JP2002515533A - ペンダントのアセトアセテート部分を含むポリアクリル樹脂 - Google Patents

ペンダントのアセトアセテート部分を含むポリアクリル樹脂

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Abstract

(57)【要約】 ポリアセトアセテート含有成分とポリアミン成分とを含む周囲温度で硬化可能な液体コーティング組成物であって、ポリアセトアセテート含有成分が、迅速な硬化および良好な初期硬度を有する強靭な被膜に寄与する嵩高いペンダント部分を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は一般に低VOC(揮発性有機成分)のハイソリッド形コーティング組
成物、より具体的には自動車のコーティングに適した速乾性二成分組成物に関す
る。
【0002】 (発明の背景) 自動車の車体表面にプライマサーフェサを塗布してから、研摩紙が汚れること
なく、研摩できるようになるまでに必要とされる時間は、それによって1日当た
りの補修可能な車の台数が決まるので、ますます重要になっている。従来の二包
装型(2K)非イソシアネート系熱硬化性樹脂の系では、結合剤樹脂の一方の成
分として、ペンダントのアセトアセテート(AcAc)基を含有するポリアクリ
ル樹脂を、また他方の成分としてアミンおよび/またはケチミンオリゴマーおよ
び/またはポリマーを使用することが典型的である。しかし、このような手法で
は、容易に研摩できる強靭なコーティングを十分に速やかに形成することは確保
されない。なぜなら、米国環境保護局(EPA)によって提示されている粘性の
規制(揮発性有機含有物(VOC)≦4.8ポンド/ガロン)を遵守しなければ
ならないためである。
【0003】 コーティングの速やかな形成を得るため、いくつかの試みがなされている。米
国特許第4,772,680号(以後、第680号特許と称す)は、平均分子量
が1,000から100,000の範囲にあるポリマーを開示している。しかし
、上記のEPA規制に適合させるには、平均分子量は実際に約45,000未満
でなければならない。さもないとコーティング組成物が非常に粘稠になり実際に
使用できないか、あるいは30分未満の非常に短いポットライフとなる。この問
題を克服する1つの手法は、高いガラス転移温度(Tgs)を有するポリマーを
含有するコーティング組成物を利用することである。しかし、大気中に放出でき
るVOCの許容量、およびこれに付帯した分子量の限界、に関する規制は一層増
大しており、40℃を超えるTgを有し、かつ十分なペンダントAcAc基(例
えば、10から40重量%)を有するポリマーを重合させることは、より困難に
なっている。補修における耐久性を良好にするため、所望される架橋密度を有す
るこのようなポリマーが必要である。したがって、第680号特許の教示は、4
0℃を超えるTgを有し、なおかつEPA規制に合致するポリマーには適用する
ことができない。本発明は、高いTgのポリマーを含有するコーティング組成物
を提供し、かつ、第680号特許の教示を超えた有意義な利点を示すものである
【0004】 (発明の概要) 本発明はコーティング組成物を対象としており、コーティング組成物は、 ポリアミン、ポリケチミン、またはそれらを組み合わせたものを含む架橋成分
であって、前記ポリアミンが、ポリアミン1分子当たり平均して少なくとも2個
のアミン官能基を有し、また前記ポリケチミンが、ポリケチミン1分子当たり平
均して少なくとも2個のケチミン官能基を有する架橋成分と、 少なくとも2個のアセトアセテート官能基を有するポリアセトアセテートを含
む結合剤成分であって、前記ポリアセトアセテートが、メタクリレートモノマー
、スチレンモノマー、またはそれらを組み合わせたものを含むモノマー混合物か
ら重合され、前記メタクリレートおよびスチレンモノマーが各々、嵩高いペンダ
ント部分を有するポリアセトアセテートを含む結合剤成分 とを含み、 前記コーティング組成物から2時間の硬化で得られるコーティングが、40ミ
クロン以上の乾燥被膜厚さにおいて約60以上のペルソ硬度を有する。
【0005】 また、本発明は、基体上にコーティングを作製する方法を対象とし、前記方法
は、 架橋成分を結合剤成分と混合してポットミックスを形成する工程であって、前
記架橋成分がポリアミン、ポリケチミン、またはそれらを組み合わせたものを含
み、前記ポリアミンが、ポリアミン1分子当たり平均して少なくとも2個のアミ
ン官能基を有し、また前記ポリケチミンが、ポリケチミン1分子当たり平均して
少なくとも2個のケチミン官能基を有する架橋成分であり、前記結合剤成分が、
少なくとも2個のアセトアセテート官能基を有するポリアセトアセテートを含み
、前記ポリアセトアセテートが、メタクリレートモノマー、スチレンモノマー、
またはそれらを組み合わせたものを含むモノマー混合物から重合され、前記メタ
クリレートおよびスチレンモノマーが各々、嵩高いペンダント部分を有する結合
剤成分である工程と、 前記ポットミックスの層を前記基体の表面上に塗布する工程と、 前記層を周囲条件のもとで硬化させ、前記基体の表面上に前記コーティングを
形成する工程であって、前記コーティングが2時間の硬化で40ミクロン以上の
乾燥被膜厚さにおいて約60以上のペルソ硬度を有する工程 とを含む。
【0006】 本発明の利点の一つは、その低いVOCであり、この低いVOCが現在のEP
A指針を著しく下回っている。
【0007】 本発明の組成物の他の利点は、組成物にイソシアネート基がないことである。
その結果として、組成物はイソシアネート基を含有する化合物から調製される従
来のポリウレタンコーティングよりも毒性が少ない。この毒性の低減は特に、イ
ソシアネート官能基を含有する、より毒性のある組成物を取り扱うのに必要な物
理的施設を持つことができない自動車ペイント補修工場にとって有用である。
【0008】 本発明の組成物のさらに他の利点は、研摩紙が汚れることなくコーティングを
研摩できるまでの、研摩待ち時間が組成物により短縮され、それによって1日に
実施可能な補修台数が増加することである。
【0009】 本発明の組成物のさらに他の利点は、組成物がアクリレート官能性部分を含有
する低分子量化合物にしばしば関連する刺激臭を発散しないことである。このよ
うな化合物は、従来の低VOCで、イソシアネートを含有しないいくつかのコー
ティング組成物に使用されている。
【0010】 (発明の詳細) 本明細書において定義されることは、 「二包装型コーティング組成物」は、別個の容器に保存される2つの成分を含
む熱硬化性組成物を意味し、この容器は典型的には、コーティング組成物成分の
貯蔵安定性を増加させるため密封される。この成分は、使用直前に混合されてポ
ットミックスを形成し、このポットミックスは、典型的には15分から45分と
いった数分から、2時間から6時間といった数時間にわたる、限定されたポット
ライフを有する。ポットミックスは所望の厚さを有する層として、自動車の車体
などの基体の表面に塗布される。塗布後、この層を乾燥および硬化させて、耐溶
媒性などの所望のコーティング特性を有する基体表面上のコーティングを形成す
る。
【0011】 「低VOCコーティング組成物」は、ASTM D3960に規定される手順
のもとに測定される有機溶媒が組成物1リットル当たり約0.6キログラム(4
