JP2002519770A - 紙幣取扱い機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 外部から投入された紙幣を受入れるための受入れ部（１）を有し、そして投入された紙幣の真偽性、品質および価額をチェックするための検知手段（１１）を含んでいる紙幣取扱い機械。検知手段（１１）は偽紙幣および劣悪品質の紙幣を残りの紙幣から区分する。プロセッサユニット（１２）は、輸送路部分（１３）に沿った劣悪品質の紙幣の輸送をそれら紙幣を貯蔵および包装するためのユニット（１６−１８）へ制御し、そして残りの真正の受理された紙幣の少なくとも一部分の輸送を額面に応じてこれら紙幣を貯蔵し包装するためのユニット（１４，１７，１８）へ制御する。払出し部（２）は、注文手段（２５）を介して外部から注文された紙幣を貯蔵手段（２１）から払出すことを可能にする。プロセッサユニットは真正の受理された紙幣の輸送を一次的には払出し部（２）内の貯蔵手段（２１）へ、そして二次的にのみ受入れ部（１）内の貯蔵手段（１４）へ制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【本発明の分野】

本発明は紙幣取扱い機械に、もっと特定すれば、機械外部から投入された紙幣
を受入れるための受入れ部を含み、そして紙幣が真正であるかどうか、そして紙
幣の品質および額面をチェックするための検知手段を含んでいる機械に関する。

【０００２】

【背景技術】

紙幣払出しおよび預入れのための二重目的自動装置はこの分野で既知である。
この点に関し米国特許４，４４７，７１４参照。預入れた紙幣をチェックするた
めの検知手段を設けることも既知である。この点に関しヨーロッパ特許０２１３
０９４明細書参照。これらおよび数似の自動装置は実際において相当に良好に機
能することが見出されているが、それらは例えば一つの同じ場所において過剰に
大容積の紙幣の閉め出しと反対の紙幣の流れのより大きい自由度（コスト利益）
、自動現金払出機および自動現金出納機へ金庫を開くことなく日中紙幣を補給す
る能力、および余剰の紙幣をある場所から紙幣不足が存在する他の場所への輸送
に関し高められた安全性に関して制限を持っている。

【０００３】 本発明の目的は、これらの要求および願望を充足し、そして例えば品質区分、
紙幣真偽性チェックの必要性を減らし、破棄前前記紙幣を計数する必要性（国立
中央銀行において）を減らすことによって社会における紙幣の流れを総体に簡単
化しそしてより安価とする紙幣取扱い機械を提供することである。他の利益は、
この新規な機械を通じて取扱われる紙幣は、使い捨てカセット内の紙幣の束が所
有者を変える時に再び計数する必要なしに社会において循環できることである。

【０００４】

【本発明の概要】

本発明の紙幣取扱い機械は外部から投入された紙幣を受取るための受入れ部を
含んでいる。投入された紙幣の真偽性および額面価をチェックする目的のため、
機械は偽紙幣および劣悪品質の紙幣を他の（受理された）紙幣から区分するため
の検知手段を含んでいる。プロセッサユニットが機械を通る劣悪品質の紙幣の輸
送を輸送路に沿って紙幣包装ユニットへ制御し、そこでこれらの紙幣はカセット
手段に貯蔵される。

【０００５】 本発明のさらなる発展において、紙幣取扱い機械は、紙幣注文手段を介して外
部から入力された注文に応答して、貯蔵装置から紙幣を払出すための払出し部も
含んでいる。プロセッサーユニットは、真正の受理された紙幣の輸送を払出し部
内の貯蔵手段へ直接に、そして前記機械の受入れ部内の貯蔵手段へ二次的にのみ
制御する。代りに、プロセッサユニットは、払出し部内の貯蔵手段に含まれてい
る紙幣の枚数に基づいて、機械の受入れ部内の貯蔵手段から機械の払出しもしく
は分配部へ紙幣を輸送する。

