JP2002512813A - 腸管出血性大腸菌(ehec)検出用ヌクレオチド配列 - Google Patents

腸管出血性大腸菌(ehec)検出用ヌクレオチド配列

Info

Publication number
JP2002512813A
JP2002512813A JP2000546051A JP2000546051A JP2002512813A JP 2002512813 A JP2002512813 A JP 2002512813A JP 2000546051 A JP2000546051 A JP 2000546051A JP 2000546051 A JP2000546051 A JP 2000546051A JP 2002512813 A JP2002512813 A JP 2002512813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seq
sequence
detection
nucleic acid
probe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000546051A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4141638B2 (ja
Inventor
ドミニク・テレーズ・マリー・フレション
フランソワ・クローディーヌ・ロール
ドミニク・ティエリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bio Rad Innovations SAS
Original Assignee
Bio Rad Pasteur SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bio Rad Pasteur SA filed Critical Bio Rad Pasteur SA
Publication of JP2002512813A publication Critical patent/JP2002512813A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4141638B2 publication Critical patent/JP4141638B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H21/00Compounds containing two or more mononucleotide units having separate phosphate or polyphosphate groups linked by saccharide radicals of nucleoside groups, e.g. nucleic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/195Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria
    • C07K14/24Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria from Enterobacteriaceae (F), e.g. Citrobacter, Serratia, Proteus, Providencia, Morganella, Yersinia
    • C07K14/245Escherichia (G)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6876Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes
    • C12Q1/6888Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms
    • C12Q1/689Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms for bacteria

