JP2002521399A - サリチル酸と有機アミンによる植物の処置 - Google Patents

サリチル酸と有機アミンによる植物の処置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、植物の成長を抑制することなく植物が病気に対して示す耐性を向上させる方法に向けたものである。本発明の方法では、植物をオルト置換安息香酸(好適にはサリチル酸)と窒素含有化合物[有機アミン類および代謝で有機アミンを生じる化合物から成る群から選択する]で処理することに向けたものである。ポリアミン類、第三級アミン類、プロピルアミン類、および代謝でプロピルアミンを生じる有機化合物が好適である。前記植物を、場合により、金属のキレート化合物である微量栄養素(この金属を好適にはアルカリ土類金属、遷移金属およびホウ素から成る群から選択する)で同時に処置してもよい。最後に、前記植物を、場合により、エチレン誘発化合物、好適にはインドール−3−酪酸で処置してもよい。好適な投与方法は適切な担体媒体に入っている溶液として植物の葉に塗布する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) I.発明の分野 本発明は、一般に、植物の成長に悪影響を与えることなく植物が病気に対して
示す耐性を向上させる方法に関する。より具体的には、本発明は、植物の組織を
オルト置換安息香酸および有機アミンで処置することによってそのような結果を
達成する方法に向けたものである。 II.背景の説明 望まれない菌・カビ、ウイルスおよび細菌の集団を防除する目的で農業用有害
生物防除剤が用いられている。生産者はそのような化合物を用いて病気の圧力を
管理することができる。そのような伝統的化学品の投与が過去において価値の有
るものであっても、生産者がそれらを将来も同じ率で用いることができる可能性
は低い。従って、植物が有する自然過程(natural processes
)を刺激することを通して病気を防除する改良方法が得られれば、これは望まし
いことである。
【0002】 植物はパソゲネーゼ(pathogenese)蛋白質を産出する能力を有す
ることは数年に渡って知られていた。このような蛋白質が発現すると、植物は植
物自身を病原性障害から保護する能力を持つようになり得る。個人、化学品製造
業者および大学研究所の努力は、現在、そのような酵素またはそれらの考えられ
る前駆体を抑制または発現するように遺伝操作した種を作り出すことに重点を置
いている。パソゲネーゼ蛋白質を誘発する物質として多数種の化合物が示されて
きた。しかしながら、そのような化合物を個別に投与するとある組または種類の
酵素が誘発されることから、それらは現場宿主(field hosuts)の
感染を予防しようとする時には有効でないことが確認されている。
【0003】 一連の誘発剤(elicitors)を接種することによって2種類以上の劣
性酵素の発現を誘発することができるであろう。そのような処置を受けさせた植
物は、前記酵素によってそれ自身を病原体に対して防御することができるであろ
う。
【0004】 植物は絶えず病原性微生物の攻撃下にある。菌・カビ、ウイルス、細菌の攻撃
にさらされることによる病原性障害はしばしばその攻撃を受けた領域に限定され
得る。そのような障害によってしばしば細胞が死ぬことで病変(lesions
)が引き起こされる。そのような細胞の死亡は病原体に対する過敏反応(HR)
の一部である。そのような反応は病変をもたらす病原体の接種材料として作用し
かつまた関係のない病原体の接種材料としても作用する。このような接種によっ
て全身取得耐性(systemic acquired resistance
)(SAR)が生じる。ある種のフェノール化合物が病原性有機体が存在しない
時にそのようなパソゲネーゼ関連蛋白質を誘発し得ることは現在充分に確立され
ている。そのような化合物には桂皮酸、安息香酸、クマル酸およびサリチル酸お
よび塩が含まれる。植物が病原体の攻撃を受ける前に植物をそのようなフェノー
ル系化合物に接触させておくとその影響が最小限になることが確認されている。
パソゲネーゼ蛋白質はキチネーゼ(chitinese)酵素である。下記の如
き3種類のキチナーゼ(chitinase)が同定されている: − 種類I−触媒活性、システインが豊富(アミノ末端とカルボキシル末端の間
の蛋白質スペーサー(spacer)−エチレンを誘発 − 種類II−触媒活性(全部が蛋白質スペーサーの一部)−SARを誘発 − 種類III−触媒活性−SARを誘発。
【0005】 前記3種類のキチナーゼ全部が発現すると1種類のみの蛋白質が発現した場合
よりも大きな保護が同時に得られると推測される。天然に存在する植物ホルモン
であるエチレンがパソゲネーゼ蛋白質の発現を誘発することは公知であり、これ
は、植物のライフサイクル(life cycle)における特定の出来事を誘
