JP2002509165A - 水性ポリマー分散液の安定性を改善する方法 - Google Patents

水性ポリマー分散液の安定性を改善する方法

Info

Publication number
JP2002509165A
JP2002509165A JP2000540159A JP2000540159A JP2002509165A JP 2002509165 A JP2002509165 A JP 2002509165A JP 2000540159 A JP2000540159 A JP 2000540159A JP 2000540159 A JP2000540159 A JP 2000540159A JP 2002509165 A JP2002509165 A JP 2002509165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
aqueous polymer
monomer
monomers
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000540159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3589981B2 (ja
Inventor
ゲルスト マッティアス
シューラー ベルンハルト
ダーメス ブルクハルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=7854793&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2002509165(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2002509165A publication Critical patent/JP2002509165A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3589981B2 publication Critical patent/JP3589981B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/41Compounds containing sulfur bound to oxygen
    • C08K5/42Sulfonic acids; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/02Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
    • C08J3/03Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in aqueous media

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、熱的および/または機械的作用に対する水性ポリマー分散液の安定性を改善する方法において、該水性ポリマー分散液に4〜8個の炭素原子を有するスルホン化ジカルボン酸のビス−C4〜C18−アルキルエステルの塩を少なくとも1種添加することを特徴とする水性ポリマー分散液の安定性を改善する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、熱的および/または機械的負荷(=作用)に対する水性ポリマー分
散液の安定性を改善する方法に関する。
【0002】 水性ポリマー分散液は、分散されるポリマー粒子の大きな表面に基づいて準安
定性の系である。該分散液は、その中に含有されているポリマー粒子を拡大しな
がらその表面積を減少し、かつこのようにしてエネルギー的により有利な状態へ
到達する傾向がある。通例、水性ポリマー分散液は前記の変化に対して動力学的
に安定している。これに対して分散液が熱的または機械的負荷にさらされると、
粒子が拡大する危険が生じる。ポリマー分散液の熱的な負荷は、例えば物理的な
脱臭の際に、例えば水蒸気を用いた水性分散液のストリッピングの際に、または
溶剤の留去の際に生じる。水性ポリマー分散液は特に剪断力が生じるプロセスに
おいて、例えば攪拌、ポンプ輸送の際に、または分散液の濾過の際に機械的な負
荷をうける。
【0003】 水性ポリマー分散液中のポリマー粒子の大きさを制御しないで変更することは
、種々の理由から望ましくない。一方ではその際にマイクロ凝塊(Microkoagulat
e、ゲル・スペック(gel specks))が形成されるか、もしくは該分散液が凝集し 、かつ使用不可能になるという危険が生じる。他方では一連の適用技術上の特性
、例えば粘度および膜形成は、水性ポリマー分散液中のポリマー粒子の具体的な
大きさもしくは大きさの分布に依存する。従って再現不可能なこの粒子の大きさ
の変化は、水性ポリマー分散液に対する高い適用技術上の要求に関して回避する
べきである。
【0004】 基本的に、界面活性物質、例えば乳化剤および保護コロイド(後者は高分子乳
化剤として解釈することができる)が、水性ポリマー分散液の安定性を改善する
ことが公知である。しかしこの目的のために通常使用される界面活性物質は、熱
的および/または機械的負荷の際に、分散ポリマー粒子の粒径分布の変化に対し
て水性ポリマー分散液を効果的に安定化することはできない。
【0005】 水性ポリマー分散液の湿潤力を改善するためのスルホコハク酸ジアルキルエス
テルのナトリウム塩の使用は公知である(BASF社の技術情報、TI/ED
1342d、1922)。シュワルツ(J. Schwartz、J. Coating Tech. 64、N o.812、1992年、第62頁)は、水性ポリマー分散液をベースとする被 覆の品質を改善するためのジ−n−オクチル−スルホコハク酸エステルのナトリ
ウム塩の使用を記載している。
【0006】 本発明の課題は、粒径分布の変化に対して水性ポリマー分散液の安定化を効果
的に可能にする方法を提供することである。
【0007】 前記課題は、意外なことに4〜8個の炭素原子を有するスルホン化されたジカ
ルボン酸のビス−C4〜C18−アルキルエステルの塩の添加により解決される。
【0008】 従って本発明は、熱的および/または機械的作用に対する水性ポリマー分散液
の安定性を改善する方法に関し、該方法は、4〜8個の炭素原子を有するスルホ
ン化ジカルボン酸のビス−C4〜C18−アルキルエステルの少なくとも1種の塩 (=塩S)を水性ポリマー分散液に添加することを特徴とする。
【0009】 C4〜C18−アルキルとは、4〜18個の炭素原子を有する直鎖状または分枝 鎖状のアルキル、例えばn−ブチル、2−ブチル、イソブチル、2−メチルブチ
ル、2−エチルブチル、1,3−ジメチルブチル、n−ペンチル、2−ペンチル
、2−メチルペンチル、n−ヘキシル、2−メチルヘキシル、2−エチルヘキシ
ル、n−ヘプチル、2−ヘプチル、2−メチルヘプチル、2−プロピルヘプチル
、n−オクチル、2−メチルオクチル、n−ノニル、2−メチルノニル、n−デ
シル、2−メチルデシル、n−ウンデシル、2−メチルウンデシル、n−ドデシ
