で希釈し、水(2x)そして食塩水(1x)で連続して洗
浄した。EtOAc層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発、乾燥させた。黄色の油を
フラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ヘキサン:EtOAc;90:10〜85:15)に
より精製して生成物15bを黄色の油(2、4.17g;収率85%)として得た。MS (FA
B) 412 MH+ 1 H NMR (CDCl3), 回転異性体約1:2の混合物 , (d, J= 8Hz, 1H), 7.87 (d, J=
8Hz, 1H), 7.82 (d, J= 8Hz, 1H), 7.55-7.41 (m, 4H), 5.95-5.85 (m, 1H), 5.
34-5.21 (m, 2H), 5.03-4.88 (m, 2H), 4.70-4.56 (m, 2H), 4.48 & 4.39 (t, J
= 8, 15Hz, 1H), 4.28-4.23 (m, 1H), 3.81-3.55 (m, 2H), 2.46-2.36 (m, 1H),
2.13-2.05 (m, 1H), 1.44 &1.41 (s, 9H).
【0148】 化合物15b(2.08g、5.05ミリモル)をRTで30分間にわたって4N HCl/ジオキサ
ンで処理した。蒸発、乾燥させて相当するアミン-HClを油として得た。アミン-H
Cl 15cを無水DCM(25ml)に溶解し、NMM(2.2ml、20.22ミリモル)、Boc-Chg-OH・H2 O(1.53g、5.56ミリモル)及びTBTU(1.95g、6.07ミリモル)を連続して添加した。
反応混合物をRTで一夜撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、10%クエン酸水溶液(2x)
、飽和NaHCO3水溶液(2x)、水(2x)そして食塩水(1x)で連続して洗浄した。EtOAc
層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発、乾燥させて粗生成物15dを黄白色のフォ
ーム(約2.78g、収率100%)として得た。MS (FAB) 551.4 MH+. 1H NMR (CDCl 3 ) 8.03(d, J= 8Hz, 1H), 7.86 (b d, J= 8.5Hz, 1H), 7.84 (d, J= 8Hz, 1H),
7.56-7.40 (m, 4H), 5.92-5.85 (m, 1H), 5.31 (dd, J= 1, 17Hz, 1H), 5.22 (
dd, J= 1, 10Hz, 1H), 5.17 (d, J= 9Hz, 1H), 5.05 (d, J= 12Hz, 1H), 4.91 (
d, J= 12Hz, 1H), 4.67-4.60 (m, 3H), 4.31-4.27 (m, 2H), 4.16 (b d, J= 11H
z, 1H), 3.71 (dd, J= 4, 11Hz, 1H), 2.47-2.41 (m, 1H), 2.08-1.99 (m,1H),
1.85-1.63 (m, 5H), 1.44-1.40 (m, 1H), 1.36 (s, 9H), 1.28-1.00 (m, 5H).
【0149】 粗ジペプチド15d(約5.05ミリモル)を化合物15cの合成について記載されたよ
うに4N HCl/ジオキサン(25ml)で処理した。粗塩酸塩を化合物15dの合成について
記載されたようにDCM(25ml)中でNMM(2.22ml、20.22ミリモル)及びTBTU(1.95g
、6.07ミリモル)とともにBoc-Chg-OH・H2O(1.53g、5.55ミリモル)にカップリン
グして粗トリペプチド15eを黄色の油フォームとして得た。粗物質をフラッシュ
クロマトグラフィー(溶離剤:ヘキサン:EtOAc;80:20〜75:25)により精製し
てトリペプチド15eを白色のフォーム(2.75g;2工程で収率79%)として得た。
MS (FAB) 690.5 MH+. 1H NMR (CDCl3), 主として一種の回転異性体, 8.06 (d
, J= 8Hz, 1H), 7.87 (b d, J= 8.5Hz, 1H), 7.82 (d, J= 8Hz, 1H), 7.57-7.40
(m, 4H), 6.41 (d, J= 8.5Hz, 1H), 5.92-5.84 (m, 1H), 5.31 (dd, J= 1, 17H
z, 1H), 5.23 (dd, J= 1, 10.5Hz, 1H), 5.04 (d, J= 12Hz, 1H), 4.98 (b d, J
= 7Hz, 1H), 4.93 (d, J=12Hz, 1H), 4.63-4.58 (m, 4H), 4.29-4.25 (m, 1H),
4.10-4.07 (m, 1H), 3.90-3.84 (m, 1H), 3.72 (dd, J= 4, 11Hz, 1H), 2.48-2.
40 (m, 1H), 2.07-1.99 (m, 1H), 1.83-1.55 (m, 12H), 1.43 (s, 9H), 1.23-0.
89 (m, 10H).
【0150】 トリペプチド15e(2.75g、3.99ミリモル)を化合物15cの合成について記載さ
れたように4N HCl/ジオキサン(20ml)で処理した。粗塩酸塩を無水DCM(20ml)に溶
解し、NMM(1.75ml、15.94ミリモル)及び無水酢酸(752μl、7.97ミリモル)を連続
して添加した。反応混合物をRTで一夜撹拌し、次いでEtOAcで希釈した。有機層
を10%クエン酸水溶液(2x)、飽和NaHCO3水溶液(2x)、水(2x)そして食塩水(1x)で
連続して洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発、乾燥させて粗トリペプチ
ド15fを白色のフォーム(2.48g、収率98%)として得た。 MS (FAB) 632.4 MH+l. 1H NMR (CDCl3), 主として一種の回転異性体, 8.06(b
d, J= 8Hz, 1H), 7.87 (b d, J= 8Hz, 1H), 7.83 (d, J= 8Hz, 1H), 7.58-7.40
(m, 4H), 6.36 (d, J= 9Hz, 1H), 6.01 (d, J= 9Hz, 1H), 5.94-5.83 (m, 1H),
5.34-5.28 (m, 1H), 5.25-5.21 (m, 1H), 5.05 (d, J= 12Hz, 1H), 4.94 (d, J=
12Hz, 1H), 4.64-4.57 (m, 4H), 4.30-4.23 (m, 2H), 4.12-4.08 (m, 1H), 3.7
3 (dd, J= 4, 11Hz, 1H), 2.49-2.42 (m, 1H), 2.08-2.01 (m, 1H), 1.99 (s, 3
H), 1.85-1.53 (m, 11H), 1.25-0.88 (m, 11H).
【0151】 粗トリペプチド15f(2.48g、3.93ミリモル)をCH3CN:DCMの無水混合物(20ml)に
溶解した。トリフェニルホスフィン(53.5mg、0.200ミリモル)及びテトラキス(
トリフェニルホスフィン)-パラジウム(0)触媒(117.9mg、0.102ミリモル)を連続
して添加し、続いてピロリジン(353.9μL、4.24ミリモル)を添加した。反応混合
物をRTで18時間撹拌した。その後、溶媒を蒸発させた。残渣をEtOAc及び10%ク
エン酸水溶液に溶解し、更に10%クエン酸水溶液でもう2回、水(2x)、そして食
塩水(1x)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。粗生
成物をEt2O:DCM(85:15)中ですり砕いて、濾過後にトリペプチド15gを白色の固
体(2.09g、収率90%)として得た。MS (FAB) 592.4 MH+ 614.3 (M+Na) +. 1 H NMR (CDCl3), 主として一種の回転異性体, 8.08 (d, J= 8Hz, 1H), 7.93 (b
d, J= 9Hz, 1H), 7.88 (b d, J= 8Hz, 1H), 7.82 (d, J= 8Hz, 1H), 7.57-7.4
1 (m, 4H), 6.47 (d, J= 8.5Hz, 1H), 5.05 (d, J= 12.5Hz, 1H), 4.94 (d, J=
12.5Hz, 1H), 4.73 (t, J= 9.5, 19Hz, 1H), 4.44-4.35 (m, 2H), 4.26 (b s, 1
H), 4.19 (d, J= 11.5Hz, 1H), 3.75 (dd, J= 4, 11Hz, 1H), 2.47 (b dd, J= 7
.5, 13.5Hz, 1H), 2.20-2.11 (m, 1H), 2.04 (s, 3H), 1.88-1.41 (m, 11H), 1.
30-0.80 (11H). 実施例16 セグメントAc-Chg-Val-Pro(4(R)-ナフタレン-1-イルメトキシ)-OH(16e)の合成
【0152】
【化90】
【0153】 化合物16a(2.89g、7.02ミリモル)を化合物15cの合成について記載されたよう
に4N HCl/ジオキサン(30ml)で処理した。粗塩酸塩を化合物15dの合成について記
載されたようにDCM(35ml)中で3.5時間にわたってNMM(3.1ml、28.09ミリモル)及
びTBTU(2.71g、8.43ミリモル)とともにBoc-Val-OH (1.53g、7.73ミリモル)にカ
ップリングして粗ジペプチド16bを象牙色のフォーム(約3.60g、収率100%)と
して得た。 MS (FAB) 509.3 MH- 511.3 MH+ 533.2 (M+Na)+. 1H NMR (CDCl3) 8.04
(b d, J= 8Hz, 1H), 7.87 (b d, J= 7Hz, 1H), 7.82 (d, J= 8Hz, 1H), 7.56-7.
40 (m, 4H), 5.93-5.85 (m, 1H), 5.34-5.28 (m, 1H), 5.24-5.19 (m, 2H), 5.0
4 (d, J= 12Hz, 1H), 4.92 (d, J= 12Hz, 1H), 4.67-4.60 (m, 3H), 4.31-4.26
(m, 2H), 4.11-4.09 (m, 1H), 3.72 (dd, J= 4, 11Hz, 1H), 2.48-2.41 (m, 1H)
, 2.07-1.99 (m, 1H), 1.44-1.36 (m, 1H), 1.37 (s, 9H), 1.01 (d, J= 7Hz, 3
H), 0.93 (d, J= 7Hz, 3H).
【0154】 粗ジペプチド16b(約7.02ミリモル)を化合物15cの合成について記載されたよ
うに4N HCl/ジオキサン(30ml)で処理した。粗塩酸塩を化合物15dの合成について
記載されたようにCH2Cl2 (35ml)中でNMM(3.1ml、28.09ミリモル)及びTBTU(2.71g
、8.43ミリモル)とともにBoc-Chg-OH・H2O(2.13g、7.73ミリモル)にカップリン
グして粗トリペプチド16cを象牙色のフォーム(約4.6g、収率100%)として得た
。 MS (FAB) 648.5 MH- 672.4 (M+Na) +. 1H NMR (CDCl3) 8.06 (b d, J=8H
z, 1H), 7.87 (b d, J= 7.5 Hz, 1H), 7.82 (b d , J= 8Hz, 1H), 7.57-7.40 (m
, 4H), 6.46 (b d, J= 8.5Hz, 1H), 5.94-5.84 (m, 1H), 5.31 (dd, J= 1, 17Hz
, 1H), 5.23 (dd, J= 1, 10.5Hz, 1H), 5.03 (d, J= 12Hz, 1H), 5.00-4.97 (m,
1H), 4.93 (d, J=, 12Hz, 1H), 4.63-4.59 (m, 4H), 4.29-4.27 (m, 1H), 4.10
-4.07 (m, 1H), 3.92-3.86 (m, 1H), 3.72 (dd, J= 5, 11Hz, 1H), 2.48-2.41 (
m, 1H), 2.10-1.99 (m, 1H), 1.76-1.57 (m, 6H), 1.43 (s, 9H), 1.20-0.92 (m
, 6H), 1.00 (d, J= 7Hz, 3H), 0.93 (d, J= 7Hz, 3H).
【0155】 粗トリペプチド16c(約7.02ミリモル)を化合物15cの合成について記載された
ように4N HCl/ジオキサン(30ml)で処理した。粗塩酸塩を化合物15dの合成につい
て記載されたようにCH2Cl2 (35ml)中で無水酢酸(1.33ml、14.05ミリモル)及びNM
M(3.1ml、28.09ミリモル)で更に処理した。粗生成物をフラッシュ精製(溶離剤
:ヘキサン:EtOAc;30:70)してアセチル化保護トリペプチド16dを白色のフォ
ーム(3.39g、3工程で収率81%)として得た。 MS (FAB) 590.3 MH- 592.4 MH+ 614.4 (M+Na)+ 1 H NMR (CDCl3), 主として一種の回転異性体, 8.06 (d, J= 8Hz, 1H), 7.88 (b
d, J= 8Hz, 1H), 7.83 (d, J= 8Hz, 1H), 7.58-7.41 (m, 4H), 6.37 (d, J= 9
Hz, 1H), 5.97 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 5.94-5.84 (m, 1H), 5.31 (dd, J= 1, 17H
z, 1H), 5.24 (dd, J= 1, 10.5 Hz, 1H), 5.05 (d, J= 12Hz, 1H), 4.94 (d, J=
12Hz, 1H), 4.66-4.57 (m, 4H), 4.31-4.22 (m, 2H), 4.11-4.05 (m, 1H), 3.7
3 (dd, J= 4.5, 11Hz, 1H), 2.50-2.43 (m, 1H), 2.09-2.01 (m, 2H), 2.00 (s,
3H), 1.68-1.55 (m, 5H), 1.15-0.89 (m, 6H), 0.99 (d, J= 7Hz, 3H), 0.91 (
d, J= 7Hz, 3H).
【0156】 アセチル化トリペプチド16d(3.39g、5.73ミリモル)を化合物15gの合成につい
て記載されたように無水CH3CN:DCM の1:1混合物(30ml)中でトリフェニルホスフ
ィン(78.1mg、0.298ミリモル)及びピロリジン(516μL、6.19ミリモル)とともに
テトラキス(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(0)触媒(172.1mg、0.149ミ
リモル)により脱保護した。明黄色のフォーム粗生成物をEt2O:DCM(85:15)中で
すり砕いて濾過後にトリペプチド16eをオフホワイトの固体(3.0g、収率95%)と
して得た。 MS (FAB) 550.3 MH- 1 H NMR (CDCl3) 8.08 (d, J= 8Hz, 1H), 8.04 (b d, J= 9Hz, 1H), 7.88 (b d,
J= 7.5Hz, 1H), 7.82 (d, J= 8Hz, 1H), 7.58-7.37 (m, 5H), 5.05 (d, J= 12H
z, 1H), 4.94 (d, J= 12Hz, 1H), 4.61 (t, J= 9.5, 19.5Hz, 1H), 4.46-4.37 (
m, 2H), 4.27 (b s, 1H), 4.17 (d, J= 11Hz, 1H), 3.74 (dd, J= 4, 11Hz, 1H)
, 2.49 (b dd, J= 7.5, 13Hz, 1H), 2.17-2.09 (m, 1H), 2.04 (s, 3H), 2.03-1
.94 (m, 1H), 1.79 (b d, J= 12.5Hz, 1H), 1.62-1.43 (m, 5H), 1.08-0.85 (m,
5H), 1.00 (d, J= 7Hz, 3H), 0.90 (d, J= 7Hz, 3H).
【0157】 表1〜4の化合物 実施例17 表1の化合物104の合成
【0158】
【化91】
【0159】 化合物17a(4.27g、7.93ミリモル、実施例6で化合物6aとして記載された)を5
時間にわたって化合物15cについて記載されたように4N HCl/ジオキサン(40ml)で
処理した。粗塩酸塩をTHF(10ml)に溶解し、H2O(5ml)中のNaOH (348.7mg、8.72ミ
リモル)の溶液を添加し、続いてTHF(13ml)に溶解した(Boc)2O(1.73g、7.93ミリ
モル)を滴下して添加した。必要に応じて、pHを10%NaOH水溶液の添加により8
に維持した。反応混合物を激しく撹拌し、次いでEt2O及びH2Oで希釈し、Et2Oで
1回以上抽出した。水層を10%のクエン酸水溶液で酸性にした。混合物をEtOAc(
3x)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物をH2O(2x)、食塩水(1x)で洗浄し、乾燥さ
せ(MgSO4)、濾過し、蒸発、乾燥させて粗化合物17bを象牙色のフォーム(約7.
93ミリモル)として得た。MS (FAB) 481.3 MH- 1H NMR (CDCl3), 回転異性
体の約1:1 混合物, 8.04 (bd, J= 7.5Hz, 1H), 7.87 (b d, J= 7.5Hz, 1H), 7.
82 (d, J= 7.5Hz, 1H), 7.56-7.40 (m, 5H), 4.96 (b s, 2H), 4.33 (t, J= 7.5
, 14.5Hz, 1H), 4.21-4.09 (m, 0.5H), 3.99-3.84 (m, 0.5H), 3.78-3.75 (m, 0
.5H), 3.68-3.62 (m, 0.5H), 3.61-3.42 (m, 1H), 2.55-2.41 (m, 1H), 2.22-2.
11 (m, 1H), 1.61-1.52 (m, 3H), 1.43 (s, 9H), 1.40-1.31 (m, 1H), 1.25-1.1
9 (m, 1H), 0.99 (t, J= 7.5, 14.5Hz, 3H).
【0160】 化合物17b(約7.93ミリモル)を化合物15bについて記載されたように無水CH3C
N (40ml)中で48時間にわたってDBU(1.18ml、93ミリモル)及び臭化アリル(4.12ml
、47.61ミリモル)で処理してアリル化ジペプチド17cを象牙色のフォーム(3.54g
;2工程で収率86%)として得た。MS (FAB) 521.3 MH- 545.2 (M+Na)+. 1 H NMR (CDCl3), 回転異性体の約1:1 混合物, 8.05 (b d, J= 8Hz, 1H), 7.8
6 (b d, J= 7.5Hz, 1H), 7.82 (d, J= 8Hz, 1H), 7.55-7.40 (m, 5H), 5.88-5.7
9 (m, 1H), 5.27 (b d, J= 17.5Hz, 1H), 5.18 (b d, J= 10Hz, 1H), 5.03-4.89
(m, 2H), 4.63-4.50 (m, 2H), 4.44-4.19 (m, 2H), 4.00-3.40 (m, 2H), 2.70-
2.02 (m, 2H), 1.66-1.35 (m, 5H), 1.44 (s, 9H), 0.95 (t, J= 7.5, 14.5Hz,
3H). 粗ジペプチド17c(1.18g、2.26ミリモル)を化合物15cについて記載されたよう
に4N HCl/ジオキサン(35ml)で処理した。粗塩酸塩を化合物15dについて記載され
たようにDCM(11ml)中でNMM(993μL、9.03ミリモル)及びTBTU(870mg、2.71ミリモ
ル)とともにBoc-Chg-OH・H2O(684mg、2.48ミリモル)にカップリングして粗トリ
ペプチド17dを象牙色のフォーム(1.41g、95%)として得た。MS (FAB) 660.4
MH- 662.3 MH+. 1H NMR (CDCl3), 主として一種の回転異性体, 8.03 (b
d, J= 8Hz, 1H), 7.85 (b d, J= 8Hz, 1H), 7.81 (d, J= 8Hz, 1H), 7.56-7.39
(m, 5H), 5.88-5.77 (m, 1H), 5.26 (dd, J= 1.5, 17Hz, 1H), 5.15 (dd, J= 1
.5, 10.5Hz, 1H), 5.12 (s, 1H), 5.02-4.92 (m, 2H), 4.72-4.59 (m, 1H), 4.5
7-4.46 (m, 1H), 4.42-4.35 (m, 1H), 4.33-4.20 (m, 1H), 4.02-3.90 (m, 1H),
3.78-3.70 (m, 1H), 3.67-3.51 (m, 1H), 2.71-2.61 (m, 1H), 2.12-2.02 (m,
1H), 1.79-1.48 (m, 10H), 1.45-1.39 (m, 1H), 1.38 (s, 9H), 1.25-1.01 (m,
5H), 0.94 (t, J=7.5, 14Hz, 3H).
【0161】 粗トリペプチド17d(265mg、0.400ミリモル)を化合物15cについて記載されたよ
うに4N HCl/ジオキサン(3ml)で処理した。粗塩酸塩を実施例15dについて記載さ
れたようにDCM(3ml)中でNMM(176μL、1.60ミリモル)及びTBTU(154.3mg、0.481ミ
リモル)とともにBoc-Chg-OH・H2O(143.3mg、0.521ミリモル)にカップリングして
粗テトラペプチド17eを象牙色のフォーム(約0.400ミリモル、100%)として得た
。MS (FAB) 799.5 MH- 801.5 MH+ 823 (M+Na)+. 1H NMR ( CDCl3), 回
転異性体の約1 : 1 混合物, 8.05 (b d, J= 8.5Hz, 1H), 7.87 (b d, J= 7.5
Hz, 1H), 7.81 (d, J= 8.5Hz, 1H), 7.55-7.40 (m, 4H), 7.37 (s, 1H), 6.58-6
.41 (m, 1H), 5.89-5.78 (m, 1H), 5.26 (b dd, J= 1.5, 17Hz, 1H), 5.16 (b d
d, J= 1.5, 10.5Hz, 1H), 5.20-4.92 (m, 3H), 4.68-4.58 (m, 2H), 4.57-4.47
(m, 1H), 4.43-4.26 (m, 1H), 3.99-3.81 (m, 2H), 3.78-3.60 (m, 2H), 2.67-2
.60 (m, 1H), 2.11-2.02 (m, 1H), 1.78-1.42 (m, 14H), 1.44 &1.43 (s, 9H),
1.25-0.91 (m, 13H), 0.95 (t, J= 7.5, 15Hz, 3H).
【0162】 粗テトラペプチド17e(約0.400ミリモル)を化合物15cについて記載されたよ
うに4N HCl/ジオキサン(3ml)で処理した。粗塩酸塩を化合物15fについて記載さ
れたようにDCM(3ml)中で無水酢酸(83μL、0.884ミリモル)及びNMM(194μL、1.77
ミリモル)で更に処理して粗アセチル化テトラペプチド17fを象牙色のフォーム(
約0.400ミリモル)として得た。 MS (FAB) 741.5 MH- 743.4 MH+ 765.4 (M+Na)+.1 H NMR (CDCl3) 8.05 (b d, J= 8.5Hz, 1H), 7.87 (b d, J= 7.5Hz, 1H), 7.82
(d, J= 8.5Hz, 1H), 7.55-7.41 (m, 4H), 7.39 (s, 1H), 6.63-6.48 (m, 1H),
6.01 (d, J= 8.5Hz, 1H), 5.90-5.79 (m, 1H), 5.27 (b dd, J= 1.5, 17Hz, 1H)
, 5.16 (b dd, J= 1.5, 10.5Hz, 1H), 5.01 (d, J= 12Hz, 1H), 4.96 (d, J= 12
Hz, 1H), 4.69-4.48 (m, 3H), 4.44-4.37 (m, 1H), 4.36-4.22 (m, 1H), 3.96 (
dd, J= 4, 11Hz, 1H), 3.78-3.60 (m, 2H), 2.67-2.59 (m, 1H), 2.10-2.00 (m,
1H), 2.01 (s, 3H), 1.78-1.48 (m, 13H), 1.45-1.35 (m, 1H), 1.26-0.89 (m,
13H), 0.95 (t, J= 7.5, 15Hz, 3H).
【0163】 アセチル化テトラペプチド17f(約0.400ミリモル)を化合物15gについて記載
されたように無水CH3CN:DCMの1:1混合物(2ml)中でトリフェニルホスフィン(5.12
mg、0.020ミリモル)及びピロリジン(34μL、0.406ミリモル)とともにテトラキス
(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(0)触媒(11.3mg、0.010ミリモル)によ
り脱保護した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:1回目EtOA
c、次いで2回目DCM中1.92%のHOAc、3.85%のMeOH)により精製して、凍結乾燥
後に、表1のテトラペプチド化合物104をオフホワイトの無定形固体(193.1mg、
5工程で収率73%)として得た。 MS (FAB) 701.4 MH- 703.4 MH+ 725.4 (M+Na)+.1 H NMR (DMSO), 回転異性体の約1 : 5 混合物, 8.57 & 8.32 (s, 1H), 8.04 (d
, J= 7.5Hz, 1H), 7.94 (b d, J= 7.5Hz, 1H), 7.88 (d, J= 8Hz, 1H), 7.83-7.
78 (m, 2H), 7.58-7.30 (m, 4H), 4.99 (d, J= 12Hz, 1H), 4.90 (d, J= 12Hz,
1H), 4.44-4.29 (m, 2H), 4.29-4.05 (m, 3H), 3.87-3.73 (m, 1H), 2.23-2.13
(m, 1H), 2.05-1.95 (m, 1H), 1.91 & 1.84 (s, 3H), 1.75-1.40 (m, 15H), 1.2
9-0.84 (m, 12H), 0.91 (t, J= 7.5, 14.5Hz, 3H). 実施例18 表1の化合物105の合成
【0164】
【化92】
【0165】 化合物18b(即ち、実施例5の化合物5fに相当する)を実施例15に既に記載さ
れた先に生成されたトリペプチド18aにカップリングした。更に詳しくは、化合
物18b(約0.521ミリモル)をDCM(3ml)及びNMM(172μL、1.562ミリモル)中で化合
物18a(323.6mg、0.547ミリモル)と合わせ、続いてHATU(237.6mg、0.625ミリモル
)を添加した。反応混合物をRTで18時間撹拌し、その後にそれを化合物15dについ
て記載されたように処理して粗テトラペプチドをP1でラセミ混合物として得た。
両方の異性体をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:トルエン:EtOAc;40:
60)により部分分離した。最初に溶離する画分の組み合わせが9:1混合物を生じ
、17fの類似のtert-ブチルエステルが主成分(58mg)であった。中間画分は異なる
比の17fの相当するtert-ブチルエステル及び化合物105t-ブチルエステルを含む(
163mg)。後に溶離する画分は化合物105の相当するtert-ブチルエステルを主異性
体(75.8mg)として生じた。
【0166】 後者のエステル(74mg、0.0975ミリモル)を4N HCl/ジオキサン(2ml)に溶解し、
RTで5.5時間撹拌し、次いで蒸発、乾燥させて油を得た。フラッシュクロマトグ
ラフィー(溶離剤:1回目EtOAc、次いで2回目DCM中1.92%のHOAc、3.85%のMe
OH)により精製して、凍結乾燥後に、化合物105を白色の無定形固体(38.7mg、収
率56%)として得た。HPLC分析は3:1の比の化合物105及び化合物104を示した。化
合物105に関するMS及びNMRデータ:MS (FAB) 701.5 MH- 703.5 MH+ 725
.6 (M+Na)+. 1H NMR (DMSO), 回転異性体の約1 : 2.5 混合物, 8.76 & 8.34
(s, 1H), 8.05(b d, J= 7.5Hz, 1H), 7.94 (b d, J= 8Hz, 1H), 7.88 (d, J=8.5
Hz, 1H), 7.85-7.78 (m, 2H), 7.59-7.43 (m, 4H), 4.99 (d, J= 12Hz, 1H), 4.
89 (d, J= 12Hz, 1H), 4.41-4.05 (m, 5H), 3.82-3.66 (m, 1H), 2.25-2.11 (m,
1H), 2.11-1.98 (m, 1H), 1.90 & 1.84 (s, 3H), 1.78-1.40 (m, 15H), 1.39-0
.82 (m, 12H), 0.90 (t, J= 7, 14Hz, 3H).
【0167】 実施例19 表1の化合物103の合成 実施例17の化合物104の合成について記載された操作後に、実施例10で調製さ
れた中間体化合物10dの1(R),2(R)異性体及び1(R),2(S)異性体の混合物を化合物
2とカップリングして異性体の中間体化合物19a及び19bの混合物を得た。
【0168】
【化93】
【0169】 実施例18の操作後に、異性体化合物19a及び19bを分離し、式1のそれらの相当
する化合物に変換し、表1の相当する化合物103を単離した。 スペクトルデータ: 化合物103:NMRにより回転異性体集団約(1:8.7) MS (FAB) m/z: 703 (MH+); 1H-NMR (DMSO-d6) 8.21-8.09 (bs, 1H), 8.05 (bd,
J = 7.63 Hz, 1H), 7.94 (bd, J = 7.0 Hz, 1H), 7.91-7.83 (m, 2H), 7.83-7.7
6 (m, 1H), 7.59-7.5 (m, 3H), 7.5-7.43 (m, 1H), 4.99 (d, J = 11.8 Hz, 1H)
, 4.89 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.43-4.30 (m, 3H), 4.23-4.16 (m, 1H), 4.13
(bd, J = 10.8 Hz, 1H), 3.71 (dd, J = 11.1, 4 Hz, 1H), 2.2-2.02 (m, 2H),
1.87 及び 1.84 (2 x s, 3H), 1.81-1.71 (m, 2H), 1.70-1.40 (m, 12H), 1.26-
1.06 (m, 4H), 1.04-0.83 (m, 11H), 0.59 (m, 1H). 実施例20 表1の化合物108の合成
【0170】
【化94】
【0171】 実施例17からの粗テトラペプチド17e(約0.963ミリモル)を化合物15cについ
て記載されたように4N HCl/ジオキサン溶液(5ml)で処理した。粗塩酸塩を化合物
15dについて記載されたようにDCM(5ml)中で3時間にわたってRTでNMM(423μl、3
.850ミリモル)及びTBTU(370.8mg、1.155ミリモル)とともにBoc-(D)Glu(O-アリル
)-OH(331.9mg、1.155ミリモル)にカップリングした。粗ペンタペプチド20bを象
牙色のフォーム(約933.9mg、0.963ミリモル)として得た。MS (FAB) 968.6 MH- 970.6 MH+ 992.5 (M+Na). 1 H NMR (CDCl3), 回転異性体の約1 : 4 混合物, 8.05 (d, J= 8.5Hz, 1H), 7.8
7 (b d, J= 7.5Hz, 1H), 7.81 (d, J= 8.5Hz, 1H), 7.58-7.34 (m, 5H), 6.77-6
.25 (m, 2H), 5.98-5.77 (m, 2H), 5.38-5.21 (m, 4H), 5.16 (dd, J= 1.5, 10.
5Hz, 1H), 5.06-4.89 (m, 2H), 4.68-4.13 (m, 7H), 3.96-3.52 (m, 4H), 2.69-
2.38 (m, 3H), 2.23-1.87 (m, 2H), 1.78-1.37 (m, 17H), 1.46 & 1.44 (s, 9H)
, 1.22-0.87 (m, 11H), 0.95 (t, J= 7, 14.5Hz, 3H).
【0172】 粗ペンタペプチド20b(約0.963ミリモル)を化合物15cについて記載されたよ
うに4N HCl/ジオキサン溶液(5ml)で処理した。粗塩酸塩を化合物15dについて記
載されたようにDCM(5ml)中でNMM(423μl、3.85ミリモル)及びTBTU(370.8mg、1.1
55ミリモル)とともにBoc-Asp(O-アリル)-OH(315.6mg、1.155ミリモル)にカップ
リングした。粗ヘキサペプチド20cを象牙色のフォーム(約1.083g、0.963ミリモ
ル)として得た。 MS (FAB) 1147.6 (M+Na)+. 1H NMR (CDCl3), 回転異性体の約1:1 混合物, 8
.06 (b d, J= 8Hz, 1H), 7.86 (d, J= 8Hz, 1H), 7.81 (d, J= 8Hz, 1H), 7.59-
7.39 (m, 5H), 7.39-6.34 (m, 4H), 5.98-5.76 (m, 3H), 5.38-5.10 (m, 6H), 5
.10-4.89 (m, 2H), 4.66-4.05 (m, 10H), 3.87-3.58 (m, 4H), 3.30-2.65 (m, 2
H), 2.65-1.89 (m 3H), 1.79-1.33 (m, 19H), 1.47 & 1.45 (s, 9H), 1.33-0.8
6 (m, 14H). 粗ヘキサペプチド20c(約0.963ミリモル)を化合物15cについて記載されたよ
うに4N HCl/ジオキサン溶液(5ml)で処理した。粗塩酸塩を化合物15fについて記
載されたようにDCM(5ml)中で無水酢酸(182μl、1.193ミリモル)及びNMM(423.5μ
L、3.850ミリモル)でアセチル化して粗アセチル化テトラペプチドを得た。フォ
ーム残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:1回目ヘキサン:EtOAc20:
80〜10:90及び2回目純粋なEtOAc)により精製してアセチル化ヘキサペプチド20
dを象牙色のフォーム(528mg、4工程で収率51%)として得た。 MS (FAB) 1067.6 (MH+) 1089.6 (M+Na).
【0173】 アセチル化ヘキサペプチド20d(528mg、0.495ミリモル)をDCM(3ml)に溶解し、D
CM(3ml)中のテトラキス(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(0)触媒(90mg、
0.078ミリモル)及びピロリジン(134μL、1.603ミリモル)の予備混合され、15分
間撹拌された溶液で処理した。反応混合物をRTで48時間撹拌し、その後に溶媒を
蒸発させた。粗生成物をEt2O:DCM(85:15)中ですり砕くことにより部分精製し、
次いで2回に分けて分取HPLCにより精製した。部分精製物質の半分を氷酢酸(5ml
)に溶解し、ミリポア(登録商標):ミレックス(登録商標)-HV0.45μmのフィ
ルターで濾過し、平衡にされたワットマン・パーチシル(登録商標)10-ODS-3(2
.2x50cm)C18逆相カラムに注入した。精製プログラム:15ml/分、230μmで線形勾
配、5%Aで注入;全ての酢酸が一旦溶離すると、プログラムを開始した−5%
Aで10分間;5-58%Aで70分間;A:0.06%TFA/CH3CN;B:0.06%TFA/H2O。画
分を分析HPLCにより分析し、両方のHPLC精製からの適当な画分を回収し、凍結乾
燥して所望のヘキサペプチド化合物108を白色の無定形固体(218.3mg、収率47%)
として得た。 MS (FAB) 945.5 MH- 947.4 MH+ 969.5 (M+Na)+ 985.4 (M+K)+. 1H NMR
(DMSO), 回転異性体の約1:9 混合物, 8.55 & 8.31 (s, 1H), 8.16 (d, J= 7
.5Hz, 1H), 8.11 (d, J= 8Hz, 1H), 8.05 (d, J= 8.5Hz, 1H), 7.97-7.85 (m, 2
H), 7.88 (d, J= 8.5Hz, 1H), 7.75 (d, J= 9Hz, 1H), 7.59-7.39 (m, 4H), 4.
99 (d, J= 12Hz, 1H), 4.89 (d, J= 12Hz, 1H), 4.53 (dd, J= 7, 14Hz, 1H), 4
.08-4.45 (m, 6H), 3.77 (b dd, J= 4, 11Hz, 1H), 2.64 (dd, J= 6.5, 16.5Hz,
1H), 2.48-2.41 (m, 1H), 2.25-2.12 (m, 3H), 2.07 & 1.82 (s, 3H), 2.04-1.
86 (m, 2H), 1.80-1.35 (m, 14H), 1.32-0.80 (m, 14H), 0.91 (t, J= 7.5, 14.
5Hz, 3H). 実施例21 表3の化合物301の合成
【0174】
【化95】
【0175】 H2O(4ml)中の水酸化リチウム一水和物(23mg、0.56ミリモル)の溶液をMeOH(3.5
ml)及びTHF(3.5ml)中のエステル化合物21a(45mg、0.185ミリモル、(R,R)異性体9
cとして先に記載された)の溶液に添加した。得られる溶液を16時間にわたって激
しく撹拌し、次いでEtOAc(60ml)と10%HCl水溶液(20ml)の間に分配した。有機相
を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して相当する酸を定量的収率で得
た。 この物質(約0.185ミリモル)をDMF(5ml)中で(S)-(-)-α-メチルベンジルアミ
ン(27mg、0.22ミリモル)、HATU(77mg、0.20ミリモル)、及びDIPEA(0.11ml、0.65
ミリモル)と合わせた。20時間後に、反応液を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、
溶液を飽和NaHCO3水溶液、10%HCl水溶液、そして食塩水で連続して洗浄し、そ
の後に乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空で濃縮した。フラッシュクロマトグラ
フィー(溶離剤:35%EtOAc/ヘキサン)により精製してカップリング生成物21b1
1mg(28%)を得た。この物質(11mg、0.033ミリモル)を35分間にわたって4N HCl/
ジオキサンで処理した。その後、反応混合物を濃縮、乾燥させて相当するアミン
の塩酸塩を得た。 後者の生成物をDMF(4ml)中で
【0176】
【化96】
【0177】 (33mg、0.036ミリモル、実施例15及び20の操作と同様の操作により調製した)、H
ATU(14mg、0.036ミリモル)及びDIPEA(0.116ml、0.02ミリモル)とカップリングさ
せた。反応混合物を16時間撹拌した後、混合物を濃縮した。残渣をEtOAcに溶解
した。溶液を飽和NaHCO3水溶液、10%HCl水溶液、そして食塩水で連続して洗浄
し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空で濃縮して白色の固体を得た。この物質
(約0.033ミリモル)をEtOH(6ml)に溶解し、水素ガスの雰囲気下で酢酸アンモニ
ウム(7mg、0.09ミリモル)及び10%Pd/C (10mg)で処理した。3時間後に、反応混
合物をケイソウ土で濾過した。濾液を濃縮、乾燥させた。次いで残渣をDMSOに溶
解し、分取HPLCにより精製して凍結乾燥後に白色の固体(17.6mg、2工程で収率5
7%)を得た。 スペクトルデータ:MS (FAB) ES- 932.6 (M-H)-, 954.5 (M-Na)-; HRMS C48H67N 7 O12 (MH+)としての計算値 934.49261, 実測値: 934.49010; 1H-NMR (DMSO,d6)
8.90 (s, 1H), 8.24 (d, J = 7.95 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 7.63 Hz, 1H), 7.9
9 (d, J = 8.26 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.26 Hz,
1H), 7.42-7.17 (m, 10 H), 5.00 (五重線, J = 7.63 Hz, 1H), 4.7 (m, 1H), 4
.52 (d, J = 11.76 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 4.33-4.2 (m, 6H),
3.70 (dd, J = 11.4 and 11.1 Hz, 2H), 2.63 (dd, J = 5.7 及び 5.7 Hz, 1H),
2.45 (dd, J = 7.95 及び 7.95 Hz, 1H), 2.21-2.11 (m, 3H), 2.07-1.97 (m,
1H), 1.93-1.83 (m, 2H), 1.81 (s, 3H), 1.78-1.63 (m, 2H), 1.54-1.41 (m, 2
H), 1.39 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.29 (dd, J = 7.94 及び 7.63 Hz, 1H), 1.15
(五重線, J = 7.0 Hz, 1H), 1.05 (m, 1H), 0.90 (d, J = 6.36 Hz, 6H), 0.88
-0.83 (m, 1H), 0.71 (m, 9H).
【0178】 実施例22 表1の化合物107を実施例17に記載されたプロトコルに従って合成した。 NMRによる回転異性体集団(1:7.6) MS (FAB) m/z: 675 (MH+); 1H-NMR (DMSO-d6) 8.35-8.19 (bs, 1H), 8.04 (d,
J = 7.63 Hz, 1H), 7.93 (bd, J = 7.31 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 8.27 Hz, 1H)
, 7.86-7.79 (m, 2H), 7.59-7.49 (m, 3H), 7.46 (dd, J = 7.95, 7.95 Hz, 1H)
, 4.98 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.89 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.40-4.34 (m, 1H
), 4.32 (bs, 1H), 4.29-4.24 (m, 1H), 4.22-4.15 (m, 1H), 4.09 (d, J = 11.
8 Hz, 1H), 3.74 (dd, J = 11.1, 4 Hz, 1H), 2.20-2.12 (m, 1H), 2.05-1.94 (
m, 2H), 1.84 (s, 3H), 1.72-1.42 (m, 7H), 1.20-1.13 (m, 1H), 1.08-0.87 (m
, 13H), 0.85 (d, J = 6.68 Hz, 6H). 実施例23 表1の化合物114を実施例17に記載されたプロトコルに従って合成した。 NMRによる回転異性体集団(1:7.5) MS (FAB) m/z: 747 (M+Na+); 1H-NMR (DMSO-d6) 8.40-8.24 (bs, 1H), 8.07-8
.01 (m, 1H), 7.96-7.91 (m, 1H), 7.87 (d J = 8.26 Hz, 1H), 7.85-7.78 (m,
2H), 7.58-7.49 (m, 3H), 7.46 (dd, J = 7.95, 7.95 Hz, 1H), 7.30-7.21 (m,
4H), 7.20-7.14 (m, 1H), 4.98 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.89 (d, J = 11.8 Hz,
1H), 4.40-4.34 (m, 1H), 4.34-4.29 (m, 1H), 4.29-4.25 (m, 1H), 4.22-4.15
(m,1H), 4.09 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 3.74 (dd, J = 11.1, 4 Hz, 1H), 2.95-
2.79 (m, 2H), 2.21-2.11 (m, 1H), 2.05-1.94 (m, 2H), 1.89-1.83 (2 x s, 3H
), 1.63-1.41 (m, 7H), 1.38-1.30 (m, 1H), 1.27-1.22 (m, 1H), 1.12-0.94 (m
, 5H), 0.89 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.84 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
【0179】 実施例24 表1の化合物118を実施例17に記載されたプロトコルに従って合成した。 NMRによる回転異性体集団約(1:6.3) MS (FAB) m/z: 677.4 (MH+); 1H-NMR (DMSO-d6) 8.58 及び8.38 (2 x bs, 1H)
, 8.04 (d, J = 7.63 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 7.63 Hz, 1H), 7.91-7.81 (m, 3H
), 7.59-7.49 (m, 3H), 7.49-7.43 (m, 1H), 4.98 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 4.89
(d, J = 12.1 Hz, 1H), 4.41-4.29 (m, 2H), 4.29-4.14 (m, 2H), 4.1 (d, J =
10.8 Hz, 1H), 3.74 (bd, J = 7.63 Hz, 1H), 2.21-2.12 (m, 1H), 2.04-1.92
(m, 2H), 1.90 及び 1.84 (2 x s, 3H), 1.63-1.41 (m, 9H), 1.39-1.26 (m, 3H
), 1.21-1.15 (m, 1H), 1.06-0.92 (m, 5H), 0.92-0.80 (m, 9H). 実施例25 表1の化合物116を実施例17に記載されたプロトコルに従って合成した。1 H NMR (DMSO-d6) 8.36 (s, 1 H), 8.14 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.04 (d, J = 8
Hz, 1 H), 7.99 (d, J = 9 Hz, 1 H), 7.79 (d, J = 9 Hz, 1 H), 7.33-7.26 (
m, 5 H), 4.54-4.42 (m, 3 H), 4.30-4.21 (m, 5 H), 4.06 (d, J = 11 Hz, 1 H
), 3.69 (dd, J = Hz, 1 H), 2.62 (dd, J = 16, 10 Hz, 1 H), 2.47-2.42 (m,
1 H), 2.18-2.14 (m, 3 H), 2.02-1.87 (m, 2 H), 1.82 (s, 3 H), 1.74-1.66
(m, 2 H), 1.54-1.47 (m, 2 H), 1.38-1.27 (m, 2 H), 1.21-1.18 (m, 1 H), 0.
97-0.85 (m, 11 H), 0.80-0.70 (m, 7 H).
【0180】 実施例26 表1の化合物121を実施例17に記載されたプロトコルに従って合成した。1 H NMR (DMSO-d6) 9.12 (d, J = 6 Hz, 1 H), 8.64 (s, 1 H), 8.30 (d, J = 8
Hz, 1 H), 8.12 (d, J = 9 Hz, 1 H), 8.05 (dd, J = 8, 7 Hz, 1 H), 7.97 (d
, J = 8 Hz, 1 H), 7.80 (dd, J = 8, 7 Hz, 1 H), 7.66 (d, J = 9 Hz, 1 H),
7.54 (d, J = 6 Hz, 1 H), 5.70-5.61 (m, 2 H), 5.26 (d, J = 17 Hz, 1 H), 5
.07 (d, J = 12 Hz, 1 H), 4.52 (d, J = 12 Hz, 1 H), 4.39 (dd, J = 9, 8 Hz
, 1 H), 4.23-4.12 (m, 2 H), 4.03-3.99 (m, 1 H), 2.66-2.54 (m, 1 H), 2.35
-2.28 (m, 1 H), 2.08 (dd, J = 9, 17 Hz, 1 H), 2.01-1.93 (m, 1 H), 1.83 (
s, 3 H), 1.65-1.46 (m, 5 H), 1.41-1.38 (m, 1 H), 1.24-1.20 (dd, J = 9, 5
Hz, 1 H), 01.05-0.78 (m, 12 H). 実施例27 表2の化合物205を実施例17に記載されたプロトコルに従って合成した。1 H NMR (DMSO-d6) 9.14 (d, J = 6 Hz, 1 H), 8.60 (s, 1 H), 8.32 (d, J = 8
Hz, 1 H), 8.14-8.06 (m, 2 H), 7.98 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.82 (dd, J = 8,
7 Hz, 1 H), 7.66 (d, J = 9 Hz, 1 H), 7.55 (d, J = 8 Hz, 1 H), 5.75-5.66
(m, 2 H), 5.22 (d, J = 17 Hz, 1 H), 5.07 (d, J = 10 Hz, 1 H), 4.50 (d,
J = 12 Hz, 1 H), 4.39 (dd, J = 9, 9 Hz, 1 H), 4.23-4.08 (m, 3 H), 2.56-2
.50 (m, 1 H), 2.36-2.28 (m, 1 H), 2.04-1.97 (m, 1 H), 1.82 (s, 3 H), 1.6
2-1.41 (m, 7 H), 1.24 (dd, J = 5, 4 Hz, 1 H), 0.94-0.75 (m, 12 H).
【0181】 実施例28 表1の化合物117を実施例20に記載されたプロトコルに従って合成した。1 H NMR (DMSO-d6) 8.36 (s, 1 H), 8.17 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.09 (d, J = 8
Hz, 1 H), 8.04 (d, J = 8 Hz, 1 H), 7.96-7.92 (m, 2 H), 7.87 (d, J = 8 H
z, 1 H), 7.77 (d, J = 9 Hz, 1 H), 7.56-7.45 (m, 4 H), 4.99 (d, J = 12 Hz
, 1 H), 4.89 (d, J = 12 Hz, 1 H), 4.52 (dd, J = 14, 7 Hz, 1 H), 4.37-4.1
2 (m, 6 H), 3.78-3.73 (m, 1 H), 2.63 (dd, J = 17, 6 Hz, 1 H), 2.47-2.42
(m, 1 H), 2.22-2.16 (m, 3 H), 2.04-1.86 (m, 2 H), 1.82 (s, 3 H), 1.77-1.
71 (m, 1 H), 1.69-1.42 (m, 8 H), 1.30 (五重線, J = 8 Hz, 1 H), 1.20 (dd,
J = 12, 8 Hz, 1 H), 1.10-0.85 (m, 15 H), 0.76-0.72 (m, 1 H). 実施例29 表1の化合物120を実施例20に記載されたプロトコルに従って合成した。1 H NMR (DMSO-d6) 8.34 (s, 1 H), 8.12 (d, J = 8 Hz, 1 H), 8.05 (d, J = 8
Hz, 1 H), 7.95-7.87 (m, 3 H), 7.81 (d, J = 9 Hz, 1 H), 7.64-7.52 (m, 4
H), 7.46 (dd, J = 8, 7 Hz, 1 H), 4.99 (d, J = 12 Hz, 1 H), 4.89 (d, J =
12 Hz, 1 H), 4.63 (dd, J = 14, 7 Hz, 1 H), 4.37-4.14 (m, 4 H), 3.74 (dd
, J = 11, 4 Hz, 1 H), 3.41-3.35 (m, 2 H), 2.61 (dd, J = 16, 7 Hz, 1 H),
2.44 (dd, J = 16, 8 Hz, 1 H), 2.20-2.15 (m, 1 H), 2.04-1.96 (m, 3 H), 1.
82 (s, 3 H), 1.70-1.64 (m, 1 H), 1.56-1.43 (m, 7 H), 1.30 (五重線, J = 8
Hz, 1 H), 1.20 (dd, J = 8, 5 Hz, 1 H), 0.99-0.72 (m, 21 H).
【0182】 実施例30 組換えHCV NS3プロテアーゼ型1bのクローニング、発現及び精製 HCV感染患者からの血清を外部の協力(Bernard Willems MD, Hopital St-Luc,
Montreal, Canada 及びDr. Donald Murphy, Laboratoire de Sante Publique du
Quebec, Ste-Anne de Bellevue, Canada)により得た。HCVゲノムの操作された
完全長cDNA鋳型を血清RNAの逆転写-PCR(RT-PCR)により得られたDNA断片からその
他の遺伝子型1b株間の相同性に基いて選ばれた特定のプライマーを使用して構築
した。完全ゲノム配列の決定から、遺伝子型1bをSimmondsら(J. Clin. Microbio
l., (1993), 31, p.1493-1503)の分類に従ってHCV分離株に指定した。非構造領
域、NS2-NS4Bのアミノ酸配列はHCV遺伝子型1b(BK、JK及び483分離株)に93%よ
り大きく同一であり、またHCV遺伝子型1a(HCV-1分離株)に88%同一であること
が示された。ポリタンパク質前駆体(NS3/NS4A/NS4B/NS5A/NS5B)をコードするDNA
断片をPCRにより生成し、真核生物発現ベクターに導入した。一時的トランスフ
ェクション後に、ウェスタンブロット分析を使用してHCV NS3プロテアーゼによ
り媒介されるポリタンパク質プロセシングを成熟NS3タンパク質の存在により実
証した。成熟NS3タンパク質は突然変異S1165A(これはNS3プロテアーゼを不活性
化する)を含むポリタンパク質前駆体の発現で観察されず、HCV NS3プロテアー
ゼの機能性を確かめた。
【0183】 組換えHCV NS3プロテアーゼをコードするDNA断片(アミノ酸1027-1206)をpET
11d細菌発現ベクターにクローン化した。E.coli BL21(DE3)pLysS中のNS3プロテ
アーゼ発現を22℃で3時間にわたって1mM IPTGと一緒のインキュベーションによ
り誘発した。典型的な発酵(18L)は湿潤細胞ペースト約100gを生じた。細胞を25m
Mリン酸ナトリウム、pH7.5、10%グリセロール(v/v)、1mMEDTA、0.01%NP-40か
らなる溶解緩衝液(3.0ml/g)中で再懸濁させ、-80℃で貯蔵した。細胞を解凍し、
5mMDTTの添加後に均一にした。次いで塩化マグネシウム及びDNaseを夫々20mM及
び20μg/mlの最終濃度でホモジネートに添加した。4℃で25分のインキュベーシ
ョン後に、ホモジネートを音波処理し、4℃で30分間にわたって15000xgで遠心
分離した。次いで1Mリン酸ナトリウム溶液を使用して、上澄みのpHを6.5に調節
した。
【0184】 追加のゲル濾過クロマトグラフィー工程をWO 95/22985(本明細書に参考とし
て含まれる)に記載された2工程精製操作に加えた。簡単に言えば、細菌抽出物
からの上澄みを緩衝液A(50mMリン酸ナトリウム、pH6.5、10%グリセロール、1
mMEDTA、5mMDTT、0.01%NP-40)中で2ml/分の流量で既に平衡にされたSPハイト
ラップカラム(ファーマシア)に装填した。次いでカラムを0.15MのNaClを含む
緩衝液Aで洗浄し、線形の0.15〜0.3MのNaCl勾配の10カラム容積を適用すること
によりプロテアーゼを溶離した。NS3プロテアーゼを含む画分を溜め、0.1Mの最
終NaCl濃度に希釈した。酵素を緩衝液B(25mMリン酸ナトリウム、pH7.5、10%
グリセロール、5mMDTT、0.01%NP-40)中で平衡にされたハイトラップヘパリン
カラム(ファーマシア)で更に精製した。サンプルを3ml/分の流量で装填した。
次いでカラムを1.5ml/分の流量で0.15MのNaClを含む緩衝液Bで洗浄した。2工
程洗浄を0.3又は1MのNaClを含む緩衝液Bの存在下で行なった。プロテアーゼを0
.3MのNaCl洗浄液中で回収し、緩衝液Bで3倍に希釈し、ハイトラップヘパリン
カラムに再度適用し、0.4MのNaClを含む緩衝液Bで溶離した。最後に、NS3プロ
テアーゼを含む画分を0.3MのNaClを含む緩衝液B中で平衡にされたスーパーデッ
クス75ハイロード16/60カラム(ファーマシア)に適用した。溜めた画分から得
られたHCV NS3プロテアーゼの純度をSDS-PAGE、続いてデンシトメトリー分析に
より95%より高いと判断した。 酵素を-80℃で貯蔵し、使用直前に氷で解凍し、希釈した。
【0185】 実施例31 組換えHCV NS3プロテアーゼ/NS4Aコファクターペプチド放射アッセイ 酵素を実施例30に記載されたプロトコルに従ってクローン化し、発現し、調製
した。酵素を-80℃で貯蔵し、NS4Aコファクターペプチドを含むアッセイ緩衝液
中の使用の直前に氷で解凍し、希釈した。 NS3プロテアーゼ/NS4Aコファクターペプチド放射アッセイに使用される基質、
DDIVPC-SMSYTWをその酵素によりシステイン残基とセリン残基の間で開裂する。
配列DDIVPC-SMSYTWはNS5A/NS5B天然開裂部位(P2中のシステイン残基がプロリン
に代えて置換されていた)に相当する。ペプチド基質DDIVPC-SMSYTW及びトレー
サービオチン-DDIVPC-SMS〔125I-Y〕TWをインヒビターの不在下又は存在下で組
換えNS3プロテアーゼ及びNS4AペプチドコファクターKKGSVVIVGRIILSGRK(モル比
酵素:コファクター1:100)とともにインキュベートする。アビジン被覆アガロ
ースビーズをアッセイ混合物に添加し、続いて濾過することにより、生成物から
の基質の分離を行なう。濾液中に見られるSMS〔125I-Y〕TW生成物の量は基質転
化率及び抑制率の計算を可能にする。
【0186】 A.試薬 トリス及びトリス-HCl(ウルトラピュアー)をギブコ-BRLから入手した。グリ
セロール(ウルトラピュアー)、MES及びBSAをシグマから購入した。TCEPをピア
スから入手し、DMSOをアルドリッチから入手し、またNaOHをアナケミアから入手
した。 アッセイ緩衝液:50mMトリスHCl、pH7.5、30%(w/v)グリセロール、1mg/mlのB
SA、1mMTCEP(TCEPを水中の1M原液からの使用直前に添加した) 基質:DDIVPCSMSYTW、25μM最終濃度(酸化を避けるために-20℃で貯蔵された
DMSO中の2mM原液から) トレーサー:還元モノヨウ素標識基質ビオチンDDIVPCSMS〔125IY〕TW(約1nM
最終濃度) HCV NS3プロテアーゼ型1b、25nM最終濃度(50mMリン酸ナトリウム、pH7.5、10
%グリセロール、300mM NaCl、5mM DTT、0.01%NP-40中の原液から) NS4Aコファクターペプチド:KKGSVVIVGRIILSGRK、2.5μM最終濃度(-20℃で貯蔵
されたDMSO中の2mM原液から)
【0187】 B.プロトコル アッセイをコスターからの96ウェルポリプロピレンプレート中で行なった。夫
々のウェルは アッセイ緩衝液中の20μLの基質/トレーサー; 20%DMSO/アッセイ緩衝液中の10μL±インヒビター; 10μLのNS3プロテアーゼ1b/NS4コファクターペプチド(モル比1:100) を含んでいた。 また、ブランク(インヒビターなし、かつ酵素なし)及び対照(インヒビター
なし)を同アッセイプレートで調製した。
【0188】 酵素反応を酵素/NS4Aペプチド溶液の添加により開始し、アッセイ混合物を穏
やかに撹拌して23℃で40分間インキュベートした。0.5NのNaOH 10μLを添加し、
10μLの1MのMES、pH5.8を添加して酵素反応を停止した。 アビジン被覆アガロースビーズ(ピアスから購入した)20μLをミリポアMADP
N65濾過プレートに添加した。反応停止されたアッセイ混合物を濾過プレートに
移し、穏やかに撹拌して23℃で60分間インキュベートした。 ミリポア・マルチスクリーン・バキューム・マニホルド濾過装置を使用してプ
レートを濾過し、濾液40μLをウェル当り60μLのシンチレーション液を含む不透
明の96ウェルプレートに移した。 1分間で125I-液体プロトコルを使用して、濾液をパッカード・トップカウン
ト装置でカウントした。 抑制率(%)を下記の式を用いて計算した: 100-〔(カウントinh-カウントフ゛ランク)/(カウントctl-カウントフ゛ランク)x100 〕 ヒルモデルとフィットした非線形曲線を抑制-濃度データに適用し、50%有効
濃度(IC50)をSASソフトウェア(統計ソフトウェアシステム;SASインスティチュ
ート社(Cary, N.C.))の使用により計算した。
【0189】 実施例32 完全長NS3-NS4Aヘテロダイマータンパク質アッセイ HCV遺伝子型1b感染した個体の血清から抽出されたRNA(Dr.Bernard Willems M
D, Hopital St-Luc, Montreal, Canadaにより提供された)を使用して、NS2-NS5
B-3'非コーディング領域をRT-PCRによりpCR(登録商標)3ベクター(インビトロ
ゲン)にクローン化した。次いでNS3-NS4A DNA領域をPCRによりpFastBacTMHTaバ
キュロウイルス発現ベクター(ギブコ/BRL)にサブクローン化した。ベクター配
列はヘキサヒスチジン標識を含む28残基N末端配列をコードする領域を含む。Ba
c-to-BacTMバキュロウイルス発現系(ギブコ/BRL)を使用して組換えバキュロウ
イルスを生成した。106Sf21細胞/mlを27℃で0.1-0.2の感染多重度で組換えバキ
ュロウイルスで感染することにより、完全長成熟NS3及びNS4Aヘテロダイマータ
ンパク質(His-NS3-NS4AFL)を発現した。感染培養物を4℃で遠心分離することに
より48-64時間後に回収した。細胞ペレットをプロテアーゼインヒビターのカク
テルの存在下で50mM NaPO4、pH7.5、40%グリセロール(w/v)、2mMβ-メルカプト
エタノール中で均一にした。次いでHis-NS3-NS4AFLを1.5%NP-40、0.5%トリトン
X-100、0.5M NaCl、及びDNase処理で細胞溶解産物から抽出した。超遠心分離後
に、可溶性抽出物を4倍に希釈し、ファーマシア・ハイトラップNiキレートカラ
ムに結合した。50〜400mMイミダゾール勾配を使用して、His-NS3-NS4AFLを>90%
純粋な形態(SDS-PAGEにより判断して)で溶離した。His-NS3-NS4AFLを50mMリン
酸ナトリウム、pH7.5、10%(w/v)グリセロール、0.5M NaCl、0.25Mイミダゾール
、0.1%NP-40中で-80℃で貯蔵した。それを使用直前に氷で解凍し、希釈した。
【0190】 His-NS3-NS4AFLのプロテアーゼ活性を50mMトリス-HCl、pH8.0、0.25Mクエン酸
ナトリウム、0.01%(w/v)n-ドデシル-β-D-マルトシド、1mM TCEP中でアッセイし
た。種々の濃度のインヒビターの存在下の内部反応停止された基質アントラニリ
ル-DDIVPAbu〔C(O)-O〕-AMY(3-NO2)TW-OH5μMを23℃で45分間にわたって1.5nM
のHis-NS3-NS4AFLとともにインキュベートした。最終DMSO濃度は5.25%を超えな
かった。反応を1M MES、pH5.8の添加により停止した。N末端生成物の蛍光を96
ウェルプレートリーダーを備えたパーキン-エルマーLS-50Bフルオロメーターで
監視した(励起波長:325nm;放出波長:423nm)。ヒルモデルを使用してフィッ
トした非線形曲線を抑制-濃度データに適用し、50%有効濃度(IC50)をSAS(統計
ソフトウェアシステム;SASインスティチュート社(Cary, N.C.))の使用によ
り計算した。
【0191】 実施例33 NS3プロテアーゼ細胞をベースとするアッセイ このアッセイを2種のDNA構築物: -以下の順序:NS3-NS4A-NS4B-NS5A-tTAでtTAに融合されたHCV非構造タンパク質
を含むポリタンパク質を発現するもの(NS3と称される); -tTAの制御下でリポータータンパク質、分泌アルカリ性ホスファターゼを発現す
る別のもの(SEAPと称される) で同時トランスフェクトされた、ヘパトーマ由来のヒト細胞系であるHuh-7細胞
を用いて行なった。 ポリタンパク質は成熟タンパク質が放出されるためにNS3プロテアーゼにより
開裂される必要がある。成熟タンパク質の放出後に、ウイルスタンパク質は小胞
体の膜で複合体を形成し、一方、tTAは核に移動し、SEAP遺伝子をトランスアク
チベートすると考えられる。それ故、NS3タンパク質分解活性の低下は成熟tTAレ
ベルの低下及び同時のSEAP活性の低下をもたらすべきである。
【0192】 化合物のその他の効果を調節するために、平行トランスフェクションを行ない
、この場合、tTA単独を発現する構築物(tTAと称される)をSEAP構築物で同時ト
ランスフェクトし、その結果、SEAP活性がNS3タンパク質分解活性とは独立であ
る。 アッセイのプロトコル:CHO-SFMII+10%FCS(ウシ胎児血清)中で増殖された
Huh-7細胞を、FuGeneプロトコル(ベーリンガー・マンハイム)を使用してNS3及
びSEAP又はtTA及びSEAPで同時トランスフェクトした。37℃で5時間後に、細胞
を洗浄し、トリプシン処理し、試験される濃度範囲の化合物を含む96ウェルプレ
ートに塗布した(80000細胞/ウェルで)。24時間のインキュベーション期間後に、
培地のアリコートを取り出し、このアリコートのSEAP活性をホスファ-ライトキ
ット(トロピクス)で測定した。 化合物濃度に対するSEAP活性の抑制率(%)の分析をSASソフトウェアで行な
ってEC50を得た。 次いで以下のようにMTTアッセイを使用して、化合物の毒性(TC50)を評価した
。 MTT溶液(5mg/ml培地)20μLをウェル当り添加し、37℃で4時間インキュベート
した。 培地を除去し、50μlの0.01N HCl+10%トリトンX-100を添加し、RTで少なく
とも1時間振とうした後、夫々のウェルのODを595nm波長で読み取った。 TC50をEC50と同じ方法で計算した。
【0193】 実施例34 特異性アッセイ 化合物の特異性を種々のセリンプロテアーゼ:ヒト白血球エラスターゼ、ブタ
膵臓エラスターゼ及びウシ膵臓α-キモトリプシン及び一種のシステインプロテ
アーゼ:ヒト肝臓カテプシンBに対し測定した。全ての場合に、夫々の酵素に特
異性の比色p-ニトロアニリン(pNA)基質を使用する96ウェルプレートフォーマッ
トプロトコルを使用した。夫々のアッセイは30℃で1時間の酵素-インヒビター
プレインキュベーション、続いて基質の添加及びUVサーモマックス(登録商標)
ミクロプレートリーダーで測定して約30%の転化率までの加水分解を含んでいた
。基質濃度をKMと比較してできるだけ低く保って基質競合を減少した。化合物濃
度はそれらの効力に応じて300μMから0.06μMまで変化した。
【0194】 夫々のアッセイに関する最終条件は以下のとおりであった。 ・50mMトリス-HCl pH8、0.5M Na2SO4、50mM NaCl、0.1mM EDTA、3%DMSO、0.01
%トゥイーン-20;とともに ・〔100μM Succ-AAPF-pNA及び250pMα-キモトリプシン〕、〔133μM Succ-AAA-
pNA及び8nMブタエラスターゼ〕、〔133μMSucc-AAV-pNA及び8nM白血球エラスタ
ーゼ〕;又は ・〔100mM NaHPO4 pH6、0.1mM EDTA、3%DMSO、1mM TCEP、0.01%トゥイーン-2
0、30μM Z-FR-pNA及び5nMカテプシンB(原酵素を使用前に20mM TCEPを含む緩
