JP2002514670A - 変性アスパラギン酸の重縮合、それらの製造、肥料としてのそれらの利用 - Google Patents

変性アスパラギン酸の重縮合、それらの製造、肥料としてのそれらの利用

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Abstract

(57)【要約】 少なくとも1種の共有結合またはイオン結合の形態のピラソール化合物を0.1から50モル%含む変性アスパラギン酸重縮合体、a)アスパラギン酸、アスパラギン酸とこれと共縮合可能な化合物との混合物、およびそれぞれのアスパラギン酸のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩b)少なくとも1種の硝化阻害剤好ましくはピラゾールを120から270℃の温度で縮合反応に付し、適当であればついで縮合中に形成されたアスパルトイミド単位を加水分解に付してアスパルタート単位またはそれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩基の塩を得、または少なくとも1種のピラゾール化合物をアスパルトイミド単位を含む重縮合体と付加反応に付し、またはアスパラギン酸重縮合体を硝化阻害剤と混合する、変性ポリアスパラギン酸の製造方法、およびこのようにして得られた変性アスパラギン酸重縮合体の硝化阻害剤としての使用および変性アスパラギン酸重縮合体を硝化阻害の添加物として含む無機質肥料、または硝化阻害剤とアスパラギン酸重縮合物の質量比が0.01:1から10:1である混合物を含む変性アスパラギン酸重縮合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、変性アスパラギン酸の重縮合体に関し、アスパラギン酸と少なくと
も1種の硝化阻害剤、好ましくはピラゾール化合物を、縮合反応に付すことによ
り、または少なくとも1種の硝化阻害剤、好ましくはピラゾ−ル化合物、および
アスパルトイミド(aspartimide)単位を含む縮合体を付加反応に付
すことにより、またはアスパラギン酸重縮合体を1種以上の硝化阻害剤好ましく
は1種以上のピラゾール化合物と混合することにより、これらの製造を行なう方
法に関し、また硝化阻害剤としてまたは肥料の添加剤としてのアスパラギン酸重
縮合体の使用に関する。
【0002】 アスパラギン酸の重縮合体は公知である。従って、例えば、ポリアスパラギン
酸は、アスパラギン酸を縮合反応に付するか、またはマレイン酸とアンモニアと
反応させ、それぞれの場合において、続いて得られたポリアスパルトイミドを加
水分解することにより製造される。アスパラギン酸の縮合は、触媒として鉱酸の
存在下で進行するか、アスパラギン酸のみを少なくとも180℃の温度で(US
−A−3052655およびUS−A−5057597参照)加熱することによ
り進行する。
【0003】 DE−A−2235190には長鎖のアルキルアミンをポリアスパルトイミド
に付加することが開示されている。付加物は、洗剤中の界面活性剤として使用さ
れている。 EP−A−0406623はポリアスパルトイミドおよびアミノ化合物を、治療
上の活性成分を医薬製品の形態にするための被覆剤および/または、徐放剤とし
てとして使用することを開示している。農業においては、植物は、本質的にアン
モニウム化合物を肥料として与えられることで成長する。しかし、アンモニウム
化合物は、微生物の作用で土壌中で反応し、比較的短時間でニトラートを与える
(硝化)。形成されたニトラートは、比較的早く土壌から溶出される。溶出分は
もはや植物の栄養にはならないので、急速な硝化は望ましくない。肥料は硝化阻
害剤と一緒に扱われ、肥料中に含まれる窒素がより良好に利用される。公知の硝
化阻害剤の種類はピラゾール化合物である。
【0004】 ピラゾール化合物を硝化阻害剤として使用したときにこれらの高い揮発性が問
題となる。ピラゾール化合物は、それゆえ適当な手段で非揮発性の形態へ変換し
なければならない。このように、例えばUS−A−4522642は、ピラゾー
ル化合物を遷移金属錯体に変換することにより、その揮発性が減少することを開
示している。適当な錯体は、例えばピラソールの亜鉛化合物である。しかし、例
えば亜鉛、銅、またはマンガンを遷移金属として含む遷移金属錯体の広い範囲の
適用は、環境上の理由によって好ましくない。一方、アルカリ金属またはアルカ
リ土類金属の錯体は、環境上都合がよいが、それらは充分な安定性を持たず水の
存在で加水分解をおこす。
【0005】 また、鉱酸、例えばリン酸または塩酸による中和によって、ピラゾール化合物
の揮発性は減少することが知られている。従って、例えば、DE−412882
8は、3−メチルピラゾールのニトラートおよびホスファートの被覆肥料のため
の使用を開示している。この引用文献は、この方法で被覆された肥料をワックス
またはオイルで密封する方法も開示している。しかし、このようにして得られた
製造物の、加水分解に対する安定性については、なお不満足な点が残っている。
【0006】 US−A3635690はピラゾールおよび2以下のハロゲン、ニトロまたは
アルキル基を有するピラゾール誘導体、それらの各々の化合物の鉱酸との塩の、
硝化阻害剤としての使用を開示している。しかし、ピラゾール化合物と鉱酸との
塩は、未だ加水分解にたいして不安定であり、そのためすべての農業的用途に使
用をすることができない。
【0007】 DE−A−260486は、3−メチルピラゾールまたは1−カルバモイル−
3−メチルピラゾールが、固体のポリマーマトリックス中に分子レベルで溶解分
散または吸収されている硝化阻害ポリマー/活性成分の組み合わせを開示してい
る。ポリマーは、例えばポリビニルアルコール、無水マレイン酸の共重合体、カ
ルボキシメチルセルロース、デンプン、尿素/ホルムアルデヒド縮合物である。
保存の間、調剤中に存在する活性成分は、揮発と加水分解から高度に保護され、
土壌中への施与時に、環境へ制御された形態で放出される。しかし、この種の施
与は、微粒調剤および肥料とを、施肥される土壌とよく混合しなければならない
。そうでない場合でも、ポリマーマトリックスを有する硝化阻害剤が、土壌の表
面に残る。しかし調剤と肥料および土壌の混合が必要であることは煩雑である。
【0008】 EP−A−0648241は、アスパラギン酸を、脂肪酸、多塩基カルボン酸
、多塩基カルボン酸の無水物、多塩基ヒドロキシカルボン酸、1塩基ポリヒドロ