ル、2−メチルドデシル、n−トリデシル、2−メチルトリデシル、n−テトラ
デシル、n−ヘキサデシルおよびn−オクタデシルと解釈する。4〜8個の炭素
原子を有するスルホン化されたジカルボン酸のための例は、スルホン化コハク酸
、スルホン化グルタル酸、スルホン化アジピン酸、スルホン化フタル酸およびス
ルホン化イソフタル酸である。
【0010】 有利な塩Sはスルホン化コハク酸のビス−C4〜C18−アルキルエステルの塩 、特にスルホン化コハク酸のビス−C6〜C12−アルキルエステルの塩である。
【0011】 塩Sが、上記のスルホン化ジカルボン酸エステルのカリウム塩、カルシウム塩
、アンモニウム塩および特にナトリウム塩である場合はさらに有利である。さら
に特に有利な塩Sは、スルホコハク酸のビス−n−オクチルエステルおよびビス
−2−エチルヘキシルエステルのナトリウム塩である。
【0012】 水性ポリマー分散液の安定性に依存して、通例、水性ポリマー分散液に、少な
くとも1種の塩Sを、水性ポリマー分散液中に分散したポリマーの質量に対して
少なくとも0.1質量%、有利には少なくとも0.2質量%および特に少なくと
も0.3質量%添加する。通例、水性ポリマー分散液中に分散したポリマーの質
量に対して5質量%未満、有利には3質量%未満および特に2質量%未満の塩S
を使用する。安定化のために必要とされる塩Sの量は、水性ポリマー分散液中の
ポリマー粒子の大きさが増大すると共に減少する。同様に多数の負電荷中心を有
するポリマーを安定化するためには、少数の負電荷中心を有するポリマーより少
量の塩Sを必要とする。負電荷中心は、酸性基を有する共重合されたモノマーか
ら得られる。ポリマー中の負電荷中心の数が水性ポリマー分散液のpH値に依存
していることは自明である。
【0013】 本発明による塩Sの安定化作用は特に、その中でポリマー粒子が50〜100
0nmの範囲および有利には100〜600nmの範囲の質量平均粒径(D50
を有する水性ポリマー分散液の場合に適用される。ポリマー粒子の直径の統計学
的な分布は、単一モードであっても多重モードであってもよい。ここで、および
以下では、水性分散液中のポリマー粒子の50質量%の直径が上回るか、もしく
は下回る直径(d50値)を質量平均粒径として記載する。水性分散液中の粒径分
布の算出は通例の方法により、例えばショルタンおよびランゲ(W. Sholtan und
H. Lange, Kolloid-Z. u. Z. Polymere 250 (1972)、第782〜796 頁)の方法に相応して分析用超遠心分離機を用いて決定することができる。超遠 心分離測定法により、試料の粒径の積分質量分布が得られ、ここからd50値を容
易な方法で読みとることができる。ポリマーの粒径を測定するための別の方法が
前記の箇所に指摘されている(Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemist
ry、第5版、第A21巻、第186頁を参照のこと)。
【0014】 さらに水性ポリマー分散液の希釈試料の透光性は、ポリマー粒子の粒径の間接
的な尺度である(Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry、上記引用
例中)。熱的または機械的負荷の結果として生じる2パーセントより大の透光性
の変化は、水性ポリマー分散液中の平均粒径もしくは粒径分布の変化を指示する
ものである。
【0015】 通例、水性ポリマー分散液中のポリマーは、−80℃〜+110℃の範囲のガ
ラス転移温度TGを有する。本発明による方法の安定化作用は、有利には水性ポ リマー分散液中のポリマーが80℃未満および特に50℃未満のガラス転移温度
を有する場合に効果的である。特に有利には水性ポリマー分散液中のポリマーが
30℃未満、特に20℃未満および特に有利には10℃未満のガラス転移温度を
有する場合に本発明による方法を適用する。有利には水性ポリマー分散液中のポ
リマーは−60℃を上回り、かつ特に−50℃を上回るガラス転移温度を有する
。本発明の特別な実施態様は、共重合されたそのポリマーが0〜−40℃の範囲
のガラス転移温度TGを有する水性ポリマー分散液の安定化に関する。ガラス転 移温度の前記の値は、例えばASTM D3418〜82に記載のDSC(示差
走査熱分析)を用いて算出される、いわゆる「中点温度(Mid-point-temperature
)」に関連する。
【0016】 エチレン性不飽和モノマーMから構成されているポリマーのガラス転移温度は
公知の方法により評価することができる。フォックス(T.G. Fox, Bull. Am. Phy
s. Soc. (Ser. II) 1, 123 (1956)およびUllmann's Enzyklopaedie der technis
chen Chemie, Weinheim (1980)、第17〜18頁)によれば、混合ポリマ
ーのガラス転移温度に関して分子量の大きい場合、
【0017】
【数1】
【0018】 が近似的に該当し、その際X1、X2、...、Xnは、質量分率1、2、... 、nを表し、かつTg 1、Tg 2、...、Tg nは、それぞれ1種類のモノマー1、
2、...、nのみから構成されたポリマーのガラス転移温度をケルビン温度で
表す。後者は例えばUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, VCH, W
einheim, Vol. A 21 (1992), S. 169またはJ. Brandrup, E. H. Immergut, Poly
mer Handbook 3rd ed, J. Wiley, New York 1989から公知である。
【0019】 通例、そのポリマーがエチレン性不飽和モノマーMから構成されている水性ポ
リマー分散液に本発明による方法を適用する。もちろん本発明による方法をその
他のポリマーの水性分散液、例えば水性ポリウレタン分散液またはポリエステル
分散液に適用することもできる。本発明による方法は、ポリマー溶液またはポリ
マー溶融液を水性分散液に変換することにより得られるポリマー分散液(副分散
液)にも、エチレン性不飽和モノマーMのラジカル性の水性乳化重合により得ら
れるポリマー分散液(いわゆる主分散液)にも適用することもできる。
【0020】 有利には水性ポリマー分散液中のポリマーはエチレン性不飽和モノマーMから
構成されている、つまりモノマーMのラジカル性の水性乳化重合により得られる
【0021】 適切なモノマーMは、通例、少なくともビニル芳香族モノマー、例えばスチレ
ン、α−メチルスチレン、オルト−クロロスチレンまたはビニルトルエン、1〜
12個の炭素原子を有する脂肪族モノカルボン酸のビニルエーテル、例えばビニ
ルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニルバレレート、
ビニルヘキサノエート、ビニル−2−エチルヘキサノエート、ビニルデカノエー
ト、ビニルラウレートおよびビニルバーサテート(Vinylversatat)(R)(6〜11
個の炭素原子を有する分枝鎖状の脂肪族カルボン酸のビニルエステル、これはSH
ELL AG社からVersatic(R) X−酸として市販されている)から選択されたモノマ
