JP2002512606A - 3−アミノペンタンニトリルの水素化による1,3−ジアミノペンタンの製造 - Google Patents

3−アミノペンタンニトリルの水素化による1,3−ジアミノペンタンの製造

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JP2002512606A JP54182998A JP54182998A JP2002512606A JP 2002512606 A JP2002512606 A JP 2002512606A JP 54182998 A JP54182998 A JP 54182998A JP 54182998 A JP54182998 A JP 54182998A JP 2002512606 A JP2002512606 A JP 2002512606A
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シダー,ジェイ,レスリー.
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Abstract

(57)【要約】 クロム、ニッケル、モリブデン、鉄、マンガンまたはそれらの混合物によって活性化されたRaney(登録商標)コバルト触媒を使用して1,3−ジアミノペンタンを製造するための3−アミノペンタンニトリルの水素化方法。水性苛性アルカリ(例えば、アルカリ金属の水酸化物)の存在下でこの反応を行うことによって、1,3−ジアミノペンタンの選択性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】 3−アミノペンタンニトリルの水素化による1,3−ジアミノペンタンの製造 関連出願の相互参照 出願人は、仮出願第60/042,127号(1997年3月28日出願)の 優先権の利益を主張する。 発明の背景 1.発明の分野: 本発明は、Raney(登録商標)コバルト触媒の存在下3−アミノペンタン ニトリルを水素化することによる1,3−ジアミノペンタンの調製方法に関する 。より詳細には、しかし限定としてではなく、本発明は、アルカリ水溶液の存在 下でRaney(登録商標)コバルト触媒を使用することによる1,3−ジアミ ノペンタンの選択的な製造に関する。 2.関連技術の説明: 米国特許第4,211,725号は、実施例7において、Raney(登録商 標)ニッケルの使用による3−アミノペンタンニトリルの1,3−ジアミノペン タンへの還元が76%の収率であることを開示する。 米国特許第4,885,391号は、クロムで活性化されたRaney(登録 商標)コバルトをC4〜C12ニトリルの水素化触媒として使用することを開示す る。この特許において、触媒活性は、水の添加によって維持されている。 Raney(登録商標)ニッケルを用いた3−アミノペンタンニトリルの水素 化に関して知られている方法は、副生成物として、1−メチル−3−エチルヘキ サヒドロピリミジンおよび1−エチル−3−エチルヘキサヒドロピリミジン、な らびに1,3−ジアミノペンタンダイマーの高沸点物が生成するという問題を有 する。 発明の概要 本発明は、約1重量%から5重量%の少なくとも1種の活性化剤および必要に 応じて5重量%までの苛性アルカリ水溶液を含有するRaney(登録商標)コ バルト触媒の存在下で3−アミノペンタンニトリルを水素と反応させることによ って、3−アミノペンタンニトリルを1,3−ジアミノペンタンに選択的に変換 するための改善された触媒反応法を含む。驚くべきことに、活性化Raney( 登録商標)コバルトをこの反応の触媒として使用することによって、副生成物の 生成が避けられ、94.6%以上に達する1,3−ジアミノペンタンの収率が得 られる。 したがって、本発明は、下記の工程を含む3−アミノペンタンニトリルの1, 3−ジアミノペンタンへの変換方法を提供する。すなわち、(i)ニッケル、ク ロム、モリブデン、鉄およびマンガンからなる群から選択される少なくとも1種 の活性化剤を1重量%から5重量%含有するRaney(登録商標)コバルト触 媒の存在下、300psigから3,000psigの範囲の圧力および70℃ から140℃の範囲の温度において、3−アミノペンタンニトリルを含有する混 合物と水素とを十分な時間にわたって接触させ、前記3−アミノペンタンニトリ ルの少なくとも一部を1,3−ジアミノペンタンに変換させる工程と、(ii) 次いで、前記1,3−ジアミノペンタンを回収する工程とである。この方法は、 800psigから1,000psigの範囲の水素圧で実施することが好まし い。一実施形態において、この方法は、Raney(登録商標)コバルト触媒の 存在下、さらには、100ppmから5,000ppmのアルカリ金属またはア ルカリ土類金属の酸化物または水酸化物を含有する苛性アルカリ水溶液の5重量 %の存在下で、3−アミノペンタンニトリルを含有する混合物を水素と接触させ る工程を含む。 発明の詳細な説明 本発明による3−アミノペンタンニトリルの1,3−ジアミノペンタンへの水 素化は、好ましくは1種以上の追加の金属を活性化剤として含有するRaney (登録商標)コバルトによって触媒される。このような活性化剤には、ニッケル 、 クロム、モリブデン、鉄およびマンガンが含まれる。そのような触媒およびその 調製方法は、米国特許第4,721,811号に記載され、W.R.Grace から市販されている。 本発明による水素化反応は、約300psigから約3,000psigの圧 力で実施することができる。その上限は、その化学的性質自体のためというより は、高圧反応を行うことの操作に関する経済的考慮による。好ましい圧力範囲は 、800psigから1,000psigである。反応は、約70℃から約14 0℃の温度で実施することができ、好ましくは80℃と100℃との間で行われ る。 本発明による改善された方法は、水が添加されることなく、あるいは3−アミ ノペンタンニトリルに対して約5重量%までの苛性アルカリ水溶液の存在下で実 施することができる。この苛性アルカリ水溶液は、典型的には、約1〜5重量% の量で存在する。苛性アルカリは、典型的には、任意の強いアルカリ金属または アルカリ土類金属の酸化物または水酸化物あるいは等価物である。典型的には、 水酸化ナトリウムが、苛性アルカリとして使用される。苛性アルカリの量は、約 100ppmから約5,000ppmの範囲であり得る。 本発明の反応には、さらなる溶媒を必要としない。しかし、さらなる溶媒は、 反応を妨害しない限り使用することができる。適切な溶媒が、米国特許第4,7 21,811号に記載されている。 本発明の方法が固定床触媒を使用して実施される場合、触媒を細長い垂直反応 器の中に置くことができ、3−アミノペンタンニトリル、水素ならびに必要に応 じて塩基および水が反応器の上端に供給される。1,3−ジアミノペンタン生成 物は、反応器の下端から取り出すことができる。この1,3−ジアミノペンタン は、蒸留を含む従来の分離手段によって他の成分から分離することができる。大 規模な連続システムにおいては、本反応は発熱性であるので、熱吸収体として作 用する流体を反応器内に存在させ得ることが望ましい。適切な流体は、冷却され て再循環される一部の反応生成物である。冷却され再循環される反応生成物を熱 吸収体として使用することによって、熱吸収流体に関する分離ステップを行うこ とは不要である。しかし、所望する場合には、他の流体を使用することができる 。他の流体の例は、米国特許第4,721,811号に示されているようなニト リ ルに関する溶媒である。 本発明の方法が、触媒のスラリーを使用して実施される場合、細かく分割され た触媒は、3−アミノペンタンニトリルおよび水素を含有する混合物と接触させ ながら攪拌される。必要に応じて、水および塩基を反応器内に存在させてもよい 。 下記の実施例を、本発明の様々な個々の態様および特徴をより十分に説明し、 さらにそれらを例示するために示す。一方、比較例(Raney(登録商標)N i触媒の使用)は、本発明との差異および本発明の利点をさらに例示することを 目的とする。したがって、実施例は、非限定的であると考えられ、本発明を例示 するためのものであり、いかなる点においても過度に限定するものではない。 実施例1 Raney(登録商標)Co触媒、水および苛性アルカリによる3−アミノペ ンタンニトリルの還元: 96g(0.89モル、99%)の3−アミノペンタンニトリル、2gの水、 および2.0gの5%NaOH溶液を、熱電対、冷却コイル、ステンレススチー ルの5ミクロンのモット(Mott)フィルターを含むサンプル採取管、および 回転インペラーを含むディスパーシミックス(Dispersimix)タービ ン型吸い出し管撹拌機を備えた300mLのStainless Steel A utoclave Engineersの磁気駆動パックレス(packles s)オートクレーブに仕込んだ。次に、Raney(登録商標)Co(乾燥基準 で2.0g、W.R Grace社製のRaney(登録商標)2724)触媒 を反応器に仕込んだ。封止した後、反応器を水素で3回パージした。非常に緩く 攪拌しながら、温度を50psigの水素圧のもとで90℃まで上げた。反応温 度で、圧力を水素で800psigまで上げ、最大速度(約1,200rpm) で攪拌を始めた。このような条件下で、所望の1,3−ジアミノペンタンへの還 元には、約120分が必要であった。水素取り込みの動力学に、オートクレーブ に供給する1リットルの水素貯蔵器における圧力降下が追従し、Yokogaw a HR1300記録計に伝えられた。操作の全期間において1分毎に収集され る水素取り込み量は、グラフ的および電子的にモニターされ、分析用のデータフ ァイルに納められた。 生成物のGC分析を、DB1701(5%架橋のフェニル−メチルシリコーン )メガボアカラム(長さ30m、内径0.33、膜厚0.25ミクロン)および 炎イオン化検出器を備えたHewlett Packard 5890ガスクロマ トグラフGCで、デカンの内部標準を用いて行った。温度プログラムは、60℃ で2分間の後に、8℃/分の速度で230℃まで上昇させ、その後、15分間保 持した。カラム流速は、1.5cc/分のヘリウムであり、分割放出流速は60 cc/分のヘリウムであった。注入部温度および検出器温度は、それぞれ、25 0℃および265℃であった。ろ過生成物の分析は、無水基準で、1,3−ジア ミノペンタンの収率が99.5%であることを示した。 実施例2 Raney(登録商標)Co触媒および苛性アルカリ添加による3−アミノペ ンタンニトリルの還元: 3−アミノペンタンニトリル(5.0g)および0.05gの5%NaOHを 、0.10gのRaney(登録商標)Co(乾燥基準、Raney(登録商標 )2724)を含む20mlの円筒状のガラス瓶に仕込んだ。ガラス管を、ガス 添加口を含むジャケット付きのステンレススチール管に入れて封止した。管を加 熱し、100℃で2時間、800psigの水素圧のもとで振盪した。2時間後 、管を冷却し、圧力を戻し、生成物を触媒からろ過した。液体生成物の分析を、 30m×0.5mmのDB1701メガボアキャピラリーカラムで行った。GC 分析は、3−アミノペンタンニトリルが96.9%収率で1,3−ジアミノペン タンに完全に変換されたことを示した。 比較例 Raney(登録商標)Ni触媒および苛性アルカリ添加による3−アミノペ ンタンニトリルの還元: 3−アミノペンタンニトリル(5.0g)および0.05gの5%NaOHを 、0.10gのRaney(登録商標)Ni(乾燥基準、Raney(登録商標 ) 2400)を含む20mlの円筒状のガラス瓶に仕込んだ。ガラス管を、ガス添 加口を含むジャケット付きのステンレススチール管に入れて封止した。管を加熱 し、100℃で2時間、800psigの水素圧のもとで振盪した。2時間後、 管を冷却し、圧力を戻し、生成物を触媒からろ過した。液体生成物の分析を、3 0m×0.5mmのDB1701メガボアキャピラリーカラムで行った。GC分 析は、3−アミノペンタンニトリルが86.9%の収率で1,3−ジアミノペン タンに、そして1.3%でヘキサヒドロピリミジンの副生成物に完全に変換され たことを示した。GC分析はまた、いくつかの幅広い歪んだピークによって示さ れる不安定な中間体の存在を示した。高沸点物もまた、9.2%の収率で多数生 成していた。 実施例3 水または塩基を用いないRaney(登録商標)Co触媒による3−アミノペン タンニトリルの還元: 96g(0.88モル、99%)の3−アミノペンタンニトリルを、熱電対、 冷却コイル、ステンレススチールの5ミクロンのモット(Mott)フィルター を含むサンプル採取管、および回転インペラーを含むディスパーシミックス(D ispersimix)タービン型吸い出し管撹拌機を備えた300mLのSt ainless Steel Autoclave Engineersの磁気駆 動パックレス(packless)オートクレーブに仕込んだ。次に、Rane y(登録商標)Co(乾燥基準で2.0g、Raney(登録商標)2724) 触媒を反応器に仕込んだ。封止した後、反応器を水素で3回パージした。非常に 緩く攪拌しながら、温度を50psigの水素圧のもとで90℃まで上げた。反 応温度で、圧力を水素で800psigまで上げ、最大速度(約1,200rp m)で攪拌を始めた。このような条件下で、所望の1,3−ジアミノペンタンへ の還元には、約120分が必要であった。ろ過生成物のGC分析は、無水基準で 、1,3−ジアミノペンタンの収率が94.6%であり、ヘキサヒドロピリジン 類の収率が0.9%であることを示した。 このように、本発明を、ある程度具体的に説明し、例示してきたが、下記の請 求の範囲は、そのように限定されるべきではなく、請求の範囲の各要素およびそ の均等物の表現と同等な範囲であることは理解されるべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年3月10日(1999.3.10) 【補正内容】 本発明は、約1重量%から5重量%の少なくとも1種の活性化剤および必要に 応じて5重量%までの苛性アルカリ水溶液を含有するRaney(登録商標)コ バルト触媒の存在下で3−アミノペンタンニトリルを水素と反応させることによ って、3−アミノペンタンニトリルを1,3−ジアミノペンタンに選択的に変換 するための改善された触媒反応法を含む。驚くべきことに、活性化Raney( 登録商標)コバルトをこの反応の触媒として使用することによって、副生成物の 生成が避けられ、94.6%以上に達する1,3−ジアミノペンタンの収率が得 られる。 したがって、本発明は、下記の工程を含む3−アミノペンタンニトリルの1, 3−ジアミノペンタンへの変換方法を提供する。すなわち、(i)ニッケル、ク ロム、モリブデン、鉄およびマンガンからなる群から選択される少なくとも1種 の活性化剤を1重量%から5重量%含有するRaney(登録商標)コバルト触 媒の存在下、2.07MPaから20.7MPa(300psigから3,00 0psig)の範囲の圧力および70℃から140℃の範囲の温度において、3 −アミノペンタンニトリルを含有する混合物と水素とを十分な時間にわたって接 触させ、前記3−アミノペンタンニトリルの少なくとも一部を1,3−ジアミノ ペンタンに変換させる工程と、(ii)次いで、前記1,3−ジアミノペンタン を回収する工程とである。この方法は、5.5MPaから6.9MPa(800 psigから1,000psig)の範囲の水素圧で実施することが好ましい。 一実施形態において、この方法は、Raney(登録商標)コバルト触媒の存在 下、さらには、100ppmから5,000ppmのアルカリ金属またはアルカ リ土類金属の酸化物または水酸化物を含有する苛性アルカリ水溶液の5重量%の 存在下で、3−アミノペンタンニトリルを含有する混合物を水素と接触させる工 程を含む。 発明の詳細な説明 本発明による3−アミノペンタンニトリルの1,3−ジアミノペンタンへの水 素化は、好ましくは1種以上の追加の金属を活性化剤として含有するRaney (登録商標)コバルトによって触媒される。このような活性化剤には、ニッケル 、クロム、モリブデン、鉄およびマンガンが含まれる。そのような触媒およびそ の調製方法は、米国特許第4,721,811号に記載され、W.R.Grac eから市販されている。 本発明による水素化反応は、2.07MPaから20.7MPa(300ps igから3,000psig)の圧力で実施することができる。その上限は、そ の化学的性質自体のためというよりは、高圧反応を行うことの操作に関する経済 的考慮による。好ましい圧力範囲は、5.5MPaから6.9MPa(800p sigから1,000psig)である。反応は、約70℃から約140℃の温 度で実施することができ、好ましくは80℃と100℃との間で行われる。 本発明による改善された方法は、水が添加されることなく、あるいは3−アミ ノペンタンニトリルに対して約5重量%までの苛性アルカリ水溶液の存在下で実 施することができる。 96g(0.89モル、99%)の3−アミノペンタンニトリル、2gの水、 および2.0gの5%NaOH溶液を、熱電対、冷却コイル、ステンレススチー ルの5ミクロンのモット(Mott)フィルターを含むサンプル採取管、および 回転インペラーを含むディスパーシミックス(Dispersimix)タービ ン型吸い出し管撹拌機を備えた300mLのStainless Steel A utoclave Engineersの磁気駆動パツクレス(packles s)オートクレーブに仕込んだ。次に、Raney(登録商標)Co(乾燥基準 で2.0g、W.R Grace社製のRaney(登録商標)2724)触媒 を反応器に仕込んだ。封止した後、反応器を水素で3回パージした。非常に緩く 攪拌しながら、温度を0.34MPa(50psig)の水素圧のもとで90℃ まで上げた。反応温度で、圧力を水素で5.5MPa(800psig)まで上 げ、最大速度(約1,200rpm)で攪拌を始めた。このような条件下で、所 望の1,3−ジアミノペンタンへの還元には、約120分が必要であった。水素 取り込みの動力学に、オートクレーブに供給する1リットルの水素貯蔵器におけ る圧力降下が追従し、Yokogawa HR1300記録計に伝えられた。操 作の全期間において1分毎に収集される水素取り込み量は、グラフ的および電子 的にモニターされ、分析用のデータファイルに納められた。 生成物のGC分析を、DB1701(5%架橋のフェニル−メチルシリコーン )メガボアカラム(長さ30m、内径0.33、膜厚0.25ミクロン)および 炎イオン化検出器を備えたHewlett Packard 5890ガスクロマ トグラフGCで、デカンの内部標準を用いて行った。温度プログラムは、60℃ で2分間の後に、8℃/分の速度で230℃まで上昇させ、その後、15分間保 持した。カラム流速は、1.5cc/分のヘリウムであり、分割放出流速は60 cc/分のヘリウムであった。注入部温度および検出器温度は、それぞれ、25 0℃および265℃であった。ろ過生成物の分析は、無水基準で、1,3−ジア ミノペンタンの収率が99.5%であることを示した。 実施例2 Raney(登録商標)Co触媒および苛性アルカリ添加による3−アミノペ ンタンニトリルの還元: 3−アミノペンタンニトリル(5.0g)および0.05gの5%NaOHを 、0.10gのRaney(登録商標)Co(乾燥基準、Raney(登録商標 )2724)を含む20mlの円筒状のガラス瓶に仕込んだ。ガラス管を、ガス 添加口を含むジャケット付きのステンレススチール管に入れて封止した。管を加 熱し、100℃で2時間、5.5MPa(800psig)の水素圧のもとで振 盪した。2時間後、管を冷却し、圧力を戻し、生成物を触媒からろ過した。液体 生成物の分析を、30m×0.5mmのDB1701メガボアキャピラリーカラ ムで行った。GC分析は、3−アミノペンタンニトリルが96.9%収率で1, 3−ジアミノペンタンに完全に変換されたことを示した。 比較例 Raney(登録商標)Ni触媒および苛性アルカリ添加による3−アミノペ ンタンニトリルの還元: 3−アミノペンタンニトリル(5.0g)および0.05gの5%NaOHを 、0.10gのRaney(登録商標)Ni(乾燥基準、Raney(登録商標 )2400)を含む20mlの円筒状のガラス瓶に仕込んだ。ガラス管を、ガス 添加口を含むジャケット付きのステンレススチール管に入れて封止した。管を加 熱し、100℃で2時間、5.5MPa(800psig)の水素圧のもとで振 盪した。2時間後、管を冷却し、圧力を戻し、生成物を触媒からろ過した。液体 生成物の分析を、30m×0.5mmのDB1701メガボアキャピラリーカラ ムで行った。GC分析は、3−アミノペンタンニトリルが86.9%の収率で1 ,3−ジアミノペンタンに、そして1.3%でヘキサヒドロピリミジンの副生成 物に完全に変換されたことを示した。GC分析はまた、いくつかの幅広い歪んだ ピークによって示される不安定な中間体の存在を示した。高沸点物もまた、9. 2%の収率で多数生成していた。 実施例3 水または塩基を用いないRaney(登録商標)Co触媒による3−アミノペン タンニトリルの還元: 96g(0.88モル、99%)の3−アミノペンタンニトリルを、熱電対、 冷却コイル、ステンレススチールの5ミクロンのモット(Mott)フィルター を含むサンプル採取管、および回転インペラーを含むディスパーシミックス(D ispersimix)タービン型吸い出し管撹拌機を備えた300mLのSt ainless Steel Autoclave Engineersの磁気駆 動パックレス(packless)オートクレーブに仕込んだ。次に、Rane y(登録商標)Co(乾燥基準で2.0g、Raney(登録商標)2724) 触媒を反応器に仕込んだ。封止した後、反応器を水素で3回パージした。非常に 緩く攪拌しながら、温度を0.34MPa(50psig)の水素圧のもとで9 0℃まで上げた。反応温度で、圧力を水素で5.5MPa(800psig)ま で上げ、最大速度(約1,200rpm)で攪拌を始めた。このような条件下で 、所望の1,3−ジアミノペンタンへの還元には、約120分が必要であった。 ろ過生成物のGC分析は、無水基準で、1,3−ジアミノペンタンの収率が94 .6%であり、ヘキサヒドロピリジン類の収率が0.9%であることを示した。 請求の範囲 1. 3−アミノペンタンニトリルを1,3−ジアミノペンタンに変換するため の方法であって、 (i)ニッケル、クロム、モリブデン、鉄およびマンガンからなる群から選択 される少なくとも1種の活性化剤を1重量%から5重量%含有するRaney( 登録商標)コバルト触媒の存在下、2.07MPaから20.7MPa(300 psigから3,000psig)の範囲の圧力および70℃から140℃の範 囲の温度において、3−アミノペンタンニトリルを含有する混合物と水素とを十 分な時間にわたって接触させ、前記3−アミノペンタンニトリルの少なくとも一 部を1,3−ジアミノペンタンに変換させる工程と、 (ii)次いで、前記l,3−ジアミノペンタンを回収する工程と を有する方法。 2. 前記圧力は5.5MPaから6.9MPa(800psigから1,00 0psig)の範囲であり、前記温度は80℃から100℃の範囲であることを 特徴とする請求項1に記載の方法。 3. Raney(登録商標)コバルト触媒の存在下における3−アミノペンタ ンニトリルを含有する前記混合物と水素との前記接触が、さらに、100ppm から5,000ppmのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の酸化物または水 酸化物を含有する苛性アルカリ水溶液の5重量%の存在下で行われることを特徴 とする請求項1に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CU,CZ,EE,GE,GW,HU,ID,I L,IS,JP,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX, NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,UZ,VN,YU (72)発明者 シダー,ジェイ,レスリー. アメリカ合衆国 19808 デラウェア州 ウィルミントン ホプキンズ ドライブ 3518

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 3−アミノペンタンニトリルを1,3−ジアミノペンタンに変換するため の方法であって、 (i)ニッケル、クロム、モリブデン、鉄およびマンガンからなる群から選択 される少なくとも1種の活性化剤を1重量%から5重量%含有するRaney( 登録商標)コバルト触媒の存在下、300psigから3,000psigの範 囲の圧力および70℃から140℃の範囲の温度において、3−アミノペンタン ニトリルを含有する混合物と水素とを十分な時間にわたって接触させ、前記3− アミノペンタンニトリルの少なくとも一部を1,3−ジアミノペンタンに変換さ せる工程と、 (ii)次いで、前記1,3−ジアミノペンタンを回収する工程と を有する方法。 2. 前記圧力は800psigから1,000psigの範囲であり、前記温 度は80℃から100℃の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3. Raney(登録商標)コバルト触媒の存在下における3−アミノペンタ ンニトリルを含有する前記混合物と水素との前記接触が、さらに、100ppm から5,000ppmのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の酸化物または水 酸化物を含有する苛性アルカリ水溶液の5重量%の存在下で行われることを特徴 とする請求項1に記載の方法。
JP54182998A 1997-03-28 1998-03-27 3−アミノペンタンニトリルの水素化による1,3−ジアミノペンタンの製造 Pending JP2002512606A (ja)

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