.8ポンド/ガロン)未満であるコーティング組成物を意味する。
【0012】 「ハイソリッド形組成物」は、組成物の合計重量を基準にして、約20重量%
を超える、好ましくは25から95重量%の範囲にある、より好ましくは30か
ら80重量%の範囲にある固体成分を含有するコーティング組成物を意味する。
【0013】 「GPC重量平均分子量」は、ゲル透過クロマトグラフィを利用することによ
り測定される重量平均分子量を意味する。カリフォルニア州パロアルトのヒュー
レットパッカードから供給された高速液体クロマトグラフ(HPLC)が使用さ
れた。特に記述しない限り、使用された液相はテトラヒドロフランであり、標準
はポリメタクリル酸メチルであった。
【0014】 「多分散性」は、GPC重量平均分子量をGPC数平均分子量で割ったものを
意味する。
【0015】 「ポリマー固体」または「結合剤固体」は、乾燥状態にあるポリマーまたは結
合剤を意味する。
【0016】 「嵩高いペンダント部分」は、ポリマー主鎖の区分毎の動きを制限する、ポリ
マー上の基を意味する。
【0017】 本発明は、種々のコーティング工程、特に自動車車体のコーティングのために
用いられる自動車再仕上げ工程に適するコーティング組成物を対象とする。組成
物は2包装型組成物であり、架橋成分と結合剤成分とを含む。
【0018】 典型的には、従来のポリアセトアセテート−ケチミン結合剤の系では、それら
から得られるコーティングが、研摩紙の汚れがなく研摩できるようになるまでに
、約3時間の硬化時間が必要である。しかし、ベースコートおよびクリヤコート
で、または1回塗りで上塗りを行う場合に、抵抗性[即ち、イメージ明確性(D
OI)およびフェザーエッジ抵抗性(F/E)]に悪影響を及ぼすことがなく1
時間以内に研摩可能になるコーティング組成物に対するニーズが存在している。
これを達成する一つのやり方は、ポリアセトアセテートのガラス転移温度(Tg
)を上昇させることである。しかし、抵抗性が悪影響を受けないような十分な架
橋を提供するため、架橋可能な部分、例えばAcAc官能化されたモノマー、を
含有するモノマー量は約10から80重量パーセントの範囲に維持されなければ
ならない。架橋がほとんど、または全くなく、そのため上塗り施工後の溶媒の膨
潤によりDOIおよびF/E抵抗性が悪くなるラッカ型プライマーサーフェサ的
挙動を避けるため、前述の重量パーセント範囲が重要である。さらに、従来の吹
き付け塗り用の分子量は約5,000から50,000の範囲であろう。そうで
ないと現行の環境保護局(EPA)規制(即ち、VOC4.8以下)に忠実なプ
ライマーサーフェサ配合物に使用するには、粘度が高過ぎる。
【0019】 我々は、良好なDOIおよびF/E抵抗性を付与するために、十分な量の架橋
性モノマー(例えば、10から80%のAcAc官能化されたモノマー)から重
合され、合理的な分子量(約5,000から50,000)を有するポリアセト
アセテートを使用できるという予期しない発見をした。そのようなポリアセトア
セテートは、従来のスプレーガンにより容易に塗布することができ、かつ十分に
高いTg(例えば、40から150℃)を有するので、約1時間の短かい硬化時
間で良好に(即ち、研摩紙の汚れが全くなく)研摩されるコーティングが得られ
る速乾性の二包装型コーティング組成物を提供することができる。我々は、本発
明のコーティング組成物に使用されるポリアセトアセテート中に、高いTgの(
剛性な)嵩高いモノマーを組込み、その結果得られるポリアセトアセテートが嵩
高いペンダント部分を備えていることによって、前述の結果を達成することがで
きることを発見した。本発明のコーティング組成物から得られるコーティングは
、40ミクロン以上の乾燥被膜厚さにおいて、約60以上の、好ましくは60か
ら150の範囲にある、より好ましくは70から120の範囲にあるペルソ硬度
を有する。
【0020】 コーティング組成物は、10パーセントから90パーセントの範囲にある、好
ましくは10パーセントから70パーセントの範囲にある、より好ましくは15
パーセントから60パーセントの範囲にある架橋成分を含み、このパーセントテ
ージは、結合剤成分固体と架橋成分固体との合計重量を基準とする重量パーセン
トによるものである。
【0021】 架橋成分には、ポリアミン、ポリケチミン、またはそれらを組み合わせたもの
が含まれる。ポリケチミンが好ましい。ポリアミンおよびポリケチミンを組み合
わせたものとして使用するとき、重量部によるその比率は、1〜100から10
0〜1、好ましくは1〜50から50〜1、より好ましくは1〜20から20〜
1の範囲にある。
【0022】 ポリアミンは、ゲル透過クロマトグラフィによりポリメタクリル酸メチル標準
を用いて測定し、少なくとも100の重量平均分子量を有する。典型的には、G
PC重量平均分子量が約100から約100,000、好ましくは約200から
約50,000、より好ましくは約300から約10,000の範囲にある。
【0023】 ポリアミンは、1分子当たり平均して少なくとも2個のアミン官能基を有し、
これらは第1級、第2級、または第2級および第1級アミン官能基の組み合わせ
とすることができる。好ましくは、ポリアミンはポリアミン1分子当たり平均し
て約2から約25個、より好ましくは、約2から約6個のアミン官能基を有し、
および2から200個、好ましくは6から100個、より好ましくは8から50
個の炭素原子を有する。これらのアミン官能基は、ペンダントの官能基か、また
はポリマー鎖の主鎖中に位置するアミン官能基のいずれかとして存在できる。ペ
ンダントのアミン官能基が好ましい。
【0024】 発明における使用に適切な代表的なポリアミンの例には、脂肪族もしくは環状
脂肪族アミン、またはそれらを組み合わせたものが含まれる。脂肪族ポリアミン
が好ましい。
【0025】 適切なポリアミンの例には、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレ
ンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、デカメチレン
ジアミン、4,7−ジオキサデカン−1,10−ジアミン、ドデカメチレンジア
ミン、4,9−ジオキサドデカン−1,12−ジアミン、7−メチル−4,10
−ジオキサトリデカン−1,13−ジアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン
、1,4−ジアミノシクロヘキサン、4,4′−ジイミノジシクロヘキシルメタ
ン、イソホロンジアミン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタ
ン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ニトリルトリス(エ
タンアミン)、ビス(3−アミノプロピル)メチルアミン、3−アミノ−1−(
メチルアミノ)プロパン、3−アミノ−1−(シクロヘキシルアミノ)プロパン
、およびN−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミンなどの第1級および第
2級アミンが含まれる。エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジア
ミン、および1,2−ジアミノシクロヘキサンが好ましい。