発する目的で頻繁に用いられている。エチレンで処置した葉にキチナーゼが存在
することが確認された。そのような基本的酵素は植物を潜在的病原体に対して保
護する働きをすることが示唆された。植物界全体に渡って干ばつ、洪水、霜およ
び物理的傷に応答して気体であるエチレンが発現する。この植物ホルモンはまた
化学品投与でも発現することが報告されている。オーキシンを投与すると濃度が
非常に低くてもエチレンの発現が誘発されることが示されている。それらはまた
キチナーゼの誘発でも有効である。また、オーキシンはある種類のパソゲネーゼ
蛋白質を誘発することも示されている。また、糖類がエチレンの生合成を誘発す
ることも示されている。
【0006】 全身取得耐性の開始に関連したキチナーゼが2種類同定された。遷移金属は栄
養の目的で必要ではあるが、マンガンを葉に塗布するとある種類の病原体関連(
pathogen related)(PR)蛋白質が誘発されることが示され
ている。亜鉛を栄養剤として最適なレベルよりも高いレベルでオランダガラシの
葉に与えるとスポンゴスポラ・サブテラネア(Spongosspora su
bterranea)が抑制されることが示されている。亜鉛のレベルを高くす
ると媒介物である菌・カビが防除されることを通してオランダガラシのクロラテ
ィックリーフスポットウイルス(chloratic leaf spot v
irus)が有効に抑制される。
【0007】 全身耐性は典型的に病変の大きさが小さいことを特徴とする。病変応答(le
sion response)は、病原体を孤立させることでさらなる感染を防
止するようにプログラムされた細胞の死亡である。パソゲネーゼ関連蛋白質が病
気感化前に発現していると、病原体はより短い時間で病変内に孤立し得る。その
ようなパソゲネーゼ関連蛋白質を誘発する物質を植物にこれが障害を受ける前に
投与しておくと、その植物は病気に対する耐性を前以て持つことになるであろう
と推測されている。
【0008】 多数種の化合物がパソゲネーゼ関連蛋白質を誘発することが知られてはいるが
、耐感染性は必ずしも全ての品種または病原体に関して同じではない。しかしな
がら、所定感染に関する病変の大きさと投与された誘発化学品の用量は逆の相互
関係を示し、もし所定組の誘発剤を一連のパソゲネーゼ関連蛋白質の産出を誘発
するに充分なほど高い濃度で投与すると、病原体による障害は、感染の兆候が見
られないほどにまで小さくなるであろう。即ち、目に見えるほどの病変形成は起
こらないであろう。
【0009】 その上、いろいろな種類のパソゲネーゼ関連酵素の産出を誘発または引き出す
目的で数種の公知化合物を投与すると、感染に対する保護がより大きくなること
と、感染が予防されるか或は感染率が最小限になることと、もし投与を感染後に
行った時には感染が起こらなくなることが同時に生じる。
【0010】 植物が行うエチレンの産出を誘発する化合物が多数種示されている。植物ホル
モンの種類であるオーキシンは低濃度でも植物が行う気体産出を助長することが
示されている、即ちオーキシンを用いて植物防御用のパソゲネーゼ関連蛋白質を
引き出させることができる。オーキシンは充分に研究されておりかつオーキシン
の構造と活性の関係も同定されていることから、オーキシンに類似した生物学的
特性を有する合成化合物は既に考案されている。天然に存在するオーキシンは典
型的にインドールコア構造を有する。このインドールはオーキシンと一緒になっ
た時に生物学的活性を示すようになり、或は分子官能性置換(molecule
functinality substitution)を伴ってアンチオー
キシン(anti−auxin)様活性を示すようになる。共鳴構造を用いると
構造の類似性が容易に分かる。従って、ベンゾチアジアゾール類およびそれらの
誘導体を生物活性材料として用いることは実際にオーキシンを真似ることであり
得る。エチレンとオーキシンの間の関係は充分に実証されている。パソゲネーゼ
関連蛋白質がエチレンに接触することによって生じる増進もまた充分に実証され
ており、例えば一連のパソゲネーゼ関連蛋白質を誘発する目的でオーキシンと他
のエチレン誘発剤を用いることは現在示されている。
【0011】 また、植物に傷が付くとエチレンが発現することも実証されている。公知の誘
発剤を投与することによって起こるパソゲネーゼ関連蛋白質産出と比較するなら
ば、誘発で生じるそのような蛋白質の差は、投与濃度、投与された化合物、また
は化合物の投与方法によるものであろう。発現するパソゲネーゼ関連酵素の量は
投与された誘発剤の量におおよそ比例しかつ病変の大きさは生じるパソゲネーゼ
関連蛋白質の量に比例することから、誘発剤(inducement elic
itor)の投与量は、害を引き起こすことなく、この誘発剤の増進特性(pr
omotional properties)が最大限になるような量であるべ