キシカルボン酸、アルコキシル化されたアルコール、アルコキシル化されたアミ
ン、アミノ糖、アミン、炭水化物、糖カルボン酸および/または非タンパクのア
ミノ酸および上記の化合物の混合物と、重縮合反応を行なって得られる変性ポリ
アスパラギン酸を開示している。さらに、変性ポリアスパラギン酸は、ポリアス
パラギン酸の存在下、モノエチレン性の不飽和モノマーをフリーラジカルグラフ
ト重合の方法で重合することによって得られるものである。
【0009】 本発明の目的は、新規材料を提供することにある。さらに、保存時および施肥
時に実質的に含量が変化せず、施肥後に土壌に残ってその効果が発揮される、硝
化阻害剤を含む無機質肥料を提供することにある。
【0010】 本発明者らは、この目的が、共有結合かイオン結合を形成している少なくとも
1種の硝化阻害剤、好ましくはピラゾール化合物を0.1から50モル%、好ま
しくは5から30モル%含み、または、硝化阻害剤とアスパラギン酸の重縮合体
から構成され質量比が0.01:1から10:1である混合物を含む変性アスパ
ラギン酸の重縮合体によって達成されることを見出した。
【0011】 変性アスパラギン酸は例えば以下の処理によって得られる。 a)アスパラギン酸、アスパラギン酸およびこれと共縮合可能な化合物との混合
物、アスパラギン酸のそれぞれのアルカリ金属塩またはアンモニウム塩、および
b)少なくとも1種の硝化阻害剤、好ましくはピラソール化合物 を重縮合反応に付して、必要により続いて縮合により形成されたアスパルトイミ
ド単位を加水分解してアスパルタート単位かまたはこれらのアルカリ金属、アル
カリ土類金属またはアンモニウム塩基との塩を得ることにより得られる。 さらに、変性重縮合体は a)アスパルトイミド単位を含んだ重縮合体、および b)少なくとも1種の硝化阻害剤、好ましくはピラゾール化合物をポリマー類似
の反応に付すことにより得られる。 本発明はさらに変性アスパラギン酸の重縮合体の製造方法に関し、 a)アスパラギン酸、アスパラギン酸とこれと共縮合可能な化合物との混合物、
およびアスパラギン酸各々のアルカリ金属塩、またはアンモニウム塩と、 b)少なくとも1種の硝化阻害剤、好ましくはピラゾール化合物 とを120から270℃の温度で縮合反応に付し、適当ならばアスパルトイミド
単位を含む縮合体を加水分解に付してアスパルタート単位またはそれらのアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩を得るか、アスパルトイミ
ド単位を含む重縮合体を少なくとも1種のピラゾール化合物と付加反応に付する
か、アスパルタート単位またはこれらのアルカリ金属塩またはアンモニウム塩を
含む重縮合体を少なくとも1種の硝化阻害剤、好ましくはピラゾール化合物と混
合する製造方法に関する。硝化阻害剤、好ましくはピラゾールの、アスパルトイ
ミド単位を含む縮合体との縮合と付加は、例えば物質中またはジメチルホルムア
ミド中またはジメチルスルホキシド中、好ましくは共有結合の形態の、硝化阻害
剤またはピラゾール化合物を含む、変性縮合体を生成する。対照的に、例えばピ
ラソール化合物とアスパルトイミド単位をふくむ縮合体との反応が、水中で起こ
ったならば、ピラゾール化合物を好ましくはイオン結合の形態で含む変性アスパ
ラギン酸重縮合体が得られる。これらは、(a)アスパルタート単位、またはこ
れらのアルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩と(b)少なくとも1種の硝化阻
害剤、好ましくはピラゾール化合物とを混合することによっても得られる混合物
である。例えば、混合物は、硝化阻害剤およびアスパラギン酸重縮合体を、一般
に0.01:1〜10:1、例えば0.01:1〜5:1、好ましくは0.1:
1〜3:1、特に好ましくは0.2:1〜1.2:1、特に0.3:1〜0.9
:1の質量比で含む。縮合したコハク酸イミドおよび/またはアスパルタート単
位のモル比は、50から99.9モル%、好ましくは70から95モル%である
。そして硝化阻害剤のモル比は、0.01から50モル%、好ましくは5から3
0モル%である。
【0012】 これらの混合物のなかで、成分(a)および(b)は好ましくは、イオン結合
の形態で存在している。しかし、それらは単純な物理的な混合物で得ることもで
き、使用においては、とくに水の存在中では、アスパラギン酸重縮合体とピラゾ
ール化合物との間でイオン結合の構造を形成している。成分(a)および(b)
は溶媒または希釈剤の不存在下で混合することができ、例えば成分(a)と(b
)の水溶液を、混合することができる。溶液は、直接使用することができる。所
望により、成分(a)と(b)の混合物は、これらの特徴から固体の形態で得る
ことができ、例えば溶媒を蒸発させることによって例えば粉末として得ることが
できる。
【0013】 ポリアスパラギン酸および硝化阻害剤は、例えば田畑に、互いに別々に、また
は順に一回でまたは2段階で施与してもよい。
【0014】 本発明は、さらに上述の変性重縮合体の、硝化阻害剤としての使用に関する。
【0015】 本発明はさらに、硝化阻害の付加体として上述した変性アスパラギン酸の重縮
合体を含む無機質肥料に関する。
【0016】 本発明による変性アスパラギン酸の重縮合体は共有結合またはイオン結合の形
態にある少なくとも1種の硝化阻害剤、好ましくはピラゾール化合物を含む。こ
れらの重縮合体は、例えば共有結合の形態にあるピラゾール化合物を含み、アス
パラギン酸、アスパラギン酸とこれと共縮合し得る化合物との混合物、およびア
スパラギン酸の各々のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム
塩、および少なくとも1種のピラゾール化合物を、例えば120℃から270℃
の温度で重縮合反応に付すことによって製造される。縮合では、例えば50から
99.9、好ましくは70から95モル%のアスパラギン酸、またはアスパラギ
ン酸と、これと共縮合可能な化合物の混合物が使用される。この重縮合可能な化
合物は、0.01から30、好ましくは5から30モル%の硝化阻害剤好ましく
はピラゾール化合物以外のものが使用される。ピラソール化合物以外の、アスパ
ラギン酸と共縮合し得る化合物は、例えばEP−A−0648241に記載され
ている。それらは、例えば脂肪酸、多塩基カルボン酸、多塩基カルボン酸の無水
物、多塩基ヒドロキシカルボン酸、1塩基のポリヒドロキシカルボン酸、アルコ
ール、アルコキシル化アルコール、アミン、アルコキシル化アミン、アミノ糖、
炭水化物、および/または糖カルボン酸、これらの混合物である。特にアスパラ
ギン酸が重縮合反応で使用され、得られたポリアスパルトイミドは続いて少なく
とも1種の硝化阻害剤、好ましくはピラゾール化合物により変性される。
【0017】 成分(b)として適当であるのは、すべての硝化阻害剤、例えばイミダゾール
、例えば5−クロロ−4−メチルイミダゾール、1,2,4−トリアゾール類、
例えば1,2,4−トリアゾールおよび1−ヒドロキシメチル−2,4−トリア
ゾール、1,3−チアゾール類、例えば1,3−チアゾール、ピリジン誘導体、
例えば2−クロロ−6−トリクロロメチルピリジン、2−エチニルピリジン、例
えばヘキサ−3−イン−2,5−ジオールおよびBiochem.J.,227(1985),719-725
頁に記載のものなどのアルキン、尿素化合物またはスルホニルウレア、特にこれ
らのうちピラゾール環を含む化合物である。この種の化合物は、例えば先行技術
文献、例えばUS−A−3635690、US−A−4522642およびDE
−A−4128828から公知である。適当なピラゾール化合物は以下の式の化
合物である。
【0018】
【化1】
【0019】 但し、上記式においてR1、R2およびR3が互いに独立してハロゲン原子、ニト
ロ基、水素原子またはC1〜C20基、好ましくはC1〜C4アルキル基、C3〜C8
シクロアルキル基、C5〜C20アリール基、またはアルキルアリール基を表し、
最後の4つの基はハロゲン原子によりおよび/またはヒドロキシル基によって1
置換または3置換されることができる。
【0020】 好ましくは、基R1が水素原子、ハロゲン原子またはC1〜C14アルキル基を表
し、基R2がC1〜C4アルキル基を表し、基R3が水素原子または−CH2OHを
表す。
【0021】 本発明の更なる態様に従えば、上記式のR1がハロゲン原子またはC1〜C4
ルキル基を表し、基R2がC1〜C4アルキル基を表し、基R3が水素原子または基
−CH2CH2COOHまたは−CH2CH(CH3)COOHを表す。
【0022】 ピラゾールは、塩基の形態または無機の鉱酸および有機酸の酸付加塩の形態の
どちらも使用することができる。無機鉱酸の例として、塩酸、リン酸、硫酸、こ
のましくはリン酸が挙げられる。有機酸の例は、ギ酸、酢酸、脂肪酸が挙げられ
る。対応する塩の例は塩酸およびリン酸の付加物である。
【0023】 ピラゾール化合物は単一でも、混合物の形態でも用いることができる。
【0024】 好ましいものは、無置換のピラゾール、4−ブロモピラゾール、4−クロロピ
ラゾール、3,4−ジブロモピラゾール、3−クロロ−4−ニトロピラゾール、
3−メチルピラゾール、1−ニトロピラゾール、3−ニトロピラゾール、4−ニ
トロピラゾール、4−ブロモ−1−ニトロピラゾール、1,4−ジニトロピラゾ
ール、5−クロロ−3−メチルピラゾール、4−ブロモ−3−メチルピラゾール
、3,5−ジメチルピラゾール、3,4−ジメチルピラゾール、3−メチル−1
−ニトロピラゾール、3−メチル−4−ニトロピラゾール、3−プロピル−1−
ニトロピラゾール、4−クロロ−1−メチルピラゾール、1−エチルピラゾール
、4−クロロ−3−メチルピラゾール、N−ヒドロキシメチル−3,4−ジメチ
ルピラゾール、N−ヒドロキシメチル−4−クロロ−3−メチルピラゾール、N
−C1〜C4カルボン酸またはC2〜C20カルボキシラート−置換ピラゾール、ピ
ラゾール環の炭素原子が随意にハロゲンおよび/またはC1〜C4アルキルにより
置換されているもの、上述のピラゾール化合物の鉱酸の付加物である。とくに好
ましいピラゾール化合物は、3,4−ジメチルピラゾール、4−クロロ−3−メ
チルピラゾール、N−ヒドロキシメチル−3,4−ジメチルピラゾール、N−ヒ
ドロキシメチル−4−クロロ−3−メチルピラゾール、および3,4−ジメチル
ピラゾールおよび4−クロロ−3−メチルピラゾールのリン酸付加塩、または3
,4−ジメチルピラゾールの塩酸塩である。特に好ましく使用されるピラゾール
化合物は、3,4−ジメチルピラゾール、3−メチルピラゾールおよび4−クロ
ロ−3−メチルピラゾールである。
【0025】 上述した成分(a)および(b)の重縮合は、水の脱離の結果により、アスパ
ルトイミド単位を含んだ重縮合体を生成する。通例、そのような重縮合体は水に
不溶である。それらは、アスパルタート単位の形成とともに縮合中に形成される
アスパルトイミド単位の加水分解により、水溶性の形態に変換することができる
。加水分解は好ましくはアルカリ金属、アルカリ土類金属およびアンモニウム塩
基の添加により行なう。重縮合体のアスパルトイミド単位の加水分解は好ましく
は水酸化ナトリウム溶液またはアンモニア水により、20℃から150℃の温度
で行ない、100℃を超えた温度では、反応は、加圧下で行なう。
【0026】 さらに、本発明に従い、少なくとも1種のピラゾール化合物とともに変性を行
なったアスパラギン酸の重縮合体は、 a)アスパルトイミド単位を含有する重縮合体を b)少なくとも1種の硝化阻害剤、好ましくはピラゾール化合物と反応させると
いうポリマー類似の反応により得られる。
【0027】 出発材料として考えられるポリアスパルトイミドはすべて公知の方法により製
造することができる。例えば、L−またはDL−のアスパラギン酸を190から
270℃の温度で重縮合反応に付す方法、L−またはDL−アスパラギン酸を、
1モルのアスパラギン酸に対して0.1から10モルのリン酸、ポリリン酸、亜
リン酸、次亜リン酸または塩酸の存在下で重縮合反応を行なう方法である。1モ
ルのアスパラギン酸に対して少なくとも2モルのリン酸が使われた場合、アスパ
ラギン酸の重縮合が溶液重縮合反応の手法で行なわれる。一方、重縮合反応は、
リン酸の量がより少ないと凝集性の固体または高い粘度の相で行なわれる。ポリ
アスパルトイミドはフマル酸、マレイン酸またはリンゴ酸のアンモニウム塩また
はアミドを、250℃まで加熱することで製造することができる。マレイン酸の
モノアミドおよびマレイン酸モノアミドのアンモニウム塩は、固体のまたは溶融
したマレイン酸無水物を、固相/気相の反応の形態で、実質的に気相のアンモニ
アと反応させることによって特に好ましく得ることができる。アセチルアスパラ
ギン酸の重縮合により得られたポリアスパルトイミドは、出発材料として使用す
ることができる。通常、ポリアスパルトイミドは8から50のK値を有している
(25℃で、1%濃度のジメチルホルムアミド溶液中で、H.Fikentsc