【0026】 他の適切なポリアミンには、下式のポリアミン: H2N−(R2n−NH−(R1n−NH2 が含まれる。上式中、R1およびR2基は同一または異なるものとすることができ
、2から6個の、好ましくは2から4個の炭素原子を含有するアルキレン基を表
わしており、nは1から6の範囲、好ましくは1から3の範囲にある独立に選択
される数である。アルキレン基は、シクロアルキレン基またはエーテルの酸素原
子を含有するアルキレン基である。ポリアルキレン基を含有する代表的なポリア
ミンの例には、ジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミン、およびジブチ
レントリアミンが含まれる。これらのポリアミンが環状脂肪族の性質のものであ
り、またイソホロンジアミンなど炭素原子5から15個を含有する。より具体的
には、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタンおよびビス(3−
メチル−4−アミノシクロヘキシル)プロパンなど、α−アルキル基を含有する
ことが好ましい。
【0027】 他の適切なポリアミンには、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、およ
びイソホロンジアミンなどの第1級または第2級ポリアミンと、多官能基のエポ
キシ、イソシアネート、マレイネート、フマレート、アクリロイル、メタクリロ
イル、またはそれらを組み合わせたものとの反応生成物が含まれる。
【0028】 いくつかの適切なポリエポキシドには、分子中に少なくとも2つのオキシラン
基、即ち、下式
【0029】
【化2】
【0030】 を含むポリエポキシドが含まれる。上式中、nは少なくとも2であり、R1は水
素またはメチルであり、またR2は広く有機系の分子またはポリマー、典型的に
は炭素、水素、酸素、および任意選択的に窒素、硫黄、またはその両方からなる
ものである。ヒドロキシル置換基もまた存在でき、同様にハロゲンおよびエーテ
ル基も存在できる。一般に、エポキシド当量は、約100から約1500、好ま
しくは約100から約1200、より好ましくは約150から約600である。
これらのポリエポキシドは、脂肪族、芳香族、環状、鎖状、脂環式、または複素
環式であるとして広く分類できる。
【0031】 本発明における使用のため有用なポリエポキシドの他の群には、エポキシノボ
ラック樹脂が含まれる。この樹脂は、エピハロヒドリンを、一価または多価フェ
ノールとのアルデヒドの縮合生成物と反応させることにより調製される。一例は
、エピクロロヒドリンのフェノールホルムアルデヒド縮合物との反応生成物であ
る。
【0032】 ポリエポキシドの、他の特に好ましい群は、例えば、二価フェノールなどの多
価芳香族ヒドロキシ化合物のポリグリシジルエーテルである。フェノールは少な
くとも二価フェノールでなければならない。例えば、レゾルシノール、カテコー
ル、ヒドロキノン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1−イソブタン;4
,4−ジヒドロキシベンゾフェノン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)1,1−
イソブタン;4,4−ジヒドロキシベンゾフェノン;ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1,1−エタン;ビス(2−ヒドロキシナフェニル)メタン;1,5−
ヒドロキシナフタレン;および4,4′−イソプロピリデンジフェノール、即ち
、ビスフェノールAなどである。ビスフェノールAが好ましく利用される。可能
な多くのポリエポキシドの中で主に用いられるものは、エピブロモヒドリンも非
常に有用であるが、エピクロロヒドリンである。本明細書において特に有用であ
るポリグリシジルエーテルが、水酸化ナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ
の存在において、エピクロロヒドリンとビスフェノールAとを反応させることに
より得られる。商標EPONのもとでShell Chemical Comp
anyにより販売されるエポキシ樹脂シリーズが、本明細書において特に有用で
ある。
【0033】 有用なポリエポキシドの他の群は、エピハロヒドリン、好ましくはエピクロロ
ヒドリンを、エチレングリコール;ジエチレングリコール;トリエチレングリコ
ール;1,2−プロピレングリコール;1,4−ブチレングリコール;1,5−
ペンタンジオール;1,2,6−ヘキサントリオール;グリセリンおよびトリメ
チロールプロパンなどの多価アルコールと反応させて得られる、ポリグリシジル
エーテルである。
【0034】 ポリカルボン酸のポリグリシジルエーテルであるポリエポキシドもまた有用で
ある。これらの材料は、エピクロロヒドリンなどのエポキシ化合物と、シュウ酸
、コハク酸、グルタール酸、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸お
よび二量体化されたリノール酸などの脂肪族または芳香族ポリカルボン酸とを反
応させることにより生成される。
【0035】 さらにポリエポキシドの他の群は、オレフィン的な不飽和脂環式材料のエポキ
シド化によって得られる。これらの中にはエポキシ脂環式エーテルおよびエステ
ルがあり、これらは当業界において周知である。
【0036】 ポリエポキシドの混合物もまた本明細書において有用であることが理解される
べきである。ポリエポキシドの好ましいエポキシ当量は、87から6000の範
囲にあり、より具体的には120から1000の範囲にある。適切なポリエポキ
シドにはオキシアルキレン基、即ち、
【0037】
【化3】
【0038】 を含有するものが含まれる。上式中、Rは水素またはC1からC6のアルキル、m
は1から4の整数、またnは2から50の整数である。ポリエポキシド中のオキ
シアルキレン基の比率はいくつかの要因、中でもオキシアルキレン基の大きさお
よびポリエポキシドの性質、によって決まる。
【0039】 適切なポリイソシアネートの例には、エチレン的な不飽和、または不飽和では
ないことが可能な脂肪族、環状脂肪族、または芳香族のジイソシアネート、トリ
イソシアネート、またはテトライソシアネートが含まれる。例えば、1,2−プ
ロピレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジ
イソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメ
チレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ドデカメチレンジイソシアネート、ω,ω−ジプロピルエーテルジイソシ
アネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,2−シクロヘキサン
ジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、4−メチル−1,3−ジイソシアナトシクロヘキサン、トランス
−ビニリデンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシ
アネート、3,3′−ジメチルジシクロヘキシルメタン4,4′−ジイソシアネ
ート、トルエンジイソシアネート、1,3−ビス(1−イソシアナト1−メチル
エチル)ベンゼン、1,4−ビス(1−イソシアナト−1−メチルエチル)ベン
ゼン、1,3−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン、キシレンジイソシアネー
ト、1,5−ジメチル−2,4−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン、1,5
−ジメチル−2,4−ビス(2−イソシアナトエチル)ベンゼン、1,3,5−
トリエチル−2,4−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン、4,4′−ジイソ
シアナトジフェニル、3,3′−ジクロロ−4,4′−ジイソシアナトジフェニ
ル、3,3′−ジフェニル−4,4′−ジイソシアナトジフェニル、3,3′−
ジメトキシ−4,4′−ジイソシアナトジフェニル、4,4′−ジイソシアナト
ジフェニルメタン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジイソシアナトジフェニル
メタン、ジイソシアナトナフタレン、イソシアン酸塩の構造単位を有するポリイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートまたはイソホロンジイソシアネ
ートなどのジイソシアネート2分子とエチレングリコールなどのジオールとの付
加物、ヘキサメチレンジイソシアネート3分子と水1分子との付加物(ペンシル
バニア州ピッツバーグのBayer Corporationから商標Desm
odur(登録商標)Nのもとに入手可能)、トリメチロールプロパン1分子と
トルエンジイソシアネート3分子との付加物(Bayer Corporati
onから商標Desmodur(登録商標)Lのもとに入手可能)、トリメチロ
ールプロパン1分子とイソホロンジイソシアネート3分子との付加物、1,3,
5−トリイソシアナトベンゼンおよび2,4,6−トリイソシアナトトルエンな
どの化合物、およびペンタエリトリトール1分子とトルエンジイソシアネート4
分子との付加物などである。
【0040】 適切なポリアクリレートまたはポリメタクリレートの例には、単官能、二官能
、または多官能ヒドロキシル化合物のアクリル酸またはメタクリル酸エステルな
どのモノマーの重合物が含まれる。例えば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキ
シエチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸
ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ヒドロキシヘキシル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸オ
レイル、メタクリル酸グリシジル、または(メタ)アクリルオキシプロピルトリ
メトキシシランなどである。
【0041】 本発明における使用に適切であるポリケチミンは、炭素原子を18個以下、好
ましくは炭素原子を3から10個有するアルデヒドまたはケトンなどのブロッキ
ング剤による、前述のポリアミン上へのアミノ基のブロッキングによって得られ
る。
【0042】 ポリアミンは、下記の式:
【0043】
【化4】
【0044】 により表わされるケトンでブロックされることが好ましい。上式中、RおよびR
′は、1から12個、好ましくは1から8個の炭素原子を有するアルキル基から
独立に選択される。脂肪族または環状脂肪族ケトンが好ましく、かつ炭素原子を
3から8個有する脂肪族または環状脂肪族ケトンがより好ましい。
【0045】 アミノ基のための適切なブロッキング剤の例には、アセトン、ジエチルケトン
、メチルイソブチルケトン、イソブチルアルデヒド、ヒドロキシブチルアルデヒ
ド、ペンタノン、シクロヘキサノン、エチルアミルケトン、ヒドロキシシトロネ
ラール、イソホロンおよびデカノンが含まれる。
【0046】 コーティング組成物の結合剤成分は、1パーセントから90パーセントの範囲
内、好ましくは5パーセントから80パーセントの範囲内、またより好ましくは
20パーセントから60パーセントの範囲内で、少なくとも1種のポリアセトア
セテートを含み、パーセンテージは結合剤固体の合計重量を基準とする重量パー
セントである。ポリアセトアセテートは少なくとも2個、好ましくは2から30
個の範囲内、より好ましくは2から25個の範囲内、さらにより好ましくは2か
ら10個の範囲内、また最も好ましくはそれよりせまい範囲内のアセトアセテー
ト基を有する。ポリアセトアセテートは100から50,000の範囲にある、
好ましくは200から40,000の範囲にある、またより好ましくは1000
から35,000の範囲にあるGPC重量平均分子量を有する。ポリアセトアセ
テートは約100から約1500、好ましくは約100から約1000、またよ
り好ましくは約200から約950のアセトアセテート当量(グラム/当量)を
有する。ポリアセトアセテートは、40℃から150℃の範囲にある、好ましく
は50℃から100℃の範囲にある、またより好ましくは55℃から90℃の範
囲にあるTgを有する。
【0047】 ポリアミンまたはポリケチミン中のアミンの、ポリアセトアセテートに対する
当量比は、0.3から2.5の範囲に、好ましくは0.5から2.0の範囲に、
またより好ましくは0.6から1.8の範囲にある。
【0048】 ポリアセトアセテートは、5パーセントから90パーセントの範囲内、好まし
くは10パーセントから70パーセントの範囲内、またより好ましくは15パー
セントから60パーセントの範囲内でアセトアセテート官能化されたモノマーを
含むモノマー混合物から重合される。全てのパーセンテージは、合計結合剤成分
固体重量を基準として重量パーセントにおけるものである。
【0049】 さらに、前述のモノマー混合物は5パーセントから90パーセントの範囲内、
好ましくは10パーセントから70パーセントの範囲内、またより好ましくは1
5パーセントから60パーセントの範囲内で、各々嵩高いペンダント部分を備え
たメタクリレートモノマー、スチレンモノマー、またはそれらを組み合わせたも
のを含有する。
【0050】 嵩高いペンダント部分を備えた適切なメタクリレートモノマーの例には、メタ
クリル酸イソボルニル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸t−ブチル
シクロヘキシル、メタクリル酸トリメチルシクロヘキシル、メタクリル酸t−ブ
チル、またはそれらを組み合わせたものが含まれる。
【0051】 嵩高いペンダント部分を備えた適切なスチレンモノマーの例には、t−ブチル
スチレン、特に、ルイジアナ州バトンルージュのDeltech Corpor
ationにより供給されるp−t−ブチルスチレンが含まれる。
【0052】 前述のモノマー混合物は、5パーセントから90パーセントの、好ましくは1
0パーセントから70パーセントの範囲にある、またより好ましくは15パーセ
ントから60パーセントの範囲にある(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルま
たはアリルアルコールモノマー単位のアセト酢酸エステルを含むことができ、全
てのパーセンテージは、モノマー混合物の合計重量を基準として重量パーセント
におけるものである。
【0053】 所望される場合、モノマー混合物は、0.1パーセントから90パーセントの
、好ましくは5パーセントから80パーセントの範囲にある、またより好ましく
は10パーセントから70パーセントの範囲にあり、炭素原子を1から18個、
好ましくは2から10個有する単官能、二官能、または多官能ヒドロキシル化合
物のアクリル酸またはメタクリル酸エステルを含有できる。なお、全てのパーセ
ンテージは、モノマー混合物の合計重量を基準として重量パーセントにおけるも
のである。アクリル酸またはメタクリル酸エステルのいくつかの例には、アクリ
ル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ヒドロキシエ
チル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸ヒド
ロキシプロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ヒドロキ
シヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
イソボルニル、アクリル酸オレイル、メタクリル酸グリシジル、および(メタ)
アクリルオキシプロピルトリメトキシシランが含まれる。
【0054】 所望される場合、さらに、モノマー混合物は0.1パーセントから20パーセ
ントの、好ましくは1パーセントから15パーセントの範囲にある、より好まし
くは1パーセントから12パーセントの範囲にある、炭素原子を3から12個、
好ましくは3から10個有する、モノエチレン的な不飽和のモノまたはジカルボ
ン酸またはその酸無水物を含有できる。なお、全てのパーセンテージは、モノマ
ー混合物の合計重量を基準として重量パーセントにおけるものである。このよう
な酸または酸無水物のいくつかの例には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、イタコン酸、無水マレイン酸、ケイ皮酸、またはドデセン酸が含まれる。ア
クリル酸および無水マレイン酸が好ましい。
【0055】 所望される場合、モノマー混合物は、0.1重量パーセントから重量90パー
セントの、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリルアミド、
メタクリルアミド、アクリロニトリル、酢酸ビニル、バーサチック酸ビニル、ビ
ニルトリメトキシシランおよび/またはアリルグリシジルエーテルなどの、1種
以上の他の共重合可能なモノマーを含有できる。これらのモノマー単位は、例え
ば、ラクトン、モノエポキシ化合物、またはジイソシアネートの付加物をジオー
ルと反応させ(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルとするアセトアセチル化に
より得られる。他の適切なモノマー単位の例には、アセト酢酸アリルおよび、2
−ブテン−1,4−ジアセトアセテートおよび(2−メチレンアセトアセチル)
−1−プロペン−3−アセトアセテートなどエチレン的な不飽和のジオールまた
はトリオールのアセト酢酸エステルが含まれる。
【0056】 ポリアセトアセテートはいかなる簡便な方法によっても、例えば1以上のアセ
ト酢酸基を含有するモノマーを、任意選択的に1種以上の前述の他のモノマーと
混合し、50℃から160℃の温度において、モノマー混合物の合計量を基準と
して計算した0.1〜10重量%の開始剤の存在のもとに重合させることにより
調製できる。適切な開始剤の例には、フリーラジカル開始剤、例えば過硫酸カリ
ウム、過酸化水素、クメンヒドロペルオキシド、過酸化ベンゾイル、過酸化ジt
ert−ブチル、ヘキサン酸tert−ブチルペルトリメチル、過安息香酸te
rt−ブチル、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバレロニトリル、アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)が含まれる。重合は水および/またはケ
トン、アルコール、エーテル、エステルまたは炭化水素などの有機溶媒の存在の
もとで実行される。重合は任意選択的に紫外光を用い、ベンジル、ベンゾインエ
ーテルおよびチオキサントン誘導体などのUV開始剤の存在のもとで実行できる
【0057】 他の適切なポリアセトアセテートは、例えばヒドロキシル基を有する付加重合
体であり、そのいくつかは反応性アセトアセテート化合物、または、例えばジケ
テンとアセト酢酸基を生成する化合物で変換されている。適切な反応性アセトア
セテート化合物の例には、アセト酢酸のアルキルエステル、好ましくはアセト酢
酸メチルまたはアセト酢酸エチルが含まれる。適切なヒドロキシル基含有の付加
重合体には、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル
、および/またはアクリル酸ヒドロキシブチルなど(メタ)アクリル酸ヒドロキ
シアルキルと、任意選択的に1種以上の他のコモノマーとの共重合体、およびス
チレンとアリルアルコールとの共重合体が含まれる。
【0058】 所望される場合、コーティング組成物の結合剤および架橋成分は、少なくとも
1種の有機溶媒を含有できる。適切な例には、水、石油ナフサまたはキシレンな
どの芳香族炭化水素;脂肪族炭化水素;メチルアミルケトン、メチルイソブチル
ケトン、メチルエチルケトン、またはアセトンなどのケトン;アセチルケトンな
どのジケト化合物;ニトロプロパンなどのニトロアルカン;酢酸ブチルまたは酢
酸ヘキシルなどのエステル;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
トなどのグリコールエーテルエステル;およびアセチル酢酸の(環状)脂肪族ま
たは芳香族エステルであり、アセト酢酸エチル、アセト酢酸シクロヘキシル、お
よびアセト酢酸フェニルなど(環状)アルキル基または芳香族基が炭素原子1か
ら20個を有するもの、が含まれる。添加される有機溶媒量は、組成物の所望さ
れるソリッドレベル、ならびに所望されるVOC量によって決まる。所望される
場合、有機溶媒は結合剤の両成分に添加できる。本発明において使用される有機
溶媒量は、組成物1リットル当たりのVOCが0.576キログラム(4.8ポ
ンド/ガロン)未満であり、好ましくは0.012キログラムから0.576キ
ログラム(0.1から4.8ポンド/ガロン)の範囲にあり、より好ましくは0
.12キログラムから0.42キログラム(1.0から3.5ポンド/ガロン)
の範囲にあり、最も好ましくは0.012キログラムから0.252キログラム
(0.1から2.1ポンド/ガロン)の範囲にある有機溶媒を有する組成物が得
られるものである。本発明のコーティングのソリッドレベルは、5パーセントか
ら100パーセントの範囲内、好ましくは10パーセントから95パーセントの
範囲内、より好ましくは25パーセントから85パーセントの範囲内で変化し、
全てのパーセンテージは、コーティング組成物の合計重量を基準としたものであ
る。
【0059】 コーティング組成物は典型的には、顔料、安定剤、レオロジ制御剤、流動剤、