きである。サリチル酸の場合の最適濃度は75mMを越えるであろう。
【0012】 置換フェニル化合物は、通常、官能基を1つ以上有する芳香族物質であるとし
て定義される。そのような化合物は植物の成長および発育の調節にとって必須で
ある。フェノール樹脂は植物成長抑制剤である。天然の成長抑制剤(フェノール
樹脂)は成長中および休止中の植物、果物および種子に見られる。そのような化
合物は植物ホルモンと協力して有機体の増殖および発生をそれらのライフサイク
ル全体に渡って調節する働きをすると考えられている。
【0013】 そのような化合物が示す調節機能(regulatory function
s)のいくつかには下記が含まれる。他の有機体との相互作用のためのシグナル
発生者(signal producers)、成長調節、および当該有機体に
含まれる各細胞の構造一体化。また、サリチル酸を投与するとエチレンの生合成
が抑制され、発芽が抑制され、創傷応答が遮断され、膜イオン輸送および根の吸
収が妨害され、膜の迅速な脱分極およびトランスメンブラン電気化学電位の崩壊
が誘発され、葉および表皮片における蒸散が減少し、ABA誘発気孔封鎖が逆転
し、葉の切断が影響を受け、かつ成長抑制が影響を受けることも確認されている
。このような応答はほとんど確実に作物の可能な収穫の減少を引き起こすであろ
う。
【0014】 Ryals他の米国特許第5,654,414号には、「....望ましい表
現型を達成するにはキメラ遺伝子を全蛋白質の1パーセント以上のレベルで発現
させる必要があり得る」と述べられている。これはプロテイナーゼ阻害剤の発現
が増加することによる菌・カビ耐性に当てはまり得る。外来蛋白質を高レベルで
産出させる目的でエネルギーを消費させると、結果として植物にとって有害であ
り得るが、遺伝子の発現が望まれる時のみ、例えば菌・カビまたは昆虫の外寄生
が差し迫っている場合のみに起こるようにすると、結果として、エネルギーが流
出、従って収穫が減る度合が低下するであろう。
【0015】 しかしながら、サリチル酸が示すKaは1.05x10-3であることから、こ
れは一般に木部、師部または細胞質内でプロトン化した酸として存在せず、その
ような環境下では恐らく共役塩基またはエステルが存在するであろう。弱酸の中
和で弱塩基、特にアミンを用いることは、現実に見られるような天然に存在する
化合物を真似ることになるであろう。花が咲いている間にアミンが存在している
とフェノール樹脂が高濃度で存在することを確認した。
【0016】 置換フェニル化合物が植物の成長を抑制することは長年に渡って知られている
。それにも拘らず、ある種のフェノール樹脂酸(fenolic acids)
はSARを与える蛋白質の産出を誘発することが知られている。SARは、植物
を菌・カビ、細菌およびウイルスに対して保護する免疫応答として働く。このよ
うな応答は、一般に、植物と病原体、即ちウイルス作因、菌・カビ作因および細
菌作因との間の相互作用が引き金になっている。このような免疫応答は、フェノ
ール樹脂蓄積を要求する全身的遺伝子発現である。このSARは一般に数週間か
ら数カ月持続する。
【0017】 多数種の病原体が植物の葉表面を攻撃し、そのような病原体に対する1番目の
バリヤー(barrier)は典型的に角皮であるが、角皮は脂肪酸エステルで
構成されていることから、この角皮はアルコールまたはケトンに溶解し得る。ヒ
ドロキシル、カルボニルまたはケタール官能基をキレート化した(chelat
ed)金属イオンと組み合わせて用いると、カチオンが角皮を通って植物細胞の
中に入り込むのが助長され得る。銅塩を用い、これを葉または土壌に投与して、
これを細胞内に通常の成長および発育に要する量の10倍から100倍の量で存
在させると、病原体が防除され得ることが確認されている。キレート化した銅は
効力を示すことから、組織分析における銅の含有量を上昇させる目的で土壌また
は植物自身に投与する時に要する銅塩の量が低くなる。土壌に含まれる銅が欠乏
している場合には、キレート化した銅を1ヘクタール当たり2キログラムの量で
葉に投与すると植物の組織の中に銅イオンが充分な量で添加されることが示され
ている。キレート化した銅を0.006Mの濃度(1ヘクタール当たり0.25
−0.5キログラムに相当)で葉に投与する新しく見つけだされた方法は乾燥組
織重量分析値を通常の成長および発育に必要な量の少なくとも10から60倍の
レベルにまで上昇させることが示されており、このような新しい方法の効果は、
合成化合物を葉に投与することで得られる効果に比べて少なくとも2倍から10
倍高い。即ち、合成キレート化合物(chelates)を有機アミンで中和し
た時にも同じ効力が確認される可能性がある。これはカチオンの実際の吸収を最
小限にすると言った意図した効果とは直接反対の方向を開始させる無機塩の浸透
電位(osmotic potential)であり得る。それによって、有機
