JP2002521242A - 印刷ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明によればオフセット印刷機の１基の印刷ユニットにおいて、第１生産モードでは４本のゴム胴が１本のサテライト圧胴に胴入れされ、第２生産モードではそれぞれ２本のゴム胴が第１と第２のサテライト圧胴に胴入れされる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 技術分野： 本発明は、請求項１に発明の上位概念として規定したように、少なくとも４本
の版胴と少なくとも４本の転移胴と少なくとも１本の圧胴とを備え、第１の生産
モードでは少なくとも４本の転移胴を１本の共通の圧胴に胴入れ可能である形式
の、オフセット印刷機の印刷ユニットに関する。

【０００２】 背景技術： ドイツ連邦共和国実用新案登録第７３２２２１１号明細書に基づいて、サテラ
イト型構造のオフセット輪転印刷機が公知になっている。この場合例えば材料ウ
ェッブは１０本胴式印刷ユニットと９本胴式印刷ユニットとによって印刷される
。１０本胴式印刷ユニットを９本胴式サテライト型印刷ユニットとして生産させ
ることは意図されていない。

【０００３】 専門書”Rollenoffset , Technik , Systeme , Maschinen”，Oscar Frei，Po
lygraph Verlag ,1979年版の第１０頁には、２基の５本胴式サテライト型印刷ユ
ニットのコンビネーションが開示されている。

【０００４】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第４３０３９０４号明細書およびドイツ連邦共
和国特許出願公開第１９２４４５５号明細書には、Ｗ形に配列された印刷胴を有
する印刷ユニットが開示されている。

【０００５】 欧州特許出願公開第０６３８４１９号明細書に記載されている印刷機では、複
数の印刷ユニットが支持架台に装着されている。例えばインキ装置または印刷胴
群のような個々のモジュールは胴軸線の方向にシフト可能である。

【０００６】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第３４４６６１９号明細書に開示されている印
刷機では、２つの可動の機械群が記載されている。これらの機械群はもちろん、
４本の版胴しか備えず、各版胴にはそれぞれ１つのインキ装置と湿し装置が配設
されている。ゴムブランケット胴および圧胴は定置の機械群に組込まれている。

【０００７】 発明の開示： 本発明の課題は、オフセット輪転印刷機の印刷ユニットを創作することである
。

【０００８】 前記課題を解決する本発明の構成手段は、請求項１の特徴部に記載したように
、第２の圧胴が配置されており、かつ第２の生産モードでは４本の転移胴の少な
くとも２本の転移胴が、第１の圧胴と協働するように配置され、かつ別の転移胴
の少なくとも１本の転移胴が、第２の圧胴と協働するように配置されている点に
ある。

【０００９】 本発明の印刷ユニットを用いれば、有利なことに多数の生産モードによる操業
が可能になる。例えば２基の５本胴式印刷ユニットはそれぞれ単独に生産するこ
ともでき、あるいは一緒に１０本胴式印刷ユニットとして生産することもできる
。特に、異なった印刷胴配列を有する２基の５本胴式印刷ユニットを９本胴式サ
テライト型印刷ユニットとして使用することも可能である。モジュール構造は、
印刷ユニットの構造を等しくすることを可能にする。モジュール構造組立方式は
２つの基本要素から成っているにすぎない。

【００１０】 モジュールはこの場合２種のモードにまとめることができる。第１モードでは
１つのモジュールは個別的な印刷ユニットとして第２のモジュールとは無関係に
作業するのに対して、第２モードでは２つのモジュールが、１つの共通の印刷ユ
ニットとして作用結合されている。駆動側と操作側とを転換するように１８０゜
反転設置することも同じく可能である。従って印刷ユニットの駆動装置が印刷機
のただ１つの側に配置されているのではなく、駆動装置は１つのサイド架台に固
定的に配設されている。

