JP2002514436A - 合成中間体の新規な製造方法 - Google Patents

合成中間体の新規な製造方法

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    • C07D233/80Two oxygen atoms, e.g. hydantoin with hetero atoms or acyl radicals directly attached to ring nitrogen atoms
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    • C12P13/00Preparation of nitrogen-containing organic compounds
    • C12P13/04Alpha- or beta- amino acids

Abstract

(57)【要約】 式(I)及び式(II): 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、化合物の製造に使用される光学活性合成中間体の新規な製造方法に
関する。より特定的には本発明は、α−フェニルアラニン誘導体の鏡像異性的富
化方法に関する。
【0002】 (従来技術) 例えば医学及び農芸化学のような多くの分野で活性化合物は益々複雑になって
おり、1つまたは複数の非対称中心を含むものも極めて多い。これらの市販物質
は大抵の場合にラセミ混合物の形態である。即ち、活性物質中に全ての形態の鏡
像異性体及び/またはジアステレオ異性体が存在している。しかしながら極めて
多くの場合、1つの光学活性形態だけは所望の活性を有しているが、残りの光学
異性体は不活性であったり、もっと悪くすると所望の効果を妨害したり哺乳動物
及び/または環境に危険を生じたりする。従って、所望の異性体だけが得られる
ような化学的または生化学的(例えば酵素的)合成方法の開発が極めて重要であ
る。このような方法としては例えば非対称合成があり、また、出発物質が鏡像異
性体の混合物であるときは、いわゆる鏡像異性的富化方法がある。
【0003】 酵素触媒作用による鏡像異性的富化方法は文献で公知である。これらの文献と
しては例えば、B.Kapteinら(Tetrahedron Asymet
ry,4(6),(1993),1113−1116)があり、この文献には、
ブタの肝リパーゼによるエチルエステルの加水分解が記載されている。しかしな
がら方法の選択性は極めて悪い。即ち、生成物の鏡像体過剰率が十分でない。
【0004】 国際特許公開WO−A−96/12035は、高い鏡像体過剰率を有するカル
ボン酸エステルを製造するために酵素触媒作用を利用した方法を開示している。
使用する触媒は、バクテリア、リパーゼ、プロテアーゼから選択される。この場
合にも、比較的低い鏡像体過剰率が観察され、S形鏡像異性体の場合には特に低
い鏡像体過剰率が観察される。
【0005】 本発明の目的は、高い鏡像体過剰率を有する化合物を得るために酵素触媒作用
を利用する鏡像異性的富化方法を提供することである。
【0006】 本発明の目的は、酵素触媒作用を利用して鏡像異性的に実質的に純粋な化合物
を製造する方法を提供することである。
【0007】 本発明の別の目的は、酵素触媒作用を利用して鏡像異性体混合物から実質的に
純粋なS形鏡像異性体または実質的に純粋なR形鏡像異性体を製造する方法を提
供することである。
【0008】 本発明の別の目的は、エステルの鏡像異性体混合物を出発材料とし酵素触媒作
用を利用して鏡像異性体を富化する方法を提供することである。
【0009】 本発明の別の目的は、エステルの鏡像異性体混合物から鏡像異性的に実質的に
純粋な化合物が高収率で得られるような酵素触媒作用を利用した鏡像異性的富化
方法を提供することである。
【0010】 これらのすべての目的は以下に記載の本発明方法によって全面的または部分的
に達成され得ることがここに知見された。
【0011】 (発明の概要) 本発明は、α−フェニルアラニンエステルの鏡像異性体混合物を未精製または
部分精製もしくは完全精製された酵素から成る酵素触媒に接触させることを特徴
とする、α−フェニルアラニンエステルの鏡像異性体の新規な富化方法を提供す
る。これらの酵素は遊離状態でまたは有機もしくは無機の支持体に吸収もしくは
固定させた状態で当業者に公知の方法によって使用され得る。
【0012】 本発明によって得られる鏡像異性的に実質的に純粋な化合物は治療または農業
に有用なキラル活性物質を製造するための合成中間体として使用され得る。例え
ば、α−フェニルアラニンエステルの鏡像異性体は、欧州特許公開EP−A−0
629616に記載された幾つかの2−イミダゾリン−5−オン及び2−イミダ
ゾリン−5−チオン殺真菌剤を製造するための中間体として使用される。
【0013】 (詳細な説明) 従って本発明は、式(I)及び(II):
【0014】
【化3】 〔式中、Alkは、炭素原子数1−6の直鎖状または分枝状アルキル基、例えば
、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、
イソ−プロピル、イソ−ブチル、イソ−ペンチル、イソ−ヘキシル、terti
o−ブチル、tertio−ペンチル、tertio−ヘキシル、ネオ−ペンチ
ルまたはネオ−ヘキシルを表す〕で示される鏡像異性的に実質的に純粋なα−フ
ェニルアラニンエステルの新規な製造方法であって、α−フェニルアラニンエス
テルの鏡像異性体混合物を、遊離形態または吸収もしくは固定された形態のリパ
ーゼ、エステラーゼまたはプロテアーゼに接触させることを特徴とする方法に関
する。
【0015】 鏡像異性体混合物なる用語は、式(A):
【0016】
【化4】 〔式中、Alkは、式(I)及び(II)と同義の炭素原子数1−6の直鎖状ま
たは分枝状アルキル基を表し、*記号はエステルの非対称中心を表す〕で示され
るα−フェニルアラニンエステルの式(I)のS形異性体と式(II)のR形異
性体とを等しい割合または等しくない割合で含む混合物を意味する。
【0017】 本発明方法によって、S配置(式(I)のエステル)またはR配置(式(II
)のエステル)をもつ実質的に純粋な鏡像異性体が得られる。
【0018】 “実質的に純粋な”という表現は、考察される鏡像異性体の鏡像体過剰率が8
0%を上回る値、より特定的には90%を上回る値であることを意味する。本発
明方法に使用される幾つかの酵素はまた、100%の鏡像体過剰率を達成し得る
。この場合には、得られた鏡像異性体が純粋であり、他方の形態の鏡像異性体は
検出されない。
【0019】 鏡像体過剰率なる用語は、所望されない鏡像異性体に対する所望の鏡像異性体
の割合を意味する。
【0020】 この比は以下の等式:
【0021】