増粘剤、レベリング剤、乳化剤、消泡剤、つや消剤、酸化防止剤、紫外光安定剤
、たれ制御剤、および有機カルボン酸などの触媒、およびフィラーなど従来の添
加物を含有する。勿論、このような追加的添加物はコーティング組成物の所期の
使用目的により決まる。組成物の透明コーティングとしての使用が意図される場
合、硬化したコーティングの透明性に悪影響のあるフィラー、顔料、および他の
添加物は含まれない。前述の添加物は、コーティング組成物の所期の使用目的に
より結合剤か、または架橋成分かのいずれかに、またはその両方に添加できる。
任意選択的に、組成物は、アクリレート(共)重合体、アセトプロピオン酸セル
ロース、アセト酪酸セルロース、ニトロセルロース、ビニルポリマー、エポキシ
樹脂および/またはα,β−エチレン的な不飽和基を含有する化合物などの化合
物を含有することもできる。
【0060】 コーティング組成物は、ローラ塗り、吹付け塗り、はけ塗り、スプリンクル塗
り、流し塗り、または浸し塗りなど任意の適切なやり方で基体に塗布することが
できる。組成物は吹付け塗り、またはローラ塗りにより塗布することが好ましい
【0061】 使用の際、コーティング組成物の結合剤および架橋成分は使用直前、または約
5から30分前に混合されてポットミックスを形成し、ポットミックスが非常に
粘稠になって吹付け塗りなど従来の塗布システムでは塗布できなくなるまでに、
10分から60分の範囲内で、限定されたポットライフを有する。典型的には、
吹付け塗り、静電吹付け、ローラ塗り、浸し塗り、またははけ塗りなどの従来の
技術により、ポットミックス層を基体に塗布する。次いで、コーティング組成物
層は周囲温度のもとで10分から3時間の範囲内、好ましくは30分から60分
の範囲内で硬化して、基体上に所望のコーティング特性を有するコーティングを
形成する。実際の硬化時間は、塗布層の厚さ、およびコーティングされた基体上
に連続的に空気を流動させることを助けて硬化速度を速めるファンなどの、何ら
かの適切な乾燥装置の存在または不在に依存することが理解されよう。一般に、
自動車の車体など金属の基体上に塗布された25ミクロンから300ミクロンの
範囲内の厚さを有する層は、周囲条件下および何らかの適切な乾燥装置不在にお
いて、30から60分で硬化する。所望される場合、約60℃から120℃の温
度で約10分から約40分間、コーティングされた基体の焼付けを行うことは、
さらに硬化速度を速めることができる。前述の焼付けのステップは、OEM(O
riginal Equipment Manufacture)条件下で特に
有用である。適切な基体には、前処理された、または前処理されない金属、木材
、合成材料、紙、または皮革の基体が含まれる。適切な金属には、鉄、鋼、およ
びアルミニウムが含まれる。
【0062】 (試験手順) 研摩性の測定 研摩紙の汚れがない1時間のプライマーサーフェサ研摩挙動を相関させるため
、我々はプライマサーフェサ硬度および研摩挙動と、ペルソ硬度の測定(機械が
計数を停止するまでの振り子振動数)とを、コーティング組成物の架橋および結
合剤成分だけを用いて比較した。コーティングの硬度を、コネチカット州ウオリ
ングフォードのByk−Mallinckrodtにより供給されたペルソ硬度
計ModelNo.5854(ASTM D4366試験に従う)の使用により
、時間に関して測定した。車体工場において良好な1時間の研摩性が得られるた
めには、鋼板上にドクタブレードにより層を付着させた2時間後に、ペルソ計器
が約≧70回の振動値を示さなければならないことが、測定された。その場合、
得られた乾燥被膜の厚さは40ミクロン以上であった。
【0063】 以下に示すポリケチミン3および6を、比較用ポリアセトアセテート(以下に
記述)と反応させることにより比較用コーティング1から4を調製し、また、以
下に示すポリケチミン3および6を、本発明のポリアセトアセテート(以下に記
述)と反応させることによりコーティング1から4を調製した。次いで、2時間
におけるペルソ硬度値を測定し、結果を以下の表1および表2に示す。
【0064】
【化5】
【0065】
【化6】
【0066】 (比較用ポリアセトアセテート) 反応器に、キシレン25.04部を入れ、窒素雰囲気下で沸騰する(約140
℃)まで加熱した。その後、スチレン14.91部、メタクリル酸メチル7.4
6部、メタクリル酸アセトアセトキシエチル10.93部、アクリル酸n−ブチ
ル12.42部、アクリル酸ヒドロキシエチル3.98部、キシレン12.9部
の混合物を並流して120分にわたって添加し、t−ブチルペルオキシアセテー
ト(ミネラルスピリッツ中に75%)0.620部、t−ブチルペルオクトエー
ト0.001部、キシレン8.039部の混合物を270分にわたって添加した
。供給が終わった後、さらに60分、反応混合物を沸騰させ保持した。保持時間
経過後、キシレン3.7部を添加し、混合物を冷却した。得られたポリマー溶液
はガードナーホルト(Gardner−Holt)粘度=O;固体=キシレン中
で50%;Tg=25℃および;Mw=25,000を有した。
【0067】 (本発明のポリアセトアセテート) 反応器に、酢酸ブチル24.34部を入れ、窒素雰囲気下で沸騰する(約12
5℃)まで加熱した。その後、メタクリル酸メチル23.87部、メタクリル酸
イソボルニル17.90部、アクリル酸ヒドロキシエチル4.77部、メタクリ
ル酸アセトアセトキシエチル13.13部、酢酸ブチル3.3部の混合物を18
0分の時間にわたって添加した。同時に、t−ブチルペルオキシアセテート(ミ
ネラルスピリッツ中に75%)と、酢酸ブチル7.52部の混合物の83%を2
40分にわたって添加した。供給が終わった後、さらに60分、反応混合物を沸
騰させ保持した。保持した後、t−ブチルペルオキシアセテート/酢酸ブチル混
合物の残り17%を30分間にわたって添加した。供給が終わった後、さらに3
0分、反応混合物を沸騰させ保持した。保持時間の経過後、酢酸ブチル3.52
部を添加し、混合物を冷却した。得られたポリマー溶液はガードナーホルト粘度
=S;固体=酢酸ブチル中で50%;Tg=70℃および;Mw=25,000
を有した。組成物は重量でIBOMA30%およびAAEM20%を含有する。
【0068】 (比較用コーティング1) 比較用ポリアセトアセテート44.4部と、イソホロンジアミンからのジケチ
ミンおよびメチルイソブチルケトン(MIBK)(ビスケチミン3)4.95部
、酢酸ブチル16.3部と、メチルイソブチルケトン2.3部とを連続して混合
することにより、ポットミックスを調製した。得られたポットミックスの層を冷
間圧延鋼板の表面上にドクタブレードで塗布し、硬化後約40ミクロンのコーテ
ィング厚さとした。
【0069】 (比較用コーティング2) 比較用ポリアセトアセテート44.4部と、マレイン酸ジメチル1モル、イソ
ホロンジアミン3モルおよびMIBK3モルから調製したトリスケチミン(トリ
スケチミン4;MIBK中の固体78%として使用)10.6部と、酢酸ブチル
21部とを連続して混合することにより、ポットミックスを調製した。得られた
ポットミックスの層を冷間圧延鋼板の表面上にドクタブレードで塗布し、硬化後
約40ミクロンのコーティング厚さとした。
【0070】 (比較用コーティング3) 比較用ポリアセトアセテート44.4部と、ビスフェノールAのジグリシジル
エーテル1モル、およびジエチレントリアミンのビスケチミン2モルから調製し
たテトラケチミン(テトラケチミン5;固体55%の溶液として使用)12.8
部と、酢酸ブチル13.6部と、MIBK2.3部とを連続して混合することに
より、ポットミックスを調製した。得られたポットミックスの層を冷間圧延鋼板
の表面上にドクタブレードで塗布し、硬化後約40ミクロンのコーティング厚さ
とした。
【0071】 (比較用コーティング4) 比較用ポリアセトアセテート44.4部と、1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート1モル、およびジエチレントリアミンのビスケチミン2モルから調製し
たテトラケチミン(テトラケチミン6;MIBK中の固体70%)8部と、酢酸
ブチル17部とを連続して混合することにより、ポットミックスを調製した。得
られたポットミックスの層を冷間圧延鋼板の表面上にドクタブレードで塗布し、
硬化後約40ミクロンのコーティング厚さとした。
【0072】 (本発明のコーティング1) 本発明のポリアセトアセテート44.4部と、イソホロンジアミンからのジケ
チミンおよびメチルイソブチルケトン(MIBK)(ビスケチミン3)4.81
部、キシレン14.5部と、メチルイソブチルケトン2.3部とを連続して混合
することにより、ポットミックスを調製した。得られたポットミックスの層を冷
間圧延鋼板の表面上にドクタブレードで塗布し、硬化後約40ミクロンのコーテ
ィング厚さとした。
【0073】 (本発明のコーティング2) 本発明のポリアセトアセテート44.4部と、マレイン酸ジメチル1モル、イ
ソホロンジアミン3モルおよびMIBK3モルから調製したトリスケチミン(ト
リスケチミン4;MIBK中の固体78%として使用)10.3部と、キシレン
19.1部とを連続して混合することにより、ポットミックスを調製した。得ら
れたポットミックスの層を冷間圧延鋼板の表面上にドクタブレードで塗布し、硬
化後約40ミクロンのコーティング厚さとした。
【0074】 (本発明のコーティング3) 本発明のポリアセトアセテート44.4部と、ビスフェノールAのジグリシジ
ルエーテル1モル、およびジエチレントリアミンのビスケチミン2モルから調製
したテトラケチミン(テトラケチミン5;固体55%の溶液として使用)12.
5部と、キシレン12部と、MIBK2.3部とを連続して混合することにより
、ポットミックスを調製した。得られたポットミックスの層を冷間圧延鋼板の表
面上にドクタブレードで塗布し、硬化後約40ミクロンのコーティング厚さとし
た。
【0075】 (本発明のコーティング4) 本発明のポリアセトアセテート44.4部と、1,6−ヘキサンジオールジア
クリレート1モル、およびジエチレントリアミンのビスケチミン2モルから調製
したテトラケチミン(テトラケチミン6;MIBK中の固体70%)7.8部と
、キシレン15.2部とを連続して混合することにより、ポットミックスを調製
した。得られたポットミックスの層を冷間圧延鋼板の表面上にドクタブレードで
塗布し、硬化後約40ミクロンのコーティング厚さとした。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】 全ての場合で、ポリAcAc2は、ポリAcAc1が提供するよりも高いペル
ソ値を提供している。さらに、ポリAcAc2についての値は、少しであるがケ
チミンの官能基の量に依存しており、得られたコーティングの表面硬度および研
摩性に関してポリアセトアセテートのTgが重要であることを示している。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月31日(2000.5.31)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 により表わされるケトンでブロックされ、上式中、RおよびR′は、独立に選択
される、1から12個の炭素原子を有するアルキル基であることを特徴とする請
求項1、2または10に記載のコーティング組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】 本発明における使用に適切であるポリケチミンは、炭素原子を18個以下、好
ましくは炭素原子を3から10個有するケトンなどのブロッキング剤による、前
述のポリアミン上へのアミノ基のブロッキングによって得られる。本発明のコー
ティング組成物に使用に適切であるポリケチミンは、100から100,000
の範囲にある重量平均分子量を有する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】 により表わされるケトンでブロックされることが好ましい。上式中、RおよびR
′は、1から12個、好ましくは1から8個の炭素原子を有するアルキル基から
独立に選択される。脂肪族または環状脂肪族ケトンが好ましく、かつ炭素原子を
3から8個有する脂肪族または環状脂肪族ケトンがより好ましい。 本発明のコーティング組成物に使用に適切であるポリアミンは、 I.ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−プロパンをベースとするジグ
リシジルエーテルのアミンの付加物、 II.アミンとマレイン酸ジメチルとの付加物、または III.1分子当たり少なくとも2つのアクリレート基を有し、また約100
から50,000の重量分子量を有するポリアクリレートから調製されるアミン
の付加物である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】 (試験手順) 研摩性の測定 研摩紙の汚れがない1時間のプライマーサーフェサ研摩挙動を相関させるため
、我々はプライマサーフェサ硬度および研摩挙動と、ペルソ硬度の測定(機械が
計数を停止するまでの振り子振動数)とを、コーティング組成物の架橋および結
合剤成分だけを用いて比較した。コーティングの硬度は、ペルソ硬度試験(AS
TM D4366試験に従う)を利用し、コネチカット州ウオリングフォードの
Byk−Mallinckrodtにより供給されたペルソ硬度計ModelN
o.5854を使用して、時間に関して測定した。車体工場において良好な1時
間の研摩性が得られるためには、鋼板上にドクタブレードにより層を付着させた
2時間後に、ペルソ計器が約≧70回の振動値を示さなければならないことが、
測定された。その場合、得られた乾燥被膜の厚さは40ミクロン以上であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BR,C A,CN,ID,IL,IN,JP,KR,MX,NZ ,RU,SG,US,ZA (72)発明者 ソーマニ パトリシア マリー エレン アメリカ合衆国 19702 デラウェア州 ニューアーク ウィットソン ドライブ 21 (72)発明者 ストラクルジ マルコ アメリカ合衆国 19806 デラウェア州 ウィルミントン ウェスト 19 ストリー ト 2430 Fターム(参考) 4J038 CC061 CG141 CH031 CH071 CJ031 CJ131 DJ002 DJ012 GA09 KA03 NA11 NA13 NA14 PB07 PC02 4J100 AB02T AB03T AB04Q AB04T AG04T AG08T AG15T AG24T AJ01T AJ02T AJ03T AJ08T AJ09T AK32T AL03Q AL03S AL04S AL05S AL08P AL08Q AL08S AL09R AL09S AL10S AM02T AM15T AP16T BA14P BA14T BA15P BA15T BA28H BA28P BA28T BA30H BA30P BA30T BA77S BA77T BC04Q BC08Q BC08S BC43T BC54T CA03 CA04 CA05 CA06 CA31 HA53 HA61 HC43 HC44 HC46 JA01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーティング組成物であって、 ポリアミン、ポリケチミン、またはそれらを組み合わせたものを含む架橋成分