【０００６】 本発明のこれらおよび他の特徴は特許請求の範囲から明らかであろう。

【０００７】

【好ましい具体例の説明】

今や本発明は、本発明に従って構成された紙幣取扱い機械を概略的に図示する
添付図面を参照してもっと詳しく記載されるであろう。

【０００８】 本発明の紙幣取扱い機械は、紙幣受入れ部１と紙幣払出し部２を含んでいる。

【０００９】 受入れ部１は、紙幣預け入れコンパートメント１０、検知手段１１、プロセシ
ングユニット１２、輸送路１３’，１３”，１３、第１の貯蔵手段１４、第２の
貯蔵手段１５、第１のスタッキング手段１６、第２のスタッキング手段１７、お
よび紙幣包装ユニット１８を含んでいる。

【００１０】 預け入れは、紙幣、例えば多分異なる額面の紙幣束を受入れコンパートメント
１０内に置くことによって行われ、該コンパートメント１０は５００枚までの紙
幣を収容することができる。これら紙幣は１枚づつに分離され、上方輸送路１３
’に沿って検出手段１１を通過し、そして紙幣を下方輸送路１３へ下方に導く案
内手段（方向転換手段）へ送られる。

【００１１】 検知手段１１は受入れコンパートメント１０に近接して配置され、そして偽紙
幣、劣悪品質の紙幣および他の紙幣に仕分けする。ここで仕分けとは、検知手段
を通過した紙幣がそれらの後の輸送の間“偽”、“劣悪”または“受理”として
取扱われることを可能とする何らかの適切な方法でマークされる区分操作を意味
する。

【００１２】 機械内のいくつかの他の類似の貯蔵手段と同様に、貯蔵手段１４はその間に紙
幣が貯蔵される２本のベルトと、一つの巻取りドラム１４１と、そして二つの巻
戻しドラム１４２，１４３を含んでいる。貯蔵手段に到着する紙幣の先導縁は、
各自それぞれのドラム１４１〜１４３を駆動するように機能する三つのモータを
始動するセンサー１４４を作動させる。紙幣はベルトの間で約１２０ｍｍ引かれ
、約５００枚の紙幣を収容するのに十分なスペースを有する巻取りドラム１４１
上に一所に巻取られる。ベルトがドラムに巻取られる時、紙幣情報がプロセッサ
ユニット１２へ送られ、そのため紙幣間のシーケンスの計数を保つことができる
。紙幣はドラムを反対方向に回転させるパルスをモータへ送ることによって貯蔵
手段１４から取出される。

【００１３】 輸送中ねじれたもしくは横に移動した紙幣の位置を修正するため、輸送路に沿
って貯蔵手段１４，１５の近くにマニピュレータ１９が設けられる。

【００１４】 スタッキング機械１６，１７の各自は、貯蔵コンパートメント内の互いに直列
的な紙幣を束に集めるスタッカー輪を含んでいる。束が与えられた枚数の紙幣を
含む時、束は一対のアームによって挟まれ、いわゆるカセット化もしくは包装ユ
ニット１８へ下方へ供給される。

【００１５】 カセット化もしくは包装ユニット１８は二つの包装材料（プラスチック）のリ
ールを含んでいる。包装すべき紙幣の束は各自それぞれのリールからの互いに同
じ長さおよび幅の２本のプラスチックよりなるポケット中に引き落とされる。プ
ラスチックは束のまわりにプレスされ、テフロン被覆ホットメルトワイヤの助け
によってそれらの縁において溶接される。この既知技術は米国特許５，０３１，
３７９号明細書に詳しく記載されている。

【００１６】 プロセッサユニット１２は、輸送路１３に沿った劣悪品質の紙幣の輸送をそれ
らの貯蔵および包装のためのユニットへ制御する。このユニットはスタッカー手
段１６と包装ユニット１８からなる。