【数1】 〔式中、 %e.e.(S)はS形鏡像異性体の鏡像体過剰率を表し、 %e.e.(R)はR形鏡像異性体の鏡像体過剰率を表し、 〔S〕はS形異性体の濃度を表し、 〔R〕はR形異性体の濃度を表す〕によって計算される。
【0022】 本発明方法では、酵素、特にリパーゼ、エステラーゼ及びプロテアーゼを使用
する。
【0023】 プロテアーゼを使用した場合には上記に定義の式(I)のS形鏡像異性体が得
られる。リパーゼまたはエステラーゼを使用した場合には上記に定義の式(II
)のR形鏡像異性体が得られる。
【0024】 本発明方法に好適な酵素は特に市場で入手可能な以下の酵素から選択される:
【0025】
【表1】
【0026】 プロテアーゼとしては、アスペルギルス(aspergillus)のプロテ
アーゼ(例えば、AmanoのプロザイムまたはSigmaのプロテアーゼP4
032)、BoehringerまたはNovoのズブチリシン、Novoのバ
イオフィード(Biofeed)及びトリプシンが好ましい。
【0027】 リパーゼ及びエステラーゼとしては、BoehringerのキラザイムL2
、L5、L7及びE1のようなリパーゼ並びにAmanoのリパーゼPLEが特
に好ましい。
【0028】 本発明方法には、鏡像異性体の2つの形態の各々にそれぞれ特異的なアスペル
ギルスのプロテアーゼまたはブタのリパーゼもしくはエステラーゼの使用が特に
好ましい。
【0029】 アスペルギルスのプロテアーゼは上記の定義の式(I)のS形異性体に特異的
であり、そのうちでも本発明方法に特に好ましいプロテアーゼはAmano社の
プロザイムである。
【0030】 ブタのリパーゼ及びエステラーゼは上記に定義の式(II)のR形鏡像異性体
に特異的である。
【0031】 従って、本発明の鏡像異性体富化方法は上記に定義の式(A)のエステル混合
物を触媒量の酵素に接触させる処理から成る。上記に定義の式(I)のS形鏡像
異性体が所望されるときは酵素をプロテアーゼから選択し、上記に定義の式(I
I)のR形鏡像異性体を所望する場合には酵素をリパーゼまたはエステラーゼか
ら選択する。
【0032】 この反応は、生体触媒反応を専門とする当業者に公知であり、特に“Chem
ical Abstracts”のような文献及びコンピューターのデータベー
スから周知の種々の多様な条件下で行うことができる。
【0033】 方法は一般には5−10の範囲のpHを有する媒体中で行う。好ましいpHは
、酵素の提供業者によって規定された最適pHである。
【0034】 反応温度は一般には4℃から70℃の範囲の温度である。好ましい温度は、酵
素の提供業者によって規定された最適温度である。
【0035】 反応持続時間は変換率に直接の影響を与える。反応温度及び使用酵素の種類次
第で反応時間は一般には1−120時間、好ましくは10−60時間である。
【0036】 本文に示したpH、温度及び反応持続時間の値は一般的に定められた値であり
、勿論、特定反応の各々に応じて適当な処理条件が選択される。
【0037】 本発明方法は、水の存在下または非存在下、1種または複数の溶媒の存在下ま
たは非存在下、水と1種または複数の溶媒との存在下、のいずれの条件下で行わ
れてもよい。一般的にこれらの溶媒は、酵素活性に相容性でありかつ式(A)の
エステルを可溶化する溶媒から選択される。本発明によれば、これらの溶媒が芳
香族溶媒から選択されるのが好ましい。より好ましくは、溶媒が例えばトルエン
またはモノクロロベンゼンである。
【0038】 水の量に対する溶媒の使用量の容量比は一般には5%−90%、好ましくは2
0%−80%である。
【0039】 上記に記載の方法においては一般的に、酵素と鏡像異性体混合物とが均質相ま
たは不均質相のいずれでもよい。
【0040】 本発明方法の変形実施態様では、例えばK.H.Leeら,J.Chem.T
ech.Biotechnol.,54,(1992),375−382に記載
の方法のような当業者に公知の方法に従って支持体に固定された酵素を対応する
適正量で使用する。
【0041】 本発明方法によって得られる上記に定義の式(I)及び(II)のエステルの
特に重要な用途は、治療または農業に特に有用なキラル活性物質を製造するため
の合成中間体として使用することである。
【0042】 例えば、式(I)及び(II)のエステルを、欧州特許公開EP−A−062
9616に記載された式(F):
【0043】
【化5】 で示される幾つかの2−イミダゾリン−5−オン及び2−イミダゾリン−5−チ
オン殺真菌剤を製造するための中間体として使用する。
【0044】 式F中の、 ・Rはフェニル基を表し、Rはメチル基を表し; ・Wは酸素原子もしくはイオウ原子または基S=Oを表し; ・Mは酸素原子もしくはイオウ原子または任意にハロゲン化されたCH基を
表し; ・pは0または1の整数を表し; ・Rは: −pが0または(M)がCH基のときは、水素または任意にハロゲン化
されたC−Cアルキル基を表し; −(M)が酸素原子もしくはイオウ原子を表すときは、任意にハロゲン化
されたC−Cアルキル基を表し; ・Rは: −水素原子; −炭素原子数1−6のアルキル基; −炭素原子数2−6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロア
ルキル、シアノアルキル、チオシアナトアルキル、アルケニルまたはアルキニル
基; −炭素原子数3−6のジアルキルアミノアルキル、アルコキシカルボニルア
ルキルまたはN−アルキルカルバモイルアルキル; −炭素原子数4−8のN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基; −Rから選択された1−3個の基で任意に置換されたアリール基、例えば
フェニル、ナフチル、チエニル、フリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル
、ピラジニル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、キノリニル、イソキノリニルま
たはメチレンジオキシフェニル; −アリールアルキル、アリールオキシアルキル、アリールチオアルキルまた
はアリールスルホニルアルキルを表し、ここにアリール及びアルキルなる用語は
前記の定義と同義であり; ・Rは: −水素、または、炭素原子数1−6のアルキル、ハロアルキル、アルキルス
ルホニル、ハロアルキルスルホニル基; −炭素原子数2−6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アシル
、アルケニル、アルキニル、ハロアシル、アルコキシカルボニル、ハロアルコキ
シカルボニル、アルコキシアルキルスルホニル、シアノアルキルスルホニル基; −炭素原子数3−6のアルコキシアルコキシカルボニル、アルキルチオアル
コキシカルボニル、シアノアルコキシカルボニル基; −ホルミル基、または、炭素原子数3−6のシクロアルキル、アルコキシア
シル、アルキルチオアシル、シアノアシル、アルケニルカルボニル、アルキニル
カルボニル基; −炭素原子数4−8のシクロアルキルカルボニル基; −Rから選択された1−3個の基で任意に置換されたフェニル;アリール
アルキルカルボニル基特にフェニルアセチル及びフェニルプロピオニル、アリー
ルカルボニル特にベンゾイル、チエニルカルボニル、フリルカルボニル、ピリジ
ルカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、フルフリルオキシカルボニル、テト
ラヒドロフルフリルオキシカルボニル、チエニルメトキシカルボニル、ピリジル
メトキシカルボニル、フェニル基がRから選択された1−3個の基で任意に置
換されたフェノキシカルボニル若しくはフェニルチオールカルボニル、アルキル
チオールカルボニル、ハロアルキルチルカルボニル、アルコキシアルキルチオー
ルカルボニル、シアノアルキルチオールカルボニル、ベンジルチオールカルボニ
ル、フルフリルチオールカルボニル、テトラヒドロフルフリルチオールカルボニ
ル、チエニルメチルチオールカルボニル、ピリジルメチルチオールカルボニルま
たはアリールスルホニル; −以下の置換基によって任意にモノまたはジ置換されたカルバモイル基: −炭素原子数1−6のアルキルまたはハロアルキル基; −炭素原子数3−6のシクロアルキル、アルケニルまたはアルキニル基; −炭素原子数2−6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキルまたは
シアノアルキル基;または −1−3個の基Rによって任意に置換されたフェニル; −以下の置換基によって任意にモノまたはジ置換されたスルファモイル基: −炭素原子数1−6のアルキルまたはハロアルキル基; −炭素原子数3−6のシクロアルキル、アルケニルまたはアルキニル基; −炭素原子数2−6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキルまたは
シアノアルキル基;または −1−3個の基Rによって任意に置換されたフェニル; −炭素原子数3−8のアルキルチオアルキルスルホニル基または炭素原子数
3−7のシクロアルキルスルホニル基を表すか;または、 −RとRとが結合窒素原子と共に、炭素原子数1−3のアルキル基で任
意に置換されたピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノまたはピペラジノ基を形成
しており; ・Rは: −ハロゲン原子; −炭素原子数1−6のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキ
シ、アルキルチオ、ハロアルキルチオまたはアルキルスルホニル基; −炭素原子数3−6のシクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルケニルオ
キシ、アルキニルオキシ、アルケニルチオ、アルキニルチオ基; −ニトロまたはシアノ基; −炭素原子数1−6のアルキルもしくはアシル基または炭素原子数2−6の
アルコキシカルボニル基で任意にモノ置換またはジ置換されたアミノ基;または
、 −Rから選択された同じまたは異なる1−3個の基で任意に置換されたフ
ェニル、フェノキシまたピリジルオキシ基を表し; ・Rは: −フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選択されたハロゲン原子; −炭素原子数1−6のアルキル基; −炭素原子数1−6のアルコキシまたはアルキルチオ基; −炭素原子数1−6のハロアルコキシまたハロアルキルチオ基;または、 −ニトリルまたはニトロ基を表す。
【0045】 式(A)の化合物の製造方法は例えば以下のスキームによって示される:
【0046】
【化6】
【0047】 上記のスキーム中の、基Alk、R、R、R、R、R、M、p及び
Wは前記と同義であり、Rはヒドロキシ基、炭素原子数1−6のアルコキシ基、
ベンジルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基もしくはジアルキルアミノ基、
炭素原子数1−6のアルキルアミノ基を表し、Xは、塩素、臭素及びヨウ素から
選択されたハロゲン原子またはスルフェートもしくはアルキルスルホニルオキシ
もしくはアリールスルホニルオキシ基のような離脱基を表す。
【0048】 前出のスキーム中の、 −段階(i)は本文中の以下の記載に例示された本発明の方法であり、 −段階(a)は従来の鹸化段階であり、 −段階(b)、(c)及び(d)は国際特許WO−98/03490に記載さ
れた処理であり(該特許の詳細な記載内容は参照によって本発明に含まれるもの
とする)、 −段階(e)は欧州特許公開EP−A−0629616に記載された処理であ
る(該特許の詳細な記載内容は参照によって本発明に含まれるものとする)。
【0049】 勿論、基Rが基Oalkを表すときは、段階(a)及び(b)は不要であり、
全体的合成スキームでは利用され得ない。
【0050】 式(I)及び(II)の中間体を利用して式(A)のアミノ酸から式(F)の
化合物を得る全体的合成方法は新規であり、従って本発明の範囲に包含される。
【0051】 本発明による鏡像異性的富化方法の使用を以下の代表的実施例によって説明す
るが、本発明の特徴はこれらの実施例に全く限定されない。
【0052】 実施例1 磁気撹拌している材料計量管に、250mgのアスペルギルスのプロテアーゼ
(Amanoのプロザイム6)、及び、50mMのα−フェニルアラニンメチル
エステルのラセミ混合物を含有する5mlの100mMのリン酸塩バッファを順
次導入する。
【0053】 30℃で17時間の反応後、残留エステルの鏡像体過剰率をキラルHPLC(
高圧液体クロマトグラフィー)で測定する。残留エステルのS配置鏡像体過剰率
は99.4%である。
【0054】 実施例2−5 Amanoのプロザイム6の代わりに別の酵素をプロテアーゼとして使用して
上記の実施例1の手順で処理すると以下の結果が得られる。
【0055】
【表2】
【0056】 実施例6 磁気撹拌している材料計量管に、0.2gのプロテアーゼ(プロザイム)、2
.5mlの100mM(pH7)のリン酸塩バッファ、2.5mlのトルエン、
及び、0.223gのα−フェニルアラニンメチルエステルのラセミ混合物を順
次導入する。
【0057】 30℃で120時間の反応後、有機相を回収して蒸発させる。残留メチルエス
テルをキラルHPLCの溶出剤に入れ、次いでAGPカラムに注入する。残留エ
ステルのS配置鏡像体過剰率は80%である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月22日(2000.5.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 〔式中、Alkは炭素原子数1〜6の直鎖状または分枝状アルキル基を表す〕で