ーM1を含む。さらにモノマーM1としてC1〜C12−および特にC1〜C8−ア ルカノールまたはC5〜C8−シクロアルカノールと、α,β−エチレン性不飽和
のC3〜C8−モノ−またはC4〜C8−ジカルボン酸とのエステルが該当する。適
切なC1〜C12−アルカノールは例えばメタノール、エタノール、n−プロパノ ール、i−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、
t−ブタノール、n−ヘキサノールおよび2−エチルヘキサノールである。適切
なシクロアルカノールは例えばシクロペンタノールまたはシクロヘキサノールで
ある。特にアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、
シトラコン酸またはフマル酸のエステルは適切である。この場合、特に(メタ)
アクリル酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)アク
リル酸−n−ブチルエステル、(メタ)アクリル酸イソブチルエステル、(メタ
)アクリル酸−t−ブチルエステル、(メタ)アクリル酸−1−ヘキシルエステ
ル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシルエステル、マレイン酸ジメチルエ
ステルまたはマレイン酸ジ−n−ブチルエステルである。モノマーM1は、モノ
マー、例えばブタジエン、C2〜C6−オレフィン、例えばエチレン、1−プロペ
ン、1−ブテン、イソブテンおよび1−ヘキセンならびにビニル−およびビニリ
デンクロリドも含む。
【0022】 通例、モノマーM1は、少なくとも50質量%、有利には少なくとも80質量
%、特に90〜99.9質量%およびさらに特に有利には95〜99.5質量%
が重合するべきモノマーMからなる。
【0023】 本発明の有利な実施態様ではモノマーM1は: アクリル酸のC1〜C12−アルキルエステル、特にC2〜C8−アルキルエステ ルから選択される少なくとも1種のモノマーM1a 25〜100質量%、特に
50〜99質量%および特に有利には30〜95質量%、および メタクリル酸のC1〜C4−アルキルエステル、例えばメチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレートおよびt−ブチルメタクリレ
ート、およびビニル芳香族モノマー、例えばスチレンおよびα−メチルスチレン
から選択される少なくとも1種のモノマーM1b 0〜75質量%、特に1〜5
0質量%およびさらに特に有利には5〜30質量% を含み、その際、モノマーM1aおよびM1bの質量は合計100質量%になる
【0024】 本発明により安定化させるべき水性ポリマー分散液中に分散したポリマーは、
多くの場合、酸性の官能基を有するモノマーもまた共重合している。このことは
特に、ビニル芳香族化合物および/または1種以上の前記のエチレン性不飽和カ
ルボン酸のアルキルエステルを共重合して含有しているポリマーが該当する。酸
性の官能基を有するモノマーM2の例は、エチレン性不飽和モノカルボン酸およ
びジカルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミドグリコール
酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、さらにC1〜C12−アル カノールを有するエチレン性不飽和ジカルボン酸の半エステル、例えば、モノメ
チルマレエートおよびモノ−n−ブチルマレエートである。モノマーM2には、
スルホン酸基および/またはホスホン酸基を有するモノマーまたはこれらの塩、
特にそのアルカリ金属塩が含まれる。このための例は、ビニルスルホン酸および
アリルスルホン酸、(メタ)アクリルアミドエタンスルホン酸、(メタ)アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニル−およびアリルホスホン酸、
(メタ)アクリルオキシエチルホスホン酸、(メタ)アクリルアミドエタンホス
ホン酸および(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンホスホン酸である。
モノマーM2は、所望の場合には、モノマーMの全質量に対して0.1〜10質
量%の量で、および特に0.2〜5質量%の量で使用する。
【0025】 さらに、分散されるポリマーは、高められた水溶性、つまり25℃で60g/
lより大の水溶性を有し、かつモノマーM2とは異なり中和可能な酸性の基を有
していないモノマーM3を共重合して含有していてもよい。これには前記のエチ
レン性不飽和カルボン酸のアミド、例えばアクリルアミドおよびメタクリルアミ
ド、N−ビニルラクタム、例えばN−ビニルピロリドンおよびN−ビニルカプロ
ラクタム、さらにアクリルニトリルおよびメタクリルニトリルが含まれる。モノ
マーM3は所望の場合には、重合するべきモノマーMの全質量に対して0.1〜
10質量%の量で使用し、その際モノマーのアクリルニトリルおよびメタクリル
ニトリルもまた50質量%まで、および有利には30質量%までの量で存在して
いてもよい。
【0026】 さらに、分散されるポリマーは、ポリマーの架橋密度を向上するモノマーM4
を共重合して含有していてもよい。該モノマーは副次的な量で、通例は重合する
べきモノマーの全量に対して10質量%まで、有利には5質量%まで、および特
に1質量%まで共重合される。該モノマーM4は、重合性の二重結合以外に少な
くとも1つのエポキシ基、ヒドロキシ基、N−アルキロール基またはカルボニル
基を含有している化合物を含む。このための例は、3〜10個の炭素原子を有す
るα,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸のN−ヒドロキシアルキルアミドお
よびN−アルキロールアミド、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルア
ミドおよびN−メチロール(メタ)アクリルアミド、前記のエチレン性不飽和カ
ルボン酸のヒドロキシアルキルエステル、例えばヒドロキシエチル−、ヒドロキ
シプロピル−およびヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、さらにエチレン性
不飽和グリシジルエーテルおよび−エステル、例えばビニルグリシジルエーテル
、アリルグリシジルエーテルおよびメタリルグリシジルエーテル、グリシジルア
クリレートおよびグリシジルメタクリレート、上記のエチレン性不飽和カルボン
酸のジアセトニルアミド、例えばジアセトニル(メタ)アクリルアミド、および
アセチル酢酸と上記の不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステルとのエス
テル、例えばアセチルアセトキシエチル(メタ)アクリレートである。さらにモ
ノマーM4は、非共役結合のエチレン性不飽和結合を2つ有する化合物、例えば
二価のアルコールとα,β−モノエチレン性不飽和C3〜C10−モノカルボン酸 とのジエステルを含む。このような化合物の例は、アルキレングリコールジアク
リレート−および−ジメタクリレート、例えばエチレングリコールジアクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブチレングリコール
ジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、ジビニルベンゼン、ビ
ニルメタクリレート、ビニルアクリレート、アリルメタクリレート、アリルアク
リレート、ジアリルマレエート、ジアリルフマレート、メチレンビスアクリルア
ミド、シクロペンタジエニルアクリレート、トリシクロデセニル(メタ)アクリ
レート、N,N′−ジビニルイミダゾリン−2−オンまたはトリアリルシアヌレ
ートである。
【0027】 適用目的に応じて、分散されるポリマーはまた改質性のモノマーを共重合して
含有していてもよい。このために疎水性に改質するモノマー、水性ポリマー分散
液をベースとする被覆の湿潤粘着力を向上するモノマー、およびエマルジョンペ
イントのためのバインダーとしてポリマー分散液を使用する場合には水性ポリマ
ー分散液の顔料結合力を改善するモノマーが数えられる。
【0028】 湿潤粘着力を改善するモノマーは、特にイミダゾリジン−2−オンの重合性誘
導体を含む(例えばEP−A184091号、US4,219,454号を参照
のこと)。水性ポリマー分散液の顔料結合力を改善するモノマーは、公知の通り
のシロキサン基を含有するモノマーである(例えばEP−A327006号、E
P−A327376号を参照のこと)。
【0029】 さらに本発明により安定化するべき分散されるポリマーの水性ポリマー分散液
中には、疎水性および/または親水性に改質するモノマーもまた共重合されて含
有されていてもよい。疎水性に改質するモノマーは特にわずかな水溶性(つまり
25℃で0.01g/lより小)を有するモノマーである。これには例えばエチ
レン性不飽和カルボン酸のC13〜C22−アルキルエステル、例えばステアリルア
クリレートおよびステアリルメタクリレート、不飽和脂肪酸のビニルエステルお
よびアリルエステル、例えばビニルステアレート、さらに6個より多くの炭素原
子を有するオレフィン、およびC2〜C4−アルキル置換されたビニル芳香族化合
物、例えばt−ブチルスチレンが数えられる。
【0030】 本発明により安定化するべき水性ポリマー分散液の製造は、有利には少なくと
も1種のラジカル重合開始剤および場合により界面活性物質の存在下に上記のモ
ノマーをラジカル的に水性乳化重合することにより行う。
【0031】 ラジカル重合開始剤として、ラジカル的に水性乳化重合を開始することができ
る全てのものが考慮される。この場合、これは過酸化物、例えばアルカリ金属の
ペルオキソ2硫酸塩であっても、アゾ化合物であってもよい。重合開始剤として
しばしば、少なくとも1種の有機還元剤および少なくとも1種の過酸化物および
/またはヒドロペルオキシドからなる、いわゆるレドックス開始剤、例えば硫黄
化合物、例えばヒドロキシメタンスルフィン酸のナトリウム塩、亜硫酸ナトリウ
ム、2亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムを有するt−ブチルヒドロペルオ
キシドあるいはアスコルビン酸を有するアセトン重亜硫酸塩(aceton bisulfite)
、過酸化水素が使用される。重合媒体中に可溶性で、その金属成分が複数の原子
価段階で現れることができる金属化合物を少量含有する組み合わせ系、例えばア
スコルビン酸/硫酸鉄(II)/過酸化水素もまた使用され、その際アスコルビ
ン酸の代わりにしばしばヒドロキシメタンスルフィン酸のナトリウム塩、アセト
ン重亜硫酸塩、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムまたは2亜硫酸ナトリ
ウム、ならびに過酸化水素の代わりに有機過酸化物、例えばt−ブチルヒドロペ
ルオキシドまたはアルカリ金属のペルオキソ2硫酸塩および/またはペルオキソ
2硫酸アンモニウムが使用される。同様に有利な開始剤は、ペルオキソ2硫酸塩
、例えばペルオキソ2硫酸ナトリウムである。使用されるラジカル開始剤系の量
は、重合するべきモノマーの全量に対して有利には0.1〜2質量%である。
【0032】 乳化重合の実施のために適切な界面活性物質は、通常この目的のために使用さ
れる保護コロイドおよび乳化剤である。界面活性物質は、重合するべきモノマー
に対して通常5質量%まで、有利には0.1〜5質量%および特に0.2〜3質
量%の量で使用する。
【0033】 適切な保護コロイドは、例えばポリビニルアルコール、デンプン誘導体および
セルロース誘導体またはビニルピロリドンを含有しているコポリマーである。さ
らに適切な保護コロイドの詳細な記載は、Houben-Weyl, Methoden der organisc
hen Chemie、第XIV/1巻、高分子物質(Makromolekulare Stoffe), Georg-Th
ieme-Verlag, Stuttgart 1961年、第411〜420頁に記載されている。
乳化剤および/または保護コロイドの混合物もまた使用することができる。有利
には界面活性物質として、その相対分子質量が保護コロイドとは異なって通常2
000を下回る乳化剤のみを使用する。これらはアニオン性でも非イオン性でも
よい。
【0034】 アニオン性乳化剤には、アルキルスルフェート(アルキル基:C8〜C12)、 エトキシル化アルカノール(EO度:2〜50、アルキル基C12〜C18)および
エトキシル化アルキルフェノール(EO度:3〜50、アルキル基:C4〜C9
の硫酸半エステル、アルキルスルホン酸(アルキル基:C12〜C18)およびアル
キルアリールスルホン酸(アルキル基:C9〜C18)のアルカリ塩およびアンモ ニウム塩が数えられる。さらに適切な乳化剤は、Houben-Weyl, Methoden der or
ganischen Chemie、第XIV/1巻、高分子物質(Macromolekulare Stoffe)、Ge
org-Thieme-Verlag, Stuttgart 1961年、第192〜208頁に記載されて
いる。適切なアニオン性乳化剤は前記の塩S、特にスルホン化されたコハク酸−
ジ−C4〜C18−アルキルエステルの塩であり、およびその中でも特に有利には ナトリウム塩である。
【0035】 有利なアニオン性乳化剤は、2回スルホン化されたジフェニルエーテルもしく
はその塩のモノ−およびジ−C4〜C24−アルキル誘導体である。特に有利であ るのはモノ−およびジ−C6〜C18−アルキル誘導体である。しばしばモノアル キル化された生成物50〜90質量%の割合を有する工業用混合物、例えばDowf
ax(R)2A1(Dow Chemical社の商標)である。該化合物は例えばUS−A−4 ,269,749号から公知であり、かつ市販されている。
【0036】 上記のアニオン性乳化剤以外に、非イオン性乳化剤もまた使用することができ
る。適切な非イオン性乳化剤は、芳香族脂肪族または脂肪族の非イオン性乳化剤
、例えばエトキシル化されたモノ−、ジ−およびトリアルキルフェノール(EO
度:3〜50、アルキル基:C4〜C9)、長鎖アルコールのエトキシレート(E
O度:3〜50、アルキル基C8〜C36)、ならびにポリエチレンオキシド/ポ リプロピレンオキシド−ブロックコポリマーである。有利には長鎖アルカノール
のエトキシレート(アルキル基:C10〜C22、平均エトキシル化度:3〜50)
および中でも特に有利には、直鎖状もしくは分枝鎖状のC12〜C18−アルキル基
を有し、かつエトキシル化度8〜50を有する天然のアルコールまたはオキソア
ルコールをベースとするものである。
【0037】 ポリマーの分子量は、重合するべきモノマーに対して、少量、通常は2質量%
までの1種以上の分子量調節物質、例えば有機チオ化合物、シラン、アリルアル
コールまたはアルデヒドを使用することができる。
【0038】 乳化重合は連続的に行っても、バッチ式に行ってもよく、有利には半連続的な
方法により行う。この場合、重合するべきモノマーを連続的に、段階的な(stepw
ise)運転方法または勾配(gradient)運転方法を含めて重合バッチに添加すること
ができる。
【0039】 シードを使用しない製造方法以外に、規定のポリマー粒径の調整のために、シ
ードラテックス法(seed latex technique)により、または現場で製造されるシー
ドラテックスの存在下に乳化重合を行ってもよい。このための方法は公知であり
、かつ従来技術から引用することができる(EP−B40419号、EP−A−
614922号、EP−A−567812号および該明細書に引用れている文献
ならびにEncyclopedia of Polymer Science and Technology、第5巻、John Wil
ey & Sons Inc., New York 1966年、第847頁を参照のこと)。
【0040】 有利にはシードラテックス(シードラテックスの固体含有率、全モノマー量に
対する)0.01〜3質量%および特に0.05〜1.5質量%の存在下に、有
利には装入されたシードラテックス(装入シード)を用いて重合を実施する。該
ラテックスは通常、質量平均粒径10〜100nmおよび特に20〜50nmを
有する。その構成モノマーは、例えばスチレン、メチルメタクリレート、n−ブ
チルアクリレートおよびこれらの混合物であり、その際、該シードラテックスは
副次的な量でモノマーM2またはM3を、有利にはシードラテックス中のポリマ
ー粒子の全質量に対して10質量%よりも少ない量で共重合により含有していて
もよい。
【0041】 重合圧力および重合温度の重要性は副次的である。一般に室温〜120℃の温
度で、有利には40〜95℃の温度で、および特に有利には50〜90℃の温度
で作業する。
【0042】 実際の重合反応に引き続き場合により、本発明による水性ポリマー分散液は、
発香性物質(odoriferous substance)、例えば残留モノマーおよびその他の揮発 性有機成分を充分に不含であるように構成されている必要がある。このことは自
体公知の方法で物理的に蒸留除去(特に水蒸気蒸留)により、または不活性ガス
を用いたストリッピングにより達成することができる。残留モノマーの低下は、
さらに化学的にラジカル的な後重合により、特にレドックス開始剤系の作用下に
、例えばDE−A4435423号、DE−A4419518号ならびにDE−
A4435422号で実施されているように行うことができる。有利には少なく
とも1種の有機過酸化物および1種の有機亜硫酸塩からなるレドックス開始剤系
を用いて後重合を実施する。
【0043】 乳化重合の途中で、基本的に約80質量%までの固体含有率(ポリマー含有率
、分散液の全質量に対する)を有する分散液が得られる。実地での考慮から通常
大抵の適用目的のために30〜70質量%の範囲の固体含有率を有するポリマー
分散液が有利である。
【0044】 本発明による方法では、塩Sを水性のポリマー分散液に添加する。水性のポリ
マー分散液をラジカル的な水性乳化重合により製造する場合、基本的に塩Sをす
でに水性ポリマー分散液の製造のために使用することもまた考えられる。このこ
とは基本的に可能であるが、しかしこの場合、安定化作用は明らかによりわずか
である。従って本発明によれば、塩Sをまず水性ポリマー分散液の重合反応に引
き続き添加することが有利である。水性ポリマー分散液をその製造に引き続き化
学的または物理的に脱臭する場合、有利には水性ポリマー分散液の塩Sをその脱
臭前に添加する。有利には濾過工程またはポンプ工程の前に塩Sを添加する。
【0045】 本発明による方法により水性ポリマー分散液は機械的および熱的な負荷に対し
て安定する。本発明により処理された水性ポリマー分散液は特に、例えば水性分
散液の攪拌、ポンプ輸送、濾過または配合の際に現れるような剪断力の作用下で
安定していることが判明した。本発明による方法により処理された分散液は、例
えば物理的な脱臭の際に生じる熱的な負荷に対してもより良好に安定化されてい
る。さらに本発明により処理された分散液は、塩の添加(電解質の導入)に対し
て比較的高い安定性を有している。
【0046】 分散液の改善された安定性は、分散液が凝塊を形成する(ゲル・スペックを形
成する)傾向の減少のみにおいて現れるのではなく、粒径分布の変更下でのポリ
マー粒子の凝集に対する該分散液の安定性の向上にも現れる。LD値の変化によ
り特徴付けられる粒径の変化は、比較的長時間持続する熱的または機械的な分散
液の負荷の場合でさえも、あるいはごくわずかな程度でさえも観察されない。こ
の理由から本発明による方法により安定化される水性ポリマー分散液は特に、高
い剪断力が生じる適用、例えばポリマー分散液で被覆される紙の製造または処理
、あるいはシートの製造にとって適切である。
【0047】 以下に記載される例は本発明を明らかにするものであるが、しかし本発明を制
限するものではない。
【0048】 実施例 I.分析 ポリマー粒子の粒径および粒子数の測定 ポリマー粒子の粒度分布はいわゆるカップリング−PSD−技術を用いて分析
用超遠心分離機中で測定した(W. Maechtle、Angewandte makromolekulare Chem
ie、1988年、162、第35〜42頁を参照のこと)。
【0049】 透光性の測定 透光性(LT)の測定を、脱イオン水で固体含有率0.01質量%に希釈した
希釈水性ポリマー分散液で行った。水に対する白色光に関する相対的な透光性(
Osram-Birne、タイプ8100;550nmで最大感度を有する検出器セレンフ ォトエレメント(Selen-Photoelemet))を記載する(キュベット長さ2.5cm )。
【0050】 II.分散液の製造(一般的な手順) 重合反応器中に脱イオン水116gおよびポリスチレン−シードポリマー0.
28g(水性分散液の形で、d50=30nm)を装入し、かつ85℃に加熱した
。温度を保持しながら開始剤供給の10%を受け器に添加した。5分後に温度を
維持しながら同時に開始して180分以内に重合反応器にモノマー供給流および
開始剤供給流を添加した。その後、重合温度をさらに30分間保持した。次いで
85℃で10質量%の水性t−ブチルヒドロペルオキシド溶液5.6gおよびア
セトン重亜硫酸ナトリウム付加物の水溶液(12%)7.5gを添加した。引き
続き室温に冷却し、かつ該分散液を15質量%のカセイソーダ溶液でpH=7に
中和した。該分散液の固体含有率は約55〜57質量%であった。
【0051】 モノマー供給流:以下のものからなる水性エマルジョン 脱イオン水 275.0g、 モノマー 560.0g(第1表を参照のこと)*、 乳化剤 xg(第1表を参照のこと)**、 t−ドデシルメルカプタン 0.3g。
【0052】* 種類および相対量は第1表に記載されている。
【0053】** 種類および相対量は第1表に記載されている。記載されているパーセント数
はモノマー100質量%に対する:従って0.1質量%は、乳化剤0.56gに
相応する。
【0054】 開始剤供給: 水37.2g中のペルオキソ2硫酸ナトリウム 2.8gの溶 液 モノマーおよび重合のために使用された乳化剤に関する水性ポリマー分散液の
組成は、第1表にまとめられている。
【0055】
【表1】
【0056】 1)乳化剤量、全モノマー量に対する 2)剪断前および剪断後の、後鹸化されていない分散液の透光性 BA n−ブチルアクリレート EHA 2−エチルヘキシルアクリレート MMA メチルメタクリレート S スチレン AA アクリル酸 E1 DOWFAX(R)2A1(DOWCHEMICAL);ドデシルフェノキシベンゼンジスルホ ン酸−ナトリウム塩 E2 α−スルホ−ω−ドデシルオキシポリエチレンオキシド(EO単位約30
);HENKEL KGaA社のDISPONIL FES 77 E3 ビス−2−エチルヘキシルスルホコハク酸−ナトリウム塩 III.後鹸化したポリマー分散液の安定性の測定 安定性の測定を、水性ポリマー分散液の剪断安定性の測定により行った。この
目的のために水性のポリマー分散液を、回転ディスク(ディゾルバーディスク;
5mmの内部孔を有する直径20mm、16歯)有する剪断装置(Dispermat、V
MA Getzmann GmbH社、D−51580 Reichshof)中で10分間、10000回
転/分で処理した。透光性を剪断の前および後に測定した。2パーセントよりも
大の透光性の逸脱は、水性ポリマー分散液中のポリマー粒子の大きさの分布の変
化を示差する。結果を第2a表、第2b表、第3表および第4表にまとめる。
【0057】
【表2】
【0058】 1)後から添加した乳化剤、分散液中のポリマーの質量に対する 2)剪断の前および後の分散液の透光性 E1 DOWFAX(R) 2A1 (DOWCHEMICAL) E2 DISPONIL FES 77 (HENKEL KGaA) E3 ビス−2−エチルヘキシルスルホコハク酸−ナトリウム塩 E4 ラウリル硫酸ナトリウム
【0059】
【表3】
【0060】 1)後から添加した乳化剤、分散液中のポリマーの質量に対する 2)剪断前および後の分散液の透光性 E5 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム E6 α−スルホ−ω−ドデシルオキシポリエチレンオキシド−ナトリウム塩
(EO2.5) E7 エトキシル化イソ−トリデカノール(EO8)
【0061】
【表4】
【0062】 1)後から添加した乳化剤、分散液中のポリマーの質量に対する 2)剪断前および後の分散液の透光性
【0063】
【表5】
【0064】 1)重合中の乳化剤 2)重合後の乳化剤 3)剪断前および後の透光性
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブルクハルト ダーメス ドイツ連邦共和国 ノイヴィート アポス テルシュトラーセ 29 Fターム(参考) 4F070 AA06 AA12 AA17 AA18 AA22 AA27 AA28 AA30 AA37 AB23 AC40 AC50 AE14 CA18 CB13 4J002 AC031 BB021 BB111 BB161 BC021 BC081 BC091 BC111 BD031 BD101 BF011 BF021 BG041 BG051 BG061 BH001 EV256 GH02 GK04 HA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱的および/または機械的作用に対して水性ポリマー分散液
    の安定性を改善する方法において、4〜8個の炭素原子を有するスルホン化され
    たジカルボン酸のビス−C4〜C18−アルキルエステルの少なくとも1種の塩( =塩S)を水性ポリマー分散液に添加することを特徴とする、水性ポリマー分散
    液の安定性を改善する方法。
  2. 【請求項2】 スルホン化されたコハク酸のビス−C4〜C18−アルキルエ ステルの塩から塩Sが選択されている、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 水性ポリマー分散液中のポリマーの質量に対して0.1〜5
    質量%の量で塩Sを添加する、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 水性ポリマー分散液中のポリマー粒子が、50〜1000n
    mの範囲の質量平均粒径d50を有する、請求項1から3までのいずれか1項記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 ポリマーが、−80℃〜+110℃の範囲のガラス転移温度
    Gを有する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 ポリマーが、モノマーMの全質量に対してビニル芳香族モノ
    マー、1〜12個の炭素原子を有する脂肪族モノカルボン酸のビニルエステル、
    3〜8個の炭素原子を有するエチレン性不飽和モノカルボン酸およびジカルボン
    酸のC112−アルキルエステルおよびC5〜C8−シクロアルキルエステル、ブ タジエン、塩化ビニルおよび塩化ビニリデンおよびC2〜C6−オレフィンから選
    択されている1種以上のモノマーM1を少なくとも50質量%含むエチレン性不
    飽和モノマーMから構成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 モノマーM1が、 アクリル酸のC1〜C12−アルキルエステルから選択される少なくとも1種の モノマーM1a 25〜100質量%、および メタクリル酸およびビニル芳香族モノマーのC1〜C4−アルキルエステルから
    選択される少なくとも1種のモノマーM1b 0〜75質量% を含有し、その際、モノマーM1aおよびM1bの質量は合計で100質量%に
    なる、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 モノマーMが、 モノマーMの全質量に対して少なくとも1つの酸性官能基を有する少なくとも
    1種のエチレン性不飽和モノマーM2 0.1〜10質量% を含有する、請求項6または7記載の方法。
  9. 【請求項9】 モノマーMのラジカル性の水性乳化重合により水性ポリマー
    分散液が得られる、請求項6から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 熱的および/または機械的作用に対する水性ポリマー分散
    液の安定性を改善するための、4〜8個の炭素原子を有するスルホン化されたジ
    カルボン酸のビス−C4〜C18−アルキルエステルの塩(=塩S)の使用。
JP2000540159A 1998-01-16 1999-01-15 水性ポリマー分散液の安定性を改善する方法 Expired - Lifetime JP3589981B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19801442.2 1998-01-16
DE19801442A DE19801442A1 (de) 1998-01-16 1998-01-16 Verfahren zur Verbesserung der Stabilität wässriger Polymerisatdispersionen
PCT/EP1999/000212 WO1999036444A1 (de) 1998-01-16 1999-01-15 Verfahren zur verbesserung der stabilität wässriger polymerisatdispersionen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002509165A true JP2002509165A (ja) 2002-03-26
JP3589981B2 JP3589981B2 (ja) 2004-11-17

Family

ID=7854793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000540159A Expired - Lifetime JP3589981B2 (ja) 1998-01-16 1999-01-15 水性ポリマー分散液の安定性を改善する方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6426377B1 (ja)
EP (1) EP1047715B2 (ja)
JP (1) JP3589981B2 (ja)
DE (2) DE19801442A1 (ja)
ES (1) ES2229677T5 (ja)
WO (1) WO1999036444A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19818393A1 (de) * 1998-04-24 1999-10-28 Basf Ag Emulgatorgemisch für die Emulsionspolymerisation
JP4700167B2 (ja) * 2000-06-01 2011-06-15 日本合成化学工業株式会社 合成樹脂エマルジョン、およびそれを用いた塗膜塗り替え用シーラー組成物
DE10126266A1 (de) * 2001-05-29 2002-12-05 Basf Ag Emulgatorgemisch für die Emulsionspolymerisation
DE10135998A1 (de) * 2001-07-24 2003-02-20 Basf Coatings Ag Strukturviskose Klarlack-Slurry, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE10227589A1 (de) * 2002-06-20 2004-01-15 Wacker Polymer Systems Gmbh & Co. Kg Verfahren zur Verringerung der Geruchsemission in wässrigen Polymerdispersionen und in Polymerpulvern
EP1517946B1 (de) * 2002-06-21 2006-10-04 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur herstellung einer wässrigen polymerdispersion
US7149367B2 (en) 2002-06-28 2006-12-12 Microsoft Corp. User interface for a system and method for head size equalization in 360 degree panoramic images
US7150996B2 (en) * 2003-06-18 2006-12-19 Stable Solutions, Inc. Stability assessment of dispersions and emulsions
DE102005018129A1 (de) * 2005-04-20 2006-10-26 Celanese Emulsions Gmbh Beschichtungsmittel mit hoher Scheuerbeständigkeit, Verfahren zu deren Herstellung und Verwendung
WO2009115473A1 (de) * 2008-03-17 2009-09-24 Basf Se Verfahren zur herstellung selbstklebender artikel auf basis von polymerdispersionen, enthaltend sulfonierte dicarbonsäureester
WO2019199542A1 (en) 2018-04-10 2019-10-17 Basf Se Acrylic copolymers for wet pressure-sensitive adhesives

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3506604A (en) * 1966-10-12 1970-04-14 Phillips Petroleum Co Method of making large particle size carboxylated latex and the products obtained
US3563944A (en) * 1967-11-24 1971-02-16 Union Oil Co Colloid free emulsions of vinyl acetate copolymers
CA926532A (en) * 1970-05-25 1973-05-15 S. Jolly Colin Compositions and a process for preparing water dispersible polymers
US4129698A (en) * 1972-08-16 1978-12-12 Bp Chemicals International Limited Polymers modified by sulfosuccinae esters
GB1462984A (en) * 1974-03-28 1977-01-26 British Petroleum Co Polymerisation of vinyl halides
US4345044A (en) * 1977-07-27 1982-08-17 Borden, Inc. Acrylic wood filler