【００１７】 通路セレクターと検知器等の助けによりプロセッサユニット１２が紙幣を輸送
路１３の異なる部分に沿って異なる目的地へ制御する態様は慣用技術の一部であ
り、それ故ここでは詳細に記載しない。

【００１８】 本発明のさらなる発展において、紙幣取扱い機械は、注文実行手段２５を通じ
て（このためプロセッサユニット１２からではない）外部から注目された紙幣を
貯蔵手段２１から取出し開口もしくは払出し開口２７へ払出すための与えられた
設計の紙幣払出し部２を含んでいる。プロセッサユニット１２は受入れ部１へ供
給された真正の受理された紙幣の輸送を、一次的には払出し部２内の貯蔵手段２
１へ、そして払出し部内の貯蔵手段が満杯である時にのみ受入れ部１内の貯蔵手
段１４または１５へ制御する。

【００１９】 必要な時、プロセッサユニット１２は受入れ部１内の貯蔵手段１４からそこに
存在する紙幣の輸送を制御する。

【００２０】 払出し部２は多数の貯蔵手段、すなわち手段２１，２２，２３，２４を含み、
これらの各自は同じ額面の紙幣を貯蔵することを意図し、過去の経験に照らし予
期される需要に応じて、例えば手段２１および２２は１００スウェーデンクロー
ネの紙幣を貯蔵することを意図し、手段２３および２４は５００スウェーデンク
ローネの紙幣を貯蔵することを意図する。

【００２１】 いわゆる小額両替現金、すなわち２０スウェーデンクローネ１００枚と、５０
スウェーデンクローネ５０枚のような小額面価の紙幣は、払出し部２内の取出し
開口２７に引出しのため注文手段２５を通じて、または後に輸送会社による集金
および分配のため受入れ部１内の外部包装管理センターを介して注文することが
できる。この設備はまた、貯蔵および多分包装のため受入れ部へ払出し部内の貯
蔵手段から紙幣の放出を注文する可能性を含んでいる。このことは、もし望むな
らば機械の払出し部の紙幣を完全に空にすることを可能にする。

【００２２】 検知手段１１中で検出された偽紙幣は、輸送路部分１３’を通って預入れコン
パートメント１０近くの取出しコンパートメントへ直接返還するか、それとも例
えばスタッキング手段１６へ、そしてそこから包装ユニット１８へ送り、そこで
紙幣の枚数、日付等、および例えば彼／彼女の口座番号により紙幣を預けた人に
関する情報を含んでいる自動的に印刷された領収証と共に紙幣を包装することが
できる。もし望むならば、偽紙幣の出所を探すことができ、これはある種の防止
効果を持つに違いない。

【００２３】 一般的に言って、受入れ部へ供給されそして受理された紙幣の大部分は払出し
部２へ直接輸送されるであろうが、受理された余分の紙幣はもし望むならば後で
使い捨てカセット内に包装ユニット１８中で包装のため受入れ部１内に貯蔵され
るであろう。これらのカセットは包装ユニットの下方のスペース２６に集められ
る。使い捨てカセットは好ましくは領収証と共に紙幣１００束を収容し、領収証
の文章は包装作業開始直前に包装もしくはカセットの内面に便利に印刷される。
機械の機械的機能のこの組織は機械の能力を大きく増大し、そして既知の紙幣取
扱い機械よりもより大きい融通性およびより経済的な紙幣取扱いをもたらす。

【００２４】 品質に関しそして破棄しなければならない紙幣に関する紙幣の選別は、機械取
扱いを簡単にし、そして機械外部での紙幣の破棄（国立中央銀行の管理下で実施
される）に関連する作業を容易化する。

【００２５】 本発明のさらなる発展によれば、機械は紙幣がその中で細片に刻まれもしくは
裂かれ、それらを使用不能にする破棄ユニットを備える。紙幣の破棄はプロセッ
サユニットによって操作される安全な電子制御のもとに機械内部で実行すること
ができる。検知手段はまた、その都度どの紙幣が破棄されたかおよびこれら紙幣
の総金額に関する連続的な情報を得るため、紙幣に支持された数を読むように設
計することができる。