herの方法で決定された)。
【0028】 他の適当なグループ(a)の重縮合体は、アスパルトイミド単位に加えて、ア
スパラギン酸と共縮合し得る、一体化された別の化合物を含む。そのような化合
物は、例えば上記EP−A−0648241に記載されている。特に好ましい共
縮合可能が化合物は、多塩基カルボン酸、多塩基カルボン酸の無水物、多塩基ヒ
ドロキシカルボン酸、1塩基ポリヒドロキシカルボン酸、C4〜C30アミン、ア
ルコキシル化アミン、および、C1〜C30アルコールである。アスパルトイミド
単位を含む重縮合体は、少なくとも1種のピラゾールと反応する。反応は、例え
ば、アスパルトイミド単位を含む重縮合体を水に分散させ、次いで少なくとも1
種のピラソール化合物を40から95℃の温度範囲で反応させることによって行
なわれる。反応は、重縮合体の少なくともいくつかのアスパルタート単位が中性
化されて得られるように、塩基の存在下で行なわれる。
【0029】 適当なピラソール化合物はすでに上述した。使用される化合物のうち特に好ま
しいピラゾールは、3,4−ジメチルピラゾール、3−メチルピラゾール、4−
クロロ−3−メチルピラゾール、上述した化合物の、リン酸との付加塩、および
、N−ヒドロキシメチル−3,4−ジメチルピラゾールまたはN−ヒドロキシメ
チル−4−クロロ−3−メチルピラゾールである。 とくに好ましい変性重縮合体は、 a)アスパラギン酸、および b)少なくとも1種の、3−メチルピラゾール、3,4−ジメチルピラゾール、
4−クロロ−3−メチルピラゾールおよびこれらの化合物とリン酸との付加塩 からなる群より選択された化合物を、縮合反応に付することによって製造された
ものである。 さらに、ポリアスパラギン酸と、および少なくとも1種の硝化阻害剤、好ましく
は3−メチルピラゾール、3,4−ジメチルピラゾール、4−クロロ−3−メチ
ルピラゾールおよびそれらのリン酸との付加塩からなる群より選択された化合物
との混合物が好ましい、農業に使用する場合、例えば肥料へ添加する場合には、
本発明による変性アスパラギン酸重縮合体は、特にポリアスパラギン酸と硝化阻
害剤との物理的混合物は、植物の生産に作用する、相乗的効果を持つ(例えば、
植物の成長とクロロフィル含量の増大)。上述されたピラゾール化合物変性重縮
合体は、硝化阻害剤として使用される。硝化阻害剤は、無機質肥料へ加えられ、
または微粒な無機質肥料の表面に施用される。同じく、硝化阻害剤は液体の肥料
調剤中に使用することもできる。無機質肥料は、例えば、アンモニウム塩または
尿素を含んだ肥料である。NPK肥料の例は、硝安石灰、アンモニアスルファニ
トラート、硫酸アンモニウム、またはリン酸アンモニウムである。無機質肥料は
粉末または細粒の形態で存在することができる。これらは、本発明により変性ア
スパラギン酸の重縮合体を硝化阻害の添加物として含んでいる。ピラゾール化合
物がポリアスパラギン酸とイオン結合している場合、出発材料は予め調製された
混合物であることが好ましい。しかし、最初に微粒子の肥料をピラゾール化合物
で被覆して、ついでポリアスパラギン酸またはポリアスパルト−イミドを施用す
ることもできる。
【0030】 同様に、微粒子の無機質肥料をまずポリアスパラギン酸またはポリアスパルト
イミドで被覆し、それから少なくとも1種のピラゾール化合物を施用することが
できる。この場合には、ピラゾール化合物はポリアスパルトイミドまたはポリア
スパラギン酸と好ましくはイオン結合をしている。本発明に従い硝化阻害剤とし
て使用されるべきピラゾール化合物による変性アスパラギン酸の重縮合体は、肥
料に対して、例えば、0.01から20、好ましくは0.05から5質量%であ
る。
【0031】 硝化阻害剤を含む無機質肥料の処理のためのポリアスパラギン酸は、無機質肥
料に対する硝化阻害剤の固定を改善する。硝化阻害剤の揮発性は、著しく減少し
、そのため処理された無機質肥料の保存安定性を改善する。硝化阻害剤の保存期
間中の減少または土壌へ施与したときの減少は著しく避けられた。
【0032】 加えて、本発明による処理および無機質肥料の処理の結果は,環境上受容され
得るという利点を有する。これらは、多量になると環境の安全性を低下させ、土
壌の汚染を引き起こす、例えば、亜鉛、銅、マンガンなどのような毒性物質を含
むものではない。さらに、本発明による処理は、費用対効果のある方法で行なう
ことができる。揮発性の大きな減少によって、本発明の処理は、無機質肥料中の
硝化阻害剤の量を少なくすることができ、これにより費用を減少させることがで
き、本発明による肥料の環境にたいする安全性はより大きくなる。
【0033】 実施例中のパーセントは質量%である。縮合体のK値はH.Fikentscher, Cellu
lose-Chemie, Vol. 13, 58-64および71-74(1932)の方法に従って、水溶液または
ジメチルホルムアミド中、1質量%の縮合物の濃度、温度25℃で測定した。 ポリアスパルトイミドの製造 200Lのタンブル(tunble)乾燥機に50kgのアスパラギン酸を満た
し、次いで、窒素流を通過させながら(500l/時間)アスパラギン酸を、6
時間の内に、220℃の熱交換油温度で、95%の理論的に形成可能な水量とな
るまで重縮合反応に付す。それから反応器を冷却し、重縮合体をさらに精製する
ことなくその加水分解物(実施例5から8を参照)を用いる。K値は17.0(
ジメチルホルムアミド中1%濃度で測定)である。
【0034】 実施例1 スターラーと、蒸留橋(distillation bridge)を取り付
けた2Lのガラスの反応器に、266gのL−アスパラギン酸(2モル)、38
.4gの3,4−ジメチルピラゾール(0.2モル)および300gの水を入れ
、激しく攪拌して混合し、水を留去するために160℃の温度に加熱する。溶液
の水を除去したあと、縮合反応を常圧下で、250℃の温度で行なう。10時間
、250℃の反応温度で、重縮合反応は終了した。反応器を冷却し、変性ポリア
スパルトイミドを、ベージュ色の粉末として得、これはさらに精製することなく
使用される。K値は14.8(ジメチルホルムアミド中1%濃度で測定)である
【0035】 変性ポリアスパルトイミドのナトリウム塩水溶液を製造するためには、10g
のポリアスパルトイミドを100mlの水に分散し、混合物を60℃に加熱する
。それからこの温度で、水酸化ナトリウムの50%濃度の溶液をpHが7から8
の範囲となるまで加える。水中に分散した粉末は、次第に溶解し、透明な水溶液
となる。この変性ポリアスパラギン酸ナトリウムのK値は、20.0(1%濃度
水溶液で測定)である。
【0036】 実施例2 スターラーと、蒸留橋(distillation bridge)を取り付
けた2Lのガラスの反応器に、266gのL−アスパラギン酸(2モル)、38
.4gの3,4−ジメチルピラゾール(0.2モル)、35.5gの75%濃度
のリン酸および300gの水を入れ、激しく攪拌して混合し、水を留去するため
に160℃の温度に加熱する。溶液の水を除去したあと、縮合反応を常圧下で、
250℃の温度で行なう。10時間、250℃の反応温度で、重縮合反応は終了
した。反応器を冷却し、変性ポリアスパルトイミドをベージュ色の粉末として得
、これはさらに精製しないで使用される。K値は15.9(1%濃度ジメチルホ
ルムアミド溶液で測定)である。
【0037】 変性ポリアスパルトイミドのナトリウム塩水溶液を製造するためには、10g
のポリアスパルトイミドを100mlの水に分散し、混合物を60℃に加熱する
。それからこの温度で、水酸化ナトリウムの50%濃度の溶液をpHが7から8
の範囲となるまで加える。水中に分散した粉末は、次第に溶解し、透明な水溶液
となる。この変性ポリアスパラギン酸ナトリウムのK値は、19.5(1%濃度
水溶液で測定)である。
【0038】 実施例3 スターラーと、蒸留橋(distillation bridge)を取り付
けた2lのガラスの反応器に、266gのL−アスパラギン酸(2モル)、19
.2gの3,4−ジメチルピラゾール(0.2モル)および300gの水を入れ
、激しく攪拌して混合し、水を留去するために160℃の温度に加熱する。溶液
の水を除去したあと、縮合反応を50×105mPaの圧力下で、250℃の温
度で行なう。10時間、250℃の反応温度で、重縮合反応は終了する。反応器
を冷却し、変性ポリアスパルトイミドを、さらに精製しないで使用する、ベージ
ュ色の粉末として得る。K値は14.7(1%濃度ジメチルホルムアミド溶液で
測定)である。
【0039】 変性ポリアスパルトイミドのナトリウム塩水溶液を製造するためには、10g
のポリアスパルトイミドを100mlの水に分散し、混合物を60℃に加熱する
。それからこの温度で、水酸化ナトリウムの50%濃度の溶液をpHが7から8
の範囲となるまで加える。水中に分散した粉末は、次第に溶解し、透明な水溶液
となる。この変性ポリアスパラギン酸ナトリウムのK値は、21.3(1%濃度
水溶液で測定)である。
【0040】 実施例4 スターラーと、蒸留橋(distillation bridge)を取り付
けた2Lのガラスの反応器に、266gのL−アスパラギン酸(2モル)、19
.2gの3,4−ジメチルピラゾール(0.2モル)、35.5gの75%濃度
のリン酸および300gの水を入れ、激しく攪拌して混合し、水を留去するため
に160℃の温度に加熱する。溶液の水を除去したあと、縮合反応を、250℃
の温度で行なう。6時間、250℃の反応温度で、重縮合反応は終了した。反応
器を冷却し、変性ポリアスパルトイミドを、ベージュ色の粉末として得、これは
さらに精製しないで使用される。この変性ポリアスパルトイミドのK値は16.
6(1%濃度ジメチルホルムアミド溶液で測定)である。
【0041】 変性ポリアスパルトイミドのナトリウム塩水溶液を製造するためには、10g
のポリアスパルトイミドを100mlの水に分散し、混合物を60℃に加熱する
。それからこの温度で、水酸化ナトリウムの50%濃度の溶液をpHが7から8
の範囲となるまで加える。水中に分散した粉末は、次第に溶解し、透明な水溶液
となる。この変性ポリアスパラギン酸ナトリウムのK値は、23.0(1%濃度
の水溶液で測定)である。
【0042】 実施例5 500mlのエーレンマイヤーフラスコにマグネチックスターラーと還流冷却
器を取り付け、この中で97gの上述のポリアスパルトイミド(1モル)、48
gの3,4−ジメチルピラゾール(0.5モル)を200mlの水に分散する。
それから反応混合物を攪拌しつつ10時間還流する。この間に、分散した粉末は
次第に溶解し、透明なpH4.4の水溶液が得られる。得られた変性ポリアスパ
ルタートは、8.7のK値を有している(1%濃度の水溶液で測定)。
【0043】 実施例6 500mlのエーレンマイヤーフラスコにマグネチックスターラーと還流冷却
器を取り付け、この中で97gの上述のポリアスパルトイミド(1モル)、96
gの3,4−ジメチルピラゾール(1.0モル)を200mlの水に分散する。
それから反応混合物を攪拌しつつ10時間還流する。この間に、分散した粉末は
次第に溶解し、透明なpH4.8の水溶液が得られる。得られた変性ポリアスパ
ルタートは、9.4のK値を有している(1%濃度水溶液で測定)。
【0044】 実施例7 100mlのエーレンマイヤーフラスコにマグネチックスターラーと還流冷却
器を取り付け、この中で9.7gの上述のポリアスパルトイミド(0.1モル)
、1.2gの3,4−ジメチルピラゾール(0.0125モル)、20mlのジ
メチルホルムアミドを混合する。それから反応混合物をゆっくり100℃まで、
すべての不溶物が溶解するまで加熱する。それから反応混合物を20時間、攪拌
しつつ還流する。減圧下で溶媒を除去したあとに、薄茶色の粉末が得られる。こ
の変性ポリイミドのK値は9.8(1%濃度ジメチルホルムアミド溶液で測定)
であった。
【0045】 変性ポリアスパルトイミドのナトリウム塩水溶液を製造するためには、1gの
ポリアスパルトイミドを10mlの水に分散し、混合物を60℃に加熱する。そ
れからこの温度で、水酸化ナトリウムの50%濃度溶液をpHが7から8の範囲
となるまで加える。水中に分散した粉末は、次第に溶解し、透明な水溶液となる
。この変性ポリアスパラギン酸ナトリウムのK値は、11.2(1%濃度水溶液
で測定)である。
【0046】 実施例8 100mlのエーレンマイヤーフラスコにマグネチックスターラーと還流冷却
器を取り付け、この中で9.7gの上述のポリアスパルトイミド(0.1モル)
、2.5gの3,4−ジメチルピラゾール(0.025モル)、20mlのジメ
チルホルムアミドを混合する。それから反応混合物をゆっくり100℃まで、す
べての不溶物が溶解するまで加熱する。それから反応混合物を20時間、攪拌し
つつ還流する。減圧下で溶媒を除去したあとに、薄茶色の粉末が得られる。この
変性ポリアスパルトイミドのK値は9.8(1%濃度ジメチルホルムアミド溶液
で測定)である。
【0047】 変性ポリアスパルトイミドのナトリウム塩水溶液を製造するためには、1gの
このポリアスパルトイミドを10mlの水に分散し、混合物を60℃に加熱する
。それからこの温度で、水酸化ナトリウムの50%濃度溶液をpHが7から8の
範囲となるまで加える。水中に分散した粉末は、次第に溶解し、透明な水溶液と
なる。この変性ポリアスパラギン酸ナトリウムのK値は、11.2(1%濃度水
溶液で測定)である。
【0048】 実施例9 2.77g(0.029モル)の3,4−ジメチルピラゾールを、25℃で、
攪拌された6.5%濃度の中和されていないポリアスパラギン酸(0.056モ
ル、分子量Mw=30000、K値(1%濃度水溶液で測定)が9)の水溶液1
00mlに加えた。透明なpH4の水溶液が得られた。これは直接肥料の硝化抑
制剤として使用することができる。
【0049】 実施例10 4.88g(0.051モル)の3,4−ジメチルピラゾールを使用したこと
以外、実施例9を繰り返した。得られた透明の水溶液は減圧下のロータリーエバ
ポレーターでの蒸発により乾燥した。残った固形物は単離され、平均粒子径が5
0μmとなるまで粉砕した。ポリアスパラギン酸にイオン結合している3,4−
ジメチルピラゾールを含む微粉の混合物は、肥料の硝化阻害剤として使用される
【0050】 硝化阻害剤とポリアスパルタートの農業と園芸への適用における相乗作用 本発明は配合された肥料中の硝化阻害剤(NI)および分子量6000のポリ
アスパルタート、ポリアスパラギン酸(PAA)のナトリウム塩の併用に関し、
または個々の成分を土壌、栽培基層または水耕栽培方式、肥料方式、例えば肥料
(fertigation)に適用することに関する。
【0051】 NIは、NH4含有のまたはNH4放出の肥料に、NH4からNO3への酸化を遅
延させるために加えられる。NO3とは対照的に、NH4は陰性の土壌コロイドと
結合しており、実質的には根圏の下にある土壌層に達しない。NIはNH4から
NO3への変換を遅延させることによって、NO3からN2Oの脱窒による気体の
Nの損失を減少させる。農業と園芸におけるPAAの使用は、栄養の取り込みの
促進剤として、または植物の成長の促進剤として特許されている(US−A−5
350735)。
【0052】 以下の文はNIおよびPAAと肥料を組み合わせた使用の方法について述べて
いる。 a)相乗的に植物の成長を促進させる(表AおよびC) b)相乗的に、植物のNの取り込みを促進させる(表C) c)葉中のクロロフィル含量は相乗的で最も高い(表AおよびB)、および d)植物中のNO3含量が最も低い(表D)。
【0053】 実験と方法 子葉のクロロフィルの含量は、SPADメーター(ミノルタ製)で測定した。
測定されたSPAD値は試験葉のクロロフィル含量に正比例している(Marquard
およびTipton(1987) HortScience 22,1327)。
【0054】 相乗効果は、コルビー(1967)(Weeds15、20−22)の方法を用い
て測定した。この方法を行なうために、期待値が個々の成分の作用を基礎として
計算され、組み合わされた作用の比較値と比較される。期待値が組み合わされた
作用の比較値よりも小さい場合、相乗効果が存在するとみなされる。
【0055】 実施例A 試験植物としてカラシを用いた試験 660gの土壌を含んだ鉢を様々な肥料で処理した。それから20のカラシの
種子(Maxi種)をそれぞれの鉢に播種した。植物は播種のあと、土壌の水保
持の最大容量の60%の量を毎日潅水することにより最適な水を供給して50日
間育成された。肥料は、1鉢あたり100mg NのASNであった。試験は(
i)すぐに使用できる肥料配合剤との試験および(ii)成分ASN,NI(D
MPP)およびPAAが個々に土壌に加えられた試験に分けられた。
【0056】 (i)すぐに使用できる肥料配合剤は、ASN、ASNにASNの質量に対し
て0.3%のDMPPを加えたもの、および、ASNにその商品に対して0.3
%のDMPPおよびASNの質量に対して0.25%のPAAを加えたものかA
SNの質量に対して1%のPAAを加えたものであった。
【0057】 (ii)(ii)の場合には、成分は個々に土壌に加えられ、NIは配合され
た肥料の施与率と適合した量が単独で用いられた。そして、PAAは土壌1kg
あたり10、100、および1000mgの施与率で施肥された。
【0058】 すぐに使用できる肥料配合剤の結果を表Aに示し、個々の成分が施肥に使用さ
れた場合の結果を表Bに示した。
【0059】 実施例B 柑橘類の施肥試験 柑橘類を20lの土壌の鉢にたいして一個体として育成した。硫酸アンモニウ
ム、硫酸アンモニウム+NI(DMPP)、および硫酸アンモニウム+NI+P
AAを、14日毎に一度、1ヘクタールにつき4L(40%濃度PAA溶液)に
対応する施与率で育成した。
【0060】 結果を表Cに示した。
【0061】 実施例C 脂肪種子セイヨウアブラナの現地試験 5ヶ所の冬の脂肪種子セイヨウアブラナの現地試験(無秩序に配置されたブロッ
クを複製した4ヶ所)を、ASN、ASN+0.3%DMPP(質量を基準とし
て)、ASN+0.3%DMPP(ASNの質量に対して)+4LのPAA(4
0%濃度溶液)を1ヘクタールあたり、それぞれ1回の施与で行なった。Nの施
与率は100kgN/ヘクタールである。
【0062】 茎(主苗条から発生した茎)のNO3の含量を、ニトラチェック法(Nitr
acheck method)により、肥料の施与の2、4、6、および8週間
後に測定した。
【0063】 結果を表Dに示す。
【0064】 実施例D コムギの現地試験 冬コムギについての現地試験(無秩序に配置されたブロックを複製した4ヶ所)
は、ASN、ASN+xl PAA(40%濃度溶液)、ASN+0.3DMP
P(ASNの質量に対して)およびASN+0.3%DMPP(ASNをの質量
に対して)+xlPAA(40%溶液)を1ヘクタールあたり施与した。N施与
率は180kg N/ヘクタールであった。ASNおよびASN+PAAは3回
施与された(生育期の初期に80kg N/ヘクタール、EC30/32で40
kg N/ヘクタール、EC49/51で60kg N/ヘクタール)。ASN
+DMPPおよびASN+DMPP+PAAは2回施与された(生育期の初期に
100kg N/ヘクタール、EC32/37で80kg N/ヘクタール)。
収穫期に、穀粒収率(86% DM)、穀粒中のN含量(ドュマス法(Duma
s method)による)およびNの摂取量が測定された。成分の収率も記録
された。
【0065】 結果を表Eに示した。
【0066】 略語: DMPP=3,4−ジメチルピラゾールホスファート ASN=アンモニウムスルファ−ニトラート AS=アンモニウムスルファート NI=硝化阻害剤(DMPP) PAA=ポリアスパルタート FWS=苗条の新鮮重 DMP=植物の乾燥重量 SPAD値=SPADメーターのクロロフィルの特質 w=週 N=窒素 l=リットル ha=ヘクタール kg=キログラム rel.=比較 ppm=百万分の1(例えばmg/kg) g=グラム
【0067】 カラシの試験 表A すぐに使用できる肥料配合剤の施与をした場合の、苗条の成長および葉のクロ
ロフィル含量についてのASN、ASN+NIおよびASN+NI+PAAの効
【0068】
【表1】
【0069】 表B 土壌に個々の成分を施与したときの葉のクロロフィル含量についてのASN、
NIおよびPAAの効果
【0070】
【表2】
【0071】 柑橘類の試験 表C 肥料(fertigation)として施与したときの植物のNの取り込みおよ
び成長におけるAS、AS+NIおよびAS+NI+PAAの効果
【0072】
【表3】
【0073】 脂肪種子セイヨウアブラナの試験 表D 茎中のNO3含量についてのASN、ASN+NIおよびASN+NI+PA
Aの効果(現地試験)
【0074】
【表4】
【0075】 コムギの現地試験
【0076】 表E
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月6日(2000.5.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】 結果を表Cに示した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】 実施例C 脂肪種子セイヨウアブラナの現地試験 5ヶ所の冬の脂肪種子セイヨウアブラナの現地試験(無秩序に配置されたブロッ
クを複製した4ヶ所)を、ASN、ASN+0.3%DMPP(質量を基準とし
て)、ASN+0.3%DMPP(ASNの質量に対して)+4LのPAA(4
0%濃度溶液)を1ヘクタールあたり、それぞれ1回の施与で行なった。Nの施
与率は100kgN/ヘクタールである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】 茎(主苗条から発生した茎)のNO3の含量を、ニトラチェック法(Nitr
acheck method)により、肥料の施与の2、4、6、および8週間
後に測定した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】 結果を表Dに示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】 実施例D コムギの現地試験 冬コムギについての現地試験(無秩序に配置されたブロックを複製した4ヶ所)
は、ASN、ASN+xl PAA(40%濃度溶液)、ASN+0.3DMP
P(ASNの質量に対して)およびASN+0.3%DMPP(ASNをの質量
に対して)+xlPAA(40%溶液)を1ヘクタールあたり施与した。N施与
率は180kg N/ヘクタールであった。ASNおよびASN+PAAは3回
施与された(生育期の初期に80kg N/ヘクタール、EC30/32で40
kg N/ヘクタール、EC49/51で60kg N/ヘクタール)。ASN
+DMPPおよびASN+DMPP+PAAは2回施与された(生育期の初期に
100kg N/ヘクタール、EC32/37で80kg N/ヘクタール)。
収穫期に、穀粒収率(86% DM)、穀粒中のN含量(ドュマス法(Duma
s method)による)およびNの摂取量が測定された。成分の収率も記録
された。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】 略語: DMPP=3,4−ジメチルピラゾールホスファート ASN=アンモニウムスルファ−ニトラート AS=アンモニウムスルファート NI=硝化阻害剤(DMPP) PAA=ポリアスパルタート FWS=苗条の新鮮重 DMP=植物の乾燥重量 SPAD値=SPADメーターのクロロフィルの特質 w=週 N=窒素 l=リットル ha=ヘクタール kg=キログラム rel.=比較 ppm=百万分の1(例えばmg/kg) g=グラム
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】 柑橘類の試験 表C 肥料(fertigation)として施与したときの植物のNの取り込みおよ
び成長におけるAS、AS+NIおよびAS+NI+PAAの効果
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】
【表3】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】 脂肪種子セイヨウアブラナの試験 表D 茎中のNO3含量についてのASN、ASN+NIおよびASN+NI+PA
Aの効果(現地試験)
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】
【表4】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】 コムギの現地試験
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AL,AU,B G,BR,BY,CA,CN,CZ,GE,HU,ID ,IL,IN,JP,KR,KZ,LT,LV,MK, MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,S K,TR,UA,US,ZA (72)発明者 ショルニク,グナル ドイツ、D−67271、ノイライニンゲン、 ドクトル−コンラート−アーデナウァ−シ ュトラーセ、8 (72)発明者 ドレセル,ユルゲン ドイツ、D−67141、ノイホーフェン、メ デンハイマー、シュトラーセ、18 (72)発明者 エールハルト,クラウス ドイツ、D−69181、ライメン、パノラー マシュトラーセ、77 (72)発明者 ヴァイゲルト,ヴォルフガング ドイツ、D−67373、ドゥーデンホーフェ ン、アム、ハインバッハ、9 (72)発明者 ホルヒラー フォン ロクヴェンヒーン, クラウス ドイツ、D−67117、リムブルガーホーフ、 ネカルシュトラーセ、12 (72)発明者 バルト,トーマス ドイツ、D−67067、ルートヴィッヒスハ ーフェン、エーデンコベナー、シュトラー セ、8 (72)発明者 ヴィセマイァ,アレクサンダー ドイツ、D−67346、シュパイァ、メンヒ スガセ、10アー (72)発明者 ツェルラ,ヴォルフラム ドイツ、D−67487、ザンクト、マルティ ン、ヴァセンヴェーク、6 Fターム(参考) 4H061 AA02 AA04 DD16 EE35 EE70 FF30 4J002 CM041 EU126 GA00 4J043 PA02 PC015 PC016 PC105 PC135 PC136 PC165 PC166 QB06 QB20 RA33 SA05 SA62 XA03 XB13 XB20 YA30 YB35 ZA11 ZA20 ZB41 ZB60