    であって、前記ポリアミンが、ポリアミン1分子当たり平均して少なくとも2個
    のアミン官能基を有し、また前記ポリケチミンが、ポリケチミン1分子当たり平
    均して少なくとも2個のケチミン官能基を有する架橋成分と、 少なくとも2個のアセトアセテート官能基を有するポリアセトアセテートを含
    む結合剤成分であって、前記ポリアセトアセテートが、メタクリレートモノマー
    、スチレンモノマー、またはそれらを組み合わせたものを含むモノマー混合物か
    ら重合され、前記メタクリレートおよびスチレンモノマーが各々、嵩高いペンダ
    ント部分を有するポリアセトアセテートを含む結合剤成分 とを含み、 前記コーティング組成物から2時間の硬化で得られるコーティングが、40ミ
    クロン以上の乾燥被膜厚さにおいて約60以上のペルソ硬度を有することを特徴
    とするコーティング組成物。
  2. 【請求項2】 前記モノマー混合物が、5重量パーセントから90重量パー
    セントの範囲にある前記メタクリレートモノマー、スチレンモノマー、またはそ
    れらを組み合わせたものを含み、全てのパーセンテージは結合剤成分の合計重量
    を基準にしたものであることを特徴とする請求項1に記載のコーティング組成物
  3. 【請求項3】 前記ポリアセトアセテートが、100から50,000の範
    囲にある重量平均分子量を有することを特徴とする請求項1に記載のコーティン
    グ組成物。
  4. 【請求項4】 前記ポリアセトアセテートが、40℃から150℃の範囲に
    あるTgを有することを特徴とする請求項1に記載のコーティング組成物。
  5. 【請求項5】 前記モノマー混合物が、5重量パーセントから90重量パー
    セントの範囲にある、アセトアセテート官能化されたモノマーを含むことを特徴
    とする請求項1に記載のコーティング組成物。
  6. 【請求項6】 嵩高いペンダント部分を有する前記メタクリレートモノマー
    が、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸t
    −ブチルシクロヘキシル、メタクリル酸トリメチルシクロヘキシル、メタクリル
    酸t−ブチル、およびそれらを組み合わせたものからなる群から選択されること
    を特徴とする請求項1に記載のコーティング組成物。
  7. 【請求項7】 嵩高いペンダント部分を有する前記スチレンモノマーが、t
    −ブチルスチレンであることを特徴とする請求項1に記載のコーティング組成物
  8. 【請求項8】 前記ポリアミンが、100から100,000の範囲にある
    重量平均分子量を有することを特徴とする請求項1に記載のコーティング組成物
  9. 【請求項9】 前記ポリアミンが、下記の式: 【化1】 により表わされるケトンでブロックされ、上式中、RおよびR′は、独立に選択
    される、1から12個の炭素原子を有するアルキル基であることを特徴とする請
    求項1または8に記載のコーティング組成物。
  10. 【請求項10】 前記ポリアミンが、 I.ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−プロパンをベースとするジグ
    リシジルエーテルのアミンの付加物、 II.アミンとマレイン酸ジメチルとの付加物、または III.1分子当たり少なくとも2つのアクリレート基を有し、また約100
    から50,000の重量平均分子量を有するポリアクリレートから調製されるア
    ミンの付加物であることを特徴とする請求項1、8または9に記載のコーティン
    グ組成物。
  11. 【請求項11】 前記ポリケチミンが、100から100,000の範囲に
    ある重量平均分子量を有することを特徴とする請求項1に記載のコーティング組
    成物。
  12. 【請求項12】 基体の上にコーティングを作製する方法であって、前記方
    法が、 架橋成分を結合剤成分と混合してポットミックスを形成する工程であって、前
    記架橋成分がポリアミン、ポリケチミン、またはそれらを組み合わせたものを含
    み、前記ポリアミンが、ポリアミン1分子当たり平均して少なくとも2個のアミ
    ン官能基を有し、また前記ポリケチミンが、ポリケチミン1分子当たり平均して
    少なくとも2個のケチミン官能基を有する架橋成分であり、前記結合剤成分が、
    少なくとも2個のアセトアセテート官能基を有するポリアセトアセテートを含み
    、前記ポリアセトアセテートが、メタクリレートモノマー、スチレンモノマー、
    またはそれらを組み合わせたものを含むモノマー混合物から重合され、前記メタ
    クリレートおよびスチレンモノマーが各々、嵩高いペンダント部分を有する結合
    剤成分である工程と、 前記ポットミックスの層を前記基体の表面上に塗布する工程と、 前記層を周囲条件のもとで硬化させ、前記基体の表面上に前記コーティングを
    形成する工程であって、2時間の硬化で前記コーティングが40ミクロン以上の
    乾燥被膜厚さにおいて約60以上のペルソ硬度を有する工程 とを含むことを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 嵩高いペンダント部分を有する前記メタクリレートモノマ
    ーが、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸
    t−ブチルシクロヘキシル、メタクリル酸トリメチルシクロヘキシル、メタクリ
    ル酸t−ブチル、およびそれらを組み合わせたものからなる群から選択されるこ
    とを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 嵩高いペンダント部分を有する前記スチレンモノマーが、
    t−ブチルスチレンであることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記ポリアセトアセテートが、40℃から150℃の範囲
    にあるTgを有することを特徴とする請求項12に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記基体が、自動車の車体であることを特徴とする請求項
    12に記載の方法。
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