【００２６】 分散紙幣取扱い操作においてこの新規な機械によって得られる有意義な可能性
は以下の要約から明らかであろう。

【００２７】 複数の機械を共同センターによりそして電子ネットワーク例えばインターネッ
トによって国の一部にわたりまたは国全体にわたって制御することができる。銀
行、商店および金銭を必要とする他の事業体はこの必要性を共同センターへ報告
し、該センターは必要に応じ地域内を地理的に循環している保安車輛と絶えず接
触にある。共同センターは、紙幣の必要性および関係する金銭の流れを示す統計
を受取っており、それ故各機械が必要とする金銭を良く知っている。それ故指令
した余分の紙幣を包装によって空にすることはそれぞれの機械の受入れおよび払
出し部（モジュール）から実行できる。必要な時、機械の払出し部は、紙幣が貯
蔵されているその受入れ部から、または機械を開けることが必要な時は外部から
紙幣を満たすことができる。紙幣を含みそして機械から集められた使い捨てカセ
ットは、紙幣を要求しそして銀行または商店内に、または自動紙幣払出し機内に
配置された機械へ配送される。紙幣は閉鎖されそしてシールされるか使い捨てカ
セット内に配送されるので、ばらばらの紙幣の計数が回避される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の紙幣取扱い機械の概略図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部から投入された紙幣を受入れるための受入れ部（１）を有し、そして投入
   された紙幣の真偽性、品質および額面値を制御するための検知手段（１１）を備
   えている紙幣取扱い機械であって、 前記検知手段（１１）は偽紙幣、劣悪な品質の紙幣およびその他の紙幣を区分
   するように設計され、そして前記機械は劣悪品質の紙幣の輸送を輸送路（１３）
   に沿って紙幣貯蔵および包装手段（１６〜１７）へ制御し、かつ残りの真正の受
   理された紙幣の少なくとも一部分の輸送をそれらの額面値に従って前記紙幣を貯
   蔵しそして包装するための手段へ制御するプロセッサユニット（１２）を備えて
   いることを特徴とする紙幣取扱い機械。
2. 【請求項２】 紙幣注文手段（２５）を介して外部から注文された紙幣を貯蔵手段（２１）か
   ら払出すための払出し部（２）を含み、プロセッサユニット（１２）は、受入れ
   部（１）内の貯蔵手段（１４）からの紙幣の輸送を払出し部内の貯蔵手段（２１
   ）に含まれている紙幣の枚数に応じて払出し部（２）内の貯蔵手段（２１）へ制
   御するように設計されていることを特徴とする請求項１に従った紙幣取扱い機械
   。
3. 【請求項３】 プロセッサユニット（１２）は、真正の受理された紙幣の輸送を一次的には払
   出し部（２）内の貯蔵手段へ、そして二次的には受入れ部（１）内の貯蔵手段へ
   制御するように設計されていることを特徴とする請求項２に従った紙幣取扱い機
   械。
4. 【請求項４】 前記受入れ部（１）は、少なくとも二つの紙幣貯蔵手段（１４，１５）と、少
   なくとも二つの紙幣収集およびスタッキング手段（１６，１７）と、一つの紙幣
   包装手段（１８）を含み、前記プロセッサユニット（１２）は、劣悪品質の紙幣
   の輸送を検出手段（１１）から直接前記紙幣スタッキング手段の一つ（１６）へ
   、そしてそこから包装手段（１８）へ制御し、そして残りの受理された紙幣の少
   なくとも一部分の輸送を前記貯蔵手段の一つ（１４）へ、そしてそこから残りの
   紙幣スタッキング手段（１７）と紙幣包装手段（１８）へ制御するように設計さ
   れていることを特徴とする請求項１に従った紙幣取扱い機械。