JP2002510683A - 末梢性ベンゾジアゼピン受容体結合物質としてのイミダゾ[1,2−a]ピリジン - Google Patents

末梢性ベンゾジアゼピン受容体結合物質としてのイミダゾ[1,2−a]ピリジン

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 末梢性ベンゾジアゼピン受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患の診断や治療に有用で、末梢性ベンゾジアゼピン受容体に特異的に結合し、中枢性ベンゾジアゼピン受容体には結合しない化合物と、それを用いた医薬組成物、診断用組成物、および薬剤を提供する。 【解決手段】 この発明は、第1の実施態様として、次の式(I) 【化1】 (式中、YはF、Cl、Br、I、OH、SH、NH2、CN、及びCOOHからなる群より選択され;Zは、N(R3)C(O)R4及びC(O)NR34からなる群より選択され;R1及びR2は、独立してハロゲン、OH、置換基を有してもよい炭化水素基、オキソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNHOHから成る群から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい炭化水素置換基であり;R3及びR4は、独立して水素原子、又はハロゲン、OH、置換基を有してもよい炭化水素基で、オキソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNHOHから成る群から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい炭化水素基からなる群より選択される置換基、又はR3及びR4は結合して、1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい(C 2〜C7)アルキリデンであってもよく;m及びnは独立して0、1又は2であり;pは1〜4の整数である)で表わされる化合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、末梢性ベンゾジアゼピン受容体に結合し、そのような受容体を画
像化するのに有用で且つ放射線療法を含む治療法を提供するのに有用な放射性標
識イミダゾ[1,2−a]ピリジン及び関連化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】
末梢性ベンゾジアゼピン受容体は、一般にミトコンドリアのベンゾジアゼピン
受容体又はω−3−受容体とも言われ、薬理作用、細胞下の部位、および構造上
の必要条件が中枢性のベンゾジアゼピン受容体とは異なっている。末梢性ベンゾ
ジアゼピン受容体は、主として腎臓、心臓、副腎皮質、卵巣、血漿(血小板)、
及び脳内のグリア細胞や嗅球に認められる。また、末梢性ベンゾジアゼピン受容
体の密度は、神経膠腫、卵巣癌、結腸癌などの腫瘍において、その正常組織より
も高いことが報告されている。最近では、ダニング系ラットの前立腺腫瘍におけ
る末梢性ベンゾジアゼピン受容体の濃度が正常の腹側又は背横側の前立腺に比べ
て高いことが報告されている。
【0003】 末梢性ベンゾジアゼピン受容体は、(限定的ではないが)多くの組織のミトコ
ンドリア外膜に会合し、そこでホルモンや薬剤に調節されたり、感情的ストレス
や高血圧の影響を反映したりすると考えられている。また、脳における末梢性ベ
ンゾジアゼピン受容体を、ハンチントン病、アルツハイマー病、不安症、ストレ
ス、情動障害、認知障害、脳卒中、及び脳虚血を含む神経変性症のマーカーとし
て使用するための研究がなされてきた。数種類のリガンドが末梢性ベンゾジアゼ
ピン受容体に対して高い親和性を示すことが明らかにされているが、最も広く研
究されているのは、ベンゾジアゼピンRo5−4864(7−クロロ−5−(4
−クロロフェニル)−1,3−ジヒドロ−1−メチル−2H−1,4−ベンゾジ
アゼピン−2−オン)及びイソキノリンPK11195(1−(2−クロロフェ
ニル)−N−メチル−N−(1−メチルプロピル)−3−イソキノリンカルボキ
シアミド)である。これらのリガンドは、11C、18F及び123Iで標識され、ヒ トの心臓や脳における末梢性ベンゾジアゼピン受容体の位置を決定するために使
用されてきた。乳癌、卵巣癌、前立腺癌、副腎腫瘍、脳腫瘍及び結腸癌を含む種
々の腫瘍細胞で[3H]PK−11195の取り込み量が上昇することが報告さ れている。これらの腫瘍を診断するためには、まず、適当なレベルの放射性ヨウ
素で放射性標識し(123Iや131Iなどの放射性標識を用いて)、続いて(例えば 123 I、125I又は131Iを用いて)治療量でそれらを治療してもよい。さらに、 最近の研究によって、異なる臓器や種には、イソキノリン及びベンソジアゼピン
リガンドに対して異なる親和性を有する数種の結合ドメインが存在することが明
らかにされている。
【0004】 抗不安作用、催眠作用、抗痙攣作用、鎮痛作用及びその他の特性を有する種々
の2−アリール置換イミダゾ[1,2−a]ピリジンが報告されている。例えば
、SPECTを用いた末梢性ベンゾジアゼピン受容体の研究におけるトレーサー
候補として、123I標識した6−メチル−(4’−ヨードフェニル)イミダゾ[ 1,2−a]ピリジン−3−(N,N−ジメチル)アセトアミドが報告されてい
る。
【0005】 しかしながら、上述の化合物はいずれも、末梢性ベンゾジアゼピン受容体に結
合するものの、一般的に中枢性ベンゾジアゼピン受容体にも強い結合を示すもの
なのである。そのため、先行技術の化合物の末梢性ベンゾジアゼピン受容体に対
する選択性は、高受容体密度が関連する状態を診断又は治療するために有用とな
りうるのに十分ではないのである。従って、中枢性ベンゾジアゼピン受容体には
強く結合せず、末梢性ペンゾジアゼピン受容体には強く結合する物質が必要とさ
れている。
【0006】 驚くべきことに、本発明者らは、ピリジン核に負に荷電した置換基、特にハロ
ゲン基を有するある種の2−(ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−a]ピリ ジンが、末梢性ベンゾジアゼピン受容体に強く結合し、中枢性ベンゾジアゼピン
受容体には極めて弱くしか結合しないことを見い出した。つまり、本発明の化合
物は、末梢性ベンゾジアゼピン受容体のPETおよびSPECT画像処理におい
ては、これまでに報告されている関連物質に比べて優れた特性を有するのである
【0007】 本発明の化合物は、適切に標識すれば、例えば、高密度の末梢性ベンゾジアゼ
ピン受容体を表わす癌の検出、及び/又は神経変性疾患の検出、又は非侵襲的診
断などのSPECT及びPET走査において臨床的に有用である。本発明の化合
物はまた、神経変性疾患や腫瘍のような末梢性ベンゾジアゼピン受容体の密度異
常を特徴とする疾患の治療に有用である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、第1の実施態様として、次の式(I)
【0009】
【化3】
【0010】 YはF、Cl、Br、I、OH、SH、NH2、CN、及びCOOHからなる 群より選択され、 Zは、N(R3)C(O)R4及びC(O)NR34からなる群より選択され、 R1及びR2は、独立してハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコキシ、SH、N
2、(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ((C1〜C4)アルキル)アミノ、カル ボキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、(C2〜C4)アルカノイル、オキ
ソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNHOHから成る群
から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい(C1〜C6)ア
ルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C2〜C6)アルケニル、(C2〜C6)アル
キニル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C6〜C12)アリール、(C6〜C12
アリルオキシ、(C6〜C12)アリール(C1〜C6)アルキル、ヘテロアリール 、ヘテロアリール(C1〜C6)アルキル、複素環、(C2〜C6)アルカノイル、
及び(C2〜C7)アシルからなる群より選択される置換基であり、 R3及びR4は、独立して水素原子、又はハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコ
キシ、SH、NH2、(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ((C1〜C4)アルキル )アミノ、カルボキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、(C1〜C4)アル
カノイル、オキソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNH
OHから成る群から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい
(C1〜C4)アルキル、(C2〜C4)アルケニル、(C2〜C4)アルキニル、(
3〜C6)シクロアルキル、(C6〜C12)アリール、(C6〜C12)アリール(
1〜C4)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1〜C4)アルキル、
複素環、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、及び(C2〜C5)アシルからなる
群より選択される置換基、 又はR3及びR4は結合して、ハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコキシ、SH
、NH2、(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ((C1〜C4)アルキル)アミノ、 カルボキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、(C1〜C4)アルカノイル、
オキソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNHOHから成
る群から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい(C2〜C7 )アルキリデンであってもよく、 m及びnは独立して0、1又は2であり、 pは1〜4の整数である で表わされる化合物を提供する。
【0011】 この発明は、第2の実施態様として、放射性標識した第1の実施態様の化合物
を提供する。
【0012】 この発明はさらに、少なくとも1つの薬学認容性のキャリア、希釈剤、賦形剤
又は補助剤と共に第1の、又は第2の実施態様の化合物を包含する医薬組成物を
提供する。
【0013】 さらに、第3の実施態様では、この発明は、末梢性ベンゾジアゼピン受容体の
密度異常を伴うことを特徴とする哺乳類の疾患を診断する方法であって、 該哺乳類の体内における放射性標識物質の位置を画像で検出するのに十分な量
の放射性標識した第2の実施態様の化合物を哺乳類に投与すること; 哺乳類の体内の少なくとも一部における放射性物質の分布の画像を記録するこ
と;及び 画像から疾患の有無を診断すること をステップとして包含する方法を提供する。
【0014】 第4の実施態様では、この発明は、治療を必要とする哺乳類において、末梢性
ベンゾジアゼピン受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患を治療する方法
であって、有効な量の第1の実施態様の化合物、又はその医薬組成物を哺乳類に
投与することを包含する方法を提供する。
【0015】 第5の実施態様では、この発明は、放射線治療を必要とする哺乳類において、
末梢性ベンゾジアゼピン受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患を放射線
治療する方法であって、有効な量の第2の実施態様の化合物、又はその医薬組成
物を哺乳類に投与することを包含する方法を提供する。
【0016】 第6の実施態様では、この発明は、末梢性ベンゾジアゼピン受容体の密度異常
を伴うことを特徴とする哺乳類における疾患を診断するための診断組成物を製造
するための第2の実施態様の化合物の利用を提供する。
【0017】 第7の実施態様では、この発明は、治療が必要な哺乳類において、末梢性ベン
ゾジアゼピン受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患を治療するための薬
剤を製造するための第1の実施態様の化合物の利用を提供する。
【0018】 第8の実施態様では、この発明は、放射性治療が必要な哺乳類において、末梢
性ベンゾジアゼピン受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患を放射性治療
するための薬剤を製造するための第2の実施態様の化合物の利用を提供する。
【0019】 第9の実施態様では、この発明は、第3の実施態様の方法で使用される第2の
実施態様の化合物を提供する。
【0020】 第10の実施態様では、この発明は、第4の実施態様の方法で使用される第1
の実施態様の化合物を提供する。
【0021】 第11の実施態様では、この発明は、第5の実施態様の方法で使用される第2
の実施態様の化合物を提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】
本明細書において使用されるとき、用語「アルキル」は、その意味の範囲に、
直鎖及び分枝鎖アルキル基を包含する。そのような置換基の例としては、メチル
、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチル、アミル、イソアミル、sec−アミル、1,2−ジメチルプロ
ピル、1,1−ジメチルプロピル、ヘキシル、4−メチルペンチル、1−メチル
ペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル
、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル
、1,3−ジメチルブチル、1,2,2−トリメチルプロピル及び1,1,2− トリメチルプロピルが挙げられる。
【0023】 本明細書において使用されるとき、用語「シクロアルキル」は、環状アルキル
基、又はアルキル基で置換された環状アルキル基をいう。そのような置換基の例
としては、シクロプロピル、メチルシクロプロピル、シクロブチル、メチルシク
ロブチル、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げ
られる。
【0024】 本明細書において使用されるとき、用語「アルコキシ」とは、式 アルキル−
O− で表わされる基をいい、式中アルキル基は上で説明されるとおりのもので
ある。
【0025】 本明細書において使用されるとき、用語「アルケニル」は、その意味の範囲に
、エチレン的にモノ又はジ−不飽和となっているアルキル基、又はシクロアルキ
ル基を包含し、アルキル基およびシクロアルキル基は、前記のとおりのものであ
る。そのようなアルケニル基の例としては、ビニル、アリル、1−メチルビニル
、ブテニル、イソブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニル、シク
ロペンテニル、1−メチル−シクロペンテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキセニ
ル、シクロヘキセニル、1,3−ブタジエニル、1,4−ペンタジエニル、1,3
−シクロペンタジエニル、1,3−ヘキサジエニル、1,4−ヘキサジエニル、
1,3−シクロヘキサジエニル及び1,4−シクロヘキサジエニルが挙げられる
【0026】 本明細書において使用されるとき、用語「アルキニル」は、その意味の範囲に
、アセチレン的不飽和なアルキル基を包含し、アルキル基は、前記のとおりのも
のである。そのようなアルキニル基の例としては、エチニル、プロピニル、n−
ブチニル、n−ペンチニル、3−メチル−1−ブチニル、n−ヘキシニル及びメ
チルペンチニルが挙げられる。
【0027】 本明細書において使用されるとき、用語「アルキリデン」とは、任意の不飽和
二価アルキル基を言う。そのような基の例としては、−CH2CH2−、−CH=
CH−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH=CH−、−(CH24−、−CH 2 CH2CH=CH−、−CH2CH=CHCH2−、及び−(CH2r− でrが
5〜7であるものが挙げられる。この用語はまた、任意の不飽和二価アルキルラ
ジカルで、1つ以上の基の結合が環構造を形成するものをも意味する。
【0028】 本明細書において使用されるとき、用語「アリール」とは、芳香族炭化水素の
単核、多核、共役、及び融合残基をいう。そのような基の例としては、フェニル
、ビフェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インデニル及びアズレニルが
挙げられる。また、芳香族残基のいかなる利用可能な部位も式(I)の分子の他
の部位との結合に利用できる。
【0029】 本明細書において使用されるとき、用語「アリールオキシ」とは、式 アリー
ル−O− で表わされる基をいい、アリール基は上述のとおりのものをいう。
【0030】 本明細書において使用されるとき、用語「ヘテロアリール」とは、芳香族複素
環系の単核、多核、共役、及び融合残基をいう。そのような基の例としては、ピ
リジル、4−フェニルピリジル、3−フェニルピリジル、チエニル、フリル、ピ
リル、インドリル、ピリダジニル、ピラゾリル、ピラジニル、チアゾリル、ピリ
ミジニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、プ
リニル、キナゾリニル、フェナジニル、アクリジニル、ベンゾキサゾリル、ベン
ゾチアゾリルなどが挙げられる。また、複素環式芳香族残基のいかなる利用可能
な部位も一般式式(I)分子の残りの部位との結合に使用できる。
【0031】 本明細書において使用されるとき、用語「複素環式」は、3及び4員環につい
ては1つのヘテロ原子、5員環については1つ又は2つのヘテロ原子、6及び7
員環については1〜3個のヘテロ原子、8及び9員環については1〜4個のヘテ
ロ原子、10及び11員環については1〜5個のヘテロ原子、12員環について
は1〜6個のヘテロ原子を含有し、ヘテロ原子は独立に酸素、窒素及びイオウか
ら選択される3〜12員環の単環、二環、及び多環を表わす。また、用語「複素
環式」は、複素環がベンゼン環に融合されたいかなる基をも包含する。複素環の
例としては、ピリル、ピリミジニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル
、ピペリジニル、ピリジニル、フリル、チオフェニル、テトラヒドロフリル、イ
ミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピレニル、オキサゾリジニル、イソキ
サゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリ
ニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、フルフリル、チエニル、ベン
ゾチエニル、ベンゾキサゾリル、ベンジソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベン
ゾイソチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、テトラゾリル、トリアゾリル、チア
ジアゾリル、ベンジミダゾリル、ピロリニル、キヌクリジニル、アザノルボルニ
ル、イソキヌクリジニルなどが挙げられる。窒素含有複素環は窒素部位が酸素と
置換されていてもよい。イオウ含有複素環は、イオウ部位で1つ又は2つの酸素
原子と置換されていてもよい。不安定な複素環を生じるヘテロ原子の立体は位置
は、「複素環式」の定義の範囲内に包含しない。
【0032】 本明細書で使用されるとき、用語「アルカノイル」とは、式 アルキル基−C
(O)O− で表わされる基をいい、アルキル基は上述のようなものをいう。
【0033】 本明細書において使用されるとき、用語「アシル」は、Qがアミノ、アルキル
アミノ、ジアルキルアミノ、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルキニル、
シクロアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリ
ールアルキル及び複素環基で、それぞれ、ハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコ
キシ基、SH、NH2、(C1〜C4)アルキルアミノ基、ジ((C1〜C4)アル キル)アミノ基、カルボキシ基、(C1〜C4)アルコキシカルボニル基、(C2 〜C4)アルカノイル基、オキソ基、アミド基、CN、CNS、SCN、CNO 、OCN、及びNHOHから成る群から選択される1〜3の置換基で置換されて
もされなくてもよい、一般式 QC(O)− で表わされるあらゆる基をいう。
【0034】 第2の実施態様の化合物は、いかなる好適な放射性核種で放射性標識されても
よい。一般的には放射性核種は、そのエネルギーが発光の画像化、又は放射線療
法に好適である粒子の放射体であることが好ましい。例えば放射性核種は、11
18F、76Br及び123Iであってもよい。通常、放射性核種は、123I、124I 、125I又は131Iのようなヨウ素の放射性核種である。放射線療法では、放射性
核種は一般的には123I、125I又は131Iである。
【0035】 この発明に基づく化合物は、当該技術分野において一般的に知られている方法
によって合成できる。本発明に基づくイミダゾ[1,2−a]ピリジンの1つの
合成例をスキーム1に説明する。
【0036】 スキーム1に示すように、エタノール又は類似の溶媒中でのα−ブロモアセト
フェノン(IIb)と2−アミノピリジン(IIa)との反応により、イミダゾ[1
,2−a]ピリジン(III)が生成する。また、例えば、水性媒質におけるジメ チルアミンやホルムアルデヒドを用いて、イミダゾ[1,2−a]ピリジンを処
理することによって3−位にアミノメチル部分を導入することができる。得られ
たアミノメチル置換基を既知の方法により脱メチル化およびアシル化して本発明
の化合物を得てもよく、又はスキーム1に示されるように、アミドメチル置換基
としてもよい。アミノメチル基のメチル化に続いてシアン化カリウムで処理する
ことにより、3−シアノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン(VI)が得られ
、これを常法により種々のアミドメチル類縁体(VIII)に変換してもよい。
【0037】 スキーム2は、カルボキシメチル誘導体(VII)から化合物(VIII)のN−ア ルキニル(IX)化物、及びN−(ヨードアルケニル)(X)化物を調製する方法 の例を示したものである。
【0038】
【化4】
【0039】
【化5】
【0040】 発明の第2の実施態様の化合物における放射性核種がヨウ素の核種のとき、ヨ
ウ素各種は、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの2−フェニル置換基上でヨウ素
置換基として、又は式(I)の化合物における置換基Yとして、都合良く導入し
てもよい。スキーム3に123I(又はその他のヨウ素放射性同位体、*I)を導入
する図式を示す。
【0041】 スキーム3に示すように、2−(ブロモフェニル)又は2−(ヨードフェニル
)イミダゾ[1,2−a]ピリジン(VIII)(2−(ブロモフェニル)化合物が
示されている)を出発物質として、ビストリブチルチン及びパラジウムテトラキ
ストリフェニルホスフィン存在下、トルエン、ジオキサン、又はトルエン/DM
F還流中で6〜24時間処理することにより相当するトリブチルスタンナンを調
製される。得られたスタンナンは、カラムクロマトグラフィ及び/又は酢酸エチ
ル/ヘキサンからの再結晶によって精製できる。放射性標識ヨウ素類縁体は、ト
リブチルチン誘導体を、エタノール/メタノール又は酢酸などの適当な溶媒中、
過酢酸、クロラミンT、ヨードゲン又はその他の酸化剤の存在下、室温でNa* Iを用いて求電子性ヨード脱スタンナンして調製される。
【0042】
【化6】
【0043】 発明に基づく化合物の合成のための出発物質は、市販されているもの、公知の
化合物、又はその合成が当業者にとっては困難ではない化合物のいずれかである
。スキーム1〜3に示されるいずれかのステップのように、分子の置換基におけ
る官能基の存在によって所望の合成ステップが妨げられることがあるような場合
には、官能基を適切に保護する必要がある。好適な保護基は当該技術分野におい
て一般的に知られており、例えば、T.W.Greene, P.G.M.Wux "Protective Groups
in Organic Synthesis", 2nd edition, John Wiley & Sons Inc., New York (1
991)に記載されている。(これは、参考文献として記載して本明細書にて開示す
る)。
【0044】 発明に基づく医薬組成物は、経口的に、局所的に、非経口的に(例えば、注射
、動脈内注入による)、直腸から、又は吸入スプレーによって投与できる。
【0045】 経口投与については、医薬組成物は、錠剤、トローチ、カプセル、霊薬、粉末
、顆粒、懸濁液、乳液、シロップ及びチンキの形態であってよい。被覆粒子、多
層錠剤又は微小顆粒の形態で緩慢放出又は遅延放出の形態を調製してもよい。
【0046】 経口投与のための固体形態は、薬学認容性の結合剤、甘味料、崩壊剤、希釈剤
、人工香味料、被覆剤、保存剤、潤滑剤及び/又は効果遅延剤を含有していても
よい。好適な結合剤には、アラビアゴム、ゼラチン、コーンスターチ、トラガカ
ントゴム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、又はポリエチ
レングリコールが挙げられる。好適な甘味料には、スクロース、ラクトース、グ
ルコース、アスパルテーム又はサッカリンが挙げられる。好適な崩壊剤としては
、コーンスターチ、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、キサンタンゴム
、ベントナイト、アルギン酸又は寒天が挙げられる。好適な希釈剤としては、ラ
クトース、ソルビトール、マンニトール、デキストロース、カオリン、セルロー
ス、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム又はリン酸二カルシウムが挙げられる。好
適な人工香味料としては、ペパーミント油、ウィンターグリーン油、チェリー、
オレンジ又はラズベリーの香料が挙げられる。好適な被覆剤としては、アクリル
酸及び/又はメタクリル酸及び/又はそれらのエステルのポリマー又はコポリマ
ー、ワックス、脂肪アルコール、ゼイン、セラック又はグルテンが挙げられる。
好適な保存剤としては、安息香酸ナトリウム、ビタミンE、α−トコフェロール
、アスコルビン酸、メチルパラベン、プロピルパラベン、又は亜硫酸水素ナトリ
ウムが挙げられる。好適な潤滑剤としては、スレアリン酸マグネシウム、ステア
リン酸、オレイン酸ナトリウム、塩化ナトリウム又はタルクが挙げられる。好適
な効果遅延剤には、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリル
が挙げられる。
【0047】 経口投与のための液体形態は、上記の物質等に加えて液体キャリアを含有して
いてもよい。好適な液体キャリアとしては、水、例えばオリーブ油、ピーナツ油
、ゴマ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、落花生油、ココナッツ油等の油、流動パラ
フィン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール
、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、グリセロール、脂肪アルコー
ル、トリグリセリド又はそれらの混合物が挙げられる。
【0048】 経口投与のための懸濁液は、さらに分散剤及び/又は懸濁剤を含んでもよい。
そのような懸濁剤には、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルギン
酸ナトリウム又はセチルアルコールが挙げられる。好適な分散剤には、レシチン
、例えばステアリン酸のような脂肪酸のポリオキシエチレンエステル、ポリオキ
シエチレンソルビトールモノ又はジオレイン酸、ステアリン酸又はラウリン酸、
ポリオキシエチレンソルビタンモノ又はジオレイン酸、ステアリン酸又はラウリ
ン酸などが挙げられる。
【0049】 経口投与の乳状液は、さらに1つ又は複数の乳化剤を含んでいてもよい。好適
な乳化剤には、上で例示されるような分散剤又はアラビアゴムやトラガカントゴ
ムのような天然ゴムが挙げられる。
【0050】 局所塗布は、医薬組成物はクリーム、軟膏、ジェル、ゼリー、チンキ、懸濁液
又は乳状液の形態であってもよい。医薬組成物は上に例示されるような薬学認容
性の結合剤、希釈剤、崩壊剤、保存剤、潤滑剤、分散剤、懸濁剤及び/又は乳化
剤を含有してもよい。
【0051】 非経口投与では、式(I)の化合物又はその塩は、無菌の水溶液、又は油性溶
液、あるいは懸濁液中で調製してもよい。好適な、無毒の非経口的に認容される
希釈剤又は溶媒としては、水、リンガー溶液、等浸透圧の塩溶液、水と混合した
1,3−ブタンジオール、エタノール、プロピレングリコール又はポリエチレン
グリコールが挙げられる。水溶液又は懸濁液はさらに1種以上の緩衝剤を含んで
いてもよい。好適な緩衝剤には、例えば酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、
ホウ酸ナトリウム又は酒石酸ナトリウムが挙げられる。
【0052】 直腸投与については、式(I)の化合物は、浣腸又は座薬の形態で好適に投与
される。好適な座薬は、活性物質を常温では固体で直腸では融解する非刺激性の
賦形剤と混合することによって調製してもよい。そのような物質で好適なものは
、ココアバター及びポリエチレングリコールである。好適な浣腸は、局所塗布の
形態に関連して上で例示されるような物質を含んでもよい。
【0053】 好適には、式(I)の化合物を含む吸入スプレーは、上で例示されるような溶
液、懸濁液又は乳状液の形態とする。吸入スプレー組成物は、さらに低毒性の吸
入可能な噴霧剤を含んでもよい。好適な噴霧剤は二酸化炭素及び一酸化二窒素で
ある。
【0054】 第1又は第2の実施態様の化合物を包含する医薬組成物、診断用組成物及び薬
物は、当該技術分野において一般的に知られる方法によって製造されてもよい。
一般的には、そのような組成物又は薬剤は、第1又は第2の実施態様の化合物を
1種以上の好適なキャリア、補助剤、希釈剤又は賦形剤と共にすりつぶす、粉砕
する、ブレンドする、分散する、溶解する、懸濁する、混合する、混和する、組
合せる、乳化する、又はホモジネートすることによって調製される。1以上の上
記ステップを組合せて用いてもよい。
【0055】 式(I)の化合物の剤形は、0.01〜99重量%の活性物質を包含するもの
とする。通常、この発明に基づく剤形は0.1〜約10重量%の活性物質を含む
【0056】 この発明の第3の実施態様に基づく診断法では、一般的には約3〜約25mC
iの投薬量の第2の実施態様の化合物を哺乳類、通常は、末梢性ベンゾジアゼピ
ン受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患の有無を診断することが所望さ
れるヒトに一般的に投与する。第2の実施態様の化合物の投与から0.5〜60
時間後、より一般的には1〜40時間後、哺乳類の体内、又は体内の一部におけ
る放射能の分布の画像を得る。小児への投与量はさらに低くすることが適当であ
り、物質の投与から24時間以上後に画像解析を行う腫瘍の診断のためには、投
与用量はさらに高くすることがより適当であることが好ましい。疾患に苦しむ哺
乳類において末梢性ベンゾジアゼピン受容体の密度異常が生じている部位に放射
能の集中が存在することは陽性の診断を表している。
【0057】 第4の実施態様に基づく方法は、哺乳類、一般的にはヒトに、第1の実施態様
の化合物を投与することを包含する。式(I)の化合物の投与用量は、患者の状
態などのいくつかの要因によって変化することができる。投薬量は1kg当たり
0.01mg〜200mgの範囲とする。通常、活性物質の用量は体重1kg当
たり0.01mg〜10mgとする。
【0058】 第2の実施態様の放射性標識化合物、又はその医薬組成物あるいは診断用組成
物の投与を含むこの発明の第5の実施態様に基づく方法では、投与される用量は
一般的に、哺乳類の体重1kg当たり1〜3mCi、又は10〜300mCiで
あり、より一般的には用量当たり50〜300mCiである。哺乳類は一般的に
はヒトである。
【0059】 この発明の第1又は第2の実施態様の化合物の治療用量又は放射性治療用量は
、いかなる一定の状況であれ、患者の治療されるべき状態及びその重症度などの
事項に応じて主治医が決定する。
【0060】 この発明に基づく化合物が有用となるような治療法を要する症状は、ハンチン
トン病、アルツハイマー病、不安症、ストレス、情動障害、認知障害、脳卒中及
び脳虚血を含む神経変性疾患;神経膠腫のような腫瘍、及び卵巣、結腸、乳腺、
前立腺、脳及び副腎の悪性腫瘍;卒中や心臓発作のため生じる酸素欠乏や虚血に
関連したものを含む神経毒性傷害;認知障害、及び認知亢進などの末梢性ベンゾ
ジアゼピン受容体の密度異常に関連した状態である。
【0061】 この発明に基づく化合物は、疾患、疾患の段階、治療への反応、及び明らかに
なるであろう望ましくない影響に応じて、単一用量、二用量又は複数用量で投与
してもよい。
【0062】 本発明の1つの形態では、式(I)の化合物はpが1である化合物である。
【0063】 本発明のもう1つの様式では、式(I)の化合物は: 式中、YがF、Cl、Br、I、CN及びOHから選択され; ZがZは、N(R3)C(O)R4及びC(O)NR34から選択され; R1及びR2は独立して(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ、(C 2 〜C3)アルケニル、(C5〜C6)シクロアルキル、フェニル、ナフチル、フェ
ノキシ、ナフチルオキシ、ベンジル、ピリジル、フラニル、チエニル、ピペリジ
ニル、モルホリニル、テトラヒドロフラニル、ジオキサニル、(C2〜C4)アル
カノイル及び(C2〜C4)アシルから選択され、それらはそれぞれハロゲン、O
H、(C2〜C4)アルコキシ、NH2、(C1〜C3)アルキルアミノ、ジ((C1 〜C3)アルキル)アミノ、カルボキシ、(C1〜C3)アルコキシカルボニル、 (C2〜C4)アルカノイル基、オキソ基及びアミド基からなる群から選択される
置換基で置換されていても、されていなくてもよく; R3及びR4は独立に、水素原子、又は(C1〜C3)アルキル、(C2〜C3)ア
ルケニル、(C5〜C6)シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ベンジル及び(
2〜C4)アシルから選択される基であり、それらはそれぞれ、ハロゲン、OH
、(C1〜C3)アルコキシ、NH2、(C1〜C3)アルキルアミノ、ジ((C1
3)アルキル)アミノ、カルボキシ、(C1〜C3)アルコキシカルボニル、( C2〜C4)アルカノイル、オキソ及びアミドからなる群より選択される置換基で
置換されていてもされていなくてもよく; 又はR3及びR4は結合して、任意に、ハロゲン、OH、(C1〜C3)アルコキ
シ、NH2、(C1〜C3)アルキルアミノ、ジ((C1〜C3)アルキル)アミノ 、カルボキシ、(C1〜C3)アルコキシカルボニル、(C2〜C4)アルカノイル
、オキソ及びアミドからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい(
2〜C3)アルキリデン基であってもよく; m及びnは独立して0又は1であり;及び Pが1 である化合物である。
【0064】 本発明のさらにもう1つの形態では、式(I)の化合物はnが0である化合物
である。
【0065】 本発明のその上もう1つの形態では、式(I)の化合物はpが1、且つn及び
mがそれぞれ0である化合物である。
【0066】 本発明のさらにもう1つの形態では、式(I)の化合物はpが1、且つn及び
mがそれぞれ0であり、且つYがF、Cl、Br及びIから選択される化合物で
ある。
【0067】 本発明のさらにもう1つの形態では、式(I)の化合物はpが1、且つn及び
mがそれぞれ0であり、且つYがCl及びBrから選択される化合物である。
【0068】 本発明のさらにもう1つの形態では、式(I)の化合物はpが1、且つn及び
mがそれぞれ0であり、且つYがCl及びBrから選択され、且つZがC(O)
NR1314であり、R13及びR14は独立して、それぞれ水素原子、またはヨウ素
で置換されてもよい(C1〜C4)アルキル基及び(C2〜C4)アルケニル基から
選択される化合物である。
【0069】 本発明のさらなる形態では、式(I)の化合物は、式(IA)の2−(4’−
ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−アセトアミド誘導体
であり、
【0070】
【化7】
【0071】 式中、Yはハロゲンであり、R3及びR4は、独立に、水素原子、(C1〜C4)ア
ルキル基及び(C2〜C4)アルケニル基から選択されるか、又はR3及びR4は、
結合して(C2〜C3)アルキリジン基である。
【0072】 本発明のさらなる形態では、式(I)の化合物は、式(IA)の2−(4’−
ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−アセトアミド誘導体
であり、式中、Yは6−位にあり、R3及びR4は、独立して、水素原子及び(C 1 〜C4)アルキル基から選択される。
【0073】 SPECTを利用する第3の実施態様の診断における好ましい1つの方法では
、この発明に基づく化合物は123Iで放射性標識される。
【0074】 PETを利用する第3の実施態様の診断における好ましいもう1つの方法では
、発明に基づく化合物は124Iで放射性標識される。
【0075】 第5の実施態様に基づく治療における好ましい1つの方法では、発明に基づく
化合物は125I又は131Iで放射性標識される。
【0076】
【実施例】
この発明に基づく式(I)の具体的な化合物の例、及び代表的な比較例は、以
下のような式(XI)の化合物である
【0077】
【化8】
【0078】
【表1】
【0079】発明に基づくイミダゾ[1,2−a]ピリジンを調製するための一般的合成手順 以下に説明するステップA〜Fにより、発明に基づく化合物を得るための一般
的な合成手順を提供する。(III)のような識別番号は上のスキーム1及びスキ ーム2における識別番号を表わす。 A. 2−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン(III) 等モルのαーブロモ−アセトフェノンと2−アミノ−ピリジンの混合物をエタノ
ール中で2時間加熱還流する。冷却後、混合物を5%NaHCO3で処理し、さ らにエタノール中で5時間加熱還流する。混合物を室温まで冷却し、得られたイ
ミダゾ[1,2−a]ピリジンの懸濁を濾過して除く。残留物を濃縮又は酢酸エ
チルで抽出して反応生成物の二次産物を得ることができる。酢酸エチル抽出物を
少量の冷エタノールと水で洗浄し、乾燥(Na2SO4上)して、ロータリーエバ
ポレーターにより溶媒を除く。 B. 2−フェニル−3−ジメチルアミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジ
ン(IV) ステップAの生成物の混合物の酢酸溶液に、6当量の37%ホルムアルデヒド水
溶液と1.2当量の40%ジメチルアミン水溶液を加える。混合物を55℃にて
24時間撹拌し、次いで乾燥するまで蒸発させる。残余オイルを常温まで冷却し
、クロロホルムに溶解する。2MのHClにてクロロホルム層を洗浄し、水層は
pH12のアルカリにする。生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥して白色
の固体を得る。 C. 3−ジメチルアミノメチル−2−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジニルメチオジド(V) ステップBの生成物とベンゼン中の約2.75当量のヨウ化メチルの混合物を室
温にて遮光して72時間撹拌する。生じた白色の懸濁物を濾過し、エーテルにて
洗浄し、乾燥してメチオジド塩を得る。これは精製せずに直接次のステップで用
いられる。 D. 2−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−アセトニトリル(
VI) ステップCで得たメチオジド塩と4当量のシアン化カリウムをエタノールと水1
:1の混合溶液中で24時間加熱還流する。緩やかな流量の窒素を反応混合物の
上に流し、溶媒の一部と残ったHCNを除く。生じた懸濁物を濾過して分離し、
灰色がかった白色の固体を得る。 E. 2−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−酢酸(VII) 濃塩酸と酢酸(1:1)の混合物をステップDで得たニトリルに加え、混合物を
加熱して15〜18時間還流する。混合物を室温に冷却した後、溶媒を蒸発させ
、残留物をNaOH水溶液でアルカリ性にし、得られた溶液を濾過する。濾液を
氷酢酸で酸性化し、生成物を濾過して回収して、水で洗浄し、乾燥して白色の固
体を得る。 F. 2−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−アセトアミド(VI
II) 1.2当量の1’1−カルボニルジイミダゾールを無水テトラヒドロフラン(T
HF)中でステップEの酸性産物の懸濁液に加え、出来た混合物を室温にて1時
間及び50℃にて1時間撹拌する。混合物を室温まで冷却した後、THF中、所
望のアミンでそれを処理する。混合物を1時間撹拌し、溶媒を蒸発させる。残留
物をジクロロメタンに溶解し、10%重炭酸ナトリウムで洗浄する。ジクロロメ
タンで水層を3回抽出する。有機層を合わせ、乾燥し、蒸発させて粗生成物を得
る。生成物は、ジクロロメタン、酢酸エチル、エーテル、エタノール及びそれら
の混合物のような好適な溶媒からの再結晶により精製する。 G. 2−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−(N−(トリブチ
ルスタニル)プロペニル)アセトアミド アセトアミド部分にN−プロピニル置換基を有するステップFの反応生成物、約
1.2当量のヘキブチルジチン及びAIBNの混合物を無水トルエン中、窒素下
で4〜5時間加熱還流する。生じた反応混合物を水上に展開し、酢酸エチルで抽
出する。溶媒抽出物を乾燥し、真空下で濃縮する。フラッシュクロマトグラフィ
(酢酸エチル:軽油 40:60)により残留物を精製してトリ−n−ブチルス
ズ酸を固体として得る。 H. 2−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−(N−ヨードプロ
ペニル)アセトアミド(X) ステップGで得たスタンナンをメタノールに溶解し、等モル量のヨウ素を加え、
混合物を2時間撹拌する。得られた反応混合物を蒸発させ、ジクロロメタンに溶
解する。この溶液を亜硫酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥して蒸発させる。
【0080】 上記のステップA〜Fの一般的手順によって、以下の化合物が調製された。
【0081】
【実施例1】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N−メチル)アセトアミド ジクロロメタン/エタノールから再結晶(収率60〜70%)融点308−3
10℃
【0082】
【表2】
【0083】
【実施例2】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N、N−ジメチル)アセトアミド ジクロロメタンから再結晶(収率60〜70%)融点216−218℃
【0084】
【表3】
【0085】
【実施例3】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N、N−ジエチル)アセトアミド ジクロロメタン/エタノールから再結晶(収率80〜90%)融点178−1
80℃
【0086】
【表4】
【0087】
【実施例4】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N−メチル,N−プロピル)アセトアミド ジクロロメタンから再結晶(収率50〜60%)融点170−172℃
【0088】
【表5】
【0089】
【実施例5】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N、N−ジプロピル)アセトアミド ジクロロメタンから再結晶(収率80〜90%)融点152−153℃
【0090】
【表6】
【0091】
【実施例6】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N−メチル,N−ブチル)アセトアミド ジクロロメタンから再結晶(収率50〜60%)融点246−248℃
【0092】
【表7】
【0093】
【実施例7】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N,N−ジブチル)アセトアミド ジクロロメタン/エーテルから再結晶(収率60〜70%)融点250−25
2℃
【0094】
【表8】
【0095】放射性標識した誘導体 4’−位にヨウ素の放射性核種を有する放射性標識誘導体は、スキーム3に一
般的に示される方法で合成される。トリブチルチン前駆体の放射性標識4’−ヨードフェニル−イミダゾ[1,2− a]ピリジン−3−アセトアミドへの変換 酢酸(200〜500μL)中のブチルチン前駆体(0.1〜0.5mg)は、
Na123I(又は124/125/131I)で処理した後、過酢酸(100μL)で処理す
る。過酢酸は酢酸(500μL)に過酸化水素(100μL)を加えることによ
って調製してもよいし、酢酸に市販の過酢酸(0.3〜33%)を入れて用いて
もよい。1〜10分後、反応混合物はNa225(50mg/mLを200μ L)でクェンチされ、NaHCO3(50mg/mLを200μL)で中和する 。精製と精製物の単離のために、半調製されたC−18逆相HPLCカラム(エ
コノルシル、アルテック・アソシエーツ)に反応混合物を注入する。移動相溶出
液は一般的にはエタノール/水又はアセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウム
であり、一般的な流速は2.5〜4mL/分の範囲である。放射性ヨウ化産物の
放射性化合物の収率は、65〜68%で、その化学的および放射能純度は97%
を超える値であった。すべての場合で比活性は2000Ci/mmolを超えて
いた。溶媒は、す減圧下で蒸発させ、静脈内注射に好適な認容性の媒質で生成物
を再構築する。この媒質は0.9%の無菌生理食塩水でもよく、生成物は、0.
22μの無菌フィルターを通して無菌化する。in vitro結合試験 副腎及び腎臓におけるミトコンドリア細胞膜へのin vitro結合によって、本発
明の化合物は単一集団の結合部位に結合することが示された。それに対して、ラ
ットの脳ホモジネートを用いた中枢性ベンゾジアゼピン受容体へのin vitro結合
は100nMよりも大きかった。方法 末梢性ベンゾジアゼピン受容体へのin vitro結合アッセイ 膜の調製 オスのSD系ラットをCO2投与後の頚椎脱臼により屠殺する。腎臓を取り出 し、20容量の氷冷緩衝液(50nMのTris−HCl、pH7.4)に入れ
、ハサミで細かく刻む。これをポリトロン(PCU Kinematica, Bioblock, Switze
rland)で設定10で1回10秒間のバーストを行い、ホモジェナイズした後、 懸濁液を4℃にて49,000gで15分間遠心分離する。ペレットを上記緩衝
液中にダウンス(手動ホモジナイザー)によって再浮遊させ、適当なタンパク質
濃度を得る。タンパク質測定は、ウシ血清アルブミンを標準として用いローリー
法により行う。
【0096】 in vitro結合アッセイ 試験化合物の阻害定数(IC50)は、3連試験として、腎臓の膜調製物の希釈
溶液の部分(0.1mL)を、7種類の濃度の試験化合物(10-6〜10-10M )と、微量(2nM)の[3H]−PK11195と共に最終容量0.5mLと して、4℃で1時間インキュベートすることによって測定する。非特異的な結合
は、PK11195(10μM)で阻害し、測定する。インキュベートは、ワッ
トマンGF/Bグラスフィルターで素早く濾過することにより終了する。各試料
チューブとフィルターは直ちに5mlの氷冷50nM Tris/HCl(pH 7.4)で3回洗浄する。結合した放射能を測定するために、β−シンチレーシ
ョンカウンタ(Packard)でフィルターを計測する。EBDA/リガンド、反復 非線形最小2乗曲線適合プログラムによってKi及びIC50を算出する(G.A.Mc
Pherson, J.Pharmacol. Methods, 14, 213-228 (1985))。中枢性ベンゾジアゼピン受容体へのin vitroの結合アッセイ 膜の調製 オスのSD系ラットをCO2投与後の頚椎脱臼により屠殺する。皮質を取り出 し、20容量の氷冷緩衝液(50nMのTris−HCl、pH7.4)に入れ
、ハサミで細かく刻む。これをポリトロン(PCU Kinematica, Bioblock, Switze
rland)で設定10で1回10秒間のバーストを行い、ホモジェナイズした後、 懸濁液を4℃にて20,000gで20分間遠心分離する。ペレットを上記緩衝
液中にダウンス(手動ホモジナイザー)によって再浮遊させる。2回目の遠心分
離後、ペレットを最終緩衝液(50nm Tris−HCl、0.32Mスクロ
ース、pH7.4)に再浮遊させて適当なタンパク質濃度を得る。タンパク質測
定は、ウシ血清アルブミンを標準としたローリー法により行う。
【0097】 In vitro結合アッセイ 試験化合物の阻害定数(IC50)は、希釈した皮質の膜調製物溶液(0.1m
L)に7種類の濃度の試験化合物(10-6〜10-10M)と微量(2nM)の[3 H]−Ro15−1788を添加して最終容量0.5mLとして、25℃で45
分間インキュベートする3連試験によって測定する。非特異的な結合は標識して
いないフルマゼニル(20μM)による阻害によって測定する。インキュベート
は、ワットマンGF/Bグラスフィルターで素早く濾過することにより終了する
。各試料チューブとフィルターは直ちに5mlの氷冷50nM Tris/HC l(pH7.4)で3回洗浄する。結合した放射能を測定するために、β−シン
チレーションカウンタ(パッカード)でフィルターを計測する。EBDA/リガ
ンド、反復非線形最小2乗曲線適合プログラムによってKi及びIC50を算出す
る(G.A.McPherson, J.Pharmacol. Methods, 14, 213-228 (1985))。
【0098】 表1は、本発明の化合物及び先行技術の化合物を含めた代表的な比較化合物に
関するin vitro結合のIC50の比較値を提供する。
【0099】
【表9】
【0100】in vivo生体分布試験 この発明の放射性標識化合物のin vivo生体分布は、PBR部位が知られてい る組織において高い取り込みを示した。表2〜4は、ヨウ素が放射性標識されて
いる例1〜3の化合物をラットに投与した場合の生体分布を示す。
【0101】 PK11195のような既知の標準物質及び放射性標識していない例1〜7の
化合物(1mg/kg)でラットを前処理すると、当該組織における活性の取り
込みが顕著に低下した。ジアゼパン及びフルマゼニル及びその他の中枢作用性ベ
ンゾジアゼピンによる前処理では発明の放射性標識化合物の取り込み活性をわず
かにしか低下させなかったことから、発明の化合物のin vivoでの結合が末梢性 ベンゾジアゼピン受容体に特異的、且つ選択的であることを示している。
【0102】
【表10】
【0103】
【表11】
【0104】
【表12】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月28日(2000.3.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 末梢性ベンゾジアゼピン受容体結合物質としてのイミダゾ[1
,2−a]ピリジン
【特許請求の範囲】
【化1】 YはF、Cl、Br、I、OH、SH、NH2、CN、及びCOOHからなる 群より選択され; Zは、N(R3)C(O)R4及びC(O)NR34からなる群より選択され; R1及びR2は、独立してハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコキシ、SH、N
2、(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ((C1〜C4)アルキル)アミノ、カル ボキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、(C2〜C4)アルカノイル、オキ
ソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNHOHから成る群
から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい(C1〜C6)ア
ルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C2〜C6)アルケニル、(C2〜C6)アル
キニル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C6〜C12)アリール、(C6〜C12
アリルオキシ、(C6〜C12)アリール(C1〜C6)アルキル、ヘテロアリール 、ヘテロアリール(C1〜C6)アルキル、複素環、(C2〜C6)アルカノイル、
及び(C2〜C7)アシルからなる群より選択される置換基であり; R3及びR4は、独立して水素原子、又はハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコ
キシ、SH、NH2、(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ((C1〜C4)アルキル )アミノ、カルボキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、(C1〜C4)アル
カノイル、オキソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNH
OHから成る群から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい
(C1〜C4)アルキル、(C2〜C4)アルケニル、(C2〜C4)アルキニル、(
3〜C6)シクロアルキル、(C6〜C12)アリール、(C6〜C12)アリール(
1〜C4)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1〜C4)アルキル、
複素環、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、及び(C2〜C5)アシルからなる
群より選択される置換基; 又はR3及びR4は結合して、ハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコキシ、SH
、NH2、(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ((C1〜C4)アルキル)アミノ、 カルボキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、(C1〜C4)アルカノイル、
オキソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNHOHから成
る群から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい(C2〜C7 )アルキリデンであって; m及びnは独立に0、1又は2であり;及び pは1であり; 各件において (i)アルケニルは、エチレン化モノ−又はジ−不飽和アルキル又はエチレン
化モノ−又はジ−不飽和シクロアルキルの意味を有し; (ii)シクロアルキルは環状アルキル又はアルキル置換された環状アルキルの
意味を有し; (iii)ヘテロアリールは、芳香族複素環系の単環式、多環式、共役又は融合 残基の意味を有する 化合物。
【化2】 式中、Yはハロゲンであり、R3及びR4は、独立して水素原子、(C1〜C4)ア
ルキル及び(C2〜C4)アルケニルから選択される、又はR3及びR4は結合して
、(C2〜C3)アルキリジンである2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[
1,2−a]ピリジン−3−アセトアミド誘導体である式(I)の化合物。
【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】 この発明は、末梢性ベンゾジアゼピン受容体に結合し、そのような受容体を画
像化するのに有用で且つ放射線療法を含む治療法を提供するのに有用な放射性標
識イミダゾ[1,2−a]ピリジン及び関連化合物に関するものである。
【従来の技術とその課題】 末梢性ベンゾジアゼピン受容体は、一般にミトコンドリアのベンゾジアゼピン
受容体又はω−3−受容体とも言われ、薬理作用、細胞下の部位、および構造上
の必要条件が中枢性のベンゾジアゼピン受容体とは異なっている。末梢性ベンゾ
ジアゼピン受容体は、主として腎臓、心臓、副腎皮質、卵巣、血漿(血小板)、
及び脳内のグリア細胞や嗅球に認められる。また、末梢性ベンゾジアゼピン受容
体の密度は、神経膠腫、卵巣癌、結腸癌などの腫瘍において、その正常組織より
も高いことが報告されている。最近では、ダニング系ラットの前立腺腫瘍におけ
る末梢性ベンゾジアゼピン受容体の濃度が正常の腹側又は背横側の前立腺に比べ
て高いことが報告されている。 末梢性ベンゾジアゼピン受容体は、(限定的ではないが)多くの組織のミトコ
ンドリア外膜に会合し、そこでホルモンや薬剤に調節されたり、感情的ストレス
や高血圧の影響を反映したりすると考えられている。また、脳における末梢性ベ
ンゾジアゼピン受容体を、ハンチントン病、アルツハイマー病、不安症、ストレ
ス、情動障害、認知障害、脳卒中、及び脳虚血を含む神経変性症のマーカーとし
て使用するための研究がなされてきた。数種類のリガンドが末梢性ベンゾジアゼ
ピン受容体に対して高い親和性を示すことが明らかにされているが、最も広く研
究されているのは、ベンゾジアゼピンRo5−4864(7−クロロ−5−(4
−クロロフェニル)−1,3−ジヒドロ−1−メチル−2H−1,4−ベンゾジ
アゼピン−2−オン)及びイソキノリンPK11195(1−(2−クロロフェ
ニル)−N−メチル−N−(1−メチルプロピル)−3−イソキノリンカルボキ
シアミド)である。これらのリガンドは、11C、18F及び123Iで標識され、ヒ トの心臓や脳における末梢性ベンゾジアゼピン受容体の位置を決定するために使
用されてきた。乳癌、卵巣癌、前立腺癌、副腎腫瘍、脳腫瘍及び結腸癌を含む種
々の腫瘍細胞で[3H]PK−11195の取り込み量が上昇することが報告さ れている。これらの腫瘍を診断するためには、まず、適当なレベルの放射性ヨウ
素で放射性標識し(123Iや131Iなどの放射性標識を用いて)、続いて(例えば 123 I、125I又は131Iを用いて)治療量でそれらを治療してもよい。さらに、 最近の研究によって、異なる臓器や種には、イソキノリン及びベンソジアゼピン
リガンドに対して異なる親和性を有する数種の結合ドメインが存在することが明
らかにされている。 抗不安作用、催眠作用、抗痙攣作用、鎮痛作用及びその他の特性を有する種々
の2−アリール置換イミダゾ[1,2−a]ピリジンが報告されている(Almira
nte L. et al., J.Med.Chem.12 122-126 (1969); Langer S.Z. et al., Pharmac
ol.Biochem. Behav. 29 763-766 (1988); Langer S.Z. et al., Pharmacopsychi
atry 23 103-107 (1990); Bourguignon, J-J., "Endogenous and Synthetic Lig
ands of Mitochondrial Benzodiazepine Receptors: Structure Affinity Relat
ionships" in Giesen-Grouse, E. ed. Peripheral Benzodiazapine Receptors,
Academic Press, London (1993))。例えば、SPECTを用いた末梢性ベンゾ ジアゼピン受容体の研究におけるトレーサー候補として、123I標識した6−メ チル−(4’−ヨードフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−(N,
N−ジメチル)アセトアミドが報告されている(Katsifis A. et al., J.Lab.Co
mp.Radiopharm. 40 620-622 (1997))。 しかしながら、上述の化合物はいずれも、末梢性ベンゾジアゼピン受容体に結
合するものの、一般的に中枢性ベンゾジアゼピン受容体にも強い結合を示すもの
なのである(例えば、Anzini M. et al., J.Med.Chem. 39 4275-4284 (1996)及 びTrapani G. et al., J.Med.Chem. 40 3109-3118 (1997)参照)。そのため、先
行技術の化合物の末梢性ベンゾジアゼピン受容体に対する選択性は、高受容体密
度が関連する状態を診断又は治療するために有用となりうるのに十分ではないの
である。従って、中枢性ベンゾジアゼピン受容体には強く結合せず、末梢性ペン
ゾジアゼピン受容体には強く結合する物質が必要とされている。 驚くべきことに、本発明者らは、ピリジン核に負に荷電した置換基、特にハロ
ゲン基を有するある種の2−(ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−a]ピリ ジンが、末梢性ベンゾジアゼピン受容体に強く結合し、中枢性ベンゾジアゼピン
受容体には極めて弱くしか結合しないことを見い出した。つまり、本発明の化合
物は、末梢性ベンゾジアゼピン受容体のPETおよびSPECT画像処理におい
ては、これまでに報告されている関連物質に比べて優れた特性を有するのである
。 本発明の化合物は、適切に標識すれば、例えば、高密度の末梢性ベンゾジアゼ
ピン受容体を表わす癌の検出、及び/又は神経変性疾患の検出、又は非侵襲的診
断などのSPECT及びPET走査において臨床的に有用である。本発明の化合
物はまた、神経変性疾患や腫瘍のような末梢性ベンゾジアゼピン受容体の密度異
常を特徴とする疾患の治療に有用である。
【課題を解決するための手段】 この発明は、第1の実施態様として、次の式(I)
【化3】 式中、 YはF、Cl、Br、I、OH、SH、NH2、CN、及びCOOHからなる 群より選択され、 Zは、N(R3)C(O)R4及びC(O)NR34からなる群より選択され、 R1及びR2は、独立してハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコキシ、SH、N
2、(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ((C1〜C4)アルキル)アミノ、カル ボキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、(C2〜C4)アルカノイル、オキ
ソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNHOHから成る群
から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい(C1〜C6)ア
ルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C2〜C6)アルケニル、(C2〜C6)アル
キニル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C6〜C12)アリール、(C6〜C12
アリルオキシ、(C6〜C12)アリール(C1〜C6)アルキル、ヘテロアリール 、ヘテロアリール(C1〜C6)アルキル、複素環、(C2〜C6)アルカノイル、
及び(C2〜C7)アシルからなる群より選択される置換基であり、 R3及びR4は、独立して水素原子、又はハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコ
キシ、SH、NH2、(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ((C1〜C4)アルキル )アミノ、カルボキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、(C1〜C4)アル
カノイル、オキソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNH
OHから成る群から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい
(C1〜C4)アルキル、(C2〜C4)アルケニル、(C2〜C4)アルキニル、(
3〜C6)シクロアルキル、(C6〜C12)アリール、(C6〜C12)アリール(
1〜C4)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1〜C4)アルキル、
複素環、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、及び(C2〜C5)アシルからなる
群より選択される置換基、 又はR3及びR4は結合して、ハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコキシ、SH
、NH2、(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ((C1〜C4)アルキル)アミノ、 カルボキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、(C1〜C4)アルカノイル、
オキソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNHOHから成
る群から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい(C2〜C7 )アルキリデンであってもよく、 m及びnは独立して0、1又は2であり、 pは1である で表わされる化合物を提供する。 この発明は、第2の実施態様として、放射性標識した第1の実施態様の化合物
を提供する。 この発明はさらに、少なくとも1つの薬学認容性のキャリア、希釈剤、賦形剤
又は補助剤と共に第1の、又は第2の実施態様の化合物を包含する医薬組成物を
提供する。 さらに、第3の実施態様では、この発明は、末梢性ベンゾジアゼピン受容体の
密度異常を伴うことを特徴とする哺乳類の疾患を診断する方法であって、 該哺乳類の体内における放射性標識物質の位置を画像で検出するのに十分な量
の放射性標識した第2の実施態様の化合物を哺乳類に投与すること; 哺乳類の体内の少なくとも一部における放射性物質の分布の画像を記録するこ
と;及び 画像から疾患の有無を診断すること をステップとして包含する方法を提供する。 第4の実施態様では、この発明は、治療を必要とする哺乳類において、末梢性
ベンゾジアゼピン受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患を治療する方法
であって、有効な量の第1の実施態様の化合物、又はその医薬組成物を哺乳類に
投与することを包含する方法を提供する。 第5の実施態様では、この発明は、放射線治療を必要とする哺乳類において、
末梢性ベンゾジアゼピン受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患を放射線
治療する方法であって、有効な量の第2の実施態様の化合物、又はその医薬組成
物を哺乳類に投与することを包含する方法を提供する。 第6の実施態様では、この発明は、末梢性ベンゾジアゼピン受容体の密度異常
を伴うことを特徴とする哺乳類における疾患を診断するための診断組成物を製造
するための第2の実施態様の化合物の利用を提供する。 第7の実施態様では、この発明は、治療が必要な哺乳類において、末梢性ベン
ゾジアゼピン受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患を治療するための薬
剤を製造するための第1の実施態様の化合物の利用を提供する。 第8の実施態様では、この発明は、放射性治療が必要な哺乳類において、末梢
性ベンゾジアゼピン受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患を放射性治療
するための薬剤を製造するための第2の実施態様の化合物の利用を提供する。 第9の実施態様では、この発明は、第3の実施態様の方法で使用される第2の
実施態様の化合物を提供する。 第10の実施態様では、この発明は、第4の実施態様の方法で使用される第1
の実施態様の化合物を提供する。 第11の実施態様では、この発明は、第5の実施態様の方法で使用される第2
の実施態様の化合物を提供する。
【発明の実施の形態】 本明細書において使用されるとき、用語「アルキル」は、その意味の範囲に、
直鎖及び分枝鎖アルキル基を包含する。そのような置換基の例としては、メチル
、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチル、アミル、イソアミル、sec−アミル、1,2−ジメチルプロ
ピル、1,1−ジメチルプロピル、ヘキシル、4−メチルペンチル、1−メチル
ペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル
、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル
、1,3−ジメチルブチル、1,2,2−トリメチルプロピル及び1,1,2− トリメチルプロピルが挙げられる。 本明細書において使用されるとき、用語「シクロアルキル」は、環状アルキル
基、又はアルキル基で置換された環状アルキル基をいう。そのような置換基の例
としては、シクロプロピル、メチルシクロプロピル、シクロブチル、メチルシク
ロブチル、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げ
られる。 本明細書において使用されるとき、用語「アルコキシ」とは、式 アルキル−
O− で表わされる基をいい、式中アルキル基は上で説明されるとおりのもので
ある。 本明細書において使用されるとき、用語「アルケニル」は、その意味の範囲に
、エチレン的にモノ又はジ−不飽和となっているアルキル基、又はシクロアルキ
ル基を包含し、アルキル基およびシクロアルキル基は、前記のとおりのものであ
る。そのようなアルケニル基の例としては、ビニル、アリル、1−メチルビニル
、ブテニル、イソブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニル、シク
ロペンテニル、1−メチル−シクロペンテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキセニ
ル、シクロヘキセニル、1,3−ブタジエニル、1,4−ペンタジエニル、1,3
−シクロペンタジエニル、1,3−ヘキサジエニル、1,4−ヘキサジエニル、
1,3−シクロヘキサジエニル及び1,4−シクロヘキサジエニルが挙げられる
。 本明細書において使用されるとき、用語「アルキニル」は、その意味の範囲に
、アセチレン的不飽和なアルキル基を包含し、アルキル基は、前記のとおりのも
のである。そのようなアルキニル基の例としては、エチニル、プロピニル、n−
ブチニル、n−ペンチニル、3−メチル−1−ブチニル、n−ヘキシニル及びメ
チルペンチニルが挙げられる。 本明細書において使用されるとき、用語「アルキリデン」とは、任意の不飽和
二価アルキル基を言う。そのような基の例としては、−CH2CH2−、−CH=
CH−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH=CH−、−(CH24−、−CH 2 CH2CH=CH−、−CH2CH=CHCH2−、及び−(CH2r− でrが
5〜7であるものが挙げられる。この用語はまた、任意の不飽和二価アルキルラ
ジカルで、1つ以上の基の結合が環構造を形成するものをも意味する。 本明細書において使用されるとき、用語「アリール」とは、芳香族炭化水素の
単核、多核、共役、及び融合残基をいう。そのような基の例としては、フェニル
、ビフェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インデニル及びアズレニルが
挙げられる。また、芳香族残基のいかなる利用可能な部位も式(I)の分子の他
の部位との結合に利用できる。 本明細書において使用されるとき、用語「アリールオキシ」とは、式 アリー
ル−O− で表わされる基をいい、アリール基は上述のとおりのものをいう。 本明細書において使用されるとき、用語「ヘテロアリール」とは、芳香族複素
環系の単核、多核、共役、及び融合残基をいう。そのような基の例としては、ピ
リジル、4−フェニルピリジル、3−フェニルピリジル、チエニル、フリル、ピ
リル、インドリル、ピリダジニル、ピラゾリル、ピラジニル、チアゾリル、ピリ
ミジニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、プ
リニル、キナゾリニル、フェナジニル、アクリジニル、ベンゾキサゾリル、ベン
ゾチアゾリルなどが挙げられる。また、複素環式芳香族残基のいかなる利用可能
な部位も一般式式(I)分子の残りの部位との結合に使用できる。 本明細書において使用されるとき、用語「複素環式」は、3及び4員環につい
ては1つのヘテロ原子、5員環については1つ又は2つのヘテロ原子、6及び7
員環については1〜3個のヘテロ原子、8及び9員環については1〜4個のヘテ
ロ原子、10及び11員環については1〜5個のヘテロ原子、12員環について
は1〜6個のヘテロ原子を含有し、ヘテロ原子は独立に酸素、窒素及びイオウか
ら選択される3〜12員環の単環、二環、及び多環を表わす。また、用語「複素
環式」は、複素環がベンゼン環に融合されたいかなる基をも包含する。複素環の
例としては、ピリル、ピリミジニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル
、ピペリジニル、ピリジニル、フリル、チオフェニル、テトラヒドロフリル、イ
ミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピレニル、オキサゾリジニル、イソキ
サゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリジニル、イミダゾリジニル、モルホリ
ニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、フルフリル、チエニル、ベン
ゾチエニル、ベンゾキサゾリル、ベンジソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベン
ゾイソチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、テトラゾリル、トリアゾリル、チア
ジアゾリル、ベンジミダゾリル、ピロリニル、キヌクリジニル、アザノルボルニ
ル、イソキヌクリジニルなどが挙げられる。窒素含有複素環は窒素部位が酸素と
置換されていてもよい。イオウ含有複素環は、イオウ部位で1つ又は2つの酸素
原子と置換されていてもよい。不安定な複素環を生じるヘテロ原子の立体は位置
は、「複素環式」の定義の範囲内に包含しない。 本明細書で使用されるとき、用語「アルカノイル」とは、式 アルキル基−C
(O)O− で表わされる基をいい、アルキル基は上述のようなものをいう。 本明細書において使用されるとき、用語「アシル」は、Qがアミノ、アルキル
アミノ、ジアルキルアミノ、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルキニル、
シクロアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリ
ールアルキル及び複素環基で、それぞれ、ハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコ
キシ基、SH、NH2、(C1〜C4)アルキルアミノ基、ジ((C1〜C4)アル キル)アミノ基、カルボキシ基、(C1〜C4)アルコキシカルボニル基、(C2 〜C4)アルカノイル基、オキソ基、アミド基、CN、CNS、SCN、CNO 、OCN、及びNHOHから成る群から選択される1〜3の置換基で置換されて
もされなくてもよい、一般式 QC(O)− で表わされるあらゆる基をいう。 第2の実施態様の化合物は、いかなる好適な放射性核種で放射性標識されても
よい。一般的には放射性核種は、そのエネルギーが発光の画像化、又は放射線療
法に好適である粒子の放射体であることが好ましい。例えば放射性核種は、11
18F、76Br及び123Iであってもよい。通常、放射性核種は、123I、124I 、125I又は131Iのようなヨウ素の放射性核種である。放射線療法では、放射性
核種は一般的には123I、125I又は131Iである。 この発明に基づく化合物は、当該技術分野において一般的に知られている方法
によって合成できる。本発明に基づくイミダゾ[1,2−a]ピリジンの1つの
合成例をスキーム1に説明する。 スキーム1に示すように、エタノール又は類似の溶媒中でのα−ブロモアセト
フェノン(IIb)と2−アミノピリジン(IIa)との反応により、イミダゾ[1
,2−a]ピリジン(III)が生成する。また、例えば、水性媒質におけるジメ チルアミンやホルムアルデヒドを用いて、イミダゾ[1,2−a]ピリジンを処
理することによって3−位にアミノメチル部分を導入することができる。得られ
たアミノメチル置換基を既知の方法により脱メチル化およびアシル化して本発明
の化合物を得てもよく、又はスキーム1に示されるように、アミドメチル置換基
としてもよい。アミノメチル基のメチル化に続いてシアン化カリウムで処理する
ことにより、3−シアノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン(VI)が得られ
、これを常法により種々のアミドメチル類縁体(VIII)に変換してもよい。 スキーム2は、カルボキシメチル誘導体(VII)から化合物(VIII)のN−ア ルキニル(IX)化物、及びN−(ヨードアルケニル)(X)化物を調製する方法 の例を示したものである。
【化4】
【化5】 発明の第2の実施態様の化合物における放射性核種がヨウ素の核種のとき、ヨ
ウ素各種は、イミダゾ[1,2−a]ピリジンの2−フェニル置換基上でヨウ素
置換基として、又は式(I)の化合物における置換基Yとして、都合良く導入し
てもよい。スキーム3に123I(又はその他のヨウ素放射性同位体、*I)を導入
する図式を示す。 スキーム3に示すように、2−(ブロモフェニル)又は2−(ヨードフェニル
)イミダゾ[1,2−a]ピリジン(VIII)(2−(ブロモフェニル)化合物が
示されている)を出発物質として、ビストリブチルチン及びパラジウムテトラキ
ストリフェニルホスフィン存在下、トルエン、ジオキサン、又はトルエン/DM
F還流中で6〜24時間処理することにより相当するトリブチルスタンナンを調
製される。得られたスタンナンは、カラムクロマトグラフィ及び/又は酢酸エチ
ル/ヘキサンからの再結晶によって精製できる。放射性標識ヨウ素類縁体は、ト
リブチルチン誘導体を、エタノール/メタノール又は酢酸などの適当な溶媒中、
過酢酸、クロラミンT、ヨードゲン又はその他の酸化剤の存在下、室温でNa* Iを用いて求電子性ヨード脱スタンナンして調製される。
【化6】 発明に基づく化合物の合成のための出発物質は、市販されているもの、公知の
化合物、又はその合成が当業者にとっては困難ではない化合物のいずれかである
。スキーム1〜3に示されるいずれかのステップのように、分子の置換基におけ
る官能基の存在によって所望の合成ステップが妨げられることがあるような場合
には、官能基を適切に保護する必要がある。好適な保護基は当該技術分野におい
て一般的に知られており、例えば、T.W.Greene, P.G.M.Wux "Protective Groups
in Organic Synthesis", 2nd edition, John Wiley & Sons Inc., New York (1
991)に記載されている。(これは、参考文献として記載して本明細書にて開示す
る)。 発明に基づく医薬組成物は、経口的に、局所的に、非経口的に(例えば、注射
、動脈内注入による)、直腸から、又は吸入スプレーによって投与できる。 経口投与については、医薬組成物は、錠剤、トローチ、カプセル、霊薬、粉末
、顆粒、懸濁液、乳液、シロップ及びチンキの形態であってよい。被覆粒子、多
層錠剤又は微小顆粒の形態で緩慢放出又は遅延放出の形態を調製してもよい。 経口投与のための固体形態は、薬学認容性の結合剤、甘味料、崩壊剤、希釈剤
、人工香味料、被覆剤、保存剤、潤滑剤及び/又は効果遅延剤を含有していても
よい。好適な結合剤には、アラビアゴム、ゼラチン、コーンスターチ、トラガカ
ントゴム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、又はポリエチ
レングリコールが挙げられる。好適な甘味料には、スクロース、ラクトース、グ
ルコース、アスパルテーム又はサッカリンが挙げられる。好適な崩壊剤としては
、コーンスターチ、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、キサンタンゴム
、ベントナイト、アルギン酸又は寒天が挙げられる。好適な希釈剤としては、ラ
クトース、ソルビトール、マンニトール、デキストロース、カオリン、セルロー
ス、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム又はリン酸二カルシウムが挙げられる。好
適な人工香味料としては、ペパーミント油、ウィンターグリーン油、チェリー、
オレンジ又はラズベリーの香料が挙げられる。好適な被覆剤としては、アクリル
酸及び/又はメタクリル酸及び/又はそれらのエステルのポリマー又はコポリマ
ー、ワックス、脂肪アルコール、ゼイン、セラック又はグルテンが挙げられる。
好適な保存剤としては、安息香酸ナトリウム、ビタミンE、α−トコフェロール
、アスコルビン酸、メチルパラベン、プロピルパラベン、又は亜硫酸水素ナトリ
ウムが挙げられる。好適な潤滑剤としては、スレアリン酸マグネシウム、ステア
リン酸、オレイン酸ナトリウム、塩化ナトリウム又はタルクが挙げられる。好適
な効果遅延剤には、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリル
が挙げられる。 経口投与のための液体形態は、上記の物質等に加えて液体キャリアを含有して
いてもよい。好適な液体キャリアとしては、水、例えばオリーブ油、ピーナツ油
、ゴマ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、落花生油、ココナッツ油等の油、流動パラ
フィン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール
、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、グリセロール、脂肪アルコー
ル、トリグリセリド又はそれらの混合物が挙げられる。 経口投与のための懸濁液は、さらに分散剤及び/又は懸濁剤を含んでもよい。
そのような懸濁剤には、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルギン
酸ナトリウム又はセチルアルコールが挙げられる。好適な分散剤には、レシチン
、例えばステアリン酸のような脂肪酸のポリオキシエチレンエステル、ポリオキ
シエチレンソルビトールモノ又はジオレイン酸、ステアリン酸又はラウリン酸、
ポリオキシエチレンソルビタンモノ又はジオレイン酸、ステアリン酸又はラウリ
ン酸などが挙げられる。 経口投与の乳状液は、さらに1つ又は複数の乳化剤を含んでいてもよい。好適
な乳化剤には、上で例示されるような分散剤又はアラビアゴムやトラガカントゴ
ムのような天然ゴムが挙げられる。 局所塗布は、医薬組成物はクリーム、軟膏、ジェル、ゼリー、チンキ、懸濁液
又は乳状液の形態であってもよい。医薬組成物は上に例示されるような薬学認容
性の結合剤、希釈剤、崩壊剤、保存剤、潤滑剤、分散剤、懸濁剤及び/又は乳化
剤を含有してもよい。 非経口投与では、式(I)の化合物又はその塩は、無菌の水溶液、又は油性溶
液、あるいは懸濁液中で調製してもよい。好適な、無毒の非経口的に認容される
希釈剤又は溶媒としては、水、リンガー溶液、等浸透圧の塩溶液、水と混合した
1,3−ブタンジオール、エタノール、プロピレングリコール又はポリエチレン
グリコールが挙げられる。水溶液又は懸濁液はさらに1種以上の緩衝剤を含んで
いてもよい。好適な緩衝剤には、例えば酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、
ホウ酸ナトリウム又は酒石酸ナトリウムが挙げられる。 直腸投与については、式(I)の化合物は、浣腸又は座薬の形態で好適に投与
される。好適な座薬は、活性物質を常温では固体で直腸では融解する非刺激性の
賦形剤と混合することによって調製してもよい。そのような物質で好適なものは
、ココアバター及びポリエチレングリコールである。好適な浣腸は、局所塗布の
形態に関連して上で例示されるような物質を含んでもよい。 好適には、式(I)の化合物を含む吸入スプレーは、上で例示されるような溶
液、懸濁液又は乳状液の形態とする。吸入スプレー組成物は、さらに低毒性の吸
入可能な噴霧剤を含んでもよい。好適な噴霧剤は二酸化炭素及び一酸化二窒素で
ある。 第1又は第2の実施態様の化合物を包含する医薬組成物、診断用組成物及び薬
物は、当該技術分野において一般的に知られる方法によって製造されてもよい。
一般的には、そのような組成物又は薬剤は、第1又は第2の実施態様の化合物を
1種以上の好適なキャリア、補助剤、希釈剤又は賦形剤と共にすりつぶす、粉砕
する、ブレンドする、分散する、溶解する、懸濁する、混合する、混和する、組
合せる、乳化する、又はホモジネートすることによって調製される。1以上の上
記ステップを組合せて用いてもよい。 式(I)の化合物の剤形は、0.01〜99重量%の活性物質を包含するもの
とする。通常、この発明に基づく剤形は0.1〜約10重量%の活性物質を含む
。 この発明の第3の実施態様に基づく診断法では、一般的には約3〜約25mC
iの投薬量の第2の実施態様の化合物を哺乳類、通常は、末梢性ベンゾジアゼピ
ン受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患の有無を診断することが所望さ
れるヒトに一般的に投与する。第2の実施態様の化合物の投与から0.5〜60
時間後、より一般的には1〜40時間後、哺乳類の体内、又は体内の一部におけ
る放射能の分布の画像を得る。小児への投与量はさらに低くすることが適当であ
り、物質の投与から24時間以上後に画像解析を行う腫瘍の診断のためには、投
与用量はさらに高くすることがより適当であることが好ましい。疾患に苦しむ哺
乳類において末梢性ベンゾジアゼピン受容体の密度異常が生じている部位に放射
能の集中が存在することは陽性の診断を表している。 第4の実施態様に基づく方法は、哺乳類、一般的にはヒトに、第1の実施態様
の化合物を投与することを包含する。式(I)の化合物の投与用量は、患者の状
態などのいくつかの要因によって変化することができる。投薬量は1kg当たり
0.01mg〜200mgの範囲とする。通常、活性物質の用量は体重1kg当
たり0.01mg〜10mgとする。 第2の実施態様の放射性標識化合物、又はその医薬組成物あるいは診断用組成
物の投与を含むこの発明の第5の実施態様に基づく方法では、投与される用量は
一般的に、哺乳類の体重1kg当たり1〜3mCi、又は10〜300mCiで
あり、より一般的には用量当たり50〜300mCiである。哺乳類は一般的に
はヒトである。 この発明の第1又は第2の実施態様の化合物の治療用量又は放射性治療用量は
、いかなる一定の状況であれ、患者の治療されるべき状態及びその重症度などの
事項に応じて主治医が決定する。 この発明に基づく化合物が有用となるような治療法を要する症状は、ハンチン
トン病、アルツハイマー病、不安症、ストレス、情動障害、認知障害、脳卒中及
び脳虚血を含む神経変性疾患;神経膠腫のような腫瘍、及び卵巣、結腸、乳腺、
前立腺、脳及び副腎の悪性腫瘍;卒中や心臓発作のため生じる酸素欠乏や虚血に
関連したものを含む神経毒性傷害;認知障害、及び認知亢進などの末梢性ベンゾ
ジアゼピン受容体の密度異常に関連した状態である。 この発明に基づく化合物は、疾患、疾患の段階、治療への反応、及び明らかに
なるであろう望ましくない影響に応じて、単一用量、二用量又は複数用量で投与
してもよい。 本発明の1つの形態では、式(I)の化合物は: 式中、YがF、Cl、Br、I、CN及びOHから選択され; ZがZは、N(R3)C(O)R4及びC(O)NR34から選択され; R1及びR2は独立して(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ、(C 2 〜C3)アルケニル、(C5〜C6)シクロアルキル、フェニル、ナフチル、フェ
ノキシ、ナフチルオキシ、ベンジル、ピリジル、フラニル、チエニル、ピペリジ
ニル、モルホリニル、テトラヒドロフラニル、ジオキサニル、(C2〜C4)アル
カノイル及び(C2〜C4)アシルから選択され、それらはそれぞれハロゲン、O
H、(C2〜C4)アルコキシ、NH2、(C1〜C3)アルキルアミノ、ジ((C1 〜C3)アルキル)アミノ、カルボキシ、(C1〜C3)アルコキシカルボニル、 (C2〜C4)アルカノイル基、オキソ基及びアミド基からなる群から選択される
置換基で置換されていても、されていなくてもよく; R3及びR4は独立に、水素原子、又は(C1〜C3)アルキル、(C2〜C3)ア
ルケニル、(C5〜C6)シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ベンジル及び(
2〜C4)アシルから選択される基であり、それらはそれぞれ、ハロゲン、OH
、(C1〜C3)アルコキシ、NH2、(C1〜C3)アルキルアミノ、ジ((C1
3)アルキル)アミノ、カルボキシ、(C1〜C3)アルコキシカルボニル、( C2〜C4)アルカノイル、オキソ及びアミドからなる群より選択される置換基で
置換されていてもされていなくてもよく; 又はR3及びR4は結合して、任意に、ハロゲン、OH、(C1〜C3)アルコキ
シ、NH2、(C1〜C3)アルキルアミノ、ジ((C1〜C3)アルキル)アミノ 、カルボキシ、(C1〜C3)アルコキシカルボニル、(C2〜C4)アルカノイル
、オキソ及びアミドからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい(
2〜C3)アルキリデン基であってもよく; m及びnは独立して0又は1であり;及び Pが1 である化合物である。 本発明のさらにもう1つの形態では、式(I)の化合物はnが0である化合物
である。 本発明のその上もう1つの形態では、式(I)の化合物はpが1、且つn及び
mがそれぞれ0である化合物である。 本発明のさらにもう1つの形態では、式(I)の化合物はpが1、且つn及び
mがそれぞれ0であり、且つYがF、Cl、Br及びIから選択される化合物で
ある。 本発明のさらにもう1つの形態では、式(I)の化合物はpが1、且つn及び
mがそれぞれ0であり、且つYがCl及びBrから選択される化合物である。 本発明のさらにもう1つの形態では、式(I)の化合物はpが1、且つn及び
mがそれぞれ0であり、且つYがCl及びBrから選択され、且つZがC(O)
NR1314であり、R13及びR14は独立して、それぞれ水素原子、またはヨウ素
で置換されてもよい(C1〜C4)アルキル基及び(C2〜C4)アルケニル基から
選択される化合物である。 本発明のさらなる形態では、式(I)の化合物は、式(IA)の2−(4’−
ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−アセトアミド誘導体
であり、
【化7】 式中、Yはハロゲンであり、R3及びR4は、独立に、水素原子、(C1〜C4)ア
ルキル基及び(C2〜C4)アルケニル基から選択されるか、又はR3及びR4は、
結合して(C2〜C3)アルキリジン基である。 本発明のさらなる形態では、式(I)の化合物は、式(IA)の2−(4’−
ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−アセトアミド誘導体
であり、式中、Yは6−位にあり、R3及びR4は、独立して、水素原子及び(C 1 〜C4)アルキル基から選択される。 SPECTを利用する第3の実施態様の診断における好ましい1つの方法では
、この発明に基づく化合物は123Iで放射性標識される。 PETを利用する第3の実施態様の診断における好ましいもう1つの方法では
、発明に基づく化合物は124Iで放射性標識される。 第5の実施態様に基づく治療における好ましい1つの方法では、発明に基づく
化合物は125I又は131Iで放射性標識される。
【実施例】 この発明に基づく式(I)の具体的な化合物の例、及び代表的な比較例は、以
下のような式(XI)の化合物である
【化8】
【表1】 発明に基づくイミダゾ[1,2−a]ピリジンを調製するための一般的合成手順 以下に説明するステップA〜Fにより、発明に基づく化合物を得るための一般
的な合成手順を提供する。(III)のような識別番号は上のスキーム1及びスキ ーム2における識別番号を表わす。 A. 2−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン(III) 等モルのαーブロモ−アセトフェノンと2−アミノ−ピリジンの混合物をエタノ
ール中で2時間加熱還流する。冷却後、混合物を5%NaHCO3で処理し、さ らにエタノール中で5時間加熱還流する。混合物を室温まで冷却し、得られたイ
ミダゾ[1,2−a]ピリジンの懸濁を濾過して除く。残留物を濃縮又は酢酸エ
チルで抽出して反応生成物の二次産物を得ることができる。酢酸エチル抽出物を
少量の冷エタノールと水で洗浄し、乾燥(Na2SO4上)して、ロータリーエバ
ポレーターにより溶媒を除く。 B. 2−フェニル−3−ジメチルアミノメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジ
ン(IV) ステップAの生成物の混合物の酢酸溶液に、6当量の37%ホルムアルデヒド水
溶液と1.2当量の40%ジメチルアミン水溶液を加える。混合物を55℃にて
24時間撹拌し、次いで乾燥するまで蒸発させる。残余オイルを常温まで冷却し
、クロロホルムに溶解する。2MのHClにてクロロホルム層を洗浄し、水層は
pH12のアルカリにする。生じた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥して白色
の固体を得る。 C. 3−ジメチルアミノメチル−2−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリ
ジニルメチオジド(V) ステップBの生成物とベンゼン中の約2.75当量のヨウ化メチルの混合物を室
温にて遮光して72時間撹拌する。生じた白色の懸濁物を濾過し、エーテルにて
洗浄し、乾燥してメチオジド塩を得る。これは精製せずに直接次のステップで用
いられる。 D. 2−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−アセトニトリル(
VI) ステップCで得たメチオジド塩と4当量のシアン化カリウムをエタノールと水1
:1の混合溶液中で24時間加熱還流する。緩やかな流量の窒素を反応混合物の
上に流し、溶媒の一部と残ったHCNを除く。生じた懸濁物を濾過して分離し、
灰色がかった白色の固体を得る。 E. 2−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−酢酸(VII) 濃塩酸と酢酸(1:1)の混合物をステップDで得たニトリルに加え、混合物を
加熱して15〜18時間還流する。混合物を室温に冷却した後、溶媒を蒸発させ
、残留物をNaOH水溶液でアルカリ性にし、得られた溶液を濾過する。濾液を
氷酢酸で酸性化し、生成物を濾過して回収して、水で洗浄し、乾燥して白色の固
体を得る。 F. 2−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−アセトアミド(VI
II) 1.2当量の1’1−カルボニルジイミダゾールを無水テトラヒドロフラン(T
HF)中でステップEの酸性産物の懸濁液に加え、出来た混合物を室温にて1時
間及び50℃にて1時間撹拌する。混合物を室温まで冷却した後、THF中、所
望のアミンでそれを処理する。混合物を1時間撹拌し、溶媒を蒸発させる。残留
物をジクロロメタンに溶解し、10%重炭酸ナトリウムで洗浄する。ジクロロメ
タンで水層を3回抽出する。有機層を合わせ、乾燥し、蒸発させて粗生成物を得
る。生成物は、ジクロロメタン、酢酸エチル、エーテル、エタノール及びそれら
の混合物のような好適な溶媒からの再結晶により精製する。 G. 2−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−(N−(トリブチ
ルスタニル)プロペニル)アセトアミド アセトアミド部分にN−プロピニル置換基を有するステップFの反応生成物、約
1.2当量のヘキブチルジチン及びAIBNの混合物を無水トルエン中、窒素下
で4〜5時間加熱還流する。生じた反応混合物を水上に展開し、酢酸エチルで抽
出する。溶媒抽出物を乾燥し、真空下で濃縮する。フラッシュクロマトグラフィ
(酢酸エチル:軽油 40:60)により残留物を精製してトリ−n−ブチルス
ズ酸を固体として得る。 H. 2−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−(N−ヨードプロ
ペニル)アセトアミド(X) ステップGで得たスタンナンをメタノールに溶解し、等モル量のヨウ素を加え、
混合物を2時間撹拌する。得られた反応混合物を蒸発させ、ジクロロメタンに溶
解する。この溶液を亜硫酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥して蒸発させる。 上記のステップA〜Fの一般的手順によって、以下の化合物が調製された。
【実施例1】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N−メチル)アセトアミド ジクロロメタン/エタノールから再結晶(収率60〜70%)融点308−3
10℃
【表2】
【実施例2】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N、N−ジメチル)アセトアミド ジクロロメタンから再結晶(収率60〜70%)融点216−218℃
【表3】
【実施例3】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N、N−ジエチル)アセトアミド ジクロロメタン/エタノールから再結晶(収率80〜90%)融点178−1
80℃
【表4】
【実施例4】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N−メチル,N−プロピル)アセトアミド ジクロロメタンから再結晶(収率50〜60%)融点170−172℃
【表5】
【実施例5】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N、N−ジプロピル)アセトアミド ジクロロメタンから再結晶(収率80〜90%)融点152−153℃
【表6】
【実施例6】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N−メチル,N−ブチル)アセトアミド ジクロロメタンから再結晶(収率50〜60%)融点246−248℃
【表7】
【実施例7】6−クロロ−2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−(N,N−ジブチル)アセトアミド ジクロロメタン/エーテルから再結晶(収率60〜70%)融点250−25
2℃
【表8】 放射性標識した誘導体 4’−位にヨウ素の放射性核種を有する放射性標識誘導体は、スキーム3に一
般的に示される方法で合成される。トリブチルチン前駆体の放射性標識4’−ヨードフェニル−イミダゾ[1,2− a]ピリジン−3−アセトアミドへの変換 酢酸(200〜500μL)中のブチルチン前駆体(0.1〜0.5mg)は、
Na123I(又は124/125/131I)で処理した後、過酢酸(100μL)で処理す
る。過酢酸は酢酸(500μL)に過酸化水素(100μL)を加えることによ
って調製してもよいし、酢酸に市販の過酢酸(0.3〜33%)を入れて用いて
もよい。1〜10分後、反応混合物はNa225(50mg/mLを200μ L)でクェンチされ、NaHCO3(50mg/mLを200μL)で中和する 。精製と精製物の単離のために、半調製されたC−18逆相HPLCカラム(エ
コノルシル、アルテック・アソシエーツ)に反応混合物を注入する。移動相溶出
液は一般的にはエタノール/水又はアセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウム
であり、一般的な流速は2.5〜4mL/分の範囲である。放射性ヨウ化産物の
放射性化合物の収率は、65〜68%で、その化学的および放射能純度は97%
を超える値であった。すべての場合で比活性は2000Ci/mmolを超えて
いた。溶媒は、す減圧下で蒸発させ、静脈内注射に好適な認容性の媒質で生成物
を再構築する。この媒質は0.9%の無菌生理食塩水でもよく、生成物は、0.
22μの無菌フィルターを通して無菌化する。in vitro結合試験 副腎及び腎臓におけるミトコンドリア細胞膜へのin vitro結合によって、本発
明の化合物は単一集団の結合部位に結合することが示された。それに対して、ラ
ットの脳ホモジネートを用いた中枢性ベンゾジアゼピン受容体へのin vitro結合
は100nMよりも大きかった。方法 末梢性ベンゾジアゼピン受容体へのin vitro結合アッセイ 膜の調製 オスのSD系ラットをCO2投与後の頚椎脱臼により屠殺する。腎臓を取り出 し、20容量の氷冷緩衝液(50nMのTris−HCl、pH7.4)に入れ
、ハサミで細かく刻む。これをポリトロン(PCU Kinematica, Bioblock, Switze
rland)で設定10で1回10秒間のバーストを行い、ホモジェナイズした後、 懸濁液を4℃にて49,000gで15分間遠心分離する。ペレットを上記緩衝
液中にダウンス(手動ホモジナイザー)によって再浮遊させ、適当なタンパク質
濃度を得る。タンパク質測定は、ウシ血清アルブミンを標準として用いローリー
法により行う。 in vitro結合アッセイ 試験化合物の阻害定数(IC50)は、3連試験として、腎臓の膜調製物の希釈
溶液の部分(0.1mL)を、7種類の濃度の試験化合物(10-6〜10-10M )と、微量(2nM)の[3H]−PK11195と共に最終容量0.5mLと して、4℃で1時間インキュベートすることによって測定する。非特異的な結合
は、PK11195(10μM)で阻害し、測定する。インキュベートは、ワッ
トマンGF/Bグラスフィルターで素早く濾過することにより終了する。各試料
チューブとフィルターは直ちに5mlの氷冷50nM Tris/HCl(pH 7.4)で3回洗浄する。結合した放射能を測定するために、β−シンチレーシ
ョンカウンタ(Packard)でフィルターを計測する。EBDA/リガンド、反復 非線形最小2乗曲線適合プログラムによってKi及びIC50を算出する(G.A.Mc
Pherson, J.Pharmacol. Methods, 14, 213-228 (1985))。中枢性ベンゾジアゼピン受容体へのin vitroの結合アッセイ 膜の調製 オスのSD系ラットをCO2投与後の頚椎脱臼により屠殺する。皮質を取り出 し、20容量の氷冷緩衝液(50nMのTris−HCl、pH7.4)に入れ
、ハサミで細かく刻む。これをポリトロン(PCU Kinematica, Bioblock, Switze
rland)で設定10で1回10秒間のバーストを行い、ホモジェナイズした後、 懸濁液を4℃にて20,000gで20分間遠心分離する。ペレットを上記緩衝
液中にダウンス(手動ホモジナイザー)によって再浮遊させる。2回目の遠心分
離後、ペレットを最終緩衝液(50nm Tris−HCl、0.32Mスクロ
ース、pH7.4)に再浮遊させて適当なタンパク質濃度を得る。タンパク質測
定は、ウシ血清アルブミンを標準としたローリー法により行う。 In vitro結合アッセイ 試験化合物の阻害定数(IC50)は、希釈した皮質の膜調製物溶液(0.1m
L)に7種類の濃度の試験化合物(10-6〜10-10M)と微量(2nM)の[3 H]−Ro15−1788を添加して最終容量0.5mLとして、25℃で45
分間インキュベートする3連試験によって測定する。非特異的な結合は標識して
いないフルマゼニル(20μM)による阻害によって測定する。インキュベート
は、ワットマンGF/Bグラスフィルターで素早く濾過することにより終了する
。各試料チューブとフィルターは直ちに5mlの氷冷50nM Tris/HC l(pH7.4)で3回洗浄する。結合した放射能を測定するために、β−シン
チレーションカウンタ(パッカード)でフィルターを計測する。EBDA/リガ
ンド、反復非線形最小2乗曲線適合プログラムによってKi及びIC50を算出す
る(G.A.McPherson, J.Pharmacol. Methods, 14, 213-228 (1985))。 表1は、本発明の化合物及び先行技術の化合物を含めた代表的な比較化合物に
関するin vitro結合のIC50の比較値を提供する。
【表9】 in vivo生体分布試験 この発明の放射性標識化合物のin vivo生体分布は、PBR部位が知られてい る組織において高い取り込みを示した。表2〜4は、ヨウ素が放射性標識されて
いる例1〜3の化合物をラットに投与した場合の生体分布を示す。 PK11195のような既知の標準物質及び放射性標識していない例1〜7の
化合物(1mg/kg)でラットを前処理すると、当該組織における活性の取り
込みが顕著に低下した。ジアゼパン及びフルマゼニル及びその他の中枢作用性ベ
ンゾジアゼピンによる前処理では発明の放射性標識化合物の取り込み活性をわず
かにしか低下させなかったことから、発明の化合物のin vivoでの結合が末梢性 ベンゾジアゼピン受容体に特異的、且つ選択的であることを示している。
【表10】
【表11】
【表12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61K 101:02 // A61K 101:02 43/00 49/02 C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 フィロミナ マットナー オーストラリア ニューサウスウェールズ イングルバーン、ロリキート アベニュ ー 19 (72)発明者 カリン マードン オーストラリア ニューサウスウェール ズ、クロヌラ ジェラール ストリート 3/135 (72)発明者 バーハン パパツィアン オーストラリア ニューサウスウェールズ スミスフィールド、ミュレー ストリー ト 1 (72)発明者 ブランコ ダイキック オーストラリア ニューサウスウェールズ ウォロンゴング、ファームボローハイツ アイオラ アベニュー 91 Fターム(参考) 4C065 AA03 BB06 CC09 DD02 EE02 HH08 JJ01 JJ02 JJ03 JJ05 JJ07 JJ08 JJ09 KK06 KK08 LL01 PP03 PP05 4C084 AA12 MA01 NA05 ZA011 ZB262 ZC022 ZC751 4C085 HH03 KB56 LL13 LL18 4C086 AA01 AA02 AA03 CB05 MA01 MA04 NA05 ZA01 ZB26 ZC02 ZC75 【要約の続き】 あり;pは1〜4の整数である)で表わされる化合物

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(I) 【化1】 YはF、Cl、Br、I、OH、SH、NH2、CN、及びCOOHからなる 群より選択され; Zは、N(R3)C(O)R4及びC(O)NR34からなる群より選択され; R1及びR2は、独立してハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコキシ、SH、N
    2、(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ((C1〜C4)アルキル)アミノ、カル ボキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、(C2〜C4)アルカノイル、オキ
    ソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNHOHから成る群
    から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい(C1〜C6)ア
    ルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C2〜C6)アルケニル、(C2〜C6)アル
    キニル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C6〜C12)アリール、(C6〜C12
    アリルオキシ、(C6〜C12)アリール(C1〜C6)アルキル、ヘテロアリール 、ヘテロアリール(C1〜C6)アルキル、複素環、(C2〜C6)アルカノイル、
    及び(C2〜C7)アシルからなる群より選択される置換基であり; R3及びR4は、独立して水素原子、又はハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコ
    キシ、SH、NH2、(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ((C1〜C4)アルキル )アミノ、カルボキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、(C1〜C4)アル
    カノイル、オキソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNH
    OHから成る群から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい
    (C1〜C4)アルキル、(C2〜C4)アルケニル、(C2〜C4)アルキニル、(
    3〜C6)シクロアルキル、(C6〜C12)アリール、(C6〜C12)アリール(
    1〜C4)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1〜C4)アルキル、
    複素環、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、及び(C2〜C5)アシルからなる
    群より選択される置換基; 又はR3及びR4は結合して、ハロゲン、OH、(C1〜C4)アルコキシ、SH
    、NH2、(C1〜C4)アルキルアミノ、ジ((C1〜C4)アルキル)アミノ、 カルボキシ、(C1〜C4)アルコキシカルボニル、(C1〜C4)アルカノイル、
    オキソ、アミド、CN、CNS、SCN、CNO、OCN、及びNHOHから成
    る群から選択される1〜3の置換基で置換されてもされなくてもよい(C2〜C7 )アルキリデンであってもよく; m及びnは独立して0、1又は2であり; pは1〜4の整数である で表わされる化合物。
  2. 【請求項2】 nが0である請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 pが1である請求項1の化合物。
  4. 【請求項4】 式(I)において、 YがF、Cl、Br、I、CN及びOHからなる群より選択され; Zが、N(R3)C(O)R4及びC(O)NR34からなる群より選択され; R1及びR2は独立してそれぞれハロゲン、OH、(C2〜C4)アルコキシ、N
    2、(C1〜C3)アルキルアミノ、ジ((C1〜C3)アルキル)アミノ、カル ボキシ、(C1〜C3)アルコキシカルボニル、(C2〜C4)アルカノイル、オキ
    ソ及びアミドからなる群から選択される置換基で置換されてもされなくてもよい
    (C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ、(C2〜C3)アルケニル、(
    5〜C6)シクロアルキル、フェニル、ナフチル、フェノキシ、ナフチロキシ、
    ベンジル、ピリジル、フラニル、チエニル、ピペリジニル、モルホリニル、テト
    ラヒドロフラニル、ジオキサニル、(C2〜C4)アルカノイル、及び(C2〜C4 )アシルからなる群より選択される置換基であり; R3及びR4は独立して、水素、又はハロゲン、OH、(C1〜C3)アルコキシ
    、NH2、(C1〜C3)アルキルアミノ、ジ((C1〜C3)アルキル)アミノ、 カルボキシ、(C1〜C3)アルコキシカルボニル、(C2〜C4)アルカノイル、
    オキソ及びアミドからなる群から選択される置換基で置換されてもされなくても
    よい(C1〜C3)アルキル、(C2〜C3)アルケニル、(C5〜C6)シクロアル
    キル、フェニル、ナフチル、ベンジル及び(C2〜C4)アシルからなる群より選
    択される置換基; 又はR3及びR4は結合して、ハロゲン、OH、(C1〜C3)アルコキシ、NH 2 、(C1〜C3)アルキルアミノ、ジ((C1〜C3)アルキル)アミノ、カルボ キシ、(C1〜C3)アルコキシカルボニル、(C2〜C4)アルカノイル、オキソ
    、及びアミドからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい(C2〜 C3)アルキリデン基であり; m及びnは独立して0又は1で; pは1である 請求項1の化合物。
  5. 【請求項5】 pが1であり、且つn及びmがそれぞれ0である請求項1の化
    合物。
  6. 【請求項6】 pが1であり、且つn及びmがそれぞれ0であり、且つYがF
    、Cl、Br及びIからなる群より選択される請求項1の化合物。
  7. 【請求項7】 YがCl及びBrからなる群より選択される請求項6の化合物
  8. 【請求項8】 YがCl及びBrからなる群より選択され、且つZがC(O)
    NR1314であり、R13及びR14は独立に、水素原子、又はヨウ素で置換されて
    もされなくてもよい(C1〜C4)アルキル及び(C2〜C4)アルケニルからなる
    群より選択される請求項6の化合物。
  9. 【請求項9】 次の一般式(IA) 【化2】 式中、Yはハロゲンであり、R3及びR4は、独立して水素原子、(C1〜C4)ア
    ルキル及び(C2〜C4)アルケニルから選択される、又はR3及びR4は結合して
    、(C2〜C3)アルキリジンである2−(4’−ヨードフェニル)−イミダゾ[
    1,2−a]ピリジン−3−アセトアミド誘導体である式(I)の化合物。
  10. 【請求項10】 Yが6位にあり、R3及びR4が、独立して水素原子又は(C 1 〜C4)アルキル基より選択される請求項9の化合物。
  11. 【請求項11】 放射性標識されている、請求項1ないし10のいずれかの化
    合物。
  12. 【請求項12】 少なくとも1種の薬学認容性のキャリア、希釈剤、賦形剤、
    又は補助剤と請求項1ないし10のいずれかの化合物を包含する医薬組成物。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つの薬学認容性のキャリア、希釈剤、賦形剤、
    又は補助剤と、請求項11の化合物を包含する医薬組成物。
  14. 【請求項14】 末梢性ベンゾジアゼピン受容体の密度異常を伴うことを特徴
    とする哺乳類の疾患を診断する方法であって、 該哺乳類の体内における放射性標識物質の局在を画像で検出するのに十分な量
    の請求項11の放射性標識物質を哺乳類に投与すること 哺乳類の体内の少なくとも一部における放射性物質の分布の画像を記録するこ
    と、及び 画像から疾患の有無を診断すること というステップを包含する方法。
  15. 【請求項15】 治療の必要な哺乳類において末梢性ベンゾジアゼピン受容体
    の密度以上を伴うことを特徴とする疾患の治療方法であって、請求項1ないし1
    0のいずれかの化合物、又は請求項12の医薬組成物の有効量を哺乳類に投与す
    ることを包含する方法。
  16. 【請求項16】 放射線治療の必要な哺乳類において末梢性ベンゾジアゼピン
    受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患の放射線治療方法であって、請求
    項11の化合物、又は請求項13の医薬組成物の有効量を哺乳類に投与すること
    を包含する方法。
  17. 【請求項17】 末梢性ベンゾジアゼピン受容体の密度異常を伴うことを特徴
    とする疾患の診断に用いる診断用組成物を製造するための請求項11の化合物の
    利用。
  18. 【請求項18】 治療の必要な哺乳類における末梢性ベンゾジアゼピン受容体
    の密度異常を伴うことを特徴とする疾患の治療に用いる薬剤を製造するための請
    求項1ないし10のいずれかの化合物の利用。
  19. 【請求項19】 放射線治療の必要な哺乳類における末梢性ベンゾジアゼピン
    受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患の放射線治療に用いる薬剤を製造
    するための請求項11の化合物の利用。
  20. 【請求項20】 請求項14の方法に用いる請求項11の化合物。
  21. 【請求項21】 治療の必要な哺乳類において末梢性ベンゾジアゼピン受容体
    の密度異常を伴うことを特徴とする疾患の治療のために用いる請求項1ないし1
    0のいずれかの化合物。
  22. 【請求項22】 放射線治療の必要な哺乳類において末梢性ベンゾジアゼピン
    受容体の密度異常を伴うことを特徴とする疾患の放射線治療方法に用いる請求項
    11の化合物。
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