示される鏡像異性的に実質的に純粋なα−フェニルアラニンエステルの製造方法
【化2】 によって示される式(F)の化合物の製造方法であって、 スキーム中の、 ・Rはフェニル基を表し、Rはメチル基を表し; ・Wは酸素原子もしくはイオウ原子または基S=Oを表し; ・Mは酸素原子もしくはイオウ原子または任意にハロゲン化されたCH基を
表し; ・pは0または1の整数を表し; ・Rは: −pが0または(M)がCH基のときは、水素または任意にハロゲン化
されたC−Cアルキル基を表し; −(M)が酸素原子もしくはイオウ原子のときは、任意にハロゲン化され
たC−Cアルキル基を表し; ・Rは: −水素原子; −炭素原子数1〜6のアルキル基; −炭素原子数2〜6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロア
ルキル、シアノアルキル、チオシアナトアルキル、アルケニルまたはアルキニル
基; −炭素原子数3〜6のジアルキルアミノアルキル、アルコキシカルボニルア
ルキルまたはN−アルキルカルバモイルアルキル基; −炭素原子数4〜8のN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基; −Rから選択された1〜3個の基で任意に置換されたアリール基、例えば
フェニル、ナフチル、チエニル、フリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル
、ピラジニル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、キノリニル、イソキノリニルま
たはメチレンジオキシフェニル;または、 −アリールアルキル、アリールオキシアルキル、アリールチオアルキルまた
はアリールスルホニルアルキル基を表し、ここにアリール及びアルキルなる用語
は前記の定義と同義であり; ・Rは: −水素、または、炭素原子数1〜6のアルキル、ハロアルキル、アルキルス
ルホニル、ハロアルキルスルホニル基; −炭素原子数2〜6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アシル
、アルケニル、アルキニル、ハロアシル、アルコキシカルボニル、ハロアルコキ
シカルボニル、アルコキシアルキルスルホニル、シアノアルキルスルホニル基; −炭素原子数3〜6のアルコキシアルコキシカルボニル、アルキルチオアル
コキシカルボニル、シアノアルコキシカルボニル基; −ホルミル基、または、炭素原子数3〜6のシクロアルキル、アルコキシア
シル、アルキルチオアシル、シアノアシル、アルケニルカルボニル、アルキニル
カルボニル基; −炭素原子数4〜8のシクロアルキルカルボニル基; −Rから選択された1〜3個の基で任意に置換されたフェニル;アリール
アルキルカルボニル基特にフェニルアセチル及びフェニルプロピオニル、アリー
ルカルボニル特にベンゾイル、チエニルカルボニル、フリルカルボニル、ピリジ
ルカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、フルフリルオキシカルボニル、テト
ラヒドロフルフリルオキシカルボニル、チエニルメトキシカルボニル、ピリジル
メトキシカルボニル、フェニル基がRから選択された1〜3個の基で任意に置
換されたフェノキシカルボニル若しくはフェニルチオールカルボニル、アルキル
チオールカルボニル、ハロアルキルチオールカルボニル、アルコキシアルキルチ
オールカルボニル、シアノアルキルチオールカルボニル、ベンジルチオールカル
ボニル、フルフリルチオールカルボニル、テトラヒドロフルフリルチオールカル
ボニル、チエニルメチルチオールカルボニル、ピリジルメチルチオールカルボニ
ルまたはアリールスルホニル; −以下の置換基によって任意にモノまたはジ置換されたカルバモイル基: −炭素原子数1〜6のアルキルまたはハロアルキル基; −炭素原子数3〜6のシクロアルキル、アルケニルまたはアルキニル基; −炭素原子数2〜6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキルまたは
シアノアルキル基;または −1〜3個の基Rによって任意に置換されたフェニル; −以下の置換基によって任意にモノまたはジ置換されたスルファモイル基: −炭素原子数1〜6のアルキルまたはハロアルキル基; −炭素原子数3〜6のシクロアルキル、アルケニルまたはアルキニル基; −炭素原子数2〜6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキルまたは
シアノアルキル基;または −1〜3個の基Rによって任意に置換されたフェニル; −炭素原子数3〜8のアルキルチオアルキルスルホニル基または炭素原子数
3〜7のシクロアルキルスルホニル基を表すか;または、 −RとRとが結合窒素原子と共に、炭素原子数1〜3のアルキル基で任
意に置換されたピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノまたはピペラジノ基を形成
しており; ・Rは: −ハロゲン原子; −炭素原子数1〜6のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキ
シ、アルキルチオ、ハロアルキルチオまたはアルキルスルホニル基; −炭素原子数3〜6のシクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルケニルオ
キシ、アルキニルオキシ、アルケニルチオ、アルキニルチオ基; −ニトロまたはシアノ基; −炭素原子数1〜6のアルキルもしくはアシル基または炭素原子数2〜6の
アルコキシカルボニル基で任意にモノ置換またはジ置換されたアミノ基;または
、 −Rから選択された同じまたは異なる1〜3個の基で任意に置換されたフ
ェニル、フェノキシまたピリジルオキシ基を表し; ・Rは: −フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選択されたハロゲン原子; −炭素原子数1〜6のアルキル基; −炭素原子数1〜6のアルコキシまたはアルキルチオ基; −炭素原子数1〜6のハロアルコキシまたハロアルキルチオ基;または、 −ニトリルまたはニトロ基を表し; ・Rは、ヒドロキシ基、炭素原子数1〜6のアルコキシ基、ベンジルオキシ基
、アミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基、または、炭素原子数1
〜6のアルキルアミノ基を表し; ・Xは、塩素、臭素及びヨウ素から選択されたハロゲン原子、または、スルフ
ェート、アルキルスルホニルオキシもしくはアリールスルホニルオキシ基のよう
な離脱基を表し; ・Alkは請求項1と同義であり、 スキーム中の、 −段階(i)は請求項1から25のいずれか一項に記載の式(I)及び(II
)の鏡像異性的に実質的に純粋なα−フェニルアラニンエステルの製造方法であ
り; −段階(a)は従来の鹸化段階であり; −段階(b)、(c)、(d)及び(e)は本文の記載と同義であることを特
徴とする方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 国際特許公開WO−A−96/12035は、高い鏡像体過剰率を有するカル
ボン酸エステルを製造するために酵素触媒作用を利用した方法を開示している。
使用する触媒は、バクテリア、リパーゼ、プロテアーゼから選択される。この場
合にも、比較的低い鏡像体過剰率が観察され、S形鏡像異性体の場合には特に低
い鏡像体過剰率が観察される。米国特許US5,552,318は、酵素を利用 したDL−ホモフェニルアラニンのエチルエステルの富化方法を記載しているが 、観察された鏡像体過剰率に極めてばらつきがある。最後に、欧州特許出願EP 178553は、α−キモトリプシンの作用によるアミノ酸の鏡像異性的富化方 法を記載している
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】 式(F)の化合物の製造方法は例えば以下のスキームによって示される:
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】
【化3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】 上記のスキーム中の、基Alk、R、R、R、R、R、M、p及び
Wは前記と同義であり、Rはヒドロキシ基、炭素原子数1−6のアルコキシ基、
ベンジルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基もしくはジアルキルアミノ基、
炭素原子数1−6のアルキルアミノ基を表し、Xは、塩素、臭素及びヨウ素から
選択されたハロゲン原子またはスルフェートもしくはアルキルスルホニルオキシ
もしくはアリールスルホニルオキシ基のような離脱基を表す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】 前出のスキーム中の、 −段階(i)は以下の記載に例示された本発明の方法であり、 −段階(a)は従来の鹸化段階であり、 −段階(b)は従来のエステル化反応であり、 −段階(c)は、例えば国際特許出願WO98/03490に記載されている
ような、塩基性媒体中で二硫化炭素を添加する当業者に公知の環化反応であり、 −段階(d)は、例えば国際特許出願WO98/03490に記載されている
ような、触媒(例えば第三アミン)の存在下で式N(R)−NHのアミ
ンを添加する段階であり、 −最終段階(e)は、式R−Xの化合物の添加によって対応する−S−R を含む化合物を生成し、次いで任意に従来技術によって酸化してイオウ原子を種
々の酸化度に酸化させるかまたは式R−OHの化合物で処理して対応する−O
−Rを含む化合物を得る段階を表す。これらの種々の反応は、当業者に公知で
あり、例えば欧州特許出願公開EP−A−0629616に記載されている。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月23日(2000.5.23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】 30℃で120時間の反応後、有機相を回収して蒸発させる。残留メチルエス
テルをキラルHPLCの溶出剤に入れ、次いでAGPカラム(Interchi )に注入する。残留エステルのS配置鏡像体過剰率は80%である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月11日(2000.8.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 〔式中、Alkは炭素原子数1〜6の直鎖状または分枝状アルキル基を表す〕で
示される鏡像異性的に実質的に純粋なα−フェニルアラニンエステルの製造方法
【化2】 によって示される式(F)の化合物の製造方法であって、 スキーム中の、 ・Rはフェニル基を表し、Rはメチル基を表し; ・Wは酸素原子もしくはイオウ原子または基S=Oを表し; ・Mは酸素原子もしくはイオウ原子または任意にハロゲン化されたCH基を
表し; ・pは0または1の整数を表し; ・Rは: −pが0または(M)がCH基のときは、水素または任意にハロゲン化
されたC−Cアルキル基を表し; −(M)が酸素原子もしくはイオウ原子のときは、任意にハロゲン化され
たC−Cアルキル基を表し; ・Rは: −水素原子; −炭素原子数1〜6のアルキル基; −炭素原子数2〜6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロア
ルキル、シアノアルキル、チオシアナトアルキル、アルケニルまたはアルキニル
基; −炭素原子数3〜6のジアルキルアミノアルキル、アルコキシカルボニルア
ルキルまたはN−アルキルカルバモイルアルキル; −炭素原子数4〜8のN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基; −Rから選択された1−3個の基で任意に置換されたアリール基、例えば
フェニル、ナフチル、チエニル、フリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル
、ピラジニル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、キノリニル、イソキノリニルま
たはメチレンジオキシフェニル; −アリールアルキル、アリールオキシアルキル、アリールチオアルキルまた
はアリールスルホニルアルキルを表し、ここにアリール及びアルキルなる用語は
前記の定義と同義であり; ・Rは: −水素、または、炭素原子数1〜6のアルキル、ハロアルキル、アルキルス
ルホニル、ハロアルキルスルホニル基; −炭素原子数2〜6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アシル
、アルケニル、アルキニル、ハロアシル、アルコキシカルボニル、ハロアルコキ
シカルボニル、アルコキシアルキルスルホニル、シアノアルキルスルホニル基; −炭素原子数3〜6のアルコキシアルコキシカルボニル、アルキルチオアル
コキシカルボニル、シアノアルコキシカルボニル基; −ホルミル基、または、炭素原子数3−6のシクロアルキル、アルコキシア
シル、アルキルチオアシル、シアノアシル、アルケニルカルボニル、アルキニル
カルボニル基; −炭素原子数4〜8のシクロアルキルカルボニル基; −Rから選択された1〜3個の基で任意に置換されたフェニル;アリール
アルキルカルボニル基特にフェニルアセチル及びフェニルプロピオニル、アリー
ルカルボニル特にベンゾイル、チエニルカルボニル、フリルカルボニル、ピリジ
ルカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、フルフリルオキシカルボニル、テト
ラヒドロフルフリルオキシカルボニル、チエニルメトキシカルボニル、ピリジル
メトキシカルボニル、フェニル基がRから選択された1−3個の基で任意に置
換されたフェノキシカルボニル若しくはフェニルチオールカルボニル、アルキル
チオールカルボニル、ハロアルキルチオールカルボニル、アルコキシアルキルチ
オールカルボニル、シアノアルキルチオールカルボニル、ベンジルチオールカル
ボニル、フルフリルチオールカルボニル、テトラヒドロフルフリルチオールカル
ボニル、チエニルメチルチオールカルボニル、ピリジルメチルチオールカルボニ
ルまたはアリールスルホニル; −以下の置換基によって任意にモノまたはジ置換されたカルバモイル基: −炭素原子数1〜6のアルキルまたはハロアルキル基; −炭素原子数3〜6のシクロアルキル、アルケニルまたはアルキニル基; −炭素原子数2〜6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキルまたは
シアノアルキル基;または −1〜3個の基Rによって任意に置換されたフェニル; −以下の置換基によって任意にモノまたはジ置換されたスルファモイル基: −炭素原子数1〜6のアルキルまたはハロアルキル基; −炭素原子数3〜6のシクロアルキル、アルケニルまたはアルキニル基; −炭素原子数2〜6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキルまたは
シアノアルキル基;または、 −1〜3個の基Rによって任意に置換されたフェニル; −炭素原子数3〜8のアルキルチオアルキルスルホニル基または炭素原子数
3〜7のシクロアルキルスルホニル基を表すか;または、 −RとRとが結合窒素原子と共に、炭素原子数1〜3のアルキル基で任
意に置換されたピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノまたはピペラジノ基を形成
しており; ・Rは: −ハロゲン原子; −炭素原子数1〜6のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキ
シ、アルキルチオ、ハロアルキルチオまたはアルキルスルホニル基; −炭素原子数3〜6のシクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルケニルオ
キシ、アルキニルオキシ、アルケニルチオ、アルキニルチオ基; −ニトロまたはシアノ基; −炭素原子数1〜6のアルキルもしくはアシル基または炭素原子数2〜6の
アルコキシカルボニル基で任意にモノ置換またはジ置換されたアミノ基;または
、 −Rから選択された同じまたは異なる1〜3個の基で任意に置換されたフ
ェニル、フェノキシまたピリジルオキシ基を表し; ・Rは: −フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選択されたハロゲン原子; −炭素原子数1〜6のアルキル基; −炭素原子数1〜6のアルコキシまたはアルキルチオ基; −炭素原子数1〜6のハロアルコキシまたハロアルキルチオ基;または、 −ニトリルまたはニトロ基を表し; ・Rは、ヒドロキシ基、炭素原子数1〜6のアルコキシ基、ベンジルオキシ基
、アミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基、または、炭素原子数1
〜6のアルキルアミノ基を表し; ・Xは、塩素、臭素及びヨウ素から選択されたハロゲン原子、または、スルフ
ェート、アルキルスルホニルオキシもしくはアリールスルホニルオキシ基のよう
な離脱基を表し; ・Alkは請求項1と同義であり、 スキーム中の、 −段階(i)は請求項1から25のいずれか一項に記載の式(I)及び(II
)の鏡像異性的に実質的に純粋なα−フェニルアラニンエステルの製造方法であ
り; −段階(a)は従来の鹸化段階であり; −段階(b)は従来のエステル化反応であり、 −段階(c)は塩基性媒体中で二硫化炭素を添加する当業者に公知の環化反応
であり、 −段階(d)は触媒の存在下で式N(R)−NHのアミンを添加する
段階であり、 −最終段階(e)は、式R−Xの化合物の添加によって対応する−S−R を含む化合物を生成し、次いで任意に従来技術によって酸化してイオウ原子を種
々の酸化度に酸化させるかまたは式R−OHの化合物で処理して対応する−O
−Rを含む化合物を得る段階を表すことを特徴とする方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 (詳細な説明) 従って本発明は、式(I)及び(II):
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【化3】 〔式中、Alkは、炭素原子数1−6の直鎖状または分枝状アルキル基、例えば
、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、
イソ−プロピル、イソ−ブチル、イソ−ペンチル、イソ−ヘキシル、terti
o−ブチル、tertio−ペンチル、tertio−ヘキシル、ネオ−ペンチ
ルまたはネオ−ヘキシルを表す〕で示される鏡像異性的に実質的に純粋なα−フ
ェニルアラニンエステルの新規な製造方法であって、α−フェニルアラニンエス
テルの鏡像異性体混合物を、遊離形態または吸収もしくは固定された形態のPL E酵素(ブタ肝エステラーゼ)以外の リパーゼ、エステラーゼまたはプロテアー
ゼに接触させることを特徴とする方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【表1】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 プロテアーゼとしては、アスペルギルス(aspergillus)のプロテ
アーゼ(例えば、AmanoのプロザイムまたはSigmaのプロテアーゼP4
032)、BoehringerまたはNovoのズブチリシン、Novoのバ
イオフィード(Biofeed)及びトリプシンが好ましい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 リパーゼ及びエステラーゼとしては、BoehringerのキラザイムL2
、L5、L7及びE1のようなリパーゼが特に好ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 233/84 C07D 233/84 233/86 233/86 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,Z W Fターム(参考) 4B064 AE29 CA21 CB03 CC03 CC05 CC06 CC07 CD13 CD27 DA01 4C086 BC38 GA16 NA03 ZB35

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−フェニルアラニンエステルの鏡像異性体混合物をリパー
    ゼ、プロテアーゼまたはエステラーゼのような酵素に接触させることを特徴とす
    る、式(I)及び(II): 【化1】 〔式中、Alkは炭素原子数1〜6の直鎖状または分枝状アルキル基を表す〕で
    示される鏡像異性的に実質的に純粋なα−フェニルアラニンエステルの製造方法
  2. 【請求項2】 “Alk”がメチル基を表すことを特徴とする請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 “Alk”がエチル基を表すことを特徴とする請求項1に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 鏡像異性的に実質的に純粋なエステルがS配置を有しており
    、使用される酵素がプロテアーゼであることを特徴とする請求項1から3のいず
    れか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 プロテアーゼが、バイオフィード、プロザイム、ズブチリシ
    ン、ズブチリシンA、トリプシン、プロテアーゼPS、P5147及びP403
    2から選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 プロテアーゼが、アスペルギルスのプロテアーゼ即ちプロザ
    イムもしくはプロテアーゼP4032、またはズブチリシン、またはバイオフィ
    ードまたはトリプシンであることを特徴とする請求項4または5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 プロテアーゼがプロザイムであることを特徴とする請求項4
    から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 鏡像異性的に実質的に純粋なエステルがR配置であり、使用
    される酵素がリパーゼまたはエステラーゼであることを特徴とする請求項1から
    3のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 リパーゼまたはエステラーゼが、リゾープスのリパーゼA、
    リパーゼCE、キラザイムE1、キラザイムL1、キラザイムL2、キラザイム
    L3、キラザイムL4、キラザイムL5、キラザイムL6、キラザイムL7、キ
    ラザイムL8、リパーゼGC、L3001、L3126、膵リパーゼL115P
    及びリパーゼPLEから選択されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 リパーゼまたはエステラーゼが、キラザイムL2、L5、
    L7及びE1並びにリパーゼPLEから選択されることを特徴とする請求項8ま
    たは9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 実質的に純粋な鏡像異性体が80%を上回る鏡像体過剰率
    で得られることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 鏡像体過剰率が90%を上回る値であることを特徴とする
    請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 使用される酵素が未精製であるかまたは部分精製もしくは
    完全精製されていることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 反応媒体が均質相であることを特徴とする請求項1から1
    3のいずれか一項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 反応媒体が不均質相であることを特徴とする請求項1から
    13のいずれか一項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 酵素が反応媒体中で遊離していることを特徴とする請求項
    1から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 酵素が支持体に固定されていることを特徴とする請求項1
    から15のいずれか一項に記載の方法。
  18. 【請求項18】 反応媒体が5〜10の範囲のpHを有することを特徴とす
    る請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 反応温度が4℃から70℃の範囲であることを特徴とする
    請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 反応時間が1時間から120時間の範囲であることを特徴
    とする請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 【請求項21】 反応時間が10時間から60時間の範囲であることを特徴
    とする請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 【請求項22】 反応媒体が1種または複数の芳香族溶媒を含むことを特徴
    とする請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 【請求項23】 溶媒がトルエンまたはモノクロロベンゼンであることを特
    徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載の式(I)のエステルのS形鏡像異性体を
    得るための完全精製または部分精製されたプロテアーゼ型酵素の使用。
  25. 【請求項25】 請求項1に記載の式(I)のエステルのS形鏡像異性体を
    得るためにプロテアーゼとして使用されるプロザイムの使用。
  26. 【請求項26】 反応スキーム: 【化2】 によって示される式(A)の化合物の製造方法であって、 スキーム中の、 ・Rはフェニル基を表し、Rはメチル基を表し; ・Wは酸素原子もしくはイオウ原子または基S=Oを表し; ・Mは酸素原子もしくはイオウ原子または任意にハロゲン化されたCH基を
    表し; ・pは0または1の整数を表し; ・Rは: −pが0または(M)がCH基のときは、水素または任意にハロゲン化
    されたC−Cアルキル基を表し; −(M)が酸素原子もしくはイオウ原子のときは、任意にハロゲン化され