【００１１】 またインキ装置は不変である。回転方向の方向変換は不要である。それという
のはモジュールのコンビネーションとモジュールのフレキシブルな配設関係が、
要求される表４色／裏４色刷り生産，表４色／裏２色刷り生産；表２色／裏４色
刷り生産および表２色／裏２色刷り生産を可能にするからである。印刷ユニット
を可動に構成することが可能であることによって、内側からの操作が可能になる
。この内側からの操作は特にＷ形印刷ユニットの場合に有利である。それという
のは、これによって空間解放装置（Freistelleinrichtungen）の必要がなくなる
からである。

【００１２】 また印刷ユニットを走行可能に構成したことによって、５本胴式印刷ユニット
を互いに離隔した状態でも、２基の５本胴式印刷ユニットを作用結合した状態で
も生産することが可能であり、しかも、その都度異なった生産モードが可能にな
る。

【００１３】 表４色／裏２色刷り生産または表２色／裏４色刷り生産しか所望されない場合
でも、サテライト型印刷ユニットの「空架台」の必要がなくなる。それというの
は個別に配置された５本胴式印刷ユニットを、４色刷り用のサテライト型印刷ユ
ニット（１０本胴式または９本胴式印刷ユニット）と協働するように配置するこ
とができるからである。

【００１４】 中間架台内におよび印刷胴モジュールに沿って昇降可能な作業台を配置するこ
とによって、印刷ユニットの容易な操作が可能になる。

【００１５】 発明を実施するための最良の形態： 次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。

【００１６】 １台のオフセット輪転印刷機もしくは１つのオフセット輪転印刷機セクション
は例えばモジュール構造の８基の印刷ユニット０１〜０４；０６〜０９を有して
いる。各印刷ユニット０１〜０４；０６〜０９は、いわゆる５本胴式印刷ユニッ
トとして構成されており、かつ実質的に２本の版胴１１〜１４（例えば版板シリ
ンダ）と、２本の転移胴１６〜１９（例えばゴム胴）と、１本の圧胴２１；２２
（サテライト胴）とを有している。これらの印刷胴１１〜１４；１６〜１９；２
１；２２のジャーナルピンは、オフセット輪転印刷機の各側でそれぞれ１つのサ
イド架台２３；２４に軸支されている。本実施例では転移胴１６〜１９のジャー
ナルピンは偏心ブシュあるいは３リング軸受（Dreiringlager）を介して旋回可
能に支承されているので、転移胴１６〜１９は、所属の圧胴２１；２２および／
または版胴１１〜１４に対して胴入れおよび胴抜き可能である。

【００１７】 また圧胴２１；２２を所属の転移胴１６〜１９に対して例えば偏心ブシュ、３
リング軸受または直線案内によって胴入れすることも可能である。

【００１８】 本実施例では各印刷胴１１〜１４；１６〜１９；２１；２２は、独自の調速式
および／または姿勢調整式の駆動モータを備えている。

【００１９】 しかしまた、版胴と転移胴との各対１１，１６；１２，１７；１３，１８；１
４，１９毎に駆動モータを配設しかつ該対を噛合い式に連結することも可能であ
る。その場合は圧胴２１，２２も独自の駆動モータを有し、かつ対を成す版胴と
転移胴のいずれか一方の胴に連結することもできる。

【００２０】 また各印刷ユニット０１〜０４；０６〜０９にただ１つの駆動モータを配設す
ることも可能である。何れにしても駆動モータは、印刷ユニット０１〜０４；０
６〜０９の姿勢および設置部位には関わりなく、それぞれ１つのサイド架台２３
；２４に固定的に配設されているので、印刷ユニット０６〜０９が１本の垂直線
を中心として１８０゜旋回して設置されている場合、相互に旋回して設置された
印刷ユニット０６〜０９の駆動モータは、オフセット輪転印刷機の対向側ＳＩ，
ＳＩＩ（図５参照）に配置されている。また１基の印刷ユニット０１〜０４；０
６〜０９の複数の駆動モータは両サイド架台２３；２４に分配配設することもで
き、例えば圧胴２１；２２および版胴１１〜１４の駆動モータは第１のサイド架
台２３；２４に配置され、かつ転移胴１６〜１９の駆動モータは第２のサイド架
台２３；２４に配置されている。この場合も印刷ユニット０６〜０９が１台の印
刷機内または１つの印刷機セクション内に旋回して設置されている場合、各サイ
ド架台２３；２４に対する駆動モータの配設関係は維持されている。

【００２１】 印刷ユニットが１台の印刷機内または１つの印刷機セクション内で旋回して設
置されている場合のサイド架台に対する駆動モータのこの配設関係は、モジュー
ル構造の別の印刷ユニットの場合にも可能である。例えば１つのブリッジ印刷ユ
ニット７１（図５）を、版胴７４と転移胴７６とをそれぞれ１対ずつ有する２つ
のモジュール７２，７３から構成することも可能であり、その場合一方のモジュ
ール７２は他方のモジュール７３に対して、１本の垂直線を中心として１８０゜
旋回して配置されている（図５）。各対の版胴７４と転移胴７６は、１対のサイ
ド架台８１，８７に軸支されている。その場合各対の版胴７４と転移胴７６は、
駆動モータ７９によって駆動するために歯車７７；７８を介して噛合い式に連結
されている。印刷操業中、両対の版胴および転移胴は互いに噛合い式に連結され
てはいない。この駆動モータ７９は１つのサイド架台８１に固定的に配設されて
いる。

【００２２】 １つの印刷機内に少なくとも２基の印刷ユニットが配置されている場合、該印
刷ユニットの少なくとも印刷胴およびサイド架台並びに、各サイド架台もしくは
各印刷胴に配設された駆動手段（例えばトランスミッション、歯車、駆動モータ
）は１本の垂直線を中心として旋回して配置されている。

【００２３】 各版胴１１〜１４には、それぞれ１つのインキ装置２６〜２９と１つの湿し装
置３１〜３４が対応配設されており、しかも前記湿し装置３１〜３４は、版胴１
１〜１４の生産方向で見てインキ装置２６〜２９の手前に配置されている。

【００２４】 印刷ユニット０２；０４；０７；０９の第１生産モードの場合、圧胴２２の回
転軸線３７と、該圧胴に対応配設された転移胴１６；１７の回転軸線３８；３９
とによって確定された直線４１；４２は、転移胴１６；１７の回転軸線３８；３
９と版胴１１；１２の回転軸線４３；４４とによって確定された直線４６；４７
に対して、１５０゜〜２１０゜の角度範囲、殊に有利には１７０゜〜１９０゜の
角度範囲の開先角度αを形成する。第１転移胴１６の回転軸線３８と圧胴２２の
回転軸線３７とによって確定された直線４１は、第２転移胴１７の回転軸線３９
と圧胴２２の回転軸線３７とによって確定された直線４２に対して、６０゜〜１
２０゜の角度範囲、殊に有利には７０゜〜９０゜の角度範囲の開先角度βを形成
する。第１生産モードの印刷ユニット０２；０４；０７；０９の印刷胴１１，１
２，１６，１７，２２は、いわゆる「Ｖ形」に配列されている。

【００２５】 転移胴１６〜１９および／または圧胴２１；２２には、洗浄装置３６が例えば
選択的に当接調整可能である。

【００２６】 Ｖ形印刷ユニット０２；０４；０７；０９の近接した印刷胴配置に基づいて、
１つの洗浄装置３６によって同時に２本の印刷胴を洗浄することが可能になる。

【００２７】 印刷ユニット０１；０３；０６；０８の第２生産モードでは、圧胴２１の回転
軸線４８と、該圧胴に対応配設された転移胴１８；１９の回転軸線４９；５１と
によって確定された直線５２；５３は、転移胴１８；１９の回転軸線４９；５１
と版胴１３；１４の回転軸線５４；５６とによって確定された直線５７；５８に
対して、９０゜〜１２０゜の角度範囲、殊に有利には８５゜〜１００゜の角度範
囲の開先角度δを形成する。第１転移胴１８の回転軸線４９と圧胴２１の回転軸
線４８とによって確定された直線５２は、第２転移胴１９の回転軸線５１と圧胴
２１の回転軸線４８とによって確定された直線５３に対して６０゜〜１２０゜の
角度範囲、殊に有利には６０゜〜９０゜の角度範囲の開先角度γを形成する。第
２生産モードの印刷ユニット０１；０３；０６；０８の印刷胴１３，１４，１８
，１９，２１は、いわゆる「Ｗ形」に配列されている。