衝液中で活性化した)〕 代表例をブタ膵臓エラスターゼについて以下に要約する: バイオメク液体ハンドラー(ベックマン)を使用して、ポリスチレン平底96ウェ
ルプレートに下記の物質を添加した: ・40μLのアッセイ緩衝液(50mMトリス-HCl pH8、50mM NaCl、0.1mM EDTA); ・20μLの酵素溶液(50mMトリス-HCl pH8、50mM NaCl、0.1mM EDTA、0.02%トゥ
イーン-20、40nMブタ膵臓エラスターゼ);及び ・20μLのインヒビター溶液(50mMトリス-HCl pH8、50mM NaCl、0.1mM EDTA、0.
02%トゥイーン-20、1.5mM-0.3μMインヒビター、15%v/vDMSO)。
【0195】 30℃で60分のプレインキュベーション後に、20μLの基質溶液(50mMトリス-HC
l、pH8、0.5M Na2SO4、50mM NaCl、0.1mM EDTA、665μM Succ-AAA-pNA)を夫々
のウェルに添加し、反応を更に30℃で60分間インキュベートし、その時間後に吸
光度をUVサーモマックス(登録商標)プレートリーダーで読み取った。ウェルの
列を対照(インヒビターなし)及びブランク(インヒビターなしかつ酵素なし)
に割り当てた。 インヒビター溶液の連続2倍希釈を50mMトリス-HCl pH8、50mM NaCl、0.1mM E
DTA、0.02%トゥイーン-20、15%DMSOを使用して液体ハンドラーにより別々のプ
レートについて行なった。全てのその他の特異性アッセイを同様の様式で行なっ
た。 抑制率(%)を下記の式を用いて計算した: 〔1-((UVinh-UVフ゛ランク)/(UVctl-UVフ゛ランク))〕x100 ヒルモデルとフィットした非線形曲線を抑制-濃度データに適用し、50%有効
濃度(IC50)をSASソフトウェア(統計ソフトウェアシステム;SASインスティチュ
ート社(Cary, N.C.))の使用により計算した。
【0196】 化合物の表 本発明の化合物を実施例31及び32のアッセイの一方又は両方でアッセイし、50
μM以下(A);5μM以下(B)又は0.5μM以下(C)のIC50で活性であることがわかっ
た。 細胞中の活性及び特異性 また、本発明の代表的な化合物を実施例33の代理細胞をベースとするアッセイ
、及び実施例34の一種又は数種のアッセイで試験した。例えば、表2からの化合
物233は実施例32のアッセイで1nMのIC50を有することがわかった。実施例33のア
ッセイにより測定したEC50は5.4μMであり、一方、その他の効果(tTA)は120μM
までの濃度で検出できなかった。また、化合物233をMTTアッセイで試験し、その
TC50を測定したところ、120μMより大きく、この化合物がその有効濃度で毒性で
はないことを示した。実施例34の特異性アッセイにおいて、同化合物は下記の活
性を有することがわかった:HLE>75μM;PPE>75μM;α-Chym.>75μM;Cat.B>75
μM。 これらの結果は化合物のこのファミリーがNS3プロテアーゼに対し高度に特異
性であることを示す。 下記の表は本発明の代表例をリストする。下記の略号を使用する。 MS:質量分析データ;Ac:アセチル;Bn:ベンジル;Chg:シクロヘキシルグリシン
(2-アミノ-2-シクロヘキシル-酢酸);Dnl:ダンシル;O-Bn:ベンジルオキシ;Pi
p:ピペコリン酸;Tbg:tert-ブチルグリシン。
【0197】
【表2】
【0198】
【表3】
【0199】
【表4】
【0200】
【表5】
【0201】
【表6】
【0202】
【表7】
【0203】
【表8】
【0204】
【表9】
【0205】
【表10】
【0206】
【表11】
【0207】
【表12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 38/55 A61P 31/12 45/00 43/00 111 A61P 1/16 C07K 1/10 31/12 5/10 43/00 111 7/06 C07K 1/10 A61K 37/02 5/10 37/64 7/06 37/66 G // C12N 15/09 C12N 15/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 カメロン デイル カナダ ジェイ7エイ 4エム4 ケベッ ク ローズメル ド レラブリエール 493 (72)発明者 ジロー エリス カナダ エイチ7エックス 3エル8 ケ ベック ラヴァル ピエール 768 (72)発明者 グードロー ナタリー カナダ エイチ3ピー 2シー9 ケベッ ク モン ロイアル グラアム 416 (72)発明者 ポーパル マルク アンドレ カナダ エイチ7エム 1ビー3 ケベッ ク ヴィーモン エメ セギュアン 101 (72)発明者 ランクール ジャン カナダ エイチ7エル 4ダブリュー2 ケベック ラヴァル ド レグロン 6400 (72)発明者 サントリゾ ウーラ エス カナダ エイチ4エル 4ピー7 ケベッ ク サン ローラン シャンピニィ 1590 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA14 CA03 CA04 DA06 EA04 GA11 GA19 4C084 AA02 AA06 AA07 AA17 BA01 BA08 BA16 BA17 BA23 BA32 CA59 DC32 NA14 ZA752 ZB331 ZC751 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 EA01 MA02 MA03 MA04 NA05 NA14 ZA75 ZB33 ZC75 4C206 AA01 AA02 AA03 AA04 FA29 KA09 NA05 NA14 ZA75 ZB33 ZC75 4H045 AA10 AA20 AA30 BA01 BA13 BA14 BA51 DA56 EA29 FA40 HA02 HA03

Claims (70)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 の化合物(ラセミ体、ジアステレオマー及び光学異性体を含む)、又はその医薬
    上許される塩もしくはエステル。 〔式中、 aは0又は1であり;bは0又は1であり;YはH又はC1-6アルキルであり; BはH、式R7-C(O)-のアシル誘導体又は式R7-SO2のスルホニルであり、式中、 R7は(i)必要によりカルボキシル、C1-6アルカノイルオキシ又はC1-6アルコキ
    シで置換されていてもよいC1-10アルキル; (ii)C3-7シクロアルキル(必要によりカルボキシル、(C1-6アルコキシ)カル
    ボニル又はフェニルメトキシカルボニルで置換されていてもよい); (iii)C6もしくはC10アリール又はC7-16アラルキル(必要によりC1-6アルキル
    、ヒドロキシ、又は必要によりC1-6アルキルで置換されていてもよいアミノで置
    換されていてもよい);又は (iv)Het(必要によりC1-6アルキル、ヒドロキシ、必要によりC1-6アルキルで
    置換されていてもよいアミノ、又は必要によりC1-6アルキルで置換されていても
    よいアミドで置換されていてもよい)であり、 R6(存在する場合)はカルボキシルで置換されたC1-6アルキルであり、 R5(存在する場合)は必要によりカルボキシルで置換されていてもよいC1-6
    ルキルであり、 R4はC1-10アルキル、C3-7シクロアルキル又はC4-10(アルキルシクロアルキル
    )であり、 R3はC1-10アルキル、C3-7シクロアルキル又はC4-10(アルキルシクロアルキル
    )であり、 R2はCH2-R20、NH-R20、O-R20又はS-R20であり、式中、R20は飽和又は不飽和C3 -7 シクロアルキル又はC4-10(アルキルシクロアルキル)であり、これらは必要
    によりR21で一置換、二置換又は三置換されていてもよく、又は R20はC6もしくはC10アリール又はC7-16アラルキルであり、これらは必要によ
    りR21で一置換、二置換又は三置換されていてもよく、或いは R20はHet又は(低級アルキル)-Het(必要によりR21で一置換、二置換又は三
    置換されていてもよい)であり、 夫々のR21は独立にC1-6アルキル;C1-6アルコキシ;必要によりC1-6アルキル
    で一置換又は二置換されていてもよいアミノ;スルホニル;NO2;OH;SH;ハロ
    ;ハロアルキル;必要によりC1-6アルキル、C6又はC10アリール、C7-16アラルキ
    ル、Het又は(低級アルキル)-Hetで一置換されていてもよいアミド;カルボキ
    シル;カルボキシ(低級アルキル);C6もしくはC10アリール、C7-16アラルキル
    又はHetであり、前記アリール、アラルキル又はHetは必要によりR22で置換され
    ていてもよく、 R22はC1-6アルキル;C1-6アルコキシ;必要によりC1-6アルキルで一置換又は
    二置換されていてもよいアミノ;スルホニル;NO2;OH;SH;ハロ;ハロアルキ
    ル;カルボキシル;アミド又は(低級アルキル)アミドであり、 R1はC1-6アルキル又はC2-6アルケニル(必要によりハロゲンで置換されていて
    もよい)であり、かつ Wはヒドロキシ又はN-置換アミノである〕
  2. 【請求項2】 BがH又は式R7C(O)-のアシル誘導体であり、R7がC1-6アル
    キル;C1-6アルコキシ;必要によりヒドロキシで置換されていてもよいC3-7シク
    ロアルキル;必要によりC1-6アルキル又はHetで置換されていてもよいアミド;C 6 もしくはC10アリール、C7-16アラルキル又はHet(全て必要によりC1-6アルキル
    又はヒドロキシで置換されていてもよい)である請求の範囲第1項記載の化合物
  3. 【請求項3】 R7がC1-6アルキル又はHetである請求の範囲第2項記載の化
    合物。
  4. 【請求項4】 前記Hetが 【化2】 からなる群から選ばれる請求の範囲第3項記載の化合物。
  5. 【請求項5】 BがH、アセチル、 【化3】 からなる群から選ばれる請求の範囲第2項記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Bがアセチルである請求の範囲第5項記載の化合物。
  7. 【請求項7】 BがR7-SO2であり、かつR7がC6もしくはC10アリール、C7-16 アラルキル又はHet(全てが必要によりC1-6アルキルで置換されていてもよい)
    である請求の範囲第1項記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R6(存在する場合)がAsp又はGluの側鎖である請求の範囲第
    1項記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R6(存在する場合)がAspの側鎖である請求の範囲第8項記
    載の化合物。
  10. 【請求項10】 aが0であり、その時にR6が不在である請求の範囲第1項
    記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R5(存在する場合)がD-Asp、L-Asp、D-Glu、 L-Glu、D-Val、L-Val、D-tert-ブチルグリシン(Tbg)、及びL-Tbgからなる群から
    選ばれたアミノ酸の側鎖である請求の範囲第1項記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R5(存在する場合)がD-Asp、D-Val、又はD-Gluの側鎖で
    ある請求の範囲第11項記載の化合物。
  13. 【請求項13】 R5(存在する場合)がD-Gluの側鎖である請求の範囲第1
    2項記載の化合物。
  14. 【請求項14】 aが0であり、かつbが0であり、その時にR6及びR5の両
    方が不在である請求の範囲第1項記載の化合物。
  15. 【請求項15】 R4がVal、シクロヘキシルグリシン(Chg)、Tbg、Ile又はLe
    uからなる群から選ばれたアミノ酸の側鎖である請求の範囲第1項記載の化合物
  16. 【請求項16】 R4がChg又はIleの側鎖である請求の範囲第15項記載の化
    合物。
  17. 【請求項17】 R4がChgの側鎖である請求の範囲第16項記載の化合物。
  18. 【請求項18】 YがH、又はMeである請求の範囲第1項記載の化合物。
  19. 【請求項19】 YがHである請求の範囲第18項記載の化合物。
  20. 【請求項20】 R3がIle、Chg、Val又はTbgからなる群から選ばれたアミノ
    酸の側鎖である請求の範囲第1項記載の化合物。
  21. 【請求項21】 R3がVal、Chg又はTbgの側鎖である請求の範囲第20項記
    載の化合物。
  22. 【請求項22】 R3がVal又はTbgの側鎖である請求の範囲第21項記載の化
    合物。
  23. 【請求項23】 R2がS-R20、O-R20であり、式中、R20がC6もしくはC10アリ
    ール、C7-16アラルキル、Het又は-CH2-Hetであり、これらの全てが必要によりR2 1 で一置換、二置換又は三置換されていてもよく、 R21がC1-6アルキル;C1-6アルコキシ;アミノ、モノ-又はジ-(低級アルキル)
    アミノ;必要によりC1-6アルキル、C6又はC10アリール、C7-16アラルキル、Het
    又は(低級アルキル)-Hetで一置換されていてもよいアミド;NO2;OH;ハロ;
    トリフルオロメチル;カルボキシル;C6もしくはC10アリール、C7-16アラルキル
    又はHetであり、前記アリール、アラルキル又はHetは必要によりR22で置換され
    ていてもよく、 R22がC1-6アルキル;C1-6アルコキシ;アミノ;モノ又はジ-(低級アルキル)ア
    ミノ;(低級アルキル)アミド;NO2;OH;ハロ;トリフルオロメチル;又はカ
    ルボキシルである請求の範囲第1項記載の化合物。
  24. 【請求項24】 R21がC1-6アルキル;C1-6アルコキシ;アミノ;ジ(低級
    アルキル)アミノ;(低級アルキル)アミド;C6もしくはC10アリール、又はHet
    であり、前記アリール又はHetは必要によりR22で置換されていてもよく、R22がC 1-6 アルコキシ;アミノ;ジ-(低級アルキル)アミノ;(低級アルキル)アミド;
    ハロ又はトリフルオロメチルである請求の範囲第23項記載の化合物。
  25. 【請求項25】 R2が1-ナフチルメトキシ;2-ナフチルメトキシ;ベンジル
    オキシ;1-ナフチルオキシ;2-ナフチルオキシ;又は未置換、R21(R21は請求の
    範囲第23項に定義されたとおりである)で一置換又は二置換されたキノリノキ
    シである請求の範囲第23項記載の化合物。
  26. 【請求項26】 R2が1-ナフチルメトキシ;又は未置換、R21(R21は請求の
    範囲第23項に定義されたとおりである)で一置換又は二置換されたキノリノキ
    シである請求の範囲第23項記載の化合物。
  27. 【請求項27】 R2が 【化4】 (式中、R21Aは必要によりC1-6アルキル、C6もしくはC10アリール、C7-16アラル
    キル又はHetで置換されていてもよいアミド;必要によりR22で置換されていても
    よいC6もしくはC10アリール又はHetであり、R22はアミノ、ジ(低級アルキル)
    アミノ;又は(低級アルキル)アミドであり、かつR21BはC1-6アルキル、C1-6
    ルコキシ、アミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、(低級アルキル)アミド、NO2
    、OH、ハロ、トリフルオロメチル、又はカルボキシルである) である請求の範囲第26項記載の化合物。
  28. 【請求項28】 R21AがC6もしくはC10アリール又はHetであり、これらの全
    てが必要によりR22で置換されていてもよく、R22がアミノ、ジメチルアミノ、又
    はアセトアミドである請求の範囲第27項記載の化合物。
  29. 【請求項29】 R21BがC1-6アルコキシ又はジ(低級アルキル)アミノであ
    る請求の範囲第27項記載の化合物。
  30. 【請求項30】 R21Bがメトキシである請求の範囲第29項記載の化合物。
  31. 【請求項31】 位置1にある不斉炭素原子がR配置を有し、下記の絶対配
    置: 【化5】 (式中、R1は請求の範囲第1項に定義されたとおりである) により表される請求の範囲第1項記載の化合物。
  32. 【請求項32】 P1のR1置換基が下記の絶対配置: 【化6】 (式中、R1はメチル、エチル、プロピル、ビニルであり、これらの全てが必要に
    よりハロで置換されていてもよい) により表されるようにカルボニル基に対しsyn配向されている請求の範囲第31
    項記載の化合物。
  33. 【請求項33】 R1がエチル、ビニル又はブロモビニルである請求の範囲第
    32項記載の化合物。
  34. 【請求項34】 R1がビニルである請求の範囲第33項記載の化合物。
  35. 【請求項35】 Wがヒドロキシ又はその医薬上許される塩もしくはエステ
    ル;又は(低級アルキル)アミノ、ジ(低級アルキル)アミノもしくはアミノア
    ラルキルである請求の範囲第1項記載の化合物。
  36. 【請求項36】 Wがヒドロキシ、又はN(R13a)R13b(式中、R13a及びR13b
    は独立にH、アリール又は必要によりヒドロキシもしくはフェニルにより置換さ
    れていてもよいC1-6アルキルである);或いはこれらの医薬上許される塩である
    請求の範囲第33項記載の化合物。
  37. 【請求項37】 Wが-OH、-NH-ベンジル又は-NH-CH(Me)Phである請求の範
    囲第36項記載の化合物。
  38. 【請求項38】 Wが-OH又は-NH-(S)CH(Me)-フェニルである請求の範囲第
    37項記載の化合物。
  39. 【請求項39】 Wがエステルであり、前記エステルがC1-6アルコキシ、フ
    ェノキシ、又はアリール(C1-6アルコキシ)からなる群から選ばれる請求の範囲第
    38項記載の化合物。
  40. 【請求項40】 前記エステルがメトキシ、エトキシ、フェノキシ、ベンジ
