JP2002522205A - 分離機の自己放出型遠心ドラムから回収された固体の液体含有量を調整する方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明によると、遠心ドラム（１）からの固体回収前に、前記固体の濃度を決める液体含有量が調整される。このため、分離機は、固体が遠心ドラム（１）から放出される前に一時停止になり、遠心ドラムの内部に残存する液体は、固体の必要濃度に対応する量が残るまで吸引される。その後、遠心ドラムは、適した回転速度で空にされる。上記方法は、遠心作用により物質が固体と液体に分離される分離技術とともに用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、分離機の自己放出型遠心ドラムから回収された固体の液体含有量を
調整する方法と、この方法を実施する装置に関する。

【０００２】 幾つかの生成物の場合、自己放出型遠心ドラムから回収された固体は、できる
だけ多くの乾燥物質含有量を有することが望ましい。これらの場合、固体が遠心
ドラムから排出されるとき、固体と共に液体も一緒に出てしまうことを避けなけ
ればならない。これを達成するため、いわゆる「部分放出法」が適用されるが、
「部分放出法」では、大部分の固体が逃げる短時間の間だけ遠心ドラムが開かれ
る。

【０００３】 他の生成物では、できるだけ乾燥させて固体を排出せず、努力された濃度を決
定する液体含有量と共に排出することが望まれる。

【０００４】 これを、既知の分離機と、それらの動作方法により達成することはできない。

【０００５】 本発明は、遠心ドラムから固体を回収する前に、濃度を決める液体含有量が調
整される前述したタイプの方法および装置を設計することを目的とする。

【０００６】 本発明によると、遠心ドラムから固体が回収される前に、分離機が一時停止に
なること、さらに、所望の固体濃度に対応する量が残り、続いて遠心ドラムが適
切な回転速度で空にされるまで、遠心ドラム内部に残っている液体が吸い出され
ることで、この目的は達成される。

【０００７】 遠心ドラムの内部から液体の一部を吸引するために、供給管が都合よく使用さ
れるが、それは、固体／液体混合物を遠心ドラムに供給する為に備えられ、その
高さについて調整可能であり、その下端位置でドラム底部付近に伸びている。

【０００８】 遠心ドラムが停止するとき、内側で下方に傾斜したドラム底部は、既存の残留
流体が内部に向かって流れ、中央に配置された供給管の下部領域に集めることが
できる。

【０００９】 供給管の軸方向の移動可能性のため、自由端は、ドラム底部の最下部地点まで
移動可能であり、そのため、液体は、流入量が閉ざされるとき、供給管を通じて
ほぼ完全に吸い出される。さらに、ドラム底部からの、供給管の下部開口部の調
整された間隔により、残存流体量を調整することができ、回収された固体濃度に
影響を与えることができる。

【００１０】 固体／液体混合物の流入量が遮断されるとき、吹込管として供給管を使用する
ことにより、遠心ドラムの内部から所望の液体量を回収するため、吹込み操作を
実行する為の単純構造が得られる。

【００１１】 吹込管としての供給管を一時的に使用することは、相互回転供給管と同様、静
止の場合には可能である。

【００１２】 発明の追加の特徴は、従属項に含まれている。

【００１３】 図面は、遠心ドラムと、その最も重要な作動部品の、概略の縦断面図である。

【００１４】 遠心ドラム１は、底部部品２、頂部部品３、連結リング４から構成されている
。底部部品２において、ピストン型スライドバルブ５は、摺動自在に配置され、
表示された作動位置では、固体の為に周辺で、分配方式で配置された回収用開口
部６を閉鎖する。

【００１５】 遠心ドラムも同様に、プレートスタックが内部に配置される分離用空間８を有
する。

【００１６】 遮断要素１０により上部領域で遮断できる供給管９を介して、固体／液体混合
物の供給が行われる。

【００１７】 遮断要素１０の下方では、連結片１１は供給管９を分岐し、連結片１１と遮断
用バルブ１２が配置され、図示されていない吸込み装置に連結されている。

【００１８】 供給管９は、特に、図面では概説されているだけの調整装置１３により、軸方
向に調整することができる。

【００１９】 遠心ドラムの底部は、ピストン型スライドバルブ５のリング面１４、底部部品
２のリング面１５から構成されている。図では、面１４，１５が、中心１６に向
かって、内方向および下方向に伸び、そのため、遠心ドラムが停止するとき、残
存流体は遠心ドラムの中央下部領域内に集まるように傾斜している。吸込み管と
して一時的に使用される供給管９の下部開口部１７の間隔は、正確に調整するこ
とができ、その結果、遠心ドラム内に残り、分離機が再起動した後に回収用開口
部６が完全に開けられるときに固体と共に回収される液体量が決められる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、遠心ドラムと、その最も重要な作動部品の、概略縦断面図である。

【符号の説明】

1…遠心ドラム、２…底部部品、３…頂部部品、４…連結リング、５、７…ピス
トン型スライドバルブ、６…回収用開口部、８…分離用隙間、９…供給管、１０
…遮断要素、１１…連結片、１２…遮断用バルブ、１３…調整装置、１４、１５
…リング面、１６…中心。

【手続補正書】

【提出日】平成１３年５月１５日（２００１．５．１５）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 分離機の自己放出型遠心ドラムから回収された固体の液体含
   有量を調整する方法において、固体の回収前に、分離機が一時停止され、固体の
   必要濃度に対応する量が残り、続いて遠心ドラムが適した回転速度で空になるま
   で、遠心ドラム（１）の内部に残存する液体が吸い出されることを特徴とする、
   方法。
2. 【請求項２】 遠心ドラム（１）の内部からの液体部分の吸引のため、固体
   ／液体混合物を遠心ドラムに供給する為に備えられ、軸方向に調整可能であり、
   下端位置でドラム底部（１４，１５、１６）の付近に延びる、供給管（９）が使
   用されていることを特徴とする、請求項１記載の方法。
3. 【請求項３】 請求項１又は２による方法を実施する為の分離機において、
   前記遠心ドラムの回収用開口部がピストン型スライドバルブにより開閉可能であ
   り、プレートスタックを備えた分離用空間と固体用空間とを有する、自己放出型
   遠心ドラムを有し、さらに、固体／液体混合物を供給する為の供給管（９）を有
   する前記分離機であって、供給管（９）は、ドラム底部（１４，１５，１６）の
   付近に伸びて軸方向に調整可能であり、液体／固体混合物用入口は、遮断要素（
   １０）により閉鎖可能であり、吸込み装置の連結用連結片（１１）は、遮断要素
   （１０）の下方に配置されていることを特徴とする、分離機。
4. 【請求項４】 遮断バルブ（１２）は、吸込み装置に導く連結片（１１）内
   に配置されていることを特徴とする、請求項３記載の分離機。
5. 【請求項５】 調整装置（１３）は、軸方向調整の為に供給管（９）に入れ
   られていることを特徴とする、請求項３記載の分離機。
6. 【請求項６】 遠心ドラム（１）の底部（１４，１５，１６）は、供給管（
   ９）が配置された中心（１６）に向かって傾斜部を有することを特徴とする、請
   求項３記載の分離機。