【００２８】 本実施例では、Ｖ形配列の印刷ユニット０２；０４；０７；０９とＷ形配列の
印刷ユニット０１；０３；０６；０８がそれぞれ１基ずつ対向配置されている。
その場合圧胴２２；２１の回転軸線３７；４８は、転移胴１８，１９；１６，１
７の回転軸線３８，３９；４９，５１によって確定された直線を基準として同一
の側に位置している。すなわち上段の印刷ユニット０１〜０４では全ての圧胴２
１；２２は、対応配設された転移胴１６，１７；１８，１９の右手に位置し、ま
た下段の印刷ユニット０６〜０９では全ての圧胴２１；２２は、対応配設された
転移胴１６，１７；１８，１９の左手に位置している。

【００２９】 Ｗ形印刷ユニット０１；０３；０６；０８では圧胴２１は外寄りに位置し、Ｖ
形印刷ユニット０２；０４；０７；０９では圧胴２２は内寄りに位置している。
図３に図示した実施例の印刷機では、Ｗ形配列の印刷ユニット０１；０３；０６
；０８とＶ形配列の印刷ユニット０２；０４；０７；０９がそれぞれ１基ずつ上
下に配置されている。

【００３０】 各印刷ユニット０１，０２；０３，０４；０６，０７；０８，０９はそれぞれ
互いに無関係に、対置した５本胴式印刷ユニットとして操業することができ、す
なわち２基の対置した印刷ユニット０１，０２；０３，０４；０６，０７；０８
，０９は第１生産モードで機能的には１０本胴式サテライト型印刷ユニットを形
成している。この第１生産モードによる操業状態の間、転移胴１６，１７；１８
，１９は、Ｖ形印刷ユニット０２；０４；０７；０９の各圧胴２２およびＷ形印
刷ユニット０１；０３；０６；０８の各圧胴２１と協働する。第２生産モードに
よる操業状態では２基の５本胴式印刷ユニットは機能的には９本胴式サテライト
型印刷ユニットとして作用する。このためにＶ形印刷ユニット０４；０７および
Ｗ形印刷ユニット０３；０６の転移胴１６；１７；１８；１９はＶ形印刷ユニッ
ト０４；０７の圧胴２２に対して胴入れ・胴抜き可能である。Ｗ形印刷ユニット
０３；０６の圧胴２１は印刷プロセスには関与しない。

【００３１】 本実施例ではそれぞれ１基のＶ形印刷ユニット０２；０４；０７；０９とＷ形
印刷ユニット０１；０３；０６；０８は互いに相対移動可能であり、つまりＶ形
印刷ユニット０２；０４；０７；０９とＷ形印刷ユニット０１；０３；０６；０
８との間の間隔ａは可変である（図３参照）。このために例えばＶ形印刷ユニッ
ト０２；０４；０７；０９は定置に配置されており、かつＷ形印刷ユニット０１
；０３；０６；０８水平移動可能である。

【００３２】 特に操作工５５によって操作しかつ保守するために、２基の対応配設されたＶ
形とＷ形の印刷ユニット０１，０２；０３，０４；０８，０９は間隔ａを有して
いるので、両印刷ユニット０１，０２；０３，０４；０８，０９間に生じる空間
を通行することが可能である。この空間内には作業台５９が選択的に配置されて
いる。該作業台５９は昇降可能であるのが有利である。