    ルオキシ、又はPhCH(Me)-O-である請求の範囲第39項記載の化合物。
  41. 【請求項41】 BがH、低級アルキル-C(O)-又はHet-C(O)-であり、 R6(存在する場合)がAsp又はGluの側鎖であり、 R5(存在する場合)がD-又はL-のAsp、Glu、Val又はTbgの側鎖であり、 YがH又はメチルであり、 R4がVal、Chg、Tbg、Ile又はLeuの側鎖であり、 R3が水素又はIle、Chg、Val、もしくはTbgの側鎖であり、 R2が1-ナフチルメトキシ、2-ナフチルメトキシ、O-Bn、 【化7】 (式中、R22はアミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、(低級アルキル)アミド、N
    O2、OH、ハロ、CF3、又はCOOHである) であり、 P1が式 【化8】 (式中、R1はエチル、ビニル又はブロモビニルである) のシクロプロピル環系であり、かつ WがヒドロキシもしくはN(R13a)R13b(式中、R13a及びR13bは独立にH、アリ
    ール又は必要によりヒドロキシもしくはフェニルにより置換されていてもよいC1 -6 アルキルである);又はこれらの医薬上許される塩もしくはエステルである請
    求の範囲第1項記載の式Iの化合物。
  42. 【請求項42】 BがH、アセチル又はHet-C(O)-であり、R6(存在する場
    合)がAspの側鎖であり、R5(存在する場合)がD-Asp、D-Glu又はD-Valの側鎖で
    あり、YがHであり、R4がChg又はIleの側鎖であり、R3がVal、Chg又はTbgの側
    鎖であり、R2が1-ナフチルメトキシ、ベンジルオキシ、4-キノリノキシ、又は 【化9】 であり、 P1が 【化10】 (式中、R1はEt又はCH=CH2もしくはCH=CHBrである) のシクロプロピル環系であり、かつ WがヒドロキシもしくはNH-(S)-CHMePh、又はこれらの医薬上許される塩である
    請求の範囲第1項記載の式Iの化合物。
  43. 【請求項43】 Bがアセチルであり、R6(存在する場合)がAspの側鎖で
    あり、R5(存在する場合)がD-Gluの側鎖であり、YがHであり、R4がChgの側鎖
    であり、R3がVal又はTbgの側鎖であり、R2が 【化11】 であり、 P1が 【化12】 であり、かつ Wがヒドロキシ、又はその医薬上許される塩もしくはエステルである請求の範囲
    第1項記載の式Iの化合物。
  44. 【請求項44】 式 【化13】 により表される請求の範囲第41項記載の化合物。 (式中、B、P6、P5、P4、P3、R2、及びR1は以下に定義されるとおりである: 【化14】 【化15】
  45. 【請求項45】 式 【化16】 により表される請求の範囲第41項記載の化合物。 (式中、P6、P5、P4、P3、R2、及びR1は以下に定義されるとおりである: 【化17】 【化18】 【化19】 【化20】 【化21】 【化22】
  46. 【請求項46】 式 【化23】 により表される請求の範囲第41項記載の化合物。 (式中、B、P6、P5、P4、P3、R2、R1及びWは以下に定義されるとおりである: 【化24】
  47. 【請求項47】 式 【化25】 により表される請求の範囲第41項記載の化合物。 (式中、B、Y、P4、P3、R2、及びR1は以下に定義されるとおりである: 【化26】
  48. 【請求項48】 式 【化27】 により表される請求の範囲第41項記載の化合物。 (式中、B、及びR20は以下に定義されるとおりである: 【化28】 【化29】 【化30】
  49. 【請求項49】 化合物#:108、116、117、及び120からなる群から選ばれ
    た請求の範囲第44項記載の式Iのヘキサペプチド。
  50. 【請求項50】 化合物#:212、222、236、及び238からなる群から選ばれ
    た請求の範囲第45項記載の式Iのヘキサペプチド。
  51. 【請求項51】 化合物#:301及び302からなる群から選ばれた請求の範囲
    第46項記載の式Iのヘキサペプチド。
  52. 【請求項52】 化合物#:122、及び123からなる群から選ばれた請求の範
    囲第44項記載の式Iのテトラペプチド。
  53. 【請求項53】 化合物#:202、203、205、206、207、208、209、210、21
    1、214、215、216、218、219、220、221、223、224、225、226、228、229、230
    、231、232、233、234、235からなる群から選ばれた請求の範囲第45項記載の
    式Iのテトラペプチド。
  54. 【請求項54】 化合物#:401からなる群から選ばれた請求の範囲第47
    項記載の式Iのテトラペプチド。
  55. 【請求項55】 化合物#:501、502、503、504、505、506、507、508、50
    9、510、及び511からなる群から選ばれた請求の範囲第48項記載の式Iのテト
    ラペプチド。
  56. 【請求項56】 医薬上許される担体媒体又は補助剤と混合して、抗C型肝
    炎ウイルス有効量の請求の範囲第1項記載の式Iの化合物、又はその治療上許さ
    れる塩もしくはエステルを含むことを特徴とする医薬組成物。
  57. 【請求項57】 哺乳類に抗C型肝炎ウイルス有効量の請求の範囲第1項記
    載の式Iの化合物、又はその治療上許される塩もしくはエステル或いは上記組成
    物を投与することによる哺乳類のC型肝炎ウイルス感染症の治療方法。
  58. 【請求項58】 ウイルスをC型肝炎ウイルスNS3プロテアーゼ抑制量の請
    求の範囲第1項記載の式Iの化合物、又はその治療上許される塩もしくはエステ
    ル或いは請求の範囲第56項記載の組成物に暴露することによるC型肝炎ウイル
    スの複製の抑制方法。
  59. 【請求項59】 哺乳類に抗C型肝炎ウイルス有効量の請求の範囲第1項記
    載の式Iの化合物、又はその治療上許される塩もしくはエステルと、インターフ
    ェロンの組み合わせを投与することによる哺乳類のC型肝炎ウイルス感染症の治
    療方法。
  60. 【請求項60】 更に第二の抗ウイルス薬を含む請求の範囲第56項記載の
    医薬組成物。
  61. 【請求項61】 前記の第二の抗ウイルス薬がリバビリン又はアマンタジン
    である請求の範囲第60項記載の医薬組成物。
  62. 【請求項62】 更にHCVプロテアーゼのその他のインヒビターを含む請求
    の範囲第56項記載の医薬組成物。
  63. 【請求項63】 ヘリカーゼ、ポリメラーゼ、メタロプロテアーゼ又はIRES
    から選ばれた、HCV生活環におけるその他の標的のインヒビターを更に含む請求
    の範囲第56項記載の医薬組成物。
  64. 【請求項64】 APG-P6-P5-P4-P3-P2;APG-P5-P4-P3-P2;APG-P4-P3-P2;A
    PG-P3-P2;及びAPG-P2からなる群から選ばれたペプチドを式: 【化31】 (式中、R1はC1-6アルキル又はC2-6アルケニル(必要によりハロゲンで置換され
    ていてもよい)であり、CPGはカルボキシル保護基であり、かつP6〜P2は請求の
    範囲第1項に定義されたとおりである) のP1中間体とカップリングする工程を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記
    載の式(I)のペプチド類似体(式中、P1は置換アミノシクロプロピルカルボン酸
    残基である)の調製方法。
  65. 【請求項65】 APG-P6-P5-P4-P3-P2;APG-P5-P4-P3-P2;APG-P4-P3-P2;A
    PG-P3-P2;及びAPG-P2からなる群から選ばれたペプチドを式: 【化32】 (式中、R1はエチル、ビニル又はブロモビニルであり、CPGはカルボキシル保護
    基であり、かつP6〜P2は請求の範囲第1項に定義されたとおりである) のP1中間体とカップリングする工程を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記
    載の式(I)のペプチド類似体(式中、P1は置換アミノシクロプロピルカルボン酸
    残基である)の調製方法。
  66. 【請求項66】 APG-P6-P5-P4-P3-P2;APG-P5-P4-P3-P2;APG-P4-P3-P2;A
    PG-P3-P2;及びAPG-P2からなる群から選ばれたペプチドを式: 【化33】 (式中、CPGはカルボキシル保護基であり、かつP6〜P2は請求の範囲第1項に定
    義されたとおりである) のP1中間体とカップリングする工程を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記
    載の式(I)のペプチド類似体(式中、P1は置換アミノシクロプロピルカルボン酸
    残基である)の調製方法。
  67. 【請求項67】 前記カルボキシル保護基(CPG)がアルキルエステル、アラ
    ルキルエステル、及び温和な塩基処理又は温和な還元手段により開裂し得るエス
    テルからなる群から選ばれる請求の範囲第64項、第65項又は第66項記載の
    方法。
  68. 【請求項68】 請求の範囲第1項記載の式Iの化合物の調製のための式: 【化34】 (式中、R1はC1-6アルキル又はC2-6アルケニル(必要によりハロゲンで置換され
    ていてもよい)である) のアミノ酸類似体の使用。
  69. 【請求項69】 請求の範囲第1項記載の式Iの化合物の調製のための式: 【化35】 (式中、R1はエチル、ビニル又はブロモビニルである) のアミノ酸類似体の使用。
  70. 【請求項70】 請求の範囲第1項記載の式Iの化合物の調製のための式: 【化36】 のアミノ酸類似体の使用。
JP2000565004A 1998-08-10 1999-08-09 C型肝炎インヒビターペプチド Expired - Fee Related JP4435982B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US9594598P 1998-08-10 1998-08-10
US60/095,945 1998-08-10
PCT/CA1999/000737 WO2000009558A1 (en) 1998-08-10 1999-08-09 Hepatitis c inhibitor peptides

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002522557A true JP2002522557A (ja) 2002-07-23
JP2002522557A5 JP2002522557A5 (ja) 2006-09-28
JP4435982B2 JP4435982B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=22254308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000565004A Expired - Fee Related JP4435982B2 (ja) 1998-08-10 1999-08-09 C型肝炎インヒビターペプチド

Country Status (33)

Country Link
EP (1) EP1105422B1 (ja)
JP (1) JP4435982B2 (ja)
KR (1) KR100629791B1 (ja)
CN (1) CN1166690C (ja)
AR (1) AR022061A1 (ja)
AT (1) ATE317854T1 (ja)
AU (1) AU764655B2 (ja)
BG (1) BG64956B1 (ja)
BR (1) BR9912943A (ja)
CA (1) CA2336597C (ja)
CO (1) CO5180537A1 (ja)
CZ (1) CZ301405B6 (ja)
DE (1) DE69929887T2 (ja)
DK (1) DK1105422T3 (ja)
EA (1) EA004765B1 (ja)
EE (1) EE200100080A (ja)
ES (1) ES2257066T3 (ja)
HK (1) HK1039947B (ja)
HR (1) HRP20010101A2 (ja)
HU (1) HUP0104548A3 (ja)
ID (1) ID27784A (ja)
IL (2) IL141011A0 (ja)
MY (1) MY125014A (ja)
NO (1) NO20010604D0 (ja)
NZ (1) NZ510395A (ja)
PL (1) PL199419B1 (ja)
RS (1) RS49819B (ja)
SK (1) SK286846B6 (ja)
TR (1) TR200100438T2 (ja)
TW (1) TW577895B (ja)
UA (1) UA73480C2 (ja)
WO (1) WO2000009558A1 (ja)
ZA (1) ZA200100972B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006030892A1 (ja) * 2004-09-17 2006-03-23 Nippon Shinyaku Co., Ltd. 複素環化合物の製造方法
JP2007532479A (ja) * 2003-11-20 2007-11-15 シェーリング コーポレイション C型肝炎ウイルスns3プロテアーゼの脱ペプチド化インヒビター
WO2011024691A1 (ja) * 2009-08-25 2011-03-03 住友化学株式会社 光学活性な1-アミノ-2-エテニルシクロプロパンカルボン酸エチルの製造方法
WO2012121068A1 (ja) * 2011-03-10 2012-09-13 住友化学株式会社 光学活性1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エステルの製造方法
JP2012197289A (ja) * 2000-08-31 2012-10-18 Vertex Pharmaceuticals Inc ペプチド模倣プロテアーゼインヒビター

Families Citing this family (148)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AR022061A1 (es) * 1998-08-10 2002-09-04 Boehringer Ingelheim Ca Ltd Peptidos inhibidores de la hepatitis c, una composicion farmaceutica que los contiene, el uso de los mismos para preparar una composicion farmaceutica, el uso de un producto intermedio para la preparacion de estos peptidos y un procedimiento para la preparacion de un peptido analogo de los mismos.
UA74546C2 (en) * 1999-04-06 2006-01-16 Boehringer Ingelheim Ca Ltd Macrocyclic peptides having activity relative to hepatitis c virus, a pharmaceutical composition and use of the pharmaceutical composition
US6608027B1 (en) 1999-04-06 2003-08-19 Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd Macrocyclic peptides active against the hepatitis C virus
WO2001077113A2 (en) * 2000-04-05 2001-10-18 Schering Corporation Macrocyclic ns3-serine protease inhibitors of hepatitis c virus comprising n-cyclic p2 moieties
PL358591A1 (en) 2000-04-19 2004-08-09 Schering Corporation Macrocyclic ns3-serine protease inhibitors of hepatitis c virus comprising alkyl and aryl alanine p2 moieties
CN102372764A (zh) 2000-07-21 2012-03-14 先灵公司 用作丙型肝炎病毒ns3-丝氨酸蛋白酶抑制剂的新型肽
AR029851A1 (es) 2000-07-21 2003-07-16 Dendreon Corp Nuevos peptidos como inhibidores de ns3-serina proteasa del virus de hepatitis c
MXPA03000626A (es) 2000-07-21 2004-07-30 Schering Corp Nuevos peptidos como inhibidores de ns3-serina proteasa del virus de la hepatitis c.
US6846806B2 (en) 2000-10-23 2005-01-25 Bristol-Myers Squibb Company Peptide inhibitors of Hepatitis C virus NS3 protein
KR20030091946A (ko) 2000-12-12 2003-12-03 쉐링 코포레이션 C형 간염 바이러스의 ns3-세린 프로테아제억제제로서의 디아릴 펩티드
JP4455056B2 (ja) * 2001-07-11 2010-04-21 バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド 架橋二環式セリンプロテアーゼ阻害剤