    たC−Cアルキル基を表し; ・Rは: −水素原子; −炭素原子数1〜6のアルキル基; −炭素原子数2〜6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロア
    ルキル、シアノアルキル、チオシアナトアルキル、アルケニルまたはアルキニル
    基; −炭素原子数3〜6のジアルキルアミノアルキル、アルコキシカルボニルア
    ルキルまたはN−アルキルカルバモイルアルキル基; −炭素原子数4〜8のN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基; −Rから選択された1〜3個の基で任意に置換されたアリール基、例えば
    フェニル、ナフチル、チエニル、フリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル
    、ピラジニル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、キノリニル、イソキノリニルま
    たはメチレンジオキシフェニル;または、 −アリールアルキル、アリールオキシアルキル、アリールチオアルキルまた
    はアリールスルホニルアルキル基を表し、ここにアリール及びアルキルなる用語
    は前記の定義と同義であり; ・Rは: −水素、または、炭素原子数1〜6のアルキル、ハロアルキル、アルキルス
    ルホニル、ハロアルキルスルホニル基; −炭素原子数2〜6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アシル
    、アルケニル、アルキニル、ハロアシル、アルコキシカルボニル、ハロアルコキ
    シカルボニル、アルコキシアルキルスルホニル、シアノアルキルスルホニル基; −炭素原子数3〜6のアルコキシアルコキシカルボニル、アルキルチオアル
    コキシカルボニル、シアノアルコキシカルボニル基; −ホルミル基、または、炭素原子数3〜6のシクロアルキル、アルコキシア
    シル、アルキルチオアシル、シアノアシル、アルケニルカルボニル、アルキニル
    カルボニル基; −炭素原子数4〜8のシクロアルキルカルボニル基; −Rから選択された1〜3個の基で任意に置換されたフェニル;アリール
    アルキルカルボニル基特にフェニルアセチル及びフェニルプロピオニル、アリー
    ルカルボニル特にベンゾイル、チエニルカルボニル、フリルカルボニル、ピリジ
    ルカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、フルフリルオキシカルボニル、テト
    ラヒドロフルフリルオキシカルボニル、チエニルメトキシカルボニル、ピリジル
    メトキシカルボニル、フェニル基がRから選択された1〜3個の基で任意に置
    換されたフェノキシカルボニル若しくはフェニルチオールカルボニル、アルキル
    チオールカルボニル、ハロアルキルチオールカルボニル、アルコキシアルキルチ
    オールカルボニル、シアノアルキルチオールカルボニル、ベンジルチオールカル
    ボニル、フルフリルチオールカルボニル、テトラヒドロフルフリルチオールカル
    ボニル、チエニルメチルチオールカルボニル、ピリジルメチルチオールカルボニ
    ルまたはアリールスルホニル; −以下の置換基によって任意にモノまたはジ置換されたカルバモイル基: −炭素原子数1〜6のアルキルまたはハロアルキル基; −炭素原子数3〜6のシクロアルキル、アルケニルまたはアルキニル基; −炭素原子数2〜6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキルまたは
    シアノアルキル基;または −1〜3個の基Rによって任意に置換されたフェニル; −以下の置換基によって任意にモノまたはジ置換されたスルファモイル基: −炭素原子数1〜6のアルキルまたはハロアルキル基; −炭素原子数3〜6のシクロアルキル、アルケニルまたはアルキニル基; −炭素原子数2〜6のアルコキシアルキル、アルキルチオアルキルまたは
    シアノアルキル基;または −1〜3個の基Rによって任意に置換されたフェニル; −炭素原子数3〜8のアルキルチオアルキルスルホニル基または炭素原子数
    3〜7のシクロアルキルスルホニル基を表すか;または、 −RとRとが結合窒素原子と共に、炭素原子数1〜3のアルキル基で任
    意に置換されたピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノまたはピペラジノ基を形成
    しており; ・Rは: −ハロゲン原子; −炭素原子数1〜6のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキ
    シ、アルキルチオ、ハロアルキルチオまたはアルキルスルホニル基; −炭素原子数3〜6のシクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルケニルオ
    キシ、アルキニルオキシ、アルケニルチオ、アルキニルチオ基; −ニトロまたはシアノ基; −炭素原子数1〜6のアルキルもしくはアシル基または炭素原子数2〜6の
    アルコキシカルボニル基で任意にモノ置換またはジ置換されたアミノ基;または
    、 −Rから選択された同じまたは異なる1〜3個の基で任意に置換されたフ
    ェニル、フェノキシまたピリジルオキシ基を表し; ・Rは: −フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選択されたハロゲン原子; −炭素原子数1〜6のアルキル基; −炭素原子数1〜6のアルコキシまたはアルキルチオ基; −炭素原子数1〜6のハロアルコキシまたハロアルキルチオ基;または、 −ニトリルまたはニトロ基を表し; ・Rは、ヒドロキシ基、炭素原子数1〜6のアルコキシ基、ベンジルオキシ基
    、アミノ、アルキルアミノもしくはジアルキルアミノ基、または、炭素原子数1
    〜6のアルキルアミノ基を表し; ・Xは、塩素、臭素及びヨウ素から選択されたハロゲン原子、または、スルフ
    ェート、アルキルスルホニルオキシもしくはアリールスルホニルオキシ基のよう
    な離脱基を表し; ・Alkは請求項1と同義であり、 スキーム中の、 −段階(i)は請求項1から25のいずれか一項に記載の式(I)及び(II
    )の鏡像異性的に実質的に純粋なα−フェニルアラニンエステルの製造方法であ
    り; −段階(a)は従来の鹸化段階であり; −段階(b)、(c)、(d)及び(e)は本文の記載と同義であることを特
    徴とする方法。
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