多官能アミンを合成キレート化合物と一緒に用いるとそれらの効力が高くなり得
る。
【0018】 植物は典型的に多数種の病原体による病気圧力(disease pessu
re)下にあり、かつ所定誘発剤によって発現する酵素はいくらか病原体特異的
であることから、数種の誘発剤を投与すると得られる保護がより大きくなる。更
にまた、メラニン合成阻害剤を用いて前記誘発剤を発生させると、保護が菌・カ
ビに対して万能になるであろう。そのようにいろいろな種類のパソゲネーゼ関連
酵素の産出を誘発または引き出させることが知られている数種の化合物を投与す
ると、感染に対する保護がより大きくなることと、感染が防止されるか或は感染
速度が最小限になることと、投与を感染後に行うと感染が起こらなくなることが
同時に得られるはずである。
【0019】 従って、本分野の技術者は、サリチル酸を用いた処置で考えられる病気抑制の
利点を結果として植物の成長抑制を引き起こすことなく得る方法を探求してきた
。このように、前記目的を達成する方法が必要であることを長年に渡って感じて
はいたが、それを満足させることはできなかった。本発明はそのような必要性を
解決するものである。
【0020】 (発明の要約) 本発明は、植物の成長を抑制することなく植物が病気に対して示す耐性を向上
させる方法に向けたものである。本方法は、幅広い意味で、前記植物をオルト置
換安息香酸と窒素含有化合物[これを有機アミン類および代謝で有機アミンを生
じる化合物(compounds which will metaboliz
e to an organic amine)から成る群から選択する]で処
置することに向けたものである。前記植物を金属のキレート化合物である微量栄
養素(chelated micronutrient metal)で同時に
処置すると本方法が更に向上することを確認した。最後に、前記植物を更にエチ
レン誘発化合物(ethylene inducing compound)で
も処置すると更に一層の向上が得られることを観察した。別法として、前記安息
香酸および誘導体と窒素含有化合物を置換安息香酸のアミン塩として投与するこ
とも可能であることを確認した。前記酸、窒素含有化合物、および場合により金
属のキレート化合物である微量栄養素およびエチレン誘発化合物を適切な担体媒
体(carrier medium)と一緒にした(flocked with
)溶液として植物の葉に投与すべきである。
【0021】 前記窒素含有化合物をポリアミン類、第三級アミン類、プロピルアミン類、お
よび代謝でプロピルアミンを生じる有機化合物から成る群から選択する。好適な
化合物は構造
【0022】
【化2】
【0023】 [ここで、R1、R2およびR3は、同一もしくは異なり、水素、炭素原子数が3
以下のアルキルおよび置換アルキルから成る群から選択されるが、但しR1、R2 およびR3の全部が水素であることはないことを条件とする]で表される有機ア
ミン類である。モノエタノールアミン、プロピルアミン類およびジメチルアミノ
プロピルアミン(DMAPA)が最も好適である。
【0024】 好適なオルト置換安息香酸はサリチル酸である。前記金属のキレート化合物で
ある微量栄養素の金属を好適にはアルカリ土類金属、遷移金属およびホウ素から
成る群から選択する。選択したエチレン誘発化合物はインドール−3−酪酸であ
る。
【0025】 本発明の方法は多様な作物植物が病気に対して示す耐性を向上させることを見
いだした。最も重要な点は、そのような向上した耐性を有害な影響(植物の病気
を防止または最小限にする目的でサリチル酸を用いる従来の試みを駄目にしてい
た)無しに達成した点にある。本発明に従って窒素含有化合物、最も好適には第
三級アミンまたはプロピルアミンを同時に投与することを通して、そのような結
果を達成した。従って、本発明の方法は、サリチル酸の使用に関連した利点を利
用しようとする以前の試みを苦しめていた問題を解決した。
【0026】 このように、植物の成長を抑制することなく植物が病気に対して示す耐性を向
上させる改良方法が必要であると長年に渡って感じていたが満たされなかった必
要性を満足させた。以下に行う説明および請求の範囲で本発明の前記および他の
価値の有る特徴および利点が更に充分に理解されるであろう。
【0027】 (好適な態様の詳細な説明) 本発明は、植物の成長を抑制することなく植物が病気に対して示す耐性を向上
させる方法を提供するものである。本発明の方法は、サリチル酸および関連酸お
よび塩を用いようとする従来技術の試みを苦しめていた問題を克服するものであ
る。例えば、植物をサリチル酸で処置すると病気は抑制され得るが、不幸なこと
には、そのような処置によってまた植物の有意な発育阻害そして死滅さえもたら
されていた。サリチル酸による処置の有利な結果を利用するのは今までは不可能
であった。本出願者は、驚くべきことに、前記酸による処置を窒素含有化合物(
好適には選択したアミン)と組み合わせるとそのような有害な影響が克服されそ
して成長に対する如何なる悪影響も無しに植物が病気に対して示す耐性が向上す
ることを見いだした。
【0028】 本発明は、幅広い意味で、植物の成長を抑制することなく植物が病気に対して
示す耐性を向上させる方法に向けたものである。本発明は、最も幅広い面におい
て、植物をオルト置換安息香酸と窒素含有化合物[有機アミン類および代謝で有
機アミンを生じる化合物から成る群から選択する]で処置することに向けたもの
である。最も好適なオルト置換安息香酸はサリチル酸である。好適な窒素含有化
合物をポリアミン類、第三級アミン類、プロピルアミン類、および代謝でプロピ
ルアミンを生じる有機化合物から成る群から選択する。特に好適な群のアミンは
構造
【0029】
【化3】
【0030】 [ここで、R1、R2およびR3は、同一もしくは異なり、水素、炭素原子数が3
以下のアルキルおよび置換アルキルから成る群から選択されるが、但しR1、R2 およびR3の全部が水素であることはないことを条件とする]で表されるアミン
類である。モノエタノールアミン、プロピルアミン類、DMAPAおよびそれら
の混合物が特に好適である。別法として、前記酸とアミンを前記酸のアミン塩と
して投与してもよいことを確認した。サリチル酸のアミン塩が最も好適である。
【0031】 前記処置に金属のキレート化合物である微量栄養素を含めることでさらなる方
法を達成した。前記金属を好適にはアルカリ土類金属、遷移金属およびホウ素か
ら成る群から選択する。典型的なカチオンには銅、亜鉛およびマンガンが含まれ
る。
【0032】 最後に、前記処置にエチレン誘発化合物を含めるのが有益であり得ることも見
いだした。そのようなエチレン誘発化合物の例はインドール−3−酪酸である。
【0033】 前記オルト置換安息香酸および窒素含有化合物を任意の金属キレート化合物で
ある微量栄養素およびエチレン誘発化合物と一緒に植物の葉に投与すべきである
。好適な処置は、そのような化合物が適切な担体媒体に入っている溶液を葉に塗
布することを包含する。最も好適な担体媒体は水であるが、肥料溶液および農業
的に受け入れられる如何なる媒体も使用可能である。前記オルト置換安息香酸を
処置用溶液中に約0.1M以下、好適には約0.0001Mから約0.01Mの
範囲の濃度で存在させるべきである。しかしながら、前記窒素含有化合物を有意
により高いパーセントで存在させてもよく、約25重量パーセントに及んで存在
させてもよい。
【0034】 本発明のさらなる理解を容易にする目的で以下に示す実施例は主に本発明のよ
り具体的な特定詳細を説明するものである。
【0035】 実施例1 水酸化ナトリウムで中和しておいたキレート化した金属イオン[1.5×10- 2 M Cu(II)、1.5×10-2M Zn(II)、1.8×10-2M Mn(I
I)で構成されている]とサリチル酸のナトリウム塩が3.8x10-3M入って
いる溶液をきんぎょ草に塗布した。この塗布によって前記植物はひどい障害を受
け、その後、ある植物は枯れた。それと同時に、多官能アミンで中和しておいた
キレート化した金属イオン[1.5×10-2M Cu(II)、1.5×10-2
Zn(II)、1.8×10-2M Mn(II)で構成されている]とサリチル酸
のアミン塩が3.8x10-3M入っている溶液をきんぎょ草に塗布したが、目に
見える損傷は全く生じなかった。
【0036】 実施例2 うどん粉病に感染しているガーバーデージー(Gerber Daisy)に
本発明に従う溶液を用いた処置を大学の研究室で受けさせた。サリチル酸が10
グラム/リットル、DMAPAが20グラム/リットルおよび銅(II)、亜鉛
(II)およびマンガン(II)が各々2パーセント入っている濃溶液を調製し
た。前記金属を酸化物の形態で供給し、クエン酸およびモノエタノールアミンと
一緒にしてキレート化合物にした。この濃溶液を水で50対1に希釈した。下記
の溶液中の成分の濃度は、サリチル酸のアミン塩が約0.0015Mで銅(II
)および亜鉛(II)の各々が0.006Mでマンガン(II)が0.007M
であった。市販のオーキシン(インドール−3−酪酸)をエチレン誘発化合物と
して添加した。このようにして生じさせた溶液を管理した水と一緒にうどん粉病
に感染しているガーバーデージーに塗布した。葉に1回塗布することで感染が防
止されることを確認した。その後、感染を防止する目的で同じ溶液を2週間の間
隔で塗布する投与を継続した。試験終了時、サリチル酸/アミン溶液を用いた処
置を受けさせた全ての植物に目に見える病変が無いことを確認した。葉に水を塗
布することによる処置のみを受けさせた対照植物は全部枯れた。
【0037】 実施例3 スイカが約700エーカーを覆っている現場試験で、アントラクノイズ(an
thracnois)に感染しているスイカに本発明に従う溶液を用いた処置を
受けさせた(対照と一緒に)。実施例2の記述に従って濃溶液を生じさせた。水
で19対1に希釈することで投与で用いる最終溶液を生じさせた。この最終溶液
に入っている成分の濃度はサリチル酸のアミン塩が約0.0038Mで銅(II
)および亜鉛(II)の各々が0.015Mでマンガン(II)が0.018M
である。再びオーキシンをエチレン誘発化合物として添加した。前記溶液を用い
た処置を1回行うことでアントラクノイズによるさらなる感染が防止された。2
週間後、同じ溶液を用いた2回目の処置を行った。処置を受けさせた全ての植物
に病気のさらなる兆候は全く見られなかった。葉に水を塗布することによる処置
のみを受けさせた対照部分(前記現場の中の)は収穫を全くもたらさなかった。
実際、前記処置を受けさせなかった植物は実質的に全部枯れた。
【0038】 実施例4 セロリにも本発明に従う同様な溶液を用いた処置を受けさせたが、これは成功
であった。実施例3に記述した調製に従って、サリチル酸とアミンと金属キレー
ト化合物である微量栄養素とエチレン誘発化合物が入っている最終溶液を調製し
た。この溶液をフロリダの畑に植えられているセロリの葉に塗布した。成長期の
間に塗布を3回行った。病気が全く存在しないと同時に収穫時にバイオマス(b
iomass)およびサイズの増加を記録した。対照植物には水による処置を受
けさせた。処置サンプルを30サンプルおよび未処置サンプルを30サンプル用
いて収穫時にバイオマスとサイズを記録した。対照植物の収穫質量は平均で1植
物当たり1.04kgであったが、サリチル酸/アミン溶液を用いた処置を受け
させた植物の収穫質量は平均で1植物当たり1.32kgであった。また、植物
の高さも平均で61cmから64cmにまで高くなった。従って、本発明に従う
処置を行うと、発育阻害からも植物成長抑制からも程遠く、結果として大きさが
5パーセント増大したことに加えてバイオマスの量が27パーセント多くなった
【0039】 実施例5 サリチル酸/アミン溶液を産業規格(industry standards
)に対比させて試験する一連の試験を独立した実験室で実施した。溶液に入って
いる成分のモル濃度は下記の通りであった:
【0040】
【表1】
【0041】 この上に記述した溶液を病原体を接種する前(保護)および接種した後(治療
)の両方で投与した。その結果を以下の表に示す。
【0042】
【表2】
【0043】 実施例6 トウモロコシに、水による50:1の希釈を用いる以外は実施例3に示した調
製に従う溶液を用いた処置を受けさせた。成長期の間に病気が全く存在しないと
同時に収穫時に穀物質量の上昇を記録した。対照(水で処置した)が収穫時に示
した平均収量/エーカーは1エーカー当たり約181.9ブッシェルであったが
、本発明に従う処置を受けさせた畑部分の平均は1エーカー当たり約192.5
ブッシェルであった。両方の場合とも窒素を1エーカー当たり100ポンドの率
で施した。
【0044】 実施例7 オーストラリアのUniversity of Queenslandで実
施した実験でレッドオークレタス(Red Oak Lettuce)に本発明
に従う処置を受けさせたが、これは成功であった。植えた直ぐ後の初期苗段階に
噴霧を1回行うことで病気が防止された。更に、直径と高さの両方が有意に大き
くなることも観察した。この上の実施例3に記述した調製に従う処置用溶液を調
製して、初期苗段階の植物の葉に塗布した。前記溶液を用いた処置を10植物に
受けさせると同時に、追加的10植物を水による処置を受けさせる対照として維
持した。平均で植物の直径が25.2cmから27.7cmにまで大きくなった
、即ち約10パーセント大きなった。同様に、植物の高さも平均で14.8から
16.7cmにまで高くなった、即ち約13パーセント高くなった。従って、本
発明における成長の処置(treatment of growth)によって
病気が防止されるばかりでなく、驚くべきことに、収量の有意な向上ももたらさ
れた。
【0045】 実施例8 レッドオークレタスを用いた別の実験でも収量が有意に向上することが示され
た。前記実施例7に記述した記述に従って投与を設計して実施した。再び10植
物に本発明に従う溶液を用いた処置を受けさせる一方、10植物を水による処置
を受けさせる対照として保持した。収穫時に地上部と根を集め、奇麗にした後、
重量を測定した。地上部の重量は平均で186.40gから226.67gまで
上昇した、即ち22パーセント上昇した。根の重量平均上昇は更により劇的であ
り、59.80gから78.89gにまで上昇した、即ち約32パーセント上昇
した。最後に、全体重量は246.20gから305.56gにまで上昇した、
即ち24パーセント上昇した。このように、本発明における処置によって病気が
防止されるばかりでなく、驚くべきことに、収量の有意な上昇ももたらされた。
【0046】 実施例9 グリーンオークレタスを用いた別の試験を組み立てて病気および植物の直径の
測定を行った。実施例7に記述した溶液を、移植した直ぐ後の初期苗段階に1回
投与した。15植物に前記溶液を用いた処置を受けさせる一方、更に15植物を
水による処置を受けさせる対照として維持した。外側葉の先端を測定することで
直径を決定した。1つの植物をそれの全体から取り出して根を検査することで病
気の等級付けを行った。1から5の目で見た尺度で等級付けを行い、等級が1の
根は感染の兆候が見られない根である一方、ひどい腐れかび病障害を示す根には
5の等級を付けた。本発明に従う処置を受けさせると植物の直径が平均で18.
93cmから23.07cmまで大きくなった、即ち22パーセント増大した。
病気の等級付けに関して見られた向上は更により劇的であった。対照の病気等級
は平均で3.38であったが、植物に本発明に従う処置を受けさせると2.00
の平均にまで劇的に低下した。このように、葉に1回塗布することで病気等級の
劇的な59パーセント向上を達成した。
【0047】 実施例10 この実施例では、成長を抑制するサリチル酸を他のアミンと一緒に用いた時の
効果を立証する。試験をTexas A&M Crop Biotechnol
ogy Center,College Station,Texasで実施し
た。
【0048】 1ポット当たり5個の種子になるように各種子を植えた後、発芽後、まぶいて
1ポット当たり2つづつにした。肥料を全く用いなかった。植物が18日令の時
に葉への塗布を行った。その後、2週間後に植物の地上部を収穫して、オーブン
内で乾燥させた。葉への塗布で下記の4種類のブレンド物を用いた。 ブレンド1 グラム 水 460 DMAPA 5 サリチル酸 5 ブレンド2 グラム 水 500 MEA 200 クエン酸 200 サリチル酸 8 DMAPA 17 蟻酸 10 ブレンド3 グラム 水 460 サリチル酸 5 DMAPA(80%) 4 ブレンド4 水対照 アミンの存在下でサリチル酸を用いると乾燥重量の低下が起こらず、成長抑制が
防止されたことを観察した。実際、ブレンド1を用いると、乾燥重量が、ブレン
ド2および3を用いた場合(乾燥重量の低下がわずかである)と同様に、対照が
達成したそれよりも若干上昇したことを注目した。
【0049】 実施例11 窒素を全く施さない以外は実施例6の手順に従った。試験植物は大豆であった
。対照(水による処置を受けさせた)の場合の収穫時の平均単位/エーカーは1
エーカー当たり44.6ブッシェルであったが実施例6で用いた溶液による処置
を受けさせた植物の場合の平均収量/エーカーは1エーカー当たり49.4ブッ
シェルであることを確認した。実施例6の場合および本実施例の場合の両方とも
溶液を2%溶液として塗布したことを注目すべきである。
【0050】 この上に行った本発明の説明は、主に、特許法令の要求に従って説明および例
示の目的で示した特に好適な態様に向けたものであった。しかしながら、この具
体的に記述した方法に関して本発明の真の範囲および精神から逸脱しない限り数
多くの修飾および変更を行うことができることは本分野の技術者に明らかであろ
う。例えば、サリチル酸とアミンが好適であるが、他の有機酸とアミンを用いる
ことも可能である。更に、サリチル酸のアミン塩を用いることも可能である。ま
た、前記酸/アミン塩を水溶液の状態で希釈するのが好適であるが、また、それ
を農業的に受け入れられる他の担体に入れて搬送することも可能である。更に、
本出願者は達成した結果が予想外に向上していることの理由を説明する試みを行
ってきたが、本出願者はその提案した理論に固執することを望むものでない、と
言うのは、その機構を完全には理解していないからである。従って、本発明は記
述および説明した好適な態様に限定されるものでなく、本請求の範囲の範囲内に
入り得る全ての修飾形を包含する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物の成長を抑制することなく病気に対する植物の耐性を向
    上させる方法であって、前記植物を オルト置換安息香酸、 ポリアミン、第三級アミン、プロピルアミン、および代謝でプロピルアミンを生
    じる有機化合物から成る群から選択される窒素含有化合物、 アルカリ土類金属、遷移金属およびホウ素から成る群から選択される金属のキレ
    ート化合物である微量栄養素、および エチレン誘発化合物、 で処置することを含んで成る方法。
  2. 【請求項2】 前記植物を約0.0001Mから約0.01Mのサリチル酸
    と約25重量パーセント以下の窒素含有化合物が適切な担体媒体に入っている溶
    液で処置する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記窒素含有化合物をモノエタノールアミン、プロピルアミ
    ンおよびジメチルアミノプロピルアミンから成る群から選択する請求項2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 前記エチレン誘発化合物がインドール−3−酪酸である請求
    項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記処置が前記植物の葉を処置することを含んで成る請求項
    1記載の方法。
  6. 【請求項6】 植物の成長を抑制することなく病気に対する植物の耐性を向
    上させる方法であって、 植物をポリアミン、第三級アミン、プロピルアミン、および代謝でプロピルアミ
    ンを生じる有機化合物から成る群から選択される窒素含有化合物とサリチル酸で
    処置する、 ことを含んで成る方法。
  7. 【請求項7】 前記植物を更に金属キレート化合物である微量栄養素でも処
    置する請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記金属をアルカリ土類金属、遷移金属およびホウ素から成
    る群から選択する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記植物を更にエチレン誘発化合物でも処置する請求項6記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 前記植物を更に金属キレート化合物である微量栄養素およ
    びエチレン誘発化合物でも処置する請求項6記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記植物を約0.05M以下のサリチル酸と約25重量パ
    ーセント以下の窒素含有化合物が適切な担体媒体に入っている溶液で処置する請
    求項6記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記溶液に入っている酸の濃度が約0.0001Mから約
    0.01Mである請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記サリチル酸と窒素含有化合物をサリチル酸のアミン塩
    として投与する請求項6記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記処置が前記植物の葉を処置することを含んで成る請求
    項6記載の方法。
  15. 【請求項15】 植物の成長を抑制することなく病気に対する植物の耐性を
    向上させる方法であって、 前記植物を有機アミンおよび代謝で有機アミンを生じる化合物から成る群から選
    択される窒素含有化合物とオルト置換安息香酸で処置する、 ことを含んで成る方法。
  16. 【請求項16】 前記窒素含有化合物が構造 【化1】 [ここで、R1、R2およびR3は、同一もしくは異なり、水素、炭素原子数が3
    以下のアルキルおよび置換アルキルから成る群から選択されるが、但しR1、R2 およびR3の全部が水素であることはないことを条件とする]で表される有機ア
    ミンである請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記植物を更に金属キレート化合物である微量栄養素でも
    処置する請求項15記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記金属をアルカリ土類金属、遷移金属およびホウ素から
    成る群から選択する請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記植物を更にエチレン誘発化合物でも処置する請求項1
    5記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記植物を約0.1M以下の酸と約25重量パーセント以
    下の窒素含有化合物が適切な担体媒体に入っている溶液で処置する請求項15記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 前記溶液に入っている酸の濃度が約0.0001Mから約
    0.01Mである請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記オルト置換安息香酸と窒素含有化合物を前記オルト置
    換安息香酸のアミン塩として投与する請求項15記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記処置が前記植物の葉を処置することを含んで成る請求
    項15記載の方法。
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