AU2002348414B2 (en) * 2001-10-24 2009-10-01 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Inhibitors of serine protease, particularly hepatitis C virus NS3-NS4A protease, incorporating a fused ring system
PE20030857A1 (es) * 2002-01-23 2003-10-25 Schering Corp Compuestos como inhibidores de la proteasa serina ns3 del virus de la hepatitis c
US7119072B2 (en) 2002-01-30 2006-10-10 Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd. Macrocyclic peptides active against the hepatitis C virus
US6642204B2 (en) 2002-02-01 2003-11-04 Boehringer Ingelheim International Gmbh Hepatitis C inhibitor tri-peptides
US7091184B2 (en) 2002-02-01 2006-08-15 Boehringer Ingelheim International Gmbh Hepatitis C inhibitor tri-peptides
SG159385A1 (en) 2002-04-11 2010-03-30 Vertex Pharma Inhibitors of serine proteases, particularly hepatitis c virus ns3 - ns4 protease
US6869964B2 (en) 2002-05-20 2005-03-22 Bristol-Myers Squibb Company Heterocyclicsulfonamide hepatitis C virus inhibitors
EP1506172B1 (en) 2002-05-20 2011-03-30 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis c virus inhibitors
EP1505945B1 (en) 2002-05-20 2008-11-05 Bristol-Myers Squibb Company Substituted cycloalkyl p1' hepatitis c virus inhibitors
MY140680A (en) 2002-05-20 2010-01-15 Bristol Myers Squibb Co Hepatitis c virus inhibitors
US20050075279A1 (en) 2002-10-25 2005-04-07 Boehringer Ingelheim International Gmbh Macrocyclic peptides active against the hepatitis C virus
ATE486889T1 (de) 2003-03-05 2010-11-15 Boehringer Ingelheim Int Peptidanaloga mit inhibitorischer wirkung auf hepatitis c
JP4550824B2 (ja) * 2003-03-05 2010-09-22 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング C型肝炎抑制化合物
KR100971347B1 (ko) * 2003-03-08 2010-07-20 주식회사유한양행 씨형 간염바이러스 감염 치료용 엔에스3 프로테아제 억제제
JP4231524B2 (ja) * 2003-04-10 2009-03-04 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 大環状化合物の製造方法
US7176208B2 (en) 2003-04-18 2007-02-13 Enanta Pharmaceuticals, Inc. Quinoxalinyl macrocyclic hepatitis C serine protease inhibitors
KR101115294B1 (ko) 2003-05-21 2012-04-12 베링거 인겔하임 인터내셔날 게엠베하 C형 간염 억제제 화합물
US7449447B2 (en) 2003-08-26 2008-11-11 Schering Corporation Peptidomimetic NS3-serine protease inhibitors of hepatitis C virus
MY148123A (en) 2003-09-05 2013-02-28 Vertex Pharma Inhibitors of serine proteases, particularly hcv ns3-ns4a protease
EA200600498A1 (ru) 2003-09-22 2006-10-27 Бёрингер Ингельхайм Интернациональ Гмбх Макроциклические пептиды, проявляющие противовирусную активность в отношении вируса гепатита с
US7592419B2 (en) 2003-09-26 2009-09-22 Schering Corporation Macrocyclic inhibitors of hepatitis C virus NS3-serine protease
AP2287A (en) 2003-10-14 2011-10-31 Intermune Inc Macrocyclic carboxylic acids and acylsulfonamides as inhibitors of HCV replication.
US8187874B2 (en) 2003-10-27 2012-05-29 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Drug discovery method
ES2389201T3 (es) 2003-10-27 2012-10-24 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Mutantes de resistencia de la proteasa NS3/4A de HCV
US7132504B2 (en) 2003-11-12 2006-11-07 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
US7309708B2 (en) 2003-11-20 2007-12-18 Birstol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
US7135462B2 (en) 2003-11-20 2006-11-14 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
WO2005056182A1 (en) 2003-12-08 2005-06-23 Boehringer Ingelheim International, Gmbh Removal of ruthenium by-product by supercritical fluid processing
GB0500020D0 (en) 2005-01-04 2005-02-09 Novartis Ag Organic compounds
ES2358333T3 (es) 2004-01-21 2011-05-09 Boehringer Ingelheim International Gmbh Péptidos macrocíclicos con acción contra el virus de la hepatitis c.
CA2552319C (en) 2004-01-30 2012-08-21 Medivir Ab Hcv ns-3 serine protease inhibitors
EP2626354A1 (en) 2004-02-20 2013-08-14 Boehringer Ingelheim International GmbH Viral polymerase inhibitors
JP4143669B2 (ja) 2004-02-24 2008-09-03 日本たばこ産業株式会社 4環縮合複素環化合物及びそのhcvポリメラーゼ阻害剤としての利用
US20070049593A1 (en) 2004-02-24 2007-03-01 Japan Tobacco Inc. Tetracyclic fused heterocyclic compound and use thereof as HCV polymerase inhibitor
ATE438622T1 (de) 2004-02-27 2009-08-15 Schering Corp 3,4-(cyclopentyl)kondensierte prolinverbindungen als inhibitoren der ns3-serinprotease des hepatitis-c-virus
BRPI0508095A (pt) 2004-02-27 2007-07-17 Schering Corp compostos como inibidores de ns3 serina protease do vìrus da hepatite c
ES2346233T3 (es) 2004-02-27 2010-10-13 Schering Corporation Compuestos de azufre como inhibidores de serina proteasa ns3 del virus de la hepatitis c.
US7816326B2 (en) 2004-02-27 2010-10-19 Schering Corporation Sulfur compounds as inhibitors of hepatitis C virus NS3 serine protease
DE602005023224D1 (de) 2004-02-27 2010-10-07 Schering Corp Neuartige Verbindungen als Hemmer von Hepatitis C-Virus NS3-Serinprotease
CA2557322A1 (en) 2004-02-27 2005-09-15 Schering Corporation Inhibitors of hepatitis c virus ns3 protease
BRPI0508867A (pt) 2004-03-15 2007-09-04 Boehringer Ingelheim Int processo para a preparação de compostos macrocìclicos
AU2005228894B9 (en) * 2004-03-30 2011-10-13 Intermune, Inc. Macrocyclic compounds as inhibitors of viral replication
CN1984922A (zh) 2004-05-20 2007-06-20 先灵公司 用作丙型肝炎病毒ns3丝氨酸蛋白酶抑制剂的取代脯氨酸
CA2568008C (en) 2004-05-25 2014-01-28 Boehringer Ingelheim International Gmbh Process for preparing acyclic hcv protease inhibitors
JP4914355B2 (ja) 2004-07-20 2012-04-11 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング C型肝炎インヒビターペプチド類似体
UY29016A1 (es) 2004-07-20 2006-02-24 Boehringer Ingelheim Int Analogos de dipeptidos inhibidores de la hepatitis c
US7597884B2 (en) 2004-08-09 2009-10-06 Alios Biopharma, Inc. Hyperglycosylated polypeptide variants and methods of use
MX2007002371A (es) 2004-08-27 2007-04-23 Schering Corp Compuestos de acilsulfonamida como inhibidores de la serina proteasa ns3 del virus de la hepatitis c.
NZ554351A (en) 2004-10-01 2010-02-26 Vertex Pharma HCV NS3-NS4A protease inhibition using VX-950, also known as telaprevir
US7659263B2 (en) 2004-11-12 2010-02-09 Japan Tobacco Inc. Thienopyrrole compound and use thereof as HCV polymerase inhibitor
US7323447B2 (en) 2005-02-08 2008-01-29 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
US7608614B2 (en) 2005-03-08 2009-10-27 Boehringer Ingelheim International Gmbh Process for preparing macrocyclic compounds
US7592336B2 (en) 2005-05-10 2009-09-22 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
CN101218224B (zh) 2005-05-13 2013-05-08 Viro化学制药公司 治疗或预防黄病毒感染的组合物和方法
US7601686B2 (en) 2005-07-11 2009-10-13 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
EP2305695A3 (en) 2005-07-25 2011-07-27 Intermune, Inc. Macrocyclic inhibitors of Hepatitis C virus replication
PE20070211A1 (es) 2005-07-29 2007-05-12 Medivir Ab Compuestos macrociclicos como inhibidores del virus de hepatitis c
WO2007019674A1 (en) 2005-08-12 2007-02-22 Boehringer Ingelheim International Gmbh Viral polymerase inhibitors
ATE510846T1 (de) 2005-09-09 2011-06-15 Boehringer Ingelheim Int Cyclisierendes metatheseverfahren zur herstellung von makrocyclischen peptiden
CN101415705B (zh) 2005-10-11 2011-10-26 因特蒙公司 抑制丙型肝炎病毒复制的化合物和方法
US7772183B2 (en) 2005-10-12 2010-08-10 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
US7741281B2 (en) 2005-11-03 2010-06-22 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
US7705138B2 (en) 2005-11-11 2010-04-27 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Hepatitis C virus variants
US7816348B2 (en) 2006-02-03 2010-10-19 Boehringer Ingelheim International Gmbh Viral polymerase inhibitors
US8017612B2 (en) 2006-04-18 2011-09-13 Japan Tobacco Inc. Piperazine compound and use thereof as a HCV polymerase inhibitor
US7951823B2 (en) 2006-05-23 2011-05-31 Irm Llc Compounds and compositions as channel activating protease inhibitors
WO2008008776A2 (en) 2006-07-11 2008-01-17 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis c virus inhibitors
EP1886685A1 (en) 2006-08-11 2008-02-13 INSERM (Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale) Methods, uses and compositions for modulating replication of hcv through the farnesoid x receptor (fxr) activation or inhibition
MX2009000882A (es) 2006-08-17 2009-02-04 Boehringer Ingelheim Int Inhibidores de la polimerasa virica.