【００３３】 ２基の印刷ユニット０１，０２；０３，０４；０６，０７；０８，０９が互い
に対応配設されている場合、インキ装置２６〜２９の操作と保守は同一側から行
われる。従って例えば両印刷ユニット０１，０２；０３，０４；０６，０７のイ
ンキ装置２６〜２９のインキ壷６１は、一方の側に向かって方位づけられており
、つまりインキ壷６１は上段では左向きに、また下段では右向きに方位づけられ
ている。

【００３４】 この場合の利点は、すべてのインキ壷を同じ形式で構成できることである。

【００３５】 第１生産モードでは、図３の左半部に示したように、上段および下段左手の両
印刷ユニット０３，０４；０６，０７は、合体移動されて互いに作用結合されて
いる。従って、上段と下段に重ね合わされた２基の９本胴式サテライト型印刷ユ
ニットが形成される。これら両９本胴式サテライト型印刷ユニットではそれぞれ
、Ｖ形およびＷ形印刷ユニット０３，０４；０６，０７の転移胴１６〜１９は、
Ｖ形印刷ユニット０４；０７の圧胴２２に胴入れされている。

【００３６】 材料ウェッブ６２は、上下に重ね合わされた２基の９本胴式サテライト型印刷
ユニット間の複数本のガイドローラ６３によって、Ｖ形印刷ユニット０７および
Ｗ形印刷ユニット０６の両上位インキ装置２６，２８間を走行して上方から下段
のＶ形印刷ユニット０７の圧胴２２へ案内される。この材料ウェッブ６２は前記
圧胴２２に巻掛けられ、かつＶ形印刷ユニット０７およびＷ形印刷ユニット０６
の上位の両インキ装置２６，２８間を上方へ向かって走行し、下段の９本胴式サ
テライト型印刷ユニットから対角線方向に、上段のＶ形印刷ユニット０４の圧胴
２２へ向かって上向案内される。

【００３７】 上段の９本胴式サテライト型印刷ユニットにおいても材料ウェッブ６２は上段
のＶ形印刷ユニット０４の圧胴２２に巻掛けられ、かつ上段のＶ形印刷ユニット
０４およびＷ形印刷ユニット０３の両下位インキ装置２７，２９間を走行して上
段の９本胴式サテライト型印刷ユニットから下向案内される。

【００３８】 もちろんまた材料ウェッブ６２を先ず上段に導入し、次いで下段へ導入するこ
とも可能である。

【００３９】 下段の９本胴式サテライト型印刷ユニットでは材料ウェッブ６２の第１面に、
かつ上段の９本胴式サテライト型印刷ユニットでは材料ウェッブ６２の第２面に
４色刷りが施される。

【００４０】 第２生産モードでは、図３の右半部に示したように、上段および下段右手の両
印刷ユニット０１，０２；０８，０９は互いに隔てられており、従って機能的に
は作用結合されていない。

【００４１】 この場合、下方から到来する材料ウェッブ６４は、版胴１４と圧胴２１との間
を走行して外側から、下段のＷ形印刷ユニット０８の圧胴２１に供給される。こ
の材料ウェッブ６４は圧胴２１に約１８０゜巻掛けられ、前記Ｗ形印刷ユニット
０８から、上位の版胴１３と圧胴２１との間を外向きに導出される。この材料ウ
ェッブ６４は、上段右手のＶ形印刷ユニット０２とＷ形印刷ユニット０１との間
を複数本のガイドローラ６３を介して走行して上段のＶ形印刷ユニット０２の圧
胴２２に供給されて、該圧胴に約８０゜巻掛けられ、かつ上段右手のＶ形印刷ユ
ニット０２とＷ形印刷ユニット０１との間を経て上段のＶ形印刷ユニット０２か
ら導出される。

【００４２】 この場合、下段のＷ形印刷ユニット０８において材料ウェッブ６４の第１面に
２色刷りが施され、かつ材料ウェッブ６４の第２面には上段のＶ形印刷ユニット
０２において２色刷りが施される。

【００４３】 下方から到来する別の材料ウェッブ６６は、複数本のガイドローラ６３を介し
て下段右手のＶ形印刷ユニット０９とＷ形印刷ユニット０８との間を走行して下
段のＶ形印刷ユニット０９の圧胴２２に供給され、該圧胴に約８０゜巻掛けられ
、下段右手のＶ形印刷ユニット０９とＷ形印刷ユニット０８との間を経て下段の
Ｖ形印刷ユニット０９から外側へ導出される。

【００４４】 該材料ウェッブ６６は今度は外側から版胴１４と圧胴２１との間を走行して上
段のＷ形印刷ユニット０１の圧胴２１に供給される。材料ウェッブ６６は圧胴２
１に約１８０゜巻掛けられ、上段の版胴１３と圧胴２１との間を外向きに走行し
て上段のＷ形印刷ユニット０１から導出される。

【００４５】 下段のＶ形印刷ユニット０９において材料ウェッブ６６の第１面に２色刷りが
施され、次いで上段のＷ形印刷ユニット０１において材料ウェッブ６６の第２面
に２色刷りが施される。

【００４６】 第３生産モード（図４）では上段左手の両印刷ユニット０３，０４は相互に隔
てられているので、作用結合されていず、また下段左手の両印刷ニット０６，０
７は１基の９本胴式サテライト型印刷ユニットとして作用結合されている。また
上段右手の両印刷ユニット０１，０２は１基の９本胴式サテライト型印刷ユニッ
トとして作用結合されており、かつ下段右手の両印刷ユニット０８，０９は互い
に隔てられている。

【００４７】 材料ウェッブ６７は、複数本のガイドローラ６３によって上段と下段間を走行
し、下段のＶ形印刷ユニット０７およびＷ形印刷ユニット０６の両インキ装置２
６，２８間を経て上方から下段のＶ形印刷ユニット０７の圧胴２２の周面へ案内
される。該材料ウェッブ６７はＶ形印刷ユニット０７の圧胴２２に巻掛けられて
Ｖ形印刷ユニット０７およびＷ形印刷ユニット０６の上位の両インキ装置２６，
２８間を上方へ向かって走行し、下段の９本胴式サテライト型印刷ユニットから
上向き対角線方向に、上段左手のＶ形印刷ユニット０４とＷ形印刷ユニット０３
との間のガイドローラ６３を介して上段のＶ形印刷ユニット０４の圧胴２２の周
面へ案内される。該材料ウェッブ６７は前記圧胴２２に約８０゜巻掛けられ、か
つ上段左手のＶ形印刷ユニット０４とＷ形印刷ユニット０３間を走行して上段の
Ｖ形印刷ユニット０４から内向導出される。

【００４８】 下段の９本胴式サテライト型印刷ユニットでは材料ウェッブ６７の第１面に４
色刷りが、また上段のＶ形印刷ユニット０４では材料ウェッブ６７の第２面に２
色刷りが施される。

【００４９】 下方から到来する材料ウェッブ６８は外部から下段の版胴１４と圧胴２１との
間を走行して、下段右手のＷ形印刷ユニット０８の圧胴２１に供給される。該材
料ウェッブ６８は圧胴２１に約１８０゜巻掛けられ、かつ上位の版胴１３と前記
圧胴２１との間を外向きに走行して下段右手のＷ形印刷ユニット０８から上向導
出される。この材料ウェッブ６８は、複数本のガイドローラ６３を介して外部か
ら下段の版胴１４と圧胴２１との間を走行し、上段左手のＷ形印刷ユニット０３
の圧胴２１に供給されて、該圧胴に約１８０゜巻掛けられ、かつ、該圧胴２１と
その上位の版胴１３間を外向きに走行して上段左手のＷ形印刷ユニット０３から
導出される。

【００５０】 その場合、下段右手のＷ形印刷ユニット０８では材料ウェッブ６８の第１面に
２色刷りが施され、かつ上段左手のＷ形印刷ユニット０３では材料ウェッブ６８
の第２面に２色刷りが施される。

【００５１】 更に別の材料ウェッブ６９が、第１の材料ウェッブ６７に相応して、上段右手
のＶ形印刷ユニット０２とＷ形印刷ユニット０１とから成る９本胴式サテライト
型印刷ユニットと下段右手のＶ形印刷ユニット０９とにおいて印刷される。その
場合、下段右手のＶ形印刷ユニット０９では材料ウェッブ６９の第１面に２色刷
りが施される。次いで上段右手の９本胴式サテライト型印刷ユニットにおいて該
材料ウェッブ６９の第２面に４色刷りが施される。

【００５２】 Ｖ形およびＷ形印刷ユニット０１〜０４；０６〜０９はインプリンタとして使
用することができる。すなわち少なくとも１対の版胴と転移胴が、材料ウェッブ
を印刷するように圧胴に胴入れされている間、少なくとも１本の版胴は装備目的
のために胴抜き可能である。

【００５３】 モジュール構造の印刷ユニット０１〜０４；０６〜０９は支持装置内に配置さ
れている。

【００５４】 該支持装置（架台）は例えば、鉛直方向に延びる複数本の支柱８６によって互
いに上下に隔てて配置された３本の横桁８２；８３；８４から成っている。該支
持装置に前記印刷ユニット０１〜０４；０６〜０９が固定装備されている。印刷
ユニット０１〜０４；０６〜０９が上下に配置され、つまり上下２段に配置され
ている場合、上段の印刷ユニット０１〜０４は、支持装置の横桁８３；８４また
は支柱８６に固定装備されている。前記横桁８３；８４は下段の印刷ユニット０
６〜０９の上位に配置されている。横桁８２〜８４は個々のセグメントに分割す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 Ｖ形印刷ユニットおよびＷ形印刷ユニットの概略構成図である。

【図２】 Ｖ形印刷ユニットおよびＷ形印刷ユニットの概略構成図である。

【図３】 第１生産モードにおける印刷ユニットの概略的な側面図である。

【図４】 第２生産モードにおける印刷ユニットの概略的な側面図である。

【図５】 モジュール構造のブリッジ印刷ユニットの概略的な平面図である。

【符号の説明】

０１ Ｗ形印刷ユニット、 ０２ Ｖ形印刷ユニット、 ０３ Ｗ形印刷ユニ
ット、 ０４ Ｖ形印刷ユニット、 ０６ Ｗ形印刷ユニット、 ０７ Ｖ形印
刷ユニット、 ０８ Ｗ形印刷ユニット、 ０９ Ｖ形印刷ユニット、 １１，
１２ Ｖ形印刷ユニット０２；０４；０７；０９の版胴、 １３，１４ Ｗ形印
刷ユニット０１；０３；０６；０８の版胴、 １６，１７ Ｖ形印刷ユニット０
２；０４；０７；０９の転移胴（ゴム胴）、 １８，１９ Ｗ形印刷ユニット０
１；０３；０６；０８の転移胴（ゴム胴）、 ２１ Ｗ形印刷ユニット０１；０
３；０６；０８の圧胴、 ２２ Ｖ形印刷ユニット０２；０４；０７；０９の圧
胴、 ２３ Ｗ形印刷ユニット０１；０３；０６；０８のサイド架台、 ２４
Ｖ形印刷ユニット０２；０４；０７；０９のサイド架台、 ２６，２７ Ｖ形印
刷ユニット０２；０４；０７；０９のインキ装置、 ２８，２９ Ｗ形印刷ユニ
ット０１；０３；０６；０８のインキ装置、 ３１，３２，３３，３４ 湿し装
置、 ３６ 洗浄装置、 ３７ 圧胴２２の回転軸線、 ３８ 転移胴１６の回
転軸線、 ３９ 転移胴１７の回転軸線、 ４１，４２ 直線、 ４３ 版胴１
１の回転軸線、 ４４ 版胴１２の回転軸線、 ４６，４７ 直線、 ４８ 圧
胴２１の回転軸線、 ４９ 転移胴１８の回転軸線、 ５１ 転移胴１９の回転
軸線、 ５２，５３ 直線、 ５４ 版胴１３の回転軸線、 ５５ 操作工、
５６ 版胴１４の回転軸線、 ５７，５８ 直線、 ５９ 作業台、 ６１ イ
ンキ壷、 ６２ 材料ウェッブ、 ６３ ガイドローラ、 ６４，６６，６７，
６８，６９ 材料ウェッブ、 ７１ ブリッジ印刷ユニット、 ７２，７３ ブ
リッジ印刷ユニット７１のモジュール、 ７４ 版胴、 ７６ 転移胴（ゴム胴
）、 ７７，７８ 歯車、 ７９ 駆動モータ、 ８１ サイド架台、 ８２，
８３，８４ 横桁、 ８６ 支柱、 ８７ サイド架台、 ａ 間隔、 α，β
，δ，γ 開先角度

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも４本の版胴（１１〜１４）と少なくとも４本の転
   移胴（１６〜１９）と少なくとも１本の圧胴（２１；２２）とを備え、第１の生
   産モードでは少なくとも４本の転移胴（１６〜１９）を１本の共通の圧胴（２２
   ）に胴入れ可能である形式の、オフセット印刷機の印刷ユニットにおいて、 第２の圧胴（２１）が配置されており、かつ第２の生産モードでは４本の転移
   胴（１６〜１９）の少なくとも２本の転移胴（１８；１９）が、第１の圧胴（２
   ２）と協働するように配置され、かつ別の転移胴（１６〜１９）の少なくとも１
   本の転移胴（１６；１７）が、第２の圧胴（２１）と協働するように配置されて
   いることを特徴とする、オフセット印刷機の印刷ユニット。
2. 【請求項２】 １基の印刷ユニットが２基の５本胴式印刷ユニット（０１〜
   ０４；０６〜０９）から成っている、請求項１記載の印刷ユニット。
3. 【請求項３】 １基のＶ形印刷ユニット（０２；０４；０７；０９）と１基
   のＷ形印刷ユニット（０１；０３；０６；０８）が設けられている、請求項２記
   載の印刷ユニット。
4. 【請求項４】 各５本胴式印刷ユニット（０１〜０４；０６〜０９）が独自
   のサイド架台対（２３；２４）を有している、請求項２記載の印刷ユニット。
5. 【請求項５】 ２基の５本胴式印刷ユニット（０１〜０４；０６〜０９）が
   相互に相対運動可能である、請求項２記載の印刷ユニット。
6. 【請求項６】 Ｖ形印刷ユニット（０２；０４；０７；０９）が定置に配置
   されている、請求項３から５までのいずれか１項記載の印刷ユニット。
7. 【請求項７】 ５本胴式印刷ユニット（０１〜０４；０６〜０９）間に選択
   的に作業台（５９）が配置されている、請求項５記載の印刷ユニット。
8. 【請求項８】 少なくとも２基の印刷ユニットが互いに上下に配置されてい
   る、請求項１記載の印刷ユニット。
9. 【請求項９】 該印刷ユニットに、独自のサイド架台対（２３；２４）を備
   えた５本胴式印刷ユニット（０４；０９）が配設されている、請求項１記載の印
   刷ユニット。
10. 【請求項１０】 第１印刷ユニットが材料ウェッブ（６７；６９）の第１面
    に４色刷りを施すように配置され、かつ第２印刷ユニットが、前記材料ウェッブ
    （６７；６９）の第２面に２色刷りを施すように配置されている、請求項９記載
    の印刷ユニット。
11. 【請求項１１】 第１印刷ユニットが材料ウェッブ（６２）の第１面に４色
    刷りを施すように配置され、かつ第２印刷ユニットが、前記材料ウェッブ（６２
    ）の第２面に４色刷りを施すように配置されている、請求項１記載の印刷ユニッ
    ト。
12. 【請求項１２】 オフセット印刷機全体または該オフセット印刷機の１セク
    ションが、専ら２種のモジュールから構成されている、請求項２記載の印刷ユニ
    ット。