JP2002511042A - プラスチック袋からなる連続ロール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 複数層から形成された袋からなる連続ウェブであって、この場合、各袋は、ウェブの横方向に延在するとともにすべての層を貫通して延在した穴開きラインに沿って分離されるよう構成されており、少なくとも１つの最外層が、分離ラインのところにおいて、ウェブから開封されている。装置は、最外層の外面に当接して、分離ラインに沿っての開封をもたらし得るような力を印加することによって、移動しているウェブにおいてこのような開封を達成する。ウェブの最上層と最下層との双方を、分離ラインに沿って開封することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 プラスチック袋からなる連続ロール 発明の属する技術分野 本発明は、プラスチック袋に関するものであり、より詳細には、プラスチック 袋が分配される際にプラスチック袋が部分的に開いているように構成された、プ ラスチック袋からなるロールに関するものである。発明の背景 スーパーマーケットや食料品店においては、生鮮品は、しばしば、袋詰めせず に陳列されていたり、山積みされていたりする。購入者は、近くにある袋の束か ら袋を取り、果物や野菜を選んだ後、それらを自分で袋に詰める。典型的には、 袋の束は、鉛直方向にあるいは垂直方向に設置された円柱状ロールであって、こ のロールは、連続ストリップの形態で供給された平坦な複数枚重ねのプラスチッ クフィルムからなる袋から形成されている。 ロール状で使用される袋の１つのタイプは、ＰＵＬＬ−Ｎ−ＰＡＫ（登録商標 ）袋である。これは、プラスチック材料製の平坦チューブを備えており、この場 合、袋は、全周にわたって折り曲げられていて、長さ方向に星形の８つ折り構成 となるようにして折り畳まれている。これら袋は、袋の底部において溶着部を有 しており、溶着部の近傍に、穴開けされて形成された分離ラインが設けられてい る。分離ラインは、袋の８層のすべてを貫通した複数の穴を備えている。分離ラ インの中央には、すべての層を貫通して、スロットが配置されている。 袋ロールは、例えば米国特許明細書第５，５５８，２６２号に開示されたタイ プのディスペンサ内に、配置される。使用者は、ディスペンサのタングの上方に おいて、第１の袋を引っ張る。この場合、タングが、分離ラインのスロットに係 合するようになっている。次なる袋の前面が、タングとタングの背面側に位置し た指とのギャップ内に係止され、そのギャップ内に留まる。第１の袋をさらに引 っ張ることにより、第１の袋を、ロール上に留まっている次なる袋から、分離ラ インのところにおいて分離させるような力が作用する。 連続ストリップ上に設けられた袋に関しての問題点は、袋をストリップから分 離した後において、使用者が袋を開きにくいことが頻繁にあるということである 。使用者にとって、分離した袋のどちら側が、開けるべき端部であるかの判別が 困難であることさえある。袋の薄いフィルム壁の端部がつるつるしていること、 薄いプラスチックフィルムどうしがぺったりとくっついていること、分離ライン を形成する目的でフィルムに穴開け力が印加されたことが、袋の開口部分におけ る層どうしを、分離しにくいものとしている。この場合、使用者は、袋を開ける のに、両手を使用しなければならない。これは、使用者が袋詰めすべきものを選 び終わって既に手に持っているときには、厄介なことである。 本発明の目的は、連続ストリップの形態で供給されたときに、従来の袋よりも 容易に開き得るような、プラスチック袋を提供することである。 本発明の他の目的は、特に開口状態で使用者に対して分配され得るような、プ ラスチック袋を提供することである。 本発明の他の目的は、前方側の袋をロールから分離させることによって、ロー ル上に残された次なる袋の開口端を容易に識別し得るような、プラスチック袋か らなる連続ストリップを提供することである。 本発明の付加的な目的は、ロールからの分離後に容易に開き得るようなプラス チック袋からなるロールを提供するために、分離ラインに沿って各袋の１層を開 封するように、複数層袋の移動ウェブを加工処理するための方法および装置を提 供することである。発明の概要 本発明においては、複数をウェブからなるプラスチック袋のロールは、分離ラ インのところにおいて、隣接袋から開封された少なくとも１つの外層を備えてい る。 本発明の好ましい実施形態においては、袋は、１つの長さ方向エッジが折曲ラ インをなすようにして折り畳まれたウェブの形態とされている。隣接した袋どう しは、溶看ラインと分離ラインとによって、個別化されている（区分されている ）。各袋の外層が、分離ラインのところにおいて、隣接する袋から開封されてい る（引き離されている）。袋を引っ張る動作によって他の層内の分離ラインにお けるスロットがディスペンサのタングに係合した後に、引っ張り力は、第１の袋 の連結された層から、ロール上の次なる袋の連結された層へと伝達される。最上 層は、分離ラインのところにおいてウェブから完全に開封されていることにより 、次なる袋に対しては、一切、力を伝達しない。同様に、次なる袋の最上層は、 分離ラインのところにおいて完全に開封されていることにより（切り離されてい ることにより）、第１の袋からは、一切、力を受けることがない。その結果、第 １の袋がロールから分離された後においては、次なる袋の前面は、自動的に部分 的に開くこととなる。 また、最下層だけを開封することもでき、あるいは、最上層と最下層との双方 を開封することもできる。星形の袋（８層）においては、最上層（第１層）と最 下層（第８層）とが開封されている場合には、残りの６層だけが連結されている 。このことは、ロールからの袋の分離（引剥し）を容易なものとする。というの は、６層だけを分離ラインに沿って引き裂いて分離させるだけで良いからである 。 本発明は、また、袋からなるウェブをある場所から他の場所へと供給する際に 、２つの外層の片方または双方を開封するための方法および装置に関するもので ある。これを実現するために、摩擦部材を、ウェブをなす２つの袋どうしの間の 溶着ラインの下流側において、開封すべき外層に対して係合させ、摩擦部材を、 ウェブの移動速度よりも高速で移動させる。これにより、係合している外層が、 分離ラインに沿って開封される。分離ラインが溶着ラインの上梳側に位置してい るようなウェブの場合には、摩擦部材を、外層に係合させて、引きずり力を印加 する。すなわち、ウェブの移動方向と反対側へと、摩擦部材を移動させる。図面の簡単な説明 本発明の上記目的および他の目的さらには利点は、添付図面を参照しつつ好ま しい実施形態の詳細な説明を読むことにより、当業者には明瞭となるであろう。 図１は、袋からなる連続ストリップを示す平面図であって、袋どうしの間に位 置した分離ラインを示している。 図２は、図１における２−２線に沿った断面図であって、折り畳まれた袋の複 数層を示している。 図３は、ディスペンサ内に支持されている、連続ストリップの形態とされた袋 ロールを示す斜視図である。 図４は、複数層からなる袋の最上層をカットするための装置および方法を概略 的に示す図である。 図５は、最上層をカットするための装置および方法の第２実施形態を概略的に 示す図である。 図６は、第３実施形態を概略的に示す図である。 図７は、第４実施形態を概略的に示す図である。 図８は、本発明において使用される好ましい装置を示す側断面図であって、図 ９における８−８線矢視断面図に相当している。 図９は、図８における９−９線に沿った断面を正面から見た図である。 図１０は、図８における１０−１０線に沿った断面を上から見た図である。 図１１は、個々の袋のそれぞれが分配される際に複数層ウェブの最上層を分離 させるための摩擦部材を備えるように修正されたディスペンサを、一部断面も含 めて示す側面図である。本発明に関しての詳細な説明 図１は、本発明の好ましい実施形態による、プラスチック袋１０からなる連続 ストリップを示している。これら袋は、プラスチック袋の分野においては標準的 構成である公知の「星形」構成とされている。袋は、管状形状でありかつ全周に わたって折曲部を形成した形状で押し出し、図２に示すような８層構成をなすよ う折り畳むことによって形成されている。この場合、長さ方向エッジのうちの１ つのエッジ１１が、折曲部分を形成している。袋どうしは、溶着部１２、および 、星形構成をなす８層のすべてを貫通した分離ライン１４によって隔離されてい る。溶着部１２は、袋の底部を形成しており、分離ライン１４は、隣接した袋の 頂部を形成する。 米国特許明細書第５，５５８，２６２号に開示されているように、各分離ライ ン１４は、ディスペンサ機構のタングに係合して袋どうしの分離を可能とするた めの、中央スロット１４Ａを備えている。 図３は、米国特許明細書第５，５５８，２６２号に開示されたディスペンサ機 構を示す斜視図である。プラスチック袋は、ロール１６の形態とされている。ロ ール１６は、ディスペンサ１８に形成されたトラック内に受容される中央軸体（ 図３には図示されていない）を備えている。ディスペンサ機構の分離タングは、 分離ライン内のスロットと係合するものであって、符号２０によって示されてい る。米国特許明細書第５，５５８，２６２号には、袋からなるロールに対しての 、ディスペンサ機構の構成および動作に関する詳細な記載がある。それら詳細な 記載は、参考のためここに組み込まれる。 プラスチック袋の上記ディスペンサシステムは、使用者にとって便利な様式で 、袋を供給する。第１の袋がロールから分離された後に、隣接していた次なる袋 が、使用者が容易につまみ得るような所定位置に位置する。さらに、与えられた 袋の分配および分離動作は、袋を開ける傾向がある。しかしながら、片手しか開 いていない場合や物理的に片手しか使えない場合には、袋を開けることは困難で ある。本発明にしたがって製造された袋を使用する場合には、袋は、分離される 際に自動的に部分的に開く。このことは、対象物を袋内に詰めるにあたって袋を 完全に聞けるという作業を、簡単なものとする。これは、最外層をなす層すなわ ち最上層および最下層の一方または双方を完全に開封しておくという、容易な手 段でもって達成される。このように、（例えば）最上層が、隣接している袋の最 上層から完全に開封される。その結果、個々の袋が分離される際には、ロール上 に留まっている隣接袋は、自動的に開いていることとなる。 シールステップおよび／または穴開けステップにおいてウェブが停止している 際に、選択された層を開封する（引き離す）ことができる。しかしながら、シー ル（溶着）や穴開けを行った後、ウェブが連続的に移動している状態で、選択さ れた層を開封することが好ましい。 図４は、ウェブがある場所から他の場所へと移動している際に、各袋の外層を 隣接袋から開封するための第１方法を示している。図４においては、参照符号３ ０は、袋からなるウェブを製造するための従来構成による装置を示している。袋 は、図１に示した構成の連続ウェブ４０の形態で、装置３０から出てくる。溶着 ライン１２は、ウェブの長さ全体にわたって広がっており、個々の袋を規定する 。分離ライン１４は、対応した溶着ライン１２の近傍位置において、ウェブの全 層を貫通して延在している。巻取装置６０は、装置３０から送られてくる袋ウェ ブを、軸体６２上においてロールへと巻き取るよう機能する。ウェブは、装置３ ０から巻取装置６０へと、矢印方向に移動する。図に示されているように、分離 ライン１４は、装置３０の出口から見て、溶着ライン１２よりも下流側に位置し ている。明らかなように、図４〜図７は、ウェブが分離機構を超えて移動すると きとは９０°だけ倒置されたウェブ４０を概略的に示している（つまり、ウェブ の幅方向が鉛直方向を向いている）。 例えば光電セルのような検出器６８が、ウェブ４０の上方に配置されている。 ウェブが移動する際には、検出器６８は、分離ライン１４または溶着ライン１２ によって、個々の袋を順次検出する。 キャリッジ７０が、検出器よりも下流側においてウェブの上方に配置されてい る。キャリッジ７０は、例えばラバーといったような摩擦の大きな面からなる端 部７４を有したニブ７２の形態とされている分離手段を備えている。キャリッジ ７０の下方に、さらにウェブ４０の下方に、プレート７５が配置されている。例 えばピストン駆動レバー、カム、または同様の構成のような機構７７は、まず最 初に、キャリッジ７０を下降させる。これにより、ニブの端部７４は、ウェブ材 料の最上層に対して接触することができ、最上層を、ウェブの移動方向にウェブ の移動速度よりも速い速度で、短い距離だけ移動させる。キャリッジ７０は、検 出器６８の制御の下に動作する。 動作時には、検出器６８は、装置３０から送られてくる移動ウェブのうちの２ つの袋の間にイｎ置した分離ライン１４または溶着ライン１２の出現を検出する 。キャリッジ７０は、検出器６８から、サイクル全体にわたってキャリッジの動 作が可能であるよう十分な所定距離だけ下流側に配置されている。つまり、検出 器６８によって分離ライン１４または溶着ライン１２が検出されたときに、機構 ７７は、キャリッジ７０を下方移動させ、ニブの端部７４を、穴開きライン１４ よりも下流側位置において、例えば約２分の１インチといったような短い距離に わたって、ウェブの最上層に接触させる。その後、キャリッジ７０とニブ７２と は、ウェブの移動方向と同じ方向に、ウェブよりも速い速度で、移動する。摩擦 のために、また、ニブ７２の移動速度がウェブよりも速いことのために、ウェブ の最上層は、他の層から離間するようスライドし、分離ライン１４に沿って、隣 の 袋の最上層から引き離される、すなわち、引き裂かれる。 ニブ７２が数インチ移動した後に、キャリッジ駆動機構７７は、キャリッジ７ ０を上方へと退避させ、さらに、キャリッジ７０を初期位置へと戻す。そして、 次なる袋の最上層の引裂を待つ。 キャリッジ７０，また、キャリッジ７０と共に移動するノズル８０を備えてい る。ノズル８０は、分離ラインから最上層が引き離されたことによって形成され たポケット内に吹き込むための空気を供給する。ノズル８０からの空気の一部は 、最上層と他の層との間に拘束される。空気からなる薄い層は、最上層と他の層 との間の摩擦を低減させる。このことは、袋がウェブから分離されたときの、袋 の開封を容易なものとする。（符号４９で示すように）ウェブから開封された最 外層を有した袋が、ロール上に巻き取られる。好ましくは、袋が分離される際に 開封された層が最上層となるようにして、巻き取られる。 図５は、本発明の他の実施形態を示している。同様の構成要素には、同一符号 が使用されている。この場合の分離手段は、ウェブ４０の上方にかつプレート７ ５の上方に配置されたラバーホイール９０を備えている。ホイール９０は、ウェ ブ４０の移動方向と同じ方向に（つまり、ウェブに対する接触部分がウェブ４０ の移動方向と同じ方向となる回転方向に）回転する。検出器６８から信号を受け ると、機構９２は、適切なタイミングで、ホイール９０を、ウェブの最上層に対 して接触させる。ホイール９０の周縁部は、ウェブの移動速度よりも速い速度で 移動する。ホイール９０が周縁部をウェブの移動速度よりも高速で回転させたと きには、周縁部は、接触しているウェブの外層を、分離ライン１４に沿って開封 する（引き剥がす）。外層が分離ラインから開封された後においては、ホイール ９０は、ウェブから離間して接触を解除し、検出器６８からの次なる信号を待つ 。代替可能な形態においては、ホイール９０は、常にウェブに対して接触するこ とができ、この場合には、ホイールは、回転自由とされる。そのため、ホイール は、接触している層を分離ラインから開封するのに十分な摩擦力をもたらすこと はない。ホイールが接触している層をウェブから開封したい時には、ホイールは 、外層に対して強力な接触力をもたらすよう駆動され、そして、高速で回転する よう駆動される。これは、例えば、適切なクラッチ機構により実現される。 Ｐｕｌ１−Ｎ−Ｐａｋ（登録商標）の形態においては、ロールが巻回される時 には、図４および図５に示されているのとは逆に、分離ライン１４は、溶着ライ ンの後方側すなわち上流側とされる。その結果、ロールがディスペンサ内におい て巻き解かれる際には、袋のうちの、指とタングとの間のギャップ内に拘束され た部分は、袋の開口端である。 図６は、このタイプのウェブ４０ａを示しており、穴開きライン１４に沿って 最上層を開封するための構成を示している。この場合には、ローラ９０は、溶着 ライン１２の上流側において最上層と接触する。ローラ９０は、ウェブ４０の移 動方向とは反対向きに、ウェブの移動方向よりも遅い速度で、回転する。これに より、最上層を穴開きライン１４に沿って開封するような拘束力がもたらされる 。代替例としては、バーに沿って配置された一連のフィンガーを設けることがで きる。その場合、バーが下降されることによって、フィンガーがウェブの外層と 接触し、そのまま静止状態に保持されることで、外層を穴開きラインに沿ってウ ェブから開封するような拘束力がもたらされる。 図４の機構は、また、図６に示すタイプのウェブ４０ａの最上層を開封するた めに使用することができる。その場合、ニブの端部７４は、分離ラインの上流側 において、ウェブの最上層と接触し、そして、袋製造装置３０に向けて移動する よう駆動され、これにより、最上層が分離ライン１４において引き裂かれる。 キャリッジ機構７０の位置またはホイール９０の位置をウェブの最上層から最 下層へと変更することにより、ウェブの最下層を、分離ラインから引き離すこと ができる。また、１つのものは最上層のためにまた他の１つのものは最下層のた めにというように開封ステーションを２つ設けることにより、最上層と最下層と の双方の層を、ウェブの分離ラインから開封することができる。この場合、一方 のステーションを、他方のステーションに対して、例えば袋１つ分の長さだけ位 置をずらせて、離間配置することができる。 図７は、本発明のさらに他の実施形態を示している。図４〜図６に示したもの と同一の部材については、同一の参照符号が使用されている。 図７においては、摩擦ホイール１００は、ウェブ４０の上方に配置されている 。圧力調節可能なローラ１０２が、ウェブ４０の下方に配置されている。ホイー ル１００と圧力ローラ１０２との双方が、ウェブ４０に対して接触し、ウェブの 移動方向に回転する。圧力ローラ１０２は、ホイール１００とローラ１０２との 間の圧力が調節可能であるように、圧力調節可能なものとされている。 圧力ローラ１０２の周縁速度は、ウェブ４０の速度に等しい。同様に、常態に おいては、ホイール１００の周縁速度は、ウェブ４０の速度に等しい。検出器６ ８から信号を受けたときには、駆動機構９２が、ホイール１００をウェブの移動 速度よりも速い周縁速度で回転駆動する。これにより、ウェブ４０の外層は、分 離ライン１４に沿って開封される。機構９２は、ホイール１００を正確なタイミ ングで駆動する。そのため、ホイール１００の速度は、分離ラインからの開封を 最も容易に行い得るタイミングで、加速される。同様に、駆動時間は、接触して いる層の完全な開封が得られる最小時間とされる。 外層が開封されるとすぐに、ホイール１００の周縁速度は、ウェブ４０と等速 へと戻される。 図８〜図１０は、ウェブが装置３０から巻取ロール６２へと移動する際にウェ ブの最上層または最下層を分離させるために使用することができる装置を示して いる。ウェブは、図１および図２に示した構成で供給される、すなわち、全周に わたって折り曲げられた（星形とされた）フィルムがなす８層構成で供給される 。ウェブの１つの長さ方向エッジが折り曲げられるとともに、溶着ライン１２お よび分離ライン１４が、隣接した袋どうしの間に設けられる。従来手段（図示せ ず）によってウェブが巻回される際には、張力がかけられる。図８〜図１０に示 す装置は、従来の製造ラインに追加される。 装置は、後壁１１０と側部パネル１１２，１１４と着脱式の前カバー１１６と を有したハウジングを備えている。後述の様々なアイドラー（アイドルローラ、 空転ローラ）や圧力ホイールが、側部パネル１１２，１１４間に設置されている 。 図９に示すように、好ましい実施形態においては、２つのラインすなわち２つ のウェブ４０Ａ、４０Ｂが、分離機構を通過する。双方のラインの動作は、同じ である。装置は、アイドラー１２０，１２２，１２４と、上部加圧ローラ１２６ Ａ、１２６Ｂと、摩擦ホイール１２８Ａ、１２８Ｂと、を備えている。摩擦ホイ ール１２８Ａ、１２８Ｂを駆動することによって、上述のようにして、各ウェブ の外層に関して、分離ライン１４を開口させることができる。出力用アイドラー １３０，１３２，１３４と、ダンサーローラ１３６と、アイドラー１３７とが、 ウェブを巻取装置（図示せず）へと導く。 ウェブ４０Ａ、４０Ｂの最上層または最下層のいずれかを、図８〜図１０の装 置によって、開けることができる。ウェブが圧力ローラ１２６Ａ、１２６Ｂと摩 擦ホイール１２８Ａ、１２８Ｂとの間を通過するときに、ウェブの最下層が開け られる。波線で示すように、代替例として、ウェブは、アイドラー１２２から圧 カローラ１３８Ａ、１３８Ｂを経由し、アイドラー１３２を超えたところで元々 の経路に戻ることができる。この場合には、摩擦ホイール１２８Ａ、１２８Ｂの 加速（この場合には、反時計方向への加速）によって、袋の最上層を開封する。 使用者が袋を分離する際に開封されている層がウェブの最上層であることが望ま しい。したがって、たいていの場合、図８〜図１０の装置は、最上層を開封する ために使用され、ロールは、時計方向に巻回されることとなる。しかしながら、 いくつかの場合においては、（加圧ロール１２６Ａ、１２６Ｂと摩擦ホイール１ ２８Ａ、１２８Ｂとを使用することができるにより）ウェブの最下層が開封され てロールを反時計方向に巻回する方が好ましいこともある。この場合には、ウェ ブは、反時計方向に巻回されることとなり、開封層が上側に現れる。 圧力ローラ１３８Ａ、１３８Ｂの構造および動作は、圧力ローラ１２６Ａ、１ ２６Ｂのものと同一である。これらにつき、以下説明する。 圧力ローラの各々は、ウェブの移動速度に合わせてローラを回転させ得るよう 、それぞれのローラの各端部にベアリング１４２（１つのものだけが図示されて いる）を有して軸体１４０上に取り付けられている。各ローラは、周縁部にラバ ーコーティング１４６が施されたスチールドラム１４４を備えている。ドラム１ ４４を回転軸をなす軸体１４０は、アーム１４８，１５０の自由端に取り付けら れている。互いに当接している一対のスリーブ１５２Ａ、１５２Ｂが、側部パネ ル１１２，１１４に固定されたシャフト１５３上に回転可能に取り付けられてい る。スリーブ１５２Ａは、アーム１４８，１５０を介して圧力ローラ１２６Ａに 対して取り付けられており、スリーブ１５２Ｂは、圧力ローラ１２６Ｂに対して 同様に取り付けられている。これにより、それぞれの製造ラインの各圧力ローラ は、独立に回転することができるようになっている。 スリーブ１５２Ａ、１５２Ｂは、各ウェブ４０Ａ、４０Ｂが圧力ローラ１２６ Ａ、１２６Ｂと摩擦ホイール１２８Ａ、１２８Ｂとの間を通過する際に各ウェブ ４０Ａ、４０Ｂに対してかかる圧力を調節するために回転する。この目的のため に、空気圧制御システムが、シャフト１５３の両端部に設けられている。このシ ステムは、空気シリンダ１５８と、ピストン１５６と、ピストンの上端とスリー ブ１５２Ａまたは１５２Ｂとを連結するリンク１５４と、を備えている（図８参 照）。ピストン１５６は、従来のように空気圧によって駆動されるものであって 、圧力ローラ１２６Ａ、１２６Ｂと摩擦ホイール１２８Ａ、１２８Ｂとの間の圧 力を制御するように機能する。 摩擦ホイール１２８Ａ、１２８Ｂは、軸体１６０に対して固定されている。軸 体１６０の一端は、ハウジングの側壁１１２に適切に軸支されており、他端は、 側壁１１４に対して連結された取付シリンダに軸支されている。軸体１６０は、 サーボモータ１６４の駆動力を、ベルト１６６およびプーリ１６８，１７０を介 することによって、回転される。これらすべての部材は、従来のものとすること ができる。図７に関連して上述したように、サーボモータ１６４は、軸体１６０ を迅速に加速し、これにより、摩擦ホイール１２８Ａ、１２８Ｂが、ウェブのう ちの接触している１層に関する分離ラインを開封する、ホイール１２８Ａ、１２ ８Ｂは、好ましくは、約４０というデュロメータ（硬度）のシリコーンラバーか ら形成される。この材料は、複数層ウェブのうちの１つの層を開封するのに効果 的であることが見い出されている。 摩擦ホイール１２８Ａ、１２８Ｂから離れてしまわないよう圧力ローラの移動 を制限するための機構を設けることができる。図９には、それぞれ同一構成とさ れた４つの係止機構が示されている。キューブ状ブロック１７１は、アーム１５ ４に対して回転可能に取り付けられている。ボルト１７２が、ブロック１７１を 貫通して延在しており、ボルト１７２の端部は、ナット１７４を受領している。 ボルトは、フレームパネル１１２に対して回転可能に取り付けられた円柱リング １７６を貫通する非ネジ部を備えている。ナットの位置は、螺着の程度によって 調節することができ、これにより、関連した圧力ローラ１２６Ａ、１２６Ｂ（お よび圧力ローラ１３８Ａ、１３８Ｂ）の上方移動（圧力ローラ１３８Ａ）１３８ Ｂの場合には下方移動）を制限することができる。 例示のためだけに具体的数値を言うならば、典型的なライン速度（ウェブ速度 ）は、４６０〜４８０フィート／分とすることができる。サーボモータ１６４は 、圧力ホイール１２８Ａ、１２８Ｂを、１秒あたり５回の頻度で、ライン速度の 約１５０％にまで加速することができる。これは、各ラインにつき、５個の袋の 最上層が、１秒あたりに開封されることを意味している。 好ましい実施形態においては、最外層の１つは、分離ライン１４に沿って、完 全に開かれる。また、同じ原理を、ディスペンサの実際の使用時に適用すること もできる。この場合には、使用者がロールから袋を分離させるよりも先に、最外 層の１つが開かれる。この目的のために使用可能な構造が、図１１に示されてい る。 サーボモータに対して供給されるタイミング信号は、ホイールの加速率を所望 に手動で微調整することができるコントローラと、適切なタイミングをもたらす ために穴開きラインの検出器（図７）からの信号を解析するためのエンコーダモ ジュールと、によって形成される。好ましい実施形態においては、Control Tech niques社によって製造された修正単一駆動モデルのコントローラが使用される。 図１１に示すディスペンサは、本出願人による「Plastic Bag Dispenser and Support Mechanism Therefor」と題する１９９８年３月９日付の米国特許出願に 記載されたディスペンサと同じものである。この特許出願は、参考のため、ここ に組み込まれる。袋からなるロールは、この出願において記載された袋からなる ロールと同じものであって、軸体２０１上に巻回されていて、符号２００によっ て示されている。軸体２０１は、一対のトラック２０２に乗っている。フィルム は、フィンガー２０４と、袋をロールから分離させるよう穴開きライン１４の中 央に形成されたスロット１４Ａと係合する分離用タング２０６と、を超えて引っ 張られる。通常は、タングによってロールから袋を分離させるよう使用者が実際 に袋を引っ張るまでは、袋のどの層も、ロールから開封されていない。 本発明のこの実施形態においては、摩擦ホイール２０８が、フィンガー２０４ の直前箇所において、下端をフィルム２０４の上面よりもわずかに下側に位置さ せた状態で、ディスペンサの側璧に設けられている。摩擦ホイール２０８は、回 転することはなく、使用者が袋を引っ張ったときに、ホイール２０８によっても たらされる摩擦力により、袋が実際にロールから分離されるよりも前に、フィル ムの最上層が穴開きラインに沿って開封されるよう、フィルムに対して十分な圧 力を印加するために位置している。この場合、袋の分離よりも先に最上層が完全 に開封されることにより、最上層があらかじめ開封された袋が使用された場合と 、同一の効果が得られる。つまり、袋が引き剥がされた時点で、袋が部分的に開 いている。 プラスチック材料製の８層からなる袋ウェブに関連して本発明を説明したけれ ども、層の数を、多くすることも少なくすることもできる。また、層は、プラス チック製とする以外にも、紙のような他の材料製とすることもでき、また、プラ スチックと紙との複合材料製とすることもできる。さらに、所望の結果を得るた めに、分離ラインを完全に開封することは、必ずしも必要ではない。最外層の分 離ラインが少なくともスロット１４Ａを超えて開封されている限りは、何らかの 利点を得ることができる。それでも、分離ラインの実質的に全体が開封されてい ることが好ましい。 本発明の好ましい実施形態について例示し説明したけれども、本発明の精神お よび範囲を逸脱することなく、形態や細部に関して様々な変更をなし得ることは 、当業者には理解されるであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｋ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ， ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，Ｙ Ｕ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．連続ウェブの形態とされたプラスチック袋からなるロールであって、 前記ウェブ内の前記袋は、最上層および／または最下層を有し、 各袋は、溶着ラインと分離ラインとによって、隣接する袋から区別されており 、 前記分離ラインは、分離部材と係合するための中央スロットを有し、 各袋をなす層のうちの少なくとも１層が、前記分離ラインに沿って、隣接する 袋から少なくとも部分的に開封されており、 前記１層が開封されている領域は、前記中央スロットの長さよりも長いことを 特徴とするプラスチック袋からなるロール。 ２．請求項１記載のプラスチック袋からなるロールにおいて、 前記袋は、連続ウェブの１つのエッジが折り曲げられるようにして、折り畳ま れていることを特徴とするプラスチック袋からなるロール。 ３．請求項２記載のプラスチック袋からなるロールにおいて、 前記袋は、チューブ状であって、全集にわたって折り曲げられて８層の星形構 成を形成するよう折り畳まれていることを特徴とするプラスチック袋からなるロ ール。 ４．請求項３記載のプラスチック袋からなるロールにおいて、 前記１層が、最上層であることを特徴とするプラスチック袋からなるロール。 ５．請求項４記載のプラスチック袋からなるロールにおいて、 各袋の最外層の一方または双方が、前記分離ラインに沿って、隣接した袋から 少なくとも部分的に開封されていることを特徴とするプラスチック袋からなるロ ール。 ６．プラスチック袋からなるウェブを移動させつつ加工するための装置であって 、 前記ウェブは、プラスチックフィルムからなる複数層を備え、 各袋は、溶着ラインと分離ラインとによって、隣接する袋から区別されており 、 前記装置が、フレームと； 該フレーム内において回転可能に取り付けられた圧力ローラと； 前記フレーム内において回転可能に取り付けられた摩擦ホイールであって、前 記圧力ローラに接触しているとともに、前記ウェブが前記圧力ローラと前記摩擦 ホイールとの間を移動したときに回転可能とされた摩擦ホイールと； 前記摩擦ホイールの回転速度を断続的に変化させて、該摩擦ホイールが接触し ているプラスチック材料層の、分離ラインに沿っての開封を引き起こすための、 制御手段と； を具備することを特徴とするプラスチック袋からなるウェブを移動させつつ加工 するための装置。 ７．請求項６記載のプラスチック袋からなるウェブを移動させつつ加工するため の装置において、 互いに隣接した袋間の分離ラインまたは溶着ラインのいずれかに感応して、前 記制御手段を駆動するための手段を具備していることを特徴とするプラスチック 袋からなるウェブを移動させつつ加工するための装置。