US8343477B2 (en) 2006-11-01 2013-01-01 Bristol-Myers Squibb Company Inhibitors of hepatitis C virus
US7772180B2 (en) 2006-11-09 2010-08-10 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
JP5290186B2 (ja) 2006-11-15 2013-09-18 ヴァイロケム ファーマ インコーポレイテッド フラビウイルス感染症の治療または予防用のチオフェン類似体
US7763584B2 (en) 2006-11-16 2010-07-27 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
US8003604B2 (en) 2006-11-16 2011-08-23 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
US7888464B2 (en) 2006-11-16 2011-02-15 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
CN101801925A (zh) 2007-06-29 2010-08-11 吉里德科学公司 抗病毒组合物
CA2691442C (en) 2007-06-29 2014-01-21 Gilead Sciences, Inc. Antiviral compounds
EP2188274A4 (en) 2007-08-03 2011-05-25 Boehringer Ingelheim Int VIRAL POLYMERASE HEMMER
CA2708150A1 (en) 2007-12-05 2009-06-18 Enanta Pharmaceuticals, Inc. Fluorinated tripeptide hcv serine protease inhibitors
WO2009076747A1 (en) 2007-12-19 2009-06-25 Boehringer Ingelheim International Gmbh Viral polymerase inhibitors
US8202996B2 (en) 2007-12-21 2012-06-19 Bristol-Myers Squibb Company Crystalline forms of N-(tert-butoxycarbonyl)-3-methyl-L-valyl-(4R)-4-((7-chloro-4-methoxy-1-isoquinolinyl)oxy)-N- ((1R,2S)-1-((cyclopropylsulfonyl)carbamoyl)-2-vinylcyclopropyl)-L-prolinamide
US8163921B2 (en) 2008-04-16 2012-04-24 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
JP5529120B2 (ja) 2008-05-29 2014-06-25 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー C型肝炎ウイルス阻害剤
US7964560B2 (en) 2008-05-29 2011-06-21 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
US8207341B2 (en) 2008-09-04 2012-06-26 Bristol-Myers Squibb Company Process or synthesizing substituted isoquinolines
UY32099A (es) 2008-09-11 2010-04-30 Enanta Pharm Inc Inhibidores macrocíclicos de serina proteasas de hepatitis c
NZ602163A (en) 2008-09-16 2013-06-28 Boehringer Ingelheim Int Crystalline forms of a 2-thiazolyl- 4-quinolinyl-oxy derivative, a potent hepatitis c viral inhibitor
US8563505B2 (en) 2008-09-29 2013-10-22 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
US8044087B2 (en) 2008-09-29 2011-10-25 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
WO2010039801A2 (en) 2008-10-02 2010-04-08 The J. David Gladstone Institutes Methods of treating hepatitis c virus infection
US8283310B2 (en) 2008-12-15 2012-10-09 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
WO2010080874A1 (en) 2009-01-07 2010-07-15 Scynexis, Inc. Cyclosporine derivative for use in the treatment of hcv and hiv infection
JP2012520884A (ja) 2009-03-18 2012-09-10 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ リランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティー フラビウイルス科ウイルス感染症を治療する方法および組成物
WO2010118078A1 (en) 2009-04-08 2010-10-14 Idenix Pharmaceuticals, Inc. Macrocyclic serine protease inhibitors
US8512690B2 (en) 2009-04-10 2013-08-20 Novartis Ag Derivatised proline containing peptide compounds as protease inhibitors
MX2011012155A (es) 2009-05-13 2012-02-28 Enanta Pharm Inc Compuestos macrociclicos como inhibidores del virus de hepatitis c.
JP2013501068A (ja) 2009-08-05 2013-01-10 アイディニックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド 大環状セリンプロテアーゼ阻害剤
EP2504329A1 (en) 2009-11-25 2012-10-03 Vertex Pharmaceuticals Incorporated 5-alkynyl-thiophene-2-carboxylic acid derivatives and their use for the treatment or prevention of flavivirus infections
MX2012007420A (es) 2009-12-24 2012-07-23 Vertex Pharma Analogos para el tratamiento o prevencion de infecciones de flavivirus.
PL2528922T3 (pl) 2010-01-27 2018-01-31 Ab Pharma Ltd Związki poliheterocykliczne jako inhibitory hcv
WO2011119858A1 (en) 2010-03-24 2011-09-29 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Analogues for the treatment or prevention of flavivirus infections
CA2794181A1 (en) 2010-03-24 2011-09-29 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Analogues for the treatment or prevention of flavivirus infections
AU2011232331A1 (en) 2010-03-24 2012-10-11 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Analogues for the treatment or prevention of Flavivirus infections
WO2011119860A1 (en) 2010-03-24 2011-09-29 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Analogues for the treatment or prevention of flavivirus infections
WO2011156545A1 (en) 2010-06-09 2011-12-15 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Viral dynamic model for hcv combination therapy
US20130157258A1 (en) 2010-06-15 2013-06-20 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Hcv ns5b protease mutants
CA2803248A1 (en) 2010-06-28 2012-01-12 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Compounds and methods for the treatment or prevention of flavivirus infections
JP2013531011A (ja) 2010-06-28 2013-08-01 バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド フラビウイルス感染の処置または予防のための化合物および方法
WO2012006070A1 (en) 2010-06-28 2012-01-12 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Compounds and methods for the treatment or prevention of flavivirus infections
JP2013534249A (ja) 2010-08-17 2013-09-02 バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド フラビウイルス科ウイルス感染の処置または予防のための化合物および方法
JP5857053B2 (ja) 2010-09-21 2016-02-10 エナンタ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド 大環式プロリン由来hcvセリンプロテアーゼ阻害剤
BR112013008510A2 (pt) 2010-10-08 2016-07-05 Novartis Ag vitamina e formulações de inibidores de sulfamida ns3
CN103380132B (zh) 2010-12-30 2016-08-31 益安药业 菲啶大环丙型肝炎丝氨酸蛋白酶抑制剂
JP2014502620A (ja) 2010-12-30 2014-02-03 エナンタ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド 大環状c型肝炎セリンプロテアーゼ阻害剤
AR085352A1 (es) 2011-02-10 2013-09-25 Idenix Pharmaceuticals Inc Inhibidores macrociclicos de serina proteasa, sus composiciones farmaceuticas y su uso para tratar infecciones por hcv
WO2012107589A1 (en) 2011-02-11 2012-08-16 INSERM (Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale) Methods and pharmaceutical compositions for the treatment and prevention of hcv infections
US8957203B2 (en) 2011-05-05 2015-02-17 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
US10201584B1 (en) 2011-05-17 2019-02-12 Abbvie Inc. Compositions and methods for treating HCV
US8691757B2 (en) 2011-06-15 2014-04-08 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
CA2857705A1 (en) 2011-06-16 2012-12-20 AB Pharma Ltd. Macrocyclic heterocyclic compounds for inhibiting hepatitis c virus and preparation and use thereof
CN102807607B (zh) * 2011-07-22 2013-10-23 爱博新药研发(上海)有限公司 抑制丙肝病毒的稠环杂环类化合物、其中间体及其应用
WO2013016499A1 (en) 2011-07-26 2013-01-31 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Methods for preparation of thiophene compounds
AU2012286853A1 (en) 2011-07-26 2013-05-02 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Thiophene compounds
US9364484B2 (en) 2011-12-06 2016-06-14 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Methods and compositions for treating viral diseases
NZ630805A (en) 2012-03-22 2016-01-29 Alios Biopharma Inc Pharmaceutical combinations comprising a thionucleotide analog
LT2909205T (lt) 2012-10-19 2016-12-27 Bristol-Myers Squibb Company 9-metilpakeistieji heksadekahidrociklopropa(e)pirolo (1,2-a)(1,4)diazaciklopentadecinilkarbamato dariniai, kaip nestruktūrinės 3 (ns3) proteazės inhibitoriai, skirti hepatito c viruso infekcijų gydymui
WO2014070964A1 (en) 2012-11-02 2014-05-08 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis c virus inhibitors
US9643999B2 (en) 2012-11-02 2017-05-09 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis C virus inhibitors
EP2914598B1 (en) 2012-11-02 2017-10-18 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis c virus inhibitors
WO2014070974A1 (en) 2012-11-05 2014-05-08 Bristol-Myers Squibb Company Hepatitis c virus inhibitors
WO2014134251A1 (en) 2013-02-28 2014-09-04 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Pharmaceutical compositions
CN105164148A (zh) 2013-03-07 2015-12-16 百时美施贵宝公司 丙型肝炎病毒抑制剂
WO2014138374A1 (en) 2013-03-08 2014-09-12 Boehringer Ingelheim International Gmbh Oral combination therapy for treating hcv infection in specific patient sub-population
WO2015103490A1 (en) 2014-01-03 2015-07-09 Abbvie, Inc. Solid antiviral dosage forms
EP2899207A1 (en) 2014-01-28 2015-07-29 Amikana.Biologics New method for testing HCV protease inhibition
JP2022510407A (ja) 2018-12-04 2022-01-26 ブリストル-マイヤーズ スクイブ カンパニー 多重反応同位体分子種反応モニタリングによる、サンプル内検量線を用いた分析方法
WO2023149981A1 (en) * 2022-02-07 2023-08-10 Purdue Research Foundation Compounds for the treatment of sars

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL194025B1 (pl) * 1996-10-18 2007-04-30 Vertex Pharma Inhibitory proteaz serynowych, a zwłaszcza proteazy wirusa NS3 zapalenia wątroby C, kompozycja farmaceutyczna i zastosowanie inhibitorów proteaz serynowych
CA2294049A1 (en) * 1997-08-11 1999-02-18 Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd. Hepatitis c inhibitor peptides
AR022061A1 (es) * 1998-08-10 2002-09-04 Boehringer Ingelheim Ca Ltd Peptidos inhibidores de la hepatitis c, una composicion farmaceutica que los contiene, el uso de los mismos para preparar una composicion farmaceutica, el uso de un producto intermedio para la preparacion de estos peptidos y un procedimiento para la preparacion de un peptido analogo de los mismos.

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012197289A (ja) * 2000-08-31 2012-10-18 Vertex Pharmaceuticals Inc ペプチド模倣プロテアーゼインヒビター
JP2007532479A (ja) * 2003-11-20 2007-11-15 シェーリング コーポレイション C型肝炎ウイルスns3プロテアーゼの脱ペプチド化インヒビター
WO2006030892A1 (ja) * 2004-09-17 2006-03-23 Nippon Shinyaku Co., Ltd. 複素環化合物の製造方法
WO2011024691A1 (ja) * 2009-08-25 2011-03-03 住友化学株式会社 光学活性な1-アミノ-2-エテニルシクロプロパンカルボン酸エチルの製造方法
JP2011046613A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Sumitomo Chemical Co Ltd 光学活性な1−アミノ−2−エテニルシクロプロパン−1−カルボン酸エチルまたはその酸付加塩の製造方法、およびその製造方法に用いられる中間体
WO2012121068A1 (ja) * 2011-03-10 2012-09-13 住友化学株式会社 光学活性1-アミノ-2-ビニルシクロプロパンカルボン酸エステルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE69929887T2 (de) 2006-08-24
EP1105422B1 (en) 2006-02-15
CZ301405B6 (cs) 2010-02-17
HK1039947B (zh) 2005-02-25
PL199419B1 (pl) 2008-09-30
CA2336597A1 (en) 2000-02-24
ATE317854T1 (de) 2006-03-15
CO5180537A1 (es) 2002-07-30
MY125014A (en) 2006-07-31
NO20010604L (no) 2001-02-05
PL346051A1 (en) 2002-01-14
AR022061A1 (es) 2002-09-04
YU9301A (sh) 2005-06-10
EA004765B1 (ru) 2004-08-26
SK2052001A3 (en) 2001-09-11
BR9912943A (pt) 2001-05-08
CN1315965A (zh) 2001-10-03
EP1105422A1 (en) 2001-06-13
WO2000009558A1 (en) 2000-02-24
ID27784A (id) 2001-04-26
SK286846B6 (sk) 2009-06-05
IL141011A (en) 2009-09-01
AU764655B2 (en) 2003-08-28
TR200100438T2 (tr) 2001-06-21
ZA200100972B (en) 2002-07-18
HRP20010101A2 (en) 2002-02-28
HK1039947A1 (en) 2002-05-17
UA73480C2 (en) 2005-08-15
RS49819B (sr) 2008-08-07
ES2257066T3 (es) 2006-07-16
CA2336597C (en) 2006-02-14
HUP0104548A3 (en) 2002-12-28
EA200100229A1 (ru) 2001-10-22
NZ510395A (en) 2003-12-19
KR100629791B1 (ko) 2006-09-29
BG64956B1 (bg) 2006-10-31
IL141011A0 (en) 2002-02-10
CN1166690C (zh) 2004-09-15
JP4435982B2 (ja) 2010-03-24
EE200100080A (et) 2002-08-15
TW577895B (en) 2004-03-01
BG105230A (en) 2001-10-31
CZ2001515A3 (cs) 2001-07-11
HUP0104548A2 (hu) 2002-04-29
KR20010087179A (ko) 2001-09-15
DE69929887D1 (en) 2006-04-20
AU5273299A (en) 2000-03-06
NO20010604D0 (no) 2001-02-05
DK1105422T3 (da) 2006-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4435982B2 (ja) C型肝炎インヒビターペプチド
JP5021711B2 (ja) C型肝炎インヒビタートリペプチド
US6767991B1 (en) Hepatitis C inhibitor peptides
CA2370396A1 (en) Hepatitis c inhibitor tri-peptides
MXPA01001422A (en) Hepatitis c inhibitor peptides

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060809

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090518

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090805

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees