JP2002522040A - 改変されたグリーン蛍光タンパク質 - Google Patents

改変されたグリーン蛍光タンパク質

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JP2002522040A JP2000563686A JP2000563686A JP2002522040A JP 2002522040 A JP2002522040 A JP 2002522040A JP 2000563686 A JP2000563686 A JP 2000563686A JP 2000563686 A JP2000563686 A JP 2000563686A JP 2002522040 A JP2002522040 A JP 2002522040A
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Abstract

(57)【要約】 グリーン蛍光タンパク質の機能性部分を含んでなるポリペプチドであって、バリン(V)(163)がアラニン(A)で置換されており、セリン(S)(175)がグリシンで置換されており、イソロイシン(I)(167)がトレオニン(T)で置換されており、フェニルアラニン(F)(64)がロイシン(L)で置換されており、セリン(S)(65)がトレオニン(T)で置換されており、セリン(S)(72)がアラニン(A)で置換されており、かつ、トレオニン(T)(203)がチロシン(Y)で置換されていることを特徴とする、ポリペプチド。タンパク質をコードするポリヌクレオチドおよびこのタンパク質のレポーター分子としての使用も記載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、蛍光タンパク質、特に「グリーン蛍光タンパク質」(GFP)、お
よび野生型GFPと比較してスペクトル特性が変化したその突然変異体に関する
【0002】背景技術 生物学的系の蛍光分析法は、多くの生物学的手法と比較して、幾つかの場合に
、非侵襲的に行うことができる利点を有し、またそれらは多くの反応が同時に行
われている複雑な生物学的系において特定の反応を同時に分析することができる
ので、数年間用いられてきている。蛍光分析法の物理的手法の開発と共に、例え
ば細胞内での反応のモニターとして用いられる生物学的レポーター構築物が開発
されてきた。特に、固有蛍光に補助因子を必要としない蛍光タンパク質の開発は
、このようなタンパク質を遺伝子構築物を介して細胞中に導入して、発現させる
ことができることを意味している。
【0003】 固有蛍光タンパク質、特にいわゆるAequorea victoria「グリーン蛍光タンパ
ク質」または「GFP」(それらは青色または黄色であることがあるが)が知ら
れている。Miyawaki et al. (1997) Nature, 388, 882-887には、GFPを基剤
とするCa2+感知系が記載されており、Mitra et al. (1996) Gene, 173, 13-
17には、プロテアーゼ阻害剤の同定に用いられる2個のGFPを基剤とする系が
記載されている。WO97/28261号公報には、プロテアーゼ開裂部位を含
むペプチドによってGFP供与体とGFP受容体とが連結されている2GFP系
が開示されている。WO95/07463号公報にはGFPの使用が記載されて
おり、WO96/23898号公報は、GFPを用いる生物学的に活性な物質の
検出法に関する。Heim & Tsien (1996) Current Biology, 6, 178-182は、光度
が改良され、より長波長および蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)を有する遺
伝子操作したGFPに関し、Poppenborg et al. (1997) J. Biotechnol., 58, 7
9-88は、バイオプロセスのモニター用のレポーターとしてのGFPに関する。Pa
rk & Raines (1997) Protein Science, 6, 2344-2349は、タンパク質−タンパク
質相互作用のためのシグナルとしてのGFPに関し、Niswender et al. (1995)
J. Microscopy, 180, 109-116は、培養細胞におけるGFPの定量的イメージン
グに関する。Chalfie et al. (1994) Science, 263, 802-805は、遺伝子発現用
のマーカーとしてのGFPに関する。Hampton et al. (1996) Proc. Natl. Acad
. Sci. USA, 93, 828-833は、GFPにより膜タンパク質の局在化および分解の
イン・ビボでの検討に関し、Heim et al. (1995) Nature, 373, 663-664は、変
更した蛍光特性を有する突然変異体GFPに関し、Mosser et al. (1997) BioTe
chniques, 22, 150-161は、誘導遺伝子生成物を発現する細胞のスクリーニング
および選択のためのGFPをコードするディシストロニック発現カセット(dicis
tronic expression cassette)の使用に関し、Suarez et al. (1997) Gene, 196,
69-74は、細菌の遺伝学的分析のためのGFPを基剤とするレポーター系に関す
る。Niedenthal et al. (1996) Yeast, 12, 773-778は、発芽酵母における遺伝
学発現および亜細胞性局在化のマーカーとしてのGFPに関し、Prescott et al
. (1997) FEBS Lett., 411, 97-101は、酵母における組み立てたミトコンドリア
ATPシンターゼのマーカーとしてのGFPの使用に関する。GFPおよびそれ
らの使用は、Pozzan et al. (1997) Nature, 388, 834-835、Misteli & Spector
(1997) Nature Biotechnology, 15, 961-964、およびCubitt et al. (1995) Tr
ends Biochem. Sci., 20, 448-455に概説されている。
【0004】 多くの変異体GFPが知られているが、特性が改良された、特に改良されたま
たは新規なスペクトル特性を有し、生物学的系、特に蛍光共鳴エネルギー転移(
FRET)を用いて生物学的系を検討するものに用いる変異体GFPの要望が続
いている。
【0005】 生物学的系の検討を目的とするFRETに基づく方法の例は、「生物学的系の
蛍光分析法」と題する英国特許出願第9817229.9号明細書、およびこの
出願に基づいて優先権を主張し、この出願と同日に出願されたPCT出願明細書
に詳細に記載されている。FRETに基づく方法のもう一つの例は、Miyawaki e
t al. (1997) Nature, 388, 882-887に記載されている。
【0006】
【発明の概要】
本発明の第一の態様は、グリーン蛍光タンパク質の機能性部分を含んでなるポ
リペプチドであって、バリン(V)163がアラニン(A)で置換されており、
セリン(S)175がグリシンで置換されており、イソロイシン(I)167が
トレオニン(T)で置換されており、フェニルアラニン(F)64がロイシン(
L)で置換されており、セリン(S)65がトレオニン(T)で置換されており
、セリン(S)72がアラニン(A)で置換されており、トレオニン(T)20
3がチロシン(Y)で置換されていることを特徴とする、ポリペプチドを提供す
る。
【0007】
【発明の具体的説明】
「機能性部分」とは、GFPの他の部分の非存在下で、この部分が蛍光性であ
る部分のような有用な蛍光特性を生じさせるタンパク質の部分であるという意味
を包含する。本発明のこの第一の態様に関して、GFP、または所定の突然変異
を有するGFPの機能性部分を含んでなるポリペプチドは、更に所望な特性を与
えることがある他の突然変異も包含することができることを理解されるであろう
【0008】 本発明の第二の態様は、下記アミノ酸配列を有するポリペプチドを提供する。
【化1】
【0009】 これは、図3に示される配列である。
【0010】 好都合なことには、元のGFPとの差を、標準的1文字アミノ酸コードを用い
て、S2G、H25Q、S30R、F64L、S65T、S72A、Q80R、
F84L、V163A、I167T、S175G、T203Y、K209Q、N
212H、E213G、A216S、+239S、+240Fとしてまとめるこ
とができる。
【0011】 単一タンパク質に関して「グリーン蛍光タンパク質」とは、Prasher et al. (
1992) Gene, 111, 229-233に記載されておりかつそのアミノ酸配列が図1に示さ
れている野生型グリーン蛍光タンパク質を意味する。上記のように、GFPとい
う用語は、実際には黄色または青色蛍光を発する変異体を表すのに用いることが
できる。
【0012】 本発明の特に好ましいポリペプチド(変異体GFP)の配列は図3に示されて
おり、その配列は、図4および5におけるA. victoriaGFPおよびmmGFP5
(Zernicka-Goeta et al. (1997) Development, 124, 1133-1137)と比較される
【0013】 上記のような突然変異を含むポリペプチドの機能性部分を、蛍光性残基を有す
ることが望ましい任意の適当なポリペプチドに組込むことができることを理解さ
れるであろう。典型的には、機能性部分は、蛍光または蛍光の変化が適当な条件
下で測定されるポリペプチドに包含される。従って、ポリペプチドは、(その発
現を蛍光測定法によって測定することができるので)レポーター分子として表さ
れるものであることができる。あるいは、機能性部分は、FRETを用いる生物
学的系に用いられるポリペプチドに包含することができる。例えば、本発明のポ
リペプチドとしては、上記の蛍光性部分を含むポリペプチドが挙げられ、これは
別の蛍光性残基と共に用いられ、FRET反応において供与体または受容体とし
て作用する。最も好適には、本発明のポリペプチドは、上記の機能性部分の他に
、同じポリペプチド鎖に他の蛍光性残基を含み、蛍光性残基の対は、FRET反
応において供与体−受容体対として作用することができる。従って、本発明のポ
リペプチドは、典型的には少なくとも上記のような突然変異を含むポリペプチド
の機能性部分を含む融合タンパク質である。
【0014】 従って、本発明のポリペプチドは、任意の適当な従来技術のFRET法で用い
ることができる。
【0015】 突然変異は蛍光寿命を著しく高くするので、本発明のポリペプチドは、「生物
学的系の蛍光分析法」と題する英国特許出願第9817229.9号明細書、お
よびこの出願に基づいて優先権を主張し、この出願と同日に出願されたPCT出
願明細書に記載されているFRET法に特に適している。少なくとも本発明の第
二の態様の分子に関しては、514nmで励起し、531nmで発光するので、本発
明のポリペプチドは受容体分子として特に適していると思われる。
【0016】 本発明の特に好ましいポリペプチドは、図3に示されているアミノ酸配列を有
するものである。
【0017】 本発明の更に好ましいポリペプチドは、上記のアミノ酸置換を含むグリーン蛍
光タンパク質の少なくとも7〜229の残基を含んでなるものである。GFPの
蛍光に要する最小ドメインは、アミノ酸7〜229であると考えられている(Li
et al. (1997) J. Biol. Chem., 272, 28545-28549。また、この情報およびGF
Pについての他の情報は、Clontech Laboratories, Inc., 1020 East Meadow Ci
rcle, Palo Alto, CA 94303, USA (xqli@CLONTECH.com)から入手できる。
【0018】 グリーン蛍光タンパク質の少なくとも7〜229の残基は、本発明の第一の態
様について記載されたアミノ酸置換を含むだけでなく、元のA. victoriaGFP
と比較して、アミノ酸配列H25G、S30R、Q80R、F84L、K209
Q、N212H、F213G、およびA216Sも含むのが好ましい。
【0019】 更にもう一つの好ましいポリペプチドは、別の蛍光残基を含んでなるものであ
る。特に、別の蛍光残基は、変異体GFPの上記部分を用いるFRETが可能な
ものである。典型的には、本発明の特に好ましいポリペプチドは、上記突然変異
を含むポリペプチドの少なくとも機能性部分を含みかつ別の突然変異体GFPを
含む融合タンパク質である。
【0020】 本発明の第三の態様は、本発明の第一または第二の態様のポリペプチドをコー
ドするポリヌクレオチドを提供する。ポリヌクレオチドはDNAまたはRNAで
よく、DNAが好ましい。本発明の特に好ましいポリヌクレオチドを図3に示す
が(DNA配列)、遺伝子コードが縮重しているため、他のポリヌクレオチドが
同じポリペプチド(すなわち、図3に示したアミノ酸配列を有する)をコードす
ることができることを理解されるであろう。
【0021】 本発明の第四の態様は、本発明の第一または第二の態様のポリペプチドをコー
ドする発現ベクターを提供する。
【0022】 本発明の発現ベクターおよび他のポリヌクレオチドは、Sambrook et al. (198
9) 分子クローニング、実験室マニュアル(Molecular Cloning, A Laboratory Ma
nual)、Cold Spring Harbor Press、コールドスプリングハーバー、ニューヨー
クに記載されているような標準的実験室分子生物学の方法によって構築すること
ができ、上記文献の内容は、その開示の一部として本明細書に引用される。
【0023】 本発明のポリヌクレオチド(典型的には、DNA)を適当な宿主で発現させて
、本発明のポリペプチドを含んでなるポリペプチドを生成することができる。従
って、本発明のポリペプチドをコードするDNAを、本明細書に含まれる教示を
考慮して適宜改良した既知の手法に従って用い、発現ベクターを構築した後、適
当な宿主細胞を形質転換して本発明のポリペプチドを発現させ、生成することが
できる。このような手法としては、1984年4月3日にRutter et al.に発行
された米国特許第4,440,859号、1985年7月23日にWeissmanに発
行された第4,530,901号、1986年4月15日にCrowlに発行された
第4,582,800号、1987年6月30日にMark et al.に発行された第
4,677,063号、1987年7月7日にGoeddelに発行された第4,67
8,751号、1987年11月3日にItakura et al.に発行された第4,70
4,362号、1987年12月1日にMurrayに発行された第4,710,46
3号、1988年7月12日にToole, Jr. et al.に発行された第4,757,
006号、1988年8月23日にGoeddel et al.に発行された第4,766,
075号、および1989年3月7日にStalkerに発行された第4,810,6
48号明細書に開示されているものが挙げられ、上記特許明細書の内容は、その
開示の一部として本明細書に引用される。
【0024】 本発明のポリペプチドをコードするDNAなどのポリヌクレオチドは、多種多
様な他のDNA配列と連結して適当な宿主に導入することができる。コンパニオ
ンDNAは、宿主の性質、宿主へのDNAの導入の仕方、およびエピソーム保持
または組込みが所望であるかどうかによって変化する。
【0025】 一般に、DNAは、発現に適正な配向および正確なリーディングフレームで、
プラスミドのような発現ベクターに挿入される。必要ならば、DNAを、所望な
宿主によって認識される適当な転写および翻訳調節制御ヌクレオチド配列に連結
することができるが、このような調節は一般に発現ベクターで利用可能である。
次に、このベクターを、標準的手法によって宿主に導入する。一般に、宿主の総
てがベクターによって形質転換されるのではない。従って、形質転換される宿主
細胞を選択する必要がある。1つの選択法は、抗生物質耐性のような形質転換細
胞で選択可能な形質をコードする任意の必要な調節要素と共に、DNA配列を発
現ベクターに組込むことを伴う。あるいは、このような選択可能な形質について
の遺伝子が、所望な宿主細胞を同時形質転換するのに用いるもう一つのベクター
上にあることができる。
【0026】 次に、本発明の組換えDNAによって形質転換された宿主細胞を、十分な時間
、本明細書に開示されている教示を考慮して当業者に知られている適当な条件下
で培養し、ポリペプチドを発現させた後、これを回収することができる。
【0027】 細菌(例えば、E. coliおよびBacillus subtilis)、酵母(例えば、Saccharo
myces cerivisiae)、糸状菌(例えば、Aspergillus)、植物細胞、動物細胞、
および昆虫細胞など多くの発現系が知られている。
【0028】 ベクターとしては、ベクターは他の原核生物以外の種類の細胞での発現に用い
られるものであるが、原核生物で増殖するためのColE1 oriのような原核性レプ
リコンが挙げられる。ベクターとしては、形質転換されるE. coliのような細菌
宿主細胞での発現(転写および翻訳)を指定することができる原核性プロモータ
ーのような適当なプロモーターを挙げることもできる。
【0029】 プロモーターは、RNAポリメラーゼの結合および転写を引起すDNA配列に
よって形成される発現調節要素である。典型的な細菌宿主と適合性のプロモータ
ー配列は、典型的には本発明のDNAセグメントの挿入に好都合な制限部位を含
むプラスミドベクターにおいて提供される。
【0030】 典型的な原核ベクタープラスミドは、Biorad Laboratories(リッチモンド、
カリフォルニア、米国)から入手可能なpUC18、pUC19、pBR322
およびpBR329,およびPharmacia(ピスカタウェイ、ニュージャージー、
米国)から入手可能なpTrc99AおよびpKK223−3である。
【0031】 典型的な哺乳類細胞ベクタープラスミドは、Pharmacia(ピスカタウェイ、ニ
ュージャージー、米国)から入手可能なpSVLである。このベクターは、クロ
ーニングした遺伝子を発現させるSV40後期プロモーターを用いており、最高
水準の発現は、COS−1細胞のようなT抗原産生細胞に見出される。
【0032】 誘導可能な哺乳類の発現ベクターの例は、pMSGであり、これもまたPharma
ciaから入手可能である。このベクターは、クローニングした遺伝子を発現させ
るマウス哺乳類腫瘍ウイルスの長い末端反復配列のグルココルチコイド誘導プロ
モーターを用いている。
【0033】 有用な酵母プラスミドベクターはpRS403−406およびpRS413−
416であり、一般にStratagene Clong Systems(ラジョラ(La Jolla)、カリ
フォルニア92037、米国)から入手可能である。プラスミドpRS403、
pRS404、pRS405、およびpRS406は酵母組込みプラスミド(Y
Ip)であり、酵母選択マーカーHIS3、TRP1、LEU2およびURA3
を組込む。プラスミドpRS413−416は、酵母動原体プラスミド(YCp
)である。
【0034】 様々な方法が、相補的付着末端を介してDNAをベクターに操作可能に連結す
る目的で開発されている。例えば、相補的ホモポリマー領域を、ベクターDNA
に挿入されるDNAセグメントに添加することができる。次に、ベクターおよび
DNAセグメントを、相補的ホモポリマートレイル間で水素結合によって連結し
て、組換えDNA分子を形成する。
【0035】 1個以上の制限部位を有する合成リンカーは、DNAセグメントをベクターに
連結するための代替法を提供する。エンドヌクレアーゼ制限消化によって生成し
たDNAセグメントを、突出3′−一本鎖末端を3′−5′−エキソヌクレオリ
ーシス活性で除去し、陥凹3′−末端に重合活性を満たす酵素であるバクテリオ
ファージT4DNAポリメラーゼまたはE. coliDNAポリメラーゼIで処理す
る。
【0036】 従って、これらの活性の組合せにより、平滑末端DNAセグメントが得られる
。次に、平滑末端セグメントを、バクテリオファージT4DNAリガーゼのよう
な平滑末端DNA分子の連結を触媒することができる酵素の存在下にて大モル過
剰量のリンカー分子とインキュベーションする。従って、反応の生成物は、その
両端にポリマー性リンカー配列を有するDNAセグメントである。次に、これら
のDNAセグメントを適当な制限酵素で開裂し、このDNAセグメントと適合す
る末端を産生する酵素で開裂した発現ベクターに連結させる。
【0037】 様々な制限エンドヌクレアーゼ部位を有する合成リンカーが、International
Biotechnologies Inc.(ニューヘーヴン、コネチカット、米国)など多数の供給
元から発売されている。
【0038】 本発明のポリペプチドをコードするDNAを改質するのに望ましい方法は、Sa
iki et al. (1988) Science, 239, 487-491によって開示されているポリメラー
ゼ連鎖反応を用いる方法である。
【0039】 この方法では、酵素学的に増幅されるDNAに、2つの特異的オリゴヌクレオ
チドプライマーを隣接させ、これら自身を増幅したDNAに組込ませる。この特
異的プライマーは、当該技術分野で知られている方法を用いて発現ベクターへの
クローニングに用いることができる制限エンドヌクレアーゼ認識部位を有するこ
とができる。
【0040】 本発明は、本発明のポリヌクレオチドベクター構築物で形質転換した宿主細胞
にも関する。宿主細胞は、原核または親核性のいずれであることもできる。細菌
細胞は好ましい原核宿主細胞であり、典型的には、例えばBethesda Resarch Lab
oratories Inc.(ベテスダ、メリーランド、米国)から入手可能なE. coli DH5
株、およびAmerican Type Culture Collection (ATCC)(ロックビル、メリーラ
ンド、米国)から入手可能なRR1(ATCC31343号)のようなE. coli
の菌株である。好ましい真核宿主細胞としては、酵母および哺乳類細胞、好まし
くはマウス、ラット、サルまたはヒト線維芽細胞系由来のものなどの脊椎動物細
胞が挙げられる。酵母宿主細胞としては、一般にStratagene Cloning Systems(
ラジョラ、カリフォルニア92037、米国)から入手可能なYPH499、Y
PH500およびYPH501が挙げられる。好ましい宿主細胞としては、ATCC
からCCL61として入手可能なチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、
ATCCからCRL1658として入手可能なNIHスイスマウス胎児細胞NIH/
3T3、およびATCCからCRL1650として入手可能なサル腎臓由来のCOS
−1細胞が挙げられる。
【0041】 本発明のDNA構築物を用いる適当な細胞宿主の形質転換は、典型的には用い
るベクターの種類によって変化する周知の方法によって行われる。原核宿主細胞
の形質転換に関しては、例えばCohen et al. (1972) Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA, 69, 2110、およびSambrook et al. (1989) 分子クローニング、実験室マニ
ュアル(Molecular Cloning, A Laboratory Manual)、Cold Spring Harbor Press
、コールドスプリングハーバー、ニューヨークを参照されたい。酵母細胞の形質
転換は、Sherman et al. (1986) 酵母遺伝学の方法、実験室マニュアル(Methods
In Yeast Genetics, A Laboratory Manual)、コールドスプリングハーバー、ニ
ューヨークに記載されている。Beggs (1978) Nature, 275, 104-109の方法を用
いることもできる。脊椎動物細胞に関しては、これらの細胞のトランスフェクシ
ョンに用いられる試薬、例えばリン酸カルシウムおよびDEAE−デキストラン
またはリポソーム処方物は、Stratagene Cloning Systems、またはLife Technol
ogies Inc.(ガイテルスバーグ、メリーランド20877、米国)から入手可能
である。
【0042】 エレクトロポレーションも、細胞の形質転換に有用であり、酵母細胞、細菌細
胞および脊椎動物細胞の形質転換について当該技術分野で周知である。
【0043】 例えば、多くの細菌種を、Luchansky et al. (1988) Mol. Microbiol., 2, 63
7-646に記載の方法によって形質転換することができ、上記文献の内容は、その
開示の一部として本明細書に引用される。非常に多くの形質転換体が、25μFD
で6250V/cmを用いて2.5XPEBに懸濁したDNA−細胞混合物のエレ
クトロポレーションの後に一貫して回収される。
【0044】 エレクトロポレーションによる酵母の形質転換の方法は、Becker & Guarente
(1990) Methods Enzymol., 194, 182に開示されている。
【0045】 良好に形質転換された細胞、すなわち本発明のDNA構築物を含む細胞は、周
知の手法によって同定することができる。例えば、本発明の発現構築物の導入か
ら得られる細胞を生育し、本発明のポリペプチドを産生させることができる。細
胞を回収して、リーシスを行い、それらのDNA含量をSouthern (1975) J. Mol
. Biol., 98, 503またはBerent et al. (1985) Biotech., 3, 208に記載されて
いるような方法を用いて、DNAの存在について検討することができる。あるい
は、上清におけるタンパク質の存在を、抗体を用いて検出することもできる。
【0046】 しかしながら、ポリペプチドを発現する形質転換細胞を同定するのに好都合な
方法は、それらの細胞が蛍光性であることである。
【0047】 組換えDNAがタンパク質の発現を指定することができるときには、組換えD
NAの存在についての直接分析の他に、形質転換の成功を周知の免疫学的方法に
よって確認することができる。例えば、発現ベクターを用いて良好に形質転換し
た細胞は適当な抗原性を示すタンパク質を産生する。形質転換されていると考え
られる細胞の試料を回収して、適当な抗体を用いてタンパク質について分析する
。形質転換および発現は、この場合には蛍光タンパク質の産生によって示される
ことは勿論である。
【0048】 従って、形質転換宿主細胞自身の他に、本発明は栄養培地中でのこれらの細胞
の培養物、好ましくはモノクローン性(クローン的に均質な)培養物、またはモ
ノクローン性培養物由来の培養物も意図している。
【0049】 特に適当な「開始」ベクターは、Invitrogen(Invitrogen BV、デシェルプ1
2、9351NVレーク、オランダ国)によって分配されているpcDNA3.
1である。本発明についてのこのベクターの重要な特徴は、(i)哺乳類細胞にお
けるインサートの高水準発現のためのサイトメガロウイルスエンハンサー−プロ
モーター(インサートは、例えば上記のポリペプチドをコードするcDNAであ
り、ベクターにクローニングされねばならない)、(ii)前進および復帰配向での
多重クローニング部位、(iii)真核細胞における選択マーカーの発現カセット(
ネオマイシン、ゼオシンまたはヒューグロマイシン)である。
【0050】 本発明のポリペプチドをイン・ビトロ分析法などのようにエクス・ビボで用い
ようとするときには、細菌系(E. coliなど)、または酵母または昆虫細胞、ま
たは多量のタンパク質を容易に発現するようにデザインした他の系でポリペプチ
ドを発現するのが好都合であることがある。本発明のポリペプチドをイン・ビボ
分析法で用いようとするときには、分析を行う細胞、典型的には哺乳類細胞中で
発現させるのが好都合である。
【0051】 特に好ましい態様では、本発明のポリペプチド(YFP5などをコードするD
NA)を、検討を行っている遺伝子のプロモーター/エンハンサー要素に融合さ
せることができる。哺乳類細胞中に安定的に導入されるこのようなDNAを、検
討を行っているそれぞれの遺伝子の発現のレポーターとして用いることができる
。活性の読み出しは、ポリペプチドの特異蛍光の測定によって決定することがで
きる発現したYFP5のようなポリペプチドの量である。同様なDNAを、表1
に示されるように他のGFPについて生成させることができる(以下参照)。そ
れらは重複スペクトルを有するので、同一細胞で同時に用いることはできない。
しかしながら、蛍光寿命イメージングCFPを用いると、例えばMmGFP5お
よびYFP5は、それらの寿命が互いに十分離れているので、同時に用いること
ができる。複合周波数FLIM(蛍光寿命イメージング)を用いて、同一細胞で
発現されたこれら3種類のGFP突然変異体の相対量を、高精度で、従って少な
くとも3個の遺伝子のプロモーター活性で測定することができる。
【0052】 複合周波数FLIMは、「複合周波数蛍光寿命イメージング」と題する英国特
許出願第9817227.3号明細書、およびこの出願に基づいて優先権を主張
し、この出願と同日に出願されたPCT出願明細書に記載されている。
【0053】 本発明を、下記の図面および例に関して更に詳細に説明する。
【0054】
【実施例】例1:突然変異体GFPの構築、およびその特性 YFP5と呼ばれ、MmGFP5のレッドシフト突然変異体である突然変異体
GFPを、MmGFP5のPCR介在位置指定突然変異誘発によって生成させた
(Zernicka-Goetz et al. (1997) Development, 124, 1133-1137)。MmGFP5
は、V163A、S175G、I167T、F64LおよびS65Tで突然変異
したwtGFPであり、突然変異V163A、S175GおよびI167TをSi
emering et al. (1996) Current Biol., 6, 1653-によってwtGFPに導入し
、Zernicka-Goetz et al.は突然変異F64LおよびS65Tを導入した。この
方法では、プライマー対
【化2】 および
【化3】 および
【化4】 および
【化5】 を用いて突然変異S72AおよびT203YをMmGFP5に導入した。下線
部のヌクレオチドは、ミスマッチを示す。
【0055】 様々なGFPの蛍光寿命を、表1に示す。
【0056】表1の文献 1.Heim & Tsien (1996). 「光度の改良、より長波長、および蛍光共鳴エネル
ギー転移のためのグリーン蛍光タンパク質の操作(Engineering green fluoresce
nt protein for improved brightness, longer wavelength and fluorescence r
esonance energy transfer)」Curr. Bio., 6, 178-182. 2.Orme M et al. (1996).「Aequorea victoriaグリーン蛍光タンパク質の結晶
構造(Crystal structure of the Aequorea victoria green fluorescent protei
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命の検討(Following cell fate in the living mouse embryo)」Development, 1
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を基剤とするCa2+の蛍光指示薬(Fluorescent indicators for Ca2+ based o
n green fluorescent proteins and calmodulin)」Nature, 388, 882-887.
【0057】 最終的なPCR生成物をゲル精製し、EcoRIおよびXbaIで消化し、p
EFT7MCSにサブクローニングした。このベクターは、pEF−BOSを基
剤としている(Nucleic Acids Res. (1990) Sep. 11; 18(17), 5322 「pEF−
BOS、強力な哺乳類発現ベクター」Mizushima S., Nagata S.)。Neo耐性
発現カセットを含むpEF−BOSの改質バージョンは、G. Baier、インスブル
ックから得た。ベクターを更に小さくし、T7RNAポリメラーゼプロモーター
、並びにヒトEF1αプロモーターおよびSV40ポリアデニル化部位の下流の
数個のユニーク制限酵素部位を導入したNeo発現カセット。
【0058】 本明細書に記載の任意の他の適当なベクターを用いて、突然変異GFPを発現
させることができる。導入された突然変異は、Sequenaseを用いる配列決定法に
よって確かめた。YFP5の配列を、図3に示す。
【0059】 それぞれのGFP突然変異体を、ベクターpEFT7MCSAを基剤とし、c
DNAをコードするそれぞれのGFPのインサートを有するプラスミドの微量注
入(Peperkok et al., 1997 「微量注入およびトランスジェネーシス(Microinje
ction and Transgenesis)」Cid-Arregui and Garcia-Carranca監修、Springer、
ハイデルベルク、145〜154頁)によって細胞中で発現させた。微量注入か
ら2時間後に、細胞をFLIM顕微鏡セットアップ上に置き、それぞれの寿命を
生細胞中で37℃で測定した。任意の適当な発現系または寿命検出系を用いるこ
とができる。
【0060】 YFP5は、他のGFP突然変異体よりも良好に分離しかつかなり長い寿命を
示し、多重標識FLIM実験における理想的なパートナーとなる。
【0061】
【表1】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 A. victoriaグリーン蛍光タンパク質(GFP)のcDNAおよびアミノ酸配
列。
【図2】 従来技術による突然変異体GFPのcDNAおよびアミノ酸配列(mmGFP;
Zernicka-Goetz et al.)。
【図3】 例1に更に詳細に記載されている本発明のポリペプチド(mmYFPまたはmY
FP5またはYFP5と呼ばれる)のcDNAおよびアミノ酸配列。
【図4a】 図1〜3からのcDNA配列の比較。
【図4b】 図1〜3からのcDNA配列の比較(図4Aのつづき)。
【図4c】 図1〜3からのcDNA配列の比較(図4Aのつづき)。
【図5】 図1〜3からのアミノ酸配列の比較。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年10月19日(2000.10.19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/21 C12Q 1/02 5/10 C12N 15/00 ZNAA C12Q 1/02 5/00 A (31)優先権主張番号 9817229.9 (32)優先日 平成10年8月8日(1998.8.8) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 ステファン、ゲリー イギリス国ハーツ、ポッターズ、バー、フ ランプトン、ロード、11 Fターム(参考) 4B024 AA11 BA63 CA04 CA07 GA25 HA01 4B063 QA01 QA18 QQ89 QR80 QX02 4B065 AA90 AB01 AC14 BA02 CA46 4H045 AA10 AA30 BA10 CA50 DA50 EA50

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリーン蛍光タンパク質の機能性部分を含んでなるポリペプチドであって、バ
    リン(V)163がアラニン(A)で置換されており、セリン(S)175がグ
    リシンで置換されており、イソロイシン(I)167がトレオニン(T)で置換
    されており、フェニルアラニン(F)64がロイシン(L)で置換されており、
    セリン(S)65がトレオニン(T)で置換されており、セリン(S)72がア
    ラニン(A)で置換されており、かつ、トレオニン(T)203がチロシン(Y
    )で置換されていることを特徴とする、ポリペプチド。
  2. 【請求項2】 下記アミノ酸配列を有するポリペプチド。 【化1】
  3. 【請求項3】 更にアミノ酸置換S2G、H25G、S30R、Q80R、F84L、N21
    2H、E213G、A216S、および追加の残基239Sおよび240Fを有
    する、請求項1に記載のポリペプチド。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載のアミノ酸置換を含むグリーン蛍光タンパ
    ク質の少なくとも7〜229位の残基を含んでなる、ポリペプチド。
  5. 【請求項5】 他の蛍光残基を含んでなる、請求項1、3および4のいずれか一項に記載の、
    ポリペプチド。
  6. 【請求項6】 他の蛍光残基がグリーン蛍光タンパク質またはその変異体である、請求項5に
    記載のポリペプチド。
  7. 【請求項7】 融合ポリペプチドである、請求項1および3〜6のいずれか一項に記載のポリ
    ペプチド。
  8. 【請求項8】 融合ポリペプチドが、FRETを使用する生物学的系で用いられるものである
    、請求項7に記載のポリペプチド。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載のポリペプチドをコードするポリヌクレオ
    チド。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか一項に記載のポリペプチドをコードする発現ベクター
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のポリヌクレオチドまたは請求項10に記載の発現ベクターを
    含んでなる、宿主細胞。
  12. 【請求項12】 請求項1〜8のいずれか一項に記載のポリペプチドの、細胞におけるレポータ
    ー分子としての使用。
  13. 【請求項13】 請求項9に記載のポリヌクレオチドまたは請求項8に記載の発現ベクターの、
    細胞においてレポーター分子を発現させるための使用。
  14. 【請求項14】 本明細書に記載の任意の新規な蛍光タンパク質。
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