US4238380A (en) * 1979-05-07 1980-12-09 Westvaco Corporation Disodium ethoxylated rosin half esters of sulfosuccinic acid as foam stabilizers for latices and compositions containing same
US5106903A (en) * 1984-12-17 1992-04-21 Lehigh University Preparation of large particle size monodisperse latexes
DE3700248A1 (de) * 1987-01-07 1988-07-21 Basf Ag Waessrige polyacrylat-dispersionen und deren verwendung zur herstellung selbstklebender gebilde mit guter tieftemperaturhaftung
JP3046067B2 (ja) * 1990-02-07 2000-05-29 エイベリ デニソン コーポレイション 優れた低温性能を有する粘着性アクリル系エマルション型感圧接着剤
DE4202301A1 (de) * 1992-01-28 1993-10-21 Basf Ag Beschichtungsmittel
DE4213967A1 (de) * 1992-04-29 1993-11-04 Basf Ag Waessrige polymerisatdispersion
US5594061A (en) * 1992-09-14 1997-01-14 Gencorp Inc. Aqueous coating for vinyl chloride polymer substrate
US5492950A (en) * 1993-03-23 1996-02-20 Avery Dennison Corporation Pressure-sensitive adhesives based on emulsion polymers
JP3264763B2 (ja) 1993-11-22 2002-03-11 住友精化株式会社 水素化nbrラテックスの製造方法
JP3644554B2 (ja) * 1996-01-08 2005-04-27 三井・デュポンフロロケミカル株式会社 フルオロポリマー水性エマルジョン及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
ES2229677T5 (es) 2009-05-11
EP1047715B1 (de) 2004-10-06
EP1047715A1 (de) 2000-11-02
DE59910741D1 (de) 2004-11-11
WO1999036444A1 (de) 1999-07-22
EP1047715B2 (de) 2009-02-25
DE19801442A1 (de) 1999-07-22
JP3589981B2 (ja) 2004-11-17
ES2229677T3 (es) 2005-04-16
US6426377B1 (en) 2002-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07165802A (ja) 超微粒ラテックスの製造方法
JP2001122652A (ja) 再分散性ポリマー粉末を含有するセメント組成物
US3513120A (en) Production of dispersions of polymers of styrene and esters of acrylic or methacrylic acid
US5905114A (en) Binders for low-emission coating compositions
JPH1171417A (ja) フッ素化ポリマーの製造方法
CN112543794B (zh) 水性多级共聚物分散体和含有其的耐水白漆料
MXPA05005903A (es) Composiciones polimericas.
CA3032277C (en) Ambient self-crosslinkable latex
US6028135A (en) Preparation of aqueous polymer dispersions of low viscosity with polymer volume concentrations of at least 50%
JPH08231612A (ja) プラスチック分散液の製造方法
JP2001106861A (ja) 水性ポリマー分散液を基礎とするバインダー配合物
JP3589981B2 (ja) 水性ポリマー分散液の安定性を改善する方法
JP2001504518A (ja) 架橋性保護コロイド
NL8001928A (nl) Werkwijze voor het maken van polymeerdispersies.
WO2018065558A1 (en) Latex paint containing titanium dioxide pigment
PL192455B1 (pl) Sposób wytwarzania stabilizowanych koloidami ochronnymi wodnych dyspersji polimerów oraz zastosowanie stablizowanych koloidami ochronnymi wodnych dyspersji polimerów
JP6737771B2 (ja) 懸濁重合反応における2次沈殿防止剤
CN107849162B (zh) 含噁唑啉基团的聚合物的水性分散体
US7632902B2 (en) Method for producing an aqueous polymer dispersion
AU2022422307A1 (en) Use of polymer dispersions in waterborne coating formulations and polymer dispersions therefor
AU6421199A (en) Latex polymer compositions
EP1464656A1 (en) Emulsifier composition
CN112166132B (zh) 聚合物分散体、它们的制备和用途
JP3181766B2 (ja) 再分散性アクリル系エマルジョン粉末
JPH05331214A (ja) 乳化重合物の製造法及びそれを用いてなるフィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040218

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120827

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120827

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term