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.1から50モル%の少なくとも1種の硝化阻害剤、好まし
    くはピラゾール化合物を、共有結合の形態でまたはイオン結合の形態で含み、ま
    たは硝化阻害剤とアスパラギン酸重縮合体から構成され、その質量比が0.01
    :1から10:1である混合物を含む変性アスパラギン酸重縮合体。
  2. 【請求項2】0.1から50モル%の少なくとも1種の硝化阻害剤、好まし
    くはピラゾール化合物を、共有結合の形態でまたはイオン結合の形態で含み、ま
    たは硝化阻害剤とアスパラギン酸重縮合体から構成され、その質量比が0.01
    :1から10:1である混合物を含む変性アスパラギン酸重縮合体肥料。
  3. 【請求項3】a)アスパラギン酸、アスパラギン酸およびこれと共縮合可能
    な化合物との混合物、およびアスパラギン酸のそれぞれのアルカリ金属またはア
    ンモニウム塩、 b)少なくとも1種の硝化阻害剤、好ましくはピラソール化合物、 を重縮合反応に付して、必要により続いて縮合により形成されたアスパルトイミ
    ド単位を加水分解してアスパルタート単位かまたはこれらのアルカリ金属、アル
    カリ土類金属またはアンモニウム塩基との塩を形成することにより得られる請求
    項1または2に記載の変性アスパラギン酸重縮合体。
  4. 【請求項4】a)アスパルトイミド単位を含む重縮合体、および b)少なくとも1種の硝化阻害剤、好ましくはピラゾール化合物、 を、ポリマー類似の反応に付し、必要により未反応のアスパルトイミド単位を少
    なくとも部分的に加水分解してアスパルタート単位またはこれらとアルカリ金属
    、アルカリ土類金属もしくはアンモニウム塩基との塩を形成することにより得ら
    れる、請求項1または2に記載の変性アスパラギン酸重縮合体。
  5. 【請求項5】(a)アスパルタート単位、またはこれらのアルカリ金属塩ま
    たはアンモニウム塩をふくむ重縮合体と、 (b)少なくとも1種の硝化阻害剤好ましくはピラゾール化合物を混合すること
    によって得られる請求項1または2に記載の変性アスパラギン酸重縮合体。
  6. 【請求項6】使用されるピラゾール化合物(b)が、3,4−ジメチルピラ
    ゾール、3−メチルピラゾール、4−クロロ−3−メチルピラソール、上記化合
    物のリン酸との付加塩、またはN−ヒドロキシメチル−3,4−ジメチルピラゾ
    ール、またはN−ヒドロキシメチル−4−クロロ−3−メチルピラゾールである
    、請求項1から5のいずれかに記載の変性アスパラギン酸の重縮合体。
  7. 【請求項7】 a)アスパラギン酸、および b)3−メチルピラゾール、3,4−ジメチルピラゾール、4−クロロ−3−メ
    チルピラゾール、これらの化合物のリン酸付加塩からなる群より選択された少な
    くとも1種の化合物を縮合反応に付し、必要により、続いて縮合体のアスパルト
    イミド単位を加水分解してアスパルタート単位またはこれらとアルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属もしくはアンモニウム塩基との塩を形成することで得られる請求
    項1から4のいずれかに記載の変性重縮合体。
  8. 【請求項8】(a)アスパラギン酸、アスパラギン酸とこれと共縮合可能な
    化合物との混合物およびアスパラギン酸の各々のアルカリ金属塩もしくはアンモ
    ニウム塩、および (b)少なくとも1種の硝化阻害剤、特に、ピラゾール化合物を、120から2
    70℃で縮合反応に付すか、または アスパルトイミド単位を含む重縮合体を少なくとも1種のピラゾール化合物と付
    加反応に付し、そして必要により、縮合体のアスパルトイミド単位を加水分解し
    アスパルタート単位を得、必要により、さらにそれらをアルカリ金属、アルカリ
    土類金属もしくはアンモニウム塩基により中性とし、あるいはアスパルタート単
    位またはこれらのアルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩を含む重縮合体と少な
    くとも1種の硝化阻害剤、好ましくはピラゾール化合物を混合することを特徴と
    する、請求項1から7のいずれかに記載の変性アスパラギン酸重縮合体の製造方
    法。
  9. 【請求項9】使用されるピラゾール化合物(b)が3,4−ジメチルピラゾ
    ール、3−メチルピラゾール、4−クロロ−3−メチルピラゾール、上記化合物
    のリン酸付加塩またはN−ヒドロキシメチル−3,4−ジメチルピラゾールまた
    はN−ヒドロキシメチル−4−クロロ−3−メチルピラゾールである、請求項8
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】硝化阻害剤としての、請求項1から7のいずれかに記載の変
    性アスパラギン酸重縮合体の使用。
  11. 【請求項11】硝化阻害の添加剤としての、請求項1から7のいずれかに記
    載された変性アスパラギン酸重縮合体を含む無機質肥料。
  12. 【請求項12】成分調合済肥料としての、アスパラギン酸重縮合体と硝化阻
    害の添加物を含む、無機質肥料。
  13. 【請求項13】施与の時期に施肥するための個々の成分としての、1種以上
    の無機質肥料、1種以上のアスパラギン酸重縮合体および1種以上の硝化阻害剤
    の使用。
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