JP2002513721A - 切り花用パッケージング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 切り花用パッケージングであって、傾斜側壁を有する長方形クレート（１）を含み、該傾斜側壁は、チャンネル（５、６、７）を有するそれらの上部壁の近くに設けられており、該チャンネルは、外方に突出し、かつ、上部が開いており、該チャンネルのベースは、折り畳みできる長方形の保護管状体（２）を支持するのに役立つ切り花用パッケージング。多数のクレート（１）を、固着の恐れ無しに、互いに他に深く入れ子に組むことができるようにするために、クレートの傾斜側壁の上縁部と、ベース（７）もしくは上部が開いている前記チャンネル（５、６、７）の内側フランジ（６）の下端との間に、肩部（９）が配設されている。前記肩部は、長方形の提示カラーの支持体としても役立ち得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、切り花用パッケージングであって、傾斜側壁を有する長方形クレー
トを含み、該傾斜側壁は、チャンネルを有するそれらの上部壁の近くに設けられ
ており、該チャンネルは、外方に突出し、かつ、上部が開いており、該チャンネ
ルのベースは、折り畳みできる長方形の保護管状体を支持するのに役立つ切り花
用パッケージングに関する。

【０００２】 この種のパッケージングは、実際に既知であり、EP-B 0 311 174において、本
質が記述されている。

【０００３】 長方形管状体の目的は、クレートに入れられた花の、クレートの上に伸長して
いる部分を、輸送中および競り売りにおける提示中または卸売り市場で売りに出
された場合の提示中、保護することである。管状体の上には、プラスチックのカ
バーが設置され、該カバーは、花の品質を査定するために、取り外し可能である
。競り売りまたは売却の後で、管状体およびカバーを含むパッケージングが、店
または世界のどこかに輸送された後、管状体を取り外せば、切り花は、クレート
の中で広がり、バケツに移す必要はない。

【０００４】 空のクレートは、例えば発送人に返戻するために、互いに他に深く入れ子に組
む場合、下側クレートのチャンネルの内側フランジ（該チャンネルは、上部が開
いている）は、上側クレートの傾斜クレートの壁の外側面に固着する可能性があ
り、その結果、互いに他に入れ子に組まれたクレートのスタックを分離する場合
に、問題が生じる可能性がある。

【０００５】 目的は、プリアンブルで述べたパッケージングを改善して、クレートを、固着
の恐れ無しに、互いに他に深く入れ子に組むことができるようにすることである
。

【０００６】 この目的を達成するため、プリアンブルで述べたパッケージングは、クレート
の傾斜側壁の上縁部と、ベースもしくは上部が開いている前記チャンネルの内側
フランジの下端との間に、肩部が伸長していることを特徴としている。

【０００７】 前記肩部は、長方形の提示カラーのための支持体として役立ち得る。これは、
幾分長い花（例えば、茎の長さが１メートルの薔薇）の場合には、特に重要であ
る。前記保護管状体を取り外せば、花は、クレートの上縁部をはるかに越えて広
がってしまうであろう。長方形の提示カラーがこれを妨げる。前記提示カラーは
、保護管状体より短く、したがって、花を付けている花の茎の上部は、提示カラ
ーの上縁部の十分上に伸長する。提示カラーは、望ましくは、プラスチック製の
折り畳みできる管状体から成り、前記カラーには、開口を設けることができ、か
つ、広告を印刷することができる。

【０００８】 望ましくは、上部が開いているチャンネルの内側フランジを補強するために、
前記肩部にリブが設置される。この場合、提示カラーの下縁部に切込み部あるい
は凹部を設置して、前記リブの通過を可能にする。

【０００９】 折り畳み可能な長方形保護管状体は、クレートの上部からある角度で取り外せ
ば、クレートを支持するのに利用できる。この目的を達成するため、上部が開い
ているチャンネルのベースの下面は、下部が開いているチャンネルのベース面を
形成しており、該ベース面は、クレートが上から長方形の保護管状体に挿入され
た場合、保護管状体の上縁部の着座チャンネルとなることを意図したものである
。保護管状体は、広告文等を印刷することが可能である。

【００１０】 一般に、クレートには、互いに他に対向して位置する二つの側面に、ハンドグ
リップ開口が付与されている。提示カラーを固定するためには、外方に突出して
いる帯条体を、提示カラーの二つの対向する壁のそれぞれの下縁部に固定して、
該帯条体を、ハンドグリップ開口を通して伸長させ、かつ、その上縁部に係合さ
せることが可能である。

【００１１】 パッケージングはまた、保護管状体に嵌合するカバーも含んでいる。該カバー
は、その上面に、リブが付与されており、その上に、上面に積み重ねられるクレ
ートが、載置可能であり、載置された場合、帯条体の格子模様と、リブの上に積
み重ねられるクレートの下面との間に、通風隙間が作り出される。前記通風隙間
は、梱包された花の品質に有利である。

【００１２】 カバーの上面に、カバー上に積み重ねられるクレートの横方向位置決めのため
の位置決め隆起部が、配設されており、該隆起部は、リブの上に突出しており、
かつ、カバーが互いに他の上に積み重ねられる場合は、入れ子式に組むことがで
きる。隆起部が入れ子式に組める結果として、互いに他の上面に積み重ねられる
カバーは、発送人に返戻される場合、ほとんど高さを取らない。

【００１３】 図１は、本発明による輸送位置における花パッケージング全体の斜視図である
。

【００１４】 図２は、本発明による長い切り花のための提示位置における花パッケージング
全体の斜視図である。

【００１５】 図３は、互いに他に入れ子式に組まれた二つのクレートの側壁部を通る横断面
図である。

【００１６】 図４は、クレートの側壁の一部を通るハンドグリップ開口の個所での横断面図
であって、図１による輸送位置における保護管状体、カバーおよび提示カラーを
示す。

【００１７】 図５は、クレートの側壁の一部を通る横断面図であって、図２による提示位置
における保護管状体および提示カラーを示す。

【００１８】 図６は、クレートが、その下に在るクレートのカバーに載っている図である。

【００１９】 図７は、クレートの平面図である。

【００２０】 図８は、クレートの下面図である。

【００２１】 図９は、互いに他の上に積み重ねられた多数のカバーの一部の横断面図である
。

【００２２】 図１０は、別の実施例による、互いに他の上に積み重ねられた多数のカバーの
一部の横断面図である。

【００２３】 図示の切り花用パッケージングは、一般にプラスチック製である長方形のクレ
ート１、一般に板紙あるいは薄いプラスチックで出来ていて、ブランクから折り
込まれた長方形の保護管状体２、一般にプラスチック製であるカバー３、および
管状提示カラー４を含んでいる。この最後のものは、長い切り花の場合に有用な
追加物であるが、必須のものではない。カラー４は、短い花には、使用しない。

【００２４】 クレート１は、その上縁部が、外方に突出し、外側フランジ５、内側フランジ
６およびベース７を持つチャンネルを有している。チャンネル５、６、７は、上
部が開いている。 クレートは、傾斜側壁を有していて、同様なクレートに入れ子式に組むことがで
きる。互いに他と反対側に伸びる二つの比較的長い側壁、および互いに他と反対
側に伸びる二つの短い側壁が存在している。チャンネル５、６、７の直ぐ下の短
い側壁のそれぞれには、ハンドグリップ開口８が設けられている。クレートは、
正方形でもよい。

【００２５】 輸送位置（図１および４参照）においては、長方形の保護管状体２は、クレー
ト１のチャンネル５、６、７のベース７に載っており、カバー３のL字形の周辺
縁部は、前記管状体に載っている。

【００２６】 肩部９は、上部が開いているチャンネル５、６、７の内側、そのベース６の高
さとほぼ同じ高さに配設されており、該肩部９は、図７の平面図から分かるよう
に、クレートの隅部が最も幅広く、クレートの側壁の中央部に向かって、次第に
狭くなっている。しかし、肩部の幅は必ずしも一定である必要はない。図３から
分かるように、肩部９が存在する結果として、下側クレートの上部が開いている
チャンネル５、６、７の内側フランジ６の上部の端は、クレートを互いに他に深
く入れ子式に組んだ時でも、上側のクレートの側壁の外面に固着することはない
。

【００２７】 肩部９には、リブ１０aが設けられており、これは、上部が開いているチャン
ネルの内側フランジ６を補強している。肩部はまた、管状提示カラー４を支持す
るのにも役立ち、これは、例えば、軽量プラスチックまたはインテリアで作られ
ていて、個々の花を適所に保持する。前記カラー４は、長い切り花の茎が、保護
管状体２を取り外し後、遠くに広がり過ぎるのを防ぎ、その結果として、販売時
点における花の提示が改善される。切り欠き部１０bは、リブ１０aの通過を許す
よう意図されており、カラー４の下縁部に設けられている。カラー４を肩部９に
確実に位置決めするために、カラー４の短辺に固定された二つのL字形要素１１
が用いられ、前記要素の水平フランジが、ハンドグリップ開口８を通して挿入さ
れ、前記水平フランジの上面が、チャンネル５、６、７のベース７の下面に係 合するようになっている。

【００２８】 チャンネル５、６、７のベースには、開口１３が設けられている。上部が開い
ているチャンネル５、６、７のベースの下側には、下部が開いているチャンネル
が、配設されており、下部が開いている該チャンネルは、外側フランジ１４、ク
レート１の壁およびチャンネル５、６、７のベース７の下面で形成されている。
補強リブ１５は、前記下面に配設されており、該リブの高さは、外側フランジ１
４の高さより幾らか低い。図２および５に示されているように、保護管状体２は
、地面に置かれ、保護管状体２の上縁部は、下面が開いているチャンネル１４、
７、１に伸長しており、浅いリブ１５に係合している。この位置は、店における
提示を促進し、特に、保護管状体に印刷が施してある場合はそうである。外側フ
ランジ１４は、間隔が幾らか空いた多数の隆起部で構成されている。

【００２９】 カバーの上面には、４対の位置決め隆起部１６が、配設されている。これら隆
起部は、パックのカバーの上に載置された直ぐ下のパックのクレートが、カバー
からずれるのを防ぐのに役立つ。隆起部１６は、多数のカバーを積み重ねる場合
、入れ子式に組むことができる（図９参照）。したがって、カバーの積み重ねは
、不必要に高くならない。図６から分かるように、カバーの上面に配設されたリ
ブ１７は、その上に積み重ねられるクレートの支持体として役立ち、クレートと
湾曲帯条体の格子模様１８との間に比較的高い通風間隙が存在する。

【００３０】 カバーの４つの隅部には、小さな四分円形の隆起部１９が、配設され、互いに
他の上に積み重ねられたカバーが、互いに他に対して、回ることを防いでいる。
さらに、カバーの側縁部に沿って、補強ストリップが配設されている。

【００３１】 図１０による実施例は、リブ１７が傾斜位置を獲得しており、その結果として
、それらが入れ子式に組める点で、図９による実施例とは異なる。カバーの入れ
子の高さは、依然として同じであるが、リブは、より高くでき、また、カバーは
、ほぼ２倍の剛性を獲得している。入れ子の高さを一定に保つことは、輸送コス
トを低く保つために重要である。

【００３２】 トラックの積載空間の高さおよび保護管状体の高さにもよるが、互いに他の上
に２個以上のパッケージングを積み重ねることが可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ (72)発明者 デ パグター，ジャヌス アドリアーン ビレム オランダ国、エヌエル 4671 アーベー ディンテロード、ドルス リェケルシュト ラート 53 Ｆターム(参考） 3E035 AA20 BA04 BB04 BD01 CA02

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 切り花用パッケージングであって、傾斜側壁を有する長方形
   クレート（１）を含み、該傾斜側壁は、チャンネル（５、６、７）を有するそれ
   らの上部壁の近くに設けられており、該チャンネルは、外方に突出し、かつ、上
   部が開いており、該チャンネルのベースは、折り畳みできる長方形の保護管状体
   （２）を支持するのに役立つ切り花用パッケージングにおいて、クレートの傾斜
   側壁の上縁部と、ベース（７）もしくは上部が開いている前記チャンネル（５、
   ６、７）の内側フランジ（６）の下端との間に、肩部（９）が伸長していること
   を特徴とするパッケージング。
2. 【請求項２】 肩部（９）は、長方形の提示カラー（４）のための支持体あ
   るいは個々の花を適所に保持するためのインテリアとして役立つこととする請求
   項１に記載のパッケージング。
3. 【請求項３】 上部が開いているチャンネル（５、６、７）の内側フランジ
   （６）を補強するためのリブ（１０a）が、肩部（９）に配設されており、かつ
   、提示カラーは、その下縁部に、リブ（１０a）の通過を許す切込み部（１０a）
   が設けられていることとする請求項２に記載のパッケージング。
4. 【請求項４】 上部が開いているチャンネル（５、６、７）のベース（７）
   の下面は、下部が開いているチャンネル（１、７、１４）のベース面を形成して
   おり、該ベース面は、クレートが上から長方形の保護管状体（２）に挿入された
   場合、保護管状体（２）の上縁部の着座チャンネルとなることを意図したもので
   あることとする上記請求項のいずれか一つに記載のパッケージング。
5. 【請求項５】 下部が開いているチャンネル（１、７、１４）のベース面に
   、高さが比較的低いリブ（１５）が配設されていることとする請求項４に記載の
   パッケージング。
6. 【請求項６】 クレートは、互いに他に対向して位置する二つの側面に、ハ
   ンドグリップ開口（８）が付与されており、外方に突出している帯条体が、提示
   カラー（４）の二つの対向する壁のそれぞれの下縁部に固定されていて、該帯条
   体は、ハンドグリップ開口（８）を通して伸長し、かつ、その上縁部に係合して
   いることとする上記請求項のいずれか一つに記載のパッケージング。
7. 【請求項７】 パッケージングは、長方形ホルダーに嵌合するカバー（３）
   も含み、該カバー（３）は、その上面に、リブ（１７）が付与されており、その
   上に、上面に積み重ねられるクレートが、載置可能であり、載置された場合、帯
   条体の格子模様（１８）と、リブ（１７）の上に積み重ねられるクレートの下面
   との間に、通風隙間が作り出されることとする上記請求項のいずれか一つに記載
   のパッケージング。
8. 【請求項８】 カバーの上面に、カバー上に積み重ねられるクレートの横方
   向位置決めのための位置決め隆起部（１６）が、配設されており、該隆起部は、
   リブの上に突出しており、かつ、カバーが互いに他の上に積み重ねられる場合は
   、入れ子式に組むことができることとする請求項７に記載のパッケージング。