Abstract

(57)【要約】 本発明は、腸管出血性大腸菌(EHEC)群の細菌中に存在するプラスミド起源の核酸配列、EHEC、特にエンテロヘモリシンおよびインチミンビルレンス因子をコードする遺伝子を有するものの探索のための、より詳細にはO157:H7血清型の特異的検出のためのこの配列の使用に関する。本発明はまた、この配列を使用する方法およびこの配列を含む検出キットに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は腸管出血性大腸菌(EHEC)群の細菌中に存在するプラスミド起源
の2つの核酸配列、EHEC、特にビルレンス因子であるエンテロヘモリシン(
enterohemolysine)およびインチミン(intimine)をコードする遺伝子を有する
ものの同定のための、より詳細にはO157:H7血清型の特異的検出のための
この配列の使用に関する。本発明はまた、この配列を使用する方法およびこの配
列を含む検出キットに関する。
【0002】 EHEC群の細菌は、その結果としてヒトにおいて致死的となり得る下痢性症
候群の原因となるベロ毒素生産エシェリキア・コリ(Escherichia coli)または
VTECファミリーに属する。特に、EHECは出血性大腸炎(HC)およびお
そらく溶血性尿毒症症候群(HUS)または血栓症血小板減少性紫斑病のような
主要な合併症の出現を引き起こし得る(Griffin et Tauxe, Epidemiol. Rev. 13 , 1991, 60-98)。
【0003】 従って、これらの感染によって、特に流行の場合、公衆衛生が食材および迅速
な検出手段の監視を増加させるといった影響がある。
【0004】 以下のようなEHEC群に属するいくつかの血清型が同定されており、種々の
流行性病巣の原因であるとされている:O157:H7、O26:H11、O1
11:NM、O103:H2、O145:NMなど(Acheson et Keush, ASM Ne
ws 62, 1996, 302-306)。しかし、最も頻繁に単離されているのはO157:H
7血清型である。
【0005】 従来の検出法は、細菌の同定または細菌によって分泌される毒素の検出からな
っている。イー・コリ(E. coli)O157:H7の検出は主に、代謝特性につ
いての試験(ソルビトール発酵の不在および/またはβ−グルクロニダーゼ活性
の不在を含む)と組合せた、血清型決定に基いて実施される。さらに、EHEC
の検出に特異的な細菌学的方法は存在しないが、診断の方向付けを可能にする試
験は存在する。特に、血液または洗浄赤血球を補充した寒天を使用することによ
り、EHEC中に一般的に存在する腸管溶血特性を示すことができる。
【0006】 一般に、イー・コリO157:H7の検出に関する細菌学的および免疫学的方
法は長く、退屈で、比較的高価であり、血清学的確認を必要とする。さらに、こ
れらの方法は、他の細菌属および種との交差反応(これ解釈を困難にするが)の
ために、イー・コリO157:H7の同定を確立することができない。
【0007】 それゆえ、核酸プローブの使用がこれらの従来法の代替として出現した。高感
度かつ特異的に、EHEC型イー・コリ細菌(HCおよび/またはHUS症例に
関与し、その最も広まった原型がイー・コリO157:H7である)を検出でき
るプローブを開発するために多大な努力がなされている。
【0008】 特に、イー・コリのビルレンスの原因遺伝子(ビルレンス因子とも呼ばれる)
の検出を可能にするプローブまたはフラグメントが公開されている。しかし、現
在知られているビルレンス因子のいずれによってもイー・コリO157:H7ま
たはEHECの病原性株を単独で同定することはできない。
【0009】 従って、多くの研究グループによって記載されたベロ毒素をコードする遺伝子
(vt1またはst1、vt2またはst2)の検出のための核酸プローブまた
はフラグメントの使用によって(Karch et Meyer, J. Clin. Microbiol. 27, 19
89, 2751-2757; Gannon et al., Appl. Env. Microbiol. 58, 1992, 3809-3815;
Begum et al., J. Clin. Microbiol. 31, 1993, 3153-3156; Witham et al., A
ppl. Env. Microbiol. 62, 1996, 1347-1353)、ベロ毒素をコードする遺伝子は
病原性細菌株イー・コリO157:H7および他のEHECに関連するが、非病
原性イー・コリ株またはおそらく他の細菌型(例えば、シゲラ・ジセンテリエ(
Shigella dysenteriae)、シトロバクター・フレンディ(Citrobacter freundii
)など)にも存在し得ることが示された。
【0010】 同様に、インチミンと呼ばれる接着タンパク質もEHEC型細菌のビルレンス
に関与している。特に、プローブが対応する遺伝子(eae)上で選択されてい
る(Gannon et al., J. Clin. Microbiol. 31, 1993, 1268-1274, Louie et al.
, Epidemiol. Infect. 112, 1994, 449-461およびMeng et al., Int. J. Food M
icrobiol. 32, 1996, 103-113)。しかし、このビルレンス因子はEHEC群に
密接に関連しているが、血清型O55:H7を含む腸病原性大腸菌(EPEC)
にも見出される。
【0011】 最後に、とりわけ、多くのEHECにも存在するビルレンス因子であるエンテ
ロヘモリシンをコードする60MDaのプラスミド上でプローブが選択されてい
る(Levine et al., J. Infect. Dis. 156, 1987, 175-182; Schmidt et al., I
nfect. Immun. 63, 1995, 1055-1061)。米国特許第5,475,098号はhlyAおよ
びhlyB遺伝子ならびにhlyA−hlyB遺伝子間領域に対応するエンテロ
ヘモリシンオペロンに含まれる核酸配列に関する。請求されるオリゴヌクレオチ
ド配列によってEHECの特異的検出が可能になるが、この発明によってイー・
コリO157:H7を他のEHECから区別することはできない。さらに、米国
特許第5,652,102号は60MDaのプラスミドに由来する制限フラグメントに位
置する核酸配列を記載している。しかし、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)にお
いてこの配列に由来するオリゴヌクレオチドを使用しても、単独でO157:H
7血清型を特異的に検出することはできず、その結果ベロ毒素およびインチミン
をコードする遺伝子を増幅するプライマーの併用が必要となる。
【0012】 臨床試料から得られたイー・コリO157:H7株から単離されたプラスミド
pO157の全体が最近記載された(Makino et al., DNA Research 5, 1998, 1
-9)。プラスミドのゲノム上の異なる遺伝子の順序を表すプラスミドのマッピン
グによって、186個のオープンリーディングフレーム(ORF)の存在が示さ
れている。しかし、核酸配列についてのデータがないので(文献の公開時にデー
タは利用可能でなかった)、イー・コリO157:H7の特異的検出について診
断上関心のある領域を同定することはできない。
【0013】 最近では、特許出願WO 97/32045はRAPD(Random Amplified Polymorphic
DNA)法によって得られた染色体配列から選択されたオリゴヌクレオチドに関し
、これによって約99.5%のイー・コリO157:H7が検出されるが、請求
される核酸配列はほぼ3%の非EHECイー・コリも検出し、特に農食材分野に
おいて特異性の点で満足なものではない。
【0014】 それゆえ、全てのこれらの検出系の主な不利益は、そのいずれもがイー・コリ
O157:H7血清型の同定を明確に確立しかつ単純化することができないとい
う事実にある。結果を正確にするためには、実際、頻繁にいくつかの増幅および
/または検出系を組合せる必要がある。使用するプロトコルは実施が困難になり
(複数の同時の増幅)、得られる結果は、感度および特異性に関して、使用する
核酸標的のみならず操作条件にもおおいに依存する。
【0015】 しかし、上記で示したように、この血清型は死に至る可能性がある重篤な症候
群を引き起こし得、このことは、特に流行の場合に、迅速かつ信頼性のある検出
手段の必要性を意味する。
【0016】 本発明者による作業は、イー・コリO157:H7ゲノムライブラリー由来の
特異的配列について試験し、ヒトに対して病原性である主要なイー・コリ血清型
、より詳細にはO157:H7の認識を可能にすることからなる。ライブラリー
を腸病原性大腸菌O55:H7に対してスクリーニングした。O55:H7は血
清型O157:H7の祖先であると推定されており、T. Whittam et al., Infec
t. Immun. 61, 1993, 1619-1629によって実施された多型分析によれば2つのゲ
ノムは非常に近縁である。
【0017】 この作業によって、EHECの検出、より詳細にはイー・コリO157:H7
の検出用の2つの目的の核酸フラグメントを単離することができた。これらは6
0MDaの腸溶血性プラスミド上に位置する配列番号1および配列番号2の核酸
配列を含む。これらの配列を含む対応するクローンpDF3およびpDF4は、
1998年3月26日にそれぞれ番号I−1999およびI−2000のもとに
コレクション・ナショナル・ドゥ・クルチュル・ドゥ・ミクロオルガニスム(Co
llection Nationale de Cultures de Microorganismes)に寄託された
【0018】 驚くべきことに、挿入配列IS91の一部とイー・コリO157:H7 ka
tP遺伝子由来の配列またはその一部の安定な組合せを含む第1の配列(配列番
号1)が同定された。それから生じる核酸鎖は他所で記載されたことはなく、イ
ー・コリO157:H7において特異的に見出される。
【0019】 カタラーゼ−ペルオキシダーゼをコードするkatP遺伝子はイー・コリO1
57:H7および多数のEHECの腸溶血性プラスミド上に存在する(Brunder
et al., Microbiol. 142, 1996, 3305-3315)し、イー・コリのα−溶血性プラ
スミド上で同定された挿入配列IS91(Zabala et al., J. Bacteriol. 151,
1982, 472-476)は未だにイー・コリO157:H7型腸溶血性株において記載
されていない。
【0020】 短縮された挿入配列がIS91−katP連結(IS91の左逆方向反復配列
(IRL)が存在しない)のレベルで同定されたことはまた、IS91のイー・
コリO157:H7ゲノムのこの部分への安定な組込みを示唆する。
【0021】 種々の起源の多数のO157:H7株の増幅産物の分析は、このヌクレオチド
鎖がO157:H7血清型内で保存されていることを示す。
【0022】 実際、それぞれIS91およびkatPの配列中に位置する配列番号3および
配列番号4のプライマーを用いて、試験した全ての株(55個のイー・コリO1
57:H7および1個のイー・コリO157:H−)において670塩基対の増
幅産物が観察された。
【0023】 さらに、異なる起源の5個のO157:H7株の増幅産物について作成したA
luIおよびRsaI制限プロフィールから得られたデータならびに3個の株(
米国(1993年)および日本(1996)の流行から単離された2個を含む)
について実施した配列分析によって、分析した配列部分(配列番号1、272〜
624位(nt))における完全な保存、すなわち100%の相同性が示された
【0024】 さらに、安定な、保存されたヌクレオチド鎖はおそらく、進化の間にイー・コ
リO157:H7において生じた比較的古い組換え事象である。なぜなら、異な
る場所および時期に単離された株がこの同じ特性を示すからである。
【0025】 それゆえ、この配列は、血清型O157:H7の特異的検出に好ましい標的を
表す。
【0026】 第2の配列はビルレンス因子エンテロヘモリシン(ehly)およびインチミ
ン(eae)の存在に関連した同じプラスミド上に特徴付けられた(配列番号2
)。これらの特性は血清型O157:H7を含む腸管出血性大腸菌株に特異的で
ある。この点で、このフラグメントには疫学的興味がある。なぜなら、いくつか
の分子系の使用を必要とする既に公知の方法とは異なり(Paton and Paton, J.
Clin. Microbiol. 36, 1998, 598-602)、診断適用のためにこの配列を使用する
ことによって、使用が簡略化され、結果がより迅速に解釈されるからである。
【0027】 それゆえ、本発明は、食物、臨床的、獣医学的または環境試料中のEHECの
特異的検出のために使用できる、配列番号1および配列番号2の核酸配列、その
相補配列、それに由来する配列およびそのフラグメントに関する。
【0028】 本発明は、より詳細には、配列番号1の配列、この配列のフラグメントまたは
それに由来する配列を含む、血清型イー・コリO157:H7の検出用の特異的
配列に関する。
【0029】 本発明によれば、配列番号1の配列は、katP遺伝子の配列またはその一部
と短縮された挿入配列IS91との間の安定な組換え事象から生じたヌクレオチ
ド鎖を含む。
【0030】 本発明によれば、核酸配列なる表現は、DNAもしくは相補的DNA(cDN
A)配列、または対応するRNA配列のいずれかを意味すると理解される。
【0031】 本発明はまた、配列番号1または配列番号2に由来する核酸配列、すなわち、
1個以上の塩基の変異、挿入、欠失および/または置換で異なるが、それにもか
からわず上記の配列の1つと高ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズする
配列に関する。
【0032】 本発明によれば、高ストリンジェンシーなる表現は、2つの相補的な核酸フラ
グメント間の特異的ハイブリダイゼーションを可能にし、非特異的結合を制限す
るような温度およびイオン強度条件を意味すると理解される(Sambrook et al.,
Molecular Cloning, Second Edition (1989), 9.47-9.62)。ハイブリッド配列
の一方が短い場合(約20ヌクレオチド)、温度条件は一般に(Tm−5℃)〜
(Tm−10℃)である。Tmは、理論的融点であり、対合した鎖の50%が分
離する温度であると定義される。
【0033】 配列番号1に由来する核酸配列なる表現はまた、本発明によれば、後者と1個
以上の塩基の変異、挿入、欠失および/または置換で異なり、katP遺伝子と
短縮された挿入配列IS91との間の安定な組換えの鎖を含むいずれかの配列を
意味すると理解される。
【0034】 より詳細には、核酸配列は、図1の鎖の少なくとも8個、好ましくは10個、
さらに好ましくは14個の連続したヌクレオチドを含み、400〜407位のヌ
クレオチドを含む。
【0035】 本発明はまた、EHECに特異的な第2の配列(配列番号2)、その相補配列
、そのフラグメントおよびそれに由来する配列に関する。これらの配列はEHE
C、特にエンテロヘモリシン(ehly)およびインチミン(eae)をコード
する遺伝子を連結して有するEHECにおいて常に検出される;この配列番号2
の配列を図2に示す。
【0036】 本発明はまた、配列番号1および配列番号2の配列に由来するオリゴヌクレオ
チドに関する。これは増幅手順におけるプライマーとしてまたは検出法の使用に
関してプローブとして使用することができ、配列番号1または配列番号2のヌク
レオチド鎖の少なくとも8個、有利には少なくとも10個、より有利には14個
、好ましくは30個までの連続したヌクレオチドを含む。このプライマーは前記
配列に上記で規定したような高ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズでき
る。
【0037】 本発明のプライマーまたはプローブはまた、いくつかのヌクレオチドの置換お
よび/または付加および/または抑制によって、あるいは末端(一般にプライマ
ーについては5’;プローブについては3’または5’)の一方での所望の配列
にとって外来の核酸配列または標識分子の付加によって改変され得るオリゴヌク
レオチドを含む。このオリゴヌクレオチドはそれにもかかわらずイー・コリO1
57:H7またはEHEC中に存在する相補的核酸配列と高ストリンジェンシー
条件下でハハイブリダイズすることができる。
【0038】 本発明の好ましい実施態様によれば、オリゴヌクレオチドを遺伝子増幅手順に
おけるプライマーとして使用してもよい。これによって配列番号1のフラグメン
トまたは配列番号2のフラグメントの大量のコピーが生産され、それぞれイー・
コリO157:H7またはEHECの特異的検出が可能になる。
【0039】 増幅工程を、特に、Kwoh et al., PNAS, 86, 1989, 1173-1177によって提唱さ
れるTAS(Transcription-based Amplification System)技術、Fahy et al.,
PCR Meth. Appl. 1, 1991, 25-33に記載の3SR(Self-Sustained Sequence R
eplication)技術、特許EP 329 822に記載のNASBA(Nucleic Acid Sequenc
e-Based Amplification)技術、またはWalker et al., P.N.A.S., 89, 1992, 39
2-396に記載のSDA(Strand Displacement Amplification)技術、あるいは有
利には、特にCetusの欧州特許EP 200 362およびEP 201 184に記載のPCR技術
、あるいは後者に由来する技術およびインビトロにおける核酸配列の増幅に所望
されるいずれかの他の方法のようなDNAまたはRNAの酵素的増幅の従来法を
使用するいずれの方法によって実施してもよい。
【0040】 本発明の好ましい実施態様において、配列番号1および配列番号2の配列に由
来するオリゴヌクレオチドをPCRにおいて使用する。
【0041】 増幅産物の検出を、その中で増幅を実施した反応媒質の全部または一部の、特
にアガロースまたはポリアクリルアミドゲルでのゲル電気泳動によって、あるい
はキャピラリー電気泳動またはクロマトグラフィーによって実施してもよい。ゲ
ルの特定の点に局在化された核酸フラグメントのバンドの可視化によって、大き
さを評価することができる。このバンドの強度を試料中の検出しようとする標的
の最初のコピー数におおまかに相関させることが可能である。
【0042】 本発明の別の実施態様によれば、上記で規定するようなオリゴヌクレオチドを
、標的核酸配列の直接検出のために、または、増幅後に増幅産物の検出のために
ハイブリダイゼーション手順においてプローブとして使用してもよい。
【0043】 例として、ヌクレオチドフラグメントを放射性元素(例えば、32P、35S、3
H、125I)または非放射性分子(特にビオチン、アセチルアミノフルオレン、
蛍光色素、ジゴキシゲニン)または酵素分子またはハプテンで標識してもよい。
プローブの非放射性標識の例は、例えば、P. Kourilsky、フランス特許第78.109
75号、またはM.S. Urdea et al., Nucleic Acids Symp. Ser., 24, 1991, 197-2
00、あるいはR. Sanchez-Pescador, J. Clin. Microbiol. 26, 1988, 1934-1938
に記載されている。
【0044】 最も一般的なハイブリダイゼーション法は、分析しようとする試料から抽出し
た核酸を支持体(ニトロセルロース、ナイロン、ポリスチレンなど)上に固定化
し、固定化した核酸をプローブとともに規定された温度およびイオン強度の条件
下でインキュベートすることからなる。ハイブリダイゼーション後、過剰のプロ
ーブを除去し、形成されたハイブリダイズした分子を、適切な方法によって検出
する(プローブに結合した放射能、蛍光または酵素活性の測定)。
【0045】 形成されたハイブリッド分子を「結合」相および「非結合」相の分離の必要な
しに検出してもよい。これは、検出を均質相で実施するという。これらの方法(
T. Walker et al., Clin. Chemistry 42, 1996, 9-13およびL. Morrison (Nonis
otopic DNA Probe Techniques, Academic Press, 1992, 312-352)に記載される
)は特に蛍光分極に関する。ここで、プローブをフルオレセインで標識し、ハイ
ブリダイゼーションによって蛍光の修飾またはエネルギーの移行が引き起こされ
る。後者の場合、検出は2つのマーカーの分子間または分子内相互作用に基く。
「ドナー」と呼ばれる第1のマーカーは特定の波長の光の吸収によって励起され
る。エネルギーは「アクセプター」と呼ばれる第2のマーカーに移行される。こ
れは次に励起されエネルギーを発する。
【0046】 オリゴヌクレオチドプローブを、オリゴヌクレオチドのアレイ配列を含む検出
デバイスにおいて使用してもよい。このアレイ配列において、所定の長さのオリ
ゴヌクレオチドが事前に決定された順序で支持体に結合させられ、互いに1以上
の塩基が重複しており;各オリゴヌクレオチドは検出しようとする標的配列のD
NAまたはRNA配列に相補的である。標的配列(これは有利には標識されてい
る)を、アレイデバイスと接触させ、支持体に結合したプローブとハイブリダイ
ズさせることができる。次いで、酵素処理によって不完全なハイブリッドを除去
することができる。アレイの決定された位置におけるプローブの配列がわかって
おり、分析した標的配列のヌクレオチド配列を推定すること、生じた可能な変異
を推定することができる。
【0047】 ハイブリッドが形成されるアレイの位置において例えば電子供与体として作用
できる材料(金のような)の支持体に結合させたプローブとの標的配列のハイブ
リダイゼーションの「バイオエレクトロニクス」的検出を可能にする支持体を使
用して、標識配列の使用の代替としてもよい。次いで、標的核酸配列の検出を、
電子デバイスによって測定する。バイオセンサーの例示的な実施態様は、Affyma
x Technologiesの特許出願EP-0721 016に記載されている。
【0048】 単純かつ有利な実施態様によれば、核酸プローブを捕獲プローブとして使用し
てもよい。この場合、「捕獲プローブ」と称するプローブを支持体上に固定化し
、これは特異的ハイブリダイゼーションによって、試験しようとする試料から標
的核酸を捕獲するように作用する。必要であれば、固体支持体を試料から分離し
、捕獲プローブと標的核酸配列との間に形成された二重鎖を「検出プローブ」と
称する検出可能な要素で標識した第2のプローブによって検出する。有利には、
捕獲プローブおよび検出プローブは、検出しようとする標的配列(増幅されたか
またはそうではない)内部の2つの異なる領域に相補的である。
【0049】 固体支持体への捕獲プローブの結合を、当業者に周知の方法に従って、特に受
動的吸着または共有結合によって行ってもよい(Cook et al., Nucleic Acids R
es. 16, 1988, 4077-4095; Nagata et al., FEBS Lett. 183, 1985, 379-382; M
. Longlaru et al., EP 420 260 A2; T. Gingeras et al., EP 276 302; E Horn
es and L.M. Kornes, EP 446 260)。
【0050】 捕獲プローブおよび検出プローブのハイブリダイゼーションは別々に(2段階
で)または同時に、特にLanghale and Malcolm, Gene 36, 1985, 201-210、Rank
i et al. Gene 21, 1993, 77-85、Dunn and Hassel, Cell, 12, 1977, 23-36ま
たはRanki and Soderlund, 米国特許第4,486,539号および同第4,563,419号によ
って記載される方法の1つに従って生じ得る。
【0051】 それゆえ、本願はまた、配列番号1または配列番号2に由来する、プライマー
またはプローブとして選択された、ストリンジェントな条件下で、イー・コリO
157:H7またはEHECに特異的な、試験試料中に含まれる標的核酸配列と
ハイブリダイズできるオリゴヌクレオチドに関する。
【0052】 標的核酸配列なる表現は、本発明によるオリゴヌクレオチドと高ストリンジェ
ンシー条件下でハイブリダイズできるいずれかのDNAまたはcDNAまたはR
NA分子を意味すると理解される。
【0053】 その配列が添付物に記載されている好ましいオリゴヌクレオチドは、以下の表
に報告される配列番号1および配列番号2の配列の位置に対応する: 配列 配列番号1における位置 配列番号 3 9 − 30 配列番号 4 679 − 658 配列番号 5 6 − 30 配列番号 6 682 − 658 配列番号 7 241 − 263 配列番号 8 47 − 69 配列番号 9 251 − 274 配列番号10 426 − 401 配列番号11 427 − 402 配列番号12 391 − 421 配列番号13 387 − 417 配列番号14 291 − 321 配列番号15 510 − 540 配列番号16 331 − 350 配列番号17 68 − 87 配列番号18 397 − 410 配列番号19 396 − 411 配列番号20 395 − 412 配列番号21 718 − 739 配列番号22 1099 − 1078 配列番号23 41 − 60 配列番号24 884 − 863 配列番号25 928 − 958 配列番号26 970 − 1000 配列番号27 883 − 903
【0054】 本発明はまた、上記のようなオリゴヌクレオチド対に関し、これは、イー・コ
リO157:H7またはEHECのゲノムに含まれる配列番号1または配列番号
2に対応する標的核酸配列の増幅用のプライマーとして使用することができる。
【0055】 好ましいプライマーの対は以下のとおりである: ・イー・コリO157:H7の増幅用 − 配列番号3と配列番号4 − 配列番号5と配列番号6 − 配列番号6と配列番号7 − 配列番号6と配列番号8 − 配列番号6と配列番号9 ・EHECの増幅用 − 配列番号21と配列番号22 − 配列番号23と配列番号24
【0056】 配列番号5および配列番号6のプライマーの対をイー・コリO157:H7の
核酸の増幅を実施するために使用することによって、イー・コリO157:H7
株に特徴的な676 bpの核酸フラグメントが増幅される。適切な場合、この
フラグメントの特異性を、配列番号18のプローブを使用することによって管理
してもよい。
【0057】 同様に、配列番号21および配列番号22のプライマーの対を使用することに
よって、EHEC(エンテロヘモリシンおよびインチミンの特性も有する)中に
存在する382 bpの核酸配列が特異的に増幅される。他の大腸菌群に属する
細菌(例えば、ETEC(エンテロトキシン産生大腸菌)、EPECなど)は検
出されない。増幅産物の特異性を増幅フラグメント内部のオリゴヌクレオチドプ
ローブ(例えば、配列番号27)によってさらに確認することができる。
【0058】 本発明はまた、随意に増幅されたヌクレオチド配列の検出用のプローブとして
使用できる上記のようなオリゴヌクレオチドに関する。例えば、配列番号14、
配列番号15および配列番号18のオリゴヌクレオチド配列を、イー・コリO1
57:H7の特異的検出のために使用してもよい。同様に、配列番号25、配列
番号26および配列番号27の配列を使用することによって、O157:H7を
含むEHECの検出が可能になる。
【0059】 本発明はまた、上記の配列番号1および配列番号2の配列を含むプラスミドな
らびにそれらを含む宿主細胞に関する。
【0060】 本発明はまた、試料中のイー・コリO157:H7またはEHECのインビト
ロ検出法に関する。この方法は以下の工程を包含することを特徴とする: 1.試料を、上記のプライマーの対の1つと接触させる工程であって、試料中
に含まれる核酸配列は、適切な場合、試験される標的の核酸とのプライマーのハ
イブリダイゼーションに接近可能にされている工程、 2.選択したプライマーの対が隣接する核酸配列を増幅する工程、 3.上記のような当業者に公知の方法に従って増幅産物の存在の可能性を確認
することができる。
【0061】 有利な実施態様によれば、増幅されたフラグメントをいわゆる「サンドイッチ
」法の原理に従って検出してもよい。
【0062】 以下の工程を包含することを特徴とする、支持体(例えば、マイクロタイター
プレート)上での検出による、イー・コリO157:H7またはEHECに特異
的な以前に増幅されたヌクレオチド配列のインビトロ検出のための方法も本発明
の範囲内に入る: − 物理的または化学的手段によるイー・コリO157:H7および/または
EHECの増幅配列の変性。200mM NaOH、40mM EDTAから構
成される変性溶液の添加が好ましい、 − 変性した増幅フラグメントの、適切なハイブリダイゼーション緩衝液中で
の、一方で支持体に結合した少なくとも1つの捕獲プローブとの、他方でハイブ
リダイゼーション緩衝液中の少なくとも1つの遊離検出核酸プローブとの接触。
検出プローブは所望により標識されており、捕獲プローブとハイブリダイズする
のと同じ増幅フラグメントの鎖と、捕獲プローブとハイブリダイズするのとは異
なる領域でハイブリダイズでき;このハイブリダイゼーション溶液を、有利には
5倍濃度のSSPE(Sodium Saline Phosphate EDTA; Molecular Cloning, A p
ractical guide, Sambrook et al., Vol. 3, 1989, annexe B13)、0.5%
Tween 20、0.01% メルチオレート(Merthiolate)とすることが
できる、 − ハイブリダイゼーションを可能にするに十分長い時間の反応混合物のイン
キュベーション;このインキュベーションを、例えば、有利には37℃で約1時
間実施することができる、 − 全ての未反応核酸配列を除去するための前記混合物の1回以上の洗浄;こ
の洗浄を、例えば、10mM Tris−HCl、300mM NaClおよび
0.1% Tween 20、pH7.4を含有する溶液を用いて実施すること
ができる、 − 増幅した核酸配列とハイブリダイズした検出プローブの可視化。
【0063】 本発明の有利な実施態様によれば、検出プローブをペルオキシダーゼで標識し
、ハイブリダイズした検出プローブに結合したペルオキシダーゼの活性を、以下
の工程に従って、色素原性基質の存在下での比色読み取りによって可視化する: − 反応混合物を含有する各ウェルにおける色素原性基質(例えば、テトラメ
チルベンジジン(TMB))を含有する溶液の沈着、およびマイクロプレートの
暗所での十分な時間(一般に20〜30分間)のインキュベーション。次いで、
反応をブロッキング溶液(有利にはこの溶液は最終濃度0.5Nで使用するH2
SO4溶液である)を添加することによって停止する、 − 光学密度の測定。TMBを色素原性基質として使用する場合、この測定を
450 nm(参照620 nm)の波長で実施する。
【0064】 特に有利な実施態様によれば、イー・コリO157:H7の検出に使用する捕
獲プローブは配列番号15であってもよく、検出プローブは配列番号18のオリ
ゴヌクレオチドである。同様に、EHEC細菌の検出に使用する捕獲プローブは
配列番号25であってもよく、検出プローブは配列番号27のオリゴヌクレオチ
ドである。
【0065】 本発明はまた、試料中に含まれるイー・コリO157:H7またはEHECの
同定用の検出キットに関する。このキットは試薬の中に以下を含む: − イー・コリO157:H7またはEHEC群の細菌の増幅用のプライマー
として使用される上記で規定するような少なくとも2個のオリゴヌクレオチド、 − 所望により、増幅フラグメントの配列の確認用の成分、より詳細には上記
で規定するような核酸プローブ。
【0066】 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、これらは本発明を限
定するものではない。
【0067】 実施例1 配列番号1および配列番号2の配列の特徴付け 1)イー・コリO157:H7ゲノムライブラリーの構築: 出血性大腸炎に罹患し、1型および2型ベロ毒素を産生している患者の糞便か
ら単離されたイー・コリO157:H7株のゲノムDNAを、37℃で1時間緩
衝化媒質中で1μgのDNAあたり0.03酵素単位を作用させることによって
エンドヌクレアーゼPstI(Boehringer Mannheim, Ref. 621625)で部分消化
した。このようにしてゲノムDNAを消化することによって35〜45kbのフ
ラグメントを生成することができた。コスミドpHC79(Hohn and Murray, P
roc. Natl. Acad, Sci 74, 1977, 3259-3263)を同様に消化し、自己連結を回避
するように脱リン酸化した。
【0068】 900ngのベクターと2.6μgの35〜45kbのDNAフラグメント(
すなわち、ベクター/インサートモル比2)を混合することによって連結を実施
した。2単位のT4 DNAリガーゼ(Boehringer Mannheim; Ref. 481220)を
補充した後、反応媒質を14℃で18時間放置した。組換えコスミドをインビト
ロで包膜化し、これを用いてイー・コリXL1−Blue MR細菌(Stratage
ne; Ref. 200300)を形質転換した。形質転換した細菌を1時間37℃でLB培
地(Luria-Bertani, Molecular Cloning, A practical guide, Sambrook et al.
, Vol. 3, 1989, annexe A1)中でインキュベートした。35〜45kbのDN
Aフラグメントを、アンピシリン耐性部位をなくし、テトラサイクリン耐性部位
を保存するようにベクターpHC79に挿入し、次いで細菌を12.5μg/m
lのテトラサイクリンを含有する選択寒天培地にプレーティングした。
【0069】 コスミドDNAのミニ調製物をQuiagen(reference 26171)によって供給され
るREAL Prep96 Kitを使用してテトラサイクリン上で単離した最
初の360個のコロニーから作製した。
【0070】 次いで、これらの調製物のDNAをエンドヌクレアーゼPstI、EcoRI
およびSalI(Boehringer Mannheim, Ref. 621625、703737および567663)で
消化し、1.2%アガロースゲルでの電気泳動によって分析し、次いでHybo
nd N+ナイロンフィルター(Amersham, Ref. RPN 303B)に移した。UVに5
分間曝露することによってDNAを不可逆的に固定した。
【0071】 2)ライブラリーのスクリーニング: イー・コリO157:H7株(コレクション・ドゥ・ランスティトゥ・パスト
ゥール(Collection de l'Institut Pasteur)No. 103571)から得た同種DNA
プローブおよび8個のイー・コリO55:H7株(コレクション・ドゥ・ランス
ティトゥ・パストゥール、No. 105215, 105216, 105217, 105228, 105239, 1052
40, 105241, 105242)から得たDNAの「プール」からなる異種DNAプローブ
を用いてハイブリダイゼーションを実施した。
【0072】 種々のフィルターを、6倍濃度のSSC緩衝液(Sodium Saline Citrate; Mol
ecular Cloning, A practical guide, Sambrook et al., Vol. 3, 1989, annexe
B13)、5倍濃度のデンハルト溶液(Molecular Cloning, Vol. 3, 1989, annex
e B15)、10%デキストラン硫酸(Pharmacia Biotech, Ref. 17-0340-02)、
10mM EDTA、0.5% SDS、100μg/ml 1本鎖サケ精子D
NAおよび関連DNA(O157:H7)を含有する溶液中で16〜18時間6
5℃でハイブリダイズさせた。
【0073】 ハイブリダイゼーション後、フィルターを10分間2倍濃度のSSC緩衝液中
で65℃で2回、30分間2倍濃度のSSCおよび0.1%SDSを含有する緩
衝液中で65℃で1回、次いで10分間1/10希釈したSSC中で65℃で1
回洗浄した。濡れたままのフィルターを増感スクリーンとともに24〜48時間
−80℃でカセット中で露光した。
【0074】 必要な露光時間の後、フィルムを現像し、次いでナイロンメンブレンを、撹拌
しながら45℃で4〜5サイクルの水浴を実施することによって脱ハイブリダイ
ズした。各サイクルについて、30分間の0.5N NaOH溶液および次いで
30分間の1/10希釈したSSCおよび0.1%SDSを含有する緩衝液中で
の2回の連続した水浴を実施した。メンブレンを最後に2倍濃度のSSC中で洗
浄し、カセットに入れて、ハイブリダイゼーションの痕跡が残存していないこと
を確認した。脱ハイブリダイゼーション後、フィルターを上記と同様に非関連D
NA(O55:H7)のプールとハイブリダイズさせた。
【0075】 3)配列番号1および配列番号2のフラグメントの単離およびクローニング これらのハイブリダイゼーションの結果、2つのコスミドクローンを同定する
ことができ、それぞれから同種プローブとはハイブリダイズするが異種プローブ
とはハイブリダイズしない約1〜2kbのフラグメント1つが単離された。「ド
ットブロット」ハイブリダイゼーションによって種々のO157:H7株におい
てそれらが保存されていることを確認した後、これらのフラグメントをベクター
pUC18(Oncor Appligene Ref. 161131)中にクローン化し、次いで大量に
調製した。組換えプラスミドはpDF3およびpDF4と称し、それぞれ配列番
号1および配列番号2の配列に対応する。
【0076】 4)配列番号1および配列番号2の配列の決定 Proc. Natl. Acad. Sci. 74, 1977, 5463に記載されるSanger et al.の方法に
従って、プラスミドpUC18の「ユニバーサルプライマー」および「リバース
プライマー」ならびに配列の内部のオリゴヌクレオチドを使用してフラグメント
の配列決定をした。
【0077】 1489bpを含む配列番号1の配列(図1)は、407〜1489の領域に
おいてイー・コリO157:H7のkatP遺伝子との99.9%の相同性およ
び1〜406の領域においてイー・コリのIS91との95.8%の相同性を示
す。
【0078】 1181bpを含む配列番号2の配列(図2)の解析によっては、腸溶血性プ
ラスミドの既知の配列は示されない。237〜570の部分がシゲラ・フレクス
ネリ(Shigella flexneri)ビルレンスタンパク質をコードするvirKプラス
ミド遺伝子と68%の相同性を示すのみである。
【0079】 実施例2 イー・コリO157:H7の特異的検出 異なる血清型の100個のイー・コリ株および42個の非イー・コリ株(とり
わけ、イー・コリO157:H7と交差反応し得る細菌(例えば、サルモネラ(
Salmonella)、シゲラ・ジセンテリエ、シトロバクター・フレンディ、ハフニア
・アルベイ(Hafnia alvei)、エシェリキア・ヘルマニ(Escherichia hermanii
))を含む)について特異性の研究を実施した。
【0080】 1)DNAの抽出: DNA配列を、Chelex(InstaGeneTM Matrix, Biorad)の存在下での煮沸法に
よって得た。試料を以下のプロトコルに従って調製した: 細菌懸濁物を、滅菌超純水中に、Tryptone-Caseine-Soja寒天(Sanofi Diagno
stics Pasteur, Ref. 53455)上で単離したいくつかの細菌コロニーから作製し
、10,000〜12,000回転/分で2〜3分間遠心分離し、上清を慎重に
除去する。細菌ペレットを200μlの溶解試薬中に再懸濁し、ホモジナイズし
、次いでヒートブロックで100℃で10〜15分間インキュベートする。試料
を再度ホモジナイズし、次いで10,000〜12,000回転/分で2〜3分
間遠心分離する。このDNAを直接増幅するか、または−20℃で貯蔵できる。
【0081】 2)PCRによる増幅: 増幅反応を50mM KCl;10mM Tris−HCl pH8.3;0
.01%ゼラチン;3mM MgCl2;0.25μMの配列番号5および配列
番号6の各プライマー;100μM(dATP、dCTP、dGTP);400
μM dUTP;0.5単位のウラシル−DNA−グリコシラーゼ(UDG; BR
L Life Technologies);1単位のTaq DNAポリメラーゼ(BRL Life Tech
nologies)およびパラグラフ1に示すように調製したDNA 5μlを含有する
総量15μlで実施する。
【0082】 50℃で2分間、次いで95℃で5分間インキュベートした後、試料を35回
の増幅サイクル(15秒95℃、15秒65℃、15秒72℃から構成される)
に供する。プレートを除くまでチューブを72℃に維持する。
【0083】 温度サイクルを「Perkin-Elmer 9600」サーモサイクラー中で実施する。
【0084】 各実験はポジティブコントロールおよびネガティブコントロールを含む。
【0085】 3)増幅産物の可視化: 増幅反応物をアガロースゲル上で可視化するかまたはマイクロプレート上で検
出する。
【0086】 3−1)アガロースゲル: 増幅後、15μlのクロロホルムを各試料に添加して、UDGを不活化し、次
いで1アリコートの各反応物をサイズマーカーの存在下で臭化エチジウムで染色
した1.2%アガロースゲルでの電気泳動によって分析する。676bpのDN
Aフラグメントの可視化によって、試験試料中のイー・コリO157:H7の存
在が示される。
【0087】 3−2)マイクロプレート中でのハイブリダイゼーション: 増幅産物を、200mM NaOH、40mM EDTAを含有する溶液を等
量添加することによって変性する。ウェルの表面を配列番号15の捕獲プローブ
でコートしたマイクロプレートを、5倍濃度のSSPE、0.5% Tween
20および0.01%メルチオレートを含有するハイブリダイゼーション緩衝
液中でプレハイブリダイズする。次に、マイクロプレートをからにし、各ウェル
に、変性した増幅フラグメントおよび配列番号18の表示用プローブを含有する
ハイブリダイゼーション緩衝液200μlを入れる。インキュベーションを37
℃で撹拌しながら1時間実施する。
【0088】 次いで、ウェルを、400μlの溶液(10mM Tris−HCl pH7
.4;300mM NaClおよび0.1% Tween 20)で6回洗浄し
、次いでプローブに結合したペルオキシダーゼの活性を、色素原テトラメチルベ
ンジジン(TMB)を含有する検出溶液200μlを各ウェルに添加することに
よって検出する。マイクロプレートを37℃で暗所で30分間インキュベートし
、次いで100μlの1.5N H2SO4溶液を添加して、反応をブロックする
。光学密度値を620nmの参照に対して450nmで測定する。
【0089】 4)特異性の研究: 総数142個の細菌株に対して、PCR増幅工程用の配列番号5および配列番
号6のプライマーの対、配列番号15の捕獲プローブおよびマイクロプレートで
のハイブリダイゼーション工程用の配列番号18の検出プローブを使用して試験
を実施した。
【0090】 イー・コリ株および非イー・コリ株(異なる属および種の細菌)を用いてマイ
クロプレート上で得られた結果をそれぞれ以下の表Iおよび表IIに示す
【0091】
【表1】 (+)の結果はOD450>2.5に対応する。 (+)の結果はOD450<0.05に対応する。
【0092】
【表2】 (+)の結果はOD450>2.5に対応する。 (+)の結果はOD450<0.05に対応する。
【0093】 結論として、O157:H7および157:H−株のみが上記の系を用いてマ
イクロプレート上で検出される。
【0094】 実施例3 EHECの特異的検出 種々の血清型のイー・コリおよびEHECの検出を妨害し得る他の細菌種を含
む総数142個の細菌株について特異性を試験した。
【0095】 DNAを実施例2の第1パラグラフに記載したプロトコルに従って抽出した。
【0096】 増幅条件は以下のとおりである:反応を、50mM KCl;10mM Tr
is−HCl pH8.3;1.5mM MgCl2;それぞれ0.5μMの配
列番号21および配列番号22のプライマー;200μM(dATP、dCTP
、dGTP、dTTP);1単位のTaq DNAポリメラーゼ(BRL Life Tec
hnologies)および実施例2のパラグラフ1で示したように調製したDNA 5
μlを含有する総容量50μlで実施する。
【0097】 温度サイクルを「Perkin-Elmer 9600」サーモサイクラー中で実施する。
【0098】 各実験はポジティブコントロールおよびネガティブコントロールを含む。
【0099】 増幅産物をEtBrで染色したアガロースゲル上で可視化した。382bpの
バンドの存在は試験試料中のEHECの存在を示す。
【0100】 結果を表IIIに示す。 ヒト感染から単離された株に頻繁に関連するビルレンス因子であるehlyお
よびeae特性を示す株のみが、配列番号21および配列番号22のプライマー
の対を用いるPCRによって検出される。
【0101】 さらに、このプライマーの対を使用することによっても、特に単一の増幅反応
によって、腸管出血性大腸菌に特徴的な遺伝子型(vt+、eae+、ehly+
)を有するイー・コリ株を検出することが可能となる。
【0102】
【表3】
【0103】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 配列番号1の配列を示す図である。
【図2】 配列番号2の配列を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 ドミニク・ティエリー フランス、エフ−92100ブローニュ、リ ュ・デ・ロン・プレ4番 Fターム(参考) 4B024 AA13 AA20 BA38 CA02 CA09 DA06 EA06 HA12 4B050 DD02 LL02 LL03 4B063 QA01 QA07 QA18 QQ06 QQ43 QQ58 QR32 QR39 QR55 QR66 QS25 QS34 QS36 4B065 AA26X BD34 BD35 CA24 CA46 4H045 AA30 CA11 DA83 EA52

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1の核酸配列または配列番号2の核酸配列を含む単
    離されたヌクレオチド配列、その相補配列、そのフラグメント、および1個以上
    の塩基の変異、挿入、欠失および/または置換で異なり、それぞれ配列番号1お
    よび配列番号2の配列と高ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズするそれ
    に由来する配列。
  2. 【請求項2】 配列番号1の配列を含む単離されたヌクレオチド配列、その
    相補配列、および挿入配列IS91の少なくとも一部およびkatP遺伝子の配
    列の少なくとも一部の安定な組合せから生じるヌクレオチド鎖を含むそれに由来
    する配列。
  3. 【請求項3】 配列番号1の配列の少なくとも8個、有利には10個、好ま
    しくは14個の連続したヌクレオチド鎖を含み、400〜407位のヌクレオチ
    ドを含む請求項2記載の単離されたヌクレオチド配列。
  4. 【請求項4】 配列番号1の配列もしくは配列番号2の配列、または請求項
    1において定義するそれに相補的でそれに由来する配列の少なくとも8個の連続
    したヌクレオチドを含む単離されたヌクレオチド配列。
  5. 【請求項5】 以下の核酸配列: 配列番号3:5'- CGGAGATGAAAGCACCACTGTG -3' 配列番号4:5'- GGGCTGTGTAATCTCAGAGGAG -3' 配列番号5:5'- GTCCGGAGATGAAAGCACCACTGTG -3' 配列番号6:5'- TCAGGGCTGTGTAATCTCAGAGGAG -3' 配列番号7:5'- GGCGCTGATACCGGCAAGAATGG -3' 配列番号8:5'- GGTCCCGCAGGCCATGATTTTTG -3' 配列番号9:5'- CCGGCAAGAATGGTCGCAAACTCC -3' 配列番号10:5'- AAGGGGTTCCAAGCCGCAACTGACGA -3' 配列番号11:5'- TAAGGGGTTCCAAGCCGCAACTGACG -3' 配列番号12:5'- CTCAACGGCATCGTCAGTTGCGGCTTGGAAC -3' 配列番号13:5'- AGCACTCAACGGCATCGTCAGTTGCGGCTTG -3' 配列番号14:5'- CTATTTCAGGATACCCTTCGTCATCAACACG -3' 配列番号15:5'- AATTTCCCTTAATCCGGAGCTATTCGTATGA -3' 配列番号16:5'- GAAGACCAGCTTTTTGTTTC -3' 配列番号17:5'- TGTCACAGACTCAATGACTA -3' 配列番号18:5'- GGCATCGTCAGTTG -3' 配列番号19:5'- CGGCATCGTCAGTTGC -3' 配列番号20:5'- ACGGCATCGTCAGTTGCG -3' 配列番号21:5'- CCACCTGAACGATAAGCGGAAC -3' 配列番号22:5'- CACCTTCCTTCCATCCTCAGAC -3' 配列番号23:5'- ATCCCAGCGCGCTCCAGCTG -3' 配列番号24:5'- ACCCATGATGGCGCATCTGATG -3' 配列番号25:5'- ACGTTCTGGTCTTACGGGTGATGTAGGTTTT -3' 配列番号26:5'- TAGTGAAGCGGTGACAGCATATCAGACGGCT -3' 配列番号27:5'- GTGAGATAGGCACAACAATGA -3' から選択される請求項4記載の単離されたヌクレオチド配列。
  6. 【請求項6】 以下の配列の以下の対: 配列番号3と配列番号4、 配列番号5と配列番号6、 配列番号6と配列番号7、 配列番号6と配列番号8、 配列番号6と配列番号9、 配列番号21と配列番号22、 配列番号23と配列番号24 から選択される、プライマーとして使用される請求項4または5記載の単離され
    たヌクレオチド配列の対。
  7. 【請求項7】 以下の配列:配列番号14、配列番号25、配列番号15、
    配列番号26、配列番号18および配列番号27から選択されるプローブとして
    使用される請求項4または5記載の単離されたヌクレオチド配列。
  8. 【請求項8】 標識されていることを特徴とする請求項7記載の単離された
    ヌクレオチド配列。
  9. 【請求項9】 支持体に固定化されていることを特徴とする請求項7記載の
    単離されたヌクレオチド配列。
  10. 【請求項10】 1998年3月26日にそれぞれ番号I−1999および
    I−2000のもとにコレクション・ナショナル・ドゥ・クルチュル・ドゥ・ミ
    クロオルガニスムに寄託されたプラスミドpDF3およびpPDF4。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のプラスミドを含む宿主細胞。
  12. 【請求項12】 以下の工程: (a)試料を、請求項5に定義されるオリゴヌクレオチドから選択されるオリ
    ゴヌクレオチドプライマーの対と接触させる工程であって;試料中に含まれる核
    酸は、適切な場合、試験される標的の核酸とのプライマーのハイブリダイゼーシ
    ョンに接近可能にされている工程、 (b)選択したプライマーの対が隣接する核酸配列を増幅する工程、 (c)増幅産物に特異的な少なくとも1個のプローブを使用することによって
    増幅産物の存在を確認する工程、 を包含する試料中のイー・コリO157:H7またはEHECの検出法。
  13. 【請求項13】 工程(c)が以下の下位工程: (c1)増幅配列を物理的または化学的手段によって変性する工程、 (c2)工程(c1)の変性した増幅フラグメントを含有する溶液を、一方で少
    なくとも1個の捕獲プローブと、他方で所望により標識した少なくとも1個の検
    出プローブと接触させる工程であって、捕獲および検出プローブは請求項1で定
    義される配列を有し、増幅フラグメントと同じ鎖とハイブリダイズでき、接触が
    ハイブリダイゼーション反応をさせるために十分な時間実施される工程、 (c3)少なくとも1回洗浄して未反応核酸配列を除去する工程、 (c4)増幅核酸配列とハイブリダイズした検出プローブを可視化する工程、 を含む請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 捕獲プローブがマイクロタイトレーションプレートの壁の
    表面に結合されている請求項12または13記載の方法。
  15. 【請求項15】 検出プローブがペルオキシダーゼで標識されている請求項
    12または13記載の方法。
  16. 【請求項16】 反応した検出プローブに結合したペルオキシダーゼの活性
    の検出が、テトラメチルベンジジン(TMB)のような色素原性基質の存在下で
    の比色反応によって以下の工程: − 反応混合物を含むウェルへTMB溶液のような色素原性基質を添加する工
    程、 − 発色に十分な時間暗所でインキュベートする工程、 − ブロッキング溶液の添加によって反応をブロックする工程、 − 適切な波長で光学密度を測定する工程、 を使用して実施される請求項13〜15のいずれか1項記載の方法。
  17. 【請求項17】 以下のオリゴヌクレオチド: − 増幅用プライマーとしての配列番号5および配列番号6の配列、 − 捕獲プローブとしての配列番号15の配列、 − 検出プローブとしての配列番号18の配列。 を使用する請求項12〜16のいずれか1項記載のイー・コリO157:H7の
    検出法。
  18. 【請求項18】 以下のオリゴヌクレオチド: − 増幅用プライマーとしての配列番号21および配列番号22の配列、 − 捕獲プローブとしての配列番号25の配列、 − 検出プローブとしての配列番号27の配列。 を使用する請求項12〜16のいずれか1項記載のEHECの検出法。
  19. 【請求項19】 試薬の中に以下: − プライマーの対として使用される少なくとも2個の請求項5記載のオリゴ
    ヌクレオチド、 − 所望により増幅産物の検出用の少なくとも1個の請求項5記載のオリゴヌ
    クレオチドプローブ、 を含むイー・コリO157:H7またはEHEC検出用キット。
JP2000546051A 1998-04-28 1999-04-27 腸管出血性大腸菌(ehec)検出用ヌクレオチド配列 Expired - Fee Related JP4141638B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9805329A FR2777907B1 (fr) 1998-04-28 1998-04-28 Sequences nucleotidiques pour la detection des escherichia coli enterohemorragiques (ehec)
FR98/05329 1998-04-28
PCT/FR1999/001000 WO1999055908A2 (fr) 1998-04-28 1999-04-27 Sequences nucleotidiques pour la detection des escherichia coli enterohemorragiques (ehec)

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007320538A Division JP4242439B2 (ja) 1998-04-28 2007-12-12 腸管出血性大腸菌(ehec)検出用ヌクレオチド配列

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002512813A true JP2002512813A (ja) 2002-05-08
JP4141638B2 JP4141638B2 (ja) 2008-08-27

Family

ID=9525768

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000546051A Expired - Fee Related JP4141638B2 (ja) 1998-04-28 1999-04-27 腸管出血性大腸菌(ehec)検出用ヌクレオチド配列
JP2007320538A Expired - Fee Related JP4242439B2 (ja) 1998-04-28 2007-12-12 腸管出血性大腸菌(ehec)検出用ヌクレオチド配列

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007320538A Expired - Fee Related JP4242439B2 (ja) 1998-04-28 2007-12-12 腸管出血性大腸菌(ehec)検出用ヌクレオチド配列

Country Status (11)

Country Link
US (2) US7588933B1 (ja)
EP (1) EP1076720B1 (ja)
JP (2) JP4141638B2 (ja)
AT (1) ATE488601T1 (ja)
AU (1) AU766023B2 (ja)
CA (1) CA2326627C (ja)
DE (1) DE69942945D1 (ja)
DK (1) DK1076720T3 (ja)
ES (1) ES2353645T3 (ja)
FR (1) FR2777907B1 (ja)
WO (1) WO1999055908A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016000034A (ja) * 2003-12-06 2016-01-07 アボツト・モレキユラー・インコーポレイテツド 情報システムを用いて反応を解析する方法およびシステム

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000077247A1 (en) * 1999-06-15 2000-12-21 University Of Guelph A marker specific for escherichia coli serotypes o157:h7; o157:nm and o55:h7
AT411832B (de) * 2001-07-26 2004-06-25 Sy Lab Vgmbh Test-kit für den nachweis der bakteriellen gene slt1, slt2 und rfbe
CN100441696C (zh) * 2004-10-22 2008-12-10 中国疾病预防控制中心传染病预防控制所 肠出血性大肠杆菌o157:h7菌株的检测方法
EP2292799A1 (en) 2009-08-11 2011-03-09 Agence Française de Securité Sanitaire des Aliments An assay for determining a molecular risk assessment of stec isolates
US20140342362A1 (en) * 2011-12-30 2014-11-20 Roka Bioscience, Inc. Compositions, kits, and related methods for detecting and/or monitoring shiga toxin producing escherichia coli
CN103409517A (zh) * 2013-07-24 2013-11-27 福建省亚明食品有限公司 快速检测肠出血性大肠杆菌o157:h7的生物传感芯片
US9851330B2 (en) * 2015-03-20 2017-12-26 Konica Minolta Laboratory U.S.A., Inc. Rapid, highly-sensitive, and highly-specific nucleic acid detection

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5470970A (en) * 1991-02-28 1995-11-28 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Maspin, a serpin with tumor suppresing activity
JPH0630766A (ja) 1992-07-15 1994-02-08 Res Dev Corp Of Japan 弱毒化された安全性の高い赤痢生ワクチン
CA2078716A1 (en) * 1992-09-21 1994-03-22 Joyce De Azavedo Attaching and effacing protein of enterohemorrhagic e. coli
US5475098A (en) * 1994-06-14 1995-12-12 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Distinctive DNA sequence of E. coli 0157:H7 and its use for the rapid, sensitive and specific detection of 0157:H7 and other enterohemorrhagic E. coli
US6218529B1 (en) * 1995-07-31 2001-04-17 Urocor, Inc. Biomarkers and targets for diagnosis, prognosis and management of prostate, breast and bladder cancer
US5612473A (en) * 1996-01-16 1997-03-18 Gull Laboratories Methods, kits and solutions for preparing sample material for nucleic acid amplification
US5747257A (en) * 1996-02-29 1998-05-05 E. I. Du Pont De Nemours And Company Genetic markers and methods for the detection of escherichia coli serotype-0157:H7

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016000034A (ja) * 2003-12-06 2016-01-07 アボツト・モレキユラー・インコーポレイテツド 情報システムを用いて反応を解析する方法およびシステム

Also Published As

Publication number Publication date
EP1076720B1 (fr) 2010-11-17
DE69942945D1 (de) 2010-12-30
US7588933B1 (en) 2009-09-15
EP1076720A2 (fr) 2001-02-21
JP4242439B2 (ja) 2009-03-25
FR2777907A1 (fr) 1999-10-29
AU766023B2 (en) 2003-10-09
ES2353645T3 (es) 2011-03-03
CA2326627A1 (fr) 1999-11-04
JP2008148697A (ja) 2008-07-03
AU3428799A (en) 1999-11-16
US8372965B2 (en) 2013-02-12
ATE488601T1 (de) 2010-12-15
CA2326627C (fr) 2013-12-03
US20100081138A1 (en) 2010-04-01
FR2777907B1 (fr) 2002-08-30
DK1076720T3 (da) 2010-12-20
WO1999055908A3 (fr) 1999-12-29
WO1999055908A2 (fr) 1999-11-04
JP4141638B2 (ja) 2008-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Perelle et al. Detection by 5′-nuclease PCR of Shiga-toxin producing Escherichia coli O26, O55, O91, O103, O111, O113, O145 and O157: H7, associated with the world's most frequent clinical cases
JP4242439B2 (ja) 腸管出血性大腸菌(ehec)検出用ヌクレオチド配列
Thomas et al. Non-radioactively labelled polynucleotide and oligonucleotide DNA probes, for selectively detecting Escherichia coli strains producing Vero cytotoxins VT1, VT2 and VT2 variant
CN101113475B (zh) 病原微生物检测用引物和使用所述引物的多重扩增
JP3116353B2 (ja) 非ウイルス微生物の検出及び/又は定量用核酸プローブ
JP5276648B2 (ja) 抗生物質耐性微生物を同定するための方法およびキット
Li et al. Differentiation of Helicobacter pylori strains directly from gastric biopsy specimens by PCR-based restriction fragment length polymorphism analysis without culture
EP0669399A2 (en) Oligonucleotides and method for detecting bacteria
JP3016399B2 (ja) ポリメラーゼ鎖反応によるサルモネラ菌の同定
US5663049A (en) Detection of campylobacter
US5652102A (en) Assay for enterohemorrhagic Escherichia coli 0157:H7 by the polymerase chain reaction
Watterworth et al. Multiplex PCR-DNA probe assay for the detection of pathogenic Escherichia coli
US5571674A (en) DNA oligomers for use in detection of campylobacter pylori and methods of using such DNA oligomers
US5691138A (en) Nucleotide sequences which hybridize specifically with a Campylobacter jejuni genomic nucleic sequence
JP2005515756A6 (ja) 飲料水中の関連細菌を特異的かつ迅速に検出するための方法
JP2005515756A (ja) 飲料水中の関連細菌を特異的かつ迅速に検出するための方法
JP2003510092A (ja) Ehec感染を検出するための多重pcr
US6165724A (en) Oligonucleotides for detecting enteric hemorrhagic E.coli and detection method using the same
JPH02154700A (ja) カンピロバクター属の異なる細菌種を特異的に検出するために有用な核酸プローブ
JP2775663B2 (ja) 細菌検出のためのオリゴヌクレオチドおよびそれを用いた検出法
US6291168B1 (en) Nucleic acid sequences diagnostic for pathogenic E.coli O157:H7, methods of identification and kit therefore
KR20090124020A (ko) 식중독균 검출용 올리고뉴클레오티드 프로브 세트 및 상기프로브 세트를 포함하는 마이크로어레이
KR20090124021A (ko) 엔테로박테리아 속 식중독균 검출용 올리고뉴클레오티드프로브 세트 및 상기 프로브 세트를 포함하는마이크로어레이
FR2784117A1 (fr) Sequences nucleotidiques pour la detection des escherichia coli enterohemorragiques (ehec)
JP3135909B2 (ja) 微生物の検出に使用するdnaオリゴマーとその使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070814

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071113

